JP2016215894A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制しつつワイパアームの回動を制限する。【解決手段】車両用ワイパ装置では、ワイパアームの上側制限位置及び下側制限位置においてワイパアームの回動を制限するためのストッパ38がギヤハウジング26に一体に設けられており、ストッパ38は、水受部材100のカバー部112によって覆われている。そして、ワイパアームの当接片がカバー部112に当接することで、水受部材100がストッパ38と共にワイパアームの回動を制限する。これにより、当接片が、カバー部112を介してストッパ38に当接されて、ワイパアームの回動が制限される。これにより、水受部材100(カバー部112)が緩衝部材として機能するため、ワイパアームの回動を制限するときに、異音が発生することを抑制できる。【選択図】図9

Description

本発明は、車両用ワイパ装置に関する。
下記特許文献1に記載の車両用ワイパ装置では、ワイパモータの出力軸にワイパアームが直接固定される。このため、ワイパモータが正逆回転するように制御されて、ワイパアームが出力軸の軸回りに往復回動されるようになっている。さらに、ワイパアームが、設定された回動角度よりも大きく回動することを防止するために、所定の位置においてワイパアームの回動を制限する機構が設けられている。具体的には、ワイパモータを車体に固定するための固定プレートに終端ストッパ面が形成されており、ワイパアームには、当該終端ストッパ面に当接可能に構成された対応ストッパ面が形成されている。
特表2011−506169号公報
しかしながら、上記車両用ワイパ装置では、以下の点において改善の余地がある。すなわち、通常、ワイパアーム及び固定プレートは金属製とされているため、対応ストッパ面が終端ストッパ面に当たるときに比較的大きな異音が発生するという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、異音の発生を抑制しつつワイパアームの回動を制限することができる車両用ワイパ装置を提供することを目的とする。
本開示の車両用ワイパ装置は、駆動力を出力する出力軸と、前記出力軸を支持するハウジングと、を有するワイパモータと、基端部が前記出力軸に固定され、前記出力軸が回転することで前記出力軸の軸回りに往復回動するワイパアームと、前記ワイパアームの基端部と一体回動可能に構成された回動部と、前記ハウジングに設けられ、前記ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動を制限するためのストッパと、前記出力軸の先端側に装着されて前記ワイパアームの基端部側から流れ込む液体を塞き止める共に、前記ストッパを覆い且つ前記回動部が当接することで前記ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動を前記ストッパと共に制限するカバー部を有する水受部材と、を備えている。
上記構成によれば、ワイパモータが、駆動力を出力する出力軸と、出力軸を支持するハウジングと、を有しており、出力軸の先端側には、水受部材が装着されている。そして、ワイパアームの基端部がワイパモータの出力軸に固定されており、出力軸が回転することで、ワイパアームが出力軸の軸回りに往復回動する。また、ハウジングには、ストッパが設けられており、ストッパは、ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動を制限するためのストッパとされている。
ここで、ストッパが、水受部材のカバー部によって覆われている。そして、ワイパアームの基端部と一体回動可能に構成された回動部がカバー部に当接することで、ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動がカバー部及びストッパによって制限される。すなわち、カバー部及びストッパによってワイパアームの回動を制限するときには、水受部材が緩衝部材として機能する。このため、ワイパアームの回動を制限するときに異音が発生することを抑制できる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記水受部材が前記出力軸の先端側に装着された状態では、前記出力軸の周方向において前記水受部材の前記ハウジングに対する移動が前記ストッパによって制限される。
上記構成によれば、出力軸の先端側に水受部材を装着するときに、出力軸の周方向における水受部材のハウジングに対する位置が決定される。これにより、ハウジングに対する水受部材の位置決めとしてストッパを機能させることができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記ハウジングは、前記出力軸を回転自在に支持する筒状のスリーブを有しており、前記ストッパが、前記スリーブの径方向外側に隣接して配置されている。
上記構成によれば、ストッパがハウジングのスリーブの径方向外側に隣接して配置されているため、ハウジングにストッパを設けた場合でも、ハウジングの大型化を抑制することができる。
また、本開示の車両用ワイパ装置は、前記水受部材は、前記スリーブを覆うキャップ部を有しており、前記ワイパアームの基端部には、前記出力軸及び前記キャップ部を囲繞するスカート部が形成され、前記回動部が前記スカート部に一体に形成されている。
上記構成によれば、ワイパアームの基端部から水受部材側へ流れ込む液体によってスリーブが被水することをスカート部によって抑制しつつ、ワイパアームの回動を当該スカート部によって制限することができる。
図1は、本実施の形態に係る車両用ワイパ装置に用いられるワイパアームが下側制限位置に配置された状態におけるワイパアームの基端部周辺を示す装置前側から見た斜視図である。 図2は、図1に示されるワイパアームの基端部周辺を示す装置後側から見た斜視図である。 図3は、本実施の形態に係る車両用ワイパ装置の全体を示す車両前側から見た正面図である。 図4は、図3に示されるワイパモータがブラケットに固定された状態を拡大して示す装置上側から見た平面図である。 図5は、図4に示されるワイパモータのブラケットへの固定状態を装置前側から見た正面図である。 図6は、図4に示されるワイパモータの出力軸の周辺を拡大して示す斜視図である。 図7は、図1に示されるワイパアームの基端部周辺を示す回転軸の軸方向一方側から見た側断面図(図1の7−7線位置における断面図)である。 図8は、図7に示されるワイパアームと水受部材とを分解した状態を示す装置下側から見た斜視図である。 図9は、図7に示される水受部材を出力軸の先端側に装着する前の状態を示す装置上側から見た斜視図である。 図10は、図7に示される水受部材の周辺を示す装置上側から見た斜視図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用ワイパ装置10について説明する。図3に示されるように、車両用ワイパ装置10は、車両Vのフロントウインドシールドガラス120(以下、フロントWSガラス120という)のガラス面を払拭するワイパ装置として構成されている。以下、初めに車両VにおけるフロントWSガラス120の周辺について説明し、次いで車両用ワイパ装置10について説明する。
図7に示されるように、フロントWSガラス120は、車両Vの車幅方向から見た側面視で車両上側へ向かうに従い車両後側へ傾斜して配置されている。なお、図7に示される矢印FRは車両前側を示しており、矢印UPは車両上側を示している。
