JP2016505382A - エンジンコンポーネントを製造する方法、エンジンコンポーネント、および、アルミニウム合金の使用 - Google Patents

エンジンコンポーネントを製造する方法、エンジンコンポーネント、および、アルミニウム合金の使用 Download PDF

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Abstract

アルミニウム合金が重力鋳造法を使って鋳造される、エンジンコンポーネント、特に、内燃エンジン用ピストンを製造する方法であって、アルミニウム合金は、シリコン:9重量%から10.5重量%以下、ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満、銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満、コバルト:1重量%未満、マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%、鉄:0.1重量%から0.7重量%、マンガン:0.1重量%から0.4重量%、ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、チタン:0.05重量%から0.2重量%未満、リン:0.004重量%から0.008重量%、および残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物の元素を含む方法が説明される。また、少なくとも一部がアルミニウム合金からなるエンジンコンポーネント、特に、内燃エンジン用ピストン、および、エンジンコンポーネント、特に、内燃エンジンのピストンを製造するためのアルミニウム合金の使用が説明される。

Description

本発明は、エンジンコンポーネントを製造および使用する方法に関する。特に、重力鋳造方法を使って鋳造されたアルミニウム合金を有する内燃エンジン用ピストン、アルミニウム合金を少なくとも部分的に有するエンジンコンポーネント、および、このエンジンコンポーネントを製造するためのアルミニウム合金の使用に関する。
近年、経済的かつ環境にやさしい輸送手段に対する要求が高まってきた。それは、高い消費量および排出要求と一致しなければならない。またつねに、できるだけ高い性能およびできるだけ低コストのエンジン設計に対する要求が存在する。より高い内燃温度および内燃圧力で使用可能であり、より高い性能のピストン材料によって製造することが必須であるピストンは、高性能かつ低排出内燃エンジンの開発において決定的な要因である。
内燃エンジン用のピストンは基本的に高い熱抵抗を有し、同時に、できるだけ軽くかつ強固でなければならない。特に重要なのは、マイクロ構造分布、モフォロジー、組成および高い熱抵抗フェーズの熱安定性がどのように構成されるかである。これに関して通常は、気孔率および酸化物の含有率を最小化することで最適化することを考慮している。
求められる材料は、等温疲労強度(HCF)および熱機械的疲労強度(TMF)の両方に関して最適化されなければならない。TMFを最適に構成するために、つねに最高のマイクロ構造が材料に求められる。最高のマイクロ構造は、比較的大きな一次フェーズ(特に初期のシリコン沈殿)において、ミクロ塑性またはマイクロクラックの発生のリスクを減少させ、クラック発生およびクラック成長のリスクも減少させる。
TMFストレスの下で、ピストン材料の寿命をかなり減少させるミクロ塑性および/または、マイクロクラックが比較的大きな一次フェーズで発生する。合金、つまり、マトリクスおよび一次フェーズの個々の成分の膨張率の違いによって、特に、一次シリコン沈殿において、生じやすい。寿命を長くするために、一次フェーズをできるだけ小さく維持することが知られている。
重力鋳造法の使用において、合金元素が導入されるべき濃度の上限値が存在する。もし、この上限値を超えれば、合金の鋳造性能が減少するか、または、鋳造が不可能となる。また、強化元素の濃度が高すぎると、大きな板状の金属間フェーズが形成される。それは疲労強度を劇的に減少させる。
独国特許第4404420A1号は、高温および高い機械的ストレスに曝されるピストンおよびコンポーネントに特に使用される合金を開示する。開示されるアルミニウム合金は、8.0から10.0重量%のシリコン、0.8から2.0重量%のマグネシウム、4.0から5.9重量%の銅、1.0から3.0重量%のニッケル、0.2から0.4重量%のマンガン、0.5重量%未満の鉄、ならびに、アンチモン、ジルコニウム、チタン、ストロンチウム、コバルト、クロム、および、バナジウムから選択された少なくともひとつを有する。これらの元素は、0.3重量%より多く存在し、かつ、これらの元素の合計は0.8重量%未満である。
欧州特許第0924310B1号は、ピストン、特に、内燃エンジン用ピストンを製造するために使用されるアルミニウム/シリコン合金を説明する。アルミニウム合金は以下の組成を有する。10.5から13.5重量%のシリコン、2.0から4.0重量%未満の銅、0.8から1.5重量%のマグネシウム、0.5から2.0重量%のニッケル、0.3から0.9重量%のコバルト、少なくとも20ppmのリン、および、0.05から0.2重量%のチタン、または、0.2重量%以下のジルコニウムおよび/または0.2重量%以下のバナジウムのいずれかと、残りはアルミニウムおよび除去不能な不純物である。
