JP2016219654A - 半導体発光装置 - Google Patents

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修央 嘉藤
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Abstract

【課題】導光板に導入される光の利用効率の高い半導体発光装置を提供することにある。【解決手段】逆円錐台形状の傾斜反射面31cを有する凹部31の底面31eに半導体発光素子3が実装されてなる樹脂ケース30を備えた半導体発光装置1において、半導体発光素子3の光出射面3aの一辺の長さを(a)、半導体発光素子3の高さを(h)、半導体発光素子3の実装機の実装精度を(±b)としたときの、凹部31の底面31eの中心位置から傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離(d)、凹部31の底面31eから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの高さ方向の距離(x)、及び凹部31の底面31eに平行な平行面31fに対する傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)の夫々について適正化を図った。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体発光装置に関するものであり、詳しくは、発光源となる半導体発光素子の周囲を囲むように反射部材を配置してなる半導体発光装置に関する。
従来、この種の半導体発光装置としては、特許文献1に「半導体発光装置」の名称で開示されたものがある。
開示された半導体発光装置80は図14にあるように、基板81の互いに対向する両端部側に、表面上から端面上を下方に延びて裏面上に回り込む一対の導電パターン82及び83が形成されている。
そのうち一方の側の導体パターン82は、基板81の表面上に位置する部分をダイボンディングパッド部82aとし基板81の裏面上に位置する部分を実装用電極部82bとすると共に、ダイボンディングパッド部82aに半導体発光素子(LEDチップ)84が接合されてLEDチップ84の下部電極と導電パターン82とが電気的に接続されており、他方の側の導体パターン83は、基板81の表面上に位置する部分をワイヤボンディングパッド部83aとし基板81の裏面上に位置する部分を実装用電極部83bとすると共に、ワイヤボンディングパッド部83aに、一端部がLEDチップ84の上部電極に接合されたボンディングワイヤ85の他端部が接合されてLEDチップ84の上部電極と導電パターン83とがボンディングワイヤ85を介して電気的に接続されている。
そして、LEDチップ84及びボンディングワイヤ85の周囲を囲むように逆円錐台形状の凹部86を有する枠状部材87が基板81上に形成されて凹部86内に透明樹脂88を充填することによりLEDチップ84及びボンディングワイヤ85が樹脂封止されている。
特許第4942331号
ところで、上記構成からなる半導体発光装置80は、枠状部材87が光反射樹脂で形成された場合、枠状部材87の凹部86からの出射光は、LEDチップ84の光出射面84aから出射された直接光と、LEDチップ84の光出射面84aから出射して枠状部材87の、凹部86に位置する傾斜内側面87aで反射された反射光とで構成される。
この半導体発光装置80を例えば導光板の光源に用いるとすると、導光板内において配光制御が可能な光は導光板の中心軸に対して約2°以内の角度で入射した光である。そのため、半導体発光装置80を該半導体発光装置80の中心軸と導光板の中心軸とが一致するように導光板近傍に配置した場合、半導体発光装置80から該半導体発光装置80の中心軸に対して約2°以内の角度で出射した光が導光板内において配光制御が可能となる。
そこで、この半導体発光装置80から中心軸に対して約2°以内の方向に出射される光成分の輝度分布を光学シミュレーションによって検証すると、図15にあるように LEDチップ84の上方がLEDチップ84からの直接光90の配光で輝度が高く且つ枠状部材87の傾斜内側面87aの上方がLEDチップ84から出射して傾斜内側面87aで反射された反射光91の配光で輝度が高く、LEDチップ84と傾斜内側面87aとの間に位置する、凹部86の底面86aの上方92が輝度が低い。
したがって、半導体発光装置80から中心軸に対して約2°以内に出射される光成分の輝度分布は、光学シミュレーションによって輝度ムラを有することが明らかになった。
