JP2016516002A - 線虫害虫防除のための3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール - Google Patents

線虫害虫防除のための3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール Download PDF

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Abstract

本明細書において、殺線虫活性を示し、例えば、所望しない線虫の防除のための組成物及び方法に有用である、新規の3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールが提供される。

Description

本明細書では、殺線虫活性を示し、例えば所望しない線虫の防除のための組成物及び方法に有用である、新規の3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールが提供される。
線虫は、活発で柔軟な細長い有機生物であり、土壌中の水膜及び他の有機生物の湿気を含んだ組織といった、湿気を含んだ面または液体環境内に生息する。線虫の多くの種は進化して成功をおさめた植物及び動物の寄生虫となり、その結果、農業及び家畜類では、顕著な経済的損失の原因である。
植物寄生性線虫は、根、成長中の花のつぼみ、葉及び茎といった、植物の全部分に寄生し得る。植物の寄生虫は、その食性をもとに、いくつかの幅広いカテゴリーに分類できる:移動性外部寄生虫、移動性内部寄生虫及び定住性内部寄生虫である。ネコブセンチュウ(メロイドギネ(Meloidogyne))及びシストセンチュウ(シストセンチュウ(Globodera)及びダイズセンチュウ(Heterodera))を包含する定住性内部寄生虫は、収穫物にとって多大なダメージになり得る、長期にわたる寄生を根中に確立し得る。
線虫防除用の効果的、経済的で環境上安全な化合物、組成物及び方法の必要性が、産業内で差し迫っている。
本開示は概して、式Iの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩に関し、
Figure 2016516002
式I
ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
別の態様では、本開示は概して、式IIの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩に関し、
Figure 2016516002
式II
ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される置換基と一緒に1つ以上で置換されていてもよい。
本開示の別の態様は概して:3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−ブロモフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(4−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;5−フェニル−3−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;3−(チオフェン−2−イル)−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;5−フェニル−3−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;及び3−フェニル−5−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩からなる群から選択される化合物に関する。
本開示の別の態様は概して、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む水性殺線虫組成物に関する。
本開示の別の態様は概して、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたは殺線虫組成物を含むコーティングを含む種に関する。
本開示の別の態様は概して、所望しない線虫を防除する方法に関し、当該方法には、哺乳動物、鳥もしくはこれらの食物、植物、種または土壌に、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを有効量で含む組成物を投与することが含まれる。
他の目的及び特徴が以下で部分的に明らかになり、部分的に示される。
本明細書に記載されるのは、殺線虫活性を示す新規の3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールである。本明細書に記載される殺線虫化合物は、以下で詳細に説明されるように、殺線虫組成物の調製に使用され得、また、所望しない線虫の防除のための方法に従って使用され得る。
例えば、1つの実施形態では、化合物は、式Iの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩であり、
Figure 2016516002
式I
ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態では、Aは、上記の通り、独立して1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、Cは、それぞれが上記の通り独立して置換されていてもよいチエニル、フラニルまたはピロリルである。
いくつかの実施形態では、Cは独立してF、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。例えば、1つの実施形態では、Cは独立してF、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
例えば、化合物は、式Iaの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式Ia
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。例えば、一実施形態では、R及びRは独立して水素及びFからなる群から選択され;ならびに、Rは水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。
または、化合物は、式Ibの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式Ib
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。例えば、一実施形態では、Rは水素及びFから選択され;ならびにR及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。
または、化合物は式Icの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式Ic
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;ならびに、R、R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R、R、R及びRは独立して水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF及びOCHからなる群から選択される。
別の実施形態では、化合物は、式IIの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩であり、
Figure 2016516002
式II
ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
1つの実施形態では、Aは、上記の通り、独立して1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、Cは、それぞれが上記の通り独立して置換されていてもよいチエニル、フラニルまたはピロリルである。
いくつかの実施形態では、Cは独立してF、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。例えば、1つの実施形態では、Cは独立してF、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
例えば、化合物は、式IIaの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式IIa
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、Eは群O、S及びR10がアルキルであるN−R10から選択される。
いくつかの実施形態では、R、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。例えば、一実施形態では、R及びRは独立して水素及びFからなる群から選択され;ならびに、Rは水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。
または、化合物は、式IIbの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式IIb
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、Eは群O、S及びR10がアルキルであるN−R10から選択される。
いくつかの実施形態では、R、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。例えば、一実施形態では、Rは水素及びFからなる群から選択され;ならびに、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される。
または、化合物は、式IIcの化合物またはその塩であり得、
Figure 2016516002
式IIc
ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;Rは水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;ならびに、R、R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される。
1つの実施形態では、R、R、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される。
本明細書で使用される「ハロ」または「ハロゲン」という語句は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素のいずれかのラジカルを指す。
本明細書で使用される「アルキル」という語句は、それ自体で、または、他の基の一部分として、10個以下の炭素の直鎖及び分岐ラジカルの双方を指す。C−C10アルキル基の非制限的な例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル及びオクチル基が挙げられ、それぞれは独立して置換されていてもよい。
