JP2016223852A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の放電中または充電中に算出したSOC値を補正する。【解決手段】本発明に係る蓄電装置10は、蓄電池11と、蓄電池11の出力電圧を検出する電圧検出部13と、出力電圧に基づいて蓄電池11のSOC値を算出し、SOC値と出力電圧を検出した時刻とを対応づけた時系列データを算出する制御部15と、時系列データを保存する記憶部14と、を備え、制御部15は、放電または充電中に前記時系列データに保存していたSOC値を、放電または充電終了後に取得した前記蓄電池の出力電圧に基づいて算出したSOC値に書き換える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置に関するものである。
蓄電装置の充電率を表すSOC(State Of Charge)の値を算出する一般的な方法として、まず蓄電装置を満充電にしてから完全放電して100%時の実容量を測定してSOH(State of Health)を確定し、その後、満充電からの使用電力に基づいてSOC値を算出する方法が知られている。
しかしながら、上記の方法は正確ではあるものの、蓄電装置を空になるまで完全放電するには時間がかかり、また、完全放電を繰り返し行うと蓄電装置の寿命にも影響を与えるため、一般的には、蓄電池の電圧からSOC値を求める方法が採用されていることが多い。
蓄電池の電圧からSOC値を求める場合、例えば、図7に示すような蓄電装置の充放電部に接続される蓄電池の出力電圧とSOC値の関係を示すデータを予め測定などによって求めておき、そのデータを参照して、蓄電池の電圧からSOC値を求める方法が知られている。図7(a)に、電圧とSOC値の対応のグラフの一例を示し、図7(b)に、電圧とSOC値の対応のテーブルの一例を示す。
SOC値には様々な用途があるが、例えば、表示部にSOC値を表示することで、ユーザは電池残量を確認することができる(例えば、特許文献1)。
特開2014−26387号公報
例えば、SOC値の時間経過のデータを、その他の電力関連の情報などと併せて表示すると、その表示に基づいて、ユーザが電力を有効利用するための改善策を検討することなどができ有用である。
しかしながら、上記した、蓄電池の出力電圧からSOC値を求める方法は、蓄電池の開放状態(無負荷の状態)における出力電圧とSOC値との関係に基づくものであるため、蓄電池を放電している場合や充電している場合は、SOC値が実質と異なる値となることがあった。これは、蓄電池を放電している場合は開放状態の場合に比べて蓄電池の出力電圧が低下し、充電している場合は開放状態の場合に比べて蓄電池の出力電圧が上昇することによる。
図8に、蓄電装置を放電した場合における、SOC値の時間経過を示すグラフの一例を示す。なお、本例のグラフでは便宜上、1時間毎に電圧が測定され、表示されるものとする。図8に示す例においては、11時から12時にかけて蓄電装置を放電したものとする。この場合、12時に取得する電圧値は、放電中に測定する電圧値であるため電圧が低下している。その結果、SOC値は実際の値よりも小さい値として求められている。また、13時に取得する電圧値は、放電終了後の開放状態で測定したものであるため、実際のSOC値に近い値となっている。その結果、充電されていないにも関わらず、12時から13時にかけてSOC値が増えるという実質とは異なる不自然な表示となることがあった。
SOC値の時間経過が、図8に示す例のように実質とは異なるかたちで表示されると、ユーザが電力の有効利用のための改善策を検討する際に、誤った判断をするおそれがある。例えば、SOC値が実際の値よりも小さい値で表示されていた場合には、ユーザが蓄電池を放電させ過ぎていると誤認し、蓄電池の放電量を抑えるように設定を変更する可能性がある。また、SOC値が実際の値よりも大きい値で表示されていた場合には、蓄電装置が充電動作を行っていると誤認し、買電していない電気代を算出してしまうことが考えられる。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、蓄電池の放電中または充電中に算出したSOC値を補正することができる蓄電装置を提供することにある。
本発明の実施形態に係る蓄電装置は、蓄電池と、前記蓄電池の出力電圧を検出する電圧検出部と、前記出力電圧に基づいて前記蓄電池のSOC値を算出し、該SOC値と前記出力電圧を検出した時刻とを対応づけた時系列データを算出する制御部と、前記時系列データを保存する記憶部と、を備え、前記制御部は、放電または充電中に前記時系列データに保存していたSOC値を、放電または充電終了後に取得した前記蓄電池の出力電圧に基づいて算出したSOC値に書き換える。
