JP2016220315A - 電力変換器制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が完全に休止する場合にトランスの偏磁を抑制する電力変換器制御装置を提供する。
【解決手段】
制御装置80は、トランス201と、トランス201に正負の電圧パルスを交互に印加するようにスイッチング動作するSW1、SW2とを備えるDCDCコンバータ101に適用され、トランス201の通電を制御する。パルス幅設定部81は、次にオン動作させる動作スイッチ、及び、当該動作スイッチのオン時間であるパルス幅を設定する。ゲートパルス信号生成部82は、SW1、SW2を操作するゲートパルス信号を生成する。パルス幅設定部81は、電圧パルスの半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が休止する「休止期間」の直前、又は、休止期間が終了しスイッチング動作を再開する復帰時において、トランス201に印加される電圧の正負のバランスを取るように動作スイッチ及びパルス幅を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、正負の電圧パルスを交互に生成し電力変換器のトランスに印加する電力変換器制御装置に関する。
従来、正負の電圧パルスを交互にトランスに印加して電圧を変換するプッシュプル型、フルブリッジ型等の絶縁DCDCコンバータ(電力変換器)が知られている。このような電力変換器では、過電流検出等により電圧パルスを途中で強制的にオフすると、正負の印加電圧のアンバランスにより偏磁が発生する。偏磁によりトランスが磁気飽和に至ると、装置に大きな電流が流れるという問題がある。この問題に対し、例えば特許文献1には、強制的にオフしたパルスの次のパルスの幅を調整し、瞬間的な偏磁を抑制する技術が開示されている。
特開2010−161843号公報
特許文献1の従来技術は、正負の電圧パルスを交互に生成する2つのスイッチング素子が連続的にスイッチング動作している場合には有効と考えられる。しかし、過電流発生時や出力急変時等に1パルス、すなわち半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が完全に休止した後に復帰する場合には対応することができない。また、半周期以上の期間の休止に先立ってパルス幅を調整するという技術思想は存在しない。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が完全に休止する場合にトランスの偏磁を抑制する電力変換器制御装置を提供することにある。
本発明の電力変換器制御装置が適用される電力変換器は、電源に接続される入力端と負荷に接続される出力端との間で電力を変換するトランスと、トランスに正負の電圧パルスを交互に印加するようにスイッチング動作する複数のスイッチング素子と、トランスの出力経路に接続される整流素子と、整流素子と出力端との間に接続されるリアクトルとを備える。この電力変換器として、例えば、プッシュプル型、フルブリッジ型等の絶縁DCDCコンバータが該当する。
上記の電力変換器に適用され、トランスの通電を制御する本発明の電力変換器制御装置は、パルス幅設定部と、ゲートパルス信号生成部とを有する。
パルス幅設定部は、次にオン動作させるスイッチング素子である「動作スイッチ」、及び、当該動作スイッチのオン時間である「パルス幅」を設定する。
ゲートパルス信号生成部は、パルス幅設定部が設定した動作スイッチ及びパルス幅に基づいて、複数のスイッチング素子を操作するゲートパルス信号を生成する。
パルス幅設定部は、電圧パルスの半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が休止する「休止期間」の直前、又は、休止期間が終了しスイッチング動作を再開する復帰時において、トランスに印加される電圧の正負のバランスを取るように動作スイッチ及びパルス幅を設定することを特徴とする。
本発明の第1の態様の電力変換器制御装置は、休止期間の直前におけるパルス幅設定部の作用に特徴を有する。第1の態様のパルス幅設定部は、現在のスイッチング動作を停止して休止期間に移行するように指令する停止信号を外部から受信したとき、電圧パルスの印加によりトランスに発生する磁束をゼロに近づけた状態で休止期間に移行するように、休止期間前における最後の電圧パルスであるラストパルスのパルス幅を設定する。
第1の態様は、停止信号の受信後にスイッチング素子が更に1回スイッチング動作し、ラストパルスを生成可能である構成を前提とする。この態様では、停止信号を受信したとき、ラストパルスのパルス幅を調整することで、休止期間に移行する時点でのトランスの偏磁を抑制することができる。
