JP2005025426A - 半導体記憶装置及びその制御方法 - Google Patents

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和代 黒田
Hiroshi Masuyama
大志 益山
Tetsuya Kaize
哲也 海瀬
Hiroko Okabayashi
宏子 岡林
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Abstract

【課題】メモリ部内のデータの移動またはコピー、メモリ部内の保護領域及びユーザーデータ領域の容量割り当て変更等の作業ステップを短くできる半導体記憶装置およびその制御方法を実現する。
【解決手段】SDメモリカードシステムは、カードインタフェース101、記憶装置102、及びシステムメモリ104を有するホスト機器100と、端子206、入出力インタフェースドライバ210、メモリ部220、カード制御部230、及びROM243を有するSDメモリカード200から構成されている。カード制御部230は、一時記憶する領域となるバッファ231、カードの基本情報を持つレジスタ群232、及びホスト機器100からのコマンド信号を受け、データの読み出し、書き込み、コピー等の処理をSDメモリカード内で実行・制御するコントローラ233から構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置及びその制御方法に係わり、特に、半導体メモリカード及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体メモリカードは、小型、軽量、大記憶容量で、読み出し・書き込み速度が早く、デジタルカメラ、携帯オーディオ、電子決済システム、認証システム及びデジタルコンテンツのネットワーク配信システム等、種々の用途に用いられている。半導体メモリカードの仕様としては、マルチメディアカード(MMC)(R)、スマートメディア(SSFDC)(R)、コンパクトフラッシュ(R)、SD(Secure Digital)メモリカード(R)、及びメモリスティック(R)等がある。
【0003】
この種の半導体メモリカードとしては、図12及び図13に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図12は、半導体メモリカードシステムの構成を示すブロック図、図13は半導体メモリカードシステムのホスト機器からメモリカードへの書き込み動作を示すフローチャートである。
【0005】
図12に示すように、この特許文献1に開示された半導体メモリカードシステムは、フラッシュメモリカード900をホスト機器800に接続するためのカードインタフェース801、記録制御プログラム及び外部からのコンテンツ等を格納した記憶装置802、機器内の統合制御を行なうCPU803、及びCPU803が記録制御プログラムを実行するための作業領域であるシステムメモリ804を有するホスト機器800と、コントロールIC901、フラッシュメモリ(EEPROM)であるメモリ部903、ROM902、及び端子906を有するフラッシュメモリカード900から構成されている。
【0006】
フラッシュメモリカード900は、守秘性の高いコンテンツをインターネット等からダウンロードするので、著作権保護対策として、ホスト機器及びカードに相互認証用の鍵、暗号化及び復号化のエンジン、相互認証したホスト機器のみがアクセスできる保護された領域、及び1枚ごとに固有鍵データ、認証用データを有し、暗号化されたコンテンツは、データ領域に記録される。
【0007】
コントロールIC901は、相互認証を行なう認証部911、コマンドの種類を判定し実行するコマンド解読部912、暗号化されたマスタ鍵を予め記憶しているマスタ鍵記憶部913、ID等を読み出すシステム領域アクセス制御部914、メモリ部903の保護領域904へのデータ書き込み及びデータ読み出しを実行するプロテクト領域アクセス制御部915、メモリ部903のユーザーデータ領域905へのデータ書き込み及びデータ読み出しを実行する非プロテクト領域アクセス制御部916、暗号化及び復号化を行なう暗号・復号化回路917から構成され、これらはすべて論理ゲートからなる制御回路である。
【0008】
そして、ROM902は、ID情報を格納し、コントロールIC901内のシステム領域アクセス制御部914と接続している。メモリ部903は、守秘性の高いデータを格納する保護領域904及びユーザーデータを格納するユーザーデータ領域905を有し、暗号・復号化回路917と接続している。
【0009】
次に、このフラッシュメモリカード900にデータを書き込む手順を、メモリ部903内の保護領域904にデータを書き込む手順を例にして説明する。
【0010】
図13に示すように、フラッシュメモリカード900をホスト機器800内のカードインタフェース801に差し込む。そして、ホスト機器800は、フラッシュメモリカード900にROM902にある認証用データを読み出すコマンドを発行する(ステップS901)。続いて、フラッシュメモリカード900は、ROM902に記憶されている認証用データを取り出してホスト機器800にこのデータを送信する(ステップS902)。そして、ホスト機器800は、認証用データを用いてCPRM(Content Protection for Recordable Media)手順にのっとり固有鍵を計算する(ステップS903)。
【0011】
これにより、同一の固有鍵がホスト機器800に得られ、ホスト機器800とフラッシュメモリカード900は、固有鍵を共有化する。
【0012】
続いて、共有化した鍵が正しいかの相互認証をホスト機器800及びフラッシュメモリカード900が行なう(ステップS904)。この共有化した鍵が正しい場合(成功)に、ホスト機器800は、予めシステムメモリ804に書き込まれ、暗号化された機密性の高いデータをメモリ部903内の保護領域904へ書き込むためのコマンドを発行する(ステップS906)。
【0013】
そして、フラッシュメモリカード900は、このコマンドを解釈して、回答をホスト機器800へ返信する(ステップS907)。続いて、ホスト機器800は、予めシステムメモリ804に書き込まれた機密性の高いデータをフラッシュメモリカード900へ送信し(ステップS908)、フラッシュメモリカード900は、この機密性の高いデータをメモリ部903内の保護領域904に書き込む(ステップS909)。
【0014】
