JP2016217384A - ラジアル軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジアル軸受において、潤滑油の円滑な流れを確保することにより排熱効率を高める。
【解決手段】内輪と外輪との間に配置されると共に転動体を保持する保持器を有するラジアル軸受であって、保持器は、内輪側から外輪側に貫通すると共に保持器の回転軸芯を含む断面にて保持器の径方向に対して傾斜する貫通流路を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラジアル軸受に関するものである。
例えば、特許文献1には、保持器を備える軸受が開示されている。このような軸受では、複数の転動体が保持器により保持されており、転動体同士の間隔が一定に保たれている。また、特許文献1には、転動体を収容するポケットに通じる通油孔が上記保持器に対して形成された構成が開示されている。このような通油孔を有する軸受によれば、通油孔を通じて保持器の外部から潤滑油が転動体の周囲に供給され、転動体の円滑な転動を確保することができる。
特開2011−153650号公報
ところで、ラジアル軸受は、上述の保持器が径方向にて内輪と外輪との間に配置された構成を有しており、ラジアル荷重を受けつつ内輪に固定されたシャフト等を軸支する。このようなラジアル軸受では、シャフト等が回転駆動されることによって潤滑油が連れ回り、遠心力の作用により潤滑油が内輪側から外輪側に移動される。しかしながら、径方向に内輪、保持器及び外輪が配列されていることから、潤滑油の流れが阻害され、潤滑油の滞留が生じ易い。このため、ラジアル軸受の内部に熱が籠りやすく、排熱を促進させるために、冷却能力の高い大規模な潤滑油システムを併設する必要があった。
なお、例えば特許文献1のように保持器に通油孔が形成された構成を採用する場合には、転動体を収容するポケットへの潤滑油の流れを円滑にすることができるが、ポケットに流れ込んだ潤滑油が排出され難い。このため、特許文献1に開示された構成による排熱効率の向上は極めて限定的である。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ラジアル軸受において、潤滑油の円滑な流れを確保することにより排熱効率を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、内輪と外輪との間に配置されると共に転動体を保持する保持器を有するラジアル軸受であって、上記保持器は、上記内輪側から上記外輪側に貫通すると共に上記保持器の回転軸芯を含む断面にて上記保持器の径方向に対して傾斜する貫通流路を有する、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、上記貫通流路は、上記保持器の上記内輪側の面に形成される入口開口と、上記保持器の上記外輪側の面に形成されると共に上記入口開口に対して上記保持器の回転方向下流側に形成される出口開口とを有する、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、上記貫通流路は、上記入口開口から上記回転軸芯の延在方向の一方側に向けて傾斜すると共に上記出口開口を有する第1傾斜流路と、上記入口開口から上記回転軸芯の延在方向の他方側に傾斜すると共に上記第1傾斜流路と別の上記出口開口を有する第2傾斜流路とを備える、という手段を採用する。
第4の解決手段として、上記第2または第3の解決手段において、上記保持器は、上記貫通流路の上記入口開口を上記保持器の径方向内側から覆うと共に上記保持器の回転方向の下流側に向けて開口された開口部を有する流体取込部を備える、という手段を採用する。
第5の解決手段として、上記第2〜第4いずれかの解決手段において、上記保持器は、上記貫通流路の上記出口開口から上記保持器の回転軸芯の延在方向に延在する案内流路を備える、という手段を採用する。
本発明によれば、保持器に対して、内輪側から外輪側に貫通すると共に保持器の回転軸芯を含む断面にて保持器の径方向に対して傾斜する貫通流路が形成されている。このため、内輪側に供給された潤滑油が遠心力の作用によって貫通流路に流れ込み、貫通流路に流れ込んだ潤滑油が保持器の径方向に対して傾斜する方向に吐出される。これにより、貫通流路から保持器の径方向に吐出される場合と比較して、潤滑油が外輪と内輪との間の隙間から外部に流れ出し易くなり、内輪側から外輪側に抜ける潤滑油の流れを円滑にすることができる。したがって、本発明によれば、ラジアル軸受において、潤滑油の円滑な流れを確保することにより排熱効率を高めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るラジアル軸受を含む軸支機構を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るラジアル軸受の正面図である。 