JP2016225093A - 電線送り出し装置、及び電線巻き癖矯正方法 - Google Patents

電線送り出し装置、及び電線巻き癖矯正方法 Download PDF

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伸哉 藁科
Shinya Warashina
伸哉 藁科
裕介 佐野
Yusuke Sano
裕介 佐野
哲央 巖
Tetsuo Iwao
哲央 巖
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Abstract

【課題】電線に付いた巻き癖をより良い状態に矯正することが可能な電線送り出し装置、及び電線巻き癖矯正方法を提供する。
【解決手段】電線送り出し装置は、電線リールと、電線矯正ローラー装置と、これら電線リール及び電線矯正ローラー装置の間に配設されて電線2の巻き癖を予備的に矯正するプレ電線矯正装置14と、電線2を所定方向に移動させるための電線移動装置とを備えて構成される。プレ電線矯正装置14は、電線2を挿通する電線挿通部分36、39が形成されたプレ矯正本体部28、29を有し、このプレ矯正本体部28、29のうち電線リールに近い上流側プレ矯正本体部34と、電線矯正ローラー装置に近い下流側プレ矯正本体部35とにおいては、下流側プレ矯正本体部35の方が狭くなるように電線挿通部分39が形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、電線リールから送り出された電線を電線矯正ローラー装置に通して所定方向に移動させる電線送り出し装置と、電線に付いた巻き癖(曲がり癖)を矯正するための電線巻き癖矯正方法とに関する。
例えば、自動車に搭載される機器間を電気的に接続するために、車両にはワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、複数本の電線を備えて構成される。この電線は、電線送り出し装置から送り出された長尺な電線を所定長さに検尺し且つ切断することにより製造される。電線送り出し装置は、電線リールと電線矯正ローラー装置と電線移動装置とを含んで構成される。電線矯正ローラー装置は、複数の矯正ローラーを有する。この複数の矯正ローラーは、電線を挟むような状態に交互に配設される。
例えば下記特許文献1に開示される電線送り出し装置は、電線リールから引き出された長尺な電線を電線矯正ローラー装置に通し、そして、電線に付いた巻き癖を電線矯正ローラー装置にて矯正してから次工程(次の装置)に電線を送り出す装置である。
特開2013−191348号公報
上記従来技術にあっては、電線矯正ローラー装置にて電線に付いた巻き癖を矯正するような電線送り出し装置であるが、電線を電線矯正ローラー装置に通すだけでは、巻き癖をより良い状態に矯正することができるとは限らない。そこで、電線矯正ローラー装置を構成する複数の矯正ローラーの数を増やすことが対策案として考えられる。しかしながら、設備上、矯正ローラーの数を増やせないこともある。
尚、矯正ローラーの数を既存のままにして電線に作用させる矯正の力を強くすることが別の対策案として考えられる。矯正の力を強くすれば電線真直度(矯正度合い)が向上するようになるが、その一方で電線の皮むき後に絶縁体収縮不具合が発生し、結果、皮むき長さにバラツキが生じてしまうという問題点を有する。
この他、上記従来技術にあっては、電線リールから電線が送り出された後に、電線に絡みやキンクが生じてしまうことがある。絡みやキンクが生じた状態では、これを電線矯正ローラー装置に通すことができないのは勿論である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電線に付いた巻き癖をより良い状態に矯正することが可能な電線送り出し装置、及び電線巻き癖矯正方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の電線送り出し装置は、連続的に送り出すことが可能な状態に電線が巻き付けられた電線リールと、該電線リールから送り出された前記電線の巻き癖を矯正するための電線矯正ローラー装置と、前記電線を所定方向に移動させるための電線移動装置とを含む電線送り出し装置において、当該電線送り出し装置は、前記電線リール及び前記電線矯正ローラー装置の間に配設されて前記巻き癖を予備的に矯正するプレ電線矯正装置を更に含み、該プレ電線矯正装置は、前記電線を挿通する電線挿通部分が形成されたプレ矯正本体部を複数有し、該複数のプレ矯正本体部のうち前記電線リールに一番近い上流側プレ矯正本体部と、前記電線矯正ローラー装置に一番近い下流側プレ矯正本体部とでは、該下流側プレ矯正本体部の方が狭くなるように前記電線挿通部分が形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、電線リールと電線矯正ローラー装置との間の、従来では活用されていないスペースに着目して、電線に付いた巻き癖(曲がり癖)を予備的に矯正するようにした装置である。