JP3177338U - 上半身用保温具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができると共に、ずれることなく容易に着用することができ、かつ就寝時にも違和感なく着用できる上半身用保温具を提供する。
【解決手段】上半身用保温具10は、上半身の前面に押し当てられる布状本体部材11と、この布状本体部材11の内側面に設けられると共に少なくとも上半身の前面の胸部領域を覆いかつ当該胸部領域を保温する胸部用保温部材12と、布状本体部材11に設けられ当該布状本体部材11を上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材13と、を備える。胸部用保温部材12を、収納小袋16A,16Bからなる胸部保温部材収納袋16内に取り出し自在に収納できるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は上半身用保温具に係り、さらに詳しくは、特に上半身の保温を図ることで身体の冷えを防ぎ、健康を維持する上半身用保温具に関する。
従来、医療文献や健康雑誌の実証例等で紹介されているように、低体温や冷え性など、身体の冷えにより様々な病気が引き起こされるものであることが知られている。
例えば風邪、気管支炎、肩こり、喘息、アトピー皮膚炎、高血圧、鼻炎、膠原病、高脂血症、生理不順、生理痛など、様々な病気が身体の冷えからくると考えられている。
なお、低体温とは、体温が34℃から35℃台と低めの状態を言う。
ところで、人間の体温は時間帯により変化しており、外気温や自律神経の働きによっても変わっている。そして、体温が一番高い時間は日中で、体温が低くなるのは明け方であり、その体温の差は1℃にもなると言われている。
そして、身体は体温が1℃下がっただけでも大きな変化をもたらす。
例えば、体温が36.5℃の人が35.5℃になると、寒気が出てきて熱を発生させる為に震えが生じ、更に体温が下がって34.5℃になると死亡する確率が高まると言われている。また、人は誰でも、病気にかかったとき自分で体を治そうとする免疫力が働く。
そして、仮に体温が1度下がると免疫機能が低下して、免疫力は30%以上も下がり、逆に体温が1度上がると免疫力は5〜6倍になると言われている。
上述のように、わずか2度の体温の変化で、生命に危険が及ぶ可能性が生じるほどであるから、冷えにより、体温が0.5℃でも下がったとしたら病気になる可能性も高まる。また、ガンが増殖する温度は35℃とされていることから、それ以下の体温、すなわち低体温の人ほどガンのリスクが高いと言うことになる。
さらに、冷え性の人は自律神経が乱れている傾向が強く、体温の調整機能がうまく働かない。例えば、喘息の場合、1日の内、気温が一番下がる夜中から朝方にかけて発作が強くなるのは、冷え性の人がさらに体温を下げる事で身体の機能が低下するからである。
また、アトピー皮膚炎も同様の理由で、痒みは寝ているときの方が強く出やすい。
これは、喘息やアトピー皮膚炎などのアレルギー患者の人は、元来、低体温の人が多く、夜中に更に体温が低くなる事で発作が起きてしまう、とされているからである。
以上のように、様々な病気を招く原因の一つが、低体温、冷え性にあることから、正常な体温の維持が健康を保つ上での必要不可欠の条件となる。
その原因の一つを取り除く方法として、例えば、温泉湯治や家庭の風呂に入って体温を上げること等が挙げられる。
しかし、温泉湯治に頻繁に行くことは困難であり、また、家庭の風呂に入るにも、時間が限られるものであり、思うように体温が上がらないという課題がある。
そのため、体温が下がって免疫機能が低下し、それにより、何らかの病気に罹った場合、病院に通って医者に診察してもらった後、その病気に対する処方箋を出してもらって治療している。
しかし、薬に頼ると、習慣化する一方で薬の副作用で逆に体調を崩すと言う課題もあり、体温を上げた状態で身体を保温することは、かなり困難である。
また、前述の温泉治療等の他、身体の冷えにより発症する様々な病気に対して、身体を温めて体温を上昇させることで健康を維持しようとする健康法が雑誌等で紹介されたり、身体の保温力を高めるための衣服等も開発され、販売されている。
例えば、身体の冷えを防ぐと共に積極的に身体の保温を図るインナーや、胸当て、肩パッド、チョッキ等が多く知られている。
例えば、衣服の衿明き部分を良好に保温する胸当てが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された胸当ては、人体の腹部まで覆えるような大きさに形成されており、首ひもを首にまわして簡単に着脱できるように形勢されている。そして、胸当ての衿ぐりが浅く形成されており、これにより、衣服の衿明きがV型などのように広く開いていても胸元を良好に保温できるように構成されている。
また、カイロを利用して、手や上半身の保温を図ろうとする携帯用肩紐付きカイロ入れ袋が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された携帯用肩紐付きカイロ入れ袋では、袋体の内部に内袋が設けられ、この内袋にカイロが収納された構成となっている。そして、袋体には長さ調整が可能な肩紐が設けられており、この肩紐により携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を首から引掛けてぶら下げるように構成されている。
さらに、人体の広い範囲を均等に保温し、保温温度を簡単に制御し、保温期間を所望の通りに選択できる保温衣服が開発されている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3に開示された保温衣服では、チョッキ、ジャンバー、ズボン、およびズボン下などの衣服の服地に、電池、ヒータ、スイッチ等を取り付けた構成となっている。
特開平10−96103号公報 特開平 9−215705号公報 特開平 9−111515号公報
しかし、上述した従来技術では幾つかの課題点がある。
すなわち、体温を上げるために一般的に実施されている、例えば温泉浴等は、もちろん有効な手段であるが、その効果があるのは、入浴した後のせいぜい1,2時間であり永続性がないので、体温の高い状態を維持することはできない。そのため、就寝中の特に気温が下がる明け方には体温も下がるため、例えば、明け方に多い喘息の発作を抑えることはできない、という課題がある。
また、特許文献1に開示されている胸当てでは、エプロンに似たような胸当て布を、首紐で首に吊るして取り付けるだけであり、下着を1枚多く着用したのと略同じである。この胸当てでは、浅く形成された襟ぐりにより、インナーのV字部を覆うことで、その衿明き部分を良好に保温するだけであり、必ずしも、上半身の保温には結びつかない。
そのうえ、通常時には、胸当ての下端部はズボン等の中に押し込まないと動きにくくなり、また、就寝時には使いにくいという課題がある。
前記特許文献2に開示された携帯用肩紐付きカイロ入れ袋では、袋体の内部に内袋が設けられ、その内袋の内部に携帯カイロが収納されるようになっているので、全体が厚くなるという課題がある。実際には、その携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を肩紐により首に吊るして取り付けた後、その上に衣服を着用することになるので、全体が厚ぼったくなって、動きが鈍くなるという課題がある。
また、携帯カイロは、その温度が例えば、平均58度位となるように作られており、この温度はかなり高いので、使う場所によっては課題がある。例えば、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を、心臓を含む胸部を覆うように取り付けた場合、必要以上に体温が上がることもあり、自然ではなく、健康上疑問である。
また、携帯カイロの発熱効果は略1日しか続かず、そのため、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を使うたびに携帯カイロを購入しなくてはならない。例えば、寒さが続く一冬中、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を使うとすると、携帯カイロの購入費用もバカにならないと言う課題もある。
また、もし、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を就寝時にも使うとすると、寝返り等により携帯カイロの袋が破れ、袋の中の発熱材料が飛び出すおそれがあるため、就寝時には、着用できない。その結果、就寝中、特に、前述のように、外気温が下がる朝方に発作が起こりやすい喘息やアトピー皮膚炎などのアレルギー患者が使用することができない、と言う課題もある。
前記特許文献3に開示された保温衣服では、衣服に、電池、ヒータ、スイッチ等が内蔵されており、保温のための構成が大掛かりになり、実際に着用したとき、着膨れし、かつゴワゴワする。そのため、保温衣服がチョッキであった場合、その上に普通の衣服を着用することになり、より着膨れした状態となる。その結果、動きにくくなって活動しにくい、と言う課題がある。
また、衣服に、電池、ヒータ、スイッチ等が内蔵されているので、就寝時には使用できない、と言う課題もある。
本発明の目的は、上述した各課題を解決するために、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができると共に、ずれることなく容易に着用することができ、かつ就寝時にも違和感なく着用できる上半身用保温具を提供することである。
前記目的を達成するために、本願発明の上半身用保温具は、上半身に着脱自在に取り付けられ身体を保温する上半身用保温具であって、
前記上半身の前面に押し当てられる布状本体部材と、
この布状本体部材の内側面に設けられると共に少なくとも前記上半身の前面の胸部領域を覆いかつ当該胸部領域を保温する胸部用保温部材と、
前記布状本体部材に設けられ当該布状本体部材を前記上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材と、を備えて構成したことを特徴とする。
