JP2016516475A - ビリルビンレベルを推定すること - Google Patents

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Abstract

ビリルビンレベルを推定するためのシステム、方法、およびデバイスが、提供される。一側面では、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法は、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関する画像データを受信するステップを含む。皮膚領域に関する色平衡化画像データは、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成される。患者におけるビリルビンレベルは、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて推定される。

Description

(関連出願)
本願は、2013年3月12日に出願された、米国仮出願第61/777,097号の利益を主張するものであり、該出願は、参照により本明細書中に援用される。
新生児の推定60〜84%が、赤血球の破壊によって産生される自然発生化合物である、過剰ビリルビンの蓄積(高ビリルビン血症)によって生じる皮膚の黄変をもたらす、新生児黄疸を発症している。本症状は、典型的には、無害であって、数日以内に寛解するが、高度に上昇したビリルビンレベルは、聴覚消失、脳性麻痺、重度の発達遅延、またはさらに死亡によって特徴付けられる破壊的かつ不可逆的神経症状である、核黄疸につながり得る。
幼児におけるビリルビンレベルを監視するための現在のアプローチは、典型的には、病院環境における反復試験を要求する。ビリルビンの血液濃度は、血液サンプルから測定された血清総ビリルビン(TSB)によって、または非侵襲的であるが、コストがかかる器具を使用して遂行される、経表皮的ビリルビン測定装置(TcB)測定を介して、判定されることができる。これらの試験は、多くの場合、リソースが不足した環境では利用不可能であって、したがって、核黄疸の早期検出および治療を妨げる。これらの試験の代替として頻繁に使用される、視覚的査定は、多くの場合、不正確であって、照明または皮膚色調等の要因によって混同され得る。故に、改良されたアプローチが、過剰ビリルビンレベルに関する非侵襲的かつ費用効果的スクリーニングを提供するために必要とされる。
ビリルビンレベルを推定するためのシステム、方法、およびデバイスが、提供される。多くの実施形態では、モバイルデバイスが、患者の皮膚および色較正標的の画像データを捕捉するために使用される。画像データは、ビリルビンレベルの推定を生成するために処理される。画像処理は、画像データを複数の異なる色空間に変換し、照明、皮膚色調、および他の潜在的に混同させる要因によって生じる色の差異を補償しながら、皮膚の全体的黄変の査定を促進するステップを含むことができる。本明細書に説明されるスクリーニング技法は、特殊医療機器を要求せずに、外来環境(例えば、患者の自宅)において、ユーザ(例えば、両親、医療従事者、地域の保健従業員)によって実践され、それによって、ビリルビン監視の便宜性、利便性、および費用効果性を改善することができる。
したがって、第1の側面では、患者におけるビリルビンのレベルを推定するための方法が、提供される。本方法は、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関する画像データを受信するステップを含む。皮膚領域に関する色平衡化画像データは、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成される。患者におけるビリルビンレベルは、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて推定される。多くの実施形態では、画像データは、任意の好適な撮像デバイスを用いて得られることができる。撮像デバイスは、外部レンズ、フィルタ、または他の特殊ハードウェア等、付加的アタッチメントまたは機器から独立して、画像データを収集することができる。
ビリルビンレベルは、特定の時点における患者の皮膚色の画像データのみを使用して、または皮膚色画像データとベースライン皮膚色画像データを比較することによって、推定されることができる。例えば、本方法はさらに、患者が基準ビリルビンレベルを有するときに対応する患者に関するベースライン皮膚色データ(例えば、ベースラインデータが誕生後24時間以内に得られるとき、約ゼロである)を受信するステップを含むことができる。ビリルビンレベルは、ベースライン皮膚色データと皮膚領域に関する色平衡化画像データとの間の1つまたはそれを上回る差異に基づいて推定されることができる。患者に関するベースライン皮膚色データは、患者が基準ビリルビンレベルを有するときの患者に関するベースライン画像データを捕捉することによって生成されることができる。ベースライン画像データは、皮膚領域およびベースライン色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に対応することができる。皮膚領域に関する色平衡化ベースライン画像データは、ベースライン色較正標的および皮膚領域に対応するベースライン画像データのサブセットに基づいて、生成されることができる。ベースライン皮膚色データは、皮膚領域に関する色平衡化ベースライン画像データに基づいて、生成されることができる。
標準化された色較正標的が、色平衡化プロセスを促進するために使用されることができる。色較正標的は、白色領域を含む、複数の標準化された色領域を含むことができる。標準化された色領域は、黒色領域、灰色領域、薄茶色領域、シアン色領域、マゼンタ色領域、黄色領域、および濃茶色領域を含むことができる。色較正標的は、少なくとも部分的に、皮膚領域を暴露し、皮膚領域に関する画像データの捕捉を可能にするように構成される、開口部を画定することができる。標準化された色領域は、開口部を囲繞する既知の配列に配置されることができる。故に、皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するためのプロセスは、受信された画像データを処理し、暴露された皮膚領域に対応する画像データのサブセットおよび白色領域に対応する画像データのサブセットを識別するステップを含むことができる。白色領域データは、処理され、白色領域に関して観察された色値を判定することができる。暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データは、白色領域に関して観察された色値に基づいて、生成されることができる。白色領域に関して観察された色値は、赤色、緑色、青色(RGB)色空間値等、任意の好適な色空間値を含むことができる。
画像データは、皮膚の黄変を検出するために、複数の異なる色空間に変換されることができる。例えば、皮膚領域に関する色平衡化画像データは、RGB色空間データを含むことができ、患者におけるビリルビンのレベルを推定する方法はさらに、RGB色空間データを少なくとも1つの他の色空間に変換し、少なくとも1つの他の色空間のための暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップを含むことができる。少なくとも1つの色空間は、(a)シアン色、マゼンタ色、黄色、および黒色(CMYK)色空間、(b)YCbCr色空間、および/または(c)Lab色空間を含むことができる。
複数の有彩色および無彩色特徴は、画像データに基づいて、生成されることができる。いくつかの事例では、受信された画像データは、フラッシュ照射を使用して得られた画像およびフラッシュ照射を使用せずに得られた画像を含むことができる。ビリルビンレベルを推定するステップは、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴を処理し、ビリルビンレベルの第1の推定範囲を複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つから選択するステップを含むことができる。特徴は、ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づくアプローチを使用して処理され、ビリルビンレベルの最終推定値を生成することができる。複数の異なるビリルビン範囲は、低範囲、中範囲、および高範囲を含むことができる。複数の特徴は、複数の異なる色空間に関する皮膚領域の選択された色値を含むことができる。いくつかの事例では、複数の特徴は皮膚領域を横断する色勾配の計算を含むことができる。
ビリルビンレベルの推定は、1つまたはそれを上回る回帰を行うステップを伴うことができる。例えば、特徴を処理し、ビリルビンレベルの第1の推定範囲を選択するステップは、(a)線形回帰、(b)カプセル化k最近傍回帰、(c)ラッソ回帰、(d)LARS回帰、(e)弾性ネット回帰、(f)線形カーネルを使用したサポートベクトル回帰、(g)より高い加重をより高率のビリルビン値に割り当てるサポートベクトル回帰、および(h)ランダムフォレスト回帰のうちの少なくとも1つを含む、一連の回帰を行うステップを含むことができる。特徴を処理し、ビリルビンレベルの第1の推定範囲を選択するステップは、(a)線形回帰、(b)カプセル化k最近傍回帰、(c)ラッソ回帰、(d)LARS回帰、(e)弾性ネット回帰、(f)線形カーネルを使用したサポートベクトル回帰、(g)より高い加重をより高率のビリルビン値に割り当てるサポートベクトル回帰、および(h)ランダムフォレスト回帰を含む、一連の回帰を行うステップを含むことができる。ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づく処理アプローチを使用するステップは、最終ランダムフォレスト回帰のための特徴として、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴ならびにビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲を使用する、最終ランダムフォレスト回帰を行うステップを含むことができる。いくつかの事例では、ビリルビンレベルを推定するステップは、患者の皮膚に関する色空間値を判定し、判定された色空間値に基づく処理アプローチを使用して、ビリルビンレベルを推定するステップを含む。回帰方程式はまた、ベースライン画像からの特徴(例えば、1つまたはそれを上回る色空間からの色空間値)を含むことができる。
