JP2021061531A - 撮像制御装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像制御装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】被写界深度に合わせた好適なフォーカス調整位置の操作感を得る。【解決手段】撮像装置本体100は、フォーカス選択位置を示す測距点枠400の移動操作を受け付けるAF−ONボタン1を有する。システム制御部50は、AF−ONボタン1に対して行われた移動操作に応じて撮像範囲内で測距点枠400を移動させる際に、絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づきAF−ONボタン1に対する移動操作の同じ操作量に対して被写界深度が浅い場合に被写界深度が深い場合よりも測距点枠400が小さく移動するように制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、撮像制御装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体に関し、特にフォーカス選択位置が変更された際に実行される制御に関する。
デジタル一眼レフカメラ等の撮像装置では、ユーザが任意に選択することができるフォーカスポイントの数が増加し、フォーカスを合わせたいポイントを細かく選択することが可能になっている。フォーカスポイントの増加に伴い、例えば、フォーカス選択位置を示すインジケータを撮像範囲の端から端へ選択点を大きく且つ素早く動かしたい場合と隣接位置へ少しだけシビアに(細かく)動かしたい場合とで、操作性を両立させることが求められる。
これに対して、設定メニュー内に操作感を調整するための項目を設けている撮像装置がある。しかし、撮影シーンによってフォーカス選択位置を大きく動かしたい場合と少しだけ動かしたい場合とは変わるため、その都度、操作感を設定し直すことは、ユーザにとって面倒であり、また、ユーザの負担を大きくしてしまう。
このような問題に対して特許文献1は、タッチ&ドラッグで移動可能なフォーカス選択位置を示すフォーカス枠のサイズに応じてフォーカス枠の移動量を変化させることで操作性を高めた撮像装置の制御方法を提案している。
特開2018−125612号公報
被写界深度が深い場合にはフォーカスは広い範囲で合焦しやすいため、フォーカス調整位置の設定に厳密さはさほど要求されず、素早く移動できる方が好適である。一方、被写界深度が浅い場合には合焦する範囲が狭いため、少しのフォーカス位置のずれによって意図した被写体が合焦しなくなってしまう可能性がある。
上記特許文献1に記載された技術では、このような、フォーカス調整位置の設定に厳密さが求められるか否かの被写界深度による違いについては考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、被写界深度に合わせた好適なフォーカス調整位置の操作感を得ることが可能な撮像制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像制御装置は、移動操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段に対して行われた移動操作に応じて撮像範囲におけるフォーカス選択位置を移動して設定する設定手段と、絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、前記操作手段への移動操作の同じ操作量に対して、被写界深度が浅い場合の方が深い場合よりも前記フォーカス選択位置が小さく移動するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被写界深度に合わせた好適なフォーカス調整位置の操作感を得ることが可能になる。
本発明に係る撮像制御装置を備える撮像装置本体の外観図である。 撮像装置本体の構成例を示すブロック図である。 AF−ONボタンの構造を説明する図である。 ライブ1点AFが設定されている場合の表示部における表示例である。 撮像装置本体での第1実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。 撮像装置本体での第2実施形態に係る制御を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1(a),(b)は、本発明に係る撮像制御装置を備える撮像装置本体100(具体的には、デジタル一眼レフカメラの本体)の外観図である。具体的には、図1(a)は撮像装置本体100を前面側(被写体側)から見た図であり、撮影レンズユニット(不図示)を外した状態を示す。図1(b)は、撮像装置本体100を背面側(ファインダ16を覗く撮影者側)から見た図である。
図1(a)に示すように、撮像装置本体100には、横持ちでの撮影時に撮像装置本体100を使用するユーザが撮像装置本体100を安定して握って操作することができるよう、前方に突出した第1グリップ部101が設けられている。また撮像装置本体100には、縦持ちでの撮影時に撮像装置本体100を使用するユーザが撮像装置本体100を安定して握って操作することができるよう、前方に突出した第2グリップ部102が設けられている。
第1グリップ部101は、撮像装置本体100の前面の第1の辺(図1(a)の左右にある2つの縦辺のうち左側の辺)に沿っている。また、第2グリップ部102は、前面のうち第1の辺と隣り合う第2の辺(図1(a)の上下にある2つの横辺のうち下側の辺)に沿っている。レリーズボタン103,105は、撮影指示を行うための操作部材である。メイン電子ダイヤル104,106は回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル104,106を回すことで、シャッタ速度や絞り等の設定値の変更等が行える。レリーズボタン103,105、及びメイン電子ダイヤル104,106は、操作部70に含まれる。レリーズボタン103とメイン電子ダイヤル104は横持ち撮影用、レリーズボタン105とメイン電子ダイヤル106は縦持ち撮影用として主に使用することができる。
