JP2016226118A - ステータコイル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルエンドのステータ軸方向の突出長さをより効果的に抑制することのできるコイル構造を提供すること。【解決手段】ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルが巻回されるステータコイル構造において、コイルは、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有し、コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の屈曲部を備えた。【選択図】図1A

Description

本発明は、電動モータなどのステータコイル構造の改良に関する。
電動モータなどのステータ用のコイルは、円筒形状のステータコアの内周に複数のティースを挟んで形成された一対のスロットを介してティースに巻き回される。ティースに巻き回されたコイルにおいては、一対のスロット間においてステータコアの端面からステータ軸方向外側に向かってそのコイルエンドを突出させる。コイルが一個のティースではなく、複数のティースを跨いで巻き回される場合、言い換えればコイルを通す一対のスロットの間に他のスロットが存在する場合には、コイルは他のスロットを通るコイルとコイルエンドで交錯することになる。この交錯部の数はコイルのピッチ、すなわちコイルが幾つのティースを跨いで巻回されているかなどによって異なり、コイルのピッチ数に応じて交錯部の数も増加する。
コイルエンドが交錯する場合、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へのコイルエンドの突出長さを抑えるために、例えば、交錯するコイルエンドの導線同士を網目状に編み込むことが知られている(特許文献1)。
この方法では、コイルの線材を1本ずつ編み込むために、巻回作業が複雑化することは避けられない。そこで、特許文献1では、複雑な巻回作業を回避すべく、複数本の線材をコイル状にまとめた導線集積体を、一対のスロットに嵌め込むことでコイルを装着するとともに、導線集積体のコイルエンドにステータ軸方向のクランク状の段差を予め成型しておくことが提案されている。
特許文献1のコイル構造では、コイルエンドの段差がコイルエンドとステータコアの端面との間に形成されるスペースに、隣接する別のコイルの導線集積体を通すことができるので、コイルエンド同士の交錯作業が容易になる。
特開2010−166803号公報
しかしながら、特許文献1のコイル構造のようにコイルエンドにクランク状の段差を形成したとしても、コイルの巻数が増加して一のコイルと他のコイルとの交錯部の数が多くなれば、コイルエンドのステータ軸方向の突出長さが大きくなることは避けられない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイルエンドのステータ軸方向の突出長さをより効果的に抑制することのできるコイル構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルが巻回されたステータコイル構造が提供される。このステータコイル構造では、コイルは、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出するコイルエンドを有し、コイルエンドは、ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の屈曲部を備える。
本発明によれば、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出するコイルエンドは、ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向内側に伸長することとなる。すなわち、コイルエンドは、ステータコアの端面に沿ってステータ径方向内側に向かって展開することとなるので、コイルエンドの端面からのステータ軸方向の突出量を抑えることができる。
図1Aは、本発明の第1実施形態に係るステータコイル構造を示す図である。 図1Bは、第1実施形態におけるコイルの配置構成を説明する図である。 図1Cは、図1Aのステータコイル構造を矢印E方向から視た要部を示す図である。 図1Dは、図1Aのステータコイル構造を矢印F方向から視た要部を示す図である。 図2は、本発明の第2実施形態に係るステータコイル構造を示す図である。 図3は、本発明の第3実施形態に係るステータコイル構造を示す図である。 図4Aは、本発明の第4実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用した状態を示した図である。 図4Bは、図4Aに示すモータを組み立てる態様を説明する図である。 図5Aは、本発明の第5実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用した状態を示した図である。 図5Bは、図5Aの他方側内周側コイルエンドの部分の平面図である。 図6Aは、図5Aに示すモータを組み立てる態様を説明する図である。 図6Bは、図5Aに示すモータを組み立てる態様を説明する図である。 図6Cは、図5Aに示すモータを組み立てる態様を説明する図である。 図7Aは、本発明の第6実施形態に係るステータコイル構造を備えたモータを組み立てる態様を説明する図である。 図7Bは、第6実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用した状態を示した図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、下記実施形態において、図面の簡略化のため、ステータコアは周領域の一部のみを示している。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態に係るステータコイル構造を示す図である。
