JP2016506012A - スリップリング組立体、スリップリング組立体のスリップシャフト、スリップリング組立体の絶縁体、及びスリップリング組立体のスリップリング - Google Patents

スリップリング組立体、スリップリング組立体のスリップシャフト、スリップリング組立体の絶縁体、及びスリップリング組立体のスリップリング Download PDF

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Abstract

【課題】スリップリング伝送器を、様々なシステムのため、特に様々な風力発電装置のために、できるだけ少数の固有の要素又は開発ステップをもって創作可能とする。【解決手段】本発明は、静止部分と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器(1)のスリップリング組立体(72)に関し、このスリップリング組立体(72)は、スリップリング(28)と、該スリップリングにスリップ接触する少なくとも1つのスリップ要素、特にブラシとの間で電気信号を伝送するための少なくとも1つのスリップリング(28)と、少なくとも1つのスリップリング(28)を固定するためのスリップリングシャフト(8)とを含み、スリップリングシャフト(8)は、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリング(28)の電気接続のための電気ケーブルを受容する複数の案内路(96)を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、スリップリング伝送器、並びにスリップリング組立体(スリップリングボディ)、スリップリングシャフト、絶縁体(絶縁ボディ)、スリップリングを含む、スリップリング伝送器のコンポーネントに関する。更に本発明は、スリップリング伝送器を装備した風力発電装置(風力エネルギー設備)に関する。
風力発電装置のスリップリング伝送器は、一般的に知られている。これらのスリップリング伝送器は、通常、電気信号を風力発電装置のナセルから、運転時には該ナセルに対してないし該ナセル以外の部分に対して相対的に回転する風力発電装置の空気力学的ロータ(エアロダイナミックロータ)へ伝送(伝達)する。この際、例えば調整モータや場合によりヒータのために必要とされる大電力や、例えば制御信号や測定信号などのデータも伝送される。そのような風力発電装置は、因みに図1において模式的に示されている。
従来のスリップリング伝送器は、基本的に、伝送すべき各信号、即ちデータや電力信号のために対応のケーブル(電線)が設けられているように構成されている。この際、これらのケーブルは、各々少なくとも1つの電導性のスリップリングと電気的に接続されており、該スリップリングを介し、該当の電気信号が、スリップリングにスリップ接触する(即ち擦りつけられるかたちで接触する)対応のブラシへ伝送される。従ってこれらのブラシは、スリップリング伝送器の一部分に配設されており、この部分は、スリップリングを支持するスリップリング伝送器の別の部分に対して相対的に回転するか、或いはその逆の相対関係において回転する。
スリップリング及び対応のブラシについては、様々な技術が知られており、例えば一種のカーボン部材(炭素部材)がスリップリングにスリップ接触するというカーボンブラシの使用が挙げられる。他のバリエーションとしては、所謂ゴールドワイヤ技術があり、この技術では、金でコーティングされたケーブル端部が用いられ、これらのケーブル端部がスリップリングにスリップ接触することになる。同様に所謂マルチブラシ技術も知られており、この技術は「マルチワイヤスリップスライダ」とも称され、この技術では、スリップリングにスリップ接触するブラシが多数の細いワイヤを有し、これらのワイヤがスリップリングに当たってスリップ接触することになる。
スリップリングと接続されている前記ケーブルは、スリップリングが着座する中空シャフト内において案内される。そしてこの中空シャフトの内部空間から各々のケーブルがその各々のスリップリングと接続される。この際、各々のケーブルは、絶縁されて中空シャフトの外殻部を通ってスリップリングへ案内され、スリップリングと接触する。スリップリングは、同様に互いに電気的に絶縁されており、この際、中空シャフトに対しても電気的に絶縁されている。また各スリップリングが中空シャフト上に固定着座し、該中空シャフトと共に回転することになっている。
各スリップリングの大きさ、即ち特に各スリップリングの軸方向の大きさ(長さ)は、その役割によって異なり、つまり特にどのような信号或いはどの程度の電力が伝送されるべきであるかに依存する。それに対応し、これらのスリップリングと、リード線と、電気接続部とは、各適用事例において個々に適合される。同様のことが、必要な全てのスリップリングを受容可能(支持可能)とするために、対応の長さで構成されている中空シャフトにも当てはまる。
ドイツ特許商標庁は、本出願の優先権基礎出願について、以下の従来技術を調査した。
DE 201 16 756 U1 DE 29 800 281 U1 DE 20 58 343 A US 3,686,514 A EP 2 019 460 A2 WO 96/14678 A1 WO 2008/042183 A2 JP H06-132058 A
上記のような既知のスリップリング伝送器において、中でもこれらのスリップリング伝送器が新しい各適用事例のために新たに設計されなくてはならないということは欠点である。この際、対応の高コストを伴う比較的大きな開発手間に限らず、スリップリング伝送器の検査や実施テストのための追加の手間と費用が発生する。各々固有に開発且つ製造すべき要素は、耐久性の問題を必然的に伴っており、各新開発においては、新要素の長寿性に関する経験値もまるで存在しない。
本発明の基礎を成す課題は、上述の問題点の少なくとも1つを解消することである。特にスリップリング伝送器を、様々なシステムのため、特に様々な風力発電装置のために、できるだけ少数の固有の要素又は開発ステップをもって創作することを可能とする解決策がスリップリング伝送器のために提案されるべきである。また少なくとも代替的な解決策が提案されるべきである。
本発明により、請求項1に記載のスリップリング組立体が提案される。
以下、発明を実施するための形態について説明する。
本発明によるスリップリング組立体は、静止部分(固定部分)と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器の一部分である。スリップリング組立体は、スリップリングと、該スリップリングにスリップ接触するスリップ要素、即ち擦りつけられるかたちで接触するスリップ要素、特に所謂ブラシとの間で電気信号の1つを伝送するための少なくとも1つのスリップリングを含んでいる。更にスリップリング組立体は、少なくとも1つのスリップリングを固定するためのスリップリングシャフトを含んでいる。
イメージを簡単にするために、少なくとも1つのスリップリングを備えたスリップリングシャフトを含むスリップリング組立体を、スリップリング伝送器の回転部分と見なすことが可能である。少なくとも1つのスリップリングにスリップ接触するスリップ要素、特に所謂ブラシは、対応してスリップリング伝送器の静止部分に固定されている。しかし適用時において、絶対的に見て静止部分が静止し且つ回転部分が回転するか、又はその逆であるか否かは、回転部分だけが静止部分に対して相対的に回転する限り、結局は重要なことではない。しかし好ましくは、絶対的に見て、即ち特に地上の固定物体に対してスリップリング組立体が回転することが考慮されている。特に水平軸型風力発電装置における使用時には、スリップリング伝送器並びにスリップリングシャフトは、実質的に水平方向の回転軸線を有し、それに対応し、スリップリング組立体の全要素は、常時回転のために設計される必要があるだろう。低速回転の場合には、遠心力は全く問題にならない。しかし実質的に水平方向の軸線の周りの回転により得られる、構成要素に対する重さの力の絶え間ない変化は、考慮されるべきであろう。
提案されるスリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する複数の案内路を有する。従って電気信号を案内すべきである電気ケーブルは、中空軸として形成されたスリップリングシャフトの内部において結束されて又は完全に結束されて案内されるのではなく、更に外側で対応の案内路を通り、好ましくは各案内路が電気信号のための電気ケーブルを各々受容することにより案内されることが提案される。従って電気ケーブルは、スリップリングシャフトにおいて目的に適うよう敷設可能であり、それにより更にスリップリングシャフトの外側周部の近傍、従って電気ケーブルが電気的に接続される各々のスリップリングの近傍に位置することになる。周部にわたって分配された案内路の配置構成により、回転軸線の領域に電気ケーブルを配置することに比べ、より大きなスペースを提供することもできる。案内路がスリップリングシャフトのより外側の周部に達するほど、その際に基本的に提供できるスペースはより大きくなる。
周部にわたって分配された案内路、従ってそれに対応して分配された電気ケーブルにより、改善された熱分布、従って改善された熱放散を達成することも可能である。
好ましくは、スリップリングシャフト及び/又は少なくとも1つのスリップリングは、押出成形法(Strangpressverfahren)又は引抜成形法(Strangziehverfahren)により製造される。それにより軸方向において一定の横断面を有する長尺の形材(異形材)を作成することが可能であり、該形材は、引き続き所望の長さにカットすることが可能である。つまり簡単に、横断面は同じであるが長さの異なる多くの要素が製造可能である。それに対応し、後は所望の長さにカットするだけの多数のスリップリングを製造することが可能である。また横断面が同じである多数のスリップリングシャフトのために対応の製造装置が使用されるのであれば、複数の案内路を有するスリップリングシャフトを比較的簡単に製造することができる。即ちこの際、対応の製造装置の製造と提供が、製造に関する手間と費用の大部分を占めるが、これらの手間と費用は、同種の対象物を多数製造することで元がとれるかたちとなる。つまりスリップリングシャフトの比較的複雑な形状は、それにもかかわらず比較的僅かな手間と費用で製造可能である。この際、案内路は、押出成形時又は引抜成形時に直接的に同時にこのシャフトへ作り込むことが可能である。(因みに押出成形とは、例えばアルミニウムやアルミ合金などの押出用地金を高温(例えば400〜500℃)で押し出す方法であり、引抜成形とは、例えばアルミニウムや素材を加熱することなく室温で金型であるダイスの狭い穴に通して引き抜く方法である。)
本発明の一実施形態により、スリップリングシャフトは、半径方向において外側に向かって延在し且つ溝部が各々の間に位置する複数の支柱部(ストラット部)を有することが提案され、この際、特に3つの支柱部、また好ましくは少なくとも6つの支柱部が設けられており、これらの支柱部は、特に同一形状であり及び/又は周方向において均等に分配されている。好ましくはスリップリングシャフトは、横断面において、即ち回転軸線に対して横方向(直交方向)における断面においてほぼスター形状に形成されている。
それにより安定性があり特に堅固でもあり捩り強さをもったスリップリングシャフトを設けることが可能であり、該スリップリングシャフトは、複数のケーブル、特に電力伝送のための複数のケーブルを有する。三相系の電力の伝送のためには、それに対応し、スリップリングシャフトにおいて3本のケーブルを案内させることが可能であり、これらの3本の各々のケーブルは、各々の案内路において案内される。従って6つの支柱部と、それに対応して6つの溝部の場合、6つの案内路が設けられており、これらの案内路は、それに対応し、6本のケーブル、即ち例えば三相系の3本のケーブルを2回案内することが可能である。
この際、それらの溝部と支柱部をもつことのできる、スター形状の構成、特に対称のスター形状の構成が特に有利である。対称性の使用により、取り付けの万一の誤りを回避することが可能である。この際、スター形状は、回転軸線に対して横方向(直交方向)における断面により、スリップリングシャフトの横断面を見た場合に関するものである。またスリップリングシャフトは、単にシャフトとも呼ばれるものとする。
本発明の更なる一実施形態により、スリップリングシャフトは、更なる電気ケーブルを案内するために、回転軸線と一致する縦軸線を有する貫通穴を有することが提案される。この際、このような貫通穴は、中央管と称することもできる。この貫通穴は、穿孔プロセスにより製造されている必要はない。それによりそのような中央管内に回転部分から静止部分へ又は静止部分から回転部分へデータを伝送するためのデータケーブルが設けられているというスリップリング伝送器の一実施形態が可能とされる。特にスリップリングシャフトにおいて対応の溝部により設けられている案内路には、電力信号のための電気ケーブルを設けることが可能である。従ってこれらの両方の基本的なケーブル種類は、互いに分離されている。中央管内に敷設されたデータケーブルは、縦方向において完全にこのスリップリングシャフトを通過するように案内することが可能であり、つまり静止部分と回転部分との間でデータが伝送されるスリップリング伝送器の情報ユニット又はデータユニットへと案内される。それに対し、案内路に配設されたケーブルは、軸方向においてスリップリングシャフトを完全に通過するのではなく、各々のスリップリングに向かって外側へ案内され、そこで該当のスリップリングと電導的に接続される。従ってそのようなスリップリングは、スリップリング伝送器の電力ユニットの一部分でもあり、それにより簡単に且つ目的に適うかたちで電力ユニットとデータユニットの有意義な分離を達成することができる。従ってこの分離は、各々のスリップリングとこれらのスリップリングと接触するブラシとの配置構成に関するだけでなく、電力ユニットの一部分を構成するスリップリングシャフトにおいて対応のケーブルを分離して案内することにも関する。
そのような分離の利点は、電力ケーブルによるデータケーブルへの電磁的な影響が少ないということにもある。
