JP2016517390A - ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物 - Google Patents

ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物 Download PDF

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Abstract

ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む組成物を調製するための改良された方法が記載される。これらの方法は、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬が1年間少なくとも90%安定である組成物をもたらす。これらの方法によって調製され、且つこのような改善された安定性を有する組成物、並びに間質性膀胱炎等の下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するための、これらの組成物の使用のための方法も記載される。

Description

本出願は、2013年1月28日に出願され、「ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物(Stable Compositions Comprising Heparinoid,Acute−Acting Anesthetic,and Buffer)」と表題された、C.L.Parsonsによる米国仮特許出願第61/757,592号の利益を主張し、その内容がこの参照によりそれらの全体で本明細書に組み込まれる。
本出願は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物、並びにそれらの調製のための方法に関する。
間質性膀胱炎(IC)は、尿意切迫及び頻尿並びに/又は骨盤痛を引き起こす、下部尿路の慢性進行性障害である。長年の間、泌尿器科医は、それに対して広く有効な治療をもたない希な疾患とICをみなしていた。事実、その状態は極めてよく見られる。1999年に、米国における患者数は、750,000症例と推定された(Curhanら、J Urol 161(2):549〜552頁(1999年))。しかしながら、ICの真の患者数は、重度の慢性骨盤痛を患っている少なくとも1〜2百万の患者であると推定されている。さらに、過活動膀胱、尿道症候群、前立腺炎、及び婦人科慢性骨盤痛症候群は、有効な療法のない、尿意切迫、頻尿、失禁及び/又は骨盤痛の膀胱症状ももたらす数百万の患者を含み、並びにこれらの症候群のすべては、伝統的に診断されたICと共通の病態生理学を共有し(Parsons、CL Int Br J Urol 2010年12月);これらの状態に対する広く有効な治療は存在しない。
したがって、患者集団のより多くの部分に利益を与えるだけでなく、食事において多大な変更を必要とせず、さらなる疼痛を引き起こすことなく、症状の即時緩和も与え、さらには、時間が経つとともに疾患過程の反転を与える治療が必要である。
間質性膀胱炎の治療のための組成物及び方法は、2008年8月19日に発行され、「間質性膀胱炎における、即時症状緩和及び長期治療のための組織内治療(Interstitial Therapy for Immediate Symptom Relief and Chronic Therapy in Interstitial Cystitis)」と表題された、Parsonsの米国特許第7,414,039号、及び2008年12月4日に公開され、「間質性膀胱炎における即時症状緩和及び長期治療のための新規な組織内治療(Novel Interstitial Therapy for Immediate Symptom Relief and Chronic Therapy in Interstitial Cystitis)」と表題された、Paronsによる米国特許出願公開第2008/0300219号(それらの両方ともがこの参照によりそれらの全体で本明細書に組み込まれる)、並びに2006年7月20日に公開され、「下部尿路障害を治療するためのキット及び改良された組成物(Kits and Improved Compositions for Treating Lower Urinary Tract Disorders)」と表題された、FlashnerらによるPCT特許出願公開第WO2006/07663号、及び2007年6月28日に公開され、「下部尿路障害を治療するためのキット及び改良された組成物(Kits and Improved Compositions for Treating Lower Urinary Tract Disorders)」と表題された、FlashnerらによるPCT特許出願公開第WO2007/073397号に記載されている(それらの両方ともがこの参照によりそれらの全体で本明細書に組み込まれる)。概して、この発行特許及びこれらの公開特許出願に開示された組成物は、即時作用性麻酔薬、典型的にはリドカイン、ヘパリノイド、典型的にはヘパリン、及び緩衝液、、を含み、膀胱に直接点滴注入される。
アルカリ化されたリドカイン及びヘパリンは、限定されないが、頻尿、尿意切迫、失禁、及び膀胱発生疼痛等の膀胱症状を首尾よく治療するために使用され得る。膀胱(内臓)により発生した疼痛は、常に膀胱から生じていると感じられるとは限らない。疼痛は、臍から膝までのどこでも言うことができ、また、腰部から、臀部を下がって、脚部までを言い、膀胱が充満する、又は空になることと関係がないことが多い。結果として、骨盤痛の起源は、膀胱からであると認識されないことがある。これらの膀胱症状は、実際にはすべて1つの疾患過程、すなわち、上皮機能不全からであり得る様々な「臨床症候群」に見ることができる(Parsons、CL Int Br J Urol、2010年12月)。それにもかかわらず、膀胱症状を発生させ得るこれらの症候群のすべては、限定されないが、過活動膀胱、間質性膀胱炎、女性の尿道症候群、再発性下部尿路感染、前立腺炎(男性の慢性骨盤痛症候群)、放射線膀胱炎、化学膀胱炎、婦人科慢性骨盤痛症候群(例えば、子宮内膜炎、外陰部痛、外陰膣炎、酵母性膣炎)を含めて、この解決法で首尾よく治療することができる。
しかしながら、これらの3種の化合物を混合する際に、その不適切なバランスがリドカインの沈殿及び効力の消失をもたらすので問題がある。7.0での、又はそれを超えるpHに曝されるときのリドカインは、脱イオン化し、膀胱上皮等の脂質膜を通して吸収される。結果として、吸収されたリドカインは、膀胱神経を麻酔し、上述の膀胱症状を緩和する。へパリンは、膀胱壁を「覆い」、膀胱症状を引き起こしているカリウムの拡散をまず第一に抑制する。したがって、この組合せは、膀胱症状の長期緩和を与える(Parsons、Urology 2003年)。しかしながら、ヘパリン、リドカイン、及び緩衝剤の混合は、リドカインが条件に依存して7を超えるpH値で沈殿し得るので、リドカインの沈殿を防止するように正確な方法で行われなければならない。リドカインの沈殿は、その生物学的利用能を低下させ、その組成物の効力を低下させる。典型的には、この結果には、アルカリ化された(遊離塩基)リドカインを約2%〜約45%で安定化することが含まれる。
これらの理由のために、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む組成物が即時作用性麻酔薬の沈殿又は分解なしに相当期間安定なままであることができるようなこれらの組成物のための改良された方法、並びにこのような改良された方法で製造された安定組成物に対する必要性がある。ヘパリン、リドカイン、及び生理学的に適合する緩衝液を含む組成物を製造するための改良された方法、並びにヘパリン、リドカイン、及び重炭酸緩衝液を含み、且つこのような改良された方法で製造されている安定組成物に対する特定の必要性がある。より具体的には、リドカインの約2%〜約45%を薬学的に活性形態である遊離塩基として存在させる溶液を製造する方法、並びにリドカインの約2%〜約45%が遊離塩基として存在する組成物に対する必要性がある。
ヘパリン等のヘパリノイド、リドカイン等の即時作用性麻酔薬、及び 等の緩衝液を含む組成物の改良された調製方法により、リドカイン等の即時作用性麻酔薬の沈殿又は分解が防止され、したがって、即時作用性麻酔薬及びヘパリノイドの生物学的利用能が維持される。これにより、組成物の安定性及び効力が維持される。典型的には、これにより、即時作用性麻酔薬がリドカインである場合、リドカインの約2%〜約45%が遊離塩基として存在する組成物がもたらされる。予想外に、ヘパリノイドは、組成物中でリドカイン等の即時作用性麻酔薬を安定化させるだけでなく、リドカイン等の即時作用性麻酔薬の尿路上皮による吸収を促進することも示された。
本発明の1つの態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を準備するステップと;
(3)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を組み合わせるステップと;
(4)緩衝液によって、並びにヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の両方に適合する、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される塩基の可能な添加によって、ステップ(3)のヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の組合せを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む方法である。
典型的には、即時作用性麻酔薬はリドカインである。典型的には、得られる組成物が膀胱中への点滴注入が意図される場合、ステップ(4)で塩基が使用され、その塩基は水酸化ナトリウムであり、その理由は、カリウムイオンの存在が、間質性膀胱炎等のある種の泌尿器状態を悪化させ得るからである。
本発明の別の態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)ヘパリノイド及びその後に添加される即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、ヘパリノイドを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝するステップと;
(3)ステップ(2)からの緩衝されたヘパリノイドに、単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を添加して、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む溶液を形成するステップと;
(4)必要に応じて、ステップ(3)の溶液を約6.8より大きく約8.3までのpH値に再緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む方法である。
これらのステップにおいて、最終pHは、好ましくは約7.2〜約7.6である。より好ましくは、最終pHは、約7.3〜7.5である。
典型的には、ヘパリノイドは、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される。好ましくは、ヘパリンは、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される。より好ましくは、ヘパリノイドは、ヘパリン、例えば、ヘパリンナトリウムである。
典型的には、即時作用性麻酔薬は、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せからなる群から選択される。好ましくは、即時作用性麻酔薬は、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、並びにそれらの組合せからなる群から選択される。より好ましくは、即時作用性麻酔薬は、リドカイン、例えば、塩酸リドカインである。
典型的には、緩衝液は、リン酸緩衝液、重炭酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸))緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン)酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン))緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン)緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸))緩衝液、TAPS(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液、TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される。好ましくは、緩衝液は、重炭酸緩衝液、Tris緩衝液、リン酸緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される。
