JP2016516168A - 周期的な動力断続用クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、一定時間に伝達される一定回転数の動力を望む周期で正確に伝達されるようにして、作業の信頼性が大幅に向上される周期的な動力断続用クラッチを提供する。【解決手段】本発明は、周期的な動力断続用クラッチに関し、本発明は、回転可能に軸支持されるクラッチシャフト10と、一側がクラッチハウジング70に固定されて前記クラッチシャフト10が中央を貫通し、両側のリング状断面には各々一定半径に第1、2クラッチ部21、22を形成する固定クラッチ20と、外周面を介して伝達される待機駆動力によって回転しながら前記固定クラッチ20とそれに対応する方向に弾設される第1スプリング32により一定幅軸方向にスライド往復移動する第1移動クラッチ30と、前記固定クラッチ20の第2クラッチ部22と前記第1移動クラッチ30の第3クラッチ部31が嵌合される瞬間、前記第1移動クラッチ30と第2スプリング43によって前記第1移動クラッチ30の中空管33で軸方向に一定幅スライド往復移動する第2クラッチ40と、前記第2移動クラッチ40と一体結合され前記クラッチシャフト10とはスプライン結合するようにして、前記第2移動クラッチ40と共に一定幅スライド移動しながら前記クラッチシャフト10への動力伝達が断続されるようにする第3移動クラッチ50と、前記第3移動クラッチ50とラチェットギア結合によって外周面のギア結合を介して伝達される作動駆動力によって前記第3移動クラッチ50を介してクラッチシャフト10を回転させる駆動クラッチギア60との結合で構成される。【選択図】図1

Description

本発明は周期的な動力断続用クラッチに関し、より詳細には、一定速度の駆動力が一定周期で正確に伝達されるようにすることで、正確な周期で繰り返して作動する全産業分野の多様な駆動手段に適用し易くして、駆動信頼性を向上すると共に、駆動速度の適切な調節によって一つの設備で種々の用途に使用できるようにして、より経済的な節減効果を提供できる周期的な動力断続用クラッチに関するものである。
一般に、多様な産業分野で適用される動力伝達装置は、駆動力を一定速度に減速させて、減速された駆動力が駆動手段に伝達されるようにするものである。
駆動手段を介して出力される駆動力は、種々のギア比を有する減速ギアとの結合により、種々の減速または変速が行われる。
但し、駆動力を直接的に減速または変速できないため、通常軸繋ぎ装置であるクラッチを使って駆動力伝達が断続されるようにしている。
クラッチは、現在機械式、油圧式、電子式など多様な方式で具現されているが、適用方式により精度と製作費用の差があるため、主に適用製品により適用方式が決められる。
一方、クラッチ作動方式において、動力伝達が一定周期で行われるようにする場合があるが、これを電子的に行われるようにするには製作費用が過度に高くなる困難性がある。
特に、動力源がモーターでないエンジンの場合には、電子的な制御が難しく、主に複雑なギア結合によって行う。
このように周期的に動力伝達を断続する駆動方式を適用する事例の一つとして農業用機械の苗植え機が挙げられる。
苗植え機は、植栽面に沿って一定間隔毎に植えるため、周期的な動力伝達方式によって駆動が行われ、このような苗植え機の従来技術として、国内特許登録第0433335号(2004年5月18日、名称:施肥田植機)がある。
前記従来技術において、株間隔調節装置は、複雑なギア間結合による変速によって行われ、外部操作によって植えるための動力としての電力を導通・遮断する植えクラッチが設置される。
しかし、従来の苗植え機は、株間隔の調節を手動で行わなければならず、ユーザーの不便が伴う弊害があって、駆動及び変速時に衝撃が生じて部品の破損と共に維持補修費用が過度に必要とされる非経済的な問題がある。
韓国特許登録第0433335号(2004年05月18日)
前記問題点を解決するために、本発明の第1の目的は一定時間に伝達される一定回転数の動力を望む周期で正確に伝達されるようにして、作業の信頼性が大幅に向上される周期的な動力断続用クラッチを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、繰り返し作業を行う多様な設備に簡単に適用できて、比較的安価な費用で多様に使用できる周期的な動力断続用クラッチを提供することである。