本発明の少なくとも1つの更なる実施形態により、スリップリング組立体において、2つのスリップリングを互いに電気的に絶縁するため、及び/又はスリップリングをスリップリングシャフトに対して電気的に絶縁するため、及び/又は少なくとも1本の電気ケーブル又は複数の電気ケーブルのうち少なくとも1本を絶縁して案内路において案内するために、スリップリングシャフト上へ差し込み可能(押し込み可能)な少なくとも1つの絶縁体(絶縁ボディ)が設けられていることが提案される。
従って1つの差し込み可能な絶縁体、好ましくは複数の差し込み可能な絶縁体が設けられる。これらの絶縁体は、スリップリングシャフト上へ差し込まれ、それによりモジュール式の構造が達成可能である。つまりこれらの絶縁体は、周部にわたって分配された案内路を有するスリップリングシャフトへ(形状的に)適合されており、従ってこれらの絶縁体を差し込むことが可能である。2つのスリップリングを互いに絶縁するために絶縁体は、例えば、規定どおりに軸方向において2つのスリップリングの間に配設される周回ウェブ又は周回ディスク部分のような対応の周回部分を有する。該当する両方のスリップリングは、それにより互いに絶縁され、異なる電気的な電位を案内することが可能である。
少なくとも1つのスリップリングに対してスリップリングシャフトを絶縁するために絶縁体は、これらの絶縁体が半径方向においてスリップリングシャフトと少なくとも1つのスリップリングとの間に規定どおりに配設されるように構成されている。特にこれらの絶縁体は、スリップリングシャフト上へ差し込まれ、そして絶縁体上に、即ち幾らか大きな直径により、スリップリングを絶縁体上へ差し込むことが可能である。
この際、絶縁体は、半径方向における絶縁、即ちスリップリングシャフトとスリップリングとの間における絶縁のためにそのような絶縁部分を有し、該絶縁部分は、追加的に軸方向における絶縁のための既述の周回部分を有することが可能である。
例えば軸方向の絶縁のための周回隆起部(周回突出部)を有する絶縁体や、そのような絶縁機能を伴わない別の絶縁体のような様々な絶縁体を設けることが可能である。そのような又は他の様々な絶縁体を適切に組み立てることにより、スリップリング組立体のその都度の具体的な構成、従ってスリップリング伝送器の結果としての構成を実現することが可能である。この際、簡単に対応の絶縁体と対応のスリップリングとが連続してスリップリングシャフト上へ差し込まれる。それにより単純に絶縁体とスリップリングの様々な組み立てにより様々なスリップリング組立体、従ってその結果として様々なスリップリング伝送器を製造することが可能である。
スリップリングシャフトに対して電気ケーブルを絶縁するために絶縁体は、通路部分、特に中空の通路部分が(スリップリングシャフトの)案内路へ置かれ、特に案内路へ適合されているように構成されている。そしてこれらの通路部分には、対応のケーブルを敷設することが可能である。特に絶縁体の(通路部分として)そのようなケーブル路部分は、スリップリングシャフトの案内路に対し、これらのケーブル路部分が、スリップリングシャフト上へ絶縁体を嵌め込む際に更に案内機能を担うことができるように(形状的に)適合されている。またそれにより絶縁体を回転方向においてスリップリングシャフト上に位置固定することも可能である。
好ましくは、スリップリングシャフトは、形状部(異形部)を有し、絶縁体は、スリップリングシャフトの形状部に適合された対向形状部(対向異形部)を有する。これらの形状部と対向形状部は、特に絶縁体がその対向形状部を用い、軸方向においてスリップリングシャフトの形状部に沿って該スリップリングシャフト上へ差し込み可能であるように構成されている。この際、形状部と対向形状部は、実質的に相対回転不能な結合が得られるように互いに係合する。嵌め合い状態に応じ、絶縁体は、僅かな遊びをもって軽快に又は締まった状態(タイトな状態)で差し込むことが可能であり、それにより絶縁体は、遊びのない状態で着座する。好ましくは、締まった嵌め合い状態は、形状部と対向形状部が全形状部にわたって締まった嵌め合い状態があるのではなく、例えば絶縁体において軸方向に対応の隆起バー(隆起部)が設けられていることにより、単に点的(或いは線的)に締まった嵌め合い状態があるように行うことも可能である。これらの隆起バーは、これらの隆起バーが大きすぎると分かっているのであれば、場合により簡単に適合させることが可能であり、又は絶縁体は、そのようなバー又は他の補償隆起部の領域において撓み、それによりスリップリングシャフトと絶縁体との間の締まった結合が達成可能である。
本発明の一実施形態により、同一形状の横断面を有するが異なる長さないし異なる軸方向の大きさを有する複数の絶縁体が設けられていること、及び/又は複数の絶縁体がスリップリングシャフト上で正確に嵌り合って並べられるように設けられていることが提案される。様々な電力を伝送するためのスリップリングは、これらのスリップリングが同じスリップリング組立体のために設けられているのであれば、実質的にそれらの長さないし軸方向の大きさにより異なっている。それに対応し、スリップリングシャフトとスリップリングとの間に配設される絶縁体も、スリップリングの対応の長さに適合されていなくてはならない。複数の絶縁体の使用、特に同じ長さ、即ち軸方向の大きさが同じ複数の絶縁体の使用により、様々な長さが、スリップリングシャフト上へ相前後して差し込まれる様々な個数の絶縁体により達成される。この際、複数のスリップリングを1つのスリップリングに組み立てることも可能であるが、その際には、複数のスリップリングにおいて、これらのスリップリングが互いに電気接触(コンタクト)されなくてはならないという問題がある。それ故、複数の一致する絶縁体の組み立ては有利であるが、様々な長さの一部材のスリップリングの使用が有意義であり、また提案される。
スリップリングの電気接触(コンタクト)のためには、特に絶縁体の絶縁通路部分において案内された電気ケーブルが、絶縁体の外殻部における絶縁体の開口部を通ってスリップリングへ案内され、そこで電気接触される。この際、絶縁体は、スリップリングシャフトにおける案内路の数に応じ、例えば3つや6つのケーブル路部分のような複数のケーブル路部分をもつことが可能である。しかし好ましくは、絶縁体の外殻部は、1つだけの開口部を有し、ないし1つのケーブル路部分に対してのみ絶縁体が1つの開口部を有する。しかし絶縁体が(それに対応して実質的にスリップリングシャフトも)スター形状で均等に構成されている場合、同一箇所でその外殻部に開口部を有する同一形状の絶縁体を、それらの開口部が異なる案内路にもたらされるように組み立てることも可能である。
絶縁体が、隣接する絶縁体の対応の段差付きエッジへ継ぎ足すための段差付きエッジを有する構成は、有利である。つまり1つの絶縁体は(軸方向で見て)一方の側面で隣接する絶縁体に対し、突出するエッジを用いて重なり合い、それに対しこの絶縁体は、他方の側面で、軸方向で見て、隣接する絶縁体に対し、重なり合いを可能とする。それにより特に2つの絶縁体の間のこれらの突き合せ領域における絶縁が改善される。つまり隣接する2つの絶縁体の間の過誤により電導接続が発生すること又は該電導接続が発生する可能性があることが回避される。この重なり合いにより、隣接する2つの絶縁体の間の開いた間隙は、これらの絶縁体が不完全で不正確に互いに着座する場合にも回避される。スリップリングシャフト上に正確に嵌り合うように差し込むためのこれらの絶縁体の各々の正確な嵌り合いの構成により、隣接する絶縁体は、既述の重なり合いの箇所においても、特に完全にそれらの継ぎ足しエッジにおいて規定どおりに且つ予定どおりの重なり合いをもって互いに並べられる。スリップリングシャフト上、即ちスリップリングシャフトの形状部における各絶縁体の案内は、隣接する絶縁体の並列配設ないし組み立ての際の案内も、段差付きエッジに関する案内も保証する。
好ましくは、複数の絶縁体のうち少なくとも1つは、半径方向及び軸方向において少なくとも1つのスリップリングを電気絶縁するための境界用絶縁体(リミッタ絶縁体)として設けられている。それに加え又は代替的に、複数の絶縁体のうち少なくとも1つは、半径方向においてのみ少なくとも1つのスリップリングを電気絶縁するための間隔用絶縁体(スぺーサ絶縁体)として設けられている。そのような間隔用絶縁体は、2つの境界用絶縁体があるのであれば、特に軸方向において2つの境界用絶縁体の間に配設されている。特にスリップリングを2つの境界用絶縁体の間に受容することが可能であり、つまりスリップリングを軸方向において両側(両側端部)で絶縁し、半径方向においてスリップリングシャフトに対して絶縁する。スリップリングの長さに応じ、即ちスリップリングの軸方向の大きさに応じ、1つの又は複数の間隔用絶縁体を両方の境界用絶縁体の間に設けることが可能である。
本発明の一実施形態により、軸方向においてだけ絶縁機能を有する絶縁体を設けることも可能である。この際、スリップリングの半径方向と軸方向の共通の完全な絶縁のためには、例えば2つのそのような軸方向だけを絶縁する絶縁体を、適切な数の間隔用絶縁体と一緒に使用することが可能である。
従って軸方向の大きさの異なるスリップリングを有利に絶縁することが可能であり、この際、必要とされる様々な絶縁体は、少数に過ぎない。従ってモジュール式という解決策が創作される。様々な個数の間隔リングを使用することにより、スケール構成(変倍構成)が可能とされ、該スケール構成では、スリップリングに適合された必要な長さを有する各々の絶縁領域が簡単に作られる。
既述の周回段差部、ないし隣接する絶縁体に継ぎ足すための絶縁体における継ぎ足しエッジの既述の周回段差部により、更に漏れ電流に関する漏れ距離(Kriechstrecke)が回避され、従って良好な絶縁状態が達成される。このことは、比較的長いスリップリングの絶縁のために複数の絶縁体を嵌め込んで並べた場合でも達成される。
各絶縁体の複数の外殻面ないし1つの外殻面には、特に軸方向に配向された平坦なバーのかたちの小さな隆起部を設けることが可能であり、これらの隆起部は、規定どおりの使用時には、載置されたスリップリングに内側から当接し、それにより絶縁体上のスリップリングの固定着座をもたらしてくれる。従って絶縁体とスリップリングとの間の対応の締まった嵌め合い状態を設ける必要なく、絶縁体上のスリップリングの締まった着座が達成可能である。
本発明の更なる一実施形態により、複数の絶縁体がスリップリングシャフト上で組み立てられており、それらが共同し、各々のスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを案内する少なくとも1つの軸方向のケーブル路を構成することが提案され、この際、その少なくとも1つのケーブル路は、絶縁体によりその他のスリップリングに対し及び/又はスリップリングシャフトに対して電気的に絶縁されている。特にそのようなケーブル路は、スリップリングシャフトの案内路において延在している。特にそのような案内路は、各絶縁体が少なくとも1つの中空のケーブル路部分を有し、該ケーブル路部分が絶縁体の形状部の一部分を構成し且つ部分的に案内部において設けられていることにより、上記のケーブル路部分により組み立てることが可能である。好ましくは、そのようなケーブル路部分は、案内路の1つに適合されており且つ特にそのために対向形状部を構成する絶縁体の部分と、スリップリングを支持する絶縁体の外殻部の1つのセグメントを構成する部分とから構成される。
好ましくは、少なくとも1つの隆起部が少なくとも1つの絶縁体の外側の円筒部分に設けられており、それによりこの円筒部分上へ差し込まれたスリップリングの固定着座が達成される。そのような隆起部は、簡単に設けることが可能であり、絶縁体と載置すべきスリップリングとを対応の高い精度で互いに適合させなければならないことを回避させる。
好ましくは、複数の同一形状で互いに交換可能なスリップリング、及び/又は複数の同一形状で互いに交換可能な絶縁体が設けられており、特にスリップリングシャフト上へ差し込まれている。それによりモジュール式の構造を達成することが可能である。この際、提案されたスリップリングシャフトは、極めて良好な基礎部(ベース)を提供する。スリップリングシャフト上には、異なる絶縁体を軸方向において差し込むことが可能であり、これらの絶縁体は、製造すべきスリップリング組立体、従って製造すべきスリップリング伝送器に応じ、軸方向の順番においても異なって配設することが可能である。このことには依存せず同時に絶縁体内には、複数の軸方向のケーブル路が得られ、また異なるスリップリング、即ちその軸方向の大きさに関して異なるスリップリングを配設することが可能である。軸方向において異なるスリップリングを配設することが可能であり、また異なるスリップリングを用いて製造可能な他のスリップリング組立体と比べ、同じ基本構造から成る他のスリップリングを配設して電気接触させることも可能である。従って提案された当該解決策は、モジュール式の構造を達成する。またそれにより従来技術のスリップリング伝送器に対する利点を達成することができる。
様々な個別部品を有するそのようなモジュール式の構造形式により、組み立て時ないしリサイクル時における利点も得られる。特に射出成形加工されたスリップリングが使用される従来技術から既知の解決策では、分離不能のユニットが作られ、これらのユニットは、再び修理することは不可能であるか又は可能であったとしても大きな手間と費用がかかる。
本発明の一実施形態により、スリップリング組立体であって、スリップリングがブロンズ製のスライドベアリング半製品から製造され、特に引抜成形又は押出成形されていることにより特徴付けられているスリップリング組立体が提案される。例えばCuSn8(8%錫銅合金)又はCuSn6(6%錫銅合金)から成る半製品を使用することが可能である。つまりこの半製品を必要な長さに適合させてカットし、機械的に加工することが可能である。既存の半製品形状により加工時間を省略することが可能であり、また引抜成形法によりもたらされる堅固な構成部材を維持することが可能である。更に電気接続ケーブルを固定するために少なくとも1つのスリップリングがねじ付き溶接ボルトを有するという一実施形態が提案され、この実施形態では、少なくとも1つのスリップリングが、該スリップリングにろう付け固定された又は溶接固定された接続部材(端子部材)を有し、及び/又は該スリップリングは、引抜成形又は押出成形されており、また引抜成形時又は押出成形時にプレス固定(プレス加工)された接続部材を有する。
それにより簡単で目的に適い、対応の電気ケーブル、特に対応の電気接続ケーブルとのスリップリングの確実な電気接触部(コンタクト)を提供することが可能である。