本明細書で使用される「シクロアルキル」という語句は、通常、3〜8個の炭素原子を含む閉じた環を含むアルキル基を指す。シクロアルキル基の非制限的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルが挙げられ、それぞれは独立して置換されていてもよい。
本明細書で使用される「ヘテロシクリル」または複素環という語句は、飽和または部分的に飽和した、3〜7環員の単環式または7〜10環員の二環式環構造を指し、当該環構造は、炭素原子ならびにO、N及びSからなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子からなり、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されていてもよく、窒素は4級化していてもよく、上記の複素環のいずれかがベンゼン環に縮合するいずれかの二環式基を包含し、また、複素環は、結果として得られる化合物が安定であるならば、炭素または窒素原子上で置換されていてもよい。通常の飽和または部分的に飽和した複素環基の非制限的な例としては、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、イソクロマニル、クロマニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、テトロノイル(tetronoyl)及びテトラモイル(tetramoyl)基が挙げられる。
本明細書で使用される「ハロアルキル」という語句は、それ自体で、または、他の基の一部分として、少なくとも1つのハロゲンで置換されている、本明細書で定義されるアルキル基を指す。ハロアルキル基の非制限的な例としては、トリフルオロメチル及び2,2,2−トリフルオロエチルが挙げられる。
本明細書で使用される「アルコキシ」という語句は、それ自体で、または、他の基の一部分として、酸素原子を通して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を指す。アルコキシ基の非制限的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ及びヘキシルオキシが挙げられ、それぞれは独立して置換されていてもよい。
本明細書で使用される「ハロアルコキシ」という語句は、それ自体で、または、他の基の一部分として、アルコキシ基のアルキル部分がさらに少なくとも1つのハロゲンで置換されている、本明細書で定義されたアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基の非制限的な例としては、トリフルオロメトキシ及び2,2−ジクロロエトキシが挙げられる。
1つの実施形態では、化合物は、R、R及びRがそれぞれ水素である式IaもしくはIIaの化合物、または、同様に、R、R及びRがそれぞれ水素である式IbもしくはIIbの化合物、または、同様に、R、R、R及びRがそれぞれ水素である式IcもしくはIIcの化合物である。いくつかの実施形態では、R、R、R、R及びRのそれぞれも水素である。他の実施形態では、R、R、R、R及びRのうち少なくとも1つが水素以外である。例えば、いくつかの実施形態では、R、R、R、R及びRのうち少なくとも1つが独立してハロゲン及びCHからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、R、R、R、R及びRのうち少なくとも1つはハロゲンである。
1つの実施形態では、化合物は、式Iaの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式Ia−iの3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−i
式Ia−iiの5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−ii
式Ia−iiiの3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−iii
式Ia−ivの3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−iv
式Ia−vの3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−v
式Ia−viの3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−vi
式Ia−viiの3−(4−ブロモフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−vii
式Ia−viiiの3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ia−viii
及び、式Ia−ixの3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩
Figure 2016516002
式Ia−ix
が挙げられる。
別の実施形態では、化合物は、式Ibの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式Ib−iの3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ib−i
式Ib−iiの3−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ib−ii
式Ib−iiiの3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ib−iii
式Ib−ivの3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ib−iv
式Ib−vの3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式Ib−v
及び式Ib−viの3−(4−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩
Figure 2016516002
式Ib−vi
が挙げられる。
別の実施形態では、化合物は式Icの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式Ic−iの3−フェニル−5−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩
Figure 2016516002
式Ic−i
が挙げられる。
別の実施形態では、化合物は式IIaの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式IIa―iの3−(チオフェン−2−イル)−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式IIa―i
式IIa―iiの5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
Figure 2016516002
式IIa―ii
及び式IIa―iiiの5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩
Figure 2016516002
式IIa―iii
が挙げられる。
別の実施形態では、化合物は、式IIbの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式IIb−iの5−フェニル−3−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール及びその塩
Figure 2016516002
式IIb−i
が挙げられる。
別の実施形態では、化合物は、式IIcの3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である。非制限的な種の例としては、式IIc−iの5−フェニル−3−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩
Figure 2016516002
式IIc−i
が挙げられる。
鏡像異性体
上記の化合物は、ラセミ混合物、2つの鏡像異性体の異なる比率での混合物、または単一の鏡像体として存在し得る。1つの鏡像体が豊富な組成物、または、実質的に単一の鏡像体を含む組成物は、当該技術分野では公知のキラル分離技術(例えば、キラルクロマトグラフィーまたは不斉合成)を用いて調製され得る。
使用方法
一般的に、本明細書に記載される殺線虫化合物は、種、植物もしくは線虫の防除を必要とする植物の環境、または動物もしくは線虫寄生虫の防除を必要とする動物の食物に適用され得る。
例えば、本開示の1つの実施形態は概して、所望しない線虫の防除のための方法に関し、当該方法には、哺乳動物、鳥もしくはこれらの食物、植物、種子または土壌に、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを有効量で含む組成物を投与することが含まれる。
種子への適用
本開示の1つの態様は、種子及び/または種子から成長する植物の根を線虫のダメージから保護する方法に関する。1つの実施形態では、前記方法には、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む種子処理組成物で、種子を処理することを含む。
本明細書に記載される種子処理方法は、あらゆる種の植物及び/またはその種子と一緒に使用してよい。しかし、様々な実施形態で、前記方法は、農学的に重要である植物種の種子と一緒に使用される。特に、トウモロコシ、ピーナッツ、アブラナ/ナタネ、ダイズ、ウリ科植物、アブラナ科の植物、綿、テンサイ、米、モロコシ、サトウダイコン、小麦、大麦、ライ麦、ヒマワリ、トマト、サトウキビ、タバコ、カラスムギならびに他の野菜及び需葉作物の種子であり得る。いくつかの実施形態では、種子はトウモロコシ、ダイズまたは綿の種子である。種子は、トランスジェニック植物が成長し得るトランスジェニック種子であり得、また、例えば特定の除草剤または除草剤の組合せへの耐性、向上した耐病性、ストレスへの強化した耐性及び/または強化した生産量を与えるトランスジェニックイベントを組み込む。トランスジェニック種子としては、トウモロコシ、ダイズ及び綿の種子が挙げられるが、これらに限定されない。
種子処理方法には、種蒔き操作が簡潔になるように、種子を蒔く前に種子に種子処理組成物を適用することが含まれ得る。この方法で、種子は、例えば中心部で処理され得、次いで苗付けのために分布され得る。これによって、種子を植えた人は種子処理組成物の扱い及び適用に関する複雑さ及び労力を避けることができ、普通の未処理の種子に対する従来の方法で、処理した種子を単に扱う及び植えることができる。