この方法は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む緩衝組成物の調製の後に、(i)浸透圧調整成分(osmolar component);(ii)膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;(iii)抗細菌剤;(iv)抗真菌剤;(v)血管収縮剤;又は(vi)保存剤の1種又は複数を添加するステップをさらに含み得る。
1つの代替において、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の両方ともは、固体形態で準備され;固体形態は粉末形態であり得る。別の代替において、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の両方ともは、液体形態で準備される。さらに別の代替において、ヘパリノイドは固体形態で準備され、即時作用性麻酔薬は液体形態で準備され;ヘパリノイドのための固体形態は、粉末形態であり得る。なお別の代替において、ヘパリノイドは液体形態で準備され、即時作用性麻酔薬は固体形態で準備され;即時作用性麻酔薬のための固体形態は、粉末形態であるこができる。しかしながら、即時作用性麻酔薬がリドカインであり、ヘパリノイドがヘパリンである場合、リドカイン及びヘパリンを粉末形態で準備することが好ましい。
好ましくは、ヘパリノイドはヘパリンであり、即時作用性麻酔薬はリドカインであり、緩衝液は重炭酸、トリス又はリン酸緩衝液である。より好ましくは、ヘパリンはヘパリンナトリウムであり、即時作用性麻酔薬は塩酸リドカインであり、緩衝液はリン酸緩衝液である。
典型的には、組成物中のヘパリンの量は、組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位、又は、組成物の単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgである。様々な好ましい代替において、組成物中のヘパリンの量は、組成物の単位用量当たり約40,000単位、50,000単位、若しくは60,000単位、又は、組成物の単位用量当たり約200mg、250mg、若しくは300mgであり得る。本明細書で使用される換算係数は、ヘパリンの1mgが、ヘパリンの200単位におおよそ等しいことである。
典型的には、組成物中のリドカインの量は、単位用量当たりリドカインが約10mg〜約400mgである。好ましい代替において、組成物中のリドカインの量は、単位用量当たりリドカインが約200mgであり得る。
本発明のさらに別の態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
(1)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を混合して、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬が最終生成物におけるよりもわずかにより濃縮されている液体形態を生成させるステップと;
(2)緩衝液を添加して、(1)の溶液中で約7.0〜7.3のpHをもたらすステップと;
(3)水酸化ナトリウムを使用し、及び必要に応じて水を添加して、約7.1〜約8.3の範囲の値にpHを上昇させて、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の最終所望濃度を達成するステップと
を含む方法である。
組成物の別の態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物である。典型的には、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の安定性は、1年後、18ヶ月後までで少なくとも90%である。好ましくは、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の安定性は、1年後、18ヶ月後までで少なくとも95%である。組成物は、上に記載されたとおりの方法によって調製され得る。
本発明によるこのような組成物において、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液は、上に記載されたとおりである。ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液の典型的な又は好ましい量は、上に記載されたとおりである。
組成物は、女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される下部尿路障害を治療し、改善し(ameliorating)、又は予防するために製剤化され得る。特に、組成物は、間質性膀胱炎を治療し、改善し、又は予防するために製剤化され得る。
本発明のさらに別の態様は、本発明による組成物の治療有効量を、それを必要としている対象の膀胱に点滴注入するステップを含む、下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するための方法であって、下部尿路障害は、女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される方法である。本発明による組成物の使用による治療に適切な特に重要な下部尿路障害は、間質性膀胱炎である。
ヘパリン等のヘパリノイド、リドカイン等の即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物を調製する改良された方法は、第1の代替において、以下のステップ:
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を準備するステップと;
(3)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を組み合わせるステップと;
(4)緩衝液によって、並びにヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の両方に適合する、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される塩基の可能な添加によって、ステップ(3)のヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の組合せを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む。
典型的には、即時作用性麻酔薬はリドカインである。典型的には、得られる組成物が膀胱中への点滴注入が意図され、且つ塩基がステップ(4)で使用される場合、塩基は水酸化ナトリウムであり、その理由は、カリウムイオンの存在が間質性膀胱炎等のある種の泌尿器状態を悪化させ得るからである。
第2の代替において、この方法は、
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)ヘパリノイド及びその後に添加される即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、ヘパリノイドを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝するステップと;
(3)ステップ(2)からの緩衝されたヘパリノイドに、単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を添加して、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む溶液を形成するステップと;
(4)必要に応じて、ステップ(3)の溶液を約6.8より大きく約8.3までのpH値に再緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む。
これらのステップにおいて、最終pHは、好ましくは約7.2〜約7.6である。より好ましくは、最終pHは、約7.3〜7.5である。
アルカリ化(遊離塩基)リドカインは沈殿し得、その上、時間が経つとともに、リドカインは分解し得るので、本明細書で報告される結果は極めて意外である。本発明による方法の使用及び結果として得られる組成物は、製造が製造段階で3種の成分すべてを混合し、次いで、予混合されているバイアル又は他の適切な剤形を販売し、又はそうでなければ流通させることを可能とし、例えば、点滴注入によって、膀胱に入れることを必要とするだけである。ヘパリノイドは、高pHでアルカリ化リドカインの沈殿を防止し、遊離塩基として約2%〜約45%のリドカインの存在をもたらす。これは、医師及び患者の両方ともにとってより簡単であり、点滴注入される溶液の間違い又は混入の危険を減少させる。さらに、予想外に、ヘパリノイドが、組成物中のリドカイン等の即時作用性麻酔薬を安定化させるだけでなく、リドカイン等の即時作用性麻酔薬の尿路上皮による吸収を促進することも示された。典型的には、最終緩衝の際に、リドカイン(又はその均等物)の沈殿をもたらさないように、他の薬剤と一緒でない、ヘパリンナトリウムのみ及び塩酸リドカインのみを有する、液体又は粉末からのヘパリン及びリドカインを予混合することが好ましい。これは、この2種の化合物を混合し、次いで、緩衝液(いずれの緩衝液でも、典型的にはリン酸塩、Tris、又は重炭酸塩が使用される)を約6.9〜7.1のpHまで添加することを伴い、次いで、7.2〜8.3のpHにNaOHによって最終pH調整を行う。これは、最良のリドカイン安定性を与える。pHを上昇させるのに緩衝液のみを使用する場合、リドカインはあまり安定でない。安定溶液を有することが、重要な課題である。
ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液のための好適で、好ましい代替が、以下に記載される。1つの好ましい代替において、ヘパリノイドはヘパリンであり、即時作用性麻酔薬はリドカインである。1つの特に好ましい代替において、ヘパリノイドはヘパリンナトリウムであり、即時作用性麻酔薬はリドカインであり、緩衝液は重炭酸ナトリウム緩衝液、Tris緩衝液、又はリン酸緩衝液である。
これらの方法で調製された溶液は、1年後、18ヶ月後までで90%を超える、即時作用性麻酔薬、例えば、リドカイン、及びヘパリノイド、例えば、ヘパリンの安定性を示す。典型的には、これらの方法で調製された溶液は、1年後、18ヶ月後までで95%を超える、即時作用性麻酔薬及びヘパリノイドの安定性を示す。好ましくは、これらの方法で調製された溶液は、1年後、18ヶ月後までで97%を超える、即時作用性麻酔薬及びヘパリノイドの安定性を示す。
ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む最終安定溶液に、保存剤を添加することができ;これは、安定性に影響を与えない。
以下に詳述されるように、ヘパリノイドがヘパリンであり、即時作用性麻酔薬が塩酸リドカインである場合、上に記載された代替方法において粉末化ヘパリン及び粉末化塩酸リドカインを用いることが必要であり、その理由は、利用可能なヘパリン及び塩酸リドカイン溶液、例えば、USPヘパリン及びUSP塩酸リドカインが、緩衝液の添加後に適合性でなく、沈殿を避け、溶液中のリドカインを維持しようとするその後の試みにもかかわらず、リドカインが沈殿し得るからである。
組成物は、以下にさらに記載されるとおりの浸透圧調整成分(osmolarcomponent)をさらに含み得る。
本明細書で使用される場合、「ヘパリノイド」は、糖類(例えば、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、ペントサンポリ硫酸ナトリウム等)の長い分岐鎖の網状組織を含み、且つより小さい窒素含有分子(例えば、低分子量分子)を場合によってさらに含む分子を指すグリコサミノグリカンを含む任意の分子を指す。本発明をいずれか1種のグリコサミノグリカン(GAG)又はGAGの供給源に限定することは意図されない。GAG分子には、限定されないが、低分子量(LMW)GAG、天然由来GAG、バイオテクノロジーによって調製されたGAG、化学変性されたGAG、合成GAG等が含まれる。ヘパリノイドは、ヘキソース(GAGは、ヘキソースを含む)に代えてペントサンポリ硫酸塩等のペントースも含み得る。本発明をいずれか一つのヘパリノイド分子又はヘパリノイド分子の供給源に限定することは意図されない。本明細書で使用される場合、「ヘパリン」は、2,000〜40,000Daの範囲の分子量を有する、上に記載されたとおりの、直鎖アニオン性グリコサミノグリカンの異種群を指す。一部の実施形態において、ヘパリンは、8,000〜40,000ダルトンの範囲のより高い分子量の種である。本明細書で使用される場合、「低分子量ヘパリン」は、2,000〜8,000ダルトンの範囲のより低い分子量(LMW)種を指す。ペントサンポリ硫酸ナトリウムは、2,000〜6,000ダルトンの範囲であり得る。本発明の範囲内に、ダルテパリン又はエノクサパリン等のポリマーも含まれる。LMWヘパリンは、未分画ヘパリンの酵素的又は化学的加水分解によって作製され、酵素的又は化学的処理のために導入されていることがあり得る一部の変化を除いて、未分画ヘパリンと非常に類似の化学構造を有する。本発明の組成物の作用のメカニズムを限定することを意図しない一方で、これらの薬物の作用のメカニズムは、完全長ヘパリンのものと類似であってもよい。LMWヘパリンは、通常バルクヘパリンから単離される。1つの実施形態において、ヘパリン又は別のヘパリノイドは、ヘパリン塩である。本明細書で使用される場合、本出願の目的のための「薬学的に許容される塩」、「その薬学的に許容される塩」又は「薬学的に許容される錯体」という語句は、等価であり、無機酸及び塩基、並びに有機酸及び塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸又は塩基から調製される誘導体を指す。
