JP2016217622A - 給湯器運転制御装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】湯が大量に使用される時間帯を考慮して第1及び第2の各給湯器を運用する。【解決手段】湯使用量実績データを解析して運転スケジュールを作成する運転スケジュール作成処理部12と、作成された運転スケジュールに従いヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2の運転制御を行う運転制御部13と、を有する。運転スケジュール作成処理部12は、湯使用量実績データから1時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定し、特定した大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として、ヒートポンプ式給湯器1のみで湯を作った場合における大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として、それぞれ算出する。そして、推定貯湯量が目標貯湯量を下回る場合に、その不足分の湯量を燃焼式給湯器2に作らせるよう運転スケジュールを作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、給湯器運転制御装置及びプログラム、特に、第1の給湯器及び第1の給湯器よりランニングコストが高いものの第1の給湯器より出湯能力のある第2の給湯器を併用する給湯システムにおける給湯器の運転制御に関する。
従来から、ヒートポンプ式及び燃焼式という他熱源の給湯器を併用する給湯システムが存在する。ヒートポンプ式給湯器は、燃焼式給湯器に比べて出湯能力が下回るもののエネルギー消費効率が高いため、ランニングコストを抑えることができる。
ところで、従来の給湯システムは、貯湯槽内の残湯量が所定量以下になると湯を自動的に作り始める。前述した併用式の給湯システムでは、ヒートポンプ式給湯器及び燃焼式給湯器それぞれに、異なる残湯量で起動信号を出力するセンサーを対応付けしている。貯湯槽内の残湯量が少なくなってくると、ランニングコストの低いヒートポンプ式給湯器が先に運転を開始する。そして、ヒートポンプ式給湯器の出湯能力以上に湯が消費され残湯量が更に少なくなると、出湯能力の高い燃焼式給湯器の運転が開始される。そして、残湯量が増え、貯湯槽内に設けられた満タンを検知するセンサーが停止信号を出力すると、ヒートポンプ式給湯器及び燃焼式給湯器は運転を停止する。
特開2010−108345号公報 特開2006−268102号公報 特開2007−270659号公報
ところで、給湯システムを利用する施設の利用形態や業務形態等から多くの湯が消費される時間帯はある程度決まってくる。例えば、ビジネスホテルでは、朝と夜の時間帯に湯が集中的に使用される。従って、例えば、ビジネスホテルの宿泊客により朝に湯が大量に消費されると燃焼式給湯器が運転を開始する。そして、湯は貯湯槽が満タンになるまで作られる。しかしながら、貯湯槽を満タンにした湯は、昼間ではあまり使用されず、夜に使用されることになる。
このように、従来においては、残湯量が少なくなると、湯が使用される時間帯を考慮せずに満タンになるまで湯を作るよう給湯器を運転制御していた。
もちろん、貯湯槽に貯めた湯は、いずれ使用することになるが、湯が使用されるまでの時間が長いと放熱によるロスが発生する。このため、貯湯槽内の湯の加熱のために給湯器を運転させる必要が生じ、これによりランニングコストが余計にかかってしまう可能性が生じてくる。
本発明は、湯が大量に使用される時間帯を考慮して第1及び第2の各給湯器を運用することを目的とする。
