JP2016526974A - 未熟児のための頭部ポジショニング補助具 - Google Patents

未熟児のための頭部ポジショニング補助具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016526974A
JP2016526974A JP2016521892A JP2016521892A JP2016526974A JP 2016526974 A JP2016526974 A JP 2016526974A JP 2016521892 A JP2016521892 A JP 2016521892A JP 2016521892 A JP2016521892 A JP 2016521892A JP 2016526974 A JP2016526974 A JP 2016526974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
infant
positioning
head positioning
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016521892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016526974A5 (ja
Inventor
キャメロン・フィッチ
ジェーン・スコット
ブレンダン・フィッチ
Original Assignee
トートル・プロダクツ,エルエルシー
キャメロン・フィッチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トートル・プロダクツ,エルエルシー, キャメロン・フィッチ filed Critical トートル・プロダクツ,エルエルシー
Publication of JP2016526974A publication Critical patent/JP2016526974A/ja
Publication of JP2016526974A5 publication Critical patent/JP2016526974A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/37Restraining devices for the body or for body parts, e.g. slings; Restraining shirts
    • A61F5/3707Restraining devices for the body or for body parts, e.g. slings; Restraining shirts for the head
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G11/00Baby-incubators; Couveuses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G7/00Beds specially adapted for nursing; Devices for lifting patients or disabled persons
    • A61G7/05Parts, details or accessories of beds
    • A61G7/065Rests specially adapted therefor
    • A61G7/07Rests specially adapted therefor for the head or torso, e.g. special back-rests
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/06Respiratory or anaesthetic masks
    • A61M16/0683Holding devices therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/06Respiratory or anaesthetic masks
    • A61M16/0666Nasal cannulas or tubing
    • A61M16/0672Nasal cannula assemblies for oxygen therapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2240/00Specially adapted for neonatal use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining

Abstract

頭部ポジショニング補助具は、少なくとも1つの頭部ポジショニング・アシスト部と、少なくとも1つの固定部材とを有する。いくつかの頭部ポジショニング補助具は、帽体部材に固定される複数のポジショニング部材を有する。それらポジショニング部材は、乳児の頭部を正中位となるように維持する。任意選択的な頬部フラップが、乳児の顔面の皮膚を保護する。任意選択的な支持部材が、首部と、開放状態にある気道とを支持する。さらに、複数のサイズ調節部材を、鼻腔カニューレ用チューブを固定するとともに正しい向きに向かわせるために使用してもよい。【選択図】図2

