JP2016214083A - 電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単位変換器を多めに持つ冗長化した電力変換装置において、簡単な構成で、単位変換器故障時も安定した電圧波形を出力することができる電力変換装置及び電力変換方法を提供する。【解決手段】電力変換装置102は、交流電圧、アーム電流、単位変換器108が出力するコンデンサ電圧VCjkを取り込み、ゲート信号GHjk、GLjkを、ゲート信号線110を介して各双方向チョッパ型単位変換器108に転送する制御装置109を備える。制御装置109は、各単位変換器の故障を検出し、各アームでの故障信号数を送信する故障検出部301と、故障信号数を受信した際に各々のアームの単位変換器を故障信号数に応じた分、順番に巡回して出力を短絡動作させる短絡動作命令部302と、各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成するパルス信号生成部303と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電圧型電力変換装置及び電力変換方法に関する。
近年、交流を直流にあるいは直流を交流に変換する電力変換装置が多く用いられている。この種の電力変換装置は高電圧の分野にも応用されている。その場合に、例えば、半導体スイッチング素子(Insulated-gate bipolar transistor:IGBTなど)を含んだ単位変換器を利用して、この単位変換器を複数直列に接続する。このような構成であれば高い電圧に耐えられる。
このような構成では、例えば、単位変換器を直列に接続しアームとして構成し、さらに、このアームを直列に接続してレグとして構成する。レグにおいてアームの接続点を交流端子とし、一方、レグの他端を直流端子とする。各単位変換器の動作を制御することで、アームに流れる電流を制御して、交流端子と直流端子の間で電力変換を行う。
一般に、電力変換の分野では、複数の相を扱うことが多い。そのため、各々のレグにおいてアームの接続点を交流端子とすると共に、一方、各々のレグの直流端子を互いに接続する。そして、このような構成において、各々のアームに交流端子が接続される交流系統の周波数の逆数で決まる周期的な電流が流れるように制御することで、複数の相を扱いながら、直流端子と交流端子の間で電力変換を行う。
しかし、このような変換装置において、複数接続された単位変換器の内でいずれかの単位変換器が故障した場合、各相電圧間の不平衡、電圧低下などの問題が生じる。この場合、故障した変換器の出力端子を短絡させることが一般的に行われているが、それだけでは上記の問題は解決できない。その問題を解決するために、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されているような技術が開示されている。
例えば、三相のアームのうちの1相のアームで単位変換器が故障した場合に、故障が生じた相で電圧低下が起きる。特許文献1の技術では、この時に故障が生じた相の出力電圧を正常時電圧の大きさになるように制御して、電圧の不平衡を防ぐとともに電圧利用率の低下を抑制している。
また、特許文献2の技術では、故障した単位変換器が存在するアームにおいて正常動作している単位変換器数に合わせるように、各アームの単位変換器をその故障数に応じた数だけ短絡動作させるように制御することで、電圧の不平衡を解消しようとする。
特開2011−250534号公報 特表2009−509483号公報 特開2010−233411号公報
しかしながら、特許文献1では、三相の変調率を更に各相毎に調整するための制御方式が必要になり、各相毎に変調率を変化させねばならない。そのための、変調率を変化させる制御は、複雑になることが考えられる。
また、特許文献2では、短絡動作させる単位変換器が固定されているため、短絡動作させる単位変換器の半導体素子損失が平均化されず、特定の半導体素子に負担がかかってしまう問題点が挙げられる。特定の半導体素子に負担がかかると当該素子の寿命が短くなり、長期間使用した場合に当該素子が故障につながる可能性が大きくなる。また、損失が一箇所に集中するので、それを均等化させることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、単位変換器を多めに持つ冗長化した電力変換装置において、簡単な構成で、単位変換器故障時も安定した電圧波形を出力することができる電力変換装置及び電力変換方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電力変換装置は、コンデンサを有する単位変換器を所定数直列に接続した単位変換器列を複数列備えて、入力端子と出力端子の間で、直流を交流に又は交流を直流に変換する変換回路と、前記各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成するパルス信号生成部と、前記各単位変換器の故障を検出する故障検出部と、前記故障検出部の検出結果に基づいて、前記単位変換器列ごとに単位変換器の故障数を求め、当該故障数に応じて、各単位変換器列における前記単位変換器の動作を調整する動作命令部と、を備え、前記動作命令部は、短絡動作開始時において、短絡動作させるセルのPWM信号を作成する各搬送波を、短絡動作中に、次の段階で短絡動作させるセルのPWM信号の各搬送波に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、単位変換器を多めに持つ冗長化した電力変換装置において、簡単な構成で、単位変換器故障時も安定した電圧波形を出力することができる電力変換装置及び電力変換方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の双方向チョッパ型単位変換器の内部構成を示す図である。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の制御装置の内部で実行されている制御を示す図である。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の故障検出部の動作を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の短絡動作命令部の動作を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の冗長数1の場合に1アーム内の各変換器に短絡動作させる順序を示す図である。 