本発明の第2の態様の電力変換器制御装置は、休止期間後の復帰時におけるパルス幅設定部の作用に特徴を有する。第2の態様のパルス幅設定部は、休止期間を終了してスイッチング動作を再開するように指令する復帰信号を外部から受信したとき、復帰初回のスイッチング動作において、休止期間前における最後の電圧パルスであるラストパルスとは反対の極性の電圧パルスをトランスに印加するように動作スイッチを設定する。
復帰初回にラストパルスと同じ極性の電圧パルスを印加すると、正負の印加電圧のアンバランスが増大し、トランスが磁気飽和に至るおそれがある。そこで、復帰初回にラストパルスとは反対の極性の電圧パルスを印加することで磁気飽和を防止することができる。
また、第2の態様のパルス幅設定部は、好ましくは、休止期間の電圧パルスの印加によりトランスに発生した励磁電流及び磁束について、休止期間中の励磁電流の絶対値の減少によって生じる磁束の正負のアンバランスを補償するように、具体的には復帰時におけるET積の値、又は励磁電流の値に基づいて、復帰初回のパルス幅を設定する。この態様では、休止期間後に復帰信号を受信したとき、復帰初回のパルス幅を調整することで、復帰時点でのトランスの偏磁を抑制することができる。
さらに、パルス幅設定部は、復帰時に残存しているET積の値が所定値以下の場合、ET積がリセットされていると判定し、定常動作開始時のパルス幅を設定してもよい。
本発明の実施形態による電力変換器制御装置が適用されるプッシュプル型絶縁DCDCコンバータの概略構成図。 本発明の第1実施形態により生成したパルス信号のタイムチャート。 本発明の第2実施形態により生成したパルス信号のタイムチャート。 本発明の第3実施形態により生成したパルス信号のタイムチャート。 本発明の第4実施形態により生成したパルス信号のタイムチャート。 ET積リセット判定を説明するタイムチャート。 ET積リセット判定のためのセンサ配置例を示す図。 復帰初回の補正パルス幅の算出を説明する図。 動作停止中にトランス二次側に印加される電圧を説明する図。 動作停止からの時間に伴う残存ET積の変化を示す図。 本発明の第5実施形態により生成したパルス信号のタイムチャート。 比較例の電力変換器制御装置によるパルス信号のタイムチャート。 本発明の実施形態による電力変換器制御装置が適用されるフルブリッジ型絶縁DCDCコンバータの概略構成図。
以下、本発明の複数の実施形態による電力変換器制御装置を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
この電力変換器制御装置は、正負の電圧パルスを交互にトランスに印加して電圧を変換するプッシュプル型、フルブリッジ型等の絶縁DCDCコンバータ(電力変換器)に適用され、トランスの通電を制御する装置である。
[電力変換器の構成]
最初に、この電力変換器制御装置が適用される電力変換器の例として、プッシュプル型絶縁DCDCコンバータの概略構成について、図1を参照して説明する。
プッシュプル型コンバータ101は、バッテリ等の電源に接続される入力端11と、モータ等の負荷に接続される出力端12との間に設けられ、トランス201、スイッチング素子SW1、SW2、ダイオード(整流素子)51、52、リアクトル7、平滑コンデンサC1、C2等を備える。
トランス201は、入力端11に接続される一次側と出力端12に接続される二次側との間で電力を変換する。トランス201は、一次コイル31及び二次コイル33から構成される第1トランスユニット21、及び、一次コイル32及び二次コイル34から構成される第2トランスユニット22を含む。一次コイル31、32の一端同士は一次側接続点J1で接続され、二次コイル33、34の一端同士は二次側接続点J2で接続される。
一次側接続点J1は、入力端11の一方の第1端子111に接続されている。一次コイル31、32の他端は、それぞれ、スイッチング素子SW1、SW2を介して入力端11の第2端子112に接続されている。また、入力端11の両端子111、112間には、一次平滑コンデンサC1が接続されている。
スイッチング素子SW1、SW2は、トランス201の一次コイル31、32に正負の電圧パルスを交互に印加するようにスイッチング動作する。以下の実施形態の説明中、適宜「スイッチング素子」を省略し、単に「SW1」、「SW2」と記す。
本実施形態では、SW1、SW2として、寄生ダイオードを有するMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)が用いられる。SW1、SW2は、ドレインが一次コイル31、32に接続され、ソースが入力端11の第2端子112に接続されている。SW1、SW2のゲートには、制御装置80のゲートパルス信号生成部82からゲートパルス信号が入力される。
なお、他の実施形態では、スイッチング素子としてIGBT等のトランジスタを用いてもよい。また、寄生ダイオードに代えて還流ダイオードを用いてもよい。
