JP2016218063A - 近接覚センサ - Google Patents

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誠一 勅使河原
Seiichi Teshigawara
誠一 勅使河原
和輝 飛田
Kazuteru Hida
和輝 飛田
圭 近藤
Kei Kondo
圭 近藤
佐藤 昇
Noboru Sato
昇 佐藤
悠介 今井
Yusuke Imai
悠介 今井
絢子 田淵
Ayako Tabuchi
絢子 田淵
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Abstract

【課題】光センサは、稼働中はLEDを常時点灯させるのが一般的な使用方法であり、光センサ23の出力を利用しない時間帯では無駄な電力を消費していた。【解決手段】光センサ23が有し、赤外線を発光する発光素子であるLEDを、マイクロプロセッサ31が光センサ23の出力を読み込むタイミングに合わせて発光させ、光センサ23が出力した信号をマイクロプロセッサ31が取り込んだ後に光センサ23が出力した信号が安定したタイミングで消光させる。【選択図】図1

Description

本発明は、相対的に接近してくる被検知物を検知する近接覚センサに関する。
現在、ロボット等に対して相対的に接近する物体(以下、本明細書では「被検知物」と記す)を検知し、被検知物とロボット等との衝突を回避する技術が研究、開発されている。
なお、本明細書において、「相対的に接近する」とは、ロボットが移動して被検知物に接近する場合、被検知物が移動してロボットに接近する場合、ロボットと被検知物の両方が移動して結果的に両者が接近する場合の、いずれの場合も含む。
被検知物の検知は、ビジョンセンサによっても行われるが、ビジョンセンサの死角となるロボットの脚周りや腕周辺には、近接覚センサを設けることが行われている。
ロボットに設けられる近接覚センサとしては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
特許文献1には、発光素子と受光素子とを入れ替えて使用することにより、回路網を簡易化する近接覚センサが記載されている。
特許文献2には、ロボットの腕等にセンサ素子を含むノードペア同士を網目状に接続し、センサ素子が円柱等の側周面に沿って配列されることが記載されている。また、特許文献2には、比較例として、フォトリフレクタが設けられたシート状の基板で、ロボットの腕等を覆うことが記載されている。
特開2007−71564号公報 特許第5517039号
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の構成は、いずれも、近接覚センサが取り付けられるロボット等の形状に合わせて複数のセンサ素子同士を接続し、接続されたセンサを一体的にロボット等に取付けている構成である。このため、特許文献1や特許文献2に記載の近接覚センサは、被取付部材に合わせて仕様(センサ素子の数、配置及び範囲等)を変えることが必要な、所謂一品一様の構成となっていた。
被取付部材毎に仕様を変えることは、近接覚センサの開発コストの観点からは不利である。即ち、ロボットに取付けられる近接覚センサでは、脚や腕のサイズが異なるロボット毎に、センサ素子を搭載する基板を設計し直す必要が生じる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、開発に係るコストを抑え、サイズや形状の異なる様々な被取付部に対応できる近接覚センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の近接覚センサは、赤外線を発光する発光素子を有するとともに、光強度を検出し、且つ前記検出した光強度に応じた信号を出力する複数の光センサを備える第1基板と、
前記複数の光センサが出力した信号に基づいて、前記複数の光センサと被検知物との距離情報を取得する距離情報取得部を備える第2基板と、
前記光センサが出力した信号を前記第1基板から前記第2基板へ送信する信号送信部と、
前記距離情報取得部が取得した距離情報に応じて前記発光素子を発光または消光させる発光制御装置と、を備え、
前記発光制御装置は、予め設定したタイミングで前記発光素子を発光または消光させる。
本発明は、開発に係るコストを抑え、サイズや形状の異なる様々な被取付部に対応できる近接覚センサを提供することができる。
本発明に係る近接覚センサの構成を示した図である。 第1基板の斜視図である。 第1基板の斜視図である。 LEDの発光パターンとフォトトランジスタ(受光素子)が検出する反射光強度の関係を示す図である。 (a)は低い供給電圧におけるセンサ出力と検出距離の関係を示す模式図であり、(b)は高い供給電圧におけるセンサ出力と検出距離の関係を示す模式図である。 異なる種類の第1基板を接続した状態を示す模式図である。 本発明の第5実施形態の一例を示す図である。 本発明の第6実施形態の一例を示す回路図である。 本発明のLEDの発光パターンとフォトトランジスタ(受光素子)が受光する受光量との関係を示す図である。 従来例のLEDの発光パターンとフォトトランジスタ(受光素子)が受光する受光量との関係を示す図である。 本発明の第8実施形態の一例を示す回路図である。
