JP2002218672A - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

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JP2002218672A
JP2002218672A JP2001007001A JP2001007001A JP2002218672A JP 2002218672 A JP2002218672 A JP 2002218672A JP 2001007001 A JP2001007001 A JP 2001007001A JP 2001007001 A JP2001007001 A JP 2001007001A JP 2002218672 A JP2002218672 A JP 2002218672A
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voltage
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inverter
input
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Masanobu Fujikura
政信 藤倉
Toru Sasaki
徹 佐々木
Shunichi Yamamoto
俊一 山本
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷への供給電力の電圧値の変動を抑制す
る。 【解決手段】 交流電力の入力端子とメインインバータ
10とを交流スイッチACSWを介して接続すると共
に、メインインバータ10の直流出力側に、ハーフブリ
ッジ形のΔインバータ42を並列に接続し、メインイン
バータ10と並列に接続したコンデンサ接続部25のコ
ンデンどうしの接続点の電位を基準電圧としてこれとΔ
インバータ42の出力電圧との電位差を変圧器44a及
び44bの一次側に互いに逆相となるように印加し、そ
の二次側はU相、V相の電圧線とそれぞれ接続されたU
相、V相の電源ラインlu、lvに介挿する。そして、
Δインバータ42の出力電圧が、この出力電圧と前記基
準電圧との電圧が変圧器44a、44bの一次側に印加
され、その二次側出力が電源ラインlu、lvに作用し
たときに、実入力電圧VREL を規定電圧V* に補正し得
る電圧値となるように、Δインバータ42を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電源からの
入力電力を負荷に供給すると共に、前記交流電源の停電
時には、蓄電手段に蓄えられたエネルギを用いて負荷に
電力供給を行うようにした無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無停電電源装置では、商
用電源から供給される商用電圧が、例えば定格電圧の±
10%以内であれば、商用電源は健全であると判断し
て、供給される商用電圧をそのまま負荷に供給するよう
にしている。また、このとき、商用電源から供給される
商用電圧を、直流電力及び交流電力との間での双方向へ
の電力変換が可能なインバータで直流電力に変換しこれ
を蓄電手段に蓄電している。
【0003】そして、商用電源が停電した場合等、供給
される商用電圧が、定格電圧の±10%以内に収まらな
いときに、商用電源は健全ではないと判断して、商用電
圧の負荷への供給路を遮断するためのスイッチを作動さ
せ、負荷への商用電圧の供給を停止し、商用電圧に替え
て、前記蓄電手段に蓄電されたエネルギを前記インバー
タで交流電力に変換しこれを負荷への供給電圧として出
力するようにしている。
【0004】このようにすることによって、商用電源が
停電した場合、或いは何らかの異常によってその出力電
圧が低下した場合等であっても、負荷に対して継続して
電力供給を行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無停電電源装置にあっては、商用電源からの供給電
圧が定格電圧の±10%以内に収まらないときには、商
用電源は健全ではないと判断するようにしている。した
がって、実際には停電していない状態であっても、商用
電源は健全ではないと判断されて蓄電手段による負荷へ
の給電が行われることになるという問題がある。
【0006】また、蓄電手段の容量によっては、この蓄
電手段のエネルギをインバータで変換したとしても得ら
れる交流電圧が、負荷への定格の出力電圧を満足するこ
とができないため、インバータの出力電圧を昇圧させる
ための変圧器を別に設け、インバータの出力電圧を変圧
器で昇圧してこれを負荷に供給しなければならない。そ
こで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目して
なされたものであり、負荷への供給電力の電圧変動を抑
制すると共に、蓄電手段の容量の変更に対する汎用性を
拡げることの可能な無停電電源装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る無停電電源装置は、入力さ
れる入力交流電力が健全なときには前記入力交流電力を
負荷への供給電力として出力し、前記入力交流電力が健
全でないときには蓄電手段の蓄電エネルギをもとに前記
供給電力を生成してこれを出力するようにした無停電電
源装置において、前記入力交流電力が健全でないときに
当該入力交流電力を前記負荷に供給するための電源ライ
ンを遮断する遮断スイッチと、前記電源ラインの前記遮
断スイッチの下流に接続され且つ直流と交流との間で双
方向の電力変換が可能な電力変換手段と、当該電力変換
手段の直流電力側に接続され前記入力交流電力が健全で
あるときには前記蓄電手段への充電を行い前記入力交流
電力が健全でないときには前記蓄電手段の蓄電エネルギ
を所定の直流電圧に昇圧して前記電力変換手段に供給す
る昇圧回路と、前記入力交流電力の入力電圧と同位相で
あり且つ前記入力電圧と前記負荷に供給されるべき規定
電圧との差を抑制し得る補償交流電圧を生成しこれを前
記遮断スイッチの交流電力入力側に直列に印加する直列
補償手段と、を備え、前記電力変換手段は、前記入力交
流電力が健全なときには当該入力交流電力を直流電力に
変換し、前記入力交流電力が健全でないときには前記昇
圧回路で昇圧された蓄電エネルギを所定の交流電力に変
換しこれを前記電源ラインに出力するようになっている
ことを特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る無停電電源装置は、
請求項1に係る無停電電源装置において、前記入力交流
電力は単相三線式の電力線を介して入力され、前記直列
補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路との間に
接続されたハーフブリッジ形のインバータと当該インバ
ータの出力電圧を変圧する二つの変圧器とから構成さ
れ、当該変圧器の一次側には前記インバータの出力電圧
がそれぞれ印加され、その二次側は前記単相三線式の電
力線のうちの二相の電圧線にそれぞれ直列に接続され且
つその二次側出力は逆相となることを特徴としている。
【0009】また、請求項3に係る無停電電源装置は、
請求項1に係る無停電電源装置において、前記入力交流
電力は三相三線式の電力線を介して入力され、前記直列
