JP2016214119A - 吸水処理材及びその製造方法 - Google Patents

吸水処理材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 吸水速度に優れた吸水処理材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 吸水処理材1は、液体を吸収する粒状体10からなる。粒状体10は、芯部12(造粒物)を備えている。芯部12は、押出造粒によって形成されたものである。芯部12の表面には、凹部12aが形成されている。粒状体10の表面には、凹部12aに対応する窪み10aが存在する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、人や動物の排泄物その他の液体を吸収する吸水処理材、及びその製造方法に関する。
従来の吸水処理材としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献には、吸水処理材の一種である動物用の排泄物処理材が記載されている。この排泄物処理材は、動物の尿を吸収する粒状体からなる。粒状体は、押出造粒によって形成された芯部(造粒物)と、芯部を覆う被覆部とを備えている。
特開2007−190026号公報
かかる排泄物処理材は、動物用トイレに敷設された状態で使用され、動物が排泄した尿を吸収する。そのため、吸収後の排泄物処理材を廃棄等すれば、尿も一緒に処分することができる。このように、吸水処理材に液体を吸収させることにより、当該液体の処理が容易になる。しかしながら、従来の吸水処理材には、吸水速度の面で向上の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、吸水速度に優れた吸水処理材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による吸水処理材は、液体を吸収する粒状体からなる吸水処理材であって、上記粒状体は、押出造粒によって形成された、表面に凹部を有する造粒物を備え、当該粒状体の表面には、上記凹部に対応する窪みが存在することを特徴とする。
この吸水処理材においては、粒状体を構成する造粒物の表面に凹部が設けられている。そして、粒状体の表面には、当該凹部に対応する窪みが存在している。この場合、窪みが存在しない場合に比して、大きな表面積を有する粒状体が得られる。これにより、粒状体の液体に対する接触面積が大きくなるため、吸水速度を向上させることができる。
また、本発明による吸水処理材の製造方法は、液体を吸収する粒状体からなる吸水処理材を製造する方法であって、表面に窪みが生じるように上記粒状体を形成する粒状体形成工程を含み、上記粒状体形成工程は、押出造粒により、上記粒状体を構成する造粒物を形成する造粒工程と、上記造粒物の表面に、上記窪みに対応する凹部を形成する凹部形成工程と、を含むことを特徴とする。
この製造方法においては、粒状体を構成する造粒物の表面に凹部が形成される。そして、表面に窪みが生じるように粒状体が形成される。すなわち、形成される粒状体の表面には、上記凹部に対応する窪みが存在する。この場合、窪みが存在しない場合に比して、大きな表面積を有する粒状体が得られる。これにより、粒状体の液体に対する接触面積が大きくなるため、吸水速度を向上させることができる。
本発明によれば、吸水速度に優れた吸水処理材及びその製造方法が実現される。
本発明による吸水処理材の第1実施形態を示す斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2に示す凹部12aを形成する方法を説明するための平面図である。 図2に示す凹部12aを形成する方法を説明するための端面図である。 図2に示す凹部12aを形成する方法を説明するための平面図である。 図2に示す凹部12aを形成する方法を説明するための端面図である。 本発明による吸水処理材の第2実施形態を示す斜視図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図8に示す凹部12bを形成する方法を説明するための斜視図である。 図8に示す凹部12bを形成する方法を説明するための平面図である。 変形例に係る吸水処理材を示す斜視図である。 図11のXII−XII線に沿った端面図である。 図12に示す凹部12cを形成する方法を説明するための端面図である。 図12に示す凹部12cを形成する方法を説明するための平面図である。 図12に示す凹部12cを形成する方法を説明するための端面図である。 図12に示す凹部12cを形成する方法を説明するための平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による吸水処理材の第1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。吸水処理材1は、液体を吸収する粒状体10からなる。吸水処理材1は、例えば、猫や犬等の愛玩動物用の排泄物処理材である。
粒状体10の表面には、窪み10aが存在する。本実施形態においては、複数(具体的には2つ)の窪み10aが設けられている。粒状体10は略円柱状をしており、窪み10aは、粒状体10の側面に存在する。すなわち、窪み10aは、粒状体10の表面(側面及び2つの底面からなる。)のうち、側面にのみ存在している。