以下、本発明の各実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る近接覚センサ1の全体構成を示した図である。図2は、第1基板11の斜視図である。
近接覚センサ1は、第1基板11と、第2基板12と、制御装置14を備えて形成されている。
第1基板11は、複数個の光センサ23を備えている。また、第1基板11は、光センサ23を実装する基板21を備えている。なお、図1には、近接覚センサ1が、複数の第1基板11(111、112、113、114、115)を備えている構成を示す。
各光センサ23は、被検知物によって反射した光の光強度を検出し、検出した光強度に応じた信号を生成し、生成した信号を出力する。
基板21には、光センサ23が出力した信号を外部に出力するためのコネクタ27が設けられている。
第2基板12は、第1基板11に備えられている複数の光センサ23が出力した信号を取得するマイクロプロセッサ31を備えている。なお、図1には、近接覚センサ1が、複数の第2基板12を備えている構成を示す。
マイクロプロセッサ31は、基板35上に実装されており、第1基板11に備えられている複数の光センサ23が出力した信号に基づいて、光センサ23と被検知物との距離を取得する。第1基板11のコネクタ27と第2基板12のコネクタ37とは、可撓性を有する配線ケーブル13によって接続されている。
すなわち、マイクロプロセッサ31は、複数の光センサ23が出力した信号に基づいて、複数の光センサ23と被検知物との距離情報を取得する距離情報取得部を形成する。
第1実施形態の光センサ23は、反射型のフォトインタラプタであり、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下、「LED」と記す)23aとフォトトランジスタ23bとが一対となった構成を有している。第1実施形態のLED23aは、赤外線を発光する発光素子であり、フォトトランジスタ23bは、赤外線を受光する受光素子である。
LED23aは、赤外線を発光することが可能である。また、LED23aが発光する赤外線は、被検知物が存在しない場合にはフォトトランジスタ23bに受光されないように設定されている。被検知物とロボットアームとが相対的に近づいたとき、LED23aが発光した赤外線は、被検知物で反射される。反射された赤外線は、フォトトランジスタ23bによって受光される。フォトトランジスタ23bが受光する赤外線の強度は、フォトトランジスタ23bと被検知物との距離に応じて変化する。
また、LED23aが赤外線を発光または消光させる制御は、例えば、図外のMCU(Micro Control Unit)で行う。MCUは、例えば、第1基板11及び第2基板12のうち少なくとも一方が備える。
すなわち、MCUは、フォトトランジスタ23bと被検知物との距離(距離情報取得部(マイクロプロセッサ31)が取得した距離情報に応じて前記発光素子を発光または消光させる発光制御装置を形成する。
図2に示す基板21上には、配線(図示せず)が設けられている。複数の光センサ23及びコネクタ27は、配線によって電気的に接続されている。複数のフォトトランジスタ23bは、赤外線を受光することによって、受光された赤外線の強度に応じた信号を各々生成し、コネクタ27を通して第2基板12に送信する。このため、第1実施形態の近接覚センサ1は、第1基板11に対して、被検知物が相対的に近づいたことを検知することができる。
すなわち、フォトトランジスタ23bは、光センサ23が出力した信号を第1基板11から第2基板12へ送信する信号送信部を形成する。
また、第1実施形態は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、第1実施形態は、フォトトランジスタ23bと個別に接続されたAD変換器を基板21上に設け、フォトトランジスタ23bからの出力を第1基板11上にてデジタル信号に変換し、そのまま、コネクタ27から配線ケーブル13と第2基板12のコネクタ37を介して、マイクロプロセッサ31に送信するようにしてもよい。このような構成とすることで、フォトトランジスタ23bの出力信号を、劣化を抑制しつつマイクロプロセッサ31に伝達することができる。第1基板11等と第2基板12との間の通信は、複数の配線ケーブル13のうちの1本の配線が1つの光センサ23の出力信号を送信するパラレル通信によって行われる。
さらに、第1実施形態は、第1基板11からの出力信号を配線ケーブル13によって第2基板12に送信するものに限定されるものではない。例えば、第1実施形態では、フォトトランジスタ23bの出力信号を、無線によって第2基板12に送信することもできる。このような場合、第1基板11及び第2基板12には、無線信号を送受信するための通信部を備える構成が用いられる。
