JP2016501663A - 衣類用スチーム装置 - Google Patents

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Abstract

本願は、衣類用スチーム装置に関する。この衣類用スチーム装置は、ヒータ(22)を有するスチーム生成器(20)と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面(32)とを含む。中間部分(50)が、スチーム生成器とアイロン表面との間に配置され、スチーム生成器からアイロン表面に熱を伝導し、それによって、アイロン表面が、中間部分を介してスチーム生成器によって間接的に加熱される。アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能である。さらに、中間部分は、使用中に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達が制御されるような熱貫流率を有するように構成され、アイロン表面の温度は、アイロン表面が静止状態と移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、90℃〜155℃の間に維持される。本願は、スチームアイロン、冷水システムのアイロン又は衣類用スチーマー、及び衣類用スチーム装置を作動する方法に関する。

Description

本願は、衣類用スチーム装置に関する。本願は、スチームアイロン又はスチーマーにも関し、且つ衣類用スチーム装置を作動する方法にも関する。
スチームアイロンや手持ち式スチーマー等の衣類用スチーム装置は、衣服や寝具等の布地からしわを取り除くために使用される。このようなスチームアイロンや手持ち式スチーマーは、一般に、ユーザによって保持されるハンドルを含む本体を有しており、且つ衣服の布地に接してプレスされる又は配置されるような、平坦なアイロン表面を含むアイロン板を有する。水受けチャンバ及びスチーム生成器が、本体内に配置されており、それによって、水が、水受けチャンバからスチーム生成器に供給され、スチームに変換される。スチームは、次に、スチーム生成器からアイロン表面の通気孔を介して衣服の布地にて向け排出される。スチームは、布地からしわを効果的に取り除くために、衣服の布地を加熱し且つ一瞬湿らすために使用される。
上述したような衣類用スチーム装置では、アイロン表面は、衣服を加熱し且つ水からスチームへの変換を高めるような高い温度に加熱される。しかしながら、高温のアイロン表面は、衣服を過熱し、且つ光沢(照り)や変形等の望ましくない結果をもたらすことがある。
本発明の目的は、とりわけ、上述した問題を実質的に解決し又は克服するような衣類用スチーム装置を提供することである。
本発明は、独立請求項によって規定される。従属請求項は、有利な実施形態を規定する。
本発明によれば、ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、スチーム生成器とアイロン表面との間に配置されてスチーム生成器からのアイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置を提供しており、アイロン表面は、中間部分を介してスチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで、アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、中間部分は、使用中に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達を制御するような熱貫流率を有するように構成されており、アイロン表面の温度は、アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、90℃〜155℃との間に維持される。
この構成では、単一の加熱手段を用いて、スチーム生成器を高温に維持しこのスチーム生成器によって所望のスチーム流量を生成するのが可能になる一方、アイロン表面が衣服の布地に接触してこの布地を過熱する及び布地の光沢(照り)や変形等の望ましくない結果をもたらすのを防止するだけでなく、布地上に形成される水滴を防止する場合に、アイロン表面の温度を所定の範囲内に維持する。
中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が145℃であり且つアイロン表面が静止状態で布地に接して位置する場合に、1250W/m以下であってもよい。
これは、衣類用スチーム装置が静止した状態で布地に接して配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達の速度は、アイロン表面の温度が約145℃である場合に、アイロン表面から布地への熱損失の速度未満である、又は同等であることを意味する。従って、アイロン表面の温度は、安定化し、且つ布地が損傷を受けるようなしきい値レベルを超えて増大しない。
中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が100℃であり且つアイロン表面が移動状態で布地に接して位置する場合に、5500W/m以上であってもよい。従って、布地は、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮するようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって濡れるのが抑制される。
これは、衣類用スチーム装置が布地上を移動する場合に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達の速度は、アイロンの表面温度が約100℃であるときに、アイロン表面から布地への熱損失の速度より大きい、又は同等であることを意味する。従って、アイロン表面の温度は、安定化し、且つ水滴が布地の上に形成されるようなしきい値レベルより下に低下することがない。
一実施形態では、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が145℃であり且つアイロン表面が静止状態で布地に接して位置する場合に、1250W/m以下であり、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が100℃であり且つアイロン表面が移動状態で布地に接して位置する場合に、5500W/m以上である。
なお、上述したしきい値特性の組合せは、アイロン表面から布地への熱伝達が、特定のパラメータ内に維持されることを確実にするような相乗効果をもたらすことが理解されるだろう。これによって、アイロン表面が、所定の上限しきい値と下値しきい値との両方の範囲内に維持されて殆どの布地への損傷を防止し、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮されるようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって布地が濡れることを抑制する一方、所望のスチーム流量をスチーム生成器によって常に生成されること確実にするようにスチーム生成器の十分に高い温度に維持する。
スチーム生成器は、20グラム(g)/分以上の流量で、より好ましくは30g/分以上の流量でスチームを生成するように構成される。従って、十分な流量のスチームは、アイロン表面の温度が最小化される場合に、布地からしわを取り除くために生成される。
1つ又は複数の実施形態によれば、熱貫流率は、75W/mK〜125W/mKの間であり、好ましくは90W/mK〜110W/mKの間であってもよい。
アイロン表面の温度は、アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して位置する場合に、100℃〜145℃の間に維持してもよい。
これは、アイロン表面の温度が、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮するようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって布地が濡れるのを抑制するために、しきい値温度を越えて維持されるが、布地への損傷の可能性を最小限にするようなしきい値温度より下に維持されることを意味する。
スチーム生成器は、140℃〜170℃の間の温度で、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動するように構成してもよい。
これは、スチーム生成器が、スチーム生成器によって所望のスチーム流量を生成することを確実にするために、十分に高い温度に維持されることを意味する。
衣類用スチーム装置は、衣類用スチーム装置の作動状態を判定するように構成されたセンサと、制御装置とをさらに含む。制御装置は、ヒータを作動して、第1の作動状態が判定された場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、第2の作動状態が判定された場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように構成してもよい。
従って、衣類用スチーム装置の作動状態に依存して、少なくとも2つの異なる状態でヒータを作動することができる。このような構成では、衣類用スチーム装置を用いて、アイロン表面の所望の運転温度を超えることなく、布地をプレスする場合に、スチーム生成器の運転温度を高めることができる。
センサは、運動センサであってもよく、制御装置は、衣類用スチーム装置の動きが運動センサにより検出されない場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するようにヒータを作動し、衣類用スチーム装置の動きが運動センサにより検出された場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するようにヒータを作動するように構成してもよい。
これは、衣類用スチーム装置の動きが判定されるか否かに依存して、ヒータを作動させることが可能であることを意味する。従って、この装置が、布地上に静止している、又は布地上で移動しているかどうかを判定することが可能である。アイロン表面からの熱損失は、アイロン表面が布地上で静止している場合に比べてアイロン表面が布地上を移動する場合に、大きくなる。これは、アイロン表面を所望のしきい値内に維持することを確実にするために、運動センサによって検出された移動状態に依存してスチーム生成器を異なる温度範囲で作動させることが可能であることを意味する。
第1の温度範囲は、140℃〜170℃の間であり、第2の温度範囲は、160℃〜190℃の間であってもよい。
上述した温度範囲の利点は、依然としてアイロン表面の温度を所望の運転温度より下に維持してアイロン表面に接触する布地の過熱を防止しながら、スチーム流量を最大化させ且つスピッティング(spitting)及び/又は水漏れの発生を最小限にし又は無くすことができるということである。
プレートは、金属、金属合金又は熱伝導性ポリマーであってもよい。このプレートは、マイカ(Mica)シートであってもよい。
