JPH08112296A - 複合人工歯 - Google Patents
複合人工歯Info
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- JPH08112296A JPH08112296A JP27862894A JP27862894A JPH08112296A JP H08112296 A JPH08112296 A JP H08112296A JP 27862894 A JP27862894 A JP 27862894A JP 27862894 A JP27862894 A JP 27862894A JP H08112296 A JPH08112296 A JP H08112296A
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- composite
- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部からの衝撃を受けても衝撃吸収性を発揮
し、剥離・破断が生じない、歯冠の修復・補綴に用いら
れる人工歯を提供する。 【構成】 セラミックスよりなる人工歯表層部1とその
内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、前記
セラミックス人工歯表層部1の内側に焼結定着されたセ
ラミックス粗粒子層2と同セラミックス粗粒子層2がマ
トリックス状の合成樹脂に包接されてなる複合層4を介
在させて構成する。セラミックス粗粒子層2は前記人工
歯表層部から前記人工歯内層部へ向けて細かい粒子層か
ら大きい粒子層へと順に傾斜させて粒度分配せしめて焼
結定着せしめることが好ましい。なお、前記人工歯内層
部3の内表面は支台歯又は義歯床との接着面となる。
し、剥離・破断が生じない、歯冠の修復・補綴に用いら
れる人工歯を提供する。 【構成】 セラミックスよりなる人工歯表層部1とその
内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、前記
セラミックス人工歯表層部1の内側に焼結定着されたセ
ラミックス粗粒子層2と同セラミックス粗粒子層2がマ
トリックス状の合成樹脂に包接されてなる複合層4を介
在させて構成する。セラミックス粗粒子層2は前記人工
歯表層部から前記人工歯内層部へ向けて細かい粒子層か
ら大きい粒子層へと順に傾斜させて粒度分配せしめて焼
結定着せしめることが好ましい。なお、前記人工歯内層
部3の内表面は支台歯又は義歯床との接着面となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工歯に関し、特に天
然歯が齲蝕により欠損、崩壊した場合や事故、歯周病な
どで喪失した場合に、人工的に修復・補綴治療するため
に用いられる人工歯に関する。
然歯が齲蝕により欠損、崩壊した場合や事故、歯周病な
どで喪失した場合に、人工的に修復・補綴治療するため
に用いられる人工歯に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
人工歯はセラミックス製品(陶歯)又は合成樹脂製品
(レジン歯)の2種類であった。陶歯は歯科用合成樹脂
(義歯床用材料など)との接着が難しく、陶歯の保持の
ために金属製ピンを付けたり、機械的な保持形態(有
孔)を付けていたために製造加工上、技工操作上に繁雑
な欠点があった。また、レジン歯は、歯科用アクリル系
樹脂との接着性がよく、製造上、技工上の利点がある
が、レジン歯自体の硬さや耐摩耗性が不足している欠点
があった。以上のように陶歯もレジン歯も単独な素材で
構成されいるため、一長一短があるが未解決のままであ
る。人工歯に求められている必要条件は、口腔内で長期
的に安定で安全であること、長期間の使用に耐えて咀嚼
機能、審美性などを保持すること、製造工程や技工操作
が合理的で能率的に作業できることなどである。そこ
で、本発明者らは上記従来技術の問題点を解決すること
及び人工歯に求められる要件を充足することにつき、鋭
意研究を進めた結果、本発明をなすに至った。
人工歯はセラミックス製品(陶歯)又は合成樹脂製品
(レジン歯)の2種類であった。陶歯は歯科用合成樹脂
(義歯床用材料など)との接着が難しく、陶歯の保持の
ために金属製ピンを付けたり、機械的な保持形態(有
孔)を付けていたために製造加工上、技工操作上に繁雑
