JP2016524417A - 符号化する方法及び復号する方法並びに対応する符号器及び復号器 - Google Patents

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Abstract

高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する方法が開示される。方法は、シーケンスの夫々のピクチャについて、高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得(10)、高ダイナミックレンジのピクチャを処理して(12)、処理されたピクチャの平均輝度を表す値が、高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値よりも、定義された平均輝度値に近くになるようにし、処理された高ダイナミックレンジのピクチャを少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、シーンの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解し(14)、第1及び第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する(16)ことを有する。

Description

本発明は、特に分配シナリオにおける高ダイナミックレンジ(High Dynamic Range)のピクチャ(HDRピクチャ)の符号化に関する。特に、HDRピクチャを符号化する方法及びデバイスが開示される。対応する復号化方法及び復号化デバイスも開示される。
本項目で記載されるアプローチは、追求され得るが、必ずしも、これまでに考え出されたり又は追求されたりしてきたアプローチではない。従って、ここで別なふうに示唆されない限り、本項目で記載されるアプローチは、本願における特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本項目における包含をもって先行技術であると認められない。
低ダイナミックレンジ(Low Dynamic Range)のピクチャ(LDRピクチャ)は、有限な数のビット(ほとんど場合、8、10又は12ビット)により輝度値が表されるピクチャである。このような限られた表現は、特に、暗い輝度の範囲及び明るい輝度の範囲において、小さな信号変動を正確に回復させることができない。HDR(高ダイナミックレンジ)ピクチャでは、信号表現は、信号の高い正確性をその範囲全体にわたって維持するために拡張される。HDRピクチャでは、ピクセルの値は、通常、浮動小数点フォーマット(コンポーネントごとに32ビット又は16ビットのいずれか一方)において表され、最も一般的なフォーマットは、OpenEXRハーフフロート(half-float)フォーマット(RGB成分ごとに16ビット、すなわち、ピクセルごとに48ビット)である。圧縮によらないと、OpenEXRハーフフロートフォーマットにおけるHDフォーマットでのHDRピクチャのサイズ(1920×1080ピクセル)は、99532800ビットである。25fpsでのビデオを考えると、これは、おおよそ2.488Gbpsのデータレートをもたらす。7Mbpsが、ブロードキャスト配信に使用される典型的なデータレートであるから、そのようなHDRピクチャを圧縮及び符号化することが必要である。
今日、例えばMPEG符号器のようなレガシー符号化に基づく大部分のHDR符号化方法は、12又は14ビットのコンテンツを符号化することができる少なくとも1つの専門の符号器の使用を必要とする。そのような専門の符号器は高価である。専門の符号器に加えて、そのような方法のいくつかは、HDRピクチャのLDRバージョンを符号化するために8ビット符号器を使用する。LDRピクチャは、通常、HDRピクチャのトーンマッピングされたバージョンである。トーンマッピングは、アーティファクトを導入することが知られている。
デュアル変調方法は、通常、デュアル変調HDRディスプレイにおいて使用される。そのようなデュアル変調HDRディスプレイは、2つのパネルから成る:
・シーンの低解像輝度ピクチャを生成するバックライトパネルとしての1つのLEDパネル;及び
・LEDパネルから伝来する光を変調して、結果として得られるHDRピクチャを生成する1つのLCDパネル。
それら2つのパネルに供給するために、HDRピクチャは、最初に、2つの別個のLDRピクチャに分解される。1つのピクチャはLEDパネル用であり、もう1つのピクチャLCDパネル用である。デュアル変調方法は、HDR入力コンテンツの値に対応する光レベルを持ったピクチャを供給するよう設計される。すなわち、低データ値を持ったHDR入力ピクチャは、ディスプレイにおいて暗いピクチャを生成し、一方、高データ値を持ったHDR入力ピクチャは、ディスプレイにおいて明るいピクチャを生成する。他方で、MPEG符号器は、相対的な比色分析による標準規格であるRec.709標準規格のために設計される。すなわち、データ値と表示される実際の輝度との間には物理的関係がない。そのような理由により、暗いシーンを伴うHDRコンテンツは、MPEG符号器によって非効率的に符号化される暗いLCDパネルデータを生じさせる。
本発明は、先行技術の欠点のうちの少なくとも1つを多少とも解決することを目的としている。
この目的のために、高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する方法が開示される。方法は、前記シーケンスの夫々のピクチャについて、
前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得、
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにし、
前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解し、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する
ことを有する。
この解決法は、単一のコンシューマ符号器を用いて実施され得る。
特定の特徴に従って、前記データは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値である。
特定の実施形態に従って、前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値から及び前記定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有し、前記データは、ガンマ係数又はその逆数である。
ガンマ係数は、暗い領域と明るい領域との間の良好なバランスを提供し、よって、2つのLDRピクチャの続く符号化をより効率的なものとする。
有利なことには、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得ることは、
対数値を得るよう前記高ダイナミックレンジのピクチャに対して対数関数を適用し、前記対数値を最小及び最大対数値に対して正規化して、正規化された対数値を得、
前記正規化された対数値から輝度値を決定し、
前記輝度値のメジアン又は平均値を決定する
ことを有し、
前記平均輝度を表す値は、前記メジアン又は前記平均値である。
特定の実施形態に従って、前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値の対数で除された前記定義された平均輝度値の対数と等しいガンマ係数に従って前記正規化された対数値に対してガンマ補正を適用することを有する。
特定の特徴に従って、前記定義された平均輝度値は0.18に等しい。
有利なことには、方法は、Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された平均輝度値を表す値に時間的にフィルタをかけることを更に有し、前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャの前記処理は、前記フィルタをかけられた値を使用する。
変形例に従って、方法は、ガンマ補正を適用する前に、Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された前記ガンマ係数に時間的フィルタをかけることを更に有し、前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャに対してガンマ補正を適用することは、前記フィルタをかけられたガンマ係数を使用する。
