今日、市場における白熱電球の後退により、代替的な照明デバイスを開発し、改良することへの関心が非常に高まっている。これは、さらに、製造コストの低減への要求の増大をもたらし、代替的な照明デバイスのパフォーマンスを向上させることをもたらしてきた。例えば、発光ダイオードを備える照明デバイスは、他の従来の照明と比較して、例えば高いエネルギー効率、高い光出力及び長寿命を含むいくつかの利点を有する。それゆえ、発光デバイスは、さらに、管状照明デバイスの中に組み込まれるようになり、オフィス及び他の一般的な場所に通常有る従来の蛍光管に取って替わり始めている。
しかしながら、一般的な照明における発光ダイオードの使用は、通常、不均一な配光、まぶしい光、及び斑点などの不十分な照度分布に関する問題と関連している。このようなタイプの照明に晒された人は、例えば凝視することを強いられるか、又は、そうでない場合、不十分な照明を補うために眼精疲労のリスクに晒されることによって悪影響を受け得る。
US2012/0106144では、より均一な光出力分布を達成するために、光を発光ダイオードからカバーへと広げるように構成されたレンズの光学アレンジメントを持つLED管ランプが開示されている。
しかしながら、代替的なやり方で、光出力強度及び分布の要求を満たすために、改善された照明分布を備える照明デバイスを提供することが有利である。
したがって、改善された照明分布を提供するために、蛍光照明固定具及び照明器具に配置されるように構成される照明デバイスのためのさらなるニーズがある。加えて、コスト効率の高いコンポーネントによって提供されることができる、改善された照明分布のための照明装置のさらなるニーズがある。
本発明の目的は、上記の問題を少なくとも部分的に克服するために、改善された管状照明デバイスを提供することである。
この目的及び他の目的は、細長いヒートシンクと;細長いヒートシンク上に実装される少なくとも1つの光源と;細長いヒートシンクに沿って配置される第1端部及び第2端部を備える細長い中空管状部材であって、前記管状部材は、前記少なくとも1つの光源に面する光入射面を備える、管状部材の第1端部と第2端部との間に延在するレンズを有し、前記レンズは、少なくとも1つの光源から放射された光を方向付けるように構成され、光出射面が、第1端部と第2端部との間に延在し、前記光出射面は、光出力方向にある前記レンズの前に位置付けられ、前記光出射面は、各拡散部分の各側面に透明部分を備える少なくとも1つの拡散部分を持つ、当該中空管状部材とを有し、前記少なくとも1つの拡散部分は、前記少なくとも1つの光源によって放射される光の大部分が、前記レンズによって前記少なくとも1つの拡散部分に方向付けられるように、光出射面に投射される前記レンズの配光に対応する光出射面のエリアを覆う、管状照明デバイスによって達成される。好ましくは、前記少なくとも1つの光源によって放射される全ての光は、前記レンズによって、少なくとも1つの拡散部分に方向付けられるが、放射された光の配光によっては、一部の光は依然として透明部分に方向付けられる。
本発明のこの態様によれば、光源によって放射される光は、光出射面の拡散部分に方向付けられ、したがって、管状照明デバイスを出る前に少なくとも一度散乱される。当然ながら、光は、拡散部分又は透明部分のいずれかを通って周囲に出力される前に少なくとも1つの拡散部分によって複数回散乱されてもよい。
全ての光が少なくとも1つの拡散部分によって少なくとも一度散乱されるため、より均一な配光が管状照明デバイスから放射される。実際には、中空管状部材は、均一な光出力を提供するのに有利な、光源によって提供される光のための光混合チャンバとして作用する。管の拡散部分は、主にLEDからの直接光を受け、管の透明部分は、主に管の拡散部からの間接光を受ける。
「透明部分」という用語は、この発明のコンテキストにおいて、広く解釈されるべきであり、散乱しない光の透過を可能とする部分を示す。例えば、透明部分は、透明又は着色されていてもよい。
光出射面は、1つの拡散部分又は複数の拡散部分を有し、各拡散部分は、いずれかの側面に透明部分を持つ。透明部分の数は、各管状照明デバイスに対して1つずつ増加される拡散部分の数に対応する。したがって、1つの拡散部分を備える管状照明デバイスは、2つの透明部分を持ち、2つの拡散部分を備えるデバイスは、3つの透明部分を有する。