図1(b)において、表示部28は画像や各種情報を表示する。表示部28はタッチ操作を受け付け可能(タッチ検出可能)なタッチパネル70aと重畳、もしくは一体となって設けられる。AF−ONボタン1,2は、焦点調節位置を設定したり、AFを開始したりするための操作部材であり、操作部70に含まれる。本実施形態では、AF−ONボタン1,2は、タッチ操作や押し込み操作を受け付けることが可能なタッチ操作部材(本実施形態では、赤外線式センサ)である。このような光学式の操作部材を、光学トラッキングポインタ(OTP)と称するものとする。ユーザは、横持ちで(撮像装置本体100を横位置で構えた状態で)、ファインダ16を覗いたまま、AF−ONボタン1に対して、第1グリップ部101を握った右手の親指で、タッチ操作や、任意の2次元方向へのスライド操作を行うことができる。また、ユーザは、縦持ちで、ファインダ16を覗いたまま、AF−ONボタン2に対して、第2グリップ部102を握った右手の親指で、タッチ操作や、任意の2次元方向へのスライド操作を行うことができる。縦持ちとは、撮像装置本体100を横位置と90度異なる縦位置で構えた状態である。撮像装置本体100を操作するユーザは、AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2に対するスライド操作で、表示部28に表示された測距点枠(AFでのフォーカス選択位置を示すインジケータ)の位置を撮像範囲内で移動させることができる。また、ユーザは、AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2への押し込み操作で、測距点枠の位置に基づくAFを即座に開始させることができる。AF−ONボタン1は横持ち撮影用、AF−ONボタン2は縦持ち撮影用として主に使用することができる。
AF−ONボタン1,2の配置について説明する。図1(b)に示すように、AF−ONボタン1,2は撮像装置本体100の背面に配置されている。そして、AF−ONボタン2は、撮像装置本体100の背面のうち、他の頂点よりも、第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)と第2グリップ部102に沿った辺(第2の辺)との成す頂点に近い位置に配置されている。また、AF−ONボタン2の方が、AF−ONボタン1よりも、第1グリップ部101に沿った辺と第2グリップ部102に沿った辺との成す上記頂点に近い位置に配置されている。撮像装置本体100の背面のうち第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)とは、図1(b)における左右にある2つの縦辺のうち右側の辺である。撮像装置本体100の背面のうち第2グリップ部102に沿った辺(第2の辺)とは、図1(b)における上下にある2つの横辺のうち下側の辺である。ここで、上述した頂点は、撮像装置本体100の背面を多角形とみなした場合の当該多角形の頂点(仮想的な頂点)である。撮像装置本体100の背面が理想的な多角形であれば、上述した頂点は、当該多角形の頂点(撮像装置本体100の実際の頂点)であってもよい。第1の辺は、図1(b)における左右方向の右側の辺(縦辺)であり、第2の辺は図1(b)における上下方向の下側の辺(横辺)であり、第1の辺と第2の辺との成す上述の頂点は、図1(b)における右下の頂点である。更に、AF−ONボタン2は、第1グリップ部101に沿った辺(第1の辺)のうち、AF−ONボタン1がある側の端部(すなわち上端部)よりも、反対側の端部(下端部)に近い位置に配置されている。また、レリーズボタン103は、第1グリップ部101を握った右手の人差し指で操作可能(押下可能)な位置に配置されており、レリーズボタン105は、第2グリップ部102を握った右手の人差し指で操作可能な位置に配置されている。そして、AF−ONボタン1のほうが、AF−ONボタン2よりも、レリーズボタン103に近い位置に配置されており、AF−ONボタン2のほうが、AF−ONボタン1よりも、レリーズボタン105に近い位置に配置されている。
なお、AF−ONボタン1,2は、タッチパネル70aとは異なる操作部材であり、表示機能は備えていない。また、後に、AF−ONボタン1、2への操作で選択された測距位置を示す測距点枠を移動させる例について説明するが、AF−ONボタン1,2への操作に応じて実行される機能は特に限定されない。例えば、表示部28に表示され、かつ移動させることができるものであれば、AF−ONボタン1,2へのスライド操作で移動させるインジケータはいかなるものであってもよい。例えば、マウスカーソルのような、ポインティングカーソルであってもよいし、複数の選択肢(メニュー画面に表示された複数の項目等)のうち選択された選択肢を示すカーソルであってもよい。また、AF−ONボタン1へのスライド操作とAF−ONボタン2へのスライド操作とで異なるインジケータが移動するように構成されていてもよい。AF−ONボタン1,2への押し込み操作で実行される機能は、AF−ONボタン1,2へのスライド操作で実行される機能に関する他の機能であってもよい。
モード切り替えスイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部材である。電源スイッチ72は、撮像装置本体100の電源のONとOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は、選択枠の移動や画像送り等を行う回転操作部材である。8方向キー74a,74bは、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下方向にそれぞれ押し倒し可能な操作部材であり、8方向キー74a,74bの押し倒された方向に応じた処理が可能である。8方向キー74aは横持ち撮影用、8方向キー74bは縦持ち撮影用として主に使用することができる。SETボタン75は、主に選択項目の決定等に用いられる操作部材である。静止画/動画切り替えスイッチ77は、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替える操作部材である。LVボタン78は、ライブビュー(以下「LV」と記す)のONとOFFを切り替える操作部材である。LVがONとなると後述するミラー12が光軸から退避した退避位置に移動(ミラーアップ)して被写体光が後述する撮像部22に導かれ、LV画像の撮像が行われるLVモードとなる。LVモードでは、LV画像で被写体像を確認することができる。LVがOFFとなるとミラー12が光軸上に移動(ミラーダウン)して被写体光が反射され、被写体光がファインダ16に導かれ、被写体の光学像(光学の被写体像)がファインダ16から視認可能なOVFモードとなる。再生ボタン79は、撮影モード(撮影画面)と再生モード(再生画面)とを切り替える操作部材である。