これらの多糖類は、それらにおける硫酸基及び/又はカルボン酸基の存在による負電荷のために、酸基上の負電荷を中和する適当なカチオンとともに、塩の形態で投与される。典型的には、カチオンはナトリウムである。しかしながら、尿路機能不全を誘発しない生理学的に許容できる他の対イオン、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、アンモニウム、又は、限定されないが、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モルホリン、ピリジン、ピペリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、ジベンジルピペリジン、N−ベンジル−p−フェニルアミン、デヒドロアビエチルアミン、N,N’−ビスデヒドロアビエチルアミン、グルカミン、N−メチルグルカミン、コリジン、キニン、キノリン、並びに塩基性アミノ酸、例えば、リシン及びアルギニン等の生理学的に許容される有機塩基から作られた塩を用いることができる。代わりに、これらのカチオン性対イオンは、同様に、重炭酸塩等のアニオン性緩衝液と一緒の対イオンとして用いることができる。ナトリウムは、典型的には、上に示されたとおりの正荷電対イオンとして用いられ;したがって、ヘパリンの好ましい形態は、ナトリウムが対イオンとして作用するヘパリンナトリウムである。これらの塩は、当業者に公知の方法によって調製されてもよい。しかしながら、一般的には、治療される状態及び症候群の病因におけるその役割のために、対イオンとしてカリウムを用いることは望ましくない。必要とされる活性を有する他の多糖類には、限定されないが、デキストラン硫酸及びカラギーナンが含まれる。低分子量(LMW)グルコサミノグリカン、天然由来グリコサミノグリカン、バイオテクノロジーにより調製されたグリコサミノグリカン、化学変性グルコサミノグリカン、及び合成グリコサミノグリカン、並びにペントースを含む直鎖アニオン性多糖類を含めた、他のグリコサミノグリカンを本発明による方法に用いることができる。対イオンへの具体的な言及がなく、生理学的pHで負電荷を有するヘパリノイド、例えば、ヘパリンを有するヘパリノイドへの言及は、ヘパリン又は組成物の他の成分の生理学的活性を妨害せず、且つ組成物のいずれの他の成分とも不適合性を生じない可能な対イオンのすべてを包含すると理解されるべきである。
一部の実施形態において、ヘパリノイドは、ヘパリン様分子(例えば、ヘパラン硫酸)を含む。例えば、ヘパラン硫酸等のヘパリン様分子は、ヘパリンと同様の構造を有するグリコサミノグリカンであり、その違いは、ヘパラン硫酸がヘパリンよりわずかにしか重合を受けず、したがって、ヘパリンよりも多くのグルクロン酸及びN−アセチルグルコサミンを有することである。したがって、ヘパラン硫酸は、より少数の硫酸基を有する。ヘパリンは、種々の硫酸化度を特徴とする様々な形態で存在する。典型的には、ヘパリンは、約2kDa〜約40kDaの分子量を有する。ヘパリン及びヘパラン硫酸は、両方ともウロン酸(グルクロン酸又はイズロン酸)、及びN−硫酸化又はN−アセチル化のいずれかがなされているグルコサミンを含む二糖の繰り返し単位を特徴とする。糖残基は、グルコサミンのC−6及びC−3位で、並びにウロン酸のC−2位でさらにO−硫酸化されてもいてもよい。このクラスの化合物には、少なくとも32種の潜在的な独特の二糖単位が存在する。ヘパリンに存在する糖の5つの例は、(1)α−L−イズロン酸2−硫酸;(2)2−デオキシ−2−スルファミノ−α−D−グルコース6−硫酸;(3)β−D−グルクロン酸;(4)2−アセトアミド−2−デオキシ−α−D−グルコース;及び(5)α−L−イズロン酸である。
1つの実施形態において、ヘパリンは、1mg当たり少なくとも130USP単位を含む。ヘパリンは、単位でのその特異的抗凝固活性によって測定され;USP単位又は国際単位(IU)のいずれかが、ヘパリンの活性を述べる際に特定される。本明細書で使用される場合、「USP単位」は、USP参照標準と比較する場合の、1.0mlのクエン酸加ヒツジ血漿が、20℃で0.2mlの1%CaClを添加後の1時間の間に凝固するのを防止するヘパリンの量(単位/mlと規定される)を指す。本明細書で使用される場合、「IU」は、Fifth International standard for Unfractionated Heparin(WHO−5)によって確立されたアッセイにおいて活性であるヘパリンの量(国際単位/mlと規定される)を指す(Linhardt,R.J.& Gunay,N.S.(1999年)Semin Thromb Hemost 25、5〜16)。しかしながら、ミリグラムを単位としてヘパリン濃度を特定することも可能であり、一部の実施形態においては、好ましく、すなわち、典型的には、1mgのヘパリンは、200単位とおおよそ等価である。
本発明による方法における使用及びそれらの方法によって調製される組成物のための、特に好ましいヘパリノイドには、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムが含まれる。本発明による方法における使用及びそれらの方法によって調製される組成物のための最も特に好ましいヘパリノイドは、ヘパリンである。ヘパリンの好ましい形態は、ヘパリンナトリウムであるが、上に記載されたとおり、他の対イオンを用いることもできる。本発明の方法によって調製される組成物中のヘパリンの量は、組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位の範囲であり得;ヘパリンの任意の中間の量、例えば、限定されないが、組成物の単位用量当たり、1,000単位、5,000単位、10,000単位、15,000単位、20,000単位、25,000単位、30,000単位、35,000単位、40,000単位、45,000単位、50,000単位、55,000単位、60,000単位、65,000単位、70,000単位、75,000単位、80,000単位、85,000単位、90,000単位、95,000単位、100,000単位、110,000単位、120,000単位、130,000単位、140,000単位、150,000単位、160,000単位、170,000単位、180,000単位、190,000単位、200,000単位、210,000単位、220,000単位、230,000単位、240,000単位、又は250,000単位
も用いることができる。ミリグラムで表される場合、これらのヘパリンの量は、限定されないが、5mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1050mg、1100mg、1150mg、1200mg、又は1250mgを含めて、単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの範囲である。ヘパリン以外のヘパリノイドの適切な量は、使用されるヘパリノイドの分子量に基づいて当業者によって決定され得る。
組成物中のヘパリノイドの量は、対象、疾患の重症度及び過程、対象の健康、治療への応答、肝及び腎機能等の薬物動態学的考察、並びに治療医師の判断に依存して変わり得る。したがって、単位用量当たり異なる量のヘパリンを含むいくつかの組成物が、本発明によって調製され得る。
本発明の実施によれば、単に一例として、ヘパリノイドがペントサンポリ硫酸ナトリウムである場合、組成物中のヘパリノイドの量は、単位用量当たりペントサンポリ硫酸ナトリウム約1mg〜約600mg(例えば、単位用量当たりペントサンポリ硫酸ナトリウム約100mg〜約600mg)であってもよい。本発明の実施によれば、単に一例として、ヘパリノイドがヘパラン硫酸である場合、組成物中のヘパリノイドの量は、単位用量当たりヘパラン硫酸約0.5mg〜約10,000mg(例えば、単位用量当たりヘパラン硫酸約100mg〜約300mg)であってもよい。本発明の実施によれば、単に一例として、ヘパリノイドがヒアルロン酸である場合、組成物中のヘパリノイドの量は、単位用量当たりヒアルロン酸約5mg〜約600mg(例えば、単位用量当たりヒアルロン酸約10mg〜約100mg)であってもよい。本発明の実施によれば、単に一例として、ヘパリノイドがコンドロイチン硫酸である場合、組成物中のヘパリノイドの量は、単位用量当たりコンドロイチン硫酸約1mg〜約10,000mg(例えば、単位用量当たりコンドロイチン硫酸約100mg〜約300mg)であってもよい。本発明の実施によれば、単に一例として、ヘパリノイドがヘパリンナトリウムである場合、組成物中のヘパリノイドの量は、単位用量当たりヘパリンナトリウム約10mg〜約1000mgであってもよい。
即時作用性麻酔薬は、典型的にはナトリウムチャネル遮断薬、例えば、限定されないが、一般に「カイン」薬物と称される薬物、並びに他のナトリウムチャネル遮断薬である。本発明の方法によって調製される組成物中の即時作用性麻酔薬は、限定されないが、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せのいずれかであり得る。好ましくは、麻酔薬(例えば、即時作用性麻酔薬)は、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、又はそれらの組合せからなる群から選択される。特に好ましい即時作用性麻酔薬は、リドカインであり;好ましくは、リドカインは、塩酸リドカインの形態であり、ここで、その塩化物イオンは対イオンとして作用する。本明細書で使用される場合、即時作用性麻酔薬の列挙には、所望のpH、使用される緩衝液、及び存在する任意の対イオンと適合する即時作用性麻酔薬の塩のすべてが含まれ;即時作用性麻酔薬の列挙は、これらの基準を超えて使用される塩形態又は対イオンを限定することは意図されない。具体的には、対イオンへの具体的言及がなく、リドカイン等の、生理学的又は近生理学的pHで正電荷を有する即時作用性麻酔薬への言及は、リドカイン又は組成物の他の成分の生理学的活性を妨害せず、且つ組成物の任意の他の成分との不適合性を生じない可能なすべての対イオンを包含すると理解されるべきである。
組成物中の即時作用性麻酔薬の量は、対象、疾患の重症度及び過程、対象の健康、治療への応答、肝及び腎機能等の薬物動態学的考察、並びに治療医師の判断に依存して変わり得る。したがって、単位用量当たり異なった量の即時作用性麻酔薬を含むいくつかの組成物が、本発明による方法によって調製され得る。例えば、即時作用性麻酔薬がリドカン、例えば、リドカイン塩酸である場合、組成物中のリドカインの量は、単位用量当たり約10mg〜約400mgの範囲であってもよく、リドカインの任意の中間の量、例えば、組成物の単位用量当たり10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、220mg、240mg、260mg、280mg、300mg、320mg、340mg、360mg、380mg、又は400mgを用いることができる。例えば、リドカインの量は、単位用量当たり1%のリドカイン10mL、又は単位用量当たり2%のリドカイン16mLであり得る。1つの好ましい実施形態において、組成物は、塩酸リドカインとしてリドカイン200mgを含む。リドカイン以外の即時作用性麻酔薬の適切な量は、使用される即時作用性麻酔薬の分子量及び麻酔効力に基づいて当業者によって決定され得る。
本発明の方法によって調製される組成物中の緩衝液は、限定されないが、リン酸緩衝液、重炭酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン)緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸)緩衝液、TAPS(N−トリス[ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液;TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、又はそれらの組合せであり得る。特に好ましい緩衝液は、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、又はそれらの組合せである。
リン酸塩は、3つの水素イオンまで結合し得るので、リン酸二水素(HPO )、リン酸一水素(HPO 2−)及びリン酸イオンそれ自体(PO 3−)を含む、いくつかの形態で存在し得る。リン酸二水素を生成するためのリン酸(HPO)の第1のイオン化のpKは、約2.12である。リン酸一水素を生成するためのリン酸二水素のイオン化のpKは、約7.21である。リン酸イオンを生成するためのリン酸一水素のイオン化のpKは、約12.67である。特定pHで存在する、リン酸二水素、リン酸一水素、及びリン酸イオンの相対比率は、ヘンダーソン−ハッセルバルヒの式(Henderson−Hasselbalch equation)の使用によって容易に決定され得る。典型的には、リン酸緩衝液が用いられる場合、それは関与するpH範囲を考慮してリン酸二水素として用いられ;しかしながら、リン酸一水素を用い、所望の値にpHを上昇させるために水酸化ナトリウム等のアルカリ化剤を添加することも可能である。代わりに、リン酸一水素及びリン酸二水素の組合せを用いることができる。水酸化カリウム等の他の水酸化物を用いることも可能であるが、一般的には、いくつかの下部尿路状態の病因におけるカリウムイオンの潜在的役割を考慮して、水酸化カリウムに優先して水酸化ナトリウムを用いることが好ましい。リン酸緩衝液は、一部の代替において好ましい緩衝液であり、その理由は、それが膀胱に対してより生理学的に許容され、且つ尿中に正常に存在するからである。