特にねじ付き溶接ボルトを設けることは、電気ケーブルが例えば留め環部を有する対応のケーブルソケットを有する場合、接続すべき対応の電気ケーブルを簡単にこのねじ付き溶接ボルトへボルト固定することを可能とする。そのようなねじ付き溶接ボルトとしてねじ付き溶接ボルトは、簡単に溶接処理を用いてスリップリングに内側から溶接固定されていることが可能である。そのようなスリップリング組立体の製造は、例えばスリップリングがスリップリングシャフト上へ、そして対応の絶縁体上へ差し込まれる前に、電気ケーブルがスリップリングに内側から溶接固定されるように行うことができる。この際、スリップリング組立体は、絶縁体がシャフト上へ差し込まれ、該絶縁体がその外殻部において対応の電気ケーブルを通過させる開口部を有するというかたちで提供されていることが可能である。この開口部は、好ましくは該開口部が少なくとも一方の軸方向において開いているように形成されており、従って既に電気ケーブルが設けられている対応のスリップリングは、この際、固定された電気ケーブルがほぼその接続領域において軸方向で絶縁体のその開口部へ挿入されるように、この絶縁体上へ差し込まれる。そして次の絶縁体を、同じスリップリングの絶縁のためであろうと後続のスリップリングの絶縁のためであろうと、シャフト上へ差し込むことが可能であり、この際、電気ケーブルは、この更なる絶縁体の差し込み時には該絶縁体のケーブル路部分を通って案内される。新たな絶縁体のこのケーブル路部分は、その外殻部に開口部をもたないが、以前に差し込まれた絶縁体の対応のケーブル路部分が開口部を有し、即ち該開口部を通り、既に以前にスリップリングに接続された電気ケーブルがスリップリングに届いている。
従ってモジュール式の構造の具体的なこの解決策は、比較的簡単であり同時に該当のスリップリングへの該当の電気ケーブルのための安定した接続可能性を達成する。
本発明の更なる一実施形態により、スリップリング組立体のために軸方向において複数のスリップリング部分が設けられており、各スリップリング部分は、各々電気的に接続されたユニットを構成し、軸方向の大きさの異なるスリップリング部分は、様々な個数の同じ大きさのスリップリングを有すること(同じ大きさのスリップリングの個数が異なっているということ)が提案され、従って各々のスリップリング部分の各々の軸方向の大きさ、即ち長さは、各々使用されるスリップリングの個数により決定され、及び/又は様々な個数の絶縁体、特に様々な個数の同じ大きさの間隔用絶縁体が設けられている。従ってスリップリングシャフト上には、所望の適用のためのスリップリング組立体を作るために、対応の個数の異なった絶縁体、対応の個数のスリップリング、又は異なったスリップリングが差し込まれる。
更に静止部分と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するために設けられているスリップリング伝送器が提案され、この際、このスリップリング伝送器は、少なくとも1つの前述の実施形態によるスリップリング組立体を有する。
好ましくは、スリップリング伝送器は、次のように構成されている。即ち信号ユニット部分(信号ユニットのこと)と電力ユニット部分(電力ユニットのこと)が設けられており、信号ユニット部分と電力ユニット部分は、各々静止部分(固定部分)と該静止部分に対して回転可能に備えられた部分とを有し、回転可能に備えられた両方の部分、即ち信号ユニットにおいて回転可能に備えられた部分と、電力ユニットにおいて回転可能に備えられた部分とは、回転可能に備えられた一方の部分の回転運動が連結要素を介し、回転可能に備えられた他方の部分へ伝達されるように、好ましくは連結要素を介して分離可能に互いに連結されている。回転可能に備えられた両方の部分は、特に信号ユニットシャフトないし電力ユニットシャフトとして構成されており、ないしそのように称することができる。従って信号ユニットシャフトが取り外し可能に電力ユニットシャフトに固定されていることが提案される。この際、特に係合ブッシュ(伝動ブッシュ)が提案され、該係合ブッシュは、電力ユニットにおける連結要素を構成し、また信号ユニットに設けられている対応の係合ピン、即ち特に信号ユニットシャフトに設けられている対応の係合ピンを受容するために構成されている。従って信号ユニット部分と電力ユニット部分を簡単に互いに機能的に結合させ、ないし互いに分離させることが可能である。この際、信号ユニット部分の固定部分は、電力ユニット部分の固定部分に対し、信号ユニットシャフトのピン又は類似の要素が電力ユニットシャフトのブッシュ内へ又は類似の要素内へ嵌め込まれることにより固定することが可能である。従って電力ユニット部分と信号ユニット部分の両方の固定部分の固定は、同時に電力ユニット部分と信号ユニット部分の機能的な結合をもたらしてくれる。つまり両方のシャフトがこの機械的な連結により共通して回転するように機能的な結合が達成される。
それにより特に有利には、一方では電力ユニット部分と他方では信号ユニット部分との実質的に分離された提供が可能である。そのために好ましくは、電力ユニット部分が中央の軸方向の縦穴を有し、即ち所謂中央管を有し、該中央管を通り、対応の電気ケーブルが信号ユニット部分へ、即ち信号ユニットシャフトへ提供可能であることが提案される。好ましくは、電力ユニットシャフトと信号ユニットシャフトとの間の移行領域において、中央管を通って提供される電気ケーブルを接続するための電気的な差込接続部を設けることが可能である。それにより接続された電気ケーブルの電気接続のために1つの又は複数の差込コネクタを電力ユニットシャフトに設け、対応の差込コネクタを信号ユニットシャフトに設けることが提案される。
好ましくは、単に電力ユニットと称することもできる電力ユニット部分は、クイックロック機構(Schnellverschluesse)を用いて閉じられるハウジングを有する。スリップリング伝送器、特に電力ユニットのハウジングは、それにより迅速で且つ簡単にアクセス可能(手の届くこと)である。従って場合により誤りを発見することが可能であり、それに対応し、スリップリング伝送器のモジュール式の構造形式により、比較的僅かな手間と費用で修理が実行可能でもある。いずれにせよ前述の実施形態は、全スリップリング伝送器を故障の場合に取り外し、完全に新しいスリップリング伝送器と交換したり、工場で修理する必要なく、個々の構成要素の交換を容易にしてくれる。
好ましくは、回転可能に備えられた部分の少なくとも1つ、即ち電力ユニットシャフト又は信号ユニットシャフトの少なくとも1つは、予付勢された少なくとも1つの軸受を用いて支持されている。この軸受予付勢(軸受プリロード)は、最低応力をもたらし、従って転動体の正確な転がり状態をもたらしてくれる。追加的に軸受機構は、できるだけ遊びのない状態となり、従って信号ユニットシャフトの揺動のような望まれない運動の発生は、可能な限り少なくなっている。
同様にスリップリング組立体のスリップリングシャフトが提案される。そのようなスリップリングシャフトは、スリップリング組立体又はスリップリング伝送器の実施形態の説明との関連で上述された特徴の少なくとも1つを有する。特にスリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する案内路を有する。従ってそのようなスリップリングシャフトにより、この関連で上述された利点も達成される。
同様に上述の実施形態の少なくとも1つによるスリップリング組立体のスリップリングシャフト上へ差し込むために構成されているスリップリング組立体の絶縁体が提案される。それに対応し、この絶縁体は、スリップリング組立体、スリップリング伝送器、及び/又はスリップリングシャフトの実施形態の少なくとも1つとの関連で絶縁体に関して説明された少なくとも1つの特徴を有する。
また既述の実施形態の少なくとも1つによるスリップリング組立体のスリップリングが提案される。好ましくは絶縁体の既述の実施形態の1つによる絶縁体上へ差し込むためのスリップリングが提供される。好ましくは全てのスリップリングと絶縁体は、エンドカバーと称することもできるエンド要素(終端要素)により互いに締め付けられ、それによりスリップリングは、もはや絶縁体に対して相対的に回転することは不可能である。そのようなエンドカバーは、好ましくは同時に可動軸受(浮動軸受 Loslager)の軸受箇所である。
スリップリングは、好ましくはスリップリング伝送器又はその構成要素の少なくとも1つの実施形態との関連で説明された少なくとも1つの特徴を有する。
同様にナセルと、該ナセルに対して回転可能に備えられた空気力学的ロータとを有する風力発電装置が提案され、該空気力学的ロータは、スリップリング伝送器に関して説明した実施形態の1つによる少なくとも1つのスリップリング伝送器を有する。風力発電装置において使用されるそのようなスリップリング伝送器は、特にロータのロータブレードの位置調節用モータへ電気エネルギーを伝送するため、ロータブレードの位置調節のためにそのようなモータを駆動させる電気信号を伝送するため、装置通信、特に装置バス通信に関してデータを伝送するため、及び/又はロータからナセルへ測定データを伝送するために設けられている。それに加え又は代替的にスリップリング伝送器は、電気エネルギーを電気発電機の回転子へ伝送するための提供されている。特にスリップリング伝送器は、同期発電機の回転子を励磁するための直流電流を伝送するために提供されている。また特にスリップリング伝送器は、風力発電装置の発電機の回転子が風力発電装置の空気力学的ロータと同時に回転するという、変速機を伴わない風力発電装置の使用との関連で設けられている。
以下、本発明の実施例を添付の図面に関連して説明する。
一風力発電装置を斜視図として模式的に示す図である。 一スリップリング伝送器を側面断面図として示す図である。 図2のスリップリング伝送器の一部分を側面断面図として示す図であり、ここでは、信号ユニットが取り外されている。 図2のスリップリング伝送器の別の一部分を示す図であり、ここでは、取り外された信号ユニットを示しており、該信号ユニットは、それに対応し、図3においては図示されていない。 まだ完成すべきスリップリング伝送器における一部分に取り付けられたスリップリング組立体の一部分を斜視図として示す図である。 幾つかの絶縁体と1つのスリップリングとを備えたまだ取り付けられていないスリップリングシャフトの一部分を斜視図として具体的に示す図である。 1つのスリップリングを備えた絶縁体を斜視図として具体的に示す図である。 2つのねじ付き溶接ボルトを備えた1つのスリップリングの一部分を斜視図として示す図であり、ここでは、取り付けられたケーブルソケットが具体的に示されている。 まだ取り付けられていないねじ付き溶接ボルトを示す図である。 スリップリング伝送器の電力ユニットの端面の一部分を斜視図として示す図である。 スリップリングシャフトを一方向から見た斜視図である。 図11のスリップリングシャフトを他の方向から見た斜視図である。 スリップリングシャフトを軸方向における平面図として示す図である。 境界用絶縁体を一方向から見た斜視図として模式的に示す図である。 図14の境界用絶縁体を他の方向から見た斜視図として模式的に示す図である。 境界用絶縁体を軸方向における平面図として示す図である。 間隔用絶縁体を一方向から見た斜視図として示す図である。 図17の間隔用絶縁体を他の方向から見た斜視図として示す図である。 間隔用絶縁体を軸方向における平面図として示す図である。 図19の間隔用絶縁体の一部分を断面図として示す図である。 1つのスリップリングを斜視図として示す図である。 グラウンド電位を伝送するための1つのスリップリングを斜視図として示す図である。 カバーフードを伴わないスリップリング伝送器の信号ユニットを斜視図として示す図である。
以下、類似するが同一ではない要素にも、機能の類似性を強調するために同一の符号が付けられている。同じ実施例又は同じ実施例の要素は、様々な縮尺で描写されている。
図1は、タワー102とナセル104とを備えた風力発電装置(風力エネルギー設備)100を示している。ナセル104には、3つのロータブレード108とスピナ110とを備えたロータ106が配設されている。ロータ106は、運転時には風力により回転運動され、それによりナセル104内の発電機を駆動する。
図2は、電力ユニット(電力ユニット部分)2と、信号ユニット(信号ユニット部分)4と、回転コネクタ(回転接続部)6とを備えたスリップリング伝送器1を側面断面図として示している。回転コネクタ6を備えた電力ユニット2の詳細は、図3に示されており、信号ユニット4の詳細は、図4に示されている。
図3は、スリップリングシャフト8と固定結合された回転コネクタ6を示している。スリップリングシャフト8は、2つの電力ユニット軸受10を用い、電力ユニット2の静止部分12に対して相対的に回転可能に支持されている。それにより回転コネクタ6は、電力ユニット2の静止部分12に対して相対的に回転可能に支持されている。
回転コネクタ6は、係合固定部(伝動固定部)14を介し、例えば風力発電装置の空気力学的ロータの一部分のような装置の回転部分において、例として述べたこのロータと共に回転コネクタ6が回転するように固定することが可能であり、この際、同時にスリップリングシャフト8も回転する。ここで風力発電装置の空気力学的ロータとして例示したこの回転要素における全接続部(全端子)は、極めて異なる構成とすることのできる様々な接続要素(端子要素)16において回転コネクタ6に接続させることが可能である。このことは、電力接続部にも信号接続部にも該当する。明確化のため、スリップリング伝送器1は、基本的に電気信号の伝送のために使用することが可能であり、このことは、大電力の電気信号、特に対応の電気機器のための供給電流や、実質的に制御信号や測定信号などの情報を伝達する電気信号も内容として含んでいることを述べておく。しかしスリップリング伝送器1においては、電力ユニット2と信号ユニット4とが異なり、またそれらの付属のコンポーネントも異なるので、信号ユニット4としては、実質的に小電力密度の信号、即ち特に制御信号や測定信号を伝送するスリップリング伝送器1のユニット部分として理解することができる。それとは異なり電力ユニット2としては、大電力密度の信号ないし大電力の信号、即ち信号ユニットの電力よりも遥かに大きな電力を伝送するスリップリング伝送器1のユニット部分として理解することができる。好ましくはスリップリング伝送器1を介して行うべきグラウンド接続も、電気技術的な意味において、電力ユニット2を介して行われる。