ステータコア10は、中心軸を有する円筒形状を有している。また、ステータコア10は、所定の平面形状にプレス形成された鋼板を積層することで構成される。さらに、ステータコア10は、ステータ径方向の内周側のティース部10Aと外周側のバックヨーク部10Bを有している。なお、このステータコア10は、例えば、電動モータやジェネレータのステータに適用される。
本実施形態では、ティース部10Aには、等しい角度間隔で複数のティース12が形成されている。そして、この複数のティース12において隣接するティース12の間には、それぞれ、ステータ軸方向(図1Aにおける紙面に直交する方向)に沿って延在するスロット14が形成される。
そして、各スロット14には、ステータ径方向内側寄り位置に内周側コイル16が配置されており、ステータ径方向外側寄り位置に外周側コイル18がそれぞれ配置されている。
図1Bは、コイルの配置構成を説明する図である。なお、当図においては、ステータ周方向に配置される3つの内周側コイル16、及び外周側コイル18を断面図として示し、これらを図中下方から順番にそれぞれ16−1〜16−3、及び18−1〜18−3の符号で表す。さらに各スロット14についても図中下方から順番に14−1〜14−8の符号で表す。
図示のように、内周側コイル16−1、16−2、16−3と外周側コイル18−1、18−2、18−3がそれぞれ同一のスロット14−1、14−2、14−3とスロット14−6、14−7、14−8に跨って配置されている。このようにして、一組のスロット14に対して内周側コイル16と外周側コイル18が一つずつ配されることとなる。結果としてこれら内周側コイル16同士及び外周側コイル18同士が相互に交錯しつつ、全てのスロット14に内周側コイル16と外周側コイル18が配置される状態となる。
なお、内周側コイル16及び外周側コイル18は、例えば、それぞれ、複数本の線材を予めコイル形状に成型した線材集合体として構成され、この線材集合体がスロット14に装着されることでステータコア10のティース12に巻回された状態となる。
そして、図1Aに示すように、各スロット14に配置されている内周側コイル16は、それぞれ、ステータコア10の端面11から突出した部分である内周側コイルエンド20を有している。また、各スロット14に配置されている外周側コイル18も、それぞれ、ステータコア10の端面11から突出した部分である外周側コイルエンド22を有している。なお、本実施形態において、これら内周側コイルエンド20と外周側コイルエンド22は、相互に同一形状を有している。
ステータ周方向において隣接する内周側コイルエンド20は、ステータコア10の周方向寄り位置でその端面11上に存在しない交錯部27において交錯している。さらに、ステータ周方向において隣接する外周側コイルエンド22は、ステータコア10の端面11上の交錯部29で交錯している。
図1Cは、図1Aのステータコイル構造を矢印E方向から視た要部を示す図であり、図1Dは、図1Aのステータコイル構造を矢印F方向から視た要部を示す図である。
なお、さらなる図面の簡略化のために、図1Cにおいては、一つの内周側コイル16のみを示しており、図1Dにおいては、内周側コイル16及び外周側コイル18を一組のみ示している。
内周側コイル16の内周側コイルエンド20には、ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の一方内向き屈曲部20a及び他方内向き屈曲部20bが形成されている。
具体的に、内周側コイルエンド20は、ステータコア10の端面11(スロット14)からステータ軸方向外側に向かって伸長して一方内向き屈曲部20a及び他方内向き屈曲部20bで屈曲し、ステータ径方向内側に向かって伸長する形態を有する内向きコイルエンドとして形成されることとなる。
一方、外周側コイル18の外周側コイルエンド22には、ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の一方外向き屈曲部22a及び他方外向き屈曲部22bが形成されている。
具体的に、外周側コイルエンド22は、ステータコア10の端面11(スロット14)からステータ軸方向外側に向かって伸長して一方外向き屈曲部22a及び他方外向き屈曲部22bで屈曲し、ステータ径方向外側に向かって伸長する形態を有する外向きコイルエンドとして形成されることとなる。
さらに、図1Cに示すように、内周側コイルエンド20の一方内向き屈曲部20aと他方内向き屈曲部20bの間には、ステータ軸方向の段差を形成する段差部20cが形成されている。この段差部20cにより、内周側コイルエンド20には、端面11から相対的に離れた離間部20dと端面11に相対的に近い部分である近接部20eとが形成されることとなる。さらに、内周側コイルエンド20は、図1Aに示すように、ステータコア10の平面視において、段差部20cの部分でV字形状に屈曲する構成をとる。
また、外周側コイルエンド22の一方外向き屈曲部22aと他方外向き屈曲部22bの間にも、ステータ軸方向(図1C及び図1Dにおける上下方向)の段差を形成する段差部22cが設けられている。この段差部22cにより、外周側コイルエンド22には、端面11から相対的に離間した離間部22dと端面11に相対的に近接した近接部22eとが形成されることとなる。さらに、外周側コイルエンド22は、図1Aに示すように、ステータコア10の平面視において、段差部22cの部分でV字形状に屈曲する構成をとる。
なお、上述の一方内向き屈曲部20a、22a、他方内向き屈曲部20b、22b、及び段差部20c、22cは、それぞれ、内周側コイル16及び外周側コイル18のステータコア10の装着に先立って予め形成されるものである。すなわち、内周側コイル16及び外周側コイル18は、予め一方内向き屈曲部20a、22a、他方内向き屈曲部20b、22b、及び段差部20c、22cが形成された巻回形状とした状態でスロット14に装着されることとなる。
特に本実施形態では、上述したスロット14のステータ径方向内側寄り位置に内周側コイル16が配置されるとともに、ステータ径方向外側寄り位置に外周側コイル18が配置される形態となるように、外周側コイル18をスロット14の径方向外側寄り位置において装着した後に、内周側コイル16をスロット14の径方向内側寄り位置に装着することが好ましい。
