JP2016217033A - 床用化粧シート - Google Patents

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Yuichi Nambu
祐一 南部
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孝史 冨永
一喜 木下
Kazuyoshi Kinoshita
一喜 木下
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Hiromasa Togasaki
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Abstract

【課題】清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、床材としての優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することを課題とする。
【解決手段】化粧シートであって、合成樹脂製の基材シート上に絵柄模様層、透明接着層、透明熱可塑性樹脂層、表面保護層がこの順で形成され、前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層はマット剤を5.5重量%以下含有しているか、あるいはマット剤を含まないことを特徴とする床用化粧シートである。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフィルムなどの樹脂製の基材シートを含む床用化粧シートに関する。特に木質系基材に貼り合わせて床材や、その周辺に用いることのできる、清掃性に優れる床用化粧シートに関するものである。
化粧シートは住宅建築が産業として発展する過程で開発され、発展をしてきた。特に集合住宅であるアパートやマンション、個人住宅ではプレハブ建築がその牽引役を果たしてきたといえる。
古来住宅は木材や石材など地域の特性による材料を用い、また固有の文化に根ざした様式が人々の住まいであったが、住宅産業の発展とともに工業化が進み天然素材から人工素材への転換が行なわれてきた。あるいは近年では、高級な木材や石材を多用することが、森林破壊や環境問題に繋がる恐れがあることも、化粧シートの需要を拡大させる一要因となっている。
たとえば近年では合板やMDF(中質繊維版)あるいはパーティクルボード等の木質基材の表面に化粧シートを貼り合わせた、所謂シートフローリング材が床材として広く用いられるようになっている。
またアパートやマンション、個人住宅の室内内装工事完了後には、管理会社や美装業者による室内清掃がある。床面に散り積もった石膏ボードやパテ等接着剤の屑、埃等を水や洗剤を用いて拭き取り清掃を行う。
例えば床用化粧シートを用いた、シートフローリング床材の拭き取り清掃を行う際、水拭き後の乾拭き性が重い場合や、拭き取り時にムラになり易い場合は、清掃に手間が掛かるといった問題が発生することがある。
特許第5045180号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、床材としての優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、化粧シートであって、合成樹脂製の基材シート上に絵柄模様層、透明接着層、透明熱可塑性樹脂層、表面保護層がこの順で形成され、前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層はマット剤を5.5重量%以下含有しているか、あるいはマット剤を含まないことを特徴とする床用化粧シートである。
また請求項2に記載の発明は、前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層はマット剤の含有量が3.6重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の床用化粧
シートである。
また請求項3に記載の発明は、前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層は、紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂の混合物を主成分とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床用化粧シートである。
また請求項4に記載の発明は、前記基材シートの絵柄模様層とは反対側の面に、シリカ粉末を含む樹脂層を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の床用化粧シートである。
本発明によれば、清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、床材としての優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することが可能である。
また請求項2に記載の発明によれば、清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、床材としてのより優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することが可能である。
また請求項3に記載の発明によれば、拭きムラの見えにくさを有し、床材としての優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することが可能である。