また、第1実施形態の第1基板11は、図1及び図2に示したように、光センサ23を1列に配置する構成に限定されるものではない。例えば、図3に示したように、第1基板11の構成を、光センサ23を2列備える構成としてもよい。すなわち、第1基板11の構成を、光センサ23を複数列(2列以上)備える構成としてもよい。
したがって、第1実施形態の第1基板11は、複数の光センサ23が一方向に配列された光センサ列を、1列以上備える。
第2基板12に搭載されているマイクロプロセッサ31は、コネクタ37を経由して第1基板11上の複数の光センサ23が出力した信号を取り込む。マイクロプロセッサ31は、個々の光センサ23が出力した信号が含む電圧を、光センサ23と被検知物との距離に変換する。この変換は、何らかの計算式を用いて行うこともできるが、光センサ23に用いられるフォトトランジスタ23bが受光する反射光の強度と、フォトトランジスタ23bと被検知物との距離の関係は非線形である場合が多く、計算式が複雑になる虞がある。
そのため、マイクロプロセッサ31に、フォトトランジスタ23bが受光する反射光の強度と、フォトトランジスタ23bと被検知物との距離との関係を表す変換テーブルを記憶させる。
すなわち、距離情報取得部(マイクロプロセッサ31)は、光センサ23が出力した信号を距離情報に変換する変換テーブルを備える。
マイクロプロセッサ31は、AD変換器と、演算部と、を含んでいる。マイクロプロセッサ31は、複数の光センサ23の出力信号を受信すると、AD変換器によってアナログ値である電圧をデジタル値に変換した後、上述の変換テーブルを参照して個々の出力信号を、電圧から距離に変換する。変換テーブルは、光センサ23の種類に応じて設定される。例えば、1つのマイクロプロセッサ31に1つまたはそれ以上の変換テーブルを記憶させても良い。マイクロプロセッサ31は、個々の光センサ23の出力を距離情報に変換し、上位の制御装置14に送信する。
制御装置14には、1つ、または複数個の第2基板12が接続される。制御装置14は、マイクロプロセッサ31が算出した個々の光センサ23と被検知物との距離情報を解釈し、複数の光センサ23が配置された第1基板11上の領域における被検知物の位置を取得する。すなわち、特定の第2基板12から送信された複数個の距離情報を比較し、その第2基板12に接続されている特定の第1基板11上に配置されている光センサ23の中で最も被検知物と近い距離にある光センサ23を抽出することで、特定の第1基板11上における被検知物の位置情報を求める。制御装置14は、求めた位置情報をさらに上位の制御装置、例えば、ロボットのコントローラ等に送信する。
すなわち、第1基板11上には、複数の光センサ23が配置された領域が設定されている。また、制御装置14は、距離情報取得部が取得した距離情報に基づいて、第1基板11上に設定された領域上における被検知物の位置を取得する位置情報取得部を備える。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、光センサ23に用いられているLED23aを、必要な時のみ発光させる。具体的には、光センサ23が出力した信号をマイクロプロセッサ31が取り込むタイミングに合わせてLED23aを発光させ、それ以外のタイミングではLED23aを消光させる。発光させるタイミングは、LED23aの光強度が安定する時間を勘案して決定する。
すなわち、図4に示したように、LED23aが発光した後に、フォトトランジスタ23b(受光素子)の出力信号が安定するのをマイクロプロセッサ31が確認すると、個々の光センサ23の出力を決定して、LED23aを消光させる。または、予めLED23aの光強度が安定する時間を求めておき、光強度が安定する時間を勘案して決定したクロック信号を第2基板12から第1基板11に送信し、LED23aの周期的な発光を制御しても良い。
したがって、第2実施形態では、発光制御装置(MCU)が、予め設定したタイミングでLED23a(発光素子)を発光または消光させる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態では、被検知物の距離に応じて、LED23aに供給する電圧を変更する。
光センサ23は、被検知物が遠いと反射光が弱くなってセンサ感度が低下し、検知能力が低下する問題があった。
そこで、図5(b)に示すように、被検知物と光センサ23との距離(図中では、「距離d[mm]」と表す)が、予め設定した距離である距離閾値(例えば、300[mm])よりも遠く、被検知物が光センサ23から予め設定した距離よりも遠い位置にある場合、被検知物と光センサ23との距離が、予め設定した距離以下であり、被検知物が光センサ23から予め設定した距離以下の近い位置にある場合よりも、LED23aに供給する電圧(図中では、「センサ出力[V]」と表す)を上げる。また、図5(a)に示すように、被検知物と光センサ23との距離が、予め設定した距離以下であり、被検知物が光センサ23から予め設定した距離以下の近い位置にある場合、被検知物が光センサ23から予め設定した距離よりも遠い位置にある場合よりも、LED23aに供給する電圧を下げる。