本発明に係る給湯器運転制御装置は、施設に湯を供給する第1の給湯器及び前記第1の給湯器よりランニングコストが高いものの前記第1の給湯器より出湯能力のある第2の給湯器を運用する給湯器運転制御装置において、前記施設における湯使用量実績データから、予め設定した閾値より単位時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定する大量使用時間帯特定手段と、前記大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出する目標貯湯量算出手段と、前記第1の給湯器のみで湯を作った場合における前記大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として算出する推定貯湯量算出手段と、前記推定貯湯量が前記目標貯湯量を下回る場合、前記推定貯湯量と前記目標貯湯量との差分から得られる不足貯湯量分の湯を作るために前記第2の給湯器を運転させるよう運転スケジュールを作成する運転スケジュール作成手段と、前記運転スケジュールに従い前記各給湯器の運転制御を行う運転制御手段と、を有することを特徴とする。
また、前記運転スケジュール作成手段は、前記不足貯湯量及び前記第2の給湯器の出湯能力から前記第2の給湯器の運転時間を算出し、前記大量使用時間帯の始期から、算出した運転時間遡った時点に前記第2の給湯器の運転を開始させるよう運転スケジュールを作成することを特徴とする。
また、前記第1の給湯器はヒートポンプ式の給湯器であり、前記第2の給湯器は燃焼式の給湯器であることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、施設に湯を供給する第1の給湯器及び前記第1の給湯器よりランニングコストが高いものの前記第1の給湯器より出湯能力のある第2の給湯器を運用するコンピュータを、前記施設における湯使用量実績データから、予め設定した閾値より単位時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定する大量使用時間帯特定手段、前記大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出する目標貯湯量算出手段、前記第1の給湯器のみで湯を作った場合における前記大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として算出する推定貯湯量算出手段、前記推定貯湯量が前記目標貯湯量を下回る場合、前記推定貯湯量と前記目標貯湯量との差分から得られる不足貯湯量分の湯を作るために前記第2の給湯器を運転させるよう運転スケジュールを作成する運転スケジュール作成手段、前記運転スケジュールに従い前記各給湯器の運転制御を行う運転制御手段、として機能させる。
本発明によれば、湯が大量に使用される時間帯を考慮して第1及び第2の各給湯器を運用するようにしたので、給湯器のランニングコストの低減を図ることができる。
また、湯が大量に使用される時間帯に合わせて必要量の湯を貯湯槽に貯めるようにしたので、貯湯槽内の湯の放熱によるロスを防ぐことができる。
本発明に係る給湯器運転制御装置の一実施の形態である制御用コントローラを含む給湯システムの全体構成及び制御用コントローラのブロック構成を示した図である。 本実施の形態における制御用コントローラのハードウェア構成図である。 本実施の形態における運転スケジュール作成処理を示したフローチャートである。 本実施の形態において湯使用量実績データから得られる施設の1時間毎の湯使用量を示した図である。 本実施の形態において湯使用量実績データから得られる施設の1時間毎の湯使用量をグラフにて示した図である。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る給湯器運転制御装置の一実施の形態である制御用コントローラを含む給湯システムの全体構成及び制御用コントローラのブロック構成を示した図である。なお、本実施の形態において説明に用いない構成要素については図から省略した。図1には、ヒートポンプ(HP)式給湯器1と、燃焼式給湯器2と、貯湯槽3と、制御用コントローラ10と、が示されている。
本実施の形態における給湯システムは、上記のようにヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2という他熱源の給湯器を併用する。第1の給湯器として設けられたヒートポンプ式給湯器1は、第2の給湯器として設けられた燃焼式給湯器2と比較して、一般的に出湯能力(加熱能力)は低いもののエネルギー消費効率が高い。従って、本実施の形態における給湯システムでは、主としてヒートポンプ式給湯器1を運転(ベース運転)させ、ヒートポンプ式給湯器1だけでは湯の大量使用に対応できない場合に燃焼式給湯器2を補助的に運転させる。ヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2それぞれにおいて作られた湯は、同じ貯湯槽3に貯められ、給湯システムが設置された施設で使用される。制御用コントローラ10は、ヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2の運転制御を行う。
