JP2016224093A - 光導波路型位相変調器および光回路 - Google Patents

光導波路型位相変調器および光回路 Download PDF

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Abstract

【課題】極低温環境下におけるシリコン導波路の光の位相を低発熱かつ局所的に変化させる。
【解決手段】光導波路型位相変調器は、半導体基板上に形成されたシリコン導波路10と、半導体基板上に形成され、コアの材料としてシリコンよりもワイドバンドギャップの材料を用いた励起光導波路11と、半導体基板上に形成され、励起光導波路11とシリコン導波路10とを、シリコンが吸収可能な波長において光学的に結合する位相変調領域14と、位相変調領域14の前後のシリコン導波路10に、コアの材料として絶縁体を用いて形成された拡散防止導波路12,13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコン系材料を用いた光導波路型位相変調器、および光導波路型位相変調器を搭載した光回路に関するものである。
量子暗号通信は、各々の光子に信号を載せて通信することで、原理的に第三者による盗聴が不可能となる暗号技術である。そのシステムでは、単一光子の情報を送受信するために超伝導素子が用いられることが多く、例えば、受信系では超伝導単一光子検出器が用いられる。近年、このような超伝導素子と光回路をシリコン基板上で一体集積することにより、小型かつ低コストの量子暗号通信システムを構築することが期待されている。
図8にdifferential phase-shift keying(DPSK)方式で信号が伝送されるシステムの受信部の構成例を示す。量子暗号通信システムの受信部は、光を2分岐させるパワースプリッタ100と、光ファイバ101,102と、光ファイバ101で伝送される光に1ビットに相当する遅延時間が発生するように光路長差を生じさせる1ビット遅延干渉計103と、位相変調器104と、1ビット遅延干渉計103および位相変調器104を通過した光と光ファイバ102で伝送される光とを合波するパワースプリッタ105と、超伝導単一光子検出器106,107とを有する。
図8に示したようなシステムをシリコン導波路素子により集積する際には、超伝導素子とシリコン導波路干渉計素子とが同一基板上に形成され、超伝導転移温度以下の環境で用いられる。ここで、1ビット遅延干渉計103のような素子をシリコン導波路で構成するためには、導波路位相誤差を補償するための位相変調器104が必要となる。
シリコン導波路素子の位相変調の原理として、室温においては、熱光学効果(温度変化により屈折率を変調)とキャリアプラズマ効果(電子・正孔密度変化により屈折率を変調)とが報告されている。キャリアプラズマ効果については、非特許文献1に開示されている。しかし、超伝導性が発現する極低温(〜4K)では、シリコンの熱光学係数は室温の1/10000程度となるため、超伝導素子と集積されるシリコン導波路の位相変調器の原理として熱光学効果を用いることはできない。一方、キャリアプラズマ効果は〜4Kにおいても用いることができるので、超伝導素子と集積されるシリコン導波路の位相変調器の原理として有望である。
キャリアプラズマ効果を用いた位相変調器は、極低温環境下のシリコン導波路光回路内の任意の位相変調領域にキャリアを発生させなければならない。室温では、キャリアを局所的に発生させるため、pn(pin)ダイオードを形成してキャリア注入する位相変調器が報告されている(非特許文献2)。
RICHARD A.SOREF,et al.,"Electrooptical Effects in Silicon",IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS,VOL.QE-23,NO.1,JANUARY 1987,pp.123-129 Jeong Woo Park,et al.,"High-modulation efficiency silicon Mach-Zehnder optical modulator based on carrier depletion in a PN Diode",Optics Express,VOL.17,No.18,2009,pp.15520-15524