時間的なフィルタリングは、前記シーケンスにわたって時間的一貫性を保つ。
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する方法が開示される。方法は、前記シーケンスの夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、
前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号し、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成し、
前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにする
ことを有する。
特定の特徴に従って、前記復号されたデータは、前記平均輝度を表す値である。
特定の実施形態に従って、前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、平均輝度を表す前記復号された値から及び定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する。
特定の実施形態に従って、前記データは、ガンマ係数であり、前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する。
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する符号器であって、
夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得る手段と、
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにする手段と、
前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、シーンの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解する手段と、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する手段と
を有する符号器が開示される。
符号器は、符号化する方法のステップを実行するよう構成される。
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する復号器であって、
夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号する手段と、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成する手段と、
前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにする手段と
を有する復号器が開示される。
復号器は、復号する方法のステップを実行するよう構成される。
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化するデータストリームが開示される。データストリームは、前記シーケンスの夫々のピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す、目標値と呼ばれる値のデータ関数とを符号化するデータを有し、該データは、前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにするためのものである。
本発明の他の特徴及び利点は、その実施形態のいくつかについての以下の説明により明らかになるであろう。この説明は、図面に関連してなされる。
本発明の第1実施形態に従う符号化方法のフローチャートを表す。 本発明に従う符号化方法のステップ10の詳細な実施を表す。 本発明に従う符号化方法のステップ12の詳細な実施を表す。 本発明に従う符号化方法のステップ14の詳細な実施を表す。 図4の続きであって、本発明に従う符号化方法のステップ14の詳細な実施を表す。 本発明の第2実施形態に従う符号化方法のフローチャートを表す。 図6の続きであって、本発明の第2実施形態に従う符号化方法のフローチャートを表す。 本発明に従う符号化方法のステップ70の詳細な実施を表す。 本発明の具体的な実施形態に従う復号化方法のフローチャートを表す。 本発明に従う復号化方法のステップ92の詳細な実施を表す。 本発明に従う復号化方法のステップ94の詳細な実施を表す。 本発明に従う符号器を表す。 本発明に従う復号器を表す。
HDRピクチャは、通常、ピクセルの組として表される。例えば(R,G,B)値のような3つ色値の組は、夫々のピクセルと関連付けられる。そのような値は、しばしば、しかし必ずしもではないが、8よりも多いビットにおいて表される浮動小数点値である。それらのピクチャは、通常、現在の標準的なデジタルイメージングと比べて、ピクチャの最も明るい領域と最も暗い領域との間で、より広いダイナミックレンジを捕捉するよう構成されたHDRイメージングシステムによって捕捉される。このように、HDRピクチャは、実際のシーンにおいて見られる強度レベルの範囲をより正確に表し、しばしば、同じ対象物の複数の別なふうに露出されたピクチャとして捕捉される。
N個のHDRピクチャのシーケンスを符号化する方法が開示される。Nは、1以上の整数である。第1の具体的な且つ制限されない実施形態では、シーケンス全体を符号化するために、シーケンスの夫々のピクチャに対して独立に、同じステップが適用される。よって、図1は、本発明の第1実施形態に従う符号化方法のフローチャートを表す。もっと正確に言えば、図1は、iがシーケンス内のピクチャの位置を特定する整数インデックスであるとして、シーケンスの現在のHDRピクチャPに適用される符号化方法のステップを表す。
ステップ10で、現在のHDRピクチャPの平均輝度を表す値avg_lumが得られる。具体的な実施形態に従って、この値は、例えば、図2に表されるように、値を決定することを有する。変形例に従って、この値は、任意に、通信ネットワークの遠隔設備のメモリから、得られる。実際には、値avg_lumは、他の応用によって決定され得る。
ステップ12で、HDRピクチャPは、輝度のバランスがよくとれているピクチャを得るよう、値avg_lum及び定義された平均輝度値desired_avg_lumに基づき処理される。もっと正確に言えば、HDRピクチャPは、proc_avg_lumと表される、処理されたピクチャP’の対応する平均輝度値が、desired_avg_lumに近く、あるいは、少なくともavg_lumよりも近くなるように、処理される。すなわち、|avg_lum-desired_avg_lum|>|proc_avg_lum-desired_avg_lum|。一例として、HDRピクチャPを処理することは、ガンマ補正を適用することを有する。よって、Pの夫々のピクセルについて、その値Vは、Vγに変更される。このとき、γは、ガンマ係数であって、log2(desired_avg_lum)/log2(avg_lum)に等しい。γ曲線をピクチャPに適用することによって、結果として得られるピクチャの平均輝度値は、avg_lumからdesired_median_valueに近い値へシフトされる。ガンマ補正は、MPEG符号化に、特に、暗いピクチャに、より適した、輝度のバランスがよくとれているピクチャを生成する。定義された平均輝度値desired_avg_lumは、処理されたピクチャP’が、Pよりも符号化するのに費用がかからないように、定義される。実際には、レガシー符号器は、輝度のバランスがよくとれているピクチャを用いて最適な条件において動作するよう定義される。結果として、desired_avg_lumは、有利なことには、18%グレイとしても知られる中間グレイであるよう定義される。このグレイは、明度スケールにおいて黒と白との間の知覚的におおよそ半分であるトーンであり、よって、人の眼にとって輝度のバランスがよくとれているピクチャに対応する。他の値は、処理されたピクチャP’の輝度がPの輝度よりもバランスがよくとれているという条件で、desired_avg_lumに使用され得る。このように、HDRピクチャの対応する平均輝度値は、avg_lumからdesired_avg_lumに近い値proc_avg_lumに変更される。
