JP2016212497A - Icカード、icモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラム - Google Patents

Icカード、icモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発行に要する時間を短縮することができるICカード、ICモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラムを提供することである。【解決手段】実施形態のICカードは、通信部と、書き込み処理部とを持つ。通信部は、記憶部が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求を受信する。書き込み処理部は、受信した前記書き込み要求が、前記所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態である場合に、当該所定の領域に当該書き込む情報を記憶させる第1の処理を実行し、前記通信部が受信した前記書き込み要求に、前記領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が前記第1の状態とは異なる第2の状態である場合に、前記第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、ICカード、ICモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラムに関する。
近年、IC(Integrated Circuit)チップを内蔵したICカードが広く使用されている。ICカードでは、用途に対応したICカードの動作に必要な情報を、書き込み要求のコマンドを用いてICチップ内の不揮発性メモリに書き込む発行工程が実行される。しかしながら、ICカードの書き込みは、比較的低速の通信インターフェースを介して行われることが多く、例えば、大量のカードを発行する場合などでは、発行に要する時間が膨大なものとなる可能性があった。
特開2004−334746号公報
本発明が解決しようとする課題は、発行に要する時間を短縮することができるICカード、ICモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラムを提供することである。
実施形態のICカードは、通信部と、書き込み処理部とを持つ。通信部は、記憶部が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求を受信する。書き込み処理部は、前記通信部によって受信した前記書き込み要求が、前記所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態である場合に、当該書き込む情報を当該所定の領域に記憶させる第1の処理を実行し、前記通信部が受信した前記書き込み要求に、前記領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が前記第1の状態とは異なる第2の状態である場合に、前記第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する。
第1の実施形態のICカードの一例を示す外観図。 第1の実施形態のICカードのハードウェア構成例を示す図。 第1の実施形態のICカードの機能構成例を示すブロック図。 第1の実施形態のSTORE DATAコマンドの第1の状態を示す図。 第1の実施形態のSTORE DATAコマンドの第2の状態を示す図。 第1の実施形態のPUT DATAコマンドの第1の状態を示す図。 第1の実施形態のPUT DATAコマンドの第2の状態を示す図。 第1の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図。 第1の実施形態のICカードの発行処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のICカードの機能構成例を示すブロック図。 第2の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図。 第2の実施形態のICカードの発行処理の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図。 第3の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図。 第4の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図。 第5の実施形態のICカード発行システムの構成例を示すブロック図。 第5の実施形態の発行装置の動作の一例を示すフローチャート。
以下、実施形態のICカード、ICモジュール、発行装置、発行方法、及び発行プログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のICカード1の一例を示す外観図である。
図1に示すように、ICカード1は、ICモジュール10を備える。ICモジュール10は、ICカード1が接触式ICカードの場合は、コンタクト部3と、内部にICチップ100とを備える。なお、ICカード1が非接触式ICカードの場合は、ICモジュール10は、内部にアンテナ部とICチップ100とを備える。ICカード1は、例えば、プラスチックのカード基材PT(カード本体の一例)に、ICモジュール10を実装して形成されている。すなわち、ICカード1は、ICモジュール10と、ICモジュール10が埋め込まれたカード基材PTとを備えている。また、ICカード1は、コンタクト部3を介して外部装置2と通信可能である。
なお、本実施形態では、携帯可能電子装置の一例として、ICカード1について説明する。
ICカード1は、例えば、外部装置2が送信したコマンド(処理要求)を、コンタクト部3を介して受信し、受信したコマンドに応じた処理(コマンド処理)を実行する。そして、ICカード1は、コマンド処理の実行結果であるレスポンス(処理応答)を外部装置2にコンタクト部3を介して送信する。
ここで、外部装置2は、ICカード1と通信する上位装置であり、例えば、リーダ/ライタ装置などである。
ICモジュール10は、コンタクト部3と、ICチップ100とを備え、例えば、テープ上にICモジュール10が複数配置されたCOT(Chip On Tape)などの形態で取引されるモジュールである。なお、テープから個片抜きして切り離した単体のICモジュール10をCOTという場合がある。
コンタクト部3は、ICカード1が動作するために必要な各種信号の端子を有している。ここで、各種信号の端子は、電源電圧、クロック信号、リセット信号などを外部装置2から供給を受ける端子、及び、外部装置2と通信するためのシリアルデ―タ入出力端子(SIO端子)を有する。
ICチップ100は、例えば、1チップのマイクロプロセッサなどのLSI(Large Scale Integration)である。
次に、図2を参照して、本実施形態のICカード1のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態のICカード1のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、ICカード1は、コンタクト部3と、ICチップ100とを備えたICモジュール10を備えている。そして、ICチップ100は、通信部4と、CPU5と、ROM(Read Only Memory)6と、RAM(Random Access Memory)7と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)8とを備えている。
通信部4は、ICカード1と外部装置2との間の通信(コマンド/レスポンスの送受信)を行う。通信部4は、例えば、EEPROM8(記憶部)が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求(書き込みコマンド)などの各種コマンドを外部装置2から受信する。また、通信部4は、各種コマンドに応じた処理の実行結果であるレスポンスを外部装置2に送信する。
CPU5は、ROM6又はEEPROM8に記憶されているプログラムを実行して、ICカード1の各種処理を行う。CPU5は、例えば、コンタクト部3を介して、通信部4が受信したコマンドに応じたコマンド処理を実行する。
ROM6は、例えば、マスクROMなどの不揮発性メモリであり、ICカード1の各種処理を実行するためのプログラム、及びコマンドテーブルなどのデータを記憶する。
RAM7は、例えば、SRAM(Static RAM)などの揮発性メモリであり、ICカード1の各種処理を行う際に利用されるデータを一時記憶する。
EEPROM8は、例えば、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。EEPROM8は、ICカード1が利用する各種データを記憶する。EEPROM8は、例えば、使用者氏名、使用者ID、カードID、各種鍵情報などをICカード1の用途に応じて記憶する。
次に、図3を参照して、本実施形態によるICカード1の機能構成例について説明する。
図3は、本実施形態のICカード1の機能構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、ICカード1は、通信部4と、制御部50と、データ記憶部80とを備えている。
ここで、図3に示されるICカード1の各部は、図2に示されるICカード1のハードウェアを用いて実現される。
データ記憶部80は、例えば、EEPROM8により構成される記憶部である。データ記憶部80は、例えば、管理領域81と、データ領域82とを備えている。
管理領域81は、ICカード1のOS(オペレーティングシステム)によって利用される情報や、ICカード1の用途に応じてデータ領域82に記憶されるデータや鍵情報を格納するファイルや領域を管理するための情報を記憶する。
データ領域82は、各種データや鍵情報を、管理領域81によって管理されている所定の領域に記憶する。なお、当該所定の領域は、ファイル、論理レコード、TLV(Tag Length Value)形式の領域として規定される。また、ファイル、論理レコード、TLVの領域として規定される当該所定の領域に、情報(データ)を記憶させる場合には、当該所定の領域を識別する領域識別情報(例えば、ファイルID、レコードID、タグIDなど)により指定される。