補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路との間に
接続された三相のフルブリッジ形のインバータと当該イ
ンバータの出力電圧を変圧する三つの変圧器とから構成
され、当該変圧器の一次側には前記インバータの三相の
出力電圧がそれぞれ印加され、その二次側は前記三相三
線式の電力線のそれぞれに直列に接続され且つ当該電力
線の交流電圧の位相と前記インバータの出力電圧の位相
とが一致するように接続されることを特徴としている。
【0010】また、請求項4に係る無停電電源装置は、
請求項1に係る無停電電源装置において、前記入力交流
電力は三相三線式の電力線を介して入力され、前記直列
補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路との間に
接続された三相のフルブリッジ形のインバータと当該イ
ンバータの出力電圧を変圧する二つの変圧器とから構成
され、当該変圧器の一次側には前記インバータの三相の
出力電圧のうちの一相を基準相としてこれと他の二相と
の間の線間電圧がそれぞれ印加され、その二次側は前記
三相三線式の電力線のうちの二相の電圧線にそれぞれ直
列に接続され且つ当該電力線の交流電圧の位相と前記イ
ンバータから出力される基準相を除く二相の出力電圧の
位相とがそれぞれ一致するように接続されることを特徴
としている。
【0011】さらに、請求項5に係る無停電電源装置
は、請求項1に係る無停電電源装置において、前記入力
交流電力は三相四線式の電力線を介して入力され、前記
直列補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路との
間に接続された三相のフルブリッジ形のインバータと当
該インバータの出力電圧を変圧する三つの変圧器とから
構成され、当該変圧器の一次側には前記インバータの三
相の出力電圧がそれぞれ印加され、その二次側は前記三
相四線式の電力線のうちの中性線を除く三相の電圧線に
それぞれ直列に接続され且つ当該三相の電圧線の交流電
圧の位相と前記インバータから出力される三相の出力電
圧の位相とが一致するように接続されることを特徴とし
ている。
【0012】この請求項1乃至請求項5に係る無停電電
源装置は、入力される入力交流電力が健全なときには、
この入力交流電力が負荷への供給電力として出力される
が、入力電圧が規定電圧の範囲外である場合等入力交流
電力が健全でないときには、入力交流電力を負荷に出力
するための電源ラインが遮断スイッチによって遮断さ
れ、替わりに、蓄電手段の蓄電エネルギが昇圧されてこ
の昇圧されたエネルギから負荷への供給電力が生成され
てこれが電源ラインに出力されて負荷への電力供給が行
われる。
【0013】このとき、入力交流電力は負荷への供給電
力として出力されると共に、直列補償手段によって、入
力交流電力の入力電圧と負荷に供給されるべき規定電圧
との差を抑制し得る補償交流電圧が生成されてこれが、
電源ラインの遮断スイッチの交流電力入力側に直列に印
加される。したがって、入力交流電力の入力電圧が変動
した場合であっても、入力電圧は、補償交流電圧によっ
て規定電圧となるように補正され、その後これが供給電
力として負荷に供給されることになるから、入力電圧の
変動に係わらず、負荷には常に規定電圧が供給されるこ
とになる。
【0014】また、入力交流電力が健全でないときに
は、蓄電手段の蓄電エネルギを昇圧回路によって所定電
圧に昇圧した後に、電力変換手段に供給するようにして
いるから、例えば、蓄電手段の容量が変更されたとして
も、例えば昇圧チョッパ回路等で構成される昇圧回路の
昇圧比の制御を行い、昇圧比を変化させることによって
容易に対処することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、第1の実施の形態における無停電電源
装置を示す概略構成図であって、単相三線式の交流電源
からの交流電力を無停電電源装置に供給するようにした
ものである。
【0016】図1に示すように、無停電電源装置100
は、交流電力の入力端子tI とメインインバータ10と
が、交流スイッチACSWを介して接続され、前記メイ
ンインバータ10は、昇圧チョッパ回路20を介して蓄
電手段30に接続されている。また、メインインバータ
10と昇圧チョッパ回路20との間に、交流電力補償用
の補償回路40が接続されている。
【0017】前記交流スイッチACSWは、SCR等の
半導体制御素子を互いに逆並列に接続して構成された交
流電路の無接点開閉を行うスイッチである。前記メイン
インバータ10は、整流動作及びインバータ動作が可能
な双方向インバータであって、スイッチング素子S11
及びS12が直列に接続され且つこれらスイッチング素
子S11及びS12のそれぞれにダイオードD11及び
D12が逆並列に接続された直列接続部10aと、スイ
ッチング素子S13及びS14が直列に接続され且つこ
れらスイッチング素子S13及びS14のそれぞれにダ
イオードD13及びD14が逆並列に接続された直列接
続部10bとから構成され、これら直列接続部10a及
び10bは並列に接続されて、いわゆる二相のフルブリ
ッジ形インバータを構成している。
【0018】また、前記昇圧チョッパ回路20は、スイ
ッチング素子S21及びS22が直列に接続され且つこ
れらスイッチング素子S21及びS22のそれぞれにダ
イオードD21及びD22が逆並列に接続された直列接
続部20aと、スイッチング素子S21及びS22の接
続点に一端が接続されたリアクトルDCLと、から構成
されている。
【0019】そして、メインインバータ10及び昇圧チ
ョッパ回路20を構成する各スイッチング素子の直列接
続部10a,10b及び20aが並列に接続されると共
に、二つの同一容量値を有する平滑用のコンデンサC1
及びC2が直列に接続されたコンデンサ接続部25が、
メインインバータ10の直列接続部10bと昇圧チョッ
パ回路20の直列接続部20aとの間に、これらと並列
に接続されている。また、前記コンデンサ接続部25の
コンデンサどうしの接続点が、前記昇圧チョッパ回路2
0を構成するスイッチング素子S21及びS22の接続
点に接続されている。
【0020】そして、スイッチング素子21及びS22
の接続点に接続されたリアクトルDCLとスイッチング
素子S21及びS22の直列接続部20aの低電位側と
の間に蓄電手段30が接続されている。一方、図示しな
い商用電源等から単相三線式で供給される交流電力のU
相の電圧線と接続される入力端子tIUは交流スイッチA
CSWを介して前記メインインバータ10を構成するス
イッチング素子S11及びS12の接続点に接続され、
また、交流電力配線のV相の電圧線と接続される入力端
子tIVは交流スイッチACSWを介して前記メインイン
バータ10を構成するスイッチング素子S13及びS1
4の接続点に接続されている。また、交流電力配線の中
性線Nと接続される入力端子tINは交流スイッチACS
Wを介して、前記コンデンサ接続部25のコンデンサど
うしの接続点に接続されている。
【0021】そして、入力端子tIUとメインインバータ
10とを接続するU相の電源ラインluの交流スイッチ
ACSWと直列接続部10aのスイッチング素子どうし
の接続点との間にはリアクトルLuが介挿され、入力端
子tIVとメインインバータ10とを接続するV相の電源
ラインlvの交流スイッチACSWと直列接続部10b
