JP2016212357A - 制御装置、画像投影システム、プログラム、及び、補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】補正の処理を簡略化できる画像投影システムの制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含み、複数の画像投影装置に投影させる補正用画像の画像データを出力する画像出力部と、画像投影装置が投影した補正用画像が撮影されて生成された撮影データを取得する取得部と、撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する補正部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、制御装置、画像投影システム、プログラム、及び、補正方法に関する。
複数の画像投影装置が複数の画像をスクリーン等に投影して、一の画像を生成する画像投影システムが知られている。このような画像投影システムでは、周囲の環境及び画像投影装置の配置等によって複数の画像が、元の画像とは異なった状態でスクリーンに投影される場合がある。
そこで、画像投影装置を補正またはキャリブレーションする制御装置に関する技術が開示されている。例えば、特許文献1には、色差補正用の画像、幾何補正用の画像等の複数の画像に基づいて、画像投影装置を補正する技術が開示されている。
しかしながら、上述の技術では、色差及び幾何等の補正の種別ごとに画像を投影しなければならないので、補正の処理が複雑になるといった課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、補正の処理を簡略化できる画像投影システムの制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含み、複数の画像投影装置に投影させる補正用画像の画像データを出力する画像出力部と、画像投影装置が投影した補正用画像が撮影されて生成された撮影データを取得する取得部と、撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する補正部と、を備える制御装置である。
本発明にかかる制御装置は、光学情報、幾何情報、及び、位置情報を含む補正用画像の撮影データに基づいて、画像投影装置を補正するので、補正の処理を簡略化することができる。
以下の例示的な実施形態や変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が部分的に省略される。実施形態や変形例に含まれる部分は、他の実施形態や変形例の対応する部分と置き換えて構成されることができる。また、実施形態や変形例に含まれる部分の構成や位置等は、特に言及しない限りは、他の実施形態や変形例と同様である。
<実施形態>
図1は、実施形態にかかる画像投影システム10の全体構成図である。図1に示すように、画像投影システム10は、複数の画像投影装置12によって複数の画像を投影して、一の画像を生成するマルチプロジェクションである。画像投影システム10は、複数の画像投影装置12と、撮影装置14と、スクリーン16と、分配器18と、制御装置20とを備える。
図1は、実施形態にかかる画像投影システム10の全体構成図である。図1に示すように、画像投影システム10は、複数の画像投影装置12によって複数の画像を投影して、一の画像を生成するマルチプロジェクションである。画像投影システム10は、複数の画像投影装置12と、撮影装置14と、スクリーン16と、分配器18と、制御装置20とを備える。
画像投影装置12は、画像をスクリーン16の投影面に投影して、画像を表示する。画像投影装置12が投影する画像の一例は、補正用画像50である。画像投影装置12は、例えば、DLP(登録商標:Digital Light Processing)方式である。複数の画像投影装置12は、例えば、一定の間隔をあけて、配列されている。複数の画像投影装置12の配列方向の一例は、スクリーン16に平行な水平方向または鉛直方向である。複数の画像投影装置12が、それぞれ画像を投影して、一の画像をスクリーン16上に生成する。画像投影装置12の解像度の一例は、WXGA(1280×800画素)である。例えば、縦横3個ずつ、合計9個の画像投影装置12が投影した9個の画像によって構成される一の画像の解像度は、3840×2400画素となる。一の画像投影装置12の投影領域PAの一部は、当該一の画像投影装置12と隣接する画像投影装置12の投影領域PAの一部と重複する。
撮影装置14は、被写体を撮影して、当該被写体の撮影データを生成して制御装置20へ出力する。撮影装置14が撮影する被写体の一例は、画像投影装置12が投影した補正用画像50を含む画像である。撮影装置14が撮影可能な撮影領域SAは、複数の画像投影装置12の全ての投影領域PAを含む。撮影装置14は、イメージセンサと、イメージセンサの受光領域上に結像するためのレンズなどの結像光学系とを含むデジタルカメラである。イメージセンサの一例は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)またはCCD(Charge Coupled Device)である。撮影装置14は、制御装置20に実装されたWebカメラ等のデジタルカメラであってもよい。