そこで、このような輝度ムラを有する半導体発光装置80を導光板の光源として使用する場合は、導光板の光入射面に光拡散処理を施して光拡散面とすることにより入射光を拡散して輝度分布を均一化することが考えられるが、導光板内に導入される光の光量が大幅に低減すると共に導光板内に導入された光の光路制御が複雑で難しいために光利用効率が著しく低下する。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、導光板に導入される光の利用効率の高い半導体発光装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、逆円錐台形状の傾斜反射面を有する凹部の底面に半導体発光素子が実装されてなる樹脂ケースを備えた半導体発光装置であって、前記半導体発光素子の光出射面の一辺の長さを(a)、該半導体発光素子の高さを(h)、前記凹部底面の中心位置から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までの面方向の距離を(d)、前記凹部底面から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までの高さ方向の距離を(x)、前記凹部底面に平行な面に対する前記傾斜反射面の傾斜角度を(θ)、前記半導体発光素子の実装機の実装精度を(±b)としたときに、以下の関係式(1)〜(4)を満たすことを特徴とするものである。
0°≦x≦h・・・(1)、37°≦θ≦53°・・・(2)、{(a√2/2)+(b√2)+(b/2)}≦d≦{(a√2/2)+(b√2)+(b×5.5)}・・・(3)、{((h−x)/tanθ)+d}≦0.75・・・(4)
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記傾斜反射面は、拡散反射面であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記凹部底面から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までは、前記凹部底面に垂直な面で構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、前記半導体発光素子は、LED素子であることを特徴とするものである。
本発明によれば、逆円錐台形状の傾斜反射面を有する凹部の底面に半導体発光素子が実装されてなる樹脂ケースを備えた半導体発光装置において、半導体発光素子の光出射面の一辺の長さを(a)、半導体発光素子の高さを(h)、凹部底面の中心位置から傾斜反射面の立ち上がり位置までの面方向の距離を(d)、凹部底面から傾斜反射面の立ち上がり位置までの高さ方向の距離を(x)、凹部底面に平行な面に対する傾斜反射面の傾斜角度を(θ)、前記半導体発光素子の実装機の実装精度を(±b)としたときに、0°≦x≦h・・・(1)、37°≦θ≦53°・・・(2)、{(a√2/2)+(b√2)+(b/2)}≦d≦{(a√2/2)+(b√2)+(b×5.5)}・・・(3)、{((h−x)/tanθ)+d}≦0.75・・・(4)の、4つの関係式を満たす構成とした。
その結果、出射光の輝度分布の均一化によって輝度ムラが抑制された半導体発光装置が可能となり、導光板に対して光利用効率の高い光源が実現できた。
実施形態の半導体発光装置の平面説明図である。 図1のA−A断面説明図である。 半導体発光装置の出射光による照射パターンの説明図である。 半導体発光装置の構成に係るパラメータの説明図である。 半導体発光装置の凹部底面に係る説明図である。 半導体発光装置の光路説明図である。 半導体発光装置の傾斜反射面の傾斜角度に係る説明図である。 同じく、半導体発光装置の傾斜反射面の傾斜角度に係る説明図である。 同じく、半導体発光装置の傾斜反射面の傾斜角度に係る説明図である。 同じく、半導体発光装置の傾斜反射面の傾斜角度に係る説明図である。 半導体発光装置を構成する半導体発光素子からの直接光と傾斜反射面による反射光との位置関係の説明図である。 半導体発光装置の傾斜反射面の立ち上がり位置の説明図である。 半導体発光装置の構成に係るパラメータを具体例に基づいて数値化した表である。 従来例の説明図である。 同じく、従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図13を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明に係る実施形態の半導体発光装置の平面説明図、図2は図1のA−A断面説明図である。
実施形態の半導体発光装置1は、互いに電気的に分離された第1リード10及び第2リード20を、光反射性及び遮光性を有する成形樹脂でインサート成形することによりリード10、20が樹脂ケース30に埋設されてなるパッケージ2を形成し、樹脂ケース30に設けられた凹部31内に半導体発光素子(例えば、LED素子)3を実装して封止樹脂40で樹脂封止した構成を有する。
