JP2016212718A - 生体情報取得装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再現性良く指を同じ位置に設置できる設置治具を備えた生体情報取得装置を提供する。【解決手段】生体計測装置1は、第1面17と、第1面17と鈍角をなして第1面17と接する第2面18と、第1面17と同じ向きを向き第2面18と接する第3面21と、第1面17に位置し光が通過する受光部27と、第2面18に位置し光が通過する投光部26と、を有する設置台2を備え、第1面17、第2面18及び第3面21は第1方向23に並んで配置される。【選択図】図2
Description
本発明は、生体情報取得装置に関するものである。
近赤外光や赤外光を用いて人体の血管内の血液から情報を取得する方法が活用されている。指には毛細血管が多くあるので、指を用いることが有効である。測定では指を設置する設置治具が用いられる。光センサーが設置された測定治具が特許文献1に開示されている。それによると、設置治具には指の側面を案内する案内板が設置されている。そして、設置治具には指紋読み取り部及び静脈読み取り部が設置されている。指先側に指紋読み取り部のセンサーが設置され、指の関節側に静脈読み取り部が設置されている。
指の腹部側をセンサーに向けて設置する。設置治具では静脈読み取り部の面に対して指紋読み取り部の面が15度〜20度傾けてある。この傾斜により、指の腹側をセンサー面に沿って設置し易くしている。設置治具には指先が当たる部分に半円形の凹部が設置されており指を設置する場所を案内する役割を果たしている。
指先の形状は人により差がある。指先が丸い指や尖った指がある。特許文献1の場合には半円形の凹部にて指先の位置を案内している。凹部の形状に合っていない形状をしている指では、指を設置する毎に指の位置がことなる。この位置の差は、測定する毎に測定結果に差が生じる要因になる。そこで、指先の形状が丸い指や尖った指の場合にも再現性良く指を同じ位置に設置できる設置治具を備えた生体情報取得装置が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる生体情報取得装置であって、第1面と、前記第1面と鈍角をなして前記第1面と接する第2面と、前記第1面と同じ向きを向き前記第2面と接する第3面と、前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、前記第1面、前記第2面及び前記第3面は第1方向に並んで配置されることを特徴とする。
本適用例にかかる生体情報取得装置であって、第1面と、前記第1面と鈍角をなして前記第1面と接する第2面と、前記第1面と同じ向きを向き前記第2面と接する第3面と、前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、前記第1面、前記第2面及び前記第3面は第1方向に並んで配置されることを特徴とする。
本適用例によれば、生体情報取得装置は設置台を備えている。設置台には第1面、第2面及び第3面が第1方向に並んで配置されている。そして、第1面と第2面とが接しており、第2面と第3面とが接している。第1面または第2面には投光部及び受光部が設置されている。設置台に人の指を置くとき、投光部と受光部との間に指の一部が位置する。投光部から光が射出され、指の内部を光が進行する。そして、受光部に光が入力される。指の血管を光が通過するとき血液に光の一部が吸収される。そして、吸収された光の強度、波長、時間の推移等を分析することにより生体情報を取得することができる。
第1面に対して第2面は鈍角になっている。そして、第3面は第1面と同じ向きを向いている。設置台に指を設置するとき、指の関節は第1面上に設置される。指の爪の有る面を背面とし、背面と反対の面を腹部とする。指の内部には末節骨が配置され、末節骨は関節から指先に向かって細くなっている。指先では末節骨と腹部との間が柔らかい組織により形成されている。指の腹部が第2面及び第3面と接して設置される。指の腹部の部分の関節側が第2面と接しており、指の腹部の部分の指先側が第3面と接する。
第1面、第2面及び第3面の形状が末節骨と類似した形状になっている。指を第1面に沿って第1方向に摺動させるとき、指の腹部が第2面に押圧され、指の先端は第2面に当たらず第3面に沿って移動する。これにより、指の腹部が設置台の形状に従って変形する。指の背面は爪と末節骨があるので硬い構造になっている。そして、第3面と爪に挟まれることにより、指の腹部の柔らかい組織が第3面側から第2面側に移動する。これにより、第1面と第2面との間は柔らかい組織で満たされ、第1面〜第3面は指により押圧される。そして、指と第1面〜第3面が密着し指と第1面〜第3面との間から空気が排除される。従って、指先が設置台の形状と同じ形状になって配置され、設置台に対する指の第1方向の位置が確定する。その結果、指を再現性良く設置台に設置することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記設置台には前記第3面と鈍角をなし前記第3面と接する第4面が前記第3面の前記第1方向に配置されることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記設置台には前記第3面と鈍角をなし前記第3面と接する第4面が前記第3面の前記第1方向に配置されることを特徴とする。
本適用例によれば、第3面の第1方向には第3面と接して第4面が設置される。これにより、第1面〜第4面が第1方向に並んで配置される。第4面は第3面に対して鈍角をなしている。設置台に指を設置するとき第4面には指先が位置する。そして、爪と第4面とに挟まれる部分は指先側が狭くなる。これにより、指先に位置する柔らかい組織は第3面側に移動する。これにより、第3面付近の柔らかい組織は第2面側に押されて移動するので、第1面と第2面との間は柔らかい組織でさらに満たされる。その結果、指先を設置台の形状に馴染んで配置させることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であり、前記第1方向において前記第2面の長さを第1長さとし前記第3面の長さを第2長さとするとき、前記第2長さを前記第1長さで除算した値は0.06以上0.34以下であることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であり、前記第1方向において前記第2面の長さを第1長さとし前記第3面の長さを第2長さとするとき、前記第2長さを前記第1長さで除算した値は0.06以上0.34以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、第1面と第2面とがなす角度は130度以上140度以下である。第1面と第2面とがなす角度が130度未満のとき、第1面と第2面とが接する部分に柔らかい組織が移動し難くなる。そして、第1面と第2面とが接する場所と指との間に空間が形成され易くなる。これにより指が第1方向に移動し易くなるので、指の位置の再現性が低下する。第1面と第2面とがなす角度が140度を超えるとき、第2面が第1方向の反対方向に指を押しかえす反力が小さくなる。これにより、指が第2面上を摺動してしまうので、指の位置の再現性が低下する。従って、第1面と第2面とがなす角度は130度以上140度以下のとき指の位置を再現性良く設置することができる。