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2013年6月21日に出願された米国仮特許出願第61/838,050号であって発明の名称が「未熟児のための頭部ポジショニング補助具(Head positioning aids、頭部固定補助具)」であるものと、2014年1月23日に出願された米国仮特許出願第61/930,898号であって発明の名称が「未熟児のための頭部ポジショニング補助具」であるものとに対して優先権を主張しており、それら特許出願の各々は、全体的に、引用によりこの書類に合体させられる。
この書類に記載されている技術は、頭部ポジショニング補助具およびその頭部ポジショニング補助具を使用する方法に関する。
未熟児(prematurely born infants、発達が未熟である状態で産まれた乳児)は、しばしば、多くの医学的合併症に罹患するか、または、多くの医学的合併症を発症する危険性を有する。例えば、未熟児は、しばしば、脳室内出血(Intraventricular hemorrhage、頭蓋内出血))(IVH)の危険に曝されており、IVHとは、頭蓋血管(cranial blood vessels)が脆弱または未発達である(immature)ことが原因で、液で満ちている(fluid-filled、脳脊髄液で充満している)脳室内へ出血することである。未熟児の約40パーセントがIVHに罹患する。IVHは、脳圧(cranial pressure、頭蓋内圧)および/または血圧の上昇を引き起こす可能性があり、もちろん、脳脊髄液(cerebrospinal fluid)の流れの阻害および水頭症(hydrocephalus)を引き起こす可能性もある。IVHは、さらに、致命的である可能性もあり、IVHは、未熟児の2番目の死因である。IVHの長期的影響としては、認知障害(cognitive delay、認知遅滞)および発達障害(developmental delay、発達遅滞)、脳性麻痺および脊柱湾曲(scoliosis)が存在し得る。
未熟児は、また、しばしば、脳血流障害(compromised cerebral blood flow)および呼吸窮迫(respiratory distress)の危険に曝されており、また、しばしば、未熟児の体温を補助(assistance)なしで維持することが不可能である。
未熟児は、しばしば、前述の危険に対処するという目的ならびに未熟児の健康状態および生育能力を高めるという目的のために、医療的処置(medical intervention、治療処置、医療行為)を必要とする。一般的な医療的処置としては、脊椎穿刺針(spinal taps、脳脊髄液の採取や薬物の投与を目的として脊椎下部に刺される中空針)、ヘッド・シャント(head shunt、脳内に貯まった液体による圧力を和らげるために使用される道具)、鼻腔カニューレ(nasal cannulas、鼻腔カニューラ)、経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(nasal continuous positive airway pressure)(CPAP(シーパップ))、人工呼吸器補助具(ventilator support)、栄養チューブ(feeding tube)、および静脈内注射(IV)補助具(intravenous (IV) fluid support)(例えば、スカルプIVを介して行われるもの)がある。
標準的なケア(care、医療行為)としては、生後72時間ないし96時間の間、30度の傾きを有する(with 30°incline、30度の前かがみ姿勢の、前方に30度傾斜する)正中仰臥位ポジショニング(midline supine positioning、正中線が真っ直ぐである状態での仰臥位(背臥位、仰向け、上向き)を取るように乳児の体位を設定する行為)があり、この体位は、脳室内出血の危険性を軽減し、もちろん、脳血流の最適化および、呼吸支援を肺に一様に分配すること(uniform distribution of respiratory support to the lungs、呼吸支援の効果が肺全体に一様に行き渡るようにすること)を促進することに有用である。この医療行為は、普通は、いくつかの柔軟材料(soft materials、軟質材料)であって例えばタオルのようなものを巻いてロール状にすることと、それら柔軟材料を、乳児の頭部が動かないように、乳児の頭部の周辺に配置することとによって提供される。それら柔軟材料は、乳児にも、その乳児が上に乗っている表面(例えば、保育器用マットレス)にも固定されず、そのため、それら材料は、簡単に変形・変位してしまい(disrupted)、乳児を正中位の姿勢に維持することを助けるために定期的に位置決めし直す(regularly repositioned)ことが必要である。それら材料は、普通は、乳児の検査の間、例えば、X線写真を撮影する時に、取り外すことが必要であるとともに、その後に再度装着する(replaced)ことが必要である。未熟児が生理学的により安定している段階、例えば、生後72時間ないし96時間の正中仰臥位のポジショニングの後の段階においては、その乳児は、体の右側部および左側部が下になる体位(being positioned on the right and left side of the body、右側横臥位および左側横臥位という体位)にあるという理由で効果を得るかもしれない。その乳児の頭部は、正中位に維持され、この体位は、最適な脳血流を促進することを助ける。
未熟児は、首の筋肉が弱いため、必要なポジショニング(positioning、姿勢)を維持する能力が低い。さらに、その未熟児は、頭蓋骨が柔らかく、長頭症(dolichocephaly)を発症する危険性があり、長頭症においては、頭部の長さ寸法と幅寸法とが釣り合っておらず(disproportionally long and narrow、幅寸法に対して長さ寸法が過大であるし、長さ寸法に対して幅寸法が過小であり)、この長頭症は、頭部のポジショニング(positioning、姿勢)に関連する外的変形(external deformation、外部要因によって頭蓋骨が変形すること)を原因として引き起こされる可能性がある。
乳児は、デリケートで敏感な皮膚(skin、肌)を有しており、その皮膚は、容易に炎症を起こしたり損傷を受けることが可能である。医療用テープ(medical tape)であって、例えば鼻腔カニューレ、栄養チューブまたはスカルプIVを固定するという目的のために、乳児の顔面または頭皮(scalp)上に設置されるものは、皮膚に損傷を与え得る。
本明細書の背景技術の欄に存在する情報であって、本明細書に引用されているすべての文献またはそれら文献についての説明のすべてを含むものは、技術的な参照のみを目的としており、特許請求の範囲において画定された発明の範囲が拘束されるべき主題であると考えるべきではない。
この書類に開示される技術は、頭部ポジショニング補助具に関するものである。その頭部ポジショニング補助具は、未熟児の正中位ポジショニング(midline positioning、平面視において頭部の中心線が乳児の背骨の正中線と一致する体位を取るように乳児の体位を設定する行為)を支援するという目的、脳室内出血の治療または予防を行うという目的、最適な脳血流を促進するという目的、呼吸支援を肺に一様に分配することを促進するという目的、および、長頭症(dolichocephaly)の治療または予防という目的のために使用してもよい。この書類において説明されている事項は、未熟児の使用時における当該頭部ポジショニング補助具の有効性に焦点が当てられているが、理解すべきことは、当該頭部ポジショニング補助具は、正中位ポジショニングを必要とする医療上の問題を有する正期産児(infants of full term gestation)、または、正中位ポジショニングによって補助されることになる正期産児(infants of full term gestation)に使用してもよいということである。
いくつかの具体例においては、当該頭部ポジショニング補助具が、少なくとも1つの頭部ポジショニング・アシスト部(head positioning assistor)と、少なくとも1つの固定部材(securing member、ある部材を別の部材に固定し、取り付けまたは装着する部材)とを含む。その頭部ポジショニング・アシスト部は、乳児の頭部を正中位に(in midline、正中線内に、正中面内に)ポジショニング(positioning、位置決め)し、また、前記固定部材は、前記乳児の頭部を前記ポジショニング部材(positioning member、前記頭部ポジショニング・アシスト部)に固定し、それにより、前記乳児の頭部を正中位に(in the midline positionに)維持する。
いくつかの具体例においては、首部支持部材が、前記頭部ポジショニング補助具を備えている。その首部支持部材は、乳児の首部を支持するとともに、気道確保(open airway)を促進する。
一実施態様においては、例えば、乳児の頭部を正中位に(in a midline position)支持することを目的として前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。乳児の頭部および頭部ポジショニング・アシスト部が、前記乳児の頭部を正中位の姿勢に位置決めするために、互いに隣接して配置される。固定部材が、前記乳児の頭部を前記ポジショニング部材(positioning member、前記頭部ポジショニング・アシスト部)に固定するために作用させられ(is engaged)、それにより、前記乳児の頭部が前記正中位に維持される。
別の実施態様においては、脳室内出血(IVH)の回避または予防を支援することを目的として前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。乳児の頭部と頭部ポジショニング・アシスト部とが、前記乳児の頭部を正中位になるように位置決めするために互いに隣接して配置される。固定部材が、前記乳児の頭部を前記ポジショニング部材(positioning member、前記頭部ポジショニング・アシスト部)に固定するために作用させられ(is engaged)、それにより、前記乳児の頭部が前記正中位に維持され、さらに、前記頭部が、推奨される治療期間(例えば72時間)の間、正中位に維持される。前記頭部ポジショニング補助具は、さらに、他の合併症を回避するためにIVHの治療という用途に用いてもよい。
いくつかの具体例においては、前記頭部ポジショニング補助具が、帽体(headwear、ヘッドウェア)部材に固定される複数のポジショニング部材(positioning members、複数の位置決め部材、複数の体位設定部材)を有する。その帽体部材は、調節可能である(adjustable、アジャスタブルである)とともに、当該頭部ポジショニング補助具を乳児の頭部に固定する。前記帽体部材の前側オープニング(front opening、前記帽体部材のうち、頭部への着用時にその頭部の前部において開放される部分、切欠き、切込み、スリット、開口部)は、前記帽体部材の設置および撤去(placement and removal of the headwear member、乳児の頭部に対して前記帽体部材を設置することと撤去すること)という作業を簡単に(convenient、困難なく)行うことを可能にする。前記前側オープニングは、さらに、スカルプIVの設置、撤去および監視を可能にするとともに、IVチューブを前記乳児の顔面を避けるように案内する(guide、位置決めする、案内する、保持する)。前記帽体部材は、さらに、鼻腔カニューレまたは栄養チューブを医療用テープを用いずに固定する。前記複数のポジショニング部材は、乳児の頭部の動き(move、移動、回転)を最小限にし、乳児の頭部を正中位に維持し、乳児が自ら動かす頭部の向きを正中位に戻るように変更する(deflect an infant's moving head back to midline)。前記帽体部材は、さらに、通気性を有する(breathable)ようにしたり、温度が高すぎることがないように、熱が乳児の頭部から放散する(dissipate)ようにしてもよい。
いくつかの具体例においては、複数の頬部フラップ(cheek flap、乳児の顔面のうちの頬部を覆うように使用される片ひら板、覆い、垂れ板であってヒンジ周りに搖動するもの)が、前記帽体部材および頭部ポジショニング補助具の組合せを備えている。それら頬部フラップは、乳児の顔部の皮膚を鼻腔カニューレまたは栄養チューブによる損傷から保護する。
いくつかの具体例においては、支持部材が、前記帽体部材および頭部ポジショニング補助具の組合せを備えている。この支持部材は、乳児の首部を支持するとともに、気道確保(open airway)を促進する。
一実施態様においては、例えば乳児を正中位に支持することを目的として前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。前記帽体部材は、前記乳児の頭部全体を覆うように装着され、また、前記前側オープニングは、スカルプIVまたは他の医療器具(例えば、監視用の器具およびワイヤ)であって前記乳児の頭部に接続されているものを上方から覆うかまたはその周りを包囲するように案内され(guided、位置決めされ)、このことにより、前記乳児に作用する負荷(stress、力)が最小化される。前記前側オープニングが閉じられると、前記乳児の顔面から外れた位置に、前記スカルプIVが位置決めされて(directed、向きが決められて)固定される。前記帽体部材のサイズは、前記乳児の頭部に適合するように調節され、その調節されたサイズとなる位置に固定され、このことにより、鼻腔カニューレまたは栄養チューブが、乳児の顔面または他の部位上に医療用テープを使用することなく固定される。前記複数のポジショニング部材は、前記乳児の頭部の各側(either side、頭部をぐるりと横方向から見た場合に出現する複数の側(例えば、前側、後側、左側、右側)のそれぞれ、頭部の各部)において装着されるように配置され、それらポジショニング部材は、前記頭部の動きを阻止することを助ける。それにより、前記乳児の頭部が、その乳児が仰臥位の状態で、前記乳児の背骨(spine、脊柱)に対して正中位(a midline position)に維持される。
別の実施態様においては、例えば乳児が横臥位にある状態において乳児の頭部を正中位に支持するととともに長頭症を治療しまたは予防することを目的として前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。前記帽体部材は、前述のようにして、装着されるとともに調節される。前記前側オープニングは、額部の中心点と、前記頭部の支えとして使用されていない側の片耳との間に配置される。前記複数のポジショニング部材は、前記乳児の頭部のうちの前部寄りの領域と後部寄りの領域とに配置され、前記頭部の動きを阻止することを助ける。それにより、前記乳児の頭部は、その乳児が横臥位の状態で、前記乳児の背骨(spine、脊柱)に対して正中位(a midline position)に維持される。さらに、前記複数のポジショニング部材は、前記頭部を平面上に配置するのみであると発症するかもしれない長頭症に対抗する(counter)ために、前記頭部の複数の側(the sides of the head、頭部の左右両側)(および、正中位にある場合には、前記頭部の後部)に、それらの部分を円形化する効果(rounding effect)を提供する。
前記頭部ポジショニング補助具を使用する別の方法においては、前記乳児の頭部が前記帽体部材上に支持されるが、頭部がその帽体部材を被せられる(covered by)ことはない。前記複数のポジショニング部材は、上述したばかりであるが、前記乳児の頭部を正中位に維持する。
別の実施態様においては、例えば、乳児の顔面の皮膚を保護することを目的として、頬部フラップを有する前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。前記帽体部材および複数のポジショニング部材の組合せは、上述された方法のいずれかに従って使用される。前記頬部フラップは、乳児の顔面と鼻腔カニューレまたは栄養チューブとの間に配置され、このことは、乳児の顔面の皮膚を鼻腔カニューレまたは栄養チューブによる損傷から保護することを助ける。
別の実施態様においては、例えば、乳児の首部の支持および気道確保(open airway)の促進を目的として、支持部材(support member)を有する前記頭部ポジショニング補助具を使用する方法が提供される。前記帽体部材および複数のポジショニング部材の組合せは、上述されたいくつかの方法のうち任意のものに従って使用される。前記支持部材は、前記帽体部材に固定されてもよいが、乳児の首部の下面に配置される。それにより、前記乳児の首部は、気道確保を促進する姿勢に支持され、このことは、呼吸支援を必要とする乳児を含む未熟児にとって役に立つかもしれない。
この発明の概要という欄は、選択された複数のコンセプトを単純化された形式で紹介するために設けられており、それらコンセプトは、後に、発明を実施するための形態の欄においてさらに詳述する。この発明の概要は、特許請求の範囲に記載された主題の重要な特徴も本質的な特徴も特定することを意図していないし、また、特許請求の範囲に記載された主題の範囲を減縮するために参照されることも意図していない。本発明の他の特徴、詳細、実用性および効果は、本発明の種々の実施態様についての、後述の、より具体的な文章による説明から明らかとなり、それら実施形態は、さらに、添付した図面において図示されるとともに後続する特許請求の範囲の欄において定義されている。
図1は、乳児の頭部に装着される一実施形態に従う頭部ポジショニング補助具を示す右前斜視図である。
図2は、図1に示す頭部ポジショニング補助具であって、それのフラップの閉塞状態において、乳児の頭部に装着されるものを示す右前斜視図である。
図3は、図1に示す頭部ポジショニング補助具であって乳児の頭部に装着されるものを示す左後斜視図である。
図4は、図1に示す頭部ポジショニング補助具を示す背面図である。
図5Aは、一実施形態に従う支持部材を示す正面図である。
図5Bは、図5Aに示す支持部材を、図1に示す頭部ポジショニング補助具であって乳児の頭部に装着されるものに関連付けて示す右斜視図である。
図6は、別の実施形態に従う頭部ポジショニング補助具であって乳児の頭部に装着されるものを示す右前斜視図である。
図7は、別の実施形態に従う頭部ポジショニング補助具であって乳児の頭部に装着されるものを示す右斜視図である。
図8は、図1に示す頭部ポジショニング補助具であって乳児の頭部に装着されるものを示す右前斜視図である。
主たる用途が未熟児の治療である頭部ポジションング補助具が、本書類に開示されている。この頭部ポジションング補助具は、概して、少なくとも1つの頭部ポジショニング・アシスト部と、少なくとも1つの固定部材(securing member、取付部材、装着部材)とを有するものとして理解してもよい。その頭部ポジションング・アシスト部は、乳児の頭部を正中位の姿勢にポジショニングする(positioning、位置決めする、体位または姿勢を設定する)ことが可能である。前記固定部材は、前記乳児の頭部を、前記ポジショニング部材(the positioning member、前記頭部ポジショニング・アシスト部)に固定し(secure、取り付け、装着し、前記頭部ポジショニング・アシスト部に対して動かないように固定し)、それにより、推奨される治療期間の間、前記乳児の頭部を正中位に維持する。
前記頭部ポジショニング・アシスト部は、乳児の頭部を正中位にポジショニングすることが可能なものであれば、いなかる要素(element、構成要素、部品、部材)であってもよい。例示的な頭部ポジショニング部材としては、堅い(solid、固形の、固体の、硬質の)上面を有する枕と、前記頭部のための(for、前記頭部に合った)凹部または切込み(cutout)を有する枕と、シート(seat、座席、椅子)、はち(basin、深さに比べ幅の広い容器)、枠(mold)、パッドまたはマットレスであって、乳児の体(body)を支持ないしはポジショニングするとともに、前記頭部に向かって延び、かつ、前記頭部に隣接するかもしくは前記頭部を包囲するものと、寝具(bedding、乳児の下に敷くもの、毛布、シーツ)と、タオルと、ロール(roll、巻状体、筒状体、輪状体)であって、弾性および/または耐圧縮性を有する材料を有し、かつ、その材料は、例えば、固形発泡体(solid foam)、形状記憶発泡体(memory foam)、詰め物(stuffing)、詰め綿(batting)、ダウン(down)、ダウンに似た合成材料、ゲルもしくはそれらの組合せであるものと、複数の側方支持具(lateral supports、側方に互いに隔たる複数の支持具、側方から頭部を支持する支持具)と、複数の周方向支持具(circumferential support、周方向に延びる支持具、周方向から頭部を支持する支持具)と、側方支持具同士、周方向支持具同士または側方支持具および周方向支持具を互いに連結する材料(material connectiong lateral or circumferential supports)とがあるが、それらに限定されない。