な欠点があった。また、レジン歯は、歯科用アクリル系
樹脂との接着性がよく、製造上、技工上の利点がある
が、レジン歯自体の硬さや耐摩耗性が不足している欠点
があった。以上のように陶歯もレジン歯も単独な素材で
構成されいるため、一長一短があるが未解決のままであ
る。人工歯に求められている必要条件は、口腔内で長期
的に安定で安全であること、長期間の使用に耐えて咀嚼
機能、審美性などを保持すること、製造工程や技工操作
が合理的で能率的に作業できることなどである。そこ
で、本発明者らは上記従来技術の問題点を解決すること
及び人工歯に求められる要件を充足することにつき、鋭
意研究を進めた結果、本発明をなすに至った。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的技術思想
は、人工歯の構成をセラミックス素材と合成樹脂素材を
併用して複合化することにより、前述の陶歯の欠点であ
る機械的な保持形態を改めて合成樹脂による接着層を形
成し、他方レジン歯の欠点である硬さ、耐摩耗性の不足
をセラミックス表層に改めること、すなわち天然歯のエ
ナメル質に相当する表層を硬質のセラミックス素材を用
いて形成し、その内層すなわち天然歯の象牙質に相当す
る層を軟質の合成樹脂素材を用いて形成し、表層をなす
セラミックス素材と内層をなす合成樹脂素材の接合部を
物理的・化学的方法により複合化して強固に結合させて
新形態の人工歯を構成することによって課題を解決する
ものである。上記課題は下記構成の本発明によって解決
される。 (1)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、前記セラミック
ス人工歯表層部の内側に焼結定着されたセラミックス粗
粒子層2と同セラミックス粗粒子層2がマトリックス状
の合成樹脂に包接されてなる複合層4を介在させて構成
し、前記人工歯内層部3の内表面を支台歯又は義歯床と
の接着面となすことを特徴とする複合人工歯。 (2)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミックス人
工歯表層部内側に焼結定着されたセラミックス粗粒子層
2のセラミックス粗大粒子突出物がマトリックス状の合
成樹脂に包接されてなる複合層4と、同複合層4に接合
している合成樹脂層からなり、該合成樹脂層は人工歯内
層部3の表面で支台歯又は義歯床との接着面となること
を特徴とする複合人工歯。 (3)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミックス粗
粒子層と合成樹脂の複合層4を介在させ、かつ同セラミ
ックス粗粒子層2は前記人工歯表層部から前記人工歯内
層部へ向けて細かい粒子層から大きい粒子層へと順に傾
斜させて粒度分配せしめて焼結定着されてなり、前記複
合層のセラミックス粗粒子はマトリックス状の合成樹脂
により包接されてなり、この人工歯内層部3の表面を支
台歯又は義歯床との接着面となすことを特徴とする複合
人工歯。 (4)セラミックス粗粒子層2のセラミックス粒子表面
がシランカップリング処理されたものであることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の複合人工
歯。
は、人工歯の構成をセラミックス素材と合成樹脂素材を
併用して複合化することにより、前述の陶歯の欠点であ
る機械的な保持形態を改めて合成樹脂による接着層を形
成し、他方レジン歯の欠点である硬さ、耐摩耗性の不足
をセラミックス表層に改めること、すなわち天然歯のエ
ナメル質に相当する表層を硬質のセラミックス素材を用
いて形成し、その内層すなわち天然歯の象牙質に相当す
る層を軟質の合成樹脂素材を用いて形成し、表層をなす
セラミックス素材と内層をなす合成樹脂素材の接合部を
物理的・化学的方法により複合化して強固に結合させて
新形態の人工歯を構成することによって課題を解決する
ものである。上記課題は下記構成の本発明によって解決
される。 (1)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、前記セラミック
ス人工歯表層部の内側に焼結定着されたセラミックス粗
粒子層2と同セラミックス粗粒子層2がマトリックス状
の合成樹脂に包接されてなる複合層4を介在させて構成
し、前記人工歯内層部3の内表面を支台歯又は義歯床と