別の側面では、患者におけるビリルビンのレベルを推定するように構成される、モバイルデバイスが、提供される。本デバイスは、ある視野に関する画像データを捕捉するように動作可能なカメラと、カメラと動作可能に結合されるプロセッサと、プロセッサと動作可能に結合されるデータ記憶デバイスとを含む。データ記憶デバイスは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、カメラによって捕捉された画像データを受信させる命令を記憶することができ、画像は、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む。命令は、プロセッサに、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて、皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成し、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて、患者におけるビリルビンレベルを推定させることができる。多くの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイス(例えば、レンズ、フィルタ)または任意の他の特殊モバイルデバイス機器への任意の外部アタッチメントから独立して、ビリルビンレベルを推定するために使用されることができる。
色較正標的は、少なくとも部分的に、皮膚領域を暴露し、皮膚領域に関する画像データの捕捉を可能にするように構成される、開口部を画定することができ、白色領域を含む、複数の標準化された色領域を含むことができる。命令は、プロセッサに、受信された画像データを処理し、暴露された皮膚領域に対応する画像データのサブセットおよび白色領域に対応する画像データのサブセットを識別させることができる。白色領域データは、処理され、白色領域に関して観察された色値を判定することができる。色平衡化RGB画像データは、白色領域に関して観察された色値に基づいて、暴露された皮膚領域のために生成されることができる。暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データは、色平衡化RGB画像データを少なくとも1つの他の色空間に変換することによって、少なくとも1つの他の色空間に関して生成されることができる。複数の正規化された有彩色および無彩色特徴は、処理され、ビリルビンレベルの第1の推定範囲を複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つから選択することができる。特徴は、ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づくアプローチを使用して処理され、ビリルビンレベルの最終推定値を生成することができる。
代替として、または加えて、暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データは、処理され、患者の皮膚に関する色空間値を判定することができる。複数の正規化された有彩色および無彩色特徴は、判定された患者の皮膚の色空間値に基づくアプローチを使用して処理され、ビリルビンレベルを推定することができる。
本明細書に説明されるモバイルデバイスはさらに、視野を選択的に照射するように動作可能なフラッシュユニットを含むことができる。ビリルビンレベルを推定するために処理される受信画像データは、フラッシュユニットによって照射されている視野を用いて捕捉された画像およびフラッシュユニットによって照射されていない視野を用いて捕捉された画像を含むことができる。
別の側面では、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法が、提供される。本方法は、モバイルデバイスから、患者の皮膚領域および色較正標的を含む、画像に関する画像データを受信するステップを含む。皮膚領域に関する色平衡化画像データは、1つまたはそれを上回るプロセッサを介して、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成されることができる。患者におけるビリルビンレベルは、1つまたはそれを上回るプロセッサを介して、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて推定されることができる。推定されたビリルビンレベルは、モバイルデバイスに伝送されることができる。多くの実施形態では、画像データを受信するステップおよび推定されたビリルビンレベルを伝送するステップのうちの少なくとも1つは、ショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージングを使用して行われる。画像データは、外部アタッチメント、ハードウェアアドオン、または任意の他の特殊機器を使用せずに、モバイルデバイスによって得られることができる。
本発明の他の目的および特徴は、明細書、請求項、および添付の図のレビューによって明白となるであろう。
本発明の新規特徴は、添付の請求項に具体的に説明される。本発明の特徴および利点のより深い理解は、本発明の原理が利用される例証的実施形態を記載する以下の発明を実施するための形態と、付随の図面とを参照することによって得られるであろう。
図1Aは、実施形態による、新生児黄疸を治療するための光線療法の使用のためのガイドラインを図示する。 図1Bは、実施形態による、新生児黄疸を治療するための交換輸血の使用のためのガイドラインを図示する。 図1Cは、新生児黄疸と関連付けられたリスクを査定するためのBhutaniノモグラムを図示する。 図2は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するために使用される画像データを捕捉するためのモバイルデバイスの使用を図示する。 図3Aから図3Dは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するために使用される画像データを捕捉するためのモバイルデバイスと併用される、色較正標的を図示する。 図3Aから図3Dは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するために使用される画像データを捕捉するためのモバイルデバイスと併用される、色較正標的を図示する。 図3Aから図3Dは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するために使用される画像データを捕捉するためのモバイルデバイスと併用される、色較正標的を図示する。 図3Aから図3Dは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するために使用される画像データを捕捉するためのモバイルデバイスと併用される、色較正標的を図示する。 図4Aから図4Cは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルアプリケーションの例示的ユーザインターフェースを図示する。 図4Aから図4Cは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルアプリケーションの例示的ユーザインターフェースを図示する。 図4Aから図4Cは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルアプリケーションの例示的ユーザインターフェースを図示する。 図5Aから図5Fは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定する際に使用するために収集される例示的画像データを図示する。 図6は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法を図示する。 図7は、多くの実施形態による、患者の皮膚に関する色平衡化画像データを生成するための方法を図示する。 図8は、多くの実施形態による、画像内の標準化された色領域の識別を図示する。 図9Aは、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法を図示する。 図9Bは、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法の別の実施例を図示する。 図10は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法を図示する。 図11Aは、多くの実施形態による、ベースライン皮膚色データを使用してビリルビンレベルを推定するための方法を図示する。 図11Bは、多くの実施形態による、ベースライン皮膚色データを生成するための方法を図示する。 図12は、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルデバイスを図示する。 図13は、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのデータ処理システムと通信する、モバイルデバイスを図示する。
本明細書に説明されるシステム、デバイス、および方法は、患者(例えば、幼児または成人)におけるビリルビンレベルを推定するための改良されたアプローチを提供する。好適なソフトウェアを用いて構成されたモバイルデバイスが、患者の皮膚および標準化された色較正標的の画像を捕捉するために使用されることができる。皮膚および標的の画像データは、患者におけるビリルビンレベルを推定するために分析される、色平衡化画像データを生成するために使用されることができる。例えば、色平衡化画像データは、皮膚の黄変を表す特徴を抽出するために、複数の異なる色空間に変換されることができ、これらの特徴は、ビリルビン推定値を生成するために、複数の回帰において使用されることができる。侵襲的血液試験に依拠するか、またはコストがかかる器具類を利用するかのいずれかである、ビリルビンレベルを測定するための既存のアプローチとは対照的に、本明細書に説明されるシステム、デバイス、および方法は、パーソナルモバイルデバイスを使用して、非医療従事者によって容易に行われることができる、便宜的、可搬性、かつ安価なビリルビンレベル推定を可能にし、それによって、ビリルビン監視の利便性および費用効果性を改善する。有利には、本明細書に説明される方法は、外部アタッチメント、ハードウェアアドオン、または任意の他の特殊モバイルデバイス機器の使用を要求せずに、モバイルデバイス上で行われることができる。着目すべきは、開示される技法は、高ビリルビンレベルでは、正確度の低下を呈する、TcB測定とは対照的に、広範囲のビリルビン濃度にわたって、正確なビリルビンレベル推定を提供する。加えて、本明細書に説明される方法は、皮膚色調ならびに異なる照明条件における多様性を考慮し、それによって、非侵襲的ビリルビンレベル推定の正確度および柔軟性を改善する。さらに、モバイルデバイスソフトウェアプラットフォームの使用は、本明細書に説明される推定方法およびアルゴリズムの容易かつ迅速なアップデートを可能にし、したがって、必要に応じて、改良およびアップグレードが行われることを可能にする。
