JP2016224154A - 羽根駆動装置及び光量調整装置並びに撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バウンド動作を低減して、高精度な羽根駆動を実現できる羽根駆動装置及びシャッタ装置並びに撮像装置を提供する。【解決手段】 光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、前記開口部に出入りする羽根と、前記羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、前記開口形成部材に設けた当接部に対して、前記羽根又は前記動力伝達部材を当接させる前のタイミングで、前記羽根と前記動力伝達部材との係合部が摺接することにより前記係合部の移動方向と交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段と、を備えた羽根駆動送装置とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光が通過する経路に出入りする羽根を駆動する羽根駆動装置、及びこの羽根駆動装置を備えた光量調整装置、並びに羽根駆動装置を備えた撮像装置に関する。
カメラ用レンズシャッタとしては、シャッタ羽根が撮影レンズの近接位置に配置され、円形の撮影光路用開口をシャッタ羽根によって開閉する構造が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1のカメラ用羽根駆動機構では、主地板に長孔が設けられ、その長孔内を回転子の出力ピンが往復動作して、その出力ピンに係合したシャッタ羽根が主地板上を往復動作し、シャッタ羽根の閉じ作動又は開き作動の各終了段階においてシャッタ羽根をストッパに当接させて静止させる構造を有する。
特開2005−24640号公報
上記特許文献1のようなカメラ用羽根駆動装置では、主地板に設けられた長孔の端部に出力ピンを当接させる構造であるため、その当接時の衝撃がシャッタ羽根に伝達されてシャッタ羽根の動作が安定しない、いわゆるバウンド動作が発生してしまう。
なお、バウンド動作は、上述した出力ピンの当接に限らず、シャッタ羽根をストッパ等に当接させてシャッタ羽根の動作を停止させる場合、あるいは、羽根に動力を伝達する部材をストッパ等に当接する場合にも同様に発生するおそれがある。
本発明は、バウンド動作を低減して、高精度な羽根駆動を実現できる羽根駆動装置及び光量調整装置並びに撮像装置を提供する。
本発明の羽根駆動装置は、光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、前記開口部に出入りする羽根と、前記羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、前記開口形成部材に設けた当接部に対して、前記羽根又は前記動力伝達部材を当接させる前のタイミングで、前記羽根と前記動力伝達部材との係合部が摺接することにより前記係合部の移動方向と交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段と、を備えたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、羽根及び動力伝達部材の係合部に対して衝撃緩和手段を作用させるため、バウンド動作が低減され、羽根を高精度に駆動できる。
また、本発明の羽根駆動装置は、光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、前記開口部に出入りする羽根と、前記羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、前記開口形成部材に設けた当接部に前記動力伝達部材の一部を当接させる前、又は、前記開口形成部材に設けた当接部に前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部を当接させる前、あるいは、前記開口形成部材に設けた当接部に前記羽根を当接させる前の何れかのタイミングで、前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部を摺接させて前記係合部の移動方向と交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段と、を備えたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、羽根が停止すべき位置で直接的または間接的に羽根への不要な動力を衝撃緩和手段によって有効に抑えることにより、バウンド動作が低減されるため、羽根を高精度に駆動できる。