予備的な矯正に関しては、電線を挿通する電線挿通部分を例えば徐々に狭くして電線真直度(矯正度合い)を高めるような構造が採用される。本発明によれば、電線を電線矯正ローラー装置に通す時には、電線真直度が高い状態になっていることから、従来よりも、より良い状態に矯正をすることができるのは勿論である。また、本発明によれば、未活用スペースを用いて巻き癖を予備的に矯正する構成及び構造の装置であることから、電線リール、電線矯正ローラー装置、及び電線移動装置は既存のままでよいのは勿論である。すなわち、既存の設備スペースで対応可能な電線送り出し装置である。この他、本発明によれば、電線に絡みやキンクが生じていてもプレ電線矯正装置において引っ掛かりが生じ止まるようになることから、絡みやキンクが原因で例えば絶縁体内に切れがある電線が次工程(次の装置)に流れてしまうようなことはない。また、本発明によれば、電線リールと電線矯正ローラー装置との間にプレ電線矯正装置を配設することから、電線リールから電線が送り出された直後にプレ電線矯正装置が存在し、結果、絡みやキンクが生じ難くなるのは勿論である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の電線送り出し装置において、前記複数のプレ矯正本体部は、前記電線挿通部分が略同一軸線上に位置するように所定間隔で並んで配置されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、電線真直度(矯正度合い)の向上に有効である。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の電線送り出し装置において、前記複数のプレ矯正本体部は、前記電線挿通部分が貫通孔形状に形成され、該貫通孔形状の前記電線挿通部分の一対の開口縁には、前記電線が接触可能な曲面部分が形成され、前記一対の開口縁のうち上流側の開口縁には、電線取り込み用のテーパ部分が連成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、電線被覆の傷付き防止や、電線の絡み防止に有効な構造である。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の電線送り出し装置において、前記プレ電線矯正装置は、前記電線矯正ローラー装置を支持するフレームに一端側が固定されるアーム部と、該アーム部の他端側に向けて所定の間隔にて固定される複数のリング部とを更に有し、該複数のリング部には、前記複数のプレ矯正本体部がそれぞれ着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、プレ電線矯正装置を既存の設備に取り付けるにあたり有効な構造である。また、本発明によれば、複数のプレ矯正本体部を電線種別に応じて着脱することが可能な構造である。すなわち、銅電線やアルミ電線、或いは細物や太物に応じて好適な矯正をすることが可能な構造である。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明の電線巻き癖矯正方法は、電線リールから送り出された電線を電線矯正ローラー装置に通して前記電線に付いた巻き癖を矯正する電線巻き癖矯正方法において、前記電線矯正ローラー装置にて前記巻き癖を矯正する前に、該巻き癖を予備的に矯正しておくことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、電線リールと電線矯正ローラー装置との間の、従来では活用されていないスペースに着目して、電線に付いた巻き癖を予備的に矯正するようにした方法である。本発明は、請求項1、2、3又は4に記載の電線送り出し装置に対応した電線巻き癖矯正方法である。