前記目的を達成するための本発明の周期的な動力断続用クラッチは、回転可能に軸支持されるクラッチシャフトと、一側がハウジングに固定されて前記クラッチシャフトが中央を貫通し、両側のリング状断面には各々一定半径に第1、2クラッチ部を形成する固定クラッチと、外周面のギア結合によって伝達される待機駆動力によって回転しながら前記固定クラッチとそれに対応する方向に弾設される第1スプリングによって一定幅軸方向にスライド往復移動する第1移動クラッチと、前記固定クラッチの第2クラッチ部と第1移動クラッチの第3クラッチ部が嵌合される瞬間、前記第1移動クラッチと第2スプリングによって前記第1移動クラッチの中空管で軸方向に一定幅スライド往復移動する第2移動クラッチと、前記第2移動クラッチと一体結合されて前記クラッチシャフトとはスプライン結合されるようにして前記第2移動クラッチと共に一定幅スライド移動しながら前記クラッチシャフトへの動力伝達が断続されるようにする第3移動クラッチと、前記第3移動クラッチとラチェットギア結合によって外周面のギア結合を介して伝達される作動駆動力によって前記第3移動クラッチを介してクラッチシャフトを回転させる駆動クラッチギアの結合からなる構成である。
前記クラッチシャフトは、両側が軸受に軸支持されて一側の周面には前記第3移動クラッチとスプライン結合するようにスプラインを形成する。
前記固定クラッチの第1、2クラッチ部は、両側の板面に同一半径の互いに対応する周面に角度が小さい突起と角度が大きい突起を各々形成して、各突起の回転方向側端部は底面または底面の一定高さから一定角度に傾斜するようにする。
前記第1移動クラッチは、前記固定クラッチの一側で前記クラッチシャフトに沿って軸方向に一定幅スライド移動可能に軸支持され、外周面でのギア結合を介して待機駆動力で回転するようにし、前記固定クラッチと対向する一側面には前記固定クラッチの第1クラッチ部とクラッチングされるように第3クラッチ部を形成し、内周縁端部は前記第2移動クラッチの内部を貫通する形状で前記クラッチシャフトとブッシュ結合する管状の中空管を形成し、前記中空管の端部にはスラスト軸受と共に前記スラスト軸受の離脱が防止されるようにするリテーニングリングが結合する構成である。
前記第1移動クラッチの第3クラッチ部は、前記固定クラッチの第1クラッチ部の小突起及び大突起と対応する形状で突起を形成する。
前記第2移動クラッチは、前記第1移動クラッチの一側面から一定長さに延長されるようにした中空管の外周面に軸方向への移動と回転可能に備えられ、一端は前記第1移動クラッチの前記中空管の内周縁側板面と接触が断続されて内部には前記第1移動クラッチ側への移動弾性を有するように第2スプリングが弾設されるスプリングガイドが一側に形成され、前記スプリングガイドの前記第1移動クラッチに接触する一側の端部と対応する他側の端部には前記固定クラッチの対向面に第2クラッチ部の小突起と大突起に対応する形状で突起を形成する第4クラッチ部が備えられる構成である。
前記第3移動クラッチは、前記第2移動クラッチと面間ボルト締結されるようにして締結面と反対側面では第1ラチェットギアを形成し、内周面は前記クラッチシャフトとスプライン結合するようにする。
前記駆動クラッチギアは、外周面には作動駆動力が伝達されるようにギア結合し、前記第3移動クラッチの対向面には前記第3移動クラッチに形成した第1ラチェットギアとギア結合する第2ラチェットギアが形成される。
本発明の周期的な動力断続用クラッチにより、第1クラッチが1回転する間に駆動クラッチギアを介して伝達される作動駆動力が第3移動クラッチを介してクラッチシャフトが1回転した状態で第1クラッチが1回転を完了する間に駆動部が一定時間待機してから駆動されるようにする。
このような作動と待機を正確に繰り返しながら駆動部による作動が正確に行われるようにし、これによる作動信頼性を大幅に向上する効果がある。
また、本発明は、作動駆動力と待機駆動力を適切に調節すると、種々の分野でも効果的に適用できるメリットがある。
