JP2016505356A - 水性石灰懸濁液の調製のための水溶性コポリマーの使用 - Google Patents

水性石灰懸濁液の調製のための水溶性コポリマーの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、水溶性コポリマーを添加剤として含む石灰系懸濁液、ならびにかかる懸濁液の調製方法に関する。かかる懸濁液は、特に、工業用または家庭用の方法における化学中和剤として使用される。

Description

本発明は、カルシウムジヒドロキシドの水性懸濁液の調製の技術分野に関する。より詳しくは、本発明は、石灰系懸濁液の調製のための水溶性コポリマーの使用、ならびにかかるポリマーを含む石灰の水性懸濁液に関する。かかる懸濁液は、特に、工業用または家庭用の方法における化学中和剤として使用される。
カルシウムジヒドロキシドCa(OH)(消石灰(「slaked lime」または「hydrated lime」)とも称される。)は、酸化カルシウムCaO(生石灰とも称される。)を、以下の発熱反応:CaO+HO→Ca(OH)によって水和させることにより得られる。
本発明との関連において、用語「水酸化カルシウム」または「カルシウムジヒドロキシド」は、Ca(OH)の粒子を示すために同等に用いている。
水酸化カルシウム系の製品は種々の形態:粉末化(乾燥粉末状形態の製品)、可塑性ペーストまたは水性懸濁分散体(石灰乳)である。
本発明は、より詳しくは、水性懸濁液の形態でみられる水酸化カルシウム系製品に関する。かかる水性消石灰懸濁液は化学中和剤として多くの工業的方法に使用され得る。例としては、工業廃棄物(例えば、酸噴煙などの気体廃棄物)処理が挙げられる。また、例としては、飲用水、廃水または工業用水の処理も挙げられる。
消石灰の水性懸濁液は、特に、この乾燥物の含有量(重量%)で特性評価される。当業者は、従来より主に経済的理由で(消石灰の水性懸濁液の乾燥物の含有量により、製品1トンあたりの輸送および取り扱いのコストが削減される。)、消石灰の水性懸濁液の乾燥物の含有量を増大させようと努めている。さらに、粉末を扱うことによる面倒さ(衛生、取り扱い)が低減され、実施がより容易になる。
消石灰の水性懸濁液の乾燥物の含有量を増大させるためには、特に、分散化剤を使用することが可能である。
表現「分散化剤」は、水性懸濁液中でのCa(OH)の粒子の分散状態を改善する能力を有する薬剤をいう。具体的には、このような薬剤は、鉱物の水性懸濁液に使用すると粘度の低下を引き起こす。従って、分散化剤を含む鉱物の水性懸濁液は、前記分散化剤が含まれていない同じ鉱物の水性懸濁液のものより低い粘度を有する。
幾つかの先行技術文献に分散化剤の使用が記載されている。文献EP0061354(Blue Circle)には、消石灰の水性分散体を製造するためのオリゴマー型アニオン高分子電解質、例えば、メタクリル酸ホモポリマー、カルボキシメチルセルロースまたはスルホネートの使用が記載されている。
文献FR2677351(Italcementi)には、粉末化消石灰、消石灰または生石灰から得た少なくとも40%の固形消石灰と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ポリアクリル酸塩であり得る水溶性ポリマーとを含む、カルシウム水和物の濃縮水性懸濁液が記載されている。
文献EP0594332(Rohm&Haas)には、水性生石灰または消石灰の分散体を得るためのポリマー型アニオン分散化剤の使用が記載されている。この分散化剤は、カルボン酸、スルホン酸またはリン酸官能性を有するホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーの中から選択される。かかる酸官能性を付与するモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、シトラコン酸、ビニル酢酸、アクリルオキシプロピオン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸およびビニルスルホン酸。
文献US2008/0011201(Ultimate Nominees)には、食品および飲用水分野における用途のための石灰乳を調製するためのポリカルボキシレート分散剤と炭水化物分散剤の併用が記載されている。特に、この文献によれば、炭水化物分散剤は、特に、アルドース、糖類、二糖類および多糖類の中から選択される糖質である。また、ポリカルボキシレート分散剤の例は、特に、スチレン無水マレイン酸コポリマーの塩またはポリカルボキシレートポリエーテル塩である。この文献には、特に、50%消石灰懸濁液/分散体を調製するための櫛型コポリマー、特にEthacryl(R)G(Coatex社によるポリカルボキシレート分散剤)とグルコースシロップ(炭水化物分散剤)の併用が記載されている。
文献EP0848647(Chemical Lime Company)には、生石灰または消石灰であり得る石灰懸濁液を調製するための、アルカリ金属水酸化物と組み合わせたアニオン高分子電解質型の分散化剤の使用が記載されている。アニオン高分子電解質は、ポリアクリル酸、ポリカルボン酸およびポリリン酸、ポリアクリル酸、ポリカルボン酸およびポリリン酸のコポリマーならびにこのアルカリ金属塩の中から選択される。
文献FR6687396(Lhoist)には、SO 、SO 2−またはClイオンの存在下での酸化カルシウムまたはマグネシウムオキシドの消化方法であって、反応中または反応終了時に、アクリル酸およびこの塩、メタクリル酸およびこの塩、ビニルベンジルスルホン酸およびこの塩、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびこの塩、2−スルホエチルメタクリレートおよびこの塩の中から選択されるモノマーを含むポリマーまたはコポリマーを添加する方法が記載されている。
文献JP09122471(日本触媒)には、カルボキシル含有モノマーとポリアルキレングリコールメタクリレート型のモノマーからなるコポリマーを分散化剤として使用することにより、低粘度を有する消石灰の水性分散体を得ることを可能にすることが記載されている。この文献には、この目的のための20,000g/mol未満の分子量を有するコポリマーの使用が示されている。
文献WO2010/106111(Lhoist)は、消石灰および/または生石灰と消石灰の固相中に組み込まれ有機ポリマーとを含む組成物に関する。この文献に記載のポリマーは、非イオン系であってもアニオン系であってもカチオン系であっても両性であってもよく、かなり多様な性質のものであり得る。該ポリマーは、カルボキシル含有官能部またはスルホン酸官能部を有するアニオンモノマー、非イオン系モノマー(アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリル酸エステル、アリルアルコール、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド)、カチオンモノマー(四元化または塩形成型ADAMEまたはMADAME、DADMAC、APTAC、MAPTAC)の中から選択されるモノマーから、場合により、好ましくは疎水性の鎖を有するアルキル鎖、アリールアルキルおよび/またはエトキシル化メタクリル酸のエステル、アルキル鎖、アリールアルキルまたはジアルキルメタクリルアミドの誘導体、アリルカチオン誘導体、アニオン系もしくはカチオン系の疎水性メタクリロイルまたはメタクリルアミドに由来するアニオンおよび/またはカチオンモノマーの誘導体を含む群から選択される1種類以上の疎水性モノマーを併用して得られ得る。
