JP2016223682A - 空気調和機および空気調和ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和機のメンテナンスが容易でない。【解決手段】空気流入口20、21と空気流出口22とが設けられたケーシング2を備え、ケーシング2内は、空気流入口20、21が形成された流入側空間S1と、空気流出口22が形成され、ファン7が配置されたファン室S3と、流入側空間S1とファン室S3との間に配置され、熱交換器4,5が配置された熱交換室S2とに仕切られており、空気流入口20、21には、ダンパ(逆流防止機構)が配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば室内に設置される空気調和機および空気調和ユニットに関する。
従来の空気調和機は、熱交換器が内部に配置された熱交換室と、ファンが内部に配置されたファン室とを有し、ファン室の吹出口から空気が吹き出される。この空気調和機を複数台備えた大出力の空調ユニットでは、複数のファン室の吹出口から吹き出される空気を合流させるが、複数台の空気調和機のうちの一部の空気調和機のファンが故障した場合、故障してない空気調和機だけが運転されることがある。このとき、複数の吹出口が常に開放されている場合、故障してない空気調和機の吹出口から吹き出された空気が、故障した空気調和機の吹出口から逆流してしまう。したがって、空気調和機には、ファン室の吹出口に逆流防止用ダンパを配置したものがある。ダンパは、吹出口から空気が吹き出される場合に開放され、吹出口から空気が吹き出されない場合に吹出口をふさぐことから、故障してない空気調和機の吹出口から吹き出された空気が、故障した空気調和機の吹出口から逆流するのを防止できる。
特開平11―304181号公報
しかし、ファン室は外部空間より圧力が高く、ファン室の空気が吹出口以外の部分から外部空間に漏れないように、ファン室の外壁パネルは多くのビス等により固定されていることが一般的である。したがって、ダンパのメンテナンスを行うには、多くのビス等により固定されているファン室の外壁パネルを取り外す必要があり、ダンパのメンテナンスを容易に行うことができない問題がある。
そこで、本発明の目的は、メンテナンスが容易である空気調和機および空気調和ユニットを提供することである。
第1の発明に係る空気調和機は、空気流入口と空気流出口とが設けられたケーシングを備え、前記ケーシング内は、空気流入口が形成された流入側空間と、空気流出口が形成され、ファンが配置されたファン室と、前記流入側空間と前記ファン室との間に配置され、熱交換器が配置された熱交換室とに仕切られており、空気流入口には、逆流防止機構が配置されることを特徴とする。
この空気調和機では、逆流防止機構が、ケーシング内において外部空間より圧力が低い流入側空間に形成された空気流入口に配置されていることから、外部空間より圧力が高いファン室のように、空気が外部空間に漏れないようにする必要性が低い。したがって、流入側空間の外壁パネルを固定するビス等を少なくしたり、流入側空間の外壁パネルに開閉可能に構成された扉を設けることができる。よって、逆流防止機構のメンテナンスが容易である。
第2の発明に係る空気調和機は、第1の発明において、前記流入側空間には、開口が形成されており、前記開口を開閉可能に構成された扉が設けられることを特徴とする。
この空気調和機では、流入側空間に設けられた扉を開くだけで、流入側空間の外壁パネルを取り外さなくても、逆流防止機構のメンテナンスを行うことができる。
第3の発明に係る空気調和機は、第2の発明において、前記扉が、前記ケーシングの外周面より内側で前記開口を開閉可能に構成されることを特徴とする。
この空気調和機では、扉がケーシングの外周面より内側で開口を開閉するので、空気調和機の周辺に物が置かれていても、当該物に扉の開閉が阻害されることはない。また、空気調和機を隣接して設置し、隣り合う空気調和機間にスペースがなくても扉を開くことができる。従って、複数の空気調和機を隣接して設置でき、空気調和機の設置スペースを小さくできる。
第4の発明に係る空気調和機は、前記扉が、前記開口の端部近くにある軸の周りを回動可能に構成されることを特徴とする。
この空気調和機では、扉が軸の周りに回動して開口を開閉する内開き扉を採用しているので、簡単な構成で容易に開口を開閉できる。