分配器18は、制御装置20から取得した画像データ等のデータを複数の画像投影装置12に分配して、出力する。
制御装置20は、撮影装置14から取得した複数の補正用画像50の撮影データに基づいて、画像投影装置12に投影させる画像を補正する。制御装置20の一例は、コンピュータである。制御装置20は、画像投影装置12、撮影装置14及び分配器18と情報を入出力可能に有線通信または無線通信によって接続されている。
図2は、画像投影装置12の概略の構成図である。図2に示すように、画像投影装置12は、光源22と、カラーホイール24と、DMD(Digital Mirror Device)26と、光学系28とを有する。
光源22は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、または、高圧水銀ランプ等を有する。光源22は、例えば、白色の光をカラーホイール24へと出力する。
カラーホイール24は、光源22が出力する光の進行方向上に配置されている。カラーホイール24は、円盤形状である。カラーホイール24の中心には、モータの回転軸が連結されている。カラーホイール24は、周方向に沿って配置された赤色、緑色、及び、青色のフィルタを有する。これにより、カラーホイール24は、モータによって回転されることによって、光源22からの光を赤色、緑色、及び、青色に分割して、周期的に出力する。
DMD26は、カラーホイール24を透過した光の進行方向上に配置されている。DMD26は、複数のマイクロミラー27を有する。複数のマイクロミラー27は、マトリックス状に配置されている。複数のマイクロミラー27は、それぞれ個別に電気的に制御されて、「ON」と「OFF」の状態に切り替えられる。マイクロミラー27は、「ON」の状態では、カラーホイール24を透過した光を、光学系28の方向へ反射する。マイクロミラー27は、「OFF」の状態では、光学系28以外の方向へ反射する。このように複数のマイクロミラー27のうち一部が光学系28へ光を反射して、残りが光を光学系28以外へ反射することによって、画像が形成される。
光学系28は、ON状態のDMD26のマイクロミラー27によって反射された光の進行方向上に配置されている。光学系28は、DMD26によって反射された光を拡大して、スクリーン16へと画像を投影する。
図3は、制御装置20の機能ブロック図である。図3に示すように、制御装置20は、制御部30と、記憶部32とを有する。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置である。制御部30は、記憶部32に記憶された補正処理用のプログラムを読み込むことによって、画像出力部34と、取得部36と、補正部38としての機能を有する。尚、画像出力部34、取得部36及び補正部38の一部または全てを回路等のハードウエアで構成してもよい。
画像出力部34は、画像投影装置12に投影させる画像の画像データを出力する。例えば、画像出力部34は、分配器18を介して、補正用画像50の画像データを複数の画像投影装置12へ出力する。尚、画像出力部34が、分配器18の機能を有していてもよい。この場合、画像出力部34は、直接、画像投影装置12へ画像データを出力する。
取得部36は、画像投影装置12が投影した補正用画像50を含む画像を撮影装置14が撮影して生成した撮影データを取得する。取得部36は、取得した撮影データを補正部38へ出力する。
補正部38は、取得部36から取得した撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する。
記憶部32は、揮発性のRAM(Random Access Memory)及び不揮発性のフラッシュメモリ等を含む。記憶部32は、補正処理のプログラム、及び、プログラムの実行に必要なパラメータを格納する。
図4は、制御装置20が画像投影装置12に投影させる補正用画像50の一例である。尚、図4に点線で示す外枠は、画像として表示される線ではなく、説明上画像の境界として記載している。補正用画像50は、画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含む。尚、色の補正は、各色の輝度または色温度等の補正の少なくとも一方を含む。具体的には、図4に示すように、補正用画像50は、光学情報としての白背景52と、幾何情報としての格子模様54と、位置情報としての黒丸の複数のドット56とを含む。
白背景52は、画像の輝度または色温度の少なくとも一方を補正するための情報である。補正部38は、撮影データに含まれる白背景52に関するデータに基づいて、画像の輝度または色温度の少なくとも一方を補正する。
格子模様54は、一の方向に延びる複数の直線と、一の方向と交差(例えば、直交)する複数の直線とを有する。格子模様54は、画像の歪みを補正するための情報である。補正部38は、撮影データに含まれる格子模様54に関するデータに基づいて、画像の歪みを補正する。
複数のドット56は、画像の位置を補正するための情報である。補正部38は、撮影データに含まれる複数のドット56に関するデータに基づいて、画像の位置ずれを補正する。