上記第1の実施形態に係る電力変換装置の1アームに4段の単位変換器が存在する場合において、短絡動作させる所定時間を説明する波形図であり、(a)はR相1段目セルPWM信号の波形、(b)はR相2段目セルPWM信号の波形、(c)はR相3段目セルPWM信号の波形、(d)はR相4段目セルPWM信号の波形である。 変換器故障時における、上記第1の実施形態を実施しない場合の交流電圧波形を比較例として示す図であり、(a)はR相電圧波形、(b)はS相電圧波形、(c)はT相電圧波形である。 変換器故障時における、上記第1の実施形態を実施した場合の交流電圧波形を示す図であり、(a)はR相電圧波形、(b)はS相電圧波形、(c)はT相電圧波形である。 本発明の第2の実施形態に係るZC−MMCの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す図である。本実施形態の電力変換装置は、モジュラー・マルチレベル変換器(Modular Multilevel Converter:MMC)型の電力変換装置に適用した例である。本実施形態の電力変換装置では、各アームは双方向チョッパ型単位変換器で構成される。ここでは、双方向チョッパ型単位変換器の例で説明するが、その他の、例えばフルブリッジ型単位変換器を用いても同等の効果があり、単位変換器として他の型の単位変換器を使ってもよい。以下、双方向チョッパ型単位変換器について適宜、単位変換器又はセルと略称する。
[電力変換装置の構成]
図1に示すように、直流送電システムは、交流系統101aに接続される電力変換装置102aと、電力変換装置102aの直流端子(正側出力端子)P点及び直流端子(負側出力端子)N点と交流系統101bに接続される電力変換装置102bと、を備える。電力変換装置102aは、電力変換装置102bと直流電力授受を行う。電力変換装置102bは、電力変換装置102aと同一構成であるため、電力変換装置102aを代表して説明する。なお、以下の説明において、電力変換装置102a,102bを特に区別しない場合には、電力変換装置102と記す。
ここでは、上下アームを持つMMC(Modular Multilevel Converter)型で構成された直流送電システムを例に説明するが、後記する第2の実施形態のようにZC−MMC(Zero-Sequence Cancelling Modular Multilevel Converter:特許文献3参照)に適用してもよい。
まず、電力変換装置102aと外部回路との接続状態を説明する。
電力変換装置102aは、変圧器103を介して交流系統101aに接続している。本実施形態では、変圧器103の交流系統101a側を1次側とし、R点、S点、T点と称し、また、変圧器103の2次側をR′点、S′点、T′点と称する。
電力変換装置102aは、正側直流母線に接続された直流端子P点と負側直流母線に接続された直流端子N点とを備えており、P点とN点は他の電力変換装置102bの直流端子P点と直流端子N点にそれぞれ接続される。ここで、直流端子P点の電位は、直流端子N点の電位よりも高いものとする。
[電力変換装置102aの内部構成]
次に、電力変換装置102aの内部構成を説明する。
電力変換装置102aは、変圧器103、R相レグ104R、S相レグ104S、T相レグ104T、電圧センサ115a,115b、制御装置109、ゲート信号線110、故障及び電圧信号検出線114を備えている。なお、図1では、ゲート信号線110、故障及び電圧信号検出線114は、それぞれ3本で示されているが、これは図面描画上の制約であって、実際はセル数分の信号線の数で構成されている。また、電力変換装置102aの内部構成のうち、制御装置109を除く部分が変換回路を構成する。
R相レグ104Rは、RPアーム105RP、RNアーム105RNを直列接続した回路であり、RPアーム105RPとRNアーム105RNの接続点を変圧器103のR′点に接続するとともに、RPアーム105RPのRNアーム105RNに接続した端子とは反対側の端子を直流端子P点に接続する。また、RNアーム105RNのRPアーム105RPに接続した端子とは反対側の端子を直流端子N点に接続している。
R相レグと同様に、S相レグ104Sは、SPアーム105SP、SNアーム105SNを直列接続した回路であり、SPアーム105SPとSNアーム105SNの接続点を変圧器103のS′点に接続するとともに、SPアーム105SPのSNアーム105SNに接続した端子とは反対側の端子を直流端子P点に接続する。また、SNアーム105SNのSPアーム105SPに接続した端子とは反対側の端子を直流端子N点に接続している。
R相レグと同様に、T相レグ104Tは、TPアーム105TP、TNアーム105TNを直列接続した回路であり、TPアーム105TPとTNアーム105TNの接続点を変圧器103のT′点に接続するとともに、TPアーム105TPのTNアーム105TNに接続した端子とは反対側の端子を直流端子P点に接続する。また、TNアーム105TNのTPアーム105TPに接続した端子とは反対側の端子を直流端子N点に接続している。
なお、各アーム105等の番号に付した2桁の記号は、左側がこのアームの属するレグの記号、右側がこのアームが接続される直流端子の極性を意味している。以下の説明では、同様の約束に基づく記号付与を随所で行っており、その都度の説明を省略する。
[各アームの内部構成]
次に、各アームの内部構成を説明する。
RPアーム105RPは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106RPと、第1のリアクトル107RPとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106RPの出力電圧をVRPと称する。
RNアーム105RNは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106RNと、第2のリアクトル107RNとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106RNの出力電圧をVRNと称する。
SPアーム105SPは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106SPと、第1のリアクトル107SPとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106SPの出力電圧をVSPと称する。
