JP2016213636A - 撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影レンズを交換する場合の誤操作による、撮像装置の状態が変更されることを防止することを目的とする。
【解決手段】撮影レンズを着脱可能な撮像装置であって、前記撮影レンズの着脱を検出する検出手段と、ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出され、かつ所定条件を満たす場合には、前記撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮影レンズを着脱可能な撮像装置、その制御方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
撮像装置の筺体表面には、多くの操作スイッチや、液晶ディスプレイなどの表示パネルが配置されている。近年、表示パネルは、表示画面上にスイッチを模したアイコンを表示すると共に抵抗膜方式や静電容量方式による接触検出機能を有することで、タッチパネルの役割を有するものがある。したがって、表示パネルの表示画面上の任意の領域を操作スイッチとして機能させることができる。このように、筺体表面には多くの操作スイッチが存在するために、ユーザが何らかの操作を行う際に意図せず操作スイッチに触れてしまい、誤操作してしまうという問題がある。
特許文献1には、撮像装置本体にヒンジ機構などを含む傾動機構によって角度調整可能に設けられたタッチパネル方式の表示パネルを有する撮像装置が開示されている。特許文献1の撮像装置は、表示パネルを角度調整しようとするユーザが誤ってタッチパネルを操作し、その後に続く表示パネルの変位を検出することにより、最初の操作が誤動作であることを判定し、実行中の動作を無効するものである。
特開2005−039582号公報
しかしながら、上述した特許文献1の撮像装置では、誤操作の防止対象が表示パネルの傾動操作によるものに限られてしまう。撮像装置には、レンズ交換式のものがある。このようなレンズ交換式の撮像装置において撮影レンズを交換する場合、本体を保持する側に当たる手の指や掌が、筺体表面の多くの領域に接触するため、この位置にタッチパネルやスイッチ類があると誤操作してしまう。したがって、誤操作により撮像装置の設定や表示画面など、撮像装置の状態が意図しない状態に変更されてしまい、ユーザが混乱してしまう虞がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、撮影レンズを交換する場合に誤操作により撮像装置の状態が変更されることを防止することを目的とする。
本発明は、撮影レンズを着脱可能な撮像装置であって、前記撮影レンズの着脱を検出する検出手段と、ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出され、かつ所定条件を満たす場合には、前記撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズを交換する場合に誤操作により撮像装置の状態が変更されることを防止することができる。
撮像システムの概略構成を示す図である。 撮像システムの外観を示す図である。 カメラ本体の処理を示すタイミングチャートである。 カメラ本体の処理を示すフローチャートである。 ロック解除部検出処理を示すフローチャートである。 レンズ着脱検出処理を示すフローチャートである。 スイッチ押下時処理を示すフローチャートである。 スイッチ解放時処理の前半を示すフローチャートである。 スイッチ解放時処理の後半を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下では、撮像装置としてのカメラ本体と、撮影レンズとを有する撮像システムについて説明する。
図1は、撮像システムの概略構成を示す図である。図2は、撮像システムの外観を示す図である。図2(a)は撮像システムを正面から見た斜視図であり、図2(b)は撮像システムを背面から見た斜視図である。
撮像システム100は、カメラ本体101、撮影レンズ102を備える。撮像システム100は、撮影レンズ102がマウント部103を介してカメラ本体101に対して着脱可能なレンズ交換式である。
カメラ本体101は、撮像部104、画像処理部105、中央演算装置としてのCPU106、ROM107、メモリ108、表示部としてのディスプレイ109、操作部110、解除検出部111、通信部112などを有する。カメラ本体101の各構成は、内部バスを介して互いに接続される。なお、記録媒体ドライブや電池などの構成については省略する。
撮像部104は、撮影レンズ102(レンズ群113)を介して結像された被写体像を画像信号に変換する、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子である。撮像部104は、変換した画像信号を画像処理部105に送信する。
画像処理部105は、CPU106の制御に基づき、画像信号に対して所定の画素補間、リサイズ処理、色変換などの各種画像処理を行う。画像処理部105は、画像処理後の画像信号をメモリ108またはディスプレイ109に送信する。
CPU106は、カメラ本体101全体の動作を制御する。CPU106は、ユーザによる操作部110等を介して操作を受け付けて、後述する各種プログラムを実行する。また、CPU106は、ディスプレイ109の表示制御を行う。CPU106は、制御手段および判定手段の一例である。
ROM107は、不揮発性メモリであって、CPU106が実行するプログラムや各種データを格納している。また、ROM107にはカメラ本体101の起動処理、基本入出力処理、後述するフローチャートを実現するプログラム、後述するタイムアウト時間T1、T2、T3の情報などが含まれる。なお、ROM107は、書き換え可能な不揮発性メモリであってもよい。
メモリ108は、揮発性メモリであって、CPU106が一時的にデータを記憶するワークエリアである。メモリ108には後述する、各種変数や、各種フラグの内容等が記憶される。
ディスプレイ109は、後述する画像や表示アイテムを表示する。ディスプレイ109によりグラフィックユーザインターフェース(GUI)が構成される。
操作部110は、ユーザにより操作可能な複数のスイッチ等が含まれる。
図2に示すように、操作部110aは切替スイッチであり、電源ON/OFFやシーンモード/撮影モードの設定を行うことができる。操作部110bはレリーズスイッチであり、半押しでオートフォーカスの合焦動作を指示し、全押しで撮影を指示することができる。操作部110cは、ダイヤルスイッチであり、円周方向への回転操作によりCPU106に指示することができる。また、操作部110cは、押下によりCPU106に指示を与えるスイッチを組み合わせることで、例えば上下左右方向に90°間隔で押下可能な十字キーを併設することができる。また、操作部110cの中央は決定キーであり、十字キー等で選択した項目の決定を指示する。
操作部110dはMENUスイッチであり、ディスプレイ109にメニュ画面を表示させる指示をすることができる。また、操作部110e〜110gは各種スイッチであり、ディスプレイ109に表示されたアイテムの変更を指示することができる。なお、配置されるスイッチの個数や割り当てる機能は適宜、変更することができる。
操作部110hは、ディスプレイ109の表面上に配置された抵抗膜方式や静電容量方式によるタッチパネルである。ディスプレイ109の表示画像とタッチパネルの検出領域とを組み合わせることにより、操作部110hを介してユーザはCPU106に対して様々な操作入力を指示することができる。
解除検出部111は、後述するロック解除部200が押下されたことを検出するセンサであり、押下された情報をCPU106に通知する。
通信部112は、マウント部103を介して撮影レンズ102と電気的に接続される。通信部112は、カメラ本体101から撮影レンズ102に対する制御指示の送信や、撮影レンズ102からの個体識別情報や動作情報の受信を行う。CPU106は通信部112を介して撮影レンズ102から個体識別情報や動作情報を受信することで、カメラ本体101に撮影レンズ102が接続されていることを検出することができる。
撮影レンズ102は、レンズ群113、CPU114、ROM115、通信部116などを有する。
レンズ群113は、ズームレンズやフォーカスレンズなどを含んでいる。レンズ群113がCPU114あるいはカメラ本体101のCPU106の制御に基づき、駆動回路を介して光軸方向に移動することで、光学ズームやオートフォーカスが実現される。
CPU114は、撮影レンズ102全体の動作を制御する。CPU114は、通信部116を介してカメラ本体101に撮影レンズ102の個体識別情報や動作情報を送信する。
ROM115は、不揮発性メモリであって、撮影レンズ102の種類(型名)やシリアル番号などの個体識別情報が記憶される。
次に、カメラ本体101に対して撮影レンズ102を着脱させる構成について説明する。