また、フロントWSガラス120の車両前側には、カウルルーバ122が設けられている。カウルルーバ122は、フロントWSガラス120の下縁部に沿って車両Vの車幅方向に延在されると共に、側面視でフロントWSガラス120と略平行を成すようにフロントWSガラス120の下縁部から車両前側へ突出されている。また、カウルルーバ122には、後述するワイパモータ12の出力軸56を配置するための配置部124が一体に形成されている。配置部124は、フロントWSガラス120のガラス面に対して略直交する方向を軸方向にした略円筒状に形成されて、カウルルーバ122から車両Vの内側へ延びている。そして、配置部124の孔部が配置孔124Aとされて、配置孔124Aが車両Vの内側と外側とを連通している。なお、配置部124は、後述する一対のワイパモータ12に対応して、カウルルーバ122に2箇所形成されると共に、車幅方向に並んで配置されている。
(車両用ワイパ装置10について)
図3に示されるように、車両用ワイパ装置10は、所謂タンデム型のワイパ装置として構成されている。具体的には、車両用ワイパ装置10は、車両Vの車幅方向に並んで配置された一対のワイパモータ12と、各ワイパモータ12の出力軸56に固定された一対のワイパアーム80と、各ワイパアーム80の先端部に連結された一対のワイパブレード90と、を含んで構成されている。また、図1及び図2に示されるように、車両用ワイパ装置10は、ワイパモータ12を車両Vの車体に固定するためのブラケット70と、ワイパモータ12が水等の液体によって被水することを防止するための水受部材100と、を有している。
そして、図3に示されるように、車両用ワイパ装置10では、一対のワイパモータ12が駆動することで、一対のワイパアーム80がワイパモータ12の出力軸56の軸回りに同一方向に往復回動されて、フロントWSガラス120のガラス面をワイパブレード90によって払拭するようになっている。具体的には、ワイパモータ12の出力軸56が往復回転することで、ワイパアーム80が、下反転位置(図3の2点鎖線図示位置)と上反転位置(図3の実線図示位置)との間を往復回動するようになっている。そして、ワイパアーム80が、下反転位置から上反転位置へ向かう方向(図3の矢印a方向)を回動方向一方側(往復回動の往動側)とし、上反転位置から下反転位置へ向かう方向(図3の矢印b方向)を回動方向他方側(往復回動の復動側)としている。なお、ワイパモータ12が停止したときには、ワイパアーム80が下反転位置において停止するように設定されている。すなわち、本実施の形態では、ワイパアーム80の下反転位置と停止位置とが一致するように設定されている。以下、車両用ワイパ装置10の構成について説明する。
(ワイパモータ12について)
図7に示されるように、ワイパモータ12は、カウルルーバ122に対して車両Vの内側に配置されている。また、ワイパモータ12は、フロントWSガラス120の傾斜に対応して、側面視(後述する回転軸20の軸線方向視)で車体に対して傾いて配置されている。このため、以下の説明では、側面視でフロントWSガラス120のガラス面に対して直交する方向を装置上下方向(図7の矢印A方向及び矢印B方向)と称し、矢印A方向側を装置上側とし、矢印B方向側を装置下側としている。また、側面視で装置上下方向に対して直交する方向を装置前後方向(図7の矢印C方向及び矢印D方向)と称し、矢印C方向側を装置後側とし、矢印D方向側を装置前側としている。
図4に示されるように、ワイパモータ12は、所謂ブラシ付直流モータとして構成されたモータ本体14と、モータハウジング24と、モータ本体14の回転を減速するための減速機構50と、を含んで構成されている。また、ワイパモータ12は、モータ本体14の回転を制御するための制御部60(図7参照)を有している。
(モータ本体14について)
モータ本体14は、車両Vの略車幅方向を軸方向とする略有底円筒状のモータヨーク16を備えている。このモータヨーク16の開口部には、径方向外側へ拡大された拡径部16Aが形成されている。また、モータヨーク16の内周面には、複数の永久磁石(図示省略)が固定されており、永久磁石はモータヨーク16の周方向に沿って交互に磁極が異なるように配置されている。
モータヨーク16内には、永久磁石の内側において、アーマチャ18が回転自在に収容されている。アーマチャ18は回転軸20を含んで構成されており、回転軸20は、略丸棒状に形成されて、モータヨーク16と同軸上に配置されている。そして、回転軸20の軸方向一方側(図4の矢印E方向側)の端部が、軸受(図示省略)を介してモータヨーク16の底部に回転自在に支持されている。一方、回転軸20の軸方向他方側(図4の矢印F方向側)の部分は、後述するモータハウジング24内に配置されている。
また、モータ本体14はブラシホルダ装置22を備えている。ブラシホルダ装置22は、略環状に形成されて、回転軸20の軸方向中間部において、回転軸20の径方向外側に配置されている。さらに、ブラシホルダ装置22は、図示しない複数のブラシを備えており、これらのブラシがアーマチャ18の整流子(図示省略)に摺接可能に当接されている。
(モータハウジング24について)
モータハウジング24は、略箱形状に形成されると共に、モータヨーク16に対してモータヨーク16の開口部側に配置されている。図5に示されるように、モータハウジング24は、出力軸56の軸線方向(装置上下方向)に2分割に構成されている。すなわち、モータハウジング24は、モータハウジング24の装置上側の部分を構成する「ハウジング」としてのギヤハウジング26と、モータハウジング24の装置下側の部分を構成するカバープレート40と、を有している。
ギヤハウジング26は、金属製(例えば、アルミニウム合金製)であり、ダイカスト成形等によって製作されると共に、全体として装置下側(出力軸56の突出側とは反対側)へ開口された略箱形状に形成されている。そして、図4に示されるように、前述したモータ本体14の回転軸20における軸方向他方側の部分がモータハウジング24内に配置されて、回転軸20の軸方向他端部がギヤハウジング26に回転自在に支持されている。
ギヤハウジング26には、前述したモータ本体14のブラシホルダ装置22を収容支持するためのホルダ収容部28が一体に形成されている。ホルダ収容部28は、前述したモータヨーク16の開口部と対向する位置に配置されると共に、回転軸20の軸方向一方側(図4の矢印E方向側)へ開放された略有底円筒状に形成されている。そして、ホルダ収容部28は、モータヨーク16の開口部(拡径部16A)と印籠結合状態で締結固定されており、これにより、モータヨーク16の開口部が閉塞されている。なお、ホルダ収容部28の底壁には、図示しない貫通孔が回転軸20の軸方向に貫通形成されており、この貫通孔内にホルダ収容部28側(モータヨーク16側)から回転軸20が挿通されている。
図6にも示されるように、ギヤハウジング26には、ギヤハウジング外表面において、ヒートシンク30が一体に形成されている。ヒートシンク30は、回転軸20の軸線AL(図4参照)に対して装置後側(詳しくは、軸線ALに対して後述する出力軸56が配置される側とは反対側)に配置されている。このヒートシンク30は、複数(本実施の形態では、4箇所)の放熱フィン30Aを含んで構成されており、放熱フィン30Aは、回転軸20の軸方向を板厚方向として配置されると共に、回転軸20の軸方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている(なお、図4では1箇所の放熱フィン30Aのみが図示されており、図6では3箇所の放熱フィン30Aのみが図示されている)。これにより、隣接する放熱フィン30Aの間には、後述する出力軸56の軸方向先端側(装置上側)へ開放された凹部が形成されている。また、図7に示されるように、ヒートシンク30は、ギヤハウジング内面側において、後述する制御部60によって発生する熱を受ける受熱面30Bを有している。この受熱面30Bは、後述する回路基板62上のパワー系素子64Aに対向する位置に形成されている。