請求項1に記載された本発明によれば、電線リールと電線矯正ローラー装置との間にプレ電線矯正装置を配設して電線に付いた巻き癖を予備的に矯正する装置であることから、電線矯正ローラー装置に通す時には既に電線真直度(矯正度合い)が高い状態にあり、結果、電線に付いた巻き癖をより良い状態に矯正することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、電線矯正ローラー装置において電線に作用させる矯正の力を強くする必要がないことから、例えば次工程(次の装置)で電線の皮むきをした後に絶縁体収縮不具合が生じることはなく、結果、皮むき長さを安定させることができるという効果も奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、電線真直度(矯正度合い)を向上させることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、請求項2の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、電線被覆の傷付き防止や電線の絡み防止をすることができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、請求項3の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、アーム部と複数のリング部とを更に有することで、プレ電線矯正装置を既存の設備に取り付け易くすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、様々な種別の電線に対応することができるという効果も奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、電線リールと電線矯正ローラー装置との間で電線に付いた巻き癖を予備的に矯正する方法であることから、電線矯正ローラー装置に通す時には既に電線真直度(矯正度合い)が高い状態にあり、結果、電線に付いた巻き癖をより良い状態に矯正することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、電線矯正ローラー装置において電線に作用させる矯正の力を強くする必要がないことから、例えば次工程(次の装置)で電線の皮むきをした後に絶縁体収縮不具合が生じることはなく、結果、皮むき長さを安定させることができるという効果も奏する。
本発明の電線送り出し装置を含む電線検尺切断装置の構成図である。 上方から見たプレ電線矯正装置の斜視図である。 下方から見たプレ電線矯正装置の斜視図である。 上流側プレ矯正本体部と下流側プレ矯正本体部の断面図である。 電線の巻き癖を予備的に矯正する状態のプレ電線矯正装置の斜視図(上方から見た斜視図)である。 電線の巻き癖を予備的に矯正する状態のプレ電線矯正装置の斜視図(下方から見た斜視図)である。
電線送り出し装置は、連続的に送り出すことが可能な状態に電線が巻き付けられた電線リールと、この電線リールから送り出された電線の巻き癖(曲がり癖)を矯正するための電線矯正ローラー装置と、これら電線リール及び電線矯正ローラー装置の間に配設されて電線の巻き癖を予備的に矯正するプレ電線矯正装置と、電線を所定方向に移動させるための電線移動装置とを含んで構成される。プレ電線矯正装置は、電線を挿通する電線挿通部分が形成されたプレ矯正本体部を複数有し、この複数のプレ矯正本体部のうち電線リールに一番近い上流側プレ矯正本体部と、電線矯正ローラー装置に一番近い下流側プレ矯正本体部とにおいては、下流側プレ矯正本体部の方が狭くなるように電線挿通部分が形成される。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の電線送り出し装置を含む電線検尺切断装置の構成図である。また、図2及び図3はプレ電線矯正装置の斜視図、図4は上流側プレ矯正本体部と下流側プレ矯正本体部の断面図、図5及び図6は電線の巻き癖を予備的に矯正する状態のプレ電線矯正装置の斜視図である。
<電線検尺切断装置1の構成について>
