JP2020174555A - 吸水処理材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸水速度に優れた吸水処理材、及びその製造方法を提供する。【解決手段】吸水処理材1は、吸水性を有する複数の粒状体10からなる。各粒状体10は、芯部12、及び被覆部14を備えている。芯部12は、側面12a並びに底面12b及び底面12cを有する円柱状をしている。被覆部14は、接着性材料を含有し、芯部12の側面12aを覆っている。被覆部14の厚みは、芯部12の中心軸方向に沿って芯部12の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、液体を吸収する吸水処理材及びその製造方法に関する。
従来の吸水処理材としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された吸水処理材は、吸水性を有する複数の粒状体からなる。各粒状体は、芯部と芯部の側面を覆う被覆部とを備えており、全体として円柱状をしている。被覆部は、接着性材料を含有しており、使用時に液体を吸収した粒状体どうしを接着させて固まりにする機能を有する。
特開2017−99288号公報
上述の吸水処理材においては、処理対象となる液体が、粒状体の表面から当該粒状体の内部に吸収される。しかしながら、かかる吸水処理材には、吸水速度の面で向上の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、吸水速度に優れた吸水処理材、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による吸水処理材は、吸水性を有する複数の粒状体からなる吸水処理材であって、上記各粒状体は、側面並びに第1及び第2の底面を有する円柱状の芯部と、接着性材料を含有し、上記芯部の上記側面を覆う側面被覆部と、を備え、上記側面被覆部の厚みは、上記芯部の中心軸方向に沿って当該芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなることを特徴とする。
この吸水処理材においては、芯部の側面を覆うように側面被覆部が設けられている。側面被覆部の厚みは、芯部の中心軸方向に沿って芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなる。このように側面被覆部の厚みを不均一にすることにより、厚みが均一である場合に比して、側面被覆部の表面積を大きくすることができる。これにより、各粒状体の表面積も増大するため、吸水処理材の吸水速度を向上させることができる。
また、本発明による吸水処理材の製造方法は、吸水性を有する複数の粒状体からなる吸水処理材を製造する方法であって、上記各粒状体を構成し、側面並びに第1及び第2の底面を有する円柱状の芯部を形成する芯部形成工程と、上記芯部の上記側面を覆うように、接着性材料を含有する側面被覆部を形成する側面被覆部形成工程と、を含み、上記側面被覆部形成工程においては、上記側面被覆部の厚みが上記芯部の中心軸方向に沿って当該芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなるように、当該側面被覆部を形成することを特徴とする。
この製造方法においては、芯部の側面を覆うように側面被覆部が形成される。側面被覆部の厚みは、芯部の中心軸方向に沿って芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなる。このように側面被覆部の厚みを不均一にすることにより、厚みが均一である場合に比して、側面被覆部の表面積を大きくすることができる。これにより、製造後の吸水処理材においては、各粒状体の表面積も増大するため、吸水処理材の吸水速度を向上させることができる。
本発明によれば、吸水速度に優れた吸水処理材、及びその製造方法が実現される。
本発明による吸水処理材の一実施形態を示す模式図である。 粒状体10を示す断面図である。 芯部12を示す斜視図である。 被覆部14の厚みについて説明するための図である。 芯部12の中央部における粒状体10の断面を示す図である。 芯部12の端部における粒状体10の断面を示す図である。 被覆部16の厚みについて説明するための図である。 被覆部18の厚みについて説明するための図である。 被覆部14の形成方法の一例を説明するための図である。 被覆部16の形成方法の一例を説明するための図である。 被覆部18の形成方法の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による吸水処理材の一実施形態を示す模式図である。吸水処理材1は、複数の粒状体10からなる。各粒状体10は、吸水性を有しており、処理対象となる液体を吸収する。各粒状体10の粒径は、例えば、5〜15mm程度である。ここで、粒状体10の粒径は、粒状体10を内包しうる最小の球の直径として定義される。吸水処理材1は、例えば、動物又は人の排泄物を吸収する排泄物処理材である。吸水処理材1は、例えば、箱型のトイレに複数の粒状体10が敷設された状態で使用される。