以上、上記半導体メモリカードシステムにおいては、メモリ部903内の保護領域904にデータを書き込む場合を説明したが、その他の場合、例えば保護領域904からユーザーデータ領域905への移動またはコピー、保護領域904及びユーザーデータ領域905の容量割り当て変更、及びメモリ部903内のデータの削除等においても必ずホスト機器800を介してステップごとに行なっている。
【0015】
【特許文献1】
特開2001―249695号公報(62頁、図67、69及び70)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述した半導体メモリカードにおいては、メモリ部903内の保護領域904またはユーザーデータ領域905にデータを書き込む場合ばかりでなく、保護領域904からユーザーデータ領域905への移動またはコピー、保護領域904及びユーザーデータ領域905の容量割り当て変更、及びメモリ部903内のデータの削除等においても必ずホスト機器800を介してステップごとに行なっているので、作業ステップが長くなる問題がある。
【0017】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、メモリ部内のデータの移動またはコピー、メモリ部内の保護領域及びユーザーデータ領域の容量割り当て変更等の作業ステップを短くできる半導体記憶装置及びその制御方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体記憶装置は、外部機器に接続されるインタフェースと、このインタフェースを介して前記外部機器との相互認証を行なう認証手段と、機密性の高いデータを格納する第1の記憶領域、及び一般的なデータを格納する第2の記憶領域を有するメモリ部と、このメモリ部内のデータを読み出し、移動またはコピーを実行するためのプログラムを格納した記憶部と、このプログラムを実行するための指令及び制御を行なう演算部とを有して、前記外部機器からの指令を受け、前記プログラムに基づいて前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して第2の記憶領域に移動またはコピーを行なうためのコントローラとを有することを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体記憶装置の制御方法は、外部機器に接続されるインタフェースと、このインタフェースを介して前記外部機器との相互認証を行う認証手段と、機密性の高いデータを格納する第1の記憶領域、及び一般的なデータを格納する第2の記憶領域を有するメモリ部と、このメモリ部内のデータの読み出し移動またはコピーを実行するためのプログラムを格納した記憶部と、このプログラムを実行するための指令及び制御を行なう演算部とを有して前記外部機器からの指令を受け、前記プログラムに基づいて前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して第2の記憶領域に移動またはコピーを行なうためのコントローラとを有する半導体記憶装置についての制御方法であって、前記外部機器との相互認証及び前記外部機器からの前記第1の記憶領域に格納されたデータの読み出し指令に基づいて、前記コントローラは、前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して、前記第2の記憶領域に移動またはコピーまでの連続ステップを行なうための指令及び制御ステップを行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体メモリカードシステムについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの構成を示すブロック図である。
【0022】
本実施の形態のSDメモリカードシステムは、図1に示すように、ホスト機器(外部機器)100及びSDメモリカード200から構成されている。
【0023】
ホスト機器100は、SDメモリカード200を装着可能なカードスロッドを含むカードインタフェース101、SDメモリカード200との認証を含めSDメモリカード200へのアクセスに必要な通常及び認証プログラム110を有する記憶装置102、プログラム110の実行を含めホスト機器100全体を制御するCPU103、及びCPU103がプログラム110を実行する場合に必要なデータを格納するシステムメモリ104から構成されている。
【0024】
SDメモリカード200は、コマンド転送と該当コマンドに対する応答転送のためのCMD、クロック端子としてのCLK、データ端子としてのDAT1〜DAT4、グランド端子としてのGND、電源端子としてのVDD等などの端子206、端子206を介してホスト機器100とのインタフェースをなす入出力インタフェースドライバ210、データを格納するフラッシュメモリ(EEPROM)であるメモリ部220、SDメモリカード200全体を制御するカード制御部230、及び著作権保護のために必要な情報を格納するROM243から構成されている。
【0025】
メモリ部220は、主に機密データを格納するための保護領域(第1の記憶領域)221と一般的なデータを格納するためのユーザーデータ領域(第2の記憶領域)222に分割され、保護領域221には少なくとも一つ以上のデータが保存されている場合には、所定の場所に後述する保護データテーブルを保存しておき、データ書き込みの際に保護領域データテーブル内の自動移動フラグを所望の値にセットしておく。
【0026】
SDメモリカードシステムの保護領域データテーブル10は、図2に示すように、保護領域221のデータを自動的に移動するデータとして扱うかどうかを示すものであり、データ番号401とデータごとに自動的に移動するデータとして扱うかどうかを示す自動移動フラグ402から構成されている。
【0027】
そして、カード制御部230は、データの読み出し・書き込みの際に一時記憶する領域となるバッファ231、SDメモリカード200の基本情報を持つレジスタ群232、制御回路であるコントローラ233から構成され、このレジスタ群232は、32bitの動作条件レジスタ(OCR)、ID情報を格納する128bitのカードIDレジスタ(CID)、128bitのカード特性レジスタ(CSD)、16bitの相対カードアドレスレジスタ(RCA)、16bitのドライバステージレジスタ(DSR)、及び64bitのSDカード専用レジスタ(SCR)から構成されている。
【0028】