また請求項4に記載の発明によれば、床用化粧シートを容易に基材に貼り付けて床材にすることが可能である。
図1は本発明に係る、床用化粧シートの一実施形態の部分断面模式図である。
以下本発明を実施するための形態について図1を参照しながら詳細に説明を加える。
図1は本発明に係る、床用化粧シートの一実施形態の部分断面模式図である。着色熱可塑性樹脂シート(1)には印刷絵柄層(2)が設けられており、その上に透明接着層(3)および透明熱可塑性樹脂層(4)が積層されている。さらに表面保護層1(5)、および最外面に位置する層である表面保護層2(6)とからなる表面保護層(7)が設けられている。また着色熱可塑性樹脂シート(1)の絵柄印刷層(2)の反対側の面には、裏面樹脂コート層(8)が設けられており、床用化粧シート(10)を構成している。本発明において、表面保護層(7)は単層であっても良い。
着色熱可塑性樹脂シート(1)には、たとえば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またポリオレフィン系のポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂、などを用いることができる。なかでも環境適合性や加工性、価格の点でポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。樹脂のグレードや組成は、そのほかにシーティングの容易さや印刷適性に対する適性を考慮して選択することができる。
熱可塑性樹脂シート(1)への着色は、床用化粧シートを床用基材と貼り合せる際には床用基材を隠蔽し色調や意匠性などへの影響を排除することができる。また絵柄模様層(2)の下地色として色相を選択することができ、より高品位の意匠性を得ることが可能である。
たとえば熱可塑性樹脂のシーティングに際して、顔料などの着色剤を混合、練りこむな
どしておくことで着色ができる。あるいは絵柄模様層(2)を設ける前にベタインキ層として、コーティングあるいは印刷の手法を用いて絵柄模様層(2)の下に着色層を設けることもできる。
絵柄模様層(2)は既知の印刷手法を用いて行なうことができ、熱可塑性樹脂シートが巻き取りロールの状態で用意できる場合には、ロールツーロールの印刷装置で印刷を行なうことができる。印刷手法は特に限定するものではないが、生産性や絵柄の品位を考慮すればたとえばグラビア印刷法を用いることができる。
絵柄模様は、床材としての意匠性を考慮して任意の絵柄模様を採用すればよく、木質系の絵柄であれば各種木目が好んで用いられることが多く、木目以外にもコルクを絵柄模様とすることもできる。たとえば大理石などの石材の床をイメージしたものであれば大理石の石目などの絵柄模様として用いられることもある。また天然材料の絵柄模様以外にそれらをモチーフとした人工的絵柄模様や幾何学模様などの人工的絵柄模様も用いることができる。
印刷インキについては、特に限定するものではないが、印刷方式に対応したインキを適宜選ぶことができる。とくに熱可塑性樹脂シート(1)に対する密着性や印刷適性また床材としての耐候性を考慮して選択することが好ましい。
透明接着層(3)は着色熱可塑性樹脂シート(1)および絵柄模様層(2)と透明熱可塑性樹脂層(4)の接着を強固にする目的で設けられる。この接着が強固であることによって、床用化粧シートに対し曲面や直角面に追随する曲げ加工性を付与することができる。
また必要な場合には、絵柄模様層(2)と透明接着層(3)および透明熱可塑性樹脂層(4)との接着性向上を目的として、絵柄模様層(2)の上に接着層を設けることができる。これに用いる樹脂は特に限定するものではないが、たとえば2液硬化型ウレタン樹脂などを用いることができ、たとえばコーティング装置やグラビア印刷装置などを用いて設けることができる。
透明熱可塑性樹脂層(4)はたとえば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またポリオレフィン系のポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂、などを用いることができる。なかでも環境適合性や加工性、価格の点でポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。
樹脂のグレードや組成は、そのほかにシーティングの容易さや印刷適性に対する適性を考慮して選択することができる。
透明接着層(3)と透明熱可塑性樹脂層(4)の形成は、たとえば共押し出しで両者を同時に押し出して形成することができる。
透明熱可塑性樹脂層(4)によって、床用化粧シートは意匠的に厚みや深みが出る効果を有するほか、床用化粧シートの耐候性、耐磨耗性能を向上させることができる。
透明熱可塑性樹脂層(4)の上には表面保護層(7)を設ける。表面保護層(7)は単層でも良く、また複数の層を重ねて設けるのでも良い。図1で示した部分断面図は表面保護層(7)として、表面保護層1(5)、および最外面に位置する層である表面保護層2(6)の2層が設けられている例である。
表面保護層(7)は、曲げ加工性、耐傷付性や清掃性に関してその優劣を左右する重要な役割をもつ。また特に清掃性を考慮して選択することが重要である。われわれはこの点に関して鋭意検討を重ねてきた結果、次の知見を見出すことができた。
すなわち、表面保護層(7)のうちの最外面に位置する層である表面保護層2(6)の主成分が、紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物とすることで、床に用いた場合の耐傷つき性を満足させると同時に、曲げ加工においては表面保護層の白化や割れが発生し難くなるとの知見を得た。
