JP2011182291A - 表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、高精度に投射画像の表示位置を調整する表示位置調整方法等を提供する。
【解決手段】投射面上に表示された第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法は、第1の投射画像を構成する画素の位置に対する第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を用いて画素ずれを補正する画素ずれ補正ステップと、補正後の画素ずれに基づいて第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、調整量に基づいて第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整ステップとを含む。
【選択図】図4
【解決手段】投射面上に表示された第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法は、第1の投射画像を構成する画素の位置に対する第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を用いて画素ずれを補正する画素ずれ補正ステップと、補正後の画素ずれに基づいて第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、調整量に基づいて第1の投射画像及び第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整ステップとを含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システム等に関する。
従来より、複数のプロジェクターを用いてスクリーン(投射面)上に表示された複数の投射画像を組み合わせる手法が知られている。この手法は、スタッキング表示やタイリング表示と呼ばれる。スタッキング表示の場合、例えば、対応する画素が水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2画素ずれるように2つの投射画像を重ね合わせて表示することにより、高精細化を図ることができる。また、対応する画素が完全に重なるように2つの投射画像を重ね合わせて表示することにより、高輝度化を図ることができる。或いは、タイリング表示の場合、複数の投射画像を並べて表示することにより、大画面化を図ることができる。
このようなスタッキング表示やタイリング表示を行うためには、投射画像の高精細な位置合わせが求められる。このプロジェクターによる投射画像の位置合わせに関する技術は、種々提案されている。例えば特許文献1には、1台のカメラを用いて投射画面の一部分を撮影することにより、2台のプロジェクターの投射位置の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量に応じて表示位置調整機構により投射位置の制御を行う技術が開示されている。また、特許文献2には、色成分毎に設けられた光変調装置の位置を調整するために、4台のカメラを用いて投射画像の四隅を撮影することにより、位置のずれ量を検出できるようにした光変調装置の位置調整装置が開示されている。
このように、従来では投射画像をカメラで撮影することにより投射位置や光変調装置の位置のずれ量を検出していたが、本来、画面全体を高精細に撮影できることが望ましい。ところが、画面全体を高精細に撮影するためにコストが高い高画素数のカメラが必要となったり、画面全体を撮影するためにスクリーンから離れてカメラを設置することにより広いスペースが必要となったりする。そこで、上記のように、画面の一部分を撮影したり、複数箇所を撮影したりする方法が採用されていた。
プロジェクターを構成する光変調装置としての液晶パネル、偏光板、プリズム、投射レンズ等の光学部品の歪みに起因して、スクリーン上に表示された投射画像に歪みが発生することがある。
図14(A)、図14(B)に、プロジェクターを構成する光学部品の歪みの一例の説明図を示す。図14(A)は、偏光板に挟まれた液晶パネルの水平方向の断面形状を模式的に表す。図14(B)は、投射画像の歪みの一例を模式的に表す。なお、図14(B)では、簡略的に、1画面が25個の画素で構成されるものとし、等間隔に設けられる仮想的な格子状の波線もあわせて図示している。
図14(A)では、液晶パネル900が、偏光板902、904を有し、各偏光板は、液晶パネル900の光の入射側及び出射側に設けられる。これにより、特定の偏光方向を有する光のみが液晶パネル900に対して入射し、かつ特定の偏光方向を有する光のみが液晶パネル900から出射するようになっている。このとき、図14(B)に示すように、プロジェクターによる投射画像IMG0においては、液晶パネル900を透過する光のうち、図14(A)に示すような歪んだ部分を透過する光によって形成される画素の位置がずれてしまう。その結果、図14(B)の領域910のように、局所的に歪む画像が表示されてしまう。
このような局所的な歪みを有する画像の一部分を撮影した撮影データを用いて、上記のような位置合わせを行った場合、たとえ複数のカメラで撮影したとしても、正確な位置合わせを行うことができないという問題がある。
ここで、例えば2台のプロジェクターを用いて、対応する画素の位置が完全に重なるように表示させる場合を考える。