配光は、光出射面の形状、レンズと光出射面との間の距離、拡散部分の散乱特性、すなわち横方向、及び、第1端部と第2端部との間の方向における拡散部分に沿った透過率を調節することによって調整される。放射された光の強度は、放射方向の中央の近傍で最大となり、この放射の中央から角度が増加するにつれて弱くなる。よって、拡散部分の透過率は、最大強度を持つ管状部材のエリア、つまり各拡散部分の中央において最低となり、各少なくとも1つの拡散部分の各側面のこの点から増加する角度と共に増加することが有利である。透過率は、拡散部分が透明部分に変わるまで、光出射面に沿って増加する角度と共に徐々に増加する。しかしながら、他のバリエーションも可能である。透過率は、例えば規定されるステップで変わる。当然ながら、拡散部分の透過率は、管状部材の軸方向、すなわち第1端部と第2端部との間の管状部材に沿った方向において変化しても良く、例えば(光が強い)光源の近傍において低く、(光が弱い)2つの光源間の点で高くなる。
実施形態によると、少なくとも1つの拡散部分は、前記レンズに非対称に対向して位置付けられる。特定のアプリケーションに対しては、照明器具が、好ましくは、特定の方向に又は望ましい散乱事象を達成するために方向付けられる場合に、拡散部分を非対称に位置付けることは有利である。2つ以上の拡散部分のケースでは、いくつかの拡散部分は、前記レンズと非対称に対向して位置付けられる。
1つの実施形態によると、少なくとも1つの拡散部分は、光出射面に投射されるレンズの配光に対応する光出射面のエリアを覆うように限定されてもよい。レンズの各出力配光の後の拡散部分を限定することによって、レンズと光出射面の形状との間の距離は、望ましい配光が達成されるように、より容易に決定され得る。
1つの実施形態によると、少なくとも1つの拡散部分は、光出射面の半分未満を覆う。有利な点は、照明器具に配置された場合に、拡散部分と透明部分との間の比率が、管状照明デバイスのための光混合チャンバの光混合特性を改善し得る点である。
実施形態によると、細長い中空管状部材は複数の拡散部分を有し、光が複数の拡散部分に向かって方向付けられるように、レンズの配光は不連続である。拡散部分の各々は、透明部分によって隔てられており、2つ以上の拡散部分を備えるケースでは、改善された光混合を達成するために、光を光出射面の異なる拡散部分に向かって方向付けることができるレンズを持つことが有利である。いくつかのケースでは、管状照明デバイスは複数の拡散部分を持ち、したがって、レンズによって放射される配光は、拡散部分の1つの部分、いくつかの部分、又は全てに光を方向付けることができるように不連続であり得る。
拡散部分の数は、1つの拡散部分であるが、これに限定されない。1つの拡散部分のみを持つことの有利な点は、配光に全く途絶が無いため、コンポーネント、特にレンズの精度及び品質の要求が低減される点である。細長い中空管状部材は、レンズに本質的に対向して位置付けられる1つの拡散部分を持つ。特に、光がレンズによって光源の表面に垂直な方向に放射される場合、拡散部分は、レンズに本質的に対向して位置付けられることが有利である。拡散部分は、さらに、レンズに対向する拡散部分の対称的なアレンジメントであってもよいが、これに限定されない。
光源は、発光ダイオードであるが、これに限定されない。発光ダイオードは、高いエネルギー効率、高光出力、及び長寿命などのいくつかの有利な特性を持つ。光源は、さらに、コリメータ、マルチコリメータ、反射器、レンズなど放射された光を整形するように構成される光学コンポーネントを含んでもよい。
細長い中空管状部材は、レンズの形状を形成するための窪みを備える、本質的に円形の断面を有する。このような断面は、全方向に均一な発光を達成するのに有利である。しかしながら、他の形状の断面も考えられ得、「管状」という表現は、ここでは、本質的に楕円、又は、三角形、四角形、あるいは別の本質的に多角形の形状など他の断面も対象とすることが意図される。
細長い中空管状部材及び/又は細長いヒートシンクは、押出し手段によって製造される。これは、特に、管状部材が一定断面を持つケースにおいて、コスト効率の高い製造を提供する。さらに、付加的な有利な点は、拡散部分が、共押出しを通して同時に追加され得る点であり、これは、後続の製造ステップを回避することができる。
レンズは、本質的に光を管状部材の長手方向軸に垂直な面に方向付けるだけの円筒レンズである。このようなレンズの例は、平凸レンズ及び平凹レンズを含む。
管状照明デバイスは、蛍光管用の照明器具に設置されるように適合される。このようないわゆるレトロフィット照明管は、従来の照明固定具を交換する必要性を回避し、コスト及び資源を抑える。