図5は、制御装置20による補正処理のフローチャートである。制御装置20では、制御部30が補正処理用のプログラムを記憶部32から読み込むことによって、補正処理を開始する。図6は、本補正処理における複数(例えば、9個)の画像投影装置12に投影された複数の画像の配置を説明する図である。図6に示すように、本補正処理では、画像投影装置12が、縦横にそれぞれ3個ずつ並んだ合計9個の投影領域PAに補正用画像50を投影させる。図6に点線で示す領域は、撮影装置14によって一度に撮影可能な撮影領域SAである。図6に斜めハッチングで示す領域は、隣接する投影領域PA同士が重なる領域である。
図5に示すように、制御部30の補正部38は、目標値を設定する(S100)。例えば、補正部38は、記憶部32に記憶されたパラメータの一つである目標値を取得して設定する。補正部38は、複数の補正を実行する場合、例えば、色温度補正、歪み補正、位置補正を実行する場合、それぞれに目標値を設定する。尚、具体的な目標値については後述する。補正部38は、目標値を設定すると、画像出力部34に出力指示を出力する。
画像出力部34は、出力指示を取得すると、分配器18を介して、図4に示す補正用画像50の画像データを複数の画像投影装置12へ出力する(S110)。これにより、複数の画像投影装置12は、補正用画像50をスクリーン16に投影する。
取得部36は、撮影装置14へ撮影指示を出力するとともに、撮影指示に沿って撮影装置14が撮影した補正用画像50の撮影データを取得する(S120)。この後、画像出力部34及び取得部36は、これらの処理を撮影領域SAに含まれる全ての投影領域PAに投影された補正用画像50を撮影した撮影データを取得するまで繰り返す(S130:No)。
図7は、撮影装置14によって撮影されて、取得部36が取得する補正用画像50の一例を説明する図である。図7を参照して、ステップS110〜S130の処理を説明する。図7に示すように、画像出力部34は、撮影領域SAの左上の投影領域PAに投影可能な画像投影装置12に補正用画像50を投影させる。撮影装置14は、撮影領域SAの左上に投影された補正用画像50を撮影する。取得部36は、撮影領域SAの左上に投影された補正用画像50を含む画像の撮影データを撮影装置14から取得する。
次に、画像出力部34は、撮影領域SAの左右中央の列の上段の投影領域PAに投影可能な画像投影装置12に補正用画像50を投影させる。撮影装置14は、撮影領域SAの左右中央の列の上段に投影された補正用画像50を撮影する。取得部36は、撮影領域SAの左右中央の列の上段に投影された補正用画像50を含む画像の撮影データを撮影装置14から取得する。この後、画像出力部34及び取得部36は、各投影領域PAに対して同じ処理を繰り返す。取得部36は、撮影領域SAの右下に投影された補正用画像50を含む画像を撮影した撮影データを取得すると、撮影終了と判定する(S130:Yes)。
補正部38は、取得部36から取得した撮影データに基づいて、取得した撮影データの補正用画像50が目標値に達しているか否かを判定する(S135)。補正部38は、補正用画像50が目標値に達していると判定すると(S135:Yes)、補正処理を終了する。一方、補正部38は、補正用画像50が目標値に達していないと判定すると(S135:No)、ステップS140以降の処理を実行する。
次に、補正部38は、光学補正として色温度を補正する(S140)。図8は、色度図による色温度の補正を説明する図である。補正部38は、例えば、図8に示す補正前の位置から補正後の位置に色温度を移動させることによって、青成分を強め、色温度を高める補正を行う。この場合、赤成分及び緑成分が弱くなるので、輝度は小さくなる。しかし、複数の画像投影装置12によって一の画像を投影する場合、色温度の相違が画像間の個体差を大きくして画像品質を低下させるので、補正部38は、輝度の補正よりも色温度の補正を優先する。
図9は、いずれかの画像投影装置12によって投影された補正用画像50の色温度を基準にして色温度を補正する図である。補正部38は、一の画像投影装置12によって投影された補正用画像50の色温度を基準として、他の画像投影装置12の色温度を補正する。図9に示す例では、補正部38は、一の画像投影装置12によって撮影領域SAの中央部の投影領域PAに投影された補正用画像50の色温度(即ち、6900K)を基準として、他の投影領域PAに投影される補正用画像50の色温度を補正する。例えば、補正部38は、左上の投影領域PAに投影する画像の色温度を6400Kから6900Kに上げて補正する。このように色温度を上げる補正の場合、補正部38は、青色の出力を保持して、赤色と緑色の出力を小さく、例えば、0.95倍にする。補正部38は、基準とする色温度に対する補正対象の色温度の差または比に応じて、各色の出力の増減倍率を決定する。尚、補正部38は、基準とする色温度として、撮影領域SA内の最も高い色温度を採用してもよく、最も低い色温度を採用してもよい。
図10は、色温度の補正前の入力画素値及び出力画素値の関係を示すグラフである。図11は、色温度の補正後の入力画素値及び出力画素値の関係を示すグラフである。図10に示すように、色温度の補正前では、各画像投影装置12によって投影される各色(R:赤、B:青、G:緑)の色温度が揃っている。一方、図11に示すように、補正部38による色温度の補正の結果、各画像投影装置12によって投影される各色の色温度は異なる。具体的には、図11に示す例では、青色の色温度が高くなり、赤色及び緑色の色温度は低くなる。