そして、コントローラ233は、ホスト機器100からのコマンド(指令)信号を受け取りコマンドの解読、メモリ部220に対するデータの読み出し、書き込み、コピー及び削除等の制御、ホスト機器100との認証制御、認証の可否または時刻情報等の条件によりデータの自動的な読み出し・書き込みを行なうための条件判定制御等を行なう。
【0029】
更に、コントローラ233は、ホスト機器100からのコマンド(指令)を受け取り、このコマンドに基づいて連続ステップ、例えば、保護領域221のデータを読み出して、ユーザーデータ領域222に書き込み、そして、保護領域221のデータを消去するまでのステップを実行できるように、このステップを実行するためのプログラムを格納した記憶部とこのステップを指令及び制御する演算部とを備えている。
【0030】
ROM243は、外部からの特定コマンドにより読み出しが可能なシステム領域244と、外部から読み出すことが不可能な秘匿領域245から構成されている。システム領域244には認証用データを格納する。秘匿領域245には固有鍵データを格納する。
【0031】
そして、機密性の高いコンテンツをインターネット等からダウンロードするので、著作権保護対策として、SDメモリカード200は、ホスト機器100及びSDメモリカード200に相互認証用の鍵、暗号化及び復号化に必要なエンジン、相互認証したホスト機器100のみがアクセスできる保護領域221、暗号化されたコンテンツを格納するためのユーザーデータ領域222、及びSDメモリカード200の1枚ごとに固有鍵データ、認証データを有している。そして、著作権保護技術として、SDメモリカード200のコンテンツ保護アルゴリズムとして使用されるCPRMが、相互認証に用いられる。
【0032】
次に、本実施の形態のSDメモリカードシステムの動作を説明する。この第1の実施の形態は、ホスト機器100に格納された機密性の高いデータをSDメモリカード200の保護領域221に書き込み、書き込み後に、保護領域221に書き込まれたデータをユーザーデータ領域222に移動させる場合である。
【0033】
まず、ホスト機器100に格納された機密性の高いデータをSDメモリカード200の保護領域221に書き込む場合の動作について、図3を用いて説明する。
【0034】
図3は、ホスト機器100に格納されたデータをSDメモリカード200の保護領域221に書き込む場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0035】
図3に示すように、SDメモリカード200をホスト機器100内のカードインタフェース101に差し込む。そして、ホスト機器100は、SDメモリカード200に対してシステム領域244にある認証用データを読み出すためのコマンドを発行する(ステップS101)。続いて、SDメモリカード200は、システム領域244にある認証用データを取り出してホスト機器800にこのデータを送信する(ステップS102)。そして、ホスト機器100は、認証用データを用いてCPRM手順にのっとり固有鍵を計算する(ステップS103)。
【0036】
ここで、予めSDメモリカード200は秘匿領域245に固有鍵データを格納しているためホスト機器100とSDメモリカード200は、固有鍵データを共有化する。
【0037】
次に、共有化した鍵が正しいかの相互認証をホスト機器100及びSDメモリカード200が行なう(ステップS104)。この共有化した鍵が正しい場合(成功)に、ホスト機器100は、予め記憶装置102に書き込まれ、暗号化された機密性の高いデータをメモリ部220内の保護領域221に書き込むためのコマンドを発行する(ステップS106)。
【0038】
そして、SDメモリカード200は、このコマンドを解釈して、回答をホスト機器200へ返信する(ステップS107)。続いて、ホスト機器100は、予め記憶装置102に書き込まれた機密性の高いデータをSDメモリカード200へ送信し(ステップS108)、SDメモリカード200は、この機密性の高いデータをメモリ部220内の保護領域221に書き込む(ステップS109)。
【0039】
ここで、機密性の高いデータとして予め記憶装置102に書き込まれたデータを例に説明しているが、インターネット等から機密性の高い音楽・映像関係のコンテンツ情報、例えばコンサートチケット情報をホスト機器100を介してメモリ部220内の保護領域221に書き込んでもよい。
【0040】
続いて、コントローラ233は、保護領域データテーブル10の自動移動フラグ402を、例えば1に設定して自動的に移動する対象データとする(ステップS110)。
【0041】
自動移動フラグ402の値は、例えばホスト機器100が相互認証用のコマンドの引数として送信し、コントローラ233がコマンドの引数を解釈することによって取得することができる。或いは、予めホスト機器100から独立したコマンドによって送信することもできる。
【0042】
なお、上述したフローチャートでは、破線で示すようにホスト機器100での処理は、S101、S103、S105、S106、及びS108であり、SDメモリカード200での処理はS102、S107、S109、及びS110であり、共通の処理はS104である。
【0043】
次に、保護領域221のデータをユーザーデータ領域222に移動させる動作について、図4を用いて説明する。図4は、SDメモリカード200内の保護領域221に格納されたデータを自動的にユーザーデータ領域222に移動させる処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
まず、ホスト機器100とSDメモリカード200との相互認証を行なう(ステップS101からステップS105)。本実施の形態において、このステップは、図3と同様なので説明を省略する。続いて、ホスト機器100は、予めメモリ部220内の保護領域221に格納され、暗号化された機密性の高いデータを読み出すためのコマンドを発行する(ステップS111)。
【0045】
そして、SDメモリカード200は、このコマンドを解釈し、レスポンスをホスト機器100に戻す。そして、後述するメモリ部220内の保護領域221に格納されたデータの読み出しからこのデータの消去までの連続ステップをすべてSDメモリカード200内で実行するためのコマンドを発行する(ステップS112)。
【0046】
具体的には、SDメモリカード200内のコントローラ233がホスト機器100からのコマンドを解釈して、コントローラ233内のこのステップを実行するためのプログラムを格納した記憶部とこのステップを指令及び制御するための演算部を用いて、メモリ部220、バッファ231及びレジスタ群232に対してそれぞれのステップにおいて指令及び制御を行なう。
【0047】