前記固定部材は、その固定部材が使用状態(engaged、作用状態)にあるときに乳児の頭部を正中位となるように維持するものであれば、いなかる要素(element、構成要素、部品、部材)であってもよい。例示的な固定部材としては、鉢巻(headband、ヘアバンド)と、前記頭部に合ったウェビング(webbing、ベルト、帯ひも)と、キャップ(cap、縁なし帽子)と、衣料品(clothing、衣類)であって、1もしくは複数の部品を有するとともに、前記頭部に向かって延び、かつ、前記頭部に隣接するかもしくは前記頭部を包囲するものと、ストラップ(strap、短冊状体、バンド、ベルト、ひも)と、タイ(tie、拘束具、連結具、繋ぎ材、縛って固定するもの)と、バックル(buckle、留め金)と、鉢巻(headband、ヘアバンド)と、ファスナ(fastener、締結具、結束具)であって、例えば、ボタン、スナップ、フックアンドループ式ファスナ(hook-and-loop fastener、雄雌式面ファスナ、面的に着脱できるファスナ)(例えば、ベルクロ(Velcro)(登録商標))、もしくはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye fastener、ファスナと鳩目より成るファスナ)を有してもよいものとがあるが、それらに限定されない。
前記固定部材は、当業界に公知の手段であればいなかるものを用いて使用して(engaged、作用させて)もよい。例えば、パッドを、鉢巻(headband)、乳児の頭部に合ったウェビング(webbing、フレキシブルな網状ベルト)またはキャップ(cap)に固定する(secure、取り付ける)ことにより、当該パッドを、前記頭部に対して位置決めしてもよい。別の例としては、タイ型固定部材(tie securing member)が、乳児の頭部の額部または他の部位を横切るように(across、全体的に)覆うように当該タイ型固定部材を結ぶ(tie、結束する)ことにより、当該タイ型固定部材を使用して(engaged、作用させて)もよい。さらに別の例としては、バックル型固定部材が、乳児の頭部の額部または他の部位を横切るように(across、全体的に)覆うように当該バックル型固定部材を連結する(buckle)ことにより、当該バックル型固定部材を使用して(engaged、作用させて)もよい。さらに別の例としては、ファスナ型固定部材を、例えば、ボタンをボタンホール内に挿入するか、または、ベルクロ(Velcro、面ファスナ)(商標登録)のうちのフックとループを互いに押し付けて結合させるなど、1つのファスナのうちの互いに対向する複数の部品を分離可能に互いに装着することにより、使用して(engaged、作用させて)もよい。
いくつかの具体例においては、前記固定部材が、恒久的にまたはリリース可能に(releasably、着脱可能に)前記頭部ポジショニング・アシスト部に装着される。例えば、バックル型固定部材を、例えば、接着剤(glue)もしくは縫い糸(sewn threads)を用いることにより、枕型頭部ポジショニング・アシスト部に恒久的に装着してもよい。別の例としては、ストラップ型固定部材を、衣類型ポジショニング部材上のループの穴を通すことにより、その衣類型ポジショニング部材にリリース可能に(releasably、着脱可能に)装着してもよい。別の例として、パッドを、鉢巻型固定部材上のポケット(pocket、内部通路)内に入れて配置することにより、その鉢巻型固定部材にリリース可能に(releasably、着脱可能に)装着してもよい。さらに別の例としては、図1−図4(後に詳述する)に示すように、複数の側方支持部材固定部材(the lateral support securing members、側方サポート能力を有する複数の固定部材、複数の側方支持具、複数のポジショニング部材)が、キャップ型頭部ポジショニング・アシスト部に縫い付けられる。
いくつかの具体例においては、前記固定部材が、前記乳児を支持する表面に恒久的にまたはリリース可能に(releasably、着脱可能に)装着され、その表面は、頭部ポジショニング・アシスト部であってもよいし、そうでなくてもよい。例えば、タイ型固定部材を、シート(seat、座席、椅子)、はち(basin、深さに比べ幅の広い容器)、枠(mold)、パッドまたはマットレスであって乳児を支持しているものに装着してもよい。前記タイ型固定部材は、頭部ポジショニング・アシスト部に装着することも接触させることもなく、乳児の頭部を覆うように使用してもよい。別の例としては、ベルクロ(Velcro)(商標登録)型固定部材を、乳児を支持しているマットレスに装着してもよい。前記ベルクロ(商標登録)型固定部材は、キャップ型頭部ポジショニング・アシスト部上のベルクロ(Velcro、面ファスナ)(商標登録)にリリース可能に(releasably、着脱可能に)装着することにより、使用してもよい。
前述のいくつかの頭部ポジショニング・アシスト部および固定部材の組合せの構成および使用においては、それらのサイズ、形状、材料、および、それら頭部ポジショニング・アシスト部と固定部材との装着または分離(attachment to or separation from each other)により、脳室内出血の回避または予防、頚動脈および頚静脈の血流確保による最適な脳血流の促進、呼吸支援を肺に一様に分配することの促進、および、長頭症(dolichocephaly)の治療または予防を助けてもよい。
いくつかの実施態様においては、前記頭部ポジショニング補助具が、首部支持部材を有する。首部支持部材は、乳児の首部を支持することが可能なものであれば、いかなる要素であってもよい。首部支持部材は、また、気道確保(open airway)を促進してもよい。例示的な首部支持部材としては、発泡体のような耐圧縮性材料を有するロール(roll、巻状体、筒状体、輪状体)、枕、前記首部に向かってその首部の背後に延びる部品を有する資料品(clothing)、寝具(bedding、シーツ、敷物)およびタオルがあるが、それらに限定されない。
首部支持部材は、前記頭部ポジショニング補助具から物理的に分離しているが、その頭部ポジショニング補助具と連携する(in conjunction with、協働する)ように使用してもよい。これに対し、首部支持部材は、前記頭部ポジショニング補助具に恒久的にまたはリリース可能に(releasably、着脱可能に)取り付けて(secure)もよい。例えば、ロール型首部支持部材を、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)、ファスナまたはそれらの組合せのうちのいずれかを用いてキャップに取り付けて(secure)もよい。別の例としては、枕型首部支持部材を、当該枕型首部支持部材およびマットレス上に存在する複数のベルクロ(商標登録)用部品であって互いに対向するものを互いに係合させることにより、前記マットレスに取り付けてもよい。
[頭部ポジショニング補助具のいくつかの使用法]
限定することなく例示するに、前述の頭部ポジショニング補助具は、後述の手順に従い、乳児を正中位で支持するために使用してもよい。頭部ポジショニング・アシスト部が乳児の頭部上に配置されるか、または、乳児の頭部に隣接するように配置される。一例としては、乳児の少なくとも頭部が、前記乳児が仰臥位かまたは横臥位で支持されるように、枕型、シート型、はち(basin)型、枠(mold)型、パッド型またはマットレス型の頭部ポジショニング・アシスト部上に配置される。さらに別の例としては、前記乳児が、仰臥位または横臥位にある状態で、寝具(bedding、シーツ、敷物)型、タオル型、ロール(roll、巻状体、筒状体、輪状体)型、側方支持具型または周方向支持具型の頭部ポジショニング・アシスト部が、前記乳児の頭部に隣接して配置される。さらにまた別の例としては、前記乳児が仰臥位または横臥位にある状態で、前記乳児の頭部が、側方支持具同士、周方向支持具同士または側方支持具および周方向支持具を互いに連結する材料上に配置されるか、または、前記乳児が仰臥位または横臥位にある状態で、前記材料が、前記乳児の頭部の背後に滑り込ませられる。
固定部材は、その後、前記乳児が仰臥位にあるか横臥位にあるかを問わず、前記乳児の頭部を、自身の背骨に対する正中位に維持するために、前記頭部ポジショニング・アシスト部および前記乳児の頭部に対して係合させられる。例えば、パッド型頭部ポジショニング・アシスト部を、鉢巻(headband)、乳児の頭部に合ったウェビング(webbing)またはキャップ(cap)に固定する(secure、取り付ける)ことにより、当該パッド型頭部ポジショニング・アシスト部を使用してもよい。別の例としては、タイ型固定部材(tie securing member)であって頭部ポジショニングア・アシスト部に連結されるものを、乳児の頭部の額部または他の部位を横切るように(across、全体的に)覆うように結ぶ(tie、結束する)ことにより、当該タイ型固定部材を使用して(engaged、作用させて)もよい。さらに別の例としては、バックル型固定部材であって頭部ポジショニング・アシスト部に連結されるものを、乳児の頭部の額部または他の部位を横切るように(across、全体的に)覆うように当該バックル型固定部材を連結する(buckle)ことにより、当該バックル型固定部材を使用して(engaged、作用させて)もよい。さらに別の例としては、ファスナ型固定部材を、ボタンをボタンホール内に挿入するか、または、ベルクロ(Velcro、面ファスナ)(商標登録)のうちのフックとループを互いに押し付けて結合させることにより、使用して(engaged、作用させて)もよい。
別の具体例においては、前記頭部ポジショニング・アシスト部および前記固定部材が、単一の(single)で一体の(unitary)頭部ポジショニング補助具の複数の構成要素であってもよい。固定部材は、その固定部材に前記頭部ポジショニング・アシスト部が装着されている状態で、乳児の頭部上に配置されるかまたは乳児の頭部に隣接して配置される。例えば、キャップ、前記頭部に合ったウェビング(webbing)、鉢巻または他の帽体(headware、帽体)が、それらに装着される一対の側方支持部材(lateral support member)を有してもよい。前記帽体(the headwear、前記帽体部材)は、前記乳児が仰臥位または横臥位にある状態で、前記乳児の頭部に沿って案内されてその頭部に装着される(guided onto the infant's head)とともに、前記帽体(the headwear、前記帽体部材)は、前記乳児が仰臥位にあるか横臥位にあるかを問わず、前記複数の側方支持部材固定部材(the lateral support securing members、側方サポート能力を有する複数の固定部材、複数の側方支持具、複数のポジショニング部材)が、前記乳児の頭部に隣接するとともに、前記乳児の背骨(spine、脊柱)に対して正中位(a midline position)となるように前記乳児の頭部を保持するように、前記帽体が前記頭部上に位置決めされる。
上述の頭部ポジショニング補助具は、後述の手順に従って、乳児に脳室内出血が発生することを回避するかまたは予防するために使用してもよい。乳児の頭部および頭部ポジショニング・アシスト部は、上述の複数の例のうちのいずれかに従って、互いに隣接するように配置される。固定部材は、上述の複数の例のうちのいずれかに従って、前記乳児の背骨に対して正中位(a midline position)となるように前記乳児の頭部を維持するために使用される(is engaged、作用させられる)。
前記乳児の頭部は、推奨される治療期間の間、正中位に維持されてもよい。いくつかの例においては、そのような期間は、72時間から96時間までの時間というほどに長い時間であり得る。一時的におよび必要であるときにはその都度、前記乳児の頭部を正中位から動かしてもよく、および/または、前記固定部材をリリースてもよく(disengaged)、および/または、前記頭部ポジショニング・アシスト部を前記頭部から離れるように動かしてもよく、それら行為のすべての目的は、前記乳児を世話すること(care、介護すること)、例えば、前記乳児の状態を判断すること、医療的支援を提供すること、またはおむつを交換することにある。
首部支持部材を、上述の複数の方法のうちのいずれの方法と連携して(in conjunction with、協働して)使用してもよい。限定することなく例示するに、頭部ポジショニング補助具を、前記乳児の頭部を正中位に支持するという目的、または脳室内出血を回避または予防するという目的、さらには、乳児の首部を支持するとともに気道確保を促進するという目的のために、支持部材と共に、下記の手順に従って使用してもよい。前記乳児の頭部および前記頭部ポジショニング・アシスト部は、上述の複数の手順のうちのいずれかに従って、互いに隣接するように配置される。前記首部固定部材は、前記頭部ポジショニング・アシスト部に予め装着してもよいし、前記首部固定部材は、前記頭部ポジショニング・アシスト部が位置決めされた後に、乳児の首部の背後に滑り込ませてもよいし、または、前記乳児を、その乳児の首部が前記首部支持部材上に支持されるように配置してもよい。前記首部支持部材は、乳児の頭部または首部を支持することを支援する。前記首部支持部材は、さらに、例えば乳児が人工呼吸器を使用する場合に、気道確保を促進するとともに呼吸支援を肺に一様に分配することを支援する。
固定部材が、上述の複数の手順のうちのいずれかの手順に従って、前記乳児の頭部をその乳児の背骨に対して正中位となるように維持するために作用させられる。その固定部材は、前記首部支持部材が位置決めされた後、または位置決めされる前に作用させるようにしてもよい。
[2本のポジショニング部材を有する頭部ポジショニング補助具]
いくつかの実施態様においては、前記頭部ポジショニング補助具が、概して、複数のポジショニング部材(すなわち、頭部ポジショニング・アシスト部)であって、帽体部材(すなわち、固定部材)に固定されている(secured、装着されている、取り付けられている)ものを有していると理解してもよい。それらポジショニング部材は、乳児の頭部を正中位に維持する。いくつかの実施態様においては、前記帽体部材内の前側オープニングが、前記帽体部材を乳児の頭部に最小限の負荷のもとに装着することを支援するとともに、スカルプIVの設置、撤去および監視を目的としてスカルプ(scalp、頭皮)にアクセスすること(access to the scalp、スカルプに標的物を接近させるための通路を提供すること)を可能にする。いくつかの実施態様においては、前記帽体部材が調節可能(adjustable、サイズ調節可能、サイズ可変)である。いくつかの実施態様においては、さらに、医療用テープを乳児の顔部にも他の部位にも使用することなく、鼻腔カニューレまたは栄養チューブを前記帽体部材に装着してもよい。
図1−図4は、頭部ポジショニング補助具100の一具体例を示している。その頭部ポジショニング補助具100は、帽体部材110に装着された複数のポジショニング部材102を有し、その帽体部材110は、前側オープニング(front opening、帽体部材110のうち、頭部への着用時にその頭部の前部において開口する部分)136および調節部材(adjustment member)146を有する。2個のポジショニング部材102が、それら図において、互いに独立した複数の部材であって側方に(laterally、横方向に)互いに隔たっているものとして示されているが、これに対し、U字状またはV字状を成す単一のポジショニング部材を使用することも可能であり、前記頭部が左右方向に動くことも転がることも防止するために、2個の側方支持部がそれぞれ、前記単一のポジショニング部材の一部として、前記頭部の左側部および右側部(lateral sides of the head)にそれぞれ沿って提供される場合に、前記単一のポジショニング部材を使用することも可能である。
それらポジショニング部材102は、充填材(filler、詰め物)によって構成してもよい。その充填材は、例えば、固形発泡体(solid foam)、形状記憶発泡体(memory foam)、詰め物(stuffing)、詰め綿(batting)、ダウン、ダウンに似た合成材料、ゲルまたはそれらの組合せであってもよい。この充填材は、圧縮後(after being compressed、圧縮状態が終了すると)、その充填材が元の形状に復元するかないしは元の形状に接近するように、弾性を有するものとしてもよい。この充填材は、十分な体積(quantity)、十分な圧縮度(compactness)または十分な硬度(firmness)であって、乳児の頭部の重量によって完全に圧縮される(complete compression、さらに圧縮されることが不可能になる)ことに対抗するものを有してもよい。この充填材は、部分的に圧縮可能なものであってもよいが、十分な耐圧縮性を有しており、この充填材が、各ポジショニング部材102が乳児の頭部の動きを最小化することと、乳児を正中位に維持することと、乳児が自ら動かす頭部(infant's moving head)の向きを正中位に復元するように変更することとを支援するのに十分な耐圧縮性を有する。その耐圧縮性は、乳児の頭部のサイズおよび重量に適合させたり、乳児が自ら動かす頭部によって作用する力に適合させてもよい。例えば、この充填材は、乳児の頭部の重量がこの充填材に作用する状態で、圧縮前の厚さ寸法の約50パーセント以下の厚さ寸法を有する状態に圧縮されるようにしてもよい。
各ポジショニング部材102は、ケーシング(casing、カバー、外被、外膜)、例えばファブリック製のケーシングのようなものを有してもよい。そのケーシングは、前記充填材を完全にまたは部分的に包囲してもよい。このケーシングは、1本または複数本の縫い線(seam、縫合線)130を有するように製造してもよい。
図3および図4を参照するに、各ポジショニング部材102は、実質的に弓状(arc、円弧状)または三日月状であってもよい。例えば、各ポジショニング部材102は、概して、乳児のスカルプ(sculp)の上部、後部および/または両側部の湾曲部(curvature、曲率)に倣う(follow、追従する)ものであってもよい。それらポジショニング部材102は、それぞれ、互いに同じサイズまたは互いに異なるサイズを有してもよく、また、互いに同じ形状または互いに異なる形状を有してもよい。各ポジショニング部材102は、帽体部材110の頂部128と同じ位置またはそれの近傍に位置する上端部104を有するとともに、帽体部材110の下部116と同じ位置またはそれの近傍に位置する下端部106を有する。各ポジショニング部材102は、帽体部材の110のうち、当該ポジショニング部材102が装着される部分の長さと同じか、それより短いか、またはそれより長い長さを有してもよい。よって、上端部104は、帽体部材110の頂部128を超えて延びるか、帽体部材110の頂部128まで延びるか、または、帽体部材110の頂部128の手前で終端部を有してもよい。下端部106は、帽体部材110の下部116を超えて延びるか、帽体部材110の下部116まで延びるか、または、帽体部材110の下部116の手前で終端部を有してもよい。
各ポジショニング部材102は、それの長さ寸法がそれの幅寸法または深さ寸法(厚さ寸法(thickness、太さ寸法))のいずれかより大きくなるように長手状を成している。1本のポジショニング部材102の長さ寸法は、下端部106の厚さ寸法の2倍から6倍までの範囲内にあってもよい。例えば、1本のポジショニング部材102の長さ寸法は、下端部106の厚さ寸法の約4倍であってもよい。このように長手方向に延びるという特徴は、1本のポジショニング部材106が、乳児の頭部を正中位に維持することと、乳児が自ら動かす頭部(infant's moving head)の向きを正中位に復元するように変更することとを支援してもよい。
各ポジショニング部材102は、帽体部材110の外面から外向きに、自身の厚さ方向に延びている(extend)。各ポジショニング部材102は、帽体部材110から外向きに離れる向きに、当該ポジショニング部材102の全長に亘って均一の隔たり寸法(distance、帽体部材110の表面からの、外向きへの隔たりの距離)を有するように延びてもよく、または、その厚さ方向距離(the extension distance)(厚さ寸法)は、当該ポジショニング部材102の長さ方向において変化してもよい。各ポジショニング部材102は、それの上端部104の厚さ寸法より大きい厚さ寸法を下端部106において有してもよい。例えば、1本のポジショニング部材102は、上端部104において名目上の厚さ寸法(nominal thickness、機能的に決まらず、重要でない厚さ寸法)を有するとともに下端部106において機能的な厚さ寸法(functional thickness、機能的に決まる厚さ寸法)を有してもよい。下端部106の厚さ寸法は、ポジショニング部材102が乳児の頭部を正中位に維持することと、乳児が自ら動かす頭部の向きを正中位に戻るように変更することとを支援するのに十分な寸法であってもよい。一具体例においては、下端部106が1インチから3インチまでの範囲内の厚さ寸法を有する。
図3および図4を参照すると、1本のポジショニング部材102は、当該ポジショニング部材102の全長に亘って同じ横方向距離(幅寸法または直径寸法)を有してもよく、または、その幅寸法は、当該ポジショニング部材102の長さ方向において変化してもよい。1本のポジショニング部材102は、下端部106の幅寸法または直径寸法を、上端部104の幅寸法または直径寸法より大きいものとして有してもよい。下端部106は、上端部104の幅寸法の1.25倍から3倍までの範囲内の幅寸法を有してもよい。例えば、下端部106は、上端部104の幅寸法の約2倍の幅寸法を有してもよい。一具体例においては、下端部106は、0.5インチから2インチまでの範囲内の幅寸法を有する。別の具体例においては、下端部106は、約1インチの幅寸法を有する。