一般に、最終pHを達成するために、緩衝液自体よりもむしろ、水酸化ナトリウム等のアルカリ化剤を使用することが好ましい。最終pHを達成するためにアルカリ剤を使用することは、即時作用性麻酔薬、特にリドカインのより大きな安定性をもたらす。
本発明による組成物を調製する1つの特に好ましい方法において、組成物は、以下の方法:
(1)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を混合して、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬が最終生成物におけるよりもわずかにより濃縮されている液体形態を生成させるステップと;
(2)緩衝液を添加して、(1)の溶液中で約7.0〜7.3のpHをもたらすステップと;
(3)水酸化ナトリウムを用いて、及び必要に応じて水を添加して約7.1〜約8.3の範囲の値にpHを上昇させて、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の最終所望濃度を達成するステップと
によって調製される。
典型的には、ステップ(3)で得られたpH値は、約7.3〜7.5である。典型的には、上で特定された3つのステップの方法によって調製される組成物において、ヘパリノイドはヘパリンであり、緩衝液は重炭酸ナトリウム、Tris又はリン酸ナトリウムであり、即時作用性麻酔薬はリドカインである。上で特定された3つのステップの方法によって調製される組成物の別の代替において、ヘパリノイドはヘパリンであり、緩衝液はリン酸緩衝液であり、即時作用性麻酔薬はリドカインである。
組成物中の緩衝液の量は、対象、疾患の重症度及び過程、対象の健康、治療への応答、肝及び腎機能等の薬物動態学的考察、並びに治療医師の判断に依存して変わる。したがって、単位用量当たり異なった量の緩衝液を含むいくつかの組成物が、本発明による方法によって調製され得る。例えば、緩衝液が重炭酸ナトリウムである場合、重炭酸ナトリウムの量は、単位用量当たり8.4%の重炭酸ナトリウム約3mLであってもよい。
本発明による方法によって調製される特に好ましい組成物は、ヘパリノイドとしてヘパリンナトリウム、即時作用性麻酔薬として塩酸リドカイン、及び緩衝液として重炭酸ナトリウム、Tris又はリン酸ナトリウムを含み得る。
本発明による方法によって調製される組成物は、1種又は複数の追加の場合による成分を含み得る。このような追加の任意選択の成分には、
(1)ヒト細胞及び血液と適合する等張又は近等張溶液を与える浸透圧調整成分(osmolar component);
(2)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の、膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;
(3)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の抗細菌剤;
(4)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の抗真菌剤;
(5)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の血管収縮剤;
(6)保存剤;及び
(7)抗炎症剤
が含まれ得る。
存在する場合、任意選択の浸透圧調整成分(osmolarcomponent)は、塩、例えば、塩化ナトリウム、若しくは糖類、又はこれらの成分の2種以上の組合せである。糖類は、デキストロース等の単糖類、スクロース若しくはラクトース等の二糖類、デキストラン40、デキストラン60、若しくはデンプン等の多糖類、又はマンニトール等の糖アルコールであってもよい。溶液の成分のすべてが等張又は近等張溶液を達成する以外に溶液のモル浸透圧濃度(osmolarity)に寄与することは当業者に明らかであり、これらの成分の寄与は、適切な割合の浸透圧調整成分が加えられ、高張溶液をもたらす過剰の浸透圧調整成分は加えられないことを確実にするように考慮されるべきである。事実、上述した組成物が、ヘパリノイドとしてヘパリンナトリウム、麻酔薬として塩酸リドカイン、及び緩衝液として重炭酸ナトリウムを含む場合、ヘパリンナトリウム及び重炭酸ナトリウムからのナトリウムイオン、塩酸リドカインからの塩化物イオン、並びに重炭酸ナトリウムからの炭酸/重炭酸イオンのモル浸透圧への寄与は十分であり、追加の浸透圧調整成分を必要としない。
抗細菌剤が存在する場合、抗細菌剤は、スルホンアミド、ペニシリン、トリメトプリムにスルファメトキサゾールを加えた組合せ、キノロン、メテナミン、ニトロフラントイン、セファロスポリン、カルバペネム、アミノグリコシド、テトラサイクリン、及びマクロライドからなる群から選択され得る。好適なスルホンアミドには、限定されないが、スルファニルアミド、スルファジアジン、スルファメトキサゾール、スルフィソキサゾール、スルファメチゾール、スルファドキシン、及びスルファセタミドが含まれる。好適なペニシリンには、限定されないが、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、アンピシリン、アモキシシリン、バカムピシリン、カルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、及びピペラシリンが含まれる。好適なキノロンには、限定されないが、ナリジクス酸、シノキサシン、ノルフロキサシン、シプロフロキサシン、オルフロキサシン、スパルフロキサシン、ロメフロキサシン、フレロキサシン、ペフロキサシン、及びアミフロキサシンが含まれる。好適なセファロスポリンには、限定されないが、セファロチン、セファゾリン、セファレキシン、セファドロキシル、セファマンドール、セフォキサチン、セファクロル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフォニシド、セフォテタン;セフォラニド、セフォタキシム、セフポドキシムプロキセチル、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフォペラゾン、セフタジジム、及びセフェピムが含まれる。好適なカルベペネムには、限定されないが、イミペネム、メロペネム、及びアズトレオナムが含まれる。好適なアミノグリコシドには、限定されないが、ネチルマイシン及びゲンタマイシンが含まれる。好適なテトラサイクリンには、限定されないが、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、及びクロルテトラサイクリンが含まれる。好適なマクロライドには、限定されないが、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、及びアジスロマイシンが含まれる。
抗真菌剤が存在する場合、抗真菌剤は、アンフォテリシンB、イトラコナゾール、ケトコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾール、及びフルシトシンからなる群から選択され得る。
血管収縮剤が存在する場合、血管収縮剤はエピネフリンであり得る。
膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物が存在する場合、化合物は、典型的には活性化可能なゲル化剤である。活性化可能なゲル化剤は、典型的には熱可逆性ゲル化剤である。熱可逆性ゲル化剤は、Pluronics F127ゲル、Lutrolゲル、N−イソプロピルアクリルアミド、エチルメタクリレート、N−アクリロキシスクシンイミド、1〜2%のキシログルカンゾル、プルロニックとポリ(アクリル酸)とのグラフトコポリマー、プルロニック−キトサンヒドロゲル、及び[ポリ(エチレングリコール)−ポリ[乳酸−co−グリコール酸]−ポリ(エチレングリコール)](PEG−PLGA−PEG)コポリマーからなる群から選択され得る。
保存剤が存在する場合、保存剤は、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、又はチメロサールからなる群から選択され得る。しかしながら、典型的には、本発明による方法によって調製される組成物は、組成物が密封された1単位用量バイアル中で調製及び調合されるので、保存剤成分を必要としない。
抗炎症剤が存在する場合、抗炎症剤は、ステロイド又は非ステロイド性抗炎症剤であり得る。好適なステロイド及び非ステロイド性抗炎症剤は、当技術分野で公知である。好適なステロイドには、限定されないが、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン、フルオシノロンアセトニド、及びフルドロコルチゾンが含まれる。好適な非ステロイド系抗炎症剤には、限定されないが、アセチルサリチル酸(アスピリン)、サリチル酸ナトリウム、コリントリサリチル酸マグネシウム、サルサラート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、アセトアミノフェン、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ジクロフェナク、ケトロラク、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフィン、オキサプロジン、メフェナム酸、メクロフェナム酸、ピロキシカム、メロキシカム、ナブメトン、ロフェコキシブ、セレコキシブ、エトドラク、ニメスリド、アセクロフェナク、アルクロフェナク、アルミノプロフェン、アンフェナク、アンピロキシカム、アパゾン、アラプロフェン、アザプロパゾン、ベンダザック、ベノキサプロフェン、ベンジダミン、ベルモプロフェン、ベンズピペリロン、ブロムフェナク、ブクロキシ酸、ブマジゾン、ブチブフェン、カルプロフェン、シミコキシブ、シンメタシン、シノキシカム、クリダナク、クロフェゾン、クロニキシン、クロピラク、ダルブフェロン、デラコキシブ、ドロキシカム、エルテナク、エンフェナム酸、エピリゾール、エスフルルビプロフェン、エテンザミド、エトフェナマート、エトリコキシブ、フェルビナク、フェンブフェン、フェンクロフェナク、フェンクロジン酸、フェンクロジン、フェンドサール、フェンチアザク、フェプラゾン、フィレナドール、フロブフェン、フロリフェニン、フロスリド、フルビチン、メタンスルホナート、フルフェナム酸、フルフェニサール、フルニキシン、フルノキサプロフェン、フルプロフェン、フルプロクアゾン、フロフェナク、イブフェナック、イムレコキシブ、インドプロフェン、イソフェゾラク、イソキセパク、イソキシカム、リコフェロン、ロブプロフェン、ロモキシカム、ロナゾラク、ロキサプロフェン、ルマリコキシブ、マブプロフェン、ミロプロフェン、モフェブタゾン、モフェゾラク、モラゾン、ネパファナク、ニフルム酸、ニトロフェナク、ニトロフルルビプロフェン、ニトロナプロキセン、オルパノキシン、オキサセプロール、オキシンダナク、オキシピナク、オキシフェンブタゾン、パミコグレル、パルセタサール、パレコキシブ、パルサルミド、ペルビプロフェン、ペメドラク、フェニルブタゾン、ピラゾラク、ピルプロフェン、プラノプロフェン、サリシン、サリチルアミド、サリチルサリチル酸、サチグレル、スドキシカム、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルマート、タゾフェロン、テブフェロン、テニダプ、テノキシカム、テポキサリン、チアプロフェン酸、チアラミド、チルマコキシブ、チノリジン、チオピナク、チオキサプロフェン、トルフェナム酸、トリフルサル、トロペシン、ウルソル酸、バルデコキシブ、キシモプロフェン、ザルトプロフェン、ジドメタシン、及びゾメピラクが含まれる。
これらの任意選択の成分、すなわち、浸透圧調整成分(osmolarcomponent)、膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物、抗細菌剤成分、抗真菌剤成分、血管収縮剤、保存剤、又は抗炎症剤のいずれかが存在する場合、それらは、典型的にはヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定溶液が調製された後に添加される。これらの追加の任意選択の成分の量は、使用される場合、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液の溶液が安定なままであり、即時作用性麻酔薬の沈殿が回避され、溶液の最終pHが達成されるように選択され;最終pHは、典型的には上に記載されたとおり約6.8〜約8.3である。最適pHは、約7.3〜約7.6、好ましくは約7.5である。
組成物の滅菌が必要とされる場合、それは典型的には濾過によって行われる。他の滅菌方法が、加熱殺菌を含めて、当技術分野で公知である。
