JP2023015889A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体指標の測定において、測定対象物の表面状態の影響を低減して、測定の信頼性を向上する。【解決手段】測定装置は、光源装置と、光源装置からの光が入射する入射端面、入射端面から入射した光を内部反射する反射面、および内部反射光を出射する出射端面を有するATRプリズムと、前記反射面と測定対象物との界面で反射されて前記ATRプリズムの出射端面から出射された出射光を検出する検出器と、前記検出器で受光された前記出射光の強度に基づき前記測定対象物の内部情報を推定するプロセッサと、を有し、前記光源装置は、前記入射端面への入射角が異なる光を出射可能であり、前記検出器は、前記ATRプリズムの出射端面から異なる出射角度で出射した出射光を複数の異なる位置で検出し、前記プロセッサは、前記複数の異なる位置での検出結果に基づいて前記測定対象物の内部情報を演算する。【選択図】図6

Description

本発明は、生体指標の測定装置に関する。
近年、世界中で糖尿病患者が増加しており、採血を伴わない非侵襲的な血糖値計測が望まれている。光を用いてセンシングする方法としては、近赤外光を用いたもの、中赤外光を用いたもの、ラマン分光を用いたものなど、様々な方式が提案されている。このうち、中赤外領域はグルコースの吸収が大きい指紋領域であり、近赤外領域よりも測定の感度を高めることができる。血糖値以外にも、ヘモグロビン濃度、血中脂質、血中タンパク質、血中腫瘍DNA等の生体指標が、中赤外領域で非侵襲に測定され得る。
全反射減衰(ATR:Attenuated Total Reflection)プリズムと皮膚との接触状態を高精度に測定したうえで、皮膚内部の生体物質の量を測定する生体物質測定装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この測定装置では、ATRプリズムと皮膚との接触状態を検出するために、ATRプリズムに歪みセンサが装着されている。
測定対象物の表面には、残渣物や角質層など、推定対象ではない別の物質が存在しており、生体指標の測定結果に影響する。測定対象物の表面状態を考慮した従来の測定方法には、未だ検討の余地がある。
本発明は、生体指標の測定において、測定対象物の表面状態の影響を低減して、測定の信頼性を向上することを目的とする。
一実施形態では、測定装置は、
光を出射する光源装置と、
前記光が入射する入射端面と、前記入射端面から入射した光を内部反射する反射面と、内部反射光を出射する出射端面と、を有する減衰全反射プリズムと、
前記反射面と測定対象物との界面で反射されて前記減衰全反射プリズムの前記出射端面から出射された出射光を検出する検出器と、
前記検出器で受光された前記出射光の強度に基づき、前記測定対象物の内部情報を推定するプロセッサと、を有し、
前記光源装置は、前記入射端面への入射角が異なる光を出射可能であり、
前記検出器は、前記出射端面から異なる出射角度で出射した前記出射光を複数の異なる位置で検出し、
前記プロセッサは、前記複数の異なる位置での検出結果に基づいて前記測定対象物の前記内部情報を演算する。
生体指標の測定において、測定対象部位の表面状態の影響を低減して、測定の信頼性を向上することができる。
エバネッセント光のしみ出しを説明する図である。 単一反射ATRプリズムを用いたときの反射角度(しみ込み深さ)の選択を示す図である。 単一反射ATRプリズムの入射角としみ込み深さの関係を示す図である。 多重反射ATRプリズムにおける反射を示す図である。 受光位置と反射角度の関係を示す図である。 実施形態の測定装置の模式図である。 情報処理装置のハードウエア構成図である。 実施形態の基本的な計測処理のフローチャートである。 血糖値推定のフローチャートである。 第2実施形態の測定装置の模式図である。 第3実施形態の測定装置の模式図である。 第4実施形態の測定装置の模式図である。
実施形態では、エバネッセント光の吸光度を測定するATR法において、エバネッセント光の測定対象物へのしみこみ深さが入射角度に依存することを利用して、吸光度の計測結果から、測定部位表面の不要な情報を除去または低減する。これにより、測定部位の表面状態の影響を低減し、目的とする生体情報の推定精度を向上する。
血糖値などの生体情報を非襲撃的に計測する際に、ATRプリズムを唇に挟んで計測が行われることがある。唇などの粘膜部位は、表面の角質層がごく薄いので、体液や血液中のグルコースをより高い感度で検出できるためである。しかし、唇を測定部位とする場合、食事の残渣や口紅、唾液などが唇に付着していることがある。唇が清浄でない状態で測定を行うと、様々な物質がATRプリズムに付着し、グルコース由来の信号が識別しにくくなる。唇にかぎらず、指、耳たぶなどの部位でも、角質層、皮脂、汗などが測定に影響する。