のスイッチング素子どうしの接続点との間にはリアクト
ルLvが介挿されている。さらに、交流スイッチACS
WとリアクトルLuとの間の、U相の電源ラインluと
入力端子tIN及びコンデンサ接続部25とを接続する中
性の電源ラインlnとの間には、コンデンサCuが接続
され、同様に、交流スイッチACSWとリアクトルLv
との間の、V相の電源ラインlvと前記中性の電源ライ
ンlnとの間には、前記コンデンサCuと同一容量値を
有するコンデンサCvが接続されている。そして、リア
クトルLu及びコンデンサCu、リアクトルLv及びコ
ンデンサCvはそれぞれフィルタを構成している。
【0022】さらに、前記入力端子tIU、tIN、tIV
交流スイッチACSWとの間の各電源ラインlu、l
n、lvには、配線遮断用の配線遮断器MCCBの接点
(以下、配線遮断器という。)が介挿され、また、交流
スイッチACSWとコンデンサCu及びCvの接続点と
の間の各電源ラインlu、ln、lvには、これら電源
ラインlu、ln、lvから、メインインバータ10、
昇圧チョッパ回路20及び補償回路40を切り離すため
の電磁接触器の接点(以下、電磁接触器という。)MC
が介挿されている。
【0023】そして、交流スイッチACSW及び電磁接
触器MC間の各電源ラインlu、ln、lvと、出力端
子tOU、tON、tOVとがそれぞれ接続され、これが交流
出力として出力されるようになっている。一方、前記補
償回路40は、Δインバータ42と、直列補償変圧器4
4とから構成され、前記Δインバータ42は、二つのス
イッチング素子S41及びS42が直列に接続され且つ
各スイッチング素子S41及びS42に逆並列にダイオ
ードD41、D42が接続されたいわゆるハーフブリッ
ジ形のインバータで構成され、前記スイッチング素子S
41及びS42の直列接続部42aは、前記メインイン
バータ10とコンデンサ接続部25との間にこれらと並
列に接続されている。
【0024】一方、前記直列補償変圧器44は、二つの
変圧器44a及び44bから構成され、変圧器44aの
二次側はU相の電源ラインluの配線遮断器MCCBと
交流スイッチACSWとの間に直列に介挿され、変圧器
44bの二次側はV相の電源ラインlvの配線遮断器M
CCBと交流スイッチACSWとの間に直列に介挿され
ている。
【0025】そして、変圧器44aの一次側には、その
二次側の二つの端子のうち交流電力の上流側の端子と対
向する端子に、Δインバータ42を構成する直列接続部
42aのスイッチング素子どうしの接続点が接続され、
他端には、前記コンデンサ接続部25のコンデンサどう
しの接続点が接続される。前記変圧器44bの一次側に
は、その二次側の二つの端子のうち交流電力の下流側の
端子と対向する端子に、前記直列接続部42aのスイッ
チング素子どうしの接続点が接続され、他端には、前記
コンデンサ接続部25のコンデンサどうしの接続点が接
続される。つまり、U相及びV相の電源ラインlu及び
lvには、コンデンサ接続部25の中間電位を基準電圧
としてΔインバータ42の出力電圧を変圧した電圧値が
互いに逆相となるように印加される。
【0026】さらに、Δインバータ42の直列接続部4
2aのスイッチング素子どうしの接続点と直列補償変圧
器44とを接続する補償用電圧ラインldにはリアクト
ルL11が介挿され、この補償用電圧ラインldと、前
記コンデンサ接続部25のコンデンサどうしの接続点及
び直列補償変圧器44を接続する補償用電圧ラインl 0
との間の、前記リアクトルL11の直列補償変圧器44
側にはコンデンサC11が接続され、このコンデンサC
11とリアクトルL11とでフィルタを構成している。
【0027】そして、これらスイッチング素子S11〜
S42及び交流スイッチACSW、電磁接触器MCは、
制御回路2によって制御されるようになっている。この
制御回路2は、前記配線遮断器MCCBと前記直列補償
変圧器44の二次側との間に接続された電圧検出器4で
検出される、入力された交流電力の実際の電圧値である
実交流電圧VREL 、すなわち、U相の電圧線及びV相の
電圧線間の電圧に基づいて、各種スイッチを制御する。
【0028】すなわち、起動時に電磁接触器MCを導通
状態に制御すると共に、実交流電圧VREL が、予め設定
した許容範囲であるときには、交流スイッチACSWを
導通状態に制御する。また、前記メインインバータ10
を整流動作させると共に、実交流電圧VREL と無停電電
源装置100から出力すべき交流電力の規定電圧V*
の差に基づいて、Δインバータ42を制御して補償用電
圧を出力させる。つまり、Δインバータ42の出力電圧
とコンデンサ接続部25の中点電位である補償用電圧ラ
インl0 との電位差を、直列補償変圧器44で変圧しこ
れがU相の電源ラインlu及びV相の電源ラインlvに
それぞれ逆相となるように印加されたときの、電源ライ
ンlu及びlv間の交流電圧が規定電圧V* となり得
る、単相の交流電圧が、Δインバータ42から出力され
るように、Δインバータ42の制御を行う。
【0029】また、昇圧チョッパ回路20のスイッチン
グ素子S21を導通状態、スイッチング素子S22を非
導通状態に制御して非昇圧状態にし、蓄電手段30への
充電を行う。一方、前記実出力電圧VREL が許容範囲を
越えたとき、つまり、入力される交流電力の電圧変動が
大きいとき、或いは交流電力の供給元の交流電源が停電
しているとき等には、前記交流スイッチACSWを非導
通状態に制御する。
【0030】また、前記昇圧チョッパ回路20を昇圧動
作させ、蓄電手段30の蓄電電圧を、コンデンサ接続部
25の両端電位と整合をとるように昇圧させると共に、
メインインバータ10をインバータとして動作させ、蓄
電手段30のエネルギを電流源として、単相の交流電力
を生成する。また、Δインバータ42のスイッチング素
子S41及びS42を非導通状態に制御してΔインバー
タ42を停止させる。
【0031】なお、前記直列補償変圧器44の変圧比
は、Δインバータ42で出力可能な補償用電圧から、実
出力電圧VREL を規定電圧V* に補正し得る二次側出力
電圧を生成可能な変圧比に設定される。また、前記実出
力電圧VREL の許容範囲は、前記交流電源の出力電圧の
±10%程度に設定される。前記制御回路2は、また、
前記メインインバータ10、Δインバータ42、昇圧チ
ョッパ回路20の異常を、図示しない監視装置等によっ
て検出したときには、前記電磁接触器MCを非導通状態
に制御する。
【0032】ここで、交流スイッチACSWが遮断スイ
ッチに対応し、メインインバータ10が電力変換手段に
対応し、昇圧チョッパ回路20が昇圧回路に対応し、補
償回路40が直列補償手段に対応している。次に、上記
第1の実施の形態の動作を図2を伴って説明する。今、
図示しない交流電源が正常に動作しており、電圧検出器
4で検出される実入力電圧VREL が許容範囲内にある場
合には、制御回路2は、前記交流スイッチACSW及び
電磁接触器MCを導通状態に制御し、前記メインインバ
ータ10を整流動作させると共に、昇圧チョッパ回路2
0を非昇圧状態に制御し、またΔインバータ42を制御
する。
【0033】これによって、入力された交流電力は図2
(a)に示すように、入力端子tI、配線遮断器MCC
B、直列補償変圧器44の二次側、交流スイッチACS
Wを経て、出力端子tO に供給されて図示しない負荷へ
