JP2016220292A - 電力供給システム - Google Patents

電力供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016220292A
JP2016220292A JP2015099256A JP2015099256A JP2016220292A JP 2016220292 A JP2016220292 A JP 2016220292A JP 2015099256 A JP2015099256 A JP 2015099256A JP 2015099256 A JP2015099256 A JP 2015099256A JP 2016220292 A JP2016220292 A JP 2016220292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
converter
battery
supply system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015099256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6165191B2 (ja
Inventor
郁朗 菅
Ikuro Suga
郁朗 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015099256A priority Critical patent/JP6165191B2/ja
Publication of JP2016220292A publication Critical patent/JP2016220292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6165191B2 publication Critical patent/JP6165191B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】自立運転時に電力供給システムを低損失、高効率で運転させることができる電力供給システムを得ること。
【解決手段】バッテリと商用電源との間で双方向の電力授受を行う電力供給システムであって、商用電源が接続される側から印加される第1の直流電圧とバッテリが接続される側から印加される第2の直流電圧とを相互に変換する直流直流変換器と、商用電源の停電を検出する停電検出回路と、を備え、停電検出回路によって停電が検出された場合には、運転モードを自立運転モードに切り換え、直流直流変換器が出力する第1の直流電圧を、商用電源と系統連系していた場合の出力電圧を超えない目標電圧値とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、バッテリと商用電源との間で双方向の電力授受を行う電力供給システムおよび当該バッテリを充放電する充放電装置に関する。
電力供給システムに関する従来技術として、下記特許文献1に記載の電力変換装置は、直流電源から供給された第1直流電圧を昇圧して第2直流電圧とするDC/DCコンバータ部と、第2直流電圧を商用交流電圧に変換して商用電力系統に連系するインバータ部と、第2直流電圧の目標値を商用電力系統とインバータ部との連系点における瞬時電圧値に対応づけて格納する目標値記憶部と、を有し、DC/DCコンバータ部が、第2直流電圧を出力する際に、当該第2直流電圧を、目標値記憶部に格納された目標電圧値に基づいて可変する技術を開示している。
特許第3621926号公報
しかしながら、上記特許文献1には、商用電力系統が停電した場合の自立運転に関する考慮がなされておらず、したがって、自立運転時における直流電圧値に関する記載もない。このため、特許文献1の技術では、自立運転時において、電力供給システムを低損失、高効率で運転させることができないという、課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自立運転時に電力供給システムを低損失、高効率で運転させることができる電力供給システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、バッテリと商用電源との間で双方向の電力授受を行う充放電装置を備えた電力供給システムであって、前記充放電装置は、前記商用電源が接続される側から印加される交流電圧と前記バッテリが接続される側から印加される第1の直流電圧とを相互に変換する交流直流変換器と、前記第1の直流電圧と前記バッテリが接続される側から印加される第2の直流電圧とを相互に変換する直流直流変換器と、前記商用電源の停電を検出する停電検出回路と、を備え、前記停電検出回路によって停電が検出された場合には、運転モードを自立運転モードに切り換え、前記直流直流変換器が出力する第1の直流電圧を、前記商用電源と系統連系していた場合の出力電圧を超えない目標電圧値とする。
本発明によれば、自立運転時に電力供給システムを低損失、高効率で運転させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る電力供給システムを含む電力系統図 実施の形態1に係る配電盤の内部構成を示す回路図 実施の形態1に係る充放電装置の構成を示す回路図 放電モードから自立運転モードに移行するときの充放電装置の動作フローを示すフローチャート 実施の形態2に係る直流直流変換器の詳細構成を示す回路図 実施の形態2に係る制御手法の説明に供する図 実施の形態3に係る制御手法の説明に供する図 実施の形態4に係る直流直流変換器の詳細構成を示す回路図 実施の形態5に係る交流直流変換器の詳細構成を示す回路図 実施の形態6に係る電力供給システムを含む電力系統図
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る電力供給システムおよび充放電装置について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力供給システムを含む電力系統図である。図1に示すように、電力供給システム500は、住宅10に構成される。住宅10には、交流電源である電力会社の電力系統(以下「商用電源」と称し、必要に応じて「商用電力系統」と言い換える)5が引き込まれている。商用電源5には、電力量計20を介して、配電盤30が接続されている。住宅10に設置される負荷40は、配電盤30を介して、商用電源5に接続されている。負荷40は、住宅10で使用される電気機器であり、空調機、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ、パーソナルコンピュータが例示される。
