JP2016501663A - 衣類用スチーム装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明によれば、ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、スチーム生成器とアイロン表面との間に配置されてスチーム生成器からのアイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置を提供しており、アイロン表面は、中間部分を介してスチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで、アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、中間部分は、使用中に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達を制御するような熱貫流率を有するように構成されており、アイロン表面の温度は、アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、90℃〜155℃との間に維持される。
これは、衣類用スチーム装置が静止した状態で布地に接して配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達の速度は、アイロン表面の温度が約145℃である場合に、アイロン表面から布地への熱損失の速度未満である、又は同等であることを意味する。従って、アイロン表面の温度は、安定化し、且つ布地が損傷を受けるようなしきい値レベルを超えて増大しない。
一実施形態では、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が145℃であり且つアイロン表面が静止状態で布地に接して位置する場合に、1250W/m2以下であり、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が100℃であり且つアイロン表面が移動状態で布地に接して位置する場合に、5500W/m2以上である。
1つ又は複数の実施形態によれば、熱貫流率は、75W/m2K〜125W/m2Kの間であり、好ましくは90W/m2K〜110W/m2Kの間であってもよい。
これは、アイロン表面の温度が、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮するようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって布地が濡れるのを抑制するために、しきい値温度を越えて維持されるが、布地への損傷の可能性を最小限にするようなしきい値温度より下に維持されることを意味する。
これは、スチーム生成器が、スチーム生成器によって所望のスチーム流量を生成することを確実にするために、十分に高い温度に維持されることを意味する。
従って、衣類用スチーム装置の作動状態に依存して、少なくとも2つの異なる状態でヒータを作動することができる。このような構成では、衣類用スチーム装置を用いて、アイロン表面の所望の運転温度を超えることなく、布地をプレスする場合に、スチーム生成器の運転温度を高めることができる。
これは、衣類用スチーム装置の動きが判定されるか否かに依存して、ヒータを作動させることが可能であることを意味する。従って、この装置が、布地上に静止している、又は布地上で移動しているかどうかを判定することが可能である。アイロン表面からの熱損失は、アイロン表面が布地上で静止している場合に比べてアイロン表面が布地上を移動する場合に、大きくなる。これは、アイロン表面を所望のしきい値内に維持することを確実にするために、運動センサによって検出された移動状態に依存してスチーム生成器を異なる温度範囲で作動させることが可能であることを意味する。
上述した温度範囲の利点は、依然としてアイロン表面の温度を所望の運転温度より下に維持してアイロン表面に接触する布地の過熱を防止しながら、スチーム流量を最大化させ且つスピッティング(spitting)及び/又は水漏れの発生を最小限にし又は無くすことができるということである。
1つ又は複数の実施形態によれば、中間部分は、可変の熱伝導材料を含んでもよい。
従って、可変の熱貫流率を有する中間部分を容易に製造することができる。
中間部分は、可変の熱伝導性材料の層から形成してもよい。
この構成によって、アイロン表面の温度を90℃〜155℃の間に維持することを確実にしながら、スチーム生成器の運転温度を最大化することが可能である。
この構成により、可変の熱伝導材料は、スチーム生成器の温度の変動を可能にしながら、アイロン表面の温度を90℃〜155℃の間に維持するのを確実にするのに役立つ。
これは、スピッティング及び水滴が生じることなく、スチーム流量を最大化するのに役立つ。
スチーム生成器は、250℃以下の温度で作動するように構成してもよい。
これは、スチーム生成器の信頼性が、過度の温度で作動しないことによって維持されることを確実にするのに役立つ。
中間部分の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面の温度が、スチーム生成器の高い運転温度を維持しながら、155℃の上限温度を超過することが無いことを確実にするのに役立ち、且つ布地に損傷を与えることはない。
中間部分の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面の温度が、スチーム生成器の高い運転温度を維持しながら、90℃の下限温度より低下しないことを確実にするのに役立ち、且つ使用中に水滴が布地に形成されることはない。
中間部分の可変の熱貫流率の上述した特性の組合せは、アイロン表面から布地への熱伝達が、特定のパラメータ内に維持されることを確実にするような相乗効果をもたらすことが理解されるだろう。これは、アイロン表面を所定の上限値又は下限値の両方の範囲内に維持して殆どの布地に損傷を与えることを防止し、スチーム生成器によって所望のスチーム流量を常に生成可能にすることを確実にするために、スチーム生成器の十分に高い温度を維持しながら、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮するようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって布地が濡れるのを抑制するのを可能にする。