また、図6にも示されるように、ギヤハウジング26には、後述する出力軸56を支持するための支持部32が形成されている。支持部32は、回転軸20の軸線AL(図6では不図示)に対して装置前側(図7の矢印D方向側であり、ヒートシンク30とは反対側)に配置されている。また、支持部32は、ギヤハウジング26から装置上側へ突出された略円筒状に形成されると共に、カウルルーバ122の配置孔124Aと同軸上に配置されている。具体的には、支持部32は、支持部32の基端部を構成する支持基端部32Aと、支持部32の先端部を構成するスリーブ32Bと、を含んで構成されており、スリーブ32Bの径寸法が支持基端部32Aの径寸法よりも小さく設定されている。
また、図7に示されるように、支持基端部32Aの内側には、略円筒状の一対のボールベアリング34が嵌入されている。一対のボールベアリング34は、軸方向を装置上下方向にして、装置上下方向(後述する出力軸56の軸線方向)に並んで配置されており、ボールベアリング34の外径寸法が、スリーブ32Bの内径寸法と略同じに設定されている。
さらに、図5に示されるように、ギヤハウジング26には、支持部32の径方向外側において、後述するブラケット70を固定するための複数(本実施の形態では、3箇所)のボス36が一体に形成されている(図5では、2箇所のボス36のみが図示されている)。このボス36は、装置上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、ギヤハウジング26から装置上側へ突出されると共に、支持部32の周方向に所定の間隔を空けて配置されている。そして、ボス36の内周部には、後述する固定ボルトB1〜B3が螺合される雌ネジが形成されている。さらに、ボス36の上端面は、ホルダ収容部28の上端よりも装置下側に配置されており、後述するブラケット70がボス36に固定された状態では、ブラケット70がホルダ収容部28の上端よりも装置下側に配置されるようになっている。
また、図6に示されるように、ギヤハウジング26の支持基端部32Aの上面には、後述するワイパアーム80の回動を制限するためのストッパ38が立設されている。このストッパ38は、略C字形ブロック状に形成されると共に、スリーブ32Bにおける回転軸20の軸方向一方側(図6の矢印E方向側)の外周側面に沿って、スリーブ32Bと一体に形成されている。すなわち、ストッパ38がスリーブ32Bの外周側面から径方向外側へ突出されている。また、ストッパ38の外周面が支持基端部32Aの外周面に一致している。さらに、スリーブ32Bの先端側から見たストッパ38の長手方向一方側の端面が第1ストッパ面38Aとされている。この第1ストッパ面38Aは、スリーブ32Bの周方向に対して直交する方向に沿って配置されて、後述する上側制限位置においてワイパアーム80の回動方向一方側への回動を制限するためのストッパ面として構成されている。一方、スリーブ32Bの先端側から見たストッパ38の長手方向他方側の端面が第2ストッパ面38Bとされている。この第2ストッパ面38Bは、第1ストッパ面38Aと同様にスリーブ32Bの周方向に対して直交する方向に沿って配置されて、後述する下側制限位置においてワイパアーム80の回動方向他方側への回動を制限するためのストッパ面として構成されている。
図7に示されるように、カバープレート40は、絶縁性を有する樹脂材料で製作されている。また、カバープレート40は、ギヤハウジング26側(装置上側)へ開口された略直方体箱状を成すと共に、ギヤハウジング26の開口部形状に対応した形状に形成されている。そして、カバープレート40によってギヤハウジング26の開口部が閉塞されている。
(減速機構50について)
図4及び図7に示されるように、減速機構50は、ウォーム52と、ウォームホイール54と、出力軸56と、を含んで構成されている。ウォーム52は、回転軸20における軸方向他方側の部分(ギヤハウジング26に収容された部分)に一体に形成されている。
ウォームホイール54は、略円盤状に形成されて、ウォーム52の軸線(すなわち、回転軸20の軸線AL)に対して装置前側(支持部32側)に位置してギヤハウジング26内に収容されている。具体的には、ウォームホイール54は、装置上下方向を軸方向として、ギヤハウジング26の支持部32と同軸上に配置されている。このウォームホイール54の外周部には、ギヤ歯が形成されており、当該ギヤ歯がウォーム52と噛合されている。
出力軸56は、装置上下方向を軸方向とする略円柱状に形成されている。そして、出力軸56の基端部がウォームホイール54の軸心部に固定されており、出力軸56がウォームホイール54から装置上側へ延出されている。これにより、ウォームホイール54と出力軸56とが一体回転可能に構成されている。また、出力軸56の軸方向中間部は、ギヤハウジング26の支持部32内に配置されて、一対のボールベアリング34及びスリーブ32Bに回転自在に片持ち支持されている。そして、モータ本体14が駆動すると、回転軸20の回転が減速機構50によって減速されて、出力軸56が自身の軸回りに回転するようになっている。
図7に示されるように、出力軸56の先端側の部分は支持部32よりも装置上側へ突出されており、出力軸56の先端部が、カウルルーバ122の配置孔124A内に配置されている。また、出力軸56の先端部は、段差状に形成されている。具体的には、出力軸56の先端部における外周面にテーパ面56Aが形成されている。このテーパ面56Aは、装置上側へ向かうに従い先細りとなる円錐台形状の周面を成しており、テーパ面56Aには、ローレット加工が施されている。そして、出力軸56の先端部におけるテーパ面56Aよりも装置上側の部分がネジ部56Bとされている。このネジ部56Bは、略円柱状に形成されると共に、カウルルーバ122に対して装置上側へ突出されており(すなわち、配置孔124Aから車両Vの外側へ露出されており)、ネジ部56Bの外周部には、雄ネジが形成されている。
(制御部60について)
制御部60は、モータ本体14を回転制御するためのものであり、回路基板62と電気素子64とを含んで構成されている。回路基板62は、出力軸56の軸線方向を板厚方向にしてカバープレート40の内面側に固定されている。そして、カバープレート40がギヤハウジング26の開口部を閉塞することで、回路基板62がモータハウジング24内に収容されている。また、回路基板62がモータハウジング24に収容された状態では、回路基板62の上面62Aとギヤハウジング26の受熱面30Bとの間に熱伝導性樹脂材(図示省略)が介在されている。この熱伝導性樹脂材は、粘性及び熱伝導性を有した粘土状の接着剤であり、これにより、受熱面30Bと回路基板62の上面62Aとが熱伝導性樹脂材によって密着接触されている。
電気素子64は、回路基板62の上面62Aと下面62Bとに実装されている。この電気素子64は、モータ本体14を駆動制御するためのFET等のパワー系素子64Aと、回転軸20(出力軸56)の回転を制御するCPUや回転センサ、メモリ等の制御系素子64Bと、を有している。そして、パワー系素子64Aは、回路基板62の下面62Bに配置され、ヒートシンク30の受熱面30Bに対応する位置に配置されている。すなわち、パワー系素子64Aが、装置上下方向において受熱面30Bとオーバーラップした位置、言い換えれば対向した位置に配置されている。一方、制御系素子64Bは回路基板62の上面62Aと下面62Bとに分けて配置されている。そして、制御部60がモータ本体14のブラシホルダ装置22を介してアーマチャ18と電気的に接続されており、制御部60によってモータ本体14が駆動制御されるようになっている。これにより、モータ本体14の回転軸20(すなわち、出力軸56)の回転が制御されるようになっている。