図1において、引用符号1は電線検尺切断装置1を示す。この電線検尺切断装置1は、例えば自動車に配索されるワイヤハーネスの製造工程において、長尺の電線2を検尺して所定の長さに切断することができるように構成された装置である。このような電線検尺切断装置1は、本発明の電線送り出し装置3と、ジョイント検知部4と、エンコーダー5と、電線切断装置6と、制御装置7と、フレーム8とを備えて構成される。尚、フレーム8は、工場のフロア上に設置されるものである。
<電線2について>
図1において、電線2は、上記ワイヤハーネス(図示省略)を構成するものであって、導体と絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものが採用される。導体の外面には、絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。絶縁体は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体の外周面に押出成形される。絶縁体は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。
<本発明の電線送り出し装置3の構成について>
図1において、電線送り出し装置3は、電線検尺切断装置1の中で上流側に配設される装置である。電線送り出し装置3は、電線リール9と、電線移動装置10と、電線矯正ローラー装置11と、方向変換部12と、フック13と、プレ電線矯正装置14とを含んで構成される。電線送り出し装置3においては、特にプレ電線矯正装置14が本発明の特徴部分になる。
<電線リール9について>
図1において、電線リール9は、円柱状に形成されて外周面に電線2が巻き付けられる本体部15と、この本体部15が回転自在に取り付けられる板状のベース16と、本体部15の上面に取り付けられる円形の蓋部17と、この蓋部17の外縁に放射状に設けられる複数のヒゲ18とを備えて構成される。複数のヒゲ18は、弾力性を有する線状物であって、電線リール9から送り出される直前の電線2に接触するように設けられる。複数のヒゲ18は、電線2の移動が停止した際に、慣性により電線リール9から電線2が送り出されることを防止するために設けられる。
複数のヒゲ18は、電線2が送り出される際のバックテンション機能を果たすことができるように配置形成される。複数のヒゲ18は、電線リール9から電線2が出過ぎることを防止して、たるみが生じないようにする部分として形成される。
尚、電線リール9に巻き付けられた電線2は、複数本の電線の導体同士をつなぎ合わせることにより、一本の長尺なものに形成されるものとする。本実施例においては、導体同士のつなぎ合わせ部分をジョイント部と呼ぶことにする。
<電線移動装置10について>
図1において、電線移動装置10は、電線2の移動方向に沿って並べられた複数の回転ローラー19により回転する回転ベルト20を一対有する。この一対の回転ベルト20は、互いの間に電線2を挟み込み、そして、互いに逆回転することにより、電線2を図1中の矢印P方向に沿って移動させることができるように設けられる(矢印Pをフレーム8上の電線移動方向と呼ぶことにする)。電線2は、電線移動装置10により引っ張られることで、電線リール9から送り出される(引き出される、繰り出される)ようになる。電線移動装置10は、本実施例において、その駆動が制御装置7によって制御されるようになる。
<電線矯正ローラー装置11について>
図1において、電線矯正ローラー装置11は、電線移動方向Pに沿って並ぶ第一電線矯正ローラー装置21と、第二電線矯正ローラー装置22とを備えて構成される。第一電線矯正ローラー装置21は、回転自在な複数の矯正ローラー23を有する。この複数の矯正ローラー23は、電線移動方向Pに沿って千鳥状に並ぶように配設される。複数の矯正ローラー23は、軸心方向が水平方向になる向きに配設される。複数の矯正ローラー23は、電線2の巻き癖を矯正するために設けられる。
一方、第二電線矯正ローラー装置22も同様に、回転自在な複数の矯正ローラー24を有する。この複数の矯正ローラー24は、電線移動方向Pに沿って千鳥状に並ぶように配設される。複数の矯正ローラー24は、軸心方向が鉛直方向になる向きに配設される。複数の矯正ローラー24は、電線2の巻き癖を矯正するために設けられる。
電線矯正ローラー装置11は、上記から分かるように、第一電線矯正ローラー装置21の複数の矯正ローラー23と、第二電線矯正ローラー装置22の複数の矯正ローラー24とを、これらの軸心方向の向きが90度異なるように配設してなる。従って、電線2が複数の矯正ローラー23、24を通過すると、電線2の巻き癖が矯正されるようになる。すなわち、電線2は直線状にのばされた状態になる。
