JP2016213755A - 機器支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1、第2の支持部材の関節の角度、軸周りの位置を調整することができ、簡易な構成で、機器の支持位置調整の自由度がより大きな機器支持装置を提供する。
【解決手段】機器支持装置1は、車両の内壁等の支持体S上に固定される台座2と、基端側において台座2上に、当該台座に対して垂直の縦軸6により、それの軸周りに回転自在に支持される第1の支持部材3と、第1の支持部材3の先端側に縦軸6と直交する横軸7によって枢支される第2の支持部材4と、第2に支持部材6に組み込まれ当該第2の支持部材4の横軸7周りの回転角度位置を調整するための調整部材8と、第2の支持部材4に固着され機器が取り付けられる機器取り付け部材5とを具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、モニターその他の機器をユーザの要求する所定の位置に安定的に保持する装置に関する。
従来、モニター等の機器をユーザの要求する所定の位置に保持するモニターアームとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、ヒンジ装置を介して相互に角度調整自在に枢支された基端アーム、中間アーム、先端アームの3つのアームを備える。基端アームが支持部材に固定され、先端アームに台座プレートが連結される。台座プレートに機器が取り付けられる。ヒンジ装置は、アーム間を枢支する枢軸と、アーム相互間の角度を定める固定側及び可動側の位置決めガイドとを具備する。固定側位置決めガイドは、基端アームと先端アームの軸受け部の周りに、枢軸を中心とする周方向の歯車状の複数の係合溝を形成してなる。可動側位置決めガイドは、中間アームに設けられ、固定側位置決めガイドの係合溝に選択的に係合する係合爪と、これを操作するレバーとを具備する。レバーの操作で係合爪を係合溝に対して係合、離脱させることによって、中間アームに対する基端アーム及び先端アームの相互角度を設定する。台座プレートは、先端アームに対して中心軸の周りに回転自在に支持され、ねじを締めれば固定され、緩めれば回転させることができる。台座プレートの回転により、モニターを画面と平行面上で回転させ、任意の回転角度位置で固定することができる。
特開2013−19440号公報
上記従来の機器支持は、複数のアームの関節を角度調整自在にして、モニター等の機器の位置を所望の位置に保持し、またはモニターをその画面と平行な面上で回転させ、任意位置で固定するものであり、アームの軸周り回転位置の調整はできない。このため、機器の支持位置調整の自由度には制限がある。したがって、本発明は、アームの関節の角度のみならず、軸周りの位置も調整することができ、簡易な構成で、機器の支持位置調整の自由度がより大きな機器支持装置を提供することを目的としている。
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の機器支持装置1は、例えば車両の内壁等の支持体S上に固定される台座2と、基端側において台座2上に、当該台座2に対して垂直の縦軸6により、それの軸周りに回転自在に支持される第1の支持部材3と、第1の支持部材3の先端側に縦軸6と直交する横軸7によって枢支される第2の支持部材4と、第2の支持部材4に組み込まれ第2の支持部材4の横軸7周りの回転角度位置を調整するための調整部材8と、第2の支持部材4に固着されモニター等の機器が取り付けられる機器取り付け部材5と、を具備する。
台座2は、支持体S上にねじ止めされる固定板部9と、この固定板部9と一体成形され当該固定板部9との間に上方へ間隔を置いて当該固定板部9と平行に配置され、縦軸6周りに所定の相互間隔を置いて形成された複数のデテント孔10aを有する支持板部10と、この支持板部10に対面して縦軸6により回転自在に支持される回転基板11と、支持板部10のデテント孔10aに係合するように回転基板11上に固定されるボールプランジャ12と、回転基板11上に固定される接続板13とを具備する。
第1の支持部材3は、基端側において接続板13に固着され、横軸7が貫通する軸受け部材15を具備し、当該軸受け部材15は横軸7を中心とする円周に沿う半円柱状の係合曲面18を有し、当該係合曲面18は、横軸7と平行な多数の等間隔の係合溝19を有する。