電力供給システム500は、自立運転時の電力供給源であるバッテリ82および、バッテリ82を充放電するための充放電装置50を有して構成される。充放電装置50は、バッテリ82の電力を充放電し、商用電源5と双方向に電力供給が可能な電力変換装置である。なお、充放電装置50は、バッテリ82が組み込まれた構成であってもよい。また、バッテリ82としては、電気自動車、プラグインハイブリッド車(以下、両者を含めて「電気自動車」と総称する)が有するバッテリが例示されるが、専用または汎用のバッテリを備えた蓄電手段であってもよい。
充放電装置50とバッテリ82とは、充放電ケーブル94によって接続される。充放電ケーブル94は、バッテリ82を充放電するためのケーブルであるが、充放電装置50とバッテリ82とが通信を行うための通信機能を含むものであってもよい。
商用電源5から電力が供給される場合(以下、適宜「非停電時」という)、負荷40には商用電源5の電力が供給される。一方、商用電源5からの電力供給が途絶えている場合(以下、適宜「停電時」という)、電力供給を要する負荷40には、電力供給システム500を介してバッテリ82からの電力が供給される。なお、非停電時において、電力のピークカットなどを目的として、負荷40の消費電力の一部または全部を、電力供給システム500を介してバッテリ82からの電力で供給してもよい。
以上のように、実施の形態1では、電力量計20、配電盤30、負荷40および、電力供給システム500のうちの充放電装置50によって家庭内電力系統が構成され、家庭内電力系統における負荷40に対し、商用電源5とバッテリ82からの放電電力が交流にて供給可能に構成される。なお、以下、実施の形態1では、バッテリ82として、電気自動車に搭載された車載バッテリを想定した説明とする。
図2は、配電盤30の内部構成を示す回路図である。図2に示すように、配電盤30は、主幹ブレーカ31、漏電ブレーカ32、コンタクタ33および、複数の分岐ブレーカ34〜34N+1を備えている。
主幹ブレーカ31は、商用電力系統である商用電源5と、住宅10の家庭内電力系統とを分離する遮断器である。主幹ブレーカ31は、商用電源5から家庭内電力系統へ過電流が流れた場合に、商用電源5と連系する家庭内電力系統を、商用電源5から解列する。なお、主幹ブレーカ31は、電力会社によっては設置されない場合もある。
漏電ブレーカ32は、主幹ブレーカ31の負荷側(商用電源5ではない側であり「二次側」ともいう)に設けられている。漏電ブレーカ32は、漏電ブレーカ32の二次側で漏電が発生した場合にオフとなる。漏電ブレーカ32がオフになることで、漏電ブレーカ32の二次側にある負荷40が商用電源5から切り離される。
コンタクタ33は、漏電ブレーカ32の二次側に設けられている。コンタクタ33は、充放電装置50からの開閉指令によって動作し、商用電源5と家庭内電力系統とを連系し、また解列する。
分岐ブレーカ34〜34は、コンタクタ33の二次側に相互に並列になった状態で設けられている。分岐ブレーカ34〜34のそれぞれは、負荷40(40〜40)ごとに設けられ、分岐ブレーカ34N+1は電力供給システム500に対応して設けられている。分岐ブレーカ34〜34N+1を開閉させることで、商用電源5から負荷40(40〜40)および電力供給システム500をそれぞれ切り離すことができる。
漏電ブレーカ32の二次側、すなわち漏電ブレーカ32とコンタクタ33の間には、電圧検出変圧器VT1および変流器CT1が設けられている。電圧検出変圧器VT1は、商用電源5の電圧に比例した電圧の電圧信号Vを出力する。変流器CT1は、漏電ブレーカ32とコンタクタ33の間を流れる電流に比例した値の電流信号Iを出力する。なお、図2では、コンタクタ33が1台である場合を示しているが、2台のコンタクタ33が直列に接続されていてもよい。2台のコンタクタ33を有する場合、何れかのコンタクタ33の接点に溶着が発生したとしても、確実に負荷40および電力供給システム500を、商用電源5から切り離すことができる。
上述した、主幹ブレーカ31、漏電ブレーカ32、コンタクタ33および、分岐ブレーカ34〜34N+1は、金属製または樹脂製の筐体に収容されている。なお、配電盤30の一部の機能を電力供給システム500内に設けてもよい。
図3は、充放電装置50の構成を示す回路図である。図3に示すように、充放電装置50は、コンタクタ72、コンタクタ72の二次側に設けられる交流直流変換器53、交流直流変換器53の二次側に設けられる直流直流変換器60、交流電源の停電を検出する停電検出回路76ならびに、コンタクタ72、交流直流変換器53および直流直流変換器60を含む充放電装置50の各部を統括的に制御する制御ユニット70を備えて構成される。充放電装置50には、充放電ケーブル94およびコンタクタ81を介してバッテリ82が接続されている。
コンタクタ72は、配電盤30に収容された分岐ブレーカ34N+1の二次側に配置されている。このコンタクタ72は、制御ユニット70からの指示に基づいて動作する。コンタクタ72がオフの場合には、充放電装置50が負荷40から切り離され、コンタクタ72がオンの場合には、充放電装置50が負荷40に接続される。
交流直流変換器53は、商用電源5の側(「一次側」ともいう)から印加される交流電圧を第1の直流電圧に変換する。あるいは、二次側から印加される第1の直流電圧を交流電圧に変換する。すなわち、交流直流変換器53は、一次側から印加される交流電圧と二次側から印加される第1の直流電圧とを相互に変換する双方向の交流直流変換器である。
直流直流変換器60は、一次側から印加される第1の直流電圧を内部で交流電圧に変換した後に、第2の直流電圧に変換して二次側に出力する。あるいは、二次側から印加される第2の直流電圧を交流電圧に変換した後に、第1の直流電圧に変換して一次側に出力する。すなわち、直流直流変換器60は、一次側に印加される第1の直流電圧と二次側に印加される第2の直流電圧とを相互に変換する双方向の直流直流変換器である。なお、第1の直流電圧と第2の直流電圧とは、異なる値であっても同じ値であってもよい。