国際公開第00/71767A1号は、例えば、頑丈なピストンまたは内燃エンジン内で使用する他の部品などの高温での応用に適したアルミニウム合金を説明する。アルミニウム合金は、6.0から14.0重量%のシリコン、3.0から8.0重量%の銅、0.01から0.8重量%の鉄、0.5から1.5重量%のマグネシウム、0.05から1.2重量%のニッケル、0.01から1.0重量%のマンガン、0.05から1.2重量%のチタン、0.05から1.2重量%のジルコニウム、0.05から1.2重量%のバナジウム、0.001から0.10重量%のストロンチウム、残りはアルミニウムの元素組成からなる。
独国特許第10333103B3号は、アルミニウム鋳造合金から製造されたピストンを開示する。当該アルミニウム鋳造合金は、0.2重量%以下のマグネシウム、0.05から0.3重量%のチタン、10から21重量%のシリコン、2から3.5重量%の銅、0.1から0.7重量%の鉄、1から3重量%のニッケル、0.001から0.02重量%のリン、0.02から0.3重量%のジルコニウム、残りはアルミニウムおよび不純物を含む。また、ピストン内に存在する非金属物質の大きさは100μm未満であると記載されている。
欧州特許第1975262B1号は、アルミニウム鋳造合金を説明する。当該アルミニウム鋳造合金は、6から9重量%のシリコン、1.2から2.5重量%の銅、0.2から0.6重量%のマグネシウム、0.2から3重量%のニッケル、0.1から0.7重量%の鉄、0.1から0.7重量%のマンガン、0.901から0.5重量%のバナジウム、および、0.003から0.05重量%のストロンチウム、0.02から0.2重量%のアンチモン、および、0.001から0.03重量%のナトリウムの一つ以上を含む。チタンとジルコニウムの合計は0.5重量%未満であり、合計が100%に設定された場合の残りは、アルミニウムおよび不純物である。
国際公開第2010/025919A2号は、内燃機関エンジンのピストンを製造するための方法を説明する。ピストンブランクは比例する量の銅を添加しながらアルミニウム/シリコン合金から鋳造され、その後フィニッシュされる。したがって、最大5.5重量%のアルミニウム/シリコン合金に対して比例する量の銅、比例する量のチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)および/またはバナジウム(V)が、アルミニウム/シリコン合金内に混合され、すべての成分の合計が100%となる。
独国特許第102011083969号は、エンジンコンポーネントを製造するための方法に関し、特に、アルミニウム合金が重力鋳造法を使って鋳造される内燃エンジン用のピストンに関し、また、アルミニウム合金を少なくとも部分的に含むエンジンコンポーネントに関し、および、エンジンコンポーネントを製造するためのアルミニウム合金の使用に関する。アルミニウム合金は、6から10重量%のシリコン、1.2から2重量%のニッケル、8から10重量%の銅、0.5から1.5重量%のマグネシウム、0.1から0.7重量%の鉄、0.1から0.4重量%のマンガン、0.2から0.4重量%のジルコニウム、0.1から0.3重量%のバナジウム、0.1から0.5重量%のチタン、残りはアルミニウムおよび除去不能な不純物を含む。この合金は好適には、30ppm未満のリンを有する。
本願発明のひとつの目的は、重力鋳造法を使って高い熱抵抗を有するエンジンコンポーネントを生成するべく、重力鋳造方法を使って鋳造されるアルミニウム合金、特に、内燃エンジン用のピストンであるエンジンコンポーネントを製造する方法を与えることである。
この目的は、請求項1に記載の方法によって解決される。また本願発明の好適な実施形態はその従属項から明らかである。
本願発明の他の目的は、高い熱抵抗を有し、少なくとも部分的にアルミニウム合金を有する、特に、内燃エンジン用のピストンエンジンコンポーネントを与えることである。
この目的は請求項8に記載の発明主題によって解決される。さらに好適な実施形態はその従属項から明らかである。
本願発明に従う方法において、アルミニウム合金は、
シリコン:9重量%から10.5重量%以下
ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満
銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満
コバルト:1重量%未満
マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%
鉄:0.1重量%から0.7重量%
マンガン:0.1重量%から0.4重量%
ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満
バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満
チタン:0.05重量%から0.2重量%未満
リン:0.004重量%から0.008重量%
残りは、アルミニウムおよび避けられない不純物
の元素を含む。
アルミニウム合金は、好適には、約9から約10.5以下、さらに好適には、約10未満、特に好適には約9.5未満、または、さらに好適には、約9.5から約10.5重量%のシリコンと、
好適には約2.3より大きい、さらに好適には約3より大きく約3.5未満、またはさらに好適には約2.5からより好適には約2.9から約3重量%のニッケルと、