図2に示すように、カメラ本体101は、ロック解除部200、ロック部201、端子202を有する。一方、撮影レンズ102は、被ロック部203、端子204を有する。
ロック解除部200は、カメラ本体101から撮影レンズ102を取り外すときに操作するロック解除操作部である。カメラ本体101に撮影レンズ102が装着されている状態では、カメラ本体101から突出する棒状のロック部201が撮影レンズ102に設けられた孔状の被ロック部203に挿入されることで、撮影レンズ102が光軸回りに回転しないようにロックされる。すなわち、ロック部201と被ロック部203とによりロック機構が構成される。ユーザがロック解除部200を押下すると、連動してロック部201がカメラ本体101に没入され、被ロック部203から離脱することでロックが解除される。ユーザはロックが解除された状態で撮影レンズ102を光軸回りに一方向に回転させることで、撮影レンズ102をカメラ本体101から取り外すことができる。一方、撮影レンズ102をカメラ本体101のマウント部103に当接され、光軸回りに他方向に回転させることで、被ロック部203に自動的にロック部201が挿入され、撮影レンズ102をカメラ本体101に装着することができる。撮影レンズ102を装着する場合には、ユーザはロック解除部200を押下する必要はない。
なお、ロック解除部200はカメラ本体101から突出した状態に付勢されている。したがって、ユーザは付勢に抗した押下により、ロック解除部200はカメラ本体101に没入する。したがって、ユーザは付勢に抗した操作を解放することで、再びロック解除部200はカメラ本体101から突出する。上述した解除検出部111はロック解除部200の押下を検出することで、押下された旨の情報をCPU106に通知する。解除検出部111は、検出手段の一例である。
カメラ本体101の端子202および撮影レンズ102の端子204は、撮影レンズ102がカメラ本体101に装着されている場合に接続され、撮影レンズ102がカメラ本体101から取り外されることで接続が解除される。
なお、上述したロック解除部200は、押下することでロックを解除する構成に限られず、スライドあるいは引張りなどの操作でロックを解除する構成であってもよい。
次に、カメラ本体101に装着している撮影レンズ102をユーザが交換する場合の誤操作を防止する、誤操作防止処理について説明する。
図3は、ユーザがレンズ交換を行う前後におけるカメラ本体101の処理を示すタイミングチャートである。ここでは、左から右に向かう横軸方向が時間tの経過を表し、縦軸が検出結果(a)〜(d)と、制御結果(e)、(f)とを表している。
最上段の(a)は、ロック解除部200の押下の検出結果を示すロック解除部検出フラグである。上位置はロック解除部200が押下されている期間であり、ロック解除部検出フラグがセットされている状態である。下位置はロック解除部200が押下されていない期間であり、ロック解除部検出フラグがクリアされている状態である。ロック解除部検出フラグのセットまたはクリアの情報は、メモリ108に記憶される。
2段目の(b)は、ロック解除部200の押下の履歴を示すロック解除部履歴フラグである。上位置はロック解除部履歴フラグがセットされている状態であり、下位置はクリアされている状態である。ロック解除部履歴フラグのセットまたはクリアの情報は、メモリ108に記憶される。
3段目の(c)は、撮影レンズ102の着脱の検出結果を示すレンズ装着フラグである。上位置は撮影レンズ102の装着を検出している期間であり、レンズ装着フラグがセットされている状態である。下位置は撮影レンズ102の装着を検出していない期間であり、レンズ装着フラグがクリアされた状態である。撮影レンズ102の着脱は、CPU106により検出される。具体的には、カメラ本体101の通信部112が撮影レンズ102の通信部116との間で通信できるか否かをCPU106に通知することで、CPU106は撮影レンズ102の着脱を検出する。なお、撮影レンズ102の着脱の検出方法は、この場合に限定されず、その他の方法であってもよい。レンズ装着フラグのセットまたはクリアの情報は、メモリ108に記憶される。
4段目の(d)は、操作部110に対する操作の検出結果である。操作部110には、図2に示す操作部110(a)〜(h)が含まれる。なお、操作部110に対する操作には、操作部110に応じて押下、スライド、回転等があるが、以下では押下を取り上げて説明する。上位置は操作部110の押下が検出している期間であり、下位置は操作部110の押下が検出されていない期間である。操作部110の押下は、CPU106により検出される。
CPU106は、検出結果(a)〜(d)を検出あるいは通知されることから、検出結果の内容に従って、操作部110の受付可否と復帰処理の制御内容を決定する。
5段目の(e)は、操作部110の押下に対する受付可否結果である。上位置は押下された操作部110に割り当てられた処理を実行する期間であり、下位置は操作部110に応じた処理を実行しない期間である。ここでは、例えば操作部110が押下された後、解放されたタイミングで処理される場合を示している。下位置には、4段目の検出結果(d)のうち操作部110の押下が検出されていない期間では必然的に操作が受け付けられないが、一方で操作部110の押下が検出されているにも関わらず操作を受け付けない場合があり、後述する。
6段目の(f)は、カメラ本体101の状態を復帰させる復帰処理をするか否かの判定結果である。復帰処理とは、カメラ本体101の設定内容やディスプレイ109の表示内容などのカメラ本体101の状態を、ユーザが撮影レンズ102を取り外す作業を開始する前の状態に戻すことをいう。復帰処理の制御については後述する。
次に、4段目の操作部110の押下の検出結果(d)に対応する操作「A」〜操作「I」に沿って順番に説明する。なお、ここでは、操作部110を特に指定しない限りスイッチとして説明するが、タッチパネル上に表示された機能スイッチ等でも同様である。
操作「A」および操作「B」は、ロック解除部200が押下されておらず、撮影レンズ102が装着されている状態での操作である。操作「A」および操作「B」は、スイッチの押下が継続される時間の長短に違いがある。したがって、時間の長短の違いによって操作入力内容が異なる場合、CPU106は操作「B」でスイッチの押下が継続されている最中に長押しモードに移行する。なお、各スイッチが長押しに対応するか否かは任意である。また、短押しと長押しの制御の違いに関する説明は省略する。
CPU106は、平常時の操作として、操作「A」および操作「B」を受け付け、操作「A」および操作「B」に応じた処理を実行する。したがって、CPU106は、例えばカメラ本体101の設定やディスプレイ109の表示内容を変更することで、カメラ本体101の状態を変更させる。
操作「C」は、スイッチが押下されている期間中にロック解除部200が押下された場合の操作である。ここでは、3段目の検出結果(c)で撮影レンズ102の装着を検出しているが、撮影レンズ102が取り外されていることを検出していてもよく、撮影レンズ102の着脱の状態は限定されない。
CPU106は、ロック解除部200の押下が検出された場合には、操作「C」を受け付けず、操作「C」に応じた処理を実行しない。これは、ユーザがスイッチを押下している最中であるにも関わらず、撮影レンズ102を取り外す動作を始めることは一般的な取扱い方法ではないことから、操作「C」はユーザが意図した操作ではないと判断できるからである。したがって、撮影レンズ102を取り外す動作において、操作「C」はカメラ本体101を保持するための手がスイッチに触れてしまった誤操作であると推測できる。
なお、スイッチの押下時間が長く、長押しモードに移行した場合にはディスプレイ109の表示内容が変更されている場合がある。この場合、CPU106はロック解除部200の押下を検出した時点で、操作「C」を受け付ける前の状態にカメラ本体101の状態を復帰させる。
操作「D」および操作「E」は、ロック解除部200が押下されている期間中の操作である。操作「D」と操作「E」は、スイッチの押下を解放するタイミングがロック解除部200を解放する前か後かに違いがある。CPU106は何れであってもロック解除部200の押下が検出された場合には、操作「D」および操作「E」を受け付けず、操作「D」および操作「E」に応じた処理を実行しない。すなわち、ロック解除部200が押下された後、操作「D」または操作「E」が最初の操作である場合、CPU106は操作「D」および操作「E」を受け付けないことで、カメラ本体101の設定もディスプレイ109の表示内容も変更しない。これは、ロック解除部200が押下されていることから、ユーザは撮影レンズ102を取り外す作業をしている最中であり、操作「D」および操作「E」はユーザが意図した操作ではないと判断できるからである。したがって、撮影レンズ102を取り外す動作において、操作「D」および操作「E」はスイッチに触れてしまった誤操作であると推測できる。
なお、直前に操作「C」が行われ、その後に操作「D」および操作「E」が行われたとしても、上述したようにCPU106は復帰処理をしているために、カメラ本体101の状態はロック解除部200が押下される前と同じである。
