JP2016512997A - ロールツーロールプロセスにおけるマイクロコンタクトプリンティングのための再インク付けローラー - Google Patents

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Abstract

支持体から解放される、移動する材料ウェブと、ローラー上に装着されたスタンプと、を含む、システムであって、スタンプが、基部表面と、台形の断面形状を有し、かつ基部表面から上方に延びるパターン要素の連続した規則的アレイと、を含み、スタンピング要素がそれぞれ、実質的に平面状のスタンピング表面を有する、システム。インク付け表面を有するインク付けローラーは、スタンピング要素のスタンピング表面に少なくとも周期的に接触する。インク付け表面は、インク組成物で含浸され、組成物は、ウェブ材料の主表面に結合して、スタンピング表面上のパターン要素のアレイに従った自己組織化単分子層(SAM)を上部に形成するように選択されたチオール官能基を有する有機硫黄化合物を含有する。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年12月31日出願の米国特許仮出願第61/747,985号の利益を主張する。
マイクロコンタクトプリンティングは、例えば、基材の表面上に官能基化分子のパターンを生成するのに使用され得る印刷技術である。官能基化分子は、化学結合を介して基材表面又はコーティングされた基材表面に結合して、パターン化自己組織化単分子層(SAM)を形成する官能基を含む。SAMは、化学結合によって表面に結合する、及び表面に対して好ましい配向で受け入れられて互いに対して平坦である、分子類の単一層を指す。
SAMのマイクロコンタクトプリンティングを行うための基本的な方法は、レリーフパターン付きのエラストマー製スタンプ(例えば、ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)スタンプ)に官能基化分子を含有するインクを適用する工程と、次に、スタンプと基材との間の接触領域にSAMを形成するように、インク付けスタンプを基材表面(通常は金属又は金属酸化物の表面)に接触させる工程と、を伴う。あるいは、エラストマースタンプは平坦であってもよく(レリーフパターンを含有しない)、また基材表面はレリーフパターン付きであってもよい。マイクロコンタクトプリンティング方法を使用してプリントされたマイクロパターン付き有機及び無機材料は、金属化高分子フィルム等の基材に独特の電気的、光学的、及び/又は生物学的特性を潜在的に提供することができる。
製造プロセスにおいては、官能基化分子は、スタンプから基材表面へと最小の欠陥数で、所望の高解像度パターン化SAMにて再現可能な方法で転写される必要がある。ロールツーロール製造プロセスにおいては、移動する材料ウェブ上でのマイクロコンタクトプリンティング速度が増大するにつれて、精度の高いSAMパターン解像度及び再現性を確実にするために、線のぼやけ及び空所等のパターン欠陥を最小限にする必要がある。
一般に、本開示は、マイクロコンタクトプリンティングスタンプを使用した、ロールツーロールのプリンティング装置及びプロセスに関する。プリンティングスタンプは、スタンプのスタンピング表面を再インク付けローラーと接触させることによって、周期的又は連続的に再インク付けすることができ、このことは、スタンプにインク組成物を充填するのに以前費やしていたプロセス停止時間を短縮させる。
一実施形態において、本開示は、支持体から解放される、移動する材料ウェブと;ローラー上に装着されたスタンプであって、スタンプが、基部表面と、台形の断面形状を有し、かつ基部表面から上方に延びるパターン要素の連続した規則的アレイと、を含み、スタンピング要素がそれぞれ、実質的に平面状のスタンピング表面を有する、スタンプと;スタンピング要素のスタンピング表面に少なくとも周期的に接触するインク付け表面を有するインク付けローラーと、を含むシステムに関する。インク付け表面は、インク組成物で含浸され、組成物が、ウェブ材料の主表面に結合して、スタンピング表面上のパターン要素のアレイに従った自己組織化単分子層(SAM)を上部に形成するように選択されたチオール官能基を有する有機硫黄化合物を含有する。
別の実施形態では、本開示は、支持体から解放される、移動する材料ウェブと;プリントローラーに取り付けられたエラストマースタンプであって、スタンプが、材料ウェブの主表面と接触するスタンピング表面を有する、エラストマースタンプと;有機硫黄化合物及び有機溶媒を含有するインク組成物をスタンピング表面にインク付けするための装置と、を含むシステムに関する。インク付けのための装置は、インク組成物で含浸されたインク付け表面を有する再インク付けローラーと、スタンプのスタンピング表面と少なくとも周期的に接触するインク付け表面と、を含む。
別の実施形態では、本開示は、ウェブ材料を支持体から解放する工程と;官能基化分子を有するインク組成物で含浸されたエラストマースタンプを提供する工程であって、官能基化分子が、前記基材材料に結合するように選択された官能基を含む、工程と;官能基をウェブ材料と結合させて、スタンピング表面上のパターン要素の配置に従った、官能基化材料の自己組織化単分子層(SAM)をウェブ材料の主表面上に形成するのに十分なプリント時間、スタンプのスタンピング表面を、ウェブ材料の主表面と接触させる工程と;スタンプのスタンピング表面を再インク付けローラーと少なくとも周期的に接触させる工程であって、再インク付けローラーが、インク組成物で含浸されたインク付け表面を含む、工程と、を含む方法に関する。
本発明の1つ又は2つ以上の実施形態の詳細を添付の図面及び以下の説明文に記載する。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
本開示は、以下の本開示の様々な実施形態の詳細な記載を、添付の図面と関連付けて考慮することによって、より完全に理解することができ、図面が所定の代表的実施形態のみを示し、本開示のより広い態様を限定するものではないことが当業者により理解される。
マイクロコンタクトプリンティング用の高アスペクト比のスタンプの実施形態の概略断面図である。 マイクロコンタクトプリンティング用の高アスペクト比のスタンプの別の実施形態の概略断面図である。 マイクロコンタクトプリンティングプロセスにおいて、高アスペクト比のスタンプを使用して基材上に自己組織化単分子層(SAM)を形成するプロセスの概略断面図である。 基材がスタンプに対して動いているプロセスにおいて使用される、マイクロコンタクトプリンティング用のスタンプの概略断面図である。 基材がスタンプに対して動いているプロセスにおいて使用される、マイクロコンタクトプリンティング用のスタンプの概略断面図である。 ロールツーロールプロセスにおいて、マイクロコンタクトプリンティングに使用される二重ニップローラー及び延長されたプロセスゾーンを有する装置の一部分の概略図である。 ロールツーロールプロセスにおいて、マイクロコンタクトプリンティングに使用される二重ニップローラーを有する、張力をかけたウェブ装置の一部分の概略図である。 ロールツーロールプロセスにおいて、マイクロコンタクトプリンティングに使用される単一のニップローラーを有する装置の一部分の概略図である。 ロールツーロールプロセスにおいて、マイクロコンタクトプリンティングに使用される単一のニップローラー及び延長されたプロセスゾーンを有する装置の一部分の概略図である。 マイクロコンタクトプリンティング装置におけるプリントローラー及びスタンプのための流体継ぎ手の概略断面図である。 マイクロコンタクトプリンティング装置と共に使用される表側インク付けアイドラローラーの概略図である。 実施例2で使用したマイクロコンタクトプリンティングスタンプのモデリングされた表面の概略図である。 実施例2のモデリングされたマイクロコンタクトプリンティングスタンプに関する、スタンプの幅インチ当たりの力、対、基材変位のプロットである。
上記の図面(一定の縮尺で描かれているわけではない)は、本開示の様々な実施形態を示すが、「発明を実施するための形態」において記載されるように、他の実施形態もまた考えられる。図面中の同じ記号は同じ要素を示している。
特に断らないかぎり、本明細書及び特許請求の範囲で使用される構造の大きさ、量、物理的特性を表わす全ての数字は、すべての場合において「約」なる語により修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、そうでないことが示されないかぎり、上記の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、当業者が本明細書に開示される教示を用いて得ようとする所望の特性に応じて異なり得る近似値である。最低限でも、また、請求される実施形態の範囲への同等物の原則の適用を限定する試行としてではなく、少なくとも各数値パラメータは、報告された有効数字の数を考慮して、通常の概算方法を適用することによって解釈されなければならない。加えて、端点を有する数値範囲の使用は、その範囲内の全ての数を含み(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)、またその範囲内の任意のより狭い範囲、又はその範囲内の単一の値を含む。