中間部分は、単一材料、複合材料、又は2つ以上の材料の組合せから形成してもよい。
中間部分は、相変化材料を収容するような少なくとも1つのキャビティを有する本体を含んでもよい。相変化材料は、アイロンの表面温度が低い、例えば100℃である場合に、高い熱貫流率を可能にするようなある相になってもよい。相変化材料は、アイロンの表面温度が高い、例えば145℃である場合に、低い熱貫流率を可能にするような別の相になってもよい。
この構成により、スチーム流路は、中間層に沿ってスチームを案内するような経路を提供する。こうして、スチームと接触する中間層の表面積が、最大化される。その結果、中間層の温度、従ってアイロン表面の温度は、特に熱伝達が必要とされる状況下で、より高い速度で上昇させることができる。従って、アイロン表面は、ある上昇速度で、その運転温度まで加熱することができる。
また、中間層の周りに流れる(channeling)スチームは、スチームに変換されなかった水滴や供給された水が、設けられたスチーム通路に沿って加熱されるので、スチームアイロンからの水漏れを最小限に抑えることができる。
スチーム流路は、中間層の下面に形成してもよい。こうして、スチームによって、アイロン表面に熱をより効果的に伝達することができる。
スチーム通路は、スチームがスチーム生成器からアイロン板に沿って流れるように中間層の周りに規定してもよい。こうして、中間層を貫通する開口部を設ける必要性を最小限にする又は排除することができる。
中間層は、スチーム生成器とアイロン表面との間で受容された中間プレートであってもよい。こうして、中間層を容易に形成することができる。
スチーム生成器によって生成されたスチームは、エアギャップ内で受容可能である。こうして、スチームをエアギャップに沿ってアイロン表面のスチーム孔に分配する分配手段が、簡素化される。
衣類用スチーム装置は、スチームアイロン、冷水システムのアイロン又は衣類用スチーマーであってもよい。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、これ以降に説明する実施形態を参照して説明され明らかになる。
ここで図1及び図2を参照すると、スチームアイロンの加熱アセンブリ10が示されている。このようなスチームアイロンは、一般に、スチームを衣服の布地に吹き掛けてこの布地からしわを取り除くために使用される。スチームアイロンは、衣類用スチーム装置として機能する。以下で説明する実施形態では、衣類用スチーム装置は、スチームアイロンであるが、本発明は、このスチームアイロンに限定されるものではなく、本発明は、手持ち式の衣類用スチーマー等の他のタイプの衣類用スチーム装置に関してもよいことが理解されるだろう。また、以下で説明する実施形態は、スチームを衣服の布地に吹き掛けることに関するが、このようなスチームアイロンを用いて、他の布地からしわを取り除くことができることが理解されるだろう。
加熱アセンブリ10は、ハウジング(図示せず)によって受容される。加熱アセンブリ10は、スチーム生成器20とアイロン板30とを有する。スチーム生成器20がソールプレート40によって受容される。スチーム生成器20は、ソールプレート40と一体的に形成してもよい。
アイロン板30は、下面32と上面33とを有する。下面32は、布地に接して配置されるアイロン表面を形成する。スチーム孔34が、アイロン板30を貫通して形成される。スチーム孔34が、アイロン表面32まで延びており、且つこのアイロン表面に形成される。スチーム孔34は、アイロン表面32の周囲に分布している。スチーム孔34のエッジ部は、布地がアイロン表面に接して配置される場合に、布地がエッジ部に引っ掛かるのを防止するために面取りされている。同様に、アイロン板30のアイロン表面32のエッジ部が、面取りされている。
中間部分50は、第2の中間層も有する。この第2の中間層は、エアギャップ55である。このエアギャップ55は、中間プレート51と平行に延びる。
アイロン板30は、中間部分50の第3の中間層として機能する。中間部分50は、後述するように、スチーム生成器20とアイロン表面32との間での熱貫流率(thermal transmittance)を有するように構成される。
h=Q/A(TSG−TIS)
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
Q=熱伝達率(W)
A=アイロン表面の面積(m2)
TSG=スチーム生成器の温度(℃)
TIS=アイロン表面の温度(℃)である。
h(TSG1−145)≦1250W/m2
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
TSG1=スチーム生成器の温度(℃)である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、上限温度を超過することがないことを確実にするのに役立ち、布地に損傷を与えることはない。
h(TSG2−100)≧5500W/m2
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
TSG2=スチーム生成器の温度(℃)である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、下限温度を下回らないことを確実にするのに役立ち、使用中に水滴が布地上に形成されることはない。
スチーム生成器の温度は、特に、アイロン表面が、静止状態で布地に接する及び移動状態で布地に接することのいずれかの状態間で変化してもよいことが理解されるだろう。従って、TSG1は、TSG2に等しくないことがある。
