JP2016511319A - 連続法における高温でのオキサゾリンの開環 - Google Patents

連続法における高温でのオキサゾリンの開環 Download PDF

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Abstract

ポリオキサゾリンの製造方法は、オキサゾリンを開環し、オキサゾリンを重合するのに十分な滞留時間をもたらす速度で、オキサゾリン、溶媒および触媒を連続撹拌槽型反応器に連続的に供給する工程;連続撹拌反応器からポリオキサゾリン溶液を吐出させる工程であって、ポリオキサゾリン溶液は、ポリオキサゾリン、溶媒、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を含んでなる工程;ポリオキサゾリン溶液から、溶媒、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を除去する工程;およびポリオキサゾリンを回収する工程を含む。

Description

本発明は一般に、ポリマーの製造方法に関する。より具体的には、本発明は、連続法における高温でのポリオキサゾリンの製造方法に関する。
オキサゾリンは一般式:
Figure 2016511319
で示される化合物である。
その発見後すぐに、オキサゾリンは、穏やかなカチオン条件下で高分子量材料に容易に重合できることが見出された。重合は、理想的なスキーム1:
Figure 2016511319
に示されている通り、環の窒素原子の四級化による開始、続くオキサゾリン環の開環、およびカチオン生長により進行する。
残念なことに、従来のポリオキサゾリンの製造方法は、低温(60〜80℃)および長いバッチ時間(6〜8時間)で開環重合させる工程を含んでおり、これにより、材料は高価になり、製造に時間がかかる。
1つの態様では、ポリオキサゾリンを生成するために高温で反応器においてオキサゾリンモノマーを連続的に重合させる工程を含む方法が提供される。いくつかの態様では、高温は150℃より高い。上記態様では、反応器は連続撹拌槽型反応器を含んでよい。上記態様では、反応器は連続ループ反応器を含んでよい。上記態様では、反応器は、少なくとも1つの連続撹拌槽型反応器および少なくとも1つの連続ループ反応器を含む一連の反応器を含んでよい。
上記態様では、重合させる工程は、オキサゾリンを開環し、オキサゾリンを重合するのに十分な滞留時間をもたらす速度で、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーおよび触媒を反応器に連続的に供給する工程であって、反応器を約150℃〜約250℃の温度で維持する工程;反応器からポリオキサゾリン溶液を吐出させる工程であって、ポリオキサゾリン溶液は、ポリオキサゾリン触媒または触媒断片、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を含んでなる工程を含んでよい。上記態様では、方法は、オキサゾリンモノマーおよび触媒と共に、反応器に溶媒を供給する工程を更に含んでよい。上記態様では、方法は、ポリオキサゾリン溶液から、溶媒、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を除去する工程;およびポリオキサゾリンを回収する工程を更に含んでよい。
上記態様では、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーは、式:
Figure 2016511319
で示される化合物であってよい。
上記式中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルである。上記式中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであってよい。上記式中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであってよい。先に記載した態様では、Rは、C〜C20アルキル、C〜C20アルケニル、C〜C18アリールまたはオキサゾリンである。先に記載した態様では、Rは、H、CHまたはフェニルであってよい。先に記載した態様では、Rは、H、CHまたはフェニルであってよい。先に記載した態様では、オキサゾリンは、メチルオキサゾリン、エチルオキサゾリン、プロピルオキサゾリン、イソプロペニルオキサゾリン、ブチルオキサゾリン、フェニルオキサゾリン、ウンデシルオキサゾリン、ドデシルオキサゾリン、ステアリルオキサゾリンまたはそれらの2つ以上の混合物であってよい。
先に記載した態様では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒、エステル、エーテル、ケトンまたは芳香族化合物であってよい。先に記載した態様では、滞留時間は約1分〜約1時間であってよい。先に記載した態様では、触媒は、弱ルイス酸、強プロトン酸、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、置換ハロゲン化ベンジル、強酸エステルまたはそれらの2つ以上の混合物であってよい。先に記載した態様では、触媒は、メチル−p−トルエンスルホン酸またはその塩であってよい。
先に記載した態様では、温度は、約180℃〜約220℃であってよい。先に記載した態様では、温度は約200℃であってよい。先に記載した態様では、溶媒は、0重量%より多く、約50重量%までの量で添加してよい。先に記載した態様では、ポリオキサゾリンの収率は90%より大きくてよい。先に記載した態様では、ポリオキサゾリンの収率は95%より大きくてよい。先に記載した態様では、ポリオキサゾリンの収率はほぼ定量的であってよい。
先に記載した態様では、オキサゾリン、溶媒および触媒は、反応器に別個に供給してよい。先に記載した態様では、方法は、供給前に溶媒にオキサゾリンを溶解させる工程を更に含んでよい。先に記載した態様では、方法は、供給前に溶媒にオキサゾリンおよび触媒を溶解させる工程を更に含んでよい。
別の態様では、先に記載した方法により製造されたポリオキサゾリンが提供される。
詳細な説明および特許請求の範囲に記載されている例示的態様は、限定を意味するものではない。本明細書に記載されている対象の意図または範囲からの逸脱を伴わずに、別の態様が採用されてもよく、別の変更も可能である。実施例によっても本発明を説明しているが、これについても決して限定を意図するものではない。
本明細書で使用する場合、「約」とは、当業者に理解される用語であり、それが使用されている文脈に応じてある程度変化する用語である。当業者にとって明確ではない、この用語の使用が存在するならば、それが使用されている文脈において、「約」とは、その特定の値±10%を意味する。