本願発明の上半身用保温具によれば、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を、胸部用保温部材を上半身の前面に押し当てた状態で、その布状本体部材を本体取り付け部材により上半身に取り付けることができ、このとき、胸部用保温部材が圧縮された状態となり、胸部用保温部材の密度が濃くなって保温力が増加する。その結果、胸部領域を心地よい温度で保温することができ、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができるようになる。
また、上半身の前面が胸部用保温部材により保温されるので、胸部の温めによる安堵感を得ることができ、また、寒い外気にさらされても、喘息などの持病持ち患者にとっては、重要臓器の体温保持、血流促進による温感効果が高まる。その結果、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
さらに、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を取り付けるには、胸部用保温部材を上半身の前面に押し当てた状態で本体取り付け部材により上半身に取り付けるだけでよいので、簡単な構成でずれることなく容易に着用することができる。
また、着用しても厚ぼったくならず、活動が阻害されることがない。
さらに、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を本体取り付け部材で上半身に取り付けるだけなので、就寝時にも違和感なく着用でき、安らかな睡眠が可能となる。その結果、特に、夜明け前の気温が下がる時間帯に起きやすい喘息等の発作を抑えることができる。
本発明に係る上半身用保温具の第1実施形態を示す全体斜視図である。 前記実施形態の上半身用保温具を正面から見た拡大図である。 図3(A)は図2におけるIII−III線に沿った縦断面図であり、図3(B)は図3(A)の状態から胸部保温部材収納袋の上部を閉じた状態を示す縦断面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を示す全体正面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を示す全体背面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を表し、図4におけるVI矢視図である。 本発明に係る上半身用保温具の第2実施形態を示す全体斜視図である。 本発明に係る上半身用保温具の第3実施形態を示す全体斜視図である。 本発明に係る上半身用保温具の変形形態を示す正面図である。 本発明に係る上半身用保温具の取り付け部材の変形形態を示す全体斜視図である。
〔構成の説明〕
以下に、図1〜図6を参照して、本発明に係る上半身用保温具10の第1実施形態を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の上半身用保温具10を示す全体斜視図であり、図2は、上半身用保温具10の正面図である。
図1,2に示すように、前記上半身用保温具10は、上半身に着脱自在に取り付けられ身体を保温するものであって、布状本体部材11と、この布状本体部材11の内側面、つまり、身体側に設けられると共に、少なくとも胸部領域50(図4参照)を覆いかつ当該胸部領域50を保温する胸部用保温部材12と、布状本体部材11に設けられ当該布状本体部材11を上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材13と、を備えて構成されている。
布状本体部材11としては、綿素材を使用してもよいが、例えば、合成繊維等の伸縮性および弾力性に富む素材を使用することが好ましく、図1に示すように、略四角形形状に形成されている。
この布状本体部材11は、その高さ寸法が、身体の上半身の前面部で胸部の下部領域から両肩の鎖骨付近を覆える程度の寸法に形成され、その幅寸法が、胸部の横幅と略同じ寸法に形成されている。
布状本体部材11の内側面には、図1、図2に詳細を示すように、胸部保温部材収納袋16が設けられている。この胸部保温部材収納袋16は、その内部に上記胸部領域50を保温する胸部用保温部材12を収納、取り出し自在に収納できるようになっている。
また、胸部保温部材収納袋16は、その上端部を除く外周が、布状本体部材11の周囲端部から上下左右の内側に所定寸法入り込んだ位置に配置されて、布状本体部材11の外形の大きさより所定寸法小さな外形形状に形成され、かつ、布状本体部材11に一体的に取り付けられている。この取り付けは、例えば、縫製により行われている。
胸部保温部材収納袋16は、縦方向に区分けされた複数(実施形態では2個)の収納小袋16A,16Bで構成されている。各収納小袋16A,16Bは、仕切り部16Cで仕切られており、それぞれの収納小袋16A,16B内に、個別に上記胸部用保温部材12が収容可能となっている。
なお、胸部保温部材収納袋16は、区分けせずに1つの収納袋としてもよいが、それだと、内部の胸部用保温部材12が偏る可能性が高いので複数に区分けした方がよく、その場合、本第1実施形態のように2個に限らず、例えば3個に区分けしてもよい。
胸部用保温部材12としては、保温率の高い素材が用いられている。ここで、保温率の高い素材としては、例えば、フリース、カシミヤ、パルキスムース、綿スムース、モヘア、毛糸等が挙げられる。そして、これらの中から任意の部材を選択して、適宜の大きさに裁断し、各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込むようになっており、所定量詰め込まれた後で、胸部保温部材収納袋16の表面と、布状本体部材11の表面とを、例えば手で押して、内部の胸部用保温部材12が偏らないようにして、全体が均一な厚さとなるようにすることが好ましい。
胸部用保温部材12としての、例えばフリースは、勿論、使用済みのもの、古着となったもの等が用いられ、それらを適宜裁断したものを利用することが好ましい。
また、胸部用保温部材12として、ホカロン(登録商標)等の携帯カイロを用いてもよい。ただし、携帯カイロはその温度が比較的高いので、上半身用保温具10を直接肌に取り付けない方が好ましい。そして、携帯カイロを用いる場合は、その携帯カイロを綿素材等で包んだ後、それを各収納小袋16A,16B内に収納するようにすればよい。
なお、本実施形態では、上記胸部用保温部材12を、各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込んだ形で構成されており、適宜、取り出せるような構成となっているが、胸部用保温部材12を各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込んだ後、各収納小袋16A,16Bと共に前記布状本体部材11に縫いこんで、全体を一体化してもよい。
図1、図2に示すように、各収納小袋16A,16Bの外表面の上部には、舌状の押え部材17が収納小袋16A,16Bの外表面から上方に飛び出た状態で、当該収納小袋16A,16Bの外表面に一体的に取り付けられている。そして、この押え部材17の内側面には、例えばオス型のマジックテープ(登録商標)M1が貼り付けられている。
これに対して、布状本体部材11の内側の面において、収納小袋16A,16Bの外表面の上部に続く面には、上記押え部材17に対応する広さの受け部11Aが設けられ、この受け部11Aには、例えばメス型のマジックテープ(登録商標)M2が貼り付けられている。
従って、各収納小袋16A,16Bの内部にそれぞれ胸部用保温部材12を収納した後、図4に示すように、押え部材17を受け部11Aに押し付ければ、押え部材17のオス型のマジックテープM1と受け部11Aのメス型のマジックテープM2とが係合し合う結果、各収納小袋16A,16Bに蓋がされた状態となり、これにより、各収納小袋16A,16Bの内部の胸部用保温部材12が飛び出すことがなくなる。
前記本体取り付け部材13は、図1、図2、図6に示すように、内側面部に各収納小袋16A,16Bからなる胸部保温部材収納袋16を設けた布状本体部材11を、身体の前面部の胸部領域50を覆うように上半身に着脱自在に取り付けるものである。
本体取り付け部材13は、布状本体部材11の幅方向左右両端で下部寄りに設けられると共に、背中側で位置決め可能に連結される横帯部材14と、布状本体部材11の幅方向両端の上部に設けられると共に、先端側が背中を通って上記横帯部材14に連結される縦帯部材15とで構成されている。
横帯部材14は、第1および第2の横帯状部材14A,14Bで構成されている。そして、各横帯状部材14A,14Bは、布状本体部材11と同一の素材で細帯状に形成されており、それぞれの一端部が、布状本体部材11に縫製加工により布状本体部材11と一体的に取り付けられている。
第1の横帯状部材14Aは、第2の横帯状部材14Bより長さが長く形成されており、他端部側が一方の脇腹、例えば右脇腹近傍まで届く長さに形成されている。これに対して、第2の横帯状部材14Bは、その他端部側が、例えば右脇腹において背中側に掛かる程度の長さに形成されている。
第1の横帯状部材14Aの他端部側において先端部領域の裏面には、所定範囲にわたって、例えば前記オス型のマジックテープM1が貼り付けられている。これに対して、第2の横帯状部材14Bの他端部側において先端部領域の表面には、所定範囲にわたって、例えば前記メス型のマジックテープM2が貼り付けられている。
そして、第1の横帯状部材14Aの他端部の裏面を第2の横帯状部材14Bの他端部の表面に押し付けることで、第1の横帯状部材14Aのオス型のマジックテープM1と第2の横帯状部材14Bのメス型のマジックテープM2とが係合し合い、これにより、布状本体部材11の下部部分を上半身に固定することができる。
この際、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとの係合を、上半身の一方の脇腹近傍で行うことができるようになっているので、目視で作業ができ、その結果、取付け作業が容易となる。
また、図5に示すように、第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回したとき、当該横帯状部材14Aの表面において、背骨を中心として左右の所定範囲にわたって、例えば、メス型のマジックテープM2が貼り付けられている。