直流直流変換器60の二次側には、直流直流変換器60の端子間電圧を安定させるためのコンデンサ59および、直流直流変換器60の二次側の電圧もしくはコンデンサ59の電圧を検出するための電圧検出回路74が接続されている。コンデンサ59は、必要に応じて第1のコンデンサと呼称する。
電圧検出回路74は、必要に応じて第1の電圧検出回路と呼称する。電圧検出回路74が検出した電圧は、制御ユニット70に伝達される。なお、電圧検出回路74の構成は任意であり、電圧検出機能のある専用の電圧検出器を用いてもよいし、直列接続した2個以上の抵抗器による分圧電圧を検出する構成でもよい。
直流直流変換器60の一次側、すなわち直流直流変換器60と交流直流変換器53との間には、これら直流直流変換器60および交流直流変換器53の端子間電圧を安定させるためのコンデンサ52が接続されている。コンデンサ52は、必要に応じて第2のコンデンサと呼称する。
バッテリ82とコンタクタ81との間には、バッテリ82の電圧を検出するための電圧検出回路87が接続されている。
電圧検出回路87は、必要に応じて第2の電圧検出回路と呼称する。電圧検出回路87が検出した電圧は、制御ユニット70に伝達される。なお、電圧検出回路87の構成は任意であり、電圧検出機能のある専用の電圧検出器を用いてもよいし、直列接続した2個以上の抵抗器による分圧電圧を検出する構成でもよい。
充放電装置50では、交流直流変換器53、直流直流変換器60、コンデンサ52,59および電圧検出回路74によって、電力変換部300が構成される。電力変換部300では、交流直流変換器53および直流直流変換器60が協働して動作する。商用電源5からの交流電力は、交流直流変換器53がコンバータ動作することで交流電力が直流電力に変換され、直流直流変換器60によってバッテリ82が充電される。一方、バッテリ82からの直流電力は、直流直流変換器60によって交流直流変換器53に印加される直流電圧が制御され、交流直流変換器53がインバータ動作することで交流電力に変換され、配電盤30を介して負荷40に供給される。
制御ユニット70は、電力供給システムの制御部として動作する。制御ユニット70は、交流直流変換器53および直流直流変換器60を構成する図3では図示を省略したスイッチング素子を動作させる。
制御ユニット70は、CPU、主記憶部、補助記憶部、インタフェースを有するマイクロプロセッサであるマイコン78を備えている。制御ユニット70は、電圧検出変圧器VT1からの電圧信号Vと、変流器CT1からの電流信号Iを監視して、配電盤30のコンタクタ33、充放電装置50のコンタクタ72を制御すると共に、交流直流変換器53および直流直流変換器60を制御する。なお、制御ユニット70の実施の形態1に係る動作については後述する。
コンタクタ81は、制御ユニット70によって開閉制御される開閉スイッチである。コンタクタ81は、充放電装置50とバッテリ82とを接続し、または解列する。
コンタクタ81の二次側に接続されるバッテリ82は、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の充放電が可能なセル電池を直列または直並列接続されたユニットまたはモジュールで構成される。バッテリ82がリチウムイオン電池であれば、例えば3〜4[V]のリチウムイオン電池セルが直列に接続されることで、端子間電圧200〜400[V]程度のバッテリが構成される。
バッテリ82は、コンタクタ81がオンのときに充放電装置50に電気的に接続され、電力の充電および放電が可能な状態になる。
つぎに、実施の形態1に係る電力供給システムにおける動作モードについて説明する。電力供給システム500における動作モードには、「連系モード」と、「自立運転モード」とがある。「連系モード」は、非停電時、すなわち商用電源5から電力が供給されているときの動作モードであり、「自立運転モード」は、停電時、すなわち商用電源5からの電力供給が途絶えている状態での動作モードである。
また、バッテリ82から見た動作モードには、「放電モード」と、「充電モード」とがある。「放電モード」は、バッテリ82からの電力が負荷40または商用電源5に供給されているときの動作モードであり、「連系モード」および「自立運転モード」の何れにおいても起動されるモードである。一方、「充電モード」は、バッテリ82が充電されているときの動作モードであり、「連系モード」のときのみに起動されるモードである。
つぎに、バッテリ82が電気自動車に搭載された車載バッテリである場合に、バッテリ82の電圧範囲について説明する。なお、以下の説明において、バッテリ82の電圧を「バッテリ電圧」と記載する。
まず、電動車両用電力供給システム協議会(Electric Vehicle Power Supply System Association:EVPOSSA)が制定した電動自動車充放電システムガイドラインには、バッテリ電圧として、DC150[V]からDC450[V]の範囲が記載されており、バッテリに対する充放電、電動自動車の車種によってもバッテリ電圧の取り扱い範囲は大きくなっている。
また、CHAdeMO(CHArge de MOve)協議会が制定したCHAdeMO規格では、DC50[V]からDC500[V]までの範囲が記載されており、EVPOSSA規格と同様に、バッテリ電圧の取り扱い範囲が大きくなっている。
バッテリ82が車載バッテリである場合、上述の通り、バッテリ電圧の取り扱い範囲が大きくなっているが、本実施の形態に係る充放電装置50では、直流直流変換器60として、昇降圧が可能で絶縁された変換器を用いるので、商用電源5と連系(以下、適宜「系統連系」と称する)していた場合の最大出力電圧未満の範囲で目標電圧値を任意に設定することが可能となる。
つぎに、実施の形態1の電力供給システムにおける充放電装置50の動作の概要について、図3の図面などを参照して説明する。
上述の通り、充放電装置50には停電検出回路76が設けられている。停電検出回路76が検出した停電信号は制御ユニット70に入力される。制御ユニット70は、停電信号によって商用電源5からの電力供給ができなくなったことを検知し、電力供給システム500の動作モードを自立運転モードとする。
制御ユニット70は、自立運転時には、バッテリ82の出力による直流直流変換器60の出力電圧、すなわち直流直流変換器60の一次側の直流電圧が、系統連系していた場合の最大出力電圧未満の予め決められた目標電圧値(例えば320V)となるように直流直流変換器60を制御する。