1つの実施形態によると、管状照明デバイスは、まっすぐなシリンダの形状を持つ。このような形状は、従来の照明固定具と共に使用するのに便利である。しかしながら、管状部材(よって、管状照明デバイス全体)は、代替的にカーブしてもよい。管状照明デバイスの形状は、例えば円、楕円、又はU字形状の管状照明デバイスであってもよい。特に、管状照明デバイスの形状は、トーラスに似ている。
1つの実施形態によると、レンズは、少なくとも1つの光源の非常に近くに有る。少なくとも1つの光源の近傍に、例えば当接部に配置されたレンズの有利な点は、少なくとも1つの光源によって放射された光の多くがレンズによって屈折される、すなわち、照明デバイスがその効率性を向上させる点である。レンズが光源から離れて配置される場合、生成された光の一部は、無駄になるか、又は、不適切な角度で中空管状部材に入る。
1つの実施形態では、レンズは、90°未満の総配光角度を持つ。レンズの角度の広がりを限定することによって、拡散部分と透明部分との間の比率は、改善され、結果として望ましい光出力分布をもたらす。
本発明の他の特徴及び有利な点は、添付の特許請求の範囲及び下記の説明を精査することで明らかになる。当業者は、本発明の種々異なる特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、下記に説明される実施形態以外の実施形態を作り出すために組み合わされても良いことを理解する。
本発明の具体的な特徴及び有利な点を含む本発明の態様は、下記の詳細な説明及び添付の図面から容易に理解されるであろう。
本発明は、ここで、下記に、本発明の好ましい実施形態が示される添付の図面を参照して、より十分に説明されるであろう。しかしながら、この発明は、多くの種々異なる形式で具現化されてもよく、ここに明記される実施形態に限定されるものと見なされるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、完全性及び完璧性のために提供され、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるものである。同様の参照番号は、明細書中を通して同様のエレメントを指す。
ここで図面を、特に図1を参照すると、ヒートシンク3及び中空管状部材7を有する管状照明デバイス1の拡大斜視図が表現されている。図1に示されるように、少なくとも1つの発光ダイオード5、ここでは5つの発光ダイオードがヒートシンク3上にPCBと共に実装されている。中空管状部材7の周縁部は、細長いレンズ15及び光出射面9を含む。光出射面9及び細長いレンズ15は、ここでは、管状部材7の第1端部と第2端部との間に延在する。
図1に示されるように、中空管状部材7は、細長いヒートシンク3に沿って配置される。ヒートシンクの断面は、細長いヒートシンクの横方向において、図1に示されるように平坦面が中空管状部材に向けて配置される円のほぼ一部分である。ヒートシンク3は、発光ダイオードの光出力方向と反対方向に、すなわち図1において下方向である管状部材から遠ざかる方向に放熱するように構成される。ヒートシンク3は、金属基板PCBでできている。熱伝達アレンジメントのための基板PCBを具備するヒートシンク3の使用は、発光ダイオードがPCB上に直接構成されることを可能とする。ヒートシンク3は、さらに、熱による曲がりを回避できるための十分な熱伝導特性及び剛性を備えた金属材料を含んでもよい。ヒートシンクは、例えばアルミニウム又は鉄でできていてもよい。しかしながら、(例えば酸化アルミニウムをベースとする)セラミック材料などの他の材料も考えられ得る。さらに、ヒートシンク3は、いくつかの実施形態では、光源がヒートシンクの中に埋め込まれることができるように、細長いヒートシンク3に沿って溝が設けられてもよい。ヒートシンク3は、押出し手段によって製造されてもよい。
図2を参照すると、細長い中空管状部材7は、この実施形態では、実質的に円形シリンダの形状を持ち、これは、蛍光管のための従来の固定具19に配置する場合に好ましい。シリンダは、細長いレンズ15を収容するための窪みを有する。
図2に示されるように、細長いレンズ15は、発光ダイオードによって放射される光を、管状部材の長手方向の延伸に対して垂直な面内に広がり角φで広げるように構成される。広がり角は、レンズの配光に対応してもよい。レンズは、さらに、ダイオードからの光を、管状部材の長手方向の延伸に平行な接平面に広げるように構成されてもよい。図1の例では、レンズは直線状の円筒レンズである、すなわち接平面にのみ光を広げるよう構成される。しかしながら、平凹レンズ又はCPC(複合放物面集光)など他のレンズも適している。レンズは、ポリメチル・メタクリレート(PMMA)などのプラスチック又はガラスでできていてもよい。より具体的には、図1のレンズは、円の一部の形状を持つ平凸円筒レンズである。凸状円筒レンズの平坦面は、発光ダイオードに最も近く配置される。