の給電が行われると共に、交流スイッチACSWから電
磁接触器MCを経てメインインバータ10に供給され、
ここで直流電力に変換され、これによって昇圧チョッパ
回路20を経て蓄電手段30への充電が行われる。
【0034】また、このとき、制御回路2では、Δイン
バータ42の出力電圧が、この出力電圧とコンデンサ接
続部25のコンデンサどうしの接続点との間の電圧が直
列補償変圧器44の二つの変圧器44a及び44bの一
次側に互いに逆相となるように印加されたときの、電源
ラインlu及びlv間の交流電圧が規定電圧V* となる
ようにΔインバータ42を制御する。つまり、実入力電
圧VREL と位相の等しい単相交流電圧であり、且つ、そ
の電圧値とコンデンサ接続部25のコンデンサどうしの
接続点の電位、すなわち、中性の電源ラインlnの電位
との差を直列補償変圧器44で変圧したときの二次側出
力が、実入力電圧VREL と規定電圧V*との差の1/2
の電圧値となるようにΔインバータ42を制御する。
【0035】また、昇圧チョッパ回路20が、コンデン
サ接続部24の上下のコンデンサC1及びC2の電圧値
を一定にさせるいわゆるバランサ制御を行うように、昇
圧チョッパ回路20のスイッチング素子S21を導通状
態、スイッチング素子S22を非導通状態に制御する。
したがって、メインインバータ10の出力側の直流電圧
を二分割した電位とΔインバータ42の出力電位との差
が、変圧器44a及び44bの一次側に印加され、且
つ、このとき変圧器44a及び44bが互いに逆相とな
るように印加される。このとき、変圧器44a及び44
bの二次側出力は、U相及びV相の電源ラインlu及び
lvに直列に接続されているから、中性の電源ラインl
nを基準とするU相及びV相の電源ラインlu及びlv
の電圧が補正されることになる。Δインバータ42は、
変圧器44a及び44bの二次側電圧が、実入力電圧V
RELと規定電圧V* との差の1/2の電圧値となるよう
に制御されるから、変圧器44a及び44bの二次側の
電圧がU相及びV相の電源ラインlu及びlvに逆相に
作用することによって、すなわち入力交流電圧が規定電
圧V* となるように補正されることになる。
【0036】したがって、この電圧補正が行われた交流
電力が交流スイッチACSWを経て出力端子tO から出
力されることになって、負荷には、規定電圧V* の交流
電力が供給されることになる。この状態から、図示しな
い交流電源に停電等の異常が発生してその実交流電圧V
REL が低下し、これが許容範囲を下回ると、制御回路2
では交流電力が健全ではないものと判定し、交流スイッ
チACSWを遮断すると共に、Δインバータ42を停止
させ、つまりスイッチング素子S41及びS42を非導
通状態にする。また、昇圧チョッパ回路20を昇圧動作
させ、蓄電手段30の蓄電電圧を、コンデンサ接続部2
5の両端電圧と整合をとるように昇圧させ、さらに、メ
インインバータ10をインバータ動作させる。
【0037】これによって、図2(b)に示すように、
入力端子tI と出力端子tO との間の電源ラインが遮断
される。また、蓄電手段30の蓄電電圧が昇圧チョッパ
回路20で昇圧され、これをメインインバータ10がイ
ンバータ動作して単相交流電力に変換する。昇圧チョッ
パ回路20では、コンデンサ接続部25の両端電圧と整
合をとるように昇圧させるから、メインインバータ10
で変換された交流電力の交流電圧はほぼ規定電圧V*
なる。そして、メインインバータ10の出力交流電力が
リアクトルLu、Lv及びコンデンサCu、Cvで構成
されるフィルタを介してU相及びV相の電源ラインlu
及びlvに供給され、中性の電源ラインlnは、コンデ
ンサ接続部25のコンデンサどうしの接続点に接続され
ているから、これら電源ラインlu、ln、lvと接続
される出力端子tOU、tON、tOVのうち、tOU及びtOV
間の電圧は、ほぼ規定電圧V* を有する単相交流電圧と
なり、また、tOU及びtON間の電圧、及びtON及びtOV
間の電圧は、コンデンサ接続部25のコンデンサどうし
の接続点の電位を基準電圧とする、ほぼ規定電圧V *
1/2の電圧値の単相交流電圧となり、且つ互いに逆位
相となって、単相三線式の交流電力が得られることにな
る。
【0038】したがって、交流電源から健全な交流電力
が入力されない場合であっても、負荷に対しては継続し
て規定電圧V* の交流電力が供給されることになる。そ
して、この状態から、図示しない交流電源が正常状態に
復帰すると、電圧検出器4で検出される電圧が許容範囲
内に戻るから、制御回路2では、交流スイッチACSW
を導通状態に切り換え、また、メインインバータ10を
整流動作させる。さらに、昇圧チョッパ回路20を非昇
圧状態に切り換え、Δインバータ42を、電圧検出器4
で検出した実入力電圧VREL と規定電圧V* との差に応
じて制御し、入力された交流電力が規定電圧V* を有す
る交流電力となるように補正する。
【0039】これによって、実入力電圧VREL の変動分
が直流補償変圧器44の二次側出力によって補正される
から、出力端子tOU、tON、tOVには、規定電圧V*
有する交流電力が出力される。また、メインインバータ
10の直流出力によって、蓄電手段30への充電が行わ
れ、蓄電手段30によって負荷への電力供給を行うこと
によって減少した蓄電手段30の蓄電電圧が再度増加
し、満充電状態に制御される。
【0040】そして、メインインバータ10、或いは昇
圧チョッパ回路20、Δインバータ42に短絡異常等が
生じ、図示しない監視装置等によってこれらの異常を検
出した場合には、制御回路2では、電磁接触器MCを非
導通状態に切り換え、これらを電力系から切り離す。し
たがって、メインインバータ10側に異常が生じた場合
であっても、負荷への電力供給は継続して行われること
になる。
【0041】このように、入力される交流電力の電圧が
低下した場合であっても、その変動分を補正することが
できるから、負荷への供給電圧を規定電圧V* に維持す
ることができる。このとき、Δインバータ42は、その
制御電圧範囲は定格電圧の10%程度でよいから、Δイ
ンバータ42の容量も装置容量の10%程度でよい。
【0042】また、入力される交流電力の変動分を補正
することができるから、入力される交流電力の電圧の変
動が定格電圧の10%以上であった場合でも、定格電圧
の10%以内に収めることができる。したがって、補償
電圧をより広く設定することができるから、停電と判定
されて停電時の動作へ移行する頻度、つまり、蓄電手段
30による給電に切り替える頻度を低減することがで
き、蓄電手段30の使用頻度を低減させ、信頼性をより
向上させることができる。
【0043】また、昇圧チョッパ回路20によって、蓄
電手段30の蓄電電圧を昇圧するようにしているから、
例えば蓄電手段30をバッテリ電圧セル等で構成した場
合には、バッテリのセル数によっては、規定電圧V*
交流電力を得るために十分な直流電圧を得ることができ
ないため、変圧器等を別に設けてこれによって昇圧させ
る必要があるが、上記第1の実施の形態では、昇圧チョ
ッパ回路20を設けているから、変圧器等を別に設ける
必要はない。また、電圧セル数の変更等に対しても昇圧
チョッパ回路30での昇圧比を変更するだけでよく、す
なわち制御手順を変更するだけでよいから、蓄電手段3
0の容量の変化に対し容易に対処することができ、蓄電