SNアーム105SNは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106SNと、第2のリアクトル107SNとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106SNの出力電圧をVSNと称する。
TPアーム105TPは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106TPと、第1のリアクトル107TPとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106TPの出力電圧をVTPと称する。
TNアーム105TNは、M個の双方向チョッパ型単位変換器108を直列接続して構成した双方向チョッパ群106TNと、第2のリアクトル107TNとを直列接続して構成する。双方向チョッパ群106TNの出力電圧をVTNと称する。
各アーム105RP、105SP、105TP、105RN、105SN、105TNは、そのアームを流れるアーム電流IRP、ISP、ITP、IRN、ISN、ITN(図示略)を検出する電流センサ111を備えており、検出結果を制御装置109に伝送する。
電圧センサ115aは、変圧器103のR点、S点、T点に接続されており、変圧器103の巻線と同じ巻線構造とすることで、R′点、S′点、T′点の位相と同じ位相の電圧VGR、VGS、VGTを検出する。電圧センサ115aは、系統電圧VGR、VGS、VGTを取り込み、検出結果を制御装置109に伝送する。電圧センサ115bは、電圧VDCを取り込み、検出結果を制御装置109に伝送する。
制御装置109は、電力変換装置102a全体を制御する。制御装置109は、交流電圧VGR、VGS、VGT、アーム電流IRP、ISP、ITP、IRN、ISN、ITN、単位変換器108が出力するコンデンサ電圧VCjk(図2)をセル電圧検出線208と故障及び電圧信号検出線114を介して取り込み、ゲート信号GHjk、GLjk(図2)(j=RP,SP,TP,RN,SN,TN,k=1,2,…,M)を、ゲート信号線110を介して各双方向チョッパ型単位変換器108に転送する。ゲート信号GHjkは、後記するハイサイドスイッチング素子を駆動する信号であり、ゲート信号GLjkは、後記するローサイドスイッチング素子を駆動する信号である。なお、
[双方向チョッパ型単位変換器108の内部構成]
次に、双方向チョッパ型単位変換器108の内部構成を説明する。
図2は、双方向チョッパ型単位変換器108の内部構成を示す図である。図2では、RPアーム105RPについて説明する。他のアーム105SP、105TP、105RN、105SN、105TNについても同様の構成であるので説明は省略する。
双方向チョッパ型単位変換器108の主回路は、ハイサイドスイッチング素子201Hとハイサイド環流ダイオード202Hの並列回路と、ローサイドスイッチング素子201Lとローサイド還流ダイオード202Lの並列回路とを直列接続した回路と、コンデンサ203とを並列接続した構成である。ハイサイドスイッチング素子201Hとローサイドスイッチング素子201Lを総称して、スイッチング素子と呼ぶ。
ダイオード202H,202Lは、コンデンサ電圧VCjk(j=RP,SP,TP,RN,SN,TN,k=1,2,…,M)に対して電流を流さない方向に直列に接続される。ダイオード202H,202Lと並列に接続されたスイッチング素子201H、201Lは、状態がONの時にコンデンサ電圧VCjkを放電する方向に取り付ける。コンデンサ電圧の電位が高い方に付く素子(記号H付)を、ここではハイサイドと呼び、逆をローサイド(記号L付)と呼ぶ。
ローサイドスイッチング素子201Lとローサイド還流ダイオード202Lの並列回路の印加電圧Vjkを、双方向チョッパ型単位変換器108の出力電圧と称する。
なお、図2では、スイッチング素子201H,201LにIGBTの記号を用いているが、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)、GCT(Gate-Commutated Turn-off Thyristor)、GTO(Gate-Turn-Off Thysistor)、その他のオン・オフ制御素子であれば、スイッチング素子201H,201Lとして用いることができる。
双方向チョッパ型単位変換器108は、コンデンサ電圧VCjk(j=RP,SP,TP,RN,SN,TN,k=1,2,…,M)を検出する電圧センサ204を備えており、セル電圧検出線208と故障及び電圧信号検出線114を介して制御装置109(図1)に接続している。
また、双方向チョッパ型単位変換器108は、制御装置109からゲート信号線110を介して伝送されたゲート信号GHjk、GLjkに基づいて、スイッチング素子201H,201Lのそれぞれのゲート・エミッタ間にゲート電圧を印加するゲートドライバ205と、自給電源206と、を備えている。
自給電源206は、コンデンサ203と並列に接続され、ゲートドライバ205に電源線207を介して電力を供給する。自給電源206は、コンデンサ203から電力が供給されるので電圧VCjkがある電圧以下になると動作を停止する。
以下、双方向チョッパ型単位変換器108の出力電圧Vjkと、スイッチング素子201H,201Lのオン・オフ状態の関係を説明する。
ハイサイドスイッチング素子201Hがオン、ローサイドスイッチング素子201Lがオフの場合、単位変換器108の電流Ij(j=RP,SP,TP,RN,SN,TN)に関わらず、出力電圧Vjkはコンデンサ電圧VCjkと概ね等しくなる。
ハイサイドスイッチング素子201Hがオフ、ローサイドスイッチング素子201Lがオンの場合、電流Ijに関わらず、出力電圧Vjkは零と概ね等しくなる。
[制御装置109の制御]
次に、制御装置109の内部で実行されている制御を説明する。
図3は、制御装置109の内部で実行されている制御を示す図である。
図3に示すように、制御装置109は、各単位変換器の故障を検出し、各アームでの故障信号数を送信する故障検出部301と、故障信号数を受信した際に各々のアームの単位変換器を故障信号数に応じた分、順番に巡回して出力を短絡動作、すなわち、出力が0V(厳密にはスイッチング素子のオン電圧があり0Vではない)になる動作をさせる短絡動作命令部302と、各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成するパルス信号生成部303と、を備える。故障検出部301及び短絡動作命令部302は、RP,SP,TP,RN,SN,TNに対応して設置されている。