本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの実施形態を例示した分解斜視図である。 本発明に係る固定クラッチを例示した斜視図である。 本発明に係る第1移動クラッチの結合構成を図示した斜視図である。 本発明に係る第2移動クラッチと第3移動クラッチの組み立て構成を図示した分離斜視図である。 本発明に係る周期的な動力断続用クラッチにおいて第1移動クラッチと第2移動クラッチの結合構造を例示した結合断面図である。 本発明に係る駆動クラッチギアを例示した斜視図である。 本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの結合断面図である。 本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの第1移動クラッチが第2移動クラッチに接触する前の作動状態を図示した要部拡大断面図である。 本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの第1移動クラッチが第2移動クラッチに接触する時点の作動状態を図示した要部拡大断面図である。 本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの第2移動クラッチが回転しながら固定クラッチとの結合が解除される状態を図示した要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照してより詳細に説明する。
図1は、本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの実施形態を例示した分解斜視図であり、本発明は、大きくクラッチシャフト10、固定クラッチ20、第1移動クラッチ30、第2移動クラッチ40、第3移動クラッチ50及び駆動クラッチギア60の結合からなる構成である。
これをより詳細に説明すると、本発明のクラッチシャフト10は、両側が軸受11によりクラッチハウジング70に軸支持されて回転可能に備えられる構成であり、このクラッチシャフト10の一側には外周面一部に一定長さだけスプライン12が形成されるようにした構成である。
一方、クラッチシャフト10は、駆動手段(図示せず)の作動駆動力が伝達される構成であるため、クラッチシャフト10のクラッチハウジング70から離れた一端を介して作動駆動力が出力されてもよいが、クラッチハウジング70の内部でもベベルギア結合によって出力されてもよい。
クラッチシャフト10の中間ほどに備えられる固定クラッチ20は、一定厚さと幅を有するリング状の構成に外周面一部を外側に延長させてクラッチハウジング70に固定されるように連結し、リング状のボディー中央にはクラッチシャフト10が貫通するように備えられる構成である。
従って、本発明の構成においてクラッチハウジング70には軸受11により回転可能に連結されるクラッチシャフト10と共に固定クラッチ20が固定される。
図2は、本発明に係る固定クラッチを例示した斜視図である。
図示したように、固定クラッチ20においてリング状のボディー両側面では各々第1クラッチ部21と第2クラッチ部22が形成され、第1クラッチ部21と第2クラッチ部22には、円形のボディーで互いに対応する周面で一定幅と厚さだけ突出する一対の突起(projecting part、Pと略する)が構成されるようにし、一対の突起(P)は、互いに異なるサイズで形成される。
即ち、一対で備えられる突起(P)は、ボディーの中央からの形成角度が一つは小さく(Small P、SPと略する)、他の一つは大きく(Large P、LPと略する)形成され、各突起(P)の端部は、少なくとも回転方向側端部が底面からまたは底面の一定高さから緩やかに傾斜するように形成されるのがより好ましい。
固定クラッチ20の両側面に形成される第1クラッチ部21と第2クラッチ部22は、同一形状で形成されてもよく、互いに異なるサイズ及び角度を有する突起(P)で形成されてもよい。
固定クラッチ20の第1クラッチ部21側では第1移動クラッチ30を備え、第2クラッチ部22側では第2移動クラッチ40を備える。
図3は、本発明に係る第1移動クラッチの結合構成を図示した図面で、図示したように第1移動クラッチ30は、固定クラッチ20とは反対方向に第1スプリング32により弾力支持されながら常に第1移動クラッチ30を固定クラッチ20と面密着させる。
第1移動クラッチ30は、外周面でのギア結合によって待機駆動力が伝達されて一定速度で回転するギア形状であり、第1移動クラッチ30の固定クラッチ20との対向面には固定クラッチ20の第1クラッチ部21に形成した突起(P)と対応する形状で同一半径に一対の突起(SP、LP)を形成した第3クラッチ部31が形成される。