の接着面となすことを特徴とする複合人工歯。 (2)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミックス人
工歯表層部内側に焼結定着されたセラミックス粗粒子層
2のセラミックス粗大粒子突出物がマトリックス状の合
成樹脂に包接されてなる複合層4と、同複合層4に接合
している合成樹脂層からなり、該合成樹脂層は人工歯内
層部3の表面で支台歯又は義歯床との接着面となること
を特徴とする複合人工歯。 (3)歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯であって、
セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内側の合成
樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミックス粗
粒子層と合成樹脂の複合層4を介在させ、かつ同セラミ
ックス粗粒子層2は前記人工歯表層部から前記人工歯内
層部へ向けて細かい粒子層から大きい粒子層へと順に傾
斜させて粒度分配せしめて焼結定着されてなり、前記複
合層のセラミックス粗粒子はマトリックス状の合成樹脂
により包接されてなり、この人工歯内層部3の表面を支
台歯又は義歯床との接着面となすことを特徴とする複合
人工歯。 (4)セラミックス粗粒子層2のセラミックス粒子表面
がシランカップリング処理されたものであることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の複合人工
歯。
【0004】(5)複合人工歯の製造方法において、セ
ラミックス素材を用いて複合人工歯の表層部1(シェル
形表層部)とその内面に細〜粗大粒へと粒子の粒径を傾
斜した傾斜粒径粗粒子層2’を築盛する第1工程と、前
記第1工程で得られた築盛物を高温で焼成した後、放冷
する第2工程と、第2工程で得られた傾斜粒径粗粒子層
2’表面を化学処理によりエッチングして傾斜粒径(セ
ラミックス)粗粒子層2’の粗大粒子が突出した粗造面
とした後、これをシランカップリング剤で表面処理する
第3工程と、第3工程で得られたシランカップリング剤
表面処理済み粗造面に複合人工歯内層部3となる合成樹
脂組成物を塗布し光硬化して、傾斜粒径セラミックス粗
粒子層2’とマトリックス状の合成樹脂とからなる複合
層4と合成樹脂製人工歯内層部3を形成する第4工程か
らなることを特徴とする複合人工歯の製造方法。
ラミックス素材を用いて複合人工歯の表層部1(シェル
形表層部)とその内面に細〜粗大粒へと粒子の粒径を傾
斜した傾斜粒径粗粒子層2’を築盛する第1工程と、前
記第1工程で得られた築盛物を高温で焼成した後、放冷
する第2工程と、第2工程で得られた傾斜粒径粗粒子層
2’表面を化学処理によりエッチングして傾斜粒径(セ
ラミックス)粗粒子層2’の粗大粒子が突出した粗造面
とした後、これをシランカップリング剤で表面処理する
第3工程と、第3工程で得られたシランカップリング剤
表面処理済み粗造面に複合人工歯内層部3となる合成樹
脂組成物を塗布し光硬化して、傾斜粒径セラミックス粗
粒子層2’とマトリックス状の合成樹脂とからなる複合
層4と合成樹脂製人工歯内層部3を形成する第4工程か
らなることを特徴とする複合人工歯の製造方法。
【0005】
【作用】上記の複合人工歯は、セラミックス人工歯表層
部内面に定着されたセラミックス粗粒子層が合成樹脂層
へ投錨的に埋設され、合成樹脂がマトリックスとなり、
言わば「剛」と「軟」が混在して機械的に結合されてい
るため、外部からの衝撃を受けても衝撃吸収性(ショッ
クアブソーブ)を発揮し、セラミックスよりなる人工歯
表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部との
間に剥離・破断が生じ難い。さらに、セラミックス粗粒
子層を化学処理、例えばシランカップリング処理した複
合人工歯は、セラミックス人工歯表層部と合成樹脂内層
部とが化学反応して分子レベルで結合されているので、
両者層間には極めて強固な接合構造が形成され、複合人
工歯製品の強度及び耐衝撃性を非常に増大する。
部内面に定着されたセラミックス粗粒子層が合成樹脂層
へ投錨的に埋設され、合成樹脂がマトリックスとなり、
言わば「剛」と「軟」が混在して機械的に結合されてい
るため、外部からの衝撃を受けても衝撃吸収性(ショッ
クアブソーブ)を発揮し、セラミックスよりなる人工歯