ステップ14で、処理されたピクチャP’は、第1及び第2のLDRピクチャに分解される。第1のLDRピクチャは、HDRピクチャと同じ分解能を有し、第2のLDRピクチャは、HDRピクチャよりも低い分解能のピクチャであって、HDRピクチャの大域的輝度を表す。第1のLDRピクチャは、シーンの構造、ディテール、等を表す。一例として、デュアル変調分解方法がそのために使用される。“High dynamic range picture encoding for BrightSide display”と題されたOhによる文献において開示される方法は、そのようなデュアル変調方法の一例である。デュアル変調分解方法の利点は、単一の符号器(又は復号器)を用いて分配され得る2つの8ビットデータプレーンを提供することである。本発明は、特定のデュアル変調分解方法によって制限されない。すなわち、それは、如何なるデュアル変調分解技術又は大域的輝度マップ技術も使用することができる。より一般的には、HDRピクチャからそのような第1及び第2のLDRピクチャを提供する如何なる方法も使用され得る。
ステップ16で、第1及び第2のLDRピクチャは、単一の符号器を用いてストリームFにおいて符号化される。標準のコンシューマMPEG符号器がそのために使用され得る。もっと正確に言えば、第1のLDRピクチャは、時間的及び空間的な予測を使用する古典的な符号化方法(例えば、MPEG2、MPEG4、AVC、H.264、HEVC、等)により符号化される。そのような方法は、当業者によく知られている。古典的に、それは、残差を決定し、残差を、例えば、DCT(Discrete Cosine Transform(離散コサイン変換)の頭文字)を用いて、係数に変換し、係数を量子化し、量子化された係数をエントロピー符号化することを有する。より低い分解能の第2のLDRピクチャは、有利なことには、例えば、補足エンハンスメント情報(Supplemental Enhancement Information)メッセージ(SEIメッセージ)としてストリームFにおいて、又はユーザデータにおいて可逆符号化される。そのようなSEIメッセージは、いくつかのビデオ符号化標準規格において、具体的には、ISO/IEC14496−10:2005の付録Dにおいて、定義されている。変形例に従って、第2のLDRピクチャは、復号器側でクロッピングされることが知られているピクチャの領域において符号化される。実際には、1920×1080HDフォーマットに関し、入力ピクチャは1920×1088であり、8本のラインは復号器側でクロッピングされる。それら8本のラインは、有利なことには、第2のLDRピクチャのデータを運ぶのに使用される。この場合に、対応するデータは、例えば、IPCM(Intra Pulse Code Modulation)(パルス内符号変調)可逆符号化モードを用いて、圧縮なしで符号化される。他の変形例に従って、第2のLDRピクチャのデータは、例えば、IPCMモードを用いて、第1のLDRピクチャのいくつかのアクティブなラインにおいて可逆符号化される。この場合に、それらのラインは、アーティファクトを制限するように、復号器側で、黒、白、グレイ色値により置換される。2つのLDRピクチャに加えて、avg_lumの関数であるデータがストリームFにおいて符号化される。実際には、このデータは、処理ステップ12を逆行させるように復号器側で使用される。本発明の特定の特徴に従って、符号化されるデータはavg_lumである。変形例に従って、ガンマ係数γ又はその逆数1/γが、avg_lumの代わりにストリームにおいて符号化される。本発明の特定の特徴に従って、値desired_avg_lumが更にストリームFにおいて符号化される。変形例に従って、この値は符号化されず、復号器側で知られている。値desired_avg_lumは、ガンマ係数γ又はその逆数1/γが符号化される場合に符号化されない。
図2は、具体的な且つ制限されない実施形態に従って、符号化方法のステップ10の詳細な実施を表す。この特定の実施形態では、値avg_lumを得ることは、値を決定することを有する。
ステップ100で、log2関数(すなわち、底2に対する対数)がHDRピクチャのピクセル値(R、G、及びB値)に適用される。実際には、log2関数の形状は、輝度に応答する人の眼の大まかな推定であると見なされる。
ステップ102で、ピクセルlog2値の最小値及び最大値が決定される。3つの成分R、G、Bは、まとめて又は独立して考えられ得る。後者の場合に、3つの最小値及び3つの最大値がこのようにして決定される。最小値はminと表され、最大値はmaxと表される。変形例に従って、値は、任意に、通信ネットワークの遠隔設備のメモリから、得られる。
ステップ104で、ピクセルlog2値は、決定されたmin値及びmax値に対して正規化される。結果として、正規化されたlog2値は、範囲[0;1]にある。
ステップ106で、ピクセルの輝度値は、次の式:

Y=0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B

に従って、正規化されたlog2値から決定される。このとき、R、G及びBは、正規化されたピクセルlog2値である。この式は、通常、(R,G,B)成分を(X,Y,Z)成分に変換するのに使用される。本発明は、この具体的な式に制限されない。実際には、例えばY=0.299R+0.587G+0.114Bのような他の式が使用され得る。この式は、通常、(R,G,B)成分をRec.709(Y,U,V)成分に変換するのに使用される。
ステップ108で、HDRピクチャPの平均輝度を表す値avg_lumは、ステップ106で決定された輝度値から決定される。一例として、avg_lumは、輝度値のメジアン値に設定される。変形例に従って、avg_lumは、全ての輝度値の平均に設定される。
ステップ16で、min値及びmax値は、avg_lumに加えて、又はγ若しくは1/γに加えて、符号化される。
図3は、具体的な且つ制限されない実施形態に従って、符号化方法のステップ12の詳細な実施を表す。
ステップ120で、ガンマ係数γは、avg_lum及びdesired_avg_lumから決定される。ガンマ係数は、log2(desired_avg_lum)/log2(avg_lum)に設定される。desired_avg_lumは、例えば、ミッドグレイに対応するように0.18に設定される。符号化効率を改善する他の如何なる値も使用され得る。
ステップ122で、ガンマ補正は、ステップ104で得られた正規化されたlog2値に対して適用される。よって、Pの夫々のピクセルについて、正規化されたlog2値Vは、Vγに変更される。γ曲線をピクチャPに適用することによって、結果として得られるピクチャの平均輝度値は、avg_lumからdesired_median_valueに近い値へシフトされる。
図4及び5は、本発明の特定の且つ制限されない実施形態に従って、符号化方法のステップ14の詳細な実施を表す。如何なる他のデュアル変調方法も、すなわち、HDRピクチャと同じ分解能のLDRピクチャと、HDRピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能のLDRピクチャとを生成する如何なる方法も、使用され得る。
ステップ140で、処理されたピクチャP’は、設定可能な最大輝度値(例えば、Sim2 HDR47ディスプレイの最大輝度値に対応する4000cd/mに等しい。)へと調整される。このステップの出力はピクチャscale_RGBである。
ステップ142で、平方根がscale_RGBピクチャに対して適用される。
ステップ144で、scale_RGBの平方根の輝度が計算される(例えば、次の式:Y=0.2126×R+0.7152×G+0.0722×Bを使用する。)。
ステップ146で、ブラー(blur)関数が、輝度の疎な低周波表現を有するように適用される(例えば、ガウシアンフィルタ又は補間フィルタ)。
ステップ148で、ぼかされたピクチャは、LEDグリッドへとダウンサンプリングされる。ステップ146は、LEDグリッドへのダウンサンプリングをピーク(ノイズ)に対してよりロバストなものとする。
ステップ150で、スケーリングは、畳み込みの加法プロセスに起因して夫々の輝度ピクセル値を増大させるLED点拡がり関数(Point Spread Function)による更なる畳み込みを考慮するために、LED値に対して実行される。このステップの出力はピクチャscale_LEDである。
ステップ152で、scale_LEDピクチャは、LEDパネル値を生成するために、[0..255]の間に調整される。LEGパネル値並びに[0..255]スケーリングの前の最小LED値及び最大LED値は、ストリームFにおいてメタデータとして(例えば、SEIメッセージ又はユーザデータにおいて)符号化される。LEDパネル値は、ステップ16において記載された第2のLDRピクチャのデータに相当する。