好適には約3.8より大きい、さらに好適には約4より大きく、特に好適には約4.8より大きく約5.2まで、またはさらに好適には約3.7より大きく約5未満、特に好適には4未満、またはさらに好適には約4であり、特に好適には約4.1から約4.6重量%の銅と、
好適には、約0.5より大きく、さらに好適には約0.9より大きく、約1重量%未満のコバルトと、
好適には約0.5、さらに好適には約0.6より大きく、特に約0.7から約1.5未満で、さらに好適には約0.8未満、さらに好適には約1より大きく、さらに好適には約1.3より大きく、約1.5重量%以下のマグネシウムと、
好適には約0.5より大きく、さらに好適には約0.6より大きく約0.7以下、または、さらに好適には約0.45から約0.5重量%以下の鉄と、
好適には約0.1から約0.2未満、またはさらに好適には約0.25より大きく約0.4重量%以下のマンガンと、
好適には約0.12から、さらに好適には約0.13から約0.19重量%のジルコニウムと、
好適には約0.12から約0.14重量%のバナジウムと、
好適には約0.05から約0.15未満、または、さらに好適には約0.11、特に好適には約0.12より大きく、約0.13重量%未満のチタンと、
好適には約0.005から約0.006重量%のリンとを含む。
選択したアルミニウム合金により、重力鋳造法を使ってエンジンコンポーネントを製造することが可能になる。それは、精密度の高いプロポーション分布と、高温耐性、熱安定性フェーズおよび精密マイクロ構造を有する。本願発明に従う合金を選択することで、例えば、酸化時または一次フェーズにおけるクラック発生およびクラック成長の感受性、TMF−HCF寿命が、ピストンおよび類似のエンジンコンポーネントを製造するための周知の方法に比べて減少する。
本願発明に従う合金、特に、比較的低いシリコン含有量は、本願発明に従って製造されたピストンの高い熱ストレスがかかる少なくともボウルリム領域において、比較的低くかつより精密な一次シリコンを導く。その結果、合金は本願発明に従って製造されるピストンの特に良好な特性を導く。高い熱抵抗のエンジンコンポーネントは、重力鋳造方法を使って製造可能となる。本願発明に従う銅、ジルコニウム、バナジウム、および、チタンの比率は、特に、ジルコニウム、バナジウムおよびチタンの比較的高い比率は、大きな板状の金属間フェーズを生じさせることなく、沈殿物を強化する有利なプロポーションを製造する。本願発明に従うコバルトおよびニッケルのプロポーションは、合金の熱抵抗を増加させるためにさらに有利である。それにより、ニッケルは熱的に安定な金属間フェーズを形成するのに寄与する。また、コバルトは硬度を増加させ、一般に合金の強度を増加させる。核形成剤としてのリンは、一次シリコン沈殿物ができるだけ精密かつ均一に分布するように沈殿することを保証するのを助ける。
アルミニウム合金は、好適には、0.6重量%から0.8重量%のマグネシウムを有する。それは、好適な濃度範囲において、過度の酸素形成を生じさせることなく特に二次強化フェーズの有効な形成に寄与する。合金は、さらに、付加的または代替的に、好適には0.4重量%から0.6重量%の鉄を有する。これは、鋳造モールド内の合金の接着性を減少させる。それにより、板状フェーズの形成は、上述した濃度範囲に制限されたままとなる。
アルミニウム合金中のマンガンに対する鉄の重量比率は、多くても約5:1が有利であり、好適には、約2.5:1である。この実施形態において、アルミニウム合金は、マンガンの一部に対して多くとも5部の鉄を含み、好適には一部のマンガンに対して約2.5部の鉄を有する。エンジンコンポーネントの特に有利な強度特性はこの比率によって達成される。
より好適には、ニッケルおよびコバルトの合計は、2.0重量%より大きく、3.8重量%未満である。したがって下限値は合金の有利な強度を保証し、上限値は精密なマイクロ構造を有利に保証し、かつ、強度を減少させる板状フェーズの形成を防止する。
アルミニウム合金は、有利なことに、特に、高いストレスがかかるボウルリム領域において、低含有率の気孔および含有物、および/または、微量のシリコンを含む精密なマイクロ構造を有する。低含有率の気孔は、好適には、0.01%の気孔率として理解される。少量の一次シリコンは1%未満として理解される。精密なマイクロ構造はさらに有利には、一次シリコンの平均長が約5μm未満であり、その最大長が約1μm未満である。また、金属間フェーズおよび/または一次沈殿物は、約30μm、多くても50μm未満の平均長を有する。
アルミニウム合金にとって、特にボウルリム領域において、シリコン沈殿の面積平均値が、約100μm未満で、および/または、金属間フェーズの面積平均値が約200μm未満であることは、さらに好適である。
アルミニウム合金のマイクロ構造の特性は、定量的マイクロ構造解析によって好適に得られる。この目的のために金属組織断面がまず準備され、特に、技術的に重要なボウルリム領域に対応する顕微鏡写真が光学顕微鏡を使って撮られる。倒立光学顕微鏡が代わりに使用されてもよい。個々の画像は、定義された大きさで取られ、コンピュータによって、ある面積(例えば、5.5mm×4.1mm)に組み立てられる。特定フェーズの領域および領域プロポーションは画像処理ソフトウエアによって決定される。
精密なマイクロ構造は、熱機械的疲労強度を改善するのに特に寄与する。一次フェーズのサイズを制限することは、クラックの発生および成長の感度を減少させることができる。したがって、TMF−HCF寿命を有意に増加させる。気孔および含有物のノッチ効果により、その含有量を低く保つことがさらに有利である。