表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部との
間に剥離・破断が生じ難い。さらに、セラミックス粗粒
子層を化学処理、例えばシランカップリング処理した複
合人工歯は、セラミックス人工歯表層部と合成樹脂内層
部とが化学反応して分子レベルで結合されているので、
両者層間には極めて強固な接合構造が形成され、複合人
工歯製品の強度及び耐衝撃性を非常に増大する。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 実施例1:本発明実施例に係る複合人工歯(シェル形タ
イプ)の作成方法を図面に基づいて以下に説明する。図
1は本発明実施例のシェル形タイプ人工歯の縦断面図、
図2は臼歯用人工歯の縦断面図を示す。図中、1は複合
人工歯のセラミックス製表層部1(シェル形表層部)、
2はセラミックス粗粒子層、2’は傾斜粒径(セラミッ
クス)粗粒子層、3は合成樹脂製人工歯内層部、4はセ
ラミックス粗粒子層2と合成樹脂との複合層を示す。 [第1工程]最初にセラミックス素材を用いて図1に示
す複合人工歯の表層部1(シェル形表層部)を成形し、
その内面にセラミックス粗粒子(セルベン、石英等の粗
粒子)を含む傾斜粒径粗粒子層2’を積層形成する。こ
のシェル形表層部1は市販の長石−珪石−陶土系の歯科
用陶材(「トリプルA」(商品名)ノリタケカンパニー
リミテッド社製)を用いて、ヒトの歯のエナメル質部分
に相当する形態に築盛して得られる。セラミックス粗粒
子を含む傾斜粒径粗粒子層2’は、セラミックス製人工
歯表層部1の内側面に少量のバインダーを用いて細粒子
(粒径50μm)層〜粗大粒子(粒径100μm)層へ
と順に積層して形成する。 [第2工程]前記第1工程で得られた内側面に傾斜粒径
粗粒子層が形成された築盛物を、電気炉中で1200℃
に加熱焼成した後、放冷する。得られた焼成物は緻密質
な表層部1とその内側に焼結定着された多孔質な傾斜粒
径セラミックス粗粒子層2’を備えてなるものとなっ
た。 [第3工程]第2工程で得られた傾斜粒径粗粒子層の粗
粒子層2’表面に3%フッ化水素酸を含むCMC水溶液
ペーストを塗布してエッチングする。すると、傾斜粒径
粗粒子層2’の粗大粒子が突出し、粗造面を形成する。 [第4工程]第3工程で得られた粗造面にシランカップ
リング剤(メタクリロキシエチルトリメトキシシラン)
の3%アセトン溶液を塗布し、これを恒温乾燥器中で1
20℃に加熱し、粗粒子表面にシランカップリング剤の
メタクリル基を固着させて、シランカップリング処理を
完了する。 [第5工程]シランカップリング処理された粗造面に、
ヒトの歯の象牙質に相当する部分の人工歯内層部を光重
合型合成樹脂組成物3で形成する。まず、第4工程で得
られたシランカップリング処理済みの人工歯表層部
(1)内側の嵌部にシラップ状光重合型合成樹脂組成物
を注入した後、可視光線を3〜5分間照射して重合硬化
させる。これにより、粗粒子表層と光重合型樹脂は化学
的に結合される。なお、重合硬化後に光重合型合成樹脂
硬化物の不要部分は研削除去して所定形状の人工歯製品
となす。この光重合型合成樹脂組成物は、市販のスチレ
ン、ブタジエン、メタクリル酸メチル共重合体(例えば
呉羽化学社製「BTA」(商品名))40%と市販のメ
タクリル系モノマー59%及び可視光線重合型開始剤
(d,l−カンファーキノン0.5%、過酸化ベンゾイ
ル0.5%又は第3アミン0.5%)の混合物からな
る。
イプ)の作成方法を図面に基づいて以下に説明する。図
1は本発明実施例のシェル形タイプ人工歯の縦断面図、
図2は臼歯用人工歯の縦断面図を示す。図中、1は複合
人工歯のセラミックス製表層部1(シェル形表層部)、
2はセラミックス粗粒子層、2’は傾斜粒径(セラミッ
クス)粗粒子層、3は合成樹脂製人工歯内層部、4はセ
ラミックス粗粒子層2と合成樹脂との複合層を示す。 [第1工程]最初にセラミックス素材を用いて図1に示
す複合人工歯の表層部1(シェル形表層部)を成形し、
その内面にセラミックス粗粒子(セルベン、石英等の粗
粒子)を含む傾斜粒径粗粒子層2’を積層形成する。こ
のシェル形表層部1は市販の長石−珪石−陶土系の歯科
用陶材(「トリプルA」(商品名)ノリタケカンパニー
リミテッド社製)を用いて、ヒトの歯のエナメル質部分
に相当する形態に築盛して得られる。セラミックス粗粒
子を含む傾斜粒径粗粒子層2’は、セラミックス製人工