1つ又は複数の実施形態によれば、中間部分は、可変の熱伝導材料を含んでもよい。
従って、可変の熱貫流率を有する中間部分を容易に製造することができる。
中間部分は、可変の熱伝導性材料の層から形成してもよい。
可変の熱伝導性材料の熱伝導率は、50℃の可変の熱伝導性材料の温度変化に対して少なくとも100%だけ変化するように構成される。
この構成によって、アイロン表面の温度を90℃〜155℃の間に維持することを確実にしながら、スチーム生成器の運転温度を最大化することが可能である。
可変の熱伝導性材料の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃〜145℃の間で変化する場合に、少なくとも100%だけ変化するように構成してもよい。
この構成により、可変の熱伝導材料は、スチーム生成器の温度の変動を可能にしながら、アイロン表面の温度を90℃〜155℃の間に維持するのを確実にするのに役立つ。
スチーム生成器は、160℃以上の温度で作動するように構成してもよい。
これは、スピッティング及び水滴が生じることなく、スチーム流量を最大化するのに役立つ。
スチーム生成器は、250℃以下の温度で作動するように構成してもよい。
これは、スチーム生成器の信頼性が、過度の温度で作動しないことによって維持されることを確実にするのに役立つ。
中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、36W/mK以下となるように構成することができる。
中間部分の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面の温度が、スチーム生成器の高い運転温度を維持しながら、155℃の上限温度を超過することが無いことを確実にするのに役立ち、且つ布地に損傷を与えることはない。
中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃である場合に、42W/mK以上になるように構成される。
中間部分の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面の温度が、スチーム生成器の高い運転温度を維持しながら、90℃の下限温度より低下しないことを確実にするのに役立ち、且つ使用中に水滴が布地に形成されることはない。
一実施形態では、中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、36W/mK以下となるように構成され、アイロンの表面温度が100℃である場合に、42W/mK以上となるように構成され、熱貫流率は、少なくとも100%だけ変化するように構成される。
中間部分の可変の熱貫流率の上述した特性の組合せは、アイロン表面から布地への熱伝達が、特定のパラメータ内に維持されることを確実にするような相乗効果をもたらすことが理解されるだろう。これは、アイロン表面を所定の上限値又は下限値の両方の範囲内に維持して殆どの布地に損傷を与えることを防止し、スチーム生成器によって所望のスチーム流量を常に生成可能にすることを確実にするために、スチーム生成器の十分に高い温度を維持しながら、衣類用スチーム装置の使用中に凝縮するようなスチーム生成器によって生成されたスチームによって布地が濡れるのを抑制するのを可能にする。
中間部分の少なくとも一部は、スチーム生成器及び/又はアイロン表面と一体的に形成してもよい。これは、製造及び組立ての容易さが、最大限に高められることを意味する。
中間部分は、単一材料、複合材料、又は2つ以上の材料の組合せから形成してもよい。
中間部分は、相変化材料を収容するような少なくとも1つのキャビティを有する本体を含んでもよい。相変化材料は、アイロンの表面温度が低い、例えば100℃である場合に、高い熱貫流率を可能にするようなある相になってもよい。相変化材料は、アイロンの表面温度が高い、例えば145℃である場合に、低い熱貫流率を可能にするような別の相になってもよい。
中間部分は、スチーム生成器からの熱を蓄積するような熱バッファとして機能する、及び/又はアイロン表面に熱を分配するために熱分配器として機能するように構成された中間層を含んでもよい。こうして、スチーム生成器からの熱は、アイロン板のアイロン表面に亘ってより均一に再分配させることが可能になる。
中間層は、この中間層に沿って延びるスチーム流路を形成することができ、スチーム生成器からのスチームが、そのスチーム流路に沿って流れることが可能になる。
この構成により、スチーム流路は、中間層に沿ってスチームを案内するような経路を提供する。こうして、スチームと接触する中間層の表面積が、最大化される。その結果、中間層の温度、従ってアイロン表面の温度は、特に熱伝達が必要とされる状況下で、より高い速度で上昇させることができる。従って、アイロン表面は、ある上昇速度で、その運転温度まで加熱することができる。
また、中間層の周りに流れる(channeling)スチームは、スチームに変換されなかった水滴や供給された水が、設けられたスチーム通路に沿って加熱されるので、スチームアイロンからの水漏れを最小限に抑えることができる。
スチーム流路は、中間層の上面上に形成してもよい。これにより、スチーム流路は、スチーム生成器の面に露出される。従って、スチーム生成器からスチーム流路内の流体への熱伝達が最大化される。
スチーム流路は、中間層の下面に形成してもよい。こうして、スチームによって、アイロン表面に熱をより効果的に伝達することができる。
開口部が、中間層を貫通して形成され、スチームがスチーム生成器からアイロン表面に流れるようなスチーム通路を規定してもよい。これは、スチームがスチーム生成器からアイロン板に沿って流れるような通路を容易に設けることができることを意味する。
スチーム通路は、スチームがスチーム生成器からアイロン板に沿って流れるように中間層の周りに規定してもよい。こうして、中間層を貫通する開口部を設ける必要性を最小限にする又は排除することができる。
中間層は、スチーム生成器の設置面積に又はこの設置面積に亘って延びてもよい。中間層は、アイロン表面の設置面積に又はこの設置面積に亘って延びてもよい。
中間層は、スチーム生成器とアイロン表面との間で受容された中間プレートであってもよい。こうして、中間層を容易に形成することができる。
中間層は、第1の中間層であってもよく、中間部分は、第2の中間層及び更なる中間層を含んでもよい。中間層は、異なる熱特性を有してもよい。異なる熱特性は、熱容量と熱伝導率とを含んでもよい。例えば、一実施形態では、1つの中間層は、マイカ(Mica)シート等のプレートから形成してもよいが、別の中間層は、マイカシートと、スチーム生成器又はアイロン板の一方との間に設けられたエアギャップであってもよい。こうして、所望の熱特性を容易に得ることを向上させることができる。
少なくとも1つの中間層は、スチーム生成器とアイロン板との間に配置されたエアギャップであってもよい。
スチーム生成器によって生成されたスチームは、エアギャップ内で受容可能である。こうして、スチームをエアギャップに沿ってアイロン表面のスチーム孔に分配する分配手段が、簡素化される。
本発明の別の態様によれば、衣類用スチーム装置が提供され、この衣類用スチーム装置は、ヒータを有するスチーム生成器と、衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサと、制御装置とを有する。ここで制御装置は、ヒータを作動して、衣類用スチーム装置の動きが運動センサにより検出されない場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出された場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持する。
運動センサを用いる利点は、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達が、アイロン表面が布地上で静止している場合に比べてアイロン表面が布地上を移動する場合に、アイロン表面から布地への熱損失の差を補償するように自動的に調整することができることである。
衣類用スチーム装置は、スチームアイロン、冷水システムのアイロン又は衣類用スチーマーであってもよい。
本発明の別の態様によれば、ヒータを含むスチーム生成器と、衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサとを有する衣類用スチーム装置を作動する方法が提供される。この方法は、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出されない場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するようにヒータを作動し、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出された場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するようにヒータを作動させるステップを含む。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、これ以降に説明する実施形態を参照して説明され明らかになる。
スチームアイロン用の加熱アセンブリの分解斜視図である。 図1に示される加熱アセンブリの概略断面図である。 スチームアイロン用の加熱アセンブリの別の実施形態の概略断面図である。 内部に形成されたスチーム流路を有するスチームアイロン用の加熱アセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。 アイロン表面の2つの異なる温度について、スチーム生成器の運転温度に対する必要な熱貫流率の例をプロットしたグラフである。
本発明の実施形態について、ここで単なる例として、添付図面を参照しながら説明する。
ここで図1及び図2を参照すると、スチームアイロンの加熱アセンブリ10が示されている。このようなスチームアイロンは、一般に、スチームを衣服の布地に吹き掛けてこの布地からしわを取り除くために使用される。スチームアイロンは、衣類用スチーム装置として機能する。以下で説明する実施形態では、衣類用スチーム装置は、スチームアイロンであるが、本発明は、このスチームアイロンに限定されるものではなく、本発明は、手持ち式の衣類用スチーマー等の他のタイプの衣類用スチーム装置に関してもよいことが理解されるだろう。また、以下で説明する実施形態は、スチームを衣服の布地に吹き掛けることに関するが、このようなスチームアイロンを用いて、他の布地からしわを取り除くことができることが理解されるだろう。
スチームアイロンは、ハウジング(図示せず)とハンドル(図示せず)とを有する。ハンドルは、ハウジングと一体的に形成され、このハンドルは、アイロンの使用中にユーザによってユーザがスチームアイロンを操作し且つ位置付けることを可能にするように把持される。
加熱アセンブリ10は、ハウジング(図示せず)によって受容される。加熱アセンブリ10は、スチーム生成器20とアイロン板30とを有する。スチーム生成器20がソールプレート40によって受容される。スチーム生成器20は、ソールプレート40と一体的に形成してもよい。