本願発明に従うエンジンコンポーネント、特に、内燃エンジンのピストンは、少なくともひとつの上述したアルミニウム合金からなる。本願発明のさらなる態様は、エンジンコンポーネントの製造用に上述したアルミニウム合金の使用にある。開示されたアルミニウム合金は重量鋳造法を使って特に処理される。
実施例
上述したアルミニウム合金の実施例である合金1は、10.5重量%のシリコン、3重量%のニッケル、4.1重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.5重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.13重量%のジルコニウム、0.12重量%のバナジウム、0.13重量%のチタン、および、0.006重量%のリンを有する。合金2は、9.5重量%のシリコン、2.9重量%のニッケル、4.0重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.45重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.12重量%のジルコニウム、0.12重量%のバナジウム、0.12重量%のチタン、および、0.006重量%のリンを有する。合金3は、9.5重量%のシリコン、2.5重量%のニッケル、4.6重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.45重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.19重量%のジルコニウム、0.14重量%のバナジウム、0.11重量%のチタン、および、0.005重量%のリンを有する。それぞれの例において、残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物である。
独国特許第4404420A1明細書 欧州特許第0924310B1号明細書 国際公開第00/71767A1号 独国特許第10333103B3号明細書 欧州特許第1975262B1号明細書 国際公開第2010/025919A2号 独国特許第102011083969号明細書
本発明は、エンジンコンポーネントを製造および使用する方法に関する。特に、重力鋳造方法を使って鋳造されたアルミニウム合金を有する内燃エンジン用ピストン、アルミニウム合金を少なくとも部分的に有するエンジンコンポーネント、および、このエンジンコンポーネントを製造するためのアルミニウム合金の使用に関する。
近年、経済的かつ環境にやさしい輸送手段に対する要求が高まってきた。それは、高い消費量および排出要求と一致しなければならない。またつねに、できるだけ高い性能およびできるだけ低コストのエンジン設計に対する要求が存在する。より高い内燃温度および内燃圧力で使用可能であり、より高い性能のピストン材料によって製造することが必須であるピストンは、高性能かつ低排出内燃エンジンの開発において決定的な要因である。
内燃エンジン用のピストンは基本的に高い熱抵抗を有し、同時に、できるだけ軽くかつ強固でなければならない。特に重要なのは、マイクロ構造分布、モフォロジー、組成および高い熱抵抗フェーズの熱安定性がどのように構成されるかである。これに関して通常は、気孔率および酸化物の含有率を最小化することで最適化することを考慮している。
求められる材料は、等温疲労強度(HCF)および熱機械的疲労強度(TMF)の両方に関して最適化されなければならない。TMFを最適に構成するために、つねに最高のマイクロ構造が材料に求められる。最高のマイクロ構造は、比較的大きな一次フェーズ(特に初期のシリコン沈殿)において、ミクロ塑性またはマイクロクラックの発生のリスクを減少させ、クラック発生およびクラック成長のリスクも減少させる。
TMFストレスの下で、ピストン材料の寿命をかなり減少させるミクロ塑性および/または、マイクロクラックが比較的大きな一次フェーズで発生する。合金、つまり、マトリクスおよび一次フェーズの個々の成分の膨張率の違いによって、特に、一次シリコン沈殿において、生じやすい。寿命を長くするために、一次フェーズをできるだけ小さく維持することが知られている。
重力鋳造法の使用において、合金元素が導入されるべき濃度の上限値が存在する。もし、この上限値を超えれば、合金の鋳造性能が減少するか、または、鋳造が不可能となる。また、強化元素の濃度が高すぎると、大きな板状の金属間フェーズが形成される。それは疲労強度を劇的に減少させる。
独国特許第4404420A1号は、高温および高い機械的ストレスに曝されるピストンおよびコンポーネントに特に使用される合金を開示する。開示されるアルミニウム合金は、8.0から10.0重量%のシリコン、0.8から2.0重量%のマグネシウム、4.0から5.9重量%の銅、1.0から3.0重量%のニッケル、0.2から0.4重量%のマンガン、0.5重量%未満の鉄、ならびに、アンチモン、ジルコニウム、チタン、ストロンチウム、コバルト、クロム、および、バナジウムから選択された少なくともひとつを有する。これらの元素は、0.3重量%より多く存在し、かつ、これらの元素の合計は0.8重量%未満である。