図2のA−A断面図である。 内輪及び外輪を省略して図示する本発明の一実施形態に係るラジアル軸受の部分拡大正面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るラジアル軸受の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のラジアル軸受1を含む軸支機構100を模式的に示す断面図である。この図に示すように、本実施形態において軸支機構100は、本実施形態のラジアル軸受1と、台座110と、潤滑油供給部120とを備えており、シャフト200を円筒状のケース300に挿通状態で軸支する。なお、シャフト200は、不図示の動力源で生成された動力を伝達する。また、ケース300は、シャフト200を径方向外側から囲むように配置され、潤滑油Xを外部に排出するための排油孔301を有している。
ラジアル軸受1は、台座110とケース300との間に介挿されており、後述する内輪2が台座110の外周面に固定され、後述する外輪3がケース300の内壁面に固定されている。このラジアル軸受1については、後に詳説する。台座110は、シャフト200の外周面に固定される環状部材である。この台座110は、シャフト200の軸芯に沿う方向における一方の端部がシャフト200の外周面に接続され、他の領域が図1に示すようにシャフト200の外周面に対して一定の隙間を空けて配置されている。また、台座110は、周方向に等間隔で形成された貫通孔111を有している。この貫通孔111により、台座110とシャフト200との間に供給された潤滑油Xがラジアル軸受1側に通り抜け可能とされている。
潤滑油供給部120は、ポンプユニット121と、潤滑油ノズル122とを備えている。ポンプユニット121は、不図示のリザーバタンク等に貯蔵された潤滑油Xを潤滑油ノズル122に圧送する。潤滑油ノズル122は、ケース300に固定されており、ポンプユニット121から供給される潤滑油Xを上述の台座110とシャフト200との隙間に向けて吐出する。
潤滑油供給部120の潤滑油ノズル122から吐出された潤滑油Xは、台座110とシャフト200との隙間から台座110に形成された貫通孔111を通じてラジアル軸受1に供給され、ラジアル軸受1から排出された後に排油孔301を介してケース300の外部に排出される。
続いて、図2〜図4を参照して、本実施形態のラジアル軸受1について詳しく説明する。図2は、本実施形態のラジアル軸受1の正面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、後述の保持器5を含む拡大正面図である。
本実施形態のラジアル軸受1は、図2に示すように、内輪2と、外輪3と、転動体4と、保持器5とを備えている。内輪2は、ラジアル軸受1の径方向の最も内側に配置される環状部材である。また、この内輪2は、図3に示すように、溝部2aと、貫通孔2bとを有している。溝部2aは、内輪2の外周面に形成されており、転動体4が当接される。この溝部2aは、内輪2の外周面に沿って環状に形成されており、転動体4を案内する軌道となる。貫通孔2bは、内輪2の内周面から外周面に貫通する孔であり、溝部2aに接続されている。この貫通孔2bは、複数形成されており、等間隔で内輪2の周方向に配列されている。このような内輪2は、貫通孔2bが図1に示す台座110の貫通孔111に連通されるように、内周面が台座110の外周面に固定されている。
外輪3は、ラジアル軸受1の径方向の最も外側に配置される環状部材であり、内輪2と同心上に配置されている。また、この外輪3は、図3に示すように、溝部3aを有している。溝部3aは、外輪3の内周面に形成されており、転動体4が当接される。この溝部3aは、外輪3の内周面に沿って環状に形成されており、転動体4を案内する軌道となる。このような外輪3は、外周面がケース300の内周面に固定されている。
転動体4は、内輪2と外輪3とによってラジアル軸受1の径方向から挟持される球状部材である。この転動体4は、ラジアル軸受1の径方向内側が内輪2の溝部2aに当接され、ラジアル軸受1の径方向外側が外輪3の溝部3aに当接されている。このように内輪2及び外輪3に当接された転動体4は、溝部2a及び溝部3aに沿って回転しながら移動可能とされている。本実施形態のラジアル軸受1では、このような転動体4は、8つ設けられており、ラジアル軸受1の周方向に等間隔で配列されている。