歯表層部1の内側面に少量のバインダーを用いて細粒子
(粒径50μm)層〜粗大粒子(粒径100μm)層へ
と順に積層して形成する。 [第2工程]前記第1工程で得られた内側面に傾斜粒径
粗粒子層が形成された築盛物を、電気炉中で1200℃
に加熱焼成した後、放冷する。得られた焼成物は緻密質
な表層部1とその内側に焼結定着された多孔質な傾斜粒
径セラミックス粗粒子層2’を備えてなるものとなっ
た。 [第3工程]第2工程で得られた傾斜粒径粗粒子層の粗
粒子層2’表面に3%フッ化水素酸を含むCMC水溶液
ペーストを塗布してエッチングする。すると、傾斜粒径
粗粒子層2’の粗大粒子が突出し、粗造面を形成する。 [第4工程]第3工程で得られた粗造面にシランカップ
リング剤(メタクリロキシエチルトリメトキシシラン)
の3%アセトン溶液を塗布し、これを恒温乾燥器中で1
20℃に加熱し、粗粒子表面にシランカップリング剤の
メタクリル基を固着させて、シランカップリング処理を
完了する。 [第5工程]シランカップリング処理された粗造面に、
ヒトの歯の象牙質に相当する部分の人工歯内層部を光重
合型合成樹脂組成物3で形成する。まず、第4工程で得
られたシランカップリング処理済みの人工歯表層部
(1)内側の嵌部にシラップ状光重合型合成樹脂組成物
を注入した後、可視光線を3〜5分間照射して重合硬化
させる。これにより、粗粒子表層と光重合型樹脂は化学
的に結合される。なお、重合硬化後に光重合型合成樹脂
硬化物の不要部分は研削除去して所定形状の人工歯製品
となす。この光重合型合成樹脂組成物は、市販のスチレ
ン、ブタジエン、メタクリル酸メチル共重合体(例えば
呉羽化学社製「BTA」(商品名))40%と市販のメ
タクリル系モノマー59%及び可視光線重合型開始剤
(d,l−カンファーキノン0.5%、過酸化ベンゾイ
ル0.5%又は第3アミン0.5%)の混合物からな
る。
【0007】以上により製造された、セラミックスより
なる人工歯表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯
内層部よりなる複合人工歯を、接着剤「スーパーボンド
C&B」(商品名、サンメデイカル社製4ーメタクリル
系接着剤)を介して抜去牛歯の支台歯に接合した。支台
歯に接合された上記複合人工歯は、外部から荷重200
gの繰り返し衝撃を付与する衝撃試験機によりテストし
た結果、10,000回以上の衝撃に耐え、優れたもの
であった。これに対して、セラミックスよりなる人工歯
表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部との
間に、セラミックス粒子と合成樹脂の複合層を介在させ
ないで製造した人工歯は、外部から荷重200gの繰り
返し衝撃試験により約500回で剥離が生じ、上記複合
層を介在させた人工歯との間に顕著な差異が認められ
た。
なる人工歯表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯
内層部よりなる複合人工歯を、接着剤「スーパーボンド
C&B」(商品名、サンメデイカル社製4ーメタクリル
系接着剤)を介して抜去牛歯の支台歯に接合した。支台
歯に接合された上記複合人工歯は、外部から荷重200
gの繰り返し衝撃を付与する衝撃試験機によりテストし
た結果、10,000回以上の衝撃に耐え、優れたもの
であった。これに対して、セラミックスよりなる人工歯
表層部とその内側の合成樹脂よりなる人工歯内層部との
間に、セラミックス粒子と合成樹脂の複合層を介在させ
ないで製造した人工歯は、外部から荷重200gの繰り
返し衝撃試験により約500回で剥離が生じ、上記複合
層を介在させた人工歯との間に顕著な差異が認められ
た。
【0008】実施例2:セラミックス素材には市販の陶
材粉末「トリプルA」(商品名:ノリタケカンパニーリ
ミテッド社製の長石−珪石−陶土系の歯科用陶材)を用
いて、セラミックスシェルの表層に相当するセラミック
ス平板成形体を乾式成形した。セラミックス平板成形体
の寸法は厚さ2mm、長さ20mm、幅5mmとし、表
面には粒径50〜100μmのセルベン粗粒子(トリプ
ルAを1,200℃で焼成し、冷却後、破砕して得られ
たもの)に少量のバインダーを混合して付着させ、軽度
の加圧を行って一部埋設した。それを、1200℃で3
0分間焼成してセラミックス平板を製造した。次に、こ
