JP2016511031A - 部分義歯 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯の疲弊を修復するために用いられ、日常の咀嚼に耐性がありかつ安定な臼歯用の部分義歯を提供する。【解決手段】部分義歯(1)は臼歯(3)の咀嚼面を構成する少なくとも1つの表面層(2)を有する。部分義歯(1)は、メタクリル酸などの少なくとも1つの有機結合剤(5)またはメタクリル酸を含む複合材料(4)と、フィラーとしての無機固体粒子などの固体粒子(6)と、を備えている。咀嚼面を構成する表面層(2)または部分義歯(1)の外表面層全体の一部もしくは全部が、相互に融合した固体粒子(6)を含む層(7)により構成されている。【選択図】 図5

Description

本発明は、部分義歯に関する。
今日、歯科分野で機能障害の修正に対する需要が高まっている。多くの患者にとって、歯ぎしりもしくはブラキシズムまたは噛み締めは、特に奥歯または臼歯などの歯の疲弊または摩耗を招来する。歯ぎしりもしくはブラキシズムまたは噛み締めは、通常は無意識のうちにしばしば夜に比較的長い時間にわたって行われ、歯周組織を疲弊させる歯列不整、さらには頭部を安定させるために屈曲している必要がある顎関節、咀嚼筋および他の筋群の損傷を招来する。これにより深刻な痛みの症状、高音耳鳴りまたは耳鳴りをもたらす。他の一般的な症状は、眩暈、視力障害および吐き気である。ドイツ語の文献では、当該痛みの症状は頭蓋下顎障害(Kraniomandibulare Dysfunktion)と呼ばれる。
従来技術において、夜間の歯ぎしりを防止するために、いわゆるガード療法が採用されることが知られている。既存の歯列不整を修正するように適当に作製されたガードが、上顎および下顎の摩耗した歯、すなわちすでに疲弊した歯の間に配置される。しかし、これは夜間にのみ使用可能であるため、実際の原因および実際の問題を解消することはできない。
臼歯および奥歯の領域では摩耗が特に深刻である。これらの場所では、多くの患者の元の咀嚼面は多かれ少なかれ完全に摩耗している。
従来技術において、臼歯に部分義歯を装着することにより摩耗によって損失した臼歯の一部を部分義歯で置換することが知られ、これにより臼歯を全体的に再度高くする。この場合、部分義歯は、少なくともとりわけ、臼歯の咀嚼面を構成する表面層を形成する。従来技術において、このために必要とされる部分義歯は、歯科技工士によって手作業で個別に製造される。これは、自然の歯に近い、すなわち自然の歯に存在する咀嚼面の突起および溝に合致するような咀嚼面の表面の形状を作成するために特に多くの労苦を要する作業である。従来技術では、歯科技工士は、例えば金などの金属、セラミックまたはプラスチックから部分義歯を作製する。
このタイプの部分義歯が知られている(特許文献1参照)。
米国特許公報 US2004/096805A1
本発明の目的は、前述した歯の疲弊を修復するために用いられ、日常の咀嚼に耐性がありかつ安定な前述のタイプの部分義歯、すなわち臼歯用の部分義歯を提供することにある。
この目的のため、本発明によれば、部分義歯の少なくとも咀嚼面を構成する表面層、好ましくは部分義歯の外表面層全体を形成する表面層の一部、好ましくは全部が融合した固体粒子を含む層により形成されている。
本発明は、比較的低廉に作製可能であり、そしてなによりも汎用的に使用可能な、臼歯の咀嚼面を形成する少なくとも1つの表面層を有する部分義歯を作製するために前記複合材料を用いることができるという基本的な知見に基づいている。前記複合材料は、適用分野についてその優れた物理的特性により、かつ、摩耗によって損傷した特定の臼歯に容易に適用可能であることにより実用性に説得力がある。驚くべきことに、前記複合材料から作製された本発明に係る部分義歯は、咀嚼時に臼歯および奥歯の領域で発生するきわめて強い力に永続的に耐えることができるように、長期間にわたり安定である。以下に詳細に説明されるように、適用が非常に容易な本発明に係る部分義歯を用いることにより、臼歯の摩耗により生じる前記問題を迅速かつ恒久的に解消することができる。