保持器5は、ラジアル軸受1の径方向において、内輪2と外輪3との間に配置される環状部材であり、転動体4同士の間隔が一定に保たれるように転動体4を保持する。この保持器5は、内輪2及び外輪3と同心上に配置され、回転軸芯O(図1及び図2参照)を中心として回転可能とされている。このような保持器5は、ベース部5aと、流体取込部5bと、排出案内部5cとを備えている。
ベース部5aは、転動体4が収容されるポケット5dと、内周面5a1(内輪側の面)から外周面5a2(外輪側の面)に貫通する貫通流路5eとを有する環状の部位であり、流体取込部5b及び排出案内部5cを支持している。ポケット5dは、転動体4の直径よりも小径の円形開口であり、ベース部5aの周方向に等間隔で配列されている。このポケット5dは、転動体4と同一数(すなわち8つ)形成されており、各々が1つの転動体4を収容する。
貫通流路5eは、第1傾斜流路5fと、第2傾斜流路5gとからなる。これらの第1傾斜流路5fと第2傾斜流路5gとは、共通の入口開口5hと、別個の出口開口(第1傾斜流路5fの出口開口5iと第2傾斜流路5gの出口開口5j)とを繋ぐ直線状の流路である。入口開口5hは、ベース部5aの周方向にて隣り合う2つのポケット5d同士の間でかつベース部5aの内周面5a1に形成されている。この入口開口5hは、第1傾斜流路5fと第2傾斜流路5gとに潤滑油を導入する入口となる。
第1傾斜流路5fの出口開口5iは、入口開口5hに対して、回転軸芯Oの延在方向(図3の左右方向)の一方側に変位した位置(本実施形態では図3の右側に変位した位置)にてベース部5aの外周面5a2に形成されている。この出口開口5iは、第1傾斜流路5fから潤滑油を排出する出口となる。このように出口開口5iが、入口開口5hに対して、回転軸芯Oの延在方向の一方側に変位した位置に形成されているため、入口開口5hと出口開口5iを直線状に繋ぐ第1傾斜流路5fは、入口開口5hから回転軸芯Oの延在方向の一方側に向けて傾斜される。なお、図3は、上述のように図2のA−A断面図であり、保持器5の回転軸芯Oに沿った断面を示す断面図である。つまり、本実施形態のラジアル軸受1においては、保持器5は、回転軸芯Oを含む断面にて保持器5の径方向に対して傾斜する第1傾斜流路5f(すなわち貫通流路5e)を有している。
さらに、第1傾斜流路5fの出口開口5iは、入口開口5hに対して保持器5の回転方向下流側でかつベース部5aの外周面5a2に形成されている。なお、本実施形態においては、内輪2(すなわちシャフト200)が図2における左回りに回転される。このため、図4における左側が保持器5の回転方向上流側となり、図4における右側が保持器5の回転方向下流側となる。このため、本実施形態においては、第1傾斜流路5fの出口開口5iは、入口開口5hに対して図4の右側に変位した位置に形成されている。このように、第1傾斜流路5fの出口開口5iが、入口開口5hに対して保持器5の回転方向下流側に形成されることによって、入口開口5hと出口開口5iを直線状に繋ぐ第1傾斜流路5fは、回転軸芯Oに沿う方向から見て、出口開口5iが入口開口5hよりも下流側に位置するよう、保持器5の径方向に対して傾斜される。
第2傾斜流路5gの出口開口5jは、入口開口5hに対して、回転軸芯Oの延在方向の他方側に変位した位置(本実施形態では図3の左側に変位した位置)にてベース部5aの外周面5a2に形成されている。この出口開口5jは、第2傾斜流路5gから潤滑油を排出する出口となる。このように出口開口5jが、入口開口5hに対して、回転軸芯Oの延在方向の他方側に変位した位置に形成されているため、入口開口5hと出口開口5jを直線状に繋ぐ第2傾斜流路5gは、入口開口5hから回転軸芯Oの延在方向の他方側に向けて傾斜される。つまり、本実施形態のラジアル軸受1においては、保持器5は、回転軸芯Oに沿った断面にて保持器5の径方向に対して傾斜する第2傾斜流路5g(すなわち貫通流路5e)を有している。
さらに、第2傾斜流路5gの出口開口5jは、第1傾斜流路5fの出口開口5iと同様に、入口開口5hに対して保持器5の回転方向下流側でかつベース部5aの外周面5a2に形成されている。このように、第2傾斜流路5gの出口開口5jが、入口開口5hに対して保持器5の回転方向下流側に形成されることによって、入口開口5hと出口開口5jを直線状に繋ぐ第2傾斜流路5gは、回転軸芯Oに沿う方向から見て、出口開口5iが入口開口5hよりも下流側に位置するよう、保持器5の径方向に対して傾斜される。
流体取込部5bは、入口開口5hを保持器5の径方向内側から覆うカバー部材であり、保持器の回転方向下流側(図4の左側)に向けて開口された開口部5b1を有する。この流体取込部5bは、保持器5が回転されたときに、内輪2と保持器5との間にある潤滑油Xを掻き取って開口部5b1から内部に取り込むことにより入口開口5hに案内する。