欧州特許出願公開第0061354号明細書 仏国特許第2677351号明細書 欧州特許出願公開第0594332号明細書 米国特許出願公開第2008/0011201号明細書 欧州特許出願公開第0848647号明細書 仏国特許発明第6687396号明細書 特開平09−122471号公報 国際公開第2010/106111号
これでもなお、先行技術のポリマーの使用において、本発明者らは、該懸濁液を撹拌せずに3日間を超える期間維持すると、特に、この輸送中に沈降の問題を観測した。次いで、該懸濁液を内包するバットの底部にペーストが形成され、これにより、ポンプ輸送することが、不可能ではないとしても、困難になる。
本発明者らは、さらに、この沈降の問題が現在入手可能な懸濁液のレオロジーの不充分な適合および石灰粒子の不充分な解凝集によるものであることに気づいた。
現在入手可能な分散化剤では、特に、沈降およびレオロジー特性に関して充分に満足のいく水性石灰懸濁液を得ることが可能でない。
本発明の目的は、石灰懸濁液を撹拌せずに維持した場合の沈降の問題を回避することである。
本発明の別の目的は、可能な限り濃縮されており、工業的方法における使用に適したレオロジーを有する石灰の水性懸濁液を提案することである。
驚くべきことに、本発明者らにより、特定の構造を有するポリマーを使用することにより経時的に安定な濃縮水性懸濁液を得ることが可能であることが示された。
より詳しくは、本発明の第1の目的は、粉末化水酸化カルシウムから水酸化カルシウムの水性懸濁液を調製するための:
メタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
場合により、アクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
式(I):
R−X−R’
(I)
(式中:
Rは、重合性不飽和官能部、特に、アクリレート、メタクリレート、メタクリル−ウレタン、ビニルまたはアリルを表し、
R’は、水素または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
Xは、ランダムにまたは規則的に配置された、n単位のエチレンオキシドEOとm単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表し、
mおよびnは、1から150を含むゼロでない2つの整数である。)
を有するモノマー
からなる水溶性コポリマーの使用に関する。
また、本発明は:
メタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
場合により、アクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
式(I):
R−X−R’
(I)
(式中:
Rは、重合性不飽和官能部、特に、アクリレート、メタクリレート、メタクリル−ウレタン、ビニルまたはアリルを表し、
R’は、水素または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
Xは、ランダムにまたは規則的に配置された、n単位のエチレンオキシドEOとm単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表し、
mおよびnは、1から150を含むゼロでない2つの整数である。)
を有するモノマー
からなる少なくとも1種類のコポリマーを含む水酸化カルシウムの水性懸濁液に関する。
本発明者らは、実際、水性懸濁液が経時的な安定性および濃度に対して期待される特性を有するためには、水酸化カルシウム粒子を、メタクリル酸の主鎖とポリ(アルキレングリコール)側鎖を有する特定の構造の水溶性櫛型コポリマーの存在下で分散させることが必要であることを認識した。
表現「粉末化水酸化カルシウム」は消石灰粒子をいう。消石灰は、一群の固形粒子、主にカルシウムジヒドロキシドCa(OH)(これは、生石灰粒子と水の反応の結果物であり、該反応は水和または消化と称される。)からなる石灰である。slaked lime(消石灰)はhydrated lime(消石灰)とも称される。一般に、消石灰は、主に生石灰に起因する不純物、例えば、マグネシア、酸化マグネシウム、Al、Fe、MgO、S、SiO、Mn、シリケートなどを含むものであり得る。消石灰は粉末状の形態であってもよく、石灰乳と称される水性懸濁液の形態であってもよい。
本発明との関連において、消石灰は、経時的に安定な濃縮石灰乳が得られるように粉末化形態で水溶液中に分散させる。出発鉱物は、例えば、市販されている粉末化消石灰であり得る。例としては、名称Supercalco(R)97、Supercalco(R)97/20、Sorbacal(R)SP、Standard Hydrated Lime、MicroCal(R)HFで販売されている消石灰が挙げられる。
本発明による具体的なメタクリル系コポリマーは、メタクリル酸、および場合によりアクリル酸の主鎖と、ポリ(アルキレングリコール)側鎖を有する水溶性櫛型コポリマーである。
表現「ポリ(アルキレングリコール)」は、オレフィン性の酸から誘導されるグリコールアルキレンのポリマーをいう。
本発明によるコポリマーのポリ(アルキレングリコール)鎖は、ある割合のエチレンオキシ基と、ある割合のプロピレンオキシ基を含むものである。本発明によるポリ(アルキレングリコール)鎖は、例えば、少量割合のプロピレンオキシ基を伴う主要割合のエチレンオキシ基を含むものであり得る。グリコールアルキレンポリマーの具体例には:1,000、4,000、6,000、10,000および20,000g/molの平均分子量を有するポリ(アルキレングリコール)、20から80重量%を含むエチレンオキシドパーセンテージと20から80重量%を含むプロピレンオキシドパーセンテージを有するポリエチレン−ポリプロピレングリコールが含まれる。
コポリマーの側鎖のエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基はランダムに配置されていても、規則正しく配置されていても、ブロック状に配置されていてもよいことに留意されたい。
より詳しくは、本発明によるポリマーは:
メタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
場合により、アクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