欧州特許第0924310B1号は、ピストン、特に、内燃エンジン用ピストンを製造するために使用されるアルミニウム/シリコン合金を説明する。アルミニウム合金は以下の組成を有する。10.5から13.5重量%のシリコン、2.0から4.0重量%未満の銅、0.8から1.5重量%のマグネシウム、0.5から2.0重量%のニッケル、0.3から0.9重量%のコバルト、少なくとも20ppmのリン、および、0.05から0.2重量%のチタン、または、0.2重量%以下のジルコニウムおよび/または0.2重量%以下のバナジウムのいずれかと、残りはアルミニウムおよび除去不能な不純物である。
国際公開第00/71767A1号は、例えば、頑丈なピストンまたは内燃エンジン内で使用する他の部品などの高温での応用に適したアルミニウム合金を説明する。アルミニウム合金は、6.0から14.0重量%のシリコン、3.0から8.0重量%の銅、0.01から0.8重量%の鉄、0.5から1.5重量%のマグネシウム、0.05から1.2重量%のニッケル、0.01から1.0重量%のマンガン、0.05から1.2重量%のチタン、0.05から1.2重量%のジルコニウム、0.05から1.2重量%のバナジウム、0.001から0.10重量%のストロンチウム、残りはアルミニウムの元素組成からなる。
独国特許第10333103B3号は、アルミニウム鋳造合金から製造されたピストンを開示する。当該アルミニウム鋳造合金は、0.2重量%以下のマグネシウム、0.05から0.3重量%のチタン、10から21重量%のシリコン、2から3.5重量%の銅、0.1から0.7重量%の鉄、1から3重量%のニッケル、0.001から0.02重量%のリン、0.02から0.3重量%のジルコニウム、残りはアルミニウムおよび不純物を含む。また、ピストン内に存在する非金属物質の大きさは100μm未満であると記載されている。
欧州特許第1975262B1号は、アルミニウム鋳造合金を説明する。当該アルミニウム鋳造合金は、6から9重量%のシリコン、1.2から2.5重量%の銅、0.2から0.6重量%のマグネシウム、0.2から3重量%のニッケル、0.1から0.7重量%の鉄、0.1から0.7重量%のマンガン、0.901から0.5重量%のバナジウム、および、0.003から0.05重量%のストロンチウム、0.02から0.2重量%のアンチモン、および、0.001から0.03重量%のナトリウムの一つ以上を含む。チタンとジルコニウムの合計は0.5重量%未満であり、合計が100%に設定された場合の残りは、アルミニウムおよび不純物である。
国際公開第2010/025919A2号は、内燃機関エンジンのピストンを製造するための方法を説明する。ピストンブランクは比例する量の銅を添加しながらアルミニウム/シリコン合金から鋳造され、その後フィニッシュされる。したがって、最大5.5重量%のアルミニウム/シリコン合金に対して比例する量の銅、比例する量のチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)および/またはバナジウム(V)が、アルミニウム/シリコン合金内に混合され、すべての成分の合計が100%となる。
独国特許第102011083969号は、エンジンコンポーネントを製造するための方法に関し、特に、アルミニウム合金が重力鋳造法を使って鋳造される内燃エンジン用のピストンに関し、また、アルミニウム合金を少なくとも部分的に含むエンジンコンポーネントに関し、および、エンジンコンポーネントを製造するためのアルミニウム合金の使用に関する。アルミニウム合金は、6から10重量%のシリコン、1.2から2重量%のニッケル、8から10重量%の銅、0.5から1.5重量%のマグネシウム、0.1から0.7重量%の鉄、0.1から0.4重量%のマンガン、0.2から0.4重量%のジルコニウム、0.1から0.3重量%のバナジウム、0.1から0.5重量%のチタン、残りはアルミニウムおよび除去不能な不純物を含む。この合金は好適には、30ppm未満のリンを有する。
特開2004−256873号は、9.5重量%から11.5重量%のシリコン、5.0から7.0%の銅、3.5から5.5%のニッケル、0.55から1.5%のマグネシウム、0.003から0.1%のリン、および、0.15から0.7%の鉄、並びに、必要であれば、0.005から0.3%のチタン、0.02から0.3%のジルコニウム、0.02から0.3%のバナジウム、0.001から0.1%のホウ素、および、0.1から0.7%のマンガンの少なくともひとつ、残りはアルミニウムを含む合金を開示している。
特開2000−204428号は、11から16%のシリコン、0.5から2.0%のマグネシウム、3から7%の銅、3から7%のニッケル、0.2から1.5%の鉄、0.2から1.0%のマンガン、0.003から0.015%のリンおよび0.002%以下のカルシウム、したがって、不純物を0.2%以下の含有量で含むアルミニウム合金から作成されたピストンに関する。さらに、0.01から0.3%のチタン、0.0001から0.03%のホウ素、0.01から0.3%のクロム、0.01から0.3%のジルコニウム、または、同様の元素が含まれてよい。
最後に、特開平8−134577号は、1から7%の銅、10から16%のシリコン、0.3から2%のマグネシウム、0.5から2%の鉄、0.1から4%のマンガン、0.01から0.3%のチタン、0.001から0.02%のリン、0.0001から0.02%のカルシウム、並びに、必要であれば、0.2から6%のニッケルを含むアルミニウム合金を説明している。
本願発明のひとつの目的は、重力鋳造法を使って高い熱抵抗を有するエンジンコンポーネントを生成するべく、重力鋳造方法を使って鋳造されるアルミニウム合金、特に、内燃エンジン用のピストンであるエンジンコンポーネントを製造する方法を与えることである。