スチーム生成器20は、本体21とヒータ22とを有する。ヒータ22は、本体21内に受容される。ヒータ22は、本体21内に一体的に形成される。ヒータ22は、本体21に沿って長手方向に延びる(本体から延びる端部のみが、図2及び図3に示されている)。本体21は、鋳造アルミニウム等の熱伝導性材料から形成される。従って、ヒータ22が作動すると、本体21が加熱される。つまり、ヒータ22から熱が伝導され、スチーム生成器20の本体21の温度を上昇させる。スチーム生成器20は、スチーム生成チャンバ23を有する。スチーム生成チャンバ23は、本体21によって規定される。本体21の内面24は、スチーム生成チャンバ23の加熱面を規定する。
スチーム生成チャンバ23は、流体入口25とスチーム出口26とを有する。流体入口25は、水をスチーム生成チャンバ23に供給するための通路を提供する。スチーム出口26は、スチーム生成チャンバ23からのスチームを供給するための通路を提供する。スチーム出口26は、スチーム生成器20の本体21を貫通して延びる1つ又は複数の通路によって形成される。
水受けチャンバ(図示せず)が、ハウジング内に配置される。水は、この水受けチャンバ内に貯蔵され、流体入口25に供給される。流体通路(図示せず)が、水受けチャンバとスチーム生成チャンバ23との間で連通しており、それによって、水受けチャンバ内の水が、流体入口25を通じてスチーム生成チャンバ23内に流れることが可能になる。ニードルバルブ等のバルブ(図示せず)が、流体通路内に配置されており、水受けチャンバからスチーム生成チャンバ23内への水の流れを制御する。
スチーム生成器20は、上部27と下部28とを有する。温度センサ29が、上部27と通信する。この温度センサ29は、スチーム生成器20の上部27に取り付けられる。温度センサ29は、スチーム生成器20の温度を検出するように作動可能である。温度センサ29は、制御装置(図示せず)に接続される。制御装置は、温度センサ29から受信した信号に応答して、スチーム生成器20の温度を決定するように作動可能である。制御装置は、ヒータ22の運転を制御して、スチーム生成器20の温度を所定の範囲内に維持するように作動可能である。すなわち、制御装置は、スチームアイロンが作動される場合に、決定された温度に応答してヒータ22のスイッチをオン/オフして、スチーム生成器20の温度を所望の温度範囲内に維持するように作動可能である。温度センサ29及び制御装置は、電源(図示せず)からヒータ22への電力供給を制御するように作動可能であるサーモスタットであってもよい。
スチーム生成器20の下部28は、アイロン板30に対向している。スチーム生成器20のスチーム出口26は、下部28に形成される。
アイロン板30は、下面32と上面33とを有する。下面32は、布地に接して配置されるアイロン表面を形成する。スチーム孔34が、アイロン板30を貫通して形成される。スチーム孔34が、アイロン表面32まで延びており、且つこのアイロン表面に形成される。スチーム孔34は、アイロン表面32の周囲に分布している。スチーム孔34のエッジ部は、布地がアイロン表面に接して配置される場合に、布地がエッジ部に引っ掛かるのを防止するために面取りされている。同様に、アイロン板30のアイロン表面32のエッジ部が、面取りされている。
アイロン板30の上面33は、スチーム生成器20に対向する。アイロン板30の上面33は、スチーム生成器20の下部28から離間されている。アイロン板30は、スチームアイロンのハウジング(図示せず)の一方の側に配置される。ハンドルは、アイロン表面32に対してハウジングの反対側に配置される。アイロン板30のアイロン表面32は、プレスされる布地に接して配置されるように露出している。アイロン板30のアイロン表面32は、摩擦を減少させるためのコーティング(図示せず)を有する。
加熱アセンブリ10は、中間部分50をさらに含む。中間部分50は、中間プレート51を含む。本構成では、アイロン板30が、中間部分50の一部も形成することが理解されるだろう。中間プレート51は、第1の中間層として機能する。中間プレート51は、スチーム生成器20とアイロン板30との間で、従ってスチーム生成器20とアイロン表面32との間で受容される。中間部分50は、スチーム生成器20の下部28とアイロン表面32との間に規定される。取付部材31等のアタッチメントが、アイロン板30を中間プレート51に取り付け、且つ中間プレート51をソールプレート40に取り付ける。
図2を参照すると、中間プレート51は、上面52と下面53とを有する。中間プレート51は、金属、金属合金又は熱伝導性ポリマー等の熱伝導性材料から形成される。上面52及び下面53は、略平面であり、これら上面及び下面の間にパネル部分54を規定する。
中間部分50は、第2の中間層も有する。この第2の中間層は、エアギャップ55である。このエアギャップ55は、中間プレート51と平行に延びる。
肩部56が、中間プレート51の下面53から突出する。肩部56は、スペーサ手段として機能する。肩部56は、中間プレート51のパネル部分54から延びている。肩部56は、パネル部分54の周囲に延びている。肩部56は、第2の中間層として機能するエアギャップ55を規定する。従って、エアギャップ55は、中間プレート51のパネル部分54より下に形成される。
アイロン板30は、中間部分50の第3の中間層として機能する。中間部分50は、後述するように、スチーム生成器20とアイロン表面32との間での熱貫流率(thermal transmittance)を有するように構成される。
なお、上述した中間部分50の構成には、第1、第2及び第3の中間層、すなわち中間プレート51、この中間プレート51に平行に且つ隣接して形成されたエアギャップ55、及びアイロン板30が設けられることが理解されるだろう。しかしながら、中間部分50は、単一の中間層、2つの中間層、又は4つ以上の中間層から形成してもよいことが理解されるだろう。本構成では、中間プレート51の上面52は、スチーム生成器20の下部28に取り付けられる。
本構成では、中間プレート51は、スチーム生成器20及びアイロン板30に熱的に接続される別個の部品から形成される。もっとも、代替的な構成も考えられることが理解されるだろう。例えば、別の構成では、中間プレート51は、スチーム生成器20及びアイロン板30の一方又は両方に一体的に形成され、又は省略され、それによって、中間部分50は、スチーム生成器20及び/又はアイロン表面32と一体的に形成される。一実施形態では、中間部分30は、スチーム生成器に一体的に形成される。すなわち、中間部分及びスチーム生成器が、同じ本体の2つの部分を形成する。このような一体的に形成された中間部分は、スチーム生成器も規定する本体の凹部によって形成することができる。別の構成では、アイロン板自体は、追加部品を用いることなしに、中間部分を形成してもよい。このような構成では、アイロン表面は、中間部分50の表面によって形成される。
スチーム通路57が、中間部分50を貫通して形成される。スチーム通路57は、中間プレート51を貫通して形成されたスチーム開口部58を有する。スチーム開口部58は、中間プレート51の上面52と下面53との間に延びる。あるいはまた、単一のスチーム開口部を設けてもよい。本構成では、エアギャップ55が、中間層50を貫通して設けられたスチーム通路57の一部を形成する。スチーム通路57は、スチームがスチーム生成器20からアイロン板30に流れるための経路を提供する。すなわち、本構成では、スチーム開口部58は、スチーム生成器20のスチーム出口通路と整列しており、エアギャップ55は、アイロン板30のスチーム孔34に亘って延びている。従って、スチームは、スチーム生成チャンバ23からアイロン板30のアイロン表面32に延びるスチーム孔34に流れることができる。
このスチームアイロンは、ユーザが選択可能な温度制御部を有していない。すなわち、ユーザは、スチームアイロンを操作して、スチームアイロンの使用中にアイロン表面の温度を調整することができない。従来のスチームアイロンには、ユーザが使用中にアイロン表面の温度を調整できるようにするユーザ調整入力部が設けられている。この入力部によって、ユーザがアイロン掛けする布地に応じてアイロン表面の温度を設定して、アイロン表面32に接して位置付けされる布地が、過熱され且つ布地の光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされることを防止することができる。
実験から、高いスチーム流量を使用し且つアイロン表面の低温を維持することによって、衣服に使用される通常範囲の布地からしわを取り除くことができることが見出された。これは、アイロン表面32が過熱するのを防止するのに役立つ。実験によって、アイロン表面から布地への熱伝達率は、衣服を製造するために使用される大部分の種類の布地について実質的に同じであることが見出された。
実験によって、アイロン表面32の温度は、布地が過熱され且つ光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされることを防止するために、155℃より下に、好ましくは145℃より下に維持すべきであることを見出された。従って、これは、アイロン表面32の上限温度値を提供する。
アイロン板の温度が上限温度値であり且つアイロン表面が静止状態で配置される場合に、アイロン表面から衣服に使用される布地への安定した最低熱損失率が生じることが見出された。つまり、スチームアイロンのアイロン表面は、布地の同じ部分に接して配置されており且つ静的に保持される。例えば、200cmのアイロン表面についてアイロン表面から衣服の布地への熱損失率は、アイロン表面の温度が145℃である場合に、25Wであることが見出された。従って、実験によって、衣服に使用される布地について、145℃のしきい温度値での安定した最低熱損失は、1250W/mであることが見出された。これは、アイロン表面の温度が145℃である場合に、アイロン表面32に対する熱伝達率を1250W/m以下にしなければならず、アイロン表面が、アイロン表面32の温度が上限温度値を超過するのを防止するように、静止状態にあることを意味する。
実験によって、アイロン表面の温度は、水滴(condensation)がプレスされる布地に形成されるのを防止するために、90℃より上に、好ましくは100℃より上に維持すべきであることも見出された。従って、これは、アイロン表面について下限温度値を提供する。
アイロン板の温度が下限温度値であり且つアイロン表面が移動状態で布地上に配置された場合に、アイロン表面から衣服に使用される布地への安定した最高熱損失率が生じることが見出された。すなわち、スチームアイロンのアイロン表面は、布地の一部に接して配置され且つ布地の一部上を移動し、それによって、アイロン表面は、布地の同じ部分と常に接触することがない。例えば、200cmのアイロン表面について、アイロン表面から衣服の布地への熱損失率は、アイロン表面の温度が100℃である場合に、110Wであることが見出された。従って、実験によって、衣服に使用される布地について、100℃のしきい温度値における安定した最高熱損失は、5500W/mであることが見出された。これは、アイロン表面の温度が100℃である場合に、アイロン表面32に対する熱伝達率を5500W/m以上にしなければならず、アイロン表面32が、アイロン表面32の温度が下限温度値を下回るのを防止するように、移動状態にあることを意味する。