排出案内部5cは、第1傾斜流路5fの出口開口5iと第2傾斜流路5gの出口開口5jとの各々に対して設けられている。第1傾斜流路5fの出口開口5iに対して設けられる排出案内部5cは、回転軸芯Oの延在方向の一方側(図3の右側)に延在する内部流路5c1(案内流路)を有している。また、第2傾斜流路5gの出口開口5jに対して設けられる排出案内部5cは、回転軸芯Oの延在方向の他方側(図3の左側)に延在する内部流路5c2(案内流路)を有している。これらの排出案内部5cは、内部流路(内部流路5c1及び内部流路5c2)によって貫通流路5eから吐出された潤滑油を回転軸芯Oの延在方向に案内する。
このような構成を採用する本実施形態のラジアル軸受1では、シャフト200が回転駆動されると、内輪2が回転される。このように内輪2が回転されると、転動体4が転がり、保持器5も回転軸芯Oを中心として回転される。
また、このように内輪2が回転している最中には、潤滑油供給部120から連続的に潤滑油Xが吐出される。このような潤滑油Xは、潤滑油供給部120の潤滑油ノズル122から吐出されると、ラジアル軸受1の全体に供給される。このような潤滑油Xの一部は、シャフト200と台座110との隙間に流れ込み、台座110の貫通孔111を通じてラジアル軸受1に供給される。台座110の貫通孔111を通じてラジアル軸受1に供給された潤滑油Xは、台座110の貫通孔111に連通する内輪2の貫通孔2bを通じて内輪2と保持器5との間に流れ込む。
内輪2と保持器5との間に流れ込んだ潤滑油Xは、回転する保持器5に設けられた流体取込部5bによって掻き取られ、貫通流路5eに案内される。貫通流路5eに案内された潤滑油Xは、入口開口5hから貫通流路5eに流れ込み、第1傾斜流路5fと第2傾斜流路5gとに分岐される。
第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gに流れ込んだ潤滑油Xは、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gに沿って流れることによって、図3に示すように、流れ方向が、保持器5の径方向から回転軸芯Oの延在方向に向けて偏向される。このように流れ方向が保持器5の回転軸芯Oの延在方向に向けて変化された潤滑油Xは、さらに排出案内部5cの内部流路5c1及び内部流路5c2を流れることによって、より保持器5の回転軸芯Oの延在方向に沿った方向に流れ方向が変化され、外輪3と保持器5との間に吐出される。このように外輪3と保持器5との間に吐出された潤滑油Xは、外輪3と保持器5との間に先に供給された潤滑油Xを押出し、ラジアル軸受1の外部に排出される。
以上のような本実施形態のラジアル軸受1によれば、保持器5に対して、内輪2側から外輪3側に貫通すると共に保持器5の回転軸芯Oを含む断面にて保持器5の径方向に対して傾斜する貫通流路5eが形成されている。このため、内輪2側に供給された潤滑油Xが遠心力の作用によって貫通流路5eに流れ込み、貫通流路5eに流れ込んだ潤滑油Xが保持器5の径方向に対して傾斜する方向に吐出される。これにより、貫通流路5eから保持器5の径方向に沿って吐出される場合と比較して、潤滑油Xが内輪2と外輪3との間の隙間から外部に流れ出し易くなり、内輪2側から外輪3側に抜ける潤滑油Xの流れを円滑にすることができる。したがって、本実施形態のラジアル軸受1によれば、潤滑油Xの円滑な流れを確保することにより排熱効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態のラジアル軸受1においては、貫通流路5eが、保持器5の内周面5a1に形成される入口開口5hと、保持器5の外周面5a2に形成されると共に入口開口5hに対して保持器5の回転方向下流側に形成される出口開口(第1傾斜流路5fの出口開口5iと第2傾斜流路5gの出口開口5j)とを有している。このため、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gが、回転軸芯Oに沿う方向から見て、保持器5の径方向に対して傾斜される。よって、貫通流路5eに対して潤滑油Xが流れ込み易くなり、潤滑油Xの流れをより円滑にすることが可能となる。
また、本実施形態のラジアル軸受1においては、貫通流路5eは、入口開口5hから回転軸芯Oの延在方向の一方側に向けて傾斜すると共に出口開口5iを有する第1傾斜流路5fと、入口開口5hから回転軸芯Oの延在方向の他方側に傾斜すると共に第1傾斜流路5fと別の出口開口5jを有する第2傾斜流路5gとを備える。このため、入口開口5hに流れ込んだ潤滑油Xを回転軸芯Oの延在方向の両側に吐出することができる。よって、潤滑油Xの流れをより円滑にすることが可能となる。