上述したように、中間部分50は、熱分配層として機能する。すなわち、中間部分50は、スチーム生成器20のヒータ22によって発生した熱の一部をアイロン表面32に分布させるように機能し、それによって、アイロン表面32が所望の温度範囲に加熱される。従って、単一のヒータを使用して、スチームを生成するためにスチーム生成器20を加熱する及びアイロン表面32を加熱することの両方が可能である。また、中間部分50は、アイロン表面32全体に熱を均一に分配するために設けられており、アイロン表面32上の局所的なホットスポットを防止する。すなわち、中間部分50は、均一な熱分配機能を提供する。
所望の特性を提供するような中間部分50の1つの構成は、上述されていることが理解されるだろう。このような中間部分50では、中間部分50の寸法等のパラメータは、アイロン表面32及びスチーム生成器20の特性、例えばアイロン表面32やスチーム生成器20のサイズ、中間部分50とスチーム生成器20との間の接触面積、及びアイロン板30を含む接触領域に依存する。しかしながら、中間部分のパラメータは、中間部分の所望の特性を提供するために、容易に決定することができることが理解されるだろう。
別の構成では、中間部分の中間層を形成するエアギャップは、中間プレート51の上部に形成してもよい。このような構成では、中間プレート51の下面53は、アイロン板30に取り付けられ、肩部56が、スチーム生成器20の下部28に対して取り付けられる。
スチーム生成器内への水の流量は、生成されるスチーム流量を変化させるために、バルブを操作する制御装置によって制御してもよいことが理解されるだろう。
一実施形態では、材料は、50℃の温度での変化に亘ってその熱貫流率を少なくとも100%だけ変化させるように構成される。
本実施形態では、中間部分50は、スチームアイロンの使用中に、スチーム生成器からの熱伝達を制御し、且つアイロン表面の温度が、上述した上限温度値及び下限温度値内に維持されるような可変の熱貫流率を有するように構成される。つまり、中間部分50の熱貫流率の範囲で、アイロン表面の温度が、水滴が布地上に形成されるような温度を下回らないように、且つプレスされる布地が過熱され且つ光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされる温度を超過しないように、アイロン表面への熱の伝達を制御する。
h=Q/A(TSG−TIS)
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
Q=熱伝達率(W)
A=アイロン表面の面積(m2)
TSG=スチーム生成器の温度(℃)
TIS=アイロン表面の温度(℃)である。
本実施形態では、中間プレート51、従って中間部分50の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、中間部分50の熱貫流率が、36W/m2K以下となるように変化するように構成される。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、スチーム生成器の温度が165℃〜235℃の間である場合に、アイロン表面32の温度が、90℃の下限温度より低く低下しないことを確実にするのに役立ち、使用中に水滴が布地上に形成されることはない。
例えば図2に示されるような中間部分50は、使用中に、アイロン表面32の温度が上限温度値であり、且つアイロン表面が静止状態で配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面に最も低い熱伝達率が生じるような可変の熱貫流率を有するように構成される。
h(TSG1−145)≦1250W/m2
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
TSG1=スチーム生成器の温度(℃)である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、上限温度を超過しないことを確実にするのに役立ち、布地に損傷を与えることはない。
h(TSG2−100)≧5500W/m2
ここで、h=熱貫流率(W/m2K)
TSG2=スチーム生成器の温度(℃)である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、下限温度より低く低下しないことを確実にするのに役立ち、使用中に、水滴が布地上に形成されることはない。
スチーム生成器の温度は、特に、アイロン表面が、静止状態で布地に接する及び移動状態で布地に接する状態のそれぞれの間で変化してもよいことが理解されるだろう。従って、TSG1は、TSG2等しくないことがある。
上述したように、中間部分50は、熱分配層として機能する。すなわち、中間部分50は、スチーム生成器20のヒータ22によって発生した熱の一部をアイロン表面32に分配させるように機能し、それによってアイロン表面32が、所望の温度範囲に加熱される。従って、単一のヒータを用いて、スチームを生成するためにスチーム生成器20を加熱し、且つアイロン表面32を加熱することの両方が可能になる。また、中間部分50は、アイロン表面32全体に均一に熱を分配するために設けられており、アイロン表面32上の局所的なホットスポットを防止する。つまり、中間部分50は、均一な熱分配を提供する。
所望の特性を提供するような中間部分50の1つの構成は、上述されていることが理解されるだろう。このような中間部分50では、中間部分50の寸法等のパラメータは、アイロン表面32及びスチーム生成器20の特性、例えばアイロン表面32やスチーム生成器20のサイズ、中間部分50とスチーム生成器20との間の接触領域、及びアイロン板30を含む接触面積に依存する。しかしながら、中間部分のパラメータは、この中間部分の所望の特性を提供するために、簡易に決定してもよいことが理解されるだろう。
本願では、一定の熱貫流率を有する材料は、ごく一部だけ、例えば40〜50度の温度変化に亘ってその熱貫流率の10%未満だけ、典型的に変化させることができる材料であることが理解されるだろう。なお、本願では、可変の熱貫流率を有する材料は、実質的な量だけその熱貫流率を変化させることができる材料であることが理解されるだろう。すなわち、50℃の温度での変化に亘って少なくとも50%だけその熱貫流率を変化するように構成される材料である。
一実施形態では、材料は、50℃の温度での変化に亘って少なくとも100%だけその熱貫流率を変化するように構成される。
