JP2016224501A - 衝突予測装置 - Google Patents

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Masayuki Kato
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Abstract

【課題】障害物に対する衝突可能性をより高精度に判定するための技術、を提供する。
【解決手段】走行予測部は自車両100の走行軌道を予測し、障害物検出部は障害物を検出する。衝突予測部は予測された走行軌道および障害物の位置、形状、移動方向等から、障害物における衝突想定領域を特定し、衝突想定領域に衝突確率値を積算する。衝突判定部は、複数時点において特定された1以上の衝突想定領域のいずれかにおいて衝突確率値の積算値が大きくなると、警戒信号を発生させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の衝突可能性を予測する技術、特に、運転状況に応じて予測情報をリアルタイムに更新する技術に関する。
近年の自動車は、センサやカメラなどの多数の情報収集機器(以下、「センサユニット」とよぶ)を搭載して情報収集力を強化している。これにともない、センサユニットを管理するECU(Electronic Control Unit)などのプロセッサも車両に多数搭載されるようになってきている。
情報収集力の強化は運転支援技術を高度化する。その一つが、他車両や歩行者、建築物等の「障害物」に自車両が衝突する可能性を予測する衝突予測装置である。衝突予測装置は、障害物がどこにあるか、障害物は動いているか、どのように動いているかといった情報をセンシングする。同時に、自車両の走行軌道を算出し、障害物との衝突可能性を時々刻々と計算する。衝突可能性が高まると、衝突予測装置は警報等によりドライバーに回避行動を促したり、エアバッグの開放を準備するといった処理(以下、「衝突対応処理」とよぶ)を実行する。
特許文献1に示す技術は、更に、自車両のどの部位が衝突する可能性が高いかまでを予測する。具体的には、自車両の縦横方向に座標軸を設定し、各座標軸を複数の領域(以下、「分割領域」とよぶ)に分割する。そして、分割領域ごとに衝突可能性の高さ(衝突確率)を示すポイント(以下、「衝突確率値」とよぶ)を積算する。走行中、衝突確率値は繰り返し計算され、繰り返し積算される。いずれかの分割領域において衝突確率値の積算値(以下、単に「積算値」とよぶ)が閾値を超えると、衝突対応処理が実行される。特許文献1は、いわば、ある時点において最も衝突可能性の高い分割領域に衝突確率値が投票されるアルゴリズムを示している。
特開2009−214832号公報
特許文献1の場合、たとえば、ガードレール付きの右カーブに自車両がさしかかると、ドライバーが右操舵する前の時点では自車両左角部分の分割領域に衝突確率値が投票(積算)される。仮に、右操舵せずに自車がカーブに突入すると、自車両の左角部分が最初にガードレールに接触すると予測されるためである。ドライバーが右操舵をはじめたあとも、ガードレールに自車両が衝突するとすれば、接触可能性がもっとも高いのはやはり左角部分である。結果的に、左角部分に衝突確率値が積み上がりやすくなる。このため、ドライバーがガードレールを充分に認識し、余裕をもって右操舵していたとしても、左角部分が衝突する可能性が高いと過敏に判定されてしまいやすい。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ガードレールなどの障害物が現れたときの衝突可能性をより高精度に判定するための技術、を提供することである。
本発明のある態様における衝突予測装置は、自車両の走行軌道を予測する走行予測部と、障害物を検出する障害物検出部と、予測された走行軌道および障害物の位置から、障害物において衝突想定領域を特定し、衝突想定領域に衝突確率を示すポイントを積算する衝突予測部と、複数時点において特定された1以上の衝突想定領域のいずれかにおいてポイントの積算値が所定の閾値を超えるとき、警戒信号を発生させる衝突判定部と、を備える。
この衝突予測装置は、障害物を対象として衝突想定領域を設定する。自車両が回避行動に入っているときには衝突想定領域は時系列において大きく変化しやすい。一方、自車両が衝突コースにあるときには衝突想定領域は時系列における変化量が小さくなりやすい。これにより、衝突が想定されにくい状況においても衝突対応処理が過剰実行されるのを抑制しやすくなる。