本発明の特に好ましい実施態様によれば、部分義歯は予め作製され、すなわち予め組み立てられた部分義歯である。当該予備製品は、臼歯の咀嚼面を形成する少なくとも1つの表面層を有する。さらに、当該予備製品は、多少は長い側壁を有する。当該予備製品は、側壁が中空部を取り囲み、患者の歯肉にまで延在する中空クラウンの形態で設計される。当該中空クラウンは、特に臼歯の残根のみが残っている場合または臼歯のみが人工的に挿入されたインプラントの上に配置可能である場合に使用される。治療対象である臼歯が上下にのみ摩耗によって短縮している場合、部分義歯はシェルとして形成される。当該シェルの側壁は、歯肉まで延びていない。この場合、側壁は患者の歯肉の手前まで延在するように設けられまたは形成されている。側壁が歯肉に向かって延在していない平坦なシェル型の成形体として設計されている部分義歯は、アンレイまたはオーバーレイと呼ばれる。複合材料は複合体と呼ばれることが多い。
臼歯を治療するため、適当に予備作製された部分義歯のセットが提供されれば十分であることが判明した。当該セットは、それぞれの臼歯のために予め作製された、すなわち予め組み立てられた、サイズが異なる3つの部分義歯を含み、これにより患者の自然な形状の歯のすべてまたは大半の修復または被覆が可能になる。
できるだけ自然の歯に見えるように、部分義歯の臼歯の咀嚼面を構成する表面層を設計するため、本発明の好適な実施形態によれば、咀嚼面を構成する表面層が複数の突起および当該複数の突起の間に延在する溝を有することが好ましい。突起および溝の配置は自然の歯に基づいていることが好ましい。日常の咀嚼に対する耐久性および安定性がある部分義歯を設計するため、前記のように少なくとも部分義歯の咀嚼面を構成する表面層が部分的に、好ましくは全体的に、融合固体粒子を含む層によって形成される。当該融合は焼結とも呼ばれる。これは、咀嚼面を構成する表面層のみ、または、部分義歯の外表面層全体に対して実行される。当該層が融合固体粒子のみから形成されることが特に好ましい。融解固体粒子の層は連続的なエナメル質層として形成される。融合固体粒子が前記層の形成時に完全に溶融し、そのために硬化層において固体粒子はまったく個別に認識できない。後述する好ましい実施形態では、固体粒子がガラスまたは複数種類のガラスの混合物である場合、前記層は、連続する被覆された表面を形成し、これにより当該表面を著しい安定性および永続的な耐久性をもたせることができる。
本発明の特に好ましい実施形態によれば、咀嚼面を形成するための少なくとも1つの表面層、好ましくは部分義歯の外表面層全体が少なくとも部分的にレーザー処理される。これにより、咀嚼面を形成するための少なくとも1つの表面層、好ましくは部分義歯の外表面層全体が、レーザー照射により処理される。レーザー照射により、有機バインダが好ましくは前記表面層の領域において焼失し、かつ、固体粒子が溶融かつ融合して、最終的に連続的なエナメル質層が、実質的に、好ましくは完全に融合固体粒子および溶融固体粒子のうち一方または両方により形成される。
本発明に係る部分義歯は、好ましくは、X線不透過性であるように設計されている。咀嚼面の領域に抗菌性のある表面層を形成するため、本発明の特に好適な実施形態によれば、少なくとも咀嚼面を構成する表面層が、固体粒子の中に亜鉛およびフッ素のうち一方または両方の部分を含む。有機物質が存在しない、すなわち有機バインダも存在しない無機表面層が形成される。
フィラーの固体粒子が、特にガラス、好ましくは異種のガラスの混合物を含む場合またはガラスまたは当該ガラス混合物からなることが好ましい。ガラスの種類はシラン処理され、その色彩および組成の点で異なる。例えば、バリウムガラスもしくはストロンチウムガラスまたはこれらの混合物が利用可能である。一般に、これは表面処理されたSiO2である。部分義歯の高強度を実現するため、部分義歯に可能な限り高密度で重点されるようにフィラーの固体粒子が配置されることが好ましい。この目的のため、フィラーは相互に異なる粒子サイズを有する固体粒子を含むことが好ましい。一般的には、好適な実施形態によれば、フィラーの固体粒子の粒子サイズが0.01〜50[μm]の範囲に含まれる。サイズが小さい粒子はサイズが大きい粒子の間隙を埋めるので、高密度充填を実現するために小さい粒子サイズは特に重要である。この観点から、粒子サイズが0.01〜3[μm]の範囲に含まれる固体粒子をフィラーが含むことが好ましい。安定性の観点から、部分義歯における複合材料の可能な限り高密度の充填を図ることも重要である。