式(I):
R−X−R’
(I)
(式中:
Rは、重合性不飽和官能部、特に、アクリレート、メタクリレート、メタクリル−ウレタン、ビニルまたはアリルを表し、
R’は、水素または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
Xは、ランダムにまたは規則的に配置された、n単位のエチレンオキシドEOとm単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表し、
mおよびnは、1から150を含むゼロでない2つの整数である。)
を有するモノマー
からなるものである。
従って、本発明によるコポリマーは、メタクリル酸モノマーと、場合によりアクリル酸モノマーからなる主鎖を有するものである。本発明者らは、実際、本発明によるコポリマーの主鎖にメタクリル酸モノマーが存在することが本発明の原点の技術的課題を解決するのに必須であることを認識した。
本発明の一実施形態によれば、該コポリマーは、排他的にメタクリル酸モノマーからなる主鎖を有するものである。
本発明の別の実施形態によれば、該コポリマーは、メタクリル酸モノマーとアクリル酸モノマーからなる主鎖を有するものである。
従って、本発明との関連において、排他的にアクリル酸モノマーからなる主鎖を有するコポリマーを使用することは可能でない。
本発明者らは、さらに、本発明との関連において、名称Ethacryl(R)G(Coatex社によるポリカルボキシレート分散剤,これにはメタクリル酸モノマーが含まれていない。)で市販されている櫛型コポリマーを使用することは本発明の原点の技術的課題を解決するのに適していないことに気づいた。
前記コポリマーは、溶液、バルク、直接もしくは逆相乳化、懸濁での既知の慣用的なフリーラジカル共重合法を用いて、または触媒系および既知の移動剤の存在下で適切な溶媒中での析出によって、または精密ラジカル法、例えば、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、ニトロキシド媒介重合(NMP)もしくはコバロキシム媒介ラジカル重合を用いて得られる。
該コポリマーは酸形態で得られ、場合により蒸留される。また、該コポリマーは、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムおよびカリウムの水酸化物ならびにこの混合物の中から選択されるまたはアミンの中から選択される1種類以上の中和剤によって一部または完全に中和され得る。
本発明の一実施形態によれば、前記コポリマーは水酸化ナトリウムで100%中和される。
本発明の別の実施形態によれば、前記コポリマーは水酸化ナトリウムで部分中和される。
一実施形態によれば、前記水酸化カルシウムの水性懸濁液は、該懸濁液中の水酸化カルシウム粒子の総重量に対して0.01から10重量%の間でさまざまである水溶性コポリマー濃度を含むものである。
別の実施形態によれば、前記水酸化カルシウムの水性懸濁液は、該懸濁液中の水酸化カルシウム粒子の総重量に対して0.05から5重量%の間でさまざまである水溶性コポリマー濃度を含むものである。
さらに別の実施形態によれば、前記水酸化カルシウムの水性懸濁液は、該懸濁液中の水酸化カルシウム粒子の総重量に対して0.1から3.0重量%の間でさまざまである水溶性コポリマー濃度を含むものである。
別の実施形態によれば、前記水酸化カルシウムの水性懸濁液は、該懸濁液中の水酸化カルシウム粒子の総重量に対して0.2から2.0重量%の間でさまざまである水溶性コポリマー濃度を含むものである。
別の実施形態によれば、本発明による水性懸濁液は水溶液、例えば、水、場合により添加される添加剤、水酸化カルシウム粒子および本発明によるコポリマーで構成される。
別の実施形態によれば、本発明による水性懸濁液は、水、水酸化カルシウムの粒子および本発明によるコポリマーで構成される。この実施形態によれば、該水性懸濁液には本出願に記載のコポリマー以外の添加剤は全く含まれていない、即ち、例えば別のポリマーまたは分散剤は含まれていない。
一実施形態によれば、該水性懸濁液は、該水性懸濁液の総重量に対して少なくとも40重量%の乾燥分含量を含む水性懸濁液である。別の実施形態によれば、本発明による水性懸濁液は、該水性懸濁液の総重量に対して40から60重量%を含む水酸化カルシウム粒子含有量を有する。
10rpmでBrookfield DVIII粘度計によって測定される前記水性懸濁液の粘度は20℃で25から1,000mPa・sを含み、前記懸濁液は本発明による方法を用いて得られる。
別の実施形態によれば、本発明による水性懸濁液は、該水性懸濁液の総重量に対して45から55重量%を含む水酸化カルシウム粒子含有量を有する。
本発明の一実施形態によれば、前記コポリマーが、立体排除クロマトグラフィー(SEC)による測定時、30,000から200,000g/molを含む分子量を有するものである。
本発明の別の実施形態によれば、該コポリマーは、立体排除クロマトグラフィー(SEC)による測定時、30,000から160,000g/molを含む分子量を有するものである。
本発明の一実施形態によれば、前記水溶性コポリマーにおいて、式(I)の前記モノマーは、nとmがゼロでない2つの整数であり、n+m>17である。
本発明の一実施形態によれば、前記水溶性コポリマーにおいて、式(I)を有する前記モノマーの官能部Rはメタクリレート官能部を表す。
本発明の一実施形態によれば、前記コポリマーにおいて、式(I)を有する前記モノマーの官能部R’はHまたはCHを表す。
本発明の一実施形態によれば、前記コポリマーにおいて、式(I)を有する前記モノマーは、この各成分の重量%の表示で:
5から30重量%のメタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
0から10重量%のアクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
70から95重量%の式(I)を有するモノマー
からなる。
本発明の一実施形態によれば、前記コポリマーにおいて、式(I)の前記モノマーは、この各成分の重量%の表示で:
7から22重量%のメタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
0から5重量%のアクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
78から93重量%の式(I)を有するモノマー
からなる。
また、本発明の第3の目的は、以下の用途における本発明による消石灰の水性懸濁液の使用に関する。
該懸濁液は、例えば酸分子(二酸化硫黄、三酸化硫黄、硫酸、塩酸、フッ化水素酸など)または汚染物質(水銀、重金属など)が発生する硫黄分および他の不純物を含む燃料(特に、石炭)が使用されるプラントでの動力装置の噴煙の処理に使用され得る。