窪み10aは、溝状をしている。窪み10aは、粒状体10の周方向に延在している。特に本実施形態においては、窪み10aが粒状体10の周方向の全体に延在している。これにより、粒状体10は、くびれた形状を有している。
図2に示すように、粒状体10は、芯部12(造粒物)及び被覆部14を備えている。芯部12は、粒状に成形されている。芯部12は、後述するように、押出造粒によって形成される。この芯部12は、吸水性材料を含んでおり、排泄物等の液体を吸水及び保水する機能を有する。吸水性材料としては、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。かかる吸水性材料は、芯部12の主材料であることが好ましい。ここで、芯部12の主材料とは、芯部12を構成する材料のうち、当該芯部12に占める重量割合が最大のものをいう。
紙類は、パルプを主体とする材料をいう。紙類としては、通常の紙の他にも、例えば、塩ビ壁紙分級物(塩ビ壁紙を分級することにより得られる紙)、フラッフパルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ等が挙げられる。プラスチック類としては、例えば、紙おむつ分級物(紙おむつを分級することにより得られるプラスチック)を用いてもよい。オカラは、乾燥オカラであることが好ましい。
芯部12の表面には、凹部12aが形成されている。本実施形態においては、複数(具体的には2つ)の凹部12aが設けられている。芯部12は略円柱状をしており、凹部12aは、芯部12の側面に存在する。すなわち、凹部12aは、芯部12の表面(側面及び2つの底面からなる。)のうち、側面にのみ存在している。
凹部12aは、溝状をしている。凹部12aは、芯部12の周方向に延在している。特に本実施形態においては、凹部12aが芯部12の周方向の全体に延在している。これにより、芯部12は、くびれた形状を有している。
芯部12の表面を覆うように、被覆部14が設けられている。被覆部14は、芯部12の表面の全体を覆っている。被覆部14の表面(粒状体10の表面)における凹部12a上に位置する部分は、窪んでいる。すなわち、当該部分に上述の窪み10aが存在する。このように、粒状体10の窪み10aは、芯部12の凹部12aに対応するものである。
被覆部14は、接着性材料を含んでおり、使用時に液体を吸収した吸水処理材1どうしを接着させる機能を有する。接着性材料としては、例えば、吸水性ポリマー、澱粉、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)又はデキストリンを用いることができる。被覆部14は、かかる接着性材料の他に、吸水性材料を含んでいる。
続いて、本発明による吸水処理材の製造方法の第1実施形態として、吸水処理材1の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、粒状体形成工程を含んでいる。粒状体形成工程は、表面に窪み10aが生じるように粒状体10を形成する工程であり、造粒工程、凹部形成工程及び被覆工程を含んでいる。
造粒工程は、押出造粒により、粒状体10を構成する芯部12を形成する工程である。この工程においては、芯部12を構成する材料(芯部材料)を粉砕機等により細断した後、ミキサーに投入して混ぜ合わせる。そして、必要に応じて加水した後、芯部材料を押出造粒する。本実施形態においては、略円柱状の芯部12が形成される。
凹部形成工程は、芯部12の表面に、凹部12aを形成する工程である。この工程においては、芯部12の側面に凹部12aを形成する。本実施形態においては、芯部12の周方向の全体に延在する溝状の凹部12aを形成する。かかる凹部12aは、例えば、芯部12の側面の一部を締め付けるようにして押圧することにより、形成することができる。
この押圧には、例えば、図3〜図6に示す装置を用いることができる。図4は、図3のIV−IV線に沿った端面図である。また、図6は、図5のVI−VI線に沿った端面図である。この装置は、4つの押圧部材20を有している。これらの押圧部材20は、放射状に配置されている。各押圧部材20の先端部は、平面視で、円弧状をしている。この円弧は、押圧の対象となる芯部12よりも小さな径を有する円周の一部に相当し、当該円周の4分の1の長さを有する。各押圧部材20は、芯部12の径方向(図中に矢印で示す方向)に沿って往復運動できるように構成されている。
図3及び図4は、押圧部材20が芯部12の中心軸から最も遠ざかったときの様子を示している。このとき、押圧部材20の先端部は、芯部12の側面から離間している。他方、図5及び図6は、押圧部材20が芯部12の中心軸に最も近付いたときの様子を示している。このとき、4つの押圧部材20の先端部は、芯部12の側面に食い込んだ状態で、1つの円を構成する。これにより、芯部12の周方向の全体に延在する溝状の凹部12aが形成される。