非特許文献2に開示された素子を4K程度の極低温に適用しようとすると、n,p型シリコンは極めて高抵抗の拡散層配線となるため、電源から注入されるエネルギーの多くがシリコン層内の熱となる。特にシリコンは、低温になるにつれて熱容量が小さくなり発熱量が増大する一方、熱伝導率は大きくなる特性を有する。そのため、位相変調器で発生する熱が同一シリコン層上に形成される超伝導素子に容易に伝わり、超伝導素子の特性が劣化するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、極低温環境下におけるシリコン導波路の光の位相を低発熱かつ局所的に変化させることができる光導波路型位相変調器および光回路を提供することを目的とする。
本発明の光導波路型位相変調器は、半導体基板上に形成されたシリコン導波路と、前記半導体基板上に形成され、コアの材料としてシリコンよりもワイドバンドギャップの材料を用いた励起光導波路と、前記半導体基板上に形成され、前記励起光導波路と前記シリコン導波路とを、シリコンが吸収可能な波長において光学的に結合する位相変調領域と、この位相変調領域の前後の前記シリコン導波路に、コアの材料として絶縁体を用いて形成された拡散防止導波路とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光導波路型位相変調器の1構成例において、前記拡散防止導波路は、前記コアの材料として、極低温における熱伝導率がシリコンよりも低い材料を用いて形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の光導波路型位相変調器の1構成例において、前記励起光導波路と前記拡散防止導波路とは、同一のコア材料を用いて形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の光導波路型位相変調器の1構成例において、前記位相変調領域は、前記励起光導波路のコアと前記シリコン導波路のコアとがクラッド層を挟んで積層された構造を有し、前記励起光導波路中を伝搬する励起光が前記シリコン導波路に吸収され、前記シリコン導波路中を伝搬する信号光の波長においてはシングルモード導波路となるように寸法および材料が設定されることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路は、光導波路型位相変調器と、この光導波路型位相変調器と同一の半導体基板上に集積される超伝導素子とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例は、さらに、信号光を2分岐させる第1のパワースプリッタと、この第1のパワースプリッタで2分岐された信号光を導く第1、第2のシリコン導波路と、前記第1のシリコン導波路中に配置される1ビット遅延干渉計と、前記第1のシリコン導波路中に配置される前記光導波路型位相変調器と、前記1ビット遅延干渉計および前記光導波路型位相変調器を通過した信号光と前記第2のシリコン導波路で伝送される信号光とを合波して、合波した光を2分岐させる第2のパワースプリッタと、この第2のパワースプリッタで2分岐された信号光を受ける2つの前記超伝導素子とを、前記半導体基板上に備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光回路の1構成例は、さらに、前記第2のシリコン導波路に、前記光導波路型位相変調器内の拡散防止導波路と同じ拡散防止導波路を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、励起光パワーをシリコン導波路に結合させることで位相変調領域の箇所のシリコン導波路内に局所的にキャリアを発生させることができるため、極低温環境下で信号光の位相を低発熱かつ局所的に変化させることができる。
本発明の実施の形態に係る光導波路型位相変調器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る量子暗号通信システムの受信部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における励起光導波路、拡散防止導波路およびシリコン導波路の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態における位相変調領域の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態において励起光導波路から入射された励起光のシリコン導波路への吸収効率と結合長との関係を示す図である。 本発明の実施の形態において4Kの極低温における注入キャリア密度とキャリアプラズマ効果による光路長変化量との関係を示す図である。 信号光波長における位相変調領域の導波路のモードフィールド計算結果を示す図である。 DPSK方式で信号が伝送される量子暗号通信システムの受信部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る光導波路型位相変調器の構成を示す図である。本実施の形態の光導波路型位相変調器は、SOI(silicon-on-insulator)基板上にシリコン導波路10と、励起光導波路11と、拡散防止導波路12,13と、位相変調領域14とが形成された構造を有し、図示しない光源から伝送される励起光パワーを極低温環境下におけるシリコン導波路10に結合させることで導波路内に局所的にキャリアを発生させる。
