JP2016512065A5

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Publication number: JP2016512065A5
Application number: JP2016500266A
Authority: JP
Filing date: 2014-02-14
Publication date: 2017-03-30
Anticipated expiration: 2034-02-14

Claims

支持構造、及び
該支持構造に支持され、且つ、開放位置と閉鎖位置の間を動くことができる少なくとも1つのリーフレットを備える弁であって、
該リーフレットの各々が少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜とエラストマーを含む複合材料を包含し、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、
該繊維の大部分の直径が1μm未満であり、該繊維間のスペースが細孔を規定し、該エラストマーが該細孔の実質的にすべてに配置されている弁。
前記複合材料がエラストマー層をさらに含む、請求項1に記載の弁。
前記エラストマーがシリコーンである、請求項1に記載の弁。
前記エラストマーがフルオロエラストマーである、請求項1に記載の弁。
前記エラストマーがウレタンである、請求項1に記載の弁。
前記エラストマーがTFE／PMVEコポリマーである、請求項1に記載の弁。
前記TFE／PMVEコポリマーが、本質的にペルフルオロメチルビニルエーテルを40〜80重量パーセントで含み、補足的にテトラフルオロエチレンを60〜20重量パーセントで含む、請求項6に記載の弁。
前記多孔性ポリエチレン膜が少なくとも1つの方向において、150MPa超のマトリックス引張強度を有する、請求項1に記載の弁。
前記リーフレットの厚みが350μm未満である、請求項1に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項1に記載の弁。
前記複合材料が2層を超える多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項1に記載の弁。
前記リーフレットが複合材料の重複した巻き付けを含み、前記多孔性ポリエチレン膜の層がその複合材料の重複した巻き付け回数によって規定される、請求項11に記載の弁。
前記リーフレットが、20未満のリーフレット厚（μm）対多孔性ポリエチレン膜層数の比を有する、請求項12に記載の弁。
血管内送達、そして処置部位における展開のために、前記支持構造が選択的に直径方向に調節可能であって、人工心臓弁となるように機能できる、請求項1に記載の弁。
前記細孔が5μm未満である細孔径を有する、請求項1に記載の弁。
前記細孔が1μm未満である細孔径を有する、請求項1に記載の弁。
前記細孔が0.1μm未満である細孔径を有する、請求項1に記載の弁。
前記繊維の大部分の直径が0.1μm未満である、請求項1に記載の弁。
前記少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が実質的に繊維のみを含む、請求項1に記載の弁。
前記複合材料が、重量で10％〜90％の範囲内のエラストマーを含む、請求項1に記載の弁。
前記リーフレットが、20未満のリーフレット厚（μm）対多孔性ポリエチレン膜の層数の比を有する、請求項12に記載の弁。
前記リーフレットが、少なくとも10層を有し、そして50重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む複合材料を有する、請求項12に記載の弁。
前記弁は、前記支持構造の少なくとも一部と、前記リーフレットの少なくとも一部との間に位置するクッション部材をさらに備え、
該クッション部材は、複数の細孔を有する少なくとも1つの合成ポリマー膜と該細孔の実質的にすべてに存在するエラストマーとを含んでいる第2の複合材料を含む、請求項1に記載の弁。
前記クッション部材が多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項23に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部を少なくとも部分的に覆って、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項23に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部の周囲に巻き付けられていて、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項23に記載の弁。
前記支持構造は、第1の端部、及び該第1の端部の反対側の第2の端部であって、それから長手方向に延びる複数の柱を含んでいる第2の端部を備え、