ATR法は、プリズムから測定対象物にしみだすエバネッセント光の吸光度に基づいて特性値を推定する測定法である。測定部位の表面に目的物質ではない別の物質が存在すると、光の吸光度にその別の物質の情報が含まれ、目的物質を推定するうえで誤差要因となる。実施形態では、このような誤差要因を、エバネッセント光のしみこみ深さの入射角依存性を利用して、低減する。以下の実施形態で、同じ構成要素には同じ符号を付けて、重複する説明を省略することがある。
図1は、エバネッセント光のしみ出しを説明する図である。エバネッセント光の測定対象物Sへのしみこみ深さ(dp)は、測定対象物Sへの入射角θに依存する。図1では、赤外光IRがプリズムPの端面Pinに垂直入射した後に、プリズムPと測定対象物Sとの界面に入射角θで入射する場合を示している。
エバネッセント光のしみこみ深さ(dp)は、式(1)で表される。
Figure 2023015889000002
ここで、λは光の波長(μm)、θは入射角、nはプリズムPの屈折率、nは測定対象物Sの屈折率である。式(1)から、しみだし深さdpは、入射角θの関数で表され、波長λに比例し、プリズムPの屈折率nに反比例することがわかる。
この関係を利用すると、入射角度を変化させてしみこみ深さを変えることで、測定対象物Sの表面情報を支配的に含む計測データと、測定対象物Sの内部と表面の両方の情報を含む計測データを取得できる。異なるしみこみ深さでの2以上の計測データの差分または比をとることで、内部情報の割合が支配的な(すなわち表面情報の割合が十分に小さい)データを抽出することができると考えられる。これが実施形態の計測方法の基本原理である。
図2は、単一反射型のATRプリズム120を用いたときの反射角度(しみ込み深さ)の選択を示す。単一反射型のATR120の入射面121に、測定用の光が入射し、ATRプリズム120の反射面123で反射される。臨界角よりも小さい入射角で反射面123に入射した光線DRaは、反射面123で反射されずに屈折する。臨界角よりも大きい角度で反射面123に入射した光線DRbは、反射面123で反射され、出射面122からATRプリズム120の外に出る。
光線DRbは、反射面123への入射角に応じて、異なるしみこみ深さをもち、かつ、異なる方向に反射される。ATRプリズム120の出射面122を出た各光線DRbの受光位置は、そのまましみこみ深さと一対一対応する。したがって、ATRプリズム120を出た光線DRbに対する検出器103の位置を、矢印Mの方向に動かすことで、異なるしみこみ深さをもつ光線を受光することができる。出射光線に対する検出器130の位置を選択することで、反射角度(すなわち、しみこみ深さ)を選択できる。
図3は、図2の単一反射型のATRプリズム120の入射角としみこみ深さ(dp)の関係を示す。しみこみ深さ(dp)は、入射光の強度が1/eになる距離で表される。臨界角を超える領域について、入射角が大きくなるほどしみこみ深さは小さくなり、入射角としみこみ深さが一対一で対応する。反射光線DRbをどこで受光するかによって、測定対象物の内部へのしみこみ深さを選択できる。
図4は、多重反射型のATRプリズム102での多重反射を示す。生体指標の非襲撃的な計測では、感度向上のために多重反射型のATRプリズム102が用いられることが多い。反射回数ごとに吸光が指数関数的に増えるからである。ATRプリズム102の内部で多重反射が起きる過程では、各々の光線DRbの反射角度は、全反射により保たれている。しかし出射端面112からATRプリズム102を出た光線の出射角度は、光線によって異なる。そのため、受光位置としみこみ深さが、一対一で対応しなくなる。
図5は、反射角度と受光位置の関係を示す図である。図5の(A)は、受光位置が出射端面112の近傍にあるとき、すなわち出射端面112から受光位置までの距離Lがほぼ0のときの反射角度と受光位置の関係を示す。図5の(B)は、距離Lが100mmのときの反射角度と受光位置の関係を示す。反射角度は光線DRbの入射角度に対応し、入射角度は式(1)で表されるように、しみこみ深さに対応する。
有限の受光面積をもつ検出器103は、ある受光位置で信号を検出するときに、反射角度(すなわちしみこみ深さ)を区別せずに複数の反射光線を同時に検出する。図5では、受光面積として1mm×1mmの素子を想定しており、網掛けの領域が受光範囲となる。図5の(A)のように出射端面112の近傍では、異なる反射角度でATRプリズム102を出た複数の光線が、この受光素子で同時に検出される。