短絡動作命令部302は、故障検出部301の検出結果に基づいて、アーム(単位変換器列)ごとに故障数を求め、故障数が最も多いアームの故障数に応じて、各アームにおける単位変換器の動作数を調整して動作させるものであればよい。本実施形態では、単位変換器を順番に巡回して出力を短絡動作させることで、単位変換器の動作数を調整する。すなわち、短絡動作命令部302は、故障検出部301から送信される各アームでの故障信号数を受信して最大故障信号数を求め、各々のアームの単位変換器を最大故障信号数に応じた分、順番に巡回して出力を短絡動作させる。
短絡動作命令部302は、短絡動作命令を下す場合は、短絡動作命令部302内でハイサイドスイッチング素子201Hをオフ、ローサイドスイッチング素子201LをオンするようなPWM信号GHjk、GLjkを形成する。また、短絡動作命令部302は、短絡動作命令を下さない場合は、GHjk=GHjk、GLjk=GLjkとなるPWM信号を形成する。
以下、上述のように構成された電力変換装置102の動作について説明する。
[故障検出部301の動作]
まず、図2乃至図4を参照して故障検出部301の動作を説明
する。
図4は、故障検出部301の動作を示すフローチャートであり、故障検出部301における1アーム分の動作を示す。図中、Sはフローの各ステップを示している。
故障検出部301は、故障検出手段によって各セルの故障を検出し、故障検出数に応じた故障信号数Σfjkを以下に記述する短絡動作命令部302に送信する。故障検出手段としては、例えば、各単位変換器108のコンデンサ電圧VCjkを電圧センサ204及びセル電圧検出線208を介して検出し、運転中にコンデンサ電圧VCjkが0Vになった場合に、故障を検出する手段がある。
ステップS1で故障検出部301は、アーム位置kに1を設定(k←1)し、ステップS2で故障検出部301は、該当アームにおいてセル異常を検出したか否かを判別する。セル異常を検出した場合(ステップS2のYes)、ステップS3で故障検出部301は、故障信号fjkを1に設定する(fjk←1)。
ステップS4で故障検出部301は、故障信号数fj=Σfjkを短絡動作命令部302に送信してステップS5に進む。一方、上記ステップS2でセル異常を検出しなかった場合(ステップS2のNo)、そのままステップS5に進む。
ステップS5で故障検出部301は、kが1アーム分の全段数Mか(k=Mか)否かを判別する。k=Mの場合(ステップS5のYes)、ステップS6でkを0とし(k←0)、ステップS7でkをインクリメントして(k←k+1)上記ステップS2に戻る。上記ステップS5でk=Mでない場合(ステップS5のNo)、そのままステップS7に進む。このように、故障検出部301は、セル1からセルMまで順に故障の有無を検出し、故障数fj(=Σfjk)を計算する。
[短絡動作命令部302の動作]
次に、短絡動作命令部302の動作を説明する。
図5は、短絡動作命令部302の動作を示すフローチャートであり、短絡動作命令部302における1アーム分の動作を示す。図5は、冗長数1、すなわち故障セル数が1個の場合を想定している。
まず、ステップS10で故障処理フラグを0に初期化する。次に、ステップS11で短絡動作命令部302は、いずれかのアームで故障信号を検出したか否かをfjが零でない(fj≠0)ことから判別し、いずれかのアームで故障信号を検出するまで待つ(ステップS11のNo)。いずれかのアームで故障信号を検出した場合(ステップS11のYes)、ステップS12で短絡動作命令部302は、kに1を設定(k←1)し、ステップS13で短絡動作命令部302は、自アーム分の故障数Lが0か(L=0か)否かを判別し、L=0でない場合(ステップS13のNo)は、冗長数1の場合短絡動作させることができないため、本フローを終了する。
上記ステップS13でL=0の場合(ステップS13のYes)、ステップS14で故障処理フラグを判定し、フラグ=0のときはステップS15の処理に進み、フラグ=1のときはステップS15をスキップしてステップS16の処理に進む。ステップS15で短絡動作命令部302は、k段目のセルを短絡動作を開始させる。
ステップS16では、短絡動作命令部302は、所定時間経過したか否かを判別し、所定時間経過するまで待つ(ステップS16のNo)。所定時間経過した場合(ステップS16のYes)、ステップS17の処理に進む。
ここで、上記所定時間は、以下の点に留意して設定される。上記所定時間は、例えば各セルが有するヒートシンクの熱時定数を考慮し、ヒートシンクの熱時定数より小さくする。また、自給電源206(図2参照)のコンデンサは、短絡により充電できなくなり、コンデンサ電圧VCjkは、所定時定数により低下していく。上記所定時間は、短絡動作から正常動作に復帰した際にゲートドライバ205に安定した電圧を供給できるような時間に設定する。例えば、コンデンサ電圧が定格の80%まで低下する時間に設定する。すなわち、上記コンデンサ電圧の低下時間及び上記ヒートシンクの熱時定数などを基に上記所定時間を設定する。
ステップS17で短絡動作命令部302は、kが1アーム分の全段数Mか(k=Mか)否かを判別する。k=Mの場合(ステップS17のYes)、ステップS18でk段目セルの短絡を解除し、1段目セルの短絡動作を開始する。次に、ステップS20でkを0とし(k←0)、ステップS21でkをインクリメント(k←k+1)する。ステップS21の処理が終了したら、ステップS22で故障処理フラグを1に設定し、上記ステップS13に戻る。一方、上記ステップS17でk=Mでない場合、ステップS19でk段目セルの短絡動作を解除し、k+1段目セルの短絡動作を開始し、ステップS21に進む。
このように、短絡動作命令部302は、故障検出部301からの故障信号数Σfjkを受信した場合に、まず短絡動作させるセル数を決定する(本実施形態では、ステップS12の分岐でYesの時短絡動作させるセル数が1となるように決まる)。故障信号数が1、すなわち故障セル数が1個の場合において、短絡動作させるセル数は、故障セルが存在するアームでは0、故障セルが存在しないアームでは1となる。
まず、アームの最下段(k=1)のセルを所定時間だけ短絡動作、すなわち、前記図2において、ハイサイドスイッチング素子201Hをオフ、ローサイドスイッチング素子201Lをオンにして、出力電圧Vjkを概ね零と等しくなるようにさせる。所定時間経過後、最下段(k=1)のセルの短絡動作を解除し、次は一段上(k=2)のセルを所定時間だけ短絡動作させる。このような動作命令を、最上段(1アーム分のセル数をMとすれば、k=M)のセルまで繰り返した後は、再度最下段のセルから短絡動作を繰り返すよう、短絡動作命令を下す。