複合材料におけるフィラーの固体粒子の占有率も可能な限り高い必要がある。この観点では、好ましい実施形態によれば複合材料に対する固体粒子の体積分率が78%以上である。融合または溶融した固体粒子を有する、必要に応じて設けられた層の外側の固体粒子の当該体積分率は78〜85%の範囲に含まれる。融合または溶融した固体粒子を含むまたは当該固体粒子からなる層では、固体粒子の材料の当該体積分率は天然でも高く、100%に接近しているまたは達している。完全を期すため、複合材料における固体粒子(当該固体粒子が溶融または融合された層から離れている)は、有機バインダの中に取り込まれ、当該有機バインダによって一緒に保持されることは注意されるべきである。
本発明の好ましい実施形態によれば、メタクリル酸ベースのバインダが有機バインダとして使用される。当該バインダは、メタクリレートからなり、あるいは好ましくは主成分としてメタクリル酸を含む。
ドイツ連邦共和国のピンネベルクにあるIndigodental GmbH&Co.KG社から入手可能である製品REF2061は、部分義歯の製造用の複合材料として使用されうる。この製品は、トリエチレングリコールジメタクリレート、ウレタンジメタクリレート、ビスGMAおよびエトキシ化ビスフェノールAジメタクリレートが含まれている。例えばこの会社の製品REF2050は、有機バインダとして使用されうる。
部分義歯が臼歯に適用される場合、患者の口腔内の固有の状態に対して適当であり、とりわけまだ残っている自然の歯質の色彩と合致するように部分義歯の色彩を形成することが重要である。本発明の好ましい実施形態によれば、部分義歯は、自然の歯のエナメル質の色彩に近い標準的な色彩を有している。この観点から部分義歯は、可視光に対して不透明ではない、すなわち、半透明または透明に設計されていることが特に好ましい。適切に着色されたバインダを特定の状況で使用することにより、色彩を合致させることが考えられる。当該特定の状況は、部分義歯が適用される際、部分義歯と歯またはその残根との間にバインダが配置され、半透明の部分義歯を介して視認されるため、構造全体の最終的な色彩に影響を与えるような状況である。研究により、部分義歯は、28〜39%の透明度、59〜69のL値、−0.35〜−3.2のa値および−0.4〜−6.95のb値のうちいずれか1つを有することが判明した。透明度は光透過率、すなわち不透明度の逆の性質である。前記値は、DIN6174にしたがって実行された測定に基づいている。Lab色空間は従来技術から知られている。これは、反対色理論に基づいて設計され、ほぼ均一なCIELAB色空間における色座標および色差の比色決定を可能にする。L値、a値およびb値は、DIN6174の要件に応じて決定されている。反対色理論によれば、緑色および赤色はa軸の相互に反対の位置にある。b軸は反対色である青色および黄色に対応している。L軸は、a−b平面に垂直であり、明度を表わす。
混合、融合または焼結された層とは別個に、部分義歯の形成するために用いられたのと同一の複合材料がバインダに用いられることが好ましい有機顔料およびTIO2等の無機柔軟剤のうち一方または両方が、特にバインダを着色するための染料として用いられてもよい。
部分義歯はその高い強度のために比較的薄く設計される。好ましい実施態様によれば、臼歯の咀嚼面を構成する表面層の領域において部分義歯の厚さは0.3〜0.6[mm]の範囲に含まれる。側壁の領域内の部分義歯の厚さは、0.1〜0.25[mm]の範囲に含まれていることが好ましい。
部分義歯を装着するため、以下にさらに詳細に説明するように、ユーザは被覆対象である臼歯またはその残根を必要に応じて初期処理または研削したうえで、まず穿孔または研削によって生じた潤滑層をエッチング除去するために適当なエッチング剤を用いて当該臼歯をエッチングして細管を露出させるように予備成形品を使用することができる。適当なエッチング剤またはエッチングゲルは、例えば15〜37%のリン酸または前記会社の製品REF2052である。接着促進剤、すなわち、いわゆるボンドはエッチングされた歯に塗布される。また、エッチング剤および接着促進剤の調製混合物の使用が考えられる。一般に、接着促進剤またはボンドは、低分子量のメタクリレートである。例えば、メタクリル化ポリアクリル酸などの親水性または疎水性の端部を有するモノマーが使用されてもよい。