操作「F」は、撮影レンズ102が取り外され、かつロック解除部200が解放された後の1回目の操作である。CPU106は撮影レンズ102が取り外されたことを検出し、かつ所定条件を満たす場合には、操作「F」に応じた処理を実行しない。すなわち、操作「F」は、撮影レンズ102を取り外した後にカメラ本体101を保持し続けていた手による誤操作である場合と、撮影レンズ102を装着していないことを承知しながらも意図的に操作を行っている場合とがある。そのため、CPU106は、所定条件を満たすか否かを判定することで、誤操作であるか意図的な操作であるかを判断する。
具体的には、CPU106は操作「F」に応じた処理を実行すると共に、操作「F」からの経過時間をタイマTswにより計測する。CPU106はタイマTswを参照して予め決められたタイムアウト時間T1の間に次の操作が行われたか否かを判定する。次の操作がタイムアウト時間T1よりも長い場合、CPU106はカメラ本体101の設定内容やディスプレイ109の表示内容の復帰処理を実行する。ここでは、CPU106は操作「F」に応じた処理を実行する前の状態に復帰させることで実質的に、操作「F」および操作「F」に連続する次の操作に応じた処理を実行しない。
これは、ある程度の間隔時間で次の操作を行われる場合には意図的な操作であると判断でき、次の操作が行われない時間が所定時間を経過する場合には直前の操作が誤操作であると判断できるからである。したがって、タイムアウト時間T1は、操作が遅い人であっても問題とならない程度の時間とすることが好ましい。
操作「G」は、操作「F」からタイムアウト時間T1内(所定時間内)に行われた次の操作である。操作「G」がタイムアウト時間T1内に行われたとしても、操作「G」が操作「F」と関連する操作ではない場合には、操作「F」および操作「G」は誤操作である場合がある。そのため、CPU106は、所定条件を満たすか否かを判定することで、誤操作であるか意図的な操作であるかを判断する。
具体的には、CPU106は操作「G」に対応する操作部110に機能が割り当てられているかを判定し、割り当てられている場合には操作「G」に応じた処理を実行する。一方、割り当てられていない場合にはCPU106は操作「G」を受け付けずに復帰処理を実行する。ここでは、CPU106は操作「F」に応じた処理を実行する前の状態に復帰させることで、実質的に操作「F」および操作「G」に応じた処理を実行しない。
また、図3では操作「G」が1回だけである場合について図示しているが、例えばメニュ画面で複数回の操作が必要な場合には、CPU106は操作ごとに繰り返し判定する。
これは、操作「F」と関連する操作が連続で行われた場合には一連の操作が意図的な操作であると判断でき、機能が割り当てられてない操作部110が操作された場合には操作「G」が意図されたものではなく誤操作であると判断できるからである。
なお、機能が割り当てられていない操作部110とは、ある特定の操作を行っている最中に無効になるスイッチや、タッチパネル上で機能が割り当てられていない領域などをいう。タッチパネル上で機能が割り当てられていない領域には、グレーアウトで表示される無効スイッチ領域や、元々GUIが割り当てられていない隅等の平常時においても当該位置を押下してもCPU106がカメラ本体101の状態を変更しない領域が含まれる。
また、ユーザがロック解除部200を解放することで、CPU106はその時点からタイマTlockの計測を開始する。タイマTlockは以下の2つの所定時間との比較に使用される。
1つ目は、撮影レンズ102の再装着時間に関わるタイムアウト時間T2である。具体的には、CPU106はロック解除部200が解放された後、タイムアウト時間T2内に撮影レンズ102の装着を検出した場合に、復帰処理を行う。
これは、撮影レンズ102の装着が検出されていない間に、ユーザが誤って通信機能のない撮影レンズ等を装着することがある。この場合には、CPU106は通信部112を介して撮影レンズの装着を検出することができない。一方、ユーザは操作部110を介してカメラ本体101に通信機能のない撮影レンズ用に設定を行ってしまう。この場合、ユーザがタイムアウト時間T2内に通信機能のある撮影レンズ102を装着することで、CPU106は通信機能のない撮影レンズ用に設定された設定内容を取り消すために、復帰処理を行う。
2つ目は、上述した処理全体に関わるタイムアウト時間T3である。具体的には、CPU106はロック解除部200が解放された後、タイムアウト時間T3内に、撮影レンズ102の装着を検出できなかった場合には、その後は平常時と同じように操作部110の押下を受け付ける処理に戻る。したがって、CPU106は操作「H」を操作「A」と同様の短押しとして受け付け、操作「I」を操作「B」と同様に長押しとして受け付ける。このように、CPU106はタイムアウト時間T3内に上述した所定条件を満たす場合に復帰処理を実行する。
ここでは、タイムアウト時間T3はタイムアウト時間T2よりも長い時間に設定される。
次に、カメラ本体の処理について図4〜図9のフローチャートを参照して説明する。
図4は、図3のタイミングチャートの処理を示すメインのフローチャートである。図5〜図9は、図4の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、図8と図9は1〜3の部分で接続される一連のフローチャートである。図4〜図9のフローチャートの処理は、CPU106がROM107に格納されたプログラムを、メモリ108に展開して実行することで実現される。
以下、図3に示す操作「A」〜操作「G」ごとに各フローチャートを参照して解説する。なお、以下のフローチャートの説明では、操作部110を特に指定しない限りスイッチとし、操作部110に対する操作を押下といい、操作部110に対する操作を解除することを解放というものとする。
操作「A」〜操作「G」はそれぞれ以下の(1)〜(3)の3項目で構成されており、CPU106は、それぞれの項目について、図4に示すメインのフローチャートをそれぞれ1周ずつ実行する。
(1)スイッチを押下したとき
(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき
(3)スイッチを解放したとき
ここで、(2)の項目については、イベントが発生しない場合や、逆にイベントが複数回を発生する場合もある。また、図4のフローチャートでは省略しているが、各種フラグやタイマについては適宜初期化を終了しているものとする。
まず、操作「A」および操作「B」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。
S401では、CPU106はロック解除部200が解放されてからの経過時間を測定するタイマTlockと、ロック解除部200が解放されてからのタイムアウト時間T3とを比較する。ここで、タイマTlockの計測が開始されていないためにタイマTlockは初期化値の“0”であり、条件を満たさないためにS403に進む。なお、この条件を満たす処理については後述する。
S403では、CPU106はロック解除部検出処理を行う。具体的には、図5のフローチャートを参照して説明する。
S501では、CPU106は解除検出部111を介してロック解除部200が押下されているかを判定する。ここでは、押下されていないのでS503に進み、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされているかを調べる。ここでは、セットされていないのでS505に進み、CPU106はロック解除部検出フラグをクリアする。なお、ロック解除部検出フラグが既にクリアされている場合にはCPU106はS505を省略してもよく、S505で再度クリアしてもよい。その後、図4のフローチャートに戻る。
次に、S404では、CPU106はレンズ着脱検出処理を行う。具体的には、図6のフローチャートを参照して説明する。
S601では、CPU106は通信部112を介して撮影レンズ102が装着されているかを判定する。装着されている場合にはS602に進み、CPU106は既にレンズ装着フラグがセットされているかを調べる。この処理は、前回のルーチン処理と同じ結果であるかを確認するためのものである。ここでは、レンズ装着フラグがセットされているので、S603、S604を省略してS605に進む。S605では、CPU106はレンズ装着フラグをセットする。なお、ロック解除部検出フラグをクリアする処理と同様、CPU106は全てのフラグは既存状態と重複するようにセットしたりクリアしたりしてもよい。次に、S606およびS607では、CPU106はタイマTlockとタイマTswを“0”にリセットする。その後、図4のフローチャートに戻る。