パッケージ2を構成する樹脂ケース30は、略直方体形状を呈すると共に一方の面側に逆円錐台形状の凹部31を有しており、凹部31の底部は、半導体発光素子3をダイボンディング(実装)する円形状のダイボンディング領域31a及びボンディングワイヤ4をワイヤボンディングする、ダイボンディング領域31aから延びる矩形状のワイヤボンディング領域31bを有している。また、凹部31の、逆円錐台形状に傾斜した内側面(傾斜内側面)31cは、反射面(傾斜反射面)31cを形成している。
パッケージ2を構成する第1リード10及び第2リード20からなる一対のリードの夫々は、例えば、Cu合金からなる金属板材にNi、Pd、Au、Ag等のメッキ処理を施すことによって表面処理を行った後、板金加工(打ち抜き加工)あるいはエッチング加工等の加工を施すことにより所望の形状に成形されており、夫々の一端部側が凹部31の底部に対向配置されると共に、他端部側が凹部31の底部から樹脂ケース30内を互いに反対方向に延びて側方から延出し、該側方に沿って下方に延びて裏面側に回り込んでいる。
そのうち、第1リード10は、凹部31の底部に位置して該底部のダイボンディング領域31aに露出した部分をダイボンディングパッド部10aとし樹脂ケース30の裏面側に位置する部分を実装用電極部(図示せず)とすると共に、ダイボンディングパッド部10aに半導体発光素子3が接合されて半導体発光素子3の下部電極と第1リード10とが電気的に接続されている。
一方、第2リード20は、凹部31の底部に位置して該底部のワイヤボンディング領域31bに露出した部分をワイヤボンディングパッド部20aとし樹脂ケース30の裏面側に位置する部分を実装用電極部(図示せず)とすると共に、ワイヤボンディングパッド部20aに、一端部が半導体発光素子3の上部電極に接合されたボンディングワイヤ4の他端部が接合されて半導体発光素子3の上部電極と第2リード20とがボンディングワイヤ4を介して電気的に接続されている。
そして、凹部31内には、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の透光性樹脂からなる封止樹脂40が充填されて半導体発光素子3及びボンディングワイヤ4が樹脂封止されている。
封止樹脂40は、半導体発光素子3を水分、塵埃及びガス等の外部環境から保護し、且つボンディングワイヤ4を振動及び衝撃等の機械的応力から保護する。また、封止樹脂40は半導体発光素子3の光出射面3aとで界面を形成しており、半導体発光素子3の発光光を半導体発光素子3の光出射面3aから封止樹脂40内に効率良く出射させる機能も有している。
封止樹脂40は、透光性樹脂に限らず、透光性樹脂に蛍光体を分散した蛍光体分散樹脂を用いることもある。その場合は、例えば、半導体発光素子3に青色光を発光する素子(青色発光素子)を用い、透光性樹脂に、青色光に励起されて青色光の補色となる黄色光に波長変換する蛍光体(黄色蛍光体)を分散してなる蛍光体分散樹脂を封止樹脂40に用いることにより、青色発光素子から出射された青色光の一部が黄色蛍光体を励起することによって波長変換された黄色光と、青色発光素子から出射された青色光の一部との加法混色によって白色光に近い色相の光を得ることができる。
また、同様に半導体発光素子3に青色光を発光する青色発光素子を用い、黄色蛍光体の代わりに青色光に励起されて緑色光に波長変換する緑色蛍光体と赤色光に波長変換する赤色蛍光体との2種類の混合蛍光体が分散してなる蛍光体分散樹脂を封止樹脂40に用いることにより、青色発光素子から発せられた青色光の一部が緑色蛍光体を励起することにより波長変換された緑色光と、青色光の一部が赤色蛍光体を励起することにより波長変換された赤色光と、青色発光素子から出射された青色光の一部との加法混色によって白色光を得ることができる。
また、半導体発光素子3に紫外光を発光する紫外発光素子を用い、紫外光に励起されて赤色光、緑色光及び青色光にそれぞれ波長変換する赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体の3種類の混合蛍光体が分散してなる蛍光体分散樹脂を封止樹脂40に用いることにより、紫外発光素子から出射された紫外光が赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体の夫々の蛍光体を励起することにより波長変換された赤色光、緑色光及び青色光の加法混色によって白色光を得ることができる。
更に、半導体発光素子3から出射される光の色相(発光波長)と蛍光体の種類を適宜に組み合わせることにより、上述の白色光或いは白色光に近い色相の光を含め、半導体発光素子3の発光光とは異なる種々の色相の光を得ることができる。