図15に、2台のプロジェクターによりスクリーン上に表示された投射画像の一例を示す。図15では、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して水平方向にずれ量eだけずれているものとする。また、投射画像IMG2は、プロジェクターの光学部品の歪み等に起因して、右端の垂直方向に並ぶ画素だけが水平方向にずれ量dだけずれているものとする。更に、投射画像IMG1は「×」で示される25個のドットを有し、投射画像IMG2は「●」で示される25個のドットを有するものとする。
ここで、投射画像の四隅の画素を含むカメラの撮影領域AR1〜AR4のうち、撮影領域AR2の撮影データのみを用いて、投射画像の位置調整を行う場合を考える。この場合、投射画像毎に撮影された撮影領域AR2の撮影データにより、投射画像IMG1と投射画像IMG2の対応する画素の位置のずれ量として(e+d)が検出される。従って、ずれ量(e+d)に対応して投射画像IMG2の表示位置の調整量(e+d)が求められ、調整量(e+d)に対応してその表示位置を左に調整することになる。
図16に、投射画像IMG2を調整した結果の一例を示す。図16において、図15と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図17に、投射画像IMG1及び投射画像IMG2の位置合わせ後の理想的な状態の一例を示す。図17において、図15と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。ここでは、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い状態を、位置調整後の理想的な状態と考える。
図17に、投射画像IMG1及び投射画像IMG2の位置合わせ後の理想的な状態の一例を示す。図17において、図15と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。ここでは、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い状態を、位置調整後の理想的な状態と考える。
上記のように、図15の状態から投射画像IMG2の表示位置を調整量(e+d)に対応して左に調整した場合、図16に示すようになる。即ち、図17に示す理想的な状態から誤差(−d)が生じることになり、正確な位置合わせを行うことができない。
次に、図15において、投射画像の四隅の画素を含むカメラの撮影領域AR1〜AR4の撮影データを用いて、投射画像の位置調整を行う場合を考える。この場合、撮影領域毎に、投射画像IMG1、IMG2を撮影した撮影データにより、投射画像IMG1と投射画像IMG2の対応する画素の位置のずれ量が検出される。撮影領域AR1におけるずれ量をERRA1、撮影領域AR2におけるずれ量をERRA2、撮影領域AR3におけるずれ量をERRA3、撮影領域AR4におけるずれ量をERRA4とすると、以下のように検出される。撮影領域AR2、AR4では、投射画像IMG1、IMG2のずれ量eに、投射画像IMG2における局所的なずれの影響も付加される。
ERRA1=ERRA3=e
ERRA2=ERRA4=e+d
ERRA1=ERRA3=e
ERRA2=ERRA4=e+d
ここで、投射画像IMG2の表示位置の調整量をxとすると、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、この調整量xは、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように決定される。
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e−d/2)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e−d/2)となり、調整量(−e−d/2)に対応してその表示位置を左に調整することになる。
図18に、投射画像IMG2を調整した結果の一例を示す。図18において、図15と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
上記のように、図15の状態から投射画像IMG2の表示位置を調整量(−e−d/2)に対応して左に調整した場合、図18に示すようになる。即ち、図17に示す理想的な状態から誤差(−d/2)が生じることになり、正確な位置合わせを行うことができない。
以上のように、局所的な歪みを有する画像の一部分を撮影した撮影データを用いて、上記のような位置合わせを行った場合、正確な位置合わせを行うことができない。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、高精度に投射画像の表示位置を調整する表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システム等を提供することができる。
(1)本発明の一態様は、第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法が、前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を用いて、前記画素ずれ検出ステップにおいて検出された前記画素ずれを補正する画素ずれ補正ステップと、前記画素ずれ補正ステップにおいて補正された補正後の画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整ステップとを含む。