スチーム生成器とアイロン板との間に配置された中間部分は、スチーム生成器とアイロン表面との間に所望の温度勾配を得るために2つ以上の中間層を含んでもよいことも理解されるだろう。
別の構成では、中間部分の中間層を形成するエアギャップを、中間プレート51の上部に形成してもよい。このような構成では、中間プレート51の下面53は、アイロン板30に取り付けられ、肩部56は、スチーム生成器20の下部28に対して取り付けられる。
加熱アセンブリ70は、中間部分71を有する。中間部分71は、中間プレート72等の中間層により形成される。中間プレート72は、スチーム生成器20とアイロン板30との間に受容される。中間プレート72は、スチーム生成器20の下部28とアイロン板30の上面33との間に配置される。中間部分71は、2つ以上の中間層(図示せず)から形成してもよい。中間部分71は、スチーム生成器からの熱を蓄積するための熱バッファとして機能するように構成される。中間部分71は、熱分配器として機能し、アイロン表面32に熱を分配するように構成される。
中間プレート72の下面74は、アイロン板30の上面33に接して位置する。アイロン板30の上面33は、第1のスチーム流路75の面を形成する。従って、スチーム生成器20から流れるスチームと接触するアイロン板30の表面積が最大化される。その結果、アイロン表面32への熱伝達が最大化され、アイロン表面32の温度上昇の速度は、スチームが第1のスチーム流路75に沿って流れる場合に、最大化される。従って、アイロン表面32は、所定の上昇速度でその運転温度範囲まで加熱することが可能である。
第1のスチーム流路75は、中間部分71によって形成されたスチーム通路の一部を形成する。スチーム通路は、中間プレート72を貫通して形成されたスチーム開口部78も含む。スチーム開口部78は、第1のスチーム流路75と連通する。あるいはまた、単一のスチーム開口部を設けてもよい。
第2のスチーム流路は、中間部分の上面に形成してもよい。これにより、第2のスチーム流路は、スチーム生成器の面に露出される。従って、スチーム流路内の流体への熱伝達が最大化される。図4を参照して上述した実施形態では、スチーム生成器の作動状態は、スチームアイロンの作動状態に応じて変化させてもよい。しかしながら、アイロン表面の作動温度は、使用中に、ユーザ選択ではないことが理解されるだろう。
上述した構成では、単一のヒータを設け、スチーム生成器及びアイロン表面を異なる温度に加熱することが可能であることが理解されるだろう。従って、2つのヒータを設け、スチーム生成及びアイロン表面を異なる温度に加熱する必要性が排除される。これは、スチームアイロンの重量、サイズ及びコストを最小限に抑える。
本発明によれば、ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、スチーム生成器とアイロン表面との間に配置されてスチーム生成器からのアイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置を提供しており、アイロン表面は、中間部分を介してスチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで、アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、中間部分は、使用中に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達を制御して、アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、アイロン表面の温度を90℃〜155℃との間に維持するような熱貫流率を有するように構成される。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、これ以降に説明する実施形態を参照して説明され明らかになる。
Claims (24)
- ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間に配置されており、前記スチーム生成器から前記アイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置であって、前記アイロン表面が、前記中間部分を介して前記スチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで前記アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、前記中間部分は、使用中に、前記スチーム生成器から前記アイロン表面への熱伝達が制御されるような熱貫流率を有するように構成されており、前記アイロン表面の温度は、前記アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、90℃〜155℃の間に維持される、
衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分の熱貫流率と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間の温度差との積は、前記アイロン表面の温度が145℃であり且つ前記アイロン表面が静止状態で布地に接して配置される場合に、1250W/m2以下である、
請求項1に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分の熱貫流率と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間の温度差との積は、前記アイロン表面の温度が100℃であり且つ前記アイロン表面が移動状態で布地に接して配置される場合に、5500W/m2以上である、