したがって、本発明の1つの態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約4mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を準備するステップと;
(3)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を組み合わせるステップと;
(4)緩衝液によって、並びにヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の両方に適合する、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される塩基の可能な添加によって、ステップ(3)のヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の組合せを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む方法である。
本発明の別の態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
(1)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
(2)ヘパリノイド及びその後に添加される即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、ヘパリノイドを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝するステップと;
(3)ステップ(2)からの緩衝されたヘパリノイドに、単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を添加して、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む溶液を形成するステップと;
(4)必要に応じて、緩衝液又は水酸化ナトリウムを用いて、ステップ(3)の溶液を約6.8より大きく約8.3までのpH値に再緩衝して、安定溶液を形成するステップと
を含む方法である。
ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液のための好適な又は好ましい代替は、上に記載されている。1つの好ましい代替において、ヘパリノイドはヘパリンであり、即時作用性麻酔薬はリドカインであり、緩衝液は重炭酸緩衝液、Tris緩衝液又はリン酸緩衝液である。1つの特に好ましい代替において、ヘパリノイドはヘパリンナトリウムであり、即時作用性麻酔薬はリドカインであり、緩衝液は重炭酸ナトリウム緩衝液、Tris緩衝液又はリン酸ナトリウム緩衝液である。
上に詳述されたとおり、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬は、混合ステップの前に固体(例えば、粉末化された)形態又は水性液体形態のいずれかで準備され得る。固体形態及び水性液体形態の可能な組合せのすべてが、これらのステップにとって可能であり;(i)両方とも固体形態のヘパリノイドと即時作用性麻酔薬;(ii)両方とも水性液体形態のヘパリノイドと即時作用性麻酔薬;(iii)固体形態のヘパリノイドと水性液体形態の即時作用性麻酔薬;又は(iv)水性液体形態のヘパリノイドと固体形態の即時作用性麻酔薬を用いることが可能である。しかしながら、以下に詳述されるように、ヘパリノイドがヘパリンであり、即時作用性麻酔薬がリドカインである場合、上に記載された代替方法において粉末化ヘパリン及び粉末化塩酸リドカインを用いることが必要であり、その理由は、使用できるヘパリン及び塩酸リドカイン溶液が、緩衝液の添加後に適合性でなく、沈殿を回避し、リドカインを溶液中に維持しようとするその後の試みにかかわらず、リドカインは沈殿するからである。ヘパリノイドを含有する得られた溶液は、リドカインを遊離塩基として少なくとも部分的に安定化させ;典型的には、リドカインの約2%〜約45%が遊離塩基形態で存在する。
1つの好ましい代替において、この方法は、
(1)ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬を混合して、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬が、最終生成物におけるよりもわずかにより濃縮されている液体形態を生成させるステップと;
(2)緩衝液を添加して、(1)の溶液中で約7.0〜7.3のpHをもたらすステップと;
(3)水酸化ナトリウムを用いて、及び必要に応じて水を添加して、pHを約7.1〜約8.3の範囲の値に上昇させて、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の最終所望濃度を達成するステップと
を含む。
本発明の別の態様は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む安定組成物である。安定組成物は、上に記載された方法によって調製され得る。典型的には、この組成物において、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の安定性は、1年後、18ヶ月後までで少なくとも90%である。好ましくは、この組成物において、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の安定性は、1年後に少なくとも95%である。より好ましくは、この組成物において、ヘパリノイド及び即時作用性麻酔薬の安定性は、1年後、18ヶ月後までで少なくとも97%である。本明細書で使用される場合、ヘパリノイド又は即時作用性麻酔薬のいずれかに関連して「95%安定性」又は「97%安定性」という用語は、ヘパリノイド又は即時作用性麻酔薬の元の濃度の95%又は97%が、その元の物理的状態で組成物中にそのままであり、且つ生物学的に利用可能であることを意味すると定義され;沈殿又は分解したヘパリノイド又は即時作用性麻酔薬は、この定義から排除される。安定性は、最終生成物又はそれを含むバイアルが調製されるときから決定され、その結果、精製、濾過、又は高圧蒸気滅菌の間のいずれの事前の損失も、安定性のパーセンテージの決定の際に考慮されない。典型的には、即時作用性麻酔薬がリドカインである場合、リドカインの約2%〜約45%が、遊離塩基形態で存在する。
本発明による組成物のための好適なヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液は、上に記載されたとおりである。本発明による組成物のための単位用量当たりのヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液の適切な量は、上に記載されたとおりである。
組成物のpH値は、約6.8より大きく約8.3までの範囲である。好ましくは、組成物のpH値は、約7.2〜約7.6である。より好ましくは、組成物のpHは、約7.3〜7.5である。
本発明による好ましい組成物は、ヘパリノイドとしてヘパリン、即時作用性麻酔薬としてリドカイン、及び緩衝液として重炭酸緩衝液を含む。本発明による特に好ましい組成物は、ヘパリノイドとしてヘパリンナトリウム、即時作用性麻酔薬として塩酸リドカイン、及び緩衝液として重炭酸ナトリウム、Tris又はリン酸ナトリウムを含む。
本発明による組成物は、上に記載されたとおりの1種又は複数の追加の任意選択の成分をさらに含み得る。このような追加の任意選択の成分には、
(1)ヒト細胞及び血液と適合する等張又は近等張溶液を与える浸透圧調整成分(osmolar component);
(2)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の、膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;
(3)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の抗細菌剤;
(4)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の抗真菌剤;
(5)下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するのに十分な量の血管収縮剤;
(6)保存剤;及び
(7)抗炎症剤
が含まれ得る。
本発明による組成物は、女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防するために製剤化され得るか、又は適している。本発明による組成物は、間質性膀胱炎を治療する際に特に有用である。
本明細書で使用される場合、「治療し、改善し、又は予防する」という用語は、組成物が投与される対象の下部尿路障害における、主観的又は客観的にかかわらず、いずれかの検出可能な改善(improvement)を指す。例えば、「治療する、改善する、又は予防する」という用語は、PORISスケール、PUFスケール、又はそれらのスケールの任意の要素によって決定される改善;疼痛の軽減;頻尿の軽減;尿意切迫の軽減;麻酔薬投与の必要性の軽減;失禁の軽減;尿路上皮のカリウムに対する異常透過性の軽減;又はこれらのパラメータの2つ以上での改善を指すことができる。「治療し、改善し、又は予防する」という用語は、内在する下部尿路障害の治癒を明示又は暗示するものではない。
したがって、本発明のさらに別の態様は、本発明による組成物の治療有効量を、それを必要としている対象の膀胱に点滴注入することを含む、下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防する方法であって、下部尿路障害は、女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される方法である。本発明による組成物の使用による治療に適切な特に重要な下部尿路障害は、間質性膀胱炎である。
ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む組成物を点滴注入する方法は、例えば、この参照により本明細書に組み込まれる、Parsonsによる米国特許第7,414,039号に記載されている。
本発明は、以下の実施例によって例証される。これらの実施例は例証の目的ためにのみ含まれ、本発明を限定することは意図されない。
(例1)
ヘパリン、リドカイン、及び重炭酸塩を含む組成物
ヘパリン(50,000単位又は250mg)にリドカイン(200mg)を加えたものを、重炭酸ナトリウムで7.5のpHに、及び最終体積15mL中で緩衝した。12ヶ月及び18ヶ月のいずれの後でも、ヘパリン及びリドカインは、両方とも95%を超えて安定であった。
(例2)
ヘパリン、リドカイン、及びリン酸塩を含む組成物(予想実施例)
ヘパリン(50,000単位又は250mg)にリドカイン(200mg)を加えたものを、リン酸塩で7.5のpHに、及び最終体積15mL中で緩衝した。12ヶ月及び18ヶ月いずれの後でも、ヘパリン及びリドカインは、両方とも95%を超えて安定であると予想された。
(例3)
ヘパリン、リドカイン、及びリン酸塩を含む組成物の安定性及び吸収
リドカイン単独に対して、ヘパリン、リドカイン、及びリン酸塩を含む組成物についてリドカインの安定性及び吸収を評価する臨床試験を行った。血清中リドカイン濃度試験について、ヘパリン及びリドカイン溶液は、リン酸緩衝液で約7.1〜7.2のpHに緩衝された、333mgの塩酸リドカイン及び50,000単位のヘパリンを含有する25mLの溶液であり、特殊配合薬局から入手した。リドカインについて、25mLの溶液は、塩酸リドカインを用いて調製し、333mgの塩酸リドカインを含有し、約6.3のpHであった(緩衝液は加えなかった)。これらの生成物を、間質性膀胱炎患者の膀胱に点滴注入し、45分後に血液を引き抜いて、血清中リドカイン濃度を測定した。リドカイン濃度は、HPLCによって決定した。
リドカインのみと比較した、ヘパリン−リドカインを受ける患者の血清リドカインの結果を表1に示す。薬物を両方とも使用する場合、リドカインは有意により良く吸収された(2.25倍)。結論は、ヘパリンはリドカインを安定化させ、その沈殿を防止するのを助け、これにより、リドカン血清濃度の2倍を超える増加がもたらされたということであった。また、リドカインのみの溶液は、リドカインの沈殿とともに不安定であった。
Figure 2016517390
表1において、p値は、スチューデントt検定を用いて計算した。分かるように、ヘパリン及びリドカイン溶液は、リドカインのみの溶液と比較して、有意により良いリドカインの吸収をもたらした。
データは、ヘパリン、リドカイン、及びリン酸緩衝液を含む生成物が、リドカイン単独と比較して、より良い吸収をもたらすことを明らかに示す。データは、リドカイン単独と比較して、溶液がアルカリ化された場合に生成物が沈殿しなかったことも示す。データは、ヘパリンがリドカインを安定化させるのを助けるという本発明者の考えも支持し、その結果は、膀胱壁中への2倍を超えるリドカインの吸収である。
本発明の利点
