JP2016218744A - 電源供給装置、電源供給方法、電源供給プログラム及び電源供給システム - Google Patents

電源供給装置、電源供給方法、電源供給プログラム及び電源供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】データ通信と共に電力の受給が可能な通信規格において、給電側の余剰電力を増大させることなく供給可能な電力量を向上すること。【解決手段】データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給装置であって、受電装置200から要求電力量を取得し、余剰電力量が要求電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して省エネモードに移行させ、自装置が省エネモードに移行したことにより増加した余剰電力量に基づき、受電装置200に対して要求電力量を供給することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電源供給装置、電源供給方法、電源供給プログラム及び電源供給システムに関する。
USB(Universal Serial Bus)のように、データ通信の機能と共に機器間の電力受給を実現する通信規格が用いられている。USB規格においては、USB−PD(Power Delivery)と呼ばれる、受給可能な電力を更に向上した規格が発表され、機器の研究開発が進められている。
このようなデータ通信と電力の受給を両方行う規格において、限られた電力を有効活用するための方法として、受電側装置が電力の要求や自装置内での電力消費及び蓄電手段への充放電を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
USB−PD等の新たな規格を用いることにより受給可能な電力量が向上すると、給電側において給電能力を確保する必要がある。USB−PDの場合、最大で100Wの電力受給に対応している。そのため、USB−PDの規格に最大限対応した給電機能を搭載する場合、給電側においては、自装置において消費する電力に加えて、100W分の余剰電力を制御し、供給する機能が求められることとなる。
電力の制御、供給機能については、対応する電力量が向上するほど回路規模が大きくなり、装置の肥大化やコストアップにつながる。そのため、給電側の装置における余剰電力は可能な限り小さくすることが求められる。特許文献1に開示された技術は、限られた電力を有効活用するためのものではあるが、受電側の装置における制御を対象とするものであり、上述したような給電能力と給電側装置の肥大化とのトレードオフに対応するものではない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、データ通信と共に電力の受給が可能な通信規格において、給電側の余剰電力を増大させることなく供給可能な電力量を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給装置であって、前記接続インタフェースを介して接続された電力の供給対象の装置から、供給するべき電力量を示す情報を取得する要求電力量取得部と、外部に対して供給可能な電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量が、前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して自装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、自装置が前記省電力状態に移行したことにより増加した前記余剰電力量に基づき、前記供給対象の装置に対して前記供給するべき電力量を供給する電源供給制御部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、データ通信と共に電力の受給が可能な通信規格において、給電側の余剰電力を増大させることなく供給可能な電力量を向上することができる。
本発明の実施形態に係る受給電装置及び受電装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る受給電装置及び受電装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る受給電装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る供給可能な電力量の通知動作を示すフローチャートである。 供給電力量と給電可能時間との関係を蓄電残量ごとに示す図である。 本発明の実施形態に係る電源制御の原理を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作内容に応じた強制終了の可否のテーブルを示す図である。 3つ以上の装置が接続される場合の態様を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、USB−PD(Universal Serial Bus−Power Delivery)規格においてデータ通信及び電力受給を装置間で行う電源供給システムを例として説明する。そのようなシステムにおいて、給電側の装置が、自装置における最大の消費電力+USB−PDにより供給する最大の電力分の給電機能を有することなく、最大の電力分の給電機能を確保することが本実施形態に係る特徴の1つである。