本発明の実施形態に係る蓄電装置によれば、蓄電池の放電中または充電中に算出したSOC値を補正することができる。
本発明の一実施形態に係る蓄電装置の概略構成を示す図である。 図1の記憶部が保存している電圧とSOC値を関連付けた表の一例である。 図1の記憶部が保存している時刻に電圧とSOC値を関連付けたデータの一例である。 放電期間がある場合におけるSOC値の時間経過表示の一例である。 充電期間がある場合におけるSOC値の時間経過表示の一例である。 本発明の一実施形態に係る蓄電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 電圧とSOC値の関係の一例を示す図である。 放電期間のSOC値が正しく表示されない様子の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電装置10の概略構成を示す図である。蓄電装置10は、蓄電池11と、充放電部12と、電圧検出部13と記憶部14と、制御部15とを備える。
蓄電池11は、放電時には充放電部12に直流電力を供給し、充電時には充放電部12から直流電力が供給される。蓄電池11は、放電も充電も行っていないときは開放状態となっている。蓄電池11は、例えば、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池などである。
充放電部12は、制御部15によって制御され、蓄電池11を放電または充電する。放電時においては、充放電部12は、蓄電池11から供給される直流電力を交流電力に変換し、負荷などに供給する。充電時においては、充放電部12は、商用電力系統などから供給される交流電力を直流電力に変換し、蓄電池11を充電する。
電圧検出部13は、蓄電池11の出力電圧を検出し制御部15に出力する。
記憶部14は、蓄電池11の開放状態における出力電圧と、蓄電池11のSOC値との対応テーブル(以後、単に「対応テーブル」とも称する)を保存している。図2に、蓄電池11の出力電圧とSOC値の対応テーブルの一例を示す。対応テーブルは、工場出荷時などに初期値として記憶部14に保存しておいてもよいし、例えば定期的に蓄電池11の満充電と完全放電を実施し、そのときの蓄電池11の出力電圧の測定値などを用いてSOH(劣化状態)から補正値を算出し、前記補正値によりSOC値の対応テーブルの値を更新してもよい。また、蓄電池11は温度によっても容量値が変化する。それゆえ、例えば、蓄電池11の温度を考慮したSOC値の対応テーブルを初期値として記憶部14に保存し、蓄電池11の温度によってSOC値の対応テーブルを切り替える制御を行ってもよい。なお、本実施形態では、SOHを測定せずにSOC値の対応テーブルを変更してもよい。このような場合は、例えば、蓄電池11の経年劣化の予想データを記憶部14に保存し、その予想データに基づいて対応テーブルを更新してもよい。
また、記憶部14は、時刻に蓄電池11の出力電圧とSOC値とを対応づけたデータ(以後、「時系列データ」と称する)を保存している。図3に、時系列データの一例を示す。
制御部15は、蓄電装置10全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。
制御部15は、定期的に、電圧検出部13から蓄電池11の出力電圧を取得し、記憶部14に保存されている対応テーブルを参照して、SOC値を算出する。制御部15は、取得した出力電圧の値に対応する値が対応テーブルにない場合は、例えば補間などによってSOC値を算出することができる。
制御部15は、充放電部12を制御する。また、制御部15は、蓄電池11の放電、充電および停止(開放状態)等の状態を判定し、その判定結果を記憶部14に記憶させる。
制御部15は、電圧検出部13から取得した蓄電池11の出力電圧と、該出力電圧に基づいて算出したSOC値とを、蓄電池11の出力電圧を取得した時刻に対応させて、記憶部14の時系列データに保存する。
制御部15は、時系列データを外部の表示装置20に送信し、表示装置20にSOC値の時系列データを表示させることができる。ここで、表示装置20は、有線または無線によって蓄電装置10と直接通信可能に接続していてもよいし、ネットワークを介して蓄電装置10と接続していてもよい。また、蓄電装置10自身が表示部を備えている場合は、制御部15は、該表示部にSOC値の時系列データを表示させてもよい。