第2の支持部材4は、四角筒状の本体20と、本体20の対向側壁20aから基端側へ延出し横軸7に枢支されるブラケット20bとを具備する。
調整部材8は、第2の支持部材4の本体20内にロック位置と非ロック位置との間を進退自在に支持されロック位置に付勢されるロック部材21と、一端側のカム部25において本体20内に枢支され先端側が本体20から揺動自在に突出しその回転角度によりロック部材21をロック位置と非ロック位置との間で移動させる調整レバー22とを具備する。
本発明の機器支持装置1においては、第1の支持部材3が、台座2に対して垂直の縦軸6により軸周り回転自在に支持され、第1の支持部材3の基板11上に固定されたボールプランジャ12が、台座2の縦軸6周りに形成された複数のデテント孔10aに係合するように構成されるため、第1の支持部材3を、それの軸周りに、所定の回転角度毎に保持しながら、任意の位置へ容易に位置調整することができる。
本発明に係る機器支持装置の正面図である。 図1の機器支持装置の平面図である。 図1の機器支持装置の側面図である。 図1の機器支持装置の背面図である。 図1におけるV−V断面図である。 図3におけるVI−VI断面図である。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
機器支持装置1は、例えば車両内に設置され、モニター等の機器を見やすい位置に適宜向きを変えて配置できるように支持するものであり、変向操作は容易であるが、走行中の振動によっては機器が容易に変向しない。
機器支持装置1は、基端側において車両の内壁等の支持体S上に固定される。図1ないし図6において、機器支持装置1は、台座2と、第1の支持部材3と、第2の支持部材4と、機器取り付け部材5とを具備する。台座2は、支持体S上に固定される。
第1の支持部材3は、基端側において台座2上に、当該台座2に対して垂直の縦軸6(図5)により軸周り回転自在に支持される。第2の支持部材4は、第1の支持部材3の上部側に縦軸6と直交する横軸7によって枢支される(図5,6)。調整部材8は、第2の支持部材4の横軸7周りの回転角度位置を調整するためのもので、第2支持部材4に組み込まれる(図5,6)。機器取り付け部材5は、第2の支持部材4に固着され、モニター等の機器が取り付けられる。
図5,6に示すように、台座2は、固定板部9と支持板部10とからなる台座本体と、回転基板11と、ボールプランジャ12と、接続板13とを具備する。固定板部9は、平面視概略矩形板状で、支持体S上にねじ止めされる。支持板部10は、固定板部9と一体に形成され、固定板部9との間に上方へ間隔を置いて固定板部9と平行に配置され、縦軸6の周りの円周上に所定の相互間隔(例えば15°)を置いて形成された複数のデテント孔10aを有する。回転基板11は、支持板部10上に対面して、縦軸6により回転自在に支持される。ボールプランジャ12は、支持板部10のデテント孔10aに係合するように回転基板11上に固定される。接続板13は、回転基板11上に上方からねじ14で固定される。
第1の支持部材3は、基端側において接続板13に固着される軸受け部材15を具備する。軸受け部材15は、一端側に平坦な取り付け面16を有する。図5に示すように、取り付け面16側には、縦軸6の上端部を受け入れる凹部17が形成される。軸受け部材15には、横軸7が貫通する。軸受け部材15は、取り付け面16と反対側に、横軸7を中心とする円周に沿う半円柱状の係合曲面18を具備し、この係合曲面18には横軸7と平行な多数の等間隔の係合溝19が形成される。
第2の支持部材4は、四角筒状の本体20と、本体20の対向側壁20aから基端側へ延出するブラケット20bとを具備し、基端側において横軸7に枢支される。
調整部材8は、ロック部材21とこれを操作する調整レバー22とを具備する。ロック部材21は、第2の支持部材3の本体20内に、ロック位置と非ロック位置との間を進退自在に支持され、ばね23でロック位置に付勢される。ロック部材21は、一端側に係合歯24を具備する。ロック位置において係合歯24が軸受け部材15の係合溝19に係合することによって、第1の支持部材3に対する第2の支持部材4の横軸7周りの相対回転角度位置を定める。