仮設定情報記憶部60は、例えば、ROM6により構成された記憶部である。仮設定情報記憶部60は、上述した領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶させる仮設定情報を予め記憶する。この仮設定情報は、例えば、各領域のデフォルト値(初期設定値)として、仮設定情報記憶部60に予め記憶されている情報である。仮設定情報記憶部60は、例えば、領域識別情報と、仮設定情報とを対応付けて記憶する。
制御部50は、例えば、CPU5と、RAM7と、ROM6又はEEPROM8とにより実現され、ICカード1を統括的に制御する。制御部50は、例えば、外部装置2からICカード1に送信された各種コマンドの処理(コマンド処理)を実行する。また、制御部50は、例えば、書き込み処理部51を備えている。
書き込み処理部51は、通信部4によって受信した書き込み要求が、領域識別情報と、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態に設定されている場合に、当該所定の領域に当該書き込む情報を記憶させる第1の処理を実行する。ここで、書き込み要求とは、データ記憶部80の所定の領域に情報を書き込む処理を実行する書き込みコマンドである。書き込みコマンドには、例えば、STORE DATAコマンド、PUT DATAコマンド、WRITE RECORDコマンド、WRITE BINARYコマンドなどが含まれる。
また、書き込み処理部51は、通信部4が受信した書き込み要求に、領域識別情報が含まれ、当該書き込み要求が第1の状態とは異なる特定の状態である第2の状態に設定されている場合に、第2の処理を実行する。ここで、第2の処理は、第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する処理である。書き込み処理部51は、第2の処理として、例えば、仮設定情報記憶部60が予め記憶している仮設定情報を、領域識別情報に対応する所定の領域に記憶させる。
また、上述した第2の状態には、例えば、領域識別情報に対応する所定の領域に書き込む情報が含まれていない状態(書き込みデータのレングス(データサイズ)が“0”である状態)が含まれる。すなわち、書き込み処理部51は、書き込み要求に、領域識別情報が含まれ、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に書き込む情報が含まれていない状態である場合に、上述した第2の処理を実行する。
ここで、書き込みコマンドにおける第1の状態と、第2の状態との具体的なコマンド例について説明する。
まず、TLV形式の所定の領域に情報を書き込む場合の一例として、STORE DATAコマンドにおける第1の状態と第2の状態とについて、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態のSTORE DATAコマンドの第1の状態を示す図である。
図4に示す例は、STORE DATAコマンドの第1の状態におけるAPDU(Application Protocol Data Unit)を示している。STORE DATAコマンドの第1の状態におけるAPDUでは、例えば、「CLA」(クラスバイト)が所定の値であり、「INS」(命令バイト)が、“E2h”である。ここで“h”は、ヘキサデシマル(16進数)を示している。
また、「P1」(パラメータ1)及び「P2」(パラメータ2)には、複数のコマンドに分割して書き込みデータが送信される場合の最終コマンドであるか否か、暗号化の有無、及びシーケンスの番号が設定される。「Lc」には、「Command Data」の長さ(レングス)“XXh”が設定され、「Command Data」には、TLV形式の書き込みデータが設定される。ここで、TLV形式の書き込みデータは、タグID、“XXh”(書き込みデータのレングス)、及び書き込みデータであり、タグIDにより、書き込みデータを記憶させる領域(所定の領域)が指定される。
書き込み処理部51は、図4に示すような第1の状態に設定されたSTORE DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、第1の処理として、データ記憶部80のタグIDの示す領域に、書き込みデータを記憶させる。
また、図5は、本実施形態のSTORE DATAコマンドの第2の状態を示す図である。
図5に示す例は、STORE DATAコマンドの第2の状態におけるAPDUを示している。STORE DATAコマンドの第2の状態におけるAPDUでは、例えば、「CLA」、「INS」、「P1」、「P2」は、第1の状態と同一である。また、「Lc」は、「Command Data」の長さ“XXh”が設定され、「Command Data」には、タグIDと、“00h”とが設定され、第1の状態のように書き込みデータが含まれない。ここで、“00h”は、TLV形式のレングスに相当し、書き込みデータが存在しないため、この値が指定されている。
書き込み処理部51は、図5に示すような第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が記憶する仮設定情報のうち、タグIDに対応する仮設定情報を、タグIDの示す領域に記憶させる。すなわち、書き込み処理部51は、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、タグIDの示す領域に、仮設定情報記憶部60が記憶する仮設定情報をコピーする。
次に、ファイル形式の所定の領域に情報を書き込む場合の一例として、PUT DATAコマンドにおける第1の状態と第2の状態とについて、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、本実施形態のPUT DATAコマンドの第1の状態を示す図である。
図6に示す例は、PUT DATAコマンドの第1の状態におけるAPDUを示している。PUT DATAコマンドの第1の状態におけるAPDUでは、例えば、「CLA」が所定の値であり、「INS」が、“DAh”である。
また、「P1」及び「P2」には、データオブジェクトを識別する識別情報であるタグが設定される。ここで、「タグ」とは、書き込み先の(一つ又は複数の)データオブジェクトを表すタグのことである。「Lc」には、「Command Data」の長さ(レングス)“XXh”が設定され、「Command Data」には、書き込みデータが設定される。ここで、タグにより、書き込みデータを記憶させる領域(所定の領域)が指定される。
書き込み処理部51は、図6に示すような第1の状態に設定されたPUT DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、第1の処理として、データ記憶部80のタグの示す領域(データオブジェクト)に、書き込みデータを記憶させる。
また、図7は、本実施形態のPUT DATAコマンドの第2の状態を示す図である。
図7に示す例は、PUT DATAコマンドの第2の状態におけるAPDUを示している。PUT DATAコマンドの第2の状態におけるAPDUでは、例えば、「CLA」、「INS」、「P1」、「P2」は、第1の状態と同一である。また、「Lc」には、“00h”が設定され、第1の状態のように「Command Data」(書き込みデータ)が含まれない。
書き込み処理部51は、図7に示すような第2の状態に設定されたPUT DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が記憶する仮設定情報のうち、タグに対応する仮設定情報を、タグの示す領域(データオブジェクト)に記憶させる。すなわち、書き込み処理部51は、第2の状態に設定されたPUT DATAコマンドを通信部4が受信した場合に、タグの示す領域(データオブジェクト)に、仮設定情報記憶部60が記憶する仮設定情報をコピーする。
次に、図面を参照して、本実施系によるICカード1の動作について説明する。
図8は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャートである。
図8において、ICカード1は、まず、書き込みコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS101)。ICカード1の制御部50は、通信部4によって、書き込みコマンドが受信されたか否かを判定する。制御部50は、書き込みコマンドが受信された場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、制御部50は、書き込みコマンドが受信された場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS101に戻し、ステップS101の処理を繰り返し実行する。
ステップS102において、制御部50の書き込み処理部51は、通信部4が受信した書き込みコマンドに、書き込みデータが含まれているか否かを判定する。すなわち、書き込み処理部51は、受信した書き込みコマンドが、上述した図4及び図6に示すような第1の状態に設定されているか否かを判定する。書き込み処理部51は、書き込みデータが含まれている(第1の状態である)場合(ステップS102:YES)に、処理をステップS103に進める。また、書き込み処理部51は、書き込みデータが含まれていない(上述した図5及び図7に示すような第2の状態である)場合(ステップS102:NO)に、処理をステップS104に進める。
ステップS103において、書き込み処理部51は、指定された領域に書き込みデータを記憶させる。すなわち、書き込み処理部51は、第1の処理として、領域識別情報(例えば、タグIDなど)に対応する所定の領域に、受信した書き込みデータを記憶させる。ステップS103の処理後に、書き込み処理部51は、処理をステップS105に進める。