これに対し、図5の(B)のように、出射端面112からある程離れた距離では、検出器103の位置を変えることで、反射角度、すなわちしみこみ深さを一対一で計測することができる。したがって、多重反射型のATRプリズム102を用いる場合は、ATRプリズム102の出射端面112からの検出器103の距離Lを適切に選択し、出射光の光軸と直交する面内での受光位置としみこみ深さとの対応関係を利用する。ATRプリズム102からの出射光が複数の拡散光線を含む場合は、拡散光線群の中心光軸と直交する面を移動面としてもよい。異なるしみこみ深さでの測定データから目的とする生体指標のデータを抽出することで、計測精度が向上する。
計測では、特定の波数範囲に含まれる2以上の波長の光を用いて、非襲撃的に計測を行ってもよい。赤外分光の分野では一般的に「波数」が用いられるが、波数kは単位長あたりに含まれる波の数(1/λ)で表されるので、以下の説明では「波数」と「波長」はほぼ同義で用いられる。
<第1実施形態>
図6は、第1実施形態の測定装置100の概略図である。測定装置100は、測定光学系10と、情報処理装置20と、表示装置21を含む。情報処理装置20と表示装置21は一体化されていてもよい。測定光学系10と情報処理装置20の間に、データを収録するデータロガーが配置されていてもよいし、情報処理装置20にデータロガーの機能が組み込まれていてもよい。
測定光学系10は、光源装置101、ATRプリズム102、及び検出器103を有する。光源装置101とATRプリズム102は、光ファイバ110によって光学的に接続されていてもよいし、光学ミラー等の導光部材を用いてもよい。
光源装置101は、特定の波数範囲から選択された、少なくとも2つの波長の光を出力するように構成されていてもよい。2以上の波長のうちの少なくとも1波長は、測定光学系10により得られた測定データの正規化に用いられてもよい。正規化の波長を用いることにより、常に変動する測定状態、たとえば、ATRプリズム102と測定対象物との接触状態のばらつきなどを補正することができる。
特定の波数範囲は、測定対象物の固体差や測定状況の相違にかかわらず、目的とする生体指標が安定して測定されるように、あらかじめ決定されている。たとえば、幅広い範囲で収集した測定データと、食前から食後にかけての典型的な生体指標の推移との相関から、適切な波長範囲を求めることができる。
血糖値、すなわちグルコースの量を計測する場合、
(a)波数970cm-1以上、1010cm-1以下の範囲から選択される第1波長と、波数950cm-1以上、990cm-1以下の範囲から選択される第2波長、
(b)波数1130cm-1以上、1220cm-1以下の範囲から選択される2つの波長、
(c)波数1700cm-1以上、1760cm-1以下の範囲から選択される2つの波長、
などを用いることができる。これらの範囲で選択される2つの波長はグルコースに対する吸光度の相関が高く、血糖値の推定精度を向上できるからである。
光源装置101は、上記の波長の光を出力できるのであれば、どのような光源であってもよい。波長可変光源を用いてもよいし、複数の光源ユニットを組み合わせてもよい。また、広い波長域にわたる光を出射する光源と波長フィルタとを組み合わせてもよい。広波長域の光源として、ランプ光源、発光ダイオード(light emitting diode:LED)、スーパールミネセントダイオード(super luminescent diode:SLD)等を用いることができる。広波長域の赤外ランプと、FTIR(Fourier transform infrared spectrometer:フーリエ変換赤外分光光度計)などの分光器との組み合わせを用いても、同じように測定が可能である。
グルコースの指紋領域である中赤外での吸光度を計測する際には、一般に連続的なスペクトルを有する光源が用いられ、発光面積が大きくなる。この場合、光源からは非平行光が出射される。実施形態では、受光位置を変えることで異なるしみこみ深さでの情報を取得するため、非平行光は積極的に利用される。コリメート光を出射する多波長レーザ光源を用いる場合でも、ATRプリズム102までの導光に光ファイバ110を用いる場合、光ファイバ110の出射端面で発散角が大きくなるので、この場合も非平行光を利用することができる。
コリメート光を出射するレーザ光源を用いる場合は、複数の入射角で測定対象物に入射させるために、拡散板等の光学素子を組み合わせてもよいし、レーザ光源の出射角度を変えながら複数の角度でATRプリズム102にレーザ光を入射してもよい。単波長光源を用いる場合は、一例として、9.1μm、9.3μm、9.5μm程度の波長の量子カスケードレーザを用いてもよい。
光源装置101から出射される赤外光は、光ファイバ110を介して、ATRプリズム102に入射する。ATRプリズム102は、入射端面111と、出射端面112と、反射面113を有する。ATRプリズム102は、反射面113が皮膚、唇などの測定対象物と接触するように配置され、ATRプリズム102に入射した赤外光IRによって測定対象物が照射される。赤外光IRは、測定対象物の吸収スペクトルに相当する減衰を受けて、出射端面112から出射される。