前記縦帯部材15は、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bで構成されている。そして、各縦帯状部材15A,15Bは、布状本体部材11と同一の素材で細帯状に形成されており、それぞれの一端部が、布状本体部材11の幅方向両端部において上部の2箇所に、布状本体部材11と一体的に縫製加工により取り付けられている。この際、それぞれの一端部は、図2に示すように、互いが離れる方向に、つまりハ字状に配置された状態で取り付けられている。そのため、縦帯状部材15A,15Bを両肩に掛けたとき、肩からずり落ちないようになっている。
各縦帯状部材15A,15Bは、略同じ長さに形成されており、各縦帯状部材15A,15Bの他端側の裏面には、例えばオス型のマジックテープM1が所定範囲にわたってそれぞれ貼り付けられている。そして、これらのマジックテープM1は、前記第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2と係合するようになっている。
従って、第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回した後、第2の横帯状部材14Bと係合させた状態で、各縦帯状部材15A,15Bを第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2と係合させることで、各縦帯状部材15A,15Bと第1の横帯状部材14Aとを固定することができる。その結果、布状本体部材11を確実に上半身に取り付けることができる。
この際、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとを所定の力で締め付けて布状本体部材11の下部を取付けた後、2本の縦帯状部材15A,15Bを引っ張って、所定の力で第1の横帯状部材14Aに取り付けることで、収納小袋16A,16B内に収納された胸部用保温部材12を、適度な圧力で上半身の胸部領域50に当接させることができる。
次に、図4〜6を参照して前記実施形態の上半身用保温具10の着脱方法を説明する。
まず、予め、2つの収納小袋16A,16B内に胸部用保温部材12を収納しておいて、それらの収納小袋16A,16Bが胸部領域50に当たるようにして、布状本体部材11を上半身の所定位置に押し当てる。
その後、布状本体部材11がずり落ちないように、2本の縦帯状部材15A,15Bをそれぞれ肩に掛けて背中に回しておく。
第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回した後、その第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとを係合させ、かつ長さを調整して締め付ける。
次いで、図5に示すように、背中側において、各縦帯状部材15A,15Bを、第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2に係合させ、これにより、各縦帯状部材15A,15Bと第1の横帯状部材14Aとを固定する。
このとき、2つの収納小袋16A,16B内に収納された胸部用保温部材12は、所定の圧力で押しつぶされるので、胸部用保温部材12の密度が濃くなって保温力が増し、その結果、胸部領域50を心地よい温度で保温することになる。
なお、図4〜図6において、上半身用保温具10は、上半身の前面部の胸部領域50を覆うようにして肌に直接取り付けられているが、下着シャツを着たその上に取り付けてもよい。
また、上半身用保温具10の取り外しは、前述の手順と逆の手順で行えばよい。
以上のような構成の上半身用保温具10によれば、次のような効果が得られる。
(1)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を、胸部用保温部材12を上半身の前面部に押し当てた状態で、その布状本体部材11を本体取り付け部材13により上半身に取り付けることができ、このとき、胸部用保温部材12が圧縮された状態となり、胸部用保温部材12の密度が濃くなって保温力が増加する。その結果、胸部領域51を心地よい温度で保温することができ、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができるようになる。
(2)上半身の前面部の胸部領域50が胸部用保温部材12により保温されるので、胸部領域50に温めによる安堵感を得ることができ、また、寒い外気にさらされても、喘息などの持病持ち患者にとっては、重要臓器の体温保持、血流促進による温感効果が高まる。その結果、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
(3)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を取り付けるには、胸部用保温部材12を上半身の前面部に押し当てた状態で、本体取り付け部材13により上半身に取り付けるだけでよいので、簡単な構成でずれることなく容易に着用することができる他、着用しても厚ぼったくならず、活動が阻害されることがない。
(4)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を本体取り付け部材13で上半身に取り付けるだけなので、全体が厚くなることもなく、就寝時にも違和感なく着用でき、安らかな睡眠が可能となる。その結果、特に、夜明け前の気温が下がる時間帯に起きやすい喘息等の発作や、アトピー皮膚炎の痒み等を抑えることができる。
(5)胸部用保温部材12を収納する収納袋16が、2つの収納小袋16A,16Bに区分けされて構成されているので、胸部用保温部材12の捩れ、偏りを抑えることができる。その結果、均一な保温力を維持することができる。
(6)2つの収納小袋16A,16Bのそれぞれの外側表面に取り付けられた押え部材17を、布状本体部材11に設けられた受け部11Aに押し付けることで、押え部材17のオス型のマジックテープM1と受け部11Aのメス型のマジックテープM2とが係合し合い、各収納小袋16A,16Bの開口部に蓋がされた状態となり、これにより、各収納小袋16A,16Bの内部の胸部用保温部材12が飛び出すことがなくなる。その結果、保温力を永続して維持することができる。
(7)布状本体部材11を身体の前面部に取り付ける際、まず、収納小袋16A,16Bを胸部領域50に押し当てた状態で、第1の横帯状部材14Aを背中に回した後、締め付け力を調整して第2の横帯状部材14Bと係合させ、次に、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bをそれぞれ背中に回した後、締め付け力を調整して第1の横帯状部材14Aと係合させることで取り付けることができる。つまり、所定の圧力で締め付けて取り付けることができる。その結果、布状本体部材11、ひいては胸部用保温部材12を押圧した状態で取り付けることになり、胸部用保温部材12の密度が濃くなるので、保温力が増加し、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
次に、図7に基づいて、本発明の上半身用保温具の第2実施形態を説明する。
なお、第2実施形態において、前記第1実施形態と同様の構成および同一使用部材には同一符号を付し、異なる符合の構成および部材の説明のみを行う。
本第2実施形態の上半身用保温具20は、布状本体部材21において胸部保温部材収納袋16から離れた下部に、上半身の腹部領域51(図4参照)を覆いかつ当該腹部領域51を保温する腹部用保温部材22を内部に収納する腹部保温部材収納袋26を設けたものである。
すなわち、第2実施形態の上半身用保温具20は、胸部保温部材収納袋16内に収納された胸部用保温部材12により胸部領域50を保温すると同時に、腹部保温部材収納袋26内に収納された腹部用保温部材22により腹部領域51を保温することができるように構成されている。
布状本体部材21は、前記第1実施形態の布状本体部材11の下端部に、上半身の腹部領域51を覆えるような面積の延設部21Aを設けた形状に形成されている。
延設部21Aの内側、つまり身体側には、上記腹部保温部材収納袋26が縫製等により延設部21Aに一体的に設けられている。この腹部保温部材収納袋26は、縦方向に区分けされた複数(実施形態では2個)の腹部用収納小袋26A,26Bで構成されている。各腹部用収納小袋26A,26Bは、仕切り部26Cで仕切られており、それぞれの腹部用収納小袋26A,26B内に、それぞれ個別に腹部用保温部材22が取り出し自在に収容可能となっている。
腹部用保温部材22としては、前記胸部用保温部材12と全く同じように保温率の高い素材、例えば、フリース、カシミヤ、モヘア、毛糸等が用いられている。
なお、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とのそれぞれの内部に、上記保温率の高い素材のうち、異なるものを収納してもよい。
また、前記第1実施形態と同様に、腹部用保温部材22として、ホカロン(登録商標)等の携帯カイロを用いてもよい。
以上のような第2実施形態では、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とを上半身の前面と対向させた状態で、本体取付け部材23により布状本体部材21を上半身に、軽く締め付けた状態で取り付ける。
本第2実施形態によれば、前記第1実施形態と略同様の作用および前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(8)布状本体部材11の胸部保温部材収納袋16から離れた下部に腹部領域51を覆う腹部保温部材収納袋26が設けられ、この腹部保温部材収納袋26内に腹部用保温部材22が収納されているので腹部領域51を保温することができる。胸部領域50も胸部保温部材収納袋16で保温されるので、胸部領域50と腹部領域51とを同時に保温することができ、より健康を維持することができる。
次に、図8に基づいて、本発明の上半身用保温具の第3実施形態を説明する。
なお、第3実施形態において、前記第1実施形態および第2実施形態と同様の構成および同一使用部材には同一符号を付し、異なる符合の構成および部材の説明のみを行う。
本第3実施形態の上半身用保温具30は、布状本体部材31を、胸部用本体部材31Aと腹部用本体部材31Bとで構成し、これらの各本体部材31A,31Bを、胸部保温部材収納袋16と前記腹部保温部材収納袋26との境界部で接合部材35を介して分離可能としたものである。