そこで、半導体発光装置1の前方(光照射方向)に仮想スクリーン50を設定し、半導体発光装置1の点灯(発光)時の出射光を仮想スクリーン50に照射すると、仮想スクリーン50上には図3に示すような照射パターンが形成される。
具体的には、中央部に、半導体発光素子3からの直接光によって該半導体発光素子3の光出射面3aの形状を投影した矩形状の照射パターン(A)が形成され、その外側に、樹脂ケース30の凹部31の傾斜反射面31cによる反射光によって該傾斜反射面31cの形状を投影したリング状の照射パターン(B)が形成される。また、照射パターン(A)と照射パターン(B)との間には、半導体発光素子3の光出射面3aと傾斜反射面31cとの間に位置する底面部31dを投影したダークエリア(C)が存在している。
本発明は上記構成の半導体発光装置1において、出射光の輝度分布の均一化を図って輝度ムラの発生を抑制するために、図4に示すように、樹脂ケース30の凹部31の底面(半導体発光素子3を実装する実装面)31eの中心軸Pから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離(d)、凹部31の底面31eに平行な平行面31fに対する傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)、及び樹脂ケース30の凹部31の底面(半導体発光素子3を実装する実装面)31eから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの高さ方向の距離(x)の夫々について、光学シミュレーションを用いた手法によって最適化を図った。以下、半導体発光装置1の光学系に係るシミュレーションによる検証、及びそれから導き出された(d)、(θ)及び(x)の夫々のパラメータについて説明する。
なお、半導体発光素子3の高さ(厚み)を(h)、半導体発光素子3の光出射面3aと該半導体発光素子3の光軸qとの交点から傾斜反射面31cまでの面方向の距離を(d1)とする。また、樹脂ケース30の凹部31の底面31eの中心軸pは半導体発光素子3の光軸qと同一線上に位置する。
まず、樹脂ケース30の凹部31の底面31eの中心軸Pから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離(d)について、図5を参照して説明する。
樹脂ケース30の凹部31の、半導体発光素子3を実装する実装面でもある底面31eの中心軸Pから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離(d)は、半導体発光装置1の出射光によって形成される照射パターンにおけるダークエリアの形成に係るものであり、距離(d)が短くなるにつれてダークエリアの大きさを小さくすることができ、出射光の輝度分布の均一化を図って輝度ムラの発生を抑制することができる。
そこで、半導体発光素子3を実装する、樹脂ケースの凹部(図示せず)の底面31eの形状寸法を、中心軸pの位置を中心位置とする半径dの円形状とし、半導体発光素子3の実装面の形状寸法を一辺の長さがaの正方形とする。この場合、半導体発光素子3の一辺の長さaは、製造時の寸法バラツキを考慮して許容される最大値に設定する。
すると、一辺の長さがaの正方形の半導体発光素子3を実装するために必要な底面31eの最小の大きさは、設計上、半導体発光素子3に外接する外接円の大きさに相当する。つまり、そのときの底面31eの半径をdとすると、d=(a√2/2)の関係となる。
但し、半導体発光素子3の実装時には、マウンター(実装機)の有する実装精度によって実装位置にバラツキが生じる。そのため、半径d=(a√2/2)の円形状の底面31eに一辺の長さがaの正方形の半導体発光素子3をマウンターによって自動実装すると、マウンターの実装精度に起因にする位置ずれによって、半導体発光素子3が傾斜反射面31cに接触して傾いた状態で実装される可能性がある。その結果、半導体発光装置1の出射光による配光特性に不具合を生じたり、あるいは半導体発光素子3の点灯時の発熱を放熱する放熱経路に熱抵抗の高い部分が生じて半導体発光素子3の自己発熱による温度上昇を十分に抑制できない恐れがある。
そこで、マウンターの実装精度を±bとし、半導体発光素子3が正規の位置に対して実装精度の最大の距離bだけずれた位置に実装されると、底面31eの中心軸Pの位置から半導体発光素子3の角までの長さは、半導体発光素子3の中心から角までの長さ(a√2/2)と位置ずれの距離(b√2)とを加算したものとなる。