続いて、SDメモリカード200内のコントローラ233は、メモリ部220内の保護領域221に格納されたデータを読み出す(ステップS201)。次に、読み出しデータをホスト機器100に送信する(ステップS202)。
【0048】
そして、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域データテーブル10を参照(ステップS203)し、読み出しが行われたデータ番号401に対応する自動移動フラグ402の値が、例えば1であれば、自動的に移動する対象データであることを認識する(ステップS204)。この場合、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域221からデータを読み出して一時バッファ233に保存しながら、ユーザーデータ領域222にデータを書き込む(ステップS205)。SDメモリカード200内のコントローラ233は、ユーザーデータ領域222へのデータの書き込みが終了すると、保護領域221のデータを消去する(ステップS206)。
【0049】
なお、上述したフローチャートでは、破線で示すようにホスト機器100での処理は、S101、S103、S105、及びS111であり、SDメモリカード200での処理は、S102、S112、S201、S202、S203、S204、S205、及びS206であり、共通の処理は、S104である。
【0050】
上記第1の実施の形態において、ステップS203の保護領域データテーブル参照は、ステップS111からS202を行った後に実施しているが、ホスト機器100がメモリ部220内の保護領域221から自動的に移動するデータを予め読み出す必要がない場合には、ステップS111からステップS202を省略し、ステップS104の相互認証後に実施することもできる。
【0051】
また、ここでは、自動的にデータを移動する場合の例を説明したが、移動ではなくコピーする場合は、ステップS206を省略できる。更に、コピーする場合には、再度、自動的にコピーする動作を行うかどうか決めることができ、その場合には、ステップS206の次のステップを設け、再度、自動的にコピーする場合は、自動移動フラグ402の値は変更せず、そうでない場合は、コントローラ233が保護領域データテーブル10内の該当するデータ番号401の自動移動フラグ402を例えば0にしてクリアするという動作を行うことにより実施することができる。
【0052】
なお、上記第1の実施の形態では、保護領域221からデータを自動的に移動する条件として上述のように読み出し後、或いはステップS104の相互認証後としたが、その他の各種条件と組み合わせたり、その他の条件だけを用いてもよい。その他の条件としては、例えば、日付や認証成功回数あるいはアクセス回数を用いることができる。
【0053】
次に、日付を条件に組み合わせて用いる構成としてカード制御部230内にタイマーを設け、更に、保護領域データテーブル10から保護領域データテーブル20へ拡張する場合について、図5を用いて説明する。図5は、SDメモリカードシステムの保護領域データテーブルを示す図である。
【0054】
図5は、図2と比較して条件種別503、条件値504、及びアクセス回数705が増えている。動作としては、図3のステップS109の保護領域にデータ書き込みにおいて、条件種別503を例えば1、条件値504を例えば2002/10/27として登録する。その後、図4におけるステップS203の保護領域データテーブル参照、及びS204の自動移動フラグ=1?において、自動移動フラグ502の値により自動的に移動する対象データであることを認識した後、更に条件種別503が日付を条件に使うことを示す値、例えば1であり、かつタイマーから入力された値が条件値504以上である場合には、ステップS205のユーザーデータ領域にデータ書きこみ以降のステップを実施する。
【0055】
そして、認証成功回数或いはアクセス回数等の回数を条件に組み合わせて用いる場合は、上述したアクセス回数505を使用する。この場合には、保護領域221の同一データに何回アクセスしたかを示す。動作としては、図3のステップS110(保護領域データテーブルに登録)において、例えば、条件種別503を2、条件値504を3、アクセス回数505を1として登録する。次に、図4におけるステップS203の保護領域データテーブル参照、及びS204の自動移動フラグ=1?において、自動移動フラグ502の値により自動的に移動する対象データであることを認識した後、更に条件種別503がアクセス回数を条件に使うことを示す値、例えば1であり、かつアクセス回数505が条件値504に達したら、ステップS205のユーザーデータ領域にデータ書きこみ以降のステップを実施し、そうでなければアクセス回数505の値を1増加させる。
【0056】
上述したように、本実施の形態の半導体記憶装置では、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示をSDメモリカード200内のコントローラ233が解釈して、コントローラ233の指示及び制御のもとにホスト機器100の指示以降のステップをすべてSDメモリカード200内で行なうことができる。また、所定の条件を示すテーブルを持たせることにより特定の条件を満たした場合にのみ、移動またはコピーを行なうこともできる。
【0057】
従って、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示を介して必ずステップごとに行なわないので、従来よりもステップを短くでき、作業性が向上し、且つホスト機器100に何度もデータを送信しないので機密性も向上する。
【0058】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる半導体メモリカードシステムについて図面を用いて説明する。
【0059】
この第2の実施の形態は、ホスト機器に格納されたデータをSDメモリカードの保護領域にデータを書き込み、書き込み後に、保護領域に書き込まれたデータのうち有効なデータのみユーザーデータ領域に移動させる場合であり、SDメモリカードシステムの構成は、第1の実施の形態と同一であり、以下、第1の実施の形態と異なる点のみ説明する。
【0060】
まず、SDメモリカードシステムの保護領域の部分データについて、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態のSDメモリカードシステムの保護領域の部分データを示す説明概念図である。
【0061】