また、上記本発明では、前記衝撃緩和手段は、前記羽根が前記開口部を覆った状態となった後で、前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部に摺接するようにしたことを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、羽根が開口部を閉じた状態を維持できる。
また、上記本発明では、前記係合部は、前記動力伝達部材に立設されて前記羽根が有する係合孔に係合される係合ピンであることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、動力伝達部材の係合ピンに対して衝撃緩和手段を作用させるため、バウンド動作を効果的に低減できる。
また、上記本発明では、前記係合部は、前記羽根に立設されて前記動力伝達部材が有する係合孔に係合される係合ピンであることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、羽根の係合ピンに対して衝撃緩和手段を作用させるため、バウンド動作を効果的に低減できる。
また、上記本発明では、前記衝撃緩和手段は、前記係合部が摺接する摺接部材と、前記摺接部材を一方向に進退可能に付勢する付勢バネとを有し、前記係合部が前記摺接部材に摺接したときに前記付勢バネが圧縮され、前記係合部が前記当接部に当接する衝撃が緩和されることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、付勢バネの圧縮力を使うことにより、バウンド動作を効果的に低減できる。
また、上記本発明では、前記衝撃緩和手段は、前記係合部が摺接したときに弾性変形する摺接部材を有し、前記係合部が前記摺接部材に摺接したときに前記摺接部材が変形することにより、前記係合部が前記当接部に当接する衝撃が緩和されることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、摺接部材の弾性変形力を使うことにより、バウンド動作を効果的に低減できる。
また、本発明の羽根駆動装置は、光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、前記開口形成部材の一方面側に設けられ、前記開口部に出入りする羽根と、前記開口形成部材の他方面側に設けられ、前記羽根を駆動する駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、前記開口形成部材に設けられた長孔に対して前記開口形成部材の他方面側から挿通されて前記長孔に沿って移動可能に設けられ、前記羽根に設けられた係合孔に対して前記開口形成部材の一方面側で係合する係合ピンを有し、更に、前記開口形成部材のうち前記係合ピンが当接する前記長孔の一端部となる当接部の周縁から前記長孔内に突出して設けられ、前記長孔内で移動する前記係合ピンが前記当接部に当接する前のタイミングで摺接することにより前記係合ピンの移動方向に対して交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、係合ピンが長孔の一端部(当接部)に当接する前に、係合ピンを衝撃緩和手段に摺接させることにより、バウンド動作を低減できる。
また、上記本発明では、前記開口形成部材には、前記羽根のうち前記開口部側とは羽根移動方向の反対側の端部が当接する羽根当接部が設けられ、前記羽根が前記羽根当接部に当接するタイミングは、前記係合ピンが前記衝撃緩和手段に摺接した後であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、羽根が羽根当接部に当接前に係合ピンが衝撃緩和手段に摺接するため、羽根が羽根当接部に当接したときの衝撃が緩和され、羽根のバウンド動作が低減され、また羽根の耐久性が向上する。
また、上記本発明では、前記係合ピンは、前記衝撃緩和手段に摺接した後に、前記羽根の係合孔であるカム孔の一端部に当接することを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、羽根の係合孔への負荷を低減できる。
なお、本発明は、上述した羽根駆動装置を備えたシャッタ装置等の光量調整装置、又は、上述した羽根駆動装置を備えたカメラ等の撮像装置についても広く適用できる。
かかる本発明の態様によれば、バウンド動作を効果的に低減した羽根駆動装置を搭載するため、高精度な羽根駆動を実現でき、高精度な光量調整、あるいは高精度な撮像処理を実現できる。