この目的は、請求項1に記載の方法によって解決される。また本願発明の好適な実施形態はその従属項から明らかである。
本願発明の他の目的は、高い熱抵抗を有し、少なくとも部分的にアルミニウム合金を有する、特に、内燃エンジン用のピストンエンジンコンポーネントを与えることである。
この目的は請求項8に記載の発明主題によって解決される。さらに好適な実施形態はその従属項から明らかである。
本願発明に従う方法において、アルミニウム合金は、
シリコン:9重量%から10.5重量%以下
ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満
銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満
コバルト:1重量%未満
マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%
鉄:0.1重量%から0.7重量%
マンガン:0.1重量%から0.4重量%
ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満
バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満
チタン:0.05重量%から0.2重量%未満
リン:0.004重量%から0.008重量%
の元素を含む。
アルミニウム合金は、好適には、約9から約10.5以下、さらに好適には、約10未満、特に好適には約9.5未満、または、さらに好適には、約9.5から約10.5重量%のシリコンと、
好適には約2.3より大きい、さらに好適には約3より大きく約3.5未満、またはさらに好適には約2.5からより好適には約2.9から約3重量%のニッケルと、
好適には約3.8より大きい、さらに好適には約4より大きく、特に好適には約4.8より大きく約5.2まで、またはさらに好適には約3.7より大きく約5未満、特に好適には4未満、またはさらに好適には約4であり、特に好適には約4.1から約4.6重量%の銅と、
好適には、約0.5より大きく、さらに好適には約0.9より大きく、約1重量%未満のコバルトと、
好適には約0.5、さらに好適には約0.6より大きく、特に約0.7から約1.5未満で、さらに好適には約0.8未満、さらに好適には約1より大きく、さらに好適には約1.3より大きく、約1.5重量%以下のマグネシウムと、
好適には約0.5より大きく、さらに好適には約0.6より大きく約0.7以下、または、さらに好適には約0.45から約0.5重量%以下の鉄と、
好適には約0.1から約0.2未満、またはさらに好適には約0.25より大きく約0.4重量%以下のマンガンと、
好適には約0.12から、さらに好適には約0.13から約0.19重量%のジルコニウムと、
好適には約0.12から約0.14重量%のバナジウムと、
好適には約0.05から約0.15未満、または、さらに好適には約0.11、特に好適には約0.12より大きく、約0.13重量%未満のチタンと、
好適には約0.005から約0.006重量%のリンとを含む。
選択したアルミニウム合金により、重力鋳造法を使ってエンジンコンポーネントを製造することが可能になる。それは、精密度の高いプロポーション分布と、高温耐性、熱安定性フェーズおよび精密マイクロ構造を有する。本願発明に従う合金を選択することで、例えば、酸化時または一次フェーズにおけるクラック発生およびクラック成長の感受性、TMF−HCF寿命が、ピストンおよび類似のエンジンコンポーネントを製造するための周知の方法に比べて減少する。
本願発明に従う合金、特に、比較的低いシリコン含有量は、本願発明に従って製造されたピストンの高い熱ストレスがかかる少なくともボウルリム領域において、比較的低くかつより精密な一次シリコンを導く。その結果、合金は本願発明に従って製造されるピストンの特に良好な特性を導く。高い熱抵抗のエンジンコンポーネントは、重力鋳造方法を使って製造可能となる。本願発明に従う銅、ジルコニウム、バナジウム、および、チタンの比率は、特に、ジルコニウム、バナジウムおよびチタンの比較的高い比率は、大きな板状の金属間フェーズを生じさせることなく、沈殿物を強化する有利なプロポーションを製造する。本願発明に従うコバルトおよびニッケルのプロポーションは、合金の熱抵抗を増加させるためにさらに有利である。それにより、ニッケルは熱的に安定な金属間フェーズを形成するのに寄与する。また、コバルトは硬度を増加させ、一般に合金の強度を増加させる。核形成剤としてのリンは、一次シリコン沈殿物ができるだけ精密かつ均一に分布するように沈殿することを保証するのを助ける。
アルミニウム合金は、好適には、0.6重量%から0.8重量%のマグネシウムを有する。それは、好適な濃度範囲において、過度の酸素形成を生じさせることなく特に二次強化フェーズの有効な形成に寄与する。合金は、さらに、付加的または代替的に、好適には0.4重量%から0.6重量%の鉄を有する。これは、鋳造モールド内の合金の接着性を減少させる。それにより、板状フェーズの形成は、上述した濃度範囲に制限されたままとなる。
アルミニウム合金中のマンガンに対する鉄の重量比率は、多くても約5:1が有利であり、好適には、約2.5:1である。この実施形態において、アルミニウム合金は、マンガンの一部に対して多くとも5部の鉄を含み、好適には一部のマンガンに対して約2.5部の鉄を有する。エンジンコンポーネントの特に有利な強度特性はこの比率によって達成される。