例えば前記のIndigodental GmbH&Co KG社の製品REF2050およびREF2051が接着促進剤として使用されてもよい。製品REF2051はBIS−GMAベースのメタクリレートである。バインダは、接着促進剤の層の上に塗布される。摩耗した歯の上の部分義歯の高さは、バインダの量によって設定される。部分義歯の下またはその中空部に導入されたバインダの材料の量が多いほど、部分義歯およびこれにより被覆される臼歯の間隔は大きくなる。好ましくは複合材料と同一材料であるバインダの層および部分義歯の間に接着促進剤が適用される。全体構造の着色された構成、ひいては最終的な部分義歯の色彩は、前述のようにバインダおよび接着促進剤のうち一方または両方を着色することによって調節される。バインダがペースト状で存在することが好ましい。以下で再度述べるLEDランプ等は、それ自体が公知の方法でバインダを硬化させるために使用される。バインダの硬化過程において生じる収縮過程がバインダによって補償または制限されうる。しかし、一般に、相応に高い充填率、すなわちバインダまたは複合材料における固体粒子の相応に高い体積分率のために硬化過程において生じる収縮が比較的微小である。
歯科医等のユーザに対して、通常使用している機器とは別に、治療に必要な全ての補助手段を提供するため、本発明の好ましい実施態様は、予め組み立てられた特にサイズ、形状、またはサイズおよび形状が異なる複数の本発明に係る部分義歯のセットを提供する。当該セットは、液状またはペースト状のバインダのほか、好ましくはバインダを着色するための様々な着色剤を含んでいる。当該セットは、既に着色された液状またはペースト状の複数のバインダを提供してもよい。さらに当該セットは、適当なエッチング剤および接着促進剤またはボンドのうち一方または両方を含んでいてもよい。これにより、ユーザまたは歯科医は、修復対象である臼歯または臼歯の残根の自然な状態に最も近いサイズの部分義歯のセットを検索することが可能になる。適用の残りの部分は、特定箇所に行ける部分義歯の処理または研削によって実行される。この目的のために、歯科医またはユーザは利用可能な標準的な研削装置を利用することができる。さらに、歯科医は、臼歯またはその残根に装着される所望の色彩が付された部分義歯が得られるように、適切な着色剤または休止または残根に部分義歯を好ましくは接着により装着する際に用いられる着色バインダを検索することができる。
例えば、商業的に入手可能な前述の複合材料から、本発明に係る部分義歯を作製する方法は、以下の工程を含んでいてもよい。
まず、複合材料または複合物が、有機バインダおよび固体粒子とともに製造用カートリッジに充填され、当該材料が以後の処理のために軟化される約100[℃]に加熱される。複合材料は、80〜100[bar]の圧力にさらされる。このように前処理された複合材料は、少なくとも一方が半透明に設計された歯型に注入される。歯型は例えばガラスおよびクロム鋼から作製される。歯型において複合材料を硬化させるため、複合材料は約130[℃]に加熱され、当該温度で約15分間にわたって熱硬化する。当該15分間の時間のうち最初の10分間等、少なくとも当該時間に、歯型の半透明に設計された領域を通過する光の照射により硬化が進められてもよい。これは、適当なLED光によって実行される。適当なLED光は、たとえば450〜480[nm]の波長により特徴づけられる。光照射により、照射された表面層の特性は重合収縮によって改善される。その結果、光が照射された表面層における固体粒子は近接する。硬化過程において歯型の中で複合材料が、歯型の中のすべての材料の適当な収縮をもたらす80〜100[bar]の圧力下で保持されることが好ましい。前述した熱硬化または光誘発硬化を補助するため、ベンゾピナコールまたは2,2’− ジアルキルベンゾピナコール等の熱開始剤またはベンゾフェノン、ベンゾインもしくはその誘導体等の光開始剤が添加剤として用いられてもよい。続いて、部分義歯は好ましくは徐々に冷却され、歯型から取り外される。そして、有機バインダの酸化を防ぐために部分義歯は窒素雰囲気を有する容器で保管される。特に好ましい実施態様によれば、部分義歯の最終的に咀嚼面を構成する表面層または外表面層全体にレーザー光処理が施される。レーザー光は、例えば80[μm]の深さまで材料に進入することができる。表面のレーザー加工において、有機バインダは部分義歯の処理表面から除去される一方、固体粒子が溶融、混合または焼結され、レーザー処理の終了後に部分義歯の表面として連続する硬化エナメル質層を形成する。当該硬化されたまたは艶出しされたエナメル質層は、部分義歯の断面において視認可能であり、その厚さは好ましくは20〜40[μm]の範囲に含まれる。その後、部分義歯は適合するようにカットされまたはあらゆる手法による研磨または平滑化などの後処理が施される。