また、該水性懸濁液は、同じ型の汚染物質が発生し、さらにダイオキシンを伴う家庭廃棄物または工業廃棄物の焼却プラントでも使用され得る。濃縮水性懸濁液中に石灰を使用し、噴煙中に噴霧すると汚染物質が捕捉され、次いでこれは、石灰との反応および前記反応生成物の部分または完全乾燥によって生成する固形残渣中に消失させることが可能になる。
該懸濁液は酸反応生成物の中和剤として使用され得、この消失ならびに固形形態および/または中和形態またはカルシウム塩の形態での使用(例えば、潤滑剤製品のための添加剤としての中和スルホン酸塩および石炭酸塩として)が可能になり得る。非網羅的な例としては、二酸化チタンの製造で生じる酸スラッジの中和、および化学製品の製造方法の際に生成する酸溶液の中和が挙げられる。
本発明の水性懸濁液を採鉱廃棄物の中和剤として、自然環境または潟湖に液体を廃棄する前に酸性度を中和する目的および/または溶液中の重金属を分離する目的で使用してもよい。
該懸濁液を水の脱炭酸方法に使用してもよく、このような方法により、水の硬度を一時的に低減させること(アルカリ土類金属の炭酸水素塩の一部または完全な消失)が可能になる。このようにして処理された水は、場合により二酸化炭素または最終用途に適した任意の他の酸を用いてpHを再調整した後、飲用水または工業用水として使用されることが意図される。
飲用水、廃水または工業用水の精製処理によりスラッジと称される残渣が生じる。このようなスラッジはまず、精製された水から分離され、次いで、スラッジが安定化および濃縮されるように処理される。このようなスラッジを処理するための方法は、一般的にコンディショニングと称され、有機系および/または鉱物系添加剤が使用される。
また、本発明は、廃水処理プラントでのスラッジをコンディショニングするための本発明による消石灰の水性懸濁液の使用に関する。懸濁液中の石灰は、まずスラッジのフロキュレーションに好都合になるように使用され、次に、前記スラッジを12以上のpHに24から72時間またはこれ以上維持することによるpHを用いて前記スラッジを安定化させるために使用される。
該懸濁液を、ビチューメンコーティングの作製の際に使用される凝集体の処理に使用してもよい。ビチューメンエマルジョンの凝集体上への固着は、このような凝集体を事前に石灰を用いて処理すると大きく改善される。このより良好な固着により、磨耗および変形に対する抵抗性がより大きく、長期物理的完全性を有するビチューメンコーティングがもたらされる。
本発明の水性懸濁液を、気泡コンクリートなどの建設材料を作製するために使用してもよい。石灰はセメント、砂およびアルミニウム粉末と混合される。この混合物の高いpHにより、アルミニウムのエッチングによって水素ガスの放出が引き起こされ、かくして生成した気泡ペーストを、次いで成型し、オートクレーブ処理すると気泡コンクリート製の部材が作製される。
本発明の水性懸濁液を汚染土壌の処理に使用して土壌の酸性度が中和され、中和またはフロキュレーションによって汚染物質が固定化され、これにより汚染物質が地下水に達することが妨げられるようにしてもよい。
本発明の水性懸濁液を農業用土壌の処理に使用して該土壌のpHを補正し、ドロマイト石灰の場合はカルシウムまたはカルシウム/マグネシウム源に寄与することによって前記土壌を富化し、内包された粘土のフロキュレーションによる該土壌の不透過性が小さくようにしてもよい。
本発明の水性懸濁液を、水のpHを調整して前記水の酸性化の影響、養魚場の場合は降雨または動物起源の酸性化の影響を低減させる目的で地表水、湖、池および河川の処理に使用してもよい。
本発明の水性懸濁液を、家畜または家禽の飼料を作製するために、とりわけ、カルシウム源またはカルシウム/マグネシウム源として使用してもよい。
本発明の水性懸濁液は、製紙業において、例えば製紙用パルプの一成分として使用され得る。
また、該水性懸濁液は精糖にも使用され得る。
また、該水性懸濁液は沈降炭酸カルシウム(PCC)の作製にも使用され得る。
また、本発明は、工業噴煙を処理するため、特に噴煙の脱硫のため、または家庭廃水、特に、飲用水もしくは工業用水を処理するための本発明による水酸化カルシウムの水性懸濁液の使用に関する。
また、本発明は、本発明による消石灰の水性懸濁液を処理対象のガスまたは噴煙に、酸化合物、硫黄酸化物、塩酸などが消失するように注入/噴霧することからなる工程を含む、ガスまたは噴煙の処理方法に関する。
本発明の別の目的は、本発明による水酸化カルシウムの水性懸濁液の調製方法に関する。
より詳しくは、本発明は、以下の工程:
a)本発明によるコポリマーを含む水溶液を調製する工程、および
b)粉末化形態の水酸化カルシウムを工程a)の前記水溶液と混合すること
を含む、水酸化カルシウムの水性懸濁液の調製方法に関する。
一実施形態によれば、前記方法は、さらに、該懸濁液を均一な剪断に供することからなる工程を含むものである。
本発明との関連において、この実施形態によれば、均一な剪断により、過酷な処理を受けた水性懸濁液のすべての部分に適用される機械的歪みが等しく最小限になる。
別の実施形態によれば、前記方法は、さらに、該懸濁液を50,000秒−1より大きい剪断度で均一な剪断に供することからなる工程を含むものである。
かかる剪断度により、高消石灰含有量を有し、沈降せず、経時的に安定な懸濁液を得ることが可能になる。従って、かかる剪断度の消石灰の懸濁液への適用を、特定の化学構造を有する水溶性コポリマーの使用と併用することにより、このような目的を達成することが可能になる。これにより、得られる分散体の経時的なレオロジー特性が有意に最適化される。
一実施形態によれば、60,000秒−1より大きい、特に70,000秒−1より大きい剪断度の均一な剪断が適用される。
本発明のこの実施形態により必要とされる均一な剪断は、幾つかの択一法に従って得られ得る。
第1の択一法によれば、該懸濁液が一定の剪断速度に供されることを考慮することが可能である。
例えば、本発明はこの特定の実施形態に限定されない。
しかしながら、所与の瞬間において、剪断速度は懸濁液の2つの部分で異なる場合があり得る。従って、剪断力を発生させるために使用されるデバイスの幾何構造を変えることにより、前記分散体に適用される剪断速度を時間的および/または空間的に調整することが可能である。
分散体は、剪断を受ける際は流体であるため、この各部分は従って、経時的に変動する剪断速度を受けることになり得る。剪断は、経時的な剪断速度の変動に関係なく、分散体のある部分と別の部分とで異なり得る所与の瞬間において、該分散体のあらゆる部分で同じである最小値となる場合、均一であるといえる。
全水性懸濁液の形態(懸濁液全体がデバイス内に導入される。)または主要水性懸濁液の形態(懸濁液の一部だけがデバイス内に導入される。)の水性石灰の懸濁液を剪断デバイス内に導入することを考慮することも可能である。
剪断デバイスはさまざまな構成を有するものであり得る。厳密な構成は、本発明によれば、該デバイスの排出口で、分散体全体が同じ最小限の剪断を受けたものである限り(in as much as)必須ではない。