ここで、接合部材35は、例えば、上記各本体部材31A,31Bの対向する端部同士を重ね合わせた重ね部を接合する前記オス型マジックテープM1およびメス型マジックテープM2で構成されており、本体部材31Aに例えばオス型マジックテープM1、本体部材31Bに例えばメス型マジックテープM2がそれぞれ貼り付けられている。そして、各本体部材31A,31Bは、各マジックテープM1、M2の係合、または係合離脱により、相互に接合、分離可能に構成されている。
ただし、接合部材35は、各本体部材31A,31Bを分離可能に連結できるものであれば、どのようなものでもよい。例えば、線ファスナーを用いてもよい。
また、腹部用本体部材31Bの幅方向両端部には、前記腹部領域51の背部側で位置決め可能に連結される前記第1および第2の横帯状部材14A,14Bが取り付けられている。
従って、胸部用本体部材31Aと腹部用本体部材31Bとを分離したとき、腹部用本体部材31Bに第1および第2の横帯状部材14A,14Bが取り付けられているので、腹部用本体部材31Bを独立して使用することができる。このため、特に、腹部のみを温めたいときに腹部用本体部材31Bを利用することができる。
以上のような第3実施形態では、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とを上半身の前面と対向させた状態で、本体取付け部材23により布状本体部材21を上半身に、軽く締め付けた状態で取り付けられる。
この際、腹部保温部材収納袋用本体部材31Bに取り付けられた第1および第2の横帯状部材14A,14Bによって、腹部保温部材収納袋用本体部材31Bも軽く締め付けた状態で取り付けられる。
以上の第3実施形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(9)腹部用本体部材31Bを接合部材35により、胸部保温部材収納袋16と前記腹部保温部材収納袋26との境界部で接合部材35を介して分離可能となっているので、腹部用本体部材31Bを独立して使用することができる。そのため、特にお腹周りを温めたいときに、単独で使用できるので、より健康を維持することができる。
以上、前記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、前記実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記各実施形態では、布状本体部11,21,31がそれぞれ略四角形形状に形成されているが、これに限らず、図9に示すように、布状本体部41を略ハート形に形成した上半身用保温具40としてもよい。そして、このような布状本体部41の内側面には第1および第2の収納袋46A,46Bからなる胸部保温部材収納袋46が取り付けられている。
保温部材収納袋46の外形は、略ハート形の布状本体部41の形状に対応させて、略逆台形形状に形成されている。
そして、このような変形形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、
(10)特に子供の身体を保温させるため、その子供に上半身用保温具40を使用させる際、外形形状が見た目に可愛いので、嫌がらずに使用させることができる。
また、前記各実施形態では、本体取付け部材13を、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bからなる横帯部材14と、第1の縦帯状部材15Aと第2の縦帯状部材15Bからなる縦帯部材15とで構成し、第1および第2の横帯状部材14A,14Bの係合をオス型マジックテープM1とメス型マジックテープM2とで行い、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bを、それぞれ第1および第2の横帯状部材14A,14Bに係合させるのもオス型マジックテープM1とメス型マジックテープM2とで行っていたが、これに限らない。
例えば、図10に示すような構成の本体取付け部材43としてもよい。
すなわち、本変形形態の本体取付け部材43は、横帯部材44と縦帯状部材45とで構成されている。
横帯部材44は、布状本体部材11の幅方向の下部において一方の端部に設けられ、胸部領域50の下部で背中側に回して布状本体部11を取り付ける横帯状部材44Aと、布状本体部材11の幅方向の下部において他方の端部に設けられ、横帯状部材44Aと係合う可能な取付け部材44A、および当該取付け部材44Aに装着された例えばDカン等のリング部材48とで構成されている。
横帯状部材44Aは、前記第1の横帯状部材14Aと略同じ長さに形成されており、その最先端側の表面には、例えばオス型マジックテープM1が貼り付けられている。また、そこから横帯状部材44Aの長さ方向に間隔をおいた途中位置には、上記オス型マジックテープM1と係合するメス型マジックテープM2が貼り付けられている。
取付け部材44A、および当該取付け部材44Aに装着された例えばDカン等のリング部材48には、前述のように、また、図10に仮想線で示すように、横帯状部材44Aの先端部が通された後折り返され、先端部のオス型マジックテープM1を、横帯状部材44Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで、布状本体部11を胸部領域50に取り付けることができるようになっている。
この際、取付け部材44Aの先端部の折り返し位置の引っ張り具合を調整することで、適度な圧力で布状本体部材11を取り付けることができる。
前記縦帯部材45は、布状本体部材11の幅方向の上部において一方の端部に設けられ、胸部領域50の上部から背中側に回して布状本体部11を取り付ける1本の縦帯状部材45Aと、布状本体部材11の幅方向の上部において他方の端部に設けられ、上記縦帯状部材45Aと係合う可能な取付け部材45A、および当該取付け部材45Aに装着された前記リング部材48とで構成されている。
縦帯状部材45Aは、前記第1の縦帯状部材15Aと略同じ長さに形成されており、その最先端側の表面には、例えばオス型マジックテープM1が貼り付けられている。また、そこから縦帯状部材45Aの長さ方向に間隔をおいた途中位置には、上記オス型マジックテープM1と係合するメス型マジックテープM2が貼り付けられている。
取付け部材45A、および当該取付け部材45Aに装着された前記リング部材48には、前述のように、また、図10に仮想線で示すように、縦帯状部材45Aの先端部が通された後折り返され、先端部のオス型マジックテープM1を、縦帯状部材45Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで、布状本体部11を胸部領域50に取り付けることができるようになっている。
なお、この変形形態においては、取り付け部材43のみを、前記第1実施形態の取り付け部材13と異なる構成としたものであり、従って、同一使用部材には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような変形形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果の他、
(11)布状本体部材11、言い換えれば上半身用保温具40を取り付ける際、横帯状部材44Aの先端部をリング部材48に通した後折り返し、先端部のオス型マジックテープM1を、横帯状部材44Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させ、また、縦帯状部材45Aの先端部をリング部材48に通した後折り返し、先端部のオス型マジックテープM1を、帯状部材45Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで取り付けることができる。横帯状部材44Aおよび縦帯状部材45Aの先端部を、それぞれリング部材48に通した後折り返すとき、力の入れ具合で、締め付け力を自在に調整することができるので、上半身用保温具40を最適の状態で、かつ容易に取り付けることができる。
また、前記各実施形態では、収納小袋16A,16B内に胸部用保温部材12を収納させるため、各収納小袋16A,16Bの上部に開口部を形成し、そこから保温部材12を押し込んでいたが、各収納小袋16A,16B内への保温部材12の収納は、これに限らない。
例えば、各収納小袋16A,16Bのそれぞれの外側、つまり横側に開口部を形成し、各収納小袋16A,16Bの横側から保温部材12を押し込んで収納するようにしてもよい。この際、各収納小袋16A,16Bの上下部は閉じられている。
このような構成とすれば、上半身用保温具10を身体に取り付けた後、そのままの状態で、保温部材12を追加して収納することができる。
さらに、前記各実施形態では、第1の横帯状部材14Aの長さが、第2の横帯状部材1Bの長さより長く形成されており、身体の脇腹近傍で、両者14A,14Bが係合するように構成されていたがけ、これに限らない。
例えば、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとの長さを略同じ長さとし、両者14A,14Bが背中部で係合するように構成してもよい。
本発明は、上半身用保温具に関し、特に、上半身の保温を図ることで身体の冷えを防ぎ、健康の維持を図りたい際に利用することができる。
10 上半身用保温具(第1実施形態)
11 布状本体部材
12 胸部用保温部材
13 本体取付け部材
14 本体取付け部材を構成する横帯部材
15 本体取付け部材を構成する縦帯部材
16 保温部材収納袋
16A 収納小袋
16B 収納小袋
20 上半身用保温具(第2実施形態)
21 布状本体部材
22A 延設部
26 腹部保温部材収納袋
26A 収納小袋
26B 収納小袋
30 上半身用保温具(第3実施形態)
50 胸部領域
51 腹部領域
考案は上半身用保温具に係り、さらに詳しくは、特に上半身の保温を図ることで身体の冷えを防ぎ、健康を維持する上半身用保温具に関する。
従来、医療文献や健康雑誌の実証例等で紹介されているように、低体温や冷え性など、身体の冷えにより様々な病気が引き起こされるものであることが知られている。
例えば風邪、気管支炎、肩こり、喘息、アトピー皮膚炎、高血圧、鼻炎、膠原病、高脂血症、生理不順、生理痛など、様々な病気が身体の冷えからくると考えられている。