手段30に対する汎用性を拡げることができる。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、図3に示すように、三相
三線式の交流電源からの交流電力を無停電電源装置に供
給するようにしたものである。基本的な構成は第1の実
施の形態と同様であるので、同一部には同一符号を付与
しその詳細な説明は省略する。
【0045】第2の実施の形態における無停電電源装置
100は、図3に示すように、メインインバータ10及
び補償回路40が三相に構成され、また、直列補償変圧
器44は3つの変圧器44a、44b、44cから構成
されている。すなわち、この第2の実施の形態における
メインインバータ10は、三相のフルブリッジ形のイン
バータで構成されている。つまり、上記第1の実施の形
態における直列接続部10a及び10bと、スイッチン
グ素子S15及びS16が直列に接続され且つこれらス
イッチング素子S15及びS16のそれぞれにダイオー
ドD15及びD16が逆並列に接続された直列接続部1
0cとから構成されている。
【0046】そして、図示しない商用電源等の交流電源
と接続された交流電力配線のU相の電圧線は入力端子t
IUに接続され、この入力端子tIUは、配線遮断器MCC
B、交流スイッチACSW、電磁接触器MCを介して直
列接続部10aのスイッチング素子どうしの接続点に接
続される。また、交流電力配線のV相の電圧線は入力端
子tIVに接続され、この入力端子tIVは、配線遮断器M
CCB、交流スイッチACSW、電磁接触器MCを介し
て直列接続部10bのスイッチング素子どうしの接続点
に接続される。さらに、交流電力配線のW相の電圧線は
入力端子tIWに接続され、この入力端子tIWは、配線遮
断器MCCB、交流スイッチACSW、電磁接触器MC
を介して直列接続部10cのスイッチング素子どうしの
接続点に接続されている。
【0047】そして、入力端子tIU、tIV、tIWと、メ
インインバータ10とを接続するU相、V相、W相の各
電源ラインlu、lv、lwの、前記電磁接触器MCと
メインインバータ10との間には、それぞれにリアクト
ルL21が介挿され、また、電磁接触器MCとリアクト
ルL21との間の各電源ラインlu、lv、lw間、つ
まり、電源ラインlu及びlv間、lv及びlw間、l
w及びlu間には、それぞれにコンデンサC21が設け
られ、これらリアクトルL21とコンデンサC21とで
フィルタを構成している。
【0048】そして、メインインバータ10、平滑用の
コンデンサC3と第1の実施の形態と同様に構成された
昇圧チョッパ回路20とが、並列に接続されている。ま
た、Δインバータ42は、三相のフルブリッジ形のイン
バータで構成され、上記第1の実施の形態における直列
接続部42aと、スイッチング素子S43及びS44が
直列に接続され且つこれらスイッチング素子S43及び
S44のそれぞれにダイオードD43及びD44が接続
された直列接続部42bと、スイッチング素子S45及
びS46が直列に接続され且つこれらスイッチング素子
S45及びS46のそれぞれにダイオードD45及びD
46が接続された直列接続部42cとが並列に接続され
て構成される。
【0049】また、前記直列補償変圧器44は、3つの
変圧器44a、44b、44cから構成され、直列補償
変圧器44の変圧器44aの二次側は、U相の電源ライ
ンluの配線遮断器MCCBと交流スイッチACSWと
の間に直列に介挿され、変圧器44bの二次側はV相の
電源ラインlvの配線遮断器MCCBと交流スイッチA
CSWとの間に直列に介挿され、変圧器44cの二次側
はW相の電源ラインlwの配線遮断器MCCBと交流ス
イッチACSWとの間に直列に介挿されている。
【0050】そして、変圧器44aの一次側には、その
二次側の二つの端子のうち交流電力の上流側の端子と対
向する端子に、Δインバータ42の直列接続部42aの
スイッチング素子どうしの接続点が接続され、変圧器4
4bの一次側には、その二次側の二つの端子のうち交流
電力の上流側の端子と対向する端子に、前記直列接続部
42bのスイッチング素子どうしの接続点が接続され、
変圧器44cの一次側には、その二次側の二つの端子の
うち交流電力の上流側の端子と対向する端子に、前記直
列接続部42cのスイッチング素子どうしの接続点が接
続される。そして、各変圧器44a〜44cの一次側の
他方の端子どうしが接続されている。
【0051】つまり、U相〜W相の電源ラインlu〜l
wには、Δインバータ42が出力する交流電力の各相電
圧が印加されるようになっている。さらに、Δインバー
タ42の各直列接続部42a〜42cのスイッチング素
子どうしの接続点と直列補償変圧器44とを接続する補
償用電圧ラインldu、ldv、ldwには、それぞれリアク
トルL22が介挿され、このリアクトルL22と直列補
償変圧器44との間の各補償用電圧ラインldu、ldv、
ldw間、つまり、補償用電圧ラインldu及びldv間、補
償用電圧ラインldv及びldw間、補償用電圧ラインldw
及びldu間にコンデンサC22がそれぞれ接続され、こ
のコンデンサC22とリアクトルL22とでフィルタを
構成している。
【0052】そして、これらスイッチング素子S11〜
S46及び交流スイッチACSW、電磁接触器MCは、
制御回路2によって制御されるようになっている。この
第2の実施の形態における電圧検出器4では入力される
交流電力の実交流電圧VREL を検出し、制御回路2で
は、メインインバータ10を、インバータ動作時には直
流電力を三相の交流電力に変換するように制御する。ま
た、Δインバータ42を三相の交流電力を出力するよう
に制御し、且つその交流電力が入力された交流電力と同
位相となるように、且つ、Δインバータ42が出力する
交流電力を直列補償変圧器44で変圧したときの二次側
出力が、実交流電圧VREL と規定電圧V* との差を抑制
し得る電圧となるように、Δインバータ42を制御す
る。
【0053】したがって、実入力電圧VREL が許容範囲
にあるときには、交流スイッチACSWは導通状態に制
御され、メインインバータ10は整流動作を行って蓄電
手段30への充電が行われると共に、Δインバータ42
がメインインバータ10の直流電圧出力側の直流電力を
三相の交流電力に変換し、このとき、実入力電圧VRE L
と規定電圧V* との差を抑制し得る電圧が直列補償変圧
器44の各変圧器の二次側から出力されるように、Δイ
ンバータ42が制御される。
【0054】このΔインバータ42が出力する各相電圧
はそれぞれ変圧器44a〜44cの一次側に印加され、
このとき、変圧器44a〜44cの二次側出力は、U相
〜W相に直列に接続されているから、各相の電源ライン
lu〜lwの相電圧が補正されることになる。そして、
変圧器44a〜44cの出力電圧が、前記実入力電圧V
REL と規定電圧V* との差を抑制するようにΔインバー
タ42の出力制御が行われるから、変圧器44a〜44
cの二次側の電圧がU相〜W相に作用することによっ
て、すなわち、実交流電圧VREL が規定電圧V* となる
ように補正されることになる。
【0055】したがって、供給された交流電力は入力端
子tI を経て、直列補償変圧器44でその電圧が規定電
圧V* となるように補正され、これが交流スイッチAC
SWを経て出力端子tO から出力されることになって、
負荷には、規定電圧V* の交流電力が供給されることに
なる。そして、実入力電圧VREL が許容範囲を越える