本発明によれば、障害物に対する車両の衝突可能性をより高精度に判定しやすくなる。
自車両に分割線を形成する場合の衝突予測を説明するための模式図である。 本実施形態において、障害物に分割線を形成する場合の衝突予測を説明するための模式図である。 衝突予測システムの機能ブロック図である。 衝突予測処理の基本フローチャートである。 図4のS14の処理過程を示すフローチャートである。 障害物座標の変化を説明するための模式図である。 自車両の移動変化量の計算方法を説明するための模式図である。 固定障害物に対する衝突地点予測方法を説明するための模式図である。 移動障害物に対する衝突地点予測方法を説明するための模式図である。 図4のS18の処理過程を示す第1のフローチャートである。 図4のS18の処理過程を示す第2のフローチャートである。 障害物と衝突角の関係を示す第1の模式図である。 障害物と衝突角の関係を示す第2の模式図である。 図4のS20の処理過程を示すフローチャートである。 衝突確率配分表のデータ構造図である。 衝突想定領域が分割線の端部に設定される場合の模式図である。 分割線を調整する場合の模式図である。 図4のS22の処理過程を示すフローチャートである。
図1は、自車両100に分割線102を形成する場合の衝突予測を説明するための模式図である。
本実施形態における衝突予測方法を説明する前に、自車両100に分割領域106を設定する場合の衝突予測方法について説明する。
まず、自車両100の横方向および縦方向にそれぞれ分割線102X,102Yを設定する。分割線102は、特許文献1のように二重に設定されてもよい。ここでは、説明をわかりやすくするため縦横に1本ずつであるとして説明する。
分割線102X,102Yは、複数の分割領域106に等分割される。以下、横方向の分割線102Xを対象として説明する。時刻t0において自車両100は直進している。進行方向にはガードレールのような障害物104が斜めに延伸している。衝突予測処理は走行中に繰り返し実行される。いずれかの分割領域106に衝突確率値が積算(投票)され、いずれかの分割領域106における積算値が閾値を超えると、衝突対応処理が実行される。
図1の場合、時刻t0においては、自車両100は直進しているので、このままなにもしなければ自車両100は障害物104の衝突想定領域P1に衝突する。ここでいう「衝突想定領域P1に衝突する」とは「衝突するとすれば衝突想定領域P1に衝突する可能性が最も高いと考えられる」という意味である。自車両100においては、左角部分の分割領域106Aが衝突想定領域P1に衝突すると予測される。したがって、時刻t0においては、分割領域106Aに衝突確率値が積算(投票)される。ドライバーが右操舵する前は、分割領域106Aに衝突確率値が溜まりやすい。
時刻t0よりも後の時刻t1においては、ドライバーは自車両100を右操舵している。右旋回が完了していないため、衝突想定領域P1よりも前方の衝突想定領域P2に自車両100が衝突すると予測修正される。一方、時刻t1においても左角の分割領域106Aが衝突想定領域P2と衝突するという予測は変わらない。このため、時刻t1においても、分割領域106Aに衝突確率値が積算される。ドライバーが右操舵を開始しても、しばらくは分割領域106Aに衝突確率値が溜まりやすい。
自車両100が障害物104と衝突するとすれば分割領域106Aが衝突するという予測そのものは妥当である。自車両100に分割領域106を設定する場合、分割領域106Aに衝突確率値が集中的に積算されやすい。分割領域106Aの積算値が閾値を超えやすくなり、衝突対応処理が過度に実行されてしまう可能性がある。ガードレールに限らず、大きなトラックなど、ある程度の大きさを有する障害物が斜めに進路を塞ぐケースにおいても同様の課題がある。
図2は、本実施形態において、障害物104に分割線102を形成する場合の衝突予測を説明するための模式図である。
本実施形態においては、自車両100にではなく(あるいは自車両100に加えて)、障害物104に分割線102を展開する。分割線102は、特許文献1のように二重に設定されてもよい。説明をわかりやすくするため一重であるとして説明する。