要素を説明するための文脈(特に特許請求の範囲)における用語「a」および「an」および「the」および同様の指示語の使用は、そこに特に記載されているかまたは明らかに矛盾しない限り、単数および複数の両方を含むと解釈すべきである。本明細書における値の範囲の記載は、特に記載のない限り、範囲に含まれるそれぞれの値を個々に示すための簡単な方法として役立つことが意図されているにすぎず、それぞれの値は、個々に記載されているように明細書に組み込まれる。本明細書に記載されている方法の全ては、特に記載されているかまたは明らかに矛盾しない限り、適当な順に行うことができる。本明細書に記載されている例または(「例えば」のような)例示するための文言の使用は、特に記載のない限り、態様をより理解しやすいものにすることを意図しているにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。明細書中の文言は、必須のものとして非請求要素を示していると解釈すべきではない。
一般に、「置換」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはエーテル基に関し、後に記載するように(例えばアルキル基)、含まれる水素原子との1つ以上の結合が非水素または非炭素原子との結合に置き換わることである。置換基は、炭素または水素原子との1つ以上の結合が、ヘテロ原子との(二重または三重結合を含む)1つ以上の結合に置き換わっている基も包含する。例えば、特に特定されない限り、置換基は、1つ以上の置換基で置換される。いくつかの態様では、置換基は、1、2、3、4、5または6個の置換基で置換される。置換基の例は、以下を包含する:ハロゲン(即ち、F、Cl、BrおよびI);ヒドロキシル;アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、アリールオキシ、 アラルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルアルコキシ基;カルボニル(オキソ);カルボキシル;エステル;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;チオール;スルフィド;スルホキシド;スルホン;スルホニル;スルホンアミド;アミン;N−オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;アミド;ウレア;アミジン;グアニジン;エナミン;イミド;イソシアネート;イソチオシアネート;シアネート;チオシアネート;イミン;ニトロ基;ニトリル(即ちCN);など。
本明細書で使用する場合、「アルキル」基は、1〜約20個の炭素原子、典型的には1〜12個の炭素原子、またはいくつかの態様では1〜8個の炭素原子を有する直鎖および分岐アルキル基を包含する。本明細書において、「アルキル基」は、後に記載するようなシクロアルキル基を包含する。アルキル基は置換または非置換であってよい。直鎖アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチル基を包含する。分岐アルキル基の例は、イソプロピル、sec−ブチル、t−ブチル、ネオペンチルおよびイソペンチル基を包含するが、これらに限定されない。代表的な置換アルキル基は、例えば、アミノ、チオ、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシおよび/またはハロ基(例えば、F、Cl、BrおよびI基)により1回以上置換されていてよい。本明細書において、用語「ハロアルキル」は、1つ以上のハロ基を有するアルキル基である。いくつかの態様では、ハロアルキルは、ペルハロアルキル基を意味する。
シクロアルキル基は環式アルキル基であり、その例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基であるが、これらに限定されない。いくつかの態様では、シクロアルキル基は三員環〜八員環であり、別の態様では、環の炭素原子の数は3〜5、6または7個である。シクロアルキル基は、置換または非置換であってよい。シクロアルキル基はまた、多環式シクロアルキル基、例えば、ノルボルニル、アダマンチル、ボルニル、カンフェニル、イソカンフェニルおよびカレニル基、および縮合環、例えばデカリニルなどを包含するが、これらに限定されない。シクロアルキル基はまた、先に記載したように、直鎖または分岐鎖アルキル基により置換された環を包含する。代表的な置換シクロアルキル基は、一置換または二置換以上であってよく、例えば以下を包含するが、これらに限定されない:2,2−;2,3−;2,4−;2,5−;または2,6−二置換シクロヘキシル基、或いは一置換、二置換または三置換のノルボルニルまたはシクロヘプチル基(これらは例えば、アルキル、アルコキシ、アミノ、チオ、ヒドロキシ、シアノおよび/またはハロ基により置換されていてよい)。
アルケニル基は、2〜約20個の炭素原子および少なくとも1つの二重結合を有する直鎖、分岐または環式アルキル基である。いくつかの態様では、アルケニル基は、1〜12個の炭素原子、典型的には1〜8個の炭素原子を有する。アルケニル基は、置換または非置換であってよい。アルケニル基は、例えば、ビニル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニルおよびヘキサジエニル基などを包含する。アルケニル基は、アルキル基と同様に置換されていてよい。二価アルケニル基、即ち、2つの結合部を有するアルケニル基は、CHCH=CH、C=CHまたはC=CHCHを包含するが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アリール」または「芳香族」基は、ヘテロ原子を含まない環式芳香族炭化水素である。アリール基は、単環式、二環式および多環式環系を包含する。例えば、アリール基は、フェニル、アズレニル、ヘプタレニル、ビフェニレニル、インダセニル、フルオレニル、フェナントレニル、トリフェニレニル、ピレニル、ナフタセニル、クリセニル、ビフェニル、アントラセニル、インデニル、インダニル、ペンタレニルおよびナフチル基を包含するが、これらに限定されない。いくつかの態様では、アリール基は、基の環部に、6〜14個の炭素原子を有し、別の態様では6〜12個または6〜10個の炭素原子を有する。用語「アリール基」は、縮合環を有する基を包含し、その例は、縮合芳香族−脂肪族環系(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチルなど)である。アリール基は置換または非置換であってよい。