ここで、系統連系している場合には、充放電装置50の出力電圧を、例えばAC180[V]からAC240[V]の変動に対応させる必要がある。この場合、AC240[V]のピーク電圧は339.4[V]であり、交流直流変換器53をインバータ動作でAC240[V]の出力にするためには、バッテリ82の出力による直流直流変換器60の出力電圧は、少なくとも339.4[V]以上は必要である。なお、現実には変調率を考慮する必要があり、例えば変調率を90%に制限して使用する場合には、380[V]といった高い電圧が必要となる。
一方、自立運転時には、交流直流変換器53の一次側の出力電圧を負荷40の定格電圧に合わせたAC200[V]に制御すればよい。余裕をみて変調率を90%に制限して使用しても、直流直流変換器60の出力電圧は、320[V]あればよい。
ここで、自立運転時における直流直流変換器60の出力電圧を「目標電圧値」とするとき、「系統連系時の最大出力電圧」、「目標電圧値」および「交流出力電圧実効値」との間には、次式の関係が存在する。
系統連系時の最大出力電圧>目標電圧値≧交流出力電圧実効値×√2÷インバータ変調率 ……(1)
負荷40の許容入力電圧範囲であれば、交流直流変換器53の一次側の出力電圧をAC200[V]以下の例えばAC180[V]に設定し、直流直流変換器60の一次側の出力電圧が320[V]以下の例えば290[V]になるように直流直流変換器60を制御してもよい。
なお、交流直流変換器53のインバータ動作においては、交流直流変換器53への入力電圧である直流直流変換器60の一次側電圧、すなわち直流直流変換器60の出力電圧は、交流直流変換器53が所望の交流電圧を出力可能な範囲であれば、低い方が交流直流変換器53でのスイッチング損失が少なくなり、交流直流変換器53がインバータ動作するときの電力変換効率が高くなる傾向にある。
以上、直流直流変換器60の一次側の出力電圧をバッテリ電圧の変化に対して一定値にする制御について説明したが、商用電源5と系統連系していた場合の最大出力電圧を上限とする範囲で目標電圧値を変化させてもよいことは言うまでもない。
つぎに、実施の形態1の電力供給システムにおいて、放電モードから自立運転モードに移行するときの充放電装置50の動作について、図3および図4の図面を参照して説明する。図4は、放電モードから自立運転モードに移行するときの充放電装置50の動作フローを示すフローチャートである。
図3において、充放電装置50が放電モード動作で動作している状態において(ステップS101)、停電が発生した場合を想定する。停電検出回路76によって停電が検出されると(ステップS102,Yes)、ステップS103の処理に移行する。一方、停電検出回路76によって停電が検出されない場合(ステップS102,No)、放電モード動作を継続する。
制御ユニット70は、コンタクタ72を開放して系統を解列する(ステップS103)。停電検出回路76で検出した停電信号から、制御ユニット70で停電と判断し、商用電源5を解列する。直流直流変換器60の一次側の目標電圧である出力電圧目標値を、放電モード動作で動作していたときの出力電圧目標値よりも低い電圧値に変更し(ステップS104)、交流直流変換器53の出力電圧目標値を設定して(ステップS105)、自立運転モード動作を開始する(ステップS106)。ステップS103からステップS106の処理を例示すると、制御ユニット70は、コンタクタ72を開放して商用電源5を解列すると、直流直流変換器60の一次側の目標電圧である出力電圧目標値を例えばDC320[V]に変更し、交流直流変換器53の出力電圧目標値を例えばAC200[V]に設定する。制御ユニット70は、直流直流変換器60の出力電圧がDC320[V]になるように直流直流変換器60を制御すると共に、交流直流変換器53の出力電圧がAC200[V]になるように交流直流変換器53を制御し、負荷40に交流電力を供給する。
制御ユニット70は停電検出回路76から出力される停電信号を監視することで復電を判定し(ステップS107)、復電していない場合には(ステップS107,No)、ステップS106の処理を継続する。一方、復電している場合には(ステップS107,Yes)、商用電源5と連系した後に(ステップS108)、ステップS101の放電モード動作に戻る。
なお、図示は省略するが、充電モード動作からのフローもほぼ同様である。制御ユニット70は、停電検出回路76からの停電信号によって停電を判定すると、充電モード動作を停止し、系統解列、直流直流変換器60の出力電圧目標値および交流直流変換器53の出力電圧目標値をそれぞれ設定して、自立運転モード動作に移行する。復電した場合には、商用電源5と連系した後に、充電モード動作に戻る。
上述のように、実施の形態1による制御では、停電検出回路76によって停電が検出された場合には、運転モードを自立運転モードとし、交流直流変換器53の出力交流電圧を低めの設定に切り換え、直流直流変換器60の一次側の出力電圧を系統連系していた場合の最大出力電圧未満の予め決められた目標電圧値に設定して、交流直流変換器53の入力直流電圧を低めに制御する構成としている。これにより、交流直流変換器53の効率が高くなり、高効率の電力供給システムを得ることができる。特に、電気自動車のバッテリを使用した場合は、大容量の電力を節約して使用することができ、自立運転時において、長時間の電力供給が可能になる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る直流直流変換器60の詳細構成を示す回路図である。実施の形態2では、上述したようなEVPOSSA規格またはCHAdeMO規格によって変動し得る電圧範囲の大きなバッテリ電圧に対し、柔軟且つ自由な目標電圧を設定可能とするための回路構成を示すものである。実施の形態2に係る直流直流変換器60は、図5に示すように、磁気結合する巻線64a,64bを有する絶縁用のトランス64を挟んで左右対称な構成となっており、半導体素子62a,62b,62c,62dがフルブリッジ接続され、リアクトル63を介して巻線64aに接続される電力変換回路61と、半導体素子67a,67b,67c,67dがフルブリッジ接続され、リアクトル67を介して巻線64bに接続される電力変換回路66とが構成されている。電力変換回路61は、一次側から印加される直流電圧を交流電圧に変換して巻線64aに印加する直流交流変換回路であり、電力変換回路66は、二次側から印加される直流電圧を交流電圧に変換して巻線64bに印加する直流交流変換回路である。このように構成された直流直流変換器60は、一次側からの印加電圧と二次側からの印加電圧とを自在に昇降圧が可能で、且つ、絶縁された電圧変換器もしくは電力変換として動作する。