第5の発明に係る空気調和ユニットは、請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機を複数台備えたことを特徴とする。
この空気調和ユニットでは、複数台の空気調和機を隣接して設置しても扉を開くことができる。従って、隣接する一方の空気調和機内から他方の空気調和機内に移動し、メンテナンスや故障の修理をすることができる。このとき、メンテナンスや故障の修理などで運転を停止する空気調和機があっても、扉を閉じてそれ以外の空気調和機を運転できる。また、大きな風量を得るために空気調和ユニットを使用することで、1台の空気調和機を大型化するのと比べて熱交換器が小さくなる。これにより、ケーシングから熱交換器を取り出してメンテナンスをするサービススペースを小さくできる。複数の空気調和機を隣接して設置するので、隣り合う空気調和機間のスペースを省略して空気調和機の占有スペースを小さくできる。すなわち、空気調和ユニットの設置スペースを小さくできる。
第6の発明に係る空気調和ユニットは、複数の前記空気調和機のそれぞれの空気流入口を囲む空気流入部材と、複数の前記空気調和機のそれぞれの空気流出口を囲む空気流出部材とを備えることを特徴とする。
この空気調和ユニットでは、一旦、空気が空気流入部材に集められるので、それぞれの空気流入口に均等に空気を流入できる。また、空気流出部材が空気流出口から流出される空気を束ねる。従って、仮に1台の空気調和機がメンテナンスなどにより停止しても、運転している空気調和機から温度調整された空気を供給できる。
第1の発明では、逆流防止機構が、ケーシング内において外部空間より圧力が低い流入側空間に形成された空気流入口に配置されていることから、外部空間より圧力が高いファン室のように、空気が外部空間に漏れないようにする必要性が低い。したがって、流入側空間の外壁パネルを固定するビス等を少なくしたり、流入側空間の外壁パネルに開閉可能に構成された扉を設けることができる。よって、逆流防止機構のメンテナンスが容易である。
第2の発明では、流入側空間に設けられた扉を開くだけで、流入側空間の外壁パネルを取り外さなくても、逆流防止機構のメンテナンスを行うことができる。
第3の発明では、扉がケーシングの外周面より内側で開口を開閉するので、空気調和機の周辺に物が置かれていても、当該物に扉の開閉が阻害されることはない。また、空気調和機を隣接して設置し、隣り合う空気調和機間にスペースがなくても扉を開くことができる。従って、複数の空気調和機を隣接して設置でき、空気調和機の設置スペースを小さくできる。
第4の発明では、扉が軸の周りに回動して開口を開閉する内開き扉を採用しているので、簡単な構成で容易に開口を開閉できる。
第5の発明では、複数台の空気調和機を隣接して設置しても扉を開くことができる。従って、隣接する一方の空気調和機内から他方の空気調和機内に移動し、メンテナンスや故障の修理をすることができる。このとき、メンテナンスや故障の修理などで運転を停止する空気調和機があっても、扉を閉じてそれ以外の空気調和機を運転できる。また、大きな風量を得るために空気調和ユニットを使用することで、1台の空気調和機を大型化するのと比べて熱交換器が小さくなる。これにより、ケーシングから熱交換器を取り出してメンテナンスをするサービススペースを小さくできる。複数の空気調和機を隣接して設置するので、隣り合う空気調和機間のスペースを省略して空気調和機の占有スペースを小さくできる。すなわち、空気調和ユニットの設置スペースを小さくできる。
第6の発明では、一旦、空気が空気流入部材に集められるので、それぞれの空気流入口に均等に空気を流入できる。また、空気流出部材が空気流出口から流出される空気を束ねる。従って、仮に1台の空気調和機がメンテナンスなどにより停止しても、運転している空気調和機から温度調整された空気を供給できる。
3台の空気調和機を隣接して設置し、各開口を囲むユニットを装着した状態を示す空気調和ユニットの斜視図。 3台の空気調和機を隣接して設置した状態を示す斜視図。 3台の空気調和機を隣接して設置した状態を示す平面図。 本発明の実施形態に係る空気調和機を正面から見た斜視図。 図4の空気調和機を背面から見た斜視図。 図4の空気調和機を正面から見た内部構造を示す斜視図。 図4の空気調和機を背面から見た内部構造を示す斜視図。 図4の空気調和機の正面図 図3のA領域における空気調和機の前面扉および背面扉の部分拡大図。 (a)は図2にダンパを装着した状態でのC−C断面であり、ダンパが流入口および還気口を閉じた状態を示す部分拡大断面図、(b)はダンパが回動している途中を示す部分拡大断面図、(c)はダンパが流入口および還気口を開いた状態を示す部分拡大断面図。 片方の側面のみに扉を設けた変形例の空気調和機の部分破断平面図。 (a)は引き戸が開口を閉じた状態を示す変形例に係る空気調和機の平面図、(b)は引き戸が開口を開いた状態を示す変形例に係る空気調和機の平面図。 変形例に係る前面扉および背面扉の部分拡大図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1に示すように、空気調和ユニット10は、隣接して設置された3台の空気調和機1a〜1cと、空気調和機1a〜1cの後述する流入口20を囲む空気流入部材25と、空気調和機1a〜1cの後述する還気口21を囲む還気部材26と、空気調和機1a〜1cの後述する流出口22を囲む空気流出部材27とを備えている。
図2中、手前側から奥側に向かって第1空気調和機1a、第2空気調和機1b、および第3空気調和機1cが順に設置されている。この空気調和機1a〜1cは、流入口20および還気口21からケーシング2内に空気を取り込み、後述する熱交換器4,5により温度調整された空気を流出口22から室内に供給する。なお、流入口20および還気口21には逆流防止機構であるダンパ81(図10参照)が装着されているが、詳細については後述する。図3に示すように、第3空気調和機1cが奥側壁面77に近接して設置されている。このとき、第1空気調和機1aと手前側壁面78との間には、熱交換器4,5を取り出してメンテナンスをするためのサービススペース79が設けられている。
図4から図7に示すように、本実施形態の空気調和機1は、ケーシング2と、ケーシング2の内部に設けられた、エアフィルタ3と、冷水コイル4と、温水コイル5と、加湿器6と、送風ファン7とを備えた所謂エアハンドリングユニットを構成している。
ケーシング2は、箱状に組み立てられた複数の外壁パネル30〜35を有している。本実施形態では、前面(図4の手前側の鉛直面)が、4つの前面パネル(側壁)30によって構成されている。4つの前面パネル30は、後述する流入口20から流出口22に向かって順に配設された第1前面パネル30aと第2前面パネル30bと第3前面パネル30cと第4前面パネル30dとからなる。第1前面パネル30aと第3前面パネル30cとには、上下方向に延びる前面開口41と、前面開口41を開閉可能に構成された前面扉42とが設けられている。
前面と同様に、背面(図5の手前側の鉛直面)が4つの背面パネル(側壁)31によって構成されている。4つの背面パネル31は、後述する流入口20から流出口22に向かって順に配設された第1背面パネル31aと第2背面パネル31bと第3背面パネル31cと第4背面パネル31dとからなる。第1背面パネル31aと第3背面パネル31cとには、上下方向に延びる背面開口51と、背面開口51を開閉可能に構成された背面扉52とが設けられている。
また、左側面(図4の左側の鉛直面)が1つの左面パネル32によって構成され、右側面(図4の右側の鉛直面)が1つの右面パネル33によって構成されている。上面が1つの上面パネル34によって構成され、下面が1つの土台35によって構成されている。
上面パネル34には、空気の流入口(空気流入口)20と還気口21と流出口(空気流出口)22とが形成されている。流入口20は右面パネル33側に設けられ、図示しない室外に連通するダクトが接続されている。還気口21は流入口20に隣接して設けられ、図示しない室内に連通するダクトが接続されている。一方、流出口22は左面パネル32側に設けられ、図示しない室内に連通するダクトが接続されている。これにより、外気がダクト及び流入口20を介し、室内の空気がダクト及び還気口21を介してケーシング2の内部に流入し、温度や湿度が調節された後、流出口22及びダクトを介して室内に供給される。
図6および図7に示すように、ケーシング2の内部には、流入口20側の右面パネル33から流出口22側の左面パネル32に向かって、エアフィルタ3、冷水コイル4、温水コイル5、加湿器6及び送風ファン7が順に設置されている。
エアフィルタ3と冷水コイル4との間には、第1仕切板16が設けられている。加湿器6と送風ファン7との間には、第2仕切板70が設けられている。各仕切板16,70によって、ケーシング2の内部空間は、右面パネル33から左面パネル32に向かって順に、流入側空間S1、熱交換室S2及びファン室S3に区画される。即ち、熱交換室S2には、熱交換器である冷水コイル4及び温水コイル5が設けられ、ファン室S3には送風ファン7が設けられている。