図1は、本実施形態に係るシステムにおいて電力供給を行う受給電装置100及び電力供給を受ける受電装置200を構成するハードウェアを示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る受給電装置100及び受電装置200は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係る受給電装置100及び受電装置200は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス90を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60、操作部70及び専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、受給電装置100及び受電装置200全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。これらのプログラムのうち、本実施形態に係る機能を実現するためのプログラムが電源供給プログラムとして用いられる。
I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが検査装置4の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボード、マウス、各種のハードキー、タッチパネル等、ユーザが検査装置4に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
専用デバイス80は、受給電装置100及び受電装置200における専用の機能を実現するためのハードウェアである。専用デバイス80は、例えばモータ等のアクチュエータ、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、各種センサ、スピーカー、集積回路等、またはそれらによって構成されるエンジンである。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されているプログラムや、HDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体からRAM20に読み出されたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る受給電装置100及び受電装置200の機能を実現する機能ブロックが構成される。
図2は、本実施形態に係る受給電装置100及び受電装置200の機能構成及び接続形態を示すブロック図である。図2に示すように受給電装置100は、電源制御部101、給電I/F102、受給電制御部103、機能実行部104、全体制御部105、操作部106、電力モニタ107、蓄電装置108、受電I/F109、充電モニタ110を含む。受給電装置100が、受電装置200に対してUSB−PDインタフェースを介して電力を供給する電源供給装置として機能する。尚、本実施形態においては、USB−PD規格のインタフェースを例として説明するが、データ通信と共に電力の供給が可能なインタフェースであれば、他の企画であっても同様に適用可能である。
電源制御部101は、外部の商用電源から電力供給を受け、直流電流に変換して給電装置100の各部に供給する。また、電源制御部101は、受給電装置100各部への電力供給を制御し、受給電装置100を省電力モードに移行させる機能を含む。
給電I/F102は、USB−PD規格の接続インタフェースであり、他の装置との間でデータ通信を行うと共に他の装置に電力供給を行うためのインタフェースである。給電I/F102は、接続されたケーブルを介して他の装置に電力供給を行う際、電源制御部101から供給された電力を元として給電を行う。
受給電制御部103は、給電I/F102及び受電I/F109を介して得られる受給電に関連する情報に基づき、給電I/F102を介した電力の供給や、受電I/F109を介した電力の要求を制御する。受給電制御部103は、USB−PDの制御モジュールとして機能し、受給電の制御の他、データ通信の制御機能も含む。
機能実行部104は、受給電装置100の主となる機能を実現するための機能ブロックである。例えば受給電装置100がプリンタであれば、用紙に対して印刷出力を行う機能を担う。また、受給電装置100が一般的なPC等の情報処理装置であれば、情報処理装置としての機能を担う。全体制御部105は、受給電装置100全体を制御する制御部であり、OS等の基本ソフトウェアの機能によって実現される。
操作部106は、ユーザが情報を入力して受給電装置100を操作するためのユーザインタフェースであり、図1において説明した操作部70によって実現される。電力モニタ107は、受給電装置100において必要とされている電力をモニタリングし、受給電制御部103に通知する。