前記クッション部材が、各柱の周囲に巻き付けられていて、その柱と、該柱の少なくとも一部と結合されたリーフレットの一部との間にクッションを設ける、請求項23に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含んでいて、前記エラストマーがシリコーンであり、且つ、人工心臓弁となるように機能できる、請求項1に記載の弁。
支持構造、及び
支持構造に支持され、且つ、開放位置と閉鎖位置の間を動くことができる少なくとも1つのリーフレットを備える弁であって、
該リーフレットの各々が、複数の細孔を有する少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜と、実質的にすべての前記細孔の中に存在しているエラストマーとを含む複合材料を包含し、前記複合材料が10重量％〜90重量％の範囲内でエラストマーを含む弁。
前記複合材料が、70重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項29に記載の弁。
前記複合材料が、60重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項29に記載の弁。
前記複合材料が、50重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項29に記載の弁。
前記複合材料がエラストマー層をさらに含む、請求項29に記載の弁。
前記細孔が、1μm未満の平均繊維直径を有する繊維を含む繊維構造によって規定される、請求項29に記載の弁。
前記細孔が、0.1μm未満の平均繊維直径を有する繊維を含む繊維構造によって規定される、請求項29に記載の弁。
前記エラストマーがシリコーンである、請求項29に記載の弁。
前記エラストマーがフルオロエラストマーである、請求項29に記載の弁。
前記エラストマーがウレタンである、請求項29に記載の弁。
前記エラストマーがTFE／PMVEコポリマーである、請求項37に記載の弁。
前記TFE／PMVEコポリマーが、本質的にペルフルオロメチルビニルエーテルを40〜80重量パーセントで含み、補足的にテトラフルオロエチレンを60〜20重量パーセントで含む、請求項39に記載の弁。
前記多孔性ポリエチレン膜が少なくとも1つの方向において、150MPa超のマトリックス引張強度を有する、請求項29に記載の弁。
前記リーフレットの厚みが350μm未満である、請求項29に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項29に記載の弁。
前記複合材料が2層を超える多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項29に記載の弁。
前記リーフレットが複合材料の重複した巻き付けを含んでいて、前記多孔性ポリエチレン膜の層がその複合材料の重複した巻き付け回数によって規定される、請求項44に記載の弁。
前記リーフレットが、20未満のリーフレット厚（μm）対多孔性ポリエチレン膜層数の比を有する、請求項43に記載の弁。
前記リーフレットが、少なくとも10層の多孔性ポリエチレン膜、及び50重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む前記複合材料を有する、請求項29に記載の弁。
前記細孔が5μm未満である細孔径を有する、請求項29に記載の弁。
前記細孔が1μm未満である細孔径を有する、請求項29に記載の弁。
前記細孔が0.10μm未満である細孔径を有する、請求項29に記載の弁。
前記弁は、前記支持構造の少なくとも一部と、前記リーフレットの少なくとも一部との間に位置するクッション部材をさらに備え、
該クッション部材は、複数の細孔を有する少なくとも1つの合成ポリマー膜と該細孔の実質的にすべてに存在するエラストマーとを含んでいる第2の複合材料を含む、請求項29に記載の弁。
前記クッション部材が多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項51に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部を少なくとも部分的に覆って、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項51に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部の周囲に、略螺旋状に巻き付けられていて、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項52に記載の弁。
前記支持構造は、第1の端部、及び該第1の端部の反対側の第2の端部であって、それから長手方向に延びる複数の柱を含んでいる第2の端部を備え、
前記クッション部材が、各柱の周囲に巻き付けられていて、その柱と、該柱の少なくとも一部と結合されたリーフレットの一部との間にクッションを設ける、請求項51に記載の弁。