種子処理組成物は、あらゆる標準的な種子処理方法で種子に適用され得、当該方法としては、容器内(例えば瓶または袋)で混合すること、機械的適用、タンブリング、スプレー塗装、液浸及び固体マトリックスプライミングが挙げられるが、これらに限定されない。種子処理組成物の適用のための種子コーティング方法及び器具が、例えば、とりわけ米国特許第5,918,413号、同第5,891,246号、同第5,554,445号、同第5,389,399号、同第5,107,787号、同第5,080,925号、同第4,759,945号及び同第4,465,017号で開示されている。種子を種子処理組成物に接触させるために、従来のあらゆる活性または不活性物質が使用され得、例えば、限定はされないが、水系フィルムコーティング物質を包含する従来のフィルムコーティング物質が挙げられる。
例えば、1つの実施形態では、種子処理組成物を、固体マトリックスプライミングを使用して種子上または種子内に導入し得る。例えば、ある量の種子処理組成物を固体マトリックス物質と混合し得、次いで、種子をある期間固体マトリックス物質と接触するよう配置し得、種子処理組成物が種子に導入されることを可能にする。種子を次いで固体マトリックス物質から分離し、保管もしくは使用してもよく、または、固体マトリックス物質と種子の混合物を保管または直接植えてもよい。有用な固体マトリックス物質としては、ポリアクリルアミド、デンプン、粘土、シリカ、アルミナ、土、砂、ポリウレア、ポリアクリレートまたはある時間の間種子処理組成物を吸収もしくは吸着し、種子処理組成物の殺線虫剤を種子内もしくは種子上に放出することが可能ないずれかの他の物質が挙げられる。殺線虫剤及び固体マトリックス物質が互いに適合するよう確認することは有用である。例えば、固体マトリックス物質は、適切な速度、例えば、数分間、数時間、数日間または数週間の期間にわたって、殺線虫剤を放出できるように選択されるべきである。
吸水は、種子を種子処理組成物で処理する別の方法である。例えば、植物の種子を種子処理組成物に、ある時間の間、直接浸し得る。種子が浸されている間、種子は、種子処理組成物の一部分を吸い上げる、すなわち、吸水する。植物の種子と種子処理組成物の混合物を、例えば、振とう、回転、タンブリングまたは他の手段で撹拌してもよい。吸水後、種子を種子処理組成物から分離し得、例えば、軽く叩いたり、空気乾燥したりすることで、乾燥させてもよい。
種子処理組成物は、流動層技術、ローラーミル方法、ロトスタティック(rotostatic)種子処理機及びドラムコーターといった、従来のコーティング技術及び機械を用いて種子に適用され得る。噴流層といった他の方法も有用であり得る。種子を、コーティング前に前もってサイズを決定し得る。コーティング後、通常、種子を乾燥させ、次いで、サイズ決定のためにサイズ決定機に移す。そのような手順は一般的に当該技術分野で公知である。
種子処理組成物をコーティングの形態で種子に適用する場合、種子は、当該技術分野で公知の各種方法を用いてコーティングされ得る。例えば、コーティングプロセスには、種子をタンブラーまたは皿型造粒機といった適切な装置で種子を撹拌しながら、種子上に種子処理組成物をスプレー塗装することが含まれ得る。
1つの実施形態では、種子を大規模(例えば、商業的な規模)でコーティングする場合、種子コーティングは連続的なプロセスを用いて適用され得る。種子を処理装置(タンブラー、攪拌機または皿型造粒機といった)内に、重量または流速のいずれかによって、導入し得る。処理装置に導入される処理組成物の量は、コーティングする種子の重量、種子の表面積、処理組成物の殺線虫剤及び/または他の活性成分の濃度、完成した種子での濃度などによって、変化し得る。処理組成物は、様々な方法で種子に適用され得、例えば、スプレーノズルまたは回転ディスクによってである。液体の量は調製物のアッセイ及び効果に必要な活性成分の必要とされる割合によって決定され得る。種子が処理装置内に落とされると、種子は処理(例えば、種子処理組成物を吹き付けたり、または、スプレー塗装したりすることで)され、持続した運動/タンブリングのもと処理機を通過し得、ここで、均等にコーティングされ、保管または使用の前に乾燥され得る。
別の実施形態では、種子コーティングを、バッチプロセスを用いて適用され得る。例えば、既知の重量の種子を処理装置内に導入し得る(タンブラー、攪拌機または皿型造粒機など)。既知の体積の種子処理組成物を、種子処理組成物が種子上に均等に適用されることが可能な速度で処理装置内に導入し得る。適用の間、種子は、例えばスピニングまたはタンブリングによって混合され得る。タンブリング操作の間、種子を乾燥または部分的に乾燥させてもよい。コーティング完了後、処理サンプルをさらに乾燥させるもしくは追加のプロセシング、使用または保管のために、ある領域に除き得る。
代替実施形態では、種子コーティングは、上記のバッチプロセス及び連続プロセス実施形態のそれぞれの特徴を組み込んだ半バッチプロセスを用いて適用され得る。
さらに別の実施形態では、タンブラー、攪拌機または皿型造粒機といった実験室サイズの市販の処理装置内で、既知の量の種子を処理機に導入し、所望する量の種子処理組成物を添加し、種子をタンブリングまたはスピニングし、トレー上に置いて完全に乾燥させることで、種子をコーティングし得る。
別の実施形態では、また、既知の量の種子を細首の瓶または蓋付きの入れ物内に入れることで、種子をコーティングし得る。タンブリングしながら、所望する量の種子処理組成物を入れ物内に添加し得る。種子が処理組成物でコーティングされるまでタンブリングする。コーティング後、種子を例えばトレー上で乾燥させてもよい。
いくつかの実施形態ではまた、処理した種子を、フィルムオーバーコーティングで包んで殺線虫コーティングを保護し得る。そのようなオーバーコーティングは当該技術分野で公知であり、従来の流動層及びドラムフィルムコーティング技術を用いて適用され得る。オーバーコーティングは、限定はしないが、固体マトリックスプライミング、吸水、コーティング及びスプレー塗装、または当該技術分野で公知のいずれかの他の種子処理技術といった、上記の種子処理技術のいずれかで処理された種子に適用され得る。
植物及び/または土壌への適用
本開示の別の実施形態は概して、線虫によるダメージから植物を保護することに関する。例えば、一実施形態では、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む処理組成物が植物に外因的に提供され得る。処理組成物は、植物及び/またはまわりの土壌に、スプレー、点滴、及び/または他の形態の液体適用を通して適用され得る。1つの実施形態では、殺線虫化合物を含む処理組成物は、植物の根の領域を囲む土壌に直接適用される。土壌適用は、散布基準で1ヘクタール当たり0.5〜2kg(散布または帯状にまく場合、処理面積当たりの割合)を必要とし得る。
適用は、当該技術分野で公知の方法または器具を用いて実施され得、例えば、帯状噴霧機、機械的スプリンクラーまたは点滴灌漑といった灌漑が挙げられるが、これらに限定されない。
例えば、1つの実施形態では、殺線虫処理組成物は、点滴灌漑技術を用いて植物及び/または土壌に適用される。1つの実施形態では、殺線虫処理組成物を、植物の根元または植物にすぐ隣接する土壌に直接適用される。組成物は、既存の点滴灌漑システムを介して適用され得る。この手順は、綿、いちご、トマト、ジャガイモ、野菜及び観賞植物との使用で特に好ましい。
別の実施形態では、殺線虫処理組成物は、潅注適用を用いて、植物及び/または土壌に適用される。好ましくは、土壌を通して植物の根部分に流れるような十分な量の殺線虫処理組成物が適用される。潅注適用技術は、作物、芝草及び動物との使用で好まれ得る。
いくつかの実施形態では、殺線虫組成物を、植え付け後に土壌に適用する。しかし、他の実施形態では、殺線虫組成物は植え付けの間に土壌に適用される。しかし、他の実施形態では、殺線虫組成物は、植え付け前に土壌に適用され得る。殺線虫組成物が土壌に直接適用される場合、当該技術分野で公知のいずれかの方法を用いて適用され得る。例えば、土壌中に耕作され得る、または、畝に適用され得る。
動物への投与
本開示の別の実施形態は概して、所望しない線虫を防除する方法に関し、当該方法には、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む殺線虫処理組成物を動物に投与することが含まれる。例えば、1つの実施形態では、殺線虫処理組成物は、動物に経口投与され、体内の寄生線虫に対する活性を助長し得る。別の実施形態では、殺線虫処理組成物は、宿主動物への注射によって投与され得る。別の実施形態では、殺線虫処理組成物は、局所適用によって宿主動物に投与され得る。
いくつかの実施形態では、殺線虫組成物を、ポアオンといった局所適用またはタグもしくは首輪(collars)での使用のために調製する。これらの実施形態では、宿主動物が非ヒト動物であることが特に好ましい。
本明細書に記載される殺線虫組成物は、あらゆる脊椎動物(例えば、鳥または哺乳動物)に適用され得る。鳥は、家畜化した家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒルまたはガチョウ)であり得る。哺乳動物は、家畜化した動物、例えばペット用の動物(例えば、ネコ、イヌ、ウマもしくはウサギ)または家畜類(例えばウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、アルパカまたはラマ)であり得る。または、哺乳動物はヒトであり得る。
本開示の別の実施形態は概して、非ヒト脊椎動物用の殺線虫餌に関し、ここで、殺線虫餌には、(a)餌;及び(b)本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む殺線虫組成物が含まれる。いくつかの実施形態では、餌は:大豆、トウモロコシ、モロコシ、アワ、アルファルファ、クローバー及びライからなる群から選択される。他の実施形態は、本明細書に記載される殺線虫化合物を1つ以上含むように動物の餌を補充する方法を対象とする。
処理された種
本開示の別の実施形態は概して、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含む種子処理組成物で処理された種に関する。通常、種子は、限定しないが、固体マトリックスプライミング、吸水、コーティング及びスプレー塗装といった、上記の種子処理方法のうち1つを用いて種子処理組成物で処理されている。例えば、種子は、本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを含んだコーティングを含み得る。種子は、上記の通り、あらゆる植物種の種子であり得る。処理した種子は、殺線虫化合物を、1つの種子当たり少なくとも約0.1mgの量で、一実施形態では1つの種子当たり約0.1〜約1mg、及び別の実施形態では1つの種子当たり約0.1〜約0.5mgの量で含む。
殺線虫組成物
本明細書に記載される4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール化合物は、農薬製品に対して好都合な生理化学的性質を複数提供し、例えば、好都合な水溶性及び脂溶性が挙げられる。したがって、1つの実施形態では、本開示は概して本明細書に記載される3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを有効量で含む殺線虫組成物に関する。殺線虫組成物は、水性組成物であり得る。