なお、内周側コイル16を周方向において複数装着する作業に当たっては、例えば、一の内周側コイル16を装着した後に、その内周側コイルエンド20(第1内周側コイルエンド20とも記載する)の近接部20eの上方を、これと隣接する内周側コイル16の内周側コイルエンド20(第2内向きコイルエンドとも記載する)の離間部20dが通過する順番で行う。すなわち、第2内周側コイルエンド20の離間部20dと端面11の間の空間に、第1内周側コイルエンド20の近接部20eが通過することとなる。なお、外周側コイル18を周方向において複数装着する方法も内周側コイル16の場合と同様の方法で行われることが好ましい。
上述した構成から理解されるように、内周側コイルエンド20と外周側コイルエンド22とは、端面11上でステータ径方向においてオフセットされた位置に配されることとなり、内周側コイルエンド20はステータ径方向内側に伸長し、外周側コイルエンド22はステータ径方向外側に伸長している。したがって、内周側コイル16及び外周側コイル18がともにステータコア10に巻回された状態においても、内周側コイルエンド20と外周側コイルエンド22が相互に干渉することが防止される。
以上説明した本実施形態に係るステータコア10のコイル構造によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係るステータコイル構造においては、ステータコア10の内周に形成されたスロット14のうちの一対のスロット14を通して該一対のスロット14間のティース12にコイル16、18が巻回される。そして、このステータコイル構造では、コイル16は、ステータコア10の端面11からステータ軸方向外側へ突出するコイルエンド20を有し、コイルエンド20は、ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の屈曲部20a、20bを備えている。
これにより、コイル16のコイルエンド20は、ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向内側に伸長することとなる。すなわち、コイルエンド20は、ステータコア10の端面11に沿ってステータ径方向内側に向かって展開することとなるので、コイルエンド20の端面11からのステータ軸方向の突出量を抑えることができる。
また、本実施形態では、コイルエンド20、22は、ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の内向き屈曲部20a、20bを備えた内向きコイルエンド20と、ステータコアの端面11に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の外向き屈曲部22a、22bを備えた外向きコイルエンド22と、を有する。
これにより、ステータ径方向内側に伸長する内周側コイルエンド20とステータ径方向外側に伸長する外周側コイルエンド22がそれぞれ形成されることとなる。したがって、コイルエンド同士が、ステータコア10の端面11上の平面領域において重なる部分を減らすことができるので、コイルエンド同士の重なりによるステータ軸方向の突出長さの増加を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、コイル16、18は、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイル16が内向きコイルエンド20を有し、ステータ径方向外側寄り位置に配された外周側コイル18が外向きコイルエンド22を有する。
これによれば、スロット14のステータ径方向スペースを有効に利用して内周側コイル16及び外周側コイル18を、整理された状態でステータコア10に巻回させることができる。その結果、スロット14上(端面11上)のスペースを効率的に利用してコイル巻数を確保することができる。
さらに、ステータ径方向内側寄り位置の内周側コイル16が内周側コイルエンド20を有し、ステータ径方向外側寄り位置の外周側コイル18が外周側コイルエンド22を有することで、内周側コイルエンド20と外周側コイルエンド22が、ステータ径方向において反対向きに伸長することとなる。(図1A参照)。したがって、これらコイルエンドの重なりをより確実に防止でき、コイルエンド20、22の端面11からの突出量をより減少させることができる。
また、本実施形態では、コイルエンド20(22)は、2か所の屈曲部20a、20b(22a、22b)の間においてステータ軸方向の段差を形成する段差部20c(22c)を備え、該段差部20c(22c)により形成されたステータコア端面11に近接した近接部20e(22e)とステータコア端面11から離間した離間部20d(22d)とを有する。コイル16(18)は、ステータ周方向に沿って複数配置され、該複数のコイル16(18)の内の一のコイルエンド20(22)の離間部20d(22d)とステータコア端面11との間の空間に、他のコイルエンド20(22)の近接部20e(22e)を通過させることで相互に交錯される。
これにより、内周側コイルエンド20同士及び外周側コイルエンド22同士を効率的に重ねて、これらコイルエンド20、22全体のステータ軸方向の突出量を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、コイル16(18)は、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、ステータ径方向に独立して配された複数のコイル16(18)のコイルエンド20(22)は、相互に同一形状を有する。