また、図1に示されるように、回路基板62には、コネクタ66が電気的に接続されており、コネクタ66はカバープレート40から回転軸20の軸方向一方側へ突出されている。このコネクタ66は、回転軸20の軸方向一方側へ開口された凹状に形成されており、コネクタ66には、車両側のハーネスに設けられた外部コネクタ(図示省略)が接続されるようになっている。これにより、制御部60に電力が供給されるようになっている。
(ブラケット70について)
図1、図2、図4、図5に示されるように、ブラケット70は、金属製(例えば、アルミニウム合金製)であり、ダイカスト成形等によって製作されると共に、プレート状に形成されている。また、ブラケット70は、全体として装置上下方向を板厚方向として配置されると共に、ワイパモータ12を装置上側から覆うように形成されている(図4参照)。具体的には、装置上側から見て、ブラケット70は略台形状に形成されており、ブラケット70における前端部の幅寸法が、ブラケット70における後端部の幅寸法に比べて大きくなるように設定されている。
また、ブラケット70の略中央部には、第1配置孔70Aが貫通形成されており、第1配置孔70Aは、ワイパモータ12における回転軸20の軸線ALに沿った方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。そして、装置上側から見て、モータヨーク16及びギヤハウジング26のホルダ収容部28が、第1配置孔70Aの内側に配置されている(図4参照)。具体的には、モータヨーク16及びホルダ収容部28における各々の外周部の一部(装置上側の端部)が、第1配置孔70Aの内部に配置されて、ブラケット70の上面よりも装置上側に僅かに突出している(図5参照)。
さらに、ブラケット70の前端部には、ギヤハウジング26の3箇所のボス36に対して装置上側に位置する部分において、ブラケット側固定部72が形成されている。このブラケット側固定部72は、装置上下方向を板厚方向として配置され、ブラケット70に対して装置上側(ギヤハウジング26とは反対側)へ膨出されている。換言すると、ブラケット70では、第1配置孔70Aを有する一般部71が、ブラケット側固定部72よりも装置下側に段差を有して配置されており、側面視でモータヨーク16と一般部71とがラップして配置されている(図5参照)。
図4及び図6に示されるように、ブラケット側固定部72には、前述したギヤハウジング26のボス36に対応する位置において、図示しない固定孔が貫通形成されている。そして、固定ボルトB1,B2,B3が、装置上側から固定孔内に挿入されて、ボス36の雌ネジに螺合することで、ブラケット70がギヤハウジング26に固定される。換言すると、ワイパモータ12では、ギヤハウジング26における出力軸56の周囲の部分において、ブラケット70に固定されている。そして、装置上側から見て出力軸56の軸線を通過し且つ回転軸20に平行な架空線をL1(図4参照)とすると、2つの固定ボルトB1,B2が、架空線L1に対して装置前側(回転軸20とは反対側)に配置されており、固定ボルトB3が架空線L1に対して装置後側(回転軸20側)に配置されている(図4参照)。また、装置前側から見て、固定ボルトB1が固定ボルトB3に対してブラケット70の幅方向一方側(図4の矢印E方向側)に配置され、固定ボルトB2が固定ボルトB3に対してブラケット70の幅方向他方側(図4の矢印F方向側)に配置されている。
また、ブラケット側固定部72の略中央部には、略円形状の第2配置孔72Aが貫通形成されている。この第2配置孔72Aの内部には、ギヤハウジング26における支持部32が挿通されてその支持基端部32Aが配置されている。これにより、ブラケット70がギヤハウジング26に固定された状態では、ギヤハウジング26のスリーブ32B及びストッパ38が、ブラケット側固定部72から露出されて、ブラケット側固定部72(ブラケット70)よりも装置上側に配置されている。
図4及び図5に示されるように、ブラケット70の前端部における幅方向一方側(図4及び図5の矢印E方向側)の端部には、第1取付部74が形成されている。この第1取付部74は、装置前側から見て、装置下側且つブラケット70の幅方向一方側へ略クランク状に屈曲されている。具体的には、第1取付部74は、ブラケット70から装置下側へ延出された第1縦壁部74Aと、第1縦壁部74Aの下端部からブラケット70の幅方向一方側へ延出された第1取付脚部74Bと、を有している。そして、第1取付部74は、モータヨーク16(ワイパモータ12)に対してブラケット70の幅方向一方側に配置されており、第1縦壁部74Aがモータヨーク16(ワイパモータ12)をブラケット70の幅方向一方側から覆うように構成されている。
また、図4に示されるように、第1取付脚部74Bには、第1取付孔74Cが貫通形成されている。この第1取付孔74Cは、装置上側から見て、ブラケット70の幅方向一方側へ開放された略C字形状に形成されると共に、回転軸20の軸線ALに対して装置前側に配置されている。
一方、図6にも示されるように、ブラケット70の幅方向他方側(図4及び図6の矢印F方向側)の端部(詳しくは、固定ボルトB2に対して出力軸56の径方向外側に配置されたブラケット側固定部72の端部)には、第2取付部76が形成されている。第2取付部76は、装置前側から見て装置下側且つブラケット70の幅方向他方側へ略クランク状に屈曲されている。具体的には、第2取付部76は、出力軸56の略径方向を板厚方向としブラケット70から装置下側へ延出された第2縦壁部76Aと、第2縦壁部76Aの下端部から出力軸56の径方向外側へ延出された第2取付脚部76Bと、を有している。また、第2取付脚部76Bには、第2取付孔76Cが貫通形成されている。この第2取付孔76Cは、装置上側から見てブラケット70の幅方向他方側へ開放された略C字形状に形成されると共に、回転軸20の軸線ALに対して装置前側に配置されている(図4参照)。
また、図示は省略するが、第1取付孔74C内及び第2取付孔76C内には、略円筒形状の前側ゴムグロメットがそれぞれ取付けられている。そして、当該前側ゴムグロメット内にカラーやワッシャを介して取付ボルト(図示省略)が挿入されて、当該取付ボルトによってブラケット70が車体に対しフローティング状態で固定されるようになっている。
また、第2取付部76における第2縦壁部76Aには、その幅方向中間部において、孔部76Dが貫通形成されている。この孔部76Dは、第2縦壁部76Aの上端部から下端部に亘って装置上下方向に延在されている。すなわち、第2縦壁部76Aが、孔部76Dによって幅方向に分断されて、比較的幅の細い一対の縦壁部によって構成されている。これにより、第2縦壁部76Aの強度が孔部76Dによって低くなるように構成されており、第2縦壁部76Aを構成する一対の縦壁部が脆弱部76A−1とされている。
さらに、孔部76Dの上端部が、固定ボルトB2に対して出力軸56の径方向外側に近接して配置されている。これにより、第2縦壁部76Aを構成する一対の脆弱部76A−1が、ブラケット70におけるギヤハウジング26との固定部位の近傍に配置されている。
そして、第2縦壁部76Aの強度は以下のように設定されている。すなわち、車両下側への所定の衝撃荷重がワイパアーム80及びワイパモータ12の出力軸56を介してブラケット70に入力されたときには、第2縦壁部76A(一対の脆弱部76A−1)が破断若しくは変形するようになっている。これにより、例えば、車両Vの衝突時に車両下側への所定の衝撃荷重がブラケット70に入力されたときには、第2縦壁部76Aが破断若しくは変形して、ブラケット70が第2取付部76の部位において車両下側へ変位することで車両Vの変形を妨げないようにしており、その車両Vの変形による衝突時の衝撃吸収効果を確保するようになっている。そして、上述したように、第2縦壁部76Aを構成する一対の脆弱部76A−1が、ブラケット70のギヤハウジング26との固定部に対して近傍に配置されているため、ブラケット70に入力された衝撃荷重が一対の脆弱部76A−1に効率良く伝達されるようになっている。