第1方向において第1長さは第2面の長さであり、第2長さは第3面の長さである。第2長さを第1長さで除算した値は0.06以上0.34以下であるこのとき、指の形状に対して第2面及び第3面がなす形状が適切になり、第3面と爪との間の柔らかい組織が第2面側に移動し易くなる。従って、第1面と第2面とが接する部分を柔らかい組織で確実に満たすことができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面と前記第3面とがなす角度は170度以上180度以下であることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面と前記第3面とがなす角度は170度以上180度以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、第1面と第3面とがなす角度は170度以上180度以下である。第1面と第3面とがなす角度を170度以上にすると、指先を第3面に摺動させて移動し易くすることができる。第1面と第3面とがなす角度が180度以下のとき、第3面に位置する柔らかい組織を第2面側に移動し易くすることができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面には前記第1方向に延在する溝部を備えることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記第1面には前記第1方向に延在する溝部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、設置台は第1面に第1方向に延在する溝部を備えている。溝部に沿って指を摺動させることにより、指を第1方向に誘導して移動させることができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記溝部の深さは0.3mm以上1.5mm以下であることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記溝部の深さは0.3mm以上1.5mm以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、溝部の深さは0.3mm以上1.5mm以下である。溝部の深さを0.3mm以上にすることにより、指に溝部を感じさせることができる。溝部の深さを1.5mm以下にすることにより、指を溝部の底面と摺動させて移動させることができる。従って、溝部が指を設置するときの案内として機能することができる。
[適用例7]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記溝部の幅は4mm以上7mm以下であることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記溝部の幅は4mm以上7mm以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、溝部の幅は4mm以上7mm以下である。溝部の幅を4mm以上にすることにより指で溝部の形状を認識することができる。溝部の幅を7mm以下にすることで指が細い人でも溝部が第1方向に延在することを指の感覚で認識し易くすることができる。
[適用例8]
本適用例にかかる生体情報取得装置であって、第1面と、前記第1面と接する第2面と、前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であることを特徴とする。
本適用例にかかる生体情報取得装置であって、第1面と、前記第1面と接する第2面と、前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、生体情報取得装置は設置台を備えている。設置台では第1面及び第2面が互いに接して配置されている。第1面または第2面には投光部及び受光部が設置されている。設置台に人の指を置くとき、投光部と受光部との間に指の一部が位置する。投光部から光が射出され、指の内部を光が進行する。そして、受光部に光が入力される。指の血管を光が通過するとき血液に光の一部が吸収される。そして、吸収された光の強度、波長、時間の推移等を分析することにより生体情報を取得することができる。
第1面と第2面とがなす角度は130度以上140度以下になっている。設置台に指を設置するとき、指の関節は第1面上に設置される。指先では末節骨と腹部との間が柔らかい組織により形成されている。指の腹部が第2面と接して設置される。
指を第1面に沿って第1方向に摺動させる。このとき、指の腹部が第2面に押圧される。これにより、指の腹部が設置台の形状に従って変形する。第1面と第2面とがなす角度が130度未満のとき、第1面と第2面とが接する部分に柔らかい組織が移動し難くなる。そして、第1面と第2面とが接する場所と指との間に空間が形成される。これにより指が第1方向に移動し易くなるので、指の位置の再現性が低下する。第1面と第2面とがなす角度が140度を超えるとき、第2面を押す力に対して第1方向の反対方向に指を押しかえす反力が小さくなる。これにより、指が第2面を摺動してしまうので、指の位置の再現性が低下する。従って、第1面と第2面とがなす角度は130度以上140度以下のとき指の位置を再現性良く設置することができる。その結果、指先が設置台の形状に馴染んで配置される為、指を再現性良く設置台に設置することができる。
[適用例9]