蓄電装置108は、外部から受給電装置100に供給された電力を蓄え、蓄えた電力を受給電装置100の各部に供給可能な電源装置である。受電I/F109は、USB−PD規格のインタフェースであり、他の装置との間でデータ通信を行うと共に他の装置から電力供給を受けるためのインタフェースである。受電I/F109は、接続されたケーブルを介して他の装置から供給された電力を受給電装置100の各部に供給する。充電モニタ110は、蓄電装置108に蓄えられた電力量をモニタリングする。
受電装置200は、図2に示すように、受電I/F201、受電制御部202、機能実行部203、全体制御部204、操作部205、蓄電装置206、電力モニタ207、充電モニタ208を含む。受電装置200が、電力の供給対象の装置である。受電I/F201は、USB−PD規格のインタフェースであり、他の装置との間でデータ通信を行うと共に他の装置から電力供給を受けるためのインタフェースである。受電I/F201は、接続されたケーブルを介して他の装置から供給された電力を受電装置200の各部に供給する。
受電制御部202は、受電I/F201を介して得られる受電に関連する情報に基づき、受電I/F201を介した電力の要求を制御する。受電制御部202は、USB−PDの制御モジュールとして機能し、受電の制御の他、データ通信の制御機能も含む。
機能実行部203は、受電装置200の主となる機能を実現するための機能ブロックである。例えば受電装置200がプリンタであれば、用紙に対して印刷出力を行う機能を担う。また、受電装置200が一般的なPC等の情報処理装置であれば、情報処理装置としての機能を担う。全体制御部204は、受電装置200全体を制御する制御部であり、OS等の基本ソフトウェアの機能によって実現される。
操作部205は、ユーザが情報を入力して受電装置200を操作するためのユーザインタフェースであり、図1において説明した操作部70によって実現される。蓄電装置206は、外部から受電装置200に供給された電力を蓄え、蓄えた電力を受電装置200の各部に供給可能な電源装置である。
電力モニタ207は、受電装置200において必要とされている電力をモニタリングし、受電制御部202に通知する。充電モニタ208は、蓄電装置206に蓄えられた電力量をモニタリングする。
このような構成において、本実施形態に係るシステムは、受給電装置100が受電装置200から要求を受けて電力を供給する際の受給電装置100における電力制御に特徴を有する。以下、受給電装置100からの電力供給開始時の動作について図3を参照して説明する。
図3に示すように、受給電装置100は、給電I/F102へのケーブルの接続を検知することにより(S301/YES)、動作を開始する。S301においては、受給電制御部103が、給電I/F102における信号状態の変化に基づいてケーブルの接続を検知する。
ケーブルの接続を検知した受給電制御部103は、給電I/F102に接続されたケーブルを介して、供給可能な電力量を接続相手の装置に通知する(S302)。S302において、受給電制御部103は、受給電装置100が供給可能な最大の電力量(以降、「供給可能電力量」とする)を通知する。
ここで、S302における供給可能電力量の通知動作について、図4を参照して説明する。図4に示すように、受給電制御部103は、供給可能電力の通知に際して、受給電装置100に外部の電力が供給されているか否かを確認する(S401)。S401において、受給電制御部103は、電源制御部101や受電I/F109の信号状態を確認し、外部電力の供給状態を判断する。
その結果、外部電力が供給されていた場合(S401/YES)、受給電制御部103は、受給電装置100が供給可能な最大の電力量を通知する(S402)。受給電装置100が供給可能な最大電力量は、例えばROM30等の記憶媒体に記憶されており、受給電制御部103は、記憶媒体から読み出した情報に基づいて最大電力量を通知する。
他方、外部電力が供給されておらず、蓄電装置108の電力によって動作している場合(S401/NO)、受給電制御部103は、充電モニタ110から蓄電装置108の蓄電量を確認する(S403)。そして、受給電制御部103は、確認した蓄電量に基づき、供給可能な電力量を決定する(S404)。
S404において受給電制御部103は、供給時間に基づいて救急電力量を決定する。図5は、供給電力量と供給可能時間との関係を示すグラフである。図5においては、蓄電量の異なる場合を異なる線種で示しており、一点鎖線、破線、実線の順に蓄電量が多い。図5に示すように、供給電力量が低い程供給可能時間が長くなる。
受給電制御部103は図5における閾値thを記憶している。閾値thは、供給可能時間に対して設定される閾値であり、受給電制御部103は、充電モニタ110から取得した蓄電量と閾値thに基づいて供給電力量を決定する。即ち、受給電制御部103は、閾値thに対応した時間の電力供給が可能なように、供給電力量を決定する。受給電制御部103は、供給電力量を決定すると、決定した電力量を通知する。