第1仕切板16には、図示を省略するが空気の流通口が形成され、この流通口をエアフィルタ3と冷水コイル4とによって挟み込んでいる。このような構成により、流入口20と還気口21とから流入側空間S1に流入した空気がエアフィルタ3を通過後に、第1仕切板16の流通口を通って冷水コイル4に流入することとなる。
エアフィルタ3は、プレフィルタとメインフィルタとを有し、空気中の塵埃を二段階に除去して空気を浄化する。
冷水コイル4及び温水コイル5は、それぞれ水冷式の熱交換器によって構成されている。そして、冷水コイル4には機外の熱源機から冷水が供給され、この冷水によって空気が冷却される。一方、温水コイル5には機外の熱源機から温水が供給され、この温水によって空気が加熱される。このようにして、エアフィルタ3を通過した空気は、冷水コイル4を流れる冷水又は温水コイル5を流れる温水によって温度が調節され、加湿器6において湿度が調節(加湿)される。
第2仕切板70は、概ね鉛直に土台35から上面パネル34にまで延びた板状部材である。第2仕切板70のうち、送風ファン7に対応する位置(即ち下部)には、熱交換室S2の空気がファン室S3へと通過する空気通過口70aが形成されている(図7参照)。この空気通過口70aは、ネット状のファンガード70bで覆われている。
送風ファン7は、図6に示すように、流出口22の真下且つファン室S3における下部に設けられている。送風ファン7は、例えばプラグファンであって、熱交換室S2からの空気を空気通過口70aを介して取り込み上方へと吹き出す。即ち、送風ファン7は、流入口20と還気口21とから流出口22への空気の流れを形成する。送風ファン7は、架台12に固定されており、架台12は、積層ゴムやスプリング等の振動を吸収する振動吸収機構14を介して土台35に固定されている。
以下、本発明の前面扉42および背面扉52について詳述する。
図3に示すように、流入側空間S1および熱交換室S2のそれぞれに、前面扉42と背面扉52とが対向して配置されている。また、2つの前面扉42は空気調和機1の長手方向(ケーシング2内に冷水コイル4と、温水コイル5と、送風ファン7とが順に配置されている方向)に沿って配置されている。背面扉52についても同様である。ここでは、図3のAで示す領域に配置された前面扉42と背面扉52とについて説明する。
図8に示すように、前面扉42は、矩形の前面開口41の外形寸法よりも大きな矩形状であり、前面パネル30(ケーシング2)の内周面よりも内側に配置されている。図9(a)および図9(b)に示すように、前面扉42の近傍には、前面扉42の回動軸60と中空のシール部材61とハンドル64とが設けられている。
回動軸60は、前面開口41の送風ファン7側の端部近くに配置され、前面パネル30の内側を前面パネル30の内周面に沿って上下方向に延びている。前面扉42は、前面パネル30(ケーシング2)の外周面よりも内側で、前面開口41を閉じた状態から内側に向かって回動軸60回りに90度回動し、前面開口41を開いた状態に至る。
シール部材61は、軸方向に延びる中空の弾性部材からなり、前面開口41の内面の周縁部全周にわたって配置されている。前面扉42が前面開口41を閉じた状態では、シール部材61は前面開口41の周辺部44と前面扉42との間に配置されて圧縮される。これによりシール部材61は、前面開口41と前面扉42との間をシールする。
ハンドル64は、前面扉42の外面かつ流入口20側に、上下方向に等間隔に4つ取り付けられている(図2参照)。また、図8に示すように空気調和機1を正面から見て、ハンドル64が前面開口41の範囲内(内部)に配置されている。図9に示すようにハンドル64は、前面扉42に固定された基部65と、基部65に支持されて水平方向の軸周りに回動可能な係止部材である取手66とを有する。前面扉42が前面開口41を閉鎖しているときに、ハンドル64は、前面扉42を前面開口41の周辺部44に向かって押圧する係止状態と、係止状態を解除して前面扉42を開放可能な非係止状態との間を回動する。具体的には係止状態では、取手66の先端部が、前面開口41の縁部に取り付けられた前面側金具74に係止している。