本態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、投射画像の表示位置を高精度に調整できるようになる。この結果、複数の投射画像を組み合わせて表示する場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。また、本態様によれば、プロジェクター固有の画素位置補正値を記憶しておくことができる。これにより、他のプロジェクターの画素位置補正値と組み合わせることで、他のプロジェクターの影響を受けることなく、高精度の投射画像の表示位置を調整することができるようになる。
(2)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法は、前記画素位置補正値を記憶手段に保存するステップを含む。
本態様によれば、予め算出された画素位置補正値を記憶手段に保存させておくことで、表示位置調整方法の処理を簡素化できるようになる。
(3)本発明の他の態様は、第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法が、前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、前記画素ずれ検出ステップにおいて検出された前記画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、基準調整量に対する誤差量に対応した調整量補正値を用いて、前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量を補正する調整量補正ステップと、前記調整量補正ステップにおいて補正された補正後の調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整ステップとを含む。
本態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、投射画像の表示位置を高精度に調整できるようになる。この結果、複数の投射画像を組み合わせて表示する場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。しかも、本態様によれば、プロジェクターの組み合わせに対応した調整量補正値を記憶しておくことで、記憶容量を削減し、投射画像の表示位置の調整制御に伴う処理負荷を大幅に軽減することができるようになる。
(4)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法は、前記調整量補正値を記憶手段に保存するステップを含む。
本態様によれば、予め算出された調整量補正値を記憶手段に保存させておくことで、表示位置調整方法の処理を簡素化できるようになる。
(5)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法では、前記調整量算出ステップは、各投射画像内に設けられた複数の画像領域のそれぞれの画素ずれに基づいて、前記調整量を算出する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、低コストのカメラや狭いスペースにおいて、投射画像の表示位置の高精度な調整が可能となる。
(6)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法では、前記複数の画像領域は、投射画像の四隅の画素を含む画像領域を有する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、より少ない画像領域で、表示位置の調整を高精度に行うことができるようになる。
(7)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法では、前記調整量算出ステップは、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の重畳領域内に設けられた複数の画像領域のぞれぞれの画素ずれに基づいて、前記調整量を算出する。
本態様によれば、タイリング表示を行う場合でも、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、投射画像の表示位置を調整できるようになる。
(8)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法では、前記調整量算出ステップは、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像を構成する画素のうち対応する複数の画素の位置のずれの2乗和が最小となるように前記調整量を算出する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、投射画像の表示位置の調整量を簡素な方法で算出できるようになる。
(9)本発明の他の態様に係る表示位置調整方法では、前記表示位置調整ステップは、前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量又は前記調整量補正ステップにおいて補正された補正後の調整量に対応した表示位置に対して所与の画素数だけずらすように、前記第1のプロジェクター及び前記第2のプロジェクターの少なくとも一方に対して投射画像の表示位置を調整する。
本態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、第1の投射画像及び第2の投射画像の画素の位置をずらした高精細な画像を表示できるようになる。