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記投光部と前記受光部との距離は6.5mm以上8.1mm以下であることを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報取得装置において、前記投光部と前記受光部との距離は6.5mm以上8.1mm以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、第1面または第2面に投光部及び受光部が設置されている。第1面及び第2面に沿って指を設置する。そして、投光部から指に光を出力し、受光部が指で散乱した光を入力する。指の内部では光の一部が血管内を流動する血液に吸収される。そして、投光部と受光部との距離は6.5mm以上8.1mm以下になっている。投光部と受光部との距離がこの範囲にあるとき、投光部が出力した光を受光部が入力する比率を高くすることができる。従って、血液の情報を有する光を効率良く入力することができる。
本実施形態では、設置台に指を設置して計測する生体計測装置の特徴的な例について説明する。以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかわる生体計測装置について図1〜図4に従って説明する。図1は、生体計測装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、生体情報取得装置としての生体計測装置1は設置台2を備えている。設置台2の表面には人体の指3の形状の凹部4が設置されている。そして、指3が凹部4に設置される。設置台2には凹部4と連通する第1孔5と第2孔6が設置されている。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかわる生体計測装置について図1〜図4に従って説明する。図1は、生体計測装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、生体情報取得装置としての生体計測装置1は設置台2を備えている。設置台2の表面には人体の指3の形状の凹部4が設置されている。そして、指3が凹部4に設置される。設置台2には凹部4と連通する第1孔5と第2孔6が設置されている。
第1孔5には第1光ファイバー7が設置されている。第1光ファイバー7は光源部8と接続されている。光源部8にはハロゲン光源が内蔵されている。第2孔6には第2光ファイバー9が設置されている。第2光ファイバー9は制御装置10内の分光光度計部11に接続されている。
分光光度計部11は分光器及びフォトダイオードを備えている。分光器は回折格子、凹面鏡、スリットを組み合わせて構成されている。第2光ファイバー9により導かれた光は回折格子に照射される。光は回折格子を通過することにより波長に応じた角度で進行方向が曲げられる。つまり、波長に応じて分光される。分光した光は凹面鏡を照射する。凹面鏡にて反射した光はスリットを照射する。凹面鏡にはモーターが設置され、モーターは凹面鏡を回転させる。そして、所定の波長の光がスリットを通過するように凹面鏡の回転角度が調整される。スリットを通過した光はフォトダイオードにより電気信号に変換される。これにより、分光光度計部11は所定の波長の光強度を測定することができる。分光光度計部11はAD(AnalogDigital)変換回路を備え、光スペクトルの測定結果をデジタルデータにして出力する。
制御装置10には他にもインターフェイス部12、記憶部13及び演算部14を備えている。インターフェイス部12には光源部8の他にも入力部15及び表示部16が接続されている。入力部15はキーボード、マウスポインター等であり、操作者が制御装置10に指示情報を入力する装置である。表示部16は液晶ディスプレイ等の表示装置であり、生体計測装置1が計測した結果や計測状況を操作者に知らせる装置である。
記憶部13には光源部8が出力する光スペクトルのデータ、分光光度計部11が検出した光の強度と指3内を流動する血液の血糖値との関係を示すデータ等が記憶されている。
演算部14はCPU等により構成され光源部8の制御を行う。他にも、演算部14は分光光度計部11が検出する光スペクトルのデータと記憶部13に記憶されたデータを用いて血糖値の演算を行う。分光光度計部11、記憶部13及び演算部14により分析部が構成されている。
次に、生体計測装置1の動作を説明する。まず、設置台2に指3を設置する。次に、操作者が入力部15を用いて測定開始の指示を入力する。演算部14は光源部8を駆動させて第1光ファイバー7に光を出力させる。光は第1光ファイバー7を通過して設置台2から指3に照射される。
指3に照射された光は指3の内部の浅い場所で乱反射する。指3には毛細血管が多い。そして、光の一部は毛細血管の血液に吸収される。このとき、所定の波長の光が血液に吸収される光の強度は血液の成分濃度と相関がある。
指3の内部で乱反射した光の一部は第2光ファイバー9を通過し分光光度計部11に出力される。分光光度計部11は光を分光して光スペクトルのデータを演算部14に出力する。演算部14は光スペクトルのデータと記憶部13に記憶されている光源部8の光スペクトルデータとを比較する。そして、演算部14は血液により吸収された波長と強度を推定する。そして、演算部14は所定の波長における光吸収量と血中成分との関係を示す表を用いて血中成分を推定する。本実施形態では例えば、波長が920nm及び988nmの場所の光強度から血中のグルコース濃度を推定する。次に、演算部14は検出した光スペクトルデータと血液中のグルコース濃度とを表示部16に表示する。
図2(a)は設置台の構造を示す概略斜視図である。図2(a)に示すように、設置台2には第1面17、第2面18、第3面21及び第4面22が第1方向23に並んで設置されている。第1方向23は指3の長手方向である。第1面17と第2面18とが接しており、第2面18と第3面21とが接している。さらに、第3面21と第4面22とが接触している。第1面17〜第4面22は指3を設置する設置面となっている。
第1面17が延在する長手方向をX方向とする。指3は指先が−X方向を向くように設置される。指3の爪が向く方向をZ方向とし、指3の幅方向をY方向とする。−X方向は第1方向23と同じ方向になっている。第1面17は第1方向23に延在する。第2面18は第2方向24に延びる仮想線を中心とする円弧状の面が第2方向24に延びている。第2方向24は第1方向23に対して斜めに交差する方向である。つまり、第2面18は第2方向24と直交する断面が円弧状になっている。第2面18には第1孔5が設置されている。そして、第1孔5に第1光ファイバー7の一端が設置されての投光部26になっている。