図2は、粒状体10を示す断面図である。各粒状体10は、芯部12、被覆部14(側面被覆部)、被覆部16(第1の底面被覆部)、及び被覆部18(第2の底面被覆部)を備えている。芯部12及び各被覆部14,16,18は、何れも吸水性を有している。
図3は、芯部12を示す斜視図である。芯部12は、側面12a並びに底面12b(第1の底面)及び底面12c(第2の底面)を有する円柱状をしている。芯部12は、液体を吸水及び保水する機能を有している。芯部12は、吸水性材料を含有している。芯部12は、吸水性材料を主材料としている。ここで、芯部12の主材料とは、芯部12を構成する材料のうち、当該芯部12に占める重量割合が最大のものをいう。芯部12は、吸水性材料のみからなってもよいし、吸水性材料と他の材料とからなってもよい。吸水性材料は、有機物であることが好ましい。有機物である吸水性材料としては、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。
紙類は、パルプを主体とする材料をいう。紙類としては、例えば、通常の紙の他にも、塩ビ壁紙分級物(塩ビ壁紙を分級することにより得られる紙)、フラッフパルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ等が挙げられる。プラスチック類としては、例えば、紙おむつ分級物(紙おむつを分級することにより得られるプラスチック)を用いてもよい。オカラは、乾燥オカラであることが好ましい。
図2に戻って、被覆部14は、芯部12の側面12aを覆っている。被覆部14は、側面12aの全体を覆っている。被覆部14は、液体を吸収した粒状体10どうしを接着させて固まりにする機能(固まり形成機能)を有している。被覆部14は、吸水性材料及び接着性材料を含有している。被覆部14に含有される吸水性材料としても、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。被覆部14も、吸水性材料を主材料としている。被覆部14の主材料の定義は、上述した芯部12の主材料の定義と同様である。接着性材料としては、例えば、吸水性ポリマー、澱粉、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)又はデキストリンを用いることができる。
芯部12の中心軸L1に平行な方向(以下「中心軸方向」という。)について、被覆部14の厚みは不均一である。詳細には、被覆部14の厚みは、芯部12の中心軸方向に沿って芯部12の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなっている。被覆部14の厚みは、芯部12の中央部から一端部に向かうにつれて次第に小さくなるとともに、芯部12の中央部から他端部に向かうにつれても次第に小さくなっている。被覆部14の厚みは、中央部において最大値をとり、端部において最小値をとる。
中心軸L1は、底面12bの中心と底面12cの中心とを通る仮想的な直線である。図2は、中心軸L1を含む断面を示している。芯部12の中央部とは、芯部12の端部以外の任意の部位をいい、中心軸方向について芯部12を二等分する部位には限られない。ただし、本実施形態において芯部12の中央部は、芯部12を二等分する部位に一致する。芯部12の端部は、各底面12b,12cの位置に等しい。
中央部における被覆部14の厚みt1(図4参照)は、端部における被覆部14の厚みt2の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。厚みt1は、中央部における中心軸L1に直交する方向の被覆部14の寸法に等しい。厚みt2は、端部における中心軸L1に直交する方向の被覆部14の寸法に等しい。なお、一端部における被覆部14の寸法と他端部における被覆部14の寸法とが異なる場合、大きい方の寸法をもって厚みt2とする。
図5及び図6は、それぞれ中央部及び端部における粒状体10の断面を示す図である。両図は、中心軸L1に垂直な断面を示している。中心軸方向の同一部位における被覆部14の厚みは、芯部12の周方向について均一である。例えば、中央部における被覆部14の厚みは、図5に示すように、芯部12の周方向の何れの位置においても厚みt1に等しい。また、端部における被覆部14の厚みは、図6に示すように、芯部12の周方向の何れの位置においても厚みt2に等しい。
図2に戻って、被覆部16は、芯部12の底面12bを覆っている。被覆部16は、底面12bの全体を覆っている。被覆部16は、被覆部14と連続している。被覆部16は、固まり形成機能を有している。被覆部16は、吸水性材料及び接着性材料を含有している。被覆部16に含有される吸水性材料としても、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。被覆部16も、吸水性材料を主材料としている。被覆部16の主材料の定義は、上述した芯部12の主材料の定義と同様である。被覆部16の組成は、被覆部14の組成と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