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200(図2で後述する)に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。Qボタン76は、クイック設定をするための操作部材であり、撮影画面においてQボタン76を押下すると設定値の一覧として表示されていた設定項目を選択可能になり、更に設定項目を選択すると各設定項目の設定画面へと遷移することができるようになる。モード切り替えスイッチ60、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、8方向キー74a,74b、SETボタン75、Qボタン76、静止画/動画切り替えスイッチ77、LVボタン78、再生ボタン79は、操作部70に含まれる。メニューボタン81は、操作部70に含まれ、撮像装置本体100の各種設定を行うための操作部材である。メニューボタン81が押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、サブ電子ダイヤル73、8方向キー74a,74b、SETボタン75、メイン電子ダイヤル104,106を用いて直感的に各種設定を行うことができる。ファインダ16は、レンズユニットを通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型(接眼式)のファインダである。INFOボタン82は操作部70に含まれ、撮像装置本体100の各種情報を表示部28に表示することができる。
図2は、撮像装置本体100の構成例を示すブロック図である。レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ155は、通常、フォーカスレンズ群、ズームレンズ群等の複数枚のレンズから構成されるが、図2では簡略して1枚のレンズのみで示している。レンズユニット150は、ユーザ操作に応じて光学ズームが可能であり、後述のレンズシステム制御回路154は光学ズーム位置を取得・通知可能である。通信端子6は、レンズユニット150が撮像装置本体100側と通信を行うための通信端子である。通信端子10は、撮像装置本体100がレンズユニット150側と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、これら通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信する。そして、レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路154によって、絞り駆動回路152を介して絞り151の制御を行い、AF駆動回路153を介してレンズ155の位置を変位させることで焦点を合わせる。レンズユニット150を装着可能な装着部を介してレンズユニット150は表示部28のある本体側に装着される。レンズユニット150として単焦点レンズやズームレンズ等の様々な種類のものを装着することができる。
AEセンサ17は、レンズユニット150、クイックリターンミラー12を通ってフォーカシングスクリーン13上に結像した被写体(被写体光)の輝度を測光する。焦点検出部11は、クイックリターンミラー12を介して入射する像(被写体光)を撮像し、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する位相差検出方式のAFセンサである。システム制御部50は、デフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。また、システム制御部50は、絞りの設定値と光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、被写界深度を算出する。なお、AFの方法は、位相差AFでなくてもよく、コントラストAFでもよい。また、位相差AFは、焦点検出部11を用いずに、撮像部22の撮像面で検出されたデフォーカス量に基づいて行ってもよい(撮像面位相差AF)。
クイックリターンミラー12(以下「ミラー12」と称する)は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際にシステム制御部50から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。ミラー12は、レンズ155から入射した光束をファインダ16側と撮像部22側とに切り替えるためのミラーである。ミラー12は通常時はファインダ16へと光束を導く(反射させる)ように配されているが(ミラーダウン)、撮影やライブビュー表示が行われる場合には、撮像部22へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。またミラー12はその中央部が光の一部を透過することができるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。
ユーザは、ペンタプリズム14とファインダ16を介して、フォーカシングスクリーン13上に結像した像を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点状態や構図の確認が可能となる。
フォーカルプレーンシャッタ21は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を制御するためのものである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子(撮像センサ)である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の処理(画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理)を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。
メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。メモリ32は、メモリカード等の着脱可能な記録媒体であっても、内蔵メモリであってもよい。
表示部28は画像を表示するための背面モニタであり、図1(b)に示すように撮像装置本体100の背面に設けられている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。表示部28は、画像を表示するディスプレイであれば、液晶方式のディスプレイであっても、有機EL等の他の方式のディスプレイであってもよい。