分割線102は、複数の分割領域106に等分割される。時刻t0において、自車両100は直進している。衝突予測処理が繰り返し実行され、いずれかの分割領域106に衝突確率値が積算される。いずれかの分割領域106で積算値が閾値を超えると、衝突対応処理が実行される。図2の場合、時刻t0においては、自車両100は衝突想定領域P1で障害物104に衝突すると予測される。分割領域106(P1)に衝突確率値が積算(投票)される。
時刻t1においては、ドライバーは自車両100を右操舵している。右旋回が完了していないため、自車両100は衝突想定領域P1よりも前方の衝突想定領域P2で障害物104に衝突すると予測修正される。分割領域106(P2)に衝突確率値が積算される。ドライバーが余裕をもって右操舵していれば、衝突想定領域は大きく変化する。衝突確率値が特定の分割領域106に集中しにくくなるため、積算値が閾値を超えにくくなる。
ドライバーが右操舵をしない場合や、右操舵が遅い場合には、分割領域106(P1)付近に衝突確率値が溜まりやすい。この場合には、衝突対応処理が適切に実行される。また、自車両100が左右にふらつきながら障害物104に向かうときにも、分割領域106(P1)付近に衝突確率値が溜まりやすくなる。
本実施形態の衝突予測方法によれば、自車両100が余裕をもって右旋回しているときには衝突対応処理は実行されにくい。多少左右に揺れながらも実質的に衝突コースにあるときには特定の分割領域106に衝突確率値が集中的に積算されやすいため、衝突対応処理が実行される。
図3は、衝突予測システム142の機能ブロック図である。
衝突予測システム142の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
衝突予測システム142は、衝突予測装置108、センサユニット110および制御デバイス112を含む。センサユニット110は、外部環境や自車の走行軌道に関する情報を収集する。センサユニット110は、操舵角センサ114、ヨーレートセンサ116、車輪パルスセンサ118および障害物センサ120を含む。操舵角センサ114は、ステアリングホイールの操舵角を検出する。ヨーレートセンサ116は、車体にかかるヨーレートを検出する。車輪パルスセンサ118は、車輪の回転速度から車速を検出する。障害物センサ120は、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等により障害物を検出する。
制御デバイス112は、自車両100が備える各種制御機器であり、衝突対応処理に際して衝突予測装置108に制御される。制御デバイス112は、警報デバイス122、ギア比可変ステアリング124、シートベルト126、座席128、ブレーキ130およびエアバッグ132を含む。警報デバイス122は衝突の危険をドライバーに報知する。ギア比可変ステアリング124は、車速に応じてステアリングのギア比を調整可能である。シートベルト126は乗員拘束力を制御可能であり、座席128は位置制御が可能である。
衝突予測装置108は、センサユニット110から各種のセンサ情報を取得し、衝突予測を行い、衝突の可能性が高いと判断したときには制御デバイス112に警戒信号(制御信号)を送信して衝突対応処理を実行する。本実施形態における衝突予測装置108の各機能ブロックは、ECUおよびその上で実行されるソフトウェアプログラムにより構成される。
衝突予測装置108は、走行予測部134、障害物検出部136、衝突予測部138および衝突判定部140を含む。走行予測部134は、操舵角等の情報に基づいて自車両100の旋回半径、速度および走行軌道を計算する。障害物検出部136は、障害物センサ120からの情報に基づき、障害物104の位置や動き、形状、移動距離を計算する。衝突予測部138は、走行予測部134および障害物検出部136からの情報に基づいて、衝突想定領域の計算、分割線102の展開、座標変換(後述)、衝突確率値の積算処理等を実行する。衝突判定部140は、衝突予測部138からの情報に基づき、衝突可能性を判定し、衝突対応処理が必要な場合には警戒信号を制御デバイス112に送信する。
衝突対応処理については特許文献1などにおいて一般的に知られている。具体的には、警報デバイス122は音声や表示デバイスによりドライバーに危険を通知する。ギア比可変ステアリング124は衝突回避または衝撃緩和の方向へ自動操舵し、シートベルト126は乗員を強く拘束して衝突に備え、座席128も衝撃緩和のために自動移動する。ブレーキ130は車両を自動減速させ、エアバッグ132は展開またはその準備を開始する。