用語
説明及び特許請求の範囲で特定の用語が使用されており、大部分は周知であるが、いくらか説明を必要とする場合がある。本明細書で使用される場合、以下を理解する必要がある。
数値若しくは幾何学的形状に関連した用語「約」、「およその」、若しくは「およそ(ほぼ)」は、数値、又は一般に認識される辺の数を有する幾何学的形状の隣接する辺の間の内角の値の+/−5パーセントを意味し、これは数値若しくは角度値の+/−5パーセントの範囲内の任意の、より狭い範囲、及び正確な数値若しくは角度値を明白に含む。例えば、「約」100℃の温度は、95℃〜105℃の温度を指すが、任意の、より狭い範囲の温度、又は更には、例えば正確に100℃の温度を含む、その範囲内の単一の温度も明白に含む。同様に、「ほぼ正方形」の幾何学的形状は、完全な正方形の幾何学的形状に対応する、隣接する辺の間の90度の内角から、隣接する辺の間の85〜95度の内角を示す四辺の幾何学的形状の全てを含む。
特性又は特徴に関連した用語「実質的に」は、特性又は特徴がその特性又は特徴の98%以内を有することを意味するが、その特性又は特徴の2つのパーセントの範囲内の任意の、より狭い範囲、及び特性又は特徴の正確な値も明白に含む。例えば、「実質的に」透明である基材は、入射光の98〜100%を透過させる基材を指す。
用語「a]、「an」、及び「the」は、その内容が明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「化合物(a compound)を含有する材料への言及は、2つ又はそれ以上の化合物の混合物を含む。
用語「又は」は、その内容が明確に指示しない限り、通常は「及び/又は」を含む意味で用いられる。
本開示の様々な代表的実施形態を特に図面に関連して説明する。本開示の代表的実施形態は、開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能である。したがって、本開示の実施形態は以下に記述する代表的実施形態に限定されず、特許請求の範囲及びそれと同等の任意のものに定められた制限によって支配されるものと理解されたい。
図1は、実質的に平面状の基部表面12を含むマイクロコンタクトプリンティングスタンプ10の概略図を示す。パターン要素14のアレイが基部表面12から離れるように延びる。いくつかの実施形態では、スタンプ10はエラストマー材の一体型ブロックであり、別の実施形態では、任意の補強裏打ち層11により支持されたエラストマーパターン要素14を含んでもよい。スタンプ10の基部表面12上のパターン要素14のアレイは、意図されるマイクロコンタクトプリンティング用途に応じて多種多様であってもよく、例えば、線、点、及び多角形等の規則的又は不規則な要素のパターンを含んでもよい。
基部表面12上のアレイにおけるパターン要素14は、それらの形状、配向、及びサイズの点から記述されてもよい。パターン要素14は、基部表面12において基部幅xを有し、スタンピング表面16を含む。スタンピング表面16は基部表面12の上方の高さhに存在し、基部幅xと同一又は異なってもよい横方向寸法wを有する。パターン要素14は、少なくとも約1.5であるアスペクト比h/wを有する。様々な実施形態において、パターン要素14の幅wに対するパターン要素14の高さhのアスペクト比は、約1.5〜約5.0、約1.5〜約3.0、又は約1.5〜約2.0である。
本明細書に記載した方法及び装置は、約10μm未満、又は約5μm未満、又は約1μm未満の最小横方向寸法wを有するスタンピング表面16を有する小パターン要素14に特に有利である。図1に示す実施形態では、スタンピング表面16は、実質的に平面状であり、かつ基部表面12と実質的に平行であるが、そのような平行配置は必須ではない。本明細書に報告した方法及び装置はまた、約50μm以下、又は約10μm以下、又は約5μm以下、又は約1μm以下、又は約0.25μm以下の高さhを有するパターン要素14を用いるマイクロコンタクトプリンティングに特に有意である。
パターン要素14は、基部表面12の全部又は一部分のみを占有してもよい(基部表面12の、ある範囲は、パターン要素を含まない場合がある)。例えば、様々な実施形態では、隣接するパターン要素間の間隔lは、約50μmを超える、又は約100μmを超える、又は約200μmを超える、又は約300μmを超える、又は約400μmを超える、又は更には約500μmを超えてもよい。商業的に有用な、マイクロコンタクトプリンティング用のパターン要素14のアレイは、例えば、スタンプ10の基部表面12上の100平方センチメートルを超える、200cmを超える、又は更には1000cmを超える範囲を覆う。
いくつかの実施形態では、パターン要素14は「マイクロパターン」を形成してもよく、「マイクロパターン」は本願では、1mm以下の寸法(例えば、線幅)を有する、点、線、塗り潰し図形、又はこれらの組み合わせの配置を指す。いくつかの実施形態では、点、線、塗り潰し図形、又はこれらの組み合わせの配置は、少なくとも0.5μm、典型的には、20μm以下の寸法(例えば、線幅)を有する。マイクロパターンのパターン要素14の寸法は、マイクロパターンの選択に応じて変動してもよく、いくつかの実施形態では、マイクロパターンのパターン要素は、10、9、8、7、6、又は5μm未満(例えば、0.5〜5μm又は0.75〜4μm)の寸法(例えば、線幅)を有する。
いくつかの実施形態では、パターン要素は、直線状又は曲線状であってもよいトレースである。いくつかの実施形態では、パターン要素は、2次元ネットワーク(即ち、メッシュ)を形成するトレースである。メッシュは、開放セルの境界を示すトレースを含む。メッシュは、例えば、正方格子、六角形メッシュ、又は疑似ランダムメッシュであってもよい。疑似ランダムとは、平行移動対称性を欠くが、例えば、無作為化アルゴリズムを用いたパターン形状の生成を含むコンピュータ設計プロセスを含む、決定論的加工プロセス(deterministic fabrication process)(例えば、フォトリソグラフィー又はプリンティング)から誘導し得るトレースの配置を指す。いくつかの実施形態では、メッシュは、90パーセント〜99.75パーセントの開放面積率(即ち、0.25パーセント〜10パーセントのパターン要素の密度)を有する。いくつかの実施形態では、メッシュは、95パーセント〜99.5パーセントの開放面積率(即ち、0.5パーセント〜5パーセントのパターン要素の密度)を有する。パターン要素は、上述した態様の組み合わせを有してもよく、例えば、曲線状のトレースであり、疑似ランダムメッシュを形成し、0.5パーセント〜5パーセントの密度を有し、0.5μm〜5μmの幅を有してもよい。
図2に概略的に示すスタンプ10の実施形態では、パターン要素14は、基部幅r、基部表面12の上方の高さh、及び鉛直角θを有する台形の断面形状を有する。パターン要素14は、ピッチlと、幅wを有するスタンピング表面16と、を有する。図2に示す実施形態では、スタンピング表面16は、スタンプ10の基部表面12に実質的に平行な線に延びて、正方格子状の配置を形成している。それ故、パターン要素14の線の間の領域は、チャネル18を形成している。多数の異なる構成が可能である。例えば、いくつかの実施形態では、スタンピング表面は、2次元メッシュ状ネットワークに似ている六角形ネットワークを画定する線の形態のパターン要素により画定される六角形である(例えば、図11参照)。図2に示した実施形態のパターン要素のアスペクト比は、h/wにより与えられる。
図3を参照すると、官能基化分子を含有するインク20がスタンプ10のスタンピング表面16上に存在する。インク20中の官能基化分子は、基材35の支持層24上の、選択された表面材料22に結合するように選択された官能基を含む。スタンプ10は、材料22の表面26と接触するように配置及び接触され、スタンピング表面16は、材料22上の表面26の第1の部分25に接して保持される。インク20中の官能基化分子は表面26に接して保持されて、官能基を表面26に結合させる(保持工程は、図3に示されない)。次いで、スタンピング表面16が除去され、表面26上に残留したインクが表面に化学的に結合し、スタンピング表面16の形状及び寸法に従った自己組織化単分子層(SAM)30を表面26の部分25上に形成する。第1の部分25と連続する表面26の部分27は、SAM 30を含まないまま残る。