図5を参照すると、ステップ154で、scale_LEDピクチャは、最初に夫々のLED値をフルサイズピクチャグリッド上でコピーすることによって、フル分解能バックライトピクチャを再構成するために、使用される。
ステップ156で、夫々のコピーされた値は、LED点拡がり関数により畳み込み演算される。結果として得られるピクチャはrec_lumと表される。如何なるPSF(Point Spread Functionの頭文字)も使用され得、例えば、Sim2 HDR47ディスプレイのPSF又はガウシアンカーネルにより設計されたPSFがある。
ステップ158で、rec_lum輝度ピクチャは、scale_LCDピクチャを生成するようscale_RGBピクチャを分割するために使用される。
ステップ160で、scale_LCDピクチャは、ステップ16で符号化されるLCDパネル値を生成するために、最終的に[0..255]の間に調整される。[0..255]スケーリングの前の最小LED値及び最大LCD値は、ストリームFにおいてメタデータ(例えば、SEIメッセージにおいて)符号化される。LCDパネル値は、ステップ16で記載された第1のLDRピクチャのデータに相当する。
本発明に従う符号化方法は、ディスプレイに依存しない。すなわち、如何なるLEDパネル分解能、如何なるLED点拡がり関数、及び如何なるLCDパネル分解能も、使用され得る。
図6及び7は、第2の制限されない実施形態に従う符号化方法のフローチャートを表す。図において、これまでの図の機能モジュールと同一の機能モジュールは、同じ参照符号により特定されている。この実施形態に従って、値avg_lumと、場合により、ピクセルlog2値の正規化のために使用される最小値及び最大値とは、ビデオにわたって時間的にフィルタをかけられる。フィルタをかけられた値は、次いで、フィルタをかけられていない値の代わりに、処理ステップの間に使用される。そうすることによって、avg_lum並びに場合により最小値及び最大値の変動は、シーケンスにわたって平滑化される。結果として、シーケンスのピクチャは、更なる輝度一貫性を有し、このことは、符号化効率を更に改善する。変形例に従って、ガンマ係数γが、値avg_lumの代わりに、ビデオにわたってフィルタをかけられる。フィルタをかけられたガンマ係数は、次いで、フィルタをかけられていないガンマ係数の代わりに、処理ステップの間に使用される。
実際に、デュアル変調方法は、ピクチャで働き、HDRビデオの時間的な様相を考慮しない。特に、HDRビデオコンテンツは、ノイズに対して非常に敏感であり、ピクチャごとに全く異なり得る最小データ値及び最大データ値を生じさせる。それらの最小値及び最大値は、ピクチャの輝度値を計算するためにデュアル変調アルゴリズムにおいて使用される。よって、デュアル変調分解方法を適用する場合に、輝度のフリッカリングは、符号化されるべきLCRパネルにおいて主として現れる。この輝度のフリッカリングは、連続するピクチャの同じピクセルどうしの間で不正確なマッチングをもたらし、故に、これは、インター予測を非効率的にする。よって、圧縮比は低い。これは、デュアル変調が、HDRディスプレイに供給するHDRピクチャに適用される場合には問題ないが、デュアル変調が、ストリームの更なる分配のために符号器に供給するHDRピクチャに適用にされるよう場合に問題になる。
図6に関して、ステップ60で、avg_lum(i)並びに場合によりmin(i)及びmax(i)の値は、インデックスiのピクチャについて得られる。このステップは、ステップ10と同じであり、ステップ10について開示された全ての変形例は、ステップ60に当てはまる。具体的に、値avg_lum(i)並びに場合によりmin(i)値及びmax(i)値は、メモリから、又は任意に遠隔設備から、入手され得る。具体的な実施形態に従って、ガンマ係数γ(i)は、avg_lum(i)及びdesired_avg_lumからインデックスiのピクチャPについて決定される。一例として、γ(i)=log2(desired_avg_lum)/log2(avg_lum(i))。
ステップ62で、iの値はNと比較される。i<Nならば、インデックスiは1だけインクリメントされ、ステップ60が繰り返される。i≧Nならば、方法はステップ64へ続く。
ステップ64で、値avg_lum(i)(あるいは、γ(i)がステップ60で決定される場合はγ(i))並びに場合によりmin(i)及びmax(i)は、フィルタをかけられた値filt_avg_lum(i)(又はfilt_γ(i))並びに場合によりfilt_min(i)及びfilt_max(i)を得るよう、シーケンスにわたって時間的にフィルタをかけられる。このために、サイズMのスライディング窓が使用される。スライディング窓は現在のピクチャPを含む。現在のピクチャについてのフィルタをかけられたfilt_avg_lum(i)(又はfilt_γ(i))は、スライディング窓におけるピクチャPに関連した値avg_lum(j)(又はγ(j))の平均として設定される。同じことがmin(i)及びmax(i)について行われる。現在のピクチャは、スライディング窓に含まれる如何なるピクチャであることもできる(例えば、最初のピクチャ、最後のピクチャ、等)。次いで、スライディング窓は、次のピクチャについてのフィルタをかけられた値を決定するよう1ピクチャ分だけ移動される。変形例に従って、スライディング窓から計算されたフィルタをかけられた値は、現在のピクチャのみならず、スライディング窓におけるM個のピクチャに関連する。この場合に、スライディング窓は、次のM個のピクチャについてのフィルタをかけられた値を決定するようMピクチャ分だけ移動される。
図7に関して、ステップ70で、現在のHDRピクチャPは、輝度のバランスがよくとれているピクチャを得るよう、フィルタをかけられた値filt_avg_lum(i)並びに場合によりfilt_min(i)及びfilt_max(i)を用いて処理される。ステップ12について開示された同じ変形例は、ステップ70に当てはまる。一例として、HDRピクチャPを処理することは、ガンマ補正を適用することを有する。よって、Pの夫々のピクセルについて、その値VはVγに変更される。このとき、γはガンマ係数であり、log2(desired_avg_lum)/log(filt_avg_lum(i))に等しい。変形例に従って、現在のHDRピクチャPは、輝度のバランスがよくとれているピクチャを得るよう、フィルタをかけられたガンマ係数filt_γ(i)並びに場合によりfilt_min(i)及びfilt_max(i)を用いて処理される。このように、Piの夫々のピクセルについて、γ=filt_γ(i)であるとして、値VはVγに変更される。
ステップ72で、HDRピクチャは、2つのLDRピクチャに分解される。このステップは、ステップ14と同じである。
ステップ74で、2つのLDRピクチャは、次いで、filt_avg_lum(i)(又はfilt_γ(i))並びに場合によりfilt_min(i)及びfilt_max(i)の値を用いて符号化される。変形例に従って、filt_γ(i)又は1/filt_γ(i)が、filt_avg_lum(i)の代わりに符号化される。さもなければ、このステップは、ステップ16と同じである。
ステップ76で、iの値はNと比較される。i<Nならば、インデックスiは1だけインクリメントされ、方法はステップ70により続き、そうでない場合は、方法は終了する。
図8は、具体的な且つ制限されない実施形態に従って、符号化方法のステップ70の詳細な実施を表す。
ステップ700で、log2関数(底2に対する対数)が、HDRピクチャのピクセル値(R、G及びB値)に適用される。このステップは、ステップ100において既に決定されたlog2値を記憶することによって回避され得る。
ステップ702で、log2値は、次いで、ピクチャP(i)に関連するフィルタをかけられた最小値及び最大値、すなわち、filt_min(i)及びfilt_max(i)に対して正規化される。結果として、正規化されたlog2値は範囲[0;1]にある。
ステップ704で、ガンマ係数γが、フィルタをかけられたfilt_avg_lum(i)及びdesired_avg_lumから決定される。このように、ガンマ係数は、log2(desired_avg_lum)/log2(filt_avg_lum(i))に設定される。desired_avg_lumは、例えば、ミッドグレイに対応するよう0.18に設定される。符号化効率を改善する如何なる値も、使用され得る。ガンマ係数が、値avg_lumの代わりに、ステップ64でフィルタをかけられる場合は、このステップは実施されない。