ここで、図面を参照すると、図1Aは、新生児黄疸を治療するための光線療法の使用のためのガイドラインを図示する。同様に、図1Bは、新生児黄疸を治療するための交換輸血の使用のためのガイドラインを図示する。ガイドラインは、医療従事者によって、幼児の年齢、血清総ビリルビン(TSB)、妊娠期間(例えば、≧35週)、および他の危険因子に基づいて、適切な治療過程を判定するために使用されることができる。危険因子として、同種免疫性溶血性疾患、G6PD欠乏症、仮死、有意な睡眠過度、温度不安定性、敗血症、酸血症、または3.0グラム/デシリットルを下回るアルブミンレベルが挙げられ得る。図1Aおよび1Bに描写される曲線は、低リスク、中リスク、および高リスク幼児に関する例示的治療閾値を示す。
図1Cは、新生児黄疸と関連付けられたリスクを査定するためのBhutaniノモグラム110を図示する。Bhutaniノモグラム110は、医療従事者によって、幼児の生後年齢およびビリルビンレベルに基づいて、高ビリルビン血症を発症する幼児のリスクを査定するために使用されることができる。例えば、Bhutaniノモグラム110は、低リスクゾーン114、低中間リスクゾーン116、高中間リスクゾーン118、および高リスクゾーン120を定義するために使用される、複数のパーセンタイル曲線112を含むことができる。
図2は、多くの実施形態による、ビリルビンレベルのモバイルデバイスベースの推定を図示する。モバイルデバイス202(例えば、スマートフォン、タブレット)等の撮像デバイスが、患者206の皮膚領域204および色較正標的208の画像を捕捉するために使用されることができる。本明細書に説明されるアプローチの好適な皮膚領域として、前額部および胸骨、ならびに均等に照明される可能性がある皮膚の任意の他の顕著な平坦領域が挙げられる。加えて、黄疸は、典型的には、最初に、前額部に現れ、身体の下方に徐々に進行するため、前額部により近い領域は、潜在的に、診断のためにより情報が豊富であり得る。故に、多くの実施形態では、色較正標的208は、胸骨近傍の患者206の腹部上にある。モバイルデバイス202は、画像データを記録するためのカメラ(図示せず)と、画像データに基づいてビリルビンレベルを推定するためのモバイルソフトウェアアプリケーション(「モバイルアプリ」または「アプリ」)のユーザインターフェース(UI)を提示するために使用されるディスプレイ210とを含む。モバイルデバイス202は、ユーザが、本明細書に説明される方法を行うために、他の器具類またはハードウェアが色較正標的208に加えて必要とされず、彼らのパーソナルデバイス上にモバイルアプリをインストールのみする必要があるように、ユーザ(例えば、両親、医療従事者、地域の保健従業員等)のパーソナルデバイスであることができる。着目すべきは、モバイルデバイス202は、外部レンズ、フィルタ、または他の特殊モバイルデバイス機器等のモバイルデバイスに対する任意のさらなるアタッチメントまたは付属品から独立して、本明細書に説明される方法を実践するために使用されることができる。モバイルデバイス202のための好適なソフトウェアおよびハードウェア構成要素に関する付加的詳細は、以下にさらに詳細に提供される。
図3Aから図3Dは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルデバイスと併用されることができる、色較正標的を図示する。本明細書に説明される色較正標的(また、「色較正カード」および「色カード」としても知られる)は、皮膚画像データの得られた色平衡に影響を及ぼす照明条件または他の環境条件における差異を考慮するために使用されることができる。図3Aを参照すると、色較正標的300は、長方形カード302上に提供されることができる。カード302は、ほぼ名刺サイズ等、患者(例えば、幼児)の皮膚上に留置するために好適な任意のサイズのカード用紙であることができる。いくつかの事例では、カード302は、患者間の病原の拡散を防止するように、滅菌可能または使い捨てであることができる。色較正標的300は、カード302上に印刷され得る、複数の標準化された着色領域304を含むことができる。着色領域304は、任意の好適なサイズ、数、または形状(例えば、正方形、長方形、多角形、円形、楕円形等)であることができる。例えば、色較正標的300は、8つの同じサイズの正方形着色領域304a−hを含むように描写される。標準化された着色領域304はそれぞれ、異なる色(例えば、黒色、灰色、白色、シアン色、マゼンタ色、黄色、薄茶色、濃茶色)であって、カード302上の既知の配列に位置付けられることができる。例えば、図3Aの実施形態では、304aは、黒色領域であって、304bは、灰色領域(例えば、50%灰色)であって、304cは、白色領域であって、304dは、薄茶色領域(例えば、第1の皮膚色調)であって、304eは、シアン色領域であって、304fは、マゼンタ色領域であって、304gは、黄色領域であって、304hは、濃茶色領域(例えば、第2の皮膚色調)である。他の色の配列および組み合わせもまた、使用されることができる。さらに、カード302の裏側(図示せず)は、カード302が患者の皮膚に可撤性に取り付けられることを可能にする、1つまたはそれを上回る接着剤領域を含むことができる。裏側はまた、付随のモバイルアプリをそのパーソナルモバイルデバイス上にダウンロードする方法に関する、ユーザのための指示等の関連指示を含むことができる。
図3Bは、色較正標的320の代替実施形態を図示する。色較正標的320は、実質的に、色較正標的300に類似するが、また、開口部322も画定する。開口部322は、色較正標的300が患者上に留置されると、着目皮膚領域が開口部322を通して暴露されるように位置付けられることができる。開口部322は、標的320によって、全体的に画定される(例えば、完全に囲繞される)または部分的に画定される(例えば、部分的に囲繞される)ことができる。白色領域を含む、複数の標準化された色領域324が、既知の配列において、開口部322の周囲に位置付けられることができる。図3Bの実施形態はさらに、合計10の異なる標準化された色領域のために、薄灰色、中間灰色、および濃灰色領域を含む。図3Cは、正方形カード342上に提供される色較正標的340を図示し、複数の標準化された色領域344は、正方形開口部346を囲繞する。色領域344のうちのいくつかは、白色によって境界される中心黒色正方形を含む、色領域348等の2つまたはそれを上回る色を含むことができる。図3Dは、開口部364を囲繞する複数の標準化された色領域362を有する、色較正標的360を図示する。開口部364は、色領域362の一部または全部に隣接することができる。色領域362は、異なる縦横比を伴う一連の長方形領域として図3Dに描写される。本明細書に説明される色較正標的の色領域の色、幾何学形状、および配列は、以下に論じられる実施形態等の使用されるべき画像処理および分析方法に基づいて選択されることができる。
図4Aから図4Cは、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルアプリの例示的ユーザインターフェース(UI)を図示する。図4Aは、患者に関連する種々の統計および測定基準を表示するための概要UI400を図示する。UI400は、患者識別情報402(例えば、患者名、研究ID番号)、出産時刻404、および任意の利用可能なビリルビンレベル結果406(例えば、TSBおよび/またはTcB結果)を含むことができる。UI400はまた、ユーザが、患者の画像データ(例えば、ビデオサンプルまたは写真サンプル)を収集することを可能にする、ボタン408または他の双方向要素を含むことができる。いくつかの事例では、ビデオサンプルは、モーションブラーの問題を排除するために有利であり得る。図4Bは、ユーザが患者の画像データを捕捉するのを補助するための指示UI420を図示する。UI420は、ユーザに、適切なステップを行うように指図する、グラフィカルおよび/またはテキスト指示422を含むことができる。例えば、指示422は、ユーザに、色較正標的を胸骨の下方の患者の腹部上に留置するように指示することができる。多くの実施形態では、指示422は、医療訓練を伴わずに、個人によって容易に理解されるように適合され、それによって、非医療従事者が、モバイルアプリを動作させることを可能にする。図4Cは、画像捕捉プロセスの間、ユーザに表示されるライブプレビューUI440を図示する。UI440は、モバイルデバイスのカメラの現在の視野のビデオプレビュー442を含むことができる。UI440は、1つまたはそれを上回る位置決め標的444を含み、ユーザが、モバイルデバイスを位置付けるのを補助することができる。例えば、位置決め標的444は、色較正標的の適切な留置を示すために、ビデオプレビュー422上にオーバーレイされたボックス、フレーム、または着色領域であることができる。位置決め標的444のサイズおよび場所は、患者からのモバイルデバイスの距離を最適範囲内に制約し、また、視野が適切な皮膚領域および色較正標的を適正に捕捉することを確実にするように選択されることができる。いったん視野が正しく整合されると、ユーザは、記録ボタン446をタップすることによって、画像データを記録することができる。画像収集および分析プロセスに関する付加的詳細は、以下に提供される。