衣服に使用される布地の所定範囲からしわを取り除くために、アイロン表面の温度を90℃〜155℃、好ましくは100℃〜145℃の間に維持した場合に、布地へのスチームの供給を維持する必要があることが見出された。従って、スチーム生成器20の温度は、一定供給のスチームが、生成され且つアイロン表面32に供給されるように、この温度範囲内に維持しなければならないことが見出された。
電力は、衣類用スチーム装置として機能するスチームアイロンが作動された場合に、電源ユニットPSU(図示せず)によって供給される。制御装置(図示せず)は、ヒータへの電力の供給を制御する、従ってヒータ22の運転を制御するように作動可能である。ヒータ22は、スチーム生成器20の本体21によって受容され、そしてスチーム生成器20は、所望の作動状態に加熱される。制御装置(図示せず)は、ヒータ22の運転を制御して、スチーム生成器20を所望の作動状態に維持するように作動可能である。本構成では、スチーム生成器20は、140℃〜170℃の間の温度で、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動される。この温度範囲は、水が水入口25を通じてスチーム生成器20に供給される場合に、十分な流量のスチームをスチーム生成器によって生成することを確実にするために設けられている。すなわち、スチーム生成器20によって生成されたスチームの流量は、衣服に使用される布地の所定範囲からしわを取り除くのに十分な流量にしなければならない。本構成では、スチームの所望の流量は、20g/分以上、好ましくは30g/分以上である。
制御装置(図示せず)は、温度センサ29によって検出された温度に応じてヒータ22の運転を制御して、スチーム生成器20の温度を調節する。すなわち、ヒータ22は、スチーム生成器20の温度を維持するように作動され、スチーム生成器からの十分なスチーム流量の供給を可能にし、アイロン表面32に接して配置された布地の適切なしわ取りを提供する。
スチーム生成器20は、瞬間スチーム生成法によりスチームを生成する。水を水入口25を介して供給して、スチームに変換する。スチーム生成器20を140℃〜170℃の間の温度、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動させた状態で、スチームは、スチーム生成器20から不必要に流れる過剰な水を生じさせることなく、所望の流量で生成することができる。
ヒータ22は、スチームを生成するためにスチーム生成器20を加熱する及びアイロン表面32を加熱することの両方のために設けられている。従って、ヒータは、十分な量の熱がスチーム生成器20に供給されて、スチームの十分なレベルがスチーム生成器によって生成され、衣服をプレスするのを可能にするのを確実にする一方、スチーム生成器20からアイロン板30への熱の伝達は、アイロン表面32の温度を上述した所望の温度しきい値内に維持することを保証するために、所定の範囲内に維持するのを確実にするように構成すべきであることが見出された。
従って、中間部分50は、スチーム生成器20とアイロン表面32との間に設けられている。中間部分50は、スチーム生成器20からアイロン表面32への熱の伝達を制御する。中間部分50は、スチーム生成器からの熱を蓄積するための熱バッファとして機能する。中間部分50は、アイロン表面に熱を分配するための熱分配器として機能する。こうして、アイロン板30は、スチーム生成器20によって間接的に加熱される。
中間部分50は、スチーム生成器20とアイロン表面32との間に熱伝達層を形成する。スチーム生成器20とアイロン表面32との間に設けられた中間部分50は、スチーム生成器20からアイロン板30への熱の伝達を制御するように機能する。特に、中間部分50は、スチーム生成器20からアイロン板30への伝導による熱移動を制限する。
従って、中間部分50の設置によって、スチーム生成器20からアイロン表面32への間接的な熱伝達が提供される。従って、単一の加熱手段のみが、スチーム生成器20とアイロン表面32との両方を加熱するために必要とされる。アイロン表面32は、中間部分50からの熱伝達により加熱される。
中間部分50は、スチームアイロンの使用中に、スチーム生成器からの熱伝達を制御し、且つアイロン表面の温度が、上述した上限温度値及び下限温度値内に維持されるような、熱貫流率を有するように構成される。つまり、中間部分50の熱貫流率の範囲は、アイロン表面の温度が、水滴が布地上に形成されるような温度を下回らないで、且つプレスされる布地が過熱され且つ光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされるような温度を超過しないように、アイロン表面への熱の伝達を制御する。
材料、複合材料、又は2つ以上の材料の組合せ等のある部分の熱貫流率(h)は、以下の式で規定される。
h=Q/A(TSG−TIS
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
Q=熱伝達率(W)
A=アイロン表面の面積(m
SG=スチーム生成器の温度(℃)
IS=アイロン表面の温度(℃)である。
従って、熱貫流率は、熱伝達率、アイロン表面の面積、及びスチーム生成器とアイロン表面との間の温度差に依存する。使用中に、スチーム生成器の温度は、アイロン表面の温度よりも高くなることが理解されるだろう。中間部分50は、スチーム生成器20からアイロン表面32への熱の伝達を決定する。こうして、温度勾配が、スチーム生成器20とアイロン表面32との間にもたらされる。中間部分50は、エネルギーバッファとしても機能する。
中間部分50の設置によって、スチーム生成器20を十分な温度に加熱して、アイロン表面32を所定の温度範囲内に維持しながら、スチーム生成器20に供給された水をスチームに変換することができる。中間部分50によって、スチーム生成器20を十分な温度に加熱して、アイロン表面32を所望の低い温度に維持しながら、スチーム生成器20からのスチームの所望のスループットを可能にする。
本構成では、中間部分50の特性は、スチーム生成器20からアイロン表面32への熱の伝達を制御するように構成され、それによって、アイロン表面32の温度は、スチーム生成器20が、140℃〜170℃の範囲の温度で、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動され且つ加熱される場合に、使用中に、常に低いアイロン温度で、つまり155℃未満の、好ましくは145℃、及び90℃より上の、好ましくは100℃で作動される。使用中に、スチーム生成器の温度は、アイロン表面の温度よりも高くなることが理解されるだろう。
例えば図2に示されるように、中間部分50は、使用中に、アイロン表面32の温度が上限温度値であり且つアイロン表面が静止状態で配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面に最低の熱伝達率が生じるような熱貫流率を有するように構成される。
従って、アイロン表面が静止状態で布地に接している場合に、中間部分50は、以下の特性を有する。
h(TSG1−145)≦1250W/m
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
SG1=スチーム生成器の温度(℃)である。
すなわち、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が145℃であり且つアイロン表面が静止状態で布地に接して配置される場合に、1250W/m以下である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、上限温度を超過することがないことを確実にするのに役立ち、布地に損傷を与えることはない。
中間部分50は、使用中に、アイロン表面32の温度が下限温度値であり且つアイロン表面が移動状態で配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面への最高の熱伝達率が生じるような熱貫流率も有するように構成されている。
従って、アイロン表面が移動状態で布地に接している場合に、中間部分50は、以下の特性を有する。
h(TSG2−100)≧5500W/m
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
SG2=スチーム生成器の温度(℃)である。
すなわち、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が100℃であり且つアイロン表面が移動状態で布地に接して配置される場合に、5500W/m以上である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、下限温度を下回らないことを確実にするのに役立ち、使用中に水滴が布地上に形成されることはない。
スチーム生成器の温度値(TSG1及びTSG2)、及び中間部分の熱貫流率hは、上述した2つの不等式に依存する。従って、中間部分の熱貫流率の値及びスチーム生成器を作動させるための温度範囲は、アイロン表面が静止状態で布地に接する及びアイロン表面が移動状態で布地に接する場合について、上に与えられた不等式を参照することにより、実験によって決定される。
スチーム生成器の温度は、特に、アイロン表面が、静止状態で布地に接する及び移動状態で布地に接することのいずれかの状態間で変化してもよいことが理解されるだろう。従って、TSG1は、TSG2に等しくないことがある。
中間部分50は、スチームの所望の供給量が布地に提供されていることを確実にするために、スチーム生成器20の温度をその所定の運転温度範囲内に維持することを確実にする。中間部分50は、所望の流量の水がスチーム生成器20に提供されて所望のスチーム流量を生成する場合に、全ての水が、スチーム出口26を通過することなく、スチームに変化することも確実にする。一定量の水がスチームに変化しない場合に、次に、水は、スチームアイロンから流れて、プレスされる布地を湿らすように作用し得る。
実験から、スチーム生成器の温度を維持することによって可能となる高いスチーム流量を提供することと一緒にアイロン表面を上述した動作範囲内で提供することとを組み合わせることによって、衣類用の布地について優れたアイロンの性能を提供することが見出された。
上述したように、中間部分50は、熱分配層として機能する。すなわち、中間部分50は、スチーム生成器20のヒータ22によって発生した熱の一部をアイロン表面32に分布させるように機能し、それによって、アイロン表面32が所望の温度範囲に加熱される。従って、単一のヒータを使用して、スチームを生成するためにスチーム生成器20を加熱する及びアイロン表面32を加熱することの両方が可能である。また、中間部分50は、アイロン表面32全体に熱を均一に分配するために設けられており、アイロン表面32上の局所的なホットスポットを防止する。すなわち、中間部分50は、均一な熱分配機能を提供する。