このように、LED23aに供給する電圧を上げることで、LED23aの発する光強度が増大し、被検知物が遠くても強い反射光が得られるので、遠い物体を正確に検知することができる。
すなわち、マイクロプロセッサ31は、光センサ23に供給する電圧を変化させる供給電圧制御部を形成する。
また、供給電圧制御部(マイクロプロセッサ31)は、被検知物と光センサ23との距離が離れている場合は光センサ23に高い電圧を供給し、被検知物との距離が近くなると低い電圧を供給する。
この場合、上述の変換テーブルも、LED23aに供給する電圧に応じて最適なものを選択して使用する。LED23aへの供給電圧を可変とすることで、遠くにある被検知物を正確に検知することができ、かつ被検知物が近くにある場合は消費電力を低減することができる。
すなわち、第3実施形態では、第1基板11が、光センサ23に供給する電圧を変化させる機能を有する。これに加え、被検知物と第1基板11との距離が予め設定した距離よりも離れている場合は、被検知物と第1基板11との距離が予め設定した距離以下である場合よりも高い電圧を、光センサ23に供給する。
[第4実施形態]
図6は本発明の第4実施形態を表す模式図であり、搭載する光センサ23の数が異なる複数種類の第1基板11(11a、11b、11c)の中から、第2基板12に接続されている第1基板11の種類を自動的に認識する機能を第2基板12(マイクロプロセッサ31)に設ける。
第1基板11のコネクタ27と第2基板12のコネクタ37には、第1基板11の種類を特定するためのピンを設ける。図6には、一例として、3種類の第1基板11が存在する場合の認識方法を示している。コネクタ27には、第1基板11の種類を識別するためのピンが2本あり、それぞれのピンには、第1基板11の種類に応じて、0[V]または3.3〜5[V]の電圧が掛けられている。
ピンに電圧を掛ける場合を1と表し、電圧を掛けない場合を0と表すと、(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の4種類の状態が存在するので、これらを第1基板11の種類に対応付けることで、第1基板11の種類を自動で認識することができる。上述の変換テーブルも、認識した第1基板11に適したものを自動で選択する。
なお、図6に示す第1基板11のうち、第1基板11aと第1基板11bは、(0,0)に対応する種類である。また、図6に示す第1基板11のうち、第1基板11cは、(0,1)に対応する種類である。
すなわち、第4実施形態では、近接覚センサ1が、複数の第1基板11を備えており、複数の第1基板11のうち少なくとも二つは、それぞれ、光センサ23の数及び種類のうち少なくとも一方が異なる。これに加え、マイクロプロセッサ31(距離情報取得部)が、光センサ23の数及び種類を認識する機能を有する。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態は、図7に示すように、ワーク搬送用ハンド100やロボットハンド(図示せず)に第1基板11を取り付け、ワークWを適切に把持するためのハンドの位置決めを行う。図7は、コンベア110上を流れるワークWを、コンベア110を止めずに把持するシステムの模式図である。第1基板11が取り付けられたハンド100を、コンベア110によって搬送されているワークWに接近させる。
ワーク搬送用ハンド100は、コンベア110の搬送速度に追従するように、図7の右方向に移動しつつワークWに接近する。ワークWが第1基板11の光センサ23の検出範囲に入ったら、光センサ23の出力信号を基に求めた位置情報を参照して、ワーク搬送用ハンド100をワークWの真上に位置させる。
[第6実施形態]
第1基板11に複数の光センサ23を搭載する場合、動作電力の供給は、単純に配線を分岐させても良いが、分岐数が増えると電圧が低下する可能性がある。
そのため、本発明の第6実施形態では、図8に示すように、図外のMCU(Memory Control Unit)から共通の配線Sを通じて取り込んだPWM信号をトランジスタTへ入力する。なお、MCUは、例えば、第2基板12が備える。
そして、トランジスタT(例えば、MOSトランジスタ)へ入力されたPWM信号を用いて、複数の光センサ23が有するLED23aを、発光または消光させる。
また、第6実施形態では、MCUから共通の配線Sを通じて取り込んだPWM信号を、複数の光センサ23に応じて分岐させ、複数の光センサ23に対応して設けた各トランジスタTへ入力する。そして、各トランジスタTで増幅させたPWM信号により、複数の光センサ23が有するLED23aを、同時に発光または消光させる。なお、図8には、複数の光センサ23のうち、二つの光センサ23を示す。