の得られたセラミックス平板の表面を、3%のフッ化水
素酸水溶液で1分間エッチングして粗粒子の表面積を拡
大し、その表面にシランカップリング剤(メタクリロキ
シエチルトリメトキシシラン)の3%アセトン溶液を塗
布し、120℃で10分間加熱してシランカップリング
剤をセラミックス表面に結合させた。
材粉末「トリプルA」(商品名:ノリタケカンパニーリ
ミテッド社製の長石−珪石−陶土系の歯科用陶材)を用
いて、セラミックスシェルの表層に相当するセラミック
ス平板成形体を乾式成形した。セラミックス平板成形体
の寸法は厚さ2mm、長さ20mm、幅5mmとし、表
面には粒径50〜100μmのセルベン粗粒子(トリプ
ルAを1,200℃で焼成し、冷却後、破砕して得られ
たもの)に少量のバインダーを混合して付着させ、軽度
の加圧を行って一部埋設した。それを、1200℃で3
0分間焼成してセラミックス平板を製造した。次に、こ
の得られたセラミックス平板の表面を、3%のフッ化水
素酸水溶液で1分間エッチングして粗粒子の表面積を拡
大し、その表面にシランカップリング剤(メタクリロキ
シエチルトリメトキシシラン)の3%アセトン溶液を塗
布し、120℃で10分間加熱してシランカップリング
剤をセラミックス表面に結合させた。
【0009】このシランカップリング剤処理したセラミ
ックス平板の表面に可視光線重合硬化型のシラップ状合
成樹脂組成物を厚さ2mmに均等に塗布し、その表面か
らハロゲンランプによる可視光線を3〜5分間照射し
て、光重合型合成樹脂組成物を硬化させた。ここで用い
たシラップ状合成樹脂組成物は、市販スチレンーブタジ
エン、メチルメタクリレートの三元共重合体(呉羽化学
社製の「BTA」(商品名))40%と2,2ービスE
4−メタクリロキシエトキシフェニルプロパン(2.6
E)40%とメチルメタクリレート19%のシラップ状
組成物である。これに光増感剤d,l−カンファーキノ
ン0.5%と過酸化ベンゾイル0.5%を配合したもの
である。
ックス平板の表面に可視光線重合硬化型のシラップ状合
成樹脂組成物を厚さ2mmに均等に塗布し、その表面か
らハロゲンランプによる可視光線を3〜5分間照射し
て、光重合型合成樹脂組成物を硬化させた。ここで用い
たシラップ状合成樹脂組成物は、市販スチレンーブタジ
エン、メチルメタクリレートの三元共重合体(呉羽化学
社製の「BTA」(商品名))40%と2,2ービスE
4−メタクリロキシエトキシフェニルプロパン(2.6
E)40%とメチルメタクリレート19%のシラップ状
組成物である。これに光増感剤d,l−カンファーキノ
ン0.5%と過酸化ベンゾイル0.5%を配合したもの
である。
【0010】以上の方法で得られた試験片を37℃の水
中に30日間静置した後、繰り返し衝撃試験を実施し
て、セラミックス素材と合成樹脂素材の複合化による耐
衝撃性の向上を検査した。その結果は、複合人工歯素材
が繰り返し衝撃試験10,000回以上に耐えたのに対
して、非複合人工歯素材は約2,000回繰り返し衝撃
で破損した。
中に30日間静置した後、繰り返し衝撃試験を実施し
て、セラミックス素材と合成樹脂素材の複合化による耐
衝撃性の向上を検査した。その結果は、複合人工歯素材
が繰り返し衝撃試験10,000回以上に耐えたのに対
して、非複合人工歯素材は約2,000回繰り返し衝撃
で破損した。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の複合人
工歯は、セラミックス人工歯表層部と合成樹脂内層部と
の間に、同人工歯表層部に焼結定着されたセラミックス
粗粒子層のセラミックス粗粒子が合成樹脂層へ投錨的に
埋設され、言わば「剛」と「軟」が複合して合成樹脂が
マトリックスとなってセラミックス粗粒子を包接して機
械的に結合された複合層が介在しているため、外部から
の強力な繰り返し衝撃を受けてもセラミックス人工歯表
層部と合成樹脂内層部との間に剥離が生じ難い。特にセ
ラミックス粗粒子層を傾斜粒径セラミックス粗粒子層で
構成した複合人工歯は、その耐衝撃性が非常に増大す
る。さらに、セラミックス粗粒子層をシランカップリン
グ処理した複合人工歯は、セラミックス人工歯表層部と
合成樹脂内層部とが化学反応して分子レベルで結合され
ているので、両者層間には極めて強固な接合構造が形成
され、複合人工歯製品の強度及び耐衝撃性を非常に増大
する。なお、本発明の複合人工歯は製造工程が自動化で
きるので量産化が可能となる利点もある。