被覆工程は、芯部12の表面を覆う被覆部14を形成する工程である。この工程においては、コーティング装置等を用いて、芯部12の表面全体に、被覆部14を構成する材料(被覆材料)を付着させる。被覆材料の付着は、例えば、散布又は噴霧により行うことができる。このとき、被覆部14の表面における凹部12a上に位置する部分が窪むようにして被覆部14を形成する。例えば、芯部12の表面に被覆材料を均一に散布等することにより、凹部12aに対応する窪みを有する被覆部14を形成することができる。
その後、このようにして得られた吸水処理材を篩にかけることにより、所定の規格を満たす吸水処理材のみを抽出する。そして、抽出された吸水処理材を乾燥機で乾燥させる。以上により、吸水処理材1が得られる。
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、粒状体10を構成する造粒物12の表面に凹部12aが形成される。そして、表面に窪み10aが生じるように粒状体10が形成される。すなわち、粒状体10の表面には、凹部12aに対応する窪み10aが存在する。この場合、窪み10aが存在しない場合に比して、大きな表面積を有する粒状体10が得られる。これにより、粒状体10の液体に対する接触面積が大きくなるため、吸水速度を向上させることができる。したがって、吸水速度に優れた吸水処理材1及びその製造方法が実現される。
また、かかる構成の吸水処理材1によれば、大量の液体を一度に受けた場合であっても、即時に吸収しきれない液体を窪み10aに一時的に保持することができる。窪み10aに保持された液体は、徐々に吸水処理材1に吸収されていく。このように吸水処理材1は、即時に吸収しきれない液体も逃がさずに吸収できるため、吸水速度だけでなく吸水量の点でも優れている。
粒状体10は略円柱状をしており、窪み10aは、粒状体10の側面に存在する。かかる形状の粒状体10において、液体は、主に側面から吸収されることになる。それゆえ、当該側面に窪み10aを設けることは、吸水処理材1の吸水速度を向上させるのに特に効果的である。
造粒工程において略円柱状の芯部12を形成するとともに、凹部形成工程において芯部12の側面に凹部12aを形成している。これにより、側面に窪み10aを有する粒状体10を容易に得ることができる。
窪み10aは、溝状をしている。かかる形状は、粒状体10の広範囲に窪み10aを設けるのに適している。窪み10aを広範囲に設けることは、粒状体10の表面積を大きくし、吸水処理材1の吸水速度の向上を図る点で有利である。
凹部形成工程においては、溝状の凹部12aを形成している。これにより、溝状の窪み10aを容易に得ることができる。
窪み10aは、粒状体10の周方向に延在している。かかる構成の窪み10aは、造粒後に芯部12の側面の一部を締め付けることにより得ることができる。したがって、造粒工程と凹部形成工程とを互いに独立して実行することができる。このため、特別な装置や方法を用いることなく、造粒工程を実行することができる。
特に本実施形態においては、窪み10aが、粒状体10の周方向の全体に延在している。これにより、粒状体10の側面のどの方向から液体を受けた場合であっても、窪み10aによる吸水速度の向上という効果を充分に享受することができる。
粒状体10の表面には、複数の窪み10aが設けられている。これにより、窪み10aが1つだけ設けられている場合に比して、粒状体10の表面積が大きくなるため、吸水処理材1の吸水速度を一層向上させることができる。
凹部形成工程においては、芯部12の表面に複数の凹部12aを形成している。これにより、複数の窪み10aを有する粒状体10を容易に得ることができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明による吸水処理材の第2実施形態を示す斜視図である。また、図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。吸水処理材2は、液体を吸収する粒状体10からなる。
粒状体10の表面には、窪み10bが存在する。本実施形態においては、複数(具体的には6つ)の窪み10bが設けられている。粒状体10は略円柱状をしており、窪み10bは、粒状体10の側面に存在する。窪み10bは、溝状をしている。窪み10bは、粒状体10の長さ方向に延在している。特に本実施形態においては、窪み10bが粒状体10の長さ方向の全体に延在している。
図8に示すように、粒状体10は、芯部12及び被覆部14を備えている。芯部12の表面には、凹部12bが形成されている。本実施形態においては、複数(具体的には6つ)の凹部12bが設けられている。芯部12は略円柱状をしており、凹部12bは、芯部12の側面に存在する。凹部12bは、溝状をしている。凹部12bは、芯部12の長さ方向に延在している。特に本実施形態においては、凹部12bが芯部12の長さ方向の全体に延在している。
芯部12の表面を覆うように、被覆部14が設けられている。被覆部14は、芯部12の表面の全体を覆っている。被覆部14の表面(粒状体10の表面)における凹部12b上に位置する部分は、窪んでいる。すなわち、当該部分に上述の窪み10bが存在する。このように、粒状体10の窪み10bは、芯部12の凹部12bに対応するものである。芯部12及び被覆部14のその他の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。