すなわち、第6実施形態では、発光制御装置が、複数の第1基板11がそれぞれ有する発光素子を、同時に発光または消光させる。
具体的には、図9に示すように、光センサ23が出力した信号をマイクロプロセッサ31が取り込む周期であるサンプリング周期の1周期毎のタイミングT1で、LED23aを発光させる。
LED23aを発光させた後は、LED23aを発光させたタイミングT1でサンプリングを開始し、サンプリング周期よりも短い周期でサンプリングを行い、サンプリングの度に、フォトトランジスタ23b(受光素子)の出力信号(受光量)を、予め設定した閾値(受光量閾値)と比較する。
そして、受光量が受光量閾値を超えると、受光量を記憶する。これに加え、受光量が受光量閾値を超えてから、予め設定した所定の時間が経過した時点で、受光量が安定と判断する。
さらに、フォトトランジスタ23b(受光素子)の出力信号(受光量)が安定するのを、第2基板12が備えるマイクロプロセッサ31が確認する。そして、個々の光センサ23が出力した信号が安定したタイミングT2で、LED23aを消光させる。
また、サンプリング周期よりも短い周期で二回目以降のサンプリングを行う度に、前回のサンプリングで受光した受光量と、今回のサンプリングで受光した受光量との平均値を演算し、演算の度に、演算した平均値を最終の受光量(最終値)として、制御装置14へ出力する。
なお、上述した具体的な処理は、第1基板11で行っても、第2基板12で行ってもよいが、第2基板12で行う構成とすることで、設計が容易となる可能性が大きくなる。
また、制御装置14へ出力する最終値は、最後に行ったサンプリングで受光した受光量としてもよい。この場合、演算処理や構成を簡略化することが可能となる。
すなわち、第6実施形態では、発光制御装置が、光センサ23が出力した信号を距離情報取得部が取り込む周期であるサンプリング周期の1周期毎のタイミングで発光素子を発光させ、光センサ23が出力した信号を距離情報取得部が取り込んだ後に光センサ23が出力した信号が安定したタイミングで、発光素子を消光させる。
これにより、第6実施形態では、逐次、フォトトランジスタ23b(受光素子)の出力信号(受光量)が安定するのを確認して、LED23aを消光させる。
この構成によれば、電源電圧が安定するので、反射光の光強度にばらつきが少なくなり、検出精度が向上する。
また、図10に示す従来例のように、フォトトランジスタ23b(受光素子)の出力信号(受光量)が安定した後は、LED23aを継続して発光させる場合、図9に示す本発明と比較して、電力の消費量が大きい。
したがって、本発明の構成であれば、LED23aを発光させることで消費される電力の消費量を減少させることが可能となる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態では、予め、フォトトランジスタ23bで受光する受光量が安定するまでの時間(安定時間)を求めておく。そして、安定時間に応じて、フォトトランジスタ23bが、受光量をサンプリングする。
具体的には、LED23aの駆動信号(LED23aを発光させる信号、LED23a消光させる信号)と同期させたサンプリング信号を、フォトトランジスタ23b(受光素子)へ送信する。
ここで、サンプリング信号は、LED23aの駆動信号と一定のタイムラグを設けて、LED23aの駆動信号と同期させる。
タイムラグは、フォトトランジスタ23bで受光する受光量が安定するまでの時間、すなわち、安定時間である。
なお、タイムラグを設定する処理は、例えば、第2基板12が備えるMCUで行う。また、タイムラグを設定する処理は、例えば、第1基板11にハード的なディレイ回路を搭載し、このディレイ回路で行ってもよい。
そして、フォトトランジスタ23bは、受信したサンプリング信号に同期して、受光量をサンプリングする。
すなわち、第7実施形態では、発光制御装置が、光センサ23が出力した信号を距離情報取得部が取り込むタイミングで発光素子を発光させ、光センサ23が出力した信号を距離情報取得部が取り込んだ後に光センサが出力した信号が安定したタイミングで発光素子を消光させる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態では、図11に示すように、各MCUから個別の配線S1,S2を通じて取り込んだ複数のPWM信号を、複数の光センサ23に対応して設けた各トランジスタTへ、それぞれ入力する。そして、それぞれのトランジスタTで増幅させたPWM信号により、複数の光センサ23が有するLED23aを、個別に発光または消光させる。なお、図11には、複数の光センサ23のうち、二つの光センサ23を示す。
すなわち、第8実施形態では、発光制御装置が、複数の第1基板11がそれぞれ有する発光素子を、個別に発光または消光させる。
この構成によれば、複数の光センサ23がそれぞれ有するLED23aを、個別に発光または消光させるため、隣接する他のLED23aが発光する赤外線により、フォトトランジスタ23bが受光する赤外線の強度が変化することを抑制することが可能となる。このため、フォトトランジスタ23bによる、赤外線を受光する精度が向上する。