回転コネクタ6における電気ケーブルの接続部(端子)の構成の詳細は、重要なことではない。とにかく回転コネクタ6から電気ケーブルがスリップリングシャフト8へと延びていることが重要である。小電力の信号を伝送すべきであり且つ信号ユニット4へ案内すべきである電気ケーブルは、中央管18と称される軸方向の貫通穴を通り、信号ユニット接続領域20へ案内されている。
簡単にエネルギーケーブル22又は電力ケーブル22とも称することのできる、大電力を伝送するための電気ケーブルは、スリップリングシャフト8において中央管18の外側で案内路24を通って案内される。この際、エネルギーケーブル22は、ねじ付き溶接ボルト26を介してスリップリング28に固定される。ねじ付き溶接ボルト26は、そのためにスリップリング28に溶接固定され、エネルギーケーブル22は、図3では非図示であるが後続段落で更に説明されるケーブルソケットを用いてねじ付き溶接ボルト26にボルト固定され、それにより該当のスリップリング28と電気的に接続されている。
電力ユニット2の静止部分12は、複数のブラシ30を有し、これらのブラシ30は、様々な軸方向長さをもつことのできるスリップリング28にスリップ接触し、即ち擦りつけられるかたちで接触し、それにより電流がスリップリングシャフト8から電力ユニット2の静止部分12へ伝送される。そして電力ユニット2の静止部分12は、スリップリング28とブラシ30との間で伝送された電気エネルギーを更に対応の静止側の接続要素(端子要素)32を介して送り出し、転送する。静止側の接続要素32の具体的な構成は、重要なことではない。因みに回転部分から静止部分への電力の伝送方向、即ち電流を用いた電力の伝送方向は、一例として述べられているにすぎない。同様に例えばそのようなスリップリング伝送器1を用いた、風力発電装置のナセルから該風力発電装置の空気力学的ロータへの電気エネルギーの伝送において通常であるように、前記の伝送方向とは逆方向の伝送も可能である。
図4に図示された信号ユニット4は、電力ユニット2の信号接続領域20に対応する信号接続領域34を有する。図2に図示されたような完全に組み立てられたスリップリング伝送器1を作るために信号ユニット4は、電力ユニット2の信号接続領域20の端面側において対応の信号接続領域34を用いて配設され、ボルト固定される。この際、信号ユニット4の係合ピン(伝動ピン)36が電力ユニット2の係合ブッシュ(伝動ブッシュ)38へ係合する。係合ブッシュ38は、電力ユニット2のスリップリングシャフト8と固定結合されており、それによりスリップリングシャフト8の可能な回転が、係合ブッシュ38と係合ピン36を介して信号ユニット4の回転部分40へ伝達される。この際、回転部分40は、片持ち支承部42を用いて信号ユニット4の静止部分44において支持されている。片持ち支承部42は、この片持ち支承部42が軸方向において一方の側においてのみ、即ち電力ユニット2に向かう側においてのみ配設されているという意味において片持ち支承の状態にある。従って比較的簡単に取り外し可能なカバーフード46による信号ユニット4の有利なアクセス性が得られている。
信号ユニット4は、小電力の電気信号、特に制御信号や測定信号の伝送のために設けられている。これらの電気信号は、電力ユニット2の中央管18内のケーブルを通って供給され、ないし送り出され、信号プラグ48と信号カウンタプラグ50を介して信号ユニット4の回転部分40へ伝送される。それに対応し、信号ユニット4を電力ユニット2へ当接結合させることにより、信号プラグ48と信号カウンタプラグ50も差込結合部として互いに差し込まれる。またそれに対応し、電力ユニット2において中央管18を通って案内される信号ケーブルは、信号プラグ48と電気的に接続されている。更にそれに対応し、信号ユニット4の回転部分40における信号ケーブルは、信号カウンタプラグ50と電気的に接続され、ないしそこで繋ぎ合わされている。図2から図4は、実質的にスリップリング伝送器1の構造ないしそのコンポーネントの構造を示しており、この際、具体的な信号ケーブルは、記入されていない。
信号ユニット4において小電力の電気信号を更に伝送するために、信号プラグ48からのケーブルがスリップリング52と電気的に接続される。そして信号ユニット4のスリップリング52にブラシ54がスリップ接触し、即ち擦りつけられるかたちで接触し、図4では、これらのブラシ54のうち幾つかのブラシ54が図示されている。
電力ユニット2と信号ユニット4を固定結合させるため、即ち信号接続領域20の領域と対応の信号接続領域34の領域において固定結合させるために、信号ユニット4は、対応の結合フランジ56を有する。更に電力ユニット2をシール領域60において密封するために、シールリング58が結合フランジ56の領域に設けられている。因みに図3の電力ユニット2の縮尺と図4の信号ユニット4の縮尺は異なった大きさであることを付言しておく。
信号ユニット4において伝送される電力の弱い信号の転送ないし供給のために、更に信号ユニット4の静止部分44には、データ接続プラグ64を備えたデータケーブル62が設けられている。
図5に示された部分的に完成された電力ユニット2の部分図、従って部分的に完成されたスリップリング伝送器の部分図は、電力ユニット2においてハウジング70が開いた状態を示している。部分的に開いたハウジング70は、従って電力ユニット2の静止部分12の一部分である。更にスリップリング組立体(スリップリングボディ)72が部分的に図示されており、該スリップリング組立体72は、幾つかのスリップリング28を含んでおり、これらのスリップリング28は、軸方向において絶縁ディスク部分74により互いに電気的に絶縁されている。これらの絶縁ディスク部分74は、各々後続段落で更に詳細に説明される境界用絶縁体の一部分である。
スリップリング28と、電力ユニット2の静止部分12との間で電気エネルギーを取り出すため、ないし伝送するために、ブラシ受容部78のためのここではロッド形状に形成された保持器76が設けられている。それらのブラシ受容部78は、固定要素80を介してロッド形状の保持器76に固定されている。ブラシ受容部78には、各々のスリップリング28にスリップ接触し、それにより電力ユニット2の静止部分12と回転側のスリップリング組立体72との間の電気接続を確立するために、各々カーボンブラシを嵌め込むことが可能である。図5では、幾つかのブラシ受容部78が設けられているだけで、またこれらのブラシ受容部78には、まだカーボンブラシは受容されてなく、従って各々のブラシを用いて行われるであろう電気接続もまだ成されていない。それ故、電力ユニット2、従ってスリップリング伝送器1は、全体としてまだ完全には完成していない。しかしここでは、特に機械的な基本構造を既に見ることができる。
因みに図5には、回転コネクタ6の小部分を見ることができ、この小部分は、捩り強さをもって、即ち相対回転不能にスリップリングシャフトと、従ってスリップリング組立体72と全体として結合されている。
更に図5から、スリップリング組立体72のスリップリング28が軸方向において様々な長さをもち、従って絶縁ディスク部分74の間に様々な間隔が設けられていることを見ることができる。そのようなスリップリング組立体72の構造を図6が具体的に示している。
図6は、ここでは取り外されており、シャフトフランジ82を有するスリップリングシャフト8の一部分を斜視図として示している。スリップリングシャフト8上には、2つの境界用絶縁体(リミッタ絶縁ボディ)84と1つの間隔用絶縁体(スぺーサ絶縁ボディ)86が差し込まれている。各境界用絶縁体84は、絶縁ディスク部分74と絶縁外殻部分88を有する。間隔用絶縁体86は、絶縁ディスク部分をもたず、外殻要素90だけを有する。
スリップリング組立体72の必要な要素を具体的に示すために、更に1つのスリップリング28が差し込まれており、境界用絶縁体84の絶縁外殻部分88上に着座している。この際、スリップリング28は、境界用絶縁体84の絶縁外殻部分88における外殻開口部92(図14、15も参照)を覆い隠している。
具体的に図示された図6は、更に間隔用絶縁体86について複数のケーブル路部分94を示しており(図17、18も参照)、これらのケーブル路部分94は、各々スリップリングシャフト8の案内路96において案内されている。嵌め込まれた両方の境界用絶縁体84は、同様にそのようなケーブル路部分を有し(図14、15も参照)、従って各々のケーブル路98が、互いに当接するように差し込まれた境界用絶縁体84と間隔用絶縁体86において得られている。そのようなケーブル路98から、対応の電気ケーブルが外殻開口部92を通り、図示のスリップリング28と電気的に接続可能である。
図6は、具体的な図示のためだけに設けられていることを繰り返し言及する。実際には、少なくとも好ましい一実施形態により、各々所定の軸方向の大きさ(長さ)を有する複数のスリップリングが使用され、これらのスリップリングは、各々完全に2つの絶縁ディスク部分の間に配設されるであろう。それに対応し、短いスリップリング28、即ち軸方向において短いスリップリングを使用する場合、このスリップリング28を軸方向においても絶縁するためには、間隔用絶縁体86を差し込むのではなく、再び境界用絶縁体84を差し込むことになるだろう。
スリップリングと絶縁体との間の協働関係を明確にするために図7が使用される。そこでは、スリップリング28を差し込んだ状態で境界用絶縁体84(図14、15も参照)が図示されている。境界用絶縁体84は、スリップリング28を軸方向においてないし軸方向の側面に対して電気的に絶縁するために絶縁ディスク部分74を有する。絶縁のため、また半径方向における位置決めのために、境界用絶縁体84は、絶縁外殻部分88を有する。この絶縁外殻部分88は、実質的に連続的な円筒外殻部であるが、図示の例では3つの外殻開口部92を有する。これらの外殻開口部92は、軸方向において一方の側面において開いており、即ち図7では上方に向かって開いており、他方の軸方向の側面においては閉じている。従って絶縁外殻部分88は(外殻開口部92があるにせよ)とにかく連続的な円筒外殻部分を有するものであり、該円筒外殻部分は、因みに絶縁ディスク部分74と直接的に結合されている。この際、境界用絶縁体84は、一部材として製造されており、例えばエポキシ樹脂から、熱可塑性樹脂から、及び/又は射出成形部材として設けることが可能である。
更に境界用絶縁体84は、6つのケーブル路部分94を有する。これらのケーブル路部分94は、スリップリングシャフト8の対応の案内路96に嵌め込むないし軸方向に沿って摺動させるために設けられており、それらの案内部96は、例えば図6において部分的に示されている。更にケーブル路部分94は、軸方向において一方の側面において、即ち図7によると上方に向かい、周回段差部202を有し、該周回段差部202は、各々隣接する2つのケーブル路部分94の間でも絶縁外殻部分88において更に案内される。それにより全体として1つの周回段差部202が得られている。境界用絶縁体84の他方の軸方向の側面には、対応の相補的な周回段差部が設けられている。この際、スリップリングシャフト8上に軸方向において隣接して配設された複数の絶縁体は、境界用絶縁体84であろうと間隔用絶縁体86であろうと、各々一方の側面において周回段差部202を有し、また該周回段差部202に対する他方の側面において相補的な同様の周回段差部を有することが考慮されている。それにより隣接した絶縁体が、軸方向において互いに当接するだけでなく、周回段差部202の領域において互いに噛み合うようにも構成されている。
そして複数の絶縁体の各々のケーブル路部分94は、結合されて各々の絶縁路(絶縁チャンネル)を形成し、該絶縁路の中に少なくとも1本の電気ケーブルを通すことが可能である。そしてそのような電気ケーブルは、どの絶縁路において電気ケーブルが通されるかに応じ、対応の外殻開口部92のところでスリップリング28と電気的に接続することが可能である。
図8は、完成されたものではないが1つのスリップリング28を斜視図として示している。スリップリング28には、内側から2つのねじ付き溶接ボルト26が配設され、即ち溶接固定されている。この際、ねじ付き溶接ボルト26は、各々平坦な軸方向溝部204に配設されている。これらの軸方向溝部204は、既にスリップリング28の製造時において、特に押出成形法により設けることが可能である。これらの平坦な軸方向溝部204により平坦な領域が作られ、この平坦な領域に対し、ねじ付き溶接ボルト26を良好に且つ確実に溶接固定することが可能である。溶接固定は、例えばアーク溶接によるか又はろう付けにより行うことが可能である。
電気ケーブルとの電気接続のためには、ケーブルソケット206が設けられており、該ケーブルソケット206は、対応のケーブルを受容し、留め環部を用いてねじ付き溶接ボルト26に堅固に且つ電気的に良好な電導性をもって固定することが可能である。このことを具体的に示すために、図8にはケーブルソケット206が示されているが、該ケーブルソケット206には、図面ではまだケーブルが固定されていない。電気ケーブルは、ケーブルソケット206の開口部208へ挿入され、例えば圧着により固定することが可能である。
図9には、ねじ付き溶接ボルト26が示されている。そこでは、ねじ付き溶接ボルト26が、実質的に、平坦な取付面212を有する溶接部分210を有することが示されている。特にケーブルソケット206を用いたケーブルの固定のために、ねじ部分214が設けられている。
図10は、電力ユニット2の端面領域を斜視図として示している。つまり電力ユニット2の信号ユニット接続領域(信号接続領域)20を見ることができる。環状の固定リング220が設けられており、該固定リング220には、図4に示された信号ユニット4がその結合フランジ56を用いて当接され、ボルト固定可能となっている。そのために固定リング220は、幾つかのねじ穴222を有する。従って固定リング220は、電力ユニット2の静止部分12の一部分である。
この際、固定リング220の内部には、スリップリングシャフト8と固定結合されており、従って固定リング220に対して相対的に回転可能に支持されているシャフト部分224がある。図3とは異なり、図10では、信号ケーブル226の幾つかの端部を見ることができ、これらの信号ケーブル226は、図10では部分的に見ることのできる中央管18から飛び出している。しかし図3とは異なり、図10では、信号プラグ48はまだ設けられていなく、該信号プラグ48は、更に設けられるべきであり、信号ケーブル226と更に機能的に接続されるであろう。