二次側接続点J2は、出力端12の第1端子121に接続されている。二次コイル33、34の他端は、それぞれ、ダイオード51、52を介し、更にリアクトル7を介して出力端12の第2端子122に接続されている。ダイオード51、52は、トランス201の二次側の出力経路に接続され、二次電流を整流する。リアクトル7は、通電により磁気エネルギを蓄積する。また、出力端12の両端子121、122間には、二次平滑コンデンサC2が接続されている。
電力変換器制御装置(以下、単に「制御装置」)80は、パルス幅設定部81及びゲートパルス信号生成部82を有する。
パルス幅設定部81は、次にオン動作させるスイッチング素子である「動作スイッチ」、及び、当該動作スイッチのオン時間である「パルス幅」を設定する。すなわち、パルス幅設定部81は、どのスイッチング素子をどれだけの時間オンさせるかを設定する。
詳しくは、パルス幅設定部81は、トランス201の二次側の電力情報として、リアクトル7を流れるリアクトル電流や二次平滑コンデンサC2の電極間の出力電圧を取得し、それらの情報に基づく電圧電流制御系演算により、スイッチング周期に対するSW1及びSW2のオン時間の割合(導通率)を算出する。そして、基本的に、動作スイッチとしてSW1とSW2とを交互に設定する。また、電圧電流制御系演算の結果に基づき、SW1及びSW2のパルス幅を同じ長さに設定する。
ゲートパルス信号生成部82は、パルス幅設定部81が設定した動作スイッチ及びパルス幅に基づいてゲートパルス信号を生成し、SW1及びSW2のゲートに出力する。これにより、SW1及びSW2は、同じ時間ずつ交互にスイッチング動作する。
SW1がオンしたときとSW2がオンしたときとでは、互いに反対の極性の電圧パルスがトランス201に印加される。本実施形態では、SW1がオンしたときに印加される電圧を正、SW2がオンしたときに印加される電圧を負と定義する。
このように、制御装置80は、定常動作時において正負の電圧パルスが交互にトランス201に印加されるように、SW1及びSW2を操作する。SW1とSW2とが1回ずつオンし正負の電圧パルスが印加される期間を、スイッチング動作の「1周期」とする。
ここで、1パルス、すなわち半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が休止する場合、その期間を「休止期間」という。休止期間の前後では、正負の印加電圧のアンバランスにより偏磁が発生する場合がある。偏磁によりトランス201が磁気飽和に至ると、コンバータ101に大きな電流が流れるという問題がある。
なお、特許文献1(特開2010−161843号公報)には、半周期未満の短期間にスイッチング動作が瞬断した場合、瞬断後のパルスの幅を調整して偏磁を抑制する技術が開示されている。しかし、半周期以上の期間にわたってスイッチング動作が休止した場合の偏磁の抑制については、何ら言及されていない。
そこで、本発明の各実施形態の制御装置80は、半周期以上の期間にわたる休止期間の前後においてスイッチング動作を調整し、偏磁を抑制することを特徴とする。そのため、パルス幅設定部81は、「現在のスイッチング動作を停止して休止期間に移行するように指令する停止信号Q」、及び「休止期間を終了してスイッチング動作を再開するように指令する復帰(リスタート)信号RS」を受信する。
なお、停止信号Qが指令される理由、すなわち、休止期間が発生する理由は問わない。例えば、特許文献1に記載された過電流検出等のように意図しない突発現象によるものでもよく、或いは、予め決められた理由であってもよい。
以下、休止期間の前後に制御装置80が実行するスイッチング動作の具体的な調整方法について、実施形態毎に詳しく説明する。第1、第2実施形態では、休止期間の直前の電圧パルスを調整する例を説明する。また、第3〜第5実施形態では、休止期間が終了しスイッチング動作を再開する復帰時の電圧パルスを調整する例を説明する。
[電圧パルスの調整]
(第1、第2実施形態)
本発明の第1、第2実施形態について、図2、図3を参照して説明する。第1、第2実施形態は、休止期間の直前におけるパルス幅設定部81の作用に特徴を有する。
図2、図3のタイムチャートでは、休止期間の前後におけるSW1、SW2のスイッチング動作と、それによって発生するトランス印加電圧のパルス、及びトランス励磁電流Im、並びに停止信号Qのタイミングを示す。SW1がオンすると正電圧のパルスが印加され、トランス励磁電流Imは増加する。SW2がオンすると負電圧のパルスが印加され、トランス励磁電流Imは減少する。SW1及びSW2がいずれもオフのとき、電圧パルスは発生せず、トランス励磁電流Imは、ほぼ変化しない。
例えばSW2は、時刻t90から時刻t92まで、電圧電流制御系演算によって設定されるパルス幅Toの期間オンする。このときの動作を「定常動作」という。
以下の各実施形態を通じて、休止期間の前後で電源及び負荷の条件は大きく変化しないことを前提とする。そのため、電圧電流制御系演算によって設定されるパルス幅Toは、休止期間の前後で一定であるものとする。