次に、S405では、CPU106はスイッチが押下されているかを判定する。ここでは、押下されているのでS406に進み、CPU106はスイッチ押下時処理を行う。具体的には、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、S701では、CPU106は今回スイッチが押下されていたことを示すために変数SWnowに“1”を代入する。次に、S702では、CPU106は先程の変数SWnowと前回のスイッチ押下検出結果である変数SWlastとを照合する。ここでは、変数SWlastに“0”が代入されているために、変数SWnowと変数SWlastとは一致しない。この結果によって、CPU106は今回、新たにスイッチが押下されたと判断できる。そこで、S703では、CPU106はスイッチ押下継続時間を測定するタイマTonの計測を開始する。次に、S704では、CPU106は現時点でのタイマTswの値を確認し、タイマTswが“0”であるか否かを判定する。ここで、タイマTswはS607で“0”にリセットされているので、S705に進み、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容をメモリ108に記憶、すなわちカメラ本体101の状態をバックアップする。バックアップされた内容は、復帰処理に用いられる。S708では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされているかを調べる。ここでは、ロック解除部検出フラグはS505でクリアされているので、S709を省略してS710に進む。S710では、CPU106は変数SWlastに“1”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
次に、操作「A」および操作「B」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。S401は上述した処理と同一である。操作「A」および操作「B」では、ロック解除部200の状態と撮影レンズ102が装着されている状態とは変化なく継続している。したがって、S403のロック解除部検出処理とS404のレンズ着脱検出処理は、上述した「(1)スイッチを押下したとき」と全く同一である。
次に、S405では、CPU106はスイッチが押下されていると判定することから、S406のスイッチ押下時処理、すなわち図7のS701に進む。
ここでは、前回の処理と異なる処理を中心に説明する。
S702では、CPU106は変数SWnowと変数SWlastとを照合し、共に“1”であるためにS706に進む。S706では、CPU106はタイマTonが所定時間以上を経過したか否かを判定する。この処理の判定において分岐する場合、操作「A」と操作「B」との違いになる。すなわち、スイッチの押下が継続されている間は図4のフローチャートを同じルートで何周か繰り返し、S706の条件を満たす前にスイッチが解放される場合が操作「A」の短押しであり、S706の条件を満たす場合が操作「B」の長押しである。したがって、S706の条件を満たすと、S707に進み、CPU106は長押しモードに移行する。次に、S708、S710は上述した処理と同一である。
次に、操作「A」および操作「B」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。S401、S403、S404は、上述した「(1)スイッチを押下したとき」および「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理と同一である。次に、S405では、CPU106はスイッチが押下されていないと判定して、S407に進む。
S407では、CPU106はスイッチ解放時処理を行う。具体的には、図8のフローチャートを参照して説明する。
S801では、CPU106は今回スイッチが押下されていないことを示すために、変数SWnowに“0”を代入する。次に、S802では、CPU106は変数SWnowと変数SWlastを照合する。ここで、変数SWlastには“1”が代入されているために一致しない。この結果によって、CPU106は今回、新たにスイッチが解放されたと判断できる。そこで、S803では、CPU106はタイマTonの計測を停止して“0”にリセットする。次に、S804では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされているか否かを判定し、ここではロック解除部検出フラグがセットされていないためにS805に進む。S805では、CPU106はロック解除部履歴フラグがセットされているか否かを判定し、ここではロック解除部履歴フラグがセットされていないためにS806に進む。S806では、CPU106はレンズ装着フラグがセットされているか否かを判定し、ここではレンズ装着フラグがセットされているためにS901に進む。なお、図8に示すように、3つのフラグの判定が今回と異なる場合、CPU106は次のフラグを判定せずに異なる処理を実行する。異なる処理については、別の操作の説明において後述する。
S901では、CPU106は押下されたスイッチの機能に応じて、次に行う処理を分岐する。MENUスイッチの場合にはS902に進み、CPU106はディスプレイ109にカメラ本体101の設定を行うメニュ画面を表示する。選択キーの場合にはS903に進み、CPU106は選択キーに割り当てられた機能に応じて指示を確定する。ここでは、選択キーは例えばタッチパネル等に独立して機能が割り当てられたスイッチである。十字キーの場合にはS904に進み、CPU106はディスプレイ109に表示されるカーソルや選択枠を十字キーの方向と同方向に動かすように表示する。決定キーの場合にはS905に進み、CPU106はディスプレイ109に表示されるカーソルや選択枠が指し示す場所に割り当てられた情報を確定する。
選択キー、十字キー、決定キーの何れかのスイッチが押下された場合、S906では、CPU106はスイッチが押下されたことで、カメラ本体101に関わる何らかの設定が完了したか否かを判定する。設定が完了した場合にはS907およびS908に進み、CPU106はタイマTlockおよびタイマTswをリセットする。これらの処理の意味するところは、操作「G」において後述する。なお、例えば十字キーの場合には、ディスプレイ109に表示されるカーソルが移動するだけであり、カメラ本体101に関わる設定が完了しない。したがって、カメラ本体101の設定が完了しない場合には、CPU106はS907およびS908を省略する。また、機能が割り当てられていない操作部110の場合には、CPU106が実行すべき特定の処理がないため、S909に進む。機能が割り当てられていない操作部110が押下された時点で、CPU106はスイッチ操作受付処理を行わない手法も考えられるが、本実施形態では取り上げない。なお、機能が割り当てられていない操作部110とは、既に上述しているので、その説明を省略する。なお、以上に挙げたスイッチは一例であって、それ以外についてもスイッチの機能に応じた最適な分岐が適宜用意されることが好ましい。
次に、S909では、CPU106はSWlastに“0”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
以上で、操作「A」および操作「B」に関するカメラ本体101の処理は完結する。なお、これ以降で説明する操作でも、上述した処理の多くで共通するために、異なる処理を中心に説明するものとする。また、以降では長押しに関する言及をしないが、何れの操作においても、タイマTonが所定時間以上を経過する押下である場合には適宜、操作「B」のルーチンが挟まれる。
次に、操作「C」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理は、操作「A」の「(1)スイッチを押下したとき」の処理と同一である。したがって、S406のスイッチ押下時処理において、S705では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容をメモリ108にバックアップする。ここでバックアップされた内容は、後述する操作「C」の「(3)スイッチを解放したとき」の復帰処理に用いられる。
次に、操作「C」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。ここでは、ロック解除部200が押下されている。したがって、S403のロック解除部検出処理において、S501では、CPU106はロック解除部200が押下されていると判定して、S502に進む。S502では、CPU106はロック解除部検出フラグをセットする。その後、S404、S405、S406に進む。S406のスイッチ押下時処理において、S702では、CPU106は変数SWnowと変数SWlastとは同じ“1”であると判定して、S706に進む。S706では、CPU106は押下継続時間の長短に応じた処理を行う。次に、S708では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていると判定して、S709に進む。S709では、CPU106はロック解除部履歴フラグをセットする。次に、S710では、CPU106は変数SWlastに“1”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