これにより、コイル16(18)の形状を統一して部品点数を減らして製造コストを削減することができる。なお、例えば、内周側コイル16の内周側コイルエンド20のステータ径方向内側への伸長長さを、外周側コイル18の外周側コイルエンド22のステータ径方向外側への伸長長さよりも小さくしたいなどの事情がある場合には、内周側コイル16と外周側コイル18を、それらの形状が相互に異なるように変更しても良い。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態においては、先の実施形態において説明した要素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るステータのコイル構造を示す図である。図示のように、本実施形態では、内周側コイル16の内周側コイルエンド20における一方内向き屈曲部20a及び他方内向き屈曲部20bが、ステータコア10の端面11に沿ってステータ周方向に延びる引出部として構成されている。また、外周側コイル18の外周側コイルエンド22における一方外向き屈曲部22a及び他方外向き屈曲部22bも、ステータコア10の端面11に沿ってステータ周方向に延びる引出部として構成されている。
また、本実施形態では、上述のように内周側コイルエンド20の一方内向き屈曲部20a及び他方内向き屈曲部20bが引出部として構成されることによって、ステータ周方向に沿って複数配置された内周側コイルエンド20同士が、ティース12の上方で交錯することとなる(図2の囲み部分A参照)。
一方で、外周側コイルエンド22の一方外向き屈曲部22a及び他方外向き屈曲部22bが引出部として構成されることによって、ステータ周方向に沿って複数配置された外周側コイルエンド22同士が、ティース12の上方で交錯することとなる(図2の囲み部分B参照)。
以上説明した本実施形態に係るステータコア10のコイル構造によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係るステータコア10のコイル構造で、屈曲部20a、20b(22a、22b)は、ステータコア10の端面11に沿ってステータ周方向に延びる引出部を備える。
これにより、離間部20d、22dと近接部20e、22eの長さが短くなる。したがって、内周側コイルエンド20の段差部20cはステータ径方向外側寄り位置に移動し、外周側コイルエンド22の段差部22cはステータ径方向内側寄り位置に移動する。すなわち、ステータコア10の端面11上における内周側コイルエンド20及び外周側コイルエンド22のステータ径方向の拡がりを小さくすることができ、本実施形態のステータコイル構造が適用される電動モータやジェネレータ内のステータコア10の配置スペースも小さくすることができる。
なお、図2においては、参考のため、屈曲部22a、22bが引出部として構成されていない場合の外周側コイルエンド22を破線で示している。この破線で示した外周側コイルエンド22と本実施形態にかかる外周側コイルエンド22を比較すれば、本実施形態に係る外周側コイルエンド22においてステータ径方向の寸法が削減されていることは明確であり、内周側コイルエンド20も同様にステータ径方向の寸法が削減される。
さらに、本実施形態では、ステータ周方向に沿って複数配置されたコイル16(18)のコイルエンド20(22)同士が、ステータコア10の端面11の上方、特にティース12の上方で交錯している(図2の囲み部分A及びB参照)。これにより、コイルエンド20(22)の平面領域の広がりを小さくすることができ、結果として電動モータやジェネレータ内のステータコア10の配置スペースもより小さくすることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について説明する。
図3は、本実施形態に係るステータコア10の構成を説明する平面図である。図示のように、本実施形態では、内周側コイル16の内周側コイルエンド20には、その段差部20cと一方内向き屈曲部20aの間、及び段差部20cと他方内向き屈曲部20b間に、ステータ周方向に沿うクランク部20fが複数箇所形成されている。
また、外周側コイル18の外周側コイルエンド22にも、その段差部22cと一方外向き屈曲部22aの間、及び段差部22cと他方外向き屈曲部22b間に、ステータ周方向に沿うクランク部22fが複数箇所形成されている。
このように形成された内周側コイルエンド20及び外周側コイルエンド22では、それぞれのクランク部20f、22fにより、当該内周側コイルエンド20及び外周側コイルエンド22のステータ径方向における拡がりが抑制されている。
以上説明した本実施形態に係るステータコア10のコイル構造によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係るステータコア10によれば、コイルエンド20(22)の2ヶ所の屈曲部20a(22a)、20b(22b)の間にステータ周方向に沿うクランク部20f(22f)が形成される。
これにより、クランク部20f(22f)を有していない直線状のコイルエンドの場合と比べて、コイルエンドのステータ径方向の拡がりをより小さくすることができる。したがって、本実施形態のステータコイル構造が適用される電動モータやジェネレータ内のステータコア10の配置スペースをより小さくすることができ、ひいては電動モータやジェネレータのコンパクト化を実現することができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について説明する。
図4Aは、本実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用した状態を示した図である。特に、本実施形態では、ステータコア10においてステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイル16において、ステータコア10の軸方向一方側(図中下方側)の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンド20´は内向きコイルエンドとして形成されているが、ステータコア10の軸方向他方側(図中上方側)の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンド20´´は外向きコイルエンドとして形成されている。