被覆部18は、芯部12の底面12cを覆っている。被覆部18は、底面12cの全体を覆っている。被覆部18は、被覆部14と連続している。被覆部18は、固まり形成機能を有している。被覆部18は、吸水性材料及び接着性材料を含有している。被覆部18に含有される吸水性材料としても、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。被覆部18も、吸水性材料を主材料としている。被覆部18の主材料の定義は、上述した芯部12の主材料の定義と同様である。被覆部18の組成は、被覆部14の組成と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
底面12bの径方向について、被覆部16の厚みは不均一である。詳細には、被覆部16の厚みは、径方向に沿って底面12bの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなっている。これにより、被覆部16は、全体として山のような形状をしている。被覆部16の厚みは、底面12bの中心において最大値をとり、底面12bの縁部において最小値をとる。
底面12bの中心における被覆部16の厚みt3(図7参照)は、縁部における被覆部16の厚みt4の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。厚みt3は、中心における底面12bに垂直な方向の被覆部16の寸法に等しい。厚みt4は、縁部における底面12bに垂直な方向の被覆部16の寸法に等しい。
底面12cの径方向について、被覆部18の厚みは不均一である。詳細には、被覆部18の厚みは、径方向に沿って底面12cの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなっている。これにより、被覆部18は、全体として山のような形状をしている。被覆部18の厚みは、底面12cの中心において最大値をとり、底面12cの縁部において最小値をとる。
底面12cの中心における被覆部18の厚みt5(図8参照)は、縁部における被覆部18の厚みt6の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。厚みt5は、中心における底面12cに垂直な方向の被覆部18の寸法に等しい。厚みt6は、縁部における底面12cに垂直な方向の被覆部18の寸法に等しい。
続いて、本発明による吸水処理材の製造方法の一実施形態として、吸水処理材1の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、芯部形成工程、側面被覆部形成工程、第1底面被覆部形成工程、及び第2底面被覆部形成工程を含むものである。
芯部形成工程は、各粒状体10を構成する芯部12を形成する工程である。この工程においては、造粒装置を用いて芯部材料(芯部12を構成する一又は二以上の材料)を造粒することにより、芯部12を形成する。造粒に先立って、芯部材料には、粉砕、混錬、加水等の前処理が必要に応じて行われる。造粒装置としては、例えば押出造粒機を用いることができる。
側面被覆部形成工程は、芯部12の側面12aを覆うように被覆部14を形成する工程である。この工程においては、側面12aの全体に粉状の側面被覆材料(被覆部14を構成する一又は二以上の材料)を付着させることにより、被覆部14を形成する。このとき、被覆部14の厚みが中心軸方向に沿って芯部12の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなるようにする。
例えば図9に示すように、芯部12を中心軸L1の周りに回転させつつ、中心軸L1に直交する方向からノズル92を用いて側面12aに対して被覆材料M1(側面被覆材料)を吹き付けることにより、上述の厚み分布で被覆部14を形成することができる。同図においては、ノズル92が芯部12の中央部の真上の位置に固定されている。ノズル92から噴射される被覆材料M1を拡散させることにより、芯部12の中央部から各端部に向かうにつれて側面12aに付着する被覆材料M1の量が次第に少なくなるようにする。被覆材料M1の拡散の程度は、側面12aとノズル92との間の距離や、被覆材料M1の噴射速度を変えることにより、適宜調整することができる。
第1底面被覆部形成工程は、芯部12の底面12bを覆うように被覆部16を形成する工程である。この工程においては、底面12bの全体に粉状の第1の底面被覆材料(被覆部16を構成する一又は二以上の材料)を付着させることにより、被覆部16を形成する。このとき、被覆部16の厚みが底面12bの径方向に沿って底面12bの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなるようにする。