ここで、蓄電池11が放電中に蓄電池11の出力電圧を検出した場合、出力電圧の値は蓄電池11が開放状態のときの値に比べて低い値となっている。これは、蓄電池11は放電時に内部抵抗による電圧降下で出力電圧が低下するためであり、蓄電装置10に接続された負荷容量が大きい(放電電流が大きい)ほど開放状態のときの値との差が大きい。したがって、制御部15が算出するSOC値は本来のSOC値よりも低い値となるため、制御部15は、本来の値より低いSOC値を記憶部14の時系列データに保存することになる。この場合の処理について、図4を参照して説明する。なお、電圧が降下するのは蓄電池11の出力電圧であり、蓄電装置10としての出力電圧は低下しない。
図4は、制御部15が、表示装置20に、SOC値の時系列データに基づくグラフを表示させている様子を示す図である。図4に示す例においては、11時から12時までの期間で蓄電装置10が放電していたものとする。また、制御部15は、1時間毎に蓄電池11の出力電圧を取得しているものとする。
図4(a)は、放電開始前の11時の時点での時系列データの表示の様子である。図4(b)は、放電中である12時に取得された蓄電池11の出力電圧に基づくSOC値が表示された様子である。このように、制御部15は、放電中であっても、取得した蓄電池11の出力電圧に基づいてSOC値を算出し、記憶部14の時系列データに仮のSOC値として保存するため、12時の時点では、本来の値より低いSOC値が12時のSOC値のデータとして表示される。
続いて、制御部15は、13時に蓄電池11の出力電圧を電圧検出部13から取得する。13時の時点では蓄電装置10の放電は終了しているため、制御部15は、蓄電池11の開放状態の出力電圧を取得することができ、したがって、算出したSOC値は本来のSOC値である。ここで、制御部15が、13時のSOC値を記憶部14の時系列データに保存し、そのまま、表示装置20に表示させれば、図4(c)に示すようなグラフになるが、制御部15は、放電終了後に取得した蓄電池11の出力値に基づいて算出したSOC値を用いて放電中のデータを書き換えて補正する。制御部15は、例えば、時系列データの放電中におけるSOC値(12時のSOC値)を、放電終了後に取得した蓄電池11の出力電圧から算出したSOC値(13時のSOC値)に書き換える。なお、制御部15は、時系列データの放電中における出力電圧値も、放電終了後に取得した蓄電池11の出力電圧値に書き換える。
同様にして、放電時間が長いなどで時系列データの放電中におけるSOC値が複数ある場合には、時系列データを記憶部14に格納する際に、放電中である時系列データを複製して別途格納(または時系列データに放電中であることを示す識別子を付与)しておき、放電中の最後の時系列データを、放電終了後に取得した出力電圧から算出したSOC値に書き換え、その後、他の放電中だった時系列データを、比率等を用いて算出したSOC値に書き換えればよい。なお、これは一例であり、最後の時系列データを含めた全ての放電中だった時系列データのSOC値を算出完了してから一斉に書き換えるのでもよい。また、時系列データを比率を用いて算出する場合は、電圧取得間隔ごとに放電電流(電力)の平均値を算出して比率としたり、電圧取得間隔ごとの電圧の降下の大きさを比率として用いればよい。
また、リチウムイオン蓄電池は開放状態になってから出力電圧が正しい値で測定可能となるまでには所定時間(3〜7分程度)必要であるため、上述の例のように、制御部15が、1時間毎に蓄電池11の出力電圧を取得している場合、放電停止後の数分間(所定時間)は放電停止後の値として取得しないようにする。例えば、所定時間内に電圧を取得した場合、その時系列データも書き換え対象として扱い、さらに次のタイミング(所定時間経過後)に取得される電圧値を放電停止後の電圧値として、所定時間よりも前の放電中だった時系列データのSOC値を書き換える。所定時間内の時系列データのSOC値も同じSOC値に書き換えればよい。
また、放電が長時間継続されると、SOC値の書き換えが長時間行えないままになり、その間の時系列データが用いられて自動判定・自動制御が行われると、適切でない動作が行われることになるので、例えば1時間ごとに数分の放電停止時間を設ける制御として、定期的にSOC値の書き換えが行われるようにするとなお良い。なお、このような制御を行うときは、蓄電池11の出力電圧値の取得と、出力値に基づいて算出したSOC値を用いて放電中のデータを書き換えて補正する動作が、放電停止後の所定時間(例えば3〜7分程度)経過後に続けて行われるようにすればよい。
制御部15が、蓄電装置10の放電中のデータを書き換えて補正し、補正後の時系列データが表示されている様子を図4(d)に示す。