また、図2及び図4に示されるように、ブラケット70の後端部には、第3取付部78が一体に形成されている。第3取付部78は、ワイパモータ12における回転軸20の軸線ALに対して装置後側(出力軸56とは反対側)に配置されると共に、ブラケット70の幅方向において第1取付部74と第2取付部76との間に配置されている。そして、第3取付部78は、ワイパモータ12に対して装置後側の位置において、略装置前後を板厚方向として、装置下側へ屈曲されている。この第3取付部78には、支持ピン78Aが一体に形成されており、支持ピン78Aは、第3取付部78から装置後側へ突出されている。そして、支持ピン78Aには、筒状の後側グロメット(図示省略)が挿通されており、この後側グロメットを介して支持ピン78Aが車体側に設けられた支持ブラケットに挿入されている。これにより、ブラケット70の後端部が車体に支持(固定)されるようになっている。なお、前述したように、ブラケット70に入力された衝撃荷重によって第2縦壁部76Aが破断若しくは変形して、第2取付部76が装置下側へ変位するときには、支持ピン78Aが後側グロメットから脱落するように設定されている。
以上により、ブラケット70では、第1取付部74と第2取付部76との間、第2取付部76と第3取付部78との間、及び第1取付部74と第3取付部78との間、がブラケット70の外周部分によってそれぞれ連結されている。そして、装置上側から見て、第1取付部74(第1取付孔74C)、第2取付部76(第2取付孔76C)、及び第3取付部78(支持ピン78A)を結ぶ架空の三角形の内部に、ワイパモータ12が配置されるようになっている。さらに、上述したように、2つの固定ボルトB1,B2が架空線L1に対して装置前側に配置され、固定ボルトB3が架空線L1に対して装置後側に配置されている。また、第1取付部74及び第2取付部76が回転軸20の軸線ALに対して装置前側に配置され、第3取付部78が回転軸20の軸線ALに対して装置後側に配置されている。このため、装置上側から見て、第1取付部74、第2取付部76、及び第3取付部78を結ぶ架空の三角形と、各固定ボルトB1,B2,B3を結ぶ架空の三角形と、が略相似形をなすように構成されている。このため、第1取付部74、第2取付部76、及び第3取付部78において車体に3点支持されたブラケット70に対して、ワイパモータ12をバランスよく固定するように構成されている。
さらに、ブラケット70の後端部には、クランプ取付孔70Bが貫通形成されている。このクランプ取付孔70Bには、クランプ(図示省略)の取付け部が挿入されて、当該クランプがブラケット70に取付けられている。これにより、ワイパモータ12のコネクタ66に接続される車両のハーネス(図示省略)が、当該クランプによって保持可能となっている。
(ワイパアーム80について)
図7及び図8に示されるように、ワイパアーム80は、その基端部を構成するアームヘッド82を有しており、アームヘッド82は金属製とされている。アームヘッド82の基端部には、アーム側固定部84が形成されている。アーム側固定部84は、装置下側(出力軸56の基端側)へ開放された略有底円筒状に形成されており、出力軸56の先端部をアーム側固定部84によって囲繞するようになっている。具体的には、アーム側固定部84の上部には、装置上側へ開放された凹部84Aが形成されており、凹部84Aは出力軸56と同軸上に配置されている。また、凹部84Aの底壁には、出力軸56の先端部が挿通される固定孔84Aaが貫通形成されており、固定孔84Aaは、出力軸56のテーパ面56Aに対応してテーパ状に形成されている。そして、固定孔84Aa内に出力軸56の先端部が挿入されて、ネジ部56Bにナット(図示省略)が螺合されることで、アームヘッド82が出力軸56に固定されている。これにより、ワイパアーム80の基端部が出力軸56に直接固定されている。
また、アーム側固定部84は、その外周部分を構成するスカート部84Bを有している。このスカート部84Bは、アームヘッド82から装置下側へ延出された略円筒状に形成されると共に、出力軸56の周囲を囲繞している。さらに、ワイパアーム80の基端部が出力軸56に固定された状態では、スカート部84Bが、前述したストッパ38よりも装置上側(出力軸56の先端側)に配置されている。
図3に示されるように、アームヘッド82は、その基端部からフロントWSガラス120側へ延出されている。そして、アームヘッド82の先端部には、ワイパアーム80を構成するリテーナ86がアームヘッド82に対してフロントWSガラス12の略直交方向に回動可能に連結されている。そして、リテーナ86の先端側に、ワイパブレード90が連結されている。これにより、ワイパモータ12が駆動して、出力軸56が軸回りに往復回転することで、ワイパアーム80(ワイパブレード)が出力軸56の軸回りに往復回動して、車両VのフロントWSガラス120がワイパブレードによって払拭されるようになっている。
図1、図2、及び図8に示されるように、スカート部84Bの下面には、「回動部」としての当接片88が一体に形成されている。これにより、当接片88がワイパアーム80と出力軸56の軸回りに一体回動可能に構成されている。当接片88は、スカート部84Bの下面から装置下側(出力軸56の基端側)へ突出されると共に、スカート部84Bの周方向に沿って湾曲された板状に形成されている。すなわち、スカート部84Bの下端側から見て、当接片88が、スカート部84Bの周方向に沿って延在されている。
また、アームヘッド82が出力軸56に固定された状態では、当接片88が、ギヤハウジング26のスリーブ32Bにおけるストッパ38が形成されていない部分に対して、スリーブ32Bの径方向外側に配置されている。そして、スカート部84Bの下端側から見て、当接片88の長手方向一方側の端面が、第1当接面88A(図1及び図8参照)とされている。この第1当接面88Aは、後述する水受部材100のカバー部112を介して、前述したストッパ38の第1ストッパ面38Aと当接可能に構成されている。具体的には後述するが、ワイパアーム80が上反転位置に到達したときには、出力軸56(スリーブ32B)の周方向において、第1当接面88Aが、後述するカバー部112を介して第1ストッパ面38Aと間隔を空けて対向配置されるようになっている。
一方、スカート部84Bの下端側から見て、当接片88の長手方向他方側の端面が、第2当接面88B(図2及び図8参照)とされている。この第2当接面88Bは、後述する水受部材100のカバー部112を介して、前述したストッパ38の第2ストッパ面38Bと当接可能に構成されている。具体的には後述するが、ワイパアーム80が下反転位置に到達したときには、スリーブ32Bの周方向において、第2当接面88Bが、後述するカバー部112を介して第2ストッパ面38Bと間隔を空けて対向配置されるようになっている。
(水受部材100について)
水受部材100は、カウルルーバ122の配置孔124Aから車両Vの内側へ流れ込む水等の液体によってワイパモータ12が被水することを防止して、当該液体がワイパモータ12の内部へ浸入することを防止するためのものである。図1及び図2に示されるように、水受部材100は、ブラケット70のブラケット側固定部72を及びギヤハウジング26を出力軸56の先端側から覆うように配置されている。また、水受部材100は、出力軸56の先端側から見て、コネクタ66の開口部とラップしないように配置されている。すなわち、装置上側から見て、コネクタ66の先端部が水受部材100に対して回転軸20の軸方向一方側へ突出されている(図1参照)。