なお、前面扉42がケーシング2の外周面より内側に設けられるとは、前面扉42自体がケーシング2の外周面より内側に設けられていることを意味する。従って、前面扉42が前面開口41を閉鎖しているときに、取手66が前面パネル30の外周面から外側にはみ出している本実施形態は本発明に含まれる。また、前面扉42がケーシング2の外周面より内側に設けられる構成には、後述するように、前面扉42の外面が前面パネル30の外面と面一になる構成も含まれる。
前面扉42と同様に背面扉52の近傍には、背面扉52の回動軸60と中空のシール部材61とハンドル64とが設けられている。回動軸60とシール部材61とハンドル64とは、前面扉42の場合と同じ要素であるので、同一の符号を付して説明を省略する。ただし、背面扉52のハンドル64は背面扉52の内面に固定され、係止状態で背面扉52を背面開口51の周辺部54に向かって押圧している。また、係止状態で、取手66の先端部が、背面パネル31の内側に取り付けられた背面側金具75に係止している。
次に、本発明のダンパ81について詳述する。
空気調和機1の流入口20および還気口21には、ダンパ81が装着されている。図10は、流入口20および還気口21に配設されたダンパ81を示しているが、以下、代表して還気口21のダンパ81について説明する。その他のダンパ81も同じ要素なので、同じ符号を付して説明を省略する。ダンパ81は、軸82の周りに回動する開閉板83と、開閉板83を閉じた状態に付勢するばね84とを有する。
軸82は還気口21の、右側面パネル33側に偏心した位置に設けられている。また軸82は、流入口20および還気口21の前面パネル30側から背面パネル31にかけて延びている。
開閉板83は、還気口21の形状に一致する長方形形状である。ばね84は、一端がケーシング2内の所定の位置Bに固定されている。ばね84の他端は開閉板83に係止し、重力に抗して開閉板83を水平方向に支持している。すなわち、ばね84は開閉板83を、還気口21を閉じた状態(初期状態)に付勢している(図10(a)参照)。このとき開閉板83の端部が、還気口21の内縁に固定された係止金具85に係止している。
空気調和機1の運転を開始して送風ファン7が駆動すると、図10(b)に示すように、上方から還気口21を介して流入側空間S1に空気が流入しようとする。このとき、流入空気が開閉板83を押圧するので開閉板83が軸82の周りに図中、反時計方向に回動して還気口21が開口する。そして図10(c)に示すように、開閉板83が閉じた状態から90度回動して、還気口21は完全に開いた状態となる。送風ファン7が停止すると、開閉板83がばね84の付勢力により図中、時計方向に回動し、初期状態に復帰する。このようにダンパ81を装着することで、複数台の空気調和機1a〜1cを並設して使用したときに、一部の空気調和機1を運転して他の空気調和機1の運転を停止しても、流入口20および還気口21からケーシング2内に空気が逆流するのを防止できる。
以下、上述した空気調和機1の運転動作について説明する。
機外の熱源機において冷却された冷水を冷水コイル4に、機外の熱源機において加熱された温水を温水コイル5に流通させると共に、送風ファン7を稼働させる。これにより、熱交換室S2の空気がファン室S3に吸い込まれ、熱交換室S2及びこの熱交換室S2に連通する流入側空間S1がケーシング2の外部よりも圧力が低い負圧状態となる。そのため、外部の空気が流入口20から、および室内の空気が還気口21から流入側空間S1に流入する。
流入側空間S1に流入した空気は、エアフィルタ3にて塵埃を除去された後、第1仕切板16の流通口から冷水コイル4及び温水コイル5に流入し、各コイル4,5内を流れる冷水/温水と熱交換して温度調節される。温度調節された空気は、加湿器6にて湿度調節される。
湿度調節された空気は、空気通過口70aからファン室S3に流入すると、流出口22から図示しないダクトを介して室内へ供給される。そのため、ファン室S3は、熱交換室S2、流入側空間S1及びケーシング2の外部よりも圧力が高い陽圧状態となる。
上述した空気調和機1を単独で使用してもよいが、より大きな風量を得るために、複数台の空気調和機1a〜1cをまとめて使用してもよい。具体的には前述した図1から図3に示すように、例えば3台の空気調和機1a〜1cを隣接して設置する。