ステップS104において、書き込み処理部51は、指定された領域に仮設定情報を記憶させる。すなわち、書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が予め記憶している仮設定情報を、領域識別情報(例えば、タグIDなど)に対応する所定の領域に記憶させる。ここで、図9を参照して、書き込みコマンドがSTORE DATAコマンドである場合の第2の処理の具体例について説明する。
図9は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図である。この図において、STORE DATAコマンドの実行前に、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データが空白である状態ST1である。そして、仮設定情報記憶部60には、仮設定情報D1として、“AAAAAAAAh”が記憶されている。
このような状態ST1において、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドが実行された場合に、書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報D1である“AAAAAAAAh”を、タグIDが“0001”の領域に、記憶させる処理を実行する。その結果、STORE DATAコマンドの実行後には、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データとして“AAAAAAAAh”が書き込まれた状態ST2となる。
また、ステップS104の処理後に、書き込み処理部51は、処理をステップS105に進める。
次に、ステップS105において、書き込み処理部51は、書き込みコマンドの実行結果であるレスポンスを、通信部4を介して外部装置2に送信する。ステップS105の処理後に、書き込み処理部51は、処理をステップS101に戻す。
次に、図10を参照して、上述した書き込みコマンドを有するICカード1を発行する手順について説明する。
図10は、本実施形態のICカード1の発行処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ICカード1は、ICカード1の製造者(製造事業者)によって、発行工程(第1の発行工程)が実行される(ステップS200)。すなわち、製造者の製造装置や発行装置が、ICカード1に第1の発行処理を実行する。
具体的に、ステップS200の第1の発行処理において、製造者の発行装置は、例えば、ファイル及び鍵情報の領域を定義する(ステップS201)。製造者の発行装置は、ICカード1のデータ記憶部80の管理領域81に、用途に応じたファイルや鍵情報の領域を定義(規定)する情報を記憶させる。
次に、ステップS200の第1の発行処理において、製造者の発行装置は、例えば、基本情報を書き込む(ステップS202)。製造者の発行装置は、データ記憶部80のデータ領域82に、用途に応じた基本情報(例えば、仮の鍵情報、システム管理情報など)を記憶させる。
ICカード1は、ステップS200の第1の発行工程が実行された状態で、カード発行者(発行事業者)に出荷される。
次に、ICカード1は、ICカード1の発行者によって、発行工程(第2の発行工程)が実行される(ステップS210)。すなわち、発行者の発行装置が、ICカード1に詳細な情報を書き込む第2の発行処理を実行する。
具体的に、ステップS210の第2の発行処理において、発行者の発行装置は、例えば、第1の状態に設定された“STORE DATAコマンド(1)”により、使用者氏名を書き込む(ステップS211)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0001”、書き込みデータ=使用者氏名に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信し、タグIDが“0001”の領域に、使用者氏名を記憶させる。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第1の状態に設定された“STORE DATAコマンド(2)”により、使用者IDを書き込む(ステップS212)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0002”、書き込みデータ=使用者IDに設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信し、タグIDが“0002”の領域に、使用者IDを記憶させる。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第1の状態に設定された“STORE DATAコマンド(3)”により、使用者連絡先を書き込む(ステップS213)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0003”、書き込みデータ=使用者連絡先に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信し、タグIDが“0003”の領域に、使用者連絡先を記憶させる。
このように、ステップS210の第2の発行処理において、ステップS211からステップS213に示すように、発行者の発行装置は、第1の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信して、例えば、使用者毎に異なる詳細情報などを所定の領域に記憶させる。
次に、ステップS210の第2の発行処理において、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(4)”を送信する(ステップS214)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0004”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信する。この場合、書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が予め記憶している、タグIDが“0004”の領域に対応する仮設定情報を、タグIDが“0004”の領域に、記憶させる。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(5)”を送信する(ステップS215)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0005”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信する。この場合、書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が予め記憶している、タグIDが“0005”の領域に対応する仮設定情報を、タグIDが“0005”の領域に、記憶させる。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(6)”を送信する(ステップS216)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0006”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信する。この場合、書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が予め記憶している、タグIDが“0006”の領域に対応する仮設定情報を、タグIDが“0006”の領域に、記憶させる。
このように、ステップS210の第2の発行処理において、ステップS214からステップS216に示すように、発行者の発行装置は、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1に送信して、仮設定情報記憶部60が予め記憶している仮設定情報(例えば、使用者毎に異なる情報でなく、複数の使用者で同一の詳細情報など)を所定の領域に記憶させる。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1は、通信部4と、書き込み処理部51とを備えている。通信部4は、データ記憶部80(記憶部)が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)を受信する。書き込み処理部51は、通信部4によって受信した書き込み要求が、領域識別情報(例えば、タグIDなど)と、当該領域識別情報により識別される当該所定の領域に書き込む情報(書き込みデータ)とを含む第1の状態である場合に、第1の処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51は、第1の状態に設定された書き込みコマンドを通信部4が受信した場合に、第1の処理として、当該所定の領域に、受信した書き込みデータを記憶させる。また、書き込み処理部51は、通信部4が受信した書き込み要求に、領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が第1の状態とは異なる特定の状態である第2の状態である場合に、第2の処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51は、第2の状態に設定された書き込みコマンドを通信部4が受信した場合に、第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1は、発行に要する時間を短縮することができる。すなわち、本実施形態によるICカード1は、第2の状態に設定された書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)を利用することにより、例えば、複数の使用者において同一の詳細情報を記憶させる場合に、書き込み情報(書き込みデータ)をICカード1に送信する必要がない。そのため、本実施形態によるICカード1は、例えば、比較的低速の通信インターフェースを介して大量のカードを発行する場合であっても、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。また、本実施形態によるICカード1は、発行に要する処理量(発行に要する手間)を低減することができる。