本明細書に記載した方法、装置、及びプリンティングスタンプは、ロールツーロールプロセスにおける可撓性基材上のプリンティングでの使用に特に有利である。可撓性基材は、典型的には、材料の細長いウェブであり、ウェブは、その幅よりも遙かに長い長さを有する。いくつかの実施形態では、可撓性基材は、歪み又は裂けることなく、直径約50センチメートル(cm)未満の円筒の周囲に巻き付くことが可能である。選択された基材は、より好ましくは、基材を歪ませ又は裂くことなく、直径約25cm未満の円筒の周囲に巻き付くことが可能である。いくつかの実施形態では、選択された基材は、最も好ましくは、基材を歪ませ又は裂くことなく、直径約10cm未満、又は更には直径約5cmの円筒の周囲に巻き付くことが可能である。本発明の可撓性基材が特定の円筒の周囲に巻き付くために使用される力は、補助のない手(即ち、レバー、機械、油圧等の支援がない)によるもの等、典型的に低い。好ましい可撓性基材は、それ自体にロールすることができる。
いくつかの実施形態では、可撓性基材材料は、高分子「フィルム」であり、ロールツーロール方法で加工されるのに十分可撓性かつ頑丈な、平坦なシート又はウェブの形態のポリマー材料である。いくつかの実施形態では、高分子フィルムウェブは、スタンプからのインクが適用される表面上の比較的薄い金属コーティングを含む。金属コーティングは、意図される用途に応じて非常に様々であり得るが、ウェブが上記に定義したような可撓性を保持するよう十分薄い必要がある。
これらの材料の厚さはロールツーロール加工を可能にし、このロールツーロール加工は、いくつかの実施形態では連続的であってもよく、いくつかの平坦な及び/又は剛性の基材に関してスケールの経済性又は製造の経済性を提供する。この用途においては、ロールツーロールは、材料が支持体上に巻回され又は支持体から解放されるプロセスを指し、必要に応じて、ある方法で更に加工され得る。更なるプロセスの例としては、コーティング、スリット加工、打ち抜き加工、及び放射線への暴露等が挙げられる。
ロールツーロール加工に好適な高分子フィルムは、様々な厚さ、一般に、約5μm〜約1000μmの範囲で製造され得る。多くの実施形態において、高分子フィルムの厚さは、約25μm〜約500μm、又は約50μm〜約250μm、又は約75μm〜約200μmの範囲である。
基材35がスタンプ10に関連して相対的に動いている場合、例えば、ロールツーロール製造プロセスにおいて、基材35が、移動する材料ウェブである場合、表面26上にインク20の汚れが発生し得る。例えば、そのような汚れは、プリンティング表面16(図3)の寸法よりも長い及び/又は幅広い線幅を有するSAM 30をもたらす場合があり、このことはパターン要素14のアレイにより表現されるパターンと、得られた表面26上のプリントされたSAM 30との間に乏しい忠実度をもたらす。このスタンプ10と基材35との間の相対的な動きは、表面26と、スタンプのプリンティング表面16との間の接線(tangentional)(摩擦)応力が所定の値を超えた場合に開始する。表面26とスタンプ10との間のある程度の不一致は、移動基材35の速度における変動に起因して常に存在する。スタンピング表面16からの表面26の解放は、(1)パターン要素14及び/又は任意のスタンプ支持体11のエラストマー特性、並びに(2)パターン要素14のアスペクト比、の少なくとも一方による影響を受け得る。これらのパラメータを注意深く制御することにより、基材表面26とスタンピング表面16との間の界面における応力を低減させることができる。
図4Aに概略的に示すように、基材表面26とスタンピング表面16との間の不一致が生じた際にスタンピング要素14が変形する場合、インク20のパターンは、得られたSAM 30内に線の拡大を有することなく、スタンピング表面16から基材の表面26へ正確に転写され得る(換言すれば、スタンプ10上のスタンピング表面16の線幅は、SAM 30内の線幅と実質的に同一である)。しかしながら、図4Bに示すように、基材/スタンプ速度の不一致が生じた際にスタンピング要素14が変形しない場合、基材/スタンプの界面において滑りが起こり、得られたインク21の汚れたパターンが、スタンプ10上のスタンピング表面16の幅wに関連した距離δにより拡大し、スタンプ10から基材表面26へのインク20の転写の忠実度が低下する。
選択されたスタンプ材料においては、本願で特許請求される方法は、少なくとも部分的に、約1.5を超えるアスペクト比を有するパターン要素は、基材/スタンプ界面において速度の相違及び相対的な変位が存在した場合、より効果的に変形(屈曲)する傾向があるという発見に基づいている。この変形は基材/スタンプ界面における応力を低下させ、スタンピング表面16が基材26上で滑って、インク20及び得られたSAM 30を拡大し又は別様に汚す傾向を低下させる。ビームの剛性は、その長さの3乗に対応するため、パターン要素14のアスペクト比の効果は重要である。例えば、同一の相対的変位に関して、高さが2倍のパターン要素14は、スタンピング表面16においてほぼ10倍低い摩擦力を有するであろう。
基材表面26がスタンプ10に関連して急速に移動するロールツーロールプロセスでは、プリンティングの速度が増大するにつれ、スタンプ10と基材35の表面26との間に、より多量の空気が捕捉される。この捕捉空気がパターン要素14のおよその高さhよりも高くなった場合(図1)、スタンピング表面16と基材表面26との間に接触が確立されず、プリントは、大きい、若干不規則な表面26の範囲から損なわれる。パターン要素14のアスペクト比及び高さhを増大すると、より高速でのマイクロコンタクトプリンティングが可能となり、またスタンプ10は、プリント欠陥を形成することなく、より厚い連行空気層を有して作動することができる。
更に、基材表面26とスタンプ10との間に塵埃粒子が捕捉された場合、スタンピング表面16は表面26との接触を失い、プリントが形成されない、基材26上の範囲を形成し得る。より大きいアスペクト比のパターン要素14は、より高い高さhを有し、このことは基材表面26上に未印刷範囲を生じることなく、より大きい塵埃粒子の捕捉を可能にする。
上記したように、スタンプ10は、スタンピング表面16が材料22の表面26内の微小な不規則性に非常に密に適合し、インク20を表面26に完全に転写できるように、弾性である必要がある。この弾性により、スタンプ10はインク20中の官能基化分子を非平面状表面に正確に転写することができる。しかしながら、パターン要素14は、スタンピング表面16が表面26に対して軽く押圧された場合、パターン要素14が基材表面26上にインク20のぼやけがもたらされる程度に変形するほど弾性であるべきではない。
スタンプ10はまた、スタンピング表面16が、表面26に転写されて上部にSAM 30を形成するインク20を吸収するように選択された吸収性材料を含むように形成される必要がある。スタンピング表面16は、膨潤してインク20を吸収することが好ましく、インク20は、官能基化分子を単独で含み、又は有機溶媒等の担体中に浮遊している官能基化分子を含んでもよい。そのような膨潤及び吸収特性は、基材表面26上の分離したSAM 30の良好な鮮明度を提供する。例えば、スタンピング表面16の寸法フィーチャが特定の形状を有する場合、表面16はインク20を材料22の表面26に転写して、ぼやけ又は染みを有することなく、スタンピング表面16のフィーチャをそっくり再現するSAM 30を形成する必要がある。インクはスタンピング表面16中に吸収され、スタンピング表面16が材料表面26に接触した際、インク20は分散されないが、官能基化分子上の官能基が表面26に化学的に結合し、スタンピング表面16を表面26から除去することによって、明確なフィーチャを有するSAM 30がもたらされる。
スタンプ10の形成に有用なエラストマーとしては、例えば、シリコーン類、ポリウレタン類、エチレンプロピレンジエンM−クラス(EPDM)ゴム、及び市販のフレキソ印刷版材料(例えば、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,DE)から商品名Cyrelで市販されているもの)等の高分子が挙げられる。スタンプは、例えば、織布又は不織布の線維性補強材11と組み合わせた、スタンピング表面16上のエラストマー材を含む複合材料から作製されてもよい(図1)。
ポリジメチルシロキサン(PDMS)は、エラストマー性であり、低表面エネルギー(これによりスタンプを大多数の基材から取り外すのが容易)を有するので、スタンプ材料として特に有用である。有用な市販の配合物は、Dow Corning(Midland,MI)から商品名Sylgard 184 PDMSで入手可能である。PDMSスタンプは、例えば、パターン化された型に、無架橋のPDMSポリマーを流し入れ、次いで硬化させることにより形成することができる。エラストマースタンプを成型するためのマスターツールは、当該技術分野において既知のフォトリソグラフ技術を使用して形成することができる。マスターツールに未硬化PDMSを適用した後、硬化させることにより、エラストマースタンプをマスターツールに対して成型することができる。