ファインダ内表示部41には、ファインダ内表示部駆動回路42を介して、AFが現在実行されている測距点を示す測距点枠や、カメラの設定状態を表すアイコン等が表示される。ファインダ外表示部43には、ファインダ外表示部駆動回路44を介して、シャッタ速度や絞りをはじめとする撮像装置本体100の様々な設定値が表示される。
姿勢検知部55は、撮像装置本体100の角度による姿勢を検出するためのセンサである。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、撮像装置本体100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサやジャイロセンサ等を用いることができる。姿勢検知部55である、加速度センサやジャイロセンサを用いて、撮像装置本体100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
不揮発性メモリ56は、システム制御部50によって電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここで言うプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサ(回路を含む)を内蔵し、撮像装置本体100全体を制御する。システム制御部50は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52では、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマ53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切り替えスイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードには、Pモード(プログラムAE)、Mモード(マニュアル)等が含まれる。或いは、モード切り替えスイッチ60でメニュー画面に一旦切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。Mモードでは、絞り値、シャッタ速度、ISO感度をユーザが設定でき、ユーザ目的の露出で撮影を行うことができる。
第1シャッタスイッチ62は、レリーズボタン103,105の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタスイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタスイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。またAEセンサ17による測光も行う。
第2シャッタスイッチ64は、レリーズボタン103,105の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタスイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタスイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像ファイルとして画像を記録するまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
電源制御部83は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部83は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源スイッチ72は撮像装置本体100の電源のONとOFFを切り替えるためのスイッチである。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
上述したように、撮像装置本体100は、操作部70の一つとして、表示部28(タッチパネル70a)に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を構成することができる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の(1)〜(5)のタッチ操作或いは状態を検知することができる。
(1)タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
(2)タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
(3)指やペンがタッチパネル70aをタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
(4)タッチパネル70aへタッチしていた指やペンをタッチパネル70aから離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
(5)タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検知されると、同時にタッチオンも検知される。タッチダウンの後、タッチアップが検知されない限りは、通常はタッチオンが検知され続ける。タッチムーブが検知されるのもタッチオンが検知されている状態である。タッチオンが検知されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検知されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検知された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知され、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作が行われたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分ごとに判定することができる。またタッチパネル70a上をタッチダウンから一定のタッチムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル70a上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検知され、そのままタッチアップが検知されるとフリックが行われたと判定することができる。また、所定距離以上を、所定速度未満でタッチムーブしたことが検知された場合はドラッグが行われたと判定するものとする。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いてもよい。タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検知する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検知する方式があるが、いずれの方式でもよい。