第1面17には溝部25が設置されている。溝部25の−X方向側には第2孔6が設置されている。そして、第2孔6に第2光ファイバー9の一端が設置されて受光部27になっている。投光部26は第2面18が向く側に投光し、受光部27は投光部26が投光した光が指3の内部で乱反射した光を受光する。第1孔5及び第2孔6の直径は3mm以上5mm以下が好ましい。さらには、第1孔5及び第2孔6の直径は4mmが好ましい。孔の直径が3mm未満のとき孔を通過する光の光量が少ないので検出効率が低下する。第1孔5及び第2孔6の直径が3mm以上のとき、第1孔5から指3に光を照射して、指3にて反射した光のうち適切な光量の光を第2孔6に通過させることができる。第1孔5及び第2孔6の直径が5mm以下のとき、指3の目標とする場所に確実に光を通過させることができる。
図2(b)は設置台の構造を示す模式平面図であり、+Z方向から見た図である。図2(c)は設置台の構造を示す模式側面図であり、+X方向から見た図である。図2(b)における溝部25の溝幅25aは4mm以上7mm以下が好ましい。溝部25の幅を示す溝幅25aを4mm以上7mm以下にすることで溝部25が第1方向23に延在することを指3の感覚で認識し易くすることができる。そして、溝幅25aは第2孔6の直径より大きいので溝部25に第2孔6を設置することができる。さらに、図2(c)における溝部25の深さを示す溝深さ25bは0.3mm以上1.5mm以下が好ましい。溝深さ25bを0.3mm以上にすることにより、指3に溝部25を感じさせることができる。溝深さ25bを1.5mm以下にすることにより、指3を溝部25の底面と摺動させて移動させることができる。さらには、溝深さ25bは0.7mm以下が好ましい。さらに、指3を溝部25の底面と摺動させ易くすることができる。従って、指3を設置するときの案内として溝部25を機能させることができる。
図3(a)〜図4(b)は設置台の構造を示す模式側断面図であり、図2(b)のA−A’線に沿う断面側から見た図である。図3(a)に示すように、設置台2には第1面17〜第4面22が第1方向23に並んで配置されている。設置台2に指3を置き、溝部25に沿って指3を摺動させる。そして、指先が第2面18〜第4面22に到達する。
第1面17に対して第2面18は鈍角になっている。そして、第3面21は第1面17と同じく+Z方向を向いている。設置台2に指3を設置するとき、指3の関節は第1面17上に設置される。指3の爪の有る面を背面とし、背面と反対の面を腹部3aとする。指3の内部には末節骨が配置され、末節骨は関節から指先に向かって細くなっている。指先では骨と腹部3aとの間が柔らかい組織により形成されている。指3の腹部3aが第2面18〜第4面22と接して設置される。
第1面17〜第4面22の形状が末節骨と類似した形状になっている。そして、指3を第1面17に沿って第1方向23である−X方向に摺動させる。このとき、指3の腹部3aが第2面18に押圧され、指3の先端は第2面18に当たらず第3面21に沿って移動する。これにより、指3の腹部3aが設置台2の形状に従って変形する。指3の背面には爪と末節骨があるので硬い構造になっている。そして、第3面21と爪に挟まれることにより、指3の腹部3aの柔らかい組織が第3面21側から第2面18側に移動する。これにより、第1面17と第2面18との間は柔らかい組織で満たされる。その結果、指先が設置台2の形状に馴染んで配置される為、指3を再現性良く設置台2に設置することができる。
さらに、第3面21の第1方向23である−X方向側には第3面21と接して第4面22が設置される。第4面22は第3面21に対して鈍角をなしている。設置台2に指を設置するとき第4面22には指先が位置する。そして、爪と第4面22とに挟まれる部分では指先側が狭くなっている。これにより、指先に位置する柔らかい組織は第3面21側に移動する。これにより、第3面21付近の柔らかい組織は第2面18側に移動するので、第1面17と第2面18との間及び第2面18は柔らかい組織でさらに満たされる。その結果、さらに、指先を設置台2の形状に馴染んで配置させることができる。
指先が尖った形状の指3の場合には第1面17と第2面18との間に空気が介在し易い。空気が介在すると指3と第1面17との間で光が反射しつつ伝播する。同様に、指3と第2面18との間でも光が反射しつつ伝播する。このとき、血管を通過しない光量が増えるので検出精度が低下する。本実施形態では、投光部26と受光部27との間に空気が介在することを抑制することができる。従って、指3を通過させた光を受光部27が入力することができる。
第1面17と第2面18とがなす角度を第1角度28とする。第1角度28は130度以上140度以下である。第1角度28が130度未満のとき、第1面17と第2面18とが接する部分に柔らかい組織が移動し難くなる。そして、第1面17と第2面18とが接する場所と指3との間に空間が形成される。これにより指3が第1方向23に移動し易くなるので、指の位置の再現性が低下する。第1角度28が140度を超えるとき、第2面18が第1方向23の反対の方向に指3を押す反力が小さくなる。これにより、指3が第2面18を摺動してしまうので、指3の位置の再現性が低下する。従って、第1面17と第2面18とがなす角度を130度以上140度以下にするとき指3の位置を再現性良く設置することができる。
図3(b)において、第1面17と第2面18とが接する位置と第2面18と第3面21とが接する位置とのX方向の第2面18に沿った距離を第1長さ29とする。そして、第2面18と第3面21とが接する位置と第3面21と第4面22とが接する位置とのX方向の第3面21に沿った距離を第2長さ30とする。第1長さ29はX方向の第2面18の長さであり、第2長さ30はX方向の第3面21の長さである。第1長さ29は6mm以上7.2mm以下が望ましく、6.6mmがさらに望ましい。そして、第2長さ30は0.5mm以上2mm以下が望ましく、1mmがさらに望ましい。第2長さ30を第1長さ29で除算した値は0.06以上0.34以下が望ましい。このとき、第1面17と第2面18とが接する部分を柔らかい組織で確実に満たすことができる。