一例として、限定されないが、均一な剪断を適用するために本発明に従って実施され得るデバイスとしては、特に、IKA(R)Magic Lab混合機およびDispax Reactor(R)DR2000が挙げられる。
本発明の一実施形態によれば、ローター−ステータ型の混合機が、例えば50,000秒−1より大きい剪断度での前記均一な剪断を行うために使用される。
別の実施形態によれば、直列の幾つかのローター−ステータのペアからなる混合機が使用される。
本発明の一実施形態によれば、40m/秒より大きい接線速度を有する円筒型部材からなる混合機が使用される。
ローター−ステータ型の混合機は、一般的に、主要分散体が循環する封入部を画定する2枚の同心円盤からなるものである。円盤の一方は固定されており(ステータ)、他方はこの軸周りの均一な回転運動によって駆動される(ローター)。かかるデバイスは、生成物(この場合は、石灰懸濁液)を供給するための供給ラインを備えており、上側の円盤が供給ラインを貫通して封入部の中心部に出現している。懸濁液はステータとローター間に形成された空隙を通過する。ローター(モーターによって駆動されるデバイス部材)およびステータ(固定部材)は、それぞれ、この外輪が、石灰懸濁液の循環が剪断を受けることを可能にするスリットからなる。また、かかるデバイスは、かくして剪断を受けた懸濁液を受容することが意図されたレザーバに接続された排出ダクトを備えている。
剪断デバイスは、剪断デバイス内への多数回通過を可能にする再循環ループを備えているものであってもよい。
従って、一実施形態によれば、前記均一な剪断を行うために使用されるデバイスが再循環ループを備えている。
一実施形態によれば、少なくとも1000W/mの電力消費量用に構成されたデバイスが前記均一な剪断を行うために使用される。
以下のすべての試験において、懸濁液は下記のパラメータを用いて評価する。
各懸濁液の粘度(単位:mPa・sで表示する。)は、20℃にてBrookfield DVIII−型粘度計で測定する。表示した粘度値は、撹拌前または撹拌後に10rpmおよび100rpmの速度で異なる保存期間において測定したものである。懸濁液の1ヶ月間の保存後および撹拌後の粘度値(例えば、Rayneri型の機器を使用)は、工業的方法での該懸濁液の使用に鑑みた本発明の特徴(ポリマーの影響、機器の影響、最小限の剪断度の影響)を評価するために特に重要である。
各懸濁液の沈降は、堆積物容器内の高さを測定することにより評価する。沈降値は単位:%で、即ち、容器内の懸濁液の高さ全体に対する堆積物の高さの比に100を乗算したものとして表示する。
[実施例1]
この実施例では、本発明による水酸化カルシウム(消石灰)の水性懸濁液の調製方法における種々のポリマー(先行技術、本発明、本発明の範囲外のもの)の使用を示す。
各々、48±1%の固形分を有する数種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液を、この実施例において調製する。503gの水、ならびに1.41重量%乾燥分(懸濁液中の固形物の総重量に対して)に相当する量のポリマーを容器内に入れる。前記ポリマーは先行技術のポリマーまたは本発明によるポリマーである。次いで、485gの消石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
次に、IKA(R)Magic Lab−型混合機(82,000秒−1の剪断がもたらされるように調整)に、先の工程で得られた混合物を供給する。再循環ループにより、IKA混合機のローターとステータによって形成された空隙内を数回通過させる。
剪断を受けたら、懸濁液を、これらの粘度、沈降および1ヶ月安定性パラメータが評価され得るように保存する。
実施例1で使用したポリマーは以下の特徴を有するものである:
試験1−1
この試験では、名称Rheosperse(R)3010(Coatex,France)で市販されており、アクリル酸モノマーからなり、水酸化ナトリウムで100%中和された本発明の範囲外のホモポリマー(分子量:4,000g/mol)の本発明の方法における使用を示す。
試験1−2
この試験では、市販されており、アクリル酸モノマーとビニル−PEG2000構造を有する巨大モノマー、即ち、46単位のエチレンオキシドを含むモノマーとからなる本発明の範囲外のコポリマーの本発明の方法における使用を示す。
従って、この櫛型ポリマーは、一方においてメタクリル酸モノマーを含むものではなく、他方においてこの巨大モノマーにプロピレンオキシド単位を含むものではない。
試験1−3
この試験では、市販されており、15重量%のアクリル酸モノマーおよびメタクリル酸モノマー、ならびに85重量%のMPEG5000(即ち、メトキシ(EO)113単位)の巨大モノマーからなる本発明の範囲外のコポリマーの本発明の方法における使用を示す。
従って、この櫛型ポリマーは、この巨大モノマーにプロピレンオキシド単位を含むものではない。
試験1−4から1−8:本発明による、または本発明の範囲外の特定の構造を有するコポリマー。
これらの試験では:
アクリル酸および/またはメタクリル酸モノマーからなり、ランダム重合型の負電荷を有する主鎖、ならびに
ポリ(アルキレングリコール)単位からなる電荷なしの側鎖
を有する本発明による、または本発明の範囲外の水溶性コポリマーの使用を示す。
試験1−4:本発明の範囲外のもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
12.8%のアクリル酸モノマー、
87.2%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:38,000から52,000g/mol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
このコポリマーは、メタクリル酸モノマーを含むものではなく、本発明の範囲外のコポリマーである。
試験1−5:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
7.44%のメタクリル酸モノマー、
92.56%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:110,000から150,000g/mol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
試験1−6:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
19.8%のメタクリル酸モノマー、
3%のアクリル酸モノマー、および
77.2%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:34,000から44,000g/mol。
NaOHで完全中和;pH:7.7。
試験1−7:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
12.5%のメタクリル酸モノマー、