本発明のさらなる利点および詳細は、添付図面を用いて説明される。
下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 下顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 上顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 上顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 上顎の臼歯のための本発明に係る部分義歯の説明図。 本発明に係る部分義歯によって構成されている、咬合位置における上顎および下顎の臼歯の説明図。 インプラントの上の本発明に係る部分義歯の縦断面図。 本発明に係る部分義歯の材料の構造概略図。
図1は、摩耗した臼歯3が、本発明に係る部分義歯1によって復元されている側方斜視図を示している。歯肉の上に延びており、部分義歯1により覆われていない残りの臼歯3の一部が示されている。部分義歯1の咀嚼面を構成する表面層2が示されている。本実施形態では歯肉まで延びていない側壁12が示されている。したがって、ここでの部分義歯1は前述のシェル13であり、アンレイまたはオーバーレイとも呼ばれる。表面層2の上には複数の突起8があり、当該複数の突起8の間に配置され、部分義歯1の人工的に形成された表面層2の溝9がある。これらは健康な歯の自然な形状に疑似している。それぞれの部分義歯1の外表面層全体、すなわち咀嚼面を構成する表面層2および側壁12の外側面は、融合された固体粒子6を含む層7により形成されている。本実施形態では層7は連続的なエナメル質層である。図2は、当該状況における上面図、ひいては咀嚼面を構成する表面層2の上面図である。
図3には、被覆される臼歯3が省略されている状態における4つの部分義歯1の縦断面図である。バインダ5およびその中に配置されている固体粒子6を有する複合材料4のように非常に薄い側壁12が明示されている。複合材料4は、実際の混合比とは異なり概念的に図示されている。前記のように、複合材料4は、好ましくは78%以上の固体粒子6の体積分率を有する。
図3には、後述するように摩耗した臼歯3のそれぞれに部分義歯1のそれぞれが装着される際、固定用材料16およびバインダ15が充填される中空部11が示されている。部分義歯1の鉛直位置、ひいては最終的に被覆された臼歯3の高さは、中空部11に存在する固定用材料16の適当量により設定される。
図4には、シェル13のように設計された部分義歯1のみならず、中空クラウン10として設計された部分義歯1も示されている。復元対象である臼歯3に部分義歯1が装着される前の状況が示されている。中空クラウン10としての実施形態およびシェル13またはアンレイまたはオーバーレイとしての実施形態の実質的な相違点は、側壁12の有無および長さのうち一方または両方にある。中空クラウン10の場合、最終的な装着状態で側壁12が患者の歯肉まで延在するのに対して、部分義歯1がシェル13として設計された実施形態では図1に示されているように、最終的な装着状態において元の臼歯3の一部が側壁12および歯肉の間に見える。
中空クラウン10により復元される臼歯3は単に歯の残根であり、中空クラウン10の中空部11の中に、歯肉から突出する当該残根の部分が完全に挿入される。