また、本実施形態では、第2の状態は、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に書き込む情報が含まれていない状態(例えば、データ長(レングス)が“0”であり、書き込みデータが含まれていない状態)である。書き込み処理部51は、書き込み要求に、領域識別情報が含まれ、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に書き込む情報が含まれていない状態である場合に、第2の処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1は、従来からある書き込みコマンドに書き込む情報が含まれていない状態に設定するという簡易な手法により、第2の処理を実行させることができる。また、本実施形態によるICカード1は、従来の設定である第1の状態による第1の処理をそのまま使用することができるので、第2の処理を実行する新しい書き込みコマンドを追加する必要なしに、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。本実施形態によるICカード1を利用することで、発行装置は、従来ある書き込みコマンドに第2の状態を対応させるという簡易な変更により、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態によるICカード1は、領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶させる仮設定情報を予め記憶する仮設定情報記憶部60を備えている。書き込み処理部51は、第2の処理として、仮設定情報記憶部60が予め記憶している仮設定情報を、領域識別情報に対応する所定の領域に記憶させる処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1では、仮設定情報をそのまま使用する場合には、外部装置2が、書き込む情報(例えば、書き込みデータ)をICカード1に送信する必要がなく、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態によるICカード1は、例えば、同一の内容のデータを書き込むカードと、当該データの書き込みを行わないカードとの両方を発行する場合に、第1の状態と、第2の状態とを切り替えて書き込みコマンドを実行させることで、適切に対応することができる。
また、本実施形態によるICモジュール10は、ICカード1と同様に、通信部4と、書き込み処理部51とを備えている。そのため、本実施形態によるICモジュール10は、ICカード1と同様に、発行に要する時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
次に、図面を参照して、第2の実施形態のICカードについて説明する。
図11は、本実施形態のICカード1aの機能構成例を示すブロック図である。
なお、本実施形態のICカード1aの外観図及びハード構成は、図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図11に示すように、ICカード1aは、通信部4と、制御部50aと、データ記憶部80aとを備えている。
ここで、図11に示されるICカード1aの各部は、図2に示されるICカード1のハードウェアを用いて実現される。
なお、この図において、図3に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のICカード1aは、仮設定情報記憶部60を備えずに、制御部50aの書き込み処理部51aと、データ記憶部80aの管理領域81aとを備える点が第1の実施形態と異なる。
データ記憶部80aは、例えば、EEPROM8により構成される記憶部である。データ記憶部80aは、例えば、管理領域81aと、データ領域82とを備えている。
管理領域81aは、ICカード1aのOSによって利用される情報や、ICカード1aの用途に応じてデータ領域82に記憶されるデータや鍵情報を格納するファイルや領域を管理するための情報を記憶する。管理領域81aは、例えば、ファイルやTLV形式の領域が有効な状態であるか否かを示す有効化情報を記憶する。管理領域81aは、例えば、領域識別情報と、有効化情報とを対応付けて記憶する。管理領域81aは、例えば、対応する所定の領域が無効な状態である場合に、有効化情報として“0”を記憶する。また、管理領域81aは、例えば、対応する所定の領域が有効な状態である場合に、有効化情報として“1”を記憶する。
制御部50aは、例えば、CPU5と、RAM7と、ROM6又はEEPROM8とにより実現され、ICカード1aを統括的に制御する。制御部50aは、例えば、書き込み処理部51aを備えている。
書き込み処理部51aは、第1の状態に設定された書き込みコマンドを通信部4が受信した場合には、第1の実施形態と同様に、第1の処理を実行する。なお、書き込み処理部51aは、第1の処理を実行する際に、指定された領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“1”にして、領域識別情報に対応するデータ記憶領域82の所定の領域を有効にする。
また、書き込み処理部51aは、第2の状態に設定された書き込みコマンドを通信部4が受信した場合には、第2の処理として、所定の領域に予め記憶されている情報を有効にする。なお、ここで、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報(例えば、仮設定情報など)が記憶されており、書き込み処理部51aは、領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“1”にして、所定の領域を有効にする。この場合、第1の実施形態と同様に、ICカード1aは、書き込みデータを外部装置2から受信する必要がない。
次に、図面を参照して、本実施系によるICカード1aの動作について説明する。
図12は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャートである。
図12において、ステップS301、ステップS302、及びステップS306の処理は、図8に示すステップS101、ステップS102、及びステップS105の処理と同様であるのでここではその説明を省略する。
なお、本実施形態では、ステップS302において、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれている(第1の状態である)場合(ステップS302:YES)に、処理をステップS303に進める。また、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれていない(上述した図5及び図7に示すような第2の状態である)場合(ステップS302:NO)に、処理をステップS305に進める。
ステップS303において、書き込み処理部51aは、指定された領域に書き込みデータを記憶させる。すなわち、書き込み処理部51aは、第1の処理として、領域識別情報(例えば、タグIDなど)に対応する所定の領域に、受信した書き込みデータを記憶させる。
次に、書き込み処理部51aは、指定された領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“1”にして、所定の領域を有効にする(ステップS304)。ステップS304の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS306に進める。
ステップS305において、書き込み処理部51aは、指定された領域を有効にする。すなわち、書き込み処理部51aは、第2の処理として、指定された所定の領域に記憶されている書き込みデータを有効にするために、指定された領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“1”にして、所定の領域を有効にする。ここで、図13を参照して、本実施形態において、書き込みコマンドがSTORE DATAコマンドである場合の第2の処理の具体例について説明する。
図13は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図である。この図において、STORE DATAコマンドの実行前に、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データ“AAAAAAAAh”が予め記憶されている状態ST3である。そして、管理領域81aには、有効化情報D2として、“0”が記憶されている。
このような状態ST3において、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドが実行された場合に、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0001”の領域を有効にするために、タグIDが“0001”の領域に対応する管理領域81aの有効化情報を“1”に変更して、有効化情報D3の状態にする。その結果、STORE DATAコマンドの実行後には、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データとして“AAAAAAAAh”が書き込まれた状態ST3で有効になり、タグIDが“0001”の領域のデータ“AAAAAAAAh”が使用可能になる。
また、ステップS305の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS306に進める。
次に、図14を参照して、上述した書き込みコマンドを有するICカード1aを発行する手順について説明する。
図14は、本実施形態のICカード1aの発行処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ICカード1aは、ICカード1aの製造者(製造事業者)によって、発行工程(第1の発行工程)が実行される(ステップS400)。すなわち、製造者の製造装置や発行装置が、ICカード1aに第1の発行処理を実行する。