1本のポジショニング部材102の下端部106の厚さ寸法は、その下端部106の幅寸法より大きいか、小さいかまたは等しくてもよい。一具体例においては、1本のポジショニング部材102の下端部106の厚さ寸法が、そのポジショニング部材102の下端部106の幅寸法の1.25倍から3倍までの範囲内にある。別の具体例においては、1本のポジショニング部材102の下端部106の厚さ寸法が、当該ポジショニング部材102の下端部106の幅寸法の約2倍である。別の具体例においては、1本のポジショニング部材102の下端部106の厚さ寸法が、約2インチであるとともに、当該ポジショニング部材102の下端部106の幅寸法が約1インチである。
各ポジショニング部材102は、帽体部材110にしっかりと装着される(secured)。一具体例においては、図1−図4に示すように、帽体部材110が、キャップ(cap)である。そのキャップは、公知のキャップであればいなかるものでもよく、スカル・キャップまたはベレー帽があるが、それらに限定されない。帽体部材110の全体形状は、乳児の頭蓋のうちの少なくとも一部に近似する。帽体部材110は、乳児の頭蓋のうちの少なくとも一部を覆うようにそれにきっちりと(closely)かまたはぴったりと(snugly)フィットしてもよい。
この具体例に従う帽体部材110は、頂部128と、ドーム部132と、下部116と、前側オープニング(front opening、帽体部材110の前部に位置するオープニング、切欠き、切込み、スリット、開口部)136とを有している。頂部128は、ファブリック製の1または複数のピース(piece、部分)についての1または複数のクロージャ(closure、閉塞具、閉じ具、閉じ合せ具、拘束具、ファスナ)を有してもよい。1つのクロージャは、当業界に公知の手段を用いて製造され、その手段としては、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)、ファスナまたはそれらの組合せがあるが、それらに限定されない。ファスナとしては、例えば、ボタン、スナップ(snap)、フックアンドループ式ファスナ(例えば、ベルクロ(商標登録))、またはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye fastener)があり得る。前記1つのクロージャは、1本または複数本の縫い線(seam)を用いて形成してもよい。
ドーム部132は、帽体部材110の頂部128から下部116に延びている。頭部ポジショニング補助具110が乳児に着用されると、ドーム部132は、前記乳児の頭部を、それの脳天(crown)から、その乳児の両耳の位置にほぼ近い位置までの領域に亘り、覆う。
前側オープニング136は、帽体部材110の前部のうち、複数のポジショニング部材102の間の部分に配置されている。例えば、図1,図6および図8に示すように、前側オープニング136は、帽体部材110の前部の中心にほぼ近い位置に配置してもよい。前側オープニング136は、帽体部材110の下部116の下縁部から(extends from the bottom edge、下縁部において開口する状態で)頂部128に向かって延びている。前側オープニング136は、ドーム部132または頂部128と同じ位置もしくはそれの近傍の位置に終端部を有してもよい。
前側オープニング136は、リリース可能なように閉塞可能である(releasably closable、リリース可能部分が残りの部分からリリースされることによって開放状態となることが可能な状態で閉塞状態となることが可能である)。この前側オープニング136は、開放状態(open position、前側オープニング136が開口している状態、前側オープニング136のうちリリース可能部分が残りの部分からリリース、解放ないしは分離している状態)において、頭部ポジショニング補助具100を乳児に被せつつある過程または頭部ポジショニング補助具100を乳児から脱がしつつある過程において、乳児に対する外乱(disturbance、乳児を精神的にまたは物理的に阻害ないしは邪魔すること)および乳児に作用する負荷(stress、力)を最小化することを支援する。例えば、前側オープニング136は、複数のスカルプIV168および前記乳児の動きを邪魔する(disturb)ことがないように、複数のスカルプIV168を上方から覆うかまたは周囲から覆うように案内される(guided)ことが可能である。頭部ポジショニング補助具100を乳児に被せつつあるとともに前側オープニング136が開放状態であるときには、前記乳児の頭蓋の一部が露出し、それにより、スカルプIVの設置、撤去および監視が可能となる。前側オープニング136は、体温の監視、調節および安定化のために、部分的にまたは完全に開放させたり(opened、開口部を形成したり、開口させたり、前側オープニング136のうちリリース可能部分を残りの部分からリリースさせたり)、閉塞させる(closed、開口部を有しない状態にする、前側オープニング136のうちリリース可能部分を残りの部分に連結する)ことが可能である。
前側オープニング136の閉塞状態においては、前記乳児の頭蓋へのアクセス(頭蓋に標的物を接近させるための通路)が維持される。例えば、スカルプIV168のようなチューブが、前側オープニング136内を通過する(pass through、前側オープニング136のうちの穴部を通過する)か、または、前側オープニング136の下側を通過することが可能である。そのチューブは、例えば前記乳児の顔面を避けて、標的位置に向かうように(directed)位置決めすることが可能である。
一具体例においては、図1および図2に示すように、前側オープニング136がフラップ(flap、ヒンジ周りに搖動する片ひら板、覆い、垂れ板)138を有している。そのフラップ138は、任意のサイズおよび任意の形状、例えば、実質的な三角形である形状を有してもよい。前側オープニング136の開放状態(図1を参照)においては、フラップ138を、帽体部材110の一部の上面を覆うように、折り畳んでもよい(folded back)。
前側オープニング136の閉塞状態(図2を参照)においては、フラップ138が、前記乳児の頭蓋上に実質的に平らな姿勢で配置される。そのフラップ138は、帽体部材110に1または複数のフラップ取付部140a,140bの位置において装着することが可能である。それらフラップ取付部140a,140bとしては、例えば、ボタン、スナップ(snap)、フックアンドループ式ファスナまたはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye)があり得る。図1の例示的な具体例においては、フラップ取付部140a,140bが、フックアンドループ式ファスナである。一方のフラップ取付部140aは、フラップ138の下面に配置される一方、他方のフラップ取付部140bは、帽体部材110の下部116上に配置される。
別の具体例においては、図6に示すように、前側オープニング136がスリット154を有する。前側オープニング136の開放状態(図示しない)においては、帽体部材110のうち、スリット154の両側のうちのいずれかの側に位置する部分を、その部分が、帽体部材110のうちの別の部分の上面に配置されるように、折り畳んでもよい(folded back)。
前側オープニング136の閉塞状態(図6を参照)においては、帽体部材110の前部が実質的に乳児の頭蓋上に配置される。その閉塞状態においては、スリット154のうちの両端部同士が突き当たって(meet)もよいし、また、重なり合って(overlap)もよい。前側オープニング136は、閉塞状態において、1または複数のファスナ156の位置において、連結状態にある(secured、前側オープニング136のうちの一対の部分が互いに連結している)ことが可能である。ファスナ156としては、例えば、ボタン、スナップ(snap)、フックアンドループ式ファスナまたはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye)があり得る。一具体例においては、スリット154を、例えば、鼻腔IVチューブの退去(exit)を可能にするという目的のために、スリット154の長さ部分が実質的に開口状態のままであるように、スリット154の底縁(bottom edge、底部側の縁)の位置のみにおいて、締結してもよい。
下部116の周囲は、下部開口部118を画定する。前側オープニング136の閉塞状態においては、下部開口部118が、実質的に環状または楕円状であってもよい。
帽体部材110の下部116は、エッジ内において終端部を有してもよく、そのエッジは、表面がすべすべしている(soomth、スムースである、平滑である)かまたは丸みを帯びていて、乳児の頭部に対して快適であるものであってもよい。乳児に被せたときに、下部116は 前記乳児の両耳の近傍の位置、両耳に接する位置または両耳を覆う位置に配置するようにしてもよい。
下部116は、例えば、バンド(band、帯)、折り返し部(turn-up portion、ターンアップ部)、パイピング(piping、布の端を細いテープや別布で包むことによってほつれないように処理すること)またはビンディング(binding、布の先端部を結ぶことによって処理すること)のようなトリム部(trim、端末処理された帽体部材110のへり)を有してもよい。そのトリム部は、不変であるかまたは可変である幅寸法を有してもよい。例えば、折り返し部であるトリム部の高さ寸法を調節するために、そのトリム部を、より大きな程度(degree、深さ、角度)またはより小さな程度(degree、深さ、角度)で折り曲げる(fold up)か折り畳んで(fold down)もよい。そのトリム部は、装飾的であるかまたは機能的であってもよい。例えば、折り返し部は、帽体部材110が乳児の頭部に沿って下方に垂れ下がる高さ(how far down、下部116のエッジの高さ位置)を調節することが可能なものであってもよい。
下部116は、1または複数のヘム部(hem、折り返して織ったへりの部分、周縁部)158を有してもよい。ヘム部158は、下部116の周囲の一部または全部に沿って延びてもよい。ヘム部158は、いなかる幅寸法を有してもよい。その幅寸法は、ヘム部158の全周長に亘って同一であってもよく、または、その幅寸法は、変化してもよい。
ヘム部158のうち少なくとも一部は、ポケット(pocket、空洞部)142を形成してもよい。一具体例においては、図1,図2,図5Bおよび図6−図8に示すように、ヘム部158のうち、前側オープニング136の左右両側のそれぞれの側にある部分が、ポケット142を形成している。各ポケット142は、調節部材146を収容するのに十分な幅寸法を少なくとも有する。
帽体部材110は、1または複数の調節部材146を有してもよい。1つの調節部材146は、例えば、弾性素材(elastic、ゴム)、弾性素材で織られた織物(elasticized fabric、弾性を有するファブリック)または弾性素材で強化されたドローストリング(elasticized drawstrings、弾性を有する引きひも)のような伸縮可能な材料(stretchable material、伸縮性材料、弾性材料)であるか、またはそれを含有してもよい。1つの調節部材146は、固定端部148および自由端部150を有する。固定端部148は、帽体部材110の下端部116にしっかりと取り付けられる。例えば、固定端部148を、ポケット146(pocket、ヘム部158内の内部通路)の内部にしっかりと取り付けてもよい。その固定端部148は、当業界に公知の手段、例えば、縫製(sewing)を用いて下端部116にしっかりと取り付けてもよい。固定端部148のうちの一部を、ポケット142を超えて延びるものとしてもよい。これに代えて、固定端部148を、ポケット142の内部において終端部を有するものとしてもよい。図1および図6に示すように、固定端部148を、ポケット142の内部において、かつ、前側オープニング136の近傍またはその前側オープニング136と同じ位置において終端部を有するものとしてもよい。
1本の調節部材146は、ヘム部158内の開口部(opening、ヘム部150の内部につながる開口部、切開部、切り目、スリットなどであってポケット146に連通したもの)144を通過してもよい。その開口部144は、帽体部材110の左右両側のうちの同じ側に位置する前側オープニング136とポジショニング部材102との間に配置してもよい。1本の調節部材146は、固定端部148がポケット142の内部にあるととともに自由端部150がポケット142の外部にあるように、開口部144を通過するものとしてもよい。その開口部144は、帽体部材110の外面上または内面上にあるものとしてもよい。
いくつかの実施形態においては、帽体部材110のサイズを、調節部材146の自由端部を引っ張るかまたは解放することにより調節することが可能である。自由端部150を引っ張ることにより、帽体部材110のフィット(fit、被り具合、着用適合性)を、例えば下部116の有効周長を減少させることにより、きつくすることが可能である。図2,図5Bおよび図6−図8に示す例示的ないくつかの具体例においては、自由端部150を引っ張ることにより、ヘム部158のファブリックのうちポケット142を形成する部分を互いに縮めてひだを寄せ、それにより、下部116の有効周長を減少させることが可能である。自由端部150をリリースする(release、解放する)ことにより、ヘム部158のファブリックのうちポケット142を形成する部分における複数のひだが解放され(let out)、それにより、下部116の有効周長が増加する。調節部材146は、帽体部材110が乳児の頭部がとり得るすべてのサイズに適合することを支援する。
調節部材146は、帽体部材110に、1または複数の調節部材取付部152a,152bの位置においてリリース可能に取り付けてもよい。調節部材取付部152a,152bは、当業界に公知であるリリース可能な取付具であってもよい。調節部材146をしっかりと固定すれば、その調節部材146がリリースされるまで、帽体部材110のサイズを調節後のサイズに維持することが支援される。
調節部材取付部152aは、調節部材146の内部かまたは調節部材146の外面上に、例えば、自由端部150と同じ位置かもしくはそれの近傍の位置において配置してもよい。調節部材取付部152bは、帽体部材110の内部かまたは帽体部材110の外面上に、例えば、ヘム部182の内部かもしくはそれの外面上に、帽体部材110の左右両側のうち開口部144が位置する側と同じ側において、開口部144と1本のポジショニング部材102との間の位置において配置してもよい。
2つの調節部材取付部152a,152bは、互いに機能し合う(functional、機能的に互いに協働する)一対として作用させてもよい。例えば、図1,図2,図5Bおよび図6−図8に示すように、調節部材取付部152a,152bは、ベルクロ(登録商標、面ファスナ)であってもよい。調節部材取付部152aは、各調節部材146(each adjustment member 146、左右各側にそれぞれある1本の調節部材146)の自由端部150の下面にある。調節部材取付部152bも、帽体部材110のヘム部158上に、かつ、帽体部材110の両側(すなわち、左前側および右前側)に、かつ、前側オープニング136とポジショニング部材102との間の中央位置にある。調節部材146は帽体部材110に、ベルクロ型調節部材取付部152aのうち自由端部150に最も近い部分を、帽体部材110のベルクロ型調節部材取付部152bに押し付けることによって固定してもよい。調節部材146を帽体部材110に、ベルクロ型調節部材取付部152aのうち固定端部148により近い部分の位置において固定する場合には、調節部材146を帽体部材110に、ベルクロ型調節部材取付部152aのうち自由端部150に最も近い部分の位置において固定する場合より、帽体部材110の有効サイズ(effective size、有効周長)がより小さい状態で維持される。
別の例として、1本の調節部材146における複数の調節部材取付部は、2以上のボタン・ホールが直列に並んだものであってもよく、それらボタン・ホールは、自由端部150から固定端部148に向かって並んで続いている。帽体部材110上にある調節部材取付部(an adjustment member attachment、1つの調節部材取付部)は、ボタン(a button、1つのボタン)であってもよい。上述のボタン型調節部材取付部を上述の複数のボタン・ホール型調節部材取付部のうち自由端部150に最も近いものにボタンかけすることにより、調節部材146を帽体部材110に固定してもよい。調節部材146を帽体部材110に、複数のボタン・ホール型調節部材取付部のうち固定端部148により近いものの位置において固定する場合には、調節部材146が帽体部材110に、前記複数のボタン・ホール調節部材取付部のうち自由端部150に最も近いものの位置において固定する場合より、帽体部材110の有効サイズ(effective size、有効周長)がより小さい状態で維持される。
医療器具、例えば、栄養チューブまたは鼻腔カニューレを帽体部材110に固定して(secure、しっかりと取り付けて、勝手に外れないように取り付けて)もよい。例えば、調節部材146が帽体部材110に装着される場合に、鼻腔カニューレ・チューブ172を調節部材取付部152a,152bの位置において捕捉して(capture、挟んで固定して)もよい。図2,図6および図7に示される前述の例示的な具体例においては、鼻腔カニューレ・チューブ172が、調節部材146と帽体部材110との間に捕捉される。鼻腔カニューレ・チューブ172は、調節部材146の自由端部150とヘム部158内の開口部144との間に配置される。鼻腔カニューレ170または他の器具を帽体部材110に固定することは、その器具を、適宜選択された位置に配置する(selectively position)ことを支援する。鼻腔カニューレ170または他の器具を帽体部材110に固定することは、さらに、医療用テープを乳児の顔部に設置することを回避することを支援し、そのような医療用テープの設置は、現在の標準的なケアについての公知の欠陥(deficiency)であり、その理由は、前記医療用テープは、それが剥がされるとき、乳児の皮膚に炎症を起こしたり損傷を与えることが可能であるからである。
帽体部材110は、当業界に公知の1または複数の柔軟ファブリック材料のうち任意のものにより構成してもよい。そのファブリック材料は、任意の天然ファブリックまたは任意の合成ファブリックでもよく、そのようなものとしては、例えば、綿(cotton)、エラステイン(elastane、弾性のある合成繊維)もしくはスパンデックス(spandex、弾性のある合成繊維)、マイクロファイバ、ポリエステル、レーヨン、シルク、ビスコース(viscose)もしくはウールまたはそれらの組合せがある。前記ファブリックは、織物(woven)でも、非織物(unwoven)でも、編み物(knit、ニット)でもよい。編み物は、表面が平坦である(smooth)編み物またはリブ編み物(ribbed knit、リブ付き編み物)であってもよい。前記材料は、柔軟性を有するもの(flexible)、伸縮性を有するもの(streachable)、吸湿性を有するもの(wicking)、通気性 を有するもの(breathable)、冷却性を有するもの(cooling)、 難燃性を有するもの(fire retardant)、機械洗濯可能性を有するもの(machine washable)またはそれらの組合せであってもよい。
帽体部材110の構成および用途においては、伸縮性を有する材料が、帽体部材110を乳児の頭部に固定することを助けることが可能である。伸縮性を有する材料は、さらに、帽体部材110の周囲(circumference、周囲寸法)と帽体部材110の高さ(height、高さ寸法)との双方における多様な調節可能性(versatile adjustability)を提供してもよい。伸縮性材料は、弾性的なグリップ(elastic-like grip、把持力)を帽体部材110の周囲部周りに均一に与え、それにより、帽体部材110の予定外の動き、例えば、帽体部材110の乳児の頭部周りの回転または乳児の頭部に対するずり上がり(slip up)もしくはずり下がり(slip down)に対して抵抗をも与える快適なフィット(fit、被り心地)を実現してもよい。
伸縮性材料としては、伸縮可能なファブリック、例えば、エラステイン(elastane、弾性のある合成繊維)もしくはスパンデックス(spandex、弾性のある合成繊維)、ナイロンおよびリブ編み物(ribbed knits、ゴム編み物)があり得る。リブ編み物は、複数本のリブ(rib、うね)が一列に並んだものを横切る方向に(across、横方向に)高い伸縮性を有するものであってもよい。リブ編み物が、図1−図4の帽体部材110の構造において、その帽体部材110の複数本のリブがほぼ垂直方向に向いている(すなわち、帽体部材110のうち、頂部128から下部116に向かう)状態で使用される場合には、その帽体部材110の伸び能力が、帽体部材110の周囲部周りに集中的に存在する。このファブリックは、前記複数本のリブを横切る方向に(across、横方向に)、約2,約3または約4という数値の比率(factor、自然長と最大伸び長さとの比)で伸びてもよい。このファブリックは、前記複数本のリブに沿った方向に(along、縦方向に)、このファブリックが前記複数本のリブを横切る方向に伸びる場合より小さい程度で伸びてもよい。例えば、このファブリックは、前記複数本のリブに沿って、約2分の1から約1までの範囲内の数値の比率(factor、自然長と最大伸び長さとの比)で伸びてもよい。