使用に関して以下に詳細に説明され、かつ、それ自体は従来技術であって公知であるマトリックスバンド14が、それぞれの部分義歯1の装着を簡易化するために使用される。マトリックスバンド14がそれぞれの臼歯3の周囲に配置される。図7は、図4の部分義歯1が臼歯3に最終的に装着された状況の斜視図である。図5は、図7の縦断面図である。図5から、固定用材料15の層が対象となるそれぞれの臼歯3の上に最初に塗布されていることがわかる。当該層にバインダ16の層が続く。バインダ16は部分義歯1を形成するために使用される複合材料4と同じ材料であることが好ましい。咀嚼面を構成する表面層2の歯肉からの高さは、バインダ16の層の厚さによって定まる。固定用材料15の層は、バインダ16の層と中空部11を画定するそれぞれの部分義歯1の表面との間に位置する。図6には、各層をより明確に示すために図5の構成が分解されて示されている。固定用材料15の層およびバインダ16の層の厚さは実際の縮尺で示されていない。バインダ16の層は、通常、接着促進層15の層よりも実質的に厚い。
図8〜図10は、部分義歯1により被覆されていない状態における、上顎の歯肉から突出している4本の臼歯3が示されている。下顎の対応する状況の図1〜図3に関する説明がこの場合にも適用される。
図11には、部分義歯1によって被覆されている上顎および下顎の臼歯3が示されている。臼歯3の残根が咀嚼面を形成し、突起8および溝9によって形成されている表面層2を介して咬合位置にある。事前に研磨された臼歯3に部分義歯1が適用されることにより最適な咬合状況が再現され、前記問題が解消される。符号17は、部分義歯1の装着前における咬合高さを示している。治療により咬合高さが実質的に増加している。
図12は、中空クラウン10として設計された本発明に係る部分義歯1が、歯肉または顎骨に公知の方法によって配置されたインプラント18の上に配置されている状態の縦断面図である。中空クラウン10の中空部11は、当該中空クラウン10に挿入されるインプラント18の一部よりも実質的に大きい。中空部11の残りの部分には、図5および図6と同様の方法で、部分義歯1をインプラント18に結合させる固定用材料15およびバインダ16が充填される。中空部11が実質的に大きいサイズには、部分義歯1の配置が修正される際に比較的多くの遊びまたは余裕があり、この遊びがインプラント18の位置によって定められる必要がないという利点がある。これにより、インプラント18の配置誤差が容易に補正されうる。図4に示されているように歯の残根が中空クラウン10により修復される場合も同様の方法が適用される。この場合と同様に、中空部11が残根よりわずかに大きいことが好ましい。
図13には、部分義歯1の複合材料4および融合した固体粒子6の層7が拡大されて模式的に示されており、ここで層7が複合材料4の端部に配置されて表面を形成している。ここでは体積比が正確に表現されていないものの、固体粒子6がどのように有機バインダ5に埋設されているかがわかる。溶融固体粒子6の層7は有機バインダ5を含んでいないことが好ましい。実際には、層7は対応する部分義歯1を介して適当なカットで視認できるように形成されうる。
本発明に係る部分義歯1が修復対象である臼歯3に適用される方法、すなわち、部分義歯3の装着方法が、以下で実施例としてより詳細に説明される。
第1実施形態において、治療対象である臼歯3は、最初に、先行技術にしたがって予備処理され、エッチング剤によってわずかにエッチングされる。次に、固定用材料15または接着剤が、予備処理された臼歯3に塗布される。図4に示されているそれ自体は公知のマトリックスバンド14が臼歯3の周囲に配置される。マトリックスバンド14により、歯間に加えて頬側および舌側の歯の形状は、バインダ16の層からなる複数の層において制御された方法で構築される。咬合領域、すなわち咀嚼面に関連する領域のモデル化に代えて、従来技術で知られているように、本発明に係る部分義歯1のベースに接着促進剤が塗布され、バインダ16の上に配置される。バインダ16は重合ランプによって固められ、これにより部分義歯1がそれぞれの臼歯3に対して固定される。図5に示されているようにバインダ16は、例えば予め作製された部分義歯1および臼歯3の間にサンドイッチされたまたは挟まれた位置にある。バインダ16の硬化後、マトリックスバンド14が除去される。必要であれば、このように作製された修復構造体は、必要に応じて歯科用の回転研削装置等によって研磨処理される。咬合、すなわち咬合位置における咀嚼面を構成する表面層2の正確な当接は再咬合される。すなわち必要かつ所望の接触点が得られるまで研磨により最終加工される。これは、従来技術において知られているように咬合紙によって視認または着色されうる。