第1移動クラッチ30の第3クラッチ部31を第1クラッチ部21と対応する形状で形成すると、第1クラッチ部21に第3クラッチ部31が嵌合される時点は、第1移動クラッチ30が1回転する時となる。
このような第1移動クラッチ30には一側面からクラッチシャフト10よりは大きく、固定クラッチ20の内径よりは小さい径の中空管33が固定クラッチ20を貫いて一定長さに一体形成され、中空管33の先端側ではスラスト軸受34とこのスラスト軸受34の離脱防止のためのリテーナリング35が軸固定される。
一方、第1移動クラッチ30が、クラッチシャフト10に回転可能に結合するために、第1移動クラッチ30とクラッチシャフト10との間にはブッシュ36を介入させてブッシュ結合するのがより好ましい。
固定クラッチ20を中心に第1移動クラッチ30とは反対側に備えられる第2移動クラッチ40は、第1移動クラッチ30の中空管33の外部を覆う形状で第1移動クラッチ30の先端と結合したスラスト軸受34よりも大きい内径を有する形状で構成される。
図4は、本発明に係る第2移動クラッチと第3移動クラッチの組み立て構成を図示した分離斜視図であり、図示したように第2移動クラッチ40には、一側面に固定クラッチ20の第2クラッチ部22に形成した突起(SP、LP)と対応する形状で同じ半径の一対の突起(SP、LP)を形成した第4クラッチ部41が形成される。
第4クラッチ部41が第2クラッチ部22と対応する形状で形成されると、第2クラッチ部22に第4クラッチ部41が結合される時点は、第2移動クラッチ40が360°回転した瞬間となる。
即ち、第2移動クラッチ40が1回転する毎に固定クラッチ20の第2クラッチ部22と第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41が相互嵌合される。
第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41を形成する一側面からは第4クラッチ部41の形成半径より小さい半径で第1移動クラッチ30の一側面と接触できるように一定長さで円筒形のスプリングガイド42を形成しながらスプリングガイド42の先端は、第1移動クラッチ30の中空管33の外径に近似した大きさで貫通ホール420が形成される。
第2移動クラッチ40が第1移動クラッチ30の中空管33と結合するためには、図5のように中空管33の先端にスラスト軸受34とリテーニングリング35を結合する前に先に第2移動クラッチ40のスプリングガイド42が挟まれる状態で、中空管33で第2スプリング43、スラスト軸受34、リテーニングリング35を順次挿入及び結合させる。
このように第2移動クラッチ40を結合すると、第2スプリング43によって第2移動クラッチ40のスプリングガイド42の先端は、常に第1移動クラッチ30側に弾性を有するようになる。
但し、第2移動クラッチ40は、第4クラッチ部41が固定クラッチ20の第2クラッチ部22と嵌合される位置まで移動可能である。
第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41を形成する一側面の反対側面には第3移動クラッチ50が図示したようにボルト締結される。
第3移動クラッチ50は、一側面が第2移動クラッチ40とボルト締結によって面間密着しながら一体に結合し、他側面には周縁部に沿って第1ラチェットギア51を形成した構成である。
但し、第3移動クラッチ50は、内周面がクラッチシャフト10のスプライン12とスプライン結合するようにしてクラッチシャフト10のスプライン12に沿って軸方向に一定長さを移動できるように結合される。
従って、クラッチシャフト10は、第3移動クラッチ50を介して駆動力が伝達されて回転が可能となる。
一方、第3移動クラッチ50の第1ラチェットギア51を形成した方向には駆動クラッチギア60が備えられる。
図6は、本発明に係る駆動クラッチギアを例示した斜視図であり、図示したように本発明の駆動クラッチギア60は、外周面にギアを形成して他のギアとのギア結合によって設備を作動させる作動駆動力として回転する。
駆動クラッチギア60も第1移動クラッチ30と同様にクラッチシャフト10とは軸受結合またはブッシュ結合によってクラッチシャフト10と関係なく一定速度で持続して回転する。