図5Aから図5Fは、多くの実施形態による、モバイルアプリによって収集された例示的画像データを図示する。記録プロセスに続いて、モバイルアプリは、レビューおよび承認のために、画像データをユーザに表示することができる。さらに、捕捉された画像が処理および分析のために十分な品質であることを確実にするために、モバイルアプリは、画質を検出するための機能性を含み、品質閾値を満たしていない画像に関してユーザにアラートし、それによって、再撮影を余儀なくすることができる。図5Aは、照明が満足のゆくものであって、患者および色較正標的が両方とも、明白に可視である、十分な品質の画像500を図示する。図5Bは、画像の一部がグレアによって妨害されている、不十分な画像502を図示する。図5Cは、画像が明るすぎる、不十分な画像504を図示する。図5Dは、色較正標的が部分的に妨害されている、不十分な画像506を図示する。図5Eは、画像が影によって部分的に妨害されている、不十分な画像508を図示する。図5Fは、画像が暗すぎる、不十分な画像510を図示する。
図6は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法600を図示する。方法600は、本明細書に説明される全他の方法と同様に、モバイルデバイスまたはモバイルデバイスと通信する別個のコンピューティングシステム(例えば、遠隔サーバ)等、本明細書に開示されるシステムおよびデバイスのいずれかを使用して実践されることができる。方法600のあるステップは、本明細書に説明される全他の方法と同様に、随意であることができる、あるいは本明細書に開示される他の方法の好適なステップと組み合わせられる、またはそれの代用とされてもよい。
作用610では、画像データが、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関して受信される。画像データは、本明細書に前述のように、モバイルデバイスのカメラを使用して収集されることができる。画像データは、写真データ、ビデオデータ、または好適なそれらの組み合わせを含むことができる。写真データおよびビデオデータは、連続して、または同時に、捕捉されることができる(例えば、画像は、ビデオ記録の間に撮影される)。画像データは、フラッシュ照射を使用して、および/または使用せずに得られることができる。いくつかの事例では、フラッシュ照射は、得られた画像内の照明がフラッシュ照射からの寄与によってのみ判定されるように、環境照明をキャンセルするために使用されることができる。これは、より一貫した照明を産生するために、または環境照明が準最適(例えば、暗すぎる、著しく着色される等)である状況において有利であり得る。
多くの実施形態では、画像データは、モバイルデバイスのフラッシュユニットならびに撮影される画像のシーケンスおよび数を制御する、モバイルアプリを使用して収集される。例えば、アプリは、モバイルデバイスの初期位置決めの間、ユーザが、画像内のグレアの量を査定し(例えば、ビデオプレビューを介して)、グレアを低減または排除するために、必要に応じて、デバイスを再位置付けし得るように、フラッシュユニットをオンにすることができる。記録プロセスの間、アプリは、モバイルデバイスを制御し、最初に、フラッシュユニットをオンにして画像データを得て、次いで、フラッシュユニットをオフにして画像データを得て、それによって、それぞれ、フラッシュ照射ありおよびなしの2つの画像セットを生成することができる。例えば、ユーザが、画像捕捉プロセスを開始すると(例えば、記録ボタンを押下することによって)、アプリは、前半は、フラッシュユニットをオンにして、後半は、オフにして、患者および較正標的のビデオを記録するように構成されることができる。アプリはまた、それぞれ、ビデオ記録の前半および後半の間に撮影される、2つの写真を捕捉することができる。ビデオの全体長は、約10秒等の任意の好適な時間であることができる。画像捕捉プロセスのタイミングはさらに、モバイルデバイスの画像センサ(例えば、電荷結合素子(CCD)アレイ)が、次の画像が撮影される前に安定することを確実にするように構成されることができる。例えば、アプリは、各画像セットを記録する前に、規定遅延時間(例えば、3〜4秒)を含むことができる。
前述のように、いったん画像捕捉シーケンスが完了すると、モバイルアプリは、画像データを分析し、後続使用のために十分な品質であるかどうかを判定することができる。例えば、アプリは、好適な画像分析技法(例えば、コンピュータビジョン)を実装し、画質を査定することができる。例示的手技は、色較正標的を捕捉された画像データから抽出し、較正標的の各色領域を横断した色一貫性をチェックする(例えば、色領域毎の画素値の標準偏差が所定の閾値を下回るかどうかを判定する)、およびユーザが本試験に合格しない任意の画像を再撮影することを推奨することを伴う。いくつかの事例では、アプリは、画像データの少なくともいくつかが品質基準を満たす可能性を最大限にするように、セッションあたり複数のセットの画像データを捕捉するように構成されることができる。承認された画像は、次いで、以下にさらに詳細に説明されるように、モバイルデバイス上で処理される、または処理のために、別個のコンピューティングシステムに伝送されることができる。
作用620では、皮膚領域に関する色平衡化画像データが、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成される。色平衡化は、画像データの色コンテンツが、環境照明(例えば、強度、色、タイプ(ハロゲン蛍光、自然等))に基づいて、著しく変動し得るため、異なる照明条件を補償するために行われることができる。多くの実施形態では、画像データは、最初に、3つの赤色、緑色、青色(RGB)色チャネルを画像の全体的ルミネセンスで除算することによって正規化される。さらに、色較正標的の標準化された色領域のうちの1つまたはそれを上回るものに関して観察された画素色値は、以下に論じられるように、画像データ内の皮膚領域に適用される色平衡化調節を判定するために使用されることができる。
作用630では、患者におけるビリルビンレベルが、皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて推定される。高ビリルビン血症は、皮膚の黄変をもたらすため、ビリルビンレベルは、色平衡化皮膚領域画像データ内の黄色の量に基づいて判定されることができる。本判定は、色平衡化画像データを皮膚の全体的黄変の定量化を促進するために選択された複数の異なる色空間に変換すること等、任意の好適な技法を使用して行われることができる。変換された画像データから生成された画像特徴は、患者の身体中のビリルビンの濃度を推定するために設計される一連の機械学習回帰に入力されることができる。これらのアプローチは、以下にさらに詳細に論じられる。
図7は、多くの実施形態による、色平衡化画像データを生成するための方法700を図示する。方法700は、前述のように、患者の皮膚領域および色較正標的の得られた写真および/またはビデオデータに適用されることができる。作用710では、受信された画像データは、暴露された皮膚領域に対応する画像データおよび白色領域に対応する画像データを識別するために処理される。例えば、画像データは、色較正標的および着目皮膚領域(例えば、胸骨、前額部)の色領域の画素値を抽出するように区画化されることができる。色較正標的に関して、モバイルアプリUIが、較正標的を整合させるための位置決め標的(例えば、図4Cの位置決め標的444)を含む場合、画像データ内の色較正標的の近似画素座標は、すでに既知であって、色領域に関する検索空間は、適宜、制約されることができる。色領域の位置決めは、較正標的上の少なくとも2つの色領域を識別することによって判定されることができる。
図8は、多くの実施形態による、画像内の標準化された色領域の識別を図示する。色領域区画化プロセスは、所定の閾値を画像に適用するように構成される好適なアルゴリズムを介して、実装されることができる。多くの実施形態では、シアン色、マゼンタ色、および黄色領域は、別々の色相および比較的に高飽和を有するため、アルゴリズムは、最初に、これらの領域の少なくとも2つの識別を試みる。アルゴリズムは、画像データを色相飽和値(HSV)色空間に変換し、経験的に判定された閾値を色相および飽和チャネルに適用し、それによって、閾値色相画像800および閾値飽和画像802を得ることができる。「AND」演算が、2つの閾値画像に行われ、規定の色領域を画像の残りから分離し、それによって、区画化された画像804を産生することができる。さらに、各色領域の近似サイズが、事前に判定されるため、本情報は、色領域を画像データ内の雑音から区別するために使用されることができる(例えば、エッジ検出、モルフォロジー演算等を使用して)。アルゴリズムは、次いで、輪郭検出を使用して、色領域の境界を識別することができ、輪郭平滑化が、Douglas−Peukerアルゴリズム等の好適な技法を使用して行われる。色領域の全体的配列は、既知であるため、いったん2つの色領域の位置が判定されると、較正標的の全体的配向が、白色領域を含む、他の領域の位置を外挿するために計算および使用されることができる。
作用720では、白色領域データは、白色領域に関して観察された色値を判定するために処理される。作用730では、暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データが、白色領域に関して観察された色値に基づいて生成される。白色領域に関して観察された色値は、RGB色値を含むことができ、これは、皮膚領域に関する画像のRGB値を調節するために使用されることができる。例えば、白色領域に関して観察された色値x=(R’,G’,B’)の場合、皮膚領域に関して調節される色値(R,G,B)は、以下によって得られることができる。
Figure 2016516475
式中、K=(R’,G’,B’)は、色較正標的に関する白色領域の未加工観察色値である。