中間部分50の設置によって、熱がアイロン表面32からアイロン掛けされる衣服の布地に伝達される場合に、スチーム生成器20からの熱損失も制限することができる。従って、スチーム生成器20の温度の低下が抑制される。
所望の特性を提供するような中間部分50の1つの構成は、上述されていることが理解されるだろう。このような中間部分50では、中間部分50の寸法等のパラメータは、アイロン表面32及びスチーム生成器20の特性、例えばアイロン表面32やスチーム生成器20のサイズ、中間部分50とスチーム生成器20との間の接触面積、及びアイロン板30を含む接触領域に依存する。しかしながら、中間部分のパラメータは、中間部分の所望の特性を提供するために、容易に決定することができることが理解されるだろう。
本構成では、中間部分50は、スチーム生成器20の設置面積全体に延びている。このような構成では、スチーム生成器からアイロン表面へのスチーム通路57は、中間部分50を貫通して形成される。しかしながら、代替構成では、中間部分50は、スチーム生成器20の設置面積に亘って部分的にのみ延びてもよい。このような構成では、中間部分は、アイロン表面32の設置面積全体に延びていない。スチーム通路は、スチームがスチーム生成器20からアイロン表面32へ通過できるように、中間部分の周囲に設けられる。
上述した実施形態では、中間部分50は、第1及び第2の中間層をそれぞれ形成するエアギャップ55と一緒に中間プレート51によって形成される。しかしながら、代替実施形態では、エアギャップは省略される。このような構成では、中間プレート51は、中間部分を形成する。1つ又は複数のスチーム開口部が、中間プレート51を貫通して形成され、スチーム生成器20からアイロン表面32のスチーム孔34へのスチーム通路を形成する。あるいはまた、スチーム通路は、スチームがスチーム生成器20からアイロン表面32を通じて延びるスチーム孔34に通過するのを可能にするように中間プレート51の周囲に設けられる。
中間部分は、金属合金の層及び熱伝導性ポリマーの層等の2つ以上の中間層から形成してもよいことが理解されるだろう。別の構成では、第1中間層として機能する中間プレートは、キャビティを規定し、相変化材料が第2の中間層として機能するようにそのキャビティ内に受容される。
スチーム生成器とアイロン板との間に配置された中間部分は、スチーム生成器とアイロン表面との間に所望の温度勾配を得るために2つ以上の中間層を含んでもよいことも理解されるだろう。
別の構成では、中間部分の中間層を形成するエアギャップは、中間プレート51の上部に形成してもよい。このような構成では、中間プレート51の下面53は、アイロン板30に取り付けられ、肩部56が、スチーム生成器20の下部28に対して取り付けられる。
図3を参照すると、スチームアイロンの加熱アセンブリ60の別の実施形態が示されている。図3に示される加熱アセンブリ60は、図1及び図2を参照して上述した加熱アセンブリ10と略同様な構成を有する。そのため、詳細な説明は、ここでは省略する。上述した特徴及び構成要素に対応する特徴及び構成要素は、それぞれの参照のために同じ参照符号を保持する。しかしながら、この実施形態では、中間部分は、スチーム生成器20の下部28とアイロン板30の上面33との間に設けられた中間層61として機能する熱ペーストの層を含む。このような構成では、スチーム生成器20のスチーム出口26を形成する開口部が、アイロン表面32のスチーム孔34と整列する。この実施形態では、中間部分は、中間層61として機能する熱ペーストの層を含むが、その中間層61は、中間部分が所望の熱貫流率を有するような別の材料から形成してもよいことが理解されるだろう。
上述した実施形態では、ヒータ22は、スチーム生成器20の温度を所定の温度範囲内に維持するような1つの作動状態で運転されることが理解されるだろう。これにより、スチーム生成器20の温度は、ユーザ制御でなくなり、スチームアイロンの操作を簡素化する。また、布地が損傷を受けないような温度範囲内にアイロン表面を維持するので、ユーザは、アイロン掛けする布地に応じてアイロン表面の温度を必ずしも調節する必要はない。実験によって、衣服を製造するために使用される様々な布地が過熱され且つ布地の光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされるようなアイロン表面の温度が変動する一方で、スチームが布地に分配される場合にしわが取り除かれるようなアイロン表面の温度は、実質的に一定のままであることが見出された。そのため、アイロン表面32を低い温度で作動させる一方高い流量のスチームを供給する場合に、ユーザが、スチームを受ける及び/又はプレスされる布地の種類に応じて、異なる温度設定を必ずしも選択する必要がないことが理解されるだろう。
上述した構成では、スチーム生成器からアイロン表面32への熱伝達は、中間部分の構成に依存しており、ヒータは、スチーム生成器の温度を1つの温度範囲内に維持するように制御される。しかしながら、熱伝達率は、スチーム生成器の温度だけでなく中間部分の熱貫流率に依存することが理解されるだろう。別の実施形態では、衣類用スチーム装置として機能するスチームアイロンには、作動状態センサとして機能する運動センサ(図示せず)が設けられている。ここで説明した実施形態は、上述した実施形態と略同様であるので詳細な説明を省略する。運動センサは、スチームアイロンの動きを検出するように構成される。制御装置は、センサによって検出されたスチームアイロンの動きに応答して、スチームアイロンの運動を判断する。従って、制御装置は、スチームアイロンが移動状態又は静止状態であるかどうかを判定することができる。
このような構成では、制御装置は、衣類用スチーム装置の作動状態に応じて、ヒータを運転するように構成される。制御装置は、ヒータを作動して、第1の作動状態を判定した場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲内に維持し、第2の作動状態が判定された場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲内に維持するように構成される。本実施形態では、スチームアイロンが静止状態にあることをセンサが検出した場合に、第1の作動状態や運動状態が決定される。スチームアイロンが移動状態であることをセンサが検出した場合に、第2の作動状態又は運動状態が決定される。
このような構成では、衣類用スチーム装置が移動しておりそれによって布地を積極的にプレスしていると認められる場合には、スチーム生成器20の運転温度を増大させることができる。アイロン表面32からの熱損失率は、アイロン表面32が布地上を移動しておりそれによってアイロン表面32の所望の運転温度を超えることなくスチーム生成器20の温度を増大させることが可能である場合に、増大される。同様に、アイロン表面32からの熱損失率は、衣類用スチーム装置が布地上で静止しており且つスチーム生成器20の運転温度を低下させることが可能である場合に、最小化される。これによって、アイロン表面32の温度を上限温度より下に容易に維持することが可能になる。
例えば、制御装置は、衣類用スチーム装置が静止状態であると判定された場合に、スチーム生成器20を140℃〜170℃の間の第1の温度範囲に維持するようにヒータ22を作動し、衣類用スチーム装置が移動状態であると判定された場合に、スチーム生成器20を160℃〜190℃の間の第2の温度範囲に維持するようにヒータ22を作動するように構成することができる。
ヒータの作動状態を変化させることの利点は、アイロン表面から布地への熱損失が、アイロン表面が布地上で静止している場合に比べてアイロン表面が布地上を移動している場合により高いということである。こうして、スチーム生成器によって生成されるスチーム流量を最大化する、及び依然としてアイロン表面の温度を所望の運転温度より下に維持してアイロン表面に接触する布地の過熱を防止しながら、スピッティング及び/又は水漏れの発生を最小限に抑える又は無くすことができる。
スチーム生成器内への水の流量は、生成されるスチーム流量を変化させるために、バルブを操作する制御装置によって制御してもよいことが理解されるだろう。
上述した構成では、作動状態センサは運動センサであるが、代替の感知手段を用いて、アイロン表面が布地上を移動しているかどうかを検出してもよいことが理解されるだろう。別の実施形態では、中間層は、可変の熱貫流率を有するように構成される。このような実施形態は、上述した実施形態と略同様であるので詳細な説明を省略する。上述し且つ図1〜図3に示されるようなスチームアイロン用の加熱アセンブリの代替構成をこの実施形態で用いてもよいことが理解されるだろう。しかしながら、この実施形態では、中間プレート51は、可変の熱伝導率材料から形成される。すなわち、中間プレート51は、中間プレート51の温度に依存して、可変の熱貫流率を有するように構成された材料から形成される。例えば、Isoskin(商標)を中間プレート51を形成するために使用してもよい。
なお、本願では、上述した実施形態において中間層に用いられる材料等の一定の熱貫流率を有する材料は、典型的にはごく一部だけ、例えば40〜50℃の温度変化に亘ってそれら熱貫流率の10%未満だけ変えることができる材料であることが理解されるだろう。なお、本願では、可変の熱貫流率を有する材料は、実質的な量だけ熱貫流率を変化させることができる材料であることが理解されるだろう。すなわち、50℃の温度での変化に亘ってその熱貫流率を少なくとも50%だけ変化させるように構成される材料である。
一実施形態では、材料は、50℃の温度での変化に亘ってその熱貫流率を少なくとも100%だけ変化させるように構成される。
本実施形態では、スチーム生成器20は、165℃〜235℃の間の温度で作動する。この温度範囲は、水を水入口25を介してスチーム生成器20に供給する場合に、スチーム生成器によって生成されるスチームの流量を最大化するために設けられる。
本実施形態では、中間部分50は、スチームアイロンの使用中に、スチーム生成器からの熱伝達を制御し、且つアイロン表面の温度が、上述した上限温度値及び下限温度値内に維持されるような可変の熱貫流率を有するように構成される。つまり、中間部分50の熱貫流率の範囲で、アイロン表面の温度が、水滴が布地上に形成されるような温度を下回らないように、且つプレスされる布地が過熱され且つ光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされる温度を超過しないように、アイロン表面への熱の伝達を制御する。
上述したように、材料、複合材料、又は2つ以上の材料の組合せ等のある部分の熱貫流率(h)は、以下の式によって規定される。
h=Q/A(TSG−TIS
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
Q=熱伝達率(W)
A=アイロン表面の面積(m
SG=スチーム生成器の温度(℃)
IS=アイロン表面の温度(℃)である。