励起光の波長は、シリコン導波路10にキャリアを発生させるため、シリコンが高い吸収係数を示す波長(<1.0eV)とする。励起光導波路11は、シリコンよりもワイドバンドギャップの材料(>1.0eV)を用いて形成されるため、光回路内の位相変調領域14となる任意箇所に励起光パワーを伝送できる。これにより、極低温下で発熱源となり得るシリコン拡散層配線を用いることなくシリコン導波路10にキャリアを供給できる。
位相変調領域14は、励起光導波路11とシリコン導波路10とを、シリコンが吸収可能な波長において光学的に結合させるように形成されている。
シリコン導波路10内に光励起されたキャリアを位相変調領域14内のみに閉じ込める必要があるため、位相変調領域14の前後のシリコン導波路10に絶縁体で構成される拡散防止導波路12,13を形成する。シリコンに対して絶縁体となる材料のうち、シリコン微細加工プロセスで一般に用いられる絶縁体はSiO2、SiN等のシリコン化合物である。これらの絶縁体をコアとして用いた非晶質の拡散防止導波路12,13は、低温になるにつれて熱伝導率がシリコンよりも小さくなることから、キャリア再結合などによりシリコン導波路10内で発生する熱が同一シリコン層上に形成される超伝導素子に拡散することを防ぐ役割も果たす。
ワイドバンドギャップ材料からなる導波路はシリコン中のキャリアにとって絶縁体となるため、励起光導波路11と拡散防止導波路12,13の両方を同じ材料で構成することも可能である。
以下、本実施の形態の光導波路型位相変調器について更に具体的に説明する。図2は本実施の形態に係る量子暗号通信システムの受信部の構成を示す図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。光回路である受信部は、信号光を2分岐させるパワースプリッタ1と、パワースプリッタ1で2分岐された信号光のうちシリコン導波路10で伝送される信号光に1ビットに相当する遅延時間が発生するように光路長差を生じさせる1ビット遅延干渉計2と、導波路位相誤差を補償するための光導波路型位相変調器3と、1ビット遅延干渉計2および光導波路型位相変調器3を通過した信号光とパワースプリッタ1で2分岐された信号光のうちシリコン導波路15で伝送される信号光とを合波して、合波した光を2分岐させるパワースプリッタ4と、超伝導素子5,6とを有する。これらパワースプリッタ1,4と1ビット遅延干渉計2と光導波路型位相変調器3と超伝導素子5,6とは、同一の半導体基板上に形成される。超伝導素子5,6としては、単一光子を検出する超伝導単一光子検出器がある。
パワースプリッタ1,4は、シリコンで形成される2×2MMI(Multi-Mode Interference)カプラである。1ビット遅延干渉計2は、シリコン導波路10を必要な光路長の分だけ形成することで実現される。光導波路型位相変調器3は、上記のとおり、シリコン導波路10と、励起光導波路11と、拡散防止導波路12,13と、位相変調領域14とから構成される。
図3(A)は励起光導波路11および拡散防止導波路12,13の構成を示す断面図、図3(B)はシリコン導波路10の構成を示す断面図である。励起光導波路11および拡散防止導波路12,13は、シリコン基板200(半導体基板)と、シリコン酸化膜(SiO2)からなるBOX層201と、シリコン酸窒化膜(SiON、バンドギャップ:4.5〜5.0eV、屈折率:1.7)からなるコア202と、BOX層201上にコア202を覆うように形成されたシリコン酸化膜からなるクラッド層203とから構成される。コア202の厚さは300nm、コア202の幅は400nmである。コア202は、下端がBOX層201の表面から300nm上方に位置するように形成される。
シリコン導波路10は、シリコン基板200と、BOX層201と、シリコンからなるコア204と、BOX層201上にコア204を覆うように形成されたシリコン酸化膜からなるクラッド層203とから構成される。コア204の厚さは200nm、コア204の幅は400nmである。コア204は、シリコン基板200とBOX層201と上層シリコン層とからなるSOI基板の上層シリコン層を加工することで形成される。