供給可能な電力量の通知に対する応答として、受給電制御部103は、給電I/F102にケーブルを介して接続された相手の装置、即ち受電装置200から、供給を望む電力量(以降、「要求電力量」とする)を受信する(S303)。即ち、受給電制御部103が、S303において要求電力量取得部として機能する。S303においては、要求電力量に加えて受電装置200の蓄電に関する情報を取得する。S303において取得される情報は、例えば受電装置200が蓄電機能を有する装置であるか否かの情報や、受電装置200の蓄電残量がゼロであることを示す情報である。
S303において要求電力量を取得すると、受給電制御部103は、取得した要求電力量を供給可能であるか否か判断する(S304)。S304において受給電制御部103は、S302において通知した供給可能電力量がS303において取得した要求電力量を上回っているか否か確認する。この他、図4のS402において説明した最大電力量がS303において取得した要求電力量を上回っているか否か確認しても良い。
S304の処理の結果、供給不可能であった場合(S304/NO)、即ち、受給電装置100が供給可能な最大電力量が要求電力量を下回っていた場合、受給電装置100は、供給電力量が不足していても供給を行うか否かを判断する(S313)。供給電力量が不足していても供給を行う場合(以降、「不足供給」とする)とは、例えば受電装置200に蓄電装置が搭載されている場合である。
受電装置200に蓄電装置が搭載されている場合、要求電力未満の電力であったとしても、電力を供給することによって受電装置200に搭載された蓄電装置が充電されることにより、受電装置200が動作可能となる。S313の判断根拠となる情報は、S303において受電装置200から取得される。
S313の判断の結果、不足供給を行う場合(S313/YES)、受給電制御部103は、給電I/F102を介して余剰電力分の電力量の供給を開始し(S312)、処理を終了する。他方、不足供給を行わない場合(S313/NO)、受給電制御部103は、電力供給を行わずに(S314)、処理を終了する。
S304の処理の結果、供給可能であった場合(S304/YES)、次に受給電制御部103は、受給電装置100における電力供給時の優先設定を確認する(S305)。電力供給時の優先設定とは、給電側装置の動作を優先させるか、受電側装置の動作を優先させるかの設定であり、換言すると、給電側の動作を制限してでも受電側が要求する電力を供給するか否かの設定である。
S305において、受電側への電力供給よりも受給電装置100の動作を優先させる設定であった場合(S305/NO)、受給電制御部103は、給電I/F102を介して余剰電力分の電力量の供給を開始し(S312)、処理を終了する。
他方、給電側の動作を制限してでも受電側の動作を優先する設定、即ち、受電側を優先する設定であった場合(S305/YES)、次に受給電制御部103は、要求電力量を供給するために省電力制御が必要か否か確認する(S306)。このS307の処理が、本実施形態に係る受給電装置100の特徴の1つである。
図6(a)、(b)は、本実施形態に係る電源制御の原理を示す図である。図6(a)に示すように、通常動作時において、受給電装置100は自身の動作のために100Wの電力を消費しており、余剰電力量は20Wである。この場合、受給電装置100が給電I/F102を介して受電装置200側に供給可能な電力量は20Wが限界である。
これに対して、図6(b)に示すように、受給電装置100が省エネモード、即ち消費電力の低減された省電力状態である場合には、自身の動作のために20Wの電力を消費し、余剰電力は100Wとなる。この場合、受給電装置100は給電I/F102を介して受電装置200側に100Wの電力を供給することが可能である。
本実施形態に係るシステムにおいては、受給電装置100が、受電装置200側から要求された電力量に基づいて図6(a)、(b)に示すように自身の動作状態を制御し、供給可能な電力量をコントロールする。これにより、受給電装置100においては。USB−PD規格において定められた最大の電力量である100Wを供給するために、100Wの余剰電力を常に確保する必要がなくなる。その結果、受給電装置100の小型化や低コスト化を図ることが可能である。
受給電制御部103は、S306において電力モニタ107から受給電装置100の現在の消費電力及び余剰電力を取得し、余剰電力が要求電力量を満たしているか否か確認することにより、省エネモードへの移行が必要か否か判断する。その結果、省エネモードへの移行が不要であれば(S306/NO)、受給電制御部103は、給電I/F102を介して要求電力量の供給を開始するように制御し(S309)、処理を終了する。
他方、省エネモードへの移行が必要な場合(S306/NO)、受給電制御部103は、受給電装置100の状態が、省エネモードへの移行が可能な状態か否か確認する(S307)。S307において受給電制御部103は、全体制御部105から受給電装置100の動作状態を示す情報を取得し、その内容に基づいて省エネモードへの移行可否を判断する。