請求項1又は2に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記スチーム生成器は、20グラム(g)/分以上の流量で、より好ましく30g/分以上の流量でスチームを生成するように構成される、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記熱貫流率は、75W/m2K〜125W/m2Kの間で、好ましくは90W/m2K〜110W/m2Kの間である、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記スチーム生成器は、140℃〜170℃の間の温度で、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動するように構成される、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記衣類用スチーム装置の作動状態を判定するように構成されたセンサと、制御装置とをさらに含み、前記制御装置は、前記ヒータを作動して、第1の作動状態が判定された場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、第2の作動状態が判定された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように構成される、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記センサは、運動センサであり、前記制御装置は、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動し、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動するように構成される、
請求項7に記載の衣類用スチーム装置。 - 第1の温度範囲は、140℃〜170℃の間であり、第2の温度範囲は、160℃〜190℃の間である、
請求項7又は8に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分は、可変の熱貫流率を有するように構成される、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分は、可変の熱伝導性材料を含む、
請求項10に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分は、可変の熱伝導性材料の層から形成される、
請求項11に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記可変の熱伝導性材料の熱貫流率は、50℃の前記可変の熱伝導性材料の温度変化に亘って少なくとも100%だけ変化するように構成される、
請求項10乃至12のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記可変の熱伝導性材料の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃〜145℃の間で変化する場合に、少なくとも100%だけ変化するように構成される、
請求項13に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記スチーム生成器は、160℃以上の温度で作動するように構成される、
請求項10乃至14のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記スチーム生成器は、250℃以下の温度で作動するように構成される、
請求項10乃至15のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、36W/m2K以下となるように構成される、
請求項10乃至16のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃である場合に、42W/m2K以上となるように構成される、
請求項10乃至17のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分の少なくとも一部は、前記スチーム生成器及び/又は前記アイロン表面と一体的に形成される、
請求項1乃至18のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分は、前記スチーム生成器からの熱をアイロン表面に蓄積するような熱バッファ及び/又は前記アイロン表面に熱を分配させるような熱分配器として機能するように構成された中間層を含み、オプションとして、前記中間層は、該中間層に沿って延びるスチーム流路を含み、前記スチーム生成器からのスチームが、前記スチーム流路に沿って流れる、
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 前記中間部分は、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間に受容される中間プレートを含む、
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 衣類用スチーム装置であって、当該衣類用スチーム装置は、ヒータを有するスチーム生成器と、前記衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサと、制御装置とを含んでおり、該制御装置は、前記ヒータを作動して、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように構成される、
衣類用スチーム装置。 - 前記衣類用スチーム装置は、スチームアイロン、冷水システムのアイロン又はスチーマーである、
請求項1乃至22のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。 - 衣類用スチーム装置の作動方法であって、前記衣類用スチーム装置は、ヒータを含むスチーム生成器と、前記衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサとを有しており、当該作動方法は、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動させ、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動させる、
作動方法。
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