図2は、本実施の形態における制御用コントローラ10に搭載されたコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態において制御用コントローラ10に搭載されたコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU21、ROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)24、各給湯器1,2を接続する給湯器インタフェース(IF)25、及び貯湯槽3からのセンサー出力信号を受信するセンサーインタフェース(IF)26を内部バス27に接続して構成される。
図1に戻り、本実施の形態における制御用コントローラ10は、残湯量取得部11、運転スケジュール作成処理部12、運転制御部13、湯使用量実績データ記憶部14及び運転スケジュール記憶部15を有している。残湯量取得部11は、貯湯槽3の中に取り付けられたセンサーからの出力信号を受信することによって貯湯槽3の残湯量を取得する。センサーは、従前と同様でよく、具体的には、ヒートポンプ式給湯器1の運転を開始させるためのONセンサー、燃焼式給湯器2の運転を開始させるためのONセンサー及び貯湯槽3が満タンになったことでヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2の運転を停止させるためのOFFセンサーが取り付けられていてよい。但し、詳細は後述するように残湯量が少なくなったことをONセンサーが検知したとしても、従来のようにヒートポンプ式給湯器1及び燃焼式給湯器2の運転を開始させるよう制御するわけではない。ONセンサーは、残湯量の検出のために用いる。なお、本実施の形態でいう「満タン」というのは、貯湯槽3に貯まっている湯が使用できる温度(通常は60℃以上)になっている状態で貯湯槽3を満たしている状態をいう。貯湯槽3を満たしているというのは、厳密にはOFFセンサーの位置まで湯が貯まっている状態をいう。
運転スケジュール作成処理部12は、大量使用時間帯特定手段、目標貯湯量算出手段、推定貯湯量算出手段及び運転スケジュール作成手段として設けられている。つまり、運転スケジュール作成処理部12は、湯使用量実績データから、予め設定した閾値より単位時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定する。本実施の形態では、予め設定した閾値として、ヒートポンプ式給湯器1の単位時間当たりの最大出湯量を設定する。そして、その大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出し、更にヒートポンプ式給湯器1のみで湯を作った場合における大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として算出する。そして、推定貯湯量が目標貯湯量を下回る場合、推定貯湯量と目標貯湯量との差分から得られる不足貯湯量分の湯を作るために燃焼式給湯器2を運転させるよう運転スケジュールを作成する。運転制御部13は、運転スケジュール作成処理部12により作成された運転スケジュールに従い各給湯器1,2の運転制御を行う。
湯使用量実績データ記憶部14には、貯湯槽3の残湯量の遷移等から施設における湯の使用量の実績データが蓄積される。運転スケジュール記憶部15には、運転スケジュール作成処理部12により作成された運転スケジュールが記憶される。
制御用コントローラ10における各構成要素11〜13は、制御用コントローラ10に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU21で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部14,15は、制御用コントローラ10に搭載されたHDD24にて実現される。あるいは、RAM23又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