なお、低体温とは、体温が34℃から35℃台と低めの状態を言う。
ところで、人間の体温は時間帯により変化しており、外気温や自律神経の働きによっても変わっている。そして、体温が一番高い時間は日中で、体温が低くなるのは明け方であり、その体温の差は1℃にもなると言われている。
そして、身体は体温が1℃下がっただけでも大きな変化をもたらす。
例えば、体温が36.5℃の人が35.5℃になると、寒気が出てきて熱を発生させる為に震えが生じ、更に体温が下がって34.5℃になると死亡する確率が高まると言われている。また、人は誰でも、病気にかかったとき自分で体を治そうとする免疫力が働く。
そして、仮に体温が1度下がると免疫機能が低下して、免疫力は30%以上も下がり、逆に体温が1度上がると免疫力は5〜6倍になると言われている。
上述のように、わずか2度の体温の変化で、生命に危険が及ぶ可能性が生じるほどであるから、冷えにより、体温が0.5℃でも下がったとしたら病気になる可能性も高まる。また、ガンが増殖する温度は35℃とされていることから、それ以下の体温、すなわち低体温の人ほどガンのリスクが高いと言うことになる。
さらに、冷え性の人は自律神経が乱れている傾向が強く、体温の調整機能がうまく働かない。例えば、喘息の場合、1日の内、気温が一番下がる夜中から朝方にかけて発作が強くなるのは、冷え性の人がさらに体温を下げる事で身体の機能が低下するからである。
また、アトピー皮膚炎も同様の理由で、痒みは寝ているときの方が強く出やすい。
これは、喘息やアトピー皮膚炎などのアレルギー患者の人は、元来、低体温の人が多く、夜中に更に体温が低くなる事で発作が起きてしまう、とされているからである。
以上のように、様々な病気を招く原因の一つが、低体温、冷え性にあることから、正常な体温の維持が健康を保つ上での必要不可欠の条件となる。
その原因の一つを取り除く方法として、例えば、温泉湯治や家庭の風呂に入って体温を上げること等が挙げられる。
しかし、温泉湯治に頻繁に行くことは困難であり、また、家庭の風呂に入るにも、時間が限られるものであり、思うように体温が上がらないという課題がある。
そのため、体温が下がって免疫機能が低下し、それにより、何らかの病気に罹った場合、病院に通って医者に診察してもらった後、その病気に対する処方箋を出してもらって治療している。
しかし、薬に頼ると、習慣化する一方で薬の副作用で逆に体調を崩すと言う課題もあり、体温を上げた状態で身体を保温することは、かなり困難である。
また、前述の温泉治療等の他、身体の冷えにより発症する様々な病気に対して、身体を温めて体温を上昇させることで健康を維持しようとする健康法が雑誌等で紹介されたり、身体の保温力を高めるための衣服等も開発され、販売されている。
例えば、身体の冷えを防ぐと共に積極的に身体の保温を図るインナーや、胸当て、肩パッド、チョッキ等が多く知られている。
例えば、衣服の衿明き部分を良好に保温する胸当てが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された胸当ては、人体の腹部まで覆えるような大きさに形成されており、首ひもを首にまわして簡単に着脱できるように形勢されている。そして、胸当ての衿ぐりが浅く形成されており、これにより、衣服の衿明きがV型などのように広く開いていても胸元を良好に保温できるように構成されている。
また、カイロを利用して、手や上半身の保温を図ろうとする携帯用肩紐付きカイロ入れ袋が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された携帯用肩紐付きカイロ入れ袋では、袋体の内部に内袋が設けられ、この内袋にカイロが収納された構成となっている。そして、袋体には長さ調整が可能な肩紐が設けられており、この肩紐により携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を首から引掛けてぶら下げるように構成されている。
さらに、人体の広い範囲を均等に保温し、保温温度を簡単に制御し、保温期間を所望の通りに選択できる保温衣服が開発されている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3に開示された保温衣服では、チョッキ、ジャンバー、ズボン、およびズボン下などの衣服の服地に、電池、ヒータ、スイッチ等を取り付けた構成となっている。
特開平10−96103号公報 特開平 9−215705号公報 特開平 9−111515号公報
しかし、上述した従来技術では幾つかの課題点がある。
すなわち、体温を上げるために一般的に実施されている、例えば温泉浴等は、もちろん有効な手段であるが、その効果があるのは、入浴した後のせいぜい1,2時間であり永続性がないので、体温の高い状態を維持することはできない。そのため、就寝中の特に気温が下がる明け方には体温も下がるため、例えば、明け方に多い喘息の発作を抑えることはできない、という課題がある。
また、特許文献1に開示されている胸当てでは、エプロンに似たような胸当て布を、首紐で首に吊るして取り付けるだけであり、下着を1枚多く着用したのと略同じである。この胸当てでは、浅く形成された襟ぐりにより、インナーのV字部を覆うことで、その衿明き部分を良好に保温するだけであり、必ずしも、上半身の保温には結びつかない。
そのうえ、通常時には、胸当ての下端部はズボン等の中に押し込まないと動きにくくなり、また、就寝時には使いにくいという課題がある。
前記特許文献2に開示された携帯用肩紐付きカイロ入れ袋では、袋体の内部に内袋が設けられ、その内袋の内部に携帯カイロが収納されるようになっているので、全体が厚くなるという課題がある。実際には、その携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を肩紐により首に吊るして取り付けた後、その上に衣服を着用することになるので、全体が厚ぼったくなって、動きが鈍くなるという課題がある。
また、携帯カイロは、その温度が例えば、平均58度位となるように作られており、この温度はかなり高いので、使う場所によっては課題がある。例えば、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を、心臓を含む胸部を覆うように取り付けた場合、必要以上に体温が上がることもあり、自然ではなく、健康上疑問である。
また、携帯カイロの発熱効果は略1日しか続かず、そのため、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を使うたびに携帯カイロを購入しなくてはならない。例えば、寒さが続く一冬中、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を使うとすると、携帯カイロの購入費用もバカにならないと言う課題もある。
また、もし、携帯用肩紐付きカイロ入れ袋を就寝時にも使うとすると、寝返り等により携帯カイロの袋が破れ、袋の中の発熱材料が飛び出すおそれがあるため、就寝時には、着用できない。その結果、就寝中、特に、前述のように、外気温が下がる朝方に発作が起こりやすい喘息やアトピー皮膚炎などのアレルギー患者が使用することができない、と言う課題もある。
前記特許文献3に開示された保温衣服では、衣服に、電池、ヒータ、スイッチ等が内蔵されており、保温のための構成が大掛かりになり、実際に着用したとき、着膨れし、かつゴワゴワする。そのため、保温衣服がチョッキであった場合、その上に普通の衣服を着用することになり、より着膨れした状態となる。その結果、動きにくくなって活動しにくい、と言う課題がある。
また、衣服に、電池、ヒータ、スイッチ等が内蔵されているので、就寝時には使用できない、と言う課題もある。
考案の目的は、上述した各課題を解決するために、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができると共に、ずれることなく容易に着用することができ、かつ就寝時にも違和感なく着用できる上半身用保温具を提供することである。
前記目的を達成するために、本考案に係る上半身用保温具は、上半身に着脱自在に取り付けられ身体を保温する上半身用保温具であって、
前記上半身の前面に押し当てられる布状本体部材と、
この布状本体部材の内側面に設けられると共に少なくとも前記上半身の前面の胸部領域を覆いかつ当該胸部領域を保温する胸部用保温部材と、
前記布状本体部材に設けられ当該布状本体部材を前記上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材と、を備えて構成したことを特徴とする。
考案に係る上半身用保温具によれば、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を、胸部用保温部材を上半身の前面に押し当てた状態で、その布状本体部材を本体取り付け部材により上半身に取り付けることができ、このとき、胸部用保温部材が圧縮された状態となり、胸部用保温部材の密度が濃くなって保温力が増加する。その結果、胸部領域を心地よい温度で保温することができ、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができるようになる。
また、上半身の前面が胸部用保温部材により保温されるので、胸部の温めによる安堵感を得ることができ、また、寒い外気にさらされても、喘息などの持病持ち患者にとっては、重要臓器の体温保持、血流促進による温感効果が高まる。その結果、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
さらに、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を取り付けるには、胸部用保温部材を上半身の前面に押し当てた状態で本体取り付け部材により上半身に取り付けるだけでよいので、簡単な構成でずれることなく容易に着用することができる。
また、着用しても厚ぼったくならず、活動が阻害されることがない。
さらに、内側面に胸部用保温部材が設けられている布状本体部材を本体取り付け部材で上半身に取り付けるだけなので、就寝時にも違和感なく着用でき、安らかな睡眠が可能となる。その結果、特に、夜明け前の気温が下がる時間帯に起きやすい喘息等の発作を抑えることができる。