次に、操作「C」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。ここでは、S401、S403、S404は操作「C」の「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理と同一である。次に、S405では、CPU106はスイッチが押下されていないと判定することから、S407に進む。S407のスイッチ解放時処理において、新たにスイッチが解放されたのでS801、S802、S803、S804に進む。S804では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていると判定して、S814に進む。S814では、CPU106はロック解除部履歴フラグをクリアする。次に、S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、操作「C」の「(1)スイッチが押下したとき」のS705においてメモリ108にバックアップした状態に戻す復帰処理をする。次に、S909では、CPU106は変数SWlastに“0”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
すなわち、操作「C」のように、スイッチが押下されている状態でロック解除部200が押下された場合には、撮影レンズ102の着脱の状態に関わらず、操作「C」に応じた処理が実行されない。更に、カメラ本体101の状態は、操作「C」の直前の状態、具体的には操作「C」の「(1)スイッチを押下したとき」の状態に復帰される。
次に、操作「D」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。ここでは、S401、S403、S404、S405、S406に進むまでは、操作「C」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理と同一である。S406のスイッチ押下時処理において、S702では、CPU106は今回、変数SWnowと変数SWlastとが異なると判定して、S703、S704、S705に進む。S705では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容をメモリ108にバックアップする。ここでバックアップされた内容は、後述する操作「D」の「(3)スイッチを解放したとき」の復帰処理に用いられる。次に、S708では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていると判定して、S709に進む。S709では、CPU106はロック解除部履歴フラグをセットする。S710では、CPU106は変数SWlastに“1”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
次に、操作「D」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。ここでは、イベントが発生する場合がないので、処理は行われない。
次に、操作「D」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。この処理は、上述した操作「C」の「(3)スイッチを解放したとき」の処理と同一である。したがって、S407のスイッチ解放時処理において、S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、操作「D」の「(1)スイッチが押下したとき」のS705においてメモリ108にバックアップした状態に戻す復帰処理をする。
すなわち、操作「D」のように、ロック解除部200が押下されている状態でスイッチが押下された場合には、撮影レンズ102の着脱の状態に関わらず、操作「D」に応じた処理が実行されない。更に、カメラ本体101の状態は、操作「D」の直前の状態、具体的には操作「D」の「(1)スイッチを押下したとき」の状態に復帰される。
次に、操作「E」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。この処理は、上述した操作「D」の「(1)スイッチを押下したとき」の処理と同一である。したがって、S406のスイッチ押下時処理において、S705では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容をメモリ108にバックアップする。ここでバックアップされた内容は、後述する操作「E」の「(3)スイッチを解放したとき」の復帰処理に用いられる。
次に、操作「E」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。ここでは、撮影レンズ102が取り外される場合と、ロック解除部200が解放される場合の2つのイベントがあるために、イベントごとに図4のフローチャートに沿って説明する。
まず、撮影レンズ102が取り外された場合について説明する。この場合には、S404のレンズ着脱検出処理に変化が生じる。すなわち、S404のレンズ着脱検出処理において、S601では、CPU106は撮影レンズ102が装着されていないと判定して、S608に進む。S608では、CPU106はレンズ装着フラグをクリアする。その後、S405、S406に進む。S406のスイッチ押下時処理は、操作「C」の「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理と同一である。したがって、S709においてCPU106はロック解除部履歴フラグをセットする。
次に、ロック解除部200が解放される場合について説明する。この場合には、S403のロック解除部検出処理に変化が生じる。S501では、CPU106はロック解除部200が押下されていないと判定して、S503に進む。S503では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていると判定して、S504に進む。S504では、CPU106はタイマTlockの計測を開始する。S505では、CPU106はロック解除部検出フラグをクリアする。図4のフローチャートに戻り、S404のレンズ着脱検出処理は、撮影レンズ102が取り外された状態であるため、撮影レンズ102が取り外された場合の処理と同一である。S406のスイッチ押下時処理において、CPU106は変数SWnowと変数SWlastとが一致すると判定するので、S706、S708に進む。S708では、CPU106はロック解除部検出フラグがクリアされていると判定して、S709を省略してS710に進む。S710では、CPU106は変数SWlastに“1”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。
次に、操作「E」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。ここでは、S403およびS404は、操作「E」の「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の撮影レンズ102が取り外される場合およびロック解除部200が解放される場合の処理とそれぞれ同一である。次に、S405を経て、S407に進む。S407のスイッチ解放時処理において、S801、S802、S803、S804に進む。S804では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていないと判定して、S805に進む。S805では、CPU106はロック解除部履歴フラグがセットされていると判定して、S814に進む。S814では、CPU106はセットされているロック解除部履歴フラグをクリアする。次に、S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、操作「E」の「(1)スイッチが押下したとき」のS705においてメモリ108にバックアップした状態に戻す復帰処理をする。
すなわち、操作「E」のように、スイッチが押下されている状態でロック解除部200の解放、撮影レンズ102の取り外しがあった場合には、操作「E」に応じた処理が実行されない。更に、カメラ本体101の状態は、操作「E」の直前の状態、具体的には操作「E」の「(1)スイッチを押下したとき」の状態に復帰される。
次に、操作「F」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。ここでは、S403およびS404は、操作「E」の「(3)スイッチを解放したとき」の処理と同一である。すなわち、S403のロック解除部検出処理において、S501、S503、S505に進む。S505では、CPU106はロック解除部検出フラグをクリアする。また、S404のレンズ着脱検出処理において、S601、S608に進む。S608では、CPU106はレンズ装着フラグをクリアする。なお、ロック解除部履歴フラグは、クリアされている。次に、S406のスイッチ押下時処理において、S701、S702、S703、S704、S705に進む。S705では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容をメモリ108にバックアップする。ここでバックアップされた内容は、後述する操作「F」あるいは操作「G」の「(3)スイッチを解放したとき」の復帰処理に用いられる。その後、S708、S710に進む。S710では、CPU106は変数SWlastに“1”を代入する。その後、図4のフローチャートの先頭に戻る。この時点において、3つのフラグは全てクリアされている。