図4に示された信号ユニット4が、図10に示された電力ユニット2に当接され、その結合フランジ56を用いて固定リング220に堅固に固定される場合、このことは、係合ピン36が、図10において端部が図示された係合ブッシュ38へ挿入されるように行われる。この際、係合ブッシュ38は、シャフト部分224が係合穴228を有し、該係合穴228へ図10に示された係合スリーブ230が、該係合スリーブ230内に係合ピン36を受容させるために嵌め込まれるように実施されている。係合スリーブ230の使用により、ある程度の柔軟性(弾力性)が達成可能であり、更に係合スリーブ230は、該係合スリーブ230が信号ユニット4と電力ユニット2の組み立て時に係合ピン36の挿入も(例えば傾斜のついた挿入部などにより)幾らか案内するように形成することも可能である。
図2の全体図からも見てとれるように、信号ユニット4は、その外形寸法において電力ユニット2の外形寸法よりも明らかに小さい。基本的に信号ユニット4は、半径方向において固定リング220の外形寸法を超えることはない。図10に図示された静止側の接続要素32は、大電力を伝送する電力ユニット2の電気ケーブルを接続するために設けられており、従って(半径方向において)信号ユニット4の外側に位置している。
図11及び図12は、1つのスリップリングシャフト8の2つの異なる斜視図を示している。このスリップリングシャフト8は(横断面において)対称的に各々60°ずつ互いにずらされた6つの同一形状のアーム240を有するように基本的にスター形状で形成されている。隣接する2つのアーム240の各々の間には、例えば図6に示されているように境界用絶縁体84又は間隔用絶縁体86の各々のケーブル路部分94を受容するために案内路24が形成されている。そしてそれらのケーブル路部分94には、軸方向においてスリップリングシャフト8の周部にわたって分配し、特に大電力ないし大電流密度の電流を流すための電気ケーブルを通すことが可能である。そのようなスリップリングシャフト8は、押出成形法により製造することが可能である。それに対応し、スリップリングシャフト8は、軸方向において一定の横断面、即ちスター形状の横断面を有する。
スリップリングシャフト8の個々の部分を、図13の軸方向の平面図において説明することができる。図13によるとスリップリングシャフト8は、中央管18を有し、該中央管18を通り、スリップリングシャフト8の中心軸線242が延在している。6つのアーム240は、中心軸線242の周りで均等に且つ中心軸線242を中心にし、従って中央管18を中心にして配設されている。これらのアーム240は、互いに結合部分244を介して結合されており、これらの結合部分244は、ここでは軸方向の平面図においてほぼ円弧形状(弓形状)として形成されている。ほぼ円弧形状に形成されたこれらの結合部分244は、各々案内路24ないし案内路24の一部分を構成する。更に結合部分244は、結合連絡部(結合ウェブ)246を介して中央管18と結合されており、それにより中央管18とアーム240との間の結合が得られている。従って全体として、安定性があるにもかかわらず同時に重量に関して軽量の構造体が得られている。重量の少なさは、中でも脚部中空空間248とアーム中空空間250とによっても達成される。この際、脚部中空空間248は、各々のアーム240の脚部領域と、2つの結合連絡部246と、中央管18の一部分との間において形成されている。アーム中空空間250は、各々半径方向外側でアーム240内に配設された領域において設けられている。
更に各アーム240は、軸方向のねじ穴252を有し、該ねじ穴252を用い、スリップリングシャフト8は、それらの両方の端面部において他の要素に固定することが可能である。特にそれにより回転コネクタ6との或いは回転コネクタ6における捩り強さをもった固定結合(相対回転不能の固定結合)が達成可能である。また図10に図示されたシャフト部分224における捩り強さをもった固定結合が達成可能である。
境界用絶縁体84が、図14及び図15において異なる2つの斜視図として図示されている。境界用絶縁体84は、ほぼ円筒外殻形状の絶縁外殻部分88を有し、該絶縁外殻部分88は、3つの外殻開口部92により部分的に中断されている。軸方向において互いに隣接するスリップリングの絶縁(電気絶縁)のために絶縁ディスク部分74が設けられており、該絶縁ディスク部分74は、ほぼディスク形状で完全に周回し、絶縁外殻部分88よりも大きな外径を有する。規定どおりスリップリングは、軸方向において絶縁外殻部分88上へ差し込まれ、そして絶縁ディスク部分74に対して突き当たる。差し込まれたスリップリングが絶縁外殻部分88上の固定着座を達成するために、絶縁外殻部分88には外殻隆起部260が設けられている。これらの外殻隆起部260は、極めて平坦で長尺で且つ軸方向に配向された隆起部(突起部)として形成されており、絶縁外殻部分88の周部にわたって分配されている。これらの外殻隆起部260は、その他の境界用絶縁体84と共に所定の材料から一部材として製造され、例えば境界用絶縁体84を製造するための射出成形型において既に考慮することが可能である。外殻隆起部260は、特に1mmよりも低い高さを有する。
電気ケーブルを案内するため、そして(境界用絶縁体84を)スリップリングシャフト8上へできるだけ正確な嵌め合い状態で配置して差し込むために、ケーブル路部分94が設けられている。
図14は、ケーブル路部分94上と、絶縁外殻部分88上の一部分とに設けられている周回段差部202を示している。この周回段差部202は、この際、境界用絶縁体84の中心点に関して外側に向かって(即ち半径方向において外側に)配設された周回隆起部である。
図15に示された境界用絶縁体84の他方の側面は、対応の周回段差部262を有する。この対応の周回段差部262は、同様に実質的にケーブル路部分94の縁部上と、絶縁外殻部分88の一部分、即ち絶縁外殻部分88と絶縁ディスク部分74との間の移行領域とに形成されている。この際、対応の周回段差部262は、境界用絶縁体84の中心点の方を向いた(即ち半径方向において内側にある)隆起部である。それにより周回段差部202が対応の周回段差部262に適合され、互いに嵌め合わせることが可能である。
図16は、基本的に図14による境界用絶縁体84を軸方向で上方から見た平面図、即ち周回段差部202を軸方向で上方から見た平面図である。その他、図16からは、絶縁ディスク部分74と絶縁外殻部分88を見ることができる。周回段差部202は、ケーブル路部分94の縁部上と、絶縁外殻部分88の縁部上の一部分とに延在している。開口部エッジ264は、3つの外殻開口部92を示唆している。
図17及び図18は、間隔用絶縁体86を斜視図として示しており、図19では、その軸方向の平面図が示されている。基本的に間隔用絶縁体86は、図14から図16において示されて説明された境界用絶縁体84に類似し、この際、間隔用絶縁体86は、絶縁ディスク部分も外殻開口部ももたない。この実施例の間隔用絶縁体86は、境界用絶縁体84と組み合わせるために設けられおり、つまりスリップリングが境界用絶縁体84の絶縁外殻部分88上へ差し込まれるべき場合であって、該スリップリングが絶縁外殻部分88の軸方向の大きさ(長さ)よりも大きい軸方向の大きさ(長さ)を有する場合である。この場合には、少なくとも1つの間隔用絶縁体86が境界用絶縁体84へ継ぎ足され、つまり間隔用絶縁体86が、その対応の周回段差部262を用い、境界用絶縁体84と、その周回段差部202の領域において互いに嵌め込まれるように継ぎ足される。従って絶縁外殻部分88は、間隔用絶縁体86の外殻部分90だけ延長される。この際、軸方向の長さが十分でない場合には、更なる間隔用絶縁体86を、既に使用されている間隔用絶縁体86へ継ぎ足すことが可能である。この際、そのために一方の間隔用絶縁体86の周回段差部202が、新たに継ぎ足される他方の間隔用絶縁体86の対応の周回段差部262へ継ぎ足される。
ケーブルの電気接続のためには、境界用絶縁体84の外殻開口部92を使用することで事足りる。従って間隔用絶縁体86は、その外殻部分90に開口部はもたない。因みに境界用絶縁体84は、その絶縁ディスク部分74に基づき高い安定性も有し、この高い安定性は、それらの外殻開口部92による万一の安定性喪失に対してこの高い安定性が対抗することにより、外殻開口部92を設けることを支援している。
記述のように間隔用絶縁体86は、境界用絶縁体84とは異なっているが、間隔用絶縁体86は、幾つかの同じ要素ないし同じ部分を有し、即ち周回段差部202と、対応の周回段差部262と、ケーブル路部分94とである。
更に図19では、一部分がXで示されており、該部分XについてA−A線に沿った断面が図20に示されている。従ってその断面図においては、外殻部分90とケーブル路部分94の断面が図示されている。特にケーブル路部分94の断面図は、周回段差部202と対応の周回段差部262の構造を明確に示している。従って外殻部分90の軸方向の大きさ(長さ)を基準にし、周回段差部202は、段差形状の窪み部203により形成され、対応の周回段差部262は、段差形状の突出部263により形成される。この際、2つの絶縁体が互いに嵌め合わされる場合には、段差形状の突出部263が段差形状の窪み部203へ嵌め込まれる。
図21のスリップリング28は、図8に図示されたスリップリングに対応し、ここではまだねじ付き溶接ボルトは装着されていない。また例えば図21の周回面取り部270のような製造技術的な詳細は、異なっていることがある。またスリップリング伝送器の組み立て、特にスリップリング組立体の組み立てのためにスリップリング28は、境界用絶縁体84ないし間隔用絶縁体86の絶縁外殻部分88及び/又は外殻部分90への装着のために設けられている外殻内面部272を有する。つまり外殻内面部272は、図14及び図15による境界用絶縁体84を使用する場合には、外殻隆起部260へ当接する。
伝送すべき電流、従って伝送すべき電力の大きさに応じ、スリップリング28は、様々な軸方向の大きさ(長さ)をもつことが可能であり、つまり図21においては、様々な高さとなる。その他、スリップリング28の構造は、既述のものと変わらない。それに対応し、スリップリング28は、押出成形法により製造可能であり、また所望の長さへカット可能(短縮可能)でもある。
図22は、スリップリング伝送器の回転部分から静止部分へ、従って対応の適用において静止部分から回転部分へ、或いはその逆の関係において、電気グラウンドを接続するための特殊なスリップリング28’を示している。このスリップリング28’は、内側に周回段差部280を有し、従って異なった厚さの外殻領域を有している。スリップリング28’は、グラウンドスリップリング28’と称することもでき、スピナ内の電位により発生することのある補償電流(Ausgleichsstroeme)を、該補償電流が軸受を介して流れ、該軸受を損傷させることを回避することを目的とし、逃がすことを可能とするために必要とされる。
図23は、スリップリング伝送器1の一部分、即ちスリップリング伝送器1の信号ユニット4を示している。この際、信号ユニット4は、図4のものとは異なり、スリップリング伝送器1に取り付けられているが、開いた状態、即ちカバーフードを伴わない状態にある。図23においても斜視図として、回転部分40と静止部分44を見ることができる。この際、静止部分44は、静止部分44のための安定した基本構造を構成するために4つの保持支柱(保持ストラット)41を有する。信号ユニット支柱41と称することもできるこれらの保持支柱41を介し、端面プレート43がスリップリング伝送器1のその他の部分に固定されている。回転部分40は、これらの4つの信号ユニット支柱41の内側で回転する。
信号ユニット支柱41のうち2つ、即ち図23では上側に位置して図示された2つの信号ユニット支柱41は、電子装置ないし端子要素並びにブラシ54を支持する信号ユニット基板45を支持している。この際、信号ユニット基板45は、上方からこれらの両方の上側の信号ユニット支柱41へ信号ユニットねじ47(信号ユニットボルト)を用いてねじ固定(ボルト固定)される。このために信号ユニット支柱41は、固定表面部49を有する。従って信号ユニット支柱41は、横断面においてほぼU字形状であり、この際「U」は閉じられている。つまり信号ユニット支柱41は、一方向において平坦な面部を有し、この面部は、2つのエッジ53により境界付けられており、この面部とは反対側においてこの信号ユニット支柱41は、各々湾曲部51を有する。この際、湾曲部51は、実質的に回転部分40の方へ向けられている。とにかくどのエッジ53も回転部分40の方へは向けられていない。従ってこの表面部上の良好な固定可能性が達成されると同時に、電気的なフラッシュオーバ(閃絡)の危険が最も高い万一のエッジが回転部分40の方へ向けられることはなく、従って前記のようなフラッシュオーバを回避することができる。
信号ユニット4の支柱は、アルミニウムから押出成形される。このことは、図23ないし図4の図示の実施例のためだけに限らず、基本的に提案される。複数の信号ユニット支柱41は、基本的に同一形状であり、この際、図23において上側に示されており、信号ユニット基板45と結合されている信号ユニット支柱41は、他の両方の信号ユニット支柱41に比べ、信号ユニットねじ47を受容するための追加的な穴を有する。従って実質的に押出成形法において1つの支柱を製造することが可能であり、この支柱は、所望の長さにカットされ、そして必要な穴が設けられる。
従って信号ユニット支柱41の(横断面の)輪郭は、半円部を有する四角形であって、つまり四角形のうち2つのエッジだけが設けられている。そのような形状は、製造に手間がかかるが、その理由としては、半円部には比較的多くの加工が必要とされ、例えば対応のフライスややすりがけによる加工が行われる場合には、半円部において粗悪な表面が得られることがあるためである。また両方のエッジが原因で回転部材としての形成は不可能である。しかし湾曲部と平坦な面部とエッジは、上記の理由から必要である。通常、湾曲部において電界強度の過大増加は発生せず、それ故、フラッシュオーバは、主に角の鋭い箇所において発生する。半円部ないし湾曲部は、電圧のかかった回転部分40のスリップリングの方を向いており、この際、場合によりスリップリングと該スリップリングを接地する信号ユニット支柱41との間には電位が生じている。押出成形部材としての製造により、これらの信号ユニット支柱41のこの有利な形状、即ち有利な横断面形状を製造することが可能である。