具体的に、ステップS400の第1の発行処理において、ステップS401及びステップS402の処理は、上述した図10に示すステップS201及びステップS202の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS403において、製造者の発行装置は、例えば、仮設定情報を所定の領域に記憶させる。なお、製造者の発行装置は、仮設定情報を所定の領域に記憶させる際に、ICカード1aの管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報を“0”(無効の状態)にしておく。
ICカード1aは、ステップS400の第1の発行工程が実行された状態で、カード発行者(発行事業者)に出荷される。
次に、ICカード1aは、ICカード1aの発行者によって、発行工程(第2の発行工程)が実行される(ステップS410)。すなわち、発行者の発行装置が、ICカード1aに詳細な情報を書き込む第2の発行処理を実行する。
ステップS410の第2の発行処理において、ステップS411からステップS413の処理は、上述した図10に示すステップS211からステップS213の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS410の第2の発行処理において、ステップS411からステップS413に示すように、発行者の発行装置は、第1の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信して、例えば、使用者毎に異なる詳細情報などを所定の領域に記憶させる。
次に、ステップS410の第2の発行処理において、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(4)”を送信する(ステップS414)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0004”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0004”の領域を有効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0004”の領域に対応する有効化情報を“1”に変更して、タグIDが“0004”の領域を有効にする。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(5)”を送信する(ステップS415)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0005”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0005”の領域を有効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0005”の領域に対応する有効化情報を“1”に変更して、タグIDが“0005”の領域を有効にする。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(6)”を送信する(ステップS416)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0006”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0006”の領域を有効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0006”の領域に対応する有効化情報を“1”に変更して、タグIDが“0006”の領域を有効にする。
このように、ステップS510の第2の発行処理において、ステップS414からステップS416に示すように、発行者の発行装置は、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信して、データ領域82が予め記憶している仮設定情報(例えば、使用者毎に異なる情報でなく、複数の使用者で同一の詳細情報など)を有効にする。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1aでは、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報(例えば、仮設定情報)が記憶されている。書き込み処理部51aは、第2の処理として、所定の領域に予め記憶されている情報(例えば、仮設定情報)を有効にする処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、データ記憶部80aに記憶されている情報(例えば、仮設定情報)をそのまま使用する場合には、外部装置が、書き込む情報(例えば、書き込みデータ)をICカード1aに送信する必要がなく、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態において、予め仮設定情報を記憶させている所定の領域は、発行処理の前には、無効の状態になっているため、予め仮設定情報を記憶させている所定の領域及び仮設定情報を使用しない場合に、発行者の発行装置は、書き込みコマンドをICカード1aに送信する必要がない。
(第3の実施形態)
次に、図面を参照して、第3の実施形態のICカード1aについて説明する。
本実施形態のICカード1aは、第2の実施形態の変形例であり、ICカード1aの外観図、ハード構成及び機能構成は、第2の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。なお、本実施形態のICカード1aにおいて、書き込み処理部51aの処理が、第2の実施形態と異なり、本実施形態の書き込み処理部51aの処理について説明する。
本実施形態では、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報(例えば、仮設定情報)が記憶されており、予め仮設定情報を記憶させている当該所定の領域は、発行処理の前には、有効の状態になっている。すなわち、ICカード1aの管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報は、“1”(有効の状態)になっている。
本実施形態の書き込み処理部51aは、第2の処理として、管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報を“0”にして無効にする。この場合、第1及び第2の実施形態と同様に、ICカード1aは、書き込みデータを外部装置2から受信する必要がない。
次に、図面を参照して、本実施系によるICカード1aの動作について説明する。
図15は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャートである。
図15において、ステップS501、ステップS502、及びステップS505の処理は、図8に示すステップS101、ステップS102、及びステップS105の処理と同様であるのでここではその説明を省略する。
なお、本実施形態では、ステップS502において、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれている(第1の状態である)場合(ステップS502:YES)に、処理をステップS503に進める。また、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれていない(上述した図5及び図7に示すような第2の状態である)場合(ステップS502:NO)に、処理をステップS504に進める。
ステップS503において、書き込み処理部51aは、指定された領域に書き込みデータを記憶させる。すなわち、書き込み処理部51aは、第1の処理として、領域識別情報(例えば、タグIDなど)に対応する所定の領域に、受信した書き込みデータを記憶させる。ステップS503の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS505に進める。
ステップS504において、書き込み処理部51aは、指定された領域を無効にする。すなわち、書き込み処理部51aは、第2の処理として、指定された所定の領域に記憶されている書き込みデータを無効にするために、指定された領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“0”にして、所定の領域を無効にする。すなわち、書き込み処理部51aは、対外的には所定の領域を消去した状態と同じ状態にする。ここで、図16を参照して、本実施形態において、書き込みコマンドがSTORE DATAコマンドである場合の第2の処理の具体例について説明する。
図16は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図である。この図において、STORE DATAコマンドの実行前に、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データ“AAAAAAAAh”が予め記憶されている状態ST4である。そして、管理領域81aには、有効化情報D4として、“1”が記憶されている。
このような状態ST4において、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドが実行された場合に、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0001”の領域を無効にするために、タグIDが“0001”の領域に対応する管理領域81aの有効化情報を“0”に変更して、有効化情報D5の状態にする。その結果、STORE DATAコマンドの実行後には、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データとして“AAAAAAAAh”が書き込まれた状態ST4で無効になり、タグIDが“0001”の領域のデータ“AAAAAAAAh”が使用不可能になる。ここで、「領域のデータが使用不可能になる」とは、タグIDに“0001”が指定された書き込み又は読み出しコマンドを受信した場合に、ICカード1aが、当該領域が存在しないことを示すエラー情報をレスポンスとして送信する状態になることである。
また、ステップS504の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS505に進める。