次に、操作「F」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。ここでは、イベントが発生する場合がないので、処理は行われない。
次に、操作「F」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。ここでは、S403およびS404は、操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」の処理と同一である。次に、S407のスイッチ解放時処理において、S801、S802、S803、S804に進む。この時点において、3つのフラグは全てクリアされていることから、S804では、CPU106はロック解除部検出フラグがセットされていないと判定して、S805に進む。S805では、CPU106はロック解除部履歴フラグがセットされていないと判定して、S806に進む。S806では、CPU106はレンズ装着フラグがセットされていないと判定して、S807に進む。
S807では、CPU106はタイマTlockが0よりも大きく、かつタイムアウト時間T3未満であるか否かを判定する。ここで、タイマTlockは、操作「E」のS504においてロック解除部200が解放された時点からの時間を計測しているので“0”ではない。また、タイムアウト時間T3にも到達していない。したがって、CPU106は、S807の条件を満たすと判定して、S810に進む。
S810では、CPU106は操作「F」に対応するスイッチに、機能が割り当てられているか否かを判定する。機能が割り当てられたスイッチの場合にはS811に進み、CPU106はタイマTswが0であるか否かを判定する。ここでは、タイマTswが0であるため、S813に進む。S813では、CPU106は今回、操作「F」に対応するスイッチが解放されてからの経過時間を示すタイマTswの計測を開始する。その後、S901以降の処理に進み、CPU106はスイッチの機能に応じた処理を行い、図4のフローチャートに戻る。
すなわち、撮影レンズ102が取り外された状態で、機能が割り当てられたスイッチが押下された場合には、スイッチの機能に応じた処理が行われる。
一方、S810において、機能が割り当てられていないスイッチの場合には、S815に進み、CPU106はタイマTswを“0”にリセットする。次に、S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、操作「F」の「(1)スイッチが押下したとき」のS705においてメモリ108にバックアップした状態に戻す復帰処理をする。
すなわち、撮影レンズ102が取り外された状態で、機能が割り当てられていないスイッチが押下された場合には、カメラ本体101の状態が操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」の状態に復帰される。したがって、ここでは、カメラ本体101の状態に変化は生じない。
次に、操作「G」の処理について説明する。操作「G」は、操作「F」の「(3)スイッチを解放したとき」において、S906で設定が完了しなかった場合にのみ発生するルーチンである。
まず、操作「G」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。ここでは、S403およびS404は、操作「E」の「(3)スイッチを解放したとき」の処理と同一である。すなわち、S403のロック解除部検出処理において、S501、S503、S505に進む。S505では、CPU106はロック解除部検出フラグをクリアする。また、S404のレンズ着脱検出処理において、S601、S608に進む。S608では、CPU106はレンズ装着フラグをクリアする。なお、ロック解除部履歴フラグは、クリアされている。次に、S406のスイッチ押下時処理において、S701、S702、S703、S704に進む。S704では、操作「G」のS813でタイマTswの計測を開始しているために、CPU106はタイマTswが“0”ではないと判定し、S705を省略して、S708、S710に進み、図4のフローチャートに戻る。すなわち、S705が省略されるために、バックアップされた情報は、操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」のS406のスイッチ押下時処理における、S705で記憶した内容のままである。
次に、操作「G」における「(2)スイッチを押下している最中に何らかのイベントが発生したとき」の処理について説明する。ここでは、イベントが発生する場合がないので、処理は行われない。
次に、操作「G」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。ここでは、操作「F」の「(3)スイッチを解放したとき」の処理と同一である。すなわち、S407のスイッチ解放時処理において、S801、S802、S803、S804、S805、S806、S807、S810に進む。S810において、CPU106は操作「G」に対応するスイッチに、機能が割り当てられていないと判定した場合には、ステップS815、S816に進む。S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、バックアップした状態に戻す復帰処理をする。このとき、操作「G」の「(1)スイッチが押下したとき」ではバックアップされていないため、操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」のS406のスイッチ押下時処理における、S705で記憶した状態に復帰される。
一方、S810において、機能が割り当てられているスイッチの場合には、S811に進み、CPU106はタイマTswが“0”であるか否かを判定する。ここでは、操作「F」の図4のS407のスイッチ解放時処理において、S813でタイマTswの計測を開始しているので、タイマTswは“0”でなく、S812に進む。S812では、CPU106はタイマTswを“0”にリセットする。S813では、CPU106は再びスイッチが解放されてからの経過時間を示すタイマTswの計測を開始する。したがって、今回新たにスイッチが解放されてからの経過時間が計測される。
その後、S901以降の処理に進み、CPU106はスイッチの機能に応じた処理を行う。次に、S906では、CPU106はカメラ本体101に関わる何らかの設定が完了したか否かを判定する。設定が完了した場合にはS907およびS908に進み、CPU106はタイマTlockおよびタイマTswを“0”にリセットする。この処理は、後述する3つのタイムアウト処理を停止するためである。
すなわち、ここで、撮影レンズ102が取り外された状態で、操作「G」により設定が完了した後に、次の操作「G」があった場合を想定する。この場合、次の操作「G」の「(3)スイッチを解放したとき」のS407のスイッチ解放時処理において、S801、S802、S803、S804、S805、S806、S807に進む。S807では、CPU106はタイマTlockが0よりも大きく、かつタイムアウト時間T3未満であるか否かを判定において、タイマTlockが0にリセットされているために、S810には進まず、S808に進む。ここで、S810には進まないということは、S816での復帰処理や、S813でのタイマTswの計測が開始されることがない。したがって、後述するS817において、タイマTswがタイムアウト時間T1よりも大きくなることがないので、復帰処理に進む要素がない。そのため操作「F」や操作「G」などで設定が完了した場合には、撮影レンズ102が取り外されていても、CPU106は操作「A」や操作「B」と同様に、次の操作「G」に応じた処理を実行する。なお、後述するように設定が完了した場合には、タイムアウト時間T2、T3を用いた復帰処理も行われない。
一方、S906において、設定が完了しない場合には、ユーザにより次の操作「G」が繰り返される。この場合、タイマTswの計測を継続されている間は、S406のスイッチ押下時処理において、S704においてタイマTswが“0”ではないと判定されることから、S705が省略され続ける。したがって、設定が完了しない間は、バックアップされた情報は、操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」のS406のスイッチ押下時処理における、S705で記憶した内容のままである。