また、トランス印加電圧とスイッチング素子のオン時間との積(E×TON)を「ET積」という。定常動作では、SW1のオン動作によるET積(E×To)とSW2のオン動作によるET積(−E×To)とは、絶対値が等しく符号が反対である。SW1とSW2とが繰り返しスイッチング動作している間、ET積のバランスが保たれる。後述するように、ET積の値は、磁束の変化を反映する。
第1、第2実施形態における制御装置80及びコンバータ101は、定常動作中にパルス幅設定部81が停止信号Qを受信した後、SW1又はSW2が更に1回スイッチング動作し、休止期間前における最後の電圧パルスである「ラストパルス」を生成可能であることを前提とする。パルス幅設定部81は、停止信号Qを受信すると、電圧パルスの印加によりトランス201に発生する磁束をゼロに近づけた状態で休止期間に移行するように、ラストパルスのパルス幅を設定する。
トランス201に発生する磁束が実質的にゼロになることを「磁束がリセットされる」という。図2、図3では、励磁電流Imが理想的にゼロになった状態で、つまり、磁束が完全にリセットされた状態で休止期間に移行する様子を示している。磁束がリセットされるように、図2の例では、時刻t94からのSW1のオン動作によるラストパルスのパルス幅を調整する。また、図3の例では、時刻t98からのSW2のオン動作によるラストパルスのパルス幅を調整する。
ただし、休止期間移行時の励磁電流Imが厳密にゼロにならなくても、つまり磁束が完全にリセットされなくてもよい。要するに、ラストパルス直前の状態に比べて磁束をゼロに近づける方向にラストパルスのパルス幅を調整することが第1、第2実施形態の技術思想である。これにより、休止期間に移行する時点でのトランス201の偏磁を抑制することができる。
第1実施形態と第2実施形態とでは、停止信号Qを受信するタイミングが異なる。ここで、パルス幅Toの開始から、パルス幅Toの半分が経過した時刻を「中間時」という。定常動作時における正負の電圧パルスが対称であれば、トランス励磁電流Imは、中間時にゼロ点を通過する。
図2に示す第1実施形態では、「正負の電圧パルスがいずれもオフの期間中(時刻t92〜t94)のタイミング(実線矢印)」、又は、「正負いずれかの電圧パルス(本例ではSW1による正電圧パルス)のオン期間(時刻t94〜)における中間時t95以前のタイミング(破線矢印)」に停止信号Qを受信する。
この場合、パルス幅設定部81は、SW1のオン動作によるラストパルスのパルス幅を定常動作時のパルス幅Toの2分の1(To/2)に設定する。したがって、ちょうど中間時t95に正電圧パルスの印加が終了する。これにより、励磁電流Imがちょうどゼロの状態で休止期間に移行することができる。
また、休止期間後の復帰初回には、励磁電流Imがゼロの状態からの開始を前提とした「定常動作開始時のパルス幅」を設定する。すなわち、中間時に相当する時刻t11から時刻t12まで、例えばSW2のパルス幅を(To/2)に設定する。以後、定常動作時のパルス幅Toで時刻t14〜t16にSW1をオン、時刻t20〜t22にSW2をオン・・・というようにスイッチング動作を繰り返す。
図3に示す第2実施形態では、「正負いずれかの電圧パルス(本例ではSW1による正電圧パルス)のオン期間(時刻t94〜)における中間時t95を過ぎたタイミングt95q(実線矢印)」に停止信号Qを受信する。このとき、停止信号Qの受信と同時に現在の電圧パルスを途中でオフする。その結果、途中でオフされた不完全電圧パルスのパルス幅Tincは、式(1.1)に示すように、定常動作時のパルス幅Toの2分の1よりも長く、定常動作時のパルス幅Toよりも短くなる。
(To/2)<Tinc<To ・・・(1.1)
また、Tincと(To/2)との差分を「超過時間Tex」とすると、Tincは、式(1.2)で表される。
Tinc=(To/2)+Tex ・・・(1.2)
この場合、パルス幅設定部81は、次の反対極性の電圧パルス(本例ではSW2による負電圧パルス)のパルス幅を、現在の電圧パルス(SW1による正電圧パルス)が中間時t95を過ぎてオンした時間Texに相当するパルス幅に設定する。こうして、ラストパルスとして、反対極性の電圧パルス(SW2による負電圧パルス)が時刻t98〜t99に印加される。要するに、時刻t95〜t95qの超過時間Texに印加された正電圧パルスを、時刻t98〜t99の同じ時間Texの負電圧パルスで相殺する。これにより、励磁電流Imがちょうどゼロの状態で休止期間に移行することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3〜第5実施形態は、休止期間後の復帰時におけるパルス幅設定部81の作用に特徴を有する。まず、第3実施形態について、図4を参照して説明する。