(10)本発明の他の態様は、第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整装置が、各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を記憶する画素位置補正値記憶部と、前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出部と、前記画素位置補正値を用いて、前記画素ずれ検出部によって検出された前記画素ずれを補正する画素ずれ補正部と、前記画素ずれ補正部によって補正された補正後の画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出部と、前記調整量算出部によって算出された前記調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整制御部とを含む。
本態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い理想状態に投射画像の表示位置を調整できるようになる。この結果、スタッキング表示を行う場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。また、本態様によれば、プロジェクター固有の画素位置補正値を記憶しておくことができる。これにより、スタッキング表示を行う他のプロジェクターの画素位置補正値と組み合わせることで、他のプロジェクターの影響を受けることなく、高精度の投射画像の表示位置を調整することができるようになる。
(11)本発明の他の態様は、第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整装置が、基準調整量に対する誤差量に対応した調整量補正値を記憶する調整量補正値記憶部と、前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出部と、前記画素ずれ検出部によって検出された前記画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出部と、前記調整量補正値記憶部に記憶された前記調整量補正値を用いて、前記調整量算出部によって算出された前記調整量を補正する調整量補正部と、前記調整量補正部において補正された補正後の調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整制御部とを含む。
本態様によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、投射画像の表示位置を高精度に調整できるようになる。この結果、複数の投射画像を組み合わせて表示する場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。しかも、本態様によれば、プロジェクターの組み合わせに対応した調整量補正値を記憶しておくことで、記憶容量を削減し、投射画像の表示位置の調整制御に伴う処理負荷を大幅に軽減することができるようになる。
(12)本発明の他の態様は、前記投射面に投射画像を投射するプロジェクターが、上記記載の表示位置調整装置と、前記表示位置調整装置による制御に基づいて前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整機構を有する画像投射部とを含む。
本態様によれば、光学部品等の起因する投射画像の歪みの影響を受けることなく、高精度に投射画像の表示位置を調整するプロジェクターを提供できるようになる。
(13)また本発明の他の態様は、表示システムが、前記第1のプロジェクターと、前記第2のプロジェクターと、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像を撮影する少なくとも1つの撮影装置と、上記記載の表示位置調整装置と、前記表示位置調整装置による制御に基づいて前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整機構とを含み、前記表示位置調整装置は、前記撮影装置によって撮影された前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の撮影データに基づいて、前記画素ずれを検出する。
本態様によれば、プロジェクターの投射画像の歪みの影響を受けることなく、高精度に投射画像の表示位置を調整する表示システムを提供できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
以下では、投射画像の水平方向の表示位置の調整について説明するが、垂直方向の表示位置の調整についても同様に実現することができる。また、以下では、2台のプロジェクターによる2種類の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する例について説明するが、本発明は、3台以上のプロジェクターによる3種類上の投射画像の少なくとも1つの表示位置を調整する場合にも適用できる。
〔実施形態1〕
図1に、本発明に係る実施形態1における表示システムの構成例のブロック図を示す。図1は、投射面であるスクリーンを上から見た図を模式的に表している。
図1に、本発明に係る実施形態1における表示システムの構成例のブロック図を示す。図1は、投射面であるスクリーンを上から見た図を模式的に表している。