87.5%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:60,000から95,000g/mol。
NaOHで完全中和;pH:6.7から7.7。
試験1−8:本発明の範囲外のもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
24%のメタクリル酸モノマー、
4.3%のアクリル酸モノマー、および
71.7%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’はHを示し、Xは、46単位のエチレンオキシドEOを含む構造を表す。
中和:100% NaOH。
分子量:17,900g/mol。
式(I)を有するモノマーのこのコポリマーは、プロピレンオキシド単位を含むものではなく、本発明の範囲外のコポリマーである。
沈降の結果および種々の粘度測定値を以下の表1に示す:
Figure 2016505356
まず、試験1−1(アクリル酸のホモポリマー)および1−8(プロピレンオキシドおよびこの側鎖を含むものでないコポリマー)のポリマーでは沈降を回避することが可能でないことがわかる。従って、このようなポリマーの使用では、本発明の原点の技術的課題を解決することができない。
10rpmで撹拌後T0時の粘度の測定値は、試験1−2および1−3のポリマーでは、工業的方法での使用を可能にするレオロジー特性、特に、懸濁液のポンプ輸送に適したレオロジー特性を有する消石灰の懸濁液を得ることが不可能であることを示す。先行技術のポリマーを使用した試験1−2で得られた懸濁液は、実際、撹拌後T0時において9,840mPa・sの粘度を有する。また、別の先行技術のポリマーを用いた試験1−3で得られた懸濁液は撹拌後T0時において1,940mPa・sの粘度を有する。これらの値は、請求項に記載の粘度範囲(20℃で25から1,000mPa・s)外であり、該懸濁液に期待される使用に適合しない。
10rpmで撹拌後T0+1ヶ月目の粘度の測定値は、試験1−4のポリマーでは、好適な粘度を有する石灰の濃縮懸濁液を得ることが可能でないことを示す。実際、この粘度は16,460秒−1である。
試験1−5、1−6および1−7(本発明によるコポリマーを使用)の石灰懸濁液のレオロジープロフィールは工業的方法での該懸濁液の使用に適している。
[実施例2]
この実施例では剪断機器の使用を示す。剪断機器は、同一であっても異なっていてもよく、本発明によるコポリマーを含む水酸化カルシウム(消石灰)の水性懸濁液を調製するために場合により種々の剪断度に調整される。
各々、48±1%の固形分を有する一連の第1の3種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液(試験2−1から2−3)を、503gの水および1.41重量%乾燥分(懸濁液中の固形物の総重量に対して)に相当する量のポリマーを容器内に入れることにより調製する。前記ポリマーは試験1−5のものである。次いで、485gの消石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
各々、48±1%の固形分を有する一連の第2の3種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液(試験2−4から2−6)を、503gの水および1.41重量%乾燥分(懸濁液中の固形物の総重量に対して)に相当する量のポリマーを容器内に入れることによりにより調製する。前記ポリマーは試験1−6のものである。次いで、485gの消石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
試験2−1および2−4
Ultraturax(R)型(ローター−ステータ型)の混合機(およそ40,000秒−1の剪断がもたらされるように調整,これは本発明の規定に従う均一な剪断をもたらす。)に、先の工程で得られた混合物を供給する。
再循環ループにより、混合機内を数回通過させる。再循環時間を15分間に設定する。
試験2−2および2−5
Rayneri(R)型混合機(およそ3,000秒−1(これは、本発明の規定に従う均一な剪断がもたらされない。)の剪断がもたらされるように調整)に、先の工程で得られた混合物を供給する。
再循環ループにより、混合機内を数回通過させる。再循環時間を15分間に設定する。
試験2−3および2−6
IKA(R)Magic Lab型の混合機(82,000秒−1の剪断がもたらされるように調整,これは本発明の規定に従う均一な剪断をもたらす。)に、次いで、先の工程で得られた混合物を供給する。
再循環ループにより、IKA混合機のローターとステータによって形成された空隙内を数回通過させる。再循環時間を15分間に設定する。
剪断を受けたら、懸濁液を粘度、沈降および1ヶ月安定性パラメータの評価のために保存する。
沈降の結果および種々の粘度測定値を以下の表2に示す:
Figure 2016505356
まず、試験2−1および2−4(40,000秒−1に調整したUltraturax(R))ならびに試験2−2および2−5(混合機 3,000秒−1)で使用した剪断度では沈降を回避することが可能でないことがわかる。
しかしながら、試験2−3および2−6(82,000秒−1に調整したIKA)の剪断度を、特定の構造を有するポリマーの使用と併用すると、沈降の問題を回避することが可能であるだけでなく、レオロジープロフィールが期待される使用に適した懸濁液を得ることも可能である。
[実施例3]
この実施例では、水酸化カルシウム(消石灰)の水性懸濁液の調製方法における高乾燥物含有量(>50重量%)の本発明による2種類のポリマーの使用を示す。
各々、50から51%の固形分を有する2種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液を、この実施例において調製する。478gの水、ならびに懸濁液中の固形物の総重量に対して1.41重量%乾燥分に相当する量のポリマーを容器内に入れる。次いで、505gの消石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
IKA(R)Magic Lab型の混合機(82,000秒−1の剪断がもたらされるように調整)に、次いで、先の工程で得られた混合物を供給する。再循環ループにより、IKA混合機のローターとステータによって形成された空隙内を数回通過させる。
剪断を受けたら、懸濁液を、この粘度、沈降および1ヶ月安定性パラメータの評価のために保存する。
この実施例で使用したポリマーは以下の特徴を有するものである:
試験3−1:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
7.44%のメタクリル酸モノマー、
92.56%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:110,000から150,000/gmol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