図6に示すように、SDメモリカード200の保護領域221には、保護領域データテーブル、データ1、データ2、データ3が保存されており、さらにデータ1は、3つの部分データ、すなわち部分データ1、部分データ2、部分データ3から構成されている。
【0062】
次に、SDメモリカードシステムの保護領域データテーブルについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態のSDメモリカードシステムの保護領域データテーブルを示す図である。
【0063】
図7に示すように、第1の実施の形態におけるデータ番号601、自動移動フラグ602、条件種別603、条件値604、アクセス回数605に加え、保護領域データテーブル30には、部分データフラグ606及び部分データテーブルアドレス607が追加されている。部分データフラグ606は、データが部分データを持つかどうかを示し、部分データテーブルアドレス607は、部分データの管理テーブルが保存されているアドレスを示す。
【0064】
続いて、SDメモリカードシステムの部分データテーブル及び部分データについて、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態のSDメモリカードシステムの部分データテーブル及び部分データを示す図である。
【0065】
図8に示すように、部分データテーブル40は、各部分データを管理するための部分データ番号701、各部分データが保存されているかを示す有効フラグ702、各部分データのデータサイズを示す部分データサイズ703から構成され、部分データに部分データサイズが付されている。
【0066】
次に、本実施の形態のSDメモリカードシステムの動作を説明する。
【0067】
まず、ホスト機器からカードの保護領域にデータを書き込むための処理手順を図9を用いて説明する。図9は、ホスト機器100からSDメモリカード200のメモリ部220内の保護領域221に書き込むための処理手順を示すフローチャートである。
【0068】
まず、図3と同様な処理手順により保護領域221にデータを書き込んだ後(ステップS109)、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域データテーブル30の自動移動フラグ602を例えば1に設定して自動的に移動する対象データとする(ステップS110a)。
【0069】
次に、ホスト機器100は、書き込んだデータが部分データから構成されている場合、部分データテーブルを書き込むための処理を行う。ホスト機器100は、部分データテーブル40を保護領域221に書き込むためのコマンドをSDメモリカード200に発行する(ステップS301)。そして、SDメモリカード200内のコントローラ233は、このコマンドを解釈してホスト機器100にレスポンスを戻す(ステップS107a)。
【0070】
続いて、ホスト機器100は、このレスポンスを受け取ると部分データテーブル40をSDメモリカード200に送信する(ステップS302)。SDメモリカード200内のコントローラ233は、部分データデーブル40を保護領域221に書き込む(S303)。
【0071】
そして、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域データテーブル30の部分データフラグ606を例えば1に設定して部分毎に自動的に移動する対象データとする。同時に部分データテーブル40を書き込んだアドレスを示す部分データテーブルアドレス607も保存して保護領域データテーブル30を更新する(ステップS304)。
【0072】
なお、上述したフローチャートでは、破線で示すようにホスト機器100での処理は、S101、S103、S106、S108、S301、及びS302であり、SDメモリカード200での処理は、S102、S107、S109、S110a、S107a、S303、及びS304であり、共通の処理はS104である。
【0073】
次に、保護領域のデータをユーザーデータ領域に有効なデータのみ移動させる処理について、図10を用いて説明する。
【0074】
図10は、SDメモリカード200内の保護領域221に格納されたデータを有効なデータのみユーザーデータ領域222に移動させる処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
まず、ホスト機器100とSDメモリカード200との相互認証を行なう(ステップS101からステップS105)。本実施の形態において、このステップは、図4と同様なので説明を省略する。続いて、ホスト機器100は、予めメモリ部220内の保護領域221に格納され、暗号化されたデータを読み出すためのコマンドを発行する(ステップS111a)。
【0076】
そして、SDメモリカード200は、このコマンドを解釈し、レスポンスをホスト機器100に戻す。次に、後述するメモリ部220内の保護領域221に格納されたデータの読み出しから部分データテーブルの更新までの動作をすべてSDメモリカード200内で実行するためのコマンドを発行する(ステップS112a)。
【0077】
具体的には、SDメモリカード200内のコントローラ233がホスト機器100からのコマンドを解釈して、コントローラ233内のこのステップを実行するためのプログラムを格納した記憶部とこのステップを指令及び制御するための演算部を用いて、メモリ部220、バッファ231及びレジスタ群232に対してそれぞれのステップにおいて指令及び制御を行なう。
【0078】
続いて、SDメモリカード200内のコントローラ233は、メモリ部220内の保護領域221に格納されたデータを読み出す(ステップS201a)。次に、読み出しデータをホスト機器100に送信する(ステップS202a)。
【0079】
そして、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域データテーブル30を参照(ステップS203a)し、自動移動フラグ602が例えば1であれば、自動的に移動する対象データであることを認識する(ステップS204a)。
【0080】
次に、SDメモリカード200内のコントローラ233は、部分データフラグ606が例えば1であれば、データが部分毎に自動的に移動する対象データであることを認識する(ステップS401)。続いて、SDメモリカード200内のコントローラ233は、保護領域データテーブル30の部分データテーブルアドレス607が示すアドレスから部分データテーブル40を読み出す(ステップS402)。そして、SDメモリカード200内のコントローラ233は、有効フラグ702の値を調べて有効な部分データ番号、すなわち有効な部分データを特定する(ステップS403)。