図4において、制御装置80は、時刻t90〜t92にSW2を定常動作時のパルス幅Toでオンし、時刻t94〜t96にSW1を定常動作時のパルス幅Toでオンした後、休止期間に移行している。第1、第2実施形態のように、休止期間直前にはラストパルスのパルス幅を調整しないため、休止期間の開始時刻t96のトランス励磁電流Im0は、0でない値(図4の例では正の値)となっている。
休止期間中に復帰信号RSを受信すると、パルス幅設定部81は、復帰初回のスイッチング動作において、休止期間前における最後の電圧パルスであるラストパルスとは反対の極性の電圧パルスをトランス201に印加するように動作スイッチを設定する。図4の例では、ラストパルスの極性がSW1による正電圧であるため、復帰初回に負電圧が印加されるように、SW2を動作スイッチとして設定する。
仮にスイッチング動作が休止せずに継続していたとしたらクロック周期に基づきSW2がオンする予定の時刻をt10とする。すると、時刻t10の直前(時刻t06〜t10の間)に復帰信号RSが入力された場合(実線矢印)、成り行き通り、直後の時刻t10に動作スイッチであるSW2をオンすればよい。一方、クロック周期に基づきSW1がオンする予定の時刻t04の直前に復帰信号RSが入力された場合(破線矢印)、時刻t04では、二点鎖線で示すように、動作スイッチでないSW1をオンせず、時刻t10まで待ってから動作スイッチSW2をオンする。
ここで、比較例の挙動について、図12を参照する。この比較例では、ラストパルスの極性に基づいて休止期間後の復帰初回の動作スイッチを決定するという機能を有しない。したがって、復帰信号RSを受信すると、SW1、SW2のいずれかが成り行きによってオンする。図12に示す例では、ラストパルスの極性がSW1による正電圧であるとき、復帰初回の電圧パルスもSW1による正電圧である。つまり、休止期間を挟んで同じ極性の電圧パルスが2回連続でトランス201に印加されることとなる。
このとき、休止期間後の復帰時には、休止期間直前のトランス励磁電流Im0(>0)を基準として更に正の励磁電流Imが重畳される。この状況でトランス201が磁気飽和に至らないようにするためには、定常動作時に想定される励磁電流Im(又はET積)の上限値ULに対し、約2倍の「2UL」を上限値として、トランス仕様を設計する必要が生じる。そのため、トランス201や配線部が大型化せざるを得なくなる。
それに対し第3実施形態では、復帰初回のスイッチング動作において、ラストパルスとは反対の極性の電圧パルスをトランス201に印加するように動作スイッチを設定する。これにより、休止期間を挟んで同じ極性の電圧パルスが2回連続でトランス201に印加され、同じ極性の励磁電流Imが重畳することが回避される。したがって、定常動作時に想定される励磁電流Im(又はET積)の上限値ULに基づいてトランス仕様を設計すればよいため、トランス201や配線部を小型化することができる。
ところで、制御装置80を構成するマイコン84は、安定して動作している状況では、休止期間の開始時にラストパルスの極性やタイミング等の情報をRAMに記憶し、復帰時にRAMにアクセスして情報を読み出す。しかし、休止期間中に制御電源が中断したり、マイコンがリセットされたりした場合、RAMの記憶が消去される場合がある。
そこで、図4に示すように、制御装置80は、マイコン84の外部に記憶装置85を有する。休止期間の開始時、マイコン84は、ラストパルスの極性やタイミングの情報を、フラッシュメモリ(EEPROM)等の記憶装置85に保存する。そして、休止期間後の復帰時にRAMに記憶が残っていない場合でも、マイコン84は、記憶装置85からラストパルスの情報を読み出すことができる。これにより、パルス幅設定部81は、読み出した情報に基づいて、動作スイッチ及びパルス幅を設定可能である。
なお、第3実施形態では、主にラストパルスの極性情報に基づいて復帰初回の動作スイッチが設定される。一方、次の第4実施形態に記憶装置85が適用される場合、さらに、ラストパルスのタイミング情報に基づいて復帰初回のパルス幅が設定される。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図5〜図10を参照して説明する。第4実施形態は、復帰初回の動作スイッチの設定に関する第3実施形態の特徴を共有する。さらに、パルス幅設定部81は、休止期間前に電圧パルスの印加によってトランス201に発生した励磁電流Im及び磁束について、休止期間中の励磁電流Imの絶対値の減少によって生じる磁束の正負のアンバランスを補償するように復帰初回のパルス幅を設定する。
図5に示すように、休止期間初期の励磁電流の絶対値Im0は動作停止信号時間TQに伴って漸減し、復帰時t10にはImrにまで減少する。
まず、ET積のリセット判定について図6のタイムチャートを参照して説明する。ET積の値が実質的にゼロになることを「ET積がリセットされる」という。図6には、スイッチング動作を停止する前後における二次側リアクトル電流IL、スイッチング素子SW1、SW2のDS(ドレイン−ソース)間電圧、及び、ET積の変化を示す。SW1、SW2のDS間電圧は、正負が反転した関係にある。