更に押出成形による製造により、信号ユニット支柱41の長さについて融通性が達成される。信号ユニット4の拡大のために簡単に信号ユニット支柱41の長さを変更することが可能であり、従って信号ユニット4内に複数のリングを有する比較的大きなスリップリング伝送器を実現することも可能である。
更に押出成形法により良好な表面が達成される。特に摩擦破片が表面にこびりつくことはなく、より容易に支柱を整備及び洗浄することが可能である。
更に押出成形のプロセスにおいて、即ちアルミニウム押出成形において、ここで提案されるように、加工物を工場で陽極処理すること、即ち表面を電解槽内で酸化し、それにより比較的厚い酸化膜を作ることが可能である。アルミニウム酸化膜は、電気絶縁のために有効な特性を有する。この際、100μmに至るまでの層厚が可能である。好ましくは、ほぼ20μmの層厚が提案される。このことは、15μmの層厚がすでに500〜600Vの破壊電圧をもち、従って20μmの層厚がこの信号ユニット4のためには良好で且つ十分な絶縁性をもつため、有利である。生支柱、即ち陽極処理前の信号ユニット支柱は、数メートルの長さとしてよく、この状態で陽極処理することが可能である。それにより追加的な手間と費用の僅かな或いは多くはない陽極処理のプロセスが達成可能である。
従って改善され、少なくとも変更されたスリップリング伝送器が提案され、該スリップリング伝送器においては(横断面において)ほぼスター形状のシャフトが提案される。このシャフトは、押出成形形材として特に良く適しており、それによりスケール構成(変倍構成)が可能であり、モジュール構成を可能とし、従って再使用性も可能とする。この種のシャフトは、例えば案内路96のような案内路を作り出し、従ってケーブルの敷設の最適化が可能である。ケーブルの具体的な結束ないし非結束により、熱放散を改善することが可能である。同様に電磁両立性(電気適合性)が改善され、この点に関し、信号ケーブルは、シャフトの中央管内に敷設され、即ち電力ケーブルから離されている。
提案された絶縁体(絶縁ボディ)は、モジュール構成とスケール構成を可能とする。特に(間隔用絶縁体を1つも使用しない場合を含めて)様々な個数の間隔用絶縁体を使用することにより、モジュール構成が可能であり、基本的に複数の絶縁体をシャフト上へ嵌め込むことだけが必要である。また相互に対応する周回段差部により、絶縁体間の絶縁が改善され、このことは、絶縁体が完全に互いに嵌め込み可能であるので、電流の万一の漏れ距離も軽減又は排除する。複数の絶縁体上又は少なくとも幾つかの絶縁体上に小さな隆起部を設けることにより、遊びのないスリップリングの受容が可能とされ、それによりスリップリングの同心性(Rundlauf)を改善することが可能であり、このことは、その寿命の向上にもつながる。
スリップリングは、好ましくは、半製品としてスライドベアリングブロンズブッシュ(Gleitlagerbronzebuchse)を介して製造され、この際、電気ケーブルを接続するために必要な接続部材(端子部材)は、同時にプレス固定可能(anpressbar)である。基本的に様々な接続技術が実現可能である。半製品としてスライドベアリングブッシュを使用することによりスリップリングの比較的高い剛性が達成され、このことは、ひずみ硬化(加工硬化 Kaltverfestigung)を用いた製造によっても支援される。結果として良好な電気特性と共に比較的高い摩耗耐性を達成することが可能である。
例えば35mm、50mm、70mmのような大きな横断面を有する電気ケーブルを接続するためには、様々なバリエーションが提案される。
1つ目のバリエーションは、接続部材(端子部材)をろう付け固定することである。この際、接続部材がスリップリングへろう付け固定され、この部材は、例えばあり溝(Z形溝)のような案内部へ挿入可能であり、規定のポジションにおいてろう付け固定可能である。そしてこの接続部材には、ケーブルが取り入れられ、例えばろう付け固定により固定される。
他の又は追加的なバリエーションは、接続部材(端子部材)を同時にプレス固定(プレス加工)することである。この際、例えば、前述のバリエーションに関して説明された接続部材が、引抜成形されたスリップリングの製造時において同時にプレス固定可能である。それによりろう付けプロセスが省略されるであろう。
更なるバリエーションとして、スライドベアリングブッシュに平坦な取付面が設けられえる。そしてこの平坦な取付面に対し、アーク溶接を用いてねじ付き溶接ボルトを取り付けることが可能である。またこれらのねじ付き溶接ボルトには、ケーブルソケットを用いて各々のケーブルを簡単に取り付けることが可能である。
更に機械的な係合装置(伝動装置)が設けられた、信号ユニットと電力ユニットとの間のインタフェース機構が提案される。この係合装置は、信号ユニットに取り付けられているないし設けられている締付ピンが電力ユニットのブッシュへ挿入されるように構成されている。遊びのない係合は、締付ピンにより達成される。またブッシュは、摩耗部品として設計されており、容易に交換可能であり、即ち対応の穴に嵌め込まれたスリーブにより容易に交換可能である。
更に迅速な整備を可能とするために、電力ユニットのハウジングをクイック締付ロック装置ないしクイックロック装置(Schnellverschluesse)を用いてロック(締結)することが提案される。そのようなクイックロック装置は、追加的にシールのための間隔保持器の機能を含むことも可能である。
同様に予付勢(プリロード)された軸受の使用が提案され、これらの軸受は、定義された軸受負荷、寿命の向上、また同様に遊びのない支承機能をもたらしてくれる。
この際、皿ばねにより、予め定められた予付勢を軸受へ、特に転がり軸受へもたらし、この際、該予付勢は、対応の転がり軸受を予め定められた配置位置へ、即ち所謂「0配置位置」へ強制的にもたらす。それにより高い軸受剛性が達成され、この高い軸受剛性は、傾斜が少ないこと及び/又はトルク支持能力が高いことにより傑出している。そのように高い軸受剛性は、特に信号スリップリング、即ち信号ユニットのスリップリングと、そこに格納されているセンサ機構にとって重要である。
更に信号ユニットのために、片持ち支承機構が提案される。それにより完全に取り外し可能なハウジングの構成が可能であり、このことは、綿密で簡単な整備を可能とする。またここでも、予付勢された軸受が、定義された軸受負荷、寿命の向上、また同様に遊びのない支承機能をもたらしてくれる。
更に見方に応じて「長さ」又は「幅」と称することもできる、固定された軸方向の大きさを有する個々のスリップリングを設けることが提案される。これらの大きさは、例えば3つのバリエーション、即ち3つの固定された軸方向の大きさをもつことが可能であり、例えば29mm、54mm、79mmである。この際、これらの大きさには、それに対応して固定の電流容量、即ち前記の例では、150A、300A、450Aが割り当てられる。
スリップリングのためには、ブロンズ(青銅)から成るスライダベアリング半製品の材料使用が同様に提案される。それにより基本的に別の分野から良く知られた材料が使用可能である。この際、許容可能な電気特性のもと、安定性を対応的に高めることが可能である。
更に2つの異なる絶縁体(絶縁ボディ)が提案され、即ち上述のように境界用絶縁体(リミッタ絶縁体)と間隔用絶縁体(スぺーサ絶縁体)である。境界用絶縁体は、様々な電位を有するスリップリングを分離するために使用することができ、間隔用絶縁体は、様々な幅のスリップリングを受容するために、何個も嵌め込み可能である。この際、絶縁されたケーブル路は、シャフトに沿って提供され、即ち特に既述のケーブル路部分94を用いて提供される。
この際、特に引抜成形され、前記絶縁体のように形状加工(異形加工)されたシャフトが提案される。
ケーブルからスリップリングへの接続は、好ましくは、アーク溶接を用いて取り付けられるねじ付き溶接ボルトを介して行われる。
従って様々な個数のスリップリングと絶縁体とによりモジュール式の電力ユニットが達成可能である。
また連結機構を用いて電力ユニットから信号ユニットを取り外す可能性が提案される。
特に電力スリップリング装置と信号スリップリング装置が電気的且つ機械的な連結機構を介して互いに分離されており、2つの固有のスリップリング装置として設けられているモジュール式のシステムが作られる。更に様々な大きさの電流を伝送するために、複数の内部接続部(内部端子)を1つのスリップリングに固定する可能性がある。この際、対応のケーブルを複数の案内路ないしケーブル路を通してそのスリップリングに供給することが可能であり、対応の絶縁体、特に境界用絶縁体は、そのために複数の開口部、即ち外殻開口部を有する。
特に横断面と本数に関して異なることのある様々な内部ケーブルは、各々のスリップリングにおいて統一した接続部材(端子部材)により取り付けることが可能である。
好ましくは、スリップリングは、引抜成形されたブロンズ半製品(スライドベアリングブロンズとしても既知である)から製造され、適切なリング幅、即ち適切な軸方向の大きさへカットすることが可能である。
好ましくは、スリップリングシャフトとして、引抜成形されたアルミニウムシャフトが提案され、該アルミニウムシャフトは、要求に適合するようにカットされる。
更に少なくとも電力ユニットのために統一したカーボンブラシ保持器が提案され、該カーボンブラシ保持器は、定義された幅を有し、従って要求される電力に適合するよう、対応のスリップリングを使用することが可能であり、即ち要求される電力に適合するよう、カーボンブラシ保持器は、対応のスリップリングに適合されている。
全装置寿命にわたって最適の押圧力を保証するために、ロールバンドスプリングの使用のもと、比較的長いカーボンブラシを受容するためのポケットを有するカーボンブラシ保持器を使用することにより、全装置寿命の向上が可能である。寿命の向上は、軸受内の最適な転動特性を保証するために、場合により同様に予付勢された支承機構の使用により達成することが可能である。好ましくは、比較的多くのグリースが充填された転がり軸受が使用され、それにより潤滑が比較的長期にわたって保証されている。そのために比較的広い温度範囲を有するグリースを使用することが提案され、従って極端な温度がグリースの機能不全をもたらすことはない。
更にスリップリング伝送器の軸受箇所、特に電力ユニットの軸受箇所及び/又は信号ユニットの軸受箇所を、極めて極端な低温を回避するために加熱することが提案される。そのような措置は、特に寒い地域に建てられるか又は少なくとも冬場に寒くなる可能性のある地域に建てられる風力発電装置に使用する場合に有利である。
同様に寿命の向上のためには、引き出され且つひずみ硬化(加工硬化)されたスライドベアリングブッシュ材料(Gleitlagerbuchsenmaterial)から成るスリップリングの使用も寄与し、その理由は、それにより比較的高い耐摩耗性が得られるためである。
良好な熱分布、従って高すぎる温度の回避は、押出成形されたアルミニウムシャフトにおけるケーブル敷設によっても達成される。それにより強い結束状態は存在せず、その理由は、電力ユニットの複数のケーブルは、シャフトの個々の案内路、特に押出成形されたアルミニウムシャフトの個々の案内路において案内され、この際、個々に又は少数のケーブルと組み合わせにより共同でそのような案内路を通るためである。信号ケーブルは、共同で中央管内を通り、従って電力ユニットの電力ケーブルとは分離されている。中央管内の信号ケーブルについては、まだ結束状態を話題にすることができるが、この結束状態は、いずれにせよ電力ケーブルから分離されていることにより弱められている。更に信号ケーブルにおいては、熱発生が少ないものと考えられる。
提案された絶縁体の並列配設により、そして周回段差部と対応の周回段差部とに基づく完全な嵌め込みにより、比較的大きな漏れ距離が得られ、それにより改善された絶縁性が得られる。
アーク溶接を用いてねじ付き溶接ボルトを溶接固定するという提案されたバリエーションは、スリップリングへ入力される熱量が最小であるという可能性をもたらしてくれる。大きすぎる熱入力、従ってひずみ硬化(加工硬化)された対応の箇所を局部的に軟化させるであろう赤熱状態は回避される。
一提案により、絶縁体は、小さな隆起部、特に既述の外殻隆起部260を有し、これらの外殻隆起部260は、該当のスリップリングを差し込む際に、スリップリングが遊びのない状態で受容されるように変形可能である。
更に改善された整備がクイック締付ロック装置ないしクイックロック装置により達成可能であり、それによりスリップリング伝送器の整備対象領域へのアクセス経路を、工具を用いずに迅速に開放することができる。好ましくは、信号ユニットは、ハウジングを周囲からアクセス可能とするために或いはハウジングを完全に取り外し可能とするために、片持ち支承されている。つまり整備のしやすい構造を可能とすることができる。
電力ユニットの回転運動を信号ユニットへ伝達させる信号ユニットと電力ユニットとの間の係合(伝動)は、好ましくは交換可能なブッシュ、即ち所定の穴へ嵌め込まれたスリーブを用いて行われる。ここに摩耗が発生する場合には、このブッシュないしスリーブを容易に交換することが可能である。
1 スリップリング伝送器
2 電力ユニット
4 信号ユニット
6 回転コネクタ
8 スリップリングシャフト
10 電力ユニット軸受
12 電力ユニットの静止部分
14 係合固定部(伝動固定部)
16 接続要素(端子要素)
18 中央管
20 信号ユニット接続領域(信号接続領域)
22 エネルギーケーブル(電力ケーブル)
24 案内路
26 ねじ付き溶接ボルト
28 スリップリング
28’ グラウンドスリップリング
30 ブラシ
32 接続要素(端子要素)
34 信号接続領域
36 係合ピン(伝動ピン)
38 係合ブッシュ(伝動ブッシュ)
40 信号ユニットの回転部分
41 保持支柱(信号ユニット支柱)
42 片持ち支承部
43 端面プレート
44 信号ユニットの静止部分
45 信号ユニット基板
46 カバーフード
47 信号ユニットねじ(信号ユニットボルト)
48 信号プラグ
49 固定表面部
50 信号カウンタプラグ
51 湾曲部
52 スリップリング
53 エッジ
54 ブラシ
56 結合フランジ
58 シールリング
60 シール領域
62 データケーブル
64 データ接続プラグ