システム制御部50は、AF−ONボタン1,2からの通知(出力情報)により、AF−ONボタン1,2へのタッチ操作や押し込み操作を検知することができる。システム制御部50は、AF−ONボタン1,2の出力情報に基づいて、AF−ONボタン1,2上における指等の動きの方向(以降、移動方向と称する)を、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の8方向で算出する。更に、システム制御部50は、AF−ONボタン1,2の出力情報に基づいて、x軸方向、y軸方向の2次元方向でAF−ONボタン1,2上における指等の動きの量(以降、移動量(x,y)と称する)を算出する。システム制御部50は、更にAF−ONボタン1,2への以下の操作或いは状態を検知することができる。システム制御部50は、AF−ONボタン1とAF−ONボタン2のそれぞれについて個別に、移動方向や移動量(x,y)を算出したり、以下の(6)〜(10)の操作・状態を検知したりする。
(6)AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2にタッチしていなかった指等が新たにAF−ONボタン1又はAF−ONボタン2にタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
(7)AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2を指等でタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
(8)指等がAF−ONボタン1又はAF−ONボタン2をタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
(9)AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2へタッチしていた指をAF−ONボタン1又はAF−ONボタン2から離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
(10)AF−ONボタン1又はAF−ONボタン2に何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検知されると、同時にタッチオンも検知される。タッチダウンの後、タッチアップが検知されない限りは、通常はタッチオンが検知され続ける。タッチムーブが検知されるのもタッチオンが検知されている状態である。タッチオンが検知されていても、移動量(x,y)が0であれば、タッチムーブは検知されない。タッチしていた全ての指等がタッチアップしたことが検知された後は、タッチオフとなる。
システム制御部50は、これらの操作・状態や移動方向、移動量(x,y)に基づいてAF−ONボタン1,2上にどのような操作(タッチ操作)が行われたかを判定する。タッチムーブについては、AF−ONボタン1,2上での指等の移動として、上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の8方向又はx軸方向とy軸方向の2次元方向の移動を検知する。システム制御部50は、8方向のいずれかの方向への移動又はx軸方向とy軸方向の2次元方向の片方もしくは両方への移動が検知された場合は、スライド操作が行われたと判定するものとする。本実施形態では、AF−ONボタン1,2は、赤外線方式のタッチセンサであるものとする。ただし、抵抗膜方式、表面弾性波方式、静電容量方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、別の方式のタッチセンサであってもよい。
図3(a),(b)を用いて、AF−ONボタン1の構造について説明する。AF−ONボタン2の構造はAF−ONボタン1の構造と同様のため、その説明は省略する。
カバー310はAF−ONボタン1の外装カバーである。窓311はAF−ONボタン1の外装カバーの一部であり、投光部312から投光された光を透過する。カバー310は、撮像装置本体100の外装カバー301よりも外に突起しており、押し込み可能となっている。投光部312は、窓311に向かう光を照射する発光ダイオード等の発光デバイスである。投光部312から発せられる光は、可視光ではない光(赤外線)等が望ましい。窓311の表面(AF−ONボタン1の操作面)に指300がタッチしている場合には、投光部312から照射された光が、タッチしている指300の表面に反射し、反射光が受光部313によって受光(撮像)される。受光部313は、撮像センサである。受光部313で撮像された画像に基づき、AF−ONボタン1の操作面に操作体(指300)が触れていない状態であるか、操作体がタッチしたか、タッチしている操作体がタッチしたまま移動しているか(スライド操作しているか)等を検知することができる。カバー310は弾性部材314で接地面316に設置されており、指300が窓311の表面を押し、カバー310が押し込まれることで、押し込み検知のためのスイッチ315にカバー310が触れる。これによってAF−ONボタン1が押し込まれたことが検知される。
顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出の対象の画像を画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データよりエッジ成分が検出される。
その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目及び鼻、口、耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを、目の対と判断し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで、顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数等の特徴量をシステムメモリ52に記憶する。