図3(c)において、第1仮想面31は第1面17と平行な面であり、第2角度32は第1仮想面31と第3面21とがなす角度である。第2角度32は第1面17と第3面21とがなす角度と同じ角度になっている。第2角度32は170度以上180度以下であるのが好ましい。第2角度32を170度以上にするとき、指先を第3面21に摺動させて−X方向に移動し易くすることができる。第2角度32が180度以下のとき、第3面21と対向する場所に位置する柔らかい組織を第2面18側に移動し易くすることができる。
図4(a)に示すように、投光部26と受光部27との距離を光路間距離33とする。光路間距離33は6.5mm以上8.1mm以下が好ましい。光路間距離33がこの範囲にあるとき、一方の投光部26が出力した光を受光部27が入力する比率を高くすることができる。光路間距離33は7.5mm以上がさらに好ましい。さらに、受光部27が入力する比率を高くすることができる。従って、血液の情報を有する光を効率良く入力することができる。
図4(b)に示すように、投光部26から光34が投光される。投光された光34は指3の測定領域35を照射する。光34は指3の表面に近い場所で乱反射する。指3の測定領域35には毛細血管が多く存在する。指3を照射した光のうち特定の波長の光は血管に吸収される。指3で吸収される光34の波長は血管内の血液の成分に対応して変化する。そして、指3で反射した光の一部は受光部27を照射し、受光部27は指3で乱反射した光34を受光する。受光部27が受光する光34は血液成分の情報を含んだ光34になっている。
光34が照射される指3は人により測定領域35の毛細血管の分布が異なっている。従って、測定する場所が異なると血流量や血圧等の測定値が異なる。本実施形態の設置台2に指3を設置するとき指先に位置する柔らかい組織が第1面17と第2面18との間に寄せられるので、測定位置の再現性良く設置台2に指3を設置することができる。従って、指3の同じ場所を再現性良く測定することができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、生体計測装置1は設置台2を備えている。設置台2には第1面17、第2面18及び第3面21が第1方向23に並んで配置されている。そして、第1面17に受光部27が設置され、第2面18に投光部26が設置されている。設置台に人の指を置くとき、受光部27と投光部26との間に指3の一部が位置し指3の内部を光34が進行する。そして、指3の血管を光34が通過するとき血液に光の一部が吸収される。そして、吸収された光の強度、波長、時間の推移等を分析することにより生体情報を取得することができる。
(1)本実施形態によれば、生体計測装置1は設置台2を備えている。設置台2には第1面17、第2面18及び第3面21が第1方向23に並んで配置されている。そして、第1面17に受光部27が設置され、第2面18に投光部26が設置されている。設置台に人の指を置くとき、受光部27と投光部26との間に指3の一部が位置し指3の内部を光34が進行する。そして、指3の血管を光34が通過するとき血液に光の一部が吸収される。そして、吸収された光の強度、波長、時間の推移等を分析することにより生体情報を取得することができる。
(2)本実施形態によれば、第1面17と第2面18とが接しており、第2面18と第3面21とが接している。そして、第1面17に対して第2面18は鈍角になっている。そして、第3面21は第1面17と同じ向きを向いている。設置台2に指3を設置するとき、指3の関節は第1面上に設置される。指3の内部には末節骨が配置され、末節骨は関節から指先に向かって細くなっている。指先では骨と腹部との間が柔らかい組織により形成されている。指3の腹部が第2面18及び第3面21と接して設置される。指の腹部3aの部分の関節側が第2面18と接しており、指3の腹部3aの部分の指先側が第3面21と接する。
第1面17、第2面18及び第3面21の形状が末節骨と類似した形状になっている。指3を第1面17に沿って第1方向23に摺動させる。このとき、指3の腹部3aが第2面18に押圧され、指3の先端は第2面18に当たらず第3面21に沿って移動する。これにより、指3の腹部3aが設置台2の形状に従って変形する。指3の背面は爪と末節骨があるので硬い構造になっている。そして、第3面21と爪に挟まれることにより、指3の腹部3aの柔らかい組織が第3面21側から第2面18側に移動する。これにより、第1面17と第2面18との間の場所は柔らかい組織で満たされる。その結果、指先が設置台2の形状に馴染んで配置される為、指3を再現性良く設置台2に設置することができる。
(3)本実施形態によれば、第3面21の第1方向23側には第3面21と接して第4面22が設置される。これにより、第1面17〜第4面22が第1方向23に並んで配置される。第4面22は第3面21に対して鈍角をなしている。設置台2に指3を設置するとき第4面22には指先が位置する。そして、爪と第4面22とに挟まれる部分は指先側が狭くなる。これにより、指先に位置する柔らかい組織は第3面21側に移動する。これにより、第3面21付近の柔らかい組織は第2面18側に移動するので、第1面17と第2面18との間は柔らかい組織でさらに満たされる。その結果、指先を設置台2の形状に馴染んで配置させることができる。
(4)本実施形態によれば、第1角度28は130度以上140度以下である。第1角度28が130度未満のとき、第1面17と第2面18とが接する部分に柔らかい組織が移動し難くなり、第1面17と第2面18とが接する場所と指3との間に空間が形成される。これにより指3が第1方向23に移動し易くなるので、指3の位置の再現性が低下する。第1角度28が140度を超えるとき、第2面18が第1方向23の反対の方向に指を押す反力が小さくなる。これにより、指3が第2面18を摺動してしまい、指3の位置の再現性が低下する。従って、第1角度28が130度以上140度以下のとき指3の位置を再現性良く設置することができる。
第1方向において第2長さ30を第1長さ29で除算した値は0.06以上0.34以下である。このとき、第1面17と第2面18とが接する部分を指3の柔らかい組織で確実に満たすことができる。
(5)本実施形態によれば、第2角度32は170度以上180度以下である。第2角度32を170度以上にすると、指先を第3面21に摺動させて移動し易くすることができる。第2角度32が180度以下のとき、第3面21に位置する柔らかい組織を第2面18側に移動し易くすることができる。