考案に係る上半身用保温具の第1実施形態を示す全体斜視図である。 前記実施形態の上半身用保温具を正面から見た拡大図である。 図3(A)は図2におけるIII−III線に沿った縦断面図であり、図3(B)は図3(A)の状態から胸部保温部材収納袋の上部を閉じた状態を示す縦断面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を示す全体正面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を示す全体背面図である。 前記実施形態の上半身用保温具を身体の上半身に装着した状態を表し、図4におけるVI矢視図である。 考案に係る上半身用保温具の第2実施形態を示す全体斜視図である。 考案に係る上半身用保温具の第3実施形態を示す全体斜視図である。 考案に係る上半身用保温具の変形形態を示す正面図である。 考案に係る上半身用保温具の取り付け部材の変形形態を示す全体斜視図である。
〔構成の説明〕
以下に、図1〜図6を参照して、本考案に係る上半身用保温具10の第1実施形態を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の上半身用保温具10を示す全体斜視図であり、図2は、上半身用保温具10の正面図である。
図1,2に示すように、前記上半身用保温具10は、上半身に着脱自在に取り付けられ身体を保温するものであって、布状本体部材11と、この布状本体部材11の内側面、つまり、身体側に設けられると共に、少なくとも胸部領域50(図4参照)を覆いかつ当該胸部領域50を保温する胸部用保温部材12と、布状本体部材11に設けられ当該布状本体部材11を上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材13と、を備えて構成されている。
布状本体部材11としては、綿素材を使用してもよいが、例えば、合成繊維等の伸縮性および弾力性に富む素材を使用することが好ましく、図1に示すように、略四角形形状に形成されている。
この布状本体部材11は、その高さ寸法が、身体の上半身の前面部で胸部の下部領域から両肩の鎖骨付近を覆える程度の寸法に形成され、その幅寸法が、胸部の横幅と略同じ寸法に形成されている。
布状本体部材11の内側面には、図1、図2に詳細を示すように、胸部保温部材収納袋16が設けられている。この胸部保温部材収納袋16は、その内部に上記胸部領域50を保温する胸部用保温部材12を収納、取り出し自在に収納できるようになっている。
また、胸部保温部材収納袋16は、その上端部を除く外周が、布状本体部材11の周囲端部から上下左右の内側に所定寸法入り込んだ位置に配置されて、布状本体部材11の外形の大きさより所定寸法小さな外形形状に形成され、かつ、布状本体部材11に一体的に取り付けられている。この取り付けは、例えば、縫製により行われている。
胸部保温部材収納袋16は、縦方向に区分けされた複数(実施形態では2個)の収納小袋16A,16Bで構成されている。各収納小袋16A,16Bは、仕切り部16Cで仕切られており、それぞれの収納小袋16A,16B内に、個別に上記胸部用保温部材12が収容可能となっている。
なお、胸部保温部材収納袋16は、区分けせずに1つの収納袋としてもよいが、それだと、内部の胸部用保温部材12が偏る可能性が高いので複数に区分けした方がよく、その場合、本第1実施形態のように2個に限らず、例えば3個に区分けしてもよい。
胸部用保温部材12としては、保温率の高い素材が用いられている。ここで、保温率の高い素材としては、例えば、フリース、カシミヤ、パルキスムース、綿スムース、モヘア、毛糸等が挙げられる。そして、これらの中から任意の部材を選択して、適宜の大きさに裁断し、各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込むようになっており、所定量詰め込まれた後で、胸部保温部材収納袋16の表面と、布状本体部材11の表面とを、例えば手で押して、内部の胸部用保温部材12が偏らないようにして、全体が均一な厚さとなるようにすることが好ましい。
胸部用保温部材12としての、例えばフリースは、勿論、使用済みのもの、古着となったもの等が用いられ、それらを適宜裁断したものを利用することが好ましい。
また、胸部用保温部材12として、ホカロン(登録商標)等の携帯カイロを用いてもよい。ただし、携帯カイロはその温度が比較的高いので、上半身用保温具10を直接肌に取り付けない方が好ましい。そして、携帯カイロを用いる場合は、その携帯カイロを綿素材等で包んだ後、それを各収納小袋16A,16B内に収納するようにすればよい。
なお、本実施形態では、上記胸部用保温部材12を、各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込んだ形で構成されており、適宜、取り出せるような構成となっているが、胸部用保温部材12を各収納小袋16A,16B内に所定量詰め込んだ後、各収納小袋16A,16Bと共に前記布状本体部材11に縫いこんで、全体を一体化してもよい。
図1、図2に示すように、各収納小袋16A,16Bの外表面の上部には、舌状の押え部材17が収納小袋16A,16Bの外表面から上方に飛び出た状態で、当該収納小袋16A,16Bの外表面に一体的に取り付けられている。そして、この押え部材17の内側面には、例えばオス型のマジックテープ(登録商標)M1が貼り付けられている。
これに対して、布状本体部材11の内側の面において、収納小袋16A,16Bの外表面の上部に続く面には、上記押え部材17に対応する広さの受け部11Aが設けられ、この受け部11Aには、例えばメス型のマジックテープ(登録商標)M2が貼り付けられている。
従って、各収納小袋16A,16Bの内部にそれぞれ胸部用保温部材12を収納した後、図4に示すように、押え部材17を受け部11Aに押し付ければ、押え部材17のオス型のマジックテープM1と受け部11Aのメス型のマジックテープM2とが係合し合う結果、各収納小袋16A,16Bに蓋がされた状態となり、これにより、各収納小袋16A,16Bの内部の胸部用保温部材12が飛び出すことがなくなる。
前記本体取り付け部材13は、図1、図2、図6に示すように、内側面部に各収納小袋16A,16Bからなる胸部保温部材収納袋16を設けた布状本体部材11を、身体の前面部の胸部領域50を覆うように上半身に着脱自在に取り付けるものである。
本体取り付け部材13は、布状本体部材11の幅方向左右両端で下部寄りに設けられると共に、背中側で位置決め可能に連結される横帯部材14と、布状本体部材11の幅方向両端の上部に設けられると共に、先端側が背中を通って上記横帯部材14に連結される縦帯部材15とで構成されている。
横帯部材14は、第1および第2の横帯状部材14A,14Bで構成されている。そして、各横帯状部材14A,14Bは、布状本体部材11と同一の素材で細帯状に形成されており、それぞれの一端部が、布状本体部材11に縫製加工により布状本体部材11と一体的に取り付けられている。
第1の横帯状部材14Aは、第2の横帯状部材14Bより長さが長く形成されており、他端部側が一方の脇腹、例えば右脇腹近傍まで届く長さに形成されている。これに対して、第2の横帯状部材14Bは、その他端部側が、例えば右脇腹において背中側に掛かる程度の長さに形成されている。
第1の横帯状部材14Aの他端部側において先端部領域の裏面には、所定範囲にわたって、例えば前記オス型のマジックテープM1が貼り付けられている。これに対して、第2の横帯状部材14Bの他端部側において先端部領域の表面には、所定範囲にわたって、例えば前記メス型のマジックテープM2が貼り付けられている。
そして、第1の横帯状部材14Aの他端部の裏面を第2の横帯状部材14Bの他端部の表面に押し付けることで、第1の横帯状部材14Aのオス型のマジックテープM1と第2の横帯状部材14Bのメス型のマジックテープM2とが係合し合い、これにより、布状本体部材11の下部部分を上半身に固定することができる。
この際、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとの係合を、上半身の一方の脇腹近傍で行うことができるようになっているので、目視で作業ができ、その結果、取付け作業が容易となる。
また、図5に示すように、第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回したとき、当該横帯状部材14Aの表面において、背骨を中心として左右の所定範囲にわたって、例えば、メス型のマジックテープM2が貼り付けられている。
前記縦帯部材15は、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bで構成されている。そして、各縦帯状部材15A,15Bは、布状本体部材11と同一の素材で細帯状に形成されており、それぞれの一端部が、布状本体部材11の幅方向両端部において上部の2箇所に、布状本体部材11と一体的に縫製加工により取り付けられている。この際、それぞれの一端部は、図2に示すように、互いが離れる方向に、つまりハ字状に配置された状態で取り付けられている。そのため、縦帯状部材15A,15Bを両肩に掛けたとき、肩からずり落ちないようになっている。
各縦帯状部材15A,15Bは、略同じ長さに形成されており、各縦帯状部材15A,15Bの他端側の裏面には、例えばオス型のマジックテープM1が所定範囲にわたってそれぞれ貼り付けられている。そして、これらのマジックテープM1は、前記第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2と係合するようになっている。
従って、第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回した後、第2の横帯状部材14Bと係合させた状態で、各縦帯状部材15A,15Bを第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2と係合させることで、各縦帯状部材15A,15Bと第1の横帯状部材14Aとを固定することができる。その結果、布状本体部材11を確実に上半身に取り付けることができる。
この際、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとを所定の力で締め付けて布状本体部材11の下部を取付けた後、2本の縦帯状部材15A,15Bを引っ張って、所定の力で第1の横帯状部材14Aに取り付けることで、収納小袋16A,16B内に収納された胸部用保温部材12を、適度な圧力で上半身の胸部領域50に当接させることができる。