図6は、本実施形態における、冗長数1(すなわちセルが1つ故障)の場合に1アーム内の各変換器に短絡動作させる順序を示す図である。冗長数が1の場合の短絡動作させるセルの順番は、図6のようになる。
ここで、パルス信号生成部303(図3参照)で生成されたパルス信号GHjk、GLjkは、短絡動作命令部302により、短絡動作命令を下す場合は、ハイサイドスイッチング素子201Hをオフ、ローサイドスイッチング素子201LをオンになるようなPWM信号GHjk、GLjkが形成され、短絡動作命令を下さない場合は、GHjk=GHjk、GLjk=GLjkとなるようなPWM信号が形成される。
図6に示すように、最下段(k=1)のセルの短絡動作をさせた後、1つ上のk=m(ここではk=2)のセルを短絡動作させ、その次にさらに1つ上のk=m+1のセルを短絡動作させる。最上段(k=M)のセルを短絡動作させると、再び最下段(k=1)のセルに戻り、最下段(k=1)のセルの短絡動作をさせる。このように、短絡動作させるセルをアームの最下段(k=1)のセルから最上段(k=M)のセルまで所定時間ごとに短絡動作を巡回させる。
[制御装置109の動作例]
図7は、1アームに4段の単位変換器が存在する場合において、短絡動作させる所定時間を説明する波形図であり、(a)はR相1段目セルPWM信号の波形、(b)はR相2段目セルPWM信号の波形、(c)はR相3段目セルPWM信号の波形、(d)はR相4段目セルPWM信号の波形である。
図7は、各アームに4段のセルが存在するとしたときの、R相以外のアームで1個のセルが故障した場合における、R相アームを構成する各セルのPWM信号を示している。この例における最大故障信号数は1である。変調波は正弦波波形、搬送波(キャリア)は図7に示したような、変調波の5倍周期の三角波としている。
各アームのセル段数をMとすると、各相の上側アーム(P側アーム)のm段目のセルのPWM信号における搬送波の1段目セルとの位相差θHjkは、通常運転時は−2π/M×(m−1)となるが、例えば、R相上側アームのx個のセルの出力端子が故障により短絡、もしくはそれに伴い短絡動作命令部の制御により他のアームでx個のセルが短絡動作する場合は、搬送波の位相差θHjkは−2π/(M−x)×(m−1)となるように設定する。
各相の下側アーム(N側アーム)のk段目のセルのPWM信号における搬送波の位相差θLjkは、通常運転時は−(2π/M×(m−1)+π/M)となるが、例えば、R相上側アームのx個のセルの出力端子が故障により短絡、もしくはそれに伴い短絡動作命令部の制御により他のアームでx個のセルが短絡動作する場合は、(M−x)が奇数の場合は−2π/(M−x)×(m−1)、(M−x)が偶数の場合は−(2π/(M−x)×(m−1)+π/(M‐x))とする。
但し、出力端子が故障により短絡したセル、もしくは、それに伴い短絡動作命令部302の制御により短絡動作するセルは存在しないものとみなして、上記位相差θHjk、θLjkを設定する。例えば、最下段のセルが故障した場合は、最下段より一つ上段のセルからk=1,2,…,M−xとしてセル段数をカウントし、最下段から2段目のセルが故障した場合は、最下段はk=1,2段目より一つ上段のセルからはk=2,…,M−xとしてセル段数をカウントする。この例では、M=4、x=1であるため、各相上側アームの位相差θHjk、各相下側アームの位相差θLjkは、ともに−2π/3×(m−1)となる。
各アームのセルにおいて、図7のPWM波形において変調波が搬送波よりも大きい値の場合、スイッチング素子201Hはオン、201LはオフとなるゲートパルスGHjk、GLjkを出力し、出力電圧Vjkがコンデンサ電圧VCjkと概ね等しくなるものとし、変調波が搬送波よりも小さい値の場合は、スイッチング素子201Hはオフ、201LはオンとなるゲートパルスGHjk、GLjkを出力し、その結果、出力電圧Vjkは概ね0Vとなるものとする。
所定時間の間短絡動作させる際は、図7に示したように、変調波が搬送波よりも常に小さい値となるように、変調波の値は0(本例と逆の論理をとる場合は1)とする。短絡動作させる他の手段としては、変調波はそのままとし、短絡動作させたいセルの出力端子に現れるパルス電圧を、他の電圧信号でマスクをかけて、所定時間の間のみ0Vとすることが挙げられる。
所定時間は、例えば、コンデンサ電圧が自給電源供給に必要な電圧以下に低下しない時間、又は、短絡している素子の温度上昇が許容レベル以上にならない時間を選択する。所定時間短絡動作の切替タイミングは、図7に示したように、次の段階で短絡動作させようとするセルにおいて、搬送波がピーク値1(又は0)である時点とすると、パルスが欠けることなく切替がスムーズにできる。
短絡動作開始時において、制御装置109は、短絡動作させるセルのPWM信号GHjk、GLjkを作成する各搬送波を、短絡動作中に、次の段階で短絡動作させるセルのPWM信号の各搬送波に切り替える。なお、所定時間ごとに短絡動作させるセルをm個巡回させている時のコンデンサ電圧VCjkは、正常運転時のコンデンサ電圧にM/(M−m)倍したコンデンサ電圧の大きさとなるように制御されている。この場合、(M=4、故障数1)は、各コンデンサ電圧VCjkは正常運転時の4/3倍の大きさに制御装置109が制御する。
いま、図7(a)のaに示す時点で、R相以外のアームで1セル短絡故障検知した場合を例に説明する。
図7(a)に示すように、(1)の区間までは故障セルが検出されずに正常運転を行っているが、故障を検出すると同時に、まずは(2)の区間からR相アーム1段目のセルから短絡動作を開始する。具体的には、(2)の区間から(3)の区間の始まりまで変調波の値を0とする。次の段階としては、図7(b)に示すように(3)の区間から(4)の区間の始まりまで2段目のセルを短絡動作、その次は図7(c)に示すように(4)の区間から(5)の区間の始まりまで3段目のセルを短絡動作、…、といったように一段ずつ短絡動作させるセルを切り替えていき、最上段の4段目のセルを図7(d)に示すように(5)の区間から(6)の区間の始まりまで短絡動作させた後は、再度1段目のセルから同様の手順で各段のセルを短絡動作させていく。
以上で、電力変換装置102aの構成と制御方法を説明した。
本実施形態で得られる効果について説明する。
まず、実際の交流・直流の電圧波形を与えた時に得られる各相交流出力波形について述べる。
図8は、変換器故障時(R相上側アーム内の1個の変換器が故障)における、本実施形態を実施しない場合の交流電圧波形を比較例として示す図であり、(a)はR相電圧波形、(b)はS相電圧波形、(c)はT相電圧波形である。