本発明によれば、バウンド動作を低減して、高精度な羽根駆動を実現できる羽根駆動装置及び光量調整装置並びに撮像装置を実現できる。
本発明の一実施形態に係る羽根駆動装置(光量調節装置)の分解斜視図。 図1の主要部分を示す外観平面図。 図1の主要部分裏側を示す外観平面図。 図3の展開断面図。 羽根全開状態を示す平面図。 図5の全開状態時のロータとピンの関係を示す図。 羽根閉状態を示す平面図。 図7の羽根閉状態のロータとバネの関係を示す詳細図。 地板のストッパに羽根が接触した全閉状態を示す平面図。 図9の羽根全閉状態のロータとバネの関係を示す図。
本発明の羽根駆動装置は、開口形成部材に設けた当接部に対し、羽根、又はその羽根に動力を伝達する動力伝達部材の何れか一方を当接させる前のタイミングで、羽根及び動力伝達部材の係合部に衝撃緩和手段を摺接させるようにして、バウンド動作を低減するものである。
より詳細には、光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、この開口部に出入りする羽根と、羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、羽根及び動力伝達部材の係合部に摺接して退避する衝撃緩和手段とを備える。この衝撃緩和手段は、最終的に羽根に伝わるバウンド動作を効果的に低減すべく、例えば、バウンド動作の原因の1つである、動力伝達過程で生じる物理的衝撃を緩和、すなわち、開口形成部材に設けた当接部に対する当接直前のスピードを減速させる手段となる。
例えば、羽根及び動力伝達部材の係合部、あるいは羽根又は動力伝達部材の何れか一方だけを、開口形成部材に設けた当接部に当接させる前のタイミングにおいて、その係合部を衝撃緩和手段に摺接させる。なお、羽根及び動力伝達部材の係合部を当接させる当接部と、羽根を当接させる当接部とは、開口形成部材に設けられた別々の当接部となる。例えば、羽根を当接させる羽根当接部と、上記係合部を当接させる係合当接部とは開口形成部材の別々の位置に設けられる。
これらの構成により、例えば、所定の範囲内における羽根の往復動作の過程、特に、折り返し時において発生する物理的な衝撃を未然に緩和し、その後に羽根に伝わるバウンド動作を低減することができる。したがって、羽根を高速動作させる場合には、バウンドが生じ易くなるが、そのような場合に本発明を適用することは非常に有効である他、羽根の耐久性も向上できる。
ここで、「羽根及び動力伝達部材の係合部」とは、例えば、動力伝達部材に立設された係合ピンと羽根が有する係合孔とを係合する場合には動力伝達部材の係合ピンに相当し、羽根に立設された係合ピンと動力伝達部材が有する係合孔とを係合する場合には羽根の係合ピンに相当する。
また、上記羽根及び動力伝達部材の係合部を当接させる当接部(係合当接部)は、例えば、羽根が出入りする開口部を形成する開口形成部材に設けてもよいし、開口形成部材以外の部材に設けてもよい。前者の場合(開口形成部材に当接部を設ける場合)には、例えば、開口形成部材を貫通する貫通孔を設け、その貫通孔に上記係合ピンを挿通させた状態で、その係合ピンを貫通孔の一端部に当接させる形態がとれ、この場合には、貫通部の一端部が当接部の一例となる。なお、当接部は、開口形成部材に設けた貫通孔の形態に限定されず、例えば、開口形成部材の一部を切り欠いた部分で形成してもよい。
さらに、羽根を当接させる当接部(羽根当接部)は、開口形成部材に一体的に設けるようにしてもよいし、開口形成部材に接合されるストッパゴム等の他の部材に設けてもよい。なお、羽根当接部と係合当接部をそれぞれ開口形成部材に設けてもよい。その場合、羽根が羽根当接部に当接後、上記係合ピンが係合当接部に当接するようにしてもよいし、その逆でもよいし、勿論それぞれの当接タイミングは同時でもよい。
いずれにしても、本発明では、羽根を羽根当接部に当接させ、あるいは、上記係合ピン(係合部)を係合当接部に当接させるタイミングよりも前に、衝撃緩和手段に対して羽根及び動力伝達部材の係合部を摺接させ、その後の当接時の衝撃を未然に緩和することにより、羽根に伝わるバウンド動作を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る羽根駆動装置を用いたカメラ用シャッタ装置(光量調整装置の一例)について詳細に説明する。
図1〜図4には本発明の一実施形態に係るカメラ用シャッタ装置の構成を示す。本実施形態のカメラ用シャッタ装置は、図示するように、露光用の開口部10e、20aを有する地板10及び押え板20と、これら開口部10e,20aを開閉するシャッタ羽根(以下、羽根ともいう)30と、シャッタ羽根30を駆動する電磁駆動源としての電磁アクチュエータ40を備えている。