図7に示されるように、水受部材100は、ゴム製にされると共に、装置前後方向に延在された凹状(溝状)に形成されている。具体的には、水受部材100は、出力軸56の周囲においてブラケット70のブラケット側固定部72の上面を覆う水受け部102と、水受け部102からさらに装置前斜め下側(車両下側)へ延出形成されて水受け部102で塞き止めた水等の液体を排出する排出部104と、を含んで構成されている。
図8〜図10にも示されるように、水受け部102の底壁は、受部102Aとされており、受部102Aは、出力軸56の周囲において装置上下方向を板厚方向にして配置されている。換言すると、受部102Aは、カウルルーバ122の配置孔124Aに対して車両下側に配置されると共に、側面視で車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜している(図7参照)。これにより、受部102Aの上面に水等の液体が流れ込むと、当該液体が重力によって水受部材100の前端側へ流れるようになっている。また、受部102Aの外形は、出力軸56の先端側から見て、装置前側へ開放された略U字形状に形成されており、受部102Aの幅寸法が装置前側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。
一方、排出部104の底壁は、スロープ部104Aとされている。このスロープ部104Aは、受部102Aの前端から延出されて、側面視で装置前側へ向かうに従い装置下側(モータハウジング24の側方)へ傾斜されている。換言すると、スロープ部104Aは、受部102Aの前端から車両下側へ延出されている(図7参照)。
そして、水受部材100の周壁部106が、スロープ部104Aの前端(下端)を除く部分において、受部102A及びスロープ部104Aの外周部から装置上側へ延出されている。また、周壁部106は、出力軸56の先端側から見て、カウルルーバ122の配置部124に対して出力軸56の径方向外側(より詳しくは配置孔124Aよりも径方向外側)に位置して配置されている。これにより、スロープ部104A(排出部104)の前端(下端)が車両下側へ開放されており、受部102Aの上面に流れ込む水等が、受部102Aからスロープ部104Aへ流れて、スロープ部104Aの前端から車両下側へ排水されるようになっている。なお、周壁部106の高さは、出力軸56にワイパアーム80が固定された状態でスカート部84Bの開口端が周壁部106の内側に位置するように設定されている(図7参照)。
また、スロープ部104Aの後面には、複数(本実施の形態では、2箇所)のフック部108(図7及び図9参照)が一体に形成されている。このフック部108は、スロープ部104Aから装置後側へ突出されて、ブラケット70におけるブラケット側固定部72の下面と装置上下方向に係合されている。これにより、水受部材100のブラケット70に対する装置上側への移動が制限されている。
また、受部102Aの略中央部には、水受け部102の一部を構成するキャップ部110が一体に形成されている。キャップ部110は、受部102Aから出力軸56の先端側に向けて膨出形成されると共に、装置下側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。換言すると、受部102Aがキャップ部110の下端部から出力軸56の径方向外側へ延出されている。そして、キャップ部110の内側にギヤハウジング26の支持部32が配置されている。これにより、支持部32がキャップ部110によって外側から覆われている。また、キャップ部110の先端部が装着端部110Aとされており、装着端部110Aには、出力軸56が挿通される挿通孔110Aaが貫通形成されている。そして、出力軸56が挿通孔110Aa内に挿通された状態では、挿通孔110Aaの内周面に形成されたリップが出力軸56の外周面に摺接して、キャップ部110が出力軸56に装着されている。これにより、水等の液体が、挿通孔110Aaと出力軸56との間から装置下側(ギヤハウジング26側)へ浸入することが防止又は抑制されるようになっている。
また、キャップ部110(装着端部110A)の外径寸法は、アームヘッド82のスカート部84Bの内径寸法よりも小さく設定されており、装着端部110Aがスカート部84Bの内側に配置されている。さらに、水受け部102には、前述したギヤハウジング26のストッパ38を覆うカバー部112が一体に形成されている。カバー部112は、ストッパ38の形状に対応してキャップ部110の側壁からキャップ部110の径方向外側へ膨出されており、ストッパ38の外周部に密着するようにストッパ38を覆っている。これにより、水受部材100が出力軸56の先端側に装着されたときには、出力軸56の周方向における水受部材100の回り止めとしてストッパ38が機能するように構成されている。換言すると、出力軸56の周方向において、ストッパ38が水受部材100の位置決め部材として機能するように構成されている。
また、カバー部112におけるストッパ38の第1ストッパ面38Aを覆う部分が第1被覆部112A(図10参照)とされており、カバー部112におけるストッパ38の第2ストッパ面38Bを覆う部分が第2被覆部112B(図10参照)とされている。
そして、ワイパアーム80が上反転位置に回動されたときには、出力軸56の周方向において、ワイパアーム80の第1当接面88Aが第1被覆部112Aと僅かな隙間を介して対向するように設定されている。また、外力などが作用してワイパアーム80が上反転位置よりも回動方向一方側へさらに回動したときには、ワイパアーム80の第1当接面88Aが、第1被覆部112Aに当接するようになっている。そして、このワイパアーム80の回動位置を上側制限位置(広義には、「第1所定位置」として把握される位置である)と称している。これにより、上側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向一方側への回動が、ストッパ38及び水受部材100(のカバー部112)によって制限されるようになっている。
一方、ワイパアーム80が下反転位置に回動されたときには、出力軸56の周方向において、ワイパアーム80の第2当接面88Bが第2被覆部112Bと僅かな隙間を介して対向するように設定されている。また、外力などが作用してワイパアーム80が下反転位置よりも回動方向他方側へさらに回動したときには、図1及び図2に示されるように、ワイパアーム80の第2当接面88Bが、第2被覆部112Bに当接するようになっている。そして、このワイパアーム80の回動位置を下側制限位置(広義には、「第2所定位置」として把握される位置である)と称している。これにより、下側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向他方側への回動が、ストッパ38及び水受部材100(のカバー部112)によって制限されるようになっている。なお、ワイパアーム80が上側制限位置又は下側制限位置に回動されたときでも、ワイパブレード90がフロントWSガラス120から脱落しないように上側制限位置及び下側制限位置が設定されている。
また、水受け部102の外周部には、前述した固定ボルトB1〜B3に対応する位置において、ボルト収容部114が形成されている。このボルト収容部114は、出力軸56の先端側へ膨出されて、出力軸56の基端側及び出力軸56の径方向外側に開口している。具体的には、ボルト収容部114は、出力軸56の先端側から見て、出力軸56の径方向外側へ開放された略半円状に形成されている。そして、ボルト収容部114の内部に、固定ボルトB1〜B3の頭部の一部が配置(収容)されている。これにより、水受部材100が出力軸56の先端側から装着されたときには、前述したストッパ38に加えて、出力軸56の周方向における水受部材100の回り止めとしてボルト収容部114(固定ボルトB1,B2,B3の頭部)も機能する。さらに、ブラケット70の出力軸56側に固定ボルトB1〜B3の頭部が突出する場合であっても、水受部材100の装着状態において受部102Aの下面とブラケット70の上面とが面接触して装着でき、水受部材100を安定姿勢で装着できるように構成されている。