ファブリックの伸び特性は、縫い線(seams)のような構造体によって制限してもよい。ファブリックの伸び特性は、さらに、ファブリックの層の数を増加させるか、または、伸縮可能なファブリックと伸縮不能なファブリックとを重ねることにより、制限してもよい。それに代えて、このファブリックを、弾性ストリップ(elastic strips)または弾性バンドであって前記乳児の頭部を掴むもの(grip、把持する)によって補強してもよい。
帽体部材110の構成および用途においては、非断熱ファブリック(non-insulating fabric)が、乳児の体温が上昇または低下することを断熱ファブリックの場合より防止することを支援してもよい。非断熱ファブリックとしては、吸湿性(wicking)、通気性(breathable)および/または冷却性(cooling)を有するファブリックがある。
吸湿性ファブリックは、皮膚から水分を取り、さらに、その水分を次の層であってより外側に位置するものに伝えてもよい。皮膚から湿気を取ること、すなわち、通常、発汗と称されるものは、体温調節を支援する。例えば、皮膚から水分を取ることは、涼しいかまたは寒い環境において、人がより温かく感じたり、より暖かい状態を維持することを支援するとともに、温かいかまたは暑い環境において、人がより涼しく感じたり、より涼しい状態を維持することを支援する。吸湿性ファブリックは、乳児の体温調節を支援するものであってもよい。吸湿性ファブリックとしては、例えば、綿、マイクロファイバ、ポリエステル、シルクおよびウールがあり得る。吸湿性ファブリックとしては、さらに、性能が強化された合成ファブリック(performance-engineered synthetic fabric)、例えば、キャプリーン(登録商標)(カリフォルニア州ベンチュラに所在のパタゴニア社)、フラッシュドライ(ドレードマーク)(カリフォルニア州サン・レアンドロに所在のノースフェース社)およびドライクライム(商標登録)(カリフォルニア州ロアート・パークに所在のマーモット社)のようなものがある。
通気性ファブリックは、空気が皮膚に到達することを可能にするとともに、水蒸気が当該ファブリックから放散することを可能にする。皮膚への空気到達を可能にすることと、水蒸気が当該ファブリックから放散すること、すなわち、通常、発汗と称されるものは、体温の低下および/または体温上昇の防止を支援する。通気性ファブリックは、乳児がより涼しい状態に維持されることを支援するものであってもよい。通気性ファブリックとしては、例えば、綿、麻およびシルクがあり得る。通気性ファブリックとしては、さらに、性能が強化された合成ファブリック(performance-engineered synthetic fabric)を有してもよく、例えば、ゴアテックス(登録商標)(通気性および防水性、メリーランド州エルクロトン所在のWLゴア&アソシエイツ社)、オムニテック(登録商標)(通気性および防水性、オレゴン州ポートランド所在のコロンビア・スポーツウェア社)およびポーラーテック(登録商標)(通気性および断熱性、カリフォルニア州ロアート・パーク所在のマーモット社)のようなものがある。
冷却性ファブリックは、熱が皮膚から当該冷却性ファブリックを通過することを可能にするとともに、熱を前記皮膚に跳ね返すことはしない。熱が皮膚から当該冷却性ファブリックを通過することが可能であることにより、体温の低下および/または体温の上昇防止が促進される。冷却性ファブリックは、乳児が涼しい状態に維持されることを促進するものであってもよい。冷却性ファブリックとしては、例えば、綿、麻およびレーヨンがあり得る。
帽体部材110は、柔軟材料(soft materials、軟質材料)より成る1または複数の層、例えば、単層により構成してもよい。各層は、1または複数のピース(pieces、部分)であって当業界に公知の手段によって互いに連結されるものにより構成してもよく、その公知の手段としては、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)またはそれらの組合せがあるが、それらに限定されない。前記1または複数のピース(pieces)は、1本または複数本の縫い線(seam)において、互いに突き当てられる(meet、互いに合体する)ものであってもよい。
ポジショニング部材102は、カバーリング・ファブリック(covering fabric、ファブリック製のカバー、外被、外膜)内の帽体部材110(headwear member 110 within a covering fabric、ファブリック製のカバーによって被覆されている帽体部材110)に固定される。そのカバーリング・ファブリックは、帽体部材110のファブリックであって(be the fabric、そのファブリックの一部であって)もよいし、ファブリックより成る別の(separate、独立した)1つのピース、例えば、ケーシング(casing、カバー、外被、外膜)であってもよい。
複数のポジショニング部材102は、帽体部材110の後面上に、複数の側方位置(lateral positions、横方向に隔たった複数の位置)において取り付けてもよい。図3に示す例示的な具体例においては、1つのポジショニング部材102が、帽体部材110の後部寄りの領域において(toward the back of the headwear member 110、帽体部材110の後面視で)、その帽体部材110の左側と右側とにそれぞれに配置される。複数のポジショニング部材102は、頂部128と同じ位置またはそれの近傍位置において、互いに完全にまたはほぼ完全に合流する(meet、互いに合体する、突き合せられる)。図1−図4,図5B,図6および図7を参照すると、頭部ポジショニング補助具100の使用状態において、複数のポジショニング部材102が、乳児の両耳の背後に配置される。図8を参照すると、頭部ポジショニング補助具100の使用状態において、1つのポジショニング部材102が、前記乳児の頭部の前部寄りの領域と後部寄りの領域とにそれぞれ(towards each of the front and back sides of the infant's head)配置される。
複数のポジショニング部材102は、乳児の頭部の動き(move、動き量)を最小化し、乳児の頭部を正中位に維持し、乳児が自ら動かす頭部の向きを正中位に戻るように変更する。複数のポジショニング部材102は、乳児の頭部が正中位にあるとき、左右方向に並ぶように(laterally、横方向に、右側と左側とにそれぞれ)配置してもよく、これにより、乳児の顔面および頭部の部分(the side of the face and head、顔面および頭部の位置する側面、左右側面)に作用する圧力が低下し、それにより、長頭症(dolichocephaly)の発症が防止される。複数のポジショニング部材102は、乳児の横臥位において、前記乳児の頭部の前部寄りの領域と後部寄りの領域とのそれぞれに(toward the front and back sides of the head)配置してもよく、それにより、頭部のうち、複数のポジショニング部材102の間に位置する部分(the side of the head between the positioning members 102、頭部のうち、複数のポジショニング部材102の間に位置する側面)に作用する圧力が低下し、それにより、長頭症の発症が防止される。
各ポジショニング部材102は、帽体部材110に、1または複数の連結部(juncture、連結線、接合線)126の位置において固定されている。1つの連結部126は、当業界に公知の手段を用いて形成してもよく、その手段としては、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)またはそれらの組合せがあり得るが、それらに限定されない。1つの連結部126は、1本の縫い線(seam、シーム)を有してもよい。
1つの連結部126は、対応する1つのポジショニング部材102の長さ寸法部(the length)に沿って部分的にまたは全体的に延びてもよい。1つの連結部126は、対応する1つの帽体部材110の頂部128と同じ位置またはその近傍位置まで延びてもよい。1つの連結部126は、帽体部材110の下部116と同じ位置またはそれの近傍位置まで延びてもよい。1つの連結部126は、対応する1つのポジショニング部材102の幅寸法部(the width)に沿って部分的にまたは全体的に、そのポジショニング部材102の長さ寸法部(the length)における任意の点の位置において延びてもよい。
複数の連結部126は、互いに突き合せられる(meet)かまたはオーバラップしてもよい。1つの連結部126は、別の、隣接した連結部126に遷移(transition、変化)してもよい。例えば、2以上の連結部126は縫製により製作される場合には、複数の縫い目が、切断されることなく、1つの連結部126から、それに隣接する連結部126まで連続してもよい。別の具体例として、4つの連結部126、すなわち、1つのポジショニング部材102の左側、右側、上側および下側のそれぞれに1つずつ存在するものを、複数の縫い目より成る1本の連続した糸(string)により形成してもよい。
1つの連結部126は、帽体部材110の一部を、1つのポジショニング部材102のうちの小さい部分(minor portion)、例えば、1つの縁(edge)、1本の薄いストリップ(thin strip)、1つの小さいピース(small piece)またはケーシング(casing、カバー、外被、外膜)に固定してもよい。1つのポジショニング部材102が、ポケット内に収容される状態で(as in pocket、1つのポジショニング部材102を収容することが可能なポケットを有する帽体部材110の、そのポケット内に収容される状態で)、帽体部材110のファブリックによって捕捉される(capture、挟んで固定される、1つのポジショニング部材102が帽体部材110のポケット内に収容されることによって捕捉される)ように、1つの連結部126は、帽体部材110のファブリックの一部を同じ帽体部材110のファブリックの別の部分に固定するものであってもよい。そのポケットは、対応するポジショニング部材102が当該ポケット内において動く余裕が全くないかまたは制限される程度に、対応するポジショニング部材102より大きい名目上の(nominally、機能上必要なわけではない)寸法を有するものであってもよい。
一具体例においては、互いに分離した2本の連結部126であって、側方(laterally、横方向に)互いに隔たり、かつ、各々、長手状を成し、かつ、複数のポジショニング部材102の長さに沿って延びるものが、各ポジショニング部材102を装着して支持するために使用されてもよい。1本のポジショニング部材102が帽体部材110に2以上の側方連結部(more than one lateral juncture、側方に互いに隔たる複数の連結部)126を用いて固定される場合には、それら側方連結部126は、対応する1本のポジショニング部材102が側方に(lateral、横方向に)転動し(rolling)、搖動し(pivoting、回動し) および/または曲がる(bending、変形する)という挙動に抵抗する(resist、抵抗力を付与する)ことを支援する。それら複数本の連結部126は、対応する1本のポジショニング部材102のために、帽体部材110上のサポートのベース(base of support、支持台)を、1本の連結部を用いる場合より強固なものとして提供する。
2以上の連結部が存在する場合には、それら複数の連結部126によって提供される側方サポート(lateral support、側方から支持する能力)が、対応する1つのポジショニング部材102が、それの下端部106において他の部分より薄肉化する(thinner、小径化する、厚さ寸法が減少する、直径寸法が減少する)ことを可能にしてもよく、それによれば、そのポジショニング部材102の全体サイズの減少が可能になるかもしれない。複数の連結部126は、対応する1本のポジショニング部材102内に、より高密度の(denser)(より低い圧縮性の)充填材を使用することが可能になるかもしれない。充填材の量、充填材の圧縮度(compactness)および/または充填材の硬さ(firmness)を、複数本の側方連結部126を使用することにより、1本の連結部126を使用する場合より、減少させてもよい。それら減少する複数の項目のうち任意の一つまたはいくつかにより、さらに、頭部ポジショニング補助具100の製造段階、梱包段階および流通段階における費用の削減を招来してもよい。
いくつかの実施態様においては、頭部ポジショニング補助具100が、1つの頬部フラップ164を有している。その頬部フラップ164は、乳児の顔面の皮膚を、鼻腔カニューレのような医療器具が乳児の顔面に接触しまたは医療器具が顔面上に設置されることによる擦れ(abrasion、擦り剥き)または他の損傷から保護することを助ける。この頬部フラップ164は、前記皮膚を医療器具から保護することを助けるものであれば、いなかるサイズおよびいなかる形状を有してもよい。図7を参照すると、この頬部フラップ164は、実質的にU字状を成してもよい。
この頬部フラップ164は、当業界に公知の1または複数の柔軟材料(soft materials、軟質材料)のうち任意のものにより構成してもよい。その柔軟材料は、帽体部材110に関して前述されたような材料のうちのいずれであってもよい。頬部フラップ164は、帽体部材110と同じファブリック材料により構成してもよいし、異なるファブリック材料により構成してもよい。
1つの頬部フラップ164は、帽体部材110の同じ側において、前側オープニング136と1つのポジショニング部材102との間に配置してもよい。例えば、1つの頬部フラップ164は、ヘム部158内の開口部144と同じ位置またはその近傍位置に配置してもよい。1つの頬部フラップ164は、帽体部材110の内部にまたは外面上において、調節部材取付部152bと同じ位置またはその近傍に配置してもよい。
頬部フラップ164は、頭部ポジショニング補助具100に恒久的にまたはリリース可能に固定してもよい。この頬部フラップ164は、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)、複数のファスナまたはそれらの組合せにを用いて帽体部材110に固定してもよい。それらファスナとしては、例えば、ボタン、スナップ(snap)、フックアンドループ式ファスナ(hook-and-loop fastener)またはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye fastener)があり得る。一例においては、図7を参照すると、頬部フラップ164を、帽体部材110の内面に固定してもよい。別の例においては、頬部フラップ164を、帽体部材110の外面に固定するか、または、例えばヘム部156の内部のように、帽体部材110の下部116の内部に固定してもよい。
頬部フラップ164は、下側位置において(図7参照)、乳児の顔面上に実質的に平坦な姿勢で配置してもよい。この頬部フラップ164は、乳児の頬部の一部または実質的な全体の上に配置してもよい。
頬部フラップ164は、上側位置において(図示しない)、帽体部材110の一部の上または下に実質的に平坦な姿勢で配置してもよい。この頬部フラップ164は、上側位置において、当該頬部フラップ164を調節部材146と帽体部材110の下部116、例えばヘム部158との間に捕捉する(capture、挟んで固定する)ことにより、リリース可能に固定してもよい。これに代えて、頬部フラップ164は、上側位置において、当該頬部フラップ164を帽体部材110と前記乳児の頭蓋との間に挟み込む(tuck、タックする)ことにより、固定してもよい。
頬部フラップ164の構成および用途においては、そのサイズ、形状、材料および位置が、乳児の顔面の皮膚を、チューブ、例えば鼻腔カニューレから延びるチューブが前記乳児の顔面に接触したりその顔面上に置かれることによって発生する擦れ(abrasion、擦り剥き)および他の損傷から保護することを助ける。
いくつかの実施形態においては、頭部ポジショニング補助具100が支持部材160を有している。図5Aおよび図5Bを参照すると、その支持部材160は、実質的に円筒状(cylindrical)を成すものであってもよい。この支持部材160は、それの幅寸法(直径寸法)より長い長さ寸法を有するものであってもよい。この支持部材160は、複数のポジショニング部材102の複数の下端部104の間の距離と同じか、より短いか、またはより長い長さ寸法を有するものであってもよい。よって、この支持部材160は、1または複数のポジショニング部材102の下端部104を超えて延びるか、1または複数のポジショニング部材102の下端部104まで延びるか、または1または複数のポジショニング部材102の下端部104の手前において終端部を有するものであってもよい。
支持部材160は、自身の全長に沿って同一の周長を有するか、またはその周長が、当該支持部材160の長さに沿って変化するものであってもよい。この支持部材160は、1つの凹部162を、当該支持部材160の長さ方向における中央部と同じ位置またはそれの近傍位置において、当該支持部材160の周長が凹部162の位置において減少するように有するものであってもよい。その凹部162は、乳児の首部に適合する(accommodate、収容する)のに十分な幅寸法を有するものであってもよい。この凹部162は、支持部材160の1または複数の側面上にあってもよい。例えば、図5Aに示すように、凹部162は、支持部材160の複数の側面の全体に、当該凹部162が支持部材160の周長を一様に(uniformly)減少させるように有するものであってもよい。
支持部材160は、充填材(filler)により構成してもよい。その充填材は、例えば、固形発泡体(solid foam)、形状記憶発泡体(memory foam)、詰め物(stuffing)、木綿や毛の詰め物(batting)、ダウン、ダウンに似た合成材料、ゲルまたはそれらの組合せであってもよい。この充填材は、圧縮された後(after being compressed、圧縮状態が終了すると)、元の形状と同じ形状またはそれに近い形状に復元するように弾性を有するものであってもよい。この充填材は、十分な体積(quantity)、十分な圧縮度(compactness)または十分な硬さ(firmness)であって、乳児の頭部または首部の重量によって完全に圧縮されることに対抗する(resists complete compression、圧縮限界に達することを阻止する)ものにより構成してもよい。この充填材は、部分的に圧縮可能なものであってもよいが、支持部材160が乳児の頭部または首部を支持することを助けるのに十分な耐圧縮性(compression resistance)を有する。その耐圧縮性(compression resistance)は、乳児の頭部の重量がどのような値であっても、有効に発揮される。
支持部材160は、ケーシング(casing、カバー、外被、外膜)、例えばファブリック製のケーシングのようなものを有するものであってもよい。このケーシングは、充填材を完全にまたは部分的に被覆していてもよい。このケーシングは、1本または複数本の縫い線(seam)により構成してもよい。
支持部材160は、頭部ポジショニング補助具100から物理的に分離しているが頭部ポジショニング補助具100と連携して(in conjunction with、協働して)使用されるものであってもよい。それに代えて、支持部材160は、恒久的にまたはリリース可能に頭部ポジショニング補助具100に固定してもよい。この支持部材160は、帽体部材110の下部116の後部に、例えば、複数のポジショニング部材102の間の部分において固定してもよい。帽体部材110は、リリース可能に支持部材160を固定するために、その支持部材160が出し入れされるポケットまたはスリーブを有してもよい。その支持部材160は、複数の縫い目(stitches)、接着剤(glue)、テープ、接合(bonding)、ファスナまたはそれらの組合せにを用いて帽体部材110に固定してもよい。ファスナとしては、例えば、ボタン、スナップ、フックアンドループ式ファスナ(hook-and-loop fastener)またはフックアンドアイ式ファスナ(hook-and-eye fastener)がある。限定することなく例示すれば、ベルクロ(商標登録、面ファスナ)を、支持部材160の長さ寸法部のうちの一部または全部に取り付けてもよく、また、ベルクロ(商標登録、面ファスナ)を、帽体部材110の後部の下部116のうちのヘム部158の一部または全体に取り付けてもよい。よって、支持部材160は、ベルクロ(商標登録、面ファスナ)を構成する複数のピースであって互いに対向するものを互いに係合させることにより、帽体部材110にリリース可能に固定してもよい。