材料22及びインク20は、その中の官能基化分子が、材料22の表面26に結合する官能基を含むように選択される。官能基は、官能基化分子の物理的末端、及び分子種がSAM 30を形成できるようなやり方で、表面26との結合を形成するのに利用可能な、分子の任意の部分に存在してもよく、又は分子がSAM形成に関与する際、露出されたままである、分子の任意の部分に存在してもよい。いくつかの実施形態では、インク20中の官能基化分子は、スペーサ部分により分離された第1の末端部及び第2の末端部を有すると考えることができ、第1の末端部は、表面26に結合するように選択された官能基を含み、第2の末端基は、必要に応じて、所望の露出された官能基を有するSAM 30を材料表面26上に提供するように選択された官能基を含む。分子のスペーサ部分は、得られたSAM 30の特定の厚さを提供するように、またSAM形成を促進するように選択され得る。本発明のSAMは様々な厚さを有し得るが、約50Å未満の厚さを有するSAMが一般に好ましく、約30Å未満の厚さを有するものがより好ましく、約15Å未満の厚さを有するものがより好ましい。これらの寸法は一般に、分子種20の選択、特にそのスペーサ部分により決定される。
加えて、表面26上に形成されたSAM 30は、そのような形成後、様々な目的のために変性されてもよい。例えば、インク20中の官能基化分子はSAMの表面26上に堆積されてもよく、この官能基化分子は保護基を含む露出官能基を有し、保護基は、SAM 30の更なる変性のために除去されてもよい。あるいは、インク20中の官能基化分子の露出部分上に反応性基が提供されてもよく、反応性基は、電子ビームリソグラフィー、X線リソグラフィー、又は任意の他の放射線により活性化又は不活性化されてもよい。そのような保護及び脱保護は、現存する表面結合SAM 30の化学的又は物理的変性を補助する場合がある。
材料22から形成されている基材表面26は、上部にSAM 30が形成される表面である。用語、基材35は、必要に応じて、表面材料22の下部の物理的支持層24も含み得る。いくつかの実施形態では、基材表面26は実質的に平面状である。有用な基材材料22は、高分子フィルム24上、又はガラス若しくはシリコンウエハ24上の無機材料(例えば、多結晶材料を含む、金属又は金属酸化物材料)コーティングを含み得る。無機材料コーティング22としては、例えば、元素金属、金属合金、金属間化合物、金属酸化物、金属硫化物、金属炭化物、金属窒化物、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。SAMを支持するための代表的な金属表面としては、金、銀、パラジウム、白金、ロジウム、銅、ニッケル、鉄、インジウム、スズ、タンタル、アルミニウム、並びにこれらの元素の混合物、合金類、及び化合物が挙げられる。金が、好ましい金属表面22である。
高分子フィルム、又はガラス若しくはシリコンウエハ基材24上の金属コーティング22は、例えば、約10ナノメートル(nm)〜約1000nmの、任意の厚さであり得る。無機材料コーティングは、例えば、スパッタリング、蒸着、化学蒸着、又は化学溶液堆積法(無電解めっきを含む)等の任意の便利な方法を使用して堆積させることができる。
材料22と、インク20中の官能基化分子に関する官能基との好ましい組み合わせとしては、(1)金、銀、銅、カドミウム、亜鉛、パラジウム、白金、水銀、鉛、鉄、クロム、マンガン、タングステン等の金属、及び上記の任意の合金とチオール類、スルフィド類、ジスルフィド類等の硫黄含有官能基;(2)ドープ又は非ドープケイ素とシラン類及びクロロシラン類;(3)シリカ、アルミナ、石英、ガラス等の金属酸化物とカルボン酸;(4)白金及びパラジウムとニトリル類及びイソニトリル類;並びに(4)銅とヒドロキサム酸類が挙げられるが、これらに限定されない。インク20中の官能基化分子上の更なる好適な官能基としては、酸塩化物類、無水物類、スルホニル基、ホスホリル基、ヒドロキシル基、及びアミノ酸基が挙げられる。更なる表面材料22としては、ゲルマニウム、ガリウム、ヒ素、及びヒ化ガリウムが挙げられる。加えて、エポキシ化合物、ポリスルホン化合物、プラスチック類、及び他のポリマーが材料22としての使用を見出し得る。本発明における使用に好適な更なる材料及び官能基は、米国特許第5,079,600号及び同第5,512,131号に見出すことができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載したプロセスにてSAMの形成に使用される官能基化分子は、米国特許出願公開第2010/0258968号に記載されているような1種以上の有機硫黄化合物を含有するインク溶液20としてスタンプ10に供給される。各有機硫黄化合物は、材料22の選択された表面26上にSAM 30を形成することが可能なチオール化合物が好ましい。チオール類は−−SH官能基を含み、メルカプタン類とも称され得る。チオール基は、インク20中の官能基化化合物と、金属の表面22との間で化学結合を形成するのに有用である。有用なチオール類としては、アルキルチオール類及びアリールチオール類が挙げられるが、これらに限定されない。他の有用な有機硫黄化合物としては、ジアルキルジスルフィド類、ジアルキルスルフィド類、キサントゲン酸アルキル類、ジチオホスフェート類、及びジアルキルチオカルバメート類が挙げられる。
好ましくは、インク溶液20は、アルキルチオール、例えば、線状アルキルチオール等:HS(CHXを含み、式中、nはメチレン単位の数であり、Xはアルキル鎖の終端基(例えば、X=−−CH、−−OH、−−COOH、−−NH等)である。好ましくは、X=−−CHである。他の有用な官能基としては、例えば(1)Ulman,「Formation and Structure of Self−Assembled Monolayers」,Chemical Reviews Vol.96,pp.1533〜1554(1996)、及び(2)Love et al.,「Self−Assembled Monolayers of Thiolates on Metals as a Form of Nanotechnology」,Chemical Reviews Vol.105,pp.1103〜1169(2005)において説明されているものが挙げられる。
有用なアルキルチオール類は、線状アルキルチオール類(即ち、直鎖アルキルチオール類)又は分枝鎖状であり得、置換されていても又は無置換でもよい。任意の置換基は、好ましくは、SAMの形成を妨げない。有用である分枝鎖状アルキルチオール類の例としては、線状アルキル主鎖の炭素原子3つごと又は4つごとに結合したメチル基を有するアルキルチオール類が挙げられる(例えば、フィタニルチオール)。有用なアルキルチオール類中の鎖中置換基の例としては、エーテル基及び芳香環が挙げられる。有用なチオール類には、三次元環状化合物(例えば、1−アダマンタンチオール)も含まれ得る。
好ましい線状アルキルチオール類は、10〜20個の炭素原子(より好ましくは12〜20個の炭素原子、最も好ましくは16個の炭素原子、18個の炭素原子、又は20個の炭素原子)を有する。
好適なアルキルチオール類としては、市販されているアルキルチオール類が挙げられる(Aldrich Chemical Company(Milwaukee,WI))。好ましくは、インク溶液20は主として溶媒及びこの有機硫黄化合物からなり、伴う不純物は、インク溶液の約5重量%未満、より好ましくは約1重量%未満、更により好ましくは約0.1重量%未満である。有用なインク20は、例えば、アルキルチオールとジアルキルジスルフィドの混合物等の、一般的な溶媒中に溶解した異なる有機硫黄化合物の混合物を含み得る。
芳香環に結合したチオール基を含むアリールチオール類も、インク20中で有用である。有用なアリールチオール類の例としては、ビフェニルチオール類及びターフェニルチオール類が挙げられる。ビフェニルチオール類及びターフェニルチオール類は、様々な任意の位置において1つ以上の官能基で置換され得る。他の有用なアリールチオール類の例としては、アセンチオール類があり、これは官能基で置換されていてもされていなくてもよい。
有用なチオール類は、線状共役炭素−炭素結合、例えば、二重結合又は三重結合を含んでもよく、部分的又は完全にフッ素化されていてもよい。
本発明のインク溶液20は、2種以上の化学的に別個の有機硫黄化合物を含有し得る。例えば、このインクは、それぞれ異なる鎖長を有する2種の線状アルキルチオール化合物を含有し得る。別の例として、このインク20は、異なる尾部基を有する2種の線状アルキルチオール化合物を含有し得る。
マイクロコンタクトプリンティングは、スタンプのインク付けに無希釈の有機硫黄化合物を使用して実施されているが、溶媒ベースのインクによって行われた場合、スタンプへの有機硫黄化合物の送達はより均一に達成でき、かつ線状アルキルチオール類とPDMSスタンプを使用した場合のスタンプの膨潤はより少ない。いくつかの実施形態では、インクは、2種以上の溶媒を含有するが、最も有用な配合物は、単一の溶媒のみを含有する必要がある。1種だけの溶媒で調合されたインクには、少量の不純物又は添加物(例えば、安定剤又は乾燥剤等)が含まれ得る。