さらに、図2を参照すると、光出射面は、細長いレンズ15のおよそ反対側に延在する拡散部分11と、拡散部分11と細長いレンズ15との間の管状部材の各側に延在する2つの透明部分13とに分けられる。
拡散部分は、ダイオードによって放射される光の全て又は少なくとも大部分が拡散部分に向けられることを確実にするために、細長いレンズ15の配光の投射に少なくとも対応する拡張部分を有する。いくつかの実施形態では、拡散部分11は、放射された光によって照明される面よりも大きな光出射面9の面を覆う。
ここで図2を参照すると、管状照明デバイス1の断面図が示される。図2に示されるように、管状照明デバイス7の断面は、円形断面であり、これは、好適にも従来の蛍光管用の照明固定具用のためにも構成されている。さらに、図2に示される実施形態では、発光ダイオード5は、上記に説明されたように、ヒートシンク3に実装される。光を放射する時に発光ダイオードによって生成された熱は、発光ダイオード5の光の方向とは反対の方向に放散される。細長いレンズ15は、発光ダイオード5に非常に近接して配置される。発光ダイオード5は、さらに光を導くためにレンズ17などの一体化された光学エレメントを含む。図2に示されるように、レンズ15によって屈折された光で照明される光出射面の面は、拡散部分11によって覆われる光出射面9の面に対応する。拡散部分11は、中空管状部材7の内側に付与された拡散材料を含む層を有する。細長いレンズ15によって出力された光の角度範囲、すなわち配光の範囲は、広がり角φである。
拡散部分11は、中空管状部材の内側又は外側のいずれかに付与される拡散性材料でできた層を含む。拡散部分11は、いくつかの実施形態では、拡散性材料が、拡散部分11までに限定される中空管状部材の材料と混合されるように、一体化される。図1に示されるように、拡散部分11は、中空管状部材7の内側に追加された層を含む。
拡散部分11は、例えばTiO2、Al2O3、又はSiO2など高散乱非吸収粒子などの散乱粒子を有してもよい。透過率は、入ってくる光の量に対する、材料を透過する光の量によって決定される。散乱粒子の量は、透過された光の量及びどのくらい光が反射されて戻ってくるかを決定する。散乱の量の増加は、透過率を低下させる。拡散部分は、シートに一体化されるか、又は、拡散性を可能とするいくつかの層の中に追加される。拡散部分は、正弦プロファイルで配置されてもよい。
拡散部分は、さらに、波長変換層を有し、これは、管状照明デバイスからの滑らかな光出力又は望ましい光の波長を提供するために有利である。波長変換層は、シートに一体化されるか、段階的な光変換を可能とする別の1枚のシート又は複数のシートとして追加されてもよい。
拡散部分11の厚さは、透過率を決定し、光出射面9の出力分布に影響を与え、拡散部分11の厚さの増加は、低下する透過率をもたらす。レンズ15によって屈折された光は、拡散部分11又は透明部分13のいずれかから光出射面9を出る前に、均一な分布を確実にするために、複数回散乱される。
細長い中空管状部材7は、押出し又は共押出し手段によって製造される。用語「共押出し」は、下記において、材料を含む複数の層の同時押出しと解釈されるべきである。層の厚さは、材料を提供する手段のスピード及びサイズによって制御される。よって、透過率は、共押出し手段により付与される拡散部分の厚さによって調整される。細長い中空管状部材を成形するための押出しの間に使用される金型は、円、三角、楕円、四角などの外形を有する。金型は、さらに、中空管状部材を提供するために、外形に対応する内形を備える。さらに、金型は、細長いレンズが、一定断面を持つ中空管状部材の第1端部から第2端部まで延在するように、レンズ形状を有する。細長い中空管状部材は、ポリマー材料、例えばポリメチル・メタクリレート(PMMA)、又はPC−ポリカーボネートを有してもよい。代替的に、中空管状部材は、ガラスでできていてもよい。