以上のようにLV画像或いは再生表示される画像を画像解析して、画像の特徴量を抽出して被写体情報を検出する(特定の被写体を検出する被写体検出を行う)ことが可能である。本実施形態では特定の被写体として顔を例に挙げたが、瞳、手、胴体、特定の個人、動体、文字等、他の被写体も検出し、AF等の対象として選択することが可能である。
図3(a)は、AF−ONボタン1の操作面に指300がタッチしているが、AF−ONボタン1を押し込んでいない状態の概略図である。図3(b)は、AF−ONボタン1の操作面を指300が押圧することで、AF−ONボタン1が押し込まれ、AF−ONボタン1が押されたことが検知される状態の概略図である。図3(b)の押し込まれた状態から、指300をAF−ONボタン1の操作面から離せば、弾性部材314の力によってAF−ONボタン1はスイッチ315に触れない図3(a)の状態に戻る。なお、弾性部材314を接地面316に設置する例を説明したが、接地面316ではなく、外装カバー301に設置してもよい。また、AF−ONボタン1は、操作面への押し込みと、操作面でのタッチ操作とを検知可能なものであれば、図3(a),(b)に示した構造に限るものではなく、他の構造としてもよい。
OVFモードにて選択可能な測距点枠について説明する。OVFモードでは、測距点枠の選択モード(測距エリア選択モード)として、少なくとも以下の(A)〜(E)の選択モードを含む複数の選択モードのうちいずれかを設定メニューより予めユーザが選択して設定することができる。
(A)1点AF(任意選択):191点の測距点(焦点調節領域)の中から、ピント合わせ(AF)に使う測距点をユーザが1点選択する選択モード。後述するゾーンAFよりも狭い範囲が焦点調節領域となる。
(B)ゾーンAF(ゾーン任意選択):複数の測距点を9つの測距ゾーン(焦点調節領域)に分類し、いずれかの測距ゾーンをユーザが選択する選択モード。選択したゾーンに含まれる全ての測距点を用いて自動選択AFを行う。自動選択AFでは、対象となる測距点で測距された被写体のうち、自動的にピントを合わせるべき被写体と判定された被写体にピントが合うようにAFを行う。基本的には最も近距離にある被写体にピントが合うようにAFを行うが、画面上の位置や被写体のサイズ、被写体距離などの条件が加味されることもある。1点AFよりも被写体を捉えやすく、動きのある被写体を撮影するときにピントを合わせやすくなる。また、ピントを合わせるゾーンを絞っているため、構図における意図しない位置の被写体にピントが合ってしまうことも防止することができる。
(C):自動選択AF:全ての測距点を用いて上述の自動選択AFを行うモード。ユーザがAFエリアを選択することなく、AFに用いる測距点は全測距点の中から自動的に決定される。
続いて、LVモードにて選択可能な測距点枠について説明する。LVモードでは、測距点枠の選択モード(測距エリア選択モード、AF方式)として、少なくとも以下の選択モードを含む複数の選択モードのうちいずれかを設定メニューより予めユーザが選択して設定することができる。なお、動画の撮影待機状態(動画撮影モード)、動画の記録中も、LVモードであるものとする。
(D)顔+追尾優先AF(顔+追尾AF):LV画像から顔が検知されている場合には顔をAF対象として自動的に追尾してAFし、顔検知されていない場合には自動選択AFでAF位置を決定してAFを行う選択モード。LV画像から複数の顔が検知されている場合には、最初は自動選択で決定された顔に測距点枠(顔追尾枠)が表示され、8方向キー74a,74bやAF−ONボタンへの左右操作で、右又は左側の顔に追尾対象を切り替えることができる。また、表示部28にタッチすることで、顔又は顔以外の被写体(モノ)を選択して追尾対象とし、追尾してAFを合わせることもできる。
(E)ライブ1点AF(任意選択):例えば、65行87列に配置された5655点の測距点の中から、ピント合わせ(AF)に使う測距点をユーザが1点選択する選択モード。選択された測距点について、撮像面位相差AF或いはコントラストAFにて焦点検出、AFが行われる。
図4を参照して、ライブ1点AFでの測距点枠の移動について説明する。図4は、LVモードでライブ1点AFが設定されている場合の表示部28における表示例である。LV画像401に重畳して各種設定情報やタッチアイコン、測距点枠400が表示される。測距点枠400は、LV画像上での選択位置を示すインジケータであり、8方向キー74a,74bでの方向指示操作、AF−ONボタンへのスライド操作に応じて移動可能である。これらの操作部材への操作のx方向、y方向の成分ごとの操作量に所定の係数を掛けた分だけ、移動前の測距点枠400の位置から相対的に移動し、例えば測距点枠400´の位置に移動する。
次に、撮像装置による撮影中にユーザの操作に応じて測距点枠を移動させる制御について説明する。第1実施形態に係る制御では、測距点枠の移動量を被写界深度に応じて設定する。第2実施形態に係る制御では、測距点枠の移動量を被写界深度に応じて段階的に設定する。
先ず、第1実施形態について説明する。図5は、撮像装置本体100での第1実施形態に係る制御(処理)を説明するフローチャートである。図5のフローチャートの各処理は、システム制御部50のプロセッサが、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。なお、ここでは、撮像装置をLVモードで動作させる例を説明するが、OVFモードでも同様の制御が可能である。
ユーザにより撮像装置がLVモードに設定されると、撮影待機画面が表示されて、図5の処理が開始される。
S501にてシステム制御部50は、所定間隔のポーリング周期で8方向キー74a,74bでの方向指示操作、AF−ONボタンへのスライド操作の操作入力を検査(確認)する。
S502にてシステム制御部50は、ポーリング周期ごとに操作手段の操作量を取得する。
S503にてシステム制御部50は、絞りの設定値と光学ズーム位置の少なくとも一方に基づいて被写界深度を算出する。被写界深度は、レンズシステム制御回路154から取得した被写体距離と許容錯乱円情報に基づいて算出してもよい。