前記支持構造が、血管内送達、そして処置部位における展開のために選択的に直径方向に調節可能である、請求項29に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含んでいて、前記エラストマーがシリコーンである、請求項29に記載の弁。
支持構造、及び
支持構造に支持され、且つ、開放位置と閉鎖位置の間を動くことができる少なくとも1つのリーフレットを備える弁であって、
該リーフレットの各々が少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜とエラストマーを含む複合材料を包含し、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、
前記繊維間のスペースが、5μm未満である細孔径を有する細孔を規定し、該エラストマーが該細孔の実質的にすべてに配置されている弁。
前記複合材料がエラストマー層をさらに含む、請求項58に記載の弁。
前記エラストマーがシリコーンである、請求項58に記載の弁。
前記エラストマーがフルオロエラストマーである、請求項58に記載の弁。
前記エラストマーがウレタンである、請求項58に記載の弁。
前記エラストマーがTFE／PMVEコポリマーである、請求項58に記載の弁。
前記TFE／PMVEコポリマーが、本質的にペルフルオロメチルビニルエーテルを40〜80重量パーセントで含み、補足的にテトラフルオロエチレンを60〜20重量パーセントで含む、請求項63に記載の弁。
前記多孔性ポリエチレン膜が少なくとも1つの方向において、150MPa超のマトリックス引張強度を有する、請求項58に記載の弁。
前記リーフレットの厚みが350μm未満である、請求項58に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項58に記載の弁。
前記複合材料が2層を超える多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項58に記載の弁。
前記リーフレットが複合材料の重複した巻き付けを含み、前記多孔性ポリエチレン膜の層がその複合材料の重複した巻き付け回数によって規定される、請求項68に記載の弁。
前記リーフレットが、20未満のリーフレット厚（μm）対多孔性ポリエチレン膜層数の比を有する、請求項58に記載の弁。
血管内送達、そして処置部位における展開のために、前記支持構造が選択的に直径方向に調節可能であって、人工心臓弁となるように機能できる、請求項58に記載の弁。
前記繊維の大部分の直径が1μm未満である、請求項58に記載の弁。
前記繊維の大部分の直径が0.1μm未満である、請求項58に記載の弁。
前記細孔が1μm未満である細孔径を有する、請求項58に記載の弁。
前記細孔が0.10μm未満である細孔径を有する、請求項58に記載の弁。
前記少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が実質的に繊維だけを含む、請求項58に記載の弁。
前記複合材料が、10重量％〜90重量％の範囲内でエラストマーを含む、請求項58に記載の弁。
前記リーフレットが、20未満のリーフレット厚（μm）対多孔性ポリエチレン膜層数の比を有する、請求項67に記載の弁。
前記リーフレットが、少なくとも10層の多孔性ポリエチレン膜、及び50重量％未満の多孔性ポリエチレン膜を含む複合材料を有する、請求項67に記載の弁。
前記弁は、前記支持構造の少なくとも一部と、前記リーフレットの少なくとも一部との間に位置するクッション部材をさらに備え、
該クッション部材は、複数の細孔を有する少なくとも1つの合成ポリマー膜と該細孔の実質的にすべてに存在するエラストマーとを含んでいる第2の複合材料を含む、請求項58に記載の弁。
前記クッション部材が多孔性ポリエチレン膜を含む、請求項80に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部を少なくとも部分的に覆って、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項80に記載の弁。
前記クッション部材が、前記支持構造の少なくとも一部の周囲に巻き付けられていて、前記支持構造と前記リーフレットの少なくとも一部の間にクッションを設ける、請求項80に記載の弁。
前記支持構造は、第1の端部、及び該第1の端部の反対側の第2の端部であって、それから長手方向に延びる複数の柱を含んでいる第2の端部を備え、
前記クッション部材が、各柱の周囲に巻き付けられていて、その柱と、該柱の少なくとも一部と結合されたリーフレットの一部との間にクッションを設ける、請求項80に記載の弁。
前記複合材料が少なくとも1層の多孔性ポリエチレン膜を含んでいて、前記エラストマーがシリコーンであり、且つ、人工心臓弁となるように機能できる、請求項58に記載の弁。
人工心臓弁のリーフレットを形成する方法であって、
少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜及びエラストマーを含んでいて、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、該繊維の大部分の直径が1μm未満であり、該繊維間のスペースが細孔を規定し、該エラストマーがその細孔の実質的にすべてに配置されている複合材料を用意すること；