補正部38は、幾何補正として画像の歪みを補正する(S150)。ここで、補正部38は、色温度の補正と並行して、歪みを補正してもよい。尚、並行するとは、色温度の補正時間と、歪みの補正時間とが部分的に重なっていればよく、それぞれの補正の開始時刻及び終了時刻がずれていてもよい。
補正部38は、補正用画像50の撮影データを取得した場合、当該取得した撮影データの画像と、元の補正用画像50との差分を算出する。換言すれば、補正部38は、画像投影装置12から投影されて歪んだ補正用画像50と、理想的な画像である元の補正用画像50との差分を算出する。補正部38は、当該差分を画像投影装置12が投影した補正用画像50の歪みを決定する。補正部38は、算出した歪みを相殺するように、元の画像、即ち、理想的な画像に反対方向の歪みを付与して補正した画像の画像データを投影用の画像データとして生成する。
図12は、補正部38による歪みの補正を説明する図である。例えば、補正部38は、図12の元の画像60aが画像投影装置12によって投影されて歪んだ画像60bの撮影データを取得部36から取得する。補正部38は、画像60bと画像60aとの差分を算出する。補正部38は、算出した差分から歪みを決定する。補正部38は、元の画像60aに反対方向に歪みを付与して補正した画像60cの画像データを生成する。画像出力部34は、当該画像60cの画像データを画像投影装置12に出力する。画像投影装置12が画像60cを投影すると、補正後の画像60cは付与した歪みと反対方向に、付与した歪みだけ歪められる。従って、画像投影装置12が投影した補正後の画像60cは、画像60d、即ち、元の画像60aとなる。尚、補正部38は、歪み補正によって新たに生じた画素を、バイリニア法またはバイキューブ法等によって補完する。
図13は、角度補正による歪みの補正を説明する図である。図13に示すように、補正部38は、歪みなしの元の補正用画像50の格子模様54aと、取得した撮影データに含まれる投影された補正用画像50の格子模様54bとを比較する。補正部38は、格子模様54aに対する格子模様54bの角度誤差θを歪みとして算出する。補正部38は、算出した角度誤差θと同じ角度で且つ反対方向に歪みを付与した画像の画像データを生成する。これにより、画像投影装置12によって投影された画像は、歪みが相殺されて、本来の画像とほぼ同じ画像となる。
補正部38は、位置補正として、画像の位置を補正する(S160)。尚、位置の補正と歪みの補正は、両方とも空間的な補正となるので、順次実行することが好ましい。図14は、位置の補正を説明する図である。補正部38は、一の画像投影装置12が一の投影領域PAに投影された補正用画像50と、一の投影領域PAに隣接する投影領域PAに他の画像投影装置12によって投影された補正用画像50との相対位置に基づいて、位置を補正する。例えば、図14に示すように、補正部38は、一の投影領域PAに投影された補正用画像50と、一の投影領域PAと上下または左右において隣接する投影領域PAに投影された補正用画像50とを重ねた合成画像62を生成する。ここで、合成画像62において、一の補正用画像50の複数のドット56の位置と、隣接する補正用画像50の複数のドット56の位置とがずれて、互いの対応するドット56が全く重なっていない場合、位置ずれが大きいことを示す。一方、合成画像62において、一の補正用画像50の複数のドット56と、隣接する補正用画像50の複数のドット56とが重なっている場合、位置ずれが小さいことを示す。
補正部38は、合成画像62において、一の補正用画像50の複数のドット56の位置と、隣接する補正用画像50の複数のドット56の位置とがずれている場合、当該ずれ量及びずれ方向を算出する。例えば、補正部38は、ハフ変換によって、投影された補正用画像50のドット56の中心と半径の情報からドット56の個数及び形状を決定して、ドット56の位置を検出することができる。補正部38は、当該ずれに基づいて、投影する画像を当該ずれ量だけずれ方向と逆方向に2次元的にシフトさせて補正した画像の画像データを生成する。尚、補正部38は、撮影領域SAの中央部の投影領域PAに投影された補正用画像50のドット56の位置を基準として、他の補正用画像50のドット56の位置のずれを算出して補正することが好ましい。この場合、補正部38は、それぞれの補正用画像50のシフト量を小さくすることができる。
この後、画像出力部34は、補正後の補正用画像50を出力して、画像投影装置12に投影させる(S110)。取得部36は、撮影装置14が撮影した補正後の補正用画像50の撮影データを取得して、補正部38へ出力する(S120)。この後、取得部36は、撮影領域SAの右下に投影された補正後の補正用画像50を撮影した撮影データを取得すると、撮影終了と判定する(S130:Yes)。