なお、地板10には露光用の開口部10eが設けられ、押え板20には開口部20aが設けられ、これら開口部10e,20aは光が通過する部分となることから、これら地板10及び押え板20は、開口部を形成する開口形成部材となる。
また、地板10には図1、図2に示すように、露光用の開口部10e、シャッタ羽根30を支持する支軸10a,10b、シャッタ羽根30が開きまたは閉じ側に移動する際に所定以上の移動を規制する規制部材としてストッパ10b,10cが形成されている。これらストッパ10b,10cは、シャッタ羽根30が当接する当接部となる。
さらに、地板10に装着される電磁アクチュエータ40は、シャッタ羽根30を駆動する駆動手段となり、図1および図3に示すように、N極およびS極に着磁されかつ所定の角度範囲を回転自在に支持されたロータ41と、励磁用のコイル42と、磁気回路を形成するヨーク43により形成されている。
ロータ41には、回転中心とは非同軸位置においてシャッタ羽根30に連結される駆動ピン41aが一体的に形成されている。シャッタ羽根30は図1、図2、図3、図5、図7、図9に示すように、第1シャッタ羽根31、第2シャッタ羽根32により構成されている。第1及び第2シャッタ羽根31,32には各々円孔31a,32aと長孔31b,32bが形成されている。
また、円孔31a,32aには、地板10の支軸10b,10aが挿入され、第1シャッタ羽根31、第2シャッタ羽根32は回転自在に支持されている。なお、長孔31b,32bには駆動ピン41cが挿入されている。この駆動ピン41cは、ロータ41に立設され、ロータ41が回動することにより、シャッタ羽根30に動力が伝達される。したがって、ロータ41は、シャッタ羽根30に動力を伝達する動力伝達部材となる。
そして、このようなロータ41が回転することにより、シャッタ羽根30は、例えば、図5に示す待機位置から図7に示すように閉じ動作に至り、再び待機位置に戻るように、お互いに近接および離隔するように回動して、両者の協働作業により開口部10e,20aを開放及び閉鎖するようになっている。また、図9はシャッタ羽根30が開口部10eを覆い終わった状態である。
また、地板10のピン挿入穴10fには、図4に示すように、ピン51が挿入されている。さらに、図4に示すように地板10のバネ挿入穴10gにはバネ(付勢バネ)50が挿入されている。このピン51は、地板10に設けられた細長の貫通孔に挿通され、地板10の一方面側に配置されたシャッタ羽根30に対し、地板10の他方面側に配置されたロータ41の駆動ピン41cが貫通孔を通じて係合する。
そして、この駆動ピン41cは、貫通孔に沿って移動されるが、貫通孔の一端部側においてピン51に摺接する。より詳細には、ピン51の先端部は、貫通孔の一端部に当接する前の位置において貫通孔の内部に突出しており、貫通孔の一端部に向けて移動する駆動ピン41cは、貫通孔の一端部に当接する直前で、このピン51の先端部に摺接する。このとき、ピン51の突出方向は、駆動ピン41cの移動方向と交差する方向となっている。これにより、駆動ピン41cがピン51に摺接すると、ピン51が貫通孔の外側に向けて退避する。
そして、本実施形態では、ピン51は、図7及び図8に示す全閉状態になるときに駆動ピン41cに摺接する。このとき、ピン51はバネ50によって付勢されているので、ピン51は、バネ50が圧縮する方向に退避する。このため、ピン51及びバネ50は、駆動ピン41cが貫通孔の一端部に当接するときの衝撃を、事前の摺接作用によって緩和する手段(衝撃緩和手段の一例)となる。なお、本実施形態では、駆動ピン41cが貫通孔の一端部に当接するタイミングと、シャッタ羽根30がストッパ10b,10cに当接するタイミングとが同時になるようにした。
このように、シャッタ羽根30によって全閉状態としたときに、駆動ピン41cが貫通孔の一端部に当接するときの物理的衝撃が、駆動ピン41cがピン51に対して事前に摺接することで実質的に緩和され、これによって、全閉状態のシャッタ羽根30がバウンド動作することを有効に防止できる。したがって、全閉状態を維持できるため、再露光等も有効に防止できる。
一方、本実施形態では、駆動ピン41cを貫通孔の一端部から他端部に向けて移動させるとき、すなわち、図5及び図6に示す全開状態とするときには、ピン51が駆動ピン41cを一時的に作用するが、それ以外はピン51が駆動ピン41cに作用することはない。すなわち、図5、図6に示すように、シャッタ羽根30が開口部10eを開放した全開位置から閉じきる位置までの駆動範囲にあるときは、ロータ41の駆動ピン41cはピン51に接触(作用)することなく駆動する。