したがって、半導体発光素子3が実装される底面31eを、半径を(a√2/2)+(b√2))とする円形状とすることにより、一辺の長さが許容寸法最大のaの半導体発光素子3が、実装精度が±bのマウンターの自動実装によって位置ずれの最大値bずれた位置に実装されたとしても、底面31e上に実装することができる。
但し、この場合、半導体発光素子3(特に、半導体発光素子3の角)と傾斜反射面31cとの間の間隙が0となって互いに接触して不具合を生じる可能性が残る。そこで、半導体発光素子3と傾斜反射面31cとの間に必要最低限以上の適宜な間隙、具体的には、マウンターの実装精度の半分(b/2)以上を設けるようにした。これにより、半導体発光素子3が実装される底面31eの半径を((a√2/2)+(b√2)+(b/2))以上とする円形状とすることにより、半導体発光素子3の実装時の不具合の発生を防止することができる。
但し、半導体発光素子3と傾斜反射面31cとの間の隙間が大きくなると、ダークエリアの大きさが大きくなって半導体発光装置1の出射光の輝度分布の均一性が損なわれ、輝度ムラが発生することになる。そのため、半導体発光素子3と傾斜反射面31cとの間の最大限の適宜な間隙を、マウンターの実装精度の5.5倍(b×5.5)以下に設定した。
これにより、半導体発光素子3が実装される底面31eの半径を(((a√2)/2)+(b√2)+(b×5.5))以下とする円形状とすることにより、半導体発光装置1の出射光によって形成される照射パターンにおけるダークエリアの大きさを小さくすることができて、出射光の輝度分布の均一化を図って輝度ムラの発生を抑制することができる。
換言すると、半導体発光素子3が実装される底面31eの半径(樹脂ケース30の凹部31の底面31eの中心軸Pから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離)(d)を、((a√2/2)+(b√2)+(b/2))以上((a√2/2)+(b√2)+(b×5.5))以下とすることにより、半導体発光素子3の実装時の不具合の発生を防止することができると共に、半導体発光装置1の出射光によって形成される照射パターンにおけるダークエリアの大きさを小さくすることができて、出射光の輝度分布の均一化を図って輝度ムラの発生を抑制することができる。
次に、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)について、図6〜図10を参照して説明する。
半導体発光素子3からの出射光は、光出射面側の半球方向、換言すると、光出射面側の立体角2π[sr]内に出射される。それに対し、半導体発光装置1から出射される光は図6にあるように、半導体発光素子3から出射して封止樹脂40内を導光してそのまま外部に出射される直接光L1、半導体発光素子3から出射して封止樹脂40内を導光して樹脂ケース30の凹部31の傾斜反射面31cで反射(1回の反射)された1回反射光L2、及び半導体発光素子3から出射して封止樹脂40内を導光して封止樹脂40の表面で内部反射(全反射)された後に傾斜反射面31cで反射(1回の反射)された内部反射光L3に大別できる。
そのうち、半導体発光素子3から出射して封止樹脂40内を導光して樹脂ケース30の凹部31の傾斜反射面31cで反射(1回の反射)された1回反射光L1についてみてみる。なお、傾斜反射面31cは、照射光を約30°の角度範囲に反射する拡散反射面として設定する。
樹脂ケース30は、拡散反射性を有する白色顔料(TiO、BaSOなど)が混入した白色系樹脂ケースを用いた。但し、ケースの材料は白色系であればよいので、白色系セラミック(Al、AlN)や白色系塗料膜を傾斜内側面に塗布したものでもよい。また、拡散反射面(傾斜反射面)31cが照射光を拡散させる角度範囲を約30°としているが、具体的には、実際の樹脂ケース30の作製に際しては、該樹脂ケース30を、拡散反射面31cの拡散角度範囲を30°±1°の精度で形成することを想定している。
そこでまず、図7に示すように、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)を、半導体発光素子3が実装される底面31eに平行な面(平行面)31fに対する角度とする。
傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)が、37°よりも小さくなると(例えば36°)、半導体発光素子3から底面31eの面方向(半導体発光素子3の光軸qに対して垂直方向)に出射されて傾斜反射面31cで反射された反射光L2は、光軸qに平行な軸(平行軸)q´方向に対して3°〜33°の範囲に反射される。
これに対し、半導体発光装置1から出射する光のうち、導光板内において配光制御が可能な光は導光板の中心軸に対して約2°以内の角度で入射した光である。言い換えると、半導体発光装置1から該半導体発光装置の光軸に対して約2°以内の角度で出射した光が導光板で有効に活用される。