ヘテロシクリルまたは複素環式は、3つ以上の環員を有し、その1つ以上がヘテロ原子(例えば、N、OおよびSが例示されるが、これらに限定されない)である単環式、二環式および多環式の環式化合物を包含する芳香族および非芳香族の環式化合物の両方を意味する。ヘテロシクリル基の例は、以下を包含するが、これらに限定されない:1〜4個の窒素原子を有する不飽和の三員環〜八員環、例えば、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ジヒドロピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど);1〜4個の窒素原子を有する飽和の三員環〜八員環、例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル;1〜4個の窒素原子を有する縮合不飽和複素環式基、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル;1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を有する不飽和の三員環〜八員環、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリルなど);1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を有する飽和の三員環〜八員環、例えば、モルホリニル;1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を有する不飽和縮合複素環式基、例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾオキサジニルなど);1〜3個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を有する不飽和の三員環〜八員環、例えば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリルなど);1〜2個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を有する飽和の三員環〜八員環、例えばチアゾロジニル;1〜2個のイオウ原子を有する飽和および不飽和の三員環〜八員環、例えば、チエニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン;1〜2個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を有する不飽和縮合複素環式環、例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾチアジニルなど)、ジヒドロベンゾチアジニル(例えば2H−3,4−ジヒドロベンゾチアジニルなど)、酸素原子を有する不飽和の三員環〜八員環、例えばフリル;1〜2個の酸素原子を有する不飽和縮合複素環式環、例えばベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソイルなど);酸素原子および1〜2個のイオウ原子を有する不飽和の三員環〜八員環、例えばジヒドロオキサチイニル;1〜2個の酸素原子および1〜2個のイオウ原子を有する飽和の三員環〜八員環、例えば1,4−オキサチアン;1〜2個のイオウ原子を有する不飽和縮合環、ベンゾチエニル、ベンゾジチイニル;および酸素原子および1〜2個の酸素原子を有する不飽和縮合複素環式環、例えばベンゾオキサチイニル。
ヘテロシクリル基は、環中の1つ以上のS原子が1つまたは2つの酸素原子と二重結合している(スルホキシドおよびスルホン)上記基も包含する。例えば、ヘテロシクリル基は、テトラヒドロチオフェンオキシドおよびテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドを包含する。典型的なヘテロシクリル基は、5または6個の環員を有する。従って、例えば、ヘテロシクリル基は、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チオフェニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル(ここで、チオモルホリニルのS原子は、1つ以上のO原子に結合している)、ピロリル、ピリジニルホモピペラジニル、オキサゾリジン−2−オニル、ピロリジン−2−オニル、オキサゾリル、キヌクリジニル、チアゾリル、イソオキサゾリル、フラニルおよびテトラヒドロフラニルを包含する。ヘテロシクリルまたは複素環式は置換されていてよい。
1つの態様では、オキサゾリンモノマーの高温連続カチオン開環重合(CROP)のための方法が提供される。この方法では、モノマーを、連続撹拌槽型反応器(CSTR)に連続的に供給し、高温に加熱し、重合を進行させながら、生じたポリオキサゾリン(POZ)を反応器から取り出し、分離する。反応器におけるモノマーの滞留時間がPOZの生成に十分となるような速度で、モノマーをCSTRに供給する。
上記のように生成されたPOZは、様々な分野で広く使用することができる。例えば、高温連続重合法により製造されたPOZは、ペイントおよびインクのような塗料における溶媒系顔料分散体のための顔料分散剤として、表面(例えば、医療機器、医療用インプラントまたは海洋用途が挙げられるが、これらに限定されない)にタンパク質および細菌が付着することを防ぐための防汚塗料の前駆体として、プラスチック、木材、コンクリートおよび金属を含む表面に対する接着促進剤として、医薬品および農産物のための乳化剤として、ポリマーフィルムのための接着剤として、毛髪固定剤および多数の他の用途として有用である。
POZの製造方法は、オキサゾリンを開環し、オキサゾリンを重合するのに十分な滞留時間をもたらす速度で、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーを連続撹拌槽型反応器に連続的に供給する工程を含む。オキサゾリンは溶媒および/または触媒を伴ってよい。添加溶媒、過剰オキサゾリンモノマー、オキサゾリンオリゴマーおよび触媒または触媒分解生成物を伴ったポリオキサゾリンは、反応器から吐出される。揮発性成分、例えば溶媒、過剰オキサゾリンモノマーおよび場合により小さいオキサゾリンオリゴマーは、真空下で除去することができる。次いで、POZを回収することができる。
上記したように、方法は高温法である。それに応じて、反応器の温度は、オキサゾリンを重合するのに十分な時間維持される。例えば、温度は約150℃〜約250℃であってよい。別の態様では、温度は約180℃〜約220℃であってよい。いくつかの態様では、温度は約200℃である。