本発明は、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路障害の治療のための改良された組成物を提供する。典型的には、ヘパリノイドはヘパリンであり、即時作用性麻酔薬はリドカインである。典型的には、緩衝液は、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、又は重炭酸ナトリウムである。本発明の方法によって調製された組成物は、12ヶ月以上の間安定であり、即時作用性麻酔薬は沈殿しない。したがって、それらは、効力を保持し、即時作用性麻酔薬は生物学的利用能を保持し、従来利用可能な組成物を上回る改善である。これらの組成物の主要な利点は、リドカインのその活性遊離塩基へのアルカリ化を生じさせるより高いpHの溶液中で可溶型のリドカインを安定化させる高度スルホン化GAG化合物の使用である。さらに、予想外にも、ヘパリノイドは、組成物中のリドカイン等の即時作用性麻酔薬を安定化させるだけでなく、リドカイン等の即時作用性麻酔薬の尿路上皮による吸収を促進することも示された。
本発明による組成物は、医学的用途、具体的には下部尿路疾患及び状態を治療することが意図された組成物として産業上の利用可能性を有する。本発明による方法は、下部尿素疾患及び状態を治療する薬剤の調製について産業上の利用可能性を有する。
値の範囲に関して、本発明は、文脈により明らかに別に示されない限り、範囲の上限と下限の間の各介在値を下限の1の位の少なくとも10分の1まで包含する。さらに、本発明は、規定された範囲から具体的に除かれない限り、範囲の上限及び下限のいずれか又は両方ともを含む、他の任意の規定された介在値及び範囲を包含する。
特に断りのない限り、本明細書で使用される技術的及び科学的用語のすべての意味は、本発明が属する当業者によって通常理解されるものである。当業者はまた、本明細書に記載されるものと類似又は同等のいずれの方法及び材料も、本発明を実施又は試験するために使用され得ることも理解する。
本明細書で検討される刊行物及び特許は、本出願の出願日前のそれらの開示のためにだけ提供される。本発明が従来発明によるこのような公開に先行する資格がないことの承認と解釈されるべきものは、本明細書になにもない。さらに、提供される公開の日付は、実際の公開日と異なることがあり得、独立に確認される必要があり得る。
引用された刊行物のすべては、公開特許、特許出願、及び参考文献、並びにそれらの公開文書中に組み込まれている刊行物すべてを含めて、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、参照により本明細書に組み込まれるいずれかの刊行物が、公開される情報に言及する限りにおいて、出願人は、本出願の出願日後に公開されたいずれのこのような情報も従来技術であることを承認しない。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形は複数形を包含する。例えば、「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」という用語は、文脈により明らかに別に指示されない限り、複数の指示的意味を包含する。さらに、一連の要素に先立つ「少なくとも」という用語は、その一連におけるあらゆる要素を指すと理解されるべきである。本明細書で例証的に記載された発明は、本明細書で具体的に開示されていない、任意の要素(単数)又は要素(複数)、限定(単数)又は限定(複数)の非存在下で適切に実施され得る。したがって、例えば、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含む(containing)」等の用語は、拡張的に且つ限定なしで読まれるものとする。さらに、本明細書で用いられる用語及び表現は、記述の用語として使用され、限定の用語として使用されておらず、示され及び記述される将来存在するもの又はその任意の部分のいずれの均等物も除外するというこのような用語及び表現の使用における意図はなく、様々な変更が特許請求される本発明の範囲内で可能であることが理解される。したがって、本発明は、好ましい実施形態及び任意選択の特徴によって具体的に開示されてきたが、開示された本明細書における本発明の変更及び変形は、当業者によって用いられることができること、並びにこのような変更及び変形は、本明細書で開示される本発明の範囲内であると考えられることが理解されるべきである。本発明は、本明細書において広範に且つ包括的に記述されてきた。包括的開示の範囲内に入る、より狭い種及び亜属の分類のそれぞれも、本発明の一部を形成する。これは、除去されたものがその中に具体的に存在するか否かにかかわらず、任意の対象をその属から除去するという条件又は否定的限定とともに、それぞれの発明の包括的記述を包含する。さらに、本発明の特徴又は態様がマーカッシュグループによって記述される場合、本発明もそれによりマーカッシュグループの任意の個別のメンバー又はメンバーのサブグループによって記述されることを、当技術分野で教育を受けた者は理解する。上記記述は、例証的であって、制限的でないことが意図されることも理解されるべきである。上記記述を再検討後に、当業者には多くの実施形態が明らかである。したがって、本発明の範囲は、上記記述を参照して決定されるべきでないが、代わりに、このような特許請求の範囲が受ける権利がある均等物の完全な範囲とともに、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。当業者は、記載された本発明の具体的な実施形態に対する多くの均等物を理解し、又は日常的実験を用いるだけで確認することができる。このような均等物は、以下の特許請求の範囲によって包含されることが意図される。

Claims (147)

  1. ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
    (a)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
    (b)単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を準備するステップと;
    (c)該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬を組み合わせるステップと;
    (d)ステップ(c)の該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬の該組合せを、緩衝液によって、並びに該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬の両方に適合する、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される塩基の可能な添加によって、約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝して、安定溶液を形成するステップと
    を含む方法。
  2. 前記pH値が、約7.2〜約7.6である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記pH値が、約7.3〜約7.5である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記へパリノイドがヘパリンである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ヘパリンがヘパリンナトリウムである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ヘパリンが、約8,000ダルトン〜約40,000ダルトンの分子量を有する、請求項6に記載の方法。
  9. 前記ヘパリンが、2,000ダルトン〜約8,000ダルトンの分子量を有する、請求項6に記載の方法。
  10. 前記ヘパリノイドが、ペントサンポリ硫酸ナトリウムである、請求項5に記載の方法。
  11. 前記即時作用性麻酔薬が、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記即時作用性麻酔薬が、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記即時作用性麻酔薬がリドカインである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記リドカインが塩酸リドカインである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記緩衝液が、リン酸緩衝液、重炭酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン)緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸)緩衝液、TAPS(N−トリス[ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液;TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  16. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項16に記載の方法。
  20. 前記ヘパリノイド、前記即時作用性麻酔薬、及び前記緩衝液を含む緩衝組成物の調製の後に、(i)浸透圧調整成分(osmolar component);(ii)膀胱上皮の表面への該組成物の持続的存在を可能にする化合物;(iii)抗細菌剤;(iv)抗真菌剤;(v)血管収縮剤;(vi)保存剤;及び(vii)抗炎症剤の1種又は複数を添加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  21. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、固体形態で準備される、請求項1に記載の方法。
  22. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、粉末形態で準備される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、液体形態で準備される、請求項1に記載の方法。
  24. 前記ヘパリノイドが固体形態で準備され、前記即時作用性麻酔薬が液体形態で準備される、請求項1に記載の方法。
  25. 前記ヘパリノイドが粉末形態で準備される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ヘパリノイドが液体形態で準備され、前記即時作用性麻酔薬が固体形態で準備される、請求項1に記載の方法。
  27. 前記即時作用性麻酔薬が粉末形態で準備される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項1に記載の方法。
  29. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項1に記載の方法。
  30. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgである、請求項7に記載の方法。
  31. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約40,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約200mgである、請求項30に記載の方法。
  32. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約50,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約250mgである、請求項30に記載の方法。
  33. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約60,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約300mgである、請求項30に記載の方法。
  34. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約10mg〜約400mgである、請求項14に記載の方法。
  35. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約200mgである、請求項34に記載の方法。
  36. 前記即時作用性麻酔薬の約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項1に記載の方法。
  37. 前記リドカインの約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項13に記載の方法。
  38. ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
    (a)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
    (b)該ヘパリノイドを、該ヘパリノイド及びその後に添加される即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝するステップと;
    (c)ステップ(b)からの該緩衝されたヘパリノイドに、単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を添加して、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む溶液を形成するステップと;
    (d)必要に応じて、ステップ(c)の該溶液を約6.8より大きく約8.3までのpH値に再緩衝して、安定溶液を形成するステップと
    を含む方法。
  39. 前記pH値が、約7.2〜約7.6である、請求項38に記載の方法。
  40. 前記pH値が、約7.3〜約7.5である、請求項39に記載の方法。
  41. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  42. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  43. 前記へパリノイドがヘパリンである、請求項42に記載の方法。
  44. 前記ヘパリンがヘパリンナトリウムである、請求項43に記載の方法。
  45. 前記ヘパリンが、約8,000ダルトン〜約40,000ダルトンの分子量を有する、請求項43に記載の方法。
  46. 前記ヘパリンが、2,000ダルトン〜約8,000ダルトンの分子量を有する、請求項43に記載の方法。
  47. 前記ヘパリノイドが、ペントサンポリ硫酸ナトリウムである、請求項42に記載の方法。
  48. 前記即時作用性麻酔薬が、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  49. 前記即時作用性麻酔薬が、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
  50. 前記即時作用性麻酔薬がリドカインである、請求項49に記載の方法。
  51. 前記リドカインが塩酸リドカインである、請求項50に記載の方法。
  52. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン)緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸)緩衝液、TAPS(N−トリス[ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液;TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
  53. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
  54. 前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項53に記載の方法。
  55. 前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項53に記載の方法。
  56. 前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項53に記載の方法。
  57. 前記ヘパリノイド、前記即時作用性麻酔薬、及び前記緩衝液を含む緩衝組成物の調製の後に、(i)浸透圧調整成分(osmolar component);(ii)膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;(iii)抗細菌剤;(iv)抗真菌剤;(v)血管収縮剤;又は(vi)保存剤の1種又は複数を添加するステップをさらに含む、請求項38に記載の方法。
  58. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、固体形態で準備される、請求項38に記載の方法。
  59. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、粉末形態で準備される、請求項58に記載の方法。
  60. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の両方ともが、液体形態で準備される、請求項38に記載の方法。
  61. 前記ヘパリノイドが固体形態で準備され、前記即時作用性麻酔薬が液体形態で準備される、請求項38に記載の方法。
  62. 前記ヘパリノイドが粉末形態で準備される、請求項61に記載の方法。
  63. 前記ヘパリノイドが液体形態で準備され、前記即時作用性麻酔薬が固体形態で準備される、請求項38に記載の方法。
  64. 前記即時作用性麻酔薬が粉末形態で準備される、請求項63に記載の方法。
  65. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項38に記載の方法。
  66. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項38に記載の方法。
  67. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項38に記載の方法。
  68. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgである、請求項43に記載の方法。
  69. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約40,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約200mgである、請求項68に記載の方法。
  70. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約50,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約250mgである、請求項68に記載の方法。
  71. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約60,000単位、又は、該組成物の単位用量当たり約300mgである、請求項68に記載の方法。
  72. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約10mg〜約400mgである、請求項51に記載の方法。
  73. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約200mgである、請求項72に記載の方法。
  74. 前記即時作用性麻酔薬の約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項38に記載の方法。
  75. 前記リドカインの約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項50に記載の方法。
  76. ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、下部尿路疾患又は状態の治療に有用な組成物を調製する方法であって、
    (a)該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬を混合して、該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬が最終生成物におけるよりもわずかにより濃縮されている液体形態を生成させるステップと;
    (b)該緩衝液を添加して、(a)の該溶液を約7.0のpHとするステップと;
    (c)水酸化ナトリウムを使用し、及び必要に応じて水を添加して、約7.1〜約8.3の範囲の値にpHを上昇させて、該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬の最終所望濃度を達成するステップと
    を含む方法。
  77. ステップ(c)で達成される前記pHが、約7.5である、請求項76に記載の方法。
  78. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項76に記載の方法。
  79. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項78に記載の方法。
  80. 前記へパリノイドがヘパリンである、請求項79に記載の方法。
  81. 前記ヘパリンがヘパリンナトリウムである、請求項80に記載の方法。
  82. 前記ヘパリンが、約8,000ダルトン〜約40,000ダルトンの分子量を有する、請求項80に記載の方法。
  83. 前記ヘパリンが、2,000ダルトン〜約8,000ダルトンの分子量を有する、請求項80に記載の方法。
  84. 前記ヘパリノイドが、ペントサンポリ硫酸ナトリウムである、請求項79に記載の方法。
  85. 前記即時作用性麻酔薬が、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項76に記載の方法。
  86. 前記即時作用性麻酔薬が、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
  87. 前記即時作用性麻酔薬がリドカインである、請求項86に記載の方法。
  88. 前記リドカインが塩酸リドカインである、請求項87に記載の方法。
  89. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン)緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸)緩衝液、TAPS(N−トリス[ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液;TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項76に記載の方法。
  90. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項89に記載の方法。
  91. 前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項90に記載の方法。
  92. 前記緩衝液が重炭酸ナトリウムである、請求項91に記載の方法。
  93. 前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項90に記載の方法。
  94. 前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項90に記載の方法。
  95. 前記ヘパリノイド、前記即時作用性麻酔薬、及び前記緩衝液を含む緩衝組成物の調製の後に、(i)浸透圧調整成分(osmolar component);(ii)膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;(iii)抗細菌剤;(iv)抗真菌剤;(v)血管収縮剤;(vi)保存剤;又は(vii)抗炎症剤の1種又は複数を添加するステップをさらに含む、請求項76に記載の方法。
  96. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項76に記載の方法。
  97. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項76に記載の方法。
  98. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項76に記載の方法。
  99. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位、又は、単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgである、請求項80に記載の方法。
  100. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約40,000単位、又は、単位用量当たり約200mgである、請求項99に記載の方法。
  101. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約50,000単位、又は、単位用量当たり約250mgである、請求項99に記載の方法。
  102. 前記組成物中のヘパリンの量が、前記組成物の単位用量当たり約60,000単位、又は、単位用量当たり約300mgである、請求項93に記載の方法。
  103. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約10mg〜約400mgである、請求項87に記載の方法。
  104. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約200mgである、請求項103に記載の方法。
  105. 前記即時作用性麻酔薬の約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項76に記載の方法。
  106. 前記リドカインの約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液をもたらす、請求項87に記載の方法。
  107. ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む、安定組成物。