S307において、受給電装置100が何ら動作を行っていないスタンバイ状態であり、移行可能であると判断した場合(S307/YES)、受給電制御部103は、電源制御部101に対して省エネモードへの移行要求を送信する。電源制御部101は、受給電制御部103からの通知に応じて受給電装置100各部のうち定められたモジュールへの電源供給を停止する。これにより、受給電装置100が省エネモードへ移行する(S308)。即ち、S306〜S308において、受給電制御部103及び電源制御部101が連動して省電力制御部として機能する。
受給電装置100が省エネモードに移行すると、図6(b)において説明したように、受給電装置100における消費電力が低下し、余剰電力が増加する。これにより、受給電制御部103は、給電I/F102を介して、受電装置200から要求された電力量の供給を開始し(S309)、処理を終了する。S309においては、受給電制御部103が連動して電源供給制御部として機能する。
S307において、受給電装置100が何らかの動作を実行中であり、移行不可能であると判断した場合(S307/NO)、受給電制御部103は、強制的に省エネモードへ移行させるか否かの判断を行う(S310)。S310において受給電制御部103は、図7に示すように、“動作内容”毎に“強制終了”の可否が設定されたテーブルを参照して判断を行う。図7に示すテーブルの情報は、例えばROM30等に格納されている。
図7の“動作内容”において設定される動作の内容は、例えばデータの保存中、データの送信中、ソフトウェアのインストール中、OSのアップデート中等である。そして、処理を中断することにより処理の結果や装置動作に影響する場合には、“強制終了”にて「NG」が設定されることとなる。
受給電制御部103は、全体制御部305から取得した動作状態の情報に基づいて受給電装置100が実行中である動作を確認すると、図7に示すテーブルにおいてその動作に対応する“強制終了”を参照する。その結果、「OK」であれば、動作を強制的に終了させて省エネモードへの強制移行が可能であると判断する(S310/YES)。その場合、受給電制御部103は、全体制御部105に通知して動作を強制的に終了させた上で、S308の処理に進む。
他方、図7のテーブルにおける“強制終了”を確認した結果、「NG」であった場合、受給電制御部103は、省エネモードへの強制移行が不可能であると判断する(S310/NO)。その場合、受給電制御部103は、省エネモードへの移行が可能となるまでの所定期間の待機を開始し、タイマーのカウントを行う(S311)。そして、所定期間が経過するまで、S307からの処理を繰り返す(S311/NO)。その結果、所定期間が経過する前に受給電装置100が実行中の動作が終了した場合、S307において省エネモードへの移行が可能と判断され、省エネモードへの移行制御が実行される。
他方、受給電装置100が実行中の動作が終了する前に所定期間が経過した場合(S311/YES)、受給電制御部103は、省エネモードへの移行制御を行うために待機するのは非効率であると判断する。その場合、受給電制御部103は、省エネモードへの移行をキャンセルし、受給電装置100の通常動作状態のまま、給電I/F102を介して余剰電力分の電力量の供給を開始し(S312)、処理を終了する。
このような処理により、本実施形態に係る受給電装置100が電力供給を行う場合の動作が完了する。このように、本実施形態に係る受給電装置100は、給電I/F102にケーブルが接続された際、装置の余剰電力が、受電装置200が要求する電力量を下回っている場合には、装置を省エネモードに移行させて余剰電力を増やしてから給電を行う。
これにより、受給電装置100の設計に際しては、受給電装置100自体の動作に要する電力量ではなく、省エネモード時の電力量に加えて、給電用の電力量を加えた電力設計をすればよく、装置が対応する必要のある電力量を低減することが出来る。そのため、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
尚、上記実施形態においては、S305において受給電装置100の動作を優先させる設定であった場合に、省エネ制御を行うことなく余剰電力の供給を行う場合を例として説明した。この他、S313に進み、不足供給を行うか否かを判断した上で余剰電力の供給を行うようにしても良い。また、S311において所定時間が経過し、省エネモードに移行可能となることを待たずに余剰電力を供給する場合も同様に、S313に進み、不足供給を行うか否かを判断した上で余剰電力の供給を行うようにしても良い。
また、S305において確認される設定の内容は、装置の動作中にユーザによって任意に変更可能であっても良い。また、各種の要因によって自動的に変更されても良い。例えば、給電側装置の動作を優先させるか、受電側装置の動作を優先させるかの設定を、時間に応じて変更することが考えられる。受給電装置100の動作頻度や動作優先度が時間に応じて異なる場合には、時間に応じて設定を変更することにより、システム全体の動作効率を向上することが可能である。
この他、受給電装置100の動作を優先させるか、受電装置200への給電を優先させるかを、時間に基づいて判断しても良い。上述したように、受給電装置100の動作頻度や動作優先度が時間に応じて異なる場合には、別途優先設定を設けることなく、時間のみに基づいてS305の判断を行うことにより、効率的かつ適切な判断を行うことが可能である。