本明細書で使用する場合、用語「オキサゾリンオリゴマー」とは、反復単位2〜約20個の小さいポリオキサゾリンを意味する。そのようなオリゴマーはより小さいので、その一部は真空下において比較的揮発性であり得る。
いくつかの態様では、方法は、オキサゾリンを開環し、オキサゾリンを重合するのに十分な滞留時間をもたらす速度で、少なくとも1つのオキサゾリンモノマー、溶媒および触媒を連続撹拌槽型反応器に連続的に供給する工程を含む。その後、反応器から溶液を連続的に取り出すことにより、ポリオキサゾリンを分離する。この溶液は、POZ、過剰オキサゾリンモノマー、オキサゾリンオリゴマーおよび触媒または触媒分解生成物を含んでおり、溶液に真空を適用することにより揮発性成分は除去される。
上記したように、方法は、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーの重合を含む。広い範囲の溶解性、ガラス転移温度(Tg)および他の性質を有するPOZを提供するために、方法において、2つ以上のオキサゾリンモノマーの混合物を使用してよい。また、重合工程は「リビング重合」と見なされるので、順に複数の反応器を使用することにより、ブロックポリオキサゾリン(bPOZ)が生じるよう、工程の様々な部分に様々なオキサゾリンモノマーを添加することが可能となる。リビング重合では、モノマーを実質的に消費しきるまでモノマーの重合が進行する。更なるモノマーまたは別のモノマーを添加すると、重合が再開する。様々なモノマーを使用すると、反応器に添加された各モノマーの重合生成物のブロックが生じ得る。リビング重合では、重合度、従って分子量を、モノマーおよび開始剤の濃度により調整することができる。このことにより、狭い分子量分布を有するよく規定されたタイプ、および制御されたブロック長さを有するブロックポリマーの合成が可能となる。
方法において使用されるオキサゾリンモノマーは、オキサゾリン環に更なる重合性基、例えばオレフィンまたはアクリレート置換基を含んでよい。オキサゾリンのCROP時、オレフィンまたはアクリレート置換基は、得られたPOZのペンダント基として保たれ、これにより、更なる重合部位またはPOZの架橋、後ROP工程が可能となる。別の態様では、更なる重合性基は、CSTRにおいて活性化され、高分子量の架橋POZをもたらし得る。そのような重合性基、例えばオレフィンは、硬化のためにUV光により活性化されるオレフィンPOZをもたらし得る。
方法では、適当なモノマー、運転温度、滞留時間、および触媒に対するモノマーのモル比を選択することにより、所望のポリマー組成および分子量を得ることができる。通常、触媒に対するモノマーのモル比が高いほど、分子量は大きくなる。また、触媒に対してモノマーが等モル比の場合は、滞留時間が長くなると、分子量が大きくなる影響が見られる。しかしながら、分子量は連鎖停止方法に大きく依存する。リビング連鎖の終点は、モノマー、溶媒、または反応器への供給原料における不純物(例えば水)に由来し得るが、これらに限定されない。また、反応器構造の性質、例えば滞留時間分布は、ポリマーの分子量および分子量分布に影響を及ぼす。完全逆混合法、例えばCSTRは、より広い分子量分布を有するポリマーを生成する傾向がある。例えば、供給混合物における触媒に対するモノマーの比が高いほど、高分子量ポリマーが生じ得、触媒に対するモノマーの比が小さいほど、低分子量ポリマーが生じ得る。
方法において使用するのに適当なオキサゾリンは、様々なそのような物質を包含する。1つの態様では、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーは、式(I):
Figure 2016511319
で示される化合物である。
式(I)中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであってよい。式(I)中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであってよい。上記式(I)中、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであってよい。いくつかの態様では、Rは、C〜C20アルキル、C〜C20アルケニル、C〜C18アリールまたはオキサゾリンである。前記態様では、Rは、H、CHまたはフェニルであってよい。前記態様では、Rは、H、CHまたはフェニルであってよい。R基は、全てのアルキル基を包含でき、飽和または1つ以上の不飽和部を有する脂肪酸結合、エーテル系基、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールまたはこれらのポリマー基(例えばポリエチレングリコール基)、またはオキサゾリン環結合アルキルを有するエステル系基に基づいてよい。例示的オキサゾリンは、下記化合物を包含するがこれらに限定されない:メチルオキサゾリン、エチルオキサゾリン、プロピルオキサゾリン、イソプロペニルオキサゾリン、ブチルオキサゾリン、フェニルオキサゾリン、ウンデシルオキサゾリン、ドデシルオキサゾリンおよびステアリルオキサゾリン。先に記載したように、そのようなオキサゾリンの2つ以上を一般にまたは特に使用して、反応器において逐次または一連の反応器において使用する場合はPOZを、或いは混合物からはPOZコポリマーを製造することができる。また、オキサゾリンは、上記オキサゾリンから選択される第二オキサゾリンモノマーの存在下で重合され、ブロックコポリマーを生成することができる。
方法において使用するのに適当な触媒は、様々な形態をとることができるが、オキサゾリンモノマーのROPを触媒するのに有効でなければならない。適当な例は、強い親電子性物質を包含する。例えば触媒は、一般に、弱ルイス酸、強プロトン酸、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、置換ハロゲン化ベンジル、強酸エステル、またはそのような触媒の2つ以上の混合物であってよい。例示的触媒は、下記化合物を包含するが、これらに限定されない:メチル−p−トルエンスルホネート、メチル−p−トルエンスルホン酸(MTSA);ビスマス塩、例えば、BiCl、BiBr、BiIおよびビスマストリフラート;塩化ベンジル、ヨウ化ベンジルおよび臭化ベンジル。
触媒に対するオキサゾリンのモル比は、CSTRにおける妥当な反応速度、および十分なポリマー分子量をもたらすのに十分でなければならない。いくつかの態様では、触媒:オキサゾリンのモル比は約1:25〜約1:400である。いくつかの態様では、触媒:オキサゾリンのモル比は約1:85〜約1:150である。1つの態様では、触媒:オキサゾリンのモル比は約1:100である。