<方向変換部12について>
図1において、方向変換部12は、電線リール9から送り出され且つプレ電線矯正装置14を通過した電線2の向きを電線矯正ローラー装置11の方向へ変更するための部分として設けられる。方向変換部12は、フレーム8の端部に回転自在に固定される。尚、方向変換部12は、プレ電線矯正装置14の取り付け向きによって不要になることもある。
<フック13について>
図1において、フック13は、フレーム8の端部近くに取り付けられる。また、フック13は、電線矯正ローラー装置11とほぼ同じ高さ位置に取り付けられる。このようなフック13は、方向変換部12により向きの変わった電線2を電線矯正ローラー装置11まで絡むことなく真っ直ぐな状態に維持することができるように形成される。尚、フック13の配設は任意である。巻き癖に関し、図面は誇張した状態で示すものとする。
<プレ電線矯正装置14について>
図1において、プレ電線矯正装置14は、本発明の特徴部分であって、電線2に付いた巻き癖を予備的に矯正するために備えられる。別な言い方をすれば、電線2に付いた巻き癖をある程度除去するために備えられる。プレ電線矯正装置14は、電線リール9と電線矯正ローラー装置11との間に配設される。プレ電線矯正装置14は、フレーム8の端部に固定される。プレ電線矯正装置14は、従来では活用されていないスペースに延在するような状態で固定される。
<プレ電線矯正装置14の構成について>
図1ないし図6において、プレ電線矯正装置14は、アーム部25と、二つのリング部26、27と、二つのプレ矯正本体部28、29と、各三つの取り付け金具30、31とを備えて構成される。尚、本実施例においては、リング部26、27及びプレ矯正本体部28、29がそれぞれ二つであるが、これに限らず三つ以上で構成されてもよいものとする。電線2に付いた巻き癖を予備的に矯正するために必要になる数(複数)であればよいものとする。
<アーム部25及びリング部26、27について>
アーム部25は、本実施例において金属製の棒が採用される。このようなアーム部25の一端32は、フレーム8の端部に適宜手段にて固定される。リング部26、27は、金属製のリングであって、アーム部25に接する部分が溶接にて固定される。リング部26、27は、電線2の送り出し方向を基準にして上流・下流とすると、上流側(電線リール9に近い側)が大きく、下流側(電線矯正ローラー装置11に近い側)が小さくなるように形成される。大きなリング部26は、アーム部25の他端33に固定される。また、小さなリング部27は、大きなリング部26に対し所定の間隔にて固定される。
<プレ矯正本体部28、29について>
プレ矯正本体部28、29は、電線2に付いた巻き癖を予備的に矯正するための本体部分であって、それぞれ同じ外径の略円板状に形成される。プレ矯正本体部28は、上流側(電線リール9に近い側)に配置されるものであって、以下、上流側プレ矯正本体部34と呼ぶことにする。また、プレ矯正本体部29は、下流側(電線矯正ローラー装置11に近い側)に配置されるものであって、以下、下流側プレ矯正本体部35と呼ぶことにする。上流側プレ矯正本体部34と下流側プレ矯正本体部35は、後述する電線挿通部分36、39が中心線CL上に位置するように所定間隔で並んで配置される。
<上流側プレ矯正本体部34(28)について>
上流側プレ矯正本体部34は、この中央に電線2を挿通する電線挿通部分36(図4参照)が貫通形成される。電線挿通部分36は、電線2の巻き癖による曲がり量を考慮して寸法が設定される(寸法φB)。電線挿通部分36の一対の開口縁には、電線2が接触可能な曲面部分37が形成される。また、一対の開口縁のうち上流側の開口縁には、電線取り込み用のテーパ部分38が連成される。テーパ部分38は、漏斗状に形成される。尚、符号は省略するが、テーパ部分38の縁部にも曲面部分が形成される。
<下流側プレ矯正本体部35(29)について>