定常動作中、SW1、SW2のスイッチング動作に伴い、リアクトル電流ILは、定常値IL_constを中心として脈動する。また、ET積は正負の値が交番する。
時刻t0にスイッチング動作を停止した後、時刻t1までの期間Iでは、ET積の値はほぼ一定値を維持しており、未だリセットされていない。時刻t1から時刻t2までの期間IIでは、ET積がリセット中である。そして、時刻t2を過ぎた期間IIIでは、ET積がリセットされている。
詳しく述べると、期間Iでは、「リアクトル電流IL>励磁電流Im」の関係にある。励磁電流Imは二次側で還流し、トランス201の磁束はほぼ一定である。
期間IIでは、「リアクトル電流IL<励磁電流Im」の関係になる。リアクトル電流ILより大きい分の励磁電流Imは一次側を流れる。その結果、トランス201に電圧が印加され、ET積の値、すなわち磁束が変化する。また、SW1及びSW2のDS間電圧は共振する。
期間IIIでは、リアクトル電流ILはゼロになる。また、SW1及びSW2のDS間電圧の共振振幅が抑制される。
ET積がリセットされたことは、以下の場合に判定される。
(1)二次側のダイオード51、52を流れるダイオード電流ID1、ID2について、ID1=0又はID2=0の検出後、所定時間が経過したとき
(2)リアクトル電流IL=0の検出後、所定時間が経過したとき
(3)SW1及びSW2のDS間電圧が共振を開始してから所定時間経過したとき、又は、共振振幅が抑制されてから所定時間経過したとき
(4)励磁電流Im=0を検出したとき
ここで、ET積リセットを判定するためのセンサの配置例について、図7を参照する。(1)〜(4)の番号は、上記のリセット判定方法の番号に対応する。
(1)、(2)ダイオード電流ID1、ID2、及びリアクトル電流ILは、例えば、各素子に直列接続されたシャント抵抗65、66、67の両端電圧を検出する。検出電圧は、必要に応じて、アイソレータ86を介して制御装置80に入力してもよい。また、シャント抵抗に代えてホール素子を用いてもよい。
(3)SW1、SW2のDS間電圧(Vtr1、Vtr2)は、一方のスイッチング素子(例えばSW2)に並列に接続した抵抗63、64による分圧を検出する。
(4)励磁電流Imは、一次コイル31、32及び二次コイル33、34の4本の配線をクランプ型電流センサ60に通して検出する。
上述のように、パルス幅設定部81は、復帰時にET積のリセット判定を行う。
ET積がリセットされている場合、パルス幅設定部81は、定常動作開始時のパルス幅を設定してスイッチング動作を復帰する。つまり、第1、第2実施形態の図2、図3と同様に、復帰初回のパルス幅を定常動作のパルス幅の2分の1(To/2)に設定する。
一方、ET積がリセットされていない場合、パルス幅設定部81は、復帰初回のパルス幅として補正パルス幅T*を算出し設定する。続いて、補正パルス幅T*の算出方法について説明する。
図5に二点鎖線で示すように、休止期間中に励磁電流Im0が変化しないと仮定する。このとき、復帰初回には、SW1のオン動作により、定常動作時のパルス幅Toを有する電圧パルスが時刻t10〜t12に生成される。そこで、励磁電流の絶対値がIm0からImrに減少した分に対応する時間Trだけ、SW1のオンタイミングを時刻t10から時刻t10rに遅らせて補正パルス幅T*の電圧パルスを生成すると、SW1がオフする時刻t12の励磁電流を定常動作時と同レベルにすることができる。
このように、休止期間中の励磁電流Imの絶対値の減少により、復帰初回には磁束の正負のアンバランスが生じる。例えば、復帰初回の電圧パルスによる励磁電流Imの変化分のうちゼロ点まで(図5の例では正側)の変化分をα、ゼロ点を超えてから(図5の例では負側)の変化分をβとすると、α<βの関係になる。
図8は、図5の復帰時における励磁電流Imの変化を拡大した図である。
励磁電流Imの変化分α、βに対応する時間をTα、Tβとすると、補正パルス幅T*は、時間TαとTβの和で表される。また、Tβは、電圧電流制御系演算によって設定されたパルス幅Toの2分の1(To/2)に相当する。そこで、パルス幅設定部81は、時間Tαを以下のように算出し、復帰初回の補正パルス幅T*を算出する。
動作停止中におけるトランス201の二次側の電圧に関して、図9を参照する。
ダイオード51、52のオン電圧をVf1、Vf2、トランス201及び配線の抵抗成分をR、動作停止時間TQにおける残存ET積の値をETQとする。また、励磁電流Im及び残存ET積の値ETQを、スイッチング動作を停止してからの時間tの関数で表すと、式(2)のようになる。
ETQ(t)=(Vf1+Vf2+Im(t)×R)×TQ ・・・(2)
つまり、ダイオード51、52のオン電圧Vf1、Vf2、及び、抵抗Rによるドロップ電圧がトランス201に印加される。