表示システム10は、第1のプロジェクター100と、第2のプロジェクター200と、表示位置調整装置300と、第1のカメラ(広義には、撮影装置)500と、第2のカメラ502と、第3のカメラ504と、第4のカメラ506とを含む。この表示システム10は、スクリーンSCRに表示された投射画像IMG1(第1の投射画像)と投射画像IMG2(第2の投射画像)とを重ね合わせて表示する。投射画像IMG1は、第1のプロジェクター100によりスクリーンSCRに投射される。投射画像IMG2は、第2のプロジェクター200によりスクリーンSCRに投射される。このとき、表示位置調整装置300が、投射画像IMG1、IMG2のそれぞれ対応する画素の位置が一致するように、投射画像IMG1、IMG2の少なくとも一方の表示位置を調整する。より具体的には、表示位置調整装置300は、両投射画像の対応する画素の位置ができるだけ一致するように、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200の少なくとも一方が有する表示位置調整機構を制御する。以下では、表示位置調整装置300が、第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部を制御し、投射画像IMG1、IMG2のうち投射画像IMG2の表示位置を調整するものとする。
第1のカメラ500〜第4のカメラ506のそれぞれは、スクリーンSCRに表示された投射画像内に設けられた複数の撮影領域(広義には画像領域)の各撮影領域を撮影し、各撮影領域に対応した撮影データを生成する。実施形態1では、これらの撮影領域として、図15に示す、投射画像の四隅の画素を含む撮影領域AR1〜AR4を採用する。複数の撮影領域を設けることで、カメラの解像度が低い場合や、カメラを設置できるスペースが狭い場合であっても、投射画像の表示位置の高精度な調整が可能となる。また、四隅の画素を含む撮影領域を設けることで、より少ない画像領域で、表示位置の調整を高精度に行うことができるようになる。
表示位置調整装置300は、第1のカメラ500〜第4のカメラ506からの撮影データを用いて、投射画像IMG2の表示位置の調整制御を行う。なお、表示システム10は、カメラの台数に限定されるものではなく、図15に示す撮影領域AR1〜AR4の撮影データを取得可能な台数のカメラを有していればよい。
なお、図1において表示位置調整装置300が第2のプロジェクター200の外部に設けられているものとして説明するが、第1のプロジェクター100又は第2のプロジェクター200が、表示位置調整装置300を内蔵していてもよい。
図2に、図1の第2のプロジェクター200の構成例を示す。
第2のプロジェクター200は、画像投射部を有する。画像投射部は、光源装置210と、画像形成ユニット220と、表示位置調整機構部240と、投射光学系250とを含む。
光源装置210は、光源212と、一対のレンズアレイ214と、重畳レンズ216とを含んで構成される。画像形成ユニット220は、ダイクロイックミラー222、224、反射ミラー226、228、230、リレーレンズ232、234、光変調装置としての液晶パネル236R、236G、236B、クロスダイクロイックプリズム238を含む。液晶パネル236R、236G、236Bのそれぞれは、電気光学物質である液晶を一対の透明なガラス基板に密閉封入した透過型の液晶パネルであり、例えばポリシリコン薄膜トランジスターをスイッチング素子として、入射された光を変調する。ダイクロイックミラー222は、光源装置210からの光を、赤色光(R)とそれ以外の色成分の光(緑色光(G)及び青色光(B))とに分離する。ダイクロイックミラー222によって分離された赤色光は、反射ミラー226によって液晶パネル236Rに入射面に導かれる。ダイクロイックミラー222によって分離された緑色光及び青色光は、ダイクロイックミラー224によって緑色光と青色光とに分離される。ダイクロイックミラー224によって分離された緑色光は、液晶パネル236Gの入射面に入射される。ダイクロイックミラー224によって分離された青色光は、リレーレンズ232、234を介して、反射ミラー228、230によって液晶パネル236Bの入射面に導かれる。
液晶パネル236Rは、赤色光を変調する。液晶パネル236Gは、緑色光を変調する。液晶パネル236Bは、青色光を変調する。これらの液晶パネル236R、236G、236Bによって変調される各色光は、クロスダイクロイックプリズム238によって合成される。
表示位置調整機構部240は、光軸を変位させる機構を有する。表示位置調整機構部240が変位させる変位量は、表示位置調整装置300によって指定される。投射光学系250は、表示位置調整機構部240によって光軸を変位させた光により形成される画像を拡大してスクリーンSCR上で結像する。
このような表示位置調整機構部240が有する機能は、種々の構成によって実現できる。
図3(A)、図3(B)に、表示位置調整機構部240の構成例を示す。図3(A)は、表示位置調整機構部240が、くさび形透明基板で構成される例を表す。図3(B)は、表示位置調整機構部240が、平板透明基板で構成される例を表す。
図3(A)に示す構成を有する場合、表示位置調整機構部240は、互いの斜面が間隔dを置いて設けられるくさび形透明基板242、244により、画像形成ユニット220からの合成光の光軸を変位させることができる。表示位置調整装置300により間隔dを増減させることで、合成光の光軸Cを基準に、間隔dに応じて変位量sを変化させることが可能となる。これにより、投射画像の表示位置を調整することができる。
また、図3(B)に示す構成を有する場合、表示位置調整機構部240は、光軸Cに対して、その法線方向とのなす角がθとなるように設けられた平板透明基板246により、画像形成ユニット220からの合成光の光軸を変位させることができる。表示位置調整装置300により角度θを増減させることで、合成光の光軸Cを基準に、角度θに応じて変位量sを変化させることが可能となる。これにより、投射画像の表示位置を調整することができる。