と、制御回路2では、交流入力が健全ではないものと判
定し、交流スイッチACSWを遮断すると共に、Δイン
バータ42を停止させ、昇圧チョッパ回路20を昇圧動
作させ、蓄電手段30の蓄電電圧を、コンデンサ接続部
25の両端電圧と整合をとるように、昇圧させさらに、
メインインバータ10をインバータ動作させる。
【0056】これによって、蓄電手段30の蓄電電圧が
昇圧され、これがメインインバータ10で三相の交流電
力に変換され、このほぼ規定電圧V* となる交流電力が
出力端子tO を介して負荷に供給されることになる。し
たがって、この場合も、上記第1の実施の形態と同等の
作用効果を得ることができる。
【0057】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。この第3の実施の形態は、上記第2の実施の形態と
同様に、三相三線式の交流電源からの交流電力を無停電
電源装置に供給するようにしたものである。前記第1の
実施の形態では、相間電圧を補正するようにしたのに対
し、この第3の実施の形態では、線間電圧を補正するよ
うにしている。
【0058】直列補償変圧器44の構成が異なること以
外は同一であるので、同一部には同一符号を付与しその
詳細な説明は省略する。すなわち、第3の実施の形態に
おける直列補償変圧器44は、図4に示すように、二つ
の変圧器44a及び44bで構成されている。そして、
直列補償変圧器44の変圧器44aの二次側は、U相の
電源ラインluの配線遮断器MCCBと交流スイッチA
CSWとの間に直列に介挿され、変圧器44bの二次側
はW相の電源ラインlwの配線遮断器MCCBと交流ス
イッチACSWとの間に直列に介挿されている。
【0059】前記変圧器44aの一次側には、その二次
側の二つの端子のうち交流電力の上流側の端子と対向す
る端子に、Δインバータ42の直列接続部42aのスイ
ッチング素子どうしの接続点が接続され、他端には、Δ
インバータ42の直列接続部42bのスイッチング素子
どうしの接続点が接続される。逆に、変圧器44bの一
次側には、その二次側の二つの端子のうち交流電力の上
流側の端子と対向する端子に、前記直列接続部42cの
スイッチング素子どうしの接続点が接続され、他端に
は、直列接続部42bのスイッチング素子どうしの接続
点が接続される。つまり、U相及びW相の電源ラインl
u及びlwには、Δインバータ42の直列接続部42b
の出力電圧と、Δインバータ42の直列接続部42a及
び42cの出力電圧との差が互いに逆相となるように印
加される。
【0060】さらに、Δインバータ42の各直列接続部
42a〜42cのスイッチング素子どうしの接続点と直
列補償変圧器44とを接続する補償用電圧ラインldu、
ldv、ldwには、それぞれリアクトルL22が介挿さ
れ、このリアクトルL22と直列補償変圧器44との間
の各補償用電圧ラインldu、ldv、ldw間、つまり、補
償用電圧ラインldu及びldv間、補償用電圧ラインldv
及びldw間、補償用電圧ラインldw及びldu間にコンデ
ンサC22がそれぞれ接続され、このコンデンサC22
とリアクトルL22とでフィルタを構成している。
【0061】そして、制御回路2は、電圧検出器4で検
出された実交流電圧VREL に基づいて各種スイッチを制
御し、メインインバータ10を、そのインバータ動作時
には、直流電力を三相の交流電力に変換するように制御
する。また、Δインバータ42を、実交流電圧VREL
規定電圧V* とに基づいて、Δインバータ42の出力が
直列補償変圧器44に作用したときの、直列補償変圧器
44の下流における交流電圧が規定電圧V* となるよう
に制御する。
【0062】したがって、実入力電圧VREL が許容範囲
にあるときには、交流スイッチACSWは導通状態に制
御され、メインインバータ10は整流動作を行って蓄電
手段30への充電が行われると共に、Δインバータ42
がメインインバータ10の直流電圧出力側の直流電力を
三相の交流電力に変換し、このとき、直列補償変圧器4
4の二次側出力が電源ラインlu及びlwに作用するこ
とによって入力された交流電力の実入力電圧VREL を規
定電圧V* に補正し得る交流電力を出力するよう制御す
る。
【0063】したがって、Δインバータ42の直列接続
部42bのスイッチング素子どうしの接続点の電位を基
準として、これと直列接続部42a及び42cのスイッ
チング素子どうしの接続点の電位との差が、それぞれ変
圧器44a及び44bの一次側に印加され、つまり、Δ
インバータ42の直列接続部42bの出力電圧を基準と
する直列接続部42a及び42cの出力電圧の線間電圧
が、直列補償変圧器44の二つの変圧器の一次側にそれ
ぞれ逆位相となるように、且つ入力される交流電力の位
相と同相となるように印加される。このとき、変圧器4
4a及び44bの二次側出力は、U相及びW相の電源ラ
インlu及びlwに直列に接続されているから、U相及
びV相の電源ラインlu及びlwの線間電圧と、V相及
びW相の電源ラインlv及びlwの線間電圧とが補正さ
れることになり、また、変圧器44a及び44bの出力
電圧が、前記実入力電圧VREL と規定電圧V* との差と
なるように、Δインバータ42の出力制御が行われるか
ら、変圧器44a及び44bの二次側の電圧がU相及び
W相の電源ラインlu及びlwに作用することによっ
て、すなわち、規定電圧V* となるように補正されるこ
とになる。
【0064】したがって、入力された交流電力は入力端
子tI を経て、直列補償変圧器44で規定電圧V* とな
るように補正され、これが交流スイッチACSWを経て
出力端子tO から出力されることになって、負荷には、
規定電圧V* が供給されることになる。そして、実入力
電圧VREL が許容範囲を越えると、制御回路2では、交
流入力が健全ではないものと判定し、交流スイッチAC
SWを遮断すると共に、Δインバータ42を停止させ、
昇圧チョッパ回路20を昇圧動作させ、蓄電手段30の
蓄電電圧を、コンデンサ接続部25の両端電圧と整合を
とるように、つまり、この直流電圧を交流電圧に変換し
たときに規定電圧V* となる直流電圧に昇圧させ、さら
に、メインインバータ10をインバータ動作させる。
【0065】これによって、蓄電手段30の蓄電電圧が
昇圧され、これがメインインバータ10で三相の交流電
圧に変換されて、これが規定電圧V* となって出力端子
OU、tON、tOVに供給されて負荷に供給される。した
がって、この場合も、上記第1の実施の形態と同等の作
用効果を得ることができる。
【0066】なお、第3の実施の形態では、線間電圧を
補正するようにしているので、直列補償変圧器44とし
て、二つの変圧器44a及び44bを設ければよい。し
たがって、第2の実施の形態のように、相電圧を補正す
るようにした場合に比較して、変圧器の個数を削減する
ことができる。また、U相及びV相の線間電圧及びW相
及びV相の線間電圧を補正するようにしているから、入
力される交流電力の各相の電圧がアンバランスであって
も、的確に電圧補償をすることができる。
【0067】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。この第4の実施の形態は、図4に示すように、三相
四線式の交流電源からの交流電力を無停電電源装置に供
給するようにしたものである。基本的な構成は第1の実
施の形態と同様であるので、同一部には同一符号を付与