S504にてシステム制御部50は、予め決められた被写界深度に応じた所定値(例えばA1)を移動係数Aにセットする。被写界深度に応じて移動係数にセットする所定値は、被写界深度が浅いほど小さな値とする。つまり、被写界深度が浅いほど同じ操作量に対するフォーカス選択位置の移動量が小さくなるようにする。なお、移動係数Aに設定する所定値は、撮像装置の設定メニュー等からユーザが任意に指定し、設定することができるものあってもよいし、また、撮影モードごとに異なる値であってもよい。
S505にてシステム制御部50は、S502で得られた操作量にS504で設定した移動係数Aを乗算して測距点枠の移動量を算出し、ユーザによりドラッグ(移動操作)された測距点枠を移動させる。
S506にてシステム制御部50は、8方向キー74a,74bでの方向指示操作又はAF−ONボタンへのスライド操作が停止したか否かを判定する。入力が終了した場合には本処理は終了し、入力が終了してない場合にはS501へ戻る。
以上の通り、算出した被写界深度に応じて8方向キー74a,74bやAF−ONボタンの操作量に対する測距点枠の移動量を設定し、一連の撮影動作の中でリアルタイムに測距点枠の移動量を変化させることにより、使用感を向上させることができる。
次に、第2実施形態について説明する。図6は、撮像装置本体100での第2実施形態に係る制御(処理)を説明するフローチャートである。図6のフローチャートの各処理は、システム制御部50のプロセッサが、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。なお、第1実施形態と同様に、ここでも撮像装置をLVモードで動作させる例を説明するが、OVFモードでも同様の制御が可能である。
S601〜S603の処理は、図5のフローチャートのS501〜S503と同じであるため、説明を省略する。S604にてシステム制御部50は、S603で算出した被写界深度(以下「深度D」という)が最深の被写界深度(以下「最深深度D1」という)と等しいか否かを判定する。深度Dが最深深度D1と等しい場合にはS605へ進み、深度Dが最深深度D1ではない場合S606へ進む。
S605にてシステム制御部50は、移動係数Aに予め決められた所定値B1をセットし、その後、処理をS609へ進める。
S606にてシステム制御部50は、S603で算出した深度Dが所定の深度D2よりも深いか否かを判定する。深度Dが深度D2よりも深い場合にはS607へ進み、深度Dが深度D2以下の場合にはS608へ進む。
S607にてシステム制御部50は、移動係数Aに予め決められた所定値B2をセットし、その後、処理をS609へ進める。ここで、所定値B2は所定値B1よりも小さい値(B2<B1)とする。
S608にてシステム制御部50は、移動係数Aに予め決められた所定値B3をセットし、その後、処理をS609へ進める。ここで、所定値B3は所定値B2よりも小さい値(B3<B2)とする。このように、移動係数Aにセットする所定値は、深度Dが浅いほど小さな値とする。なお、所定値B1,B2,B3は、撮像装置の設定メニュー等からユーザが任意に指定し、設定することができるものあってもよいし、また、撮影モードごとに異なる値であってもよい。
S609にてシステム制御部50は、S605,S607,S608のいずれかで設定された移動係数AをS602で得られた操作量に乗算して測距点枠の移動量を算出し、ユーザによりドラッグ(移動操作)された測距点枠を移動させる。移動係数Aにセットされた値は深度Dが浅いほど小さな値となっているため、同じ操作量に対して深度Dが浅いほど測距点枠の移動量が小さくなる。
S610の処理は、S506の処理と同じであるため、説明を省略する。なお、力が終了した場合には本処理は終了し、入力が終了してない場合にはS601へ戻る。
このように第2実施形態では、方向キー74a,74bでの方向指示操作又はAF−ONボタンの操作量に対し、算出した被写界深度に応じてフォーカス選択位置の移動量を所定範囲ごとに段階的に設定する。これにより、一連の撮影動作の中で、被写界深度に応じてリアルタイムに測距点枠の移動量を段階的に変化させることができ、その結果として、測距点枠の移動中に移動量が変化する違和感を軽減させ、使用感を向上させることができる。なお、第2実施形態では、被写界深度を3つグループに分けた場合について説明したが、より多くのグループに分けてもよい。
上述した第1及び第2実施形態において、移動係数Aに設定する所定値は、撮像装置の撮影モードごとに異なる値としてもよい。例えば、測距点枠を移動させる操作の操作量に対する移動量を、撮影モードが被写体を追尾するモード(例えば、顔+追尾AF)の場合に、被写体を追尾しないモード(例えば、ライブ1点AF)の場合よりも大きく移動するように制御してもよい。これは、被写体を追尾するモードでは、被写界深度が浅い場合でも、ある程度速く測距点枠を動かしたいというニーズがあるからである。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、方向キー74a,74bとAF−ONボタンに対する操作量に対する測距点枠の移動量を被写界深度に応じて補正した。これに限らず、ファインダ16を覗いた状態で(つまり、OVFモードで)、ファインダ内表示部41に表示される測距点枠を、タッチパネル70aに対するタッチ操作及びドラッグ操作(タッチ&ドラッグ)で移動させる場合にも本発明を適用することができる。
従来のタッチ&ドラッグでは、撮像装置の背面に配置された表示装置に重畳されたタッチパネルに対するタッチ位置の移動をそのままファインダ内表示部に表示される測距点枠の移動に反映させている。これに対して、タッチ&ドラッグに本発明を適用した場合には、タッチパネル70aに対するタッチ位置の移動量が、被写界深度に応じて補正されてファインダ内表示部41に表示される。
なお、図5及び図6のフローチャートでは、システム制御部50が各処理を行うものとして説明したが、各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサや回路)が処理を分担して装置全体の制御を行ってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施形態では、本発明を撮像装置に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、これに限定されず、フォーカス調整位置を移動させる操作手段を備える撮像制御装置であれば、適用可能である。例えば、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、ゲーム機、電子ブックリーダー等に適用可能である。