70 ハウジング
72 スリップリング組立体
74 絶縁ディスク部分
76 保持器
78 ブラシ受容部
80 固定要素

82 シャフトフランジ
84 境界用絶縁体
86 間隔用絶縁体
88 絶縁外殻部分
90 外殻要素(外殻部分)
92 外殻開口部
94 ケーブル路部分
96 案内路
98 ケーブル路

100 風力発電装置
102 タワー
104 ナセル
106 ロータ
108 ロータブレード
110 スピナ

202 周回段差部

203 窪み部
263 突出部

204 軸方向溝部
206 ケーブルソケット
208 開口部
210 溶接部分
212 取付面
214 ねじ部分

220 固定リング
222 ねじ穴
224 シャフト部分
226 信号ケーブル
228 係合穴
230 係合スリーブ

240 アーム
242 中心軸線
244 結合部分
246 結合連絡部
248 脚部中空空間
250 アーム中空空間
252 ねじ穴

260 外殻隆起部
262 周回段差部
264 開口部エッジ

270 周回面取り部
272 外殻内面部

280 周回段差部
本発明により、請求項1に記載のスリップリング組立体が提案される。
即ち本発明の第1の視点により、静止部分と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器のスリップリング組立体であって、スリップリングと、該スリップリングにスリップ接触する少なくとも1つのスリップ要素との間で電気信号を伝送するための少なくとも1つのスリップリングと、前記少なくとも1つのスリップリングを固定するためのスリップリングシャフトとを含み、前記スリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ前記少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する複数の案内路を有することを特徴とするスリップリング組立体が提供される。
更に本発明の第2の視点により、静止部分と、回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器であって、前記スリップリング組立体を含むことを特徴とするスリップリング伝送器が提供される。
更に本発明の第3の視点により、前記スリップリング組立体におけるスリップリングシャフトであって、該スリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する案内路を有することを特徴とするスリップリングシャフトが提供される。
更に本発明の第4の視点により、前記スリップリング組立体における絶縁体であって、該絶縁体は、スリップリングシャフト上へ差し込むために構成されていることを特徴とする絶縁体が提供される。
更に本発明の第5の視点により、前記スリップリング組立体におけるスリップリングであって、該スリップリングは、前記絶縁体上へ差し込むために提供されていることを特徴とするスリップリングが提供される。
更に本発明の第6の視点により、ナセルと、該ナセルに対して回転可能に備えられた空気力学的ロータとを有する風力発電装置であって、前記スリップリング伝送器を含んでいることを特徴とする風力発電装置が提供される。
尚、本願の特許請求の範囲において付記された図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)静止部分と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器のスリップリング組立体であって、スリップリングと、該スリップリングにスリップ接触する少なくとも1つのスリップ要素、特にブラシとの間で電気信号を伝送するための少なくとも1つのスリップリングと、前記少なくとも1つのスリップリングを固定するためのスリップリングシャフトとを含み、前記スリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ前記少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する複数の案内路を有すること。
(形態2)前記スリップリング組立体において、前記スリップリングシャフト及び/又は前記少なくとも1つのスリップリングは、押出成形法又は引抜成形法により製造されていることが好ましい。
(形態3)前記スリップリング組立体において、前記スリップリングシャフトは、半径方向において外側に向かって延在し且つ溝部が各々の間に位置する複数の支柱部を有し、特に少なくとも3つの支柱部、好ましくは少なくとも6つの支柱部を有し、該支柱部は、特に同一形状であり及び/又は周方向において均等に分配されており、特に前記スリップリングシャフトは、前記回転軸線に対して横方向における断面においてほぼスター形状に形成されていることが好ましい。
(形態4)前記スリップリング組立体において、前記スリップリングシャフトは、更なる電気ケーブルを案内するために、前記回転軸線と一致する縦軸線を有する貫通穴を有することが好ましい。
(形態5)前記スリップリング組立体において、2つのスリップリングを互いに電気的に絶縁するため、及び/又はスリップリングを前記スリップリングシャフトに対して電気的に絶縁するため、及び/又は少なくとも1本の電気ケーブル又は複数の電気ケーブルのうち少なくとも1本を絶縁して前記案内路において案内するために、前記スリップリングシャフト上へ差し込み可能な少なくとも1つの絶縁体が設けられていることが好ましい。
(形態6)前記スリップリング組立体において、前記スリップリングシャフトは、形状部を有し、絶縁体が、前記スリップリングシャフトの前記形状部に適合された対向形状部を有し、該絶縁体は、その対向形状部を用い、軸方向において前記スリップリングシャフトの前記形状部に沿って前記スリップリングシャフト上へ差し込み可能であり、前記形状部と前記対向形状部は、実質的に相対回転不能な結合が得られるように互いに係合することが好ましい。
(形態7)前記スリップリング組立体において、同一形状の横断面を有するが異なる長さないし異なる軸方向の大きさを有する複数の絶縁体が設けられていること、及び/又は、複数の絶縁体が前記スリップリングシャフト上で正確に嵌り合って並べられるように設けられていることが好ましい。
(形態8)前記スリップリング組立体において、前記絶縁体は、隣接する絶縁体の対応の段差付きエッジへ継ぎ足すための段差付きエッジを有することが好ましい。
(形態9)前記スリップリング組立体において、複数の絶縁体のうち少なくとも1つは、半径方向及び軸方向において少なくとも1つのスリップリングを電気絶縁するための境界用絶縁体として設けられており、及び/又は、複数の絶縁体のうち少なくとも1つは、半径方向においてのみ少なくとも1つのスリップリングを電気絶縁するための間隔用絶縁体として設けられており、該間隔用絶縁体は、特に軸方向において2つの境界用絶縁体の間に配設されていることが好ましい。
(形態10)前記スリップリング組立体において、複数の絶縁体が、前記スリップリングシャフト上で組み立てられており、それらが共同し、各々のスリップリングの電気接続のための少なくとも1つの電気ケーブルを案内する少なくとも1つの軸方向のケーブル路を構成し、該少なくとも1つのケーブル路は、前記絶縁体によりその他のスリップリングに対し及び/又は前記スリップリングシャフトに対して電気的に絶縁されており、特に各々前記案内路において延在していることが好ましい。
(形態11)前記スリップリング組立体において、少なくとも1つの隆起部が、少なくとも1つの絶縁体の外側の円筒部分に設けられており、該円筒部分上へ差し込まれたスリップリングの固定着座が達成されることが好ましい。
(形態12)前記スリップリング組立体において、複数の同一形状で互いに交換可能なスリップリング及び/又は複数の同一形状で互いに交換可能な絶縁体が設けられており、特に前記スリップリングシャフト上へ差し込まれていることが好ましい。
(形態13)前記スリップリング組立体において、前記スリップリングは、ブロンズ製のスライドベアリング半製品から製造されており、特に引抜成形又は押出成形されていることが好ましい。
(形態14)前記スリップリング組立体において、電気接続ケーブルを固定するために前記少なくとも1つのスリップリングは、ねじ付き溶接ボルトを有し、前記スリップリングにろう付け固定された接続部材を有し、及び/又は、前記スリップリングは、引抜成形されており、引抜成形時にプレス固定された接続部材を有することが好ましい。
(形態15)前記スリップリング組立体において、軸方向において複数のスリップリング部分が設けられており、各スリップリング部分は、各々電気的に接続されたユニットを構成し、軸方向の大きさの異なるスリップリング部分は、様々な個数の同じ大きさのスリップリングを有し、従って各々のスリップリング部分の各々の軸方向の大きさは、各々使用されるスリップリングの個数により決定され、及び/又は、様々な個数の絶縁体、特に様々な個数の同じ大きさの間隔用絶縁体が設けられていることが好ましい。
(形態16)静止部分と、回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器であって、形態1〜15のいずれか1つに記載のスリップリング組立体を含むこと。
(形態17)前記スリップリング伝送器において、信号ユニット部分と電力ユニット部分が設けられており、該信号ユニット部分と該電力ユニット部分は、各々固定部分と該固定部分に対して回転可能に備えられた部分とを有し、回転可能に備えられた両方の部分は、回転可能に備えられた一方の部分の回転運動が連結要素を介し、回転可能に備えられた他方の部分へ伝達されるように、好ましくは連結要素を介して分離可能に互いに連結されていることが好ましい。
(形態18)前記スリップリング伝送器において、前記電力ユニットにおける前記連結要素は、前記信号ユニットに設けられている対応の係合ピンを受容するための係合ブッシュとして構成されていることが好ましい。
(形態19)前記スリップリング伝送器において、前記電力ユニットは、クイックロック機構を用いて閉じられるハウジングを有すること、及び/又は、前記回転可能に備えられた部分の少なくとも1つは、予付勢された少なくとも1つの軸受を用いて支持されていることが好ましい。
(形態20)形態1〜15のいずれか1つに記載のスリップリング組立体におけるスリップリングシャフトであって、該スリップリングシャフトは、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリングの電気接続のための電気ケーブルを受容する案内路を有すること。
(形態21)前記スリップリングシャフトにおいて、前記スリップリングシャフトは、形態1〜15の少なくとも1つに記載された少なくとも1つの構成要件を有することが好ましい。
(形態22)形態1〜15のいずれか1つに記載のスリップリング組立体における絶縁体であって、該絶縁体は、スリップリングシャフト上へ差し込むために構成されていること。
(形態23)前記絶縁体において、前記絶縁体は、形態1〜15の少なくとも1つに記載された少なくとも1つの構成要件を有することが好ましい。
(形態24)形態1〜15のいずれか1つに記載のスリップリング組立体におけるスリップリングであって、該スリップリングは、形態22又は23に記載の絶縁体上へ差し込むために提供されていること。
(形態25)前記スリップリングにおいて、前記スリップリングは、形態1〜15の少なくとも1つに記載された少なくとも1つの構成要件を有することが好ましい。
(形態26)ナセルと、該ナセルに対して回転可能に備えられた空気力学的ロータとを有する風力発電装置であって、形態16〜19のいずれか1つに記載のスリップリング伝送器を含んでいること。