図9は、変換器故障時(R相上側アーム内の1個の変換器が故障)における、本実施形態を実施した場合の交流電圧波形を示す図であり、(a)はR相電圧波形、(b)はS相電圧波形、(c)はT相電圧波形である。
前記図1に示す電力変換装置102aにおいて、直流電圧VDCは400Vで一定とし、系統交流電圧は3相交流電圧(振幅・周波数ともにそれぞれ同じ値であり、位相差0°、−120°、−240°)とする。また、前記図2におけるゲート信号GHjk、GLjkに印加する変調波及び搬送波の周波数はそれぞれ、50Hz、250Hz、変調率は0.9、各アームのセル段数は4段とする。
上記の運転条件でR相上側アーム内のある1個のセルが故障したと仮定したときの、本実施形態を実施しない場合の交流出力電圧波形を図8に、本実施形態を実施した場合の交流出力電圧波形を図9にそれぞれ示す。本実施形態を実施しない場合というのは、故障したセルの出力端子のみを短絡させる動作を行うことを示している。ここで、セルが故障した際は、故障したセルが存在するアーム内の正常動作しているセルのコンデンサ電圧を4/3倍上昇させる制御を行うものとする。これにより、故障したセルの出力電圧低下分を正常動作しているセルのコンデンサ電圧の上昇で補償し(図8と図9の出力電圧波形の振幅値参照)電圧の不平衡を解消している。
図8(a)と(b)(c)を比較して明らかなように、本実施形態を実施しない場合は故障したセルが存在するR相の電圧波形VRが、他の相の電圧波形と比較して大きく異なる。例えば、図8(a)に示すように、故障したセルが存在するR相の電圧波形VRは、他の相のS相及びT相の電圧波形VS,VTと比較して三相の電圧波形が対称性が悪い状態(図8(a)a.b.参照)になっている。
一方で、本実施形態を実施した場合は、各相(三相)の電圧波形は対称性の良い状態(図9(a)a.b.参照)になり、各相電圧間のアンバランスは小さくなる。このことは、本実施形態を実施しない場合のR相の電圧波形(図8(a)a.b.参照)と本実施形態を実施した場合のR相の電圧波形(図9(a)a.b.参照)とを比較するとより明らかである。
以上のことから、各セルの変調率を変化させずに、故障セルが発生した場合においても安定した出力交流電圧波形を得られることが分かる。
以下、本実施例において、実際の交流・直流の電圧電流波形を与えた時に得られる効果について説明する。
本実施形態では、あるアームでセルが故障した場合、他のアームにおいて、運転している単位変換器数が故障した単位変換器を含むアームで正常動作している単位変換器数よりも多い場合、多い数の分セルを制御装置109がゲートパルスを変更して短絡動作させる。この時の短絡動作させるセルにおいては、短絡しているローサイドスイッチング素子201Lのみ損失が発生する。本実施形態のように、短絡動作させるセルを巡回させなかった場合、ある特定のセルのローサイドスイッチング素子に損失が偏ってしまい、他の半導体素子と比較して寿命が短くなる可能性がある。一方で、本実施形態のように、短絡動作させるセルを巡回させた場合、特定セルのローサイド素子に損失が偏らず、各スイッチング素子の損失が概ね同じ値となり、アーム全体で半導体損失を平均化できる。
また、コンデンサ電圧VCjkの電圧が自給電源供給に必要な電圧以下に低下しない程度の所定時間で短絡動作させるセルを巡回させていくことで、各セルのコンデンサ電圧VCjkの低下を抑制できる。このため、各セルに自給電源206が備わっている場合において、短絡動作から正常動作に復帰した際にゲートドライバ205に安定した電圧を供給できることも、本実施形態で得られる効果の一つである。
上記までの説明では、セル故障時に該当アームの短絡動作させるセルを巡回させる制御方法について述べたが、故障セルが発生する前の時点において各アームで短絡動作させるセルを巡回させておき、セル故障時に該当アームの巡回を止める制御方法でも、同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態に係る電力変換装置102は、交流電圧VGR、VGS、VGT、アーム電流IRP、ISP、ITP、IRN、ISN、ITN、単位変換器108が出力するコンデンサ電圧VCjkを取り込み、ゲート信号GHjk、GLjkを、ゲート信号線110を介して各双方向チョッパ型単位変換器108に転送する制御装置109を備える。制御装置109は、各単位変換器の故障を検出し、各アームでの故障信号数を送信する故障検出部301と、故障信号数を受信した際に各々のアームの単位変換器を故障信号数に応じた分、順番に巡回して出力を短絡動作になる動作させる短絡動作命令部302と、各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成するパルス信号生成部303と、を備える。
この構成により、あるアームで直列接続された単位変換器が少なくとも1台故障した際に、運転している単位変換器数を揃えるように、他のアームに比べて運転している単位変換器数が多いアームにおいて、最大故障信号数の分単位変換器を短絡動作させることで、各単位変換器の安定した動作を実現することができる。例えば、R相上側アームのx個の単位変換器の出力端子が故障により短絡した場合、故障した単位変換器を有しない(あるいはより故障数が少ない)他のアーム(一例を挙げると、R相下側アーム)おいてx個の単位変換器について短絡動作させる。ここで、短絡動作させる単位変換器を巡回させていくことで、短絡させる単位変換器での半導体素子の損失をアーム全体で平均化させることが可能となる。特定の半導体素子に負担がかかると当該素子の寿命が短くなり、長期間使用した場合に当該素子が故障につながる可能性が大きくなる。また、損失が一箇所に集中するので、それを均等化させることが好ましい。本実施形態は、それぞれの素子の負担を平均化することで、単位変換器108ひいては電力変換装置102の長寿命化及び信頼性向上を図ることができる。
また、各単位変換器108のコンデンサ電圧の低下を抑制できるため、各単位変換器108に自給電源206が備わっている場合において、短絡動作から正常動作に復帰した際にセル内のスイッチング素子を駆動させるゲートドライバに安定した電圧を供給することができる。
また、セルのコンデンサ電圧を上昇させることにより、各相毎の変調率の調整が不要であり、各変換器の変調率を三相交流信号として作成することができる。その結果、各相毎の変調率の調整が不要であり、かつ簡単な構成で、単位変換器を多めに持つ冗長化した電力変換装置において、単位変換器故障時も安定した電圧波形を出力することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、上下アームを持つMMC方式の電圧型電力変換装置に適用した例であるが、どのようなMMCにも適用することが可能である。