駆動クラッチギア60は、第3移動クラッチ50とは一定幅だけ離隔形成し、第3移動クラッチ50に形成した第1ラチェットギア51との対向面で第1ラチェットギア51と噛み合う第2ラチェットギア61が形成される。
このように本発明の構成において、第1移動クラッチ30と駆動クラッチギア60は、各々に連結される他ギアとのギア結合によって第1移動クラッチ30には待機駆動力が伝達され、駆動クラッチギア60には作動駆動力が持続的に伝達される。
但し、第1移動クラッチ30に伝達される待機駆動力の回転速度は、駆動クラッチギア60に伝達される作動駆動力の回転速度より必ず遅れるようにして、結果、遅れる時間だけ設備の作動時点が遅れて待機する状態となる。
特に、本発明において、各クラッチ部に形成される突起(P)を互いに対応する方向に互いに異なる大きさにすることは、突起の突出断面間の接触状態で第1移動クラッチ30や第2移動クラッチ40が回転する時に対向する面の間が安定するように均衡が取れるようし、この時、突起(SP、LP)間のサイズ差は大きいほどより安定した回転が可能ではあるが、摩擦力が大きくなるため、摩擦力をできるだけ小さくするように形成するのがより好ましい。
また、本発明において、第1移動クラッチ30に伝達される待機駆動力と駆動クラッチギア60に伝達される作動駆動力は、ユーザーによって本発明が適用される分野に応じて調節できるようにするのが最も好ましい。
一方、本発明において未説明符号320はスプリング受けである。
次は、前記本発明の構成に係る周期的な動力断続用クラッチの作用についてより詳細に説明する。
図7は、本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの結合断面図であり、本発明は、前述したように第1移動クラッチ30と駆動クラッチギア60を介して持続的に待機駆動力と作動駆動力が伝達される。
そのため、第1移動クラッチ30と駆動クラッチギア60には待機駆動力と作動駆動力を伝達するギアと各々ギア結合し、各々の駆動力は、ユーザーの機械的操作などによって回転速度を調節することができる。
実際、駆動手段を駆動させる駆動力によって回転する駆動クラッチギア60は、駆動源から伝達される駆動力によって持続的に回転するに対して、第1移動クラッチ30は、駆動手段を稼動する時にユーザーの操作によって駆動力が伝達されて回転する。
結果的に、駆動クラッチギア60の回転は、クラッチシャフト10とは関係なく単純に自ら空回転をする状態でユーザーのスタート操作によって第1移動クラッチ30を回転させて駆動手段の作動が行われる。
これについてさらに詳細に説明すると、図8は、本発明に係る周期的な動力断続用クラッチの作動待機状態を図示した図面であり、第1移動クラッチ30については固定クラッチ20に対して一側の第1移動クラッチ30の第1クラッチ部21と第3クラッチ部31の突起との相互対向する面同士が接触している状態であり、第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41側突起(P)は、固定クラッチ20の第2移動クラッチ22側突起(P)と結合されている状態である。
この時、第2移動クラッチ40のスプリングガイド42の先端は、第1移動クラッチ30の対向する板面とは一定幅離隔されている状態となる。
このような状態で本発明が稼動し始めると、駆動クラッチギア60は、駆動源からの駆動力によって一定速度に空回転し、この時、第1移動クラッチ30が一定角度を回転して第1移動クラッチ30側の第3クラッチ部31が固定クラッチ20の第1クラッチ部21と嵌合される状態となる。
第1移動クラッチ30は、後方で第1スプリング32の弾性によって常に固定クラッチ20に移動しようとする状態であるため、第3クラッチ部31が、第1クラッチ部21と突起(P)との間で正確に噛み合う状態になると、第1移動クラッチ30が固定クラッチ20側に突起(P)の厚さだけ移動しながら嵌合される状態となる。
第1移動クラッチ30が固定クラッチ20と噛み合うと、第1移動クラッチ30のスプリングガイド42の先端と対向する板面が、スプリングガイド42の先端と衝突しながら第2移動クラッチ40を一定幅押すことになる。