上述のように、ATR法は、ATRプリズム102と測定対象物との界面で全反射が起きる際に現れる界の「しみ出し」を利用している。ATRプリズム102を唇などの測定対象物に押し当てて測定を行うと、しみ出した界(エバネッセント場)が測定対象物により吸収される。
赤外光IRの場合、ATRプリズム102から測定部位へ光がしみ出す深さはわずか数ミクロン程度であり、深さ数百ミクロン程度に存在する毛細血管まで光は到達しない。しかし、皮膚や粘膜細胞中には、血管中の血漿などの成分が組織液(間質液)としてにじみ出ていることが知られている。その組織液中に存在するグルコース等の成分を光吸収スペクトル強度または吸光度として検知することで、生体指標の測定が可能となる。
界のしみ出しを利用した光吸収スペクトル強度を測定するには、表皮が存在しない口腔粘膜や、表皮が薄い耳たぶや唇などを測定部位とするのが望ましい。ATRプリズム102を出た赤外光IRは、生体情報を含む光信号として、検出器103で検出される。
検出器103は、矢印Mで示すように、ATRプリズム102を出射した赤外光IRの光軸と交差する面内で移動可能である。検出器103は、一例として、単素子の焦電型の赤外線センサを用いる。焦電型の赤外線センサは、赤外線入射による温度変化に応じて生じる自発分極を利用して入射赤外線の光量(強度)を計測する。
受光位置選択手段として、検出器103を駆動する移動機構41を用いる。移動機構41は、たとえばリニアスライダであり、焦電センサをリニアスライドに設置して、スライド上を移動可能にする。移動機構41は、検出器103の位置を制御するコントローラ、ドライバ等を含んでいてもよい。検出器103の位置制御に個別のコントローラを用いる替わりに、情報処理装置20の機能により、検出器103を駆動制御してもよい。
図4を参照して述べたように、検出器103はATRプリズム102の出射端面112から所定の距離L離れた位置で移動する。この例で、検出器103はATRプリズム102の出射端面112から80mm~120mm離れた位置で、しみこみ深さと一対一の関係で反射光を検出する。検出器103の受光面積は、たとえば1mm×1mmであるが、この例に限定されない。
ATRプリズム102から出射した赤外光IRの光軸と、検出器103の移動面との交点を原点とすると、原点から±10mmの範囲で、検出器103を矢印Mの方向に1mmずつ移動して計測してもよい。この場合、合計で21地点での計測結果が得られる。必ずしも21地点すべてで計測する必要はなく、いくつかの地点を選択して計測してもよい。
検出器103による検出結果は、情報処理装置20で解析され、血糖値量などの生体指標が推定される。推定結果は表示装置21される。情報処理装置20は、検出器103によって異なる位置で取得された複数の検出結果を処理する。出射赤外光IRの光軸と交わる面内での検出器103の位置はしみこみ深さに対応するので、しみこみの深い位置で計測した吸光度と、しみこみが浅い位置で計測した吸光度とを用いて血糖値を推定する。たとえば、2つの吸光度の差分は、測定対象物の内部の生体情報を支配的に含む。
図7は、情報処理装置20のハードウエアブロック図である。情報処理装置20は、表示装置21、入力装置22、CPU(central processing unit:中央演算装置)23、ランダムアクセスメモリ(RAM)24、リードオンリーメモリ(ROM)25、補助記憶装置26、外部インタフェース(I/F)27、通信インタフェース(I/F)28を有し、これらはバス309によって相互に接続されている。
CPU23と、主記憶装置であるRAM24、及びROM25はメインバスに直接接続され、その他のデバイスは、内部インタフェースを介してメインバスに接続されていてもよい。図2では、図示を簡略化するために、各デバイスはバス309で相互接続されるとものとして描かれている。
CPU23は、検出器103で検出された各波長の光強度から、波長ごと、検出位置ごとに、測定対象物の吸光度を求める。
波数kでの吸光度Aは、
A(k)=-lоg10(I/I) (2)
で表される。ここで、Iは測定光学素子17への入射光の強度、すなわち光源の出射光強度である。Iは測定光学素子17から出て光検出器18で検出された光の強度である。Iに対するIの比は、測定対象物による赤外光の減衰を表している。赤外光線をATRプリズム102の反射面113に対して異なる入射角で入射するので、測定対象物へのしみこみ深さdpが異なり、光線ごとに減衰状態が異なる。したがって、検出器103の位置によって、異なる吸光度Aが得られる。