なお、表示位置調整機構部240の構成は、図3(A)、図3(B)に限定されるものではない。例えば表示位置調整機構部240が、アクチュエーター付き光学ステージを有し、光源装置210と画像形成ユニット220とを該光学ステージに固定して設置するようにしてもよい。この光学ステージを光軸に直交する平面上で水平方向及び垂直方向に移動可能となるように構成し、その移動量を表示位置調整装置300から指定させることにより、投射画像の表示位置を調整できるようになる。
また、第1のプロジェクター100は、第2のプロジェクター200と同様の構成を有していてもよい。或いは、第1のプロジェクター100が、第2のプロジェクター200の構成から表示位置調整機構部240が省略された構成を有していてもよい。
図4に、表示位置調整装置300の構成例のブロック図を示す。
表示位置調整装置300は、画素ずれ検出部302、画素位置補正値記憶部304、画素ずれ補正部306、表示位置調整量算出部(調整量算出部)308、表示位置調整制御部310を含む。
画素ずれ検出部302は、第1のカメラ500〜第4のカメラ506からの第1の撮像データ〜第4の撮像データに基づいて、撮影領域AR1〜AR4のそれぞれにおける投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する。画素位置補正値記憶部304は、画素位置補正値を記憶する。画素位置補正値は、各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した補正値であり、当該画素の理想的な表示位置と実際に表示される画素の位置との誤差に対応した値である。
図5に、画素位置補正値記憶部304の構成の概要を示す。
画素位置補正値記憶部304において記憶される画素位置補正値は、撮影領域AR1〜AR4のそれぞれの領域について、投射画像(プロジェクター)毎に予め測定及び算出された値である。例えば、画素位置補正値記憶部304は、第1のプロジェクター100により投射された投射画像IMG1の撮影領域AR1〜AR4の各撮影領域における画素位置補正値としてCP1A1、CP1A2、CP1A3、CP1A4を記憶する。CP1A1は、投射画像IMG1の撮影領域AR1における画素位置補正値である。CP1A2は、投射画像IMG1の撮影領域AR2における画素位置補正値である。CP1A3は、投射画像IMG1の撮影領域AR3における画素位置補正値である。CP1A4は、投射画像IMG1の撮影領域AR4における画素位置補正値である。同様に、画素位置補正値記憶部304は、第2のプロジェクター200により投射された投射画像IMG2の撮影領域AR1〜AR4における画素位置補正値としてCP2A1〜CP2A4を記憶する。
図4において、画素ずれ補正部306は、図5に示すように画素位置補正値記憶部304に記憶された画素位置補正値を用いて、画素ずれ検出部302によって検出された各プロジェクターの画素ずれを撮影領域毎に補正する。表示位置調整量算出部308は、投射画像IMG2の表示位置の調整量x(表示位置調整量)を算出する。ここでは、調整量xは、スクリーンSCRにおける水平方向に表示位置を移動させる量に対応する。そして、表示位置調整制御部310は、表示位置調整量算出部308によって算出された調整量xに対応した制御信号を第2のプロジェクター200が有する表示位置調整機構部240に供給する。これにより、表示位置調整制御部310は、スクリーンSCRにおける投射画像IMG2の表示位置を移動させる制御を行うことができる。
ここで、表示位置調整装置300の動作例について説明する。
図6に、表示位置調整装置300の動作例のフロー図を示す。表示位置調整装置300は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や専用のハードウェアによって構成され、図4の各部に対応したハードウェアが図6の各ステップに対応した処理を実行することができる。或いは、表示位置調整装置300が、中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPU)、読み出し専用メモリー(Read Only Memory:以下、ROM)又はランダムアクセスメモリー(Random Access Memory:以下、RAM)によって構成される。そして、ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込んだCPUが、該プログラムに対応した処理を実行することで図6の各ステップに対応した処理を実行することができる。
なお、以下では、第1のプロジェクター100による投射画像IMG1では局所的な画素ずれがなく、第2のプロジェクター200による投射画像IMG2では局所的な画素ずれがあるものとする。また、図15に示すように、スクリーンSCR上において、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して水平方向にずれ量eだけずれているものとする。
図7に、投射画像IMG1の一例を示す。図7では、簡略的に、1画面が25個の画素(「×」で図示)で構成されるものとし、四隅の画素を含む撮影領域AR1〜AR4及び等間隔に設けられる仮想的な格子状の波線をあわせて図示している。撮影領域AR1〜AR4は、投射画像IMG1、IMG2で共通に設けられる。