本実施の形態における給湯システムは、ビジネスホテルなど業務の形態によって湯が消費される時間帯がある程度固定的である施設に設置される場合を想定している。例えば、ビジネスホテルでは、宿泊客によって湯は、朝及び夜に集中して使用される。もちろん、昼間も清掃等によって使用されるが、その使用量は、朝及び夜と比較すると相対的に少量である。センサーからの出力信号により貯湯槽3内の残湯量が少なくなったことが検知されると、運転制御部13は、ヒートポンプ式給湯器1又は燃焼式給湯器2の少なくとも一方の運転を開始して湯を作るように制御するが、本実施の形態における運転制御部13は、運転スケジュール作成処理部12により作成された運転スケジュールに従って各給湯器1,2の運転制御を行うことを特徴としている。
以下、本実施の形態における運転スケジュールの作成処理の基本的な処理の流れ(基本的な考え方)について図3に示したフローチャートを用いて説明する。運転スケジュールが作成される前では、特に説明しない限り燃焼式給湯器2の運転は停止させており、ヒートポンプ式給湯器1のみを運転させるものとする。1時間当たりの最大出湯量は、ヒートポンプ式給湯器1は0.7m、燃焼式給湯器2は1.2mとする。
運転スケジュール作成処理部12は、湯使用量実績データ記憶部14に蓄積されている湯使用量実績データを解析することで、通常の営業日における典型的な湯の使用状態を求める。具体的には、1時間を単位時間として、1時間当たりの湯使用量を算出する。この算出した結果、すなわち各時間の湯使用量を図4に示す。また、図5は、図4に示した湯使用量をグラフ形式にて示した図である。運転スケジュール作成処理部12は、このように1時間当たりの湯使用量を求め、そして大量使用時間帯を特定する(ステップ110)。「大量使用時間帯」というのは、1時間における湯使用量が予め設定された閾値、本実施の形態ではヒートポンプ式給湯器1の最大出湯量(0.7m)を越えている時間帯のことをいう。図5によると、6〜8時及び18〜22時が大量使用時間帯に該当する。なお「6〜8時」というのは、6時台から8時台、つまり6時00分から8時59分の3時間を意味する。同様に、「18〜22時」というのは、18時台から22時台、つまり18時00分から22時59分の5時間を意味する。
続いて、運転スケジュール作成処理部12は、各大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出する(ステップ120)。更に、運転スケジュール作成処理部12は、各大量使用時間帯直前の少量使用時間帯における貯湯量を推定貯湯量として算出する(ステップ130)。ここで、「少量使用時間帯」というのは、大量使用時間帯と大量使用時間帯との間の時間帯のことをいう。図5に示した例によると、6〜8時の大量使用時間帯直前の少量使用時間帯は23時〜5時であり、18〜22時の大量使用時間帯直前の少量使用時間帯は9時〜17時である。
まず、6〜8時の大量使用時間帯に着目すると、少量使用時間帯(23時〜5時)の7時間において、給湯システムは、ヒートポンプ式給湯器1のみを運転させることで、大量使用時間帯の始期である6時00分までに0.7m×7時間=4.9mの湯を作り、貯湯槽3に貯めることが可能である。つまり、推定貯湯量は4.9mである。一方、6〜8時の大量使用時間帯における湯の使用量は0.8+1.9+1.4=4.1mである。つまり、目標貯湯量は4.1mである。
従って、推定貯湯量は目標貯湯量以上あるので(ステップ140でN)、運転スケジュール作成処理部12は、少量使用時間帯において目標貯湯量になるまでヒートポンプ式給湯器1のみを運転させるよう運転スケジュールを作成し、運転スケジュール記憶部15に登録する(ステップ180)。なお、4.1mの湯は、4.1/0.7=5.86、すなわち、ヒートポンプ式給湯器1を約5時間52分運転させれば目標貯湯量の湯を作ることができるので、0時8分からヒートポンプ式給湯器1の運転を開始させるようにしてもよい。運転制御部13は、運転スケジュール記憶部15に登録された運転スケジュールに従ってヒートポンプ式給湯器1を運転させる。ここでは、燃焼式給湯器2を運転させる必要はないので運転させない。