このように、制御部15が、記憶部14の時系列データに保存されている放電中の時刻における電圧値及びSOC値を、放電後に取得した蓄電池11の出力電圧に基づいて書き換えることによって、充電していないにも関わらず、SOC値が増えるというような不自然な表示となることを防ぐことができる。また、保存されているデータを正しく書き換える際に過剰に降下していた電圧量を学習して、「過放電防止のための強制停止」などのSOC値を基に自動制御している制御プログラムの誤判定を防止することも可能とできる。
なお、図4に示す例においては、放電期間が1時間と短い時間であったが、例えば、放電期間が1時間より長い期間である場合、制御部15が蓄電池11の出力電圧を取得する2つ以上の時刻にわたって放電中ということがあり得る。この場合、放電期間における時間帯毎の放電電流の比率に基づいてSOC値の補正をしてもよい。例えば、放電期間が2時間であり、前半1時間の放電電流が1[A]、後半1時間の放電電流が2[A]であった場合、後半1時間のSOC値のグラフの傾斜、すなわち、SOC値の変化率が前半1時間の傾斜の2倍の傾斜になるように、SOC値の補正をしてもよい。放電電流の値は、例えば、電流センサ等を用いて制御部15で取得すればよい。なお、上記放電電流としては、1時間あたりの「放電電流の積算値」や、1時間あたりの「放電電流の平均値」が挙げられる。
なお、上述の例では、蓄電池11の出力電圧値の取得と、出力値に基づいて算出したSOC値を用いて放電中のデータを書き換えて補正する動作は1時間ごとに定期的に行われる例として説明したが、これに限るものでは無く、放電停止後の所定時間経過後に実行されることとしてもよい。所定時間はリチウムイオン蓄電池が開放状態になってから出力電圧が正しい値で測定可能となるまでの所要時間であり、一般には3〜7分程度である。
また、蓄電池11が充電中に蓄電池11の出力電圧を検出した場合は、出力電圧の値は蓄電池11が開放状態のときの値に比べて高い値となっている。これは、蓄電池11に充電するためには、内部抵抗による電圧降下以上の高い電圧で充電する必要があるからであり、蓄電装置に接続された充電装置の充電電流が大きいほど開放状態のときの値との差が大きい。したがって、制御部15が算出するSOC値は本来のSOC値よりも高い値となるため、制御部15は、本来の値より高いSOC値を記憶部14の時系列データに保存することになる。この場合の処理について、図5を参照して説明する。
図5は、11時から12時までの期間で蓄電装置10が充電されていた場合の表示の例を示すものである。
図5(a)は、充電開始前の11時の時点での時系列データの表示の様子である。図5(b)は、充電中である12時に取得された蓄電池11の出力電圧に基づくSOC値が表示された様子である。このように、制御部15は、充電中であっても、取得した蓄電池11の出力電圧に基づいてSOC値を算出し、記憶部14の時系列データに仮のSOC値として保存するため、12時の時点では、本来の値より高いSOC値が12時のSOC値のデータとして表示される。
続いて、制御部15は、13時に蓄電池11の出力電圧を電圧検出部13から取得する。13時の時点では蓄電装置10の充電は終了しているため、制御部15は、蓄電池11の開放状態の出力電圧を取得することができ、したがって、算出したSOC値は本来のSOC値である。ここで、制御部15が、13時のSOC値を記憶部14の時系列データに保存し、そのまま、表示装置20に表示させれば、図5(c)に示すようなグラフになるが、制御部15は、充電終了後に取得した蓄電池11の出力値に基づいて算出したSOC値を用いて充電中のデータを書き換えて補正する。制御部15は、例えば、時系列データの充電中におけるSOC値(12時のSOC値)を、充電終了後に取得した蓄電池11の出力電圧から算出したSOC値(13時のSOC値)に書き換える。なお、制御部15は、時系列データの充電中における出力電圧値も、充電終了後に取得した蓄電池11の出力電圧値に書き換える。
同様にして、充電時間が長いなどで時系列データの充電中におけるSOC値が複数ある場合には、時系列データを記憶部14に格納する際に、充電中である時系列データを複製して別途格納(または時系列データに充電中であることを示す識別子を付与)しておき、充電中の最後の時系列データを、充電終了後に取得した出力電圧から算出したSOC値に書き換え、その後、他の充電中だった時系列データを、比率等を用いて算出したSOC値に書き換えればよい。なお、これは一例であり、最後の時系列データを含めた全ての充電中だった時系列データのSOC値を算出完了してから一斉に書き換えるのでもよい。また、時系列データを比率を用いて算出する場合は、電圧取得間隔ごとに充電電流(電力)の平均値を算出して比率としたり、電圧取得間隔ごとの電圧の上昇の大きさを比率として用いればよい。