なお、図7、図8、図9、図10に示すように、本実施形態では、シャッタ羽根30が開口部10eを閉じきる位置から全閉状態に移動する位置までの駆動範囲において、ロータ41の駆動ピン41cがピン51に接触し、バネ50の付勢力を受けながら全閉状態に至る。ここで、「閉じきる」とは、シャッタ羽根30が地板10の開口部10eを覆い、光を完全に遮光する瞬間の状態を意味する。
シャッタ羽根30は全閉状態すると第1シャッタ羽根31、第2シャッタ羽根32に設けられた縁部31c、32cが、地板10に設けられたストッパ10d、10cに当接し、また全開状態の際は第1シャッタ羽根31、第2シャッタ羽根32に設けられた縁部31d,32dが前記ストッパ10c,10dに当接することにより、シャッタ羽根30の開閉動作範囲が規制される。
このように、シャッタ羽根30は閉じ動作において開口部10eを全閉させるに至っては閉じきり位置からのバネ50の付勢力により減速を行い、全閉時のシャッタ羽根への衝撃を抑制することができるため、耐久性能を向上させることができるとともに、シャッタ羽根30のバウンドに対して非常に有利となる。
なお、上述したようにバネ50の付勢力は光量変化の範囲外で働くため、光量の変化はバネ50を搭載することによる影響を受けない。
以上説明した実施形態のシャッタ装置においては、シャッタ羽根30の閉じ走行において減速を目的とした弾性部材としてバネ50を採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バネ以外の弾性体を採用してもよい。またシャッタ羽根30は2枚に限定されず、例えば、開口部を全閉可能である場合には少なくとも1枚あればよい。
以上、本発明を一実施形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した一実施形態では、本発明をシャッタ羽根の駆動に適用した構造について説明したが、本発明は勿論これに限定されず、シャッタ羽根以外の羽根駆動において本発明を適用してもよい。詳細には、光学フィルタを設けた羽根を駆動する場合、あるいは、羽根として光学フィルタを駆動する場合、開口形成部材の開口部よりも小さい開口部を設けた羽根を駆動する場合等においても本発明を適用でき、これら様々な羽根を組み合わせて使用してもよい。
また、上述した一実施形態では、光が通過する開口部を閉じきるときのバウンド動作を防止するようにしたが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、光が通過する開口部を閉じきった状態から全開するときの羽根停止動作に伴うバウンド動作を防止するように適用してもよい。具体的には、図2に示すような状態、つまり、羽根を全開状態としてストッパに当接させる前のタイミングで、図8に示すような状態、つまり、羽根30を駆動するための駆動ピン41aを、進退可能なピン51(上述した実施形態と同様の衝撃緩和部材)に摺接させるようにすれば、全開状態で羽根30を停止させる際のバウンド動作を有効に防止できる。
10 地板
10a、10b 支軸
10c、10d ストッパ
10e 開口部
10f ピン挿入穴
10g バネ挿入穴
20 押え部材
20a 開口部
30 シャッタ羽根
31 第1のシャッタ羽根
31a 円孔
31b 長孔
31c 閉じストッパ縁部
31d 開きストッパ縁部
32 第2のシャッタ羽根
32a 円孔
32b 長孔
32c 閉じストッパ縁部
32d 開きストッパ縁部
40 電磁アクチュエータ
41 ロータ
41a 駆動ピン
41b 穴
42 コイル
43 ヨーク
44 ヨーク押え部材
45 ビス
50 バネ
51 ピン(衝撃緩和手段の一部)

Claims (12)

  1. 光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、
    前記開口部に出入りする羽根と、
    前記羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、
    前記開口形成部材に設けた当接部に対して、前記羽根又は前記動力伝達部材を当接させる前のタイミングで、前記羽根と前記動力伝達部材との係合部が摺接することにより前記係合部の移動方向と交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段と、
    を備えたことを特徴とする羽根駆動送装置。