方法において使用する場合、溶媒は、効率的な重合のためにモノマーを溶解し、触媒および生成POZを溶解または懸濁し得る。溶媒は、高温法と適合できる運転温度を有し、モノマーおよび触媒の存在下で安定である。一般に、溶媒は、極性非プロトン性溶媒、エステル、エーテル、ケトンまたは芳香族溶媒であってよい。例示的溶媒は下記化合物を包含するが、これらに限定されない:メチルアミルケトン(MAK)、メチルイソブチルケトン、アセトン、メチルエチルケトン、キシレン、Aromatic 100およびAromatic 150。溶媒は、方法に連続的に導入される成分の0〜約50重量%の濃度範囲で存在してよい。いくつかの態様では、溶媒の量は0重量%より多く、約50重量%までである。溶媒の混合物も可能であり、方法は場合により溶媒の不存在下で行ってもよい。
先に記載したように、モノマーの供給速度は、CSTRにおける滞留時間が行われるオキサゾリンの重合に十分となるような速度である。滞留時間は約1分〜1時間の範囲でよい。いくつかの態様では、滞留時間は約5分〜約1時間である。別の態様では、滞留時間は約1分〜約45分である。別の態様では、滞留時間は約1分〜約30分である。別の態様では、滞留時間は約5分〜約15分である。別の態様では、滞留時間は約15分〜約30分である。
そのような滞留時間を達成するには、モノマー、溶媒および触媒の供給速度を変えてよく、即ち、反応器中の濃度を調整してよい。方法では、オキサゾリン、溶媒および触媒を連続撹拌槽型反応器に別個に、または任意に組み合わせて供給してよい。例えばいくつかの態様では、方法は、別個の供給流としてオキサゾリンモノマーおよび触媒を添加することを含む。別の態様では、方法は、供給前に溶媒にオキサゾリンを溶解させることを含む。別の態様では、方法は、供給前に溶媒にオキサゾリンおよび触媒を溶解させることを含む。
オキサゾリンのポリオキサゾリンへの転化率は、約100%に調節することができる。いくつかの態様では、添加したオキサゾリンに基づくポリオキサゾリンの収率は少なくとも90%である。
方法に使用するのに適した反応器は、連続撹拌槽型反応器である。他の適当な反応器は、ループ反応器、押出機、または連続運転、連続稼働および/または反応器内容物撹拌のために形成された他の反応器構造を包含する。そのような反応器は、US 6,552,144に記載されている。方法は、一連の構成において反応器のカスケードを含んでよい。例えば、1つのCSTRの生成物が次のCSTRに導入され、更に次へとなるように、一連の2つ、3つまたはそれ以上のCSTRを配置してよい。そのような場合、ポリマー生成物の分子量分布を調節するために、方法の滞留時間および滞留時間分布を調整してよい。
方法では、モノマー、溶媒および触媒は、場合により、水のような「連鎖停止剤」を除去するために精製してよい。これは、インラインで連続にまたは別々にバッチ工程で行ってよい。また、いくつかの態様では、モノマー、溶媒および/または触媒は水を実質的には含まない。本明細書において、「水を実質的には含まない」とは、水を含まないか、または極めて低い含水量を有する物質を意味する。例えば、「水を実質的には含まない」とは、水が1重量%未満、0.1重量%未満、または0.01重量%未満であってよい。いくつかの態様では、「水を実質的には含まない」とは、水が0.01重量%未満であることを意味する。存在する唯一の水は、モノマー、触媒または溶媒のような物質中の外来水である。そのような水および他の不純物の除去は、連鎖停止反応を回避または少なくとも最小化する。しかしながら、連鎖停止が望ましい場合は、適当な水:モノマー比で、水を意図的に添加してよい。
方法では、方法から吐出されるポリオキサゾリンは、分子量を制御するかまたはポリマーを官能化するために、場合により停止されてよい。適当な停止剤は、水、アルコールおよび酸を包含するが、これらに限定されない。停止剤の例は、メタノール、エタノール、アクリル酸およびメタクリル酸を包含する。停止剤は、真空による揮発性成分の除去前または除去後にポリオキサゾリンに添加してよい。
上記したように、POZの分子量平均値は広い範囲をカバーし得、一般に、オキサゾリンおよび/または触媒の濃度が高いほどPOZの分子量は大きくなる。いくつかの態様では、POZの重量平均分子量(M)は約1,500g/mol〜約30,000g/molであってよい。いくつかの態様では、POZのMは約5,000g/mol〜約15,000g/molであってよい。いくつかの態様では、POZの数平均分子量(M)は約1,000g/mol〜約20,000g/molであってよい。いくつかの態様では、POZの(M)は約5,000g/mol〜約10,000g/molであってよい。
別の態様では、先に記載したように調製したPOZを、添加剤または塗料、インクまたは接着剤、顔料のための溶媒および水性分散剤、ホットメルト接着剤、乳化重合のための保護コロイド、医薬品のための乳化剤、農産物のための乳化剤、プライマー、防汚材料のための前駆体、プラスチックのための相溶化剤、ガラス繊維サイズ剤、化粧品、水処理剤、毛髪固定剤、金属イオンのための錯化剤、または滑剤として使用してよい。
別の態様では、POZの塗料組成物が提供される。この組成物は、溶媒中にPOZが溶解したものまたは懸濁したものを包含し、POZは顔料のための分散剤である。塗料組成物は、バインダーを含有してもよい。いくつかの態様では、塗料組成物はインク組成物である。
塗料組成物は、以下のような広い範囲の他の添加剤を含んでよいが、添加剤はこれらに限定されない:界面活性剤、殺生物剤;乾燥剤;顔料;充填剤、例えば、クレー、炭酸カルシウムなど;脱泡剤;湿潤剤;光安定剤;表面活性剤;増粘剤;顔料安定剤。本明細書で使用する場合、殺生物剤は、そのような組成物を用いてまたはそのような組成物から調製されたエマルションまたは生成物における、細菌、ウィルス、真菌または他の生物的汚染体の増殖を防ぐまたは阻害する物質である。本明細書で使用する場合、乾燥剤は、塗料の乾燥速度を高めるために塗料に添加される物質である。本明細書で使用する場合、光安定剤は、紫外線を含む様々な光源への暴露によるポリマーの分解を防ぐかまたは最小化する物質である。本明細書で使用する場合、表面活性剤は、塗料を安定化するために塗料に添加される物質である。本明細書で使用する場合、増粘剤は、エマルションの粘度を高めるために塗料に添加される物質である。本明細書で使用する場合、顔料安定剤は、退色および分解から顔料を安定化するために添加される物質である。
別の態様では、先に記載したPOZまたは調製POZを含む塗料が提供される。この塗料は、ペイント、インク、プライマー、サイズ剤、オーバープリントワニス、または他の類似の塗料であってよい。