以上のようにして、ランニングコストの低減を図る。なお、ヒートポンプ式給湯器1からの出湯量が目標貯湯量に達したかどうかは、ヒートポンプ式給湯器1の運転制御又は貯湯槽3のセンサーからの出力信号により把握可能である。
次に、18〜22時の大量使用時間帯に着目すると、少量使用時間帯(9時〜17時)の9時間において、給湯システムは、ヒートポンプ式給湯器1のみを運転させることで、大量使用時間帯の始期である18時00分までに0.7m×9時間=6.3mの湯を作り、貯湯槽3に貯めることが可能である。つまり、推定貯湯量は6.3mである。一方、18〜22時の大量使用時間帯における湯の使用量は0.8+1.3+2.0+2.0+1.8=7.9mである。つまり、目標貯湯量は7.9mである。
従って、推定貯湯量は目標貯湯量を下回るので(ステップ140でY)、運転スケジュール作成処理部12は、ヒートポンプ式給湯器1のみの運転では湯が不足するため、燃焼式給湯器2との併用が必要であると判断する。
ここで、不足する貯湯量は、7.9−6.3=1.8mであり、燃焼式給湯器2の出湯能力は1時間当たり1.2mである。従って、運転スケジュール作成処理部12は、不足分の貯湯量を補うための燃焼式給湯器2の運転時間を1.8/1.2=1.5時間と算出する(ステップ150)。つまり、少量使用時間帯(9時〜17時)の9時間の間で燃焼式給湯器2を1.5時間運転させればよいことがわかる。
ところで、6.3mの湯量は、大量使用時間帯の始期である18時00分までに用意されていればよい。従って、運転スケジュール作成処理部12は、18時00分から燃焼式給湯器2の運転時間(1.5時間)遡った時点である16時30分を燃焼式給湯器2の運転の開始時刻と決定する(ステップ160)。
この結果、運転スケジュール作成処理部12は、少量使用時間帯(9時〜17時)においてヒートポンプ式給湯器1を常時運転させると共に、燃焼式給湯器2の運転を16時30分から17時59分まで運転させる運転スケジュールを作成し、運転スケジュール記憶部15に登録する(ステップ170)。運転制御部13は、運転スケジュール記憶部15に登録された運転スケジュールに従ってヒートポンプ式給湯器1を運転させる。
このように、本実施の形態においては、ヒートポンプ式給湯器1の運転では湯量が不足すると判断した場合、その不足分の湯量を補うために燃焼式給湯器2を運転させて必要な湯量(目標貯湯量)を作るようにする。そして、大量使用時間帯の開始時点において目標貯湯量の湯を作るように燃焼式給湯器2の運転開始時間を決定することで、貯湯槽3内の湯の放熱によるロスを防ぐ。換言すると、放熱によるロスを補うための給湯器の運転を消失することでランニングコストの低減につなげる。
本実施の形態における運転スケジュールの作成処理の基本的な考え方は、以上の通りである。すなわち、本実施の形態では、ヒートポンプ式給湯器1をベース運転させる。そして、ヒートポンプ式給湯器1のみの運転では目標貯湯量の湯を作れない場合、不足分の湯量を補うために燃焼式給湯器2を運転させる。また、大量使用時間帯の開始直前で目標貯湯量に達するように燃焼式給湯器2の運転の開始時間を決定する。
ところで、実際には少量使用時間帯においても湯は使用されることになるが、上記説明では少量使用時間帯における湯の使用については考慮しなかった。また、貯湯槽3の残湯量や大量使用時間帯におけるヒートポンプ式給湯器1の出湯に関しては言及しなかった。そこで、以下、この点を考慮した運転スケジュールの作成について説明する。
ステップ140において、まず、6〜8時の大量使用時間帯に着目すると、少量使用時間帯(23時〜5時)における推定貯湯量は、前述したように4.9mである。一方、6〜8時の大量使用時間帯における湯の使用量は4.1mなので目標貯湯量を4.1mとした。しかし、実際には少量使用時間帯においても0.3+0.2+0.2+0.1+0.1+0.2+0.3=1.1mの湯を使用しているので、目標貯湯量は合計5.5mである。この結果、5.5−4.9=0.6mの湯が不足する。