BOX層201は、クラッド層203と共に、シリコン導波路10、励起光導波路11および拡散防止導波路12,13のクラッドとして機能することは言うまでもない。
拡散防止導波路12,13は、シリコン導波路10の途中に形成されるので、拡散防止導波路12,13の入力側(図2左側)と出力側(図2右側)で、拡散防止導波路12,13とシリコン導波路10とを結合する必要がある。
具体的な層間結合構造として、シリコン導波路10のコア204は、拡散防止導波路12,13との結合部において先端(結合相手の拡散防止導波路12,13に向かう方向)に行くほど幅が細くなるテーパ構造となっており、同様に拡散防止導波路12,13のコア202は、シリコン導波路10との結合部において先端(結合相手のシリコン導波路10に向かう方向)に行くほど幅が細くなるテーパ構造となっている。コア202とコア204との間には、シリコン酸化膜からなるクラッド層203が形成されている。こうして、拡散防止導波路12,13のコア202の先端部とシリコン導波路10のコア204の先端部とをクラッド層203を挟んで対向させることにより、拡散防止導波路12,13とシリコン導波路10とを結合することができる。
なお、上記のようなテーパを用いた層間結合構造における光の位相を正確に計算することは困難である。そこで、導波路アームを構成しているシリコン導波路10と対になる導波路アームを構成するシリコン導波路15の途中にも、シリコン導波路10と同じ拡散防止導波路12,13を形成することで、層間結合構造によって生じる光の位相の変化を2つの導波路アーム間でキャンセルすることが望ましい。シリコン導波路15の構成は、シリコン導波路10と同じであり、拡散防止導波路12,13とシリコン導波路15との層間結合構造は、拡散防止導波路12,13とシリコン導波路10との層間結合構造と同じである。
図4は位相変調領域14の構成を示す断面図である。位相変調領域14は、シリコン基板200と、BOX層201と、シリコン酸窒化膜からなるコア202と、シリコンからなるコア204と、BOX層201上にコア202,204を覆うように形成されたシリコン酸化膜からなるクラッド層203とから構成される。このように位相変調領域14は、シリコン導波路10のコア204と励起光導波路11のコア202とがクラッド層203を挟んで積層された構造となっている。
位相変調領域14は、励起光の波長(本実施の形態では488nm)においては励起光導波路11とシリコン導波路10間がエバネッセント結合することで励起光導波路11中を伝搬する励起光がシリコン導波路10に吸収され、また信号光の波長(本実施の形態では〜1.55μm)においては1ビット遅延干渉計2を構成するシングルモード導波路となるように設計される。本実施の形態では、上記のとおり、コア202の厚さを300nm、コア202の幅を400nm、コア204の厚さを200nm、コア204の幅を400nm、コア202とコア204との間に存在するクラッド層203の厚さを100nmとした。
励起光導波路11から入射された励起光のシリコン導波路10への吸収効率と結合長との関係を図5に示す。図5の横軸は位相変調領域14における励起光導波路11とシリコン導波路10との結合長、縦軸は吸収効率である。励起光導波路11から入射される励起光はエバネッセント結合によりシリコン導波路10に結合する。図5によれば、励起光導波路11とシリコン導波路10との結合長が250μm程度の長さでほぼ100%の励起光パワーがシリコン導波路10に吸収される。よって、位相変調領域14の長さLsは250μm以上であればよい。以下の例では、位相変調領域14の長さLsを250μmとした。
拡散防止導波路12,13によりキャリアが250μmの長さのシリコン導波路10内のみに閉じ込められるとき、4Kの極低温における注入キャリア密度とキャリアプラズマ効果による光路長変化量との関係を図6に示す。信号光の位相をπシフトさせる光路長変化量はλ/2=〜0.78μm(λは信号光の波長)であり、図6によると、位相をπシフトさせるのに必要なキャリア注入量は〜3.0×1018/cm3程度である。
次に、信号光波長1.55μmにおける位相変調領域14の導波路のモードフィールド計算結果を図7に示す。位相変調領域14は、図7に示すモード以外は伝搬しないシングルモード導波路であり、4Kの極低温におけるこのシングルモード導波路の群屈折率の計算結果は4.123であった。