  2. 光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、
    前記開口部に出入りする羽根と、
    前記羽根に係合して前記羽根に動力を伝達する動力伝達部材と、
    前記開口形成部材に設けた当接部に前記動力伝達部材の一部を当接させる前、又は、前記開口形成部材に設けた当接部に前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部を当接させる前、あるいは、前記開口形成部材に設けた当接部に前記羽根を当接させる前の何れかのタイミングで、前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部が摺接することにより前記係合部の移動方向と交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段と、
    を備えたことを特徴とする羽根駆動装置。
  3. 前記衝撃緩和手段は、前記羽根が前記開口部を覆った状態となった後で、前記羽根及び前記動力伝達部材の係合部に摺接するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の羽根駆動装置。
  4. 前記係合部は、前記動力伝達部材に立設されて前記羽根が有する係合孔に係合される係合ピンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
  5. 前記係合部は、前記羽根に立設されて前記動力伝達部材が有する係合孔に係合される係合ピンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
  6. 前記衝撃緩和手段は、前記係合部が摺接する摺接部材と、前記摺接部材を一方向に進退可能に付勢する付勢バネとを有し、前記係合部が前記摺接部材に摺接したときに前記付勢バネが圧縮され、前記係合部が前記当接部に当接する衝撃が緩和されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
  7. 前記衝撃緩和手段は、前記係合部が摺接したときに弾性変形する摺接部材を有し、前記係合部が前記摺接部材に摺接したときに前記摺接部材が変形することにより、前記係合部が前記当接部に当接する衝撃が緩和されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
  8. 光が通過する開口部を形成する開口形成部材と、
    前記開口形成部材の一方面側に設けられ、前記開口部に出入りする羽根と、
    前記開口形成部材の他方面側に設けられ、前記羽根を駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、前記開口形成部材に設けられた長孔に対して前記開口形成部材の他方面側から挿通されて前記長孔に沿って移動可能に設けられ、前記羽根に設けられた係合孔に対して前記開口形成部材の一方面側で係合する係合ピンを有し、
    更に、前記開口形成部材のうち前記係合ピンが当接する前記長孔の一端部となる当接部の周縁から前記長孔内に突出して設けられ、前記長孔内で移動する前記係合ピンが前記当接部に当接する前のタイミングで摺接することにより前記係合ピンの移動方向に対して交差する方向に退避して前記当接部に対する当接時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備えたことを特徴とする羽根駆動装置。
  9. 前記開口形成部材には、前記羽根のうち前記開口部側とは羽根移動方向の反対側の端部が当接する羽根当接部が設けられ、
    前記羽根が前記羽根当接部に当接するタイミングは、前記係合ピンが前記衝撃緩和手段に摺接した後であることを特徴とする請求項8に記載の羽根駆動装置。
  10. 前記係合ピンは、前記衝撃緩和手段に摺接した後に、前記羽根の係合孔であるカム孔の一端部に当接することを特徴とする請求項8又は9に記載の羽根駆動装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の羽根駆動装置を備えたことを特徴とする光量調整装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の羽根駆動装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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