例えば図10に示すように、底面12bに垂直な方向からノズル94を用いて底面12bに対して被覆材料M2(第1の底面被覆材料)を吹き付けることにより、上述の厚み分布で被覆部16を形成することができる。同図においては、ノズル94が底面12bの中心の真上の位置に固定されている。ノズル94から噴射される被覆材料M2を拡散させることにより、中心から遠ざかるにつれて底面12bに付着する被覆材料M2の量が次第に少なくなるようにする。
第2底面被覆部形成工程は、芯部12の底面12cを覆うように被覆部18を形成する工程である。この工程においては、底面12cの全体に粉状の第2の底面被覆材料(被覆部18を構成する一又は二以上の材料)を付着させることにより、被覆部18を形成する。このとき、被覆部18の厚みが底面12cの径方向に沿って底面12cの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなるようにする。
例えば図11に示すように、底面12cに垂直な方向からノズル96を用いて底面12cに対して被覆材料M3(第2の底面被覆材料)を吹き付けることにより、上述の厚み分布で被覆部18を形成することができる。同図においては、ノズル96が底面12cの中心の真上の位置に固定されている。ノズル96から噴射される被覆材料M3を拡散させることにより、中心から遠ざかるにつれて底面12cに付着する被覆材料M3の量が次第に少なくなるようにする。
なお、側面被覆部形成工程、第1底面被覆部形成工程及び第2底面被覆部形成工程を実行する順序は、任意である。ただし、これらの工程においては、各被覆部16,18が被覆部14と連続するように、被覆部14,16,18を形成する。側面被覆部形成工程、第1底面被覆部形成工程及び第2底面被覆部形成工程の全てを実行した後、篩分け、乾燥等の後処理が必要に応じて行われる。以上により、複数の粒状体10からなる吸水処理材1が得られる。
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、芯部12の側面12aを覆うように被覆部14が形成される。被覆部14の厚みは、芯部12の中心軸方向に沿って芯部12の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなる。このように被覆部14の厚みを不均一にすることにより、厚みが均一である場合に比して、被覆部14の表面積を大きくすることができる。これにより、各粒状体10の表面積も増大するため、吸水処理材1の吸水速度を向上させることができる。したがって、吸水速度に優れた吸水処理材1、及びその製造方法が実現されている。
このように被覆部14の厚みを不均一にすることにより、芯部12を特殊な形状にすることなく粒状体10の表面積を増大させることができる。すなわち、芯部12が円柱状のままでも粒状体10の表面積を増大させることができる。このため、芯部12の成形に特殊な装置や方法を用いる必要がないという利点がある。
被覆部14ひいては粒状体10の表面積を大きくするには、芯部12の中央部における被覆部14の厚みt1と端部における被覆部14の厚みt2との差が大きい方が有利である。かかる観点から、厚みt1は、厚みt2の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。他方、厚みt1と厚みt2との差が大きすぎると、被覆部14の形成が困難になりかねない。かかる観点から、厚みt1は、厚みt2の5倍以下であることが好ましい。
被覆部14は、芯部12の側面12aの全体を覆っている。この場合、側面12a上に被覆部14の切れ目が存在しないため、使用前に被覆部14が剥離しにくくすることができる。ただし、被覆部14は、側面12aの一部のみを覆っていてもよい。
各粒状体10には、芯部12の底面12bを覆う被覆部16が設けられている。かかる被覆部16も固まり形成機能を有するため、被覆部16が設けられていない場合に比して、使用済みの粒状体10の固まり強度を高めることができる。
被覆部16の厚みは、径方向に沿って底面12bの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなっている。このように被覆部16の厚みを不均一にすることにより、厚みが均一である場合に比して、被覆部16の表面積を大きくすることができる。これにより、各粒状体10の表面積も増大するため、吸水処理材1の吸水速度を一層向上させることができる。ただし、被覆部16の厚みは、底面12b全体にわたって均一であってもよい。
被覆部16は、芯部12の底面12bの全体を覆っている。この場合、底面12b上に被覆部16の切れ目が存在しないため、使用前に被覆部16が剥離しにくくすることができる。ただし、被覆部16は、底面12bの一部のみを覆っていてもよい。
被覆部16は、被覆部14と連続している。この場合、被覆部14と被覆部16との間に切れ目が存在しないため、使用前に被覆部14及び被覆部16が剥離しにくくすることができる。