工歯は、セラミックス人工歯表層部と合成樹脂内層部と
の間に、同人工歯表層部に焼結定着されたセラミックス
粗粒子層のセラミックス粗粒子が合成樹脂層へ投錨的に
埋設され、言わば「剛」と「軟」が複合して合成樹脂が
マトリックスとなってセラミックス粗粒子を包接して機
械的に結合された複合層が介在しているため、外部から
の強力な繰り返し衝撃を受けてもセラミックス人工歯表
層部と合成樹脂内層部との間に剥離が生じ難い。特にセ
ラミックス粗粒子層を傾斜粒径セラミックス粗粒子層で
構成した複合人工歯は、その耐衝撃性が非常に増大す
る。さらに、セラミックス粗粒子層をシランカップリン
グ処理した複合人工歯は、セラミックス人工歯表層部と
合成樹脂内層部とが化学反応して分子レベルで結合され
ているので、両者層間には極めて強固な接合構造が形成
され、複合人工歯製品の強度及び耐衝撃性を非常に増大
する。なお、本発明の複合人工歯は製造工程が自動化で
きるので量産化が可能となる利点もある。
【図1】本発明実施例のシェル形タイプ人工歯の縦断面
図
図
【図2】臼歯歯冠用人工歯の縦断面図
1 セラミックス人工歯表層部(シェル形表層部) 2 セラミックス粗粒子層 2’傾斜粒径粗粒子層 3 人工歯内層部 4 複合層
Claims (5)
- 【請求項1】 歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯で
あって、セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内
側の合成樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、前記セ
ラミックス人工歯表層部の内側に焼結定着されたセラミ
ックス粗粒子層2と同セラミックス粗粒子層2がマトリ
ックス状の合成樹脂に包接されてなる複合層4を介在さ
せて構成し、前記人工歯内層部3の内表面を支台歯又は
義歯床との接着面となすことを特徴とする複合人工歯。 - 【請求項2】 歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯で
あって、セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内
側の合成樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミ
ックス人工歯表層部内側に焼結定着されたセラミックス
粗粒子層2のセラミックス粗大粒子突出物がマトリック
ス状の合成樹脂に包接されてなる複合層4と、同複合層
4に接合している合成樹脂層からなり、該合成樹脂層は
人工歯内層部3の表面で支台歯又は義歯床との接着面と
なることを特徴とする複合人工歯。 - 【請求項3】 歯冠の修復・補綴に用いられる人工歯で
あって、セラミックスよりなる人工歯表層部1とその内
側の合成樹脂よりなる人工歯内層部3との間に、セラミ
ックス粗粒子層と合成樹脂の複合層4を介在させ、かつ
同セラミックス粗粒子層2は前記人工歯表層部から前記
人工歯内層部へ向けて細かい粒子層から大きい粒子層へ
と順に傾斜させて粒度分配せしめて焼結定着されてな
り、前記複合層のセラミックス粗粒子はマトリックス状
の合成樹脂により包接されてなり、この人工歯内層部3
の表面を支台歯又は義歯床との接着面となすことを特徴
とする複合人工歯。 - 【請求項4】 セラミックス粗粒子層2のセラミックス
粒子表面がシランカップリング処理されたものであるこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の複
合人工歯。 - 【請求項5】 複合人工歯の製造方法において、セラミ
ックス素材を用いて複合人工歯の表層部1(シェル形表
層部)とその内面に細〜粗大粒へと粒子の粒径を傾斜し
た傾斜粒径粗粒子層2’を築盛する第1工程と、前記第
1工程で得られた築盛物を高温で焼成した後、放冷する
第2工程と、第2工程で得られた傾斜粒径粗粒子層2’
表面を化学処理によりエッチングして傾斜粒径(セラミ
ックス)粗粒子層2’の粗大粒子が突出した粗造面とし
た後、これをシランカップリング剤で表面処理する第3
工程と、第3工程で得られたシランカップリング剤表面
処理済み粗造面に複合人工歯内層部3となる合成樹脂組
成物を塗布し光硬化して、傾斜粒径セラミックス粗粒子
層2’とマトリックス状の合成樹脂とからなる複合層4