CPU23はまた、検出器103の位置を制御する移動機構41の動作を制御してもよい。CPU23は、移動機構41の移動と、検出器103によるデータ取り込みのタイミングを同期させてもよい。CPU23とは別に、メモリ内蔵型のASIC(application specific integrated circuit:特定用途集積回路)やプログラマブルロジックデバイス(PLD)を設けて、移動機構41の動作と検出器103からのデータ取り込みのタイミングを制御してもよい。
ROM25には、CPU23で実行される処理に必要なプログラム、パラメータ等が格納されている。検出器103で得られたデータ値、生体指標の推定に用いられる計算式、推定結果などは、ROM25に保存されていてもよいし、補助記憶装置304に保存されてもよい。RAM24は、CPU23による演算処理のワークエリアとして用いられる。
入力装置22は、タッチパネル、キーボード等のユーザインタフェースである。表示装置21は、CPU23によるデータ処理結果や推定された生体指標を表示する。表示装置21を情報処理装置20の外部に設けてもよい。外部インタフェース27は、検出器103や移動機構41との接続に用いられる。通信インタフェース28は、ネットワークや外部サーバとのデータ通信に用いられる。CPU23によって推定された生体指標は、ネットワークや外部サーバを介して、測定対象者の端末装置に送信されてもよい。
図8は、CPU23によって実行される基本処理のフローチャートである。ATRプリズム102の出射光を第1位置で検出して、第1検出値を取得する(S11)。検出器103は、ATRプリズム102から出射した赤外光IRの光軸と交わる面内で移動可能である。CPU23は、移動機構41を制御して検出器103を第1位置へ移動し、検出器103にて、第1位置の方向へ反射された赤外光を検出する。
次に、ATRプリズム102の出射光を第2位置で検出して、第2検出値を取得する(S12)。CPU23は、移動機構41を制御して検出器103を第2位置へ移動し、検出器103にて、第2位置の方向へ反射された赤外光を検出する。
第1検出値と第2検出値に基づいて、測定対象物の生体指標を推定する。上述のように反射角はしみこみ深さを一対一で対応する。第1位置でのしみこみ深さと、第2位置でのしみこみ深さは異なり、それぞれの位置で計測された吸光度に含まれる目的の生体指標情報の割合が異なる。そこで、第1検出値と第2検出値との差、または比に基づいて、不要な表面情報を除去して、目的とする生体指標情報を抽出する。たとえば、生体指標として透過率を用いる場合、検出値の差分を用いて、
log10(しみこみが浅い位置での透過率)-log10(しみこみが深い位置での透過率)
を算出することで、表面情報の影響を低減する。また、生体指標として吸光度を用いる場合は、
Log10{(しみこみが浅い位置での透過率)/(しみこみが深い位置での透過率)}
を計算することで、表面情報の影響を低減してもよい。
図9は、生体指標測定の一例としての血糖値推定のフローチャートである。この処理フローは、図8の基本処理をより詳細に示すものである。まず、測定装置100で、バックグラウンドスペクトル(BG)を測定する(S21)。バックグラウンドスペクトルの測定に際して、ATRプリズム102を洗浄してプリズム表面を清浄な状態にしておくことが望ましい。
バックバックグラウンドスペクトルは、フーリエ変換赤外分光法(FTIR:Fourier Transform Infrared Spectoscopy)による血糖値推定に用いられる。赤外光線を用いた測定で、測定対象物がある状態と、ない状態の2つの測定から、測定対象物の吸収スペクトルを得る。そのため、測定対象物がない状態で赤外光をATRプリズム102に入射してバックグラウンドスペクトルを計測する。このとき、検出器103は、たとえば、検出器103の原点、すなわち、ATRプリズム102から出射する赤外光の光軸と検出器103の移動面との交点で、出射赤外光を受光してもよい。
次に、唇などの測定対象物をATRプリズム102に接触させる(S22)。ATRプリズム102の多重全反射面である反射面113を唇で挟み込んでもよい。
次に、検出器103を計測初期位置に移動する(S23)。計測初期位置は、検出器103の移動面内の任意の位置でよい。たとえば、反射角度が最も大きくなる位置(しみこみ深さが最も浅い地点)、または反射角度が最も小さくなる位置(しみこみ深さが最も深い地点)を初期位置に設定してもよい。あるいは、原点を初期位置としてもよい。
検出器103を次の計測位置に移動して(S24)、スペクトル測定を行う(S25)。初期位置の場合は、初期位置を次の計測位置として、初期位置でスペクトル測定を行う。このスペクトル測定を、バックグランドスペクトルの測定と区別して、「スペクトル測定B」と呼ぶ。