有用な溶媒は、好ましくは、マイクロコンタクトプリンティングに最も一般的に使用されるスタンプ材料であるPDMSとの使用に適合する(即ち、PDMSを過剰に膨潤させることがない)。マイクロコンタクトプリンティングにおいて、PDMSスタンプの膨潤は、パターン化フィーチャの歪みを引き起こし、パターン忠実度の低下をもたらす可能性がある。インク付けアプローチ方法によっては、過剰に膨潤すると、スタンプに機械的支持を提供することが顕著に困難になる可能性もある。
ケトン類は、インク溶液に好適な溶媒であり得る。いくつかの実施形態では、好適な溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、エチルアセテート等、及びこれらの組み合わせが挙げられる。アセトンは特に好ましい溶媒である。1種以上の有機硫黄化合物(例えば、チオール化合物)が、この溶媒中に、合計濃度が少なくとも約3ミリモル(mM)で存在する。本明細書で使用される「合計濃度」とは、溶解している全有機硫黄化合物を総計したモル濃度を指す。1種以上の有機硫黄化合物(例えば、チオール化合物)は、インク溶液が本質的に単相からなる状態での任意の合計濃度で存在し得る。1種以上の有機硫黄化合物(例えば、チオール化合物)は、合計濃度が少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約20mM、少なくとも約50mM、又は更には少なくとも約100mMの合計濃度で存在し得る。
スタンプ10は、当該技術分野において既知の方法を使用して、本発明のインク溶液20で「インク付け」することができる(例えば、Libioulle et al.,「Contact−Inking Stamps for Microcontact Printing of Alkanethiols on Gold」(Langmuir Vol.15,pp.300〜304(1999))に記載されている)。1つのアプローチにおいては、このインク溶液20で含浸したアプリケータ(例えば、綿棒又はフォームアプリケータ)をスタンプ10のスタンピング表面16に対してこすりつけ、次にこのスタンピング表面16から溶媒を乾燥させることができる。別のアプローチにおいては、インク溶液で含浸した「インクパッド」に対してスタンピング表面16を押し付けることができ、このインクパッドは、必要に応じて、PDMSスラブであり得る。別のアプローチにおいては、このスタンプに、プリント面に対し裏側からインク溶液を充填することができる。後者のアプローチでは、有機硫黄化合物は、スタンプを通して拡散して、プリンティングのためのレリーフパターン化面(平面状表面12と、スタンピング表面16を有するパターン要素14と、を含む面)に到達する。別の実施形態では、スタンプのレリーフパターン化プリント面をインク溶液に浸し、次に引き上げて乾燥させることができる(「浸漬インク付け」)。
更に別の実施形態では、スタンプ10をプリントローラー上に装着してもよく、スタンピング表面16を移動ウェブに対して適用してウェブ上にSAMを形成することができる。プリントローラーは、円筒形が好ましい。円筒形ローラーは、例えば、偏心、振れ、又はテーパ等、理想からの幾分かのずれを有し得ることが当業者には理解される。本発明による円筒形プリントローラーは、2cm〜50cm、より好ましくは5cm〜25cm、最も好ましくは7.5cm〜20cmの半径を有することが好ましい。厚さを有し、かつ装着手段の合計寸法がプリントローラー半径に関連して小さい、例えば、合計1cm未満のスタンプの場合、プリントローラー上に装着されるスタンプは、2cm〜50cm、より好ましくは5cm〜25cm、最も好ましくは7.5cm〜20cmの曲率半径を有することが好ましい。
いくつかの実施形態では、プリントローラーは回転し、ウェブは同時的に移動する。このタイプの選択実施形態の例は、下記により詳細に記載される。同時的に行われるこのような回転及び移動の意味は、移動ウェブの場合、移動ウェブとスタンピング表面とが接触している間、スタンピング表面が移動ウェブと同時に平行移動し、滑りとそれに関連したパターン歪みとを回避することである。別の言い方をすれば、プリントローラーが回転し、ウェブが同時的に移動する際、ウェブ表面及びスタンピング表面の速度及び軌道がほぼ同一である(即ち、それらが接触している際)。
図5は、ロールツーロールプロセスにおいて方向Aに移動する、ウェブ材料102上にSAMを形成するのに適したマイクロコンタクトプリンティングプロセスライン100の一部分の実施形態を概略的に示す。ウェブ材料102は、第1の支持体104、この例ではニップローラーの周囲を移動し、PDMS等の材料から形成された少なくとも1つのエラストマースタンプ106を横切って移動する。ウェブ材料用の支持体は、本明細書では一般にローラーと称されるが、本願に示した装置に使用される支持体は、非限定的に中実ロール、玉軸受けを有するロール、空気軸受けを有するロール、空気又はガスにより支持されるスリーブ、エアターン及びエアバー、エアナイフ等の非接触支持体、並びにこれらの組み合わせを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、スタンプ106は、上述した高アスペクト比のスタンピングパターン要素(図1)を含むが、任意のスタンピングパターンを使用することができる。図5の実施形態では、2つのスタンプ106がプリントローラー108上に装着されて、連続プリンティング、又は段階的な連続プリンティングの操作を可能にする。スタンプ106は、両面接着テープ、フォームクッション−装着テープ、真空ベースの取り付け、磁気取り付け、及び機械的取り付けを含むがこれらに限定されない任意の好適な技術を用いて、プリントローラー108に取り付けられてもよい。プリントローラーは、ほぼ円形の外側固体表面を有してもよく、固定シャフトを有するアイドラロール、移動シャフトを有するアイドラロール、低摩擦軸受けを有するアイドラロール、薄い空気層上に浮遊した薄い金属シェルで形成される空気スリーブ、空気層上に浮遊した硬い金属シェルで形成される空気スリーブ、モーターにより駆動されるロール、磁気材料で形成されるロール、ロールとスタンプとの間で空気圧「真空」の低下を可能にする材料から形成されたロール、スタンプの機械的取り付けを可能にするロール及びスリーブから選択され得るが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、任意のエラストマー層111がプリントローラー108の表面とスタンプ106との間に含まれてもよい。ウェブ材料102がスタンプ106に接触した後、ウェブ材料102は第2のニップローラー110の周囲を移動し、次いで必要に応じてプロセスライン100上で更に加工されてもよい。
図6は、ロールツーロールプロセスにおいてウェブ材料202上にSAMを形成するのに好適な、マイクロコンタクトプリンティングプロセスライン200の一部分の別の実施形態を概略的に示す。ウェブ材料202は、第1の伸張ローラー204の周囲を移動し、PDMS等の材料から形成されたエラストマースタンプ206の配置を横切って移動する。いくつかの実施形態では、スタンプ206は、上述した高アスペクト比のスタンピングパターン要素(図1)を含むが、任意のスタンピングパターンを使用することができる。スタンプ206は、プリントローラー208上に装着されている。いくつかの実施形態では、任意のエラストマー層211がプリントローラー208の表面とスタンプ206との間に含まれてもよい。ウェブ材料202がスタンプ206に接触した後、ウェブ材料202は第2の伸張ローラー210の周囲を移動し、次いで必要に応じて、プロセスライン200上で更に加工プロセスされてもよい。この実施形態では、ウェブ材料202はローラー204と210との間で張力がかけられるように本明細書に記載され、スタンプはローラー204と210との間でウェブ材料と接触するように本明細書に記載される。
図7は、ロールツーロールプロセスにおいてウェブ材料302上にSAMをプリンティングするための、マイクロコンタクトプリンティングプロセスライン300の一部分の更なる別の実施形態を概略的に示す。ウェブ材料302は単一のニップローラー304の周囲を移動し、PDMS等の材料から形成された2つのエラストマースタンプ306を横切って移動する。いくつかの実施形態では、スタンプ306は、上述した高アスペクト比のスタンピングパターン要素(図1)を含むが、任意のスタンピングパターンを使用することができる。いくつかの実施形態では、任意のエラストマー層311がプリントローラー308の表面とスタンプ306との間に含まれてもよい。ウェブ材料302がスタンプ306に接触した後、ウェブ材料302はプロセスライン300上での更なる加工のために調製される。