また、撮像装置本体に限らず、有線又は無線通信を介して撮像装置(ネットワークカメラを含む)と通信し、撮像装置を遠隔で制御する制御装置にも本発明を適用可能である。撮像装置を遠隔で制御する装置としては、例えば、スマートフォンやタブレットPC、デスクトップPC等の装置がある。制御装置側で行われた操作や制御装置側で行われた処理に基づいて、制御装置側から撮像装置に各種動作や設定を行わせるコマンドを通知することにより、撮像装置を遠隔から制御可能である。また、撮像装置で撮影したライブビュー画像を有線又は無線通信を介して受信して制御装置側で表示できるようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1,2 AF−ONボタン
28 表示部
41 ファインダ内表示部
70 操作部
70a タッチパネル
74a,74b 8方向キー
100 撮像装置本体
400 測距点枠

Claims (15)

  1. 移動操作を受け付ける操作手段と、
    前記操作手段に対して行われた移動操作に応じて撮像範囲におけるフォーカス選択位置を移動して設定する設定手段と、
    絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、前記操作手段への移動操作の同じ操作量に対して、被写界深度が浅い場合の方が深い場合よりも前記フォーカス選択位置が小さく移動するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像制御装置。
  2. 移動操作を受け付ける操作手段と、
    前記操作手段に対して行われた移動操作に応じて撮像範囲におけるフォーカス選択位置を移動して設定する設定手段と、
    予め被写界深度を所定範囲ごとに複数のグループに分け、絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、前記操作手段への移動操作の同じ操作量に対して被写界深度が浅いグループの方が深いグループよりも前記フォーカス選択位置が小さく移動するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記操作手段に対する移動操作の操作量に対する移動量を、撮影モードが被写体を追尾するモードである場合に、被写体を追尾しないモードの場合よりも大きく移動するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像制御装置。
  4. 前記操作手段に対する移動操作の操作量に対する移動量は、機器のメニューからユーザが任意に決めることができることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  5. 前記被写界深度は、被写体距離と許容錯乱円情報を用いて算出されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  6. 前記操作手段は、操作面に対するタッチ操作を検知可能なタッチ操作部材であり、
    前記移動操作は、前記操作面にタッチした操作体が、タッチしたまま前記操作面上で移動する操作であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  7. 前記操作手段は、前記移動操作とは異なる押し込み操作も可能な操作部材であることを特徴とする請求項6に記載の撮像制御装置。
  8. 撮影の指示を行うシャッタボタンを更に有し、
    前記操作手段は、右手の人差し指で前記シャッタボタンを押下可能な状態で前記撮像制御装置を当該右手で保持した場合に、当該右手の親指で前記操作面に対して前記移動操作が可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像制御装置。
  9. 前記操作手段は撮像手段で撮像された画像を表示可能な表示手段の表示面を操作面とするタッチパネルであることを特徴とする請求項6に記載の撮像制御装置。
  10. 接眼式のファインダと、
    前記ファインダに接眼することで視認可能なファインダ内表示手段と、
    前記移動操作に応じて設定される前記フォーカス選択位置を示すインジケータを前記ファインダ内表示手段に表示するように制御し、表示された前記インジケータを前記移動操作に応じて移動するように制御する表示制御手段と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  11. 設定された前記フォーカス選択位置に基づくオートフォーカスを行うように制御し、前記オートフォーカスの後に撮像手段による撮像を行うように制御する撮像制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  12. 撮像制御装置の制御方法であって、
    移動操作を受け付けるステップと、
    受け付けた移動操作に応じて撮像範囲におけるフォーカス選択位置を移動して設定するステップと、
    絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、前記移動操作の同じ操作量に対して、被写界深度が浅い場合の方が深い場合よりも前記フォーカス選択位置が小さく移動するように制御するステップと、を有することを特徴とする撮像制御装置の制御方法。
  13. 撮像制御装置の制御方法であって、
    移動操作を受け付けるステップと、
    受け付けた移動操作に応じて撮像範囲におけるフォーカス選択位置を移動して設定するステップと、
    予め被写界深度を所定範囲ごとに複数のグループに分け、絞りの設定値又は光学ズーム位置の少なくとも一方に基づき、前記移動操作の同じ操作量に対して被写界深度が浅いグループの方が深いグループよりも前記フォーカス選択位置が小さく移動するように制御するステップと、を有することを特徴とする撮像制御装置の制御方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された撮像制御装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  15. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された撮像制御装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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