図9Aは、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法900を図示する。方法900は、本明細書に前述のように得られる色平衡化RGB画像データを使用して、実践されることができる。作用910では、色平衡化RGB画像データは、少なくとも1つの他の色空間に変換され、少なくとも1つの他の色空間のための暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成する。前述のように、色平衡化皮膚領域画像データの黄変は、患者の身体におけるビリルビンレベルと相関する。多くの実施形態では、モバイルデバイスの画像センサ(例えば、CCDまたはCMOSセンサ)が、反射された光を赤色、緑色、および青色波長に内挿し、画像センサが、黄色波長帯域の反射を明確に捕捉することを防止することができる。故に、色平衡化RGBデータは、シアン色、マゼンタ色、および黄色(CMY);シアン色、マゼンタ色、黄色、および黒色(CMYK);YCbCr;またはLab色空間等、複数の異なる色空間に変換されることができる。色空間の任意の好適な数または組み合わせが、使用されることができる。例えば、多くの実施形態では、RGB画像データは、CMYK、YCbCr、およびLab色空間に変換される。代替として、RGB画像データは、CMY、YCbCr、およびLab色空間に変換されることができる。
作用920では、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴が、複数の異なるビリルビン範囲からビリルビンレベルの第1の推定範囲を選択するために処理される。特徴は、皮膚領域に関する有彩色および/または無彩色(例えば、ルミネセンス)値であることができ、各特徴は、使用される色空間の色空間値に対応する。いくつかの事例では、特徴は、皮膚領域を横断する1つまたはそれを上回る色勾配の計算を含むことができる。特徴の任意の好適な数および組み合わせが、使用されることができる。例えば、3つの特徴が、4つの色空間(例えば、RGB、CMY、YCbCr、LabまたはRGB、CMYK、YCbCr、Lab)のそれぞれから抽出され、12の有彩色および無彩色特徴を得ることができる。さらに、特徴は、それぞれ、フラッシュ照射ありおよびフラッシュ照射なしで得られた画像データから別個に抽出され、合計24の有彩色および無彩色特徴をもたらすことができる。特徴は、方法600の作用620に関して本明細書に前述のように、画像の全体的ルミネセンスに基づいて正規化されることができる。抽出される特徴は、ビリルビンレベルを推定するために使用される機械学習回帰への入力として使用されることができる。回帰は、抽出された特徴の一部または全部を利用することができ、使用される特徴の最適サブセットは、機械学習技法に基づいて選択される。本明細書に説明される機械学習回帰は、臨床患者データ等の好適なデータセットに関して訓練されることができ、パラメータおよび非パラメータ回帰モデルの任意の好適な数および組み合わせを組み込むことができる。本明細書に説明される方法と併用するために好適な例示的回帰は、以下に提供される。多くの実施形態では、最初に計算された特徴および選択されたリグレッサの出力が、推定されたビリルビンレベルを低、中、および高範囲等、複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つに分類するために使用される。
作用930では、特徴は、ビリルビンレベルの最終推定値を生成するために、ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づく処理アプローチを使用して処理される。作用920と同様に、正規化された有彩色および有彩色特徴が、1つまたはそれを上回る機械学習回帰に通知するために使用されることができる。回帰への入力は、以下により詳細に提供されるように、ビリルビンレベルの第1の推定範囲が、低、中、または高であるかどうかに基づいて、異なり得る。例えば、第1の推定範囲の分類は、機械学習回帰への入力として使用されることができる。作用920において行われる初期回帰の結果もまた、入力として使用されることができる。ビリルビン推定の本「2段階」アプローチは、直接推定と比較して、より正確な推定結果を生成するために使用されることができる。
図9Bは、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法950を図示する。方法950は、ビリルビンレベルのより正確な推定値を得るために、方法900と組み合わせて実践されることができる。方法900と同様に、方法950は、本明細書に前述のように得られる色平衡化RGB画像データを使用して、実践されることができる。作用960では、色平衡化RGB画像データが、方法900の作用910に関して前述のように、少なくとも1つの他の色空間に変換され、少なくとも1つの他の色空間のための暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成する。
作用970では、暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データは、患者の皮膚に関する色空間値を判定するために処理される。患者の皮膚に関する色空間値は、患者の皮膚色を薄色皮膚、中間色皮膚、および濃色皮膚等、複数の異なる皮膚色タイプのうちの1つに分類するために使用されることができる。皮膚色タイプは、患者の人種および/または民族性に関連し得る。皮膚色タイプは、皮膚領域の色値および/または色平衡化RGB画像データから得られる色較正標的に基づいて判定されることができる。例えば、皮膚領域は、色較正標的の1つまたはそれを上回る標準化された色領域(例えば、第1および第2の皮膚色調色領域)と比較され、皮膚色タイプを判定することができる。
作用980では、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴が、ビリルビンレベルを推定するために、判定された皮膚色に基づくアプローチを使用して処理される。正規化された有彩色および無彩色特徴は、方法900に関して前述のように、1つまたはそれを上回る異なる色空間に関する色平衡化画像データから抽出されることができる。特徴は、判定された皮膚色とともに、方法900の作用930と同様に、好適な機械学習回帰への入力として使用されることができる。
図10は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法1000を図示する。方法1000は、カメラから画像を得るステップ1002と、画像データを色平衡化するステップ1004と、色平衡化画像データから特徴抽出を行うステップ1006と、特徴に基づいて機械学習回帰を行うステップ1008と、ビリルビン推定値を生成するステップ1010とを含む。
画像データは、好適なモバイルアプリの制御下、モバイルデバイスのカメラから得られることができる(作用1002)。画像データのいくつかは、フラッシュ照射を用いて得られることができ、画像データのいくつかは、フラッシュ照射を用いずに得られることができる。いったんアプリが、画像が処理および分析のために十分な品質であることを検証すると、画像データは、色平衡化されることができる(作用1004)。色平衡化は、色較正標的に対応する画像データサブセットの識別と、本明細書に前述された閾値方法を使用した標的の標準化された色領域の自動区画化とを伴うことができる(作用1012)。区画化された白色領域は、画像データを白色平衡化し(作用1014)、それによって、色平衡化画像データを生成するために使用されることができる。色平衡化画像データは、RGB画像データであることができる。1つまたはそれを上回る特徴が、色平衡化画像データから抽出されることができる(作用1006)。特徴抽出プロセスは、本明細書に前述のように、RGB色空間からの画像データを複数の異なる色空間に変換するステップを伴うことができる(作用1016)。変換された画像データは、次いで、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴を計算するために使用されることができる(作用1018)。
抽出された特徴の一部または全部は、機械学習回帰への入力として使用されることができる(作用1008)。回帰の任意の好適な数および/または組み合わせが、使用されることができる。例えば、機械学習回帰の初期セットは、5つの異なる回帰を含むことができる(作用1020、1022、1024、1026、および1028)。例えば、第1の回帰は、1つまたはそれを上回るカプセル化k最近傍(kNN)回帰を含むことができる(作用1020)。本回帰は、既知の特徴およびビリルビン値のデータベースを利用することができる。未知の試験ベクトルが分析されるとき、凸包が、特徴のデータベース内の試験ベクトルの周囲に見出され得る。凸包からの特徴点は、次いで、線形回帰において使用されることができる。新しい回帰は、新しい試験点が分析される度に構築されることができる。包を作成するためのパラメータは、輝度の正規化された値(例えば、YCbCr色空間変換から)および「緑色」チャネル(例えば、RGB色空間から)であることができる。これは、凸包計算が2次元においてのみ生じ、したがって、凸包内の点の数が扱いやすい(例えば、約4〜6つの点)ことを保証するために使用されることができる。
第2の回帰は、1つまたはそれを上回るラッソ回帰および/または1つまたはそれを上回る最小角度回帰(LARS)を含むことができる(作用1022)。LARSは、抽出された特徴の合計セットから、前向き特徴選択の変形を使用して、どの特徴が最も有用であるかを決定するために有用であり得る。例えば、特徴セットからの最良予測値が、各特徴から単一特徴の線形回帰を展開することによって選定されることができる。最も相関する出力が、「第1」の特徴として選定されることができる。本予測は、残余を得るために出力から減算されることができる。アルゴリズムは、出力に対する第1の特徴と残余に対するほぼ同一の相関を伴う別の特徴を見出すことを試みるという点において、他の前向き特徴選択アルゴリズムから分かれ得る。これは、次いで、2つの推定値間の「等角」方向を見出すことができ、等角方向に沿った新しい残余への相関を最大限にする、第3の特徴を見出すことができる。新しい角度が、次いで、以前の特徴から見出され、新しい特徴は、セットに追加されることができる。特徴は、所望の正確度が満たされるまで、このように追加されることができる。
第3の回帰は、弾性ネットアルゴリズムとしても知られる、1つまたはそれを上回る弾性ネット回帰を含むことができる(作用1024)。弾性ネット回帰は、ラッソ回帰およびリッジ回帰の組み合わせである。しかしながら、前向き特徴選択のみを使用する代わりに、アルゴリズムはまた、その目的関数にL1およびL2ノルムを採用することができる。これは、LARSおよびラッソに関連させるが、より安定し得るように、ある「バックオフ」規則化を伴う。パラメータは、段階的包括的プロセスを使用して交差検定されることができる。