しその詳細な説明は省略する。
【0068】第4の実施の形態における無停電電源装置
100は、図5に示すように、メインインバータ10及
び補償回路40が三相に構成され、また、直列補償変圧
器44は3つの変圧器44a、44b、44cから構成
されている。すなわち、この第4の実施の形態における
メインインバータ10は、三相のフルブリッジ形のイン
バータで構成され、上記第1の実施の形態における直列
接続部10a及び10bと、スイッチング素子S15及
びS16が直列に接続された直列接続部10cとから構
成され、これらスイッチング素子S15及びS16のそ
れぞれには逆並列にダイオードD15及びD16が接続
されている。
【0069】そして、交流電力のU相の電圧線は、配線
遮断器MCCB、交流スイッチACSW、電磁接触器M
Cを介して直列接続部10aのスイッチング素子どうし
の接続点に接続され、交流電力のV相の電圧線は、配線
遮断器MCCB、交流スイッチACSW、電磁接触器M
Cを介して直列接続部10bのスイッチング素子どうし
の接続点に接続され、交流電力のW相の電圧線は、配線
遮断器MCCB、交流スイッチACSW、電磁接触器M
Cを介して直列接続部10cのスイッチング素子どうし
の接続点に接続され、交流電力の中性線Nは、同一容量
値を有する二つのコンデンサC1及びC2が直列に接続
されたコンデンサ接続部25のコンデンサどうしの接続
点に接続されている。
【0070】さらに、電磁接触器MCとメインインバー
タ10の間のU相、V相、W相の各電源ラインlu、l
v、lwにはそれぞれリアクトルL21が介挿され、ま
た、各相の電源ラインlu、lv、lw間には、それぞ
れコンデンサC21が設けられ、リアクトルL21とコ
ンデンサC21とでフィルタを構成している。また、Δ
インバータ42は、三相のフルブリッジ形のインバータ
で構成され、上記第1の実施の形態における直列接続部
42aと、スイッチング素子43及びS44が直列に接
続された直列接続部42bと、スイッチング素子45及
びS46が直列に接続された直列接続部42cとが並列
に接続されて構成され、各スイッチング素子43〜S4
6には、ダイオードD43〜D46が逆並列にそれぞれ
接続されている。
【0071】また、前記直列補償変圧器44は、3つの
変圧器44a〜44cから構成され、直列補償変圧器4
4の変圧器44aの二次側は、U相の電源ラインluの
配線遮断器MCCBと交流スイッチACSWとの間に直
列に介挿され、変圧器44bの二次側はV相の電源ライ
ンlvの配線遮断器MCCBと交流スイッチACSWと
の間に直列に介挿され、変圧器44cの二次側はW相の
電源ラインlwの配線遮断器MCCBと交流スイッチA
CSWとの間に直列に介挿されている。そして、変圧器
44aの一次側には、その二次側の二つの端子のうち交
流電力の上流側の端子と対向する端子に、Δインバータ
42の直列接続部42aのスイッチング素子どうしの接
続点が接続され、変圧器44bの一次側には、その二次
側の二つの端子のうち交流電力の上流側の端子と対向す
る端子に、前記直列接続部42bのスイッチング素子ど
うしの接続点が接続され、変圧器44cの一次側には、
その二次側の二つの端子のうち交流電力の上流側の端子
と対向する端子に、前記直列接続部42cのスイッチン
グ素子どうしの接続点が接続され、各一次側の他方の端
子は、前記コンデンサ接続部25のコンデンサどうしの
接続点に接続されている。
【0072】つまり、各変圧器44a〜44cの一次側
には、コンデンサ接続部25のコンデンサどうしの接続
点の電位を基準電圧として、これと、Δインバータ42
が出力する交流電圧の各相電圧との電位差が印加され、
これを所定の変圧比で変圧した電圧値が、各電源ライン
lu、lv、lwに印加されるようになっている。さら
に、Δインバータ42の各直列接続部42a〜42cの
スイッチング素子どうしの接続点と直列補償変圧器44
とを接続する補償用電圧ラインldu、ldv、ldwには、
それぞれリアクトルL22が介挿され、このリアクトル
L22と直列補償変圧器44との間の各補償用電圧ライ
ンldu、ldv、ldw間、つまり、補償用電圧ラインldu
及びldv間、補償用電圧ラインldv及びldw間、補償用
電圧ラインldw及びldu間にコンデンサC22がそれぞ
れ接続され、このコンデンサC22とリアクトルL22
とでフィルタを構成している。
【0073】そして、制御回路2では、これらスイッチ
ング素子S11〜S46及び交流スイッチACSW、電
磁接触器MCを上記第1の実施の形態と同様に制御する
が、この第4の実施の形態では、メインインバータ10
を、そのインバータ動作時には、直流電圧を三相の交流
電圧に変換するように制御する。また、Δインバータ4
2を制御し、すなわち、メインインバータ10の直流出
力側の直流電力を、入力される交流電力と同位相の三相
の交流電力に変換し、且つその交流電圧を直列補償変圧
器44の一次側に印加したときの二次側出力が、実交流
電圧VREL と規定電圧V* との差を抑制し得る電圧とな
るように、制御する。
【0074】したがって、実入力電圧VREL が許容範囲
にあるときには、交流スイッチACSWは導通状態に制
御され、メインインバータ10は整流動作を行って蓄電
手段30への充電が行われると共に、Δインバータ42
がメインインバータ10の直流電圧出力側の直流電圧を
三相の交流電圧に変換し、このとき、実入力電圧VRE L
と規定電圧V* との差が直列補償変圧器44の各変圧器
の二次側から出力されるように、且つその位相が、入力
される交流電力の位相と一致するように、Δインバータ
42を制御する。
【0075】したがって、Δインバータ42が出力する
各相電圧とコンデンサ接続部25のコンデンサどうしの
接続点の電位である基準電位との電位差がそれぞれ変圧
器44a〜44cの一次側に印加され、このとき、変圧
器44a〜44cの二次側出力は、U相〜W相に直列に
接続されているから、入力される交流電圧の各相電圧が
補正されることになる。そして、変圧器44a〜44c
の出力電圧が、前記実入力電圧VREL と規定電圧V*
の差となるように、Δインバータ42の出力制御が行わ
れるから、変圧器44a〜44cの二次側の電圧がU相
〜W相に作用することによって、すなわち、入力された
交流電圧が規定電圧V* となるように補正されることに
なる。
【0076】したがって、入力された交流電力は入力端
子tI を経て、直列補償変圧器44で規定電圧V* とな
るように補正され、これが交流スイッチACSWを経て
出力端子tO から出力されることになって、負荷には、
規定電圧V* が供給されることになる。そして、実入力
電圧VREL が許容範囲を越えると、制御回路2では、交
流入力が健全ではないものと判定し、交流スイッチAC
SWを遮断すると共に、Δインバータ42を停止させ、
昇圧チョッパ回路20を昇圧動作させ、蓄電手段30の
蓄電電圧を、コンデンサ接続部25の両端電圧と整合を
とるように、つまり、この直流電圧を交流電圧に変換し
たときに規定電圧V* となる直流電圧に昇圧させ、さら
に、メインインバータ10をインバータ動作させる。
【0077】これによって、蓄電手段30の蓄電電圧が
昇圧され、これがメインインバータ10で三相の交流電
圧に変換されて、これが規定電圧V* となって出力端子
OU、tON、tOVに供給されて負荷に供給される。した
がって、この場合も、上記第1の実施の形態と同等の作