ステップ706で、ガンマ補正が、フィルタをかけられた最小/最大値に対して正規化されたlog値に適用される。このように、夫々のピクセルについて、その正規化されたlog値Vは、Vγに変更される。このとき、γは、ステップ704で決定されたガンマ係数又はステップ64で得られたフィルタをかけられたfilt_γ(i)のいずれかである。
N個のHDRピクチャのシーケンスを復号する方法が更に開示される。具体的な且つ制限されない実施形態では、シーケンス全体を復号するために、シーケンスの夫々のピクチャに対して独立に、同じステップが適用される。よって、図9は、本発明のこの具体的な実施形態に従う復号化方法のフローチャートを表す。もっと正確に言えば、図9は、iがシーケンス内のピクチャの位置を特定する整数インデックスであるとして、シーケンスの現在のHDRピクチャPに適用される復号化方法のステップを表す。
ステップ90で、2つのLDRピクチャが、ストリームFから復号される。再構成されるべきHDRピクチャよりも低い分解能を有する第2のLDRピクチャは、HDRピクチャの大域的輝度を表す。HDRピクチャと同じ分解能を有する第1のLDRピクチャは、シーンの構造、ディテール、等を表す。データはストリームFから復号される。データは、平均輝度avg_lumを表す目標値の関数である。実際に、このデータは、処理ステップ12を逆行させるよう復号器側で使用される。具体的な実施形態に従って、ストリームから復号されたデータは、値avg_lumである。desired_avg_lum、min及びmaxの値も、ストリームFにおいて存在する場合には、復号される。変形例に従って、ストリームから復号されたデータは、avg_lumの関数であるガンマ係数γ’である。ガンマ係数γ’は、avg_lumの代わりに、ストリームから復号される。このとき、γ’の値は、符号器側で使用されるγに、又は値1/γに等しい。このステップは、符号化ステップ16の逆である。よって、ステップ16に関して開示された全ての変形例は、ステップ90に適用可能である。
ステップ92で、HDRピクチャP”は、復号されたLDRピクチャから再構成される。このステップは、分解ステップ14の逆である。結果として、逆デュアル変調が適用される。よって、ステップ14に関して開示された全ての変形例は、ステップ92に適用可能である。
ステップ94で、再構成されたHDRピクチャP”は、値avg_lum及び定義された平均輝度値desired_avg_lumに基づき、又はγ’に基づき、処理される。ステップ94は、ステップ12の逆である。よって、ステップ12に関して開示された全ての変形例は、ステップ94に適用可能である。もっと正確に言えば、再構成されたHDRピクチャP”は、処理されたピクチャの対応する平均輝度値が、復号されたavg_lumに近いか、あるいは、少なくとも、再構成されたピクチャP”の対応する平均輝度値よりも近くなるように、処理される。一例として、再構成されたHDRピクチャP”を処理することは、ガンマ補正を適用することを有する。このように、P”の夫々のピクセルについて、その値Vは、Vγ’に変更される。このとき、γ’=log2(avg_lum)/log2(desired_avg_lum)、あるいは、γ’は、ステップ90で復号されたガンマ係数である。変形例に従って、P”の夫々のピクセルについて、その値Vは、V1/γ’に変更される。このとき、γ’は、ステップ90で復号されたガンマ係数である。desired_avg_lumは、復号器によって知られている定数値であるか、あるいは、ストリームFにおいて復号器へ送信され得る。この場合に、この値は、ステップ90でストリームから復号される。
図10は、本発明の特定の且つ制限されない実施形態に従って、復号化方法のステップ92の詳細な実施を表す。如何なる他の逆デュアル変調方法も、使用され得る。この具体的な実施形態に従って、ステップ90で復号された第1のLDRピクチャは、復号されたLCDパネル値に関連するピクセルを有するLCDパネルであり、第2のLDRピクチャは、復号されたLEDパネル値に関連するピクセルを有するLEDパネルである。
ステップ1000で、復号されたLCDパネル値は、inv_scale_LCDピクチャ(デュアル変調scale_LCDピクチャの再構成されたバージョン)を生成するよう、復号された最小及び最大のLCD値を用いて逆方向に調整される。
ステップ1002で、復号されたLEDパネル値は、inv_scale_LEDピクチャ(デュアル変調scale_LEDピクチャの再構成されたバージョン)を生成するよう、復号された最小及び最大のLED値を用いて逆方向に調整される。デュアル変調に関して、inv_scale_LEDピクチャは、最初に、ステップ1004で、夫々のLED値をフルサイズピクチャグリッド上にコピーし、ステップ1006で、inv_rec_lumピクチャ(デュアル変調rec_lumピクチャの再構成されたバージョン)を生成するよう、夫々のコピーされた値を、選択されたLED点拡がり関数により畳み込み演算することによって、フル分解能バックライトピクチャを構成するために使用される。inv_rec_lumピクチャ及びinv_scale_LEDピクチャは、次いで、inv_scale_RGBピクチャ(デュアル変調scale_RGBピクチャの再構成されたバージョン)を生成するよう乗じられる。inv_scale_RGBピクチャは、再構成されたHDRピクチャP”を生成するよう、設定可能な最大輝度値(例えば、4000cd)で割ることによって、ステップ1010で正規化される。
図11は、本発明に従う復号化方法のステップ94の詳細な実施を表す。
ステップ940で、再構成されたHDRピクチャP”のピクセル値は、ステップ90でストリームFから復号された最小値及び最大値に対して逆正規化される。逆log2関数は、次いで、逆正規化されたピクセル値に対して適用される。このステップは、符号化側でのステップ702の逆である。最小値及び最大値は、場合によりステップ16又は74でストリームFにおいて符号化されたものである。
ステップ942で、ガンマ係数γは、avg_lum及びdesired_avg_lumから決定される。ガンマ係数は、log2(avg_lum)/log2(desired_avg_lum)に設定される。desired_avg_lumは、例えば、ミッドグレイに対応する0.18に設定される。符号化効率を改善する如何なる値も使用され得る。desired_avg_lumは、符号化において使用されたのと同じ値を有する。ガンマ係数が、値avg_lumの代わりに、ステップ90で復号される場合には、このステップは実施されない。
ステップ944で、ガンマ補正は、ステップ940で得られた値に対して適用される。よって、夫々のピクセルについて、その値Vは、Vγ’に変更される。このとき、γ’は、ステップ942で決定されたガンマ係数、又はステップ90で復号されたガンマ係数のいずれかである。変形例に従って、夫々のピクセルの値Vは、V1/γ’に変更される。このとき、γ’は、ステップ90で復号されたガンマ係数である。このステップは、ステップ122の逆である。
本発明はまた、本発明に従う符号化方法によって生成されるストリームFのようなデータストリームに関する。本発明に従うデータストリームは、高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化するデータを有する。具体的に、それは、シーケンスの夫々のHDRピクチャについて、高ダイナミックレンジのピクチャと、高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値avg_lumのデータ関数(例えば、avg_lum、filt_avg_lum(i)、γ(i)、1/γ(i)、filt_γ(i)、又は1/filt_γ(i))とから決定される、HDRピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、シーンの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとを符号化するデータを有する。任意に、それは、ステップ102で得られるか、あるいは、場合により、ステップ64でフィルタをかけられた値min及びmaxを更に有する。それらの値(avg_lum、filt_avg_lum(i)、γ(i)、1/γ(i)、filt_γ(i)、又は1/filt_γ(i))は、前記の第1及び第2の低ダイナミックレンジのピクチャから再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、その処理されたピクチャの平均輝度を表す値が、前記の再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記の高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値に近くなるようにするための値である。