従って、熱貫流率は、熱伝達率、アイロン表面の面積、及びスチーム生成器とアイロン表面との間の温度差に依存する。使用中に、スチーム生成器の温度は、アイロン表面の温度よりも高くなることが理解されるだろう。中間部分50は、スチーム生成器20からアイロン表面32への熱の伝達を決定する。可変の熱伝導性材料の熱伝導率(W)は、可変の熱伝導性材料の温度に依存して変化することが理解されるだろう。従って、温度勾配が、スチーム生成器20とアイロン表面32との間にもたらされる。中間部分50は、エネルギーバッファとしても機能する。
中間部分50の設置によって、アイロン表面32を所定の温度範囲内に維持しながら、スチーム生成器20を十分な温度に加熱して、スチーム生成器20に供給される水をスチームに変換することができる。中間部分50によって、スチーム生成器20を十分な温度に加熱することが可能になり、アイロン表面32を所望の低い温度に維持しながら、スチーム生成器20からのスチームの所望のスループットを可能にする。
本構成では、中間部分50の特性は、スチーム生成器20からアイロン表面32への熱の伝達を制御するように構成されており、それによって、アイロン表面32の温度は、スチーム生成器20が作動され且つ165℃〜235℃の範囲内の温度に加熱される場合に、使用中常に低温で作動される、つまり155℃未満、好ましくは145℃未満の温度で、且つ90℃より上、好ましくは100℃より高い温度で作動される。使用中に、スチーム生成器の温度は、アイロン表面の温度よりも高くなることが理解されるだろう。
中間部分50の特性は、中間部分50の温度に依存して、中間部分50の熱貫流率を変化させるように構成される。すなわち、可変の熱伝導性材料から形成された中間プレート51の熱貫流率の特性が、中間プレート51の温度に依存して変化するように構成される。
本実施形態では、中間プレート51、従って中間部分50の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、中間部分50の熱貫流率が、36W/mK以下となるように変化するように構成される。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、スチーム生成器の温度が165℃〜235℃の間である場合に、アイロン表面32の温度が、155℃の上限温度を超過しないことを確実にするのに役立ち、その布地に損傷を与えることはない。
本実施形態では、中間プレート51、従って中間部分50の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃である場合に、中間部分50の熱貫流率が、42W/mK以上となるように変化するように構成される。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、スチーム生成器の温度が165℃〜235℃の間である場合に、アイロン表面32の温度が、90℃の下限温度より低く低下しないことを確実にするのに役立ち、使用中に水滴が布地上に形成されることはない。
図5を参照すると、アイロン表面の2つの異なる温度について、スチーム生成器の運転温度に対する所望の熱貫流率の例がプロットされたグラフが示されている。図5では、スチーム生成器の温度は、x軸85に沿ってプロットされ、必要な熱貫流率がy軸86に沿ってプロットされる。本発明者らは、中間プレート51、従って中間部分50の必要な熱貫流率は、84で示される領域に入るために、アイロンの表面温度がより低い温度、例えば100℃である場合に、スチーム生成器の温度に依存して(82で示される線によって示されるように)所定値以上にする必要があり、中間プレート51、従って中間部分50の必要な熱貫流率は、83で示される領域に入るために、アイロンの表面温度がより高い温度、例えば145℃である場合に、スチーム生成器の温度に依存して(81で示される線によって示されるように)所定値以下にする必要があるということを見出した。
スチーム生成器20の特定の温度について、中間プレート51の熱貫流率の最低限必要な変化は、81及び82で示される線の間の熱貫流率の値の差によって示されることが分かるだろう。
例えば図2に示されるような中間部分50は、使用中に、アイロン表面32の温度が上限温度値であり、且つアイロン表面が静止状態で配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面に最も低い熱伝達率が生じるような可変の熱貫流率を有するように構成される。
従って、アイロン表面が、布地に対して静止状態にある場合に、中間部分50は、以下の特性を有する。
h(TSG1−145)≦1250W/m
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
SG1=スチーム生成器の温度(℃)である。
すなわち、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が145℃であり且つアイロン表面が静止状態で布地に接して配置される場合に、1250W/m以下である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、上限温度を超過しないことを確実にするのに役立ち、布地に損傷を与えることはない。
中間部分50は、使用中に、アイロン表面32の温度が下限温度値であり且つアイロン表面が移動状態で配置される場合に、スチーム生成器からアイロン表面への最も高い熱伝達率が生じるような可変の熱貫流率を有するように構成される。
従って、アイロン表面が移動状態で布地に接する場合に、中間部分50は、以下の特性を有する。
h(TSG2−100)≧5500W/m
ここで、h=熱貫流率(W/mK)
SG2=スチーム生成器の温度(℃)である。
すなわち、中間部分の熱貫流率と、スチーム生成器とアイロン表面との間の温度差との積は、アイロン表面の温度が100℃であり且つアイロン表面が移動状態で布地に接して配置される場合に、5500W/m以上である。
中間部分50の上述したパラメータは、アイロン表面の作動状態によらず、アイロン表面32の温度が、下限温度より低く低下しないことを確実にするのに役立ち、使用中に、水滴が布地上に形成されることはない。
スチーム生成器の温度値(TSG1及びTSG2)、及び中間部分の熱貫流率hは、上述した2つの不等式に依存する。従って、中間部分の熱貫流率の値及びスチーム生成器を作動させるための温度範囲が、実験によって、静止状態で布地に接したアイロン表面及び移動状態で布地に接したアイロン表面について、上に与えられた不等式を参照することにより決定される。
スチーム生成器の温度は、特に、アイロン表面が、静止状態で布地に接する及び移動状態で布地に接する状態のそれぞれの間で変化してもよいことが理解されるだろう。従って、TSG1は、TSG2等しくないことがある。
中間部分50の可変の熱貫流率は、所望の供給量のスチームを布地に供給することを確実にするために、スチーム生成器20の温度を所定の運転温度範囲内に維持することを確実にする。中間部分50の可変の熱貫流率は、所望流量の水をスチーム生成器20に供給して所望のスチーム流量を生成する場合に、全ての水が、スチーム出口26通過せずにスチームに変化することも確実にする。一定量の水がスチームに変化しない場合に、次に水がスチームアイロンから流れ、プレスされる布地を濡らすように作用し得る。
実験から、スチーム生成器の温度を維持することによって可能となる高いスチーム流量を提供することと一緒にアイロン表面を上述した動作範囲内に提供することとの組み合わせによって、衣服の布地について優れたアイロンの性能が提供されることが見出された。
上述したように、中間部分50は、熱分配層として機能する。すなわち、中間部分50は、スチーム生成器20のヒータ22によって発生した熱の一部をアイロン表面32に分配させるように機能し、それによってアイロン表面32が、所望の温度範囲に加熱される。従って、単一のヒータを用いて、スチームを生成するためにスチーム生成器20を加熱し、且つアイロン表面32を加熱することの両方が可能になる。また、中間部分50は、アイロン表面32全体に均一に熱を分配するために設けられており、アイロン表面32上の局所的なホットスポットを防止する。つまり、中間部分50は、均一な熱分配を提供する。
中間部分50の設置によって、熱がアイロン表面32からアイロン掛けされる衣服の布地に伝達された場合に、スチーム生成器20からの熱損失を制限することもできる。従って、スチーム生成器20における温度低下が抑制される。
所望の特性を提供するような中間部分50の1つの構成は、上述されていることが理解されるだろう。このような中間部分50では、中間部分50の寸法等のパラメータは、アイロン表面32及びスチーム生成器20の特性、例えばアイロン表面32やスチーム生成器20のサイズ、中間部分50とスチーム生成器20との間の接触領域、及びアイロン板30を含む接触面積に依存する。しかしながら、中間部分のパラメータは、この中間部分の所望の特性を提供するために、簡易に決定してもよいことが理解されるだろう。
本構成では、中間部分50は、スチーム生成器20の設置面積全体に延びる。このような構成では、スチーム生成器からアイロン表面へのスチーム通路57は、中間部分50を貫通して形成される。しかしながら、代替構成では、中間部分50は、スチーム生成器20の設置面積に亘って部分的にのみ延びてもよい。このような構成では、中間部分は、アイロン表面32の設置面積全体に延びていない。スチーム通路は、スチームがスチーム生成器20からアイロン表面32に通過できるように、中間部分の周囲に設けられる。
上述した実施形態では、中間部分50は、第1及び第2の中間層をそれぞれ形成するエアギャップ55と一緒に中間プレート51によって形成される。しかしながら、代替実施形態では、エアギャップは省略される。このような構成では、中間プレート51は、中間部分を形成する。1つ又は複数のスチーム開口部が中間プレート51を貫通して形成され、スチーム生成器20からアイロン表面32のスチーム孔34にスチーム通路が形成される。あるいはまた、スチーム通路は、スチームがスチーム生成器20からアイロン表面32を貫通して延びるスチーム孔34に通過できるように、中間プレート51の周囲に設けられる。
中間部分は、可変の熱貫流率を有する層及び一定の熱貫流率を有する層等の2つ以上の中間層から形成してもよいことが理解されるだろう。
本願では、一定の熱貫流率を有する材料は、ごく一部だけ、例えば40〜50度の温度変化に亘ってその熱貫流率の10%未満だけ、典型的に変化させることができる材料であることが理解されるだろう。なお、本願では、可変の熱貫流率を有する材料は、実質的な量だけその熱貫流率を変化させることができる材料であることが理解されるだろう。すなわち、50℃の温度での変化に亘って少なくとも50%だけその熱貫流率を変化するように構成される材料である。
一実施形態では、材料は、50℃の温度での変化に亘って少なくとも100%だけその熱貫流率を変化するように構成される。
別の構成では、第1中間層として機能する中間プレートは、キャビティを規定し、相変化材料が第2の中間層として機能するようにそのキャビティ内に受容される。
スチーム生成器とアイロン板との間に配置された中間部分は、スチーム生成器とアイロン表面との間に所望の温度勾配を得るために2つ以上の中間層を含んでもよいことも理解されるだろう。