次に、図17を参照して、本実施形態によるICカード1aを発行する手順について説明する。
図17は、本実施形態のICカード1aの発行処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ICカード1aは、ICカード1aの製造者(製造事業者)によって、発行工程(第1の発行工程)が実行される(ステップS600)。すなわち、製造者の製造装置や発行装置が、ICカード1aに第1の発行処理を実行する。
具体的に、ステップS600の第1の発行処理において、ステップS601及びステップS602の処理は、上述した図10に示すステップS201及びステップS202の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS603において、製造者の発行装置は、例えば、仮設定情報を所定の領域に記憶させる。なお、製造者の発行装置は、仮設定情報を所定の領域に記憶させる際に、ICカード1aの管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報を“1”(有効の状態)にしておく。
ICカード1aは、ステップS600の第1の発行工程が実行された状態で、カード発行者(発行事業者)に出荷される。
次に、ICカード1aは、ICカード1aの発行者によって、発行工程(第2の発行工程)が実行される(ステップS610)。すなわち、発行者の発行装置が、ICカード1aに詳細な情報を書き込む第2の発行処理を実行する。
ステップS610の第2の発行処理において、ステップS611からステップS613の処理は、上述した図10に示すステップS211からステップS213の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS610の第2の発行処理において、ステップS611からステップS613に示すように、発行者の発行装置は、第1の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信して、例えば、使用者毎に異なる詳細情報などを所定の領域に記憶させる。
次に、ステップS610の第2の発行処理において、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(4)”を送信する(ステップS614)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0004”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、タグID=“0004”は、不要なデータであり、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0004”の領域を無効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0004”の領域に対応する有効化情報を“0”に変更して、タグIDが“0004”の領域を無効にする。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(5)”を送信する(ステップS615)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0005”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、タグID=“0005”は、不要なデータであり、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0005”の領域を無効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0005”の領域に対応する有効化情報を“0”に変更して、タグIDが“0005”の領域を無効にする。
次に、発行者の発行装置は、例えば、第2の状態に設定された“STORE DATAコマンド(6)”を送信する(ステップS616)。すなわち、発行者の発行装置は、タグID=“0006”、書き込みデータ=空白(データ長が“00h”で、書き込みデータがなし)に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信する。この場合、タグID=“0006”は、不要なデータであり、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0006”の領域を無効にする処理を実行する。すなわち、書き込み処理部51aは、タグIDが“0006”の領域に対応する有効化情報を“0”に変更して、タグIDが“0006”の領域を無効にする。
このように、ステップS610の第2の発行処理において、ステップS614からステップS616に示すように、発行者の発行装置は、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドをICカード1aに送信して、データ領域82が予め記憶している仮設定情報(例えば、不要な情報)を無効にする。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1aでは、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報が記憶されている。書き込み処理部51aは、第2の処理として、所定の領域に予め記憶されている情報を無効にする処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、データ記憶部80aに記憶されている情報(例えば、仮設定情報)をそのまま使用する場合には、外部装置2が、書き込む情報(例えば、書き込みデータ)をICカード1aに送信する必要がなく、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態によるICカード1aは、不要な情報(例えば、不要な仮設定情報)を、第2の処理により、適切に無効にすることができる。そのため、本実施形態によるICカード1aは、例えば、ICカード1aに同じ内容の情報を書き込むが、一部のICカード1aについては、当該情報の書き込みを行わないというような場合にも、第2の処理により、適切に無効にすることで対応することができる。
(第4の実施形態)
次に、図面を参照して、第4の実施形態のICカード1aについて説明する。
本実施形態のICカード1aは、第2、及び第3の実施形態の変形例であり、ICカード1aの外観図、ハード構成及び機能構成は、第2の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。なお、本実施形態のICカード1aにおいて、書き込み処理部51aの処理が、第2、及び第3の実施形態と異なり、本実施形態の書き込み処理部51aの処理について説明する。
本実施形態では、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報(例えば、仮設定情報)が記憶されており、予め仮設定情報を記憶させている当該所定の領域は、発行処理の前には、有効の状態になっている。すなわち、ICカード1aの管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報は、“1”(有効の状態)になっている。
本実施形態の書き込み処理部51aは、第2の処理として、所定の領域に予め記憶されている情報(例えば、仮設定情報)を消去する。また、書き込み処理部51aは、管理領域81aの所定の領域に対応する有効化情報を“0”にして無効にする。この場合、第1から第3の実施形態と同様に、ICカード1aは、書き込みデータを外部装置2から受信する必要がない。
次に、図面を参照して、本実施系によるICカード1aの動作について説明する。
図18は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示すフローチャートである。
図18において、ステップS701、ステップS702、及びステップS705の処理は、図8に示すステップS101、ステップS102、及びステップS105の処理と同様であるのでここではその説明を省略する。
なお、本実施形態では、ステップS702において、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれている(第1の状態である)場合(ステップS702:YES)に、処理をステップS703に進める。また、書き込み処理部51aは、書き込みデータが含まれていない(上述した図5及び図7に示すような第2の状態である)場合(ステップS702:NO)に、処理をステップS704に進める。
ステップS703において、書き込み処理部51aは、指定された領域に書き込みデータを記憶させる。すなわち、書き込み処理部51aは、第1の処理として、領域識別情報(例えば、タグIDなど)に対応する所定の領域に、受信した書き込みデータを記憶させる。ステップS703の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS705に進める。
ステップS704において、書き込み処理部51aは、指定された領域に記憶されているデータを消去にする。すなわち、書き込み処理部51aは、第2の処理として、指定された所定の領域に記憶されている書き込みデータを消去にする。ここで、図19を参照して、本実施形態において、書き込みコマンドがSTORE DATAコマンドである場合の第2の処理の具体例について説明する。
図19は、本実施形態の書き込みコマンドの動作の一例を示す図である。この図において、STORE DATAコマンドの実行前に、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データ“AAAAAAAAh”が予め記憶されている状態ST5である。そして、管理領域81aには、有効化情報D6として、“1”が記憶されている。
このような状態ST5において、第2の状態に設定されたSTORE DATAコマンドが実行された場合に、書き込み処理部51aは、第2の処理として、タグIDが“0001”の領域のデータを消去して空白の状態にする。その結果、STORE DATAコマンドの実行後には、タグIDが“0001”、データ長(レングス)が“04”の領域は、データが消去されて空白の状態ST6になる。この状態では、タグIDに“0001”が指定された読み出しコマンドを受信した場合に、ICカード1aは、空白を示すデータをレスポンスとして送信する。なお、書き込み処理部51aは、さらに、指定された領域識別情報に対応する管理領域81aの有効化情報を“0”にして、所定の領域を無効にしてもよい。