そのような塗料はもちろん、基材に適用することができる。例示的基材は以下を包含するが、これらに限定されない:プラスチック、木材、コンクリート、セラミックおよびガラス。例えば、基材は以下を包含するが、これらに限定されない:基材としての、軟質プラスチック包装、ポリプロピレン、ポリエチレン、処理プラスチック、ポリカーボネート、処理または酸化ポリプロピレン、処理または酸化ポリエチレンなど。
POZには、医薬品、接着剤、界面活性剤、塗料、インクおよび多くの他の分野における用途が存在し得る。例えば、ポリオキサゾリンは、ガラス、プラスチック、木材、金属およびコンクリートを包含する様々な基材のための接着促進剤および接着剤として使用することができる。POZは、ゴミ袋を作成するためにポリプロピレンとポリプロピレンとを接着するのに使用される。POZ主鎖の性質により、これらの材料は金属に非常に良好に接着し、ポリマーは優れた耐蝕性をもたらす。加えて、R(またはR)基の種類を広く変えることができるので、接着性を高める側鎖を組み込むことができる。
POZは、以下のような様々なポリマーと溶融混合することができるが、そのようなポリマーはこれらに限定されない:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン・アクリル酸、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリルなど。一般に、混合物は、環境抵抗に関する向上した耐久性、向上した耐引っ掻き性、向上した切断抵抗および向上した顔料分散性を示す。
このように一般的に説明してきた本発明は、以下の実施例を参照することによってより容易に理解されるであろう。以下の実施例は、説明のために提供するものであって、本発明を限定するものではない。
実施例1
連続撹拌槽型反応器(CSTR)において高温開環重合によりポリオキサゾリンを調製した。澄明な溶液が得られ、供給原料溶液が生成されるまで、エチルオキサゾリン(EOZ)、メチルアミルケトンおよびメチル−p−トルエンスルホネート(MPTS)を容器内で混合した。次いで、反応器における12分の滞留時間を維持するのに十分な速度で、供給原料溶液を100mL容のCSTRに連続的に導入した。続いて、生成物を反応器から連続的に取り出し、溶媒および過剰モノマーを除去するために真空に付した。溶媒および過剰モノマーを凝縮し、回収した。定常状態に達した後、ポリマー試料を回収した。遊離溶媒およびモノマーの量を測定するために、回収した溶媒および過剰モノマー並びにポリマー試料について、ガスクロマトグラフィーを実施することができた。ポリマーを生成するためのエチルオキサゾリンの転化率は、物質収支によって計算することができた。例示的な供給成分比および反応器条件を、表1に示す。全ての試料について、エチルオキサゾリンの全転化率は90%より大きかった。
Figure 2016511319
実施例2
実施例1のポリマー試料の特性確認
ポリマーを、移動相としてジメチルアセトアミドを用いたゲル浸透クロマトグラフ(GPC)に付した。校正標準としてポリメチルメタクリレートポリマーを使用した。試料は、示差走査熱量測定(DSC)にも付した。分子量が増加するにつれて中点Tgが上昇した。測定したTg値およびGPCデータを表2に示す。
Figure 2016511319
また、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)質量分析法を用いて試料を試験した。MALDIの結果は、高温でオキサゾリンの重合が多様に起こったこと、および生成物が、従来の低温ROPにより調製されたものとは、いくつかの点で構造的に異なることを示している。例えば、先に記載したスキーム1には、従来のオキサゾリン重合の開環はオキサゾリン中の二重結合で起こることが示されている。更に、本発明により調製されたポリオキサゾリンの末端基分析は、ポリマーの開始および末端基が理想的なスキーム1とは幾分異なり得、反応器供給原料中の不純物にある程度依存することを示している。例えば、高温法により調製されたPOZは、下記末端基:
Figure 2016511319
を含み得る。
実施例3
実施例1のポリマー試料2、3および4の粘度
TA Instruments Advanced Rheology AR-2000を用いて、流動特性について、実施例1の試料2、3および4を分析した。400dyne/cmの振動応力、および145〜205℃、5℃/分の温度傾斜で、振動測定を行った。結果を表3に示す。これらのデータは、溶融粘度がホットメルト接着剤に適用できる範囲にあることを示している。
Figure 2016511319
実施例4
分散剤としてPOZを用いたインクの製造
ポリオキサゾリン試料5および6を、インク組成物において使用した。それぞれ44.73%および45.35%の固形分で80:20のn−プロパノール:n−プロピルアセテートと試料5および6を混合し、溶媒中樹脂溶液を調製した。次いで、溶媒中樹脂溶液を用いて、4:1の顔料:バインダー比(=樹脂固形分1重量部に対して顔料4重量部)、20%顔料固形分で、顔料分散体を調製した。顔料はCiba Rubine 4BL顔料であった。ガラス媒体を用いて振盪機で4時間錬磨した後、分散体の粘度について試験した。分散体の粘度のみを測定した。1部のVersamid PA750 letdownに1部の分散体を添加し、インクの粘度を調節するために重量/重量比80/20のn−プロパノール:n−プロピルアセテートの溶媒混合物を添加することによりインクを製造した。組成を表4に示す。物理的性質を表5に示す。
Figure 2016511319
Figure 2016511319
インクNVは、150℃の炉で1時間処理した後の不揮発性物質の重量%である。
色濃度は、X-Rite分光濃度計を用いて測定した。
テープ接着性は、1〜5の尺度で評価した。1は乏しい接着性を表し、5は良好な接着性を表す。
艶は60°で測定し、単位は%である。
実施例5