また、本実施形態のモータ100は、ケーシング40に、ロータ42、ロータシャフト44、及び内周側コイル16と外周側コイル18が装着されたステータコア10が配置されている。
ロータ42は、ケーシング40の天井面40aと底面40bの孔部70、72を貫通して配置されたロータシャフト44に対して一体的に固定されている。また、ロータシャフト44は、ケーシング40の天井面40a及び底面40bに対して相対的に回転可能となるように、ベアリング46、48を介して天井面40a及び底面40bにそれぞれ取り付けられている。なお、天井面40a及び底面40bには孔部70、72がそれぞれ形成されており、この孔部70、72にロータシャフト44が挿入されている。
また、ロータ42には、図示しない複数の埋め込み磁石が埋め込まれている。これにより、図示しない制御装置から三相の励磁電流が内周側コイル16や外周側コイル18に対して供給されると、ステータに回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ42が回転する。
さらに、内周側コイル16と外周側コイル18が装着されたステータコア10は、ケーシング40の側面40cに取り付けられている。
このように構成されたモータ100は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車の駆動源として用いられる。
このモータ100において、本実施形態では内周側コイル16のステータコア10の軸方向一方側の端面11´から突出する一方側内周側コイルエンド20´は、ステータ径方向内側へ屈曲している。すなわち、一方側内周側コイルエンド20´は、内向きコイルエンドとして構成されている。
一方で、内周側コイル16のステータコア10の軸方向他方側の端面11´´から突出する他方側内周側コイルエンド20´´は、ステータ径方向外側へ屈曲している。すなわち、他方側内周側コイルエンド20´´は、外向きコイルエンドとして構成されている。
さらに、外周側コイル18については、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´から突出する一方側外周側コイルエンド22´、及びステータコア10の軸方向他方側の端面11´´から突出する他方側外周側コイルエンド22´´の双方とも、ステータ径方向外側へ屈曲している。すなわち、一方側外周側コイルエンド22´及び他方側外周側コイルエンド22´´はともに外向きコイルエンドとして構成されている。
図4Bは、図4Aのモータ100を組み立てる態様を説明する図である。図示のように、モータ100は、ロータ42、ロータシャフト44、及びハウジング天井面40aを一体とするロータ側アセンブリ100Aを、ステータコア10が設けられたハウジングの側面40c及びハウジングの底面40bを一体とするステータ側アセンブリ100Bに組み付けることで構成される。
具体的に、ロータ側アセンブリ100Aは、ステータ側アセンブリ100Bにおける上部開放部、すなわちステータコア10の他方側端面11´´側から組み付けられる。なお、図示は省略するが、内周側コイル16や外周側コイル18に対する結線は、ロータ側アセンブリ100Aがステータ側アセンブリ100Bに組み付けられる前に行われる。
ここで、本実施形態では、上述のように、内周側コイル16の他方側内周側コイルエンド20´´と外周側コイル18の他方側外周側コイルエンド22´´が、外向きコイルエンドとして構成されているので、ロータ42がこれら他方側コイルエンド20´´、22´´に干渉することなく、ロータ側アセンブリ100Aをステータ側アセンブリ100Bに装着することができる。
上述した本実施形態に係るステータコア10では、コイル16、18は、ステータ径方向に沿って独立して複数配されている。そして、ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイル16は、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンド20´と、ステータコア10の軸方向他方側の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンド20´´と、を有する。さらに、ステータ径方向外側寄り位置に配された外周側コイル18は、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側外周側コイルエンド22´と、ステータコア10の軸方向他方側の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側外周側コイルエンド22´´と、を有する。そして、一方側内周側コイルエンド20´及び他方側内周側コイルエンド20´´は、それぞれ、内向きコイルエンド及び外向きコイルエンドとして形成され、一方側外周側コイルエンド22´及び他方側外周側コイルエンド22´´は、ともに外向きコイルエンドとして形成される。
このように、各コイルエンド20´、22´の他方側端面11´からのステータ軸方向の突出量及びコイルエンド20´´、22´´の他方側端面11´´からのステータ軸方向の突出量を抑制しつつも、他方側端面11´´から突出する部分である他方側内周側コイルエンド20´´及び他方側外周側コイルエンド22´´がともに外向きコイルエンドとして形成されている。
したがって、ロータ42を含むロータ側アセンブリ100Aのステータコア10側のステータ側アセンブリ100Bへの組み付けを行うにあたり、ロータ42がステータ内空間80(図4B参照)を通過する際に他方側内周側コイルエンド20´´及び他方側外周側コイルエンド22´´に干渉されないので、当該組み付け作業の効率化が図られる。
一般に、ロータ42とステータコア10の間は、これらの間を通過する磁束を一定以上の大きさとするように、比較的狭く形成される。したがって、例えば、内周側コイル16の他方側内周側コイルエンド20´´を内向きコイルエンドとすると、他方側内周側コイルエンド20´´が他方側端面11´´の上方からステータ径方向内周側に飛び出し、結果としてステータ内空間80側に飛び出し易くなる。