スペクトル測定Bの後に、検出器103が最終位置にあるかどうかを判断する(S26)。最終位置にない場合は、S24に戻って、検出器103を次の計測位置に移動する(S24)。次の計測位置で、異なる反射角でATRプリズム102を出た赤外光線の吸光度スペクトルを測定する(S24)。検出器103が最終位置に達するまで、検出器103の移動と、移動した位置でのスペクトル測定Bを繰り返す。
すべての測定位置でスペクトル測定Bが終わると、検出器103を原点に移動し(S27)、測定対象物をATRプリズム102から離す(S28)。各検出位置で得られたスペクトル測定Bの測定値と、バックグラウンドスペクトルを用いて、血糖値を推定する(S29)。しみこみ深さが最も深い位置と、最も浅い位置の2か所の測定データを用いる場合は、差分または比を用いて、グルコース以外のノイズ成分(唇の表面状態に起因するノイズなど)を低減し、さらにATRプリズム102自体のバックグラウンドノイズを除去して、グルコース起因のスペクトルを推定してもよい。3以上の測定データから血糖値を推定する場合は、測定対象物の表面から内部に向かう変化の割合を用いて、グルコース起因のスペクトルを抽出してもよい。
推定した血糖値を表示装置21に表示して(S30)、処理を終了する。なお、7~12μm(中赤外光)から選択される2以上の波長の赤外光を用いる場合は、各波長の光についてS24からS29を実施し、2波長での推定結果の相関を用いてもよい。このような処理により、グルコース等の生体指標の推定精度を向上することができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態の測定装置200の模式図である。第2実施形態では、検出器の検出面(または受光面)に対して、遮蔽板の開口位置を相対的に変えることで、異なる反射角度(しみこみ深さ)の光線を検出する。
測定装置200は、測定光学系10Aと、情報処理装置20と、表示装置21を含む。情報処理装置20と表示装置21は一体化されていてもよい。測定光学系10Aは、光源装置101、ATRプリズム102、光源装置101とATRプリズム102を光学的に接続する光ファイバ110、及び検出器203を有する。
検出器203は、第1実施形態の検出器103よりも広い受光面積を有する。検出器203は、たとえば、単素子の焦電型赤外線センサであり、5mm×5mmの受光面積を有する。検出器203は、ATRプリズム102の出射端面112から所定距離L離れた位置に固定されている。受光位置選択手段として、ATRプリズム102の出射端面112と検出器203の間に、開口301を有する遮蔽板31を配置する。遮蔽板31は、移動機構32により矢印Mの方向に移動可能である。開口301の位置は、検出器203の受光面と平行に移動する。なお、遮蔽板31を固定にして、検出器203を遮蔽板と平行な方向に移動可能にしてもよい。
遮蔽板31の開口301を通過した光は、検出器203で検出され、検出結果を表す信号が情報処理装置20に入力される。遮蔽板31の移動範囲、移動のステップサイズは、検出器203の受光面積、目的の測定物質、ATRプリズム102の出射端面112からの散乱角度等に応じて、適宜設定される。
測定装置200を用いた血糖値推定は、図9の処理フローにしたがって行われる。ただし、検出器103の移動に替えて、遮蔽板31を計測初期位置に移動し、その後、最終位置に到達するまで、遮蔽板31の位置、換言すると、開口301の位置を、所定のステップサイズで移動して、スペクトル測定Bを行う。複数位置でのスペクトル測定Bの結果を用い、好ましくは、バックグラウンドスペクトル情報も用いて、血糖値を推定する。
測定装置200により、ATRプリズム102の反射方向としみこみ深さの対応関係を利用して、生体指標の測定精度を向上できる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態の測定装置300の模式図である。第3実施形態では、受光面積の比較的小さい検出器を固定し、開口を有する遮蔽板と集光レンズを組み合わせて、受光位置可変の構成を実現する。
測定装置300は、測定光学系10Bと、情報処理装置20と、表示装置21を含む。情報処理装置20と表示装置21は一体化されていてもよい。測定光学系10Bは、光源装置101、ATRプリズム102、光源装置101とATRプリズム102を光学的に接続する光ファイバ110、集光レンズ35、及び検出器303を有する。