さらに、図7に示されるように、受部102Aの下面には、ブラケット70側へ突出された突起部116が一体に形成されており、突起部116は、ブラケット70の第2配置孔72Aの内周面に当接されている。これにより、水受部材100のブラケット70に対する装置後側への移動を突起部116によって制限するようになっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置10では、ワイパモータ12の出力軸56の先端部に、ワイパアーム80におけるアームヘッド82の基端部が固定されている。また、ワイパモータ12には、出力軸56の先端側から水受部材100が装着されており、水受部材100はカウルルーバ122の配置孔124Aの車両下側に配置されている。このため、カウルルーバ122の配置孔124Aから車両Vの内側へ水等の液体が浸入すると、当該液体が水受部材100の水受け部102で塞き止められる。そして、水受け部102で塞き止められた液体が水受部材100(排出部104)の前端から車両下側へ排水される。
また、車両用ワイパ装置10では、制御部60の制御によってモータ本体14の回転軸20が正逆回転すると、減速機構50の出力軸56が自身の軸回りに正逆回転(往復回転)される。これにより、出力軸56に固定されたワイパアーム80(ワイパブレード90)が、上反転位置と下反転位置との間を往復回動して、車両VのフロントWSガラス120がワイパブレード90によって払拭される。
ここで、ワイパモータ12におけるギヤハウジング26のスリーブ32Bには、ストッパ38が一体に設けられている。このストッパ38は、スリーブ32Bの径方向外側へ突出されると共に、水受部材100のカバー部112によって覆われている。そして、仮に車両走行時の突風等による外力がワイパアーム80に作用してワイパアーム80が上反転位置から回動方向一方側へさらに回動したときには、ワイパアーム80の上側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向一方側への回動が制限される。具体的には、上側制限位置において、ワイパアーム80(アームヘッド82)の基端部に設けられた当接片88の第1当接面88Aが、ストッパ38の第1ストッパ面38Aを覆うカバー部112の第1被覆部112Aに当接する。これにより、上側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向一方側への回動が、ストッパ38及びカバー部112(水受部材100)によって制限される。
一方、仮に車両制動時に車両のルーフからの落雪等による外力がワイパアーム80に作用してワイパアーム80が下反転位置から回動方向他方側へさらに回動したときには、ワイパアーム80の下側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向他方側への回動が制限される。具体的には、下側制限位置において、ワイパアーム80(アームヘッド82)の当接片88の第2当接面88Bが、ストッパ38の第2ストッパ面38Bを覆うカバー部112の第2被覆部112Bに当接する。これにより、下側制限位置において、ワイパアーム80の回動方向他方側への回動が、ストッパ38及びカバー部112(水受部材100)によって制限される。
しかも、上側制限位置(下側制限位置)において、ワイパアーム80の回動方向一方側(回動方向他方側)への回動を、ストッパ38及びカバー部112(水受部材100)によって制限するときには、ゴム製のカバー部112(水受部材100)が当接片88とストッパ38との間に介在される。このため、カバー部112(水受部材100)が緩衝部材として機能する。これにより、上側制限位置(下側制限位置)においてワイパアーム80の回動方向一方側(回動方向他方側)への回動をストッパ38によって制限するときに生じる異音を水受部材100によって抑制することができる。以上により、ワイパモータ12の被水を防止するための水受部材100を有効に活用して異音の発生を抑制しつつワイパアーム80の回動を制限することができる。
また、上述したように、上側制限位置(下側制限位置)において、ワイパアーム80の回動方向一方側(回動方向他方側)への回動を制限するときには、カバー部112(水受部材100)がワイパアーム80に対して緩衝部材として機能する。このため、ワイパアーム80が上側制限位置(下側制限位置)に回動されたときに、当接片88及びストッパ38に入力される荷重をカバー部112によって吸収することができる。これにより、ワイパアーム80が上側制限位置(下側制限位置)を超えて回動された場合に、当接片88とストッパ38とが強く当接してもストッパ面の形状変形を防止できる等耐久性を向上できる。すなわち、仮にストッパ38をカバー部112(水受部材100)によって覆わない構成にした場合には、金属製の当接片88及びストッパ38が直接当たる。このため、当接片88及びストッパ38には、当該両者が直接当たることによる荷重が直接入力される。これにより、当接片88及びストッパ38の耐久性が低下する虞がある。これに対して、本実施の形態では、上述したように、当接片88とストッパ38との間にカバー部112(水受部材100)が介在しているため、当接片88及びストッパ38に入力される荷重をカバー部112によって吸収することができる。このため、当接片88及びストッパ38の耐久性を向上できる。
また、上述したように、水受部材100のカバー部112は、ストッパ38の第1ストッパ面38Aを覆う第1被覆部112Aと、ストッパ38の第2ストッパ面38Bを覆う第2被覆部112Bと、を有している。そして、水受部材100のギヤハウジング26に対する出力軸56の軸回り(周方向)の移動が、第1被覆部112A及び第2被覆部112Bによって制限される。これにより、ストッパ38を、水受部材100のギヤハウジング26に対する位置決め部材として機能させることができる。その結果、水受部材100を出力軸56の先端側に装着する(組付ける)ときの装着性(組付性)を向上することができる。
また、上述したように、ストッパ38は、スリーブ32Bに一体に形成されて、スリーブ32Bの径方向外側に突出されている。換言すると、ストッパ38がスリーブ32Bの径方向外側に隣接して配置されている。このため、ギヤハウジング26にストッパ38を設けた場合でも、ギヤハウジング26の大型化を抑制することができる。
さらに、ギヤハウジング26のスリーブ32Bは、水受部材100のキャップ部110によって覆われている。また、ワイパアーム80(アームヘッド82)の基端部には、筒状のスカート部84Bが形成されており、スカート部84Bは、出力軸56及び水受部材100のキャップ部110を囲繞している。そして、スカート部84Bに当接片88が形成されると共に、ストッパ38を覆うカバー部112部がキャップ部110に形成されている。これにより、ワイパアーム80(アームヘッド82)の基端部から水受部材100側へ流れ込む水等の液体によって出力軸56(具体的には、スリーブ32Bによって支持された部分)が被水することをスカート部84Bによって防止しつつ、上側制限位置及び下側制限位置においてワイパアーム80の回動を制限することができる。また、スカート部84Bは、出力軸56及び水受部材100のキャップ部110を囲繞しているので、重力に反して水等の液体がキャップ部110の装着端部110Aからギヤハウジング26の表面に浸入してしまうことを防止している。これにより、カバープレート26に設けられているコネクタ部66等の電気的接続部位に不用意に液体が至らないようにしている。