と合成樹脂製人工歯内層部3を形成する第4工程からな
ることを特徴とする複合人工歯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27862894A JPH08112296A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 複合人工歯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27862894A JPH08112296A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 複合人工歯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112296A true JPH08112296A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17599932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27862894A Pending JPH08112296A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 複合人工歯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08112296A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014153575A1 (de) * | 2013-02-27 | 2014-10-02 | Stephan Lampl | Dentale teilprothese |
EP3275396A1 (de) * | 2016-07-25 | 2018-01-31 | Coltène/Whaledent AG | Dentale restauration und verfahren für die herstellung einer dentalen restauration |
US10765492B2 (en) | 2010-07-02 | 2020-09-08 | Stephan Lampl | Dental veneers and methods of manufacture |
WO2021194327A1 (ko) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 주식회사 하스 | 자연치아와 유사한 구조를 가진 치과용 보철물 및 그 제조 방법 |
CN115849715A (zh) * | 2022-11-16 | 2023-03-28 | 爱迪特(秦皇岛)科技股份有限公司 | 一种牙釉面组合物及其应用 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP27862894A patent/JPH08112296A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2016511031A (ja) * | 2013-02-27 | 2016-04-14 | ランプル シュテファン | 部分義歯 |
AU2014245860C1 (en) * | 2013-02-27 | 2016-10-13 | Edelweiss Dentistry Products Gmbh | Partial dental prosthesis |
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US10729523B2 (en) | 2016-07-25 | 2020-08-04 | Coltène/Whaledent Ag | Dental restoration and method for the production of a dental restoration |
WO2021194327A1 (ko) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 주식회사 하스 | 자연치아와 유사한 구조를 가진 치과용 보철물 및 그 제조 방법 |
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