JP2016213958A - 振動検出装置及び方法 - Google Patents

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松下 智久
Tomohisa Matsushita
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【課題】本発明による振動検出装置及び方法は、高圧電線等の架線の振動をMEMSで形成した3軸のジャイロ及び加速度計を用いて検出し、検出した振動信号を無線信号に変換して空中に発射することである。【解決手段】本発明による振動検出装置及び方法は、ケーシング(10)内に設けられた3軸MEMS加速度計(11)及び3軸MEMSジャイロ(12)と、前記3軸MEMSジャイロ(12)からのジャイロ信号(12a)とが入力される検出信号処理回路(13)とよりなり、前記検出信号処理回路(13)から出力され架線(3)の振動を表す振動信号(13a)を振動信号送信器(14)により無線信号(5)に変換して空中に発射するようにした構成と方法である。【選択図】図2

Description

本発明は、振動検出装置及び方法に関し、特に、高圧電線等の架線の振動をMEMSで形成した3軸のジャイロ及び加速度計を用いて検出し、検出した振動信号を無線信号に変換して空中に発射するための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種の振動検出装置及び方法としては、例えば、特許文献1に開示された構成を上げることができる。
すなわち、前述の特許文献1の振動検出部において、図1に示されるように、消費電力の小さい超小型の加速度センサ及び角速度センサ、CPU、メモリー、通信モジュール、電池、増幅回路、フィルタ回路、レギュレータ、ケーブル。リアルタイムクロックモジュール等から構成されている。
特に、前述の加速度センサ及び角速度センサは、超小型であるが故に、その消費電力は小さく、かつ、その外形寸法も長さ40mm、幅40mm、高さ40mm、角速度センサで長さ100mm、幅100mm、高さ50mmの製品が採用されている。
特開2004−274843号公報
従来の振動検出装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、前述の加速度センサ及び角速度センサの外形寸法は、1軸であるか、又は、3軸であるかは明確に記載されていないため、仮りに、1軸のみと考えると、3軸構成とした場合は極めて大形化せざるを得ず、高圧電線等に設置するには、風、雨、雷等の天候等の条件から考えても好適ではなかった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、高圧電線等の架線の振動を、例えば、特開2004−191132号公報で示すMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)で形成した3軸のジャイロ及び加速度計を用いて検出し、検出した振動信号を無線信号に変換して空中に発射するようにした振動検出装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明による振動検出装置及び方法は、ケーシング内に設けられた3軸MEMS加速度計及び3軸MEMSジャイロと、前記3軸MEMS加速度計からの加速度信号と前記3軸MEMSジャイロからのジャイロ信号とが入力される検出信号処理回路と、前記検出信号処理回路から出力され架線の振動を表す振動信号を振動信号送信器により無線信号に変換して空中に発射するための振動信号送信器とよりなる構成であり、また、前記3軸MEMS加速度計、3軸MEMSジャイロ、検出信号処理回路は、IMUボードに設けられている構成であり、また、本発明による振動検出方法は、ケーシング内に設けられた3軸MEMS加速度計及び3軸MEMSジャイロと、前記3軸MEMS加速度計からの加速度信号と前記3軸MEMSジャイロからのジャイロ信号とが入力される検出信号処理回路と、よりなり、前記検出信号処理回路から出力され架線の振動を表す振動信号を振動信号送信器により無線信号に変換して空中に発射する方法であり、また、前記3軸MEMS加速度計、3軸MEMSジャイロ、検出信号処理回路は、IMUボードに設けられている方法である。
本発明による振動検出装置及び方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ケーシング内に設けられた3軸MEMS加速度計及び3軸MEMSジャイロと、前記3軸MEMS加速度計からの加速度信号と前記3軸MEMSジャイロからのジャイロ信号とが入力される検出信号処理回路と、よりなり、前記検出信号処理回路から出力され架線の振動を表す振動信号を振動信号送信器により無線信号に変換して空中に発射することにより、3軸の加速度信号及びジャイロ信号を確実に得ることができ、例えば、高圧電線の3軸方向の動きを検出することにより、高圧電線のたるみ状態、振動の大きさ等を正確に検出することができる。
また、前記3軸MEMS加速度計、3軸MEMSジャイロ、検出信号処理回路は、IMUボードに設けられていることにより、全体形状が大幅に小型化できる。
本発明による振動検出装置を高圧鉄塔の電線に取り付けた状態を示す説明図である。 図1の振動検出装置の内部構成を示すブロック図である。 図2の振動検出装置の動作を示すフロー図である。
本発明による振動検出装置及び方法は、高圧電線等の架線の振動をMEMSで形成した3軸のジャイロ及び加速度計を用いて検出し、検出した振動信号を無線信号に変換して空中に発射することである。
以下、図面と共に本発明による振動検出装置及び方法の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明における振動検出装置及び方法を示す構成図であり、本発明による振動検出装置1は、複数の高圧鉄塔2間に張設された高圧電線からなる架線3に取り付けられている。
尚、架線3は、高圧電線だけでなく他の線でも可能である。
前記振動検出装置1のアンテナ4から発射された無線信号5は、前記高圧鉄塔2の基部6に設けられた受信装置7によって前記無線信号5を受信し、図示しない基地局に向けて前記無線信号5を転送することができるように構成されている。
尚、前記受信装置7は、各高圧鉄塔2に用いるのではなく、図示しない基地局において前記無線信号5を直接受信し、前記角受信装置7を用いない構成とすることもできる。
前記振動検出装置1は、図2のブロック図で示されるように構成されており、ケーシング10内には、X,Y,Zの3軸MEMS加速度計11、X,Y,Zの3軸MEMSジャイロ12、検出信号処理回路13及び振動信号送信器14で構成されている。
前記3軸MEMS加速度計11及び3軸MEMSジャイロ2は、シリコン基板に形成したパターンをエッチング加工によって形成し、静電容量変化を利用する周知のMEMS加工によって形成された構成で、前述の従来例で用いられている加速度計及びジャイロの質量及び形状は約1/10〜1/20で構成されている。
前記3軸MEMS加速度計11で検出された3軸の加速度信号11aは、検出信号処理回路13に入力され、前記3軸MEMSジャイロ12で検出された3軸の慣性信号を構成するためのジャイロ信号12aは前記検出信号処理回路13に入力されている。
前記検出信号処理回路13に入力された3軸の前記加速度信号11a及び3軸の前記ジャイロ信号12aは、前記検出信号処理回路13において3軸方向の前記加速度信号11a及びジャイロ信号12aからなる慣性信号が前記振動検出装置1の振動信号13aとして前記振動信号送信器14に入力される。
前記振動信号送信器14から前記アンテナ4を経て空中へ発射された前記振動信号13aを示す無線信号5は、前記受信装置7で受信され、図示しない基地局に送られてデータ処理が行われ、異常が検出された時に、例えば、送電停止等の処置をとることができる。
尚、前述の加速度計11、ジャイロ12、検出信号処理回路13及び振動信号送信器14は、周知の1個のIMUボード15に設けられている。
前述の振動検出装置1の動作フローは、図3で示すように構成されている。
すなわち、図3において、スタート後、所定の間欠動作(第1工程:20)を行なっている間に、前記振動信号13aの信号レベルが閾値を超えている場合には(第2工程:21)、前記間欠動作が連続動作(第3工程:22)に切り換えられ、データをメモリに記憶した(第4工程:23)後、所定時間経過(第5工程:24)すると、検出信号処理(第6工程:25)が行われ、振動信号13aが送信(第7工程:26)される。
尚、前述の図3の動作フローは、前記検出信号処理回路13に内蔵された図示しないCPUのプログラムによって行われるように構成されている。
本発明による振動検出装置及び方法の要旨とするところは、次の通りである。
すなわち、ケーシング10内に設けられた3軸MEMS加速度計11及び3軸MEMSジャイロ12と、前記3軸MEMS加速度計11からの加速度信号11aと前記3軸MEMSジャイロ12からのジャイロ信号12aとが入力される検出信号処理回路13と、よりなり、前記検出信号処理回路13から出力され架線3の振動を表す振動信号13aを振動信号送信器14により無線信号5に変換して空中に発射する構成と方法であり、また、前記3軸MEMS加速度計11、3軸MEMSジャイロ12、検出信号処理回路13は、IMUボード15に設けられている構成と方法である。
本発明による振動検出装置及び方法は、高圧電線等の架線に取り付ける振動検出装置の3軸の加速度計及び3軸のジャイロがMEMSで構成されているため、装置全体を極めて小型かつ計量とすることができ、従来よりも長期間にわたって検出を行うことができる。
1 振動検出装置
2 高圧鉄塔
3 架線(高圧電線)
4 アンテナ
5 無線信号
6 基部
7 受信装置
10 ケーシング
11 3軸MEMS加速度計
11a 加速度信号
12 3軸MEMSジャイロ
12a ジャイロ信号
13 検出信号処理回路
13a 振動信号
14 振動信号送信器
15 IMUボード