図4は、衝突予測処理の基本フローチャートである。
図4に示す衝突予測処理は、エンジン開始後、繰り返し実行される。本実施形態においては0.05秒ごとにS10からS22までの処理が実行される。まず、障害物検出部136は自車両100の周辺、特に、進行方向において障害物104を検出する。障害物センサ120は画像処理により障害物104を検出する(S10)。走行予測部134は、自車両100の走行軌道を予測する(S12)。次に、自車両100および障害物104の相対位置変化に基づく座標変換処理を行う(S14)。座標変換処理は以降の処理のための前処理である。座標変換処理の詳細については図5〜図7に関連して後述する。
衝突予測部138は、衝突地点を予測する(S16)。衝突地点の計算方法については図8,図9に関連して後述する。次に、障害物検出部136は、障害物104の形状予測を行う(S18)。形状予測については図10,図11に関連して後述する。衝突予測部138は、衝突想定領域に衝突確率値を積算する(S20)。衝突確率値の積算については図12〜図17に関連して後述する。最後に、衝突判定部140は衝突判定処理を実行し、必要に応じて衝突対応処理を実行する(S22)。衝突判定および衝突対応処理については図18に関連して後述する。
図5は、図4のS14の処理過程を示すフローチャートである。
障害物104が認識されると、障害物検出部136は障害物104が移動物であるか静止物であるかを判定する(S24)。移動判定はトラッキング技術等の既知技術の応用により可能である。静止物であれば(S24のY)、衝突予測部138は自車両100の走行軌道に基づいて自車座標系における障害物104の位置座標を調整する(S28)。詳細は後述する。静止物でなくても(S24のN)、障害物104と自車両100の相対位置変化を高精度に検出できるないとき(S26のN)、たとえば、自車両100が搭載する障害物センサ120の精度が充分でない場合にもS28の処理が実行される。
移動物であり(S24のN)、相対位置変化を高精度検出できたときには(S26のY)、自車両100および障害物104の相対位置変化に応じて、自車座標系における障害物104の位置座標を調整する(S30)。
図6は、障害物座標の変化を説明するための模式図である。
自車座標系では、自車両100の横方向にx軸、縦方向にy軸が設定される。衝突予測処理は、この自車座標系を基準として計算される。時刻t0の自車両100において、障害物104上の点Pの自車座標は(x0,y0)と表される。
時刻t1の自車両100は、時刻t0に比べて右方向に進行している。点Pの自車座標は(x0,y0)から(x1,y1)に変化する。点Pが固定点であったとしても、自車両100の移動にともなって点Pの座標も変化する。
本実施形態のように自車座標を基準としつつ障害物104に分割線102を展開する場合には、自車両100の移動に応じて座標変換処理を実行する必要がある。自車両100だけでなく障害物104も移動するときには双方の相対位置変化に応じて座標変換を行う。
図7は、自車両100の移動変化量の計算方法を説明するための模式図である。
走行予測部134は、自車両100の旋回半径Rからデータ更新周期ごとに移動量ΔDを算出する。本実施形態におけるデータ更新周期は0.05秒なので、ΔD(m)=車速(秒速)×0.05である。旋回角度Δθ(rad)=ΔD(m)/旋回半径R(m)である。
回転中心Oの絶対座標を(Cx,Cy)、時刻t1の自車両100の絶対座標を原点(0,0)、時刻t2の自車両100の絶対座標を(Δx,Δy)とする。自車両100の時刻t1〜t2までの期間(0.05秒間)における移動量Δx,Δyは、
Δx=cos(-Δθ)×(0−Cx)−sin(−Δθ)×(0−Cy)+Cx
Δy=sin(-Δθ)×(0−Cx)+cos(−Δθ)×(0−Cy)+Cy
により求められる。Δx、Δyに基づいて、障害物104の座標調整を行う。
図8は、固定障害物に対する衝突地点予測方法を説明するための模式図である。
障害物104がガードレールや建築物のような固定物であるときには、自車両100の走行軌道から衝突地点が予測される。衝突地点Pは、障害物104における衝突想定領域と一致する。