残存ET積の値ETQの時間変化は、図10に示す特性で表される。制御装置80は、例えばこの特性マップを参照し、動作停止時間TQにおける残存ET積の値ETQを推定することができる。そして、復帰時における残存ET積の値ETQに基づき、式(3)を用いて、復帰初回の補正パルス幅T*を算出することができる。
*=Tα+Tβ
=ETQ/E+(To/2) ・・・(3)
なお、演算時と復帰時とに時差がある場合は、時差分を補正するようにしてもよい。
また、時間Tαの別の算出方法では、励磁インダクタンスLm及び励磁電流Imとの積がET積であるという関係(式(4.1))を利用する。この方法では、復帰時における励磁電流の値Imrに基づき、式(4.2)を用いて、復帰初回の補正パルス幅T*を算出することができる。
ET=Lm×Im ・・・(4.1)
*=Tα+Tβ
=(Lm×Imr)/E+(To/2) ・・・(4.2)
以上のように、第4実施形態では、休止期間後の復帰時にET積がリセットされていない場合、復帰時における残存ET積の値ETQ、又は、励磁電流の値Imrに基づいて、復帰初回の補正パルス幅T*を算出する。これにより、復帰時におけるトランス201の偏磁をより適切に抑制することができる。
また、ET積が既にリセットされている場合には偏磁を抑制する必要がないため、定常動作開始時のパルス幅を設定してスイッチング動作を復帰する。式(3)、(4.2)において、ETQ≒0、Imr≒0とみなしても同様の結果となる。これにより、制御装置80の演算を簡素化することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について、図11を参照して説明する。第5実施形態は、復帰初回の動作スイッチの設定に関する第3実施形態の特徴を共有する。さらに、休止期間後の復帰時に「ソフトスタート」として、パルス幅設定部81が復帰初回以後の複数回のパルス幅を徐々に増加させるように設定することを特徴とする。
図11に示す例では、復帰初回のSW2のオン動作による時刻t10〜t12のパルス幅T2a、復帰2回目のSW1のオン動作による時刻t14〜t16のパルス幅T1a、復帰3回目のSW2のオン動作による時刻t20〜t22のパルス幅T2bは、定常動作時のパルス幅To以下であり、かつ順に長くなるように設定されている。
ただし、ソフトスタートを行う「複数回」とは最低2回を意味し、少なくとも復帰初回と2回目、すなわち一周期分のパルス幅を、定常動作時のパルス幅Toよりも短く設定すればよい。これにより、負荷の駆動を緩やかに開始することができる。
なお、第5実施形態は第4実施形態とは異なり、復帰初回の1回のパルスで正負の電圧アンバランスを完全に解消するものではなく、多少のアンバランスは発生する。しかし、比較例(図12参照)のように、2倍の励磁電流又はET積安全率を要するほどのアンバランスは発生しない。したがって、ソフトスタートを実現しつつ、トランス201の偏磁を適度に抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明の電力変換器制御装置が適用される電力変換器の他の例として、図13に、フルブリッジ型の絶縁DCDCコンバータを示す。フルブリッジ型コンバータ102では、トランス202の入力側に、二対の上下アームのスイッチング素子SW1〜SW4によってフルブリッジ回路が構成されている。フルブリッジ回路の一方の対角線のスイッチング素子SW1、SW4と他方の対角線のスイッチング素子SW2、SW3とが交互にオンオフし、トランス202の一次コイル35に正負の電圧Vtrが交互に印加される
制御装置80のゲートパルス信号生成部82は、SW1及びSW4を一方のペアとし、SW2及びSW3を他方のペアとしてゲートパルス信号を出力する。それ以外の特徴は、プッシュプル型コンバータ101の場合と同様である。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
101・・・プッシュプル型コンバータ(電力変換器)、
102・・・フルブリッジ型コンバータ(電力変換器)、
11・・・入力端、 12・・・出力端、
201、202・・・トランス、
51、52・・・ダイオード(整流素子)、
7 ・・・リアクトル、
80・・・制御装置(電力変換器制御装置)、
81・・・パルス幅設定部、
82・・・ゲートパルス信号生成部、
SW1、SW2、SW3、SW4・・・スイッチング素子。

Claims (11)

  1. 電源に接続される入力端(11)と負荷に接続される出力端(12)との間で電力を変換するトランス(201、202)と、
    前記トランスに正負の電圧パルスを交互に印加するようにスイッチング動作する複数のスイッチング素子(SW1、SW2、SW3、SW4)と、
    前記トランスの出力経路に接続される整流素子(51、52)と、