【0081】
この特定方法は、例えば、部分データ番号の昇順に有効フラグ702の値を調べることで行なう。有効な部分データの部分データ番号が見つかると、SDメモリカード200内のコントローラ233は、部分データテーブル40の部分データサイズ703により有効な部分データを検索する(ステップS404)。例えば、部分データ2のアドレスは、データ全体の先頭アドレスに部分データ1の部分データサイズを加えることで特定できる。
【0082】
次に、SDメモリカード200内のコントローラ233は、特定した部分データをユーザーデータ領域222に書き込む(ステップS405)。ユーザーデータ領域222への書き込みが終了すると、SDメモリカード200内のコントローラ233は、ユーザーデータ領域222に書き込んだ部分データである保護領域221の元データを消去(ステップS406)し、消去した部分データの有効フラグ702を、無効であることを示す値、例えば0に書き換え、部分データテーブル40を更新する(ステップS407)。
【0083】
なお、上述したフローチャートでは、破線で示すようにホスト機器100での処理は、S101、S103、S105、及びS111aであり、SDメモリカード200での処理は、S102、S112a、S201a、S202a、S203a、S204a、S401、S402、S403、S404、S405、S406、及びS407であり、共通の処理はS104である。
【0084】
上記第2の実施の形態においては、部分データを特定するために部分データサイズ703を用いたが、同様な効果を持つのであれば特に部分データサイズを用いなくてもよい。例えば、部分データの開始位置と終了位置を指定してもよい。
【0085】
また、部分データそのものに部分データを特定するための情報を持つ場合は、部分データサイズ703を省略することができる。なお、ここでは、部分データを持つデータが1つある場合の例を示したが、部分データを持つデータが複数ある場合は、部分データテーブル40を複数用意して同様な動作を行えばよい。
【0086】
また、部分データテーブル40を保護領域221に保存する場合の例を示したが、これに限らず、ユーザーデータ領域222或いは保護領域221にも属しない領域を設けて、その領域に保存することもできる。ユーザーデータ領域222等の認証が成功しなくても自由にアクセスできる領域に保存する際に、部分データテーブル40を保護したい場合は、暗号化しておくとよい。
【0087】
上述したように、本実施の形態の半導体記憶装置では、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示をSDメモリカード200内のコントローラ233が解釈して、コントローラ233の指示及び制御のもとにホスト機器100の指示以降のステップをすべてSDメモリカード200内で行なうことができる。
【0088】
そして、所定の条件を示すテーブルを持たせることにより特定の条件を満たした場合にのみ、移動またはコピーを行なうことができる。更に、データに部分的に移動またはコピーの対象とするテーブルを持たせることにより、データの一部分のみを対象にして移動またはコピーを行なうことができ、また、一部分のみの移動またはコピーを行なうことにより、一つのデータを複数回に分けて移動またはコピーを行なうこともできる。
【0089】
従って、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示を介して必ずステップごとに行なわないので、第1の実施の形態と同様に、従来よりもステップを短くでき、作業性が向上し、且つホスト機器100に何度もデータを送信しないので機密性も向上する。
【0090】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係わる半導体メモリカードシステムについて、図面を用いて説明する。
【0091】
この第3の実施の形態においては、ユーザーデータ領域に空きが無い場合でも、保護領域に書き込まれたデータをユーザーデータ領域に移動可能にした例である。SDメモリカードシステムの構成は、第1の実施の形態と同一であり、保護領域とユーザーデータ領域の容量割り当てを変更した点が異なり、以下異なる点のみ説明する。
【0092】
SDメモリカードシステムの保護領域とユーザーデータ領域の容量割り当ての変更及びデータのユーザーデータ領域への移動について、図11を用いて説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域データのユーザーデータ領域への移動を示す説明概念図である。
【0093】
まず、図11(a)に示すように、SDメモリカード200内のコントローラ233がデータを移動させる前は、ユーザーデータ領域222に空きがなくなっている。次に、図11(b)に示すように、データの移動中は、SDメモリカード200内のコントローラ233がデータを一時バッファ233に保存させ、保護領域221からデータを移動させた状態である。続いて、図11(c)に示すように、SDメモリカード200内のコントローラ233が保護領域221の容量を減少させ、減少させた分の未割り当てを行なう。そして、図11(d)に示すように、SDメモリカード200内のコントローラ233がユーザーデータ領域222の容量を増加させる。次に、図11(e)に示すように、SDメモリカード200内のコントローラ233がユーザーデータ領域222にデータを移動させる。
【0094】
ここで、保護領域221とユーザーデータ領域222の容量割り当ての変更は、ホスト機器100が、容量割り当て変更コマンド発行し、このコマンドをSDメモリカード200内のコントローラ233が解釈し、各領域の割り当てを示すテーブルを変更する。
【0095】
また、実際の使用においては、例えばISO/IEC9293:1994で示されるFATファイルシステムを利用することが考えられるが、その場合はファイルシステムにおいて定義されている各パラメータのうち、Total Sector等の容量に関するパラメータも変更する必要がある。
【0096】
なお、上記第3の実施の形態では、保護領域221からユーザーデータ領域222に移動させる場合の例を説明したが、ユーザーデータ領域222から保護領域221に移動させる場合にも適用することができる。
【0097】