図6は、実施の形態2に係る制御手法の説明に供する図であり、横軸にはバッテリ電圧をとり、縦軸には目標電圧値を示している。なお、横軸に示す電圧範囲は、EVPOSSA規格に対応させている。
図6に示すように、バッテリ電圧が300[V]までは、直流直流変換器60の一次側から出力する出力電圧の目標値、すなわち目標電圧値が一定電圧値でありバッテリ電圧を超えない第1の目標電圧値となるように直流直流変換器60が制御される。なお、バッテリ電圧は、電圧検出回路87によって計測するが、直流直流変換器60の二次側に設けられた電圧検出回路74の検出値で代用してもよい。
バッテリ電圧が第1の目標電圧値である例えば300[V]を上回る場合には、系統連系していた場合の最大出力電圧である例えば350[V]を超えない範囲、すなわち、第1の目標電圧値以上で、且つ、商用電源と連系していた場合の最大出力電圧未満の条件を満たす第2の目標電圧値となるように直流直流変換器60が制御される。
バッテリ電圧が、系統連系していた場合の最大出力電圧である例えば350[V]を超える場合には、最大出力電圧未満の一定電圧値である第3の目標電圧値として例えば348Vで制御するように直流直流変換器60が制御される。
なお、実施の形態1では、交流直流変換器53がインバータ動作するときの変調率の上限を90%に設定しているが、実施の形態2では、AC200[V]出力時の変調率の上限を95%として計算している。
図5に示す構成の直流直流変換器60では、入力電圧と出力電圧とがほぼ等しいときに効率が高いことが分かっている。実施の形態2では、バッテリ電圧と目標電圧値とを可能な限り近づける制御を行うので、変換器での損失を低減することができ、高効率、低損失の電力供給システムを得ることが可能となる。
また、実施の形態2では、交流直流変換器53がインバータ動作するときの入力直流電圧を低めに設定しているので、交流直流変換器53の効率も高くなるように制御することができ、高効率、低損失の電力供給システムを得ることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2では、直流直流変換器60が入力電圧と出力電圧が等しいときに効率が最大として、バッテリ電圧または直流直流変換器60の二次側電圧が交流直流変換器53および直流直流変換器60を効率的に動作できる範囲外では、バッテリ電圧の目標電圧値を一定値で与えるものについて示したが、上記(1)式を満足する範囲であり、且つ、直流直流変換器60が入力電圧と出力電圧の関係による効率特性を考慮して、直流直流変換器60の出力電圧の目標電圧値に裕度を持たせた電力供給システムであってもよい。
図7は、実施の形態3に係る制御手法の説明に供する図である。実施の形態3では、バッテリ電圧と出力電圧の目標電圧範囲を、第1の目標電圧値の範囲においては、(1)式を満足する300Vから直流直流変換器60の出力電圧が入力電圧より高い範囲まで目標電圧の設定を許容範囲としている。なお、図6に示す例は、直流直流変換器60が降圧動作とならない範囲の設定例であり、下限値は300[V]、上限値は315[V](=300[V]+5%)を目標電圧設定の許容範囲としている。
また、第3の目標電圧値の範囲においては、系統連系時の最大出力電圧である350[V]を上限値とし、下限値は315[V](=350[V]−10%)までを目標電圧設定の許容範囲としている。
また、第2の目標電圧値の範囲は、第1の目標電圧値の上限値と第3の目標電圧値の上限値とを結ぶ直線を第2の目標電圧値の上限値とし、第1の目標電圧値の下限値と第3の目標電圧値の下限値とを結ぶ直線を下限値とする許容範囲としている。
実施の形態3に係る制御手法によれば、目標電圧値の選択の許容範囲が設定されているので、バッテリ電圧と目標電圧との関係をもとに、直流直流変換器60が高効率となる動作カーブを選択することができるので、更なる高効率化を図ることが可能となる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る直流直流変換器60の詳細構成を示す回路図である。実施の形態4に係る直流直流変換器60は、図5に示す直流直流変換器60において、半導体素子67a,67b,67c,67dのそれぞれを並列構成とし、且つ、それらの半導体素子をSiCまたはGaNに代表されるワイドバンドギャップ半導体素子67a1〜67a8,67b1〜67b8として構成したものである。各素子には、駆動回路および駆動回路電源が設けられている。例えば、ワイドバンドギャップ半導体素子67a1には、駆動回路68a1(ブロック内には「駆動回路1」と表記)と、駆動回路電源69a1(ブロック内には「駆動電源回路1」と表記)とが設けられ、ワイドバンドギャップ半導体素子67b1には、駆動回路68b1(ブロック内には「駆動回路2」と表記)と、駆動回路電源69b1(ブロック内には「駆動電源回路2」と表記)とが設けられている。ワイドバンドギャップ半導体素子67a2〜67a8,67b2〜67b8についても同様であり、対応する駆動回路68a2〜68a8および駆動回路電源69a2〜69a8ならびに、対応する駆動回路68b2〜68b8および駆動回路電源69b2〜69b8が設けられている。
図8の構成において、非停電時は全てのワイドバンドギャップ半導体素子を駆動する並列駆動を行う一方で、災害時、異常時などに停電が発生し、自立運転が長時間継続する場合には、出力電力を制限するために、並列駆動は行わず、駆動するワイドバンドギャップ半導体素子の数を制限する。