また、リチウムイオン蓄電池は開放状態になってから出力電圧が正しい値で測定可能となるまでには所定時間(3〜7分程度)必要であるため、上述の例のように、制御部15が、1時間毎に蓄電池11の出力電圧を取得している場合、充電停止後の数分間(所定時間)は充電停止後の値として取得しないようにする。例えば、所定時間内に電圧を取得した場合、その時系列データも書き換え対象として扱い、さらに次のタイミング(所定時間経過後)に取得される電圧値を充電停止後の電圧値として、所定時間よりも前の充電中だった時系列データのSOC値を書き換える。所定時間内の時系列データのSOC値も同じSOC値に書き換えればよい。
また、充電が長時間継続されると、SOC値の書き換えが長時間行えないままになり、その間の時系列データが用いられて自動判定・自動制御が行われると、適切でない動作が行われることになるので、例えば1時間ごとに数分の充電停止時間を設ける制御として、定期的にSOC値の書き換えが行われるようにするとなお良い。なお、このような制御を行うときは、蓄電池11の出力電圧値の取得と、出力値に基づいて算出したSOC値を用いて充電中のデータを書き換えて補正する動作が、充電停止後の所定時間(例えば3〜7分程度)経過後に続けて行われるようにすればよい。
制御部15が、蓄電装置10の充電中のデータを書き換えて補正し、補正後の時系列データが表示されている様子を図5(d)に示す。
このように、制御部15が、記憶部14の時系列データに保存されている充電中の時刻における電圧値及びSOC値を、充電後に取得した蓄電池11の出力電圧に基づいて書き換えることによって、放電していないにも関わらず、SOC値が減るというような不自然な表示となることを防ぐことができる。また、充電においては一定の電流値で行うのが一般的であることを利用し、保存されているデータを正しく書き換える際に過剰に上昇していた電圧量を学習して、「次回からのSOC値の表示をリアルタイムに補正」することも可能とできる。
なお、図5に示す例においては、充電期間が1時間と短い時間であったが、例えば、充電期間が1時間より長い期間である場合、制御部15が蓄電池11の出力電圧を取得する2つ以上の時刻にわたって充電中ということがあり得る。この場合、充電期間における時間帯毎の充電電流の比率に基づいてSOC値の補正をしてもよい。例えば、充電期間が2時間であり、前半1時間の充電電流が1[A]、後半1時間の充電電流が2[A]であった場合、後半1時間のSOC値のグラフの傾斜が前半1時間の傾斜の2倍の傾斜になるように、SOC値の補正をしてもよい。充電電流の値は、例えば、電流センサ等を用いて制御部15で取得すればよい。なお、上記充電電流としては、1時間あたりの「充電電流の積算値」や、1時間あたりの「充電電流の平均値」が挙げられる。
図6に示すフローチャートを参照しながら、本発明の一実施形態に係る蓄電装置10の動作について説明する。
制御部15は、定期的に電圧検出部13から蓄電池11の出力電圧値を取得する(ステップS101)。
制御部15は、電圧検出部13から取得した蓄電池11の出力電圧値に基づいて、記憶部14の出力電圧とSOC値との対応テーブルを参照して、SOC値を算出(または選択)する(ステップS102)。
制御部15は、出力電圧値及びSOC値を記憶部14の時系列データの対応する時刻に保存する(ステップS103)。この処理は、蓄電装置10の放電や充電が停止しているときだけでなく、放電中や充電中であっても実行される。蓄電装置10が放電中や充電中である場合は、制御部15は、仮の出力電圧値、及び、仮のSOC値として、記憶部14の時系列データに保存する。
制御部15は、蓄電装置10が放電または充電中であるか否かを判定する(ステップS104)。
蓄電装置10が放電または充電中であると判定した場合(ステップS104:Yes)、制御部15は、今回、SOC値を記憶部14の時系列データに保存した時刻が、放電または充電中の時刻であるとの時刻情報を記憶部14に保存する(ステップS105)。その後、制御部15は、処理を終了し、次の電圧取得の時刻まで待機する。
蓄電装置10が放電中でも充電中でもないと判定した場合(ステップS104:No)、制御部15は、取得した蓄電池11の出力電圧値が、放電または充電終了後に最初に取得した出力電圧値であるか否かを判定する(ステップS106)。
放電または充電終了後の最初の出力電圧値の取得ではないと判定した場合(ステップS106:No)、制御部15は、処理を終了し、次の電圧取得の時刻まで待機する。