第1移動クラッチ30により第2移動クラッチ40は、図9のように第4クラッチ部41の突起(P)が、第2クラッチ部22の突起(P)側傾斜面が始まる部位まで一定幅移動することになり、同時に第2移動クラッチ40にボルト結合した第3移動クラッチ50が移動しながら第3移動クラッチ50の第1ラチェットギア51と駆動クラッチギア60の第2ラチェットギア61が完全ではないがギア結合する状態となる。
第3移動クラッチ50と駆動クラッチギア60との間のラチェットギア結合によって空回転した駆動クラッチギア60の駆動力が、第3移動クラッチ50に伝達されると、第3移動クラッチ50の回転によって第3移動クラッチ50とスプライン結合したクラッチシャフト10と共にボルト結合した第2クラッチ40が同時に回転する。
この時、第2移動クラッチ40が回転すると、第4クラッチ部41の突起(P)が第2クラッチ部22の突起傾斜面に沿って回転しながら両突起(P)の断面間が接触して第2移動クラッチ40がもっと移動すると、第3移動クラッチ40と駆動クラッチギア60は完全にラチェットギア結合する状態となる。
結果、固定クラッチ20の第1クラッチ部21と第2クラッチ部22には第1移動クラッチ30の第3クラッチ部31と第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41が、各々両側に最大限押し出された状態で、第3移動クラッチ50によりクラッチシャフト10を回転させながらクラッチシャフト10とギア結合などによって連結された駆動手段を駆動させる。
クラッチシャフト10が360°に一回転する間に駆動手段が駆動され、この時、第2移動クラッチ40も同時に一回転する。
第2移動クラッチ40が正確に一回転すると、第4クラッチ部41に形成した突起(P)が固定クラッチ20の第2クラッチ部22と図10のように突起(P)間相互対応する状態になると、第2スプリング43により第1移動クラッチ30側に移動弾性を有する第2移動クラッチ30が結合する状態となる。
つまり、第2移動クラッチ40の第4クラッチ部41と固定クラッチ20の第2クラッチ部22が相互突起(P)間対応する状態になる瞬間、第2移動クラッチ40を弾性支持した第2スプリング43により第2移動クラッチ40を固定クラッチ20側に移動させて、第4クラッチ部41が第2クラッチ部22に正確に嵌合される状態となる。
このように第2移動クラッチ40が固定クラッチ20に密着すると、第2移動クラッチ40にボルト結合した第3移動クラッチ50が軸方向に移動しながら駆動クラッチギア60とのラチェットギア結合状態が断絶して、駆動クラッチギア60から伝達される駆動力がそれ以上第3移動クラッチ50に伝達できず再び空回転状態となる。
クラッチシャフト10と第2移動クラッチ40及び第3移動クラッチ50の回転が中断された状態であるにも拘らず、第1移動クラッチ30は、固定クラッチ20の第1クラッチ部21と結合されない状態で突起(P)の断面間接触によって回転し続ける。
しかし、第1移動クラッチ30も正確に360°回転をすると、固定クラッチ20の第1クラッチ部21に第3クラッチ部31が嵌合する状態となり、このように第1移動クラッチ30が固定クラッチ20に結合する瞬間、図8のように第1移動クラッチ30により第2移動クラッチ40を一定幅だけ移動させる作用を繰り返すようになる。
即ち、図8乃至図10の作用を繰り返すと、一定時間駆動手段が駆動されるようにしながら、同時に一定時間待機状態を維持できるため、一定時間間隔で作業を行う設備、特に苗植え機や種まき機などの農業用設備に適用すると、より効果的でかつ便利に使うことができる。
特に、前述したように用途に応じて駆動クラッチギア60に伝達される作動駆動力と第1移動クラッチ30の待機駆動力の回転速度を適切に調節すると、全産業分野において広範囲に適用できるメリットが提供できる。
10 クラッチシャフト
12 スプライン
20 固定クラッチ
21 第1クラッチ部
22 第2クラッチ部
30 第1移動クラッチ
31 第3クラッチ部
32 第1スプリング
32 中空管
40 第2移動クラッチ
41 第4クラッチ部
42 スプリングガイド
43 第2スプリング
50 第3移動クラッチ
51 第1ラチェットギア
60 駆動クラッチギア
62 第2ラチェットギア

Claims (8)

  1. 回転可能に軸支持されるクラッチシャフトと、
    一側がクラッチハウジングに固定されながら前記クラッチシャフトが中央を貫通し、両側のリング状断面には各々一定半径に第1、2クラッチ部を形成する固定クラッチと、