また、ステップS704の処理後に、書き込み処理部51aは、処理をステップS705に進める。
なお、本実施形態によるICカード1aを発行する手順は、図17に示す第3の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1aでは、領域識別情報に対応する所定の領域には、予め情報が記憶されている。書き込み処理部51aは、第2の処理として、所定の領域に予め記憶されている情報を消去する処理を実行する。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、データ記憶部80aに記憶されている情報(例えば、仮設定情報)をそのまま使用する場合には、外部装置が、書き込む情報(例えば、書き込みデータ)をICカード1aに送信する必要がなく、発行(発行者の発行処理)に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態によるICカード1aは、不要な情報(例えば、不要な仮設定情報)を、第2の処理により、適切に消去にすることができる。そのため、本実施形態によるICカード1aは、例えば、ICカード1aに同じ内容の情報を書き込むが、一部のICカード1aについては、当該情報の書き込みを行わないというような場合にも、第2の処理により、適切に消去にすることで対応することができる。
(第5の実施形態)
次に、図面を参照して、上述したICカード1(1a)を発行する発行装置及びICカード発行システムについて説明する。
図20は、本実施形態のICカード発行システム200の構成例を示すブロック図である。
この図に示すように、ICカード発行システム200は、発行装置20とICカード1(1a)とを備えている。
また、発行装置20は、通信部21と、発行情報記憶部22と、発行制御部23とを備えている。発行装置20は、例えば、発行者が発行工程に使用する装置である。
通信部21は、ICカード1(1a)のコンタクト部3を介して、ICカード1(1a)の通信部4と通信する。通信部21は、例えば、ICカード1(1a)の所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求(書き込みコマンド)などの各種コマンドをICカード1(1a)に送信する。また、通信部21は、各種コマンドに応じた処理の実行結果であるレスポンスをICカード1(1a)から受信する。
発行情報記憶部22は、ICカード1(1a)を発行する際に、ICカード1(1a)に書き込む発行情報を記憶する。発行情報には、少なくとも領域識別情報と、当該領域識別情報に対応する所定の領域に書き込む情報に関する情報とを含んでいる。ここで、所定の領域に書き込む情報に関する情報には、例えば、書き込みデータの有無、すなわち、書き込みコマンドの第1の状態と第2の状態とを判定する情報が含まれる。なお、発行情報には、例えば、発行工程の際にICカード1(1a)に送信する各コマンドのAPDUを順番に示す情報であってもよい。
発行制御部23は、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、発行装置20を統括的に制御する。発行制御部23は、情報取得部231と、発行処理部232とを備えている。
情報取得部231(取得部の一例)は、発行情報記憶部22から発行情報を取得する。
発行処理部232は、情報取得部231が取得した発行情報に基づいて、第1の状態に設定された書き込みコマンドと、第2の状態に設定された書き込みコマンドとを切り替えて、ICカード1(1a)に送信する。発行処理部232は、例えば、発行情報に含まれる書き込む情報に関する情報に基づいて、第1の状態で送信する書き込みコマンドであるか、第2の状態で送信する書き込みコマンドであるかを判定する。発行処理部232は、当該判定結果に基づいて、第1の状態に設定された書き込みコマンドと、第2の状態に設定された書き込みコマンドとを切り替えて、通信部21を介してICカード1(1a)に送信する。
次に、図21を参照して、本実施形態の発行装置20の動作について説明する。
図21は、本実施形態の発行装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
図21において、発行装置20は、まず、発行情報を取得する(ステップS801)。すなわち、発行制御部23の情報取得部231は、発行情報記憶部22から発行情報を取得する。
次に、発行制御部23の発行処理部232は、書き込みコマンドであるか否かを判定する(ステップS802)。すなわち、発行処理部232は、取得した発行情報に基づく、次にICカード1(1a)に送信するコマンドが、書き込みコマンドであるか否かを判定する。発行処理部232は、次にICカード1(1a)に送信するコマンドが、書き込みコマンドである場合(ステップS802:YES)に、処理をステップS803に進める。また、発行処理部232は、次にICカード1(1a)に送信するコマンドが、書き込みコマンドでない場合(ステップS802:NO)に、処理をステップS806に進める。
ステップS803において、発行処理部232は、書き込みデータがあるか否かを判定する。発行処理部232は、例えば、発行情報に基づいて、書き込みデータがあるか否かを判定する。発行処理部232は、書き込みデータがある場合(ステップS803:YES)に、処理をステップS804に進める。また、発行処理部232は、書き込みデータがない場合(ステップS803:NO)に、処理をステップS805に進める。
ステップS804において、発行処理部232は、書き込みデータを設定した書き込みコマンドをICカード1(1a)に送信する。すなわち、発行処理部232は、第1の状態に設定された書き込みコマンドを、通信部21を介して、ICカード1(1a)に送信する。ステップS804の処理後に、発行処理部232は、処理をステップS807に進める。
ステップS805において、発行処理部232は、書き込みデータを設定しない書き込みコマンドをICカード1(1a)に送信する。すなわち、発行処理部232は、第2の状態に設定された書き込みコマンドを、通信部21を介して、ICカード1(1a)に送信する。ステップS805の処理後に、発行処理部232は、処理をステップS807に進める。
ステップS806において、発行処理部232は、発行情報に応じて、その他のコマンド(書き込みコマンド以外のコマンド)を、通信部21を介して、ICカード1(1a)に送信する。ステップS806の処理後に、発行処理部232は、処理をステップS807に進める。
ステップS807において、発行処理部232は、レスポンスを受信したか否かを判定する。すなわち、発行処理部232は、通信部21を介して、ICカード1(1a)からレスポンスを受信したか否かを判定する。発行処理部232は、レスポンスを受信した場合(ステップS807:YES)に、処理をステップS808に進める。また、発行処理部232は、レスポンスを受信していない場合(ステップS807:NO)に、処理をステップS807に戻す。
ステップS808において、発行処理部232は、レスポンスが正常終了であるか否かを判定する。発行処理部232は、レスポンスが正常終了である場合(ステップS808:YES)に、処理をステップS809に進める。また、発行処理部232は、レスポンスが正常終了でない(異常終了である)場合(ステップS808:NO)に、処理をステップS810に進める。
ステップS809において、発行処理部232は、発行終了であるか否かを判定する。発行処理部232は、例えば、発行情報に基づいて、発行終了であるか否かを判定する。発行処理部232は、発行終了である場合(ステップS809:YES)に、処理を終了させる。また、発行処理部232は、発行終了でない場合(ステップS809:NO)に、処理をステップS802に戻す。
なお、上述した例では、ステップS801において、情報取得部231が、発行情報を一括して取得する例を説明したが、1つのコマンド分毎に取得するようにしてもよい。その場合、ステップS809における発行終了の判定処理は、ステップS801の処理後に実行されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態による発行装置20は、上述したICカード1(1a)を発行する発行装置であって、情報取得部231と、発行処理部232とを備えている。情報取得部231は、少なくとも領域識別情報と、書き込む情報に関する情報とを含む発行情報を取得する。発行処理部232は、情報取得部231が取得した発行情報に基づいて、第1の状態に設定された書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)と、第2の状態に設定された書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)とを切り替えて、ICカード1(1a)に送信する。
これにより、本実施形態による発行装置20は、上述したICカード1(1a)と同様に、発行に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態による発行方法は、上述したICカード1(1a)の発行方法であって、取得ステップと、発行処理ステップとを含んでいる。取得ステップにおいて、情報取得部231が、少なくとも領域識別情報と、書き込む情報に関する情報とを含む発行情報を取得する。発行処理ステップにおいて、発行処理部232が、取得ステップによって取得された発行情報に基づいて、第1の状態に設定された書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)と、第2の状態に設定された書き込み要求(例えば、書き込みコマンド)とを切り替えて、ICカード1(1a)に送信する。
これにより、本実施形態による発行方法は、上述したICカード1(1a)及び発行装置20と同様に、発行に要する時間を短縮することができる。