したがって、本実施形態では、内周側コイル16の他方側内周側コイルエンド20´´を他方側外周側コイルエンド22´´と同様に外向きコイルエンドとすることで、ロータ42が通過する空間が確保されることとなる。
さらに、本実施形態において、図4A及び図4Bから明らかなように、一方側端面11´から突出する一方側内周側コイルエンド20´については、ロータ42に干渉しない位置にある。したがって、一方側内周側コイルエンド20´については内向きコイルエンドとしても上記アセンブリA、Bの組み付けに支障が無いので、一方側外周側コイルエンド22´とステータ軸方向において重ならないようにしてステータ軸方向へのコイルエンド突出量を抑制する効果を得ることができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について説明する。
図5Aは、本実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用した状態を示した図である。また、図5Bは、図5Aの他方側内周側コイルエンド20´´の部分の平面図である。
図示のように、本実施形態では、内周側コイル16は、ロータ42を有する後述のロータ側アセンブリ100A´を組み付ける前段階において、内向きコイルエンドとして構成される他方側内周側コイルエンド20´´の一方内向き屈曲部20´´a及び他方内向き屈曲部20´´bの部分を予め除去しておく。そして、ロータ側アセンブリ100A´への組み付け後に、一方内向き屈曲部20´´a及び他方内向き屈曲部20´´bのそれぞれの溶接部50、51に別体の線材52を溶接することで他方側内周側コイルエンド20´´が構成されている。
このように、他方側内周側コイルエンド20´´を構成するに際し、あえて一方内向き屈曲部20´´a及び他方内向き屈曲部20´´bの部分を除去しておくようにすることで、モータ100の組み立て作業が容易になる。以下では、この組み付け作業について説明する。
図6A、図6B、及び図6Cは、図5Aに示すモータを組み立てる態様を説明する図である。本実施形態では、図6Aに示すように、ロータ42とロータシャフト44が一体化されてなるロータ側アセンブリ100A´(天井面40aが取り付けられていない)が、ステータコア10が設けられたハウジングの側面40c及びハウジングの底面40bを一体して形成された上部開放のステータ側アセンブリ100B´に組み付けられる。
本実施形態では、上述のようにこの段階で一方内向き屈曲部20´´a及び他方内向き屈曲部20´´bが無いので、ステータ内空間80を遮る部材が存在せず、ロータ側アセンブリ100A´の組み付けに際しロータ42の通過領域を確実に確保することができる。
そして、図5B及び図6Bに示したように、スロット14−1から突出する一方内向き屈曲部20´´aとスロット14−1から突出する他方内向き屈曲部20´´bのそれぞれの溶接部50、51に別体の線材52を溶接し、他方側内周側コイルエンド20´´を構成する(図5B参照)。なお、本実施形態では、上述のようにステータ側アセンブリ100B´は上部が開放されている。すなわちこの段階ではケーシング40の天井面40aが無く、線材52の溶接作業をこの上部が開放された部分を利用して容易に行うことができる。
次に、図6Cに示すように、天井面40aを装着する。この天井面40aの装着は、例えば、ロータシャフト44の軸方向一端(図中の上方端部)及びベアリング46を、天井面40aにおける孔部70に位置合わせし差し込むことで行われる。
以上説明したプロセスによって、図5Aに示したように、一方側内周側コイルエンド20´だけでなく他方側内周側コイルエンド20´´も内向きコイルエンドとして形成された内周側コイル16を構成することができる。
上述した本実施形態に係るステータコア10では、コイル16、18は、ステータ径方向に沿って独立して複数配されている。そして、ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイル16は、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンド20´と、ステータコア10の軸方向他方側の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンド20´´と、を有する。さらに、ステータ径方向外側寄り位置に配された外周側コイル18は、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側外周側コイルエンド22´と、ステータコア10の軸方向他方側の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側外周側コイルエンド22´´と、を有する。そして、他方側内周側コイルエンド20´´は、2か所の内向き屈曲部20´´a、20´´bを別体の線材52を接続することで形成されている。
これにより、他方側内周側コイルエンド20´´を構成する線材52を2か所の内向き屈曲部20´´a及び20´´bに接続する前、すなわち、他方側内周側コイルエンド20´´が、ロータ側アセンブリ100A´を組み付ける際のロータ42の通過領域側にまだ飛び出していない段階で、ロータ側アセンブリ100A´の組み付けを行うことができる。
これにより、一方側内周側コイルエンド20´及び他方側内周側コイルエンド20´´を内向きコイルエンドとして形成することによる他方側端面11´´からの突出量を小さくするという利益を享受しつつも、モータ100の組み立ての際におけるロータ42の組み付けの際に、他方側内周側コイルエンド20´´がロータ42の通過領域に干渉することを防止することができ、モータ100の組み立ての効率化に資することとなる。
なお、本実施形態では、2か所の内向き屈曲部20´´a、20´´bに別体の線材52を溶接により接続して他方側内周側コイルエンド20´´を構成する例を説明したが、これに代えて、2か所の内向き屈曲部20´´a、20´´bをバスバー等の配線手段で接続して他方側内周側コイルエンド20´´を構成するようにしても良い。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態について説明する。