第2の実施形態は、本発明に係る電力変換装置をZC−MMCに適用した例である。
一般に、ZC−MMCは、第1アーム(P側アーム)と第2アーム(N側アーム)の接続点がない。第2の実施形態では、第1の実施形態の各構成要素を引用する説明の便宜上、単位変換器108を所定数直列に接続した単位変換器列を、RPアーム105RP、SPアーム105SP、TPアーム105TPと呼んでいる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るZC−MMCの構成を示す図である。図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図10に示すように、直流送電システムは、変圧器1001を介して交流系統101aに接続されるZC−MMC型電力変換装置1000を備える。
変圧器1001は、交流系統101a側を1次側とし、R点、S点、T点に接続されたΔ結線と、2次側をR′点、S′点、T′点に接続した千鳥形結線とを有し、直流端子N点は、変圧器1001千鳥形結線の中性点に接続されている。直流端子N点を中性点に接続することで、接点電位を安定化する。
ZC−MMC型電力変換装置1000は、コンデンサを有する単位変換器108を所定数直列に接続した単位変換器列を複数列備える。図10では、上記単位変換器列は、RPアーム105RP、SPアーム105SP、及びTPアーム105TPである。また、上記単位変換器列の複数列は、3列(三相)である。
ZC−MMC型電力変換装置1000は、変圧器1001、RPアーム105RP、SPアーム105SP、TPアーム105TP、電圧センサ115a,115b、制御装置109、ゲート信号線110、故障及び電圧信号検出線114を備えている。
各アーム105RP、105SP、105TPは、そのアームを流れるアーム電流IRP、ISP、ITP(図示略)を検出する電流センサ111を備えており、検出結果を制御装置109に伝送する。なお、ZC−MMC型電力変換装置1000の構成のうち、制御装置109を除く部分が変換回路を構成する。
制御装置109は、ZC−MMC型電力変換装置1000全体を制御する。制御装置109は、交流電圧VGR、VGS、VGT、アーム電流IRP、ISP、ITP、単位変換器108が出力するコンデンサ電圧VCjk(図2)をセル電圧検出線208と故障及び電圧信号検出線114を介して取り込み、ゲート信号GHjk、GLjk(図2)(j=RP,SP,TP,k=1,2,…,M)を、ゲート信号線110を介して単位変換器108に転送する。制御装置109の短絡動作命令部302(図3)は、故障検出部301(図3)の検出結果に基づいて、単位変換器列ごとに故障数を求め、故障数が最も多い単位変換器列の故障数に応じて、各単位変換器列における単位変換器の動作数を調整して動作させる。具体的には、短絡動作命令部302は、故障検出部301から送信される各アームでの故障信号数を受信して最大故障数を求め、各々のアームの単位変換器を最大故障数に応じた分、順番に巡回して出力を短絡動作させる。
このように、本実施形態では、ZC−MMC型電力変換装置1000は、単位変換器列ごとに故障数を求め、故障数が最も多い単位変換器列の故障数に応じて、各単位変換器列における単位変換器の動作数を調整して動作させるので、ZC−MMCにあっても第1の実施形態と同様の効果、すなわち、各単位変換器の安定した動作を実現することができ、短絡させる単位変換器での半導体素子の損失を単位変換器列全体で平均化させることができる。
[変形例]
(1)上記各実施形態では、冗長数1(故障セル数が1個)の場合を例に採り説明したが、冗長数2以上であっても同様の方法で実施することができる。
(2)上記各実施形態では、図1に示すように、リアクトル107RP、SP、TP、RN、SN、TNが変圧器103の2次巻線に接続されている、すなわちR′点、S′点、T′点に接続している回路を例示しているが、リアクトル107RP、SP、TPが直流端子P点との間に、また、リアクトル107RN、SN、TNが直流端子N点との間に接続している回路でも同様の効果を得られる。
(3)上記各実施形態では、MMC方式の電圧型電力変換装置に適用した例であるが、どのようなMMCであってもよく、例えば図10に示すようなZC−MMCも含まれる。すなわち、単位変換器を直列に接続した単位変換器列で多相電圧出力する構成において、単位変換器列ごとに故障数を求め、故障数が最も多い単位変換器列の故障数に応じて、各単位変換器列における単位変換器の動作数を調整して動作させるものであればよく、各種MMCに適用できる。
(4)上記各実施形態では、電力変換装置102として三相電力系統に連系する三相MMCに適用例を示したが、同様の理由で、単相系統に連系する単相MMCにも適用可能である。
(5)上記各実施形態では、MMC方式の電圧型電力変換装置に適用した例であるが、アームをY結線とし、Y結線の中点と反対の端子を三相出力端子とするカスケード・マルチレベル変換器(CMC方式)にも適用可能である。
(6)上記各実施形態では、各単位変換器をPWM(Pulse-Width Modulation)制御している。各単位変換器に与えるキャリア波の位相を適切にシフトすることによって、MMCの出力電圧波形をマルチレベル波形にして交流出力の高調波成分を低減している。かかるマルチレベルの方法において、マルチレベル数、変調波周波数、搬送波周波数などはどのようなものでもよい。
(7)上記各実施形態では、入力端子からの直流を交流に変換して出力端子から出力する例について説明したが、入力端子と出力端子の間で、交流を直流に電力変換する変換回路にも容易に適用可能である。例えば交流ラインと直流ラインとの間に接続されたスイッチング素子を、制御装置から出力される高周波パルスでスイッチングすることにより交流から直流に電力変換を行うことができる。
本発明は上記の実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101a,101b 交流系統
102,102a,102b 電力変換装置
103,1001 変圧器
104R R相レグ
104S S相レグ
104T T相レグ
105RP RPアーム(単位変換器列)
105RN RNアーム(単位変換器列)
105SP SPアーム(単位変換器列)
105SN SNアーム(単位変換器列)
105TP TPアーム(単位変換器列)
105TN TNアーム(単位変換器列)