したがって、傾斜角度36°の傾斜反射面31cで反射された反射光L2による出射光の範囲(3°〜33°)は、半導体発光装置1の出射光の、導光板に対する有効角度範囲(0°〜2°)に重ならず、出射光の連続性を確保することができない。そのため、出射光に輝度ムラが生じて導光板に対して光利用効率の低い光源となってしまう。
したがって、半導体発光装置1を導光板に対して、出射光の輝度ムラを抑制した光利用効率の高い光源とするためには、少なくとも傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)の下限値を37°とすることが必要である。ちなみに、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)が37°の場合、図8に示すように、傾斜反射面31cで反射された反射光L2は、光軸qに平行な平行軸q´方向に対して1°〜31°の範囲に反射され、半導体発光装置1の出射光の、導光板に対する有効角度範囲(0°〜2°)に重なって出射光の連続性を確保することができ、出射光の輝度分布の均一化によって輝度ムラが抑制されて導光板に対して光利用効率の高い光源となる。
また、上述と同様の理由によって、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)の上限値も存在する。
傾斜反射面31cの傾斜角度を(θ)が、53°よりも大きくなると(例えば54°)、図9にあるように、半導体発光素子3から底面31eの面方向(半導体発光素子3の光軸qに対して垂直方向)に出射されて傾斜反射面31cで反射された反射光L2は、光軸qに平行な平行軸q´方向に対して3°〜33°の範囲に反射される。
したがって、傾斜角度54°の傾斜反射面31cで反射された反射光L2による出射光の範囲(3°〜33°)は、半導体発光装置1の出射光の、導光板に対する有効角度範囲(0°〜2°)に重ならず、出射光の連続性を確保することができない。そのため、出射光の輝度ムラが生じて導光板に対して光利用効率の低い光源となってしまう。
したがって、半導体発光装置1を導光板に対して、出射光の輝度ムラを抑制した光利用効率の高い光源とするためには、少なくとも傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)の上限値を53°とすることが必要である。ちなみに、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)が53°の場合、図10に示すように、傾斜反射面31cで反射された反射光L2は、光軸qに平行な平行軸q´方向に対して1°〜31°の範囲に反射され、半導体発光装置1の出射光の、導光板に対する有効角度範囲(0°〜2°)に重なって出射光の連続性を確保することができ、出射光の輝度分布の均一化によって輝度ムラが抑制されて導光板に対して光利用効率の高い光源となる。
以上のことより、傾斜反射面31cの傾斜角度(θ)は、37°≦θ≦53°の範囲に設定することが好ましい。これにより、半導体発光装置1から出射した輝度ムラの抑制された出射光が、導光板で有効に利用されて高い光利用効率を実現することができる。
次に、半導体発光素子3を実装する実装面(底面)31eから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの距離(x)について説明する。
図4より、半導体発光素子3の高さ(厚み)を(h)、樹脂ケース30の凹部31の底面(半導体発光素子3を実装する実装面)31eから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの高さ方向の距離を(x)、樹脂ケース30の凹部31の底面(半導体発光素子3を実装する実装面)31eの中心軸Pから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までの面方向の距離を(d)、凹部31の底面31eに平行な平行面31fに対する傾斜反射面31cの傾斜角度を(θ)、半導体発光素子3の光出射面3aと該半導体発光素子3の光軸qとの交点から傾斜反射面31cまでの面方向の距離を(d1)とすると、
d1=((h−x)/tanθ))+d
の関係が成り立つ。
ところで、図11に示すように、半導体発光素子3の一辺の長さをaとすると、半導体発光素子3の光出射面3aと該半導体発光素子3の光軸qとの交点から傾斜反射面31cまでの面方向の距離(d1)、換言すると、傾斜反射面31cの、半導体発光素子3から横方向に出射した光が到達する位置までの距離が3a/2以下であれば、半導体発光素子3から出射した直接光L1及び半導体発光素3から出射して傾斜反射面31cで反射された1回反射光L2によって形成される照射パターンにおけるダークエリアの存在があったとしても、導光板用の光源として使用できる程度の輝度ムラまで抑制できることを確認している。