(6)本実施形態によれば、設置台2は第1面17に第1方向23に延在する溝部25を備えている。溝部25に沿って指3を摺動させることにより、指3を第1方向23に誘導して移動させることができる。その結果、指3のY方向の中央が投光部26及び受光部27と対向するように指3を再現性良く配置することができる。
(7)本実施形態によれば、溝部25の深さは0.3mm以上1.5mm以下である。溝部25の深さを0.3mm以上にすることにより、指3に溝部を感じさせることができる。溝部25の深さを1.5mm以下にすることにより、指3を溝部25の底面と摺動させて移動させることができる。従って、溝部25が指3を設置するときの案内として機能することができる。
(8)本実施形態によれば、溝部25の幅は4mm以上7mm以下である。溝部25の幅を4mm以上にすることにより指3で溝部25を認識することができる。溝部25の幅を7mm以下にすることで指3が細い人でも溝部25が第1方向23に延在することを指3の感覚で認識し易くすることができる。
(9)本実施形態によれば、第1面17と第2面18とが接する場所に空間ができないので、第1面17と第2面18とが接する場所から外光が入ることを防止することができる。その結果、外光による測定への影響を抑制することができる。さらに、第1面17と第2面18とが接する場所では指3の表面と第1面17及び第2面18との間で光34が反射して伝播することを抑制することができる。その結果、指3の内部を通過した光34を効率よく第2光ファイバー9に入力させることができる。
(10)本実施形態によれば、指先の丸い指3も指先の尖った指3も設置台2に設置することができる。そして、指先の尖った指3の場合には指先の丸い指3に比べて第1面17と第2面18とが接する場所に空間ができ易い。本実施形態の設置台2では第3面21が設置されているので、指先の尖った指3を設置台2に設置したとき第1面17と第2面18とが接する場所に空間ができることを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、設置台の一実施形態について図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。図5(a)は設置台の構造を示す概略斜視図であり、図5(b)は設置台の構造を示す模式側断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、第3面21が省かれている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
次に、設置台の一実施形態について図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。図5(a)は設置台の構造を示す概略斜視図であり、図5(b)は設置台の構造を示す模式側断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、第3面21が省かれている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では図5(a)に示すように生体計測装置38は設置台39を備えている。設置台39には第1面40と第1面40に接する第2面41とが設置されている。そして、第1面40の底面には第2孔6が設置され、第2面41には第1孔5が設置されている。第1孔5には第1光ファイバー7が挿入され、第1孔5が投光部26になっている。第2孔6には第2光ファイバー9が挿入され、第2孔6が受光部27になっている。
図5(b)に示すように、設置台39に指3を置き、第1面40に沿って指3を第1方向23に摺動させる。そして、指先が第2面41に到達する。第1面40が延在する長手方向をX方向とする。指3は指先が−X方向を向くように設置される。指3の爪が向く方向をZ方向とし、指3の幅方向をY方向とする。第1面40と第2面41とがなす角度を第1角度42とする。第1角度42は130度以上140度以下である。第1角度42が130度未満のとき、第1面40と第2面41とが接する部分に柔らかい組織が移動し難くなり、第1面40と第2面41とが接する場所と指3との間に空間が形成される。これにより指3が第1方向23に移動し易くなるので、指3の位置の再現性が低下する。第1角度42が140度を超えるとき、第2面41により第1方向23と反対の方向に指3を押す反力が小さくなる。これにより、指3が第2面41を摺動してしまうので、指3の位置の再現性が低下する。従って、第1面40と第2面41とがなす角度が130度以上140度以下に設定している為、指3の位置を再現性良く設置することができる。
設置台39においても投光部26と受光部27との距離である光路間距離33は6.5mm以上8.1mm以下が好ましい。光路間距離33がこの範囲にあるとき、一方の投光部26が出力した光を受光部27が入力する比率を高くすることができる。従って、血液の情報を有する光を効率良く入力することができる。
(第3の実施形態)
次に、設置台の一実施形態について図6を用いて説明する。図6(a)〜(c)は、設置台の構造を示す模式側断面図であり、図6(d)は、設置台の構造を示す模式平面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、指3を測定する場所や第1光ファイバー7及び第2光ファイバー9の配置が異なる点になる。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
次に、設置台の一実施形態について図6を用いて説明する。図6(a)〜(c)は、設置台の構造を示す模式側断面図であり、図6(d)は、設置台の構造を示す模式平面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、指3を測定する場所や第1光ファイバー7及び第2光ファイバー9の配置が異なる点になる。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では図6(a)に示すように、設置台44の第1面17には溝部25が設置されている。そして、溝部25の底面には第1孔45及び第2孔46が設置されている。第1孔45には第1光ファイバー7が挿入され、第1孔45が投光部26になっている。第2孔46には第2光ファイバー9が挿入され、第2孔46が受光部27になっている。投光部26と受光部27とは指3の幅方向47に並んで設置されている。そして、設置台44は測定領域35に投光部26から光34を投光する。そして、指3の測定領域35で乱反射した光34を受光部27に入力させることができる。