検出器303は、たとえば、単素子の焦電型赤外線センサであり、1mm×1mmの受光面積を有する。ATRプリズム102の出射端面112と検出器303の間に、開口301を有する遮蔽板31と、集光レンズ35を配置する。集光レンズ35は、遮蔽板31の透過側に設けられ、開口301を通過した光を、検出器303の受光面に集光する。検出器303は、集光レンズ35が集光した光を効率よく検出する位置に固定されている。移動機構32により、遮蔽板31は、ATRプリズム102を出た赤外光IRの光軸と直交する面内で、矢印Mの方向に移動可能である。開口301を有する遮蔽板31と集光レンズ35は、受光位置選択手段として用いられる。集光レンズ35を設けることで、検出器303の受光面積を最小限にして、ノイズとコストを低減することができる。
遮蔽板31の開口301と集光レンズ35を通過した光は、検出器303で検出され、検出結果を表す信号が情報処理装置20に入力される。遮蔽板31の移動範囲、移動のステップサイズは、検出器303の受光面積、集光レンズ305の集光機能、目的の測定物質、ATRプリズム102の出射端面112からの散乱角度等に応じて適宜設定される。
測定装置300を用いた血糖値推定は、図9の処理フローにしたがって行われる。第2実施形態と同様に、図9のフローチャートにおける検出器103の移動に替えて、遮蔽板31を計測初期位置に移動し、その後、最終位置に到達するまで、遮蔽板31の位置、換言すると、開口301の位置を、所定のステップサイズで変えて、スペクトル測定Bを行う。複数位置でのスペクトル測定Bの結果を用い、好ましくは、バックグラウンドスペクトル情報も用いて、血糖値を推定する。
<第4実施形態>
図12は、第5実施形態の測定装置400の模式図である。第4実施形態では、検出器アレイを用い、ATRプリズム102からの出射光を、アレイ中の異なる検出素子で受光する。
測定装置400は、測定光学系10Cと、情報処理装置20と、表示装置21を含む。情報処理装置20と表示装置21は一体化されていてもよい。測定光学系10Cは、光源装置101、ATRプリズム102、光源装置101とATRプリズム102を光学的に接続する光ファイバ110、及び検出器アレイ403を有する。
検出器アレイ403は、複数の検出素子401の配列を含む。検出器アレイ403は、たとえば、マイクロボロメータアレイである。マイクロボロメータは、入射する赤外光のエネルギーを、温度依存の電気抵抗を持つ物質が受ける熱に基づいて計測する。検出器アレイ403のサイズは、たとえば20mm×20mmであり、この受光エリア内に、酸化バナジウム等の多数の抵抗素子が検出素子401として配置されている。検出器アレイ403として、2次元アレイに替えて、複数の焦電センサが一次元に配置されたリニアアレイを用いてもよい。検出器アレイ403を用いることで、位置制御を行う移動機構が不要になり、測定装置全体のサイズとコストを低減できる。
検出器アレイ403の各検出素子401で受光された光は、検出結果を表す信号として情報処理装置20に入力される。検出器アレイ403中の検出素子401の位置と、反射角度、すなわちしみこみ深さとは対応するので、異なるしみこみ深さでの吸光度情報を得ることができる。
測定装置400を用いた血糖値推定は、図5の処理フローにしたがって行われる。この場合、第1位置は、検出器アレイ403中の第1の検出素子401の位置に対応し、第2位置は、第2の検出素子401の位置に対応する。各位置の検出素子401の出力に基づいて吸収スペクトルを取得し、異なる検出素子401で得られたスペクトルの差または比を用いて、血糖値を推定する。
以上、波長選択について血糖値計測を例にとって説明してきたが、本発明の非侵襲の測定は血糖値測定に限定されず、タンパク質、血中腫瘍DNAなど、他の生体指標の測定にも適用することができる。検出器は焦電センサに限定されず、多重量子井戸を用いた赤外センサ、グラファイトを用いた赤外センサなど、赤外領域に感度を有する任意のセンサを用いることができる。
異なる角度でATRプリズム102内を全反射して出射した測定光を、出射光の光軸と直交する面内の異なる位置で受光し、検出することで、スペクトル中のノイズ成分が除去され、目的の測定物質の吸収スペクトルが得られる。
多重反射型のATRプリズムを用いる場合は、受光位置を選択することで、異なるしみ込み深さの情報が得られる。単反射型のATRプリズムを用いる場合はATRプリズムへの入射角度を変化させることで、異なるしみこみ深さの情報が得られる。いずれの場合もATRプリズムの出射端面から出る測定光の出射角度と検出位置は、一対一対応である。
測定光として、波長7~12μmの光(中赤外光)を用いることで、グルコースの吸光度を感度良く計測できる。典型的なグルコースの吸収スペクトルまたは血糖値推移と相関の高い2以上の測定波長を用いることで、個体差や測定環境の相違にかかわらず、安定的に血糖値を推定することができる。
10、10A、10B、10C 測定光学系
20 情報処理装置
21 表示装置
22 入力装置22
23 CPU
24 RAM
25 ROM
26 補助記憶装置
27 外部インタフェース