より好適には、ニッケルおよびコバルトの合計は、2.0重量%より大きく、3.8重量%未満である。したがって下限値は合金の有利な強度を保証し、上限値は精密なマイクロ構造を有利に保証し、かつ、強度を減少させる板状フェーズの形成を防止する。
アルミニウム合金は、有利なことに、特に、高いストレスがかかるボウルリム領域において、低含有率の気孔および含有物、および/または、微量のシリコンを含む精密なマイクロ構造を有する。低含有率の気孔は、好適には、0.01%の気孔率として理解される。少量の一次シリコンは1%未満として理解される。精密なマイクロ構造はさらに有利には、一次シリコンの平均長が約5μm未満であり、その最大長が約1μm未満である。また、金属間フェーズおよび/または一次沈殿物は、約30μm、多くても50μm未満の平均長を有する。
アルミニウム合金にとって、特にボウルリム領域において、シリコン沈殿の面積平均値が、約100μm未満で、および/または、金属間フェーズの面積平均値が約200μm未満であることは、さらに好適である。
アルミニウム合金のマイクロ構造の特性は、定量的マイクロ構造解析によって好適に得られる。この目的のために金属組織断面がまず準備され、特に、技術的に重要なボウルリム領域に対応する顕微鏡写真が光学顕微鏡を使って撮られる。倒立光学顕微鏡が代わりに使用されてもよい。個々の画像は、定義された大きさで取られ、コンピュータによって、ある面積(例えば、5.5mm×4.1mm)に組み立てられる。特定フェーズの領域および領域プロポーションは画像処理ソフトウエアによって決定される。
精密なマイクロ構造は、熱機械的疲労強度を改善するのに特に寄与する。一次フェーズのサイズを制限することは、クラックの発生および成長の感度を減少させることができる。したがって、TMF−HCF寿命を有意に増加させる。気孔および含有物のノッチ効果により、その含有量を低く保つことがさらに有利である。
本願発明に従うエンジンコンポーネント、特に、内燃エンジンのピストンは、少なくともひとつの上述したアルミニウム合金からなる。本願発明のさらなる態様は、エンジンコンポーネントの製造用に上述したアルミニウム合金の使用にある。開示されたアルミニウム合金は重量鋳造法を使って特に処理される。
実施例
上述したアルミニウム合金の実施例である合金1は、10.5重量%のシリコン、3重量%のニッケル、4.1重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.5重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.13重量%のジルコニウム、0.12重量%のバナジウム、0.13重量%のチタン、および、0.006重量%のリンを有する。合金2は、9.5重量%のシリコン、2.9重量%のニッケル、4.0重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.45重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.12重量%のジルコニウム、0.12重量%のバナジウム、0.12重量%のチタン、および、0.006重量%のリンを有する。合金3は、9.5重量%のシリコン、2.5重量%のニッケル、4.6重量%の銅、0.7重量%のマグネシウム、0.45重量%の鉄、0.2重量%のマンガン、0.19重量%のジルコニウム、0.14重量%のバナジウム、0.11重量%のチタン、および、0.005重量%のリンを有する。それぞれの例において、残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物である。
独国特許第4404420A1明細書 欧州特許第0924310B1号明細書 国際公開第00/71767A1号 独国特許第10333103B3号明細書 欧州特許第1975262B1号明細書 国際公開第2010/025919A2号 独国特許第102011083969号明細書 特開2004−256873号公報 特開2000−204428号公報 特開平8−134577号公報

Claims (15)

  1. アルミニウム合金が重力鋳造法を使って鋳造される、エンジンコンポーネント、特に、内燃エンジン用ピストンを製造する方法であって、
    前記アルミニウム合金は、
    シリコン:9重量%から10.5重量%以下、
    ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満、
    銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満、
    コバルト:1重量%未満、
    マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%、
    鉄:0.1重量%から0.7重量%、
    マンガン:0.1重量%から0.4重量%、
    ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    チタン:0.05重量%から0.2重量%未満、
    リン:0.004重量%から0.008重量%、および
    残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物
    の元素を備える、方法。