図8の構成に即して更に詳細に説明すると、非停電時には、ワイドバンドギャップ半導体素子67a1〜67a8,67b1〜67b8の全てを駆動対象とする2並列の駆動を行い、定格出力電力として、例えば6kWを出力する。一方、災害、異常などにより停電が発生した場合は、自立運転に切り換えて負荷に電力を供給するが、その際、自立運転が長時間継続する場合は、必要な最低限の負荷に絞り込んだ上で、並列構成にされたワイドバンドギャップ半導体素子67a1〜67a8,67b1〜67b8のうちの一方である、例えばワイドバンドギャップ半導体素子67a2,67a4,67a6,67a8,67b2,67b4,67b6,67b8を駆動する駆動回路68a2(駆動回路3)、駆動回路68b2(駆動回路4)、駆動回路68a4(駆動回路7)、駆動回路68b4(駆動回路8)、駆動回路68a6(駆動回路11)、駆動回路68b6(駆動回路12)、駆動回路68a8(駆動回路15)、駆動回路68b8(駆動回路16)を停止すると共に、対応する駆動電源回路69a2(駆動電源回路3)、駆動電源回路69b2(駆動電源回路4)、駆動電源回路69a4(駆動電源回路7)、駆動電源回路69b4(駆動電源回路8)、駆動電源回路69a6(駆動電源回路11)、駆動電源回路69b6(駆動電源回路12)、駆動電源回路69a8(駆動電源回路15)、駆動電源回路69b8(駆動電源回路16)の動作を停止して、これらの回路の消費電力をゼロにする。このような制御を行うことにより、負荷への出力電力を、例えば1kW以下に制限することができ、省エネ化を図ることができる。
災害発生時には、負荷にバッテリの電力を長時間供給することが必要となる。このため、実施の形態4に係る電力供給システムでは、自立運転の継続時間または継続予想時間に応じて、充放電装置50からの出力電力を制限し、損失の少ないワイドバンドギャップ半導体素子を使用して損失を低減すると共に、各アームが並列構成されたワイドバンドギャップ半導体素子を単体で駆動することにより、駆動電力を低減し、電力供給システムからの電力供給時間を長くする制御を行う。実施の形態4に係る制御を行う継続予想時間の目安は、概ね数分以上を想定するが、この時間に限定されるものではない。停電時間の継続時間は、制御ユニット70で計測することができる。
なお、図8ではワイドバンドギャップ半導体素子を2並列で構成したものを例示したが、3並列以上で構成してもよいことは言うまでもない。また、図8では、16個の駆動電源回路を例示したが、各アームの下側に位置する駆動電源回路のうち、例えば駆動電源回路69b1(駆動電源回路2)と駆動電源回路69b3(駆動電源回路6)、駆動電源回路69b2(駆動電源回路4)と駆動電源回路69b4(駆動電源回路8)、駆動電源回路69b5(駆動電源回路10)と駆動電源回路69b7(駆動電源回路14)および、駆動電源回路69b6(駆動電源回路12)と駆動電源回路69b8(駆動電源回路16)のように、自立運転時に動作を継続する電源回路同士および、動作を停止する電源回路同士を共用する構成としてもよい。
実施の形態5.
実施の形態4では、直流直流変換器60を構成する半導体素子を並列構成とし、且つ、それらの半導体素子をワイドバンドギャップ半導体素子で構成する回路構成を例示したが、実施の形態5では、同様な着眼点で、交流直流変換器53を構成する半導体素子を並列構成とし、且つ、それらの半導体素子をワイドバンドギャップ半導体素子で構成する回路構成を例示する。
図9は、実施の形態5に係る交流直流変換器53の詳細構成を示す回路図である。実施の形態5に係る交流直流変換器53は、ブリッジ回路を構成する第1相の上アームの半導体素子(54a1,54a2)、第1相の下アームの半導体素子(54b1,54b2)、第2相の上アームの半導体素子(54a3,54a4)および、第2相の下アームの半導体素子(54b3,54b4)の各組を並列構成とし、且つ、それらの半導体素子をSiCまたはGaNに代表されるワイドバンドギャップ半導体素子として構成したものである。各素子には、駆動回路および駆動回路電源が設けられている。例えば、ワイドバンドギャップ半導体素子54a1には、駆動回路55a1(ブロック内には「駆動回路1」と表記)と、駆動回路電源56a1(ブロック内には「駆動電源回路1」と表記)とが設けられ、ワイドバンドギャップ半導体素子54b1には、駆動回路55b1(ブロック内には「駆動回路2」と表記)と、駆動回路電源56b1(ブロック内には「駆動電源回路2」と表記)とが設けられている。ワイドバンドギャップ半導体素子54a2〜54a4,54b2〜54b4についても同様であり、対応する駆動回路55a2〜55a4および駆動回路電源56a2〜56a4ならびに、対応する駆動回路55b2〜55b4および駆動回路電源56b2〜56b4が設けられている。
図9の構成において、非停電時は全てのワイドバンドギャップ半導体素子を駆動する並列駆動を行う一方で、災害時、異常時などに停電が発生し、自立運転が長時間継続する場合には、出力電力を制限するために、並列駆動は行わず、駆動するワイドバンドギャップ半導体素子の数を制限する。
図9の構成に即して更に詳細に説明すると、非停電時には、ワイドバンドギャップ半導体素子54a1〜54a4,54b1〜54b4の全てを駆動対象とする2並列の駆動を行い、定格出力電力として、例えば6kWを出力する。一方、災害、異常などにより停電が発生した場合は、自立運転に切り換えて負荷に電力を供給するが、その際、自立運転が長時間継続する場合は、必要な最低限の負荷に絞り込んだ上で、並列構成にされたワイドバンドギャップ半導体素子54a1〜54a4,54b1〜54b4のうちの一方である、例えばワイドバンドギャップ半導体素子54a2,54a4,54b2,54b4を駆動する駆動回路55a2(駆動回路3)、駆動回路55b2(駆動回路4)、駆動回路55a4(駆動回路7)、駆動回路55b4(駆動回路8)を停止すると共に、対応する駆動電源回路56a2(駆動電源回路3)、駆動電源回路56b2(駆動電源回路4)、駆動電源回路56a4(駆動電源回路7)、駆動電源回路56b4(駆動電源回路8)の動作を停止して、これらの回路の消費電力をゼロにする。このような制御を行うことにより、負荷への出力電力を、例えば1kW以下に制限することができ、省エネ化を図ることができる。
なお、図9はワイドバンドギャップ半導体素子を2並列で構成したものを例示したが、3並列以上で構成してもよいことは言うまでもない。また、図9では、8個の駆動電源回路を例示したが、各アームの下側に位置する駆動電源回路のうち、例えば駆動電源回路56b1(駆動電源回路2)と駆動電源回路56b3(駆動電源回路6)および、駆動電源回路56b2(駆動電源回路4)と駆動電源回路56b4(駆動電源回路8)のように、自立運転時に動作を継続する電源回路同士および、動作を停止する電源回路同士を共用する構成としてもよい。
実施の形態6.