図7Aは、本実施形態に係るステータコイル構造をモータに適用する態様を説明する図である。特に、本実施形態では、内周側コイル16は、ステータコア10に対向配置されるロータ42を配置の際に該ステータコア10に装着されるように、ロータ42とともにロータ側アセンブリ100A´´を構成する。
すなわち、ロータ側アセンブリ100A´´は、ロータ42、ロータシャフト44、及びハウジング天井面40aに加えて、内周側コイル16を有している。具体的に、内周側コイル16は、その他方側内周側コイルエンド20´´が介在部材60を介してハウジング天井面40aに支持されている。また、内周側コイル16の一方側コイルエンド20´には、ハウジング底面40bに形成される嵌合溝74に嵌合される被嵌合部62aを備えた介在部材62が取り付けられている。
上述のような構成を有するロータ側アセンブリ100A´´が、ステータ側アセンブリ100B´´に組み付けられることでモータ100が構成される。構成されたモータ100を図7Bに示す。
本実施形態では、このようにロータ側アセンブリ100A´´が、ステータ側アセンブリ100B´´に組み付けられる過程で、ロータ側アセンブリ100A´´の内周側コイル16が、ステータコア10のスロット14に図中上方から、すなわち端面11´´側から挿入されることとなる。
上述した本実施形態に係るステータコア10では、コイル16、18は、ステータ径方向に沿って独立して複数配されている。そして、ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイル16は、ステータコア10の軸方向一方側の端面11´からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンド20´と、ステータコア10の軸方向他方側の端面11´´からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンド20´´と、を有する。さらに、一方側内周側コイルエンド20´及び他方側内周側コイルエンド20´´は、ともに内向きコイルエンドとして形成される。そして、内周側コイル16は、ステータコア10に対向配置されるロータ42の配置の際に該ステータコア10に装着されるように、ロータ42とともにロータ側アセンブリ100A´´を構成する。
これにより、内周側コイル16がロータ42と一体として組み付けられるので、内向きコイルエンドである一方側内周側コイルエンド20´及び他方側内周側コイルエンド20´´が、組み付け時にロータ42と干渉することが無いので、モータ100の組み立ての効率化に資することとなる。
したがって、一方側内周側コイルエンド20´及び他方側内周側コイルエンド20´´を内向きコイルエンドとして形成することによる他方側端面11´´からの突出量を小さくするという利益を享受しつつも、ロータ側アセンブリ100A´´の組み付けの際にロータ42と他方側内周側コイルエンド20´´が干渉することが無いので、モータ100の組み立てを効率的に行うことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。例えば、本実施形態におけるステータコア10へのコイルの巻数や、装着するコイルの一対のスロット間におけるスロット数(巻きピッチ)等は、一例に過ぎず、種々の状況に応じて任意に調整することが可能である。
また、上記実施形態では、内周側コイル16及び外周側コイル18の2種のコイルをステータコア10に装着するようにしたが、これに限られず、例えば、3種以上のコイルをスロット14の径方向に沿って配置するようにしても良い。
さらに、上記実施形態は任意に組み合わせ可能であり、例えば上記第4実施形態〜第6実施形態のいずれかと、上記第2実施形態または上記第3実施形態を組み合わせても良い。
10 ステータコア
10A ティース部
10B バックヨーク部
11 端面
12 ティース
14 スロット
16 内周側コイル
18 外周側コイル
20 内周側コイルエンド
20a 一方屈曲部
20b 他方屈曲部
20c 段差部
20d 離間部
20e 近接部
20f クランク部
22 外周側コイルエンド
22a 一方屈曲部
22b 他方屈曲部
22c 段差部
22d 離間部
22e 近接部
22f クランク部
27 交錯部
29 交錯部
40 ケーシング
40a ハウジングの天井面
40b ハウジングの底面
40c ハウジングの側面
42 ロータ
44 ロータシャフト
46 ベアリング
50 溶接部
52 線材
60 介在部材
62 介在部材
62a 被嵌合部
70 孔部
72 孔部
74 嵌合溝
100 モータ
100A ロータ側アセンブリ
100B ステータ側アセンブリ

Claims (11)

  1. ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルが巻回されたステータコイル構造において、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出するコイルエンドを有し、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の屈曲部を備えることを特徴とするステータコイル構造。
  2. 請求項1に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向内側に屈曲する2か所の内向き屈曲部を備えた内向きコイルエンドと、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の外向き屈曲部を備えた外向きコイルエンドと、を有するステータコイル構造。
  3. 請求項2に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルは、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、