下流側プレ矯正本体部35は、上流側プレ矯正本体部34と同様に、中央に電線2を挿通する電線挿通部分39(図4参照)が貫通形成される。電線挿通部分39は、上流側プレ矯正本体部34の電線挿通部分36を通過した電線2の曲がり量を考慮して寸法が設定される(寸法φA)。電線挿通部分39は、上流側プレ矯正本体部34の電線挿通部分36よりも狭くなるように寸法が設定される(φA<φB)。別な言い方をすれば、電線挿通部分39の方が小さな穴に形成される。このような電線挿通部分39の一対の開口縁には、電線2が接触可能な曲面部分40が形成される。また、一対の開口縁のうち上流側の開口縁には、電線取り込み用のテーパ部分41が連成される。テーパ部分41は、漏斗状に形成される。尚、符号は省略するが、テーパ部分41の縁部にも曲面部分が形成される。
<取り付け金具30、31について>
取り付け金具30、31は、上流側プレ矯正本体部34及び下流側プレ矯正本体部35をリング部26、27に対し着脱自在に取り付けることができるように構成される。本実施例においては、長い金具本体42、短い金具本体43、ネジ44、45を備えて構成される。尚、取り付け金具30、31が三つずつであるのは、上流側プレ矯正本体部34及び下流側プレ矯正本体部35を三点支持によりガタツキなく取り付けるためである(安定性が確保できるのであれば二つずつであってもよいものとする)。
<プレ電線矯正装置14の作用について>
図5及び図6において、電線リール9(図1参照)から送り出された電線2は、上流側プレ矯正本体部34の電線挿通部分36を通過することにより、比較的大きな巻き癖が除去される。そして、この比較的大きな巻き癖が除去された電線2が下流側プレ矯正本体部35の電線挿通部分39を通過すると、巻き癖は十分に小さな状態にまで除去される。プレ電線矯正装置14にて予備的な矯正を行うと(別な言い方をすれば、電線2を挿通する電線挿通部分36、39を上流から下流に向けて狭くしていくと)、電線真直度(矯正度合い)が高まるようになる。従って、電線2を電線矯正ローラー装置11(図1参照)に通す時には、電線真直度が高い状態になっていることが分かる。
<ジョイント検知部4について>
図1において、ジョイント検知部4は、電線リール9に巻き付けられた電線2のジョイント部(導体同士のつなぎ合わせ部分)を検知するために備えられる。ジョイント検知部4は、互いの間に電線2を通す一対のローラー46と、この一対のローラー46に電圧を印可する図示しない電源とを含んで構成される。ジョイント検知部4は、電線2のジョイント部が一対のローラー46に接触すると、この時に一対のローラー46間に電流が流れ、その結果、電線2のジョイント部を検知することができるように構成される。
<エンコーダー5について>
図1において、エンコーダー5は、電線2の移動量を測定するために備えられる。エンコーダー5は、制御装置7に接続され制御される。
<電線切断装置6について>
図1において、電線切断装置6は、エンコーダー5にて測定された電線2の移動量に基づいて電線2を所定長さで切断することができるように構成される。電線切断装置6は、制御装置7に接続され制御される。尚、本実施例では公知の電線切断装置6が採用され、ここでは詳細な説明を省略するものとする。
<制御装置7について>
図1において、制御装置7は所謂コンピュータであって、本実施例においてはジョイント検知部4、エンコーダー5、及び電線切断装置6の他に電線移動装置10や電線矯正ローラー装置11まで制御することができるように構成される。すなわち、制御装置7は、電線検尺切断装置1の全体を制御することができるように構成される。
<まとめ及び効果について>
以上、図1ないし図6を参照しながら説明してきたように、電線検尺切断装置1は、本発明の電線送り出し装置3を含む。この電線送り出し装置3は、連続的に送り出すことが可能な状態に電線2が巻き付けられた電線リール9と、電線リール9から送り出された電線2の巻き癖(曲がり癖)を矯正するための電線矯正ローラー装置11と、これら電線リール9及び電線矯正ローラー装置11の間に配設されて電線2の巻き癖を予備的に矯正するプレ電線矯正装置14と、電線2を所定方向に移動させるための電線移動装置10とを備えて構成される。プレ電線矯正装置14は、電線2を挿通する電線挿通部分36、39が形成されたプレ矯正本体部28、29を有し、このプレ矯正本体部28、29のうち電線リール9に近い上流側プレ矯正本体部34と、電線矯正ローラー装置11に近い下流側プレ矯正本体部35とにおいては、下流側プレ矯正本体部35の方が狭くなるように電線挿通部分39が形成される。
従って、電線2を電線矯正ローラー装置11に通す時には既に電線真直度が高い状態になっていることから、従来よりも、より良い状態に電線2を矯正することができるという効果を奏する。