すなわち、設定が完了しないものの、機能が割り当てられた操作「F」から操作「G」が連続する場合には、そのスイッチの機能に応じた処理が行われる。一方、連続する操作「G」のうち、機能が割り当てられていないスイッチの操作「G」があった場合には、カメラ本体101の状態が操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」の状態に復帰される。
次に、3つのタイムアウト処理について説明をする。
1つ目は、タイムアウト時間T1(第1の所定時間)を用いた処理である。ここでは、操作「F」あるいは操作「G」以降にタイムアウト時間T1以内に新たな操作が行われない場合にカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容を、操作「F」が押下される直前の状態に戻す復帰処理が行われる。
具体的には、図4のフローチャートにおいて、S401、S403、S404、S405に進む。ここでは、スイッチが押下されない状態が継続されているので、S405では、CPU106はスイッチが押下されていないと判定して、S407に進む。S407のスイッチ解放時処理において、S801、S802に進む。S802では、CPU106は変数SWnowと変数SWlastとを照合する。ここで、変数SWlastには“0”が代入されているために一致するために、S817に進む。S817では、CPU106はタイマTswがタイムアウト時間T1よりも大きい(長い)か否かを判定する。タイマTswがタイムアウト時間T1よりも大きくない場合には図4のフローチャートに戻り、タイマTswがタイムアウト時間T1よりも大きい場合にはS815に進む。
S815では、CPU106はタイマTswを“0”にリセットする。次に、S816では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、バックアップした状態に戻す復帰処理をする。したがって、メモリ108に記憶された操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」のS406のスイッチ押下時処理における、S705で記憶した状態に復帰される。
すなわち、撮影レンズ102が取り外された状態で、1回目の操作からカメラ本体101の設定が完了するに到るまでの間で、連続する操作の間隔時間がタイムアウト時間T1よりも長い場合には、直前の操作が誤操作であると判断できる。したがって、カメラ本体101の状態を1回目の操作の直前に復帰させることで、誤操作によるカメラ本体101の状態が変更されるのを防止することができる。なお、上述したように、カメラ本体101の設定が完了した場合には、撮影レンズ102が取り外された場合でも、設定が完了した後の操作「G」に応じた処理が実行されるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
2つ目は、タイムアウト時間T2(第2の所定時間)を用いた処理である。ここでは、ロック解除部200が解放された以降からのタイムアウト時間T2以内に、撮影レンズ102の装着が検出されない状態から検出される状態に移行した場合には、復帰処理が行われる。
具体的には、図4のフローチャートにおいて、S401、S403、S404に進む。S404のレンズ着脱検出処理において、S601、S602に進む。ここでは、前回の処理ではレンズ装着フラグがセットされておらず、今回、撮影レンズ102が装着されている。したがって、S602では、CPU106はレンズ装着フラグがセットされていないと判定し、S603に進む。
S603では、CPU106はタイマTlockが0よりも大きく、かつタイムアウト時間T2未満であるか否かを判定する。この条件を満たしている場合には、S604に進む。S604では、CPU106はカメラ本体101の各種設定内容とディスプレイ109の表示内容とを、バックアップした状態に戻す復帰処理をする。したがって、メモリ108に記憶された「(1)スイッチを押下したとき」のS406のスイッチ押下時処理における、S705で記憶した状態に復帰される。その後、S605、S606に進み、S606では、CPU106はタイマTlockを“0”にリセットし、図4のフローチャートに戻る。
すなわち、撮影レンズ102が取り外された状態から、ユーザが誤って通信機能のない、すなわち装着が検出できない撮影レンズを装着し、操作部110を介してカメラ本体101に通信機能のない撮影レンズ用に設定を行っている場合を想定する。この場合でも、ユーザは誤りに気付き、タイムアウト時間T2内に通信機能のある撮影レンズ102を装着すれば、カメラ本体101の状態が通信機能のない撮影レンズ用に設定する直前に復帰される。したがって、ユーザが途中まで設定した通信機能を持たない撮影レンズ用の設定が取り消されるので、ユーザが設定を戻す操作が必要なく、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、上述したように、カメラ本体101の設定が完了した場合には、タイマTlockが0にリセットされる(S907)ことから、S603からS604に進まず、復帰されることがないので、カメラ本体101の状態は設定が完了した状態に維持される。
なお、ここでは、ロック解除部200が解放されたことを起点にするタイマTlockを用いているが、タイマTlockは、例えば操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」または「(3)スイッチを解放したとき」を起点にしてもよい。この場合には、タイムアウト時間T3が参照するタイマTlockとは区別する。
3つ目は、タイムアウト時間T3(第3の所定時間)を用いた処理である。ここでは、ロック解除部200が解放された時点からタイムアウト時間T3以降は、何れも操作も受け付けるようにするものである。ここでは、操作「H」について説明する。
操作「H」における「(1)スイッチを押下したとき」の処理について説明する。図4のフローチャートにおいて、S401ではCPU106はタイマTlockがタイムアウト時間T3よりも大きいか否かを判定する。ここではタイマTlockがタイムアウト時間T3よりも大きいので、S402に進む。S402では、CPU106はタイマTlockを“0”にリセットする。その後、S403、S404、S405、S406の処理は、操作「F」の「(1)スイッチを押下したとき」の処理と同一である。
次に、操作「H」における「(3)スイッチを解放したとき」の処理について説明する。図4のフローチャートにおいて、S401、S402、S403、S404の処理は、操作「H」の「(1)スイッチを押下したとき」の処理と同一である。次に、S405、S407に進む。S407のスイッチ解放時処理において、S801、S802、S803、S804、S805、S806、S807に進む。S807では、CPU106はタイマTlockが0よりも大きく、かつタイムアウト時間T3よりも小さいか否かを判定する。ここでは、タイマTlockが0であるため、S808に進む。S808では、CPU106タイマTlockを“0”にリセットする。次に、S809では、CPU106はタイマTswを“0”にリセットする。その後、S901以降の処理に進み、CPU106はスイッチの機能に応じた処理を行う。
したがって、タイマTlockがタイムアウト時間T3よりも大きい場合には、タイマTlockが“0”にリセットされ、S807からS810には進まないため、あたかもS806においてレンズ装着フラグがセットされS901に進む場合と同様の処理になる。したがって、操作「A」および操作「B」と同様な動作を実現することができる。
すなわち、ロック解除部200が解放されてからタイムアウト時間T3が経過した場合には、撮影レンズ102が取り外されていても、CPU106はユーザによる操作部110を介した操作に応じた処理を実行する。したがって、いつまでも操作を受け付けない状態が継続されるのを防止でき、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、上述したように、カメラ本体101の設定が完了した場合には、タイマTlockが0にリセットされる(S907)ことから、S603からS604に進まず、復帰されることがないので、カメラ本体101の状態は設定が完了した状態に維持される。
なお、S808ではCPU106はタイマTlockを“0”にリセットしたが、実際にはタイムアウト時間T3を超えて計測を継続しても条件は同じである。ただし、メモリ108でタイマTlockの値がオーバフローするなどの原因によって、タイムアウト時間T3未満に戻ってしまうことがある場合には、タイマTlockを“0”にリセットしておくことが好ましい。
以上、本実施形態によれば、撮影レンズ102が取り外されている場合に、操作部110に対する操作を実行しないようにすることで、撮影レンズを交換する場合に誤操作により撮像装置の状態が変更されることを防止することができる。したがって、カメラ本体101に意図しない設定がされたり、ディスプレイ109が意図しない内容に変更されたりすることで、ユーザが混乱しないようにすることができる。また、ユーザが誤操作前の状態に戻す手間を削減することができる。