図9は、移動障害物に対する衝突地点予測方法を説明するための模式図である。
障害物104が歩行者や対向車のような移動物であるときには、自車両100および障害物104の走行軌道から衝突地点Pが予測される。いいかえれば、自車両100および障害物104の相対位置変化から衝突地点Pが予測される。
図10および図11は、図4のS18の処理過程を示すフローチャートである。
障害物検出部136は、S10で検出された障害物104の画像データから障害物104のサイズを推定する(S32)。そして、横幅または奥行きが所定の閾値以上の巨大物体であるか否かを判定する。巨大物体でなければ(S32のN)、1時点前(0.05秒前)に検出したさまざまな障害物104のうちのいずれと、現時点で検出した障害物104が同一物であるかを確認する(S44)。S44は既知のトラッキング技術の応用による。障害物104上に分割線102および分割領域106が設定され(S48)、S18の処理は完了する。
一方、巨大物体の場合(S32のY)、障害物検出部136は障害物104の各部を距離測定することにより、障害物104の曲率Sを測定する(S34)。障害物104の曲率を推定する上で有効なナビゲーション情報があれば(S36のY)、障害物検出部136はナビゲーション情報から得られる曲率NとS34で計算した曲率Sの曲率差が閾値T1未満であるか否かを判定する(S38)。道路の曲率に関する情報はナビゲーション情報から得られる可能性がある。そして、道路の曲率はガードレールの曲率を推定する上で重要な情報となるかもしれない。一方、障害物104がトラックの場合にはナビゲーション情報は曲率推定の役に立たない。曲率Sと曲率Nの曲率差が閾値T1未満のときには(S38のY)、ナビゲーション情報に基づく曲率Nが選択される(S40)。すなわち、二つの曲率が近いときにはナビゲーション情報から得られる曲率Nを信頼する。ナビゲーション情報がないときや(S36のN)、曲率差が大きいときには(S38のN)、S34で計測された曲率Sが選択される(S42)。
図11に移る。
次に、障害物検出部136は、前回時点において採用された曲率とS40またはS42で選択された今回の曲率の変化量が閾値T2未満であるか否かを判定する(S50)。閾値T2未満であれば(S50のY)、過去複数回分の曲率の移動平均値を障害物104の曲率として正式採用する(S52)。過去の情報と最新の情報との差分が小さいときには、過去の情報を考慮して曲率を決める。
閾値T2以上であれば(S50のN)、S40またはS42で選択した曲率値を採用する(S54)。過去の情報と最新の情報の差分が大きいときには、最新の情報を信頼して曲率を決める。最新情報重視の方針に則り、過去の情報に基づく衝突確率値の積算値を削減する(S56)。
更に、採用された曲率が閾値T3未満のとき(S58のY)、すなわち、巨大な障害物104が平面形状のとき、衝突予測部138は分割線102を直線状に展開する(S60)。閾値T3以上のときには(S58のN)、衝突予測部138は障害物104の曲面に沿うように分割線102を曲線状に展開する(S62)。最後に、障害物104の大きさに応じて、衝突予測部138は分割線102の長さを決める(S64)。
図12および図13は、障害物104と衝突角の関係を示す模式図である。
時刻t0において、自車両100は障害物104に向かっている。自車両100の進行方向と障害物104の形成する角度α(t0)を「衝突角」とよぶ。
図13に移る。
時刻t1において、自車両100は障害物104を避けるべく右方向に旋回している。自車両100の進行方向と障害物104が形成する衝突角α(t1)は衝突角α(t0)よりも小さい。このように、障害物104を回避する方向に操舵されているときには、衝突角の変化分Δα(=α(t1)−α(t0))は負になる。
図14は、図4のS20の処理過程を示すフローチャートである。
衝突予測部138は、衝突角αを計算するとともに、前回計算した衝突角αと今回計算した衝突角αの差分Δαを計算する(S66)。次に、衝突予測部138は、衝突確率配分表144(図15)を参照して、衝突確率値を決定する(S68)。図15の衝突確率配分表144によれば、衝突角αが30(deg)で、Δαが0(deg)のときには、衝突確率値は30となる。