各粒状体10には、芯部12の底面12cを覆う被覆部18が設けられている。かかる被覆部18も固まり形成機能を有するため、被覆部18が設けられていない場合に比して、使用済みの粒状体10の固まり強度を高めることができる。
被覆部18の厚みは、径方向に沿って底面12cの中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなっている。このように被覆部18の厚みを不均一にすることにより、厚みが均一である場合に比して、被覆部18の表面積を大きくすることができる。これにより、各粒状体10の表面積も増大するため、吸水処理材1の吸水速度を一層向上させることができる。ただし、被覆部18の厚みは、底面12c全体にわたって均一であってもよい。
被覆部18は、芯部12の底面12cの全体を覆っている。この場合、底面12c上に被覆部18の切れ目が存在しないため、使用前に被覆部18が剥離しにくくすることができる。ただし、被覆部18は、底面12cの一部のみを覆っていてもよい。
被覆部18は、被覆部14と連続している。この場合、被覆部14と被覆部18との間に切れ目が存在しないため、使用前に被覆部14及び被覆部18が剥離しにくくすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、被覆部16及び被覆部18が設けられた場合を例示した。しかし、各被覆部16,18を設けることは必須でない。すなわち、被覆部16又は被覆部18の何れかの形成を省略してもよいし、双方の形成を省略してもよい。被覆部16が設けられない場合、芯部12の底面12bは、粒状体10の外部に露出して剥き出しになる。また、被覆部18が設けられない場合、芯部12の底面12cは、粒状体10の外部に露出して剥き出しになる。
上記実施形態においては、吸水処理材が排泄物処理材である場合を例示した。しかし、吸水処理材は、嘔吐物を吸収する嘔吐物処理材、又は生ゴミ(生ゴミに含まれる水分)を吸収する生ゴミ処理材であってもよい。
1 吸水処理材
10 粒状体
12 芯部
12a 側面
12b 底面(第1の底面)
12c 底面(第2の底面)
14 被覆部(側面被覆部)
16 被覆部(第1の底面被覆部)
18 被覆部(第2の底面被覆部)
92 ノズル
94 ノズル
96 ノズル
L1 中心軸
M1 被覆材料
M2 被覆材料
M3 被覆材料

Claims (24)

  1. 吸水性を有する複数の粒状体からなる吸水処理材であって、
    前記各粒状体は、
    側面並びに第1及び第2の底面を有する円柱状の芯部と、
    接着性材料を含有し、前記芯部の前記側面を覆う側面被覆部と、を備え、
    前記側面被覆部の厚みは、前記芯部の中心軸方向に沿って当該芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなることを特徴とする吸水処理材。
  2. 請求項1に記載の吸水処理材において、
    前記側面被覆部は、前記側面の全体を覆っている吸水処理材。
  3. 請求項2に記載の吸水処理材において、
    前記中央部における前記側面被覆部の厚みは、前記端部における当該側面被覆部の厚みの1.5倍以上である吸水処理材。
  4. 請求項3に記載の吸水処理材において、
    前記中央部における前記側面被覆部の厚みは、前記端部における当該側面被覆部の厚みの2倍以上である吸水処理材。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸水処理材において、
    前記各粒状体は、
    接着性材料を含有し、前記芯部の前記第1の底面を覆う第1の底面被覆部を備える吸水処理材。
  6. 請求項5に記載の吸水処理材において、
    前記第1の底面被覆部の厚みは、前記第1の底面の径方向に沿って当該第1の底面の中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなる吸水処理材。
  7. 請求項5又は6に記載の吸水処理材において、
    前記第1の底面被覆部は、前記第1の底面の全体を覆っている吸水処理材。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載の吸水処理材において、
    前記第1の底面被覆部は、前記側面被覆部と連続している吸水処理材。
  9. 請求項5乃至8の何れかに記載の吸水処理材において、
    前記各粒状体は、
    接着性材料を含有し、前記芯部の前記第2の底面を覆う第2の底面被覆部を備える吸水処理材。
  10. 請求項9に記載の吸水処理材において、
    前記第2の底面被覆部の厚みは、前記第2の底面の径方向に沿って当該第2の底面の中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなる吸水処理材。
  11. 請求項9又は10に記載の吸水処理材において、
    前記第2の底面被覆部は、前記第2の底面の全体を覆っている吸水処理材。
  12. 請求項9乃至11の何れかに記載の吸水処理材において、