ところで、0.6mは、ヒートポンプ式給湯器1を(0.6/0.7)×60=約52分運転させれば作ることができる。従って、ヒートポンプ式給湯器1を22時08分から5時59分までの間、運転させればよい。上記説明によれば、不足分を補うために燃焼式給湯器2を運転させることになるが、ヒートポンプ式給湯器1を大量使用時間帯でも運転させるようにすれば、燃焼式給湯器2を運転させる必要はない。
次に、18〜22時の大量使用時間帯に着目すると、少量使用時間帯(9時〜17時)における推定貯湯量は、前述したように6.3mである。一方、18〜22時の大量使用時間帯における湯の使用量は7.9mだが、実際には少量使用時間帯においても0.2+0.2+0.3+0.3+0.4+0.2+0.1+0.2+0.3=2.2mの湯を使用しているので、目標貯湯量は合計7.9+2.2=10.1mである。この結果、10.1−6.3=3.8mの湯が不足する。
この3.8mは、ヒートポンプ式給湯器1を(3.8/0.7)=約5時間26分運転させれば作ることができる。従って、ヒートポンプ式給湯器1を3時34分から8時59分までの間、運転させれば不足分を補える計算になる。しかしながら、3時34分から5時59分までの間にヒートポンプ式給湯器1より作られる湯は、6〜8時の大量使用時間帯において使用される分である。つまり、6〜8時の3時間で作られる湯(0.7m×3時間=2.1m)は、18〜22時の大量使用時間帯のために使用できるが、大量使用時間帯にヒートポンプ式給湯器1を運転させたとしても3.8−2.1=1.7mの湯が不足することになる。従って、燃焼式給湯器2を運転させる必要がある。
そこで、運転スケジュール作成処理部12は、不足分の貯湯量を補うための燃焼式給湯器2の運転時間を1.7/1.2=約1時間25分と算出し(ステップ150)、そして、18時00分から約1時間25分から遡った16時35分を燃焼式給湯器2の運転の開始時刻と決定する(ステップ160)。この結果、運転スケジュール作成処理部12は、ヒートポンプ式給湯器1を常時運転させ、燃焼式給湯器2を16時35分から17時59分まで運転させる運転スケジュールを作成する。
ところで、6〜8時の大量使用時間帯においては、ヒートポンプ式給湯器1を18時00分から22時07分までの間、運転させなくてもよい。つまり、ヒートポンプ式給湯器1は、この4時間7分の間に、4.1時間×0.7m=約2.9mの湯を作ることができる。従って、18〜22時の大量使用時間帯においては、不足分の1.7mの湯を作るために燃焼式給湯器2を運転させるようにしたが、ヒートポンプ式給湯器1に前倒しで湯を作らせるようにすることによって燃焼式給湯器2を運転させないようにしてもよい。更に、2.9−1.7=1.2mの湯を作らないで済む余地があるので、ヒートポンプ式給湯器1を24時間運転させずに1.2/0.7=約1時間43分、運転を停止させるようにしてもよい。
以上のようにして、運転スケジュール作成処理部12は、少量使用時間帯における湯使用量を考慮した運転スケジュールを作成する。ただ、上記説明では、貯湯槽3にある残湯量を考慮していない。仮に、1.7m以上の残湯量が貯湯槽3にあるのであれば、燃焼式給湯器2を運転させないようにしてもよい。
基本的には、以上のようにして運転スケジュールをいったん作成すると、その後はその作成した運転スケジュールに従って各給湯器1,2の運転制御を行えばよい。上記説明では、通常の営業日の典型的な湯使用量のパターンに基づき運転スケジュールを作成する場合を例にして説明したので、通常の営業日であれば、上記のようにして作成した運転スケジュールに従って各給湯器1,2の運転制御を行えばよい。ただ、新たに取得される湯使用量実績データに基づいて前述した運転スケジュール作成処理を実行することで、運転スケジュールを適宜更新するようにしてもよい。
また、時節によって宿泊客の増減、客層、湯の使用頻度等が異なってくる。従って、年中同じパターンではなく時節によって運転スケジュールを切り替えるようにしてもよい。また、共同風呂の湯を入れ替える特異日等に合致した運転スケジュールのパターンを別途用意しておくのが好適である。
なお、本実施の形態では、大量使用時間帯を特定するための基準(閾値)として、ヒートポンプ式給湯器1の最大出湯量を用いた。これは、ヒートポンプ式給湯器1のみでの運転の可否を判断するのに好適だからである。ただ、運用により他の値を閾値として設定してもよい。