ここで、図3を参照すると、図1及び図2に説明された管状照明デバイス1の断面図が示されるが、このケースでは、本発明の実施形態による実質的に三角形の断面を備える。ヒートシンク3は、図1を参照して説明されるように構成される。発光ダイオード5は、ヒートシンク3上に実装される。中空管状部材7は、ここでは、実質的に三角形の断面を備え、ヒートシンク3に取り付けられる。細長いレンズ15は、光が屈折されるのを可能とし、光が、拡散部分11と、拡散部分11の各側面に配置された2つの透明部分13とを備える混合チャンバとして構成される中空管状部材7に入ることを可能にする。光は、まず、光出射面9を出て周囲へ透過される前に少なくとも一度散乱されるために、光出射面9の拡散部分11に向けられる。拡散部分11の透過率は、断面に沿って変化する。図3に示されるように、拡散部分11は、光出射面の外方側に設けられる拡散材料を含む層で配される。散乱の量は、レンズ15によって規定される配光の中央の近傍で増加する。代替的に、厚さは、中央の配光部分で増加されてもよい。よって、厚さ又は散乱の集中は、改善された照明分布を達成するため透過率に影響を与えるために、拡散部分11にわたって変化する。
ここで、図4を参照すると、図1ないし図3に説明された管状照明デバイス1が示されているが、このケースでは、実質的に4辺を有する断面を持ち、ここでは、拡散部分11を備える長方形の断面が、配光によって規定される光出射面9上の面よりも大きな面を覆う。
ここで、図5を参照すると、従来の蛍光管のために構成された照明器具であって、さらに照明を改善するために照明器具19の中に挿入されている図1に説明された管状照明デバイス1を備えた照明器具が示されている。図1を参照して説明される管状照明デバイス1は、レトロフィット蛍光管照明固定具又は照明器具にとって、特に有利である。図5に示されるように、光源が、ヒートシンクに取り付けられ、且つ、この中に埋め込まれることができるように、細長いヒートシンクに沿って平坦側に溝を備えたヒートシンクが配される。多くの従来の蛍光管用の照明固定具に適合するまっすぐな円筒管状デバイスの通常の長さは、1.2mである。さらに、光混合チャンバの特性は、拡散部分と2つの透明部分との間の比率によって影響される。それゆえ、管状照明デバイス1は、さまざまな反射器、シェードなどを持つ多くの種々異なるタイプの照明器具に適する。
ここで、図6を参照すると、図2とは拡散部分11の位置に違いを有する図2に説明された管状照明デバイス1の断面図が示される。拡散部分11は、拡散部分11とレンズ15との間の透明部分の一方が、他方の透明部分13よりも大きな面を覆うように、図2に示されるのとは異なって、光出射面上に非対称に配置される。拡散部分11に非対称に位置付けられる実施形態に対しては、非対称な配光を提供することができるレンズが使用される。レンズ形状は、光を非対称に屈折することができるために、管状部材の縦方向に非対称の断面を有する。
ここで図7を参照すると、複数の拡散部分11及び透明部分13を備える図2に説明された管状照明デバイスの断面図が示される。前述の図面及び実施形態では、1つの拡散部分のみを備える管状照明デバイス1が開示されてきた。しかしながら、これら開示された実施形態の各々は、複数の拡散部分11に適合されてもよい。図7では、開示された管状照明デバイスは、2つの拡散部分11を備える光出射面9を有する。2つの拡散部分11の各々は、対向するレンズ15に対して非対称に位置付けられる。いくつかの実施形態に対して、レンズは、拡散部分の一つの部分のみ、複数部分のみ、又は全てを照明するように構成される。図7に示されるように、レンズ15は、透明部分に向けられた全方向に対して途絶がある不連続な配光を提供する。レンズ形状は、拡散部分の数及びこれらの光出射面上の位置に依存して変化する。図7では、レンズ15からの光が拡散部分に向けられる2つのセクションに分割されるように、さらに不連続な配光を容易にするために、光源は、レンズなどの光学コンポーネントを有する。光源からの光が透明部分に向けられることを防止するために、レンズ上に不透明な部分を提供することも実行可能である。
本発明は、その特定の実施形態を参照して説明されたが、当業者には、多くの種々異なる変更形態、修正形態等が明らかであろう。システムの一部は、省略され、相互に変更され、又は様々なやり方で配置されてもよく、それでも、システムは、本発明の方法を実行することができる。
付加的に、当業者は、請求項に係る発明を実施する際に、図面、開示内容及び添付の請求項の検討から、開示された実施形態のバリエーションを理解し、また、達成することができる。請求項において、「有する(comprising)」という単語は、他のエレメント又はステップを排除するものではなく、また、「a」又は「an」との不定冠詞は、複数形を排除するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に引用されるいくつかのアイテムの機能を果たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。