    前記第2の底面被覆部は、前記側面被覆部と連続している吸水処理材。
  13. 吸水性を有する複数の粒状体からなる吸水処理材を製造する方法であって、
    前記各粒状体を構成し、側面並びに第1及び第2の底面を有する円柱状の芯部を形成する芯部形成工程と、
    前記芯部の前記側面を覆うように、接着性材料を含有する側面被覆部を形成する側面被覆部形成工程と、を含み、
    前記側面被覆部形成工程においては、前記側面被覆部の厚みが前記芯部の中心軸方向に沿って当該芯部の中央部から端部に向かうにつれて次第に小さくなるように、当該側面被覆部を形成することを特徴とする吸水処理材の製造方法。
  14. 請求項13に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記側面被覆部形成工程においては、前記側面の全体を覆うように前記側面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  15. 請求項14に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記側面被覆部形成工程においては、前記中央部における前記側面被覆部の厚みが前記端部における当該側面被覆部の厚みの1.5倍以上となるように、当該側面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  16. 請求項15に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記側面被覆部形成工程においては、前記中央部における前記側面被覆部の厚みが前記端部における当該側面被覆部の厚みの2倍以上となるように、当該側面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  17. 請求項13乃至16の何れかに記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記芯部の前記第1の底面を覆うように、接着性材料を含有する第1の底面被覆部を形成する第1底面被覆部形成工程を含む吸水処理材の製造方法。
  18. 請求項17に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第1底面被覆部形成工程においては、前記第1の底面被覆部の厚みが前記第1の底面の径方向に沿って当該第1の底面の中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなるように、当該第1の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  19. 請求項17又は18に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第1底面被覆部形成工程においては、前記第1の底面の全体を覆うように前記第1の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  20. 請求項17乃至19の何れかに記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第1底面被覆部形成工程においては、前記第1の底面被覆部が前記側面被覆部と連続するように、当該第1の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  21. 請求項17乃至20の何れかに記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記芯部の前記第2の底面を覆うように、接着性材料を含有する第2の底面被覆部を形成する第2底面被覆部形成工程を含む吸水処理材の製造方法。
  22. 請求項21に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第2底面被覆部形成工程においては、前記第2の底面被覆部の厚みが前記第2の底面の径方向に沿って当該第2の底面の中心から遠ざかるにつれて次第に小さくなるように、当該第2の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  23. 請求項21又は22に記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第2底面被覆部形成工程においては、前記第2の底面の全体を覆うように前記第2の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
  24. 請求項21乃至23の何れかに記載の吸水処理材の製造方法において、
    前記第2底面被覆部形成工程においては、前記第2の底面被覆部が前記側面被覆部と連続するように、当該第2の底面被覆部を形成する吸水処理材の製造方法。
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