第4の回帰は、1つまたはそれを上回るサポートベクトル(SV)回帰を含むことができる(作用1026)。2つのSV回帰が、画像データとビリルビンレベルとの間の可能性として考えられる非線形関係を捕捉するために採用されることができる。SV回帰は、高次元特徴空間内の線形回帰関数を見出すために使用されることができる。次いで、入力データが、潜在的非線形関数を使用して、空間にマップされることができる。第1のSV回帰は、線形カーネルを使用することができ、第2のSV回帰は、非線形放射基底関数を使用して、より高い加重をより高率のビリルビン値に割り当てることができる。
第5の回帰は、1つまたはそれを上回るランダムフォレスト回帰を含むことができる(作用1028)。例えば、第5の回帰は、500個のツリーを伴う、ランダムフォレスト回帰を使用する。ランダムフォレストは、推定量の集合である。これは、データセットの種々のサブサンプルに多くの「分類」決定ツリーを使用することができる。これらのツリーの出力は、予測正確度を改善し、オーバーフィットを制御するように平均化されることができる。各ツリーは、ランダムサブサンプルを使用して作成されることができる(置換を伴う)。
多くの実施形態では、他のタイプの回帰もまた、本明細書に説明される回帰のうちの1つまたはそれを上回るものに加え、またはその代用として、使用されることができる。例えば、1つまたはそれを上回る線形回帰もまた、使用されることができる。方法1000は、線形および非線形回帰を含む、任意の好適なタイプの回帰を使用して実践されることができる。
初期回帰に続いて、1つまたはそれを上回る多層分類子が、使用されることができる(作用1030)。例えば、最初に計算された特徴が、リグレッサの初期セットの出力とともに、ビリルビンレベルの第1の推定範囲を本明細書に前述のような複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つに分類するために使用されることができる。分類子は、ランダムフォレスト分類子、サポートベクトル機械、およびk最近傍(k=3)を含むことができる。全分類子の結果ならびにクラス毎の対数尤度が、最終ランダムフォレスト回帰であり得る、最終スタック回帰のための特徴として使用されることができる(作用1032)。初期回帰の元々抽出された特徴および結果もまた、本最終段階回帰のための特徴として使用されることができる。最終リグレッサは、AdaBoost等の好適な機械学習アルゴリズムを使用して訓練されることができる。最終リグレッサは、ビリルビンレベル1010の最終推定値(例えば、ミリグラム/デシリットルで測定される)として使用されることができる。オーバーフィットを回避するために、一個抜き交差検証が、全学習レベルで使用されることができる。
図11Aは、多くの実施形態による、ベースライン皮膚色データを使用して患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法1100を図示する。方法1100は、方法600と類似するが、患者の現在の皮膚色データが、ビリルビン推定値を生成するために、ベースライン皮膚色データと比較される。本アプローチは、患者の人種または民族性による異なる皮膚色調等、画像分析を混同させ得る要因を補償するために使用されることができる。
作用1110では、患者に関するベースライン皮膚色データが受信され、該ベースライン皮膚色データは、患者が基準ビリルビンレベルを有するときに対応する。基準ビリルビンレベルは、既知のビリルビンレベル(例えば、TSBまたはTcB試験に基づく)であることができる。患者が幼児である場合、ベースライン皮膚色データは、ビリルビンレベルが、典型的には、約ゼロ等、非常に低いときの、幼児の誕生から最初の24時間以内に収集されることができる。ベースライン皮膚色データを収集および生成するために好適な方法は、以下に説明される。
作用1120では、画像データが、患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関して受信される。作用1130では、皮膚領域に関する色平衡化画像データは、色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて生成される。画像データ収集および色平衡化プロセスは、それぞれ、方法600の作用610および620に関して本明細書に前述されるものに類似し得る。作用1120および1130は、ベースライン皮膚色データが受信された後、任意の時間において行われることができ、皮膚がより黄色になっているかどうかを判定するために使用される連続画像データセットを生成するように、任意の好適な時間周期にわたって(例えば、幼児の誕生から最初の4〜5日間)、繰り返されることができる。
作用1140では、患者におけるビリルビンレベルは、ベースライン皮膚色データと皮膚領域に関する色平衡化画像データとの間の差異に基づいて推定される。多くの実施形態では、ベースライン皮膚色データは、現在の画像データが比較される標準としての役割を果たす。方法600の作用630に関して本明細書に前述のように、推定は、色平衡化画像データを複数の色空間に変換し、特徴を変換された画像データから抽出し、次いで、機械学習回帰のための特徴を使用して、ビリルビン推定値を生成することによって行われることができる。本明細書に説明される回帰の少なくともいくつかはまた、ベースライン皮膚色データから抽出される特徴の一部または全部を使用することができる。
図11Bは、多くの実施形態による、ベースライン皮膚色データを生成するための方法1150を図示する。作用1160では、患者に関するベースライン画像データが、患者が基準ビリルビンレベルを有するとき、捕捉され、ベースライン画像データは、皮膚領域およびベースライン色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に対応する。ベースライン画像データの収集は、方法600の作用610に関して本明細書に前述される収集手技と類似し得る。ベースライン色較正標的は、通常の画像データを収集するために使用される色較正標的と同一であることができる、または異なる色較正標的であることができる。同様に、ベースライン画像データは、通常の画像データと同一の皮膚領域または異なる皮膚領域を含むことができる。前述のように、基準ビリルビンレベルは、誕生から24時間以内に試験することによって判定または撮影される、ビリルビンレベル等、任意の既知のビリルビンレベルであることができる。
作用1170では、色平衡化ベースライン画像データが、ベースライン画像データに基づいて、皮膚領域に関して生成される。色平衡化ベースライン画像データの生成は、通常の画像データに関して本明細書に前述される技法のいずれかを使用して行われることができる。作用1180では、ベースライン皮膚色データは、皮膚領域に関する色平衡化ベースライン画像データに基づいて生成される。本プロセスは、前述のように、色平衡化ベースライン画像データからの特徴抽出と、機械学習回帰のための特徴の使用とを伴い得る。
図12は、多くの実施形態による、患者におけるビリルビンレベルを推定するためのモバイルデバイス1200を図示する。モバイルデバイス1200は、画像データを捕捉するために好適なカメラ1202と、フラッシュ照射を提供するために好適なフラッシュユニット1204とを含む。カメラ1202およびフラッシュユニット1204は、モバイルデバイス1200の内蔵ハードウェアであることができる。代替として、カメラ1202およびフラッシュユニット1204は、モバイルデバイス1200と別個に提供され、そこに結合されることができる(例えば、有線または無線通信を介して)。いくつかの事例では、本明細書に説明されるモバイルアプリは、カメラ1202が、後続画像分析のために十分に高分解能を伴う画像を捕捉可能であるかどうかを検出することができ、本基準が満たされない場合、ユーザにアラートすることができる。
モバイルデバイス1200はまた、入力をユーザから受信するための入力ユニット1206と、コンテンツをユーザに表示するためのディスプレイ1208とを含む。入力ユニット1206は、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、および同等物を含むことができる。入力ユニット1206はまた、音声コマンドまたはジェスチャコマンドを受け取るように構成されることができる。ディスプレイ1208は、モニタ、画面、タッチスクリーン、および同等物を含むことができる。いくつかの事例では、入力ユニット1206およびディスプレイ1208は、共有ハードウェアを横断して実装されることができる(例えば、同一のタッチスクリーンが、入力を受け取り、出力を表示するために使用される)。前述のように、ディスプレイ1208は、ビリルビンレベルを推定するためのモバイルアプリのUI等、1つまたはそれを上回る好適なUIをユーザに表示することができる。
モバイルデバイス1200は、1つまたはそれを上回るプロセッサ1210と、画像データならびに1つまたはそれを上回るソフトウェアモジュール1214を記憶するためのメモリまたは他のデータ記憶デバイス1212と、通信ユニット1216とを含む。プロセッサ1210は、カメラ1202および/またはフラッシュユニット1204に動作可能に結合され、1つまたはそれを上回る機能(例えば、記録機能、ズーム機能、フラッシュ照射機能)を制御することができる。プロセッサ1210はまた、プロセッサ1210が、ソフトウェアモジュール1214によって提供される命令を受信および実行し得るように、メモリ1212に動作可能に結合されることができる。ソフトウェアモジュール1214は、本明細書に説明されるモバイルアプリの一部として実装されることができ、前述の方法の1つまたはそれを上回る作用を実施するための命令を提供することができる。例えば、ソフトウェアモジュール1214は、モバイルデバイス1200が、患者および較正標的の画像データを捕捉することを可能にすることができる。いくつかの事例では、ソフトウェアモジュール1214は、前述で開示される画像処理および分析タスク(例えば、色平衡化、特徴抽出、機械学習回帰)の一部または全部を行うことができる。ソフトウェアモジュール1214は、複数の異なるタイプのモバイルデバイスに適合されることができる。さらに、モバイルデバイス1200は、1つまたはそれを上回る画像捕捉、処理、および分析アルゴリズムを改善するアップデート等のソフトウェアアップデートを受信およびインストールし、それによって、モバイルアプリが、必要に応じて、容易かつ迅速にアップグレードされることを可能にするように構成されることができる。