    前記整流素子と前記出力端との間に接続されるリアクトル(7)と、
    を備える電力変換器(101、102)に適用され、前記トランスの通電を制御する電力変換器制御装置であって、
    次にオン動作させる前記スイッチング素子である動作スイッチ、及び、当該動作スイッチのオン時間であるパルス幅を設定するパルス幅設定部(81)と、
    前記パルス幅設定部が設定した動作スイッチ及びパルス幅に基づいて、前記複数のスイッチング素子を操作するゲートパルス信号を生成するゲートパルス信号生成部(82)と、
    を有し、
    前記パルス幅設定部は、
    電圧パルスの半周期以上の期間にわたって前記スイッチング素子の動作が休止する休止期間の直前、又は、前記休止期間が終了し動作を再開する復帰時において、前記トランスに印加される電圧の正負のバランスを取るように動作スイッチ及びパルス幅を設定することを特徴とする電力変換器制御装置。
  2. 前記パルス幅設定部は、
    現在のスイッチング動作を停止して前記休止期間に移行するように指令する停止信号を受信したとき、
    電圧パルスの印加により前記トランスに発生する磁束をゼロに近づけた状態で前記休止期間に移行するように、前記休止期間前における最後の電圧パルスであるラストパルスのパルス幅を設定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換器制御装置。
  3. 正負の電圧パルスがいずれもオフの期間中、又は、正負いずれかの電圧パルスのオン期間における中間時以前のタイミングに前記停止信号を受信したとき、
    前記パルス幅設定部は、
    前記ラストパルスのパルス幅を通常時のパルス幅の2分の1に設定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換器制御装置。
  4. 正負いずれかの電圧パルスのオン期間における中間時を過ぎたタイミングに前記停止信号を受信したとき、前記停止信号の受信と同時に現在の電圧パルスを途中でオフし、
    前記パルス幅設定部は、
    前記ラストパルスである次の反対極性の電圧パルスのパルス幅を、前記現在の電圧パルスが中間時を過ぎてオンした時間に相当するパルス幅に設定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換器制御装置。
  5. 前記パルス幅設定部は、
    前記休止期間を終了してスイッチング動作を再開するように指令する復帰信号を受信したとき、
    復帰初回のスイッチング動作において、前記休止期間前における最後の電圧パルスであるラストパルスとは反対の極性の電圧パルスを前記トランスに印加するように動作スイッチを設定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換器制御装置。
  6. 前記パルス幅設定部は、
    前記休止期間前に電圧パルスの印加によって前記トランスに発生した励磁電流及び磁束について、前記休止期間中の励磁電流の絶対値の減少によって生じる磁束の正負のアンバランスを補償するように復帰初回のパルス幅を設定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換器制御装置。
  7. トランス印加電圧と前記スイッチング素子のオン時間との積であるET積について、
    前記パルス幅設定部は、
    復帰時に残存しているET積の値に基づいて復帰初回のパルス幅を設定することを特徴とする請求項6に記載の電力変換器制御装置。
  8. 前記パルス幅設定部は、
    復帰時における励磁電流の値に基づいて、復帰初回のパルス幅を設定することを特徴とする請求項6に記載の電力変換器制御装置。
  9. トランス印加電圧と前記スイッチング素子のオン時間との積であるET積について、
    前記パルス幅設定部は、
    復帰時に残存しているET積の値が所定値以下の場合、ET積がリセットされていると判定し、定常動作開始時のパルス幅を設定することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の電力変換器制御装置。
  10. 前記パルス幅設定部は、
    復帰初回以後の複数回のパルス幅を徐々に増加させるように設定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換器制御装置。
  11. 前記ラストパルスの情報を保存する記憶装置(85)を有し、
    前記パルス幅設定部は、
    前記休止期間終了後の復帰時、前記記憶装置から読み出した前記ラストパルスの情報に基づいて動作スイッチ及びパルス幅を設定可能であることを特徴とする請求項5〜10に記載の電力変換器制御装置。
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