[第9実施形態]
本発明の第9実施形態では、予め、LED23aの光強度が安定する時間を求めておく。そして、LED23aの光強度が安定する時間を勘案して決定したクロック信号を、第2基板12から第1基板11に送信し、LED23aの周期的な発光を制御する。
[変形例]
上述した各実施形態に共通して、近接覚センサ1は、受光素子(フォトトランジスタ23b)の汚れや、LED23aに発生する経時劣化等により、フォトトランジスタ23bの受光量が安定するまでの時間が長くなるという問題や、フォトトランジスタ23bの受光量が安定した状態(安定状態)になったときの受光量が低下するという問題が発生するおそれがある。
これらの問題に対しては、フォトトランジスタ23bの受光量の変化が小さくなる領域(受光量が安定した状態)の受光量に基づいて、閾値(受光量閾値)を自動更新する構成や、サンプリング信号のタイムラグを自動更新する構成により対応する。
1 近接覚センサ
11 第1基板
12 第2基板
13 配線ケーブル
14 制御装置
23 光センサ
23a 発光ダイオード
23b フォトトランジスタ
31 マイクロプロセッサ

Claims (10)

  1. 赤外線を発光する発光素子を有するとともに、光強度を検出し、且つ前記検出した光強度に応じた信号を出力する複数の光センサを備える第1基板と、
    前記複数の光センサが出力した信号に基づいて、前記複数の光センサと被検知物との距離情報を取得する距離情報取得部を備える第2基板と、
    前記光センサが出力した信号を前記第1基板から前記第2基板へ送信する信号送信部と、
    前記距離情報取得部が取得した距離情報に応じて前記発光素子を発光または消光させる発光制御装置と、を備え、
    前記発光制御装置は、予め設定したタイミングで前記発光素子を発光または消光させることを特徴とする近接覚センサ。
  2. 前記発光制御装置は、前記光センサが出力した信号を前記距離情報取得部が取り込む周期であるサンプリング周期の1周期毎のタイミングで前記発光素子を発光させ、前記光センサが出力した信号を前記距離情報取得部が取り込んだ後に前記光センサが出力した信号が安定したタイミングで前記発光素子を消光させることを特徴とする請求項1に記載した近接覚センサ。
  3. 前記発光制御装置は、前記光センサが出力した信号を前記距離情報取得部が取り込むタイミングで前記発光素子を発光させ、前記光センサが出力した信号を前記距離情報取得部が取り込んだ後に前記光センサが出力した信号が安定したタイミングで前記発光素子を消光させることを特徴とする請求項1に記載した近接覚センサ。
  4. 複数の前記第1基板を備え、
    前記発光制御装置は、前記複数の第1基板がそれぞれ有する発光素子を同時に発光または消光させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  5. 複数の前記第1基板を備え、
    前記発光制御装置は、前記複数の第1基板がそれぞれ有する発光素子を個別に発光または消光させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  6. 前記第1基板は、前記複数の光センサが一方向に配列された光センサ列を1列以上備えることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  7. 前記第1基板上には、前記複数の光センサが配置された領域が設定されており、
    前記距離情報取得部が取得した距離情報に基づいて前記領域上における前記被検知物の位置を取得する位置情報取得部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  8. 前記距離情報取得部は、前記光センサが出力した信号を前記距離情報に変換する変換テーブルを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  9. 複数の前記第1基板を備え、
    前記複数の第1基板のうち少なくとも二つは、それぞれ、前記光センサの数及び種類のうち少なくとも一方が異なり、
    前記距離情報取得部は、前記光センサの数及び種類を認識する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
  10. 前記第1基板は、前記光センサに供給する電圧を変化させる機能を有し、
    前記被検知物と前記第1基板との距離が予め設定した距離よりも離れている場合は、前記被検知物と前記第1基板との距離が前記予め設定した距離以下である場合よりも高い電圧を前記光センサに供給することを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載した近接覚センサ。
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