試験3−2:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
19.8%のメタクリル酸モノマー、
3%のアクリル酸モノマーおよび
77.2%式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:34,000から44,000g/mol。
NaOHで完全中和;pH:7.7。
沈降の結果および種々の粘度測定値を以下の表3に示す:
Figure 2016505356
この結果は、本発明の方法によれば、水溶性特定の構造を有するコポリマーを用いて、経時的に安定なままである高濃度の消石灰の懸濁液を調製することが可能であることを示す。
[実施例4]
この実施例では、異なる2つの型の出発消石灰、即ち、4から5μmの平均粒子直径を有する石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)および2から3μmの平均粒子直径を有する石灰(Supercalco(R)97/20,Carmeuse)での本発明による2種類のポリマーの水酸化カルシウムの水性懸濁液の調製方法における使用を示す。
各々、48±1%の固形分を有する数種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液を、この実施例において調製する。503gの水、ならびに1.41重量%乾燥分(懸濁液中の固形物の総重量に対して)に相当する量のポリマーを容器内に入れる。次いで、485gの消石灰、具体的には、試験4−1および4−3ではSupercalco(R)97(Carmeuse)、または試験4−2および4−4ではSupercalco(R)97/20(Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
IKA(R)Magic Lab型の混合機(82,000秒−1の剪断がもたらされるように調整)に、次いで、先の工程で得られた混合物を供給する。
再循環ループにより、IKA混合機のローターとステータによって形成された空隙内を数回通過させる。
剪断を受けたら、懸濁液を、これらの粘度、沈降および1ヶ月安定性パラメータの評価のために保存する。
この実施例で使用したポリマーは以下の特徴を有するものである:
試験4−1および4−2:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
7.44%のメタクリル酸モノマー、
92.56%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:110,000から150,000g/mol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
試験4−3および4−4:本発明によるもの
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
19.8%のメタクリル酸モノマー、
3%のアクリル酸モノマーおよび
77.2%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:34,000から44,000g/mol。
NaOHで完全中和;pH:7.7。
沈降の結果および種々の粘度測定値を以下の表4に示す:
Figure 2016505356
この結果は、本発明の方法によれば、水溶性特定の構造を有するコポリマーを用いて、消石灰の初期粒径に関係なく、経時的に安定なままである高濃度の消石灰の懸濁液を調製することが可能であることを示す。
[実施例5]
この実施例の目的は、先行技術のポリマーまたは本発明のポリマーを用いて分散させた石灰懸濁液の水相中に存在する全有機炭素(TOC)レベルを示し、これにより該水相中の遊離ポリマー濃度を調べることである。
また、この実施例により、先行技術のポリマーまたは本発明のポリマーを用いて分散させた石灰懸濁液の水相中に存在する可溶性Ca2+イオン含有量を示すことが可能である。
懸濁液の調製方法
各々、48±1%の固形分を有する数種類の水酸化カルシウムの水性懸濁液を、この実施例において調製する。503gの水、ならびに1.41重量%乾燥分(懸濁液中の固形物の総重量に対して)に相当する量のポリマーを容器内に入れる。前記ポリマーは先行技術または本発明によるものである。次いで、485gの消石灰(Supercalco(R)97,Carmeuse)をこの容器内に撹拌下で入れる。
IKA(R)Magic Lab型の混合機(82,000秒−1の剪断がもたらされるように調整)に、次いで、先の工程で得られた混合物を供給する。再循環ループにより、IKA混合機のローターとステータによって形成された空隙内を数回通過させる。
試験5−1
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
7.44%のメタクリル酸モノマー、
92.56%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:110,000から150,000g/mol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
試験5−2
コポリマーは以下の組成を有するものである(コポリマーの総重量に対する重量%で):
12.8%のアクリル酸モノマー、
87.2%の式(I):R−X−R’を有するモノマー,式中、Rはメタクリレート官能部を表し、R’は水素を示し、Xは、ランダムに配置された46単位のエチレンオキシドEOと15単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表す。
分子量:38,000から52,000g/mol。
NaOHで部分中和;pH:3から4.5。
このコポリマーは、メタクリル酸モノマーを含むものではなく、本発明の範囲外のコポリマーである。
試験5−3
使用したポリマーは、名称Rheosperse(R)3010(Coatex,France)で市販されており、アクリル酸モノマーからなり、水酸化ナトリウムで100%中和された本発明の範囲外のホモポリマー(分子量:4,000g/mol)である。
得られた懸濁液を濾過する。
濾液の試料を抽出し、後述する方法に従って解析する。
TOCの測定:
TOC(全有機炭素)は、Shimadzu TOC−V CSHを使用し、680℃での燃焼による接触酸化法に基づいた方法を用いて測定する。
試料の炭素原子をCO中で酸化させる。溶離剤ガスによってこのCOを系内に押し込み、HO分子とハロゲン化化合物を消失させる。IR(赤外)検出器でCO濃度を測定する。較正曲線により、試料中の炭素濃度を求めることが可能である。
イオンのアッセイ
イオン含有量を、Metrohm 761 Compact IC−型機器を使用することによりイオンクロマトグラフィーを用いて評価する。イオンと極性分子の分離はこれらの電荷に基づいてなされる。
TOCおよび遊離Ca2+イオン含有量の測定値の結果を以下の表5に示す:
Figure 2016505356
まず、遊離Ca2+イオン含有量は、使用したポリマーの性質に基づいて有意に異なることがわかる。アクリル酸ホモポリマー(試験5−3)を用いて分散させた石灰懸濁液中のこの遊離Ca2+イオン含有量は、(メタ)アクリル酸主鎖とポリ(アルキレングリコール)側鎖を有するコポリマー(試験5−1および5−2)を用いて分散させた水性石灰懸濁液のものと比べて少ない。
さらに、出発ポリマーの量(1.41重量%乾燥分)は各懸濁液で同一であるが、各懸濁液の濾液中のポリマー濃度は使用したポリマーに基づいて有意に異なることが注目される。使用したポリマーがアクリル酸ホモポリマーである場合、水相中の可溶性ポリマーの濃度は実質的に非存在である。
さらに、本発明によるコポリマーを使用した場合の方が、石灰懸濁液の濾液中に残留している遊離コポリマーが少ない。なんら理論に拘束されないが、本発明によるコポリマーの特定の構造が石灰の化学的性質に適合しており、これにより、該コポリマーとCa(OH)粒子間の化学的相互作用が改善されると考えられ得る。
特定の構造を有するコポリマーを使用することにより本発明の方法に従って調製した石灰懸濁液中の方が、遊離コポリマーが大量に消石灰粒子表面に吸着されるため遊離コポリマーが少ない。
従って、石灰の濃縮水性懸濁液を本発明によるコポリマーの存在下で、特定の条件下での剪断操作に供することにより、該コポリマーと石灰粒子間の特定の化学的相互作用のため、先行技術の石灰懸濁液と比べて新規な安定な濃縮石灰懸濁液を得ることが可能になることが示される。

Claims (15)

  1. 粉末化水酸化カルシウムから水酸化カルシウムの水性懸濁液を調製するための、水溶性コポリマーの使用であって、
    メタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    場合により、アクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    式(I):
    R−X−R’
    (I)
    (式中:
    Rは、重合性不飽和官能部、特に、アクリレート、メタクリレート、メタクリル−ウレタン、ビニルまたはアリルを表し、
    R’は、水素または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
    Xは、ランダムにまたは規則的に配置された、n単位のエチレンオキシドEOとm単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表し、
    mおよびnは、1から150を含むゼロでない2つの整数である。)
    を有するモノマー
    からなる水溶性コポリマーの使用。
  2. 水酸化カルシウムの水性懸濁液であって、
    メタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    場合により、アクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    式(I):
    R−X−R’
    (I)
    (式中:
    Rは、重合性不飽和官能部、特に、アクリレート、メタクリレート、メタクリル−ウレタン、ビニルまたはアリルを表し、
    R’は、水素または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
    Xは、ランダムにまたは規則的に配置された、n単位のエチレンオキシドEOとm単位のプロピレンオキシドPOを含む構造を表し、
    mおよびnは、1から150を含むゼロでない2つの整数である。)
    を有するモノマー
    からなる少なくとも1種類のコポリマー
    を含む水酸化カルシウムの水性懸濁液。
  3. 前記懸濁液が、少なくとも40重量%の乾燥分含量を有する、請求項1に記載の使用または請求項2に記載の懸濁液。
  4. 10rpmでBrookfield DVIII粘度計によって測定される前記水性懸濁液の粘度が、20℃で25から1,000mPa・sを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  5. コポリマーが、立体排除クロマトグラフィー(SEC)による測定時、30,000から200,000g/molを含む分子量を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  6. 式(I)を有する前記モノマーが、nとmがゼロでない2つの整数であり、n+m>17である、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  7. 式(I)を有する前記モノマーの官能部Rが、メタクリレート官能部を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  8. 式(I)を有する前記モノマーの官能部R’が、HまたはCHを表す、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  9. 式(I)を有する前記モノマーが、この各成分の重量%の表示で:
    5から30重量%のメタクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    0から10重量%のアクリル酸モノマーおよび/またはこのいずれかの1種類の塩、
    70から95重量%の式(I)を有するモノマー
    からなる、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用または懸濁液。
  10. 工業噴煙を処理するため、特に噴煙の脱硫のため、または家庭廃水、特に、飲用水もしくは工業用水を処理するための請求項1、3から9のいずれか一項に記載の水酸化カルシウムの水性懸濁液の使用。
  11. 懸濁液を均一な剪断に供することからなる工程を含む、請求項2から9のいずれか一項に記載の水酸化カルシウムの水性懸濁液の調製方法。
  12. 均一な剪断が、50,000秒−1より大きい剪断度で適用される、請求項11に記載の方法。
  13. ローター−ステータ型の混合機が、前記均一な剪断を行うために使用される、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記均一な剪断を行うために使用されるデバイスが、再循環ループを備えている、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 少なくとも1,000W/mの電力消費量用に構成されたデバイスが、前記均一な剪断を行うために使用される、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
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