別の構成では、中間部分の中間層を形成するエアギャップを、中間プレート51の上部に形成してもよい。このような構成では、中間プレート51の下面53は、アイロン板30に取り付けられ、肩部56は、スチーム生成器20の下部28に対して取り付けられる。
図3を参照して上述したスチームアイロンの加熱アセンブリ60の構成は、中間層61として機能する可変の熱伝導性材料を含む中間部分を有してもよい。このような構成は、図3を参照して上述した実施形態と略同様であるので、その詳細な説明を省略する。しかしながら、この実施形態では、中間部分は、スチーム生成器20の下部28とアイロン板30の上面33との間に設けられた中間層61として機能する可変の熱伝導性材料のシートを含む。このような構成では、スチーム生成器20のスチーム出口26を形成する開口部は、アイロン表面32のスチーム孔34と整列する。
上述した実施形態では、ヒータ22は、スチーム生成器20の温度を所定の温度範囲内に維持するように、1つの作動状態で動作されることが理解されるだろう。これにより、スチーム生成器20の温度は、ユーザ制御ではなく、スチームアイロンの操作を簡素化する。また、布地が損傷を受けないような温度範囲内にアイロン表面を維持するので、ユーザは、アイロン掛けされる布地に依存してアイロン表面の温度を必ずしも調節する必要はない。実験によって、衣服を製造するために使用される様々な布地が過熱され且つ布地の光沢(照り)や変形等の望ましくない結果がもたらされるようにアイロン表面の温度が変化する一方、スチームを布地に分配する場合に、しわを取り除くアイロン表面の温度は実質的に一定のままであることが見出された。従って、アイロン表面32を低い温度で作動させる一方高い流量のスチームを供給する場合に、ユーザが、スチームを受ける及び/又はプレスされる布地の種類に応じて、異なる温度設定を必ずしも選択する必要がないことが理解されるだろう。
上述した構成では、スチーム生成器からアイロン表面32への熱伝達は、中間部分の構成に依存し、ヒータは、スチーム生成器の温度を1つの温度範囲内に維持するように制御される。しかしながら、熱伝達率は、スチーム生成器の温度だけでなく中間部分の可変の熱貫流率にも依存することが理解されるだろう。
図4を参照すると、スチームアイロンの加熱アセンブリ70の別の実施形態が示されている。図4に示される加熱アセンブリ70は、図1及び図2を参照して上述した加熱アセンブリ10と略同様の構成を有している。そのため、詳細な説明を省略する。上述した特徴及び構成要素に対応する機能及び構成要素は、同じ参照符号を保持する。
加熱アセンブリ70は、中間部分71を有する。中間部分71は、中間プレート72等の中間層により形成される。中間プレート72は、スチーム生成器20とアイロン板30との間に受容される。中間プレート72は、スチーム生成器20の下部28とアイロン板30の上面33との間に配置される。中間部分71は、2つ以上の中間層(図示せず)から形成してもよい。中間部分71は、スチーム生成器からの熱を蓄積するための熱バッファとして機能するように構成される。中間部分71は、熱分配器として機能し、アイロン表面32に熱を分配するように構成される。
中間プレート72は、上面73と下面74とを有する。中間プレート72は、金属、金属合金、及び/又は熱伝導性ポリマー等の熱伝導性材料から形成される。中間プレート72は、可変の熱伝導性材料、例えばIsoSkin(商標)から形成してもよい。上面73及び下面74は、略平面であり、それら上面73及び下面74の間にパネル部分77を規定する。中間部分71は、その下面74に形成された第1のスチーム流路75を有する。第1のスチーム流路75は、スチーム生成器20からのスチームがそのスチーム流路に沿って流れるように配置される。第1のスチーム流路75は、中間プレート72の下面74に沿って延びる。第1のスチーム流路75は、ベース76とこのベース76から直立する側壁とを有する。
第1のスチーム流路75は、中間部分71に沿ってスチームを案内する経路を提供する。従って、スチーム生成器20から流れるスチームと接触する中間部分71の表面積が最大化される。その結果、中間プレート72の温度上昇の速度は、スチームが第1のスチーム流路75に沿って流れる場合に、最大化される。
中間プレート72の下面74は、アイロン板30の上面33に接して位置する。アイロン板30の上面33は、第1のスチーム流路75の面を形成する。従って、スチーム生成器20から流れるスチームと接触するアイロン板30の表面積が最大化される。その結果、アイロン表面32への熱伝達が最大化され、アイロン表面32の温度上昇の速度は、スチームが第1のスチーム流路75に沿って流れる場合に、最大化される。従って、アイロン表面32は、所定の上昇速度でその運転温度範囲まで加熱することが可能である。
第1のスチーム流路75は、アイロン表面32に形成されたスチーム孔34を介して延びるように形成されており、それによって、スチーム生成器20からのスチームが、スチーム孔34に供給される。
第1のスチーム流路75は、中間部分71によって形成されたスチーム通路の一部を形成する。スチーム通路は、中間プレート72を貫通して形成されたスチーム開口部78も含む。スチーム開口部78は、第1のスチーム流路75と連通する。あるいはまた、単一のスチーム開口部を設けてもよい。
第2のスチーム流路79は、スチーム生成器20の下部28に形成される。第2のスチーム流路79は、スチーム生成器20の下部28に沿って延びる。中間プレート72の上面73は、第2のスチーム流路79の面を規定する。あるいはまた、第2のスチーム流路79は、中間プレート72の上面73に形成される。スチーム流路は、スチーム生成器20の下部28と中間プレート72の上面73との両方に形成することもできることが理解されるだろう。スチーム開口部78は、第2のスチーム流路79と連通する。スチーム生成器20のスチーム出口26は、第2のスチーム流路79と連通する。第2のスチーム流路79は、中間部分71によって形成されたスチーム通路の一部を形成する。
中間プレート72から流れるスチームと接触する中間プレート72の表面積が最大化される。その結果、中間プレート72の温度上昇の速度は、スチームが第2のスチーム流路79に沿って流れる場合に、最大化される。熱は、伝導によって、すなわち接触領域によって、及び伝達によって、すなわち流路75,79に沿って流れるスチームによって、スチーム生成器20から中間部分71に移動される。中間プレート72は、伝導によって、すなわち接触領域介して、及び伝達によって、すなわち流路75,79に沿って流れるスチームを介して、アイロン表面32に熱を移動させる。アイロン掛けを行う間に、熱は、アイロン表面32から布地に急速に放熱され、その結果、その温度が低下する。アイロン表面32の温度は、伝導により増加するが、スチームの対流による熱伝達は、温度上昇を最大にする。布地上に水滴が生じる可能性は、従って、中間プレート72の周囲に流れる(channeling)スチームを介して熱伝達を増大させることによって回避される。また、スチーム経路長を増加することにより、スチーム生成中にスチーム生成器から吐出された水滴が、スチーム流路内で蒸発され、こうして、布地上の水滴跡(water mark)が付くのが回避される。熱分配プレートとして機能する中間プレート72は、アイロン表面に亘って熱を均一に拡散させるのに役立つ。こうして、均一な温度分布がアイロン表面32に亘って最大化される。
また、水が、設けられた第1及び第2のスチーム流路75,79に沿って通過する際に、スチーム生成器20でスチームに変換されなかった水滴又は供給された水が、加熱され且つスチームに変換されるので、中間部分71の周りを流れるスチームによって、スチームアイロンからの水漏れを最小限に抑えられる。
第2のスチーム流路は、中間部分の上面に形成してもよい。これにより、第2のスチーム流路は、スチーム生成器の面に露出される。従って、スチーム流路内の流体への熱伝達が最大化される。図4を参照して上述した実施形態では、スチーム生成器の作動状態は、スチームアイロンの作動状態に応じて変化させてもよい。しかしながら、アイロン表面の作動温度は、使用中に、ユーザ選択ではないことが理解されるだろう。
本明細書で説明する構成では、十分な流量で、適切な温度をアイロン表面に提供することが可能であり、ユーザが、アイロンの温度を調節することなく、様々な布地をアイロン掛けできることが理解されるだろう。従って、ユーザがスチームアイロンについて適した設定を調整し且つ選択するような必要性が排除される。
上述した構成では、単一のヒータを設け、スチーム生成器及びアイロン表面を異なる温度に加熱することが可能であることが理解されるだろう。従って、2つのヒータを設け、スチーム生成及びアイロン表面を異なる温度に加熱する必要性が排除される。これは、スチームアイロンの重量、サイズ及びコストを最小限に抑える。
上述した実施形態では、水受けチャンバ(図示せず)が、ハウジング内に受容される。しかしながら、代替構成では、水受けチャンバ(図示せず)は、ハウジングから離間したベースユニット内に配置されることが理解されるだろう。このような構成では、水受けチャンバ(図示せず)は、可撓性ホース等を介してスチーム生成チャンバの流体入口と流体接続される。これは、水受けチャンバ内に貯蔵された水の重量が、ベースユニットに移動され且つアイロン内に配置されていないので、スチームアイロンの重量を最小限に抑える。水は、流体ポンプにより水受けチャンバからスチーム生成チャンバに供給される。このような構成は、スチーマー等の他の衣類用スチーム装置にも適用可能である。
用語「備える、有する、含む(comprising)」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、及び不定冠詞「1つの(a, an)」は、複数を除外するものではないことが理解されるだろう。単一のプロセッサは、特許請求の範囲に記載されたいくつかのアイテムの機能を満たすことができる。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを有利に使用することができないことを示すものではない。請求項における任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。
本願では、特許請求の範囲は、特徴の特定の組合せについて記載しているが、本発明の開示の範囲は、任意の請求項に現在記載されている同じ発明に関するか否か、又は親の発明を実施する際に同じ技術的問題のいくつか又は全てを緩和するか否かによらず、明示的に又は黙示的にのいずれか或いはそれらの任意の一般化によって本明細書に開示された、任意の新規な特徴又は特徴の任意の新規な組合せを含むことが理解されるだろう。出願人は、ここに、新たな請求項が、本願の手続中に又は本願から派生した更なる出願において、このような特徴及び/又は特徴の組合せを記載し得ることを注記しておく。
本発明は、独立請求項によって規定される。従属請求項は、有利な実施形態を規定する。