この実施例では、ポリエチルオキサゾリンを、水性インクのためのフィルムプライマーとして使用した。当量部のFlexiverse BFD-1121 blue dispersion(Sun Chemicals)およびJoncryl 2621 acrylic letdown(BASF Corp)を混合することにより、水性インクを製造した。360 Anilox手動ローラーを用いて、コロナ処理ポリプロピレン(OPP)にインクを塗布した。高温に設定した手動乾燥機を用いて、インクを5分間乾かした。20重量%の溶液を調製するために、脱イオン水に実施例1の試料7を溶解することにより、プライマーを調製した。360手動ローラーを用いて、このプライマー溶液をインク表面に塗布した。次いでこれを、同様に乾かした。プライマーを乾かした後、OPPをポリエチレン被覆板紙にヒートシールした。ヒートシーラーのトップバーは約175℃に、ボトムバーは約50℃に設定した。ヒートシーラーの圧力は40psiに、継続時間は1秒に設定した。結果が平均化されるように、使用した各プライマーについて3回ヒートシールを行った。これらのプライマー系を、温度および湿度が制御された室に一晩保持した。この室は25℃および40〜50%相対湿度に保持されていた。Instron機器モデル4201を用いて、12インチ/分の速度で2つの基材を引き離した。ポリエチレン被覆板紙からOPPを引き離すための平均力を、表6に示す。比較例(1)はプライマーを使用しなかった場合、比較例(2)はポリエチレンアミンプライマー(BASF社製Lupasol P)を使用した場合、比較例(3)はAldrichから市販されているポリオキサゾリン(品番:372846、M=50,000ダルトン)を使用した場合である。表7は、調製したポリエチルオキサゾリンである実施例1の試料7をプライマーとして使用した場合は、プライマーを使用しなかった場合と比べて、接着強度がかなり向上したことを示している。試験を繰り返して、Aldrichから市販されているPOZと比較した。これらのデータは、実施例8のPEIと比べると同等の結果であり、Aldrichの材料と比べると優れた性能を有することを示している。
Figure 2016511319
実施例7
ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)および木材上のホットメルト接着剤として、実施例1のポリエチルオキサゾリンを評価した。実施例1の試料7を、溶融するまで400℃の炉内で約15分間加熱した。次いで、溶融ポリマー層をABS基材および木質基材の両方に適用した。ポリマーを30℃未満に冷却した後、どの程度PEOXが接着しているかを調べるために、基材を半分に折った。また、カミソリ刃を用いてポリマーに小さい「X」形状の切り込みを入れることにより、接着性について木質基材を試験した。「X」にマスキングテープを貼り付け、素早く剥ぎ取った。マスキングテープ上に剥ぎ取られたポリマーの量を観察した。約24時間後、基材を再び半分に折り、基材から剥がれたポリマーの割合を観察した。表7は、試料7のPOZが木材に良好に接着し、強い機械的強度を示し、ABSに対する妥当な接着性を示したことを示している。更に、テープ試験では、マスキングテープ上には極めて少量のポリマーしか残らなかった。
Figure 2016511319
同等のもの
本発明の開示は、この明細書に記載されている特定の態様に限定されない。当業者には明らかであるように、本発明の意図および範囲からの逸脱を伴わずに、多くの修正および変更が可能である。当業者であれば、先の記載から、本明細書に列挙されているものに加えて、開示の範囲内で機能的に同等である方法、工程および組成物を、明らかに理解できるであろう。そのような修正および変更は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。本発明の開示は、特許請求の範囲と同等のものの全範囲と共に特許請求の範囲によってのみ限定される。本発明の開示は、特定の方法、工程、反応体、化合物、組成物または生物系に限定されず、当然のことながら変更され得ることは理解すべきである。本明細書で使用されている用語が具体的な態様を説明するためだけのものであり、限定を意図したものではないこともまた理解すべきである。
本明細書で使用する場合、「約」とは、当業者に理解される用語であり、それが使用されている文脈に応じてある程度変化する用語である。当業者にとって明確ではない、この用語の使用が存在する場合は、それが使用されている文脈において、「約」とは、その特定の値±10%を意味する。
要素を説明するための文脈(特に特許請求の範囲)における用語「a」および「an」および「the」および同様の指示語の使用は、そこに特に記載されているかまたは明らかに矛盾しない限り、単数および複数の両方を含むと解釈すべきである。本明細書における値の範囲の記載は、特に記載のない限り、範囲に含まれるそれぞれの値を個々に示すための簡単な方法として役立つことが意図されているにすぎず、それぞれの値は、個々に記載されているように明細書に組み込まれる。本明細書に記載されている方法の全ては、特に記載されているかまたは明らかに矛盾しない限り、適当な順に行うことができる。本明細書に記載されている例または(「例えば」のような)例示するための文言の使用は、特に記載のない限り、態様をより理解しやすいものにすることを意図しているにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。明細書中の文言は、必須のものとして非請求要素を示していると解釈すべきではない。
本明細書に例示的に記載した態様は、本明細書に具体的に記載されていない要素や限定の不存在下に、適当に実施することができる。従って例えば、用語「含んでなる」、「包含する」、「含む」などは、限定を伴わずに拡張的に解釈すべきである。また、本明細書で使用されている用語および表現は、限定ではなく説明のための用語および表現として使用されており、示されたまたは説明された特徴と同等のものまたはその一部を除外してそのような用語および表現を使用することは意図されていないが、特許請求された技術の範囲において様々な変更が可能であることは理解すべきである。また、句「から本質的になる」は、具体的に記載された要素、および特許請求された技術の基本的かつ新規な特徴に実質的には影響しない更なる要素を含むと理解すべきである。句「からなる」は、特定されていない要素を除外するものである。
加えて、開示の特徴または態様がマーカッシュ群として記載されている場合は、その開示はマーカッシュ群の各要素または要素の小群としても記載されていると、当業者は理解するであろう。
当業者には理解されるように、特に記載されている説明の提供に関する、全ての目的のため、本明細書に開示されている全範囲は全ての可能な部分範囲およびその部分範囲の組み合わせも含む。記載されている範囲は、同じ範囲が少なくとも半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一などに分割されることを十分に説明し、可能にするものと容易に理解することができる。非限定例として、本明細書に記載されている各範囲は、下部三分の一、中部三分の一、上部三分の一などに容易に分割することができる。当業者には理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「未満」のような文言は全て、記載されている数を含んでおり、上記したように、後に部分範囲に分割され得る範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の要素を含む。