補正部38は、取得部36から取得した補正後の補正用画像50の撮影データに基づいて、補正後の補正用画像50が目標値に達しているか否かを判定する(S135)。例えば、補正部38は、各画像投影装置12によって投影された補正用画像50の色温度のばらつきが±100K以内であれば、光学補正された補正用画像50が目標値に達していると判定する。補正部38は、各画像投影装置12によって投影された補正用画像50の角度誤差θが4.5°未満であれば、幾何補正された補正用画像50が目標値に達していると判定する。補正部38は、各画像投影装置12によって投影された補正用画像50の位置ずれが1画素未満であれば、位置補正された補正用画像50が目標値に達していると判定する。補正部38は、補正後の補正用画像50が全ての目標値に達していると判定すると(S135:Yes)、補正処理を終了する。
上述したように、制御装置20は、光学情報、幾何情報及び位置情報を含む補正用画像50の画像データを画像投影装置12に出力する。制御装置20は、当該画像投影装置12が投影した補正用画像50の撮影データを取得するので、一の補正用画像50で輝度、色温度、歪み、及び位置を補正することができる。
制御装置20では、補正部38が投影された複数の補正用画像50の撮影データのうちいずれかを基準として、色温度を補正するので、予め設定されたルックアップテーブル等の色温度の基準を省略することができる。また、補正部38は、予め設定された基準によらないので、色温度を補正できる画像を広げることができる。これにより、制御装置20では、色温度を適切に補正して、画像品質を向上できる。特に、制御装置20は、黒の反射率が極めて低く、黒の個体差が小さいDLP方式の画像投影装置12に適用すると画像品質をより向上できる。
制御装置20では、補正部38が反対方向の歪みを画像に付与することによって、歪みを補正するので、画像投影装置12の設定を変更することなく補正できる。これにより、制御装置20では、画像の歪みを低減して、画像品質を向上できる。
制御装置20では、補正部38が、隣接する投影された複数の補正用画像50の相対位置に基づいて、位置を補正する。これにより、補正部38は、基準の位置等を必要とすることなく補正することができる。この結果、補正部38は、特定の場所に限定されることなく、補正することができる。これにより、制御装置20では、画像間の位置ずれを低減して、画像品質を向上できる。
制御装置20では、画像出力部34が、白背景52、格子模様54、及び、複数のドット56を含む補正用画像50の画像データを出力するので、補正部38は容易に補正を実行することができる。
上述した実施形態は適宜変更してよい。
例えば、上述した実施形態では、複数の画像投影装置12のいずれかが投影した補正用画像50を撮影した撮影データを取得部36は取得したがこれに限定されるものではない。例えば、取得部36は、複数の画像投影装置12が一度に投影した複数の補正用画像50を撮影装置14が撮影して生成した撮影データを取得してもよい。
上述した実施形態では、補正用画像50の拡大縮小については言及しなかったが、画像出力部34は、補正用画像50を拡大または縮小して出力してもよい。例えば、画像出力部34は、位置の補正のみを実行する場合、補正用画像50を数パーセント縮小した画像データを出力してもよい。
上述した実施形態では、補正部38は、一度取得した撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正をしたが、それぞれの補正の間で撮影データを取得してもよい。例えば、補正部38は、取得部36が取得した撮影データで幾何補正した補正用画像50の撮影データを再度取得部36から取得して、位置補正してもよい。この場合、補正部38は、幾何補正で歪みを補正した後、位置補正をした方が好ましい。これは、位置補正を先にした場合、幾何補正によって歪みが補正されると、位置が再度ずれることを抑制するためである。
上述した実施形態では、制御装置20が補正する画像投影装置12としてDLP方式を例に挙げたが、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式等の液晶方式及びその他の方式の画像投影装置12の補正に制御装置20を適用してもよい。
制御装置20または画像投影装置12にマニュアルで微調整可能な調整部を設けてもよい。これにより、ユーザは、制御装置20が目標値まで設定した後の誤差を微調整できる。
上述した実施形態では、制御装置20が、画像投影装置12とは別の構成とした例を挙げたが、制御装置20は、画像投影装置12に組み込まれていてもよい。
上述の実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。実施形態および実施形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…画像投影システム、12…画像投影装置、14…撮影装置、20…制御装置、30…制御部、32…記憶部、34…画像出力部、36…取得部、38…補正部、50…補正用画像、52…白背景、54…格子模様、56…ドット
Claims (10)
- 画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含み、複数の画像投影装置に投影させる補正用画像の画像データを出力する画像出力部と、
画像投影装置が投影した前記補正用画像が撮影されて生成された撮影データを取得する取得部と、
前記撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する補正部と、