107 リアクトル(誘導性素子)
108 双方向チョッパ型単位変換器(セル)
109 制御装置
110 ゲート信号線
114 故障及び電圧信号検出線
208 セル電圧検出線
301 故障検出部
302 短絡動作命令部
303 パルス信号生成部
1000 ZC−MMC型電力変換装置

Claims (12)

  1. コンデンサを有する単位変換器を所定数直列に接続した単位変換器列を複数列備えて、入力端子と出力端子の間で、直流を交流に又は交流を直流に変換する変換回路と、
    前記各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成するパルス信号生成部と、
    前記各単位変換器の故障を検出する故障検出部と、
    前記故障検出部の検出結果に基づいて、前記単位変換器列ごとに単位変換器の故障数を求め、当該故障数に応じて、各単位変換器列における前記単位変換器の動作を調整する動作命令部と、を備え、
    前記動作命令部は、短絡動作開始時において、短絡動作させるセルのPWM信号を作成する各搬送波を、短絡動作中に、次の段階で短絡動作させるセルのPWM信号の各搬送波に切り替える
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記動作命令部は、前記動作の調整を、前記故障数が全部の前記単位変換器列の中で最大である最大故障数に基づいて、所定の前記単位変換器を短絡させることにより行う短絡動作命令部である
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記短絡動作命令部は、前記最大故障数と各単位変換器列における故障数とに応じて、各単位変換器列に属する単位変換器を順番に巡回して前記単位変換器ごとに出力を短絡動作させる
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記短絡動作命令部は、前記単位変換器列のいずれかの単位変換器が故障した場合、当該故障した単位変換器が存在しない各々の前記単位変換器列において、前記最大故障数分の前記単位変換器を所定時間ごとに順番に巡回させて短絡動作させる
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  5. 前記短絡動作命令部は、前記単位変換器列のいずれかの単位変換器が故障した場合、当該故障した単位変換器が存在する各々の前記単位変換器列において、前記最大故障数と各々の単位変換器列の故障数との差分の数分の単位変換器を所定時間ごとに順番に巡回させて短絡動作させる
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  6. 前記短絡動作命令部は、前記単位変換器列のいずれかの単位変換器が故障した場合、各々の単位変換器列における各単位変換器の巡回による短絡動作の切替タイミングが、次に短絡動作させようとする単位変換器において、搬送波がピーク値又はボトム値である時点とする
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  7. 前記短絡動作命令部は、前記単位変換器列のいずれかの単位変換器が故障した場合、所定時間ごとに短絡動作させる単位変換器を前記最大故障数に応じた分巡回させている時の各単位変換器のコンデンサ電圧が、正常運転時のコンデンサ電圧に、各単位変換器列に存在する単位変換器数を当該単位変換器数と前記最大故障数との差分数で除した値を掛けたコンデンサ電圧の大きさとなるように制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  8. 前記単位変換器列はアームであり、
    前記変換回路は、第1のアームと第2のアームの一端同士を直列に接続してレグを構成し、前記第1のアームと前記第2のアームの接続部分に交流の前記出力端子を接続し、前記第1のアームの他端を前記入力端子のうちの正側の直流端子とし、前記第2のアームの他端を前記入力端子のうちの負側の直流端子としたモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器である
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 前記短絡動作命令部は、前記第1のアームと前記第2のアームとで前記故障数が異なる場合、前記故障数の差分数に等しくなるように前記故障数が少ない方のアームにおける単位変換器の動作数を調整して動作させる
    ことを特徴とする請求項8記載の電力変換装置。
  10. 前記変換回路は、前記単位変換器列を3列と、前記単位変換器列に接続されたΔ結線及び千鳥形結線とを有する変圧器とを備え、
    前記3列の単位変換器列のうち、前記故障数が異なる場合、前記故障数の差分数に等しくなるように前記故障数が少ない方の単位変換器列における単位変換器の動作数を調整して動作させる零相キャンセル形モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器である
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  11. 電力変換装置に備わる制御装置が、
    変換回路を介して、コンデンサを有する単位変換器を所定数直列に接続した単位変換器列を複数列備えて、入力端子と出力端子の間で、直流を交流に又は交流を直流に変換し、
    パルス信号生成部を介して、前記各単位変換器を運転動作させるためのパルス信号を生成し、
    故障検出部を介して、前記各単位変換器の故障を検出し、
    動作命令部を介して、前記故障検出部の検出結果に基づいて、前記単位変換器列ごとに単位変換器の故障数を求め、当該故障数に応じて、各単位変換器列における前記単位変換器の動作を調整するとともに、
    短絡動作開始時において、短絡動作させるセルのPWM信号を作成する各搬送波を、短絡動作中に、次の段階で短絡動作させるセルのPWM信号の各搬送波に切り替える
    ことを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  12. 前記動作命令部では、前記動作の調整を、前記故障数が全部の前記単位変換器列の中で最大である最大故障数に基づいて、所定の前記単位変換器を短絡させることにより行う
    ことを特徴とする請求項11記載の電力変換装置の制御方法。
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