一般的に、本明細書に記載される殺線虫組成物は、あらゆる補助剤、賦形剤または当該技術分野で公知の他の所望する成分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、殺線虫組成物はさらに界面活性剤を含む。
アニオン性活性剤の例としては、硫酸アルキル、硫酸アルコール、アルコールエーテルサルフェート、アルファオレフィンスルホネート、アルキルアリールエーテルサルフェート、硫酸アリール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアリール、スルホサクシネート、ポリアルコキシ化アルキルアルコールまたはアルキルフェノールの一または二リン酸エステル、アルコールまたはポリアルコキシ化アルカノールの一または二スルホコハク酸エステル、アルコールエーテルカルボキシレート、フェノールエーテルカルボキシレートが挙げられる。1つの実施形態では、界面活性剤はスルホン酸アルキルアリールである。
市販のアニオン性界面活性剤の非制限的な例としては、ドデシル硫酸ナトリウム(Na−DS、SDS)、MORWET D−425(アルキルナフタレンスルホネート縮合物のナトリウム塩(アクゾノーベル社から入手可能))、MORWET D−500(ブロック共重合体とのアルキルナフタレンスルホネート縮合物のナトリウム塩(アクゾノーベル社から入手可能))、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(Na−DBSA)(アルドリッチ社から入手可能)、ジフェニルオキシドジスルホネート、ナフタレンホルムアルデヒド縮合物、DOWFAX(ダウ(Dow)社から入手可能)、スルホコハク酸ジヘキシル及びジオクチルスルホコハク酸、アルキルナフタレンスルホネート縮合物及びこれらの塩が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の例としては、ソルビタンエステル、エトキシル化ソルビタンエステル、アルコキシル化アルキルフェノール類、アルコキシル化アルコール、ブロック共重合体エーテル及びラノリン誘導体が挙げられる。1つの実施形態に従うと、界面活性剤はアルキルエーテルブロック共重合体を含む。
市販の非イオン性界面活性剤の非制限的な例としては、SPAN 20、SPAN 40、SPAN 80、SPAN 65、及びSPAN 85(アルドリッチ社から入手可能);TWEEN 20、TWEEN 40、TWEEN 60、TWEEN 80及びTWEEN 85(アルドリッチ社から入手可能);IGEPAL CA−210、IGEPAL CA−520、IGEPAL CA−720、IGEPAL CO−210、IGEPAL CO−520、IGEPAL CO−630、IGEPAL CO−720、IGEPAL CO−890及びIGEPAL DM−970(アルドリッチ社から入手可能);Triton X−100(アルドリッチ社から入手可能);BRIJ S10、BRIJ S20、BRIJ 30、BRIJ 52、BRIJ 56、BRIJ 58、BRIJ 72、BRIJ 76、BRIJ 78、BRIJ 92V、BRIJ 97及びBRIJ 98(アルドリッチ社から入手可能);PLURONIC L−31、PLURONIC L−35、PLURONIC L−61、PLURONIC L−81、PLURONIC L−64、PLURONIC L−121、PLURONIC 10R5、PLURONIC 17R4及びPLURONIC 31R1(アルドリッチ社から入手可能);Atlas G−5000及びAtlas G−5002L(クローダ(Croda)社から入手可能);ATLOX 4912及びATLOX 4912−SF(クローダ社から入手可能);及びSOLUPLUS(BASF社から入手可能)、LANEXOL AWS(クローダ社から入手可能)が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の非制限的な例としては、モノアルキル四級アミン、脂肪酸アミド界面活性剤、アミドアミン、イミダゾリン及び多量体カチオン性界面活性剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、殺線虫組成物は、水に加えて共溶媒を含む。使用され得る共溶媒の非制限的な例としては、乳酸エチル、大豆メチル(methyl soyate)/乳酸エチル共溶媒混合物(例えばSTEPOSOL、ステパン(Stepan)社から入手可能)、イソプロパノール、アセトン、1,2−プロパンジオール、n−アルキルピロリドン(例えばAGSOLEXシリーズ、ISP社から入手可能)、石油系油(例えばエクソン・モービル社から入手可能なAROMATICシリーズ及びSOLVESSOシリーズ)、イソパラフィン系流体(例えばISOPARシリーズ、エクソン・モービル社から入手可能)、シクロパラフィン系流体(例えばNAPPAR 6、エクソン・モービル社から入手可能)、ミネラルスピリット(例えばエクソン・モービル社から入手可能なVARSOLシリーズ)及び鉱油(例えばパラフィン油)が挙げられる。
市販の有機溶媒の具体例としては、ペンタデカン、ISOPAR M、ISOPAR V及びISOPAR L(エクソン・モービル社から入手可能)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、殺線虫組成物は、1つ以上の付加的な活性成分と一緒に、調製、種子処理機タンク内で混合、または種上でオーバーコーティングによって組み合わされ得る。付加的な活性成分は、例えば、殺虫剤、殺菌剤、除草剤または追加の殺線虫剤であり得る。
殺虫剤及び殺線虫剤の非制限的な例としては、カルバメート、ジアミド、大環状ラクトン、ネオニコチノイド、有機リン酸、フェニルピラゾール、ピレトリン、スピノシン、合成ピレスロイド、テトロン酸及びテトラミン酸が挙げられる。具体的な実施形態では、殺虫剤及び殺線虫剤として、アバメクチン、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ビフェントリン、カルボフラン、クロラントラニリプロール、クロチアニジン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ジノテフラン、エマメクチン、エチプロール、フェナミホス、フィプロニル、フルベンジアミド、ホスチアゼート、イミダクロプリド、イベルメクチン、ラムダ・シハロトリン、ミルベメクチン、ニテンピラム、オキサミル、ペルメトリン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、テフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム及びチオジカルブが挙げられる。
有用な殺菌剤の非制限的な例としては、芳香族炭化水素、ベンゾイミダゾール、ベンズチアジアゾール、カルボキサミド、カルボン酸アミド、モルホリン、フェニルアミド、ホスホネート、キノン外部阻害剤(quinone outside inhibitors)(例えばストロビルリン)、チアゾリジン、チオファネート、チオフェンカルボキサミド及びトリアゾールが挙げられる。殺菌剤の具体的な例としては、アシベンゾラル−S−メチル、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ビキサフェン、ボスカリド、カルベンダジム、シプロコナゾール、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルチアニル、フルトラニル、フルキサピロキサド、ホセチル−Al、イプコナゾール、イソピラザム、クレソキシム−メチル、メフェノキサム、メタラキシル、メトコナゾール、ミクロブタニル、オリサストロビン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チフルザミド、チオファネート、トルクロホス−メチル、トリフロキシストロビン及びトリチコナゾールが挙げられる。
除草剤の非制限的な例としては、ACCアーゼ阻害剤、アセトアニリド、AHAS阻害剤、カロテノイド生合成阻害剤、EPSPS阻害剤、グルタミン合成酵素阻害剤、PPO阻害剤、PS II阻害剤及び合成オーキシンが挙げられる。除草剤の具体的な例としてはアセトクロル、クレトジム、ジカンバ、フルミオキサジン、ホムセイフェン、グリホサート、グルホシネート、メソトリオン、キザロホップ、サフルフェナシル、スルコトリオン及び2,4−Dが挙げられる。
追加活性はまた、生物的防除剤、微生物抽出物、植物成長促進剤または植物防除剤といった物質を含み得る。生物的防除剤の非制限的な例としては、細菌、真菌、有益な線虫及びウイルスが挙げられる。
特定の実施形態では、生物的防除剤は、放線菌(Actinomycetes)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、アルスロバクター(Arthrobacter)、アルカリゲネス(Alcaligenes)、オーレオバクテリウム(Aureobacterium)、アゾバクター(Azobacter)、ベイジェリンキア(Beijerinckia)、ブレビバシラス(Brevibacillus)、バークホルデリア(Burkholderia)、クロモバクテリウム(Chromobacterium)、クロストリディウム(Clostridium)、クラビバクター(Clavibacter)、コモモナス(Comomonas)、コリネバクテリア(Corynebacterium)、クルトバクテリウム(Curtobacterium)、エンテロバクター(Enterobacter)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)、グルコノバクター(Gluconobacter)、ヒドロゲノファガ(Hydrogenophaga)、クレブシェラ(Klebsiella)、メチロバクテリウム(Methylobacterium)、パエニバチルス(Paenibacillus)、パスツリア(Pasteuria)、フィンゴバクテリウム(Phingobacterium)、フォトラブダス(Photorhabdus)、フィロバクテリウム(Phyllobacterium)、シュードモナス(Pseudomonas)、リゾビウム(Rhizobium)、セラチア(Serratia)、ステノトロホモナス(Stenotrophomonas)、バリオボラックス(Variovorax)及びゼノルハドブス(Xenorhadbus)の属の細菌であり得る。具体的な実施形態では、細菌は、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バチルス・リケンフォルミス(Bacillus lichenformis)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、クロモバクテリウム・スツスガ(Chromobacterium suttsuga)、パスツーリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)、パスツーリア・ユーセジ(Pasteuria usage)及びシュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomona fluorescens)からなる群から選択される。