被覆対象である臼歯3に装着される部分義歯1の他の実施形態によれば、修復前に存在している上顎モデルおよび下顎モデルが、押圧成形などそれ自体は公知の方法で最初に作製される。これらの上顎モデルおよび下顎モデルは、従来技術で知られている方法により、咬合器における頭蓋骨の適当な位置に関節で連結される。次に、(適当な位置で関節連結されている)上顎モデルおよび下顎モデルが相互に調整されることにより、部分義歯1を使用している患者のための治療の最終段階における目標状況が咬合器により設定される。これにより、咬合器における上顎モデルおよび下顎モデルに、自然の臼歯3の摩耗によって損なわれた歯質を表わす間隙が形成される。それ自体は公知の方法で例えばプラスチックから咬合スプリントが作製されうる。咬合スプリントは、臼歯3の領域において上顎モデルおよび下顎モデルまたは該当する臼歯3の前記間隙を補填する。このように作製された咬合スプリントは、上顎および下顎の相対的な所望位置の実現可否を決定するため、患者のための試験片として摩耗した臼歯3に配置され、そこに1週間等の一定時間にわたって放置される。この試験により、さらなる再調整の必要性が判明した場合、患者の口腔内における最適な位置決めが実現されるまで、咬合スプリントが例えば適合のために特定の領域が研磨されることにより再加工される。咬合スプリントが相応に再加工された場合、再加工された咬合スプリントにより咬合器において上顎モデルおよび下顎モデルの相対的な位置調整が必要に応じて実行される。咬合器において上顎モデルおよび下顎モデルが相対的に位置決めされた場合、咬合スプリントが取り外された後、上側および下側の臼歯の領域において顎運動記録要素(噛み合わせ記録要素)を作製するため、咬合器において適当な位置において関節連結された上顎モデルおよび下顎モデルの間隙が臼歯3の領域においてシリコンにより充填される。これらの顎運動記録要素は、患者がその臼歯でこれを噛んだ際に、当該患者の上顎および下顎が治療の最終段階、すなわち本発明に係る部分義歯1が自然に存在する臼歯3に装着された後における相対的な目標位置に調整されるように形成される。
前記のように作製された顎運動記録要素は、臼歯3に対する部分義歯1の適用のために異なる方法で使用されうる。
当該用途の1つにおいて対応する顎運動記録要素が、対応する臼歯の間に一方側をおき、上顎モデルおよび下顎モデルの間の咬合器に配置される。他方側では、対象となる上顎モデルおよび下顎モデルの臼歯に対する義歯が、最初はバインダ16とともに形成され、部分義歯1とともにその上に配置される。義歯は作製の後で必要に応じて適合するように研磨され、患者のそれぞれの臼歯3の適当な点において結合されればよい。それぞれの臼歯3に対する部分義歯1の正確な垂直位置は、それに応じて咬合器を開閉することにより設定される。未硬化のバインダ16が部分義歯1の中空部10から押し出される。ただし、押し出されたバインダ16はその硬化後に適当な方法で削り取られる。前述のようにバインダ16は、LEDの光を利用する適当な方法で硬化される。一方側が完了したら、他方側の処理のために顎運動記録要素が取り外される。この変形実施形態において、まず歯科技工士が、関節結合されている上顎モデルおよび下顎モデルに対応する特定患者の状況に正確に適合する義歯を、適量のバインダ16を用いたそれぞれの部分義歯1のアンダーフィリングにより作製するため、部分義歯1は予め作製された形態で用いられ、歯科医に残されているのは、当該義歯を患者の口腔内の臼歯3に取り付け、必要に応じて当該義歯を再び咬合するために研磨することのみである。
予め作製された本発明に係る部分義歯1の他の適用例によれば、前記方法により作製された一の顎運動記録要素が、一方側で患者の口腔内において上顎および下顎の臼歯3の間に直接的に配置され、他方側で必要に応じて固定用材料15およびバインダ16によって歯がわずかにエッチングされ、かつ、予め作製された部分義歯1にその上に置かれた後で対象となる臼歯3がまず構築される。この変形実施形態において、歯科医は最終的に、咬合器を使用して、患者の口腔内に直接的にではあるが、歯科技工士に関して前述したのと同様の手順を実行する。正確な配置が顎運動記録要素によって事前に定義されているので、部分義歯1の正確な配置は同様に咬合することによって容易に達成される。バインダ16は、再びLEDランプを用いて硬化される。硬化後に、再咬合のための研削による最終処理が必要に応じて生体内原位置で(in situ)直接的に実施される。