図8は、ロールツーロールプロセスにおいてウェブ材料402上にSAMをプリントするための、マイクロコンタクトプリンティングプロセスライン400の一部分の更なる別の実施形態を概略的に示す。ウェブ材料402はニップローラー404の周囲を移動し、PDMS等の材料から形成されたエラストマースタンプ406を横切って移動する。いくつかの実施形態では、スタンプ406は、上述した高アスペクト比のスタンピングパターン要素(図1)を含むが、任意のスタンピングパターンを使用することができる。いくつかの実施形態では、任意のエラストマー層411がプリントローラー408の表面とスタンプ406との間に含まれてもよい。ウェブ材料402がスタンプ406に接触した後、ウェブ材料402は伸張ローラー410の周囲を移動し、必要に応じてプロセスライン400上で更に加工されてもよい。
上記の図5〜8の実施形態では、プリント欠陥を低減させるために、スタンプに接触するウェブ材料の部分上の張力は、約10ポンド/リニアインチ(pli)(約1.8N/mm)未満に維持する必要がある。いくつかの実施形態では、ウェブ材料上の張力は、約0.1〜約5pli(約0.02〜約0.9N/mm)、又は約0.1〜約2pli(約0.02〜約0.4N/mm)、又は約0.1〜約1pli(約0.02〜約0.2N/mm)に維持する必要がある。
図5〜8のいくつかの実施形態では、ウェブ材料102は、約0.1〜約50フィート/分(fpm)(0.03〜約15メートル/分(m/分))の速度で移動する。
図5〜8の装置において、スタンピング表面のインク付けは、多種多様な技術により達成することができる。例えば、上部にスタンプが装着されたプリントローラーを、インク付けタンク内に配置し、少なくとも1つの官能基化分子を含有するインク組成物を充填してもよい。この手順では、インク組成物は、本明細書では、パターン要素と、ウェブ材料の表面に接触するスタンピング表面とを含むスタンプ側を指す「表側」からスタンプ内に注入される。続いて、インク付けされたスリーブがインク付けタンクから取り出され、インク充填プリントローラーがプロセスライン上に搭載される。所定の長さのウェブ材料をプリントした後、消耗したプリントローラー(この時点で、ウェブ材料上に好適なパターンを形成するのには不十分なインクを含む)を取り外し、後に再使用するためにインク付けタンク内で再びインク付けする。
好ましくは、インク付け時間(インク充填プロセス中にスタンプがインクと接触する時間)は、インク付けされたスタンプが十分なプリンティング性能を更に提供する一方で、可能な限り短くする必要がある。インク充填後の乾燥時間も、可能な限り短くすることが望ましい。後者の2つの要因によって、高濃度で安定であり、かつスタンプ表面で急速に乾燥し得るインク組成物に対する需要が促進される。スタンプ表面からのインク溶媒の急速な蒸発は、スタンプ上又はスタンプ内のチオール分子の一様分布を、最小限の時間及び強制換気適用で達成するのに役立つ。浸漬インク付けの場合、インク付け時間は約60秒未満、より好ましくは約45秒未満、より好ましくは約30秒未満、更により好ましくは約15秒未満であることが好ましい。引き上げと乾燥を行った後、インク付けしたスタンプは、このスタンプのレリーフパターン化表面の隆起領域に接触するように、基材と接触する位置に配置され得る。有機硫黄化合物は、スタンプから基材表面上へと拡散し、SAMが形成され得る。
一例として図5を再度参照すると、上述したインク付けの全方法は、スタンプ106のパターン化表面107をインク付けされたものとし、「インク付けされた表面」を提供する。
インク付けされた後、スタンプ106は基材102の表面120に有機硫黄化合物等の官能基化分子を含有するインクのパターンを転写するのに役立つ。スタンプ106のインク付け表面107がスタンピングパターン要素のアレイを含む場合、インク付け表面は本質的に平坦なウェブ表面120と接触して、インクパターンを表面120に転写することができる。表面120に転写されたインクのパターンは、スタンプ106のインク付け表面107のスタンピングパターン内の隆起フィーチャのパターンと本質的に同一である。このようなプロセスでは、インクのパターンは、スタンプ106のインク付け表面107のスタンピングパターンに従って転写されたと言われる。スタンプ106のインク付け表面107が本質的に平坦な場合、インク付け表面107はレリーフパターンを含む表面120に接触して、インクパターンを表面120に転写し得、インクパターンは、基材の表面120のスタンピングパターン内の隆起フィーチャのパターンと本質的に同一である。このようなプロセスでは、インクパターンはウェブ材料102の表面120のレリーフパターンに従って転写されたと言われる。
スタンプ106のインク付け表面107が第1のレリーフパターンを含む場合、このインク付け表面を、第2のレリーフパターンを含むウェブ材料102の表面120に接触させて、第1のレリーフパターンの隆起フィーチャと第2のレリーフパターンの隆起フィーチャとの間の接触領域(即ち、レリーフパターンの交点)によって画定されるインクのパターンを転写することができる。このようなプロセスでは、インクパターンは、両方のレリーフパターンに従って転写されたと言われる。
必要なプリンティング時間(即ち、スタンプ106とウェブ材料102の表面120との接触持続時間)は、例えば、インク溶液の濃度及びスタンプに適用される圧力を含む様々な要素に依存する。いくつかの実施形態では、プリント時間は1分未満である(好ましくは約30秒未満、より好ましくは約10秒未満、最も好ましくは約5秒未満である)。
図9を参照すると、再インク付けスタンプが必要とするプロセス及び生産ラインストップ時間を低減するために、上記の図5〜8の任意の実施形態において、プリントローラー508は、流体継ぎ手509を含んで、スタンプ506の裏側を通してインクを連続的に拡散し又は別様に輸送してもよい。この実施形態では、流体継ぎ手509は、官能基化分子を含有するインク組成物を周期的又は連続的に供給される、中空内部領域509Aを含んでもよい。インク組成物はプリントローラー508を通して拡散し、プリントローラー508はこの実施形態では、浸透性又は高度に多孔質の材料から形成されたドラムである。ローラー508上の任意のエラストマー層511も、インク組成物に対して浸透性であってもよく、インク組成物はスタンプ506の「裏側」内に拡散する。
図10の装置600を参照すると、上記の図5〜9に示した任意の実施形態は、必要に応じて、連続的な表側再インク付けアイドラローラー612を含んでもよい。アイドラローラー612は、官能基化分子を含有するインク組成物で含浸されたインク付け表面614を含む。インク付け表面614は、プリントローラー608の各回転中、スタンプ606のスタンピング表面607に接触する。いくつかの実施形態では、アイドラローラー612のインク付け表面614は、PDMS等のエラストマー材料から形成されていてもよく、表面は、官能基化分子を含有するインクを周期的かつ連続的に「充填」されてもよい。任意のエラストマー層611が、アイドラローラー612とインク付け表面114との間に配置されてもよい。
インク付け表面614は、周期的にインク付けタンク内に配置され、上述したように表側インク付けされてもよく、又はアイドラローラー612内の流体継ぎ手616を使用して、連続的に裏側インク付けされてもよい。
マイクロコンタクトプリンティングは、本明細書に記載したスタンプ構造を使用する、パターン化SAMを作製するための好ましい方法であるが、パターニングの他の方法も使用することができる。SAMをパターニングするための他の既知の方法としては、例えば、インクジェットプリンティング、官能基の勾配構成の使用、及び形態的に導かれたアセンブリが挙げられる。
本明細書に記載したスタンプ構造から形成されたパターン化SAMは、例えば、これに続くパターニング工程中で下層の基材表面領域を保護するレジストとして使用することができる。例えば、パターン化SAMは、エッチングマスクを提供することができる。エッチングマスクとして、SAMで覆われた基材表面領域(例えば、高分子フィルム基材上の金属コーティング表面)は、エッチング液の化学作用から保護され、このときSAMで覆われていない基材表面領域は、この保護されていない領域内で材料の選択的除去が可能になる(例えば、高分子フィルム基材から金属が除去される)。あるいは、パターン化SAMは、めっきマスクを提供することができる。めっきマスクとして、SAMで覆われた基材表面領域(例えば、高分子フィルム基材上の触媒金属コーティング表面)は、無電解めっき浴からの金属析出に対して非触媒性になっていて、一方SAMで覆われていない基材表面領域は、露出したまま、触媒活性を保持し、この保護されていない領域内で、無電解で析出した金属の選択的配置が可能になる。他の材料のパターニングにおけるマスクとしての、パターン化SAMの適用方法は、当該技術分野において既知である(例えば、米国特許第5,512,131号)。
本開示の様々な実施形態の運用は、以下の詳細な実施例に関連して、更に記載される。