続いて、本発明による吸水処理材の製造方法の第2実施形態として、吸水処理材2の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、粒状体形成工程を含んでいる。粒状体形成工程は、表面に窪み10bが生じるように粒状体10を形成する工程であり、造粒工程、凹部形成工程及び被覆工程を含んでいる。
本実施形態において造粒工程と凹部形成工程とは、同時に実行される。すなわち、押出造粒時に凹部12bの形成が行われる。
図9及び図10は、それぞれ、本実施形態において押出造粒に用いられるダイスの一部を示す斜視図及び平面図である。ダイス30は、貫通孔40を有する。なお、実際には1つのダイス30に複数の貫通孔40が形成されているが、ここでは1つの貫通孔40のみを示している。貫通孔40の内面には、凸部42が設けられている。
凸部42は、凹部12bを形成するためのものである。それゆえ、凸部42の形状、大きさ及び位置は、上述の構成を有する凹部12bが形成されるように設定されている。本実施形態において凸部42は、ダイス30の厚み方向に延在する突条である。また、複数(具体的には6つ)の凸部42が設けられている。これらの凸部42は、貫通孔40の内面に規則的に配列されている。詳細には、6つの凸部42が、貫通孔40の周方向に等間隔で配設されている。
造粒工程においては、かかるダイス30に芯部材料を押し付ける。これにより、貫通孔40を通過する際に芯部材料が造粒される。このとき、芯部材料のうち凸部42に接する部分には、当該凸部42に対応する溝(凹部12b)が形成される。貫通孔40から押し出された造粒物を所定の長さに切断することにより、凹部12bを有する芯部12が得られる。
被覆工程は、芯部12の表面を覆う被覆部14を形成する工程である。この工程においては、コーティング装置等を用いて、芯部12の表面全体に、被覆材料を付着させる。このとき、被覆部14の表面における凹部12b上に位置する部分が窪むようにして被覆部14を形成する。
その後、このようにして得られた吸水処理材を篩にかけることにより、所定の規格を満たす吸水処理材のみを抽出する。そして、抽出された吸水処理材を乾燥機で乾燥させる。以上により、吸水処理材2が得られる。
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、粒状体10を構成する造粒物12の表面に凹部12bが形成される。そして、表面に窪み10bが生じるように粒状体10が形成される。すなわち、粒状体10の表面には、凹部12bに対応する窪み10bが存在する。この場合、窪み10bが存在しない場合に比して、大きな表面積を有する粒状体10が得られる。これにより、粒状体10の液体に対する接触面積が大きくなるため、吸水速度を向上させることができる。したがって、吸水速度に優れた吸水処理材2及びその製造方法が実現される。
窪み10bは、粒状体10の長さ方向に延在している。かかる構成の窪み10bは、造粒時に芯部12の表面に凹部12bを形成することにより、得ることができる。したがって、造粒工程と同時に凹部形成工程を実行できるため、製造工程数が増えるのを回避しつつ、窪み10bを有する粒状体10を得ることができる。本実施形態のその他の効果は、第1実施形態で説明したとおりである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、窪み(窪み10a,10b)及び凹部(凹部12a,12b)が溝状をしている場合を例示した。しかし、窪み及び凹部は、図11及び図12に示すように、平面視でスポット状をしていてもよい。図12は、図11のXII−XII線に沿った端面を示している。これらの図においては、粒状体10の表面にスポット状の窪み10cが設けられるとともに、芯部12の表面にスポット状の凹部12cが設けられている。
かかるスポット状の凹部12cは、例えば、次の構成を有するダイス30を用いて形成することができる。すなわち、図13〜図16に示すように、ダイス30の貫通孔40には、棒状部材46が設けられている。棒状部材46は、貫通孔40の径方向(図13及び図15に矢印で示す方向)に沿って往復運動できるように構成されている。図13及び図14は、棒状部材46が貫通孔40の中心軸に最も近付いたときの様子を示している。このとき、棒状部材46の先端は、貫通孔40の内面と貫通孔40の中心軸との間に位置する。すなわち、棒状部材46が貫通孔40の内面から突出した状態となる。他方、図15及び図16は、棒状部材46が貫通孔40の中心軸から最も遠ざかったときの様子を示している。このとき、棒状部材46の先端は、貫通孔40の内面上に位置する。
押出造粒時に芯部材料が貫通孔40を通過する際、棒状部材46を貫通孔40の内面から断続的に突出させることにより、図12に示したスポット状の凹部12cを形成することができる。なお、このような往復運動する棒状部材46は、ダイス30の内部ではなく、ダイス30の外部に設けてもよい。
上記実施形態においては、粒状体10の表面に複数の窪みが設けられた例を示した。しかし、窪みは、1つだけ設けられていてもよい。芯部12の表面に設けられる凹部についても同様である。
上記実施形態においては、略円柱状の粒状体10を例示した。しかし、粒状体10の形状は、粒状であればよく、球や楕円体であってもよい。芯部12の形状についても同様である。