また、本実施形態では、撮影レンズ102が取り外されている場合に一律に操作部110に対する操作を実行しないのではなく、誤操作である可能性が高い場合を所定条件として、所定条件を満たす場合のみ操作部110に対する操作を実行しないようにする。換言すると、撮影レンズ102が取り外されていても意図的な操作の場合には操作に応じた処理が実行されるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。すなわち、上述した実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、この発明の範囲で適宜組み合わせることも可能である。
なお、CPU106による制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明をカメラに適用した場合を例にして説明したが、この場合に限らず、撮影レンズ102を着脱可能な撮像装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、ビデオカメラ、スマートフォンなどの携帯端末などにも適用可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:撮像システム 101:カメラ本体 102:撮影レンズ 104:撮像部 105:画像処理部 106:CPU 107:ROM 108:メモリ 109:ディスプレイ 110:操作部 111:解除検出部 112:通信部 113:レンズ群 114:CPU 115:ROM 116:通信部 200:ロック解除部 201:ロック部 203:被ロック部
本発明は、撮影レンズを着脱可能な撮像装置であって、影レンズの着脱を検出する検出手段と、少なくとも1つの所定条件のいずれも満たさない場合には、前記検出手段により撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われたユーザによる操作部に対する操作に応じて、対応する処理を実行し、前記少なくとも1つの所定条件のいずれかを満たす場合には、前記検出手段により撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた前記操作部に対する操作に応じた処理を無効とするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。

Claims (18)

  1. 撮影レンズを着脱可能な撮像装置であって、
    前記撮影レンズの着脱を検出する検出手段と、
    ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出され、かつ所定条件を満たす場合には、前記撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記所定条件を満たすか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた操作に応じて該撮像装置の状態を変更し、
    前記判定手段により所定条件を満たすと判定された場合に、該撮像装置の状態を変更する前の状態に復帰させることで、前記操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記所定条件とは、
    前記ユーザによる操作部を介した連続する操作の間隔時間が第1の所定時間よりも長い場合であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記所定条件とは、
    前記ユーザによる操作部を介した1回目の操作から該撮像装置の設定が完了するに到るまでの間で、前記連続する操作の間隔時間が前記第1の所定時間よりも長い場合であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記所定条件を満たす場合には、該撮像装置の状態を前記1回目の操作の直前の状態に復帰させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記ユーザによる操作部を介した操作により該撮像装置の設定が完了した場合には、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出されているに関わらず、該撮像装置の状態を完了した設定に変更することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記ユーザによる操作部を介した操作により該撮像装置の設定が完了した後では、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出されているに関わらず、前記ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行することを特徴とする請求項4ないし6の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記所定条件とは、
    前記操作部のうち機能が割り当てられていない操作部が操作された場合であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記ユーザによる操作部を介した1回目の操作から連続する操作のうち、機能が割り当てられていない操作部が操作された場合には、該撮像装置の状態を前記1回目の操作の直前の状態に復帰させることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記所定条件とは、
    前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出され、前記ユーザによる操作部を介した1回目の操作が行われてから、第2の所定時間内に前記検出手段により前記撮影レンズの装着が検出された場合であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記所定条件を満たす場合には、該撮像装置の状態を前記1回目の操作の直前の状態に復帰させることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記撮影レンズを前記撮像装置に装着された状態にロックするロック機構と、
    ユーザによる操作に応じて前記ロック機構によるロックを解除するロック解除部と、を更に有することを特徴とする請求項1ないし11の何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記制御手段は、
    前記ロック解除部が操作されている場合には、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出されているか否かに関わらず、前記ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記制御手段は、
    前記ロック解除部の操作が解放されてから第2の所定時間内に、前記検出手段により前記撮影レンズの装着が検出された場合には、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出されている状態で前記ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする請求項12または13に記載の撮像装置。
  15. 前記制御手段は、
    前記ロック解除部の操作が解放されてから第3の所定時間が経過した場合には、前記検出手段により前記撮影レンズが取り外されたことが検出されている場合であっても、前記ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行することを特徴とする請求項12ないし14の何れか1項に記載の撮像装置。
  16. 撮影レンズを着脱可能な撮像装置の制御方法であって、
    前記撮影レンズの着脱を検出する検出ステップと、
    ユーザによる操作部を介した操作に応じた処理を実行する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記検出ステップにより前記撮影レンズが取り外されたことが検出され、かつ所定条件を満たす場合には、前記撮影レンズが取り外されたことが検出された状態で行われた操作に応じた処理を実行しないことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1ないし15の何れか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  18. コンピュータを、請求項1ないし15の何れか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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