用効果を得ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
乃至請求項5に係る無停電電源装置によれば、直列補償
手段によって、入力交流電力の入力電圧と、負荷に供給
されるべき規定電圧との差を抑制し得る補償交流電圧を
生成し、これを入力交流電力に直列に印加した後負荷へ
の供給電力として出力するようにしたから、入力交流電
力の変圧変動に係わらず負荷への供給電圧を一定に維持
することができる。また、蓄電手段の蓄電エネルギを昇
圧回路を用いて昇圧するようにしているから、蓄電手段
の容量を変更した場合等であっても昇圧回路における昇
圧比を変化させるだけで容易に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における無停電電源装置の概
略構成図である。
【図2】第1の実施の形態の動作説明に供する説明図で
ある。
【図3】第2の実施の形態における無停電電源装置の概
略構成図である。
【図4】第3の実施の形態における無停電電源装置の概
略構成図である。
【図5】第4の実施の形態における無停電電源装置の概
略構成図である。
【符号の説明】
2 制御回路 4 電圧検出器 10 メインインバータ 20 昇圧チョッパ回路 30 蓄電手段 40 補償回路 42 Δインバータ 44 直列補償変圧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 俊一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CC02 DA06 DA15 GB06 5G015 FA13 GA04 HA03 HA15 JA01 JA07 JA21 JA34 JA60 5H007 BB05 CA01 CB04 CB12 CC12 CC14 CC23 CC32 DA06 DC02 DC05 FA02 FA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される入力交流電力が健全なときに
    は前記入力交流電力を負荷への供給電力として出力し、
    前記入力交流電力が健全でないときには蓄電手段の蓄電
    エネルギをもとに前記供給電力を生成してこれを出力す
    るようにした無停電電源装置において、 前記入力交流電力が健全でないときに当該入力交流電力
    を前記負荷に供給するための電源ラインを遮断する遮断
    スイッチと、 前記電源ラインの前記遮断スイッチの下流に接続され且
    つ直流と交流との間で双方向の電力変換が可能な電力変
    換手段と、 当該電力変換手段の直流電力側に接続され前記入力交流
    電力が健全であるときには前記蓄電手段への充電を行い
    前記入力交流電力が健全でないときには前記蓄電手段の
    蓄電エネルギを所定の直流電圧に昇圧して前記電力変換
    手段に供給する昇圧回路と、 前記入力交流電力の入力電圧と同位相であり且つ前記入
    力電圧と前記負荷に供給されるべき規定電圧との差を抑
    制し得る補償交流電圧を生成しこれを前記遮断スイッチ
    の交流電力入力側に直列に印加する直列補償手段と、を
    備え、 前記電力変換手段は、前記入力交流電力が健全なときに
    は当該入力交流電力を直流電力に変換し、前記入力交流
    電力が健全でないときには前記昇圧回路で昇圧された蓄
    電エネルギを所定の交流電力に変換しこれを前記電源ラ
    インに出力するようになっていることを特徴とする無停
    電電源装置。
  2. 【請求項2】 前記入力交流電力は単相三線式の電力線
    を介して入力され、 前記直列補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路
    との間に接続されたハーフブリッジ形のインバータと当
    該インバータの出力電圧を変圧する二つの変圧器とから
    構成され、 当該変圧器の一次側には前記インバータの出力電圧がそ
    れぞれ印加され、 その二次側は前記単相三線式の電力線のうちの二相の電
    圧線にそれぞれ直列に接続され且つその二次側出力は逆
    相となることを特徴とする請求項1記載の無停電電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記入力交流電力は三相三線式の電力線
    を介して入力され、 前記直列補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路
    との間に接続された三相のフルブリッジ形のインバータ
    と当該インバータの出力電圧を変圧する三つの変圧器と
    から構成され、 当該変圧器の一次側には前記インバータの三相の出力電
    圧がそれぞれ印加され、 その二次側は前記三相三線式の電力線のそれぞれに直列
    に接続され且つ当該電力線の交流電圧の位相と前記イン
    バータの出力電圧の位相とが一致するように接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  4. 【請求項4】 前記入力交流電力は三相三線式の電力線
    を介して入力され、 前記直列補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路
    との間に接続された三相のフルブリッジ形のインバータ
    と当該インバータの出力電圧を変圧する二つの変圧器と
    から構成され、 当該変圧器の一次側には前記インバータの三相の出力電
    圧のうちの一相を基準相としてこれと他の二相との間の
    線間電圧がそれぞれ印加され、 その二次側は前記三相三線式の電力線のうちの二相の電
    圧線にそれぞれ直列に接続され且つ当該電力線の交流電
    圧の位相と前記インバータから出力される基準相を除く
    二相の出力電圧の位相とがそれぞれ一致するように接続
    されることを特徴とする請求項1記載の無停電電源装
    置。
  5. 【請求項5】 前記入力交流電力は三相四線式の電力線
    を介して入力され、 前記直列補償手段は、前記電力変換手段と前記昇圧回路
    との間に接続された三相のフルブリッジ形のインバータ
    と当該インバータの出力電圧を変圧する三つの変圧器と
    から構成され、 当該変圧器の一次側には前記インバータの三相の出力電
    圧がそれぞれ印加され、 その二次側は前記三相四線式の電力線のうちの中性線を
    除く三相の電圧線にそれぞれ直列に接続され且つ当該三
    相の電圧線の交流電圧の位相と前記インバータから出力
    される三相の出力電圧の位相とが一致するように接続さ
    れることを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220292A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 三菱電機株式会社 電力供給システム
EP2733809A3 (en) * 2012-11-15 2017-09-06 General Electric Company Power quality control

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