両者を使い分ける例として、保護領域221からユーザーデータ領域222に移動させる例としては、ホスト機器100から保護領域221へデータを書き込んだ後、しばらく不正に使用されることのない信頼性の高いデータとして扱い、特定のホスト機器100と認証した以降は、データがユーザーデータ領域222に移動させることにより自由に扱うことのできるデータとして扱うという用途に適用できる。
【0098】
一方、ユーザーデータ領域222から保護領域221に移動させる例としては、ホスト機器100からユーザーデータ領域222へデータを書き込んだ後、しばらくは自由に扱うことができるが、特定の期日が過ぎるとデータが保護領域221へ移動させることにより特定のホスト機器100以外はアクセスを禁止するという用途に適用することができる。
【0099】
上述したように、本実施の形態の半導体記憶装置では、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示をSDメモリカード200内のコントローラ233が解釈して、コントローラ233の指示及び制御のもとにホスト機器100の指示以降のステップをすべてSDメモリカード200内で行なうことができる。
【0100】
そして、保護領域のデータ容量分をユーザーデータ領域に割り当てることにより、ユーザーデータ領域に空きがなくとも移動またはコピーを行なうことができる。
【0101】
従って、メモリ部220内のデータを保護領域からユーザーデータ領域へ移動、コピーまたはメモリ部内のデータを削除する場合に、ホスト機器100の指示を介して必ずステップごとに行なわないので、第1の実施の形態と同様に、従来よりもステップを短くでき、作業性が向上し、少ないデータ容量の場合でも有効活用でき、データ容量を実質上増やせる。更に、ホスト機器100に何度もデータを送信しないので機密性も向上する。
【0102】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよく、その応用としてはSDメモリカードばかりでなく、マルチメディアカード、セキュアマルチメディアカード、スマートメディアカード、コンパクトフラッシュ(R)、メモリスティックカードにも適用でき、無線タグを含めた非接触型ICカードにも適用可能であり、特に内蔵メモリ容量が比較的少なく、且つコスト要求の厳しい無線タグにおいては、第3の実施の形態が特に有効である。
【0103】
そして、上記第1乃至第3の実施の形態において、自動的に移動するデータをユーザーデータ領域222に移動する前に暗号化しておくと、ユーザーデータ領域222に移動したデータを暗号鍵を持つ者のみが復号するようにすることができる。
【0104】
また、自動的に移動するデータが映像または音楽データである場合、ユーザーデータ領域222に移動する前に映像や音楽を一旦復号して符号化ビットレートを落として再度符号化することで保護領域221に保存されていた時点と比べてデータ価値を減少させることができる。
【0105】
【発明の効果】
本発明によれば、メモリ部内のデータの移動またはコピー、メモリ部内の保護領域及びユーザーデータ領域の容量割り当て変更等の作業ステップを短くできる半導体記憶装置およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域データテーブルを示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムのホスト機器からSDメモリカードへの書き込みさせる処理手順示すフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムのデータを移動させる処理手順示すフローチャート。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域データテーブルを示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域の部分データを示す説明概念図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域データテーブルを示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの部分データテーブル及び部分データを示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムのホスト機器からSDカードに書き込むための処理手順を示すフローチャート。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムのデータを移動させる処理手順を示すフローチャート。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係わるSDメモリカードシステムの保護領域データのユーザーデータ領域への移動を示す説明概念図。
【図12】従来の半導体メモリカードシステムの構成を示すブロック図。
【図13】従来の半導体メモリカードシステムのホスト機器からメモリカードへの書き込み動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10、20、30 保護領域データテーブル
40 部分データテーブル
100、800 ホスト機器
101、801 カードインタフェース
102、802 記憶装置
103、803 CPU
104、804 システムメモリ
110 プログラム
200 SDメモリカード
206、906 端子
210 入出力インタフェースドライバ
220、903 メモリ部
221、904 保護領域
222、905 ユーザーデータ領域
223 移動データ
224 空き領域
225 未割り当て
230 カード制御部
231 バッファ
232 レジスタ群
233 コントローラ
243、902 ROM
244 システム領域
245 秘匿領域
401、501、601 データ番号
402、502、602 自動移動フラグ
503、603 条件種別
504、604 条件値
505、605 アクセス回数
606 部分データフラグ
607 部分データテーブルアドレス
701 部分データ番号
702 有効フラグ
703 部分データサイズ
900 フラッシュメモリカード
901 コントロールIC
911 認証部
912 コマンド解読部
913 マスタ鍵記憶部
914 システム領域アクセス制御部
915 プロテクト領域アクセス制御部
916 非プロテクト領域アクセス制御部
917 暗号・復号化回路

Claims (14)

  1. 外部機器に接続されるインタフェースと、
    このインタフェースを介して前記外部機器との相互認証を行なう認証手段と、
    機密性の高いデータを格納する第1の記憶領域、及び一般的なデータを格納する第2の記憶領域を有するメモリ部と、