そして、表面保護層(7)のうち、少なくとも最外面に位置する層である表面保護層2(6)は、主成分として紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物からなる。その混合物に適宜他の添加物を付与しても良い。我々は検討の結果、紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂との混合比は、質量比で、7:3〜9:1の範囲が好ましいことを見出した。すなわち、混合物のうち、紫外線硬化型樹脂が70〜90%質量となっており、熱硬化型樹脂が30〜10%質量の範囲である。また上記の主成分とは、例えば紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物の量が全量の85%以上を指す。
このように、表面保護層(7)のうちの最外層に当たる表面保護層2(6)の主成分が、紫外線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物とすることで、床に用いた場合の耐傷つき性を満足させると同時に曲げ加工においては表面保護層の白化や割れが発生し難くなる。
また表面保護層2(6)には、マット剤を添加し、その添加するマット剤の量を調整し、表面保護層2(6)に含まれるマット剤の量を5.5%以下となるようにした。あるいはマット剤を含まない組成でもよい。本発明におけるマット剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、アルミナ、炭化ケイ素、等の無機フィラーが使用可能である。これらの中でも、優れた低艶感が得られ、また容易に調達できて安価であることから、シリカが好ましい。また、本発明におけるマット剤の平均粒径としては、0.1μm〜20μmの範囲内が好ましく、特に艶消し外観の付与の点で、1μm〜10μmがより好ましい。
このように、表面保護層2(6)に添加するマット剤の量を5.5%以下にすることにより、後述のように、清掃時における拭き取り後のムラが目立たくなる。
表面保護層1(5)および表面保護層2(6)からなる表面保護層(7)を設けるには、それぞれの層を、既知のコーティング装置および熱乾燥装置および紫外線照射装置を用いて塗布および塗膜の硬化を行なうことができる。
表面保護層1(5)については、最外層の表面保護層2(6)と同様の組成の樹脂を用いてもよく、別個に樹脂の種類や組成、比率を変えたものを用いてもかまわない。
床用化粧シートの絵柄模様層の側に関しては以上のとおりであるが、床用化粧シートを木質基材に貼り合わせて化粧板として使用あるいはさらに部材に加工するに当たっては、熱可塑性樹脂シート(1)の絵柄模様層(2)の反対側の面に、シリカ粉末を含む樹脂層を設けて木質基材との接着強度を向上させることが可能である。この貼り合わせに用いる接着剤は、たとえばエチレン酢酸ビニル共重合体のエマルジョン型接着剤などを用いることができる。
以上のような材料構成の本実施形態の床用化粧シートは、清掃性を有し、床材としての耐傷つき性、曲げ加工性を有し、特に床用化粧シートとして好適なものである。なお、本実施形態の床用化粧シートは、床材への適用に限定されず、階段の踏み板などの床面の周囲に使用される化粧材用の化粧シートにも適用可能である。
以下本発明を実施例によってさらに具体的かつ詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
<実施例1>
以下の材料構成および手順によって床用化粧シートを作成した。
(1)着色熱可塑性樹脂シート:着色ポリエチレンフィルム(リケンテクノス社製FZ)を用いた。
(2)絵柄模様層:グラビアインキ(東洋インキ社製ラミスター(登録商標))を用いて木目柄をグラビア印刷機で印刷して設けた。
(3)裏面樹脂コート層:シリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア印刷によって層形成した。
(4)接着層:絵柄印刷層の上にポリエステルポリオールを主剤としてイソホロンジイソシアネートを硬化剤とする2液ウレタン樹脂接着剤を乾燥後の塗布量が2g/mになるよう塗工した。
(5)透明接着層:マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(厚さ10μm)・・・(A)
(6)透明熱可塑性樹脂層:主成分アイソタクチックペンタッド分率95%のポリプロピレン(プライムポリマー社製)。(厚さ115μm)・・・(B)
(7)積層:(A)が絵柄模様層側になるように(A)および(B)を、押し出し機を用いて共押し出しして積層した。
(8)表面保護層1:熱硬化型多官能アクリルウレタン樹脂(DICグラフィックス社製)を乾燥後の厚さ9μmで塗工した。
(9)表面保護層2:紫外線硬化型多官能ウレタンアクリレート樹脂(DICグラフィックス社製)および熱硬化型多官能アクリルウレタン樹脂(DICグラフィックス社製)を7:3の混合比率になるように乾燥後の厚さ6μmで塗工した。
その際、最外面に位置する表面保護層2(6)に含有するマット剤の量が0.5%となるように、表面保護層2(6)にシリカからなるマット剤 (平均粒径:5μm)を内添した紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂を添加した。
(10)続いて紫外線照射により、紫外線硬化型多官能ウレタンアクリレート樹脂を硬化させ床用化粧シートを得た。
<実施例2>