放電または充電終了後の最初の出力電圧値の取得であると判定した場合(ステップS106:Yes)、制御部15は、取得した出力電圧値及び該出力電圧値から算出したSOC値に基づいて、放電または充電中に仮の値として保存されていた記憶部14の時系列データにおける電圧値とSOC値を書き換える(ステップS107)。
なお、ステップS106において、制御部15は、取得した蓄電池11の出力電圧値が、放電または充電終了後に最初に取得した出力電圧値であるか否かを判定しているが、制御部15は、取得した蓄電池11の出力電圧値が、放電または充電終了後、所定の時間経過してから、最初に取得した出力電圧値であるか否かを判定してもよい。蓄電池11は、放電または充電が終了してから、開放状態の電圧に戻るまでに緩和時間として数分程度の時間を要する場合もあるためである。制御部15は、蓄電池11の緩和時間より長い所定の時間が経過した後に最初に測定した蓄電池11の出力電圧値を用いて補正することによって、より正確にSOC値を補正することができる。
また、ステップS106において、制御部15は、取得した蓄電池11の出力電圧値が、放電または充電終了後に最初に取得した出力電圧値であるか否かを判定しているが、蓄電池11が放電または充電終了後、開放状態を維持している場合は、2回目以降に取得した出力電圧値であってもよい。この場合、制御部15は、蓄電池11の状態も判定し、取得した蓄電池11の出力電圧値が、放電または充電終了後に最初に取得した出力電圧値であるか、または、放電または充電終了後に蓄電池11が開放状態を維持した状態で取得した出力電圧値であるか否かを判定する。
このように、本実施形態によれば、制御部15は、蓄電池11の放電または充電が終了すると、放電または充電終了後に取得した蓄電池11の出力電圧に基づいて算出したSOC値を用いて、放電または充電中に時系列データに保存していたSOC値を書き換える。これにより、放電中または充電中に仮の値として保存していた実質とは異なるSOC値を補正することができる。その結果、ユーザは、より精度の高いSOC値のデータを用いて、電力の有効利用のための改善策などを検討することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
10 蓄電装置
11 蓄電池
12 充放電部
13 電圧検出部
14 記憶部
15 制御部
20 表示装置

Claims (5)

  1. 蓄電池と、
    前記蓄電池の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記出力電圧に基づいて前記蓄電池のSOC値を算出し、該SOC値と前記出力電圧を検出した時刻とを対応づけた時系列データを算出する制御部と、
    前記時系列データを保存する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、放電または充電中に前記時系列データに保存していたSOC値を、放電または充電終了後に取得した前記蓄電池の出力電圧に基づいて算出したSOC値に書き換えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電装置において、前記制御部は、放電または充電中に保存していた複数のSOC値を書き換える場合、放電または充電中における時間帯毎の放電電流または充電電流の比率に基づいて、SOC値の変化率が該比率を反映するように、前記複数のSOC値を書き換えることを特徴とする蓄電装置。
  3. 請求項1または2に記載の蓄電装置において、前記制御部は、前記記憶部に保存されている、前記蓄電池の開放状態における出力電圧と前記蓄電池のSOC値とを対応付けたテーブルを参照して、前記蓄電池の出力電圧に基づいてSOC値を算出することを特徴とする蓄電装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電装置において、前記制御部は、放電または充電終了後、前記蓄電池の緩和時間より長い時間が経過した後に取得した前記蓄電池の出力電圧に基づいて算出したSOC値を用いて、放電または充電中に前記時系列データに保存していたSOC値を書き換えることを特徴とする蓄電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の蓄電装置において、前記制御部は、前記時系列データを外部の表示装置に送信して該時系列データを表示させることを特徴とする蓄電装置。
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