実施の形態6では、災害、異常等の発生を、有線手段または無線手段で充放電装置50に通知する機能を付加した電力供給システムについて説明する。図10は、実施の形態6に係る電力供給システムを含む電力系統図である。実施の形態6では、図10に示すように、災害、異常を含む不測事態の発生を充放電装置50に通知することができるリモコン140を備えている。リモコン140は、有線または無線による通信機能を備えたホームエネルギーマネージメントシステム(Home Energy Management System:HEMS)用のコントローラであってもよい。
ユーザは、リモコン140を使用して、災害、異常等の発生を充放電装置50に通知することにより、制御ユニット70内で災害、異常発生による停電と、一般的な短時間の停電の場合とを明確に区別することができる。このとき、充放電装置50は、長時間の運転継続を行うため、上述した出力電力の制限に関する制御ならびに、直流直流変換器60および交流直流変換器53での消費電力を低減した運転制御を早期に行うことができるので、自立運転時での電力供給時間をより長く行うことが可能となる。
なお、実施の形態6では、リモコン140を使用して、災害、異常等の発生の充放電装置50への通知を、リモコン140を使用して行う形態について示したが、充放電装置50の本体に設けたボタン等によって行ってもよいし、スマートフォンなどの携帯機器によって行ってもよい。
実施の形態7.
実施の形態7では、災害発生時での電力供給時間を更に延ばすことができる制御手法について説明する。実施の形態4から6に示す充放電装置50において、災害、異常発生時には、充放電装置50における発熱部品を冷却するための冷却ファンの回転数を低下させる制御もしくは冷却ファンを停止させる制御を行う。
上述した実施の形態4,5では、災害等発生時において、出力電力を1kWに制限する実施形態を例示した。出力電力を制限すれば、充放電装置50での発熱量が減少すると共に、ワイドバンドギャップ半導体素子は高温での動作が可能である。このため、実施の形態7では、充放電装置50の冷却ファンの駆動電圧を低くして回転数を低下させたり、あるいは冷却ファンを間欠的に停止させたり、冷却ファンを完全に停止させる制御を行うことにより、冷却ファンの消費電力を削減する。その際、装置内部の温度、放熱フィンの温度により、冷却ファンの回転数を可変制御し、また、冷却ファンを間欠動作させるとなおよい。
実施の形態7に係る電力供給システムによれば、災害等発生時に、充放電装置の冷却ファンの消費電力を削減できるので、バッテリ82から負荷40への電力供給時間をさら更に延ばすことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
5 商用電源、10 住宅、20 電力量計、30 配電盤、31 主幹ブレーカ、32 漏電ブレーカ、33,72,81 コンタクタ、34(34〜34N+1) ブレーカ、40(40〜40) 負荷、50 充放電装置、53 交流直流変換器、54a1〜54a4,54b1〜54b4,67a1〜67a8,67b1〜67b8 ワイドバンドギャップ半導体素子、55a1〜55a4,55b1〜55b4,68a1〜68a8,68b1〜68b8 駆動回路、56a1〜56a4,56b1〜56b4,69a1〜69a8,69b1〜69b8 駆動電源回路、52 コンデンサ(第2のコンデンサ)、59 コンデンサ(第1のコンデンサ)、60 直流直流変換器、61,66 電力変換回路、62a〜62d,67a〜67d 半導体素子、63,67 リアクトル、64 トランス、64a,64b 巻線、70 制御ユニット、74 電圧検出回路(第1の電圧検出回路)、76 停電検出回路、78 マイコン、82 バッテリ、87 電圧検出回路(第2の電圧検出回路)、94 充放電ケーブル、140 リモコン、300 電力変換部、500 電力供給システム、VT1 電圧検出変圧器、CT1 変流器。
制御ユニット70は、コンタクタ72を開放して系統を解列する(ステップS103)。停電検出回路76で検出した停電信号から、制御ユニット70で停電と判断し、商用電源5を解列する。直流直流変換器60の一次側の目標電圧である出力電圧目標値を、放電モード動作で動作していたときの出力電圧目標値よりも低い電圧値に変更し(ステップS104)、交流直流変換器53の出力電圧目標値を設定して(ステップS105)、自立運転モード動作を開始する(ステップS106)。ステップS103からステップS106の処理を例示すると、制御ユニット70は、コンタクタ33を開放して商用電源5を解列すると、直流直流変換器60の一次側の目標電圧である出力電圧目標値を例えばDC320[V]に変更し、交流直流変換器53の出力電圧目標値を例えばAC200[V]に設定する。制御ユニット70は、直流直流変換器60の出力電圧がDC320[V]になるように直流直流変換器60を制御すると共に、交流直流変換器53の出力電圧がAC200[V]になるように交流直流変換器53を制御し、負荷40に交流電力を供給する。

Claims (7)

  1. バッテリと商用電源との間で双方向の電力授受を行う充放電装置を備えた電力供給システムであって、
    前記充放電装置は、
    前記商用電源が接続される側から印加される交流電圧と前記バッテリが接続される側から印加される第1の直流電圧とを相互に変換する交流直流変換器と、
    前記第1の直流電圧と前記バッテリが接続される側から印加される第2の直流電圧とを相互に変換する直流直流変換器と、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出回路と、
    を備え、
    前記停電検出回路によって停電が検出された場合には、運転モードを自立運転モードに切り換え、前記直流直流変換器が出力する第1の直流電圧を、前記商用電源と系統連系していた場合の出力電圧を超えない目標電圧値とする電力供給システム。
  2. 前記充放電装置は、前記バッテリの出力電圧または前記バッテリが前記直流直流変換器に接続されるときの前記第2の直流電圧をバッテリ電圧として検出する電圧検出回路を備え、
    前記自立運転モードにおいて、前記直流直流変換器は、
    前記バッテリ電圧が一定電圧値である第1の目標電圧値に達するまでは、前記第1の直流電圧が前記第1の目標電圧値となるように動作し、
    前記バッテリ電圧が前記第1の目標電圧値を上回る場合には、前記第1の直流電圧が、前記第1の目標電圧値以上、且つ、前記商用電源と連系していた場合の最大出力電圧未満の条件を満たす第2の目標電圧値となるように動作し、
    前記バッテリ電圧が前記最大出力電圧を超える場合には、前記最大出力電圧未満の一定電圧値である第3の目標電圧値となるように動作する
    請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記第1の目標電圧値は上限側に裕度を有して設定され、前記第3の目標電圧値は下限側に裕度を有して設定されている
    請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記直流直流変換器の半導体素子をワイドバンドギャップ半導体素子で構成し、当該ワイドバンドギャップ半導体素子を各アームごと並列に接続し、
    非停電時には、前記ワイドバンドギャップ半導体素子を並列駆動し、
    停電時には、自立運転の継続時間または継続予想時間に応じて、並列駆動する前記ワイドバンドギャップ半導体素子の数を制限する
    請求項1から3の何れか1項に記載の電力供給システム。
  5. 前記交流直流変換器の半導体素子をワイドバンドギャップ半導体素子で構成し、当該ワイドバンドギャップ半導体素子を各アームごと並列に接続し、
    非停電時には、前記ワイドバンドギャップ半導体素子を並列駆動し、
    停電時には、自立運転の継続時間または継続予想時間に応じて、並列駆動する前記ワイドバンドギャップ半導体素子の数を制限する
    請求項1から4の何れか1項に記載の電力供給システム。