Claims (4)

  1. ケーシング(10)内に設けられた3軸MEMS加速度計(11)及び3軸MEMSジャイロ(12)と、前記3軸MEMS加速度計(11)からの加速度信号(11a)と前記3軸MEMSジャイロ(12)からのジャイロ信号(12a)とが入力される検出信号処理回路(13)と、前記検出信号処理回路(13)から出力され架線(3)の振動を表す振動信号(13a)を振動信号送信器(14)により無線信号(5)に変換して空中に発射するための振動信号送信器(14)とよりなることを特徴とする振動検出装置。
  2. 前記3軸MEMS加速度計(11)、3軸MEMSジャイロ(12)、検出信号処理回路(13)は、IMUボード(15)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の振動検出装置。
  3. ケーシング(10)内に設けられた3軸MEMS加速度計(11)及び3軸MEMSジャイロ(12)と、前記3軸MEMS加速度計(11)からの加速度信号(11a)と前記3軸MEMSジャイロ(12)からのジャイロ信号(12a)とが入力される検出信号処理回路(13)と、よりなり、前記検出信号処理回路(13)から出力され架線(3)の振動を表す振動信号(13a)を振動信号送信器(14)により無線信号(5)に変換して空中に発射することを特徴とする振動検出方法。
  4. 前記3軸MEMS加速度計(11)、3軸MEMSジャイロ(12)、検出信号処理回路(13)は、IMUボード(15)に設けられていることを特徴とする請求項3記載の振動検出方法。
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