最外面に位置する表面保護層2(6)に含有するシリカからなるマット剤(平均粒径:5μm)の量が3.6%となるように、表面保護層2(6)の配合を変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施例2の床用化粧シートを作成した。
<実施例3>
最外面に位置する表面保護層2(6)に含有するシリカからなるマット剤(平均粒径:5μm)の量が5.0%となるように、表面保護層2(6)の配合を変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施例3の床用化粧シートを作成した。
<実施例4>
最外面に位置する表面保護層2(6)に含有するシリカからなるマット剤の量が0%となるように、表面保護層2(6)の配合を変更した以外は、実施例1と同様の方法で実施例4の床用化粧シートを作成した。
<比較例1>
最外面に位置する表面保護層2(6)に含有するシリカからなるマット剤(平均粒径:5μm)の量が6.0%となるように、表面保護層2(6)の配合を変更した以外は、実施例
1と同様の方法で比較例1の床用化粧シートを作成した。
<評価用床用化粧板の作成>
実施例1〜実施例3、比較例1で作成した床用化粧シートを厚み3mmのMDF(広葉樹)の表面に貼り合わせた。
床用化粧シート:実施例1〜実施例3、比較例1で作成した試料。
接着剤:2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業社製リカボンド(登録商標)BA−10L/BA−11B=100:2.5)を用いた。
ウエット状態で100g/mの塗工量で貼り合わせた。次いで24時間養生して床用化粧板とした。
<評価項目および評価方法>
実施例1〜実施例3、比較例1の材料構成、手順によって作成した床用化粧シートを用いて作成した床用化粧板を、下記の評価項目および評価方法によって試験、評価した。
(1)拭き取り性試験
吉野石膏製「タイガーパテ120」(下地、仕上げ兼用)を各床材に手塗りし、1時間養生後、水を硬く絞ったモップで拭き取り、更に乾拭きにて拭き取った。
そして、拭きムラ確認のため、10人の試験員に対し官能試験を実施した。
評価の指標は次の通りである。
○:良いとした人 7人〜10人
△:良いとした人 1人〜6人
×:良いとした人 0人。
(2)意匠性試験
床材としての光沢意匠性を、10人の試験員に対し官能試験を実施した。
評価の指標は次の通りである。
◎:良いとした人 8人〜10人
○:良いとした人 6人〜7人
△:良いとした人 1人〜5人
×:良いとした人 0人。
<評価結果>
評価結果を表1に示す。
実施例1〜実施例3においては、いずれの評価項目においても、○以上の評価であり、表面保護層2の含有するマット剤の量は、0.5%〜5.0%の範囲において良好な結果を示している。特に実施例1〜実施例2は拭き取り性試験の評価が◎と良好な結果を示した。
相対的に表面保護層2に含まれるマット剤の量が6.0%である比較例1においては、拭き取り後のムラが残り易いことが確認された。これはマット剤の添加量が、拭きムラの残りやすさに効果があることを示している。
表面保護層2に含まれるマット剤の量が0%である実施例4においては、耐拭き取り性に優れる反面、光の反射によって柄が見えにくくなる傾向があり、意匠性が悪くなる結果となっている。意匠性を満足させるためにはマット剤を添加する必要があることがわかる。
これらの結果を総合すると、表面保護層2(6)に含まれるマット剤の量を5.5%以下とすることによって、床材としての清掃性と意匠性を有する床用化粧シートを提供することが可能になることがわかる。また表面保護層2(6)に含まれるマット剤の量を3.6%以下とすることで床材としての清掃性がより優れ、とくに表面保護層2(6)に含有するマット剤の量が0.5%となる場合が清掃性、意匠性のバランスが良いものと思われる。
以上の結果から、本発明によれば、清掃時の拭き取り性の軽さ、拭きムラの見えにくさを有し、床材としての優れた清掃性を有する床用化粧シートを提供することが可能であることを検証することができた。
1・・・着色熱可塑性樹脂シート
2・・・絵柄模様層
3・・・透明接着層
4・・・透明熱可塑性樹脂層
5・・・表面保護層1
6・・・表面保護層2
7・・・表面保護層
8・・・裏面樹脂コート層
10・・・床用化粧シート

Claims (4)

  1. 化粧シートであって、合成樹脂製の基材シート上に絵柄模様層、透明接着層、透明熱可塑性樹脂層、表面保護層がこの順で形成され、前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層はマット剤を5.5重量%以下含有しているか、あるいはマット剤を含まないことを特徴とする床用化粧シート。
  2. 前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層はマット剤の含有量が3.6重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の床用化粧シート。
  3. 前記表面保護層のうち少なくとも最外面に位置する層は、紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂の混合物を主成分とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床用化粧シート。
  4. 前記基材シートの絵柄模様層とは反対側の面に、シリカ粉末を含む樹脂層を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の床用化粧シート。
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