  6. 前記電力供給システムは、災害の発生をシステムが把握できるように外部または手動設定によって前記充放電装置に通知可能に構成される請求項4または5に記載の電力供給システム。
  7. 前記充放電装置は冷却ファンを有し、災害の発生時には、前記冷却ファンの動作を停止もしくは制限する請求項4から6の何れか1項に記載の電力供給システム。
JP2015099256A 2015-05-14 2015-05-14 電力供給システム Active JP6165191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099256A JP6165191B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 電力供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099256A JP6165191B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 電力供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016220292A true JP2016220292A (ja) 2016-12-22
JP6165191B2 JP6165191B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=57581869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099256A Active JP6165191B2 (ja) 2015-05-14 2015-05-14 電力供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6165191B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018220831A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 日産自動車株式会社 アダプタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078241A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP2002218672A (ja) * 2001-01-15 2002-08-02 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP2004343826A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2010166654A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 無停電電源装置
JP2011050228A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Fuji Electric Systems Co Ltd 無停電電源システム
WO2011135658A1 (ja) * 2010-04-26 2011-11-03 三菱電機株式会社 系統連系形インバータ
JP2013134550A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Hitachi Ltd It機器と蓄電池の連係制御システムおよび連係制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078241A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP2002218672A (ja) * 2001-01-15 2002-08-02 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP2004343826A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2010166654A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 無停電電源装置
JP2011050228A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Fuji Electric Systems Co Ltd 無停電電源システム
WO2011135658A1 (ja) * 2010-04-26 2011-11-03 三菱電機株式会社 系統連系形インバータ
JPWO2011135658A1 (ja) * 2010-04-26 2013-07-18 三菱電機株式会社 系統連系形インバータ
JP2013134550A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Hitachi Ltd It機器と蓄電池の連係制御システムおよび連係制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018220831A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 日産自動車株式会社 アダプタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6165191B2 (ja) 2017-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101116430B1 (ko) 에너지 저장 시스템
KR101116483B1 (ko) 에너지 저장 시스템
KR101094002B1 (ko) 전원 변환 장치
EP2720358B1 (en) Temperature controlling system and method of battery
EP2760100A2 (en) Temperature Controlling System and Method of Battery
JP2013247841A (ja) 電源切替装置、住宅及び電源切替方法
JP5756903B2 (ja) 配電システム
KR101688485B1 (ko) 에너지 저장 장치
JP7165953B2 (ja) 電力変換システム
JP2012175864A (ja) 蓄電システム
KR20110136167A (ko) 에너지 저장 시스템의 인버터
JP2020127357A (ja) 充放電装置及び電源切替システム
JP2017184607A (ja) 配電システム及び電力合成回路
JP2018061432A (ja) 充放電装置
JP2014110665A (ja) 双方向コンバータ
JP6165191B2 (ja) 電力供給システム
US10886744B2 (en) Power conversion system, power supply system and power conversion device
JP6076381B2 (ja) 電力供給システム
WO2019073652A1 (ja) 蓄電モジュールおよび電源システム
KR20180099279A (ko) 에너지 저장 장치를 포함하는 에너지 저장 시스템
JP2014042418A (ja) 非常時電力供給方法
KR20180099277A (ko) 에너지 저장 장치를 포함하는 무정전 전원 공급 시스템
JP6272971B2 (ja) 電源切替装置及び住宅
JP6402603B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換システム
CN220544704U (zh) 一种rtg电池转场装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6165191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250