図12は、符号器600の例となるアーキテクチャを表す。符号器600は、データ及びアドレスバス640によって互いにリンクされた次の要素を有する:
・例えば、DSP(すなわち、Digital Signal Processor)である、少なくとも1つのプロセッサ610(すまわち、CPU(Central Processing Unitの頭文字)及び/又はGPU(Graphical Processing Unitの頭文字));
・RAM(すなわち、Random Access Memory)630及び場合によりROM(すなわち、Read Only Memory)620のような1つ又は複数のメモリ;
・ユーザに情報を表示し且つ/あるいはユーザがデータ又はパラメータを入力することを可能にするよう構成された1つ又は複数のI/O(Input/Output)インタフェース650(例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、ウェブカム);及び
・電源660。
変形例に従って、電源660は、符号器の外部にある。図12のそれらの要素の夫々は、当業者によく知られており、これ以上開示されない。挙げられているメモリの夫々において、本明細書で使用される語「レジスタ」は、低容量のメモリ区間(何らかのバイナリデータ)及び大容量のメモリ区間(算出された又は表示されるべきデータを表すデータの全て又は部分、あるいは、プログラム全体が記憶されることを可能にする区間)を指定する。RAM630は、レジスタにおいて、プロセッサ610によって実行され、符号器60のスイッチ投入後に更新されたプログラムを有し、レジスタにおいて、入力されたデータを有し、レジスタにおいて、符号化方法の種々の状態における処理されたデータを有し、レジスタにおいて、符号化のために使用される他の変数を有する。電源をオンされると、プロセッサ610は、RAM630内のプログラムを更新し、対応する命令を実行する。
図13は、復号器700の例となるアーキテクチャを表す。復号器700は、データ及びアドレスバス740によって互いにリンクされた次の要素を有する:
・例えば、DSP(すなわち、Digital Signal Processor)である、少なくとも1つのプロセッサ710(例えば、CPU/GPU);
・RAM(すなわち、Random Access Memory)730及び場合によりROM(すなわち、Read Only Memory)720のような1つ又は複数のメモリ;
・ユーザに情報を表示し且つ/あるいはユーザがデータ又はパラメータを入力することを可能にするよう構成された1つ又は複数のI/O(Input/Output)インタフェース750(例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、ウェブカム);及び
・電源760。
変形例に従って、電源760は、復号器の外部にある。図13のそれらの要素の夫々は、当業者によく知られており、これ以上開示されない。挙げられているメモリの夫々において、本明細書で使用される語「レジスタ」は、低容量の領域(いくつかのビット)に、又は非常に大きい領域(プログラム全体又は大量の受信若しくは復号されたデータ)に対応することができる。電源をオンされると、CPU710は、RAM内のプログラムを更新し、対応する命令を実行する。RAM730は、レジスタにおいて、CPU710によって実行され、復号器700の電源投入後に更新されたプログラムを有し、レジスタにおいて、入力されたデータを有し、レジスタにおいて、復号化方法の種々の状態における処理されたデータを有し、レジスタにおいて、復号化のために使用される他の変数を有する。
変形例に従って、本発明に適合する符号器及び復号器は、純粋にハードウェアによる具現化に従って、例えば、専用部品(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はVLSI(Very Large Scale Integration)における。)又はデバイスに組み込まれた複数の電子部品の形で、あるいは、ハードウェア要素及びソフトウェア要素の混合の形で、実施される。
ここで記載される実施は、例えば、方法若しくはプロセス、装置、ソフトウェアプログラム、データストリーム、又は信号において、実施されてよい。たとえ単一の実施形態に関してしか論じられていない(例えば、方法又はデバイスとしてしか論じられない)としても、論じられている特徴の実施は、他の形態(例えば、プログラム)においても実施されてよい。装置は、例えば、適切なハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアにおいて実施されてよい。方法は、例えば、一般的にプロセッシングデバイスと呼ばれ、例えば、コンピュータ、マイクロプロセッサ、集積回路、又はプログラム可能ロジックデバイスを含むプロセッサのような装置において、例えば実施されてよい。プロセッサは、例えば、コンピュータ、携帯電話機、ポータブル/パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、及びエンドユーザ間の情報の通信を促す他のデバイスを更に含む。
ここで記載される様々なプロセス及び特徴の実施は、様々な異なる設備又は用途、特に、設備又は用途において具現されてよい。そのような設備の例には、符号器、復号器、復号器からの出力を処理するポストプロセッサ、符号器へ入力を供給するプリプロセッサ、ビデオ符号器、ビデオ復号器、ビデオコーデック、ウェブサーバ、セットトップボックス、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA、及び他の通信デバイスが含まれる。当然ながら、設備は、可搬性であって、移動車両に設置されてもよい。
加えて、方法は、プロセッサによって実行される命令によって実施されてよく、そのような命令(及び/又は実施によって生成されたデータ値)は、例えば、集積回路、ソフトウェアキャリア、又は他の記憶デバイス(例えば、ハードディスク、コンパクトディスケット(CD)、光ディスク(例えば、しばしばデジタル・バーサタイル・ディスク又はデジタル・ビデオ・ディスクと呼ばれるDVD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は読出専用メモリ(ROM))のようなプロセッサ読出可能な媒体に記憶されてよい。命令は、プロセッサ読出可能な媒体において有形に具現されたアプリケーションプログラムを形成してよい。命令は、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は組み合わせに含まれてよい。命令は、例えば、オペレーティングシステム、別個のアプリケーション、又はそれら2つの組み合わせにおいて見受けられることがある。プロセッサは、従って、例えば、プロセスを実行するよう構成されたデバイス、及びプロセスを実行するための命令を有するプロセッサ読出可能な媒体(例えば、記憶デバイス)を含むデバイスの両方として特徴付けられてよい。更に、プロセッサ読出可能な媒体は、命令に加えて又はそれに代えて、実施によって生成されたデータ値を記憶してよい。
当業者に明らかなように、実施は、例えば、記憶又は伝送され得る情報を運ぶようフォーマットされた様々な信号を生成してよい。情報は、例えば、方法を実行するための命令、又は記載された実施のうちの1つによって生成されたデータを含んでよい。例えば、信号は、記載された実施形態のシンタックスを書き込むための又は読み出すためのルールをデータとして搬送するか、あるいは、記載された実施形態によって書き込まれた実際のシンタックス値をデータとして搬送するようフォーマットされてよい。そのような信号は、例えば、電磁波として(例えば、スペクトラムの無線周波数部分を用いる。)、又はベースバンド信号として、フォーマットされてよい。フォーマッティングは、例えば、データストリームを符号化し、符号化されたデータにより搬送波を変調することを含んでよい。信号が運ぶデータは、例えば、アナログ又はデジタル情報であってよい。信号は、知られている様々な異なった有線又は無線リンクを介して送信されてよい。信号は、プロセッサ読出可能な媒体において記憶されてよい。