上記実施形態においては、粒状体10が芯部12及び被覆部14からなる複層構造を有する場合を例示した。しかし、被覆部14を設けることは必須でない。すなわち、粒状体10は、芯部12のみからなる単層構造であってもよい。その場合、芯部12に設けられた凹部がそのまま粒状体10の窪みとなるが、かかる窪みも「凹部に対応する窪み」に含まれる。
1 吸水処理材
2 吸水処理材
10 粒状体
10a 窪み
10b 窪み
10c 窪み
12 芯部(造粒物)
12a 凹部
12b 凹部
12c 凹部
14 被覆部
20 押圧部材
30 ダイス
40 貫通孔
42 凸部
46 棒状部材

Claims (18)

  1. 液体を吸収する粒状体からなる吸水処理材であって、
    前記粒状体は、押出造粒によって形成された、表面に凹部を有する造粒物を備え、
    当該粒状体の表面には、前記凹部に対応する窪みが存在することを特徴とする吸水処理材。
  2. 請求項1に記載の吸水処理材において、
    前記粒状体は、略円柱状をしている吸水処理材。
  3. 請求項2に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、前記粒状体の側面に存在する吸水処理材。
  4. 請求項3に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、溝状をしている吸水処理材。
  5. 請求項4に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、前記粒状体の周方向に延在している吸水処理材。
  6. 請求項5に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、前記粒状体の前記周方向の全体に延在する吸水処理材。
  7. 請求項4に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、前記粒状体の長さ方向に延在している吸水処理材。
  8. 請求項7に記載の吸水処理材において、
    前記窪みは、前記粒状体の前記長さ方向の全体に延在する吸水処理材。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸水処理材において、
    前記粒状体の前記表面には、複数の前記窪みが存在する吸水処理材。
  10. 液体を吸収する粒状体からなる吸水処理材を製造する方法であって、
    表面に窪みが生じるように前記粒状体を形成する粒状体形成工程を含み、
    前記粒状体形成工程は、
    押出造粒により、前記粒状体を構成する造粒物を形成する造粒工程と、
    前記造粒物の表面に、前記窪みに対応する凹部を形成する凹部形成工程と、
    を含むことを特徴とする吸水処理材の製造方法。
  11. 請求項10に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記造粒工程においては、略円柱状の前記造粒物を形成する吸水処理材の製造方法。
  12. 請求項11に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の側面に前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  13. 請求項12に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、溝状の前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  14. 請求項13に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の周方向に延在するように前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  15. 請求項14に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の前記周方向の全体に延在するように前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  16. 請求項13に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の長さ方向に延在するように前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  17. 請求項16に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の前記長さ方向の全体に延在するように前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
  18. 請求項10乃至17の何れかに記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記凹部形成工程においては、前記造粒物の前記表面に複数の前記凹部を形成する吸水処理材の製造方法。
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