設置台44においても第1の実施形態と同じく第1面17〜第4面22が設置されている。そして、溝部25に沿って指3を移動することにより、投光部26及び受光部27の位置に対して再現性良く指3を設置することができる。
図6(b)に示すように、設置台48の第1面17には溝部25が設置されている。そして、溝部25の底面には第1孔49及び第2孔50が設置されている。第1孔49には第1光ファイバー7が挿入され、第1孔49が投光部26になっている。第2孔50には第2光ファイバー9が挿入され、第2孔50が受光部27になっている。投光部26と受光部27とは指3の幅方向47に並んで設置されている。そして、測定領域35に投光部26から光34を投光する。さらに、第1光ファイバー7と第2光ファイバー9とは所定の角度で交差するように配置されている。これにより、投光部26からは受光部27側に向けて光34が投光され、指3の内部で光34が乱反射する測定領域35を受光部27に近づけることができる。従って、指3の測定領域35で乱反射した光34を効率良く受光部27に入力させることができる。
設置台48においても第1の実施形態と同じく第1面17〜第4面22が設置されている。そして、溝部25に沿って指3を移動することにより、投光部26及び受光部27の位置に対して再現性良く指3を設置することができる。
図6(c)に示すように、設置台51には第1面17〜第4面22が設置されている。設置台51の第1面17には溝部25が設置されている。そして、溝部25の底面には第1孔52及び第2孔53が設置されている。第1孔52には第1光ファイバー7が挿入され、第1孔52が投光部26になっている。第2孔53には第2光ファイバー9が挿入され、第2孔53が受光部27になっている。
投光部26と受光部27とは第1方向23に並んで設置されている。そして、指3の腹側の測定領域35に投光部26から光34を投光する。これにより、投光部26から測定領域35に向けて光34が投光され、指3の測定領域35で乱反射した光34を受光部27が受光する。
設置台51においても第1の実施形態と同じく第1面17〜第4面22が設置されている。そして、溝部25に沿って指3を移動することにより、投光部26及び受光部27の位置に対して再現性良く指3を設置することができる。
図6(d)に示すように、設置台54には指3の側面と向かい合って接触するように側壁55が設置され、側壁55には第1方向23に延在する溝部56が設置されている。溝部56の底面には第1孔57及び第2孔58が設置されている。溝部56の底面は指3の側面と対向する面となっている。
第1孔57には第1光ファイバー7が挿入され、第1孔57が投光部26になっている。第2孔58には第2光ファイバー9が挿入され、第2孔58が受光部27になっている。投光部26と受光部27とは第1方向23に並んで設置されている。そして、指3の側面の測定領域35では投光部26から投光された光34が乱反射し、乱反射した光34を受光部27が受光することができる。
設置台54において指3を挟んで側壁55の反対側には可動板59が設置されている。可動板59は第1方向23に延在する板状の部材である。可動板59において指3の反対側にはコイルばね60が設置されている。コイルばね60が可動板59を付勢し、可動板59が指3を側壁55に押圧する。従って、指3は側壁55に押圧される。
設置台54においても第1の実施形態と同じく第1面17〜第4面22が設置されている。そして、第1面17には溝部25が設置されている。溝部25に沿って指3を移動することにより、投光部26及び受光部27の位置に対して再現性良く指3を設置することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、第1孔5に第1光ファイバー7を設置して第1孔5を投光部26にした。そして、第2孔6に第2光ファイバー9を設置して第2孔6を受光部27にした。投光部26と受光部27との位置を交換しても良い。第1孔5に第2光ファイバー9を設置して第1孔5を受光部27にする。そして、第2孔6に第1光ファイバー7を設置して第2孔6を投光部26にしても良い。この場合にも第1光ファイバー7から測定領域35に光34を照射して反射した光34を第2光ファイバー9に入力させることができる。そして、血液の情報を検出することができる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、第1孔5に第1光ファイバー7を設置して第1孔5を投光部26にした。そして、第2孔6に第2光ファイバー9を設置して第2孔6を受光部27にした。投光部26と受光部27との位置を交換しても良い。第1孔5に第2光ファイバー9を設置して第1孔5を受光部27にする。そして、第2孔6に第1光ファイバー7を設置して第2孔6を投光部26にしても良い。この場合にも第1光ファイバー7から測定領域35に光34を照射して反射した光34を第2光ファイバー9に入力させることができる。そして、血液の情報を検出することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、第1光ファイバー7を用いて光34を投光部26に導光した。光源部8から直接投光部26に光34を出力しても良い。第1光ファイバー7を削減できるので生産性良く生体計測装置1を製造することができる。
前記第1の実施形態では、第1光ファイバー7を用いて光34を投光部26に導光した。光源部8から直接投光部26に光34を出力しても良い。第1光ファイバー7を削減できるので生産性良く生体計測装置1を製造することができる。
(変形例3)
前記第1の実施形態では、第2光ファイバー9を用いて光34を分光光度計部11に導光した。受光部27に分光光度計部11を設置しても良い。第2光ファイバー9を削減できるので生産性良く生体計測装置1を製造することができる。
前記第1の実施形態では、第2光ファイバー9を用いて光34を分光光度計部11に導光した。受光部27に分光光度計部11を設置しても良い。第2光ファイバー9を削減できるので生産性良く生体計測装置1を製造することができる。
(変形例4)