上記の各実施形態において、書き込みコマンドの例として、STORE DATAコマンドと、PUT DATAコマンドについて説明したが、これに限定されるものではない。ICカード1(1a)は、書き込みコマンドとして、例えば、WRITE RECORDコマンド、WRITE BINARYコマンドなどの他のコマンドに同様の処理(上述した第2の処理)を適用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、領域識別情報が、タグIDである例を説明したが、例えば、ファイルID、レコードID、オフセット値などであってもよい。
また、上記の各実施形態において、ICカード1(1a)は、コンタクト部3を介して外部装置2(発行装置20)と通信する例を説明したが、コイルなどを用いたコンタクトレスインターフェースを介して外部装置2(発行装置20)と通信するように構成してもよい。
また、上記の各実施形態において、第2の状態の一例として、データ長(レングス)が“0”であり、書き込みデータが含まれていない状態である例を説明したが、これに限定されるものではない。第2の状態は、例えば、書き込みデータより短い所定のダミーデータが含まれる状態であってもよいし、書き込みコマンドの「P1」又は「P2」に所定の値が設定された状態であってもよい。
また、上記の各実施形態において、ICカード1(1a)は、書き換え可能な不揮発性メモリとして、EEPROM8を備える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ICカード1(1a)は、EEPROM8の代わりに、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory:強誘電体メモリ)などを備えてもよい。
また、上記の第1の実施形態において、仮設定情報記憶部60が、ROM6により構成される例を説明したが、EEPROM8により構成されるようにしてもよい。また、仮設定情報は、データ記憶部80の管理領域81に記憶されるようにしてもよい。
また、上記の第5の実施形態において、ICカード発行システム200は、発行装置20が発行情報記憶部22を備える例を説明したが、発行装置20の外部に発行情報記憶部22を備えるようにしてもよい。この場合、例えば、ネットワークを介して発行装置20と接続可能なサーバ装置などが、発行情報記憶部22を備えるようにしてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、受信した書き込みコマンドが、所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態である場合に、当該所定の領域に当該書き込む情報を記憶させる第1の処理を実行し、書き込みコマンドに、領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が第1の状態とは異なる第2の状態である場合に、第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する書き込み処理部51(51a)を持つことにより、ICカード1(1a)の発行に要する時間を短縮することができる。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
記憶部が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求を受信する通信部と、
前記通信部によって受信した前記書き込み要求に、前記所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とが含まれる場合に、当該書き込む情報を当該所定の領域に記憶させる処理を実行し、前記通信部が受信した前記書き込み要求に、前記領域識別情報が含まれ、且つ、前記書き込む情報が含まれない場合に、前記所定の領域に記憶させる仮設定情報を記憶する仮設定情報記憶部が予め記憶している前記仮設定情報を、前記領域識別情報に対応する前記所定の領域に記憶させる処理を実行する書き込み処理部と
を備えるICカード。
なお、実施形態におけるICカード発行システム200及び発行装置20が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したICカード発行システム200及び発行装置20が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1a…ICカード、2…外部装置、3…コンタクト部、4,21…通信部、5…CPU、6…ROM、7…RAM、8…EEPROM、10‥ICモジュール、20…発行装置、22…発行情報記憶部、23…発行制御部、50,50a…制御部、51,51a…書き込み処理部、60…仮設定情報記憶部、80,80a…データ記憶部、81,81a…管理領域、82…データ領域、100…ICチップ、200…ICカード発行システム、231…情報取得部、232…発行処理部、PT…カード基材

Claims (11)

  1. 記憶部が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求を受信する通信部と、
    前記通信部によって受信した前記書き込み要求が、前記所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態である場合に、当該書き込む情報を当該所定の領域に記憶させる第1の処理を実行し、前記通信部が受信した前記書き込み要求に、前記領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が前記第1の状態とは異なる第2の状態である場合に、前記第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する書き込み処理部と
    を備えるICカード。
  2. 前記第2の状態は、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に書き込む情報が含まれていない状態である
    請求項1に記載のICカード。
  3. 前記領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶させる仮設定情報を予め記憶する仮設定情報記憶部を備え、
    前記書き込み処理部は、前記第2の処理として、前記仮設定情報記憶部が予め記憶している前記仮設定情報を、前記領域識別情報に対応する前記所定の領域に記憶させる処理を実行する
    請求項1又は請求項2に記載のICカード。
  4. 前記領域識別情報に対応する前記所定の領域には、予め情報が記憶されており、
    前記書き込み処理部は、前記第2の処理として、前記所定の領域に予め記憶されている情報を消去する処理を実行する
    請求項1又は請求項2に記載のICカード。
  5. 前記領域識別情報に対応する前記所定の領域には、予め情報が記憶されており、
    前記書き込み処理部は、前記第2の処理として、前記所定の領域に予め記憶されている情報を無効にする処理を実行する
    請求項1又は請求項2に記載のICカード。
  6. 前記領域識別情報に対応する前記所定の領域には、予め情報が記憶されており、
    前記書き込み処理部は、前記第2の処理として、前記所定の領域に予め記憶されている情報を有効にする処理を実行する
    請求項1又は請求項2に記載のICカード。
  7. 記憶部が有する所定の領域に情報を記憶させる書き込み要求を受信する通信部と、
    前記通信部によって受信した前記書き込み要求が、前記所定の領域を識別する領域識別情報と、前記領域識別情報により識別される前記所定の領域に書き込む情報とを含む第1の状態である場合に、当該書き込む情報を当該所定の領域に記憶させる第1の処理を実行し、前記通信部が受信した前記書き込み要求に、前記領域識別情報が含まれ、且つ、当該書き込み要求が前記第1の状態とは異なる第2の状態である場合に、前記第1の処理とは異なる処理であって、当該領域識別情報に対応する当該所定の領域に記憶する情報に関する第2の処理を実行する書き込み処理部と
    を備えるICモジュール。
  8. 請求項7に記載のICモジュールと、
    前記ICモジュールが埋め込まれたカード本体と
    を備えるICカード。
  9. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のICカードを発行する発行装置であって、
    少なくとも前記領域識別情報と、前記書き込む情報に関する情報とを含む発行情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記発行情報に基づいて、前記第1の状態に設定された前記書き込み要求と、前記第2の状態に設定された前記書き込み要求とを切り替えて、前記ICカードに送信する発行処理部と
    を備える発行装置。
  10. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のICカードの発行方法であって、
    取得部が、少なくとも前記領域識別情報と、前記書き込む情報に関する情報とを含む発行情報を取得する取得ステップと、
    発行処理部が、前記取得ステップによって取得された前記発行情報に基づいて、前記第1の状態に設定された前記書き込み要求と、前記第2の状態に設定された前記書き込み要求とを切り替えて、前記ICカードに送信する発行処理ステップと
    を含む発行方法。
  11. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のICカードを発行する発行装置としてのコンピュータに、
    少なくとも前記領域識別情報と、前記書き込む情報に関する情報とを含む発行情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得された前記発行情報に基づいて、前記第1の状態に設定された前記書き込み要求と、前記第2の状態に設定された前記書き込み要求とを切り替えて、前記ICカードに送信する発行処理ステップと
    を実行させるための発行プログラム。
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