  108. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の安定性が、1年後、18ヶ月後までで少なくとも90%である、請求項99に記載の組成物。
  109. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の安定性が、1年後、18ヶ月後までで少なくとも95%である、請求項108に記載の組成物。
  110. 前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の安定性が、1年後、18ヶ月後までで少なくとも97%である、請求項109に記載の組成物。
  111. 前記即時作用性麻酔薬の約2%〜約45%が遊離塩基形態である溶液である、請求項107に記載の組成物。
  112. (a)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
    (b)単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を準備するステップと;
    (c)該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬を組み合わせるステップと;
    (d)該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、ステップ(c)の該ヘパリノイド及び該即時作用性麻酔薬の該組合せを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝して、安定溶液を形成するステップと
    を含む方法によって調製される、請求項107に記載の組成物。
  113. (a)単位用量当たり約100単位〜約250,000単位、又は、単位用量当たり約0.5mg〜約1250mgの量で、固体又は水性液体として、ヘパリノイドを準備するステップと;
    (b)該ヘパリノイド及びその後に添加される即時作用性麻酔薬の両方に適合する緩衝液によって、該ヘパリノイドを約6.8より大きく約8.3までのpH値に緩衝するステップと;
    (c)ステップ(2)からの該緩衝されたヘパリノイドに、単位用量当たり約5mg〜約1000mgの量で、固体又は水性液体として、即時作用性麻酔薬を添加して、ヘパリノイド、即時作用性麻酔薬、及び緩衝液を含む溶液を形成するステップと;
    (d)必要に応じて、ステップ(c)の該溶液を約6.8より大きく約8.3までのpH値に再緩衝して、安定溶液を形成するステップと
    を含む方法によって調製される、請求項107に記載の組成物。
  114. (a)前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬を混合して、前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬が最終生成物におけるよりもわずかにより濃縮されている液体形態を生成させるステップと;
    (b)前記緩衝液を添加して、(a)の該溶液を約7.0のpHとするステップと;
    (c)水酸化ナトリウムを使用し、及び必要に応じて水を添加して、約7.1〜約8.3の範囲の値に該pHを上昇させて、前記ヘパリノイド及び前記即時作用性麻酔薬の最終所望濃度を達成するステップと
    を含む方法によって調製される、請求項107に記載の組成物。
  115. 前記pH値が、約7.2〜約7.6である、請求項107に記載の組成物。
  116. 前記pH値が、約7.3〜約7.5である、請求項115に記載の組成物。
  117. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロナン、及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項107に記載の組成物。
  118. 前記ヘパリノイドが、ヘパリン及びペントサンポリ硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項117に記載の組成物。
  119. 前記へパリノイドがヘパリンである、請求項118に記載の組成物。
  120. 前記ヘパリンがヘパリンナトリウムである、請求項119に記載の組成物。
  121. 前記ヘパリンが、約8,000ダルトン〜約40,000ダルトンの分子量を有する、請求項119に記載の組成物。
  122. 前記ヘパリンが、2,000ダルトン〜約8,000ダルトンの分子量を有する、請求項119に記載の組成物。
  123. 前記ヘパリノイドが、ペントサンポリ硫酸ナトリウムである、請求項118に記載の組成物。
  124. 前記即時作用性麻酔薬が、ベンゾカイン、リドカイン、テトラカイン、ブピバカイン、コカイン、エチドカイン、フレカイニド、メピバカイン、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、クロロプロカイン、オキシプロカイン、プロパラカイン、ロピバカイン、ジクロニン、ジブカイン、プロポキシカイン、クロロキシレノール、デキシバカイン、ジアモカイン、ヘキシルカイン、レボブピバカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、リソカイン、ロドカイン、並びにそれらの薬学的に許容される誘導体及び生物学的等価体、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項107に記載の組成物。
  125. 前記即時作用性麻酔薬が、リドカイン、ブピバカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、エチドカイン、フレカイニド、プリロカイン、及びジブカイン、並びにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項124に記載の組成物。
  126. 前記即時作用性麻酔薬がリドカインである、請求項125に記載の組成物。
  127. 前記リドカインが塩酸リドカインである、請求項126に記載の組成物。
  128. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)緩衝液、MOPS緩衝液(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)、HEPES(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N−(2−エタンスルホン酸)緩衝液、ACES(2−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]エタンスルホン酸)緩衝液、ADA(N−(2−アセトアミド)2−イミノ二酢酸)緩衝液、AMPSO(3−[(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパンスルホン酸)緩衝液、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液、Bicine(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルグリシン)緩衝液、Bis−Tris(ビス−(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン緩衝液、CAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)緩衝液、CHES(2−(N−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)緩衝液、DIPSO(3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPS(N−(2−ヒドロキシエチルピペラジン)−N’−(3−プロパンスルホン酸)緩衝液、HEPPSO(N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、イミダゾール緩衝液、グリシン緩衝液、エタノールアミン緩衝液、MOPSO(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)緩衝液、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)緩衝液、POPSO(ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンウルホン酸)緩衝液、TAPS(N−トリス[ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸)緩衝液;TAPSO(3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸)緩衝液、TES(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸)緩衝液、トリシン(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン緩衝液)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項107に記載の組成物。
  129. 前記緩衝液が、重炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項128に記載の組成物。
  130. 前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項129に記載の組成物。
  131. 前記緩衝液が重炭酸ナトリウムである、請求項130に記載の組成物。
  132. 前記緩衝液がTris緩衝液である、請求項129に記載の組成物。
  133. 前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項129に記載の組成物。
  134. 前記組成物が、(i)浸透圧調整成分(osmolarcomponent);(ii)膀胱上皮の表面への組成物の持続的存在を可能にする化合物;(iii)抗細菌剤;(iv)抗真菌剤;(v)血管収縮剤;(vi)保存剤;又は(vii)抗炎症剤の1種又は複数をさらに含む、請求項107に記載の組成物。
  135. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液が重炭酸緩衝液である、請求項107に記載の組成物。
  136. 前記ヘパリノイドがヘパリンナトリウムであり、前記即時作用性麻酔薬が塩酸リドカインであり、前記緩衝液が重炭酸ナトリウム緩衝液である、請求項107に記載の組成物。
  137. 前記ヘパリノイドがヘパリンであり、前記即時作用性麻酔薬がリドカインであり、前記緩衝液がリン酸緩衝液である、請求項107に記載の組成物。
  138. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約1000単位〜約250,000単位、又は、単位用量当たりヘパリン約0.5mg〜約1250mgである、請求項118に記載の組成物。
  139. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約40,000単位、又は、単位用量当たりヘパリン約200mgである、請求項138に記載の組成物。
  140. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約50,000単位、又は、単位用量当たりヘパリン約250mgである、請求項138に記載の組成物。
  141. 前記組成物中のヘパリンの量が、該組成物の単位用量当たり約60,000単位、又は、単位用量当たりヘパリン約300mgである、請求項127に記載の組成物。
  142. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約10mg〜約400mgである、請求項126に記載の組成物。
  143. リドカインの量が、単位用量当たりリドカイン約200mgである、請求項142に記載の組成物。
  144. 女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される下部尿路障害を、治療し、改善し、又は予防するために製剤化される、請求項107に記載の組成物。
  145. 間質性膀胱炎を治療し、改善し、又は予防するために製剤化される、請求項144に記載の組成物。
  146. 請求項107に記載の組成物の治療有効量を、それを必要としている対象の膀胱に点滴注入するステップを含む、下部尿路障害を治療し、改善し、又は予防する方法であって、該下部尿路障害は、女性における細菌性膀胱炎、真菌性/酵母性膀胱炎、外陰部前庭炎、外陰痛、性交疼痛、尿道症候群、及び子宮内膜症;男性における前立腺炎及び慢性骨盤痛症候群;並びに男性又は女性における放射線誘発性膀胱炎、化学療法誘発性膀胱炎、間質性膀胱炎、及び過活動膀胱からなる群から選択される方法。
  147. 前記下部尿路障害が間質性膀胱炎である、請求項146に記載の方法。
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