また、上記実施形態においては、受給電装置100から受電装置200に対して給電を行う場合を例として説明した。この他、例えば図8に示すように、3つ以上の装置が数珠つなぎに接続される場合、受給電装置100は、他の受給電装置300から給電を受けて受電装置200に電力を供給する。
このような場合であっても、受給電装置100の動作は図3において説明した態様と基本的に同一である。しかしながら、受給電装置100の電力状態は受給電装置300からの給電状態に左右されることとなる。従って、受給電装置100は、まず給電を受ける側の装置として受給電装置300との間で電量供給に関するやり取りを完了させる。
具体的には、図3において説明した動作を受電装置の立場で実行し、受給電装置300から供給される電力量を確定させる。その際、受給電装置100は、先に受電装置200からの要求電力量を取得し、上位の受給電装置300に対して電力を要求する際には、自身の要求電力量に受電装置200から取得した要求電力量を加算して要求する。
その上で、受電装置200からの要求に応じて図3の動作を実行する。これにより、図8に示すような数珠つなぎの場合であっても、上記と同様の効果を得ると共に、夫々の装置において必要な電力量を適切に供給することが可能となる。
また、上記実施形態においては、S304の判断において供給が不可能であると判断した場合、S313における不足供給の判断に応じて、省電力制御を行うことなく余剰電力を供給する場合を例として説明した。不足供給は、受給電装置100からの給電によって受電装置200が即座に動作可能となるわけではなく、不足供給によって受電装置200の蓄電装置206が充電されることにより受電装置200が動作可能となることを狙ったものである。
従って、受給電装置100を省電力状態に落として受電装置200への給電量を増やすよりも、受給電装置100は動作させたままで、余剰電力により少しずつ受電装置200を充電する方が、システム全体の動作効率は高くなる。従って、図3に示すような動作により、システム全体の動作効率を向上することが可能となる。
しかしながらこれは一例であり、不足供給の場合であっても、受給電装置100を省電力状態に移行させて可能な限り多くの電力量を供給するようにしても良い。これにより、受電装置200の充電期間を短縮することが出来る。また、受給電装置100の動作頻度や動作優先度が低い時間帯のみ、不足供給であっても省電力制御を行うようにしても良い。
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 専用デバイス
90 バス
100 受給電装置
101 電源制御部
102 給電I/F
103 受給電制御部
104 機能実行部
105 全体制御部
106 操作部
107 電力モニタ
108 蓄電装置
109 受電I/F
110 充電モニタ
200 受電装置
201 受電I/F
202 受電制御部
203 機能実行部
204 全体制御部
205 操作部
206 蓄電装置
207 電力モニタ
208 充電モニタ
300 受給電装置
特開2009−89258号広報

Claims (13)

  1. データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給装置であって、
    前記接続インタフェースを介して接続された電力の供給対象の装置から、供給するべき電力量を示す情報を取得する要求電力量取得部と、
    外部に対して供給可能な電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量が、前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して自装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、
    自装置が前記省電力状態に移行したことにより増加した前記余剰電力量に基づき、前記供給対象の装置に対して前記供給するべき電力量を供給する電源供給制御部とを含むことを特徴とする電源供給装置。
  2. 前記省電力制御部は、前記余剰電力量が前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置の動作状態を確認し、省電力状態への移行が可能な状態であれば自装置を省電力状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
  3. 前記省電力制御部は、自装置が何らかの動作を実行中である場合に省電力状態への移行が不可能な状態であると判断し、実行中である前記動作を強制的に終了させた上で自装置を省電力状態に移行させることを特徴とする請求項2に記載の電源供給装置。
  4. 前記省電力制御部は、強制的に終了させることの可否が動作の内容毎に設定された情報に基づき、実行中である前記動作が強制的に終了させることの許された動作であれば、実行中である前記動作を強制的に終了させた上で自装置を省電力状態に移行させることを特徴とする請求項3に記載の電源供給装置。