Claims (26)

  1. 静止部分と回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器のスリップリング組立体であって、
    − スリップリング(28)と、該スリップリングにスリップ接触する少なくとも1つのスリップ要素、特にブラシとの間で電気信号を伝送するための少なくとも1つのスリップリング(28)と、
    − 前記少なくとも1つのスリップリング(28)を固定するためのスリップリングシャフト(8)とを含み、
    前記スリップリングシャフト(8)は、その周部にわたって分配され且つ前記少なくとも1つのスリップリング(28)の電気接続のための電気ケーブルを受容する複数の案内路(96)を有すること
    を特徴とするスリップリング組立体。
  2. 前記スリップリングシャフト(8)及び/又は前記少なくとも1つのスリップリング(28)は、押出成形法又は引抜成形法により製造されていること
    を特徴とする、請求項1に記載のスリップリング組立体。
  3. 前記スリップリングシャフト(8)は、半径方向において外側に向かって延在し且つ溝部(96)が各々の間に位置する複数の支柱部(240)を有し、特に少なくとも3つの支柱部(240)、好ましくは少なくとも6つの支柱部(240)を有し、該支柱部(240)は、特に同一形状であり及び/又は周方向において均等に分配されており、特に前記スリップリングシャフト(8)は、前記回転軸線に対して横方向における断面においてほぼスター形状に形成されていること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載のスリップリング組立体。
  4. 前記スリップリングシャフト(8)は、更なる電気ケーブルを案内するために、前記回転軸線と一致する縦軸線を有する貫通穴(18)を有すること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  5. 2つのスリップリング(28)を互いに電気的に絶縁するため、及び/又はスリップリング(28)を前記スリップリングシャフト(8)に対して電気的に絶縁するため、及び/又は少なくとも1本の電気ケーブル又は複数の電気ケーブルのうち少なくとも1本を絶縁して前記案内路(96)において案内するために、前記スリップリングシャフト(8)上へ差し込み可能な少なくとも1つの絶縁体(84,86)が設けられていること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  6. 前記スリップリングシャフト(8)は、形状部を有し、絶縁体(84,86)が、前記スリップリングシャフト(8)の前記形状部に適合された対向形状部を有し、該絶縁体は、その対向形状部を用い、軸方向において前記スリップリングシャフト(8)の前記形状部に沿って前記スリップリングシャフト(8)上へ差し込み可能であり、前記形状部と前記対向形状部は、実質的に相対回転不能な結合が得られるように互いに係合すること
    を特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  7. 同一形状の横断面を有するが異なる長さないし異なる軸方向の大きさを有する複数の絶縁体(84,86)が設けられていること、及び/又は、複数の絶縁体(84,86)が前記スリップリングシャフト(8)上で正確に嵌り合って並べられるように設けられていること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  8. 前記絶縁体(84,86)は、隣接する絶縁体(84,86)の対応の段差付きエッジ(262)へ継ぎ足すための段差付きエッジ(202)を有すること
    を特徴とする、請求項7に記載のスリップリング組立体。
  9. 複数の絶縁体(84,86)のうち少なくとも1つは、半径方向及び軸方向において少なくとも1つのスリップリング(28)を電気絶縁するための境界用絶縁体(84)として設けられており、及び/又は、複数の絶縁体(84,86)のうち少なくとも1つは、半径方向においてのみ少なくとも1つのスリップリング(28)を電気絶縁するための間隔用絶縁体(86)として設けられており、該間隔用絶縁体(86)は、特に軸方向において2つの境界用絶縁体(84)の間に配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  10. 複数の絶縁体(84,86)が、前記スリップリングシャフト(8)上で組み立てられており、それらが共同し、各々のスリップリング(28)の電気接続のための少なくとも1つの電気ケーブルを案内する少なくとも1つの軸方向のケーブル路(98)を構成し、該少なくとも1つのケーブル路(98)は、前記絶縁体(84,86)によりその他のスリップリング(28)に対し及び/又は前記スリップリングシャフト(8)に対して電気的に絶縁されており、特に各々前記案内路(96)において延在していること
    を特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  11. 少なくとも1つの隆起部(260)が、少なくとも1つの絶縁体(84,86)の外側の円筒部分に設けられており、該円筒部分上へ差し込まれたスリップリング(28)の固定着座が達成されること
    を特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  12. 複数の同一形状で互いに交換可能なスリップリング(28)及び/又は複数の同一形状で互いに交換可能な絶縁体(84,86)が設けられており、特に前記スリップリングシャフト(8)上へ差し込まれていること
    を特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  13. 前記スリップリング(28)は、ブロンズ製のスライドベアリング半製品から製造されており、特に引抜成形又は押出成形されていること
    を特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  14. 電気接続ケーブルを固定するために前記少なくとも1つのスリップリング(28)は、ねじ付き溶接ボルト(26)を有し、前記スリップリング(28)にろう付け固定された接続部材を有し、及び/又は、前記スリップリング(28)は、引抜成形されており、引抜成形時にプレス固定された接続部材を有すること
    を特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  15. 軸方向において複数のスリップリング部分が設けられており、各スリップリング部分は、各々電気的に接続されたユニットを構成し、軸方向の大きさの異なるスリップリング部分は、様々な個数の同じ大きさのスリップリングを有し、従って各々のスリップリング部分の各々の軸方向の大きさは、各々使用されるスリップリングの個数により決定され、及び/又は、様々な個数の絶縁体(84,86)、特に様々な個数の同じ大きさの間隔用絶縁体(86)が設けられていること
    を特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のスリップリング組立体。
  16. 静止部分と、回転軸線の周りで回転する回転部分との間で電気信号を伝送するためのスリップリング伝送器であって、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載のスリップリング組立体(72)を含むこと
    を特徴とするスリップリング伝送器。
  17. 信号ユニット部分(4)と電力ユニット部分(2)が設けられており、該信号ユニット部分(4)と該電力ユニット部分(2)は、各々固定部分と該固定部分に対して回転可能に備えられた部分とを有し、回転可能に備えられた両方の部分は、回転可能に備えられた一方の部分の回転運動が連結要素を介し、回転可能に備えられた他方の部分へ伝達されるように、好ましくは連結要素(36,38)を介して分離可能に互いに連結されていること
    を特徴とする、請求項16に記載のスリップリング伝送器。
  18. 前記電力ユニット(2)における前記連結要素は、前記信号ユニット(4)に設けられている対応の係合ピン(36)を受容するための係合ブッシュ(38)として構成されていること
    を特徴とする、請求項17に記載のスリップリング伝送器。
  19. 前記電力ユニット(2)は、クイックロック機構を用いて閉じられるハウジングを有すること、及び/又は、前記回転可能に備えられた部分の少なくとも1つは、予付勢された少なくとも1つの軸受(10,42)を用いて支持されていること
    を特徴とする、請求項17又は18に記載のスリップリング伝送器。
  20. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のスリップリング組立体におけるスリップリングシャフトであって、
    該スリップリングシャフト(8)は、その周部にわたって分配され且つ少なくとも1つのスリップリング(28)の電気接続のための電気ケーブルを受容する案内路(96)を有すること
    を特徴とするスリップリングシャフト。
  21. 前記スリップリングシャフト(8)は、請求項1〜15の少なくとも一項に記載された少なくとも1つの構成要件を有すること
    を特徴とする、請求項20に記載のスリップリングシャフト。
  22. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のスリップリング組立体における絶縁体であって、
    該絶縁体(84,86)は、スリップリングシャフト(8)上へ差し込むために構成されていること
    を特徴とする絶縁体。
  23. 前記絶縁体(84,86)は、請求項1〜15の少なくとも一項に記載された少なくとも1つの構成要件を有すること
    を特徴とする、請求項22に記載の絶縁体。
  24. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のスリップリング組立体におけるスリップリングであって、
    該スリップリング(28)は、請求項22又は23に記載の絶縁体(84,86)上へ差し込むために提供されていること
    を特徴とするスリップリング。
  25. 前記スリップリング(28)は、請求項1〜15の少なくとも一項に記載された少なくとも1つの構成要件を有すること
    を特徴とする、請求項24に記載のスリップリング。
  26. ナセルと、該ナセルに対して回転可能に備えられた空気力学的ロータとを有する風力発電装置であって、請求項16〜19のいずれか一項に記載のスリップリング伝送器(1)を含んでいること
    を特徴とする風力発電装置。
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