図15に示す衝突確率配分表144は、衝突角αおよびΔαから衝突可能性の大きさ、すなわち、衝突確率値の大きさを決定するための表である。衝突確率配分表144に掲載されていない範囲は線形補完される。Δαが大きいときは、自車両100が障害物104に向かう方向に移動し衝突リスクが高まっている状況である。そこで、衝突確率配分表144の右側には左側よりも大きな衝突確率値が設定されている。αが大きいほど自車両100が障害物104と正面衝突に近づいているため、衝突確率配分表144の上側には下側よりも大きな衝突確率値が設定されている。
図14に戻る。
衝突確率値を決定したあと(S68)、衝突想定領域に対応する分割領域106に衝突確率値が積算される(S70)。衝突想定領域は、図4のS16において計算された衝突地点の座標と、分割線102を重ねることで特定される。
衝突想定領域が、分割線102の端部、たとえば、分割線102の両端1/3にあるときには(S72のY)、衝突予測部138は分割線102の位置調整を行う(S74)。衝突想定領域が分割線102の中央部にあるときには(S72のN)、S74はスキップされる。
図16は、衝突想定領域P1が分割線102の端部に設定される場合の模式図である。
衝突予測部138は、分割線102を障害物104の大きさに合わせて展開する(図11のS64)。衝突予測部138は分割線102を複数の分割領域106に等分割するとともに、全体を3分割し、中央部146と端部148a,148bに分ける。衝突想定領域P1が端部148bにあるときには、衝突予測部138は分割線102を位置調整することで衝突想定領域P1が中央部146に位置させる。具体的には、図17に示すように、衝突想定領域P1を含む端部148bが新たに中央部146となるように分割線102を移動させる。このような処理により、衝突想定領域が大きく変化しても、分割線102でその周辺をカバーできる。
図18は、図4のS22の処理過程を示すフローチャートである。
いずれかの分割領域106において、積算値が閾値T4を超え(S76のY)、かつ、衝突が発生すると予測される時間TTCが閾値T5未満のとき(S78のY)、衝突判定部140は衝突対応処理を実行する(S80)。積算値が閾値T4を超える分割領域106が存在しないときや(S76のN)、衝突まで時間的に余裕があるときには(S78のN)、S80はスキップされる。
以上、実施形態に基づいて衝突予測装置108を説明した。
本実施形態においては、障害物104に分割線102および分割領域106を設定し、仮に衝突するとすればもっとも衝突する可能性が高い分割領域106(衝突想定領域P1)に衝突確率値が積算される。ドライバーが適切な衝突回避行動をとっているときには、衝突確率値が多くの分割領域106に配分されるため、衝突対応処理は実行されることはない。一方、自車両100が衝突コースにあるときには、適切に衝突対応処理を実行できる。更に、衝突角とその変化を考慮して衝突確率値を変化させるため、衝突の可能性が高まると速やかに衝突対応処理を作動させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
P1,100 自車両、 102,104 障害物、 106 分割領域、 108 衝突予測装置、 110 センサユニット、 112 制御デバイス、 114 操舵角センサ、 116 ヨーレートセンサ、 118 車輪パルスセンサ、 120 障害物センサ、 122 警報デバイス、 124 ギア比可変ステアリング、 126 シートベルト、 128 座席、 130 ブレーキ、 132 エアバッグ、 134 走行予測部、 136 障害物検出部、 138 衝突予測部、 140 衝突判定部、 142 衝突予測システム、 144 衝突確率配分表。

Claims (1)

  1. 自車両の走行軌道を予測する走行予測部と、
    障害物を検出する障害物検出部と、
    前記予測された走行軌道および前記障害物の位置から、前記障害物に対して衝突想定領域を特定し、前記衝突想定領域に衝突確率を示すポイントを積算する衝突予測部と、
    複数時点において特定された1以上の前記衝突想定領域のいずれかにおいて前記ポイントの積算値が所定の閾値を超えるとき、警戒信号を発生させる衝突判定部と、を備えることを特徴とする衝突予測装置。
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