図2中、手前側から奥側に向かって第1空気調和機1a、第2空気調和機1b、および第3空気調和機1cが順に設置されている。このとき、第1空気調和機1aの背面パネル31が第2空気調和機1bの前面パネル30と対向し、第2空気調和機1bの背面パネル31が第3空気調和機1cの前面パネル30と対向している。また、前面扉42と背面扉52とが対応して配置され、前面パネル30と背面パネル31との間には20mmの間隔が設けられている(図9参照)。図3に示すように、第3空気調和機1cが奥側壁面77に近接して設置されている。このとき、第1空気調和機1aと手前側壁面78との間には、熱交換器4,5を取り出してメンテナンスをするためのサービススペース79が設けられている。
これらの空気調和機1a〜1cの運転中、第2空気調和機1bにメンテナンスの必要が生じたとする。このとき、第1および第2空気調和機1a,1bの運転を停止して第3空気調和機1cの運転を継続する。点検者は、サービススペース79から第1空気調和機1aの前面扉42を開き、前面開口41を介して第1空気調和機1aの内部に侵入し、前面扉42を閉じる。次に点検者は、第1空気調和機1aの背面扉52を内側(手前側)に開くと共に、第2空気調和機1bの前面扉42を奥側に開いて第2空気調和機1bの内部に侵入する。そして、開放している背面扉52と前面扉42とを閉じる。これにより、第1空気調和機1aの運転を再開した状態で、点検者は第2空気調和機1bの内部でメンテナンスを行うことができる。メンテナンスを完了すると、第1空気調和機1aの運転を停止して、点検者は第2空気調和機1bから第1空気調和機1aを介してサービススペース79に戻る。この後、第1空気調和機1aと第2空気調和機1bとの運転を再開する。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機1には以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機1では、ダンパ81が、ケーシング2内において外部空間より圧力が低い流入側空間S1に形成された流入口20および還気口21に配置されていることから、外部空間より圧力が高いファン室S3のように、空気が外部空間に漏れないようにする必要性が低い。したがって、流入側空間S1の外壁パネルを固定するビス等を少なくしたり、流入側空間S1の外壁パネルに開閉可能に構成された扉を設けることができる。よって、ダンパ81のメンテナンスが容易である。
本実施形態の空気調和機では、流入側空間S1に設けられた扉を開くだけで、流入側空間S1の外壁パネルを取り外さなくても、ダンパ81のメンテナンスを行うことができる。
本実施形態の空気調和機1では、前面扉42および背面扉52がケーシング2の外周面より内側で、それぞれ対応する前面開口41または背面開口51を開閉するので、空気調和機1の周辺に物が置かれていても、当該物に前面扉42および背面扉52の開閉が阻害されることはない。また、空気調和機1a〜1cを隣接して設置し、隣り合う空気調和機間1a〜1cにスペースがなくても前面扉42および背面扉52を開くことができる。従って、複数の空気調和機1a〜1cを隣接して設置でき、空気調和機1a〜1cの設置スペースを小さくできる。
本実施形態の空気調和機では、前面扉42および背面扉52が回動軸60の周りに回動して、それぞれ対応する前面開口41または背面開口51を開閉する内開き扉を採用しているので、簡単な構成で容易に前面開口41および背面開口51を開閉できる。
本実施形態の空気調和ユニット10では、複数台の空気調和機1を隣接して設置しても扉を開くことができる。従って、隣接する一方の空気調和機内から他方の空気調和機内に移動し、メンテナンスや故障の修理をすることができる。このとき、メンテナンスや故障の修理などで運転を停止する空気調和機があっても、扉を閉じてそれ以外の空気調和機1を運転できる。また、大きな風量を得るために空気調和ユニット10を使用することで、1台の空気調和機を大型化するのと比べて熱交換器が小さくなる。これにより、ケーシングから熱交換器を取り出してメンテナンスをするサービススペースを小さくできる。複数の空気調和機を隣接して設置するので、隣り合う空気調和機間のスペースを省略して空気調和機の占有スペースを小さくできる。すなわち、空気調和ユニットの設置スペースを小さくできる。
本実施形態の空気調和ユニット10では、一旦、空気が空気流入部材25、26に集められるので、それぞれの空気流入口20、21に均等に空気を流入できる。また、空気流出部材27が空気流出口22から流出される空気を束ねる。従って、仮に1台の空気調和機がメンテナンスなどにより停止しても、運転している空気調和機から温度調整された空気を供給できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