特定の実施形態では、生物的防除剤は、アルタナリア(Alternaria)、アンペロマイセス(Ampelomyces)、アスペルギルス(Aspergillus)、アウレオバシジウム(Aureobasidium)、ビューベリア(Beauveria)、コレトトリカム(Colletotrichum)、コニオスリウム(Coniothyrium)、グリオクラディウム(Gliocladium)、メタリジウム(Metarhisium)、ムスコドル(Muscodor)、ペシロナイセス(Paecilonyces)、トリコデルマ(Trichoderma)、チフラ(Typhula)、ウロクラディウム(Ulocladium)及びバーティシリウム(Verticilium)の属の真菌であり得る。具体的な実施形態では、真菌は、ビューベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)、コレトトリカム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)、グリオクラディウム・ウィレンス(Gliocladium virens)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)、ペシロマイセス・リラシヌス(Paecilomyces lilacinus)またはトリコデルマ・ポリスポラム(Trichoderma polysporum)である。
さらなる実施形態では、生物的防除剤は、植物成長促進剤または植物防除剤であり得、ハーピン、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)、ジャスモン酸、リポキトオリゴ糖類及びイソフラボンが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書に記載される殺線虫組成物は、測定可能な殺線虫活性、もしくは、より少ない生存子孫またはゼロの子孫の結果となるような線虫において低下した妊孕性または不稔性となる結果を示す、または、線虫が宿主に内寄生または繁殖する能力を傷つける、または、線虫の成長または発達に干渉する。殺線虫組成物はまた、線虫忌避性も示し得る。
例えば、本明細書に記載される殺線虫組成物は、成虫である線虫の生存時間を、曝露していない同様の段階にある成虫に比べて、例えば、約20%、40%、60%、80%以上低下し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される殺線虫組成物は、約20%、40%、60%、80%以上で、線虫が増殖、再生及び/または生存子孫を生産するのをやめることを引き起こし得る。効果はすぐに、もしくは、次に続く世代で現れ得るか、または、その双方で現れ得るかのいずれかである。
本明細書に記載される殺線虫組成物は、次の非制限的で例示的な属の線虫が引き起こす病気または寄生を治療するのに使用され得る:アングイナ(Anguina)、クキセンチュウ(Ditylenchus)、チレンコリンカス(Tylenchorhynchus)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus)、ラドホルス(Radopholus)、ヒルシュマニエラ(Hirschmanniella)、ナコブス(Nacobbus)、ホプロライムス(Hoplolaimus)、スクテロネマ(Scutellonema)、ロチレンクス(Rotylenchus)、ヘリコチレンクス(Helicotylenchus)、ロチレンクルス(Rotylenchulus)、ベロノライムス(Belonolaimus)、ヘテロデラ(Heterodera)、他のシスト線虫、メロイドギネ、クリコネモイデス(Criconemoides)、ヘミシクリオホラ(Hemicycliophora)、パラチレンクス(Paratylenchus)、チレンクルス(Tylenchulus)、アフェレンコイデス(Aphelenchoides)、ブルサフェレンクス(Bursaphelenchus)、ラジナフェレンクス(Rhadinaphelenchus)、ロンギドルス(Longidorus)、キシフィネマ(Xiphinema)、トリコドルス(Trichodorus)及びパラトリコドルス(Paratrichodorus)、ジロフィラリア(Dirofilaria)、オンコセルカ(Onchocerca)、ブルギア(Brugia)、アカントケイロネマ(Acanthocheilonema)、アエルロストロンギルス(Aelurostrongylus)、アンシロストーマ(Anchlostoma)、アンギオストロンギルス(Angiostrongylus)、アスカリス(Ascaris)、ブノストムム(Bunostomum)、キャピラリア(Capillaria)、シャベルチア(Chabertia)、クーペリア(Cooperia)、クレノソマ(Crenosoma)、ジクチオカウルス(Dictyocaulus)、ジオクトフィーマ(Dioctophyme)、ジペタロネーマ(Dipetalonema)、ドランクンクルス(Drancunculus)、エンテオビウス(Enteobius)、フィラロイデス(Filaroides)、ヘモンカス(Haemonchus)、ラゴキルアスカリス(Lagochilascaris)、ロア(Loa)、マンセオネラ(Manseonella)、ミュエレリウス(Muellerius)、ネカトール(Necator)、ネマトジルス(Nematodirus)、エソファゴストムム(Oesophagostomum)、オステルタジア(Ostertagia)、パラフィラリア(Parafilaria)、パラスカリス(Parascaris)、フィサロプテラ(Physaloptera)、プロトストロンギルス(Protostrongylus)、セタリア(Setaria)、スピロセルカ(Spirocerca)、ステファノジラリア(Stephanogilaria)、ストロンギロイデス(Strongyloides)、ストロンギルス(Strongylus)、テラジア(Thelazia)、トキソアスカリス(Toxascaris)、トキソカラ(Toxocara)、トリキネラ(Trichinella)、トリコストロンギルス(Trichostrongylus)、トリクリス(Trichuris)、ウンシナリア(Uncinaria)及びウケレリア(Wuchereria)。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される殺線虫組成物は、ジロフィラリア、オンコセルカ、ブルギア、アカントケイロネマ、ジペタロネーマ、ロア、マンソネラ(Mansonella)、パラフィラリア、セタリア、ステファノフィラリア(Stephanofilaria)、ウケリア(Wucheria)、ネグサレセンチュウ、ヘテロデラ、メロイドギネ及びパラチレンクスを包含する線虫によって引き起こされる病気または寄生を治療するのに利用される。非制限的な種の例としては:イヌ鉤虫(Ancylostoma caninum)、捻転胃虫(Haemonchus contortus)、旋毛虫(Trichinella spiralis)、トリチュリス・ムリス(Trichurs muris)、イヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)、ディロフィラリア・テヌイス、ディロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens)、ディロフィラリ・ウルシ(Dirofilari ursi)、ブタ回虫(Ascaris suum)、イヌ回虫(Toxocara canis)、ネコ回虫(Toxocara cati)、ネズミ糞線虫(Strongyloides ratti)、パラストロンギロイデス・トリコスリ(Parastrongyloides trichosuri)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)及びアレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ロンギドルス・エロントガス(Longidorus elongatus)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)ならびにキタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)が挙げられる。
様々な実施形態を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される発明の範囲を逸脱することなく、修正及び変更が可能であることが明らかであろう。
次の非制限的な実施例は、本開示をさらに説明するために提供される。
実施例1:殺線虫効力アッセイ
小型化温室アッセイを実施して、複数の3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールのサツマイモネコブセンチュウの線虫に対する効果を調べた。
キュウリの種子を湿ったペーパータオルで3日間発芽させた。許容できる芽は3〜4cmの長さであり、側根が複数現れたところであった。各試験の化合物のために、殺虫剤試験化合物の濃度が5mg/mLとなるよう、アセトン(500mL)及びTRITON X100界面活性剤(412mg)の混合物内で試験溶液を調製した。その化学原液を次いで脱イオン水(10mL)及びTRITON X100(0.015%濃度)の混合物に添加し、徹底的に混合した。
各試験溶液を3回評価した。乾燥砂(10mL)を各小瓶に加えた。小瓶を傾け、子葉が砂のちょうど上に来るように実生を正しい配向で配置し、次いで、小瓶を傾け直して小根が砂で覆われるようにすることで、実生を植え付けた。
試験溶液(3.3mL)の試料を次いで各小瓶に加え、小瓶を蛍光灯列下のラック内に配置した。500個の虫状のサツマイモネコブセンチュウ(M.incognita)の卵を脱イオン水または湧水(50μL)中の各小瓶に加えることで、植え付けから2日後に、小瓶を接種した。小瓶を次いで周囲室温の蛍光ランプの下で静置し、必要な際には脱イオン水(1mL)で水をやり、通常は試験期間中2回であった。
砂を根から洗い流すことで、接種から10〜12日後に、キュウリ植物の収穫を行った。次の虫こぶ評価尺度を用いて、根の虫こぶの評価を行った(虫こぶ:虫こぶができた根質量%):0=0−5%;1=6−20%;2=21−50%;及び3=51−100%。各試験溶液に関して、3回の虫こぶ評価の平均を次いで計算し、スコアを付けた:虫こぶなし=0.00−0.33;軽い虫こぶ形成=0.67−1.33;中程度の虫こぶ形成=1.67−2.33;重度の虫こぶ形成=2.67−3.00。
他の市販の殺線虫化合物もまた、対照群として評価した。
表1A:殺線虫活性を伴う3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールの例及び市販の標準物との比較