モバイルデバイス1200の通信ユニット1216は、モバイルデバイス1200と、遠隔サーバまたは他のコンピューティングシステム等の別個のデバイスまたはシステムとの間において、データ(例えば、画像データ、ビリルビン推定値、ソフトウェアアップデート等)を受信および/または伝送するように構成されることができる。通信ユニットは、Wi−Fi通信を含む、有線または無線通信方法の任意の好適な組み合わせを使用することができる。いくつかの事例では、モバイルデバイス1200と別個のデバイスとの間の通信は、ショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージングを使用して行われることができる。通信ユニット1216はまた、モバイルデバイス1200へおよびそこからのデータ通信が、ソフトウェアモジュール1214によって提供される命令に基づいて制御され得るように、プロセッサ1210に動作可能に結合されることができる。
図13は、多くの実施形態による、ビリルビンレベルを推定するためのデータ処理システム1302と通信する、モバイルデバイス1300を図示する。モバイルデバイス1300は、図12のモバイルデバイス1200に関して本明細書に前述された構成要素のいずれかを含むことができる。データ処理システム1302の構成要素は、分散型コンピューティングリソース(「クラウド内の」)を含む、物理的および/または仮想化されたコンピューティングリソース(例えば、仮想マシン)の任意の好適な組み合わせを横断して実装されることができる。多くの実施形態では、データ処理システム1302は、モバイルデバイス1300を含む、複数のユーザモバイルデバイスと通信するように構成される、遠隔サーバである。通信は、前述のように、任意の好適な有線または無線通信方法を利用することができる。
データ処理システム1302は、1つまたはそれを上回るプロセッサ1304と、1つまたはそれを上回るソフトウェアモジュール1308を記憶するためのメモリまたは他のデータ記憶デバイス1306と、通信ユニット1310とを含む。通信ユニット1310は、システム1302とモバイルデバイス1300との間においてデータ(例えば、画像データ、ビリルビン推定値、ソフトウェアアップデート等)を通信する(例えば、SMSテキストメッセージングを介して)ために使用されることができる。例えば、通信ユニット1310は、色平衡化されていない画像データ等、モバイルデバイス1300によって提供される画像データを受信することができる。モバイルデバイス1300から得られるデータは、メモリ1306内に記憶されることができる。ソフトウェアモジュール1308は、本明細書に説明される方法の1つまたはそれを上回る作用を行うこと等によって、画像データを処理および分析する(例えば、色平衡化、特徴抽出、機械学習回帰)ために、プロセッサ1304によって実行可能な命令を提供することができる。プロセッサ1304は、メモリ1306内に記憶され、および/またはモバイルデバイス1300に伝送され得る、患者のビリルビンレベルの推定値を出力することができる。いくつかの事例では、ユーザ選好に応じて、結果はまた、結果をレビューし、必要に応じて、ユーザにさらなる命令を提供し得る、医療従事者等の第三者に伝送されることができる。
代替実施形態では、本明細書に説明されるモバイルデバイスは、患者の皮膚を異なる光の波長(例えば、460nm、540nm)を用いて照射し、カメラを使用して、照射された皮膚の画像を捕捉するように構成されることができる。照射のタイミングおよびシーケンスは、モバイルアプリによって制御されることができる。モバイルアプリは、収集された画像データを分析し、皮膚領域から反射された異なる光の波長の強度を測定することができる。多くの実施形態では、異なる波長の吸収は、黄変を含む、皮膚の色に基づいて異なる。いくつかの波長は、その強度が患者の身体内のビリルビンの量の指標を提供するように、ビリルビンレベルによって影響され得る。故に、好適な機械学習回帰および/またはモデルが、波長吸収が患者におけるビリルビンレベルを推定するための入力として使用されることを可能にするように開発されることができる。有利には、本アプローチは、異なる環境および状況条件に対してよりロバストであることができる。
多くの実施形態では、モバイルデバイスは、フロントカメラ(例えば、スクリーンとモバイルデバイスの画面と同一の側に配置されるカメラ)を含み、該カメラは、周囲照明条件を査定するために使用される、画像データ(例えば、写真、ビデオ)を捕捉するために使用されることができる。そのようなデータは、患者のビリルビンレベルの推定の間、患者の皮膚の色データを正規化するために使用され得る、代替および/または付加的周囲照明情報を提供する。
本明細書に説明される種々の技法は、記憶媒体およびコンピュータ可読媒体上に記憶可能であって、かつコンピュータシステムの1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行可能である、コードを使用して部分的または完全に実装されてもよい。コードまたはコードの一部を含有するための記憶媒体およびコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多アプリケーションディスク(DVD)または他の光学記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶または他の磁気記憶デバイス、固体ドライブ(SSD)または他の固体状態記憶デバイス、あるいは所望の情報を記憶するために使用され得、かつシステムデバイスによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含む、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報の記憶および/または伝送のための任意の方法または技術において実装される、限定ではないが、揮発性および不揮発性の可撤性ならびに非可撤性媒体等の記憶媒体および通信媒体を含む、当技術分野において公知または使用されている任意の適切な媒体を含むことができる。本明細書に提供される開示および教示に基づいて、当業者は、種々の実施形態を実装するための他の手法および/または方法を認識するであろう。
本発明の好ましい実施形態が、本明細書に図示および説明されたが、そのような実施形態が一例として提供されているにすぎないことは、当業者に明白となるであろう。多数の変形例、変更、および代用が、本発明から逸脱することなく、現時点において当業者に想起されるであろう。本明細書に説明される本発明の実施形態の種々の代替が、本発明を実践する際に採用されてもよいことを理解されたい。以下の請求項は、本発明の範囲を定義し、これらの請求項およびその均等物の範囲内の方法および構造は、それによって網羅されることが意図される。

Claims (27)

  1. 患者におけるビリルビンのレベルを推定する方法であって、
    前記患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に関する画像データを受信するステップと、
    前記色較正標的および皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて、前記皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップと、
    前記皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて、前記患者におけるビリルビンレベルを推定するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記患者が基準ビリルビンレベルを有するときに対応する、前記患者に関するベースライン皮膚色データを受信するステップをさらに含み、前記ビリルビンレベルを推定するステップは、前記ベースライン皮膚色データと前記皮膚領域に関する色平衡化画像データとの間の1つまたはそれを上回る差異に基づく、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者に関するベースライン皮膚色データは、
    前記患者が前記基準ビリルビンレベルを有するときの前記患者に関するベースライン画像データを捕捉するステップであって、前記ベースライン画像データは、前記皮膚領域およびベースライン色較正標的を含む、少なくとも1つの画像に対応する、ステップと、
    前記ベースライン色較正標的および前記皮膚領域に対応する前記ベースライン画像データのサブセットに基づいて、前記皮膚領域に関する色平衡化ベースライン画像データを生成するステップと、
    前記皮膚領域に関する色平衡化ベースライン画像データに基づいて、前記ベースライン皮膚色データを生成するステップと
    によって生成される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記色較正標的は、白色領域を含む、複数の標準化された色領域を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記標準化された色領域は、黒色領域、灰色領域、薄茶色領域、シアン色領域、マゼンタ色領域、黄色領域、および濃茶色領域を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記色較正標的は、少なくとも部分的に、前記皮膚領域を暴露し、前記皮膚領域に関する画像データの捕捉を可能にするように構成される、開口部を画定する、請求項4に記載の方法。
  7. 前記標準化された色領域は、前記開口部を囲繞する既知の配列に配置される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップは、
    前記受信された画像データを処理し、前記暴露された皮膚領域に対応する画像データのサブセットおよび前記白色領域に対応する画像データのサブセットを識別するステップと、
    前記白色領域データを処理し、前記白色領域に関して観察された色値を判定するステップと、