前記実施形態では、ダンパ81を流入口20および還気口21に設けた。しかし、これに限定されず、流入口20および還気口21の少なくとも1つに設けた空気調和機であってよい。これにより、1台の空気調和機が停止し、他の空気調和機が運転されているときに、運転中の空気調和機から流出された空気が、流出口22から停止中の空気調和機の内部に逆流するのを防止できる。
前記実施形態では、2つの前面扉42を空気調和機1の前面側に配置し、2つの背面扉52を空気調和機1の背面側に配置した。しかし図11に示すように、例えば背面扉52を配置せず、前面パネル30に2つの前面扉42のみを配置する構成を採用してもよい。また、流入側空間S1を構成する前面パネル30または熱交換室S2を構成する前面パネル30のいずれかのみに、前面扉42を配置してもよい。これにより、空気調和機1の構成を簡単にできる。
前記実施形態では、前面扉42と背面扉52として内開き扉を採用した。しかし、ケーシング2の外周面よりも内側で前面開口41および背面開口51を開閉できる限り、特に限定されない。例えば図12に示すように、前面パネル30の内面に沿って移動し、前面開口41を開閉する引き戸88を採用してもよい。
前記実施形態では、前面扉42のハンドル64が前面パネル30の外周面から外側に、はみ出している。しかし、前面パネル30の外周面から外側にはみ出さず、ハンドル64が前面開口41の内部に配置されてもよい。これにより、前面開口41からのハンドル64の突出をなくすことができる。
前記実施形態では、前面扉42を前面パネル30(ケーシング2)の内周面よりも内側に配置し、背面扉52を背面パネル31(ケーシング2)の内周面よりも内側に配置した。しかし、ケーシング2の外周面よりも内側で前面開口41および背面開口51を開閉できる限り、特に限定されない。例えば図13に示すように、前面扉42の外面が前面パネル30の外面と面一になるように前面扉42を配置してもよい。このとき、シール部材61は、前面開口41の縁部全周にわたって固定されたシール保持金具90と前面扉42の縁部との間に配置されている。同様に、背面扉52の外面が背面パネル31の外面と面一になるように背面扉52を配置してもよい。このとき、シール部材61は、背面開口51の縁部全周にわたって固定されたシール保持金具91と背面扉52の縁部との間に配置されている。
1 空気調和機
2 ケーシング
4 冷水コイル(熱交換器)
5 温水コイル(熱交換器)
7 送風ファン
20 流入口(空気流入口)
21 還気口(空気流入口)
22 流出口(空気流出口)
41 前面開口
42 前面扉
51 背面開口
52 背面扉
81 ダンパ(逆流防止機構)
S1 流入側空間
S2 熱交換室
S3 ファン室

Claims (6)

  1. 空気流入口と空気流出口とが設けられたケーシングを備え、
    前記ケーシング内は、
    空気流入口が形成された流入側空間と、
    空気流出口が形成され、ファンが配置されたファン室と、
    前記流入側空間と前記ファン室との間に配置され、熱交換器が配置された熱交換室とに仕切られており、
    空気流入口には、逆流防止機構が配置されることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記流入側空間には、開口が形成されており、前記開口を開閉可能に構成された扉が設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記扉が、前記ケーシングの外周面より内側で前記開口を開閉可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記扉が、前記開口の端部近くにある軸の周りを回動可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機を複数台備えたことを特徴とする空気調和ユニット。
  6. 複数の前記空気調和機のそれぞれの空気流入口を囲む空気流入部材と、
    複数の前記空気調和機のそれぞれの空気流出口を囲む空気流出部材とを備えることを特徴とする請求項5に記載の空気調和ユニット。
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