また、本発明の電線送り出し装置3によれば、未活用スペースを用いて巻き癖を予備的に矯正する構成及び構造の装置であることから、電線リール9、電線矯正ローラー装置11、及び電線移動装置10は既存のままでよいのは勿論である。すなわち、既存の設備スペースで対応することができるという効果を奏する。
この他、本発明の電線送り出し装置3によれば、電線2に絡みやキンクが生じていてもプレ電線矯正装置14において引っ掛かりが生じ止まるようになることから、絡みやキンクが原因で例えば絶縁体内に切れがある電線2が電線切断装置6に流れてしまうようなことはない。
また、本発明の電線送り出し装置3によれば、電線リール9と電線矯正ローラー装置11との間にプレ電線矯正装置14を配設することから、電線リール9から電線2が送り出された直後にプレ電線矯正装置14が存在し、結果、絡みやキンクの発生防止に寄与することができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…電線検尺切断装置、 2…電線、 3…電線送り出し装置、 4…ジョイント検知部、 5…エンコーダー、 6…電線切断装置、 7…制御装置、 8…フレーム、 9…電線リール、 10…電線移動装置、 11…電線矯正ローラー装置、 12…方向変換部、 13…フック、 14…プレ電線矯正装置、 15…本体部、 16…ベース、 17…蓋部、 18…ヒゲ、 19…回転ローラー、 20…回転ベルト、 21…第一電線矯正ローラー装置、 22…第二電線矯正ローラー装置、 23、24…矯正ローラー、 25…アーム部、 26、27…リング部、 28、29…プレ矯正本体部、 30、31…取り付け金具、 32…一端、 33…他端、 34…上流側プレ矯正本体部、 35…下流側プレ矯正本体部、 36、39…電線挿通部分、 37、40…曲面部分、 38、41…テーパ部分、 42…長い金具本体、 43…短い金具本体、 44、45…ネジ、 CL…中心線、 P…電線移動方向

Claims (5)

  1. 連続的に送り出すことが可能な状態に電線が巻き付けられた電線リールと、該電線リールから送り出された前記電線の巻き癖を矯正するための電線矯正ローラー装置と、前記電線を所定方向に移動させるための電線移動装置とを含む電線送り出し装置において、
    当該電線送り出し装置は、前記電線リール及び前記電線矯正ローラー装置の間に配設されて前記巻き癖を予備的に矯正するプレ電線矯正装置を更に含み、
    該プレ電線矯正装置は、前記電線を挿通する電線挿通部分が形成されたプレ矯正本体部を複数有し、
    該複数のプレ矯正本体部のうち前記電線リールに一番近い上流側プレ矯正本体部と、前記電線矯正ローラー装置に一番近い下流側プレ矯正本体部とでは、該下流側プレ矯正本体部の方が狭くなるように前記電線挿通部分が形成される
    ことを特徴とする電線送り出し装置。
  2. 請求項1に記載の電線送り出し装置において、
    前記複数のプレ矯正本体部は、前記電線挿通部分が略同一軸線上に位置するように所定間隔で並んで配置される
    ことを特徴とする電線送り出し装置。
  3. 請求項2に記載の電線送り出し装置において、
    前記複数のプレ矯正本体部は、前記電線挿通部分が貫通孔形状に形成され、
    該貫通孔形状の前記電線挿通部分の一対の開口縁には、前記電線が接触可能な曲面部分が形成され、
    前記一対の開口縁のうち上流側の開口縁には、電線取り込み用のテーパ部分が連成される
    ことを特徴とする電線送り出し装置。
  4. 請求項3に記載の電線送り出し装置において、
    前記プレ電線矯正装置は、前記電線矯正ローラー装置を支持するフレームに一端側が固定されるアーム部と、該アーム部の他端側に向けて所定の間隔にて固定される複数のリング部とを更に有し、
    該複数のリング部には、前記複数のプレ矯正本体部がそれぞれ着脱自在に取り付けられる
    ことを特徴とする電線送り出し装置。
  5. 電線リールから送り出された電線を電線矯正ローラー装置に通して前記電線に付いた巻き癖を矯正する電線巻き癖矯正方法において、
    前記電線矯正ローラー装置にて前記巻き癖を矯正する前に、該巻き癖を予備的に矯正しておく
    ことを特徴とする電線巻き癖矯正方法。
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