なお、本実施の形態では、位相変調領域14以外のシリコン導波路10を、コア204の幅が400nm、コア204の厚さが200nmのシングルモード導波路とし、この構造の4Kの極低温における群屈折率を計算した結果、4.149であった。
以上の構造を用いて、10Gb/s−DPSK信号用の1ビット遅延干渉計を設計する場合、2つの導波路アームの導波路長は下記の式を満たせばよい。
{ng1(L1−Ls)+ng2s}−ng12=c/f ・・・(1)
g1は位相変調領域14以外のシリコン導波路10の群屈折率(λ=1.55μm)、ng2は位相変調領域14におけるシリコン導波路10の群屈折率(λ=1.55μm)、L1はシリコン導波路10の全導波路長、L2はシリコン導波路15の全導波路長、Lsは位相変調領域14の長さ、cは光速、fはビットレートである。
上記のとおり、拡散防止導波路12,13は2つの導波路アームに同じ長さで形成され、拡散防止導波路12,13を設けることによる光路長の差がキャンセルされるようになっているため、熱とキャリアの超伝導素子5,6への拡散を防ぐために必要な任意の長さの拡散防止導波路12,13を形成することができる。式(1)を用いて計算した結果、本実施の形態においては2つの導波路アーム長差:L1−L2=7.23mmとすればよい。
本発明は、極低温環境下において使用される光導波路素子の位相変調に関する技術に適用することができる。
1,4…パワースプリッタ、2…1ビット遅延干渉計、3…光導波路型位相変調器、5,6…超伝導素子、10,15…シリコン導波路、11…励起光導波路、12,13…拡散防止導波路、14…位相変調領域、200…シリコン基板、201…BOX層、202,204…コア、203…クラッド層。

Claims (7)

  1. 半導体基板上に形成されたシリコン導波路と、
    前記半導体基板上に形成され、コアの材料としてシリコンよりもワイドバンドギャップの材料を用いた励起光導波路と、
    前記半導体基板上に形成され、前記励起光導波路と前記シリコン導波路とを、シリコンが吸収可能な波長において光学的に結合する位相変調領域と、
    この位相変調領域の前後の前記シリコン導波路に、コアの材料として絶縁体を用いて形成された拡散防止導波路とを備えることを特徴とする光導波路型位相変調器。
  2. 請求項1記載の光導波路型位相変調器において、
    前記拡散防止導波路は、前記コアの材料として、極低温における熱伝導率がシリコンよりも低い材料を用いて形成されることを特徴とする光導波路型位相変調器。
  3. 請求項1または2記載の光導波路型位相変調器において、
    前記励起光導波路と前記拡散防止導波路とは、同一のコア材料を用いて形成されることを特徴とする光導波路型位相変調器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光導波路型位相変調器において、
    前記位相変調領域は、前記励起光導波路のコアと前記シリコン導波路のコアとがクラッド層を挟んで積層された構造を有し、
    前記励起光導波路中を伝搬する励起光が前記シリコン導波路に吸収され、前記シリコン導波路中を伝搬する信号光の波長においてはシングルモード導波路となるように寸法および材料が設定されることを特徴とする光導波路型位相変調器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光導波路型位相変調器と、
    この光導波路型位相変調器と同一の半導体基板上に集積される超伝導素子とを備えることを特徴とする光回路。
  6. 請求項5記載の光回路において、
    さらに、信号光を2分岐させる第1のパワースプリッタと、
    この第1のパワースプリッタで2分岐された信号光を導く第1、第2のシリコン導波路と、
    前記第1のシリコン導波路中に配置される1ビット遅延干渉計と、
    前記第1のシリコン導波路中に配置される前記光導波路型位相変調器と、
    前記1ビット遅延干渉計および前記光導波路型位相変調器を通過した信号光と前記第2のシリコン導波路で伝送される信号光とを合波して、合波した光を2分岐させる第2のパワースプリッタと、
    この第2のパワースプリッタで2分岐された信号光を受ける2つの前記超伝導素子とを、前記半導体基板上に備えることを特徴とする光回路。
  7. 請求項6記載の光回路において、
    さらに、前記第2のシリコン導波路に、前記光導波路型位相変調器内の拡散防止導波路と同じ拡散防止導波路を備えることを特徴とする光回路。
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