    このメモリ部内のデータを読み出し、移動またはコピーを実行するためのプログラムを格納した記憶部と、このプログラムを実行するための指令及び制御を行なう演算部とを有して、前記外部機器からの指令を受け、前記プログラムに基づいて前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して第2の記憶領域に移動またはコピーを行なうためのコントローラと、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第1の記憶領域にデータ番号に対応する自動移動またはコピーを示すフラグを持ったデータテーブルを格納しておき、前記プログラムを実行する際に、このデータテーブルを参照して、前記フラグが自動移動またはコピーを示す場合、前記第1の記憶領域に格納されたデータを前記第2の記憶領域に自動的に移動またはコピーすることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  3. 前記データテーブルに、部分データフラグを追加し、第1の記憶領域または前記第2の記憶領域にデータの移動またはコピーする際に、このデータテーブルを参照して、データの一部分のみを移動またはコピーするようにしたことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記データテーブルは、更に前記外部機器との認証の可否、認証を伴う動作の実行の有無、時間情報、アクセス回数、認証成功回数、または認証失敗回数を含むことを特徴とする請求項2または3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1の記憶領域に格納されたデータを変換する変換手段を有し、この変換手段により前記第1の記憶領域に格納されたデータを変換させた後、第2の記憶領域に移動またはコピーすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記変換手段は、データが映像或いは音声データである場合に、一旦復号した後符号化ビットレートを変更してから再度符号化することを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の記憶領域に格納されたデータを第2の記憶領域に移動またはコピーする時に、第2の記憶領域の空き容量が不足する場合において、
    前記コントローラは、移動またはコピーしようとしているデータ容量に相当する容量分の全部または一部を第1の記憶領域から減少させ、第1の記憶領域から減少させた容量分第2の記憶領域を増加させるように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  8. 外部機器に接続されるインタフェースと、このインタフェースを介して前記外部機器との相互認証を行う認証手段と、機密性の高いデータを格納する第1の記憶領域、及び一般的なデータを格納する第2の記憶領域を有するメモリ部と、このメモリ部内のデータの読み出し移動またはコピーを実行するためのプログラムを格納した記憶部と、このプログラムを実行するための指令及び制御を行なう演算部とを有して前記外部機器からの指令を受け、前記プログラムに基づいて前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して第2の記憶領域に移動またはコピーを行なうためのコントローラとを有する半導体記憶装置についての制御方法であって、
    前記外部機器との相互認証及び前記外部機器からの前記第1の記憶領域に格納されたデータの読み出し指令に基づいて、
    前記コントローラは、前記第1の記憶領域に格納されたデータを読み出して、前記第2の記憶領域に移動またはコピーまでの連続ステップを行なうための指令及び制御ステップを行うことを特徴とする半導体記憶装置の制御方法。
  9. 前記第1の記憶領域にデータ番号に対応する自動移動またはコピーを示すフラグを持ったデータテーブルを格納しておき、前記プログラムを実行する際に、このデータテーブルを参照して、前記フラグが自動移動またはコピーを示す場合、前記第1の記憶領域に格納されたデータを前記第2の記憶領域に自動的に移動またはコピーすることを特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置の制御方法。
  10. 前記データテーブルに、部分データフラグを追加し、第1の記憶領域または前記第2の記憶領域にデータの移動またはコピーする際に、このデータテーブルを参照して、データの一部分のみを移動またはコピーするようにしたことを特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置。
  11. 前記データテーブルは、更に外部機器との認証の可否、認証を伴う動作の実行の有無、時間情報、アクセス回数、認証成功回数、または認証失敗回数を含むことを特徴とする請求項9または10記載の半導体記憶装置の制御方法。
  12. 前記第1の記憶領域に格納されたデータを変換する変換手段を有し、この変換手段により前記第1の記憶領域に格納されたデータを変換させた後、第2の記憶領域に移動またはコピーすることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項記載の半導体記憶装置の制御方法。
  13. 前記変換手段では、データが映像或いは音声データである場合は一旦復号した後符号化ビットレートを変更してから再度符号化することを特徴とする請求項12記載の半導体記憶装置の制御方法。
  14. 前記第1の記憶領域に格納されたデータを第2の記憶領域に移動またはコピーする時に、第2の記憶領域の空き容量が不足する場合において、前記コントローラにより移動またはコピーしようとしているデータ容量に相当する容量分の全部または一部を第1の記憶領域から減少させ、第1の記憶領域から減少させた容量分第2の記憶領域を増加させることを特徴とする請求項8乃至13いずれか1項記載の半導体記憶装置の制御方法。
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JP2009503695A (ja) * 2005-07-29 2009-01-29 マイクロソフト コーポレーション ニアフィールドコミュニケーションを伴うマスストレージデバイス

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