多数の実施が記載されてきた。それでもなお、様々な変更がなされてよいことが理解されるであろう。例えば、異なる実施の要素は、他の実施を生じるように組み合わされ、補足され、変更され、あるいは、削除されてよい。加えて、当業者は、他の構造及びプロセスが開示されているもの代わりをしてよく、結果として得られる実施が、開示されている実施と少なくとも実質的に同じ結果を達成するよう、少なくとも実質的に同じ方法において、少なくとも実質的に同じ機能を実行することを理解するであろう。然るに、それら及び他の実施は、本願によって想定されている。
多数の実施が記載されてきた。それでもなお、様々な変更がなされてよいことが理解されるであろう。例えば、異なる実施の要素は、他の実施を生じるように組み合わされ、補足され、変更され、あるいは、削除されてよい。加えて、当業者は、他の構造及びプロセスが開示されているもの代わりをしてよく、結果として得られる実施が、開示されている実施と少なくとも実質的に同じ結果を達成するよう、少なくとも実質的に同じ方法において、少なくとも実質的に同じ機能を実行することを理解するであろう。然るに、それら及び他の実施は、本願によって想定されている。
上記の実施形態に加えて、以下の付記を開示する。
(付記1)
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する方法であって、
前記シーケンスの夫々のピクチャについて、
前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得、
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにし、
前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解し、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する
ことを有する、ことを特徴とする方法。
(付記2)
前記データは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値である、
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値から及び前記定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有し、
前記データは、ガンマ係数又はその逆数である、
付記1に記載の方法。
(付記4)
前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得ることは、
対数値を得るよう前記高ダイナミックレンジのピクチャに対して対数関数を適用し、前記対数値を最小及び最大対数値に対して正規化して、正規化された対数値を得、
前記正規化された対数値から輝度値を決定し、
前記輝度値のメジアン又は平均値を決定する
ことを有し、
前記平均輝度を表す値は、前記メジアン又は前記平均値である、
付記1乃至3のうちいずれか一つに記載の方法。
(付記5)
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値の対数で除された前記定義された平均輝度値の対数と等しいガンマ係数に従って前記正規化された対数値に対してガンマ補正を適用することを有する、
付記4に記載の方法。
(付記6)
前記定義された平均輝度値は0.18に等しい、
付記1乃至5のうちいずれか一つに記載の方法。
(付記7)
Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された平均輝度値を表す値に時間的にフィルタをかけることを更に有し、
前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャの前記処理は、前記フィルタをかけられた値を使用する、
付記1乃至6のうちいずれか一つに記載の方法。
(付記8)
ガンマ補正を適用する前に、Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された前記ガンマ係数に時間的にフィルタをかけることを更に有し、
前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャに対してガンマ補正を適用することは、前記フィルタをかけられたガンマ係数を使用する、
付記3に記載の方法。
(付記9)
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する方法であって、
前記シーケンスの夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、
前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号し、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成し、
前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値よりも、前記目標値に近くなるようにする
ことを有する、ことを特徴とする方法。
(付記10)
前記復号されたデータは、前記平均輝度を表す値である、
付記9に記載の方法。
(付記11)
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、平均輝度を表す前記復号された値から及び定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する、
付記10に記載の方法。
(付記12)
前記データは、ガンマ係数であり、
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する、
付記9に記載の方法。
(付記13)
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する符号器であって、
夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得る手段と、
前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにする手段と、
前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、シーンの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解する手段と、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する手段と
を有する、ことを特徴とする符号器。
(付記14)
当該符号器は、付記1乃至8のうちいずれか一つに記載の符号化する方法を実行するよう構成される、
付記13に記載の符号器。
(付記15)
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する復号器であって、
夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号する手段と、
前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成する手段と、
前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにする手段と
を有する、ことを特徴とする復号器。
(付記16)
当該復号器は、付記9乃至12のうちいずれか一つに記載の復号する方法を実行するよう構成される、
付記15に記載の復号器。
(付記17)
高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化するデータストリームであって、
前記シーケンスの夫々のピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す、目標値と呼ばれる値のデータ関数とを符号化するデータを有し、該データは、前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにするためのものである、
データストリーム。

Claims (17)