支持部材160の構成および使用においては、そのサイズ、形状、圧縮能力(compressibility、圧縮特性)および帽体部材110との装着が、乳児の頭部または首部を支持することを支援するとともに、気道確保の促進と、呼吸支援を肺に一様に分配することの促進とを支援する。
[2本のポジショニング部材を有する頭部ポジションング補助具の使用方法]
限定することなく例示すれば、図1−図4の頭部ポジショニング補助具100は、後述の手順に従って乳児を正中位に支持するために使用してもよい。前記乳児が仰臥位にあり、そのとき、フラップ138が開放されている状態で、頭部ポジショニング補助具100は、乳児の頭部の脳天が下部開口部118内を通過し、やがて頂部128が前記頭部の脳天の真上に位置するように、案内されて頭部に装着される(guided onto the infant's head)。この頭部ポジショニング補助具100は、前記乳児の頭部の後面上を滑って下降することが可能であり、それにより、乳児に対する外乱(disturbance、乳児を精神的にまたは物理的に阻害ないしは邪魔すること)および負荷(stress、力)が最小化される。前側オープニング136は、既に設置されたスカルプIV168を上方から覆うかまたはその周りを包囲するように案内され(guided、位置決めされ)、このことによっても、前記乳児に作用する外乱および負荷(stress、力)が最小化される。
前側オープニング136は、前記乳児の頭部の前部の中央位置の近傍に配置される。フラップ138の閉塞に先立ち、予め設置されているスカルプIV168のチューブが、前側オープニング136から退出して、前記乳児の顔面から離れた位置まで案内されてもよい(guided)。フラップ136は、その後、互いに対向するベルクロ型フラップ取付部140a,140bを互いに押し付けることにより、帽体部材110に固定される。頭部ポジショニング補助具100が乳児に着用されている間、フラップ138はいつでも開放可能であるとともに、その状態で、スカルプIV168の設置、撤去または監視のための乳児の頭蓋への容易なアクセスを可能にするために、帽体部材110は後方にスライドする(slid backward、スライドして後退する、ずり上がる)。フラップ138は、体温の監視、調節および安定化のため、部分的または完全な開放状態にしたり閉塞状態にすることも可能である。
帽体部材110の下部116は、その下部116が、額部と同じ位置またはその近傍において支持され、両耳部と同じ位置またはそれの近傍において支持され、さらに首部の後部と同じ位置またはその近傍において支持されるように配置される。帽体部材110が大きすぎる場合には、下部116の周部が、各調節部材146の自由端部150を、前側オープニング136から、帽体部材110の両側のうち調節部材146と同じ側にある1本のポジショニング部材102に向かう向きに引っ張ることにより、緊張させられる。自由端部150を引っ張ることにより、ヘム部158のファブリックのうちポケット142を形成する部分を互いに縮めてひだを寄せ(gather together、複数のひだを形成し)、それにより、下部116の有効周長が減少する。帽体部材110の、その調節されたサイズは、ベルクロ型調節部材取付け部152a,152bであって互いに対向するものを互いに押し付けることにより、維持される。帽体部材110が緊張しすぎる場合には、自由端部150を解放することにより、帽体部材110を弛緩することが可能であり、これにより、ヘム部158のファブリックのうちポケット142を形成する部分における前記複数のひだが解放され(let out)、それにより、下部116の有効周長が増加する。調節部材146は、帽体部材110を複数人の乳児の複数の頭部がとり得る複数のサイズに適合することを支援する。調節部材146は、さらに、帽体部材110が乳児の頭部に装着されたとき、その帽体部材110が弛緩することを可能とし、それにより、前記乳児に対する外乱(disturbance)および負荷(stress、力)が最小化される。
調節部材取付部152a,152bが互いに装着され(engaged)てない状態においては、予め設置されている鼻腔カニューレ・チューブ172を、調節部材146の自由端部150とヘム部158内の開口部144との間の位置を通過するように案内する(guide)ことが可能である。調節部材取付部152a,152bが互いに装着されている状態においては、鼻腔カニューレ・チューブ172が、調節部材146と帽体部材110との間において捕捉される(capture、挟んで固定される)。鼻腔カニューレ・チューブ172を帽体部材110に固定することは、その鼻腔カニューレ・チューブ172を、適宜選択された位置に配置する(selectively position)ことを支援する。鼻腔カニューレ・チューブ172または他の同様な器具を帽体部材110に固定することは、乳児の顔面に損傷を与えることになる医療用テープをその乳児の顔面に装着することを回避することも支援する。
複数のポジショニング部材102は、乳児の頭部の各面(either side、頭部をぐるりと横方向から見た場合に出現する複数の側面(例えば、前面、後面、左面、右面)のそれぞれ)において、両耳の背後に配置される。それらポジショニング部材102は、乳児の頭部を正中位に維持するとともに、乳児が自ら動かす頭部の向きを正中位に戻るように変更する。それらポジショニング部材102は、下部116(the lower portions 116、複数の下端部106)が乳児の両肩の上部に到達しない(behind、上方)かまたはその上部を下方に通過してその上部の前方に位置するように、前記乳児の頭部の湾曲部(curvature、曲率)に倣っている。下部116(the lower portions 116、複数の下端部106)のこの機構は、頭部を正中位に維持するために、追加的な側方サポートを複数のポジショニング部材102に付与することを支援する。前記乳児の頭部が1つのポジショニング部材102上に支持されるか、または転動して1つのポジショニング部材102に当たる場合に、その1つのポジショニング部材102は、乳児が自ら動かす頭部の向きを正中位に戻るように変更する。それぞれのポジショニング部材102の形状、厚さ寸法および/または硬さ(firmness)は、乳児の頭部の向きを正中位に戻るように変更することを支援するものであってもよい。乳児の頭部を正中位に維持することは、最適な脳血流の促進と、呼吸支援を肺に一様に分配することの促進とを支援する。複数のポジショニング部材102は、横に並んで配置され、これにより、乳児の顔面および頭部の側に作用する圧力が低下し、それにより、長頭症(dolichocephaly)の発症が防止される。
別の具体例の頭部ポジションング補助具100は、図6に示すように、後述の手順に従って乳児を正中位に支持するために使用してもよい。その乳児が正中位にある間、スリット154が開放状態にあり、この状態においては、頭部ポジショニング補助具100は、乳児の頭部の脳天が下部開口部118内を通過し、やがて頂部128が頭部の脳天の真上に位置するように、案内されて頭部に装着される。頭部ポジショニング補助具100は、乳児の頭部の後面をスライドさせながら下降させることが可能であり、これにより、その乳児に対する外乱(disturbance)および負荷(stress、力)が最小化される。前側オープニング136は、予め設置されているスカルプIV168を上方から覆うかまたはその周りを包囲するように案内され、このことによっても、乳児に対する外乱(disturbance)および負荷(stress、力)が最小化される。
前側オープニング136は、乳児の頭部の前側中心点の近傍に配置される。スリット154が閉塞されていない状態で、予め設置されているスカルプIV168の複数のチューブが、前側オープニング136から出て、乳児の顔面から離れた位置まで案内される。スリット154の両側部は、その後、互いに対向するベルクロ型ファスナ156を互いに押し付けることにより、互いに装着される。頭部ポジショニング補助具100が乳児に着用される過程において、スリット154は、スカルプIV168の設置、撤去および監視のためにスカルプIV168に容易にアクセス可能にするためにいつでも開放させることが可能である。このスリット154は、体温の監視、調節および安定化のために、部分的にまた完全に開放させるかまたは閉塞することも可能である。
図6の頭部ポジショニング補助具を、すべての他の観点、例えば、帽体部材110のサイズの調節、鼻腔カニューレ・チューブ172の装着、および乳児の頭部の正中位での維持というような観点で使用する方法は、図1−図4について前述したものと同様である。
別の具体例の頭部ポジションング補助具100は、図8に示すように、乳児が横臥位にある間、後述の手順に従って乳児を正中位に支持するために使用してもよい。頭部ポジションング補助具100が、案内されて乳児の頭部に装着されるとともに、帽体部材110が、図1−図4について前述したようにして調節される。
前側オープニング136は、額部の中心と、頭部の支えとして使用されていない側の片耳との間に配置する。この前側オープニング136は、図1−図4または図6について前述したようにして作動する。
複数の頭部ポジショニング部材102は、乳児の頭部の前部寄りの領域と後部寄りの領域とに配置される。乳児の頭部は、1または複数のポジショニング部材102上に横たえて支持してもよいし、複数のポジショニング部材102の間の部分に横たえて支持してもよい。複数のポジショニング部材102は、乳児が横臥位にある間、乳児の頭部を正中位に支持するとともに維持する。乳児の頭部を中立位に支持して維持することは、頭部のうち、複数のポジショニング部材102の間に位置する部分に作用する圧力を低下させることを支援し、さらに、それにより、長頭症の発症防止が支援される。頭部のうち、乳児を支持する部分を交互に変化させてもよく、それによっても、長頭症の発症防止が支援される。
図1−図4,図5B,図6または図8に示すいくつかの具体例に従う頭部ポジショニング補助具100は、1または複数の頬部フラップ164を有してもよい。例えば、図1−図4に示す具体例に従う頭部ポジショニング補助具100は、図7に、1つの頬部フラップ164と共に示されている。限定することなく例示すると、頭部ポジショニング補助具100は、乳児の頭部を正中位に支持するという目的と、乳児の顔面の皮膚を保護するという目的とのために、1または複数のフラップ164と共に、後述の手順に従って使用してもよい。
頭部ポジショニング補助具100は、乳児の頭部に、前述のいくつかの方法のうち任意のものに従って装着してもよい。頬部フラップ164は、医療器具、例えば鼻腔カニューレ170が設置されない状態で、下側位置(in the down position)に配置してもよい。鼻腔カニューレ170が設置されると、その鼻腔カニューレ170は、頬部フラップ164が鼻腔カニューレ170と乳児の顔面との間に位置するように、頬部フラップ164の上面(top)に配置される。これに代えて、頬部フラップ164は、既に設置されている鼻腔カニューレ・チューブ170と乳児の頬部との間に滑り込ませてもよい。
さらに、図7に示すように、複数のポジショニング部材102は、取付面(an attachment surface、1つの取付面)174を備えており、その取付面174は、帽体部材110のいずれかの側面上において、それぞれ対応する複数の調節部材取付部152a/bとの連結を行うことを目的とする。例えば、複数の取付面(the attachment surfaces)174は、それぞれ対応する調節部材取付部152a/bの材料としての1つのフック・ループ型締結材料(hook and loop fasting material)のうちの相手側部分(an opposing side、それぞれの調節部材取付部152a/bにかみ合う部分)により構成してもよい。この手法においては、複数のポジショニング部材102を、乳児の頭部サイズまたは特定の所望の治療法(particular trearmant desired)に応じてさらに大きく互いに隔たる複数の位置に保持してもよい。
頭部ポジショニング補助具100は、さらに、1対のシェード(shade、遮光)・ループ(loop、輪、リング)178を備えてもよく、その一対のシェード・ループ178は、帽体部材110のうちのそれぞれの側面に、それぞれ対応するポジショニング部材102の前方であるとともに複数の調節部材146の上方である位置において連結される。それらシェード・ループ178は、帽体部材110に、複数の保持用ループ176により取り付てもよい。それら保持用ループ176は、帽体部材110と同じかまたは異なるファブリックによって形成してもよく、また、保持用ループ176の両端部を、例えば縫い付け(stitching)によって帽体部材110に取り付け、それにより、1つのループ(a loop、輪、リング)を形成してもよい。複数のシェード・ループ178は、細長い材料(a longer length of material、長さ寸法の方が幅寸法より長い材料)により、しかも、例えば、弾性材料(elastic material)により形成してもよく、その材料は、自身の長さ方向における両端部のそれぞれの位置に、互いに対向する複数のクロージャ構造体(opposing closure structures)(例えば、互いに対向するフック部とループ部とを有するファスナ材料)を有する。よって、複数のシェード・ループ178は、複数の保持用ループ176内を通過するとともに、互いに連結された前記両端部を通過し、それにより、帽体部材110に装着される1つの閉ループ(closed loop、閉塞ループ、閉端ループ)を形成してもよい。複数のシェード・ループの長さ寸法および位置は、乳児用サングラス(bilishades、乳児の両眼を保護するために両眼にそれぞれ装着される一対の遮光部を有する遮光器具)を、頭部ポジショニング補助具100を着用する乳児の両眼を上方から覆うように適切な位置に連結して保持するように構成してもよい。
多数のタイダウン(tie-down、拘束)式ループ180が、さらに、図7に示すように、帽体部材110に連結されてもよい。それらタイダウン式ループ180は、帽体部材110と同じかまたは異なるファブリックにより形成してもよく、また、タイダウン式ループ180の両端部を、例えば縫い付け(stitching)によって帽体部材110に取り付け、それにより、1つのループ(a loop、輪、リング)を形成してもよい。それらタイダウン式ループ180は、帽体部材110上に、適切なまたは使いやすい任意の数の位置において配置してもよく、その目的は、医療器具、または医療器具に接続されている複数本のチューブもしくはワイヤ(wired、信号線、電線、ケーブル)を、例えばリボン状もくしは糸状の複数のタイ(ties、拘束具、連結具)を用いて拘束して固定する(tie down、縛って固定される)ことと、それら医療器具、チューブもしくはワイヤを乳児の顔面を避けた経路に沿って配置することとにある。いくつかの具体例においては、独立した1本のリボン状のバンド(separate ribbon band)上に多数のタイダウン式ループ180が提供されており、このバンドは、複数のタイダウン式ループ180を提供する(the provision、帽体部材110に装着する)のに便利な構造体を提供するために、帽体部材110に(例えば、帽体部材110の前部を横切るように)取り付けてもよい。注記してもよいことは、複数のタイダウン式ループ180、複数のシェード・ループ178および複数の調節部材146を提供すること(the provision、帽体部材110に装着する)により、複数の医療器具の複数本のチューブおよびケーブルの留置(retention)および経路決定(direction)が可能となるとともに、そのような複数本のチューブおよびケーブルが乳児に直接取り付けられることはよくあることであるため、このような複数本のチューブおよびケーブルを除去して再度装着することを必要とすることなく、乳児の再度のポジショニング(体位の変更)を簡単に実現することが可能となるということである。
図1−図4または図6−図8に示す具体例に従う頭部ポジショニング補助具100は、後述の別の手順(alternative procedure)に従って乳児を正中位に支持することをも目的として使用してもよい。乳児を、伏臥位または横臥位で、平坦化された(flattened、平らに折り畳まれた)頭部ポジショニング補助具100(図4を参照)の上面に配置するか、または、平坦化された(flattened、平らに折り畳まれた)頭部ポジショニング補助具100を、乳児の頭部の真下に、その頭部を覆うことなく、案内して配置する(guide)。平坦化された(flattened、平らに折り畳まれた)頭部ポジショニング補助具100の上に乳児を置くこと、または平坦化された(flattened、平らに折り畳まれた)頭部ポジショニング補助具100を乳児の頭部の後面に滑り込ませることは、その乳児に対する外乱(disturbance)および負荷(stress、力)を最小化する。その頭部ポジショニング補助具100は、それの前部は、保育器用マットレス(incubator mattress)または他の表面に対面する一方、それの後部は、乳児の頭部に対面する状態で配置される。その頭部ポジショニング補助具100の頂部128は、乳児の頭部の脳天の背後に配置される。帽体部材110の下部116は、乳児の首部の後部の背後に配置される。複数の頭部ポジショニング部材102は、乳児の頭部が正中位にあり、かつ、その乳児が横臥位にあるとき、頭部の前部寄りの領域および後部寄りの領域に配置される。それらポジショニング部材102は、乳児の頭部を、前述のようにして、正中位に維持する。前側オープニング136、複数の調節部材146および複数の頬部フラップ164は、この別の手順(alternative procedure)においては使用されない。
図1−図4または図6−図8に示す具体例に従う頭部ポジショニング補助具100は、図5に示すように、1つの支持部材160を有してもよい。例えば、図1−図4に示す具体例に従う頭部ポジショニング補助具100は、図5Bにおいて、1つの支持部材160と一緒に示されている。限定することなく例示すると、頭部ポジショニング補助具100は、後述の手順に従い、1つの支持部材160と一緒に使用してもよく、その目的は、乳児の頭部を正中位に支持することと、その乳児の首部を支持して気道確保を促進することとにある。
頭部ポジショニング補助具100は、前述のいくつかの方法のうち任意のものに従い、乳児の頭部に装着するか、または乳児の頭部の背後に装着してもよい。支持部材160は、帽体部材110に予め装着してもよく、または、この支持部材160は、頭部ポジショニング補助具100の位置決めが完了した後に、乳児の首部の背後に滑り込ませてもよい。その乳児の首部は、支持部材160内の凹部162上に支持される。支持部材160は、乳児の頭部または首部を支持する。支持部材160は、乳児が人工呼吸装置を使用するような場合に、気道確保と呼吸支援の肺への一様な分配とを促進することを支援する。
ある用語に先行する冠詞「a」または「an」は、この書類において使用されるように、その用語が1または複数であることを意味する。したがって、「a」または「an」、「1もしくは複数の(one or more)」および「少なくとも1つ(at least one)」という複数の用語は、この書類においては、互いに置換可能なものであることを考慮すべきである。
方向についてのすべての言及(例えば、近位、遠位、上側、下側、内側、外側、上方向、下方向、左方向、右方向、横方向、前側、後側、上端、下端、上方に、下方に、垂直、水平、時計方向および反時計方向)は、読者が本発明を理解することを助けるために、区別という目的においてのみ使用され、本発明を、特に、位置、向きまたは使用法に関して本発明を限定することはない。接続に関する言及(例えば、装着、連結、接続および接合)は、広く解釈すべきであり、特記されない限り、集まった複数の要素間に介在する中間部材、および複数の要素間の相対運動を含むことが可能である。したがって、接続に関する言及は、2つの要素が直接的に接続されるとともに互いに一体的であることを必ずしも意味しない。送給シースおよび送給カテーテルは、本明細書の複数の目的のために互いに交換可能に使用されてもよい。本明細書に添付された例示的な図面は、本発明の説明のみを目的としており、それら図面に表された寸法、位置、順序および相対的なサイズを変更することが可能である。
上述の説明書、いくつかの例およびデータは、後続する特許請求の範囲に記載される本発明の例示的ないくつかの実施形態の構成および用法についての完全な説明を提供する。以上、後続する特許請求の範囲に記載される本発明の種々の実施形態を、ある程度の具体性を有するか、または、少なくとも一つの個別の実施形態を参照しながら、説明してきたが、当業者であれば、本発明の主旨からも範囲からも逸脱することなく、前述の開示された実施形態に対して多くの変更を加えることが可能である。したがって、他の実施形態を対象とすることが可能である。上述の説明に含まれるとともに本明細書に添付された添付図面に図示されたすべての事項は、具体的な複数の実施形態のみについての説明であると解釈すべきであって、本発明を限定するものではないことを意図する。細部または構造についての変更を、後続する特許請求の範囲において定義される本発明の基本的な要素から逸脱することなく行うことが可能である。