Figure 2016516002
同じ文字のデータは同じ試験から取った。
実施例2:式I及び式IIの化合物の合成の説明
式I及び式IIの化合物を、当業者には公知の方法を用いて調製し得る。概して、適切なアルデヒドを、触媒の存在下で、溶媒中または溶媒なしの高温度で対応するアミドキシムと反応させることで、3,5−置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールを調製する。さらに具体的には、式Ia及びIbの化合物を、例示的なスキームIに表されるように調製し得る。
下のスキームIに示されるように、100℃の3オングストロームのモレキュラーシーブ及び触媒ピペリジンの存在下でのトルエン中で、置換されていてもよいベンズアミドキシム1を、対応するヘテロアリールカルボキシアルデヒド2と反応させ、所望する3,5−二置換−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール3を得た。置換基Xは、上記式Ia及びIbに関して定義した置換基RからRに対応する。置換基Yは、チエニルまたはフラニルであり、上記式Ia及びIbに関して定義した置換基R、R、R及び/またはRで置換されていてもよい。
スキームI:式Iの化合物への合成経路

Figure 2016516002
同様にして、式IIa及びIIbの化合物を、下に示される通り、例示的なスキーム2で示される通りに調製し得る。置換基Xは、上記式IIa及びIIbに関して定義した置換基RからRに対応する。置換基Yは、チエニルまたはフラニルであり、上記式IIa及びIIbに関して定義した置換基R、R、R及び/またはRで置換されていてもよい。
スキームII:式IIの化合物への合成経路
Figure 2016516002
実施例3:3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−iの調製
トルエン(1400mL)中の2−チオフェンカルボキサルデヒド(77mL、92.6g、826mmol、1.5当量)、N’−ヒドロキシベンズイミダミド(75.0mL、50mmol)及びピペリジン(3.8mL)の混合物を、SILCARBONの3オングストロームモレキュラーシーブ(200g)が入ったSOXHLETT装置内で30時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷し、ヘプタン(1L)を添加した。次いで、デカンテーションによって、濃厚な油状固形物を反応混合物から分離した。残った反応混合物を1時間静置した後、混合物から固形物がさらに沈殿したことが観察され、この沈殿物もデカンテーションで分離した。
1つにまとめた固形物を、カラムクロマトグラフィー(SiO、勾配ヘプタン/酢酸エチル=4/1)を用いて精製した。およそ250mLのヘプタン類が残るまで、適切な分画をまとめ、真空中で濃縮した。この時点で、固形3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物が沈殿した。室温で一晩静置した後、固形生成物をろ過で除き、ヘプタン(1L)で洗浄した。生成物を真空中で乾燥させ、かすかに橙色である固形物として3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール(34.0g、169mmol)を得た。全体的な反応収率は31%であった。液体クロマトグラフィー−質量分析(LC−MS)[M+H]231(C1210OS+H、予測値231.05)。
実施例4:5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−iiの調製
トルエン(100mL)中の2−フルフラル(1.0mL、1.17g、12.2mmol、1.5当量)、N’−ヒドロキシベンズイミダミド(1.11g、8.1mmol)及びピペリジン1滴の混合物をSILCARBONの3オングストロームモレキュラーシーブ(8g)が入ったSOXHLETT装置内で18時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷し、溶媒を真空中で除去した。ISCO COMPANION装置(SiO、勾配ヘプタン/酢酸エチル)上での自動カラムクロマトグラフィーによる精製後、茶色の油状物として5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(745mg、3.5mmol)を得、当該生成物は、静置後に黄褐色固形物に固形化した。全体的な反応収率はおよそ43%であった。LC−MS[M+H]215(C1210+H、予測値215.07]。
実施例5:3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−iiiの調製
トルエン(100mL)中の2−フルフラル(0.69mL、804mg、8.4mmol)、4−クロロ−N’−ヒドロキシベンズイミダミド(1.02g、6.0mmol)及びピペリジン1滴の混合物を3オングストロームモレキュラーシーブ(8g)が入ったSoxhlett装置内で18時間加熱還流した。混合物を室温まで冷やし、溶媒を真空中で除去した。ISCO COMPANION(SiO、勾配ヘプタン/酢酸エチル)上での自動カラムクロマトグラフィーによる精製後、6%の収率を伴って、静置後に黄褐色固形物に固形化した橙色の油状物(85mg)として、3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物を得た。LC−MS[M+H]249((C12ClN+H、予測値249.04]
実施例6:3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−ivの調製
2−フランカルボキシアルデヒド(166mL、192mg、2.0mmol)、4−クロロ−N’−ヒドロキシ−2−メチルベンズイミダミド(368mg、2.0mmol)及び1滴のピペリジンの混合物を100℃まで4時間加熱した。混合物を室温まで冷やし、ISCO COMPANION(SiO2、勾配ヘプタン類/酢酸エチル)上での自動カラムクロマトグラフィーで精製し、3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(95mg)を、18%の収率で得た。LC−MS[M+H]263(C1311ClN+H、予測値263.05)
実施例7:3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−vの調製
トルエン中の4−フルオロ−N’−ヒドロキシベンズイミダミド(230mg、1.49mmol)、2−チオフェンカルボキシアルデヒド(234mg、2.09mmol)及び1滴のピペリジンの混合物を、実施例3で説明される手順に従って加熱還流し、精製後、99%のHPLC純度を伴って、灰色がかった白色の固形物として3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール(149mg、0.60mmol)を得た。全体の収率はおよそ40%であった。LC−MS[M+H]249(C12FNOS+H、予測値249.04)。
実施例8:3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ia−ixの調製
トルエン中の2,4−ジクロロ−N’−ヒドロキシベンズイミダミド(426mg、2.09mmol)、2−フルアルデヒド(143mg、1.49mmol)及び1滴のピペリジンの混合物を、実施例3で説明される手順に従って加熱還流し、精製後、98.7%のHPLC純度を伴って、灰色がかった白色の固形物として3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(52mg、0.183mmol)を得た。全体の収率はおよそ12%であった。LC−MS[M+H]283/285(C12H8Cl2N2O2+H、予測値283.00/284.99)。
実施例9:3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式Ib−ivの調製
トルエン中の4−クロロ−N’−ヒドロキシ−2−ベンズイミダミド(7,253mg、1.49mmol)、3−フルアルデヒド(200mg、2.09mmol)及び1滴のピペリジンの混合物を、実施例3で説明される手順に従って加熱還流し、精製後、98%のHPLC純度を伴って、黄褐色の固形物として3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(23mg、0.09mmol)を得た。全体の収率はおよそ6%であった。LC−MS[M+H]249/250(C12ClN+H、予測値248.04/250.04)。
実施例10:5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式IIa−iiの調製
トルエン中のN’−ヒドロキシチオフェン−2−カルボキシミドアミド(212mg、1.49mmol)、4−クロロベンズアルデヒド(294mg、2.09mmol)及び1滴のピペリジンの混合物を、実施例3で説明される手順に従って加熱還流し、精製後、99.5%のHPLC純度を伴って、灰色がかった白色の固形物として5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(58mg、0.22mmol)を得た。全体の収率はおよそ15%であった。LC−MS[M+H]265(C12ClNOS+H、予測値265.01)。
実施例11:5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール、式IIa−iiiの調製
4−クロロ−2−メチルベンズアルデヒド(229mg、1.49mmol)、N’−ヒドロキシフラン−2−カルボキシミドアミド(263mg、2.1mmol)及び1滴のピペリジンを4時間100℃まで加熱した。室温まで冷やし、ISCO−コンパニオン(SiO、勾配ヘプタン/酢酸エチル)上での自動カラムクロマトグラフィーによって精製し、99%のHPLC純度を伴って、灰色がかった白色の固形物として5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール生成物(94mg、0.36mmol)を得た。全体的な収率はおよそ24%であった。LC−MS[M+H]263(C1311ClN+H、予測値263.05)。
本開示または例示的な実施形態の要素を紹介する際に、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」、「その(the)」及び「前記(said)」は、1つ以上の要素があることを意味するよう意図されている。「含んでいる(comprising)」、「含んでいる(including)」及び「有している(having)」という語句は、包括的であることが意図され、列挙される要素以外の要素がさらにあり得ることを意味する。
本発明の範囲を逸脱することなく、上記の生成物及び方法で様々な変更がなされ得る通り、上記の説明に含まれる事項は全て、例示的なものとして解釈され、制限する意味では解釈されない。