最初に述べた変形実施形態および最後に述べた変形実施形態は、予め作製された部分義歯1を患者の口腔への適用は、一人の歯科医によって迅速かつ効率的に行うことができるという利点を有している。
要約すると、本発明に係る部分義歯は、非常に迅速かつ経済性の高い、ユーザフレンドリーな取り扱いを可能とし、優れた加工特性を有することに留意すべきである。当該加工特性は、とりわけ、固体粒子の高い充填率に由来する容易かつ迅速な研磨性および硬化過程における低収縮性である。本発明に係る部分義歯1は、優れた耐摩耗挙動および非常に良好な物理的特性を有している。前述した固体粒子6における亜鉛およびフッ素の部分により、表面層の抗菌効果が向上する。本発明による部分義歯1は、非常に自然な外観を呈する。
1‥部分義歯、2‥表面層、3‥臼歯、4‥複合材料、5‥フィラー、6‥固体粒子、7‥層、8‥突起、9‥溝、10‥中空クラウン、11‥中空空間、12‥側壁、13‥シェル、14‥マトリックスバンド、15‥固定用材料、16‥バインダ、17‥本来の咬合高さ、18‥インプラント。

Claims (9)

  1. 臼歯(3)の咀嚼面を構成する少なくとも1つの表面層(2)を有する部分義歯(1)であって、
    少なくとも1つの有機バインダ(5)またはメタクリル酸を含む複合材料(4)と、フィラーとしての固体粒子(6)または無機固体粒子と、を備え、
    前記咀嚼面を構成する前記少なくとも1つの表面層(2)または前記部分義歯(1)の外表面層全体の一部もしくは全部が、相互に融合した固体粒子(6)を含む層(7)により構成されていることを特徴とする部分義歯。
  2. 請求項1記載の部分義歯(1)において、前記層(7)が相互に融合した固体粒子(6)からなることを特徴とする部分義歯。
  3. 請求項1または2記載の部分義歯(1)において、前記層(7)は、連続的なエナメル質層として形成されていることを特徴とする部分義歯。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、前記咀嚼面を構成する前記少なくとも1つの表面層(2)または前記部分義歯(1)の外表面層全体のうち少なくとも一部がレーザー処理されていることを特徴とする部分義歯。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、前記咀嚼面を構成する前記少なくとも1つの表面層(2)が、複数の突起(8)および当該複数の突起(8)の間で延在している溝(9)を備えていることを特徴とする部分義歯。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、前記複合材料(4)に対する前記固体粒子(6)の体積分率が78%以上であることを特徴とする部分義歯。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、中空部(11)を囲み、かつ、患者の歯肉に向かって下方に延在する複数の側壁部(12)を有する中空クラウン(10)の形状、または、患者の歯肉に向かってその手前まで下方に延在する複数の側壁部(12)を有するシェル(13)の形状に設計されていることを特徴とする部分義歯。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、前記咀嚼面を構成する前記少なくとも1つの表面層(2)が、前記固体粒子において亜鉛およびフッ素のうち少なくとも一方の部分を有することを特徴とする部分義歯。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の部分義歯(1)において、前記固体粒子(6)が、ガラスまたは異種のガラス混合物を含みまたはガラスまたは異種のガラス混合物からなり、これに加えてまたは代えて、前記フィラーが、相互に粒子サイズが相違するまたは0.01〜3[μm]の範囲に含まれる粒子サイズが相違する前記固体粒子(6)を含んでいることを特徴とする部分義歯。
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