Claims (24)

  1. 頭部ポジショニング補助具であって、
    帽体部材であって、リリース可能なように閉塞可能である(releasably closable)前側オープニング(front opening)と、当該帽体部材のサイズを調節することが可能な少なくとも1つの調節部材とを有するものと、
    各々、長手方向に延びるとともに耐圧縮性を有する2本のポジショニング部材であって、側方に互いに隔たるとともに、前記帽体部材の後面に装着されるものと
    を含み、
    前記2本のポジショニング部材は、乳児が仰臥位または横臥位にある場合に、前記乳児の頭部を前記乳児の背骨に対して正中位となるように支持する頭部ポジショニング補助具。
  2. 前記帽体部材は、通気性を有するとともに最小限の断熱効果を有する材料によって製造される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  3. 前記前側オープニングは、スリットとして形成される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  4. 前記前側オープニングは、フラップ(flap、片ひら板)を有するように形成される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  5. 前記前側オープニングは、静脈注射用チューブまたは他の医療器具であって前記乳児の頭皮に装着されるものの設置、撤去または監視のために前記頭皮へのアクセスを提供するように構成される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  6. 前記前側オープニングの閉塞状態において、前記静脈注射用チューブまたは他の医療器具が、前記乳児の顔面を避けるように固定される請求項5に記載の頭部ポジショニング補助具。
  7. 前記調節部材は、弾性材料によって製造される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  8. 前記調節部材は、固定端部と自由端部とを有する請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  9. 前記調節部材の前記自由端部を引っ張ると、前記帽体部材の有効周長が減少する請求項8に記載の頭部ポジショニング補助具。
  10. 前記調節部材の前記自由端部をリリースすると、前記帽体部材の有効周長が増加する請求項8に記載の頭部ポジショニング補助具。
  11. 前記調節部材は、医療器具のチューブまたはケーブルを前記帽体部材に固定するように構成される請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  12. 前記チューブまたはケーブルは、前記調節部材と前記帽体部材との間に捕捉される請求項11に記載の頭部ポジショニング補助具。
  13. 前記チューブまたはケーブルは、前記調節部材のうちの取付部の内部に捕捉される請求項11に記載の頭部ポジショニング補助具。
  14. さらに、
    医療器具を前記乳児の顔面を避けるように取り付ける1または複数のタイダウン(tie-down、拘束)式ループ(loop、輪、リング)を含む請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  15. さらに、
    両側にそれぞれ配置される一対のループ(loop、輪、リング)を含み、それらループは、乳児用サングラス(bilishade、乳児の両眼を保護するために両眼にそれぞれ装着される一対の遮光部を有する遮光器具)との連結を行うように構成される複数のクロージャ(closure、閉塞具、閉じ具、閉じ合せ具)を有する請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  16. さらに、
    前記乳児の顔面の皮膚を保護するように構成される頬部フラップ(flap、片ひら板)を含む請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  17. さらに、
    前記帽体部材に、前記複数のポジショニング部材の間において着脱可能に装着されるように構成される支持部材を含み、その支持部材は、乳児の首部を支持する請求項1に記載の頭部ポジショニング補助具。
  18. 前記支持部材は、凹部を有し、かつ、その凹部上に前記乳児の首部が支持されるように構成される請求項19に記載の頭部ポジショニング補助具。
  19. 乳児の頭部を正中位に保持する方法であって、
    頭部ポジショニング・アシスト部を前記乳児の頭部に隣接するように設置する工程と、
    前記乳児が仰臥位または横臥位にある場合に、前記頭部を前記乳児の背骨に対して正中位となるように維持するために、固定部材を前記頭部ポジショニング・アシスト部に係合させる工程と
    を含む方法。
  20. 脳室内出血を回避または予防する方法であって、
    頭部ポジショニング・アシスト部を乳児の頭部に隣接するように設置する工程と、
    前記乳児が仰臥位または横臥位にある場合に、前記頭部を前記乳児の背骨に対して正中位となるように維持するために、固定部材を前記頭部ポジショニング・アシスト部に係合させる工程と、
    治療期間中、前記頭部を正中位となるように維持する工程と
    を含む方法。
  21. 長頭症を治療または予防する方法であって、
    各々、長手方向に延びるとともに耐圧縮性を有する2本のポジショニング部材であって、側方に互いに隔たるものを、乳児の頭部に隣接するように設置する工程と、
    前記乳児が仰臥位または横臥位にある場合に、前記頭部を前記2本のポジショニング部材に対して動かない位置に維持するために、固定部材を前記2本のポジショニング部材に係合させる工程と、
    治療期間中に、前記頭部の平坦化を防止するために、前記頭部を前記2本のポジショニング部材の間に維持する工程と
    を含む方法。
  22. 頭部ポジショニング補助具であって、
    乳児が仰臥位または横臥位にある場合に、前記乳児の頭部を前記乳児の背骨に対して正中位となるように位置決めすることが可能な頭部ポジショニング・アシスト部と、
    前記乳児の頭部を正中位となるように維持するために、前記ポジショニング部材に係合させられる固定部材と
    を含む頭部ポジショニング補助具。
  23. 前記固定部材は、前記頭部ポジショニング・アシスト部に恒久的にまたはリリース可能に装着される請求項22に記載の頭部ポジショニング補助具。
  24. 前記固定部材は、前記乳児を支持する表面に恒久的にまたはリリース可能に装着される請求項22に記載の頭部ポジショニング補助具。
JP2016521892A 2013-06-21 2014-06-23 未熟児のための頭部ポジショニング補助具 Pending JP2016526974A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361838050P 2013-06-21 2013-06-21
US61/838,050 2013-06-21
US201461930898P 2014-01-23 2014-01-23
US61/930,898 2014-01-23
PCT/US2014/043722 WO2014205448A1 (en) 2013-06-21 2014-06-23 Head positioning aids for premature infants