したがって、d1={((h−x)/tanθ))+d}≦(3a/2)の関係が成り立つように、各パラメータ(x)、(θ)、(d)を夫々に限定された範囲内で設定することにより、出射光における輝度ムラが抑制されて導光板に対して光利用効率の高い光源となる。
なお、凹部31の底面31eから傾斜反射面31cの立ち上がり位置までは、該凹部31の底面31eに垂直な面で構成されている。具体的には、凹部31の底面31eに垂直な略円筒面からなっている。
そこで、一例として、一辺の最大寸法(a)が0.5mmの半導体発光素子3を実装精度(±b)が±0.05mmの実装機で実装した場合、半導体発光素子3の光出射面3aと該半導体発光素子3の光軸qとの交点から傾斜反射面31cまでの面方向の距離(d1)が3a/2以下、つまり0.75mmとなる場合の、(x)、(θ)、(d)の関係について数値化した表を図13に示した。
この場合、傾斜反射面31cの立ち上がり位置に係るパラメータ(x)は、半導体発光素子3の高さhに対して、x=0、x=h/3、x=h/2、x=2h/3、x=hの5段階に設定した(図12参照)。また、パラメータ(d)は、((a√2/2)+(b√2)+(b/2))以上((a√2/2)+(b√2)+(b×5.5))以下の範囲内で、d=0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70の6段階に設定した。また、パラメータ(θ)は、37°〜53°の間を1°刻みに設定した。
ちなみに、上記dの6段階の設定は、a=0.5mm、b=0.05mmのときのdの範囲が、0.45≦d≦0.70となることに基づいている。
これにより、一辺の最大寸法(a)が0.5mmの半導体発光素子3を実装精度(±b)が±0.05mmの実装機で実装した場合、半導体発光装置1を、図13において数値化された各パラメータ(x)、(θ)、(d)を組み合わせた構成とすることにより、出射光の輝度分布の均一化を図って輝度ムラの発生を抑制することができるため、導光板に対して光利用効率の高い光源の実現が可能となる。
1… 半導体発光装置
2… パッケージ
3… 半導体発光素子
3a… 光出射面
4… ボンディングワイヤ
10… 第1リード
10a… ダイボンディングパッド部
20… 第2リード
20a… ワイヤボンディングパッド部
30… 樹脂ケース
31… 凹部
31a… ダイボンディング領域
31b… ワイヤボンディング領域
31c… 傾斜内側面(傾斜反射面)
31d… 底面部
31e… 底面
31f… 平行面
40… 封止樹脂
50… 仮想スクリーン

Claims (4)

  1. 逆円錐台形状の傾斜反射面を有する凹部の底面に半導体発光素子が実装されてなる樹脂ケースを備えた半導体発光装置であって、
    前記半導体発光素子の光出射面の一辺の長さを(a)、該半導体発光素子の高さを(h)、前記凹部底面の中心位置から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までの面方向の距離を(d)、前記凹部底面から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までの高さ方向の距離を(x)、前記凹部底面に平行な面に対する前記傾斜反射面の傾斜角度を(θ)、前記半導体発光素子の実装機の実装精度を(±b)としたときに、以下の関係式(1)〜(4)を満たすことを特徴とする半導体発光装置。
    0°≦x≦h・・・(1)
    37°≦θ≦53°・・・(2)
    {(a√2/2)+(b√2)+(b/2)}≦d≦{(a√2/2)+(b√2)+(b×5.5)}・・・(3)
    {((h−x)/tanθ)+d}≦0.75・・・(4)
  2. 前記傾斜反射面は、拡散反射面であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記凹部底面から前記傾斜反射面の立ち上がり位置までは、前記凹部底面に垂直な面で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の半導体発光装置。
  4. 前記半導体発光素子は、LED素子であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の半導体発光装置。
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