次に、図4〜6を参照して前記実施形態の上半身用保温具10の着脱方法を説明する。
まず、予め、2つの収納小袋16A,16B内に胸部用保温部材12を収納しておいて、それらの収納小袋16A,16Bが胸部領域50に当たるようにして、布状本体部材11を上半身の所定位置に押し当てる。
その後、布状本体部材11がずり落ちないように、2本の縦帯状部材15A,15Bをそれぞれ肩に掛けて背中に回しておく。
第1の横帯状部材14Aを背中側から一方の脇腹側に回した後、その第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとを係合させ、かつ長さを調整して締め付ける。
次いで、図5に示すように、背中側において、各縦帯状部材15A,15Bを、第1の横帯状部材14Aの2箇所に貼り付けられたメス型のマジックテープM2に係合させ、これにより、各縦帯状部材15A,15Bと第1の横帯状部材14Aとを固定する。
このとき、2つの収納小袋16A,16B内に収納された胸部用保温部材12は、所定の圧力で押しつぶされるので、胸部用保温部材12の密度が濃くなって保温力が増し、その結果、胸部領域50を心地よい温度で保温することになる。
なお、図4〜図6において、上半身用保温具10は、上半身の前面部の胸部領域50を覆うようにして肌に直接取り付けられているが、下着シャツを着たその上に取り付けてもよい。
また、上半身用保温具10の取り外しは、前述の手順と逆の手順で行えばよい。
以上のような構成の上半身用保温具10によれば、次のような効果が得られる。
(1)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を、胸部用保温部材12を上半身の前面部に押し当てた状態で、その布状本体部材11を本体取り付け部材13により上半身に取り付けることができ、このとき、胸部用保温部材12が圧縮された状態となり、胸部用保温部材12の密度が濃くなって保温力が増加する。その結果、胸部領域51を心地よい温度で保温することができ、簡単な構成で身体に優しい保温力を得ることができるようになる。
(2)上半身の前面部の胸部領域50が胸部用保温部材12により保温されるので、胸部領域50に温めによる安堵感を得ることができ、また、寒い外気にさらされても、喘息などの持病持ち患者にとっては、重要臓器の体温保持、血流促進による温感効果が高まる。その結果、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
(3)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を取り付けるには、胸部用保温部材12を上半身の前面部に押し当てた状態で、本体取り付け部材13により上半身に取り付けるだけでよいので、簡単な構成でずれることなく容易に着用することができる他、着用しても厚ぼったくならず、活動が阻害されることがない。
(4)内側面に胸部用保温部材12が設けられている布状本体部材11を本体取り付け部材13で上半身に取り付けるだけなので、全体が厚くなることもなく、就寝時にも違和感なく着用でき、安らかな睡眠が可能となる。その結果、特に、夜明け前の気温が下がる時間帯に起きやすい喘息等の発作や、アトピー皮膚炎の痒み等を抑えることができる。
(5)胸部用保温部材12を収納する収納袋16が、2つの収納小袋16A,16Bに区分けされて構成されているので、胸部用保温部材12の捩れ、偏りを抑えることができる。その結果、均一な保温力を維持することができる。
(6)2つの収納小袋16A,16Bのそれぞれの外側表面に取り付けられた押え部材17を、布状本体部材11に設けられた受け部11Aに押し付けることで、押え部材17のオス型のマジックテープM1と受け部11Aのメス型のマジックテープM2とが係合し合い、各収納小袋16A,16Bの開口部に蓋がされた状態となり、これにより、各収納小袋16A,16Bの内部の胸部用保温部材12が飛び出すことがなくなる。その結果、保温力を永続して維持することができる。
(7)布状本体部材11を身体の前面部に取り付ける際、まず、収納小袋16A,16Bを胸部領域50に押し当てた状態で、第1の横帯状部材14Aを背中に回した後、締め付け力を調整して第2の横帯状部材14Bと係合させ、次に、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bをそれぞれ背中に回した後、締め付け力を調整して第1の横帯状部材14Aと係合させることで取り付けることができる。つまり、所定の圧力で締め付けて取り付けることができる。その結果、布状本体部材11、ひいては胸部用保温部材12を押圧した状態で取り付けることになり、胸部用保温部材12の密度が濃くなるので、保温力が増加し、身体に優しい保温力を得ることができ、健康を維持することができる。
次に、図7に基づいて、本考案の上半身用保温具の第2実施形態を説明する。
なお、第2実施形態において、前記第1実施形態と同様の構成および同一使用部材には同一符号を付し、異なる符合の構成および部材の説明のみを行う。
本第2実施形態の上半身用保温具20は、布状本体部材21において胸部保温部材収納袋16から離れた下部に、上半身の腹部領域51(図4参照)を覆いかつ当該腹部領域51を保温する腹部用保温部材22を内部に収納する腹部保温部材収納袋26を設けたものである。
すなわち、第2実施形態の上半身用保温具20は、胸部保温部材収納袋16内に収納された胸部用保温部材12により胸部領域50を保温すると同時に、腹部保温部材収納袋26内に収納された腹部用保温部材22により腹部領域51を保温することができるように構成されている。
布状本体部材21は、前記第1実施形態の布状本体部材11の下端部に、上半身の腹部領域51を覆えるような面積の延設部21Aを設けた形状に形成されている。
延設部21Aの内側、つまり身体側には、上記腹部保温部材収納袋26が縫製等により延設部21Aに一体的に設けられている。この腹部保温部材収納袋26は、縦方向に区分けされた複数(実施形態では2個)の腹部用収納小袋26A,26Bで構成されている。各腹部用収納小袋26A,26Bは、仕切り部26Cで仕切られており、それぞれの腹部用収納小袋26A,26B内に、それぞれ個別に腹部用保温部材22が取り出し自在に収容可能となっている。
腹部用保温部材22としては、前記胸部用保温部材12と全く同じように保温率の高い素材、例えば、フリース、カシミヤ、モヘア、毛糸等が用いられている。
なお、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とのそれぞれの内部に、上記保温率の高い素材のうち、異なるものを収納してもよい。
また、前記第1実施形態と同様に、腹部用保温部材22として、ホカロン(登録商標)等の携帯カイロを用いてもよい。
以上のような第2実施形態では、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とを上半身の前面と対向させた状態で、本体取付け部材23により布状本体部材21を上半身に、軽く締め付けた状態で取り付ける。
本第2実施形態によれば、前記第1実施形態と略同様の作用および前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(8)布状本体部材11の胸部保温部材収納袋16から離れた下部に腹部領域51を覆う腹部保温部材収納袋26が設けられ、この腹部保温部材収納袋26内に腹部用保温部材22が収納されているので腹部領域51を保温することができる。胸部領域50も胸部保温部材収納袋16で保温されるので、胸部領域50と腹部領域51とを同時に保温することができ、より健康を維持することができる。
次に、図8に基づいて、本考案の上半身用保温具の第3実施形態を説明する。
なお、第3実施形態において、前記第1実施形態および第2実施形態と同様の構成および同一使用部材には同一符号を付し、異なる符合の構成および部材の説明のみを行う。
本第3実施形態の上半身用保温具30は、布状本体部材31を、胸部用本体部材31Aと腹部用本体部材31Bとで構成し、これらの各本体部材31A,31Bを、胸部保温部材収納袋16と前記腹部保温部材収納袋26との境界部で接合部材35を介して分離可能としたものである。
ここで、接合部材35は、例えば、上記各本体部材31A,31Bの対向する端部同士を重ね合わせた重ね部を接合する前記オス型マジックテープM1およびメス型マジックテープM2で構成されており、本体部材31Aに例えばオス型マジックテープM1、本体部材31Bに例えばメス型マジックテープM2がそれぞれ貼り付けられている。そして、各本体部材31A,31Bは、各マジックテープM1、M2の係合、または係合離脱により、相互に接合、分離可能に構成されている。
ただし、接合部材35は、各本体部材31A,31Bを分離可能に連結できるものであれば、どのようなものでもよい。例えば、線ファスナーを用いてもよい。
また、腹部用本体部材31Bの幅方向両端部には、前記腹部領域51の背部側で位置決め可能に連結される前記第1および第2の横帯状部材14A,14Bが取り付けられている。
従って、胸部用本体部材31Aと腹部用本体部材31Bとを分離したとき、腹部用本体部材31Bに第1および第2の横帯状部材14A,14Bが取り付けられているので、腹部用本体部材31Bを独立して使用することができる。このため、特に、腹部のみを温めたいときに腹部用本体部材31Bを利用することができる。
以上のような第3実施形態では、胸部保温部材収納袋16と腹部保温部材収納袋26とを上半身の前面と対向させた状態で、本体取付け部材23により布状本体部材21を上半身に、軽く締め付けた状態で取り付けられる。
この際、腹部保温部材収納袋用本体部材31Bに取り付けられた第1および第2の横帯状部材14A,14Bによって、腹部保温部材収納袋用本体部材31Bも軽く締め付けた状態で取り付けられる。
以上の第3実施形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(9)腹部用本体部材31Bを接合部材35により、胸部保温部材収納袋16と前記腹部保温部材収納袋26との境界部で接合部材35を介して分離可能となっているので、腹部用本体部材31Bを独立して使用することができる。そのため、特にお腹周りを温めたいときに、単独で使用できるので、より健康を維持することができる。