また、本実施形態のラジアル軸受1においては、保持器5は、貫通流路5eの入口開口5hを保持器5の径方向内側から覆うと共に保持器5の回転方向の下流側に向けて開口された開口部5b1を有する流体取込部5bを備える。このため、内輪2と保持器5との間の潤滑油Xを流体取込部5bによって掻き取り、より多くの潤滑油Xを貫通流路5eに流すことができる。したがって、より排熱効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態のラジアル軸受1においては、保持器5は、貫通流路5eの出口開口(第1傾斜流路5fの出口開口5iと第2傾斜流路5gの出口開口5j)から保持器5の回転軸芯Oの延在方向に延在する内部流路(内部流路5c1及び内部流路5c2)を備える。このため、貫通流路5eから吐出される潤滑油Xが外輪3に衝突することをより確実に回避することができ、潤滑油Xの流れをより円滑にすることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gが、回転軸芯Oに沿う方向から見て、保持器5の径方向に対して傾斜されている。つまり、上記実施形態では、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gが、周方向に沿う方向から見て傾斜しているのみならず、回転軸芯Oに沿う方向から見て傾斜している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gが、周方向に沿う方向から見た場合のみ保持器5の径方向に対して傾斜するようにしても良い。
(2)上記実施形態では、貫通流路5eが第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gの2つの流路を有しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1傾斜流路5f及び第2傾斜流路5gのいずれかのみを有するようにしても良い。また、3つ以上の傾斜流路を備えることも可能である。
(3)上記実施形態では、流体取込部5b及び排出案内部5cを備えているが、本発明はこれに限定されない。例えば、流体取込部5b及び排出案内部5cのいずれか一方あるいは両方を備えないことも可能である。
(4)上記実施形態では、球状の転動体4を有する玉軸受に本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、円柱状のコロを転動体として有するころ軸受に本発明を適用することも可能である。
1 ラジアル軸受
2 内輪
2a 溝部
2b 貫通孔
3 外輪
3a 溝部
4 転動体
5 保持器
5a ベース部
5a1 内周面
5a2 外周面
5b 流体取込部
5b1 開口部
5c 排出案内部
5c1 内部流路
5c2 内部流路
5d ポケット
5e 貫通流路
5f 第1傾斜流路
5g 第2傾斜流路
5h 入口開口
5i 出口開口
5j 出口開口
100 軸支機構
110 台座
111 貫通孔
120 潤滑油供給部
121 ポンプユニット
122 潤滑油ノズル
200 シャフト
300 ケース
301 排油孔
O 回転軸芯
X 潤滑油

Claims (5)

  1. 内輪と外輪との間に配置されると共に転動体を保持する保持器を有するラジアル軸受であって、
    前記保持器は、前記内輪側から前記外輪側に貫通すると共に前記保持器の回転軸芯を含む断面にて前記保持器の径方向に対して傾斜する貫通流路を有することを特徴とするラジアル軸受。
  2. 前記貫通流路は、
    前記保持器の前記内輪側の面に形成される入口開口と、
    前記保持器の前記外輪側の面に形成されると共に前記入口開口に対して前記保持器の回転方向下流側に形成される出口開口と
    を有することを特徴とする請求項1記載のラジアル軸受。
  3. 前記貫通流路は、
    前記入口開口から前記回転軸芯の延在方向の一方側に向けて傾斜すると共に前記出口開口を有する第1傾斜流路と、
    前記入口開口から前記回転軸芯の延在方向の他方側に傾斜すると共に前記第1傾斜流路と別の前記出口開口を有する第2傾斜流路と
    を備えることを特徴とする請求項2記載のラジアル軸受。
  4. 前記保持器は、前記貫通流路の前記入口開口を前記保持器の径方向内側から覆うと共に前記保持器の回転方向の下流側に向けて開口された開口部を有する流体取込部を備えることを特徴とする請求項2または3記載のラジアル軸受。
  5. 前記保持器は、前記貫通流路の前記出口開口から前記保持器の回転軸芯の延在方向に延在する案内流路を備えることを特徴とする請求項2〜4いずれか一項に記載のラジアル軸受。
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