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016526974A true JP2016526974A (ja) 2016-09-08
JP2016526974A5 JP2016526974A5 (ja) 2017-08-03

Family

ID=52105394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016521892A Pending JP2016526974A (ja) 2013-06-21 2014-06-23 未熟児のための頭部ポジショニング補助具

Country Status (10)

Country Link
US (1) US10980659B2 (ja)
EP (1) EP2996643B1 (ja)
JP (1) JP2016526974A (ja)
KR (1) KR20160046793A (ja)
CN (1) CN105555234B (ja)
AU (1) AU2014284149B2 (ja)
CA (1) CA2916471A1 (ja)
IL (1) IL243268A0 (ja)
MX (1) MX2015017860A (ja)
WO (1) WO2014205448A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD767775S1 (en) * 2014-12-12 2016-09-27 Invictus Medical, Inc. Cranial wrap
US20180221191A1 (en) * 2015-08-19 2018-08-09 Tortle Products Llc Head positioning aids with attachments for medical devices
US10912910B1 (en) * 2016-08-04 2021-02-09 Tennessee Dental Anesthesia Supplies, LLC Combination anesthesia circuit holder and patient protection device and method of use
CA3033247A1 (en) * 2016-08-08 2018-02-15 Tortle Products Llc Head immobilization aid with adjustable supports
WO2018192660A1 (en) * 2017-04-20 2018-10-25 Brainlab Ag Cranial immobilization system
WO2018208564A1 (en) * 2017-05-09 2018-11-15 First Responder Solutions, Llc Head trauma bandage cap and method
EP3672554A4 (en) * 2017-08-21 2021-08-04 Tortle Products, LLC DEVICES AND SYSTEMS FOR TRANSPORTING SMALL CHILDREN
WO2020032892A2 (en) * 2018-08-10 2020-02-13 Cumhuriyet Universitesi Rektorlugu Disposable catheter fixing cap
CN110017554B (zh) * 2019-05-10 2024-01-19 北京仰生恒泰科技有限责任公司 一种改善呼吸微环境的系统
WO2020247541A1 (en) * 2019-06-03 2020-12-10 Solce Natasha Ear compression band
US11717098B2 (en) * 2020-03-11 2023-08-08 Maria Leezer-Cumiford Head shaping pillow
US20210361015A1 (en) * 2020-05-22 2021-11-25 Sunday Afternoons, Inc. Crown split sizing mechanism
CN111616900A (zh) * 2020-06-25 2020-09-04 邢肖肖 一种颅骨牵引术术后头部缓冲保护装置
US20220338588A1 (en) * 2021-04-27 2022-10-27 Gerald O. Roeback Expandable fabric hat liner insert
US11844380B2 (en) * 2021-05-07 2023-12-19 Cranial Technologies, Inc. Pediatric head covering for use with three-dimensional imaging
CN113476212A (zh) * 2021-08-19 2021-10-08 烟台毓璜顶医院 一种用于无创呼吸机的面部泡沫敷料

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6312453B1 (en) * 1998-07-16 2001-11-06 Olympic Medical Corp. Device for cooling infant's brain
US20020007195A1 (en) * 1998-07-02 2002-01-17 Robert Wexler Apparatus for applying cranial occipital pressure
US20040181878A1 (en) * 2002-02-06 2004-09-23 Stelnicki Eric Jason Infant head guard and method of use
DE102004029034B3 (de) * 2004-06-09 2005-05-12 Eberhard-Karls-Universität Tübingen Mütze zur Fixierung von Atemhilfen
US20060042013A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-02 Children's Hospital Boston Head positioning device
US20080184457A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Pham Anne D Baby Hat and Method of Manufacturing Same
US20090151731A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 Scott Jane Head Positioning Aid

Family Cites Families (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE17064E (en) * 1928-08-07 Adjustable hat
US1652145A (en) * 1927-08-13 1927-12-06 David Lipschutz Adjustable-size cap
US1713049A (en) * 1928-03-31 1929-05-14 Millson Elizabeth Bath pillow
US2106570A (en) * 1937-05-18 1938-01-25 Lipton Ruby Head covering
US2156251A (en) * 1938-02-15 1939-04-25 Carlson Julius Adjustable and washable lady's hat
US4631766A (en) 1985-02-25 1986-12-30 Board Of Regents, The University Of Texas System Neonatal infant seat
CA1288899C (en) * 1987-01-13 1991-09-17 Joseph Frank Adjustable headgear and cover
US5075903A (en) * 1990-04-30 1991-12-31 Richoux Deborah D Infant protection headgear
US5490528A (en) * 1994-06-17 1996-02-13 Day; Scott A. Fitted hair towel
US6647553B2 (en) * 1996-02-13 2003-11-18 Lauren Hoyez Cap with opening in front
CA2195517C (en) * 1997-01-20 2005-08-02 Robert Ethier Convertible hat
US6238413B1 (en) * 1998-07-02 2001-05-29 Robert Wexler Apparatus for applying cranial occipital pressure
US6052850A (en) 1999-01-23 2000-04-25 Salido; Cynthia R. Head support device for infants
US6397399B1 (en) * 1999-08-23 2002-06-04 Soccerdocs Inc. Protective headguard
US6381760B1 (en) * 1999-09-17 2002-05-07 Soccerdocs. Inc. Protective headguard
US6428494B1 (en) * 2000-03-28 2002-08-06 Orthomerica Products, Inc. Cranial orthosis with safety stop and method
US6321403B1 (en) 2000-09-15 2001-11-27 Camp Kazoo, Ltd. Pressure relief pillow and methods
TW509559B (en) 2000-10-24 2002-11-11 Bei-Ye Jang Molded solid head support device
US20050193477A1 (en) * 2001-03-21 2005-09-08 Martin Penny Protective headgear
US6427253B1 (en) * 2001-03-21 2002-08-06 Jacqueline Penny Protective headgear comprising a headband and a semi-rigid support to protect a back region of a user's head
US6481020B1 (en) * 2001-08-09 2002-11-19 Shirley A. Kirkland Head wrap for keeping a hairstyle of a user in place while sleeping
US6758526B2 (en) * 2001-08-27 2004-07-06 Sherri Marbutt Child's headrest
US6718557B2 (en) * 2002-03-12 2004-04-13 Felipe Claro Baseball style hat with size adjustment
US7036156B2 (en) * 2003-05-15 2006-05-02 Jerdan Products, Llc Head protection system
US6857150B2 (en) 2003-07-01 2005-02-22 The Boppy Company Support pillow for small infants
US6939316B2 (en) * 2003-07-14 2005-09-06 Infa-Safe, Inc. Cranial orthosis for preventing positional plagiocephaly in infants
US6889689B1 (en) 2004-01-06 2005-05-10 Deborah W. Neuman Bubble CPAP cap for neonates
CN1559363A (zh) 2004-02-16 2005-01-05 周明非 婴儿矫正头型头盔
WO2006102407A2 (en) 2005-03-23 2006-09-28 Children's Medical Center Corporation Orthotic device for preventing and/or correcting deformational posterior plagiocephaly
US7878200B2 (en) * 2006-02-13 2011-02-01 Carefusion 2200, Inc. Infant headgear for supporting a patient airway interface device
US7698763B2 (en) 2006-05-04 2010-04-20 Steven Warnock Method for correcting deformational plagiocephaly and other cranial deformations
US7647660B2 (en) 2006-06-08 2010-01-19 Tullous Micam W Mattress incorporating a headrest for preventing and correcting non-synostotic cranial deformities in infants
US20080060134A1 (en) 2006-08-24 2008-03-13 Christine Virga Head snuggler
CN201052196Y (zh) 2007-05-14 2008-04-30 陈美文 婴幼儿头形及耳形矫正用防护帽
US20100257653A1 (en) 2007-09-06 2010-10-14 Pitts Robert W Infant wrap including body padding
KR100826858B1 (ko) * 2008-01-18 2008-05-06 이영준 단두증 및 사두증 예방을 위한 영유아용 두형교정기
US7878968B2 (en) 2008-04-18 2011-02-01 Neatcap, Llc Sensory developmental cap
JP5318541B2 (ja) 2008-11-25 2013-10-16 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 低出生体重児または早産児用のポジショニング用具
ES1069689Y (es) 2009-01-22 2009-08-06 Think Pipe Line S L N E Almohada para la prevencion de las deformidades craneales en recien nacidos.
US7614098B1 (en) 2009-01-22 2009-11-10 Veronica Quarry Support system with repositionable bolsters
US9089179B2 (en) 2009-05-11 2015-07-28 John P. Tagg Support hat
CN201618216U (zh) 2010-01-13 2010-11-03 李正浩 小儿头皮输液固定装置
AU2010200884A1 (en) 2010-03-09 2011-09-22 Rose And Lily Pty Ltd Head pillow
US9173763B2 (en) * 2010-04-23 2015-11-03 Invictus Medical, Inc. Force distribution method and apparatus for neonates at risk of cranial molding
US20130146723A1 (en) * 2011-12-09 2013-06-13 Misty D. JOHNSON Head supporting apparatus
US20130306081A1 (en) 2012-05-17 2013-11-21 Srisatish Devapatla Neonatal Medical Apparatus and Methods

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020007195A1 (en) * 1998-07-02 2002-01-17 Robert Wexler Apparatus for applying cranial occipital pressure
US6312453B1 (en) * 1998-07-16 2001-11-06 Olympic Medical Corp. Device for cooling infant's brain
US20040181878A1 (en) * 2002-02-06 2004-09-23 Stelnicki Eric Jason Infant head guard and method of use
DE102004029034B3 (de) * 2004-06-09 2005-05-12 Eberhard-Karls-Universität Tübingen Mütze zur Fixierung von Atemhilfen
US20060042013A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-02 Children's Hospital Boston Head positioning device
US20080184457A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Pham Anne D Baby Hat and Method of Manufacturing Same
US20090151731A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 Scott Jane Head Positioning Aid
US8096304B2 (en) * 2007-12-14 2012-01-17 Scott Jane Head positioning aid

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160046793A (ko) 2016-04-29
AU2014284149B2 (en) 2018-01-18
EP2996643A1 (en) 2016-03-23
MX2015017860A (es) 2016-11-18
US20140373278A1 (en) 2014-12-25
CN105555234B (zh) 2018-08-10
AU2014284149A1 (en) 2016-01-21
CA2916471A1 (en) 2014-12-24
IL243268A0 (en) 2016-02-29
WO2014205448A1 (en) 2014-12-24
US10980659B2 (en) 2021-04-20
CN105555234A (zh) 2016-05-04
EP2996643A4 (en) 2017-01-25
EP2996643B1 (en) 2021-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016526974A (ja) 未熟児のための頭部ポジショニング補助具
KR101070973B1 (ko) 척추보조기
US8764691B2 (en) Pannus support adapted for surgical procedures
CN107613912B (zh) 颌固定带
US10631582B2 (en) Undergarment for carrying a baby skin-to-skin
US5645058A (en) Cap with support for medical tubing
US20180221191A1 (en) Head positioning aids with attachments for medical devices
US20140283277A1 (en) Medical wrap for neonatal kangaroo care
US5623733A (en) Moisture retaining face mask
US20190175382A1 (en) Head immobilization aid with adjustable supports
US20060179540A1 (en) Breast binder gown
KR100808838B1 (ko) 등허리 엉치뼈 보호용구
KR101361158B1 (ko) 손가락의 욕창방지기능이 구비되는 치매환자용 보호복
JPH08131253A (ja) 保湿フェースマスク
JP3177338U (ja) 上半身用保温具
CN212325530U (zh) 便于手术的手术衣
KR200428748Y1 (ko) 목 건강증진기구
CN215019889U (zh) 一种肩部保护带
US20230240938A1 (en) Stress reducing, light blocking, sleeping mask to improve sleep and overall health
US20220257404A1 (en) Garment for promoting post-surgical recovery
JP6603099B2 (ja) 褥創予防・保護用の寝衣
JPH07194430A (ja) 保湿フェースマスク
TWM529493U (zh) 頭部傷口固定帽
JP6189565B1 (ja) 頭部保護具用インナー
KR200416052Y1 (ko) 등허리 엉치뼈 보호용구

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190410

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190813