  1. 高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する方法であって、
    前記シーケンスの夫々のピクチャについて、
    前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得、
    前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにし、
    前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解し、
    前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する
    ことを有する、ことを特徴とする方法。
  2. 前記データは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値から及び前記定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有し、
    前記データは、ガンマ係数又はその逆数である、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得ることは、
    対数値を得るよう前記高ダイナミックレンジのピクチャに対して対数関数を適用し、前記対数値を最小及び最大対数値に対して正規化して、正規化された対数値を得、
    前記正規化された対数値から輝度値を決定し、
    前記輝度値のメジアン又は平均値を決定する
    ことを有し、
    前記平均輝度を表す値は、前記メジアン又は前記平均値である、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値の対数で除された前記定義された平均輝度値の対数と等しいガンマ係数に従って前記正規化された対数値に対してガンマ補正を適用することを有する、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記定義された平均輝度値は0.18に等しい、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
  7. Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された平均輝度値を表す値に時間的にフィルタをかけることを更に有し、
    前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャの前記処理は、前記フィルタをかけられた値を使用する、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
  8. ガンマ補正を適用する前に、Mが完全に1よりも大きい整数であるとして、前記シーケンスの少なくともM個の高ダイナミックレンジのピクチャにわたって、該M個の高ダイナミックレンジのピクチャについて決定された前記ガンマ係数に時間的にフィルタをかけることを更に有し、
    前記M個の高ダイナミックレンジのピクチャのうちの少なくとも1つのピクチャに対してガンマ補正を適用することは、前記フィルタをかけられたガンマ係数を使用する、
    請求項3に記載の方法。
  9. 高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する方法であって、
    前記シーケンスの夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、
    前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号し、
    前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成し、
    前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値よりも、前記目標値に近くなるようにする
    ことを有する、ことを特徴とする方法。
  10. 前記復号されたデータは、前記平均輝度を表す値である、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、平均輝度を表す前記復号された値から及び定義された平均輝度値からガンマ係数を決定し、該ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記データは、ガンマ係数であり、
    前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理することは、前記ガンマ係数に従って前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャに対してガンマ補正を適用することを有する、
    請求項9に記載の方法。
  13. 高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化する符号器であって、
    夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値を得る手段と、
    前記高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、定義された平均輝度値に近くなるようにする手段と、
    前記処理をなされた高ダイナミックレンジのピクチャを、前記高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、シーンの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャとに分解する手段と、
    前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、前記高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値のデータ関数とを符号化する手段と
    を有する、ことを特徴とする符号器。
  14. 当該符号器は、請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の符号化する方法を実行するよう構成される、
    請求項13に記載の符号器。
  15. 高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを復号する復号器であって、
    夫々の高ダイナミックレンジのピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、平均輝度を表す目標値のデータ関数とを復号する手段と、
    前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから前記高ダイナミックレンジのピクチャを再構成する手段と、
    前記復号されたデータを用いて前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにする手段と
    を有する、ことを特徴とする復号器。
  16. 当該復号器は、請求項9乃至12のうちいずれか一項に記載の復号する方法を実行するよう構成される、
    請求項15に記載の復号器。
  17. 高ダイナミックレンジのピクチャのシーケンスを符号化するデータストリームであって、
    前記シーケンスの夫々のピクチャについて、当該高ダイナミックレンジのピクチャと同じ分解能の少なくとも1つの第1の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの大域的輝度を表すより低い分解能の1つの第2の低ダイナミックレンジのピクチャと、当該高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す、目標値と呼ばれる値のデータ関数とを符号化するデータを有し、該データは、前記第1の低ダイナミックレンジのピクチャ及び前記第2の低ダイナミックレンジのピクチャから再構成された高ダイナミックレンジのピクチャを処理して、該処理をなされたピクチャの平均輝度を表す値が、前記再構成された高ダイナミックレンジのピクチャの平均輝度を表す値であるよりも、前記目標値に近くなるようにするためのものである、
    データストリーム。
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