該複合材料の2層以上と該複合材料の追加の層とを接触させること；及び、
該複合材料の層同士をまとめて接着すること；を含む方法。
前記エラストマーを用意することが、シリコーンを用意することを含む、請求項86に記載の人工心臓弁のリーフレットを形成する方法。
人工心臓弁を形成する方法であって、
略環状である支持構造を用意すること；
少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜及びエラストマーを含んでいて、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、該繊維の大部分の直径が1μm未満であり、該繊維間のスペースが細孔を規定し、該エラストマーがその細孔の実質的にすべてに配置されている複合材料を用意すること；
該複合材料を該支持構造の周囲に巻き付けて、該複合材料の2層以上と該複合材料の追加の層とを接触させること；及び、
リーフレットが規定されるように、該複合材料の層を、層同士で接着および該支持構造に接着すること；を含む方法。
前記略環状である支持構造を用意することが、第1の端部と、該第1の端部の反対側の第2の端部を有し、その第2の端部がそこから長手方向に延びる複数の柱を備えている略環状である支持構造を用意することを含み、
前記支持構造の周囲に前記複合材料を巻き付けることが、柱から柱へと前記複合材料を巻き付けることを含み、前記リーフレットがそれらの柱の間に存在する該複合材料によって規定される、請求項88に記載の人工心臓弁を形成する方法。
各柱の周囲にクッション部材を巻き付けて、その柱と、該柱の少なくとも一部と結合されたリーフレットの一部との間にクッションを設けることをさらに含み、
該クッション部材が、繊維間のスペースを規定する繊維を含む少なくとも1つの合成ポリマー膜を有する第2の複合材料を含んでいて、該繊維の大部分の直径が1μm未満であり、該繊維間のスペースが細孔を規定し、前記エラストマーがその細孔の実質的にすべてに存在している、請求項89に記載の人工心臓弁を形成する方法。
前記エラストマーを用意することが、シリコーンを用意することを含む、請求項88に記載の人工心臓弁を形成する方法。
人工心臓弁のリーフレットを形成する方法であって、
少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜及びエラストマーを含んでいて、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、該繊維間のスペースが、5μm未満の細孔径を有する細孔を規定し、該エラストマーがその細孔の実質的にすべてに配置されている複合材料を用意すること；
該複合材料の2層以上と該複合材料の追加の層とを接触させること；及び、
該複合材料の層同士をまとめて接着すること；を含む方法。
前記エラストマーを用意することが、シリコーンを用意することを含む、請求項86に記載の人工心臓弁のリーフレットを形成する方法。
人工心臓弁を形成する方法であって：
略環状である支持構造を用意すること；
少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜及びエラストマーを含んでいて、該少なくとも1つの多孔性ポリエチレン膜が繊維間のスペースを規定する繊維を含み、該繊維間のスペースが、5μm未満の細孔径を有する細孔を規定し、該エラストマーがその細孔の実質的にすべてに配置されている複合材料を用意すること；
該複合材料を該支持構造の周囲に巻き付けて、該複合材料の2層以上と該複合材料の追加の層とを接触させること；及び、
リーフレットが規定されるように、該複合材料の層を、層同士で接着および該支持構造に接着すること；を含む方法。
前記略環状である支持構造を用意することが、第1の端部と、該第1の端部の反対側の第2の端部を有し、その第2の端部がそこから長手方向に延びる複数の柱を備えている略環状である支持構造を用意することを含み、
前記支持構造の周囲に前記複合材料を巻き付けることが、柱から柱へと前記複合材料を巻き付けることを含み、前記リーフレットがそれらの柱の間に存在する該複合材料によって規定される、請求項88に記載の人工心臓弁を形成する方法。
各柱の周囲にクッション部材を巻き付けて、その柱と、該柱の少なくとも一部と結合されたリーフレットの一部との間にクッションを設けることをさらに含み、
該クッション部材が、繊維間のスペースを規定する繊維を含む少なくとも1つの合成ポリマー膜を有する第2の複合材料を含んでいて、該繊維の大部分の直径が1μm未満であり、該繊維間のスペースが細孔を規定し、前記エラストマーがその細孔の実質的にすべてに存在している、請求項89に記載の人工心臓弁を形成する方法。
前記エラストマーを用意することが、シリコーンを用意することを含む、請求項88に記載の人工心臓弁を形成する方法。