以下の実施例は、単に説明目的であり、添付した特許請求の範囲を過度に限定することを意図しない。本開示の幅広い範囲を説明する数値範囲及びパラメータは近似値であるが、特定の実施例で説明される数値は、可能な限り、正確に報告される。しかしながら、いずれの数値もそれらのそれぞれの試験測定値に見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本来有している。少なくとも特許請求の範囲への均等論の適用を制限する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の数を考慮して、通常の四捨五入を適用することによって解釈されなければならない。
特に断らない限り、実施例及び他の明細書における部、百分率、比等の全ては、重量を基準として提供される。使用した溶媒及び他の試薬を、特に断らない限り、Sigma−Aldrich Chemical Company(Milwaukee,WI)から入手し得る。
(実施例1)
Infinite Graphics Inc.(IGI)(St.Paul,MN)から高アスペクト比のスタンプマスターを入手した。IGIは、5マイクロメートルのフォトレジスト層をガラス上にスピン−コーティングし、グレーリソグラフィーを用いて台形の断面を有するパターン要素を撮像することによりマスターを構築した。スタンプマスターのポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)ネガティブを作製し、エポキシをネガティブに対して注型することを含む標準的なプロセスにより、スタンプマスターのエポキシコピー(サブマスター)を作製した。未硬化PDMSをエポキシサブマスター上に注型し、硬化させることによりPDMSスタンプを作製した。
PDMSスタンプ上のパターン要素は、5.6〜7.8μmの基部幅、20〜30°の壁角度、5μmの高さh、及び2μmのスタンピング表面幅wを有し、約2.5のアスペクト比をもたらす台形の断面形状を有した(例えば、図2参照)。このスタンプは、下記にて高アスペクト比のスタンプと称される。
2μmのスタンピング表面幅wと、2μmの高さhとを有し、約0.8のアスペクト比をもたらした同様のPDMSスタンプを調製した。このスタンプは、下記にて低アスペクト比のスタンプと称される。
低及び高アスペクト比のPDMSスタンプを、官能基化分子を含有するインク組成物で飽和させた後、9インチ(約23cm)の半径を有するバックアッププリントローラーに移動した。下記の表1、2に示すように、スタンプのいくつかは標準的な中実アイドラローラー上に装着され、いくつかは空気の層上に浮遊する薄い金属シェルである空気スリーブ上に装着された。下記の表1、2に示すように、いくつかの稼働においては、スタンプはバックアップローラー上に直接装着され、他の稼働においては、ローラーとスタンプとの間にフォーム層が配置された。フォームは3M(St.Paul,MN)から商品名3M Cushion−Mount Plus Plate Mounting Tape,1120Tanで入手可能なエラストマー材であった。
インク組成物は、PDMSスタンプを用いて、およそ100nmの銀コーティングされたPET(E.I.DuPont de Nemours(Wilmington,DE)から商品名ST504で入手可能)に適用された。下記の表1、2に示すように、ウェブ基材はスタンプに関連して15フィート/分(fpm)(4.6メートル/分(m/分))及び25fpm(7.6m/分)の速度で移動し、1又は2ポンド/リニアインチ(pli)(0.2又は0.4N/mm)の様々なウェブ張力が適用されて、基材の表面上にSAMを形成した。スタンプされた各パターンを評価して、線拡大が観察されたか(Y)、線拡大が観察されなかったか(N)、又は結果が不確定であるか(X)を決定した。
Figure 2016512997
Figure 2016512997
各PDMSスタンプにより生成された、得られたSAMは、六角形パターンを有した。表1〜2に示すように、高アスペクト比のスタンプでプリントされたパターンは、プリントされた線の拡大の有意な低下、捕捉粒子に関連した、より少数の欠陥を有し、プリントが損なわれた範囲を生じることなく、より高速のプリンティングが可能であることが観察された。
低アスペクト比のスタンプと比較して、高アスペクト比のスタンプはまた、空気捕捉に関連した欠陥を有することなく、より高速のプリント速度を可能にした。典型的には、臨界プリンティング速度を超えると、スタンプが基材ともはや接触しないため、プリントされるパターンの一部が消失する。
下記の表3は、低アスペクト比のPDMSスタンプ(2μmの高さh)と高アスペクト比のPDMSスタンプ(5μmの高さh)との間の、空気連行関連の欠陥の数における比較を示す。15fpm(4.6m/分)のプリンティング速度では、低アスペクト比のスタンプは14個の欠陥を有した一方、高アスペクト比のスタンプは4個又は0個の欠陥を有した。
高アスペクト比のスタンプは、埃及びちりの粒子の存在に関連した欠陥も低減した。下記の表3は、高アスペクト比のスタンプを使用した場合、微粒子に起因し得る反復欠陥の数が3個から1個又は2個に低減したことを示す。
Figure 2016512997
(実施例2)
ロールツーロールマイクロコンタクトプリンティングプロセス中、エラストマースタンプを有するロールは、第2のロール上の基材と接触する。2つのロールが異なる速度で移動し、その結果、基材がスタンプに対して移動するが、このことはスタンプ表面及びそのスタンピング要素上に牽引力を生成するため、スタンプと基材は必ずしも正常に接触した状態にない。摩擦閾値を超えた場合、スタンプは滑る場合があるが、このことはプリンティング解像度の欠陥をもたらす。有限要素モデルを開発してプリンティングプロセスをシミュレートし、スタンプ上の牽引力の大きさを計算した。モデリングした結果は上記の実施例1の結果を補完し、より高いレリーフスタンプが、欠陥形成における滑り効果を低減する利点を示した。
ANSYS 12.1市販ソフトウェア(ANSYS Inc.(Canonsburg,PA)から入手可能)を使用して、2Dスタンプ断面のモデルを形成した。モデルの構造は、プリンティングロールに装着された500マイクロメートルのフォーム接着剤と、スタンピング要素間の300マイクロメートルのピッチを有する5mmのスタンプ1”(2.5cm)幅と、を含んでいた。スタンピング要素は、13.5°の鉛直角θを有する先細の台形の断面形状(図2)を有していた。基部における幅は、1.3μmであった。本発明者らは、3つの異なる高さh、2.5、5、及び15μmを使用して、アスペクト比を変化させた。スタンピング表面の概略図を図11に示す。
別の実施例では、フィーチャは、先細の台形形状ではなく、矩形の断面形状を有する柱状であった。プリントされた基材は、負荷が適用される剛性表面としてモデリングされた。2タイプの負荷をモデリングした。第1の負荷は、0.25pli(0.04N/mm)のニップ圧(N.P.)を有し、第2の負荷は、N.P.と、基材移動方向に平行な2μmの相対変位との両方を含んでいた。モデルは、負荷中にスタンピング要素がウェブから分離しないことを仮定した(接触要素に関する「標準的な接触」挙動)。
フォームマウント及びスタンプは、スタンプには瞬間せん断剛性係数G=896kPaのNeoHookean材料モデル、及びG=876kPaのBlatz−Ko圧縮性フォームモデルを使用して、両方とも超弾性材料としてモデリングされた。
本発明者らは、hの値が小さくなるほど、負荷は、スタンピング要素全体の屈曲の減少と横方向移動の増大とを生じることを見出した。
図12は、得られた、幅インチ当たりの牽引力、対、基材変位のプロットである。このプロットは、牽引力がフィーチャと基材との間の最大乾燥摩擦力を超えた場合、前者はその元の位置に滑り戻る場合があり、このことは、より幅広いプリントされたラインをもたらすことを示している。このことは、より高いアスペクト比のスタンピング要素を使用することにより低減される可能性がある。
モデリングの結果は、マイクロコンタクトプリンティングスタンプ上のスタンピング要素が圧縮及び屈曲の両方を受けることを示す。高アスペクト比の要素は、より小さい力を受けて変形するが、これは不十分なプリンティング解像度に繋がる、基材上での要素の滑りの可能性の低減をもたらした。柱状の茎部は、構造的に非常に不安定であり、基材との接触を失う可能性がより高いが、このことは、プリントされたSAMパターンにて飛び飛びの線をもたらす場合がある。
本明細書全体において、「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ以上の実施形態」、又は「ある実施形態」というときは、「実施形態」という用語の前に「代表的」という用語を含むか否かにかかわらず、実施形態に関して説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本明細書に開示された発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の随所における「1つ以上の実施形態では」、「特定の実施形態では」、「一実施形態では」、又は「ある実施形態では」といった表現があっても、必ずしも本明細書に開示された発明の同一の実施形態を指すわけではない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の好適な方法で1つ以上の実施形態に組み合わされてもよい。