以上、前記各実施形態を参照して本考案を説明したが、本考案は前記各実施形態に限定されるものではない。本考案の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本考案には、前記実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記各実施形態では、布状本体部11,21,31がそれぞれ略四角形形状に形成されているが、これに限らず、図9に示すように、布状本体部41を略ハート形に形成した上半身用保温具40としてもよい。そして、このような布状本体部41の内側面には第1および第2の収納袋46A,46Bからなる胸部保温部材収納袋46が取り付けられている。
保温部材収納袋46の外形は、略ハート形の布状本体部41の形状に対応させて、略逆台形形状に形成されている。
そして、このような変形形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果を得ることができる他、
(10)特に子供の身体を保温させるため、その子供に上半身用保温具40を使用させる際、外形形状が見た目に可愛いので、嫌がらずに使用させることができる。
また、前記各実施形態では、本体取付け部材13を、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bからなる横帯部材14と、第1の縦帯状部材15Aと第2の縦帯状部材15Bからなる縦帯部材15とで構成し、第1および第2の横帯状部材14A,14Bの係合をオス型マジックテープM1とメス型マジックテープM2とで行い、第1および第2の縦帯状部材15A,15Bを、それぞれ第1および第2の横帯状部材14A,14Bに係合させるのもオス型マジックテープM1とメス型マジックテープM2とで行っていたが、これに限らない。
例えば、図10に示すような構成の本体取付け部材43としてもよい。
すなわち、本変形形態の本体取付け部材43は、横帯部材44と縦帯状部材45とで構成されている。
横帯部材44は、布状本体部材11の幅方向の下部において一方の端部に設けられ、胸部領域50の下部で背中側に回して布状本体部11を取り付ける横帯状部材44Aと、布状本体部材11の幅方向の下部において他方の端部に設けられ、横帯状部材44Aと係合う可能な取付け部材44A、および当該取付け部材44Aに装着された例えばDカン等のリング部材48とで構成されている。
横帯状部材44Aは、前記第1の横帯状部材14Aと略同じ長さに形成されており、その最先端側の表面には、例えばオス型マジックテープM1が貼り付けられている。また、そこから横帯状部材44Aの長さ方向に間隔をおいた途中位置には、上記オス型マジックテープM1と係合するメス型マジックテープM2が貼り付けられている。
取付け部材44A、および当該取付け部材44Aに装着された例えばDカン等のリング部材48には、前述のように、また、図10に仮想線で示すように、横帯状部材44Aの先端部が通された後折り返され、先端部のオス型マジックテープM1を、横帯状部材44Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで、布状本体部11を胸部領域50に取り付けることができるようになっている。
この際、取付け部材44Aの先端部の折り返し位置の引っ張り具合を調整することで、適度な圧力で布状本体部材11を取り付けることができる。
前記縦帯部材45は、布状本体部材11の幅方向の上部において一方の端部に設けられ、胸部領域50の上部から背中側に回して布状本体部11を取り付ける1本の縦帯状部材45Aと、布状本体部材11の幅方向の上部において他方の端部に設けられ、上記縦帯状部材45Aと係合う可能な取付け部材45A、および当該取付け部材45Aに装着された前記リング部材48とで構成されている。
縦帯状部材45Aは、前記第1の縦帯状部材15Aと略同じ長さに形成されており、その最先端側の表面には、例えばオス型マジックテープM1が貼り付けられている。また、そこから縦帯状部材45Aの長さ方向に間隔をおいた途中位置には、上記オス型マジックテープM1と係合するメス型マジックテープM2が貼り付けられている。
取付け部材45A、および当該取付け部材45Aに装着された前記リング部材48には、前述のように、また、図10に仮想線で示すように、縦帯状部材45Aの先端部が通された後折り返され、先端部のオス型マジックテープM1を、縦帯状部材45Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで、布状本体部11を胸部領域50に取り付けることができるようになっている。
なお、この変形形態においては、取り付け部材43のみを、前記第1実施形態の取り付け部材13と異なる構成としたものであり、従って、同一使用部材には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような変形形態によれば、前記(1)〜(7)と略同様の効果の他、
(11)布状本体部材11、言い換えれば上半身用保温具40を取り付ける際、横帯状部材44Aの先端部をリング部材48に通した後折り返し、先端部のオス型マジックテープM1を、横帯状部材44Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させ、また、縦帯状部材45Aの先端部をリング部材48に通した後折り返し、先端部のオス型マジックテープM1を、帯状部材45Aの途中位置のメス型マジックテープM2に係合させることで取り付けることができる。横帯状部材44Aおよび縦帯状部材45Aの先端部を、それぞれリング部材48に通した後折り返すとき、力の入れ具合で、締め付け力を自在に調整することができるので、上半身用保温具40を最適の状態で、かつ容易に取り付けることができる。
また、前記各実施形態では、収納小袋16A,16B内に胸部用保温部材12を収納させるため、各収納小袋16A,16Bの上部に開口部を形成し、そこから保温部材12を押し込んでいたが、各収納小袋16A,16B内への保温部材12の収納は、これに限らない。
例えば、各収納小袋16A,16Bのそれぞれの外側、つまり横側に開口部を形成し、各収納小袋16A,16Bの横側から保温部材12を押し込んで収納するようにしてもよい。この際、各収納小袋16A,16Bの上下部は閉じられている。
このような構成とすれば、上半身用保温具10を身体に取り付けた後、そのままの状態で、保温部材12を追加して収納することができる。
さらに、前記各実施形態では、第1の横帯状部材14Aの長さが、第2の横帯状部材1Bの長さより長く形成されており、身体の脇腹近傍で、両者14A,14Bが係合するように構成されていたがけ、これに限らない。
例えば、第1の横帯状部材14Aと第2の横帯状部材14Bとの長さを略同じ長さとし、両者14A,14Bが背中部で係合するように構成してもよい。
考案は、上半身用保温具に関し、特に、上半身の保温を図ることで身体の冷えを防ぎ、健康の維持を図りたい際に利用することができる。
10 上半身用保温具(第1実施形態)
11 布状本体部材
12 胸部用保温部材
13 本体取付け部材
14 本体取付け部材を構成する横帯部材
15 本体取付け部材を構成する縦帯部材
16 保温部材収納袋
16A 収納小袋
16B 収納小袋
20 上半身用保温具(第2実施形態)
21 布状本体部材
22A 延設部
26 腹部保温部材収納袋
26A 収納小袋
26B 収納小袋
30 上半身用保温具(第3実施形態)
50 胸部領域
51 腹部領域

Claims (7)

  1. 上半身に着脱自在に取り付けられ身体を保温する上半身用保温具であって、
    前記上半身の前面に押し当てられる布状本体部材と、
    この布状本体部材の内側面に設けられると共に少なくとも前記上半身の前面の胸部領域を覆いかつ当該胸部領域を保温する胸部用保温部材と、
    前記布状本体部材に設けられ当該布状本体部材を前記上半身に着脱自在に取り付ける本体取り付け部材と、を備えて構成したことを特徴とする上半身用保温具。
  2. 請求項1に記載した上半身用保温具において、
    前記布状本体部材の内側面に、前記胸部用保温部材を収納する胸部保温部材収納袋を設けたことを特徴とする上半身用保温具。
  3. 請求項2に記載した上半身用保温具において、
    前記胸部保温部材収納袋を、縦方向に区分けされた複数の収納小袋で構成すると共にそれぞれの収納小袋の上部に前記胸部用保温部を収納、取り出し可能とする開口部を形成したことを特徴とする上半身用保温具。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載した上半身用保温具において、
    前記本体取り付け部材を、
    前記布状本体部材の幅方向両端で下部寄りに設けられると共に背中側で位置決め可能に連結される第1および第2の横帯状部材と、
    前記布状本体部材の幅方向両端で上部2箇所に設けられると共に先端側が背中を通って前記第1および第2のいずれかの横帯状部材に着脱自在に連結される第1および第2の縦帯状部材と、で構成したことを特徴とする上半身用保温具。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載した上半身用保温具において、
    前記布状本体部材の前記胸部保温部材収納袋から離れた下部に、前記上半身の腹部領域を覆いかつ当該腹部領域を保温する腹部領域保温部材を内部に収納する腹部保温部材収納袋を設けたことを特徴とする上半身用保温具。
  6. 請求項5に記載した上半身用保温具において、
    前記布状本体部材を、前記胸部保温部材収納袋用本体部材と前記腹部保温部材収納袋用本体部材とで構成し、これらの各本体部材を前記胸部保温部材収納袋と前記腹部保温部材収納袋との境界部で接合部材を介して分離可能としたことを特徴とする上半身用保温具。
  7. 請求項6に記載した上半身用保温具において、
    前記腹部保温部材収納袋用本体部材の幅方向両端部に、前記腹部領域の背部側で位置決め可能に連結される第1および第2の横帯状部材を設けたことを特徴とする上半身用保温具。
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