Claims (73)

  1. 式Iの化合物またはその塩であって、
    Figure 2016516002
    式I
    ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、
    Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、前記式Iの化合物またはその塩。
  2. Aがフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Cがチエニル、フラニルまたはピロリルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Cがチエニルまたはフラニルである、請求項1または2に記載の化合物。
  5. Cがチエニルである、請求項4に記載の化合物。
  6. Cがフラニルである、請求項4に記載の化合物。
  7. Cが独立してF、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 前記化合物が式Iaの化合物またはその塩であり、
    Figure 2016516002
    式Ia
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;
    、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、
    EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  9. 、R及びRが独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
  10. 及びRが独立して水素及びFからなる群から選択され;Rが水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
  11. 前記化合物が式Ibの化合物またはその塩であり、
    Figure 2016516002
    式Ib
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;
    、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、
    EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  12. 、R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  13. は水素及びFから選択され;R及びRは独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  14. 前記化合物が式Icまたはその塩であり、
    Figure 2016516002
    式Ic
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;ならびに、
    、R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  15. 、R、R及びRが独立して水素、F、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  16. 式IIの化合物またはその塩であって、
    Figure 2016516002
    式II
    ここで、Aはフェニル、ピリジル、ピラジル、オキサゾリル及びイソキサゾリルからなる群から選択され、それぞれは独立してハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CN、及びC(H)Oからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;ならびに、
    Cはチエニル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピロリル及びピロリジニルからなる群から選択され、それぞれは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、前記式IIの化合物またはその塩。
  17. Aがフェニルである、請求項16に記載の化合物。
  18. Cがチエニル、フラニルまたはピロリルである、請求項16または17に記載の化合物。
  19. Cがチエニルまたはフラニルである、請求項16または17に記載の化合物。
  20. Cがチエニルである、請求項19に記載の化合物。
  21. Cがフラニルである、請求項19に記載の化合物。
  22. Cが独立してF、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項16〜21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 前記化合物が式IIaの化合物またはその塩であり、
    Figure 2016516002
    式IIa
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;
    、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに
    EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される、請求項16に記載の化合物。
  24. 、R及びRが独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項23に記載の化合物。
  25. 及びRが独立して水素及びFからなる群から選択され;Rが水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項23に記載の化合物。
  26. 前記化合物が式IIbの化合物またはその塩であり、
    Figure 2016516002
    式IIb
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;
    、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択され;ならびに、
    EはO、S及びR10がアルキルであるN−R10からなる群から選択される、請求項16に記載の化合物。
  27. 、R及びRが独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項26に記載の化合物。
  28. は水素及びFから選択され;R及びRが独立して水素、F、Cl、CH及びOCFからなる群から選択される、請求項26に記載の化合物。
  29. 前記化合物が式IIcの化合物またはその塩であって、
    Figure 2016516002
    式IIc
    ここで、R及びRは独立して水素、CH、F、Cl、Br、CF及びOCFからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、F、Cl、Br及びCFからなる群から選択され;
    は水素、CH、CF、F、Cl、Br、OCF、OCH、CN及びC(H)Oからなる群から選択され;ならびに、
    、R、R及びRは水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項16に記載の化合物。
  30. 、R、R及びRが独立して水素、F、Cl、CH、CF、Br、OCH及びOCFからなる群から選択される、請求項29に記載の化合物。
  31. EがOである、請求項8、11、23または26に記載の化合物。
  32. EがSである、請求項8、11、23または26に記載の化合物。
  33. 、R及びRがそれぞれ水素である、請求項8または23に記載の化合物。
  34. 、R及びRがそれぞれ水素である、請求項11または26に記載の化合物。
  35. 6、、R及びRがそれぞれ水素である、請求項14または29に記載の化合物。
  36. 、R、R、R及びRがそれぞれ水素である、請求項8〜14または23〜35のいずれか1項に記載の化合物。
  37. 少なくとも1つのR、R、R、R及びRが水素以外である、請求項8〜14または23〜35のいずれか1項に記載の化合物。
  38. 、R、R、R及びRのいずれか1つが、ハロゲン及びCHからなる群から選択される、請求項37に記載の化合物。
  39. 3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−ブロモフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−クロロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−フルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(4−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    5−フェニル−3−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    3−(チオフェン−2−イル)−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;
    5−フェニル−3−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;及び
    3−フェニル−5−(1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩からなる群から選択される化合物。
  40. 前記化合物が:
    3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
    5−(フラン−2−イル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
    3−(4−クロロフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
    3−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
  41. 前記化合物が3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩である、請求項8に記載の化合物。
  42. 前記化合物が:
    3−(4−ブロモフェニル)−5−(フラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩及び
    3−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(チオフェン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩からなる群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  43. 前記化合物が:
    3−(チオフェン−2−イル)−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩、
    5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)またはその塩、5−(3−クロロフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩;及び
    5−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(フラン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾールまたはその塩からなる群から選択される、請求項23に記載の化合物。
  44. 請求項1〜43のいずれか1項に記載の化合物を含む、水性殺線虫組成物。
  45. 界面活性剤をさらに含む、請求項44に記載の殺線虫組成物。
  46. 共溶媒をさらに含む、請求項44に記載の殺線虫組成物。
  47. 生物的防除剤、微生物抽出物、植物成長促進剤もしくは植物防除剤またはこれらの混合物をさらに含む、請求項44に記載の殺線虫組成物。
  48. 前記生物的防除剤が、細菌、真菌、有益な線虫及びウイルスからなる群から選択される、請求項47に記載の殺線虫組成物。
  49. 前記生物的防除剤が、放線菌(Actinomycetes)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、アルスロバクター(Arthrobacter)、アルカリゲネス(Alcaligenes)、オーレオバクテリウム(Aureobacterium)、アゾバクター(Azobacter)、ベイジェリンキア(Beijerinckia)、ブレビバシラス(Brevibacillus)、バークホルデリア(Burkholderia)、クロモバクテリウム(Chromobacterium)、クロストリディウム(Clostridium)、クラビバクター(Clavibacter)、コマモナス(Comamonas)、コリネバクテリア(Corynebacterium)、クルトバクテリウム(Curtobacterium)、エンテロバクター(Enterobacter)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)、グルコノバクター(Gluconobacter)、ヒドロゲノファガ(Hydrogenophaga)、クレブシェラ(Klebsiella)、メチロバクテリウム(Methylobacterium)、パエニバチルス(Paenibacillus)、パスツリア(Pasteuria)、フォトラブダス(Photorhabdus)、フィロバクテリウム(Phyllobacterium)、シュードモナス(Pseudomonas)、リゾビウム(Rhizobium)、セラチア(Serratia)、スフィンゴバクテリウム(Sphingobacterium)、ステノトロホモナス(Stenotrophomonas)、バリオバックス(Variovax)及びゼノラブダス(Xenorhabdus)の属の細菌である、請求項48に記載の殺線虫組成物。
  50. 前記生物的防除剤が、アルタナリア(Alternaria)、アンペロマイセス(Ampelomyces)、アスペルギルス(Aspergillus)、アウレオバシジウム(Aureobasidium)、ビューベリア(Beauveria)、コレトトリカム(Colletotrichum)、コニオスリウム(Coniothyrium)、グリオクラディウム(Gliocladium)、メタリジウム(Metarhisium)、ムスコドル(Muscodor)、ペシロマイセス(Paecilomyces)、トリコデルマ(Trichoderma)、チフラ(Typhula)、ウロクラディウム(Ulocladium)及びバーティシリウム(Verticilium)の属の真菌である、請求項48に記載の殺線虫組成物。
  51. 前記生物的防除剤が、ハーピン、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)、ジャスモン酸、リポキトオリゴ糖類及びイソフラボンからなる群から選択される植物成長促進剤または植物防除剤である、請求項48に記載の殺線虫組成物。
  52. 第2の殺虫剤をさらに含む、請求項44に記載の殺線虫組成物。
  53. 前記第2の殺虫剤が、殺菌剤、殺虫剤及び除草剤またはこれらの混合物からなる群から選択される、請求項52に記載の殺線虫組成物。
  54. 前記第2の殺虫剤が、アシベンゾラル−S−メチル、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ビキサフェン、ボスカリド、カルベンダジム、シプロコナゾール、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルチアニル、フルトラニル、フルキサピロキサド、ホセチル−Al、イプコナゾール、イソピラザム、クレソキシム−メチル、メフェノキサム、メタラキシル、メトコナゾール、ミクロブタニル、オリサストロビン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チフルザミド、チオファネート、トルクロホス−メチル、トリフロキシストロビン及びトリチコナゾールからなる群から選択される殺菌剤である、請求項52に記載の殺線虫組成物。
  55. 前記第2の殺虫剤が、アバメクチン、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ビフェントリン、カルボフラン、クロラントラニリプロール、クロチアニジン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ジノテフラン、エマメクチン、エチプロール、フェナミホス、フィプロニル、フルベンジアミド、ホスチアゼート、イミダクロプリド、イベルメクチン、ラムダ・シハロトリン、ミルベメクチン、ニテンピラム、オキサミル、ペルメトリン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、テフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ及びこれらの混合物からなる群から選択される殺虫剤または殺線虫剤である、請求項52に記載の殺線虫組成物。
  56. 前記第2の殺虫剤が、アセトクロル、クレトジム、ジカンバ、フルミオキサジン、ホムセイフェン、グリホサート、グルホシネート、メソトリオン、キザロホップ、サフルフェナシル、スルコトリオン及び2,4−Dならびにこれらの混合物からなる群から選択される除草剤である、請求項52に記載の殺線虫組成物。
  57. 前記第2の殺虫剤が、フルキサピロキサド、イプコナゾール、メタラキシル、ペンフルフェン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、アバメクチン、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項52に記載の殺線虫組成物。
  58. 請求項1〜57のいずれか1項に記載の化合物または殺線虫組成物を含むコーティングを含む種子。
  59. 前記コーティングが、前記殺線虫化合物を種子1個当たり少なくとも約0.1mgの量で含む、請求項58に記載の種子。
  60. 前記コーティングが、前記殺線虫化合物を種子1個当たり少なくとも約0.1〜約1mgまたは約0.1〜約0.5mgで含む、請求項58に記載の種子。
  61. 所望しない線虫の防除方法であって、哺乳動物、鳥もしくはこれらの食物、植物、種子または土壌に、請求項1〜43のいずれか1項に記載の化合物を有効量で含む組成物を投与することを含む、前記方法。
  62. 前記方法が前記組成物を植物、種子または土壌に投与することを含む、請求項61に記載の方法。
  63. 線虫によるダメージに対する、種子及び/または前記種子から成長した植物の根の保護方法であって、請求項1〜43のいずれか1項に記載の種子処理組成物で種子を処理することを含む、前記方法。
  64. 請求項63に記載の方法に従って調製される処理した種子。
  65. 線虫によるダメージに対する植物の保護方法であって、請求項1〜43のいずれか1項に記載の化合物を有効量で含む外因性処理組成物を前記植物に提供することを含む、前記方法。
  66. 前記外因性処理組成物を灌注適用を用いて適用する、請求項65に記載の方法。
  67. 前記外因性処理組成物が、土壌を通して植物の根部分に流れるように適用される、請求項65に記載の方法。
  68. 所望しない線虫の防除方法であって、請求項1〜43のいずれか1項に記載の化合物を含む処理組成物を植物の根部分を囲む土壌に適用することを含む、前記方法。
  69. 前記処理組成物が点滴灌漑技術を用いて適用される、請求項68に記載の方法。
  70. 前記処理組成物が前記植物の根元または前記植物のすぐ隣接する土壌に直接適用される、請求項68に記載の方法。
  71. 前記処理組成物が前記土壌中に耕作され得る、または、畝に適用され得る、請求項68に記載の方法。
  72. 動物内における線虫寄生の防除または防止方法であって、請求項1〜43のいずれか1項に記載の化合物を含む殺線虫処理組成物を動物に投与することを含む、前記方法。
  73. 前記線虫が、イヌ鉤虫(Ancylostoma caninum)、捻転胃虫(Haemonchus contortus)、旋毛虫(Trichinella spiralis)、トリチュリス・ムリス(Trichurs muris)、イヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)、ディロフィラリア・テヌイス、ディロフィラリア・レペンス(Dirofilaria repens)、ディロフィラリ・ウルシ(Dirofilari ursi)、ブタ回虫(Ascaris suum)、イヌ回虫(Toxocara canis)、ネコ回虫(Toxocara cati)、ネズミ糞線虫(Strongyloides ratti)、パラストロンギロイデス・トリコスリ(Parastrongyloides trichosuri)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)及びアレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ロンギドルス・エロントガス(Longidorus elongatus)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)ならびにキタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)からなる群から選択される、請求項61、63、65、68または72のいずれか1項に記載の方法。
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