本明細書は、特定の代表的実施形態に関して詳細を述べているが、当業者は、上述の説明を理解した上で、これらの実施形態の変更物、変形物及び均等物を容易に想起することができるであろう。したがって、本開示は本明細書における前述の例示の実施形態に不当に限定されるべきではないことを理解すべきである。更に、本明細書にて参照されるすべての出版物、公開特許出願、及び発行された特許は、それぞれの個々の出版物又は特許が参照により援用されることを明確にかつ個々に指示したかのごとく、それらの全体が同程度で、参照により本明細書に援用される。
様々な代表的実施形態が、上述されている。これら及び他の実施形態は以下の特許請求の範囲に含まれる。

Claims (34)

  1. 支持体から解放される、移動する材料ウェブと、
    ローラー上に装着されたスタンプであって、前記スタンプが、基部表面と、台形の断面形状を有し、かつ前記基部表面から上方に延びるパターン要素の連続した規則的アレイと、を含み、前記スタンピング要素がそれぞれ、実質的に平面状のスタンピング表面を含む、スタンプと、
    前記スタンピング要素の前記スタンピング表面に少なくとも周期的に接触するインク付け表面を含むインク付けローラーであって、前記インク付け表面がインク組成物で含浸され、前記組成物が、前記ウェブ材料の主表面に結合して、前記スタンピング表面上の前記パターン要素のアレイに従った自己組織化単分子層(SAM)を上部に形成するように選択されたチオール官能基を有する有機硫黄化合物を含有する、インク付けローラーと、を含む、システム。
  2. 前記スタンプ上の前記パターン要素が、約0.25マイクロメートル〜約5マイクロメートルの横方向寸法と、前記基部表面に関連した高さと、を有する、実質的に平面状のスタンピング表面を含み、前記パターン要素の前記横方向寸法に対する前記パターン要素の高さのアスペクト比が約1.5〜約5.0である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記プリントローラーと前記スタンプとの間に接着剤層を更に含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記接着剤層と前記スタンプとの間にエラストマー材の層を更に含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記スタンプが空気支持スリーブ上に装着される、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記インク付け表面がエラストマーポリマーを含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記エラストマーポリマーがポリ(ジメチルシロキサン(dimethysiloxane))を含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記プリントローラーが、前記インク組成物を連続的に供給される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記再インク付けローラーが、前記再インク付けローラー内の流体継ぎ手からインク組成物を連続的に供給される、請求項1に記載のシステム。
  10. ローラーから解放される、移動する材料ウェブと、
    プリントローラーに取り付けられたエラストマースタンプであって、前記スタンプが、前記材料ウェブの主表面と接触するスタンピング表面を含む、エラストマースタンプと、
    有機硫黄化合物及び有機溶媒を含有するインク組成物を前記スタンピング表面にインク付けするための装置であって、前記インク付けのための装置が、前記インク組成物で含浸されたインク付け表面を有する再インク付けローラーを含み、前記インク付け表面が、前記スタンプの前記スタンピング表面に少なくとも周期的に接触する、装置と、を含む、システム。
  11. 前記再インク付けローラーの前記インク付け表面がエラストマーポリマーを含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記エラストマーポリマーがポリ(ジメチルシロキサン(dimethysiloxane))を含む、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記再インク付けローラーが、前記インク組成物を連続的に供給される、請求項10に記載のシステム。
  14. 前記再インク付けローラーが、前記再インク付けローラー内の流体継ぎ手からインクを連続的に供給される、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記材料ウェブが、第1のローラーと第2のローラーとの間で張力がかけられる、請求項10に記載のシステム。
  16. ウェブ材料を支持体から解放する工程と、
    官能基化分子を含有するインク組成物で含浸されたエラストマースタンプを提供する工程であって、前記官能基化分子が、前記基材材料に結合するように選択された官能基を含む、工程と、
    前記官能基を前記ウェブ材料と結合させて、前記スタンピング表面上のパターン要素の配置に従った、前記官能基化材料の自己組織化単分子層(SAM)を前記ウェブ材料の主表面上に形成するのに十分なプリント時間、前記スタンプの前記スタンピング表面を、前記ウェブ材料の前記主表面と接触させる工程と、
    前記スタンプの前記スタンピング表面を再インク付けローラーと少なくとも周期的に接触させる工程であって、前記再インク付けローラーが、前記インク組成物で含浸されたインク付け表面を含む、工程と、を含む、方法。
  17. 前記スタンピング表面を、前記ウェブ材料の前記主表面から除去する工程を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記スタンプが、基部表面と、前記基部表面から離れるように延びるパターン要素の配置と、を含み、前記パターン要素が、約5マイクロメートル未満の横方向寸法と、前記基部表面に関連した高さと、を有するスタンピング表面を含み、前記パターン要素の前記横方向寸法に対する前記パターン要素の高さのアスペクト比が少なくとも1.5である、請求項16に記載の方法。
  19. 前記ウェブ材料が、少なくとも約10フィート/分(約3.0メートル/分)の速度で移動する、請求項16に記載の方法。
  20. 前記スタンピング表面が、約1マイクロメートル〜約5マイクロメートルの横方向寸法を有するパターン要素を含む、請求項16に記載の方法。
  21. 前記パターン要素が台形の断面形状を有する、請求項16に記載の方法。
  22. 前記プリント時間が約10秒未満である、請求項16に記載の方法。
  23. 前記ウェブ材料の表面上の前記SAMの厚さが、約50Å未満である、請求項16に記載の方法。
  24. 前記スタンピング表面がポリ(ジメチルシロキサン)を含む、請求項16に記載の方法。
  25. 前記官能基化分子が有機硫黄化合物である、請求項16に記載の方法。
  26. 前記有機硫黄化合物が、アルキルチオール類及びアリールチオール類の少なくとも1つから選択される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記ウェブ材料の前記主表面が金属である、請求項16に記載の方法。
  28. 前記金属が銀である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記パターン要素が、前記スタンプの前記基部表面上に規則的かつ連続的なアレイを形成する、請求項16に記載の方法。
  30. 前記スタンピング表面が、実質的に平坦であり、かつ溝により分離されたパターン要素の規則的アレイを含み、前記パターン要素が、台形の断面形状を有する、請求項16に記載の方法。
  31. 前記ウェブ材料が、第1の支持体と第2の支持体との間で張力がかけられ、前記第1の支持体と前記第2の支持体との間の前記ウェブ材料内の張力が、少なくとも10ポンド/リニアインチ(1.8N/mm)である、請求項16に記載の方法。
  32. 前記ウェブ材料の前記表面が、SAMを有さない範囲を含み、前記方法が、前記SAMを有さない範囲をエッチングする工程を更に含む、請求項17に記載の方法。
  33. 前記スタンプがプリントローラー上に装着される、請求項16に記載の方法。
  34. 前記プリントローラーと前記スタンプとの間にフォーム材料の層を更に含む、請求項33に記載の方法。
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