また、本実施の形態では、第1の給湯器としてヒートポンプ式給湯器1を、第2の給湯器としてヒートポンプ式給湯器1よりランニングコストが高いものの出湯能力のある燃焼式給湯器2を、それぞれ用いた場合を例にして説明した。ただ、2つの給湯器として必ずしも異なる熱源の給湯器を用いる必要はなく、ランニングコストや出湯能力が異なる機種の同じ熱源の給湯器を併用する給湯システムにも適用可能である。また、本実施の形態では、2つの給湯器を用いるようにしたが、3以上の給湯器を併用する給湯システムにも適用可能である。この場合、ランニングコストが最も低い給湯器(第1給湯器)をベース運転させ、それだけでは湯量が不足する場合に次にランニングコストの低い給湯器(第2給湯器)を使用するようにし、それでも湯量が不足する場合に次にランニングコストの低い給湯器(第3給湯器)を使用するように各給湯器を運用する。
1 ヒートポンプ式給湯器、2 燃焼式給湯器、3 貯湯槽、10 制御用コントローラ、11 残湯量取得部、12 運転スケジュール作成処理部、13 運転制御部、14 湯使用量実績データ記憶部、15 運転スケジュール記憶部、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 ハードディスクドライブ(HDD)、25 給湯器インタフェース(I/F)、26 センサーインタフェース(I/F)、27 内部バス。

Claims (4)

  1. 施設に湯を供給する第1の給湯器及び前記第1の給湯器よりランニングコストが高いものの前記第1の給湯器より出湯能力のある第2の給湯器を運用する給湯器運転制御装置において、
    前記施設における湯使用量実績データから、予め設定した閾値より単位時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定する大量使用時間帯特定手段と、
    前記大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出する目標貯湯量算出手段と、
    前記第1の給湯器のみで湯を作った場合における前記大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として算出する推定貯湯量算出手段と、
    前記推定貯湯量が前記目標貯湯量を下回る場合、前記推定貯湯量と前記目標貯湯量との差分から得られる不足貯湯量分の湯を作るために前記第2の給湯器を運転させるよう運転スケジュールを作成する運転スケジュール作成手段と、
    前記運転スケジュールに従い前記各給湯器の運転制御を行う運転制御手段と、
    を有することを特徴とする給湯器運転制御装置。
  2. 前記運転スケジュール作成手段は、前記不足貯湯量及び前記第2の給湯器の出湯能力から前記第2の給湯器の運転時間を算出し、前記大量使用時間帯の始期から、算出した運転時間遡った時点に前記第2の給湯器の運転を開始させるよう運転スケジュールを作成することを特徴とする請求項1に記載の給湯器運転制御装置。
  3. 前記第1の給湯器はヒートポンプ式の給湯器であり、前記第2の給湯器は燃焼式の給湯器であることを特徴とする請求項1に記載の給湯器運転制御装置。
  4. 施設に湯を供給する第1の給湯器及び前記第1の給湯器よりランニングコストが高いものの前記第1の給湯器より出湯能力のある第2の給湯器を運用するコンピュータを、
    前記施設における湯使用量実績データから、予め設定した閾値より単位時間当たりの湯使用量の多い時間帯を大量使用時間帯として特定する大量使用時間帯特定手段、
    前記大量使用時間帯における湯使用量を目標貯湯量として算出する目標貯湯量算出手段、
    前記第1の給湯器のみで湯を作った場合における前記大量使用時間帯の始期の貯湯量を推定貯湯量として算出する推定貯湯量算出手段、
    前記推定貯湯量が前記目標貯湯量を下回る場合、前記推定貯湯量と前記目標貯湯量との差分から得られる不足貯湯量分の湯を作るために前記第2の給湯器を運転させるよう運転スケジュールを作成する運転スケジュール作成手段、
    前記運転スケジュールに従い前記各給湯器の運転制御を行う運転制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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