    前記ステータ径方向内側寄り位置に配される内周側コイルが前記内向きコイルエンドを有し、前記ステータ径方向外側寄り位置に配される外周側コイルが前記外向きコイルエンドを有するステータコイル構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルエンドは、前記2か所の屈曲部の間においてステータ軸方向の段差を形成する段差部を備え、該段差部により形成された前記ステータコア端面に近接した近接部と前記ステータコア端面から離間した離間部とを有し、
    前記コイルは、ステータ周方向に沿って複数配置され、該複数のコイルの内の一のコイルエンドの離間部とステータコア端面との間の空間に、他のコイルエンドの近接部を通過させることで相互に交錯されるステータコイル構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルは、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、
    前記ステータ径方向に独立して配された複数のコイルのコイルエンドは、相互に同一形状を有するステータコイル構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記屈曲部は、前記ステータコアの端面に沿ってステータ周方向に延びる引出部を備えるステータコイル構造。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記ステータ周方向に沿って複数配置されたコイルのコイルエンド同士が、前記ステータコアの端面の上方で交錯するステータコイル構造。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルエンドの前記2ヶ所の屈曲部の間に前記ステータ周方向に沿うクランク部が形成されるステータコイル構造。
  9. 請求項2に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルは、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、
    前記ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイルは、前記ステータコアの軸方向一方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンドと、前記ステータコアの軸方向他方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンドと、を有し、
    前記ステータ径方向外側寄り位置に配された外周側コイルは、前記ステータコアの軸方向一方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側外周側コイルエンドと、前記ステータコアの軸方向他方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側外周側コイルエンドと、を有し、
    前記一方側内周側コイルエンド及び前記他方側内周側コイルエンドは、それぞれ、前記内向きコイルエンド及び前記外向きコイルエンドとして形成され、
    前記一方側外周側コイルエンド及び他方側外周側コイルエンドは、ともに前記外向きコイルエンドとして形成されるステータコイル構造。
  10. 請求項2に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルは、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、
    前記ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイルは、前記ステータコアの軸方向一方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンドと、前記ステータコアの軸方向他方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンドと、を有し、
    前記ステータ径方向外側寄り位置に配された外周側コイルは、前記ステータコアの軸方向一方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側外周側コイルエンドと、前記ステータコアの軸方向他方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側外周側コイルエンドと、を有し、
    前記一方側内周側コイルエンド及び前記他方側内周側コイルエンドは、ともに前記内向きコイルエンドとして形成され、
    前記一方側外周側コイルエンド及び他方側外周側コイルエンドは、ともに前記外向きコイルエンドとして形成され、
    前記他方側内周側コイルエンドは、前記2か所の内向き屈曲部を別体の線材を接続することで形成されるステータコイル構造。
  11. 請求項2に記載のステータコイル構造であって、
    前記コイルは、ステータ径方向に沿って独立して複数配され、
    前記ステータ径方向内側寄り位置に配された内周側コイルが、前記ステータコアの軸方向一方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である一方側内周側コイルエンドと、前記ステータコアの軸方向他方側の端面からステータ軸方向外側へ突出する部分である他方側内周側コイルエンドと、を有し、
    前記一方側内周側コイルエンド及び前記他方側内周側コイルエンドは、ともに前記内向きコイルエンドとして形成され、
    前記内周側コイルは、ステータコアに対向配置されるロータの配置の際に該ステータコアに装着されるように、前記ロータとともにロータ側アセンブリを構成するステータコイル構造。
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