本明細書に記載されている全ての出版物、特許公報、交付済み特許および他の書類は、個々の出版物、特許公報、交付済み特許および他の書類がその全体を参照して組み込まれると具体的かつ個々に記載されているかのように、参照してここに組み込まれる。参照により組み込まれた文章に含まれる定義は、本明細書の開示における定義と矛盾する範囲については除外される。
ある態様を説明および記載してきたが、特許請求の範囲において規定されているような、より広い態様における技術から逸脱することなく、当業者により、その中で変更および修正がなされ得ることは理解すべきである。

Claims (32)

  1. ポリオキサゾリンを生成するために高温で反応器においてオキサゾリンモノマーを重合させる工程を含む、連続法。
  2. 高温は150℃より高い、請求項1に記載の方法。
  3. 反応器は連続撹拌槽型反応器を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 反応器は連続ループ反応器を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 反応器は一連の2つ以上の連続撹拌反応器を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 重合させる工程は、
    オキサゾリンを開環し、オキサゾリンを重合するのに十分な滞留時間をもたらす速度で、少なくとも1つのオキサゾリンモノマーおよび触媒を反応器に連続的に供給する工程であって、反応器を約150℃〜約250℃の温度で維持する工程;
    反応器からポリオキサゾリン溶液を吐出させる工程であって、ポリオキサゾリン溶液は、ポリオキサゾリン触媒または触媒断片、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を含んでなる工程
    を含む、請求項1に記載の方法。
  7. オキサゾリンモノマーおよび触媒と共に、反応器に溶媒を供給する工程を更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. ポリオキサゾリン溶液から、溶媒、および場合により、未反応オキサゾリン、低分子量オリゴマーオキサゾリンまたはそれらの混合物を除去する工程;並びに
    ポリオキサゾリンを回収する工程
    を更に含む、請求項6に記載の方法。
  9. 少なくとも1つのオキサゾリンモノマーは、式(I):
    Figure 2016511319
    [式中、Rは、H、CN、NO、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり;
    は、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり;
    は、H、F、Cl、Br、I、CN、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルである]
    で示される化合物である、請求項6に記載の方法。
  10. は、C〜C20アルキル、C〜C20アルケニル、C〜C18アリールまたはオキサゾリンであり;Rは、H、CHまたはフェニルであり;Rは、H、CHまたはフェニルである、請求項9に記載の方法。
  11. オキサゾリンは、メチルオキサゾリン、エチルオキサゾリン、プロピルオキサゾリン、イソプロペニルオキサゾリン、ブチルオキサゾリン、フェニルオキサゾリン、ウンデシルオキサゾリン、ドデシルオキサゾリン、ステアリルオキサゾリンまたはそれらの2つ以上の混合物である、請求項6、7、8、9または10に記載の方法。
  12. 溶媒は、極性非プロトン性溶媒、エステル、エーテル、ケトンまたは芳香族化合物である、請求項6に記載の方法。
  13. 滞留時間は約1分〜約1時間である、請求項6に記載の方法。
  14. 滞留時間は約15分〜約30分である、請求項6に記載の方法。
  15. 触媒は、弱ルイス酸、強プロトン酸、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、置換ハロゲン化ベンジル、強酸エステルまたはそれらの2つ以上の混合物である、請求項6に記載の方法。
  16. 触媒は、メチル−p−トルエンスルホン酸、メチル−p−トルエンスルホン酸塩、BiCl、BiBr、BiI、ビスマストリフラート、メチルトリフラート、塩化ベンジル、ヨウ化ベンジルまたは臭化ベンジルを含んでなる、請求項6に記載の方法。
  17. 温度は約180℃〜約220℃である、請求項6に記載の方法。
  18. 温度は約200℃である、請求項6に記載の方法。
  19. 0重量%より多く、約50重量%までの溶媒を添加する、請求項7に記載の方法。
  20. ポリオキサゾリンの収率は90%より大きい、請求項6に記載の方法。
  21. ポリオキサゾリンの収率は95%より大きい、請求項6に記載の方法。
  22. ポリオキサゾリンの収率はほぼ定量的である、請求項6に記載の方法。
  23. オキサゾリン、溶媒および触媒を反応器に別個に供給する、請求項6に記載の方法。
  24. 供給前に溶媒にオキサゾリンを溶解させる工程を更に含む、請求項6に記載の方法。
  25. 供給前に溶媒にオキサゾリンおよび触媒を溶解させる工程を更に含む、請求項6に記載の方法。
  26. オキサゾリンモノマーは2つ以上のオキサゾリンモノマーの混合物を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  27. ポリオキサゾリンは、2つ以上のオキサゾリンモノマーの重合生成物を含んでなるコポリマーである、請求項26に記載の方法。
  28. 重合させる工程は、オキサゾリンモノマーおよび第二オキサゾリンモノマーを交互重合させる工程を含み、ポリオキサゾリンは、オキサゾリンモノマーおよび第二モノマーのブロックコポリマーである、請求項1に記載の方法。
  29. 第二オキサゾリンモノマーは、メチルオキサゾリン、エチルオキサゾリン、プロピルオキサゾリン、イソプロペニルオキサゾリン、ブチルオキサゾリン、フェニルオキサゾリン、ウンデシルオキサゾリン、ドデシルオキサゾリンまたはステアリルオキサゾリンを含んでなる、請求項28に記載の方法。
  30. オキサゾリンモノマーは水を実質的には含まない、請求項1に記載の方法。
  31. 水の存在下で重合を行う、請求項1に記載の方法。
  32. 請求項1に記載の方法によって製造されたポリオキサゾリン。
JP2016501453A 2013-03-15 2014-03-12 連続法における高温でのオキサゾリンの開環 Pending JP2016511319A (ja)

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