また、水受け部102の外周部には、前述した固定ボルトB1〜B3に対応する位置において、出力軸56の先端側へ膨出されたボルト収容部114が形成されている。そして、ボルト収容部114の内部に、固定ボルトB1〜B3に頭部の一部が配置(収容)されている。これにより、水受部材100が出力軸56の先端側に装着されたときには、出力軸56の周方向における水受部材100の回り止めとしてボルト収容部114(固定ボルトB1〜B3の頭部)を機能させることができる。その結果、水受部材100の装着状態を良好に維持することができる。さらに、ブラケット70の出力軸56側に固定ボルトB1〜B3の頭部が突出する場合であっても、水受部材100の装着状態において受部102Aの下面とブラケット70の上面とが面接触して装着でき、水受部材100を安定姿勢で装着できる。
なお、本実施の形態では、ストッパ38がギヤハウジング26と一体に形成されているが、ストッパ38とギヤハウジング26とを別体に構成して、ストッパ38をギヤハウジング26に組付けるように構成してもよい。すなわち、本発明における「ハウジングに設けられたストッパ」とは、ストッパ38がギヤハウジング26に別体で構成されている場合も含んでいる。これにより、例えば、各車両の仕様において、ワイパアーム80の回動角度(下反転位置から上反転位置までの回動角度や回動位置)が異なる場合には、各種車両に対応してストッパ38を変更することで、ワイパモータ12を各車両の仕様等に容易に対応することができる。換言すると、ギヤハウジング26を変更することなく、ワイパモータ12を各車両の仕様等に容易に対応することができる。
また、本実施の形態では、上側制限位置及び下側制限位置において、ワイパアーム80の回動が制限されるようになっている。これに代えて、上側制限位置及び下側制限位置の何れか一方の位置において、ワイパアーム80の回動を制限するように構成してもよい。すなわち、例えば、スカート部84Bの周方向に沿う当接片88の長手方向の長さを変更して、当接片88が、上側制限位置又は下側制限位置において、カバー部112を介してストッパ38に当接するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、ストッパ38が、ギヤハウジング26のスリーブ32Bに一体に形成されると共に、スリーブ32Bの径方向外側に隣接して配置されている。これに代えて、ストッパ38をスリーブ32Bに対して径方向外側に離間して配置するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、スリーブ32Bの周方向に延在された1つのストッパ38において第1ストッパ面38A及び第2ストッパ面38Bが形成されている。これに代えて、例えば、ストッパ38をスリーブ32Bの周方向に分割された2つのストッパとして構成し、一方のストッパに第1ストッパ面38Aを形成し、他方のストッパに第2ストッパ面38Bを形成してもよい。
また、本実施の形態では、当接片88がワイパアーム80のスカート部84Bに一体に形成されて、当接片88がワイパアーム80と一体回動可能に構成されているが、当接片88の構成はこれに限らない。例えば、当接片88をワイパアーム80と別体に構成して、当接片88をワイパアーム80に固定することで、当接片88をワイパアーム80と一体回動可能に構成してもよい。また、例えば、当接片88をワイパアーム80と別体に構成して、当接片88を出力軸56に固定することで、当接片88をワイパアーム80と一体回動可能に構成してもよい。
また、本実施の形態では、水受部材100がゴム製とされているが、水受部材100の材料はこれに限らない。例えば、水受部材100を樹脂材によって構成してもよいし、エラストマによって構成してもよい。
また、本実施の形態では、ブラケット70がアルミニウム合金をダイカスト成形等によって製作されているが、鋼板にプレス加工等を施すことによってブラケット70を製作してもよい。この場合には、ブラケット70と支持ピン78Aとを別体で構成して、支持ピン78Aをブラケット70に固定してもよい。
また、本実施の形態では、ブラケット70の第3取付部78が略装置前後を板厚方向として装置下側へ屈曲されており、第3取付部78に支持ピン78Aが一体に形成されている。これに代えて、各種車両に対応して、第3取付部78において支持ピン78Aを省略して、第3取付部78が車体に締結固定されるように構成してもよい。例えば、第3取付部78の下端部を本実施の形態に比べて装置下側へ延ばして、第3取付部78の下端部に車体に締結される締結部を形成してもよい。
また、本実施の形態では、ワイパアーム80の下反転位置と停止位置とが同じ位置に設定されているが、停止位置を下反転位置よりも回動方向他方側に設定してもよい。すなわち、車両用ワイパ装置10の作動開始時にワイパアーム80を停止位置から下反転位置へ回動させて、その後に、下反転位置と上反転位置との間でワイパアーム80を往復回動させてもよい。この場合には、下側制限位置が停止位置よりも回動方向他方側に設定される。
また、本実施の形態では、車両用ワイパ装置10が所謂タンデム型のワイパ装置として構成されているが、各種車両に対応して車両用ワイパ装置10を所謂対向型のワイパ装置として構成してもよい。すなわち、車両用ワイパ装置10の作動時に、一対のワイパアーム80が互いに反対方向に回動するように構成してもよい。
10…車両用ワイパ装置、12…ワイパモータ、26…ギヤハウジング(ハウジング)、32B…スリーブ、38…ストッパ、56…出力軸、80…ワイパアーム、84B…スカート部、88…当接片(回動部)、100…水受部材、110…キャップ部、112…カバー部

Claims (4)

  1. 駆動力を出力する出力軸と、前記出力軸を支持するハウジングと、を有するワイパモータと、
    基端部が前記出力軸に固定され、前記出力軸が回転することで前記出力軸の軸回りに往復回動するワイパアームと、
    前記ワイパアームの基端部と一体回動可能に構成された回動部と、
    前記ハウジングに設けられ、前記ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動を制限するためのストッパと、
    前記出力軸の先端側に装着されて前記ワイパアームの基端部側から流れ込む液体を塞き止める共に、前記ストッパを覆い且つ前記回動部が当接することで前記ワイパアームの回動方向一方側又は回動方向他方側への回動を前記ストッパと共に制限するカバー部を有する水受部材と、
    を備えた車両用ワイパ装置。
  2. 前記水受部材が前記出力軸の先端側に装着された状態では、前記出力軸の周方向において前記水受部材の前記ハウジングに対する移動が前記ストッパによって制限される請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
  3. 前記ハウジングは、前記出力軸を回転自在に支持する筒状のスリーブを有しており、
    前記ストッパが、前記スリーブの径方向外側に隣接して配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両用ワイパ装置。
  4. 前記水受部材は、前記スリーブを覆うキャップ部を有しており、
    前記ワイパアームの基端部には、前記出力軸及び前記キャップ部を囲繞するスカート部が形成され、
    前記回動部が前記スカート部に一体に形成されている請求項3に記載の車両用ワイパ装置。
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