    外周面のギア結合によって伝達される待機駆動力によって回転しながら前記固定クラッチとそれに対応する方向に弾設される第1スプリングによって一定幅軸方向にスライド往復移動する第1移動クラッチと、
    前記固定クラッチの第2クラッチ部と第1移動クラッチの第3クラッチ部が嵌合する瞬間、前記第1移動クラッチと第2スプリングによって前記第1移動クラッチの中空管で軸方向に一定幅スライド往復移動する第2移動クラッチと、
    前記第2移動クラッチと一体結合されて、前記クラッチシャフトとはスプライン結合するようにして、前記第2移動クラッチと共に一定幅スライド移動しながら前記クラッチシャフトへの動力伝達が断続されるようにする第3移動クラッチと、
    前記第3移動クラッチとラチェットギア結合によって外周面のギア結合を介して伝達される作動駆動力によって前記第3移動クラッチを介してクラッチシャフトを回転させる駆動クラッチギアと、の結合からなることを特徴とする、周期的な動力断続用クラッチ。
  2. 前記クラッチシャフトは、両側が軸受に軸支持されながら一側の周面には前記第3移動クラッチとスプライン結合するようにスプラインを形成することを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  3. 前記固定クラッチの第1、2クラッチ部は、両側の板面で同一半径の互いに対応する周面で角度が小さい突起と角度が大きい突起を各々形成しながら、各突起の回転方向側端部は、底面から一定高さから一定角度に傾斜することを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  4. 前記第1移動クラッチは、前記固定クラッチの一側で前記クラッチシャフトに沿って軸方向に一定幅スライド移動可能に軸支持され、外周面でのギア結合を介して待機駆動力で回転するようにし、前記固定クラッチと対向する一側面には前記固定クラッチの第1クラッチ部とクラッチングさせる第3クラッチ部を形成し、内周縁端部は、前記第2移動クラッチの内部を貫く形状で前記クラッチシャフトとブッシュ結合する管形状の中空管を形成し、前記中空管の端部にはスラスト軸受と共に前記スラスト軸受の離脱が防止されるようにリテーニングリングが結合することを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  5. 前記第1移動クラッチの第3クラッチ部は、前記固定クラッチの第1クラッチ部の小突起及び大突起と対応する形状で突起を形成することを特徴とする、請求項1または4に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  6. 前記第2移動クラッチは、前記第1移動クラッチの一側面から一定長さ延長するようにした中空管の外周面に軸方向への移動と回転可能に備えられ、一端は、前記第1移動クラッチの前記中空管の内周縁側板面と接触が断続され内部には前記第1移動クラッチ側への移動弾性を有するよう第2スプリングが弾設されるスプリングガイドが一側に形成され、前記スプリングガイドの前記第1移動クラッチに接触する一側の端部と対応する他側の端部には前記固定クラッチの対向面に第2クラッチ部の小突起と大突起に対応する形状で突起を形成する第4クラッチ部が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  7. 前記第3移動クラッチは、前記第2移動クラッチと面間ボルト締結されるようにしながら締結面と反対側面には第1ラチェットギアを形成し、内周面は前記クラッチシャフトとスプライン結合することを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
  8. 前記駆動クラッチギアは、外周面でのギア結合によって作動駆動力が伝達され、前記第3移動クラッチと対向する面には前記第3移動クラッチに形成した第1ラチェットとギア結合する第2ラチェットギアが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の周期的な動力断続用クラッチ。
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