前記第1の実施形態では、波長が920nm及び988nmの場所の光強度から演算部14が血中のグルコース濃度を推定した。グルコース濃度を検出するときの波長はこれに限らない。グルコース濃度を推定するとき、1181〜1189nm、1590nm、1750nm、1780nm、2170〜2380nm、2270nmの波長の光をもちいてもよい。グルコース濃度を推定しやすい波長を用いることにより精度よくグルコース濃度を推定することができる。1181〜1189nm及び1750nmの波長の光では水分とアルコールとの吸光度が同じであり、アルコールの影響を除いてグルコース濃度の変化を推定することができる。さらに、複数の波長における血中のグルコース濃度を推定し、統計処理をすることにより精度を高めても良い。
前記第1の実施形態では、波長が920nm及び988nmの場所の光強度から演算部14が血中のグルコース濃度を推定した。グルコース濃度を検出するときの波長はこれに限らない。グルコース濃度を推定するとき、1181〜1189nm、1590nm、1750nm、1780nm、2170〜2380nm、2270nmの波長の光をもちいてもよい。グルコース濃度を推定しやすい波長を用いることにより精度よくグルコース濃度を推定することができる。1181〜1189nm及び1750nmの波長の光では水分とアルコールとの吸光度が同じであり、アルコールの影響を除いてグルコース濃度の変化を推定することができる。さらに、複数の波長における血中のグルコース濃度を推定し、統計処理をすることにより精度を高めても良い。
生体計測装置1を用いて血中アルコール濃度の推定を行っても良い。波長が1710nmの光はエタノールの吸光度が極大値になる。従って、波長が1710nmの光の変化を演算部14が検出して血中アルコール濃度を推定することができる。
生体計測装置1を用いて血中脂質濃度の推定を行っても良い。波長が1690nmの光は長鎖アルキル基のCH3の吸光度が極大値になる。波長が1740nm及び2320nmの光は長鎖アルキル基のCH2の吸光度が極大値になる。従って、波長が1690nm、1740nm及び2320nmの光の変化を演算部14が検出して血中脂質濃度を推定することができる。このように、検出する光の波長を選択することにより各種の血中成分の濃度を推定することができる。例えば、飽和酸素濃度、各種タンパク質等の濃度を推定することができる。他にも、受光部27における受光量の変化から脈拍を検出しても良い。他にも、公知の方法を用いて血圧や血流量を検出しても良い。尚、変形例1〜4の内容は第2の実施形態及び第3の実施形態に適用しても良い。
1…生体情報取得装置としての生体計測装置、2,39,44,48,51,54…設置台、17,40…第1面、18,41…第2面、21…第3面、22…第4面、23…第1方向、25…溝部、25a…溝幅、25b…溝深さ、26…投光部、27…受光部、29…第1長さ、30…第2長さ、34…光、38…生体計測装置。
Claims (9)
- 第1面と、
前記第1面と鈍角をなして前記第1面と接する第2面と、
前記第1面と同じ向きを向き前記第2面と接する第3面と、
前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、
前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、
前記第1面、前記第2面及び前記第3面は第1方向に並んで配置されることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項1に記載の生体情報取得装置であって、
前記設置台には前記第3面と鈍角をなし前記第3面と接する第4面が前記第3面の前記第1方向に配置されることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項1または2に記載の生体情報取得装置であって、
前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であり、
前記第1方向において前記第2面の長さを第1長さとし前記第3面の長さを第2長さとするとき、前記第2長さを前記第1長さで除算した値は0.06以上0.34以下であることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の生体情報取得装置であって、
前記第1面と前記第3面とがなす角度は170度以上180度以下であることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体情報取得装置であって、
前記第1面には前記第1方向に延在する溝部を備えることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項5に記載の生体情報取得装置であって、
前記溝部の深さは0.3mm以上1.5mm以下であることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項5または6に記載の生体情報取得装置であって、
前記溝部の幅は4mm以上7mm以下であることを特徴とする生体情報取得装置。 - 第1面と、
前記第1面と接する第2面と、
前記第1面または前記第2面に位置し投光する投光部と、
前記第1面または前記第2面に位置し受光する受光部と、を有する設置台を備え、
前記第1面と前記第2面とがなす角度は130度以上140度以下であることを特徴とする生体情報取得装置。 - 請求項8に記載の生体情報取得装置であって、
前記投光部と前記受光部との距離は6.5mm以上8.1mm以下であることを特徴とする生体情報取得装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015097134A JP2016212718A (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 生体情報取得装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015097134A Pending JP2016212718A (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 生体情報取得装置 |
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JP (1) | JP2016212718A (ja) |
-
2015
- 2015-05-12 JP JP2015097134A patent/JP2016212718A/ja active Pending
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