    前記白色領域に関して観察された色値に基づいて、前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記白色領域に関して観察された色値は、赤色、緑色、青色(RGB)色空間値を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記皮膚領域に関する色平衡化画像データは、RGB色空間データを含み、前記方法はさらに、前記RGB色空間データを少なくとも1つの他の色空間に変換し、前記少なくとも1つの他の色空間のための前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの他の色空間は、(a)シアン色、マゼンタ色、黄色、および黒色(CMYK)色空間、(b)YCbCr色空間、または(c)Lab色空間を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの他の色空間は、(a)シアン色、マゼンタ色、黄色(CMY)色空間、(b)YCbCr色空間、または(c)Lab色空間を含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記受信された画像データは、フラッシュ照射を使用して得られた画像およびフラッシュ照射を使用せずに得られた画像を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記ビリルビンレベルを推定するステップは、
    複数の正規化された有彩色および無彩色特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの第1の推定範囲を複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つから選択するステップと、
    前記ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づくアプローチを使用して、前記特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの最終推定値を生成するステップと
    を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記複数の異なるビリルビン範囲は、低範囲、中範囲、および高範囲を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記複数の特徴は、複数の異なる色空間に関する前記皮膚領域の選択された色値を含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記複数の特徴は、前記皮膚領域を横断する色勾配の計算を含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの第1の推定範囲を選択するステップは、(a)線形回帰、(b)カプセル化k最近傍回帰、(c)ラッソ回帰、(d)LARS回帰、(e)弾性ネット回帰、(f)線形カーネルを使用したサポートベクトル回帰、(g)より高い加重をより高率のビリルビン値に割り当てるサポートベクトル回帰、および(h)ランダムフォレスト回帰のうちの少なくとも1つを含む、一連の回帰を行うステップを含む、請求項14に記載の方法。
  19. 前記特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの第1の推定範囲を選択するステップは、(a)線形回帰、カプセル化k最近傍回帰、(c)ラッソ回帰、(d)LARS回帰、(e)弾性ネット回帰、(f)線形カーネルを使用したサポートベクトル回帰、(g)より高い加重をより高率のビリルビン値に割り当てるサポートベクトル回帰、および(h)ランダムフォレスト回帰を含む、一連の回帰を行うステップを含む、請求項14に記載の方法。
  20. 前記ビリルビンレベルの前記選択された第1の推定範囲に基づく処理アプローチを使用するステップは、最終ランダムフォレスト回帰のための特徴として、前記複数の正規化された有彩色および無彩色特徴ならびに前記ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲を使用する、最終ランダムフォレスト回帰を行うステップを含む、請求項14に記載の方法。
  21. 前記ビリルビンレベルを推定するステップは、前記患者の皮膚に関する色空間値を判定し、前記判定された患者の皮膚の色空間値に基づく処理アプローチを使用して、前記ビリルビンレベルを推定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  22. 患者におけるビリルビンのレベルを推定するように構成される、モバイルデバイスであって、
    ある視野に関する画像データを捕捉するように動作可能なカメラと、
    前記カメラと動作可能に結合されるプロセッサと、
    前記プロセッサと動作可能に結合されたデータ記憶デバイスであって、前記データ記憶デバイスは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
    前記カメラによって捕捉された画像に対する画像データを受信することであって、前記画像は、前記患者の皮膚のある領域および色較正標的を含む、ことと、
    前記色較正標的および前記皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて、前記皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成することと、
    前記皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて、前記患者におけるビリルビンレベルを推定することと
    を行わせる命令を記憶する、データ記憶デバイスと、
    を備える、デバイス。
  23. 前記色較正標的は、少なくとも部分的に、前記皮膚領域を暴露し、前記皮膚領域に関する画像データを捕捉することを可能にするように構成される、開口部を画定し、白色領域を含む、複数の標準化された色領域を含み、前記命令は、前記プロセッサに、
    前記受信された画像データを処理し、前記暴露された皮膚領域に対応する画像データのサブセットおよび前記白色領域に対応する画像データのサブセットを識別することと、
    前記白色領域データを処理し、前記白色領域に関して観察された色値を判定することと、
    前記白色領域に関して観察された色値に基づいて、前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化RGB画像データを生成することと、
    前記色平衡化RGB画像データを少なくとも1つの他の色空間に変換することによって、少なくとも1つの他の色空間のための前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成することと、
    複数の正規化された有彩色および無彩色特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの第1の推定範囲を複数の異なるビリルビン範囲のうちの1つから選択することと、
    前記ビリルビンレベルの選択された第1の推定範囲に基づくアプローチを使用して、前記特徴を処理し、前記ビリルビンレベルの最終推定値を生成することと
    を行わせる、請求項22に記載のモバイルデバイス。
  24. 前記色較正標的は、少なくとも部分的に、前記皮膚領域を暴露し、前記皮膚領域に関する画像データを捕捉することを可能にするように構成される、開口部を画定し、白色領域を含む、複数の標準化された色領域を含み、前記命令は、前記プロセッサに、
    前記受信された画像データを処理し、前記暴露された皮膚領域に対応する画像データのサブセットおよび前記白色領域に対応する画像データのサブセットを識別することと、
    前記白色領域データを処理し、前記白色領域に関して観察された色値を判定することと、
    前記白色領域に関して観察された色値に基づいて、前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化RGB画像データを生成することと、
    前記色平衡化RGB画像データを少なくとも1つの他の色空間に変換することによって、少なくとも1つの他の色空間のための前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成することと、
    前記暴露された皮膚領域に関する色平衡化画像データを処理し、前記患者に関する皮膚色を判定することと、
    前記判定された皮膚色に基づくアプローチを使用して、複数の正規化された有彩色および無彩色特徴を処理し、前記ビリルビンレベルを推定することと
    を行わせる、請求項22に記載のモバイルデバイス。
  25. 前記視野を選択的に照射するように動作可能なフラッシュユニットをさらに備え、前記ビリルビンレベルを推定するために処理される受信画像データは、前記フラッシュユニットによって照射されている視野を用いて捕捉された画像および前記フラッシュユニットによって照射されていない視野を用いて捕捉された画像を含む、請求項23および請求項24のいずれかに記載のモバイルデバイス。
  26. 患者におけるビリルビンレベルを推定するための方法であって、
    モバイルデバイスから、患者の皮膚領域および色較正標的を含む、画像に関する画像データを受信するステップと、
    1つまたはそれを上回るプロセッサを介して、前記色較正標的および前記皮膚領域に対応する画像データのサブセットに基づいて、前記皮膚領域に関する色平衡化画像データを生成するステップと、
    前記1つまたはそれを上回るプロセッサを介して、前記皮膚領域に関する色平衡化画像データに基づいて、前記患者におけるビリルビンレベルを推定するステップと、
    前記推定されたビリルビンレベルを前記モバイルデバイスに伝送するステップと、
    を含む、方法。
  27. 前記画像データを受信するステップおよび前記推定されたビリルビンレベルを伝送するステップのうちの少なくとも1つは、ショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージングを使用して行われる、請求項25に記載の方法。
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