  5. 前記省電力制御部は、実行中である前記動作が強制的に終了させることの許されない動作であれば、実行中である前記動作の完了を待ち、前記動作が完了した後に自装置を省電力状態に移行させることを特徴とする請求項4に記載の電源供給装置。
  6. 前記省電力制御部は、実行中である前記動作が強制的に終了させることの許されない動作であれば、実行中である前記動作が完了を待ち、前記動作が完了する前に所定時間が経過した場合には、省電力状態への移行をキャンセルし、
    前記電源供給制御部は、前記省電力状態への移行がキャンセルされた場合に、外部から供給されている電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量の範囲内で前記供給対象の装置に対して電力を供給することを特徴とする請求項5に記載の電源供給装置。
  7. 前記電源供給制御部は、自装置が外部の装置に対して供給可能な最大の電力量が前記供給するべき電力量に満たない場合に、前記供給対象の装置から得られる情報に基づき、前記余剰電力量に応じて電力を供給することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の電源供給装置。
  8. 前記電源供給制御部は、自装置が外部の装置に対して供給可能な最大の電力量が前記供給するべき電力量に満たない場合に、前記供給対象の装置に蓄電装置が備えられている場合には、前記余剰電力量に応じて電力を供給することを特徴とする請求項7に記載の電源供給装置。
  9. 前記省電力制御部は、前記供給対象の装置への給電を自装置の動作よりも優先するか否かの設定に基づき、前記供給対象の装置への給電を優先する設定である場合に、前記自装置を省電力状態に移行させるための制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の電源供給装置。
  10. 前記省電力制御部は、前記供給対象の装置への給電を自装置の動作よりも優先するか否かを時間に基づいて判断し、前記供給対象の装置への給電を優先する場合に、前記自装置を省電力状態に移行させるための制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の電源供給装置。
  11. データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給方法であって、
    前記接続インタフェースを介して接続された電力の供給対象の装置から、供給するべき電力量を示す情報を取得し、
    外部に対して供給可能な電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量が、前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して自装置を省電力状態に移行させ、
    自装置が前記省電力状態に移行したことにより増加した前記余剰電力量に基づき、前記供給対象の装置に対して前記供給するべき電力量を供給することを特徴とする電源供給方法。
  12. データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給プログラムであって、
    前記接続インタフェースを介して接続された電力の供給対象の装置から、供給するべき電力量を示す情報を取得するステップと、
    外部に対して供給可能な電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量が、前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して自装置を省電力状態に移行させるステップと、
    自装置が前記省電力状態に移行したことにより増加した前記余剰電力量に基づき、前記供給対象の装置に対して前記供給するべき電力量を供給するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする電源供給プログラム。
  13. データ通信と共に電力の供給が可能な接続インタフェースを介して電力を供給する電源供給装置及び前記接続インタフェースを介して電力の供給を受ける受電装置を含む電源供給システムであって、
    前記電源供給装置は、
    前記接続インタフェースを介して接続された電力の供給対象の装置から、供給するべき電力量を示す情報を取得する要求電力量取得部と、
    外部に対して供給可能な電力量から自装置において消費されている電力量を差し引いた余剰電力量が、前記供給するべき電力量に満たない場合に、自装置における消費電力量を低減して自装置を省電力状態に移行させる省電力制御部と、
    自装置が前記省電力状態に移行したことにより増加した前記余剰電力量に基づき、前記供給対象の装置に対して前記供給するべき電力量を供給する電源供給制御部とを含むことを特徴とする電源供給システム。
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