  2. 前記アルミニウム合金は、好適には、0.6重量%から0.8重量%のマグネシウムを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルミニウム合金は、好適には、0.4重量%から0.6重量%の鉄を含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記アルミニウム合金中のマンガンに対する鉄の重量比は、多くても約5:1であり、好適には、約2.5:1である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ニッケルと前記コバルトの合計は、好適には、2.0重量%より大きく、3.8重量%未満である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 特にボウルリム領域において、前記アルミニウム合金は低含有量の気孔および含有物、および/または、微量の一次シリコンを含む精密マイクロ構造を有し、気孔率は0.01%および/または一次シリコンの含有率は1%未満であり、前記一次シリコンは5μm未満の平均長を有し、および/または、10μm未満の最大長を有し、金属間フェーズおよび/または一次沈殿物は30μm未満の平均長を有し、および/または、50μm未満の最大長を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 特に前記ボウルリム領域において前記アルミニウム合金は、面積平均値が約100μm未満のシリコン沈殿物領域、および/または、面積平均値が約200μm未満の金属間フェーズ領域を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 少なくとも一部がアルミニウム合金からなるエンジンコンポーネント、特に、内燃エンジン用ピストンであって、
    前記アルミニウム合金は、
    シリコン:9重量%から10.5重量%以下、
    ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満、
    銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満、
    コバルト:1重量%未満、
    マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%、
    鉄:0.1重量%から0.7重量%、
    マンガン:0.1重量%から0.4重量%、
    ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    チタン:0.05重量%から0.2重量%未満、
    リン:0.004重量%から0.008重量%、および
    残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物
    の元素を備える、内燃エンジン用ピストン。
  9. 前記アルミニウム合金は、好適には、0.6重量%から0.8重量%のマグネシウムを含む、ことを特徴とする請求項8に記載のピストン。
  10. 前記アルミニウム合金は、好適には、0.4重量%から0.6重量%の鉄を含む、ことを特徴とする請求項8または9に記載のピストン。
  11. 前記アルミニウム合金中のマンガンに対する鉄の重量比は、多くても約5:1であり、好適には約2.5:1である、請求項8から10のいずれか一項に記載のピストン。
  12. 前記ニッケルと前記コバルトの合計は、好適には、2.0重量%より大きく、3.8重量%未満である、請求項8から11のいずれか一項に記載のピストン。
  13. 特にボウルリム領域において、前記アルミニウム合金は低含有量の気孔および含有物、および/または、微量の一次シリコンを含む精密マイクロ構造を有し、気孔率は0.01%および/または一次シリコンの含有率は1%未満であり、前記一次シリコンは5μm未満の平均長を有し、および/または、10μm未満の最大長を有し、金属間フェーズおよび/または一次沈殿物は30μm未満の平均長を有し、および/または、50μm未満の最大長を有する、請求項8から12のいずれか一項に記載のピストン。
  14. 特に前記ボウルリム領域において前記アルミニウム合金は、面積平均値が約100μm未満のシリコン沈殿物領域、および/または、面積平均値が約200μm未満の金属間フェーズ領域を有する、請求項8から13のいずれか一項に記載のピストン。
  15. エンジンコンポーネント、特に、内燃エンジン用ピストンを製造するためのアルミニウム合金の使用であって、
    前記アルミニウム合金は、
    シリコン:9重量%から10.5重量%以下、
    ニッケル:2.0重量%より大きく、3.5重量%未満、
    銅:3.7重量%より大きく、5.2重量%未満、
    コバルト:1重量%未満、
    マグネシウム:0.5重量%から1.5重量%、
    鉄:0.1重量%から0.7重量%、
    マンガン:0.1重量%から0.4重量%、
    ジルコニウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    バナジウム:0.1重量%より大きく、0.2重量%未満、
    チタン:0.05重量%から0.2重量%未満、
    リン:0.004重量%から0.008重量%、および
    残りは、アルミニウムおよび除去不能な不純物
    の元素を備える、アルミニウム合金の使用。
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