を備える制御装置。 - 前記補正部は、光学補正において、一の画像投影装置が投影した前記補正用画像の色温度または輝度の少なくとも一方を基準にして、他の画像投影装置の色温度または輝度の少なくとも一方を補正する
請求項1に記載の制御装置。 - 前記補正部は、幾何補正において、画像投影装置が投影した前記補正用画像の歪みを反対方向に付与して画像を補正する
請求項1または2に記載の制御装置。 - 前記補正部は、位置補正において、一の画像投影装置が一の投影領域に投影した前記補正用画像と、前記一の投影領域に隣接する投影領域に他の画像投影装置が投影した前記補正用画像との相対位置に基づいて、前記画像の位置を補正する
請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記画像出力部は、光学情報として白背景を含む前記補正用画像の前記画像データを出力する
請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記画像出力部は、幾何情報として格子模様を含む前記補正用画像の前記画像データを出力する
請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記画像出力部は、位置情報として複数のドットを含む前記補正用画像の前記画像データを出力する
請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の前記制御装置と、
前記画像を投影する前記複数の画像投影装置と、
前記補正用画像を撮影して生成した前記撮影データを前記制御装置へ出力する撮影装置と、
を備える画像投影システム。 - 画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含み、複数の画像投影装置に投影させる補正用画像の画像データを出力する画像出力部と、
前記複数の画像投影装置が投影した複数の前記補正用画像を含む画像を撮影した撮影データを取得する取得部と、
前記撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する補正部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。 - 画像の色を補正するための光学情報、画像の歪みを補正するための幾何情報、及び、画像の位置を補正するための位置情報を含み、複数の画像投影装置に投影させる補正用画像の画像データを出力する段階と、
前記複数の画像投影装置が投影した複数の前記補正用画像を含む画像を撮影した撮影データを取得する段階と、
前記撮影データに基づいて、光学補正、幾何補正、及び、位置補正を実行する段階と、
を備える補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015098611A JP2016212357A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 制御装置、画像投影システム、プログラム、及び、補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015098611A JP2016212357A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 制御装置、画像投影システム、プログラム、及び、補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016212357A true JP2016212357A (ja) | 2016-12-15 |
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ID=57551015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015098611A Pending JP2016212357A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 制御装置、画像投影システム、プログラム、及び、補正方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016212357A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11016379B2 (en) | 2018-09-03 | 2021-05-25 | Seiko Epson Corporation | Projector and control method of projector for notifying image supply device of resolution information |
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2015
- 2015-05-13 JP JP2015098611A patent/JP2016212357A/ja active Pending
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