本発明によれば、ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、スチーム生成器とアイロン表面との間に配置されてスチーム生成器からのアイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置を提供しており、アイロン表面は、中間部分を介してスチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで、アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、中間部分は、使用中に、スチーム生成器からアイロン表面への熱伝達を制御して、アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、アイロン表面の温度を90℃〜155℃との間に維持するような熱貫流率を有するように構成され
本発明の別の態様によれば、衣類用スチーム装置が提供され、この衣類用スチーム装置は、ヒータを有するスチーム生成器と、衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサと、アイロン表面と、制御装置とを有する。ここで制御装置は、ヒータを作動して、衣類用スチーム装置の動きが運動センサにより検出されず且つアイロン表面が布地に接して配置される場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出され且つアイロン表面が布地に接して配置される場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持する。
本発明の別の態様によれば、ヒータを含むスチーム生成器と、アイロン表面と、衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサとを有する衣類用スチーム装置を作動する方法が提供される。この方法は、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出されず且つアイロン表面が布地に接して配置される場合に、スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するようにヒータを作動し、衣類用スチーム装置の動きが運動センサによって検出され且つアイロン表面が布地に接して配置される場合に、スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するようにヒータを作動させるステップを含む。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、これ以降に説明する実施形態を参照して説明され明らかになる。

Claims (24)

  1. ヒータを有するスチーム生成器と、衣服の布地に接して配置可能なアイロン表面と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間に配置されており、前記スチーム生成器から前記アイロン表面に熱を伝達する中間部分とを含む衣類用スチーム装置であって、前記アイロン表面が、前記中間部分を介して前記スチーム生成器によって間接的に加熱され、ここで前記アイロン表面の作動温度は、使用中にユーザが選択不可能であり、前記中間部分は、使用中に、前記スチーム生成器から前記アイロン表面への熱伝達が制御されるような熱貫流率を有するように構成されており、前記アイロン表面の温度は、前記アイロン表面が静止状態及び移動状態のそれぞれにおいて布地に接して配置される場合に、90℃〜155℃の間に維持される、
    衣類用スチーム装置。
  2. 前記中間部分の熱貫流率と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間の温度差との積は、前記アイロン表面の温度が145℃であり且つ前記アイロン表面が静止状態で布地に接して配置される場合に、1250W/m以下である、
    請求項1に記載の衣類用スチーム装置。
  3. 前記中間部分の熱貫流率と、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間の温度差との積は、前記アイロン表面の温度が100℃であり且つ前記アイロン表面が移動状態で布地に接して配置される場合に、5500W/m以上である、
    請求項1又は2に記載の衣類用スチーム装置。
  4. 前記スチーム生成器は、20グラム(g)/分以上の流量で、より好ましく30g/分以上の流量でスチームを生成するように構成される、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  5. 前記熱貫流率は、75W/mK〜125W/mKの間で、好ましくは90W/mK〜110W/mKの間である、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  6. 前記スチーム生成器は、140℃〜170℃の間の温度で、好ましくは150℃〜160℃の間の温度で作動するように構成される、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  7. 前記衣類用スチーム装置の作動状態を判定するように構成されたセンサと、制御装置とをさらに含み、前記制御装置は、前記ヒータを作動して、第1の作動状態が判定された場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、第2の作動状態が判定された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように構成される、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  8. 前記センサは、運動センサであり、前記制御装置は、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動し、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動するように構成される、
    請求項7に記載の衣類用スチーム装置。
  9. 第1の温度範囲は、140℃〜170℃の間であり、第2の温度範囲は、160℃〜190℃の間である、
    請求項7又は8に記載の衣類用スチーム装置。
  10. 前記中間部分は、可変の熱貫流率を有するように構成される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  11. 前記中間部分は、可変の熱伝導性材料を含む、
    請求項10に記載の衣類用スチーム装置。
  12. 前記中間部分は、可変の熱伝導性材料の層から形成される、
    請求項11に記載の衣類用スチーム装置。
  13. 前記可変の熱伝導性材料の熱貫流率は、50℃の前記可変の熱伝導性材料の温度変化に亘って少なくとも100%だけ変化するように構成される、
    請求項10乃至12のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  14. 前記可変の熱伝導性材料の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃〜145℃の間で変化する場合に、少なくとも100%だけ変化するように構成される、
    請求項13に記載の衣類用スチーム装置。
  15. 前記スチーム生成器は、160℃以上の温度で作動するように構成される、
    請求項10乃至14のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  16. 前記スチーム生成器は、250℃以下の温度で作動するように構成される、
    請求項10乃至15のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  17. 前記中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が145℃である場合に、36W/mK以下となるように構成される、
    請求項10乃至16のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  18. 前記中間部分の熱貫流率は、アイロンの表面温度が100℃である場合に、42W/mK以上となるように構成される、
    請求項10乃至17のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  19. 前記中間部分の少なくとも一部は、前記スチーム生成器及び/又は前記アイロン表面と一体的に形成される、
    請求項1乃至18のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  20. 前記中間部分は、前記スチーム生成器からの熱をアイロン表面に蓄積するような熱バッファ及び/又は前記アイロン表面に熱を分配させるような熱分配器として機能するように構成された中間層を含み、オプションとして、前記中間層は、該中間層に沿って延びるスチーム流路を含み、前記スチーム生成器からのスチームが、前記スチーム流路に沿って流れる、
    請求項1乃至19のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  21. 前記中間部分は、前記スチーム生成器と前記アイロン表面との間に受容される中間プレートを含む、
    請求項1乃至20のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  22. 衣類用スチーム装置であって、当該衣類用スチーム装置は、ヒータを有するスチーム生成器と、前記衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサと、制御装置とを含んでおり、該制御装置は、前記ヒータを作動して、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持し、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように構成される、
    衣類用スチーム装置。
  23. 前記衣類用スチーム装置は、スチームアイロン、冷水システムのアイロン又はスチーマーである、
    請求項1乃至22のいずれか一項に記載の衣類用スチーム装置。
  24. 衣類用スチーム装置の作動方法であって、前記衣類用スチーム装置は、ヒータを含むスチーム生成器と、前記衣類用スチーム装置の作動状態を検出するように構成された運動センサとを有しており、当該作動方法は、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサにより検出されない場合に、前記スチーム生成器を第1の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動させ、前記衣類用スチーム装置の動きが前記運動センサによって検出された場合に、前記スチーム生成器を第2の温度範囲に維持するように前記ヒータを作動させる、
    作動方法。
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