調整レバー22は、基端側のカム部25において枢ピン26で本体20に枢支され、先端側が本体20から揺動自在に突出する。調整レバー22を揺動操作することにより、第1の支持部材3に対する第2の支持部材4相対回転角度を変更し、適宜角度で固定することができる。カム部25には、カムピン27が設けられる。カムピン27は、ロック部材21に対するばね23の付勢力のデッドポイントを超えて、当該ロック部材21をロック位置と非ロック位置へ択一的に移動させるようにロック部材21に係合する。
機器取り付け部材5は、取り付け板部26を具備する。取り付け板部26は、第2の支持部材4の本体20における横軸7周りの回転方向の一方へ、本体20の軸線に対して直交方向に延出する。取り付け板部26にモニター等の機器が固着される。
したがって、モニター等の機器は、第1の支持部材3を、ボールプランジャ12がデテント孔10aに係合する角度毎に縦軸6周りに回転調整することにより、角度変更可能であり、また第2の支持部材4を、横軸7周りに調整部材7によって回転調整することにより、角度変更可能である。
1 機器支持装置
2 台座
3 第1の支持部材
4 第2の支持部材
5 機器取り付け部材
6 縦軸
7 横軸
8 調整部材
9 固定板部
10 支持板部
10a デテント孔
11 回転基板
12 ボールプランジャ
13 接続板
14 ねじ
15 軸受け部材
16 取り付け面
17 凹部
18 係合曲面
19 係合溝
20 支持部材の本体
20a 側壁
20b ブラケット
21 ロック部材
22 調整レバー
23 ばね
24 係合歯
25 カム部
26 取り付け板部
S 支持体

Claims (3)

  1. 支持体上に固定される台座と、基端側において台座上に当該台座に対して垂直の縦軸により軸周り回転自在に支持される第1の支持部材と、第1の支持部材の先端側に縦軸と直交する横軸によって枢支される第2の支持部材と、第2の支持部材に組み込まれ第2の支持部材の前記横軸周りの回転角度位置を調整するための調整部材と、第2の支持部材に固着され機器が取り付けられる機器取り付け部材とを具備する機器支持装置であって、
    前記台座は、前記支持体上にねじ止めされる固定板部と、この固定板部と一体成形され当該固定板部との間に上方へ間隔を置いて当該固定板部と平行に配置され前記縦軸周りに所定の相互間隔を置いて形成された複数のデテント孔を有する支持板部と、この支持板部に対面して縦軸により回転自在に支持される回転基板と、支持板部のデテント孔に係合するように回転基板上に固定されるボールプランジャと、回転基板上に上方からねじ止め固定される接続板とを具備し、
    前記第1の支持部材は、基端側において前記接続板に固着され、前記横軸が貫通する軸受け部材を具備し、当該軸受け部材は横軸を中心とする円周に沿う半円柱状の係合曲面を有し、当該係合曲面は、前記横軸と平行な多数の等間隔の係合溝を有し、
    前記第2の支持部材は、四角筒状の本体と、本体の対向側壁から下方へ延出し前記横軸に枢支されるブラケットとを具備し、
    前記調整部材は、前記第2の支持部材の本体内にロック位置と非ロック位置との間を進退自在に支持されロック位置に付勢されるロック部材と、一端側のカム部において本体内に枢支され先端側が本体から揺動自在に突出しその回転角度によりロック部材をロック位置と非ロック位置との間で移動させる調整レバーと、を具備することを特徴とする機器支持装置。
  2. 前記機器取り付け部材は、前記第2の支持部材の本体の回転方向の一方へ本体の軸線に対して直交方向に延出する取り付け板部を具備することを特徴とする請求項1に記載の機器支持装置。
  3. 前記ロック部材は、ロック位置において前記軸受け部材の係合溝に係合することによって、軸受け部材に対する前記第2の支持部材の横軸周りの回転角度位置を定める係合歯を具備し、
    前記調整レバーのカム部は、調整レバーの揺動途上において前記ロック部材に対する付勢力のデッドポイントを超えて当該ロック部材をロック位置と非ロック位置へ択一的に移動させるようにロック部材に係合するカムピンを有することを特徴とする請求項1に記載の機器支持装置。
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