28 通信インタフェース
31 遮蔽板
301 開口
32、41 移動機構
35 集光レンズ
100、200、300、400 測定装置
101 光源装置
102、120 ATRプリズム
103、203、303 検出器
110 光ファイバ
111 入射端面
112 出射端面
113、123 反射面
121 入射面
122 出射面
309 バス
401 検出素子
403 検出器アレイ
特開2020-163188号公報

Claims (11)

  1. 光を出射する光源装置と、
    前記光が入射する入射端面と、前記入射端面から入射した光を内部反射する反射面と、内部反射光を出射する出射端面と、を有する減衰全反射プリズムと、
    前記反射面と測定対象物との界面で反射されて前記減衰全反射プリズムの前記出射端面から出射された出射光を検出する検出器と、
    前記検出器で受光された前記出射光の強度に基づき、前記測定対象物の内部情報を推定するプロセッサと、
    を有する測定装置において、
    前記光源装置は、前記入射端面への入射角が異なる光を出射可能であり、
    前記検出器は、前記出射端面から異なる出射角度で出射した前記出射光を複数の異なる位置で検出し、
    前記プロセッサは、前記複数の異なる位置での検出結果に基づいて前記測定対象物の前記内部情報を演算する、
    測定装置。
  2. 前記検出器は、前記出射端面からの前記出射光を、前記出射光の光軸と直交する面内の第1位置で得られる第1検出値と、前記第1位置と異なる第2位置で得られる第2検出値を前記プロセッサに出力し、
    前記プロセッサは、前記第1検出値と前記第2検出値を用いて前記測定対象物の前記内部情報を推定する、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記検出器は、前記第1位置で、前記光のエバネッセント光が前記反射面から前記測定対象物へしみだす第1のしみこみ深さでの第1の吸収スペクトルを検出し、前記第2位置で、前記第1のしみこみ深さと異なる第2のしみこみ深さでの第2の吸収スペクトルを検出する、
    請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記プロセッサは、前記第1の吸収スペクトルと前記第2の吸収スペクトルの差、または比に基づいて、前記測定対象物の前記内部情報を推定する、
    請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記減衰全反射プリズムは、多重反射プリズムであり、
    前記光源装置から出射された光は、複数の異なる角度で前記入射端面に入射し、
    前記検出器は、前記減衰全反射プリズムの前記出射端面から所定距離離れて位置し、
    前記光の前記減衰全反射プリズムへの入射角と、前記減衰全反射プリズムから出射する前記出射光の前記検出器での受光位置とは一対一対応する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記減衰全反射プリズムから出射する前記出射光の光軸と直交する面内で、前記検出器を前記複数の異なる位置へ移動する移動機構、
    を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. 前記検出器の検出面と前記減衰全反射プリズムの前記出射端面との間に配置される、開口を有する遮蔽板と、
    前記遮蔽板を前記検出面に対して相対的に移動する移動機構と、
    を有し、前記検出器は、前記開口の相対位置に応じて前記複数の異なる位置で前記出射光を受光する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の測定装置。
  8. 前記検出器の前記検出面と、前記遮蔽板の間に配置される集光レンズ、
    を有し、
    前記検出器の受光面積は前記遮蔽板の遮蔽面に比べて小さい、
    請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記検出器は、複数の検出素子の配列を含む検出器アレイである、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の測定装置。
  10. 前記光の波長は7~12μmである、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の測定装置。
  11. 前記測定対象物の前記内部情報は血糖値である、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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