図8に、投射画像IMG2の一例を示す。図8では、図7と同様に、1画面が25個の画素(「●」で図示)で構成されるものとし、第2のプロジェクター200を構成する光学部品の歪み等に起因して、右端の垂直方向に並ぶ画素だけが水平方向にずれ量dだけずれているものとする。
図8に、投射画像IMG2の一例を示す。図8では、図7と同様に、1画面が25個の画素(「●」で図示)で構成されるものとし、第2のプロジェクター200を構成する光学部品の歪み等に起因して、右端の垂直方向に並ぶ画素だけが水平方向にずれ量dだけずれているものとする。
図6の処理に先立ち、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200のそれぞれの投射画像の歪みの検査を行う。そして、この歪みに対応した上記の画素位置補正値を事前に算出しておき、該画素位置補正値を画素位置補正値記憶部304に記憶させておく(画素位置補正値を記憶手段に保存するステップ)。このため、第1の撮影データ〜第4の撮影データを用いて投射画像を構成する画素の位置が検出される。第1の撮影データは、第1のカメラ500により投射画像の第1の撮影領域AR1を撮影して得られたデータである。第2の撮影データは、第2のカメラ502により投射画像の第2の撮影領域AR2を撮影して得られたデータである。第3の撮影データは、第3のカメラ504により投射画像の第3の撮影領域AR3を撮影して得られたデータである。第4の撮影データは、第4のカメラ506により投射画像の第4の撮影領域AR4を撮影して得られたデータである。
図7及び図8の格子点を理想的な画素位置(一般的には等間隔)とし、画素位置補正値は、理想的な画素位置と実際に表示された投射画像を構成する画素の位置(図7では「×」の位置、図8では「●」の位置)との差分として算出される。このような画素位置補正値は、各投射画像について、撮影領域毎に算出される。図7に示す投射画像IMG1については、図5に示す画素位置補正値は、CP1A1=CP1A2=CP1A3=CP1A4=0となる。図8に示す投射画像IMG2については、画素位置補正値は、CP2A1=CP2A3=0、CP2A2=CP2A4=dとなる。
続いて、表示位置調整装置300は、画素位置補正値の算出のために取得された投射画像毎の第1の撮影データ〜第4の撮影データ、又は新たに投射画像毎に撮影領域AR1〜AR4を撮影した第1の撮影データ〜第4の撮影データを取得する(ステップS10)。
そして、画素ずれ検出部302は、画素ずれ検出ステップとして、各投射画像の対応する画素のずれを検出する(ステップS12)。より具体的には、画素ずれ検出部302は、撮影領域AR1〜AR4の撮影領域毎に、投射画像IMG1の画素P1の位置と、画素P1に対応する投射画像IMG2の画素P2の位置を検出し、その差分に対応した画素ずれを算出する。ここで、画素ずれは、投射画像IMG1を構成する画素P1の位置に対する投射画像IMG2を構成する画素P2の位置のずれであり、(投射画像IMG2の画素P2の位置)−(投射画像IMG1の画素P1の位置)として求められる。図15に示す例では、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して右方向に「e」ずれている。この結果、画素ずれ検出部302は、撮影領域AR1〜AR4の各撮影領域における投射画像IMG1、IMG2の画素ずれERRA1、ERRA2、ERRA3、ERRA4を算出する。図7、図8及び図15の場合、撮影領域AR1、AR3における画素ずれはERRA1=ERRA3=eとして求められる。一方、撮影領域AR2、AR4における画素ずれは、上記のように局所的な画素ずれの影響も付加されるため、ERRA2=ERRA4=(e+d)として求められる。
次に、画素ずれ補正部306は、画素ずれ補正ステップとして、画素位置補正値記憶部304において図5に示すように記憶された画素位置補正値を用いて、画素ずれ検出部302において検出された各撮影領域における画素ずれを補正する(ステップS14)。例えば、撮影領域AR1〜AR4における補正後の画素ずれをERR´A1〜ERR´A4とすると、画素ずれ補正部306は、各撮影領域おける画素ずれを次のように補正する。
ERR´A1=ERRA1−CP1A1−CP2A1=e-0-0=e
ERR´A2=ERRA2−CP1A2−CP2A2=(e+d)-0-d=e
ERR´A3=ERRA3−CP1A3−CP2A3=e-0-0=e
ERR´A4=ERRA4−CP1A4−CP2A4=(e+d)-0-d=e
ERR´A1=ERRA1−CP1A1−CP2A1=e-0-0=e
ERR´A2=ERRA2−CP1A2−CP2A2=(e+d)-0-d=e
ERR´A3=ERRA3−CP1A3−CP2A3=e-0-0=e
ERR´A4=ERRA4−CP1A4−CP2A4=(e+d)-0-d=e
ここで、投射画像IMG2の表示位置の調整量をxとすると、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERR´A1+x
AR2:ERR´A2+x
AR3:ERR´A3+x
AR4:ERR´A4+x
AR1:ERR´A1+x
AR2:ERR´A2+x
AR3:ERR´A3+x
AR4:ERR´A4+x
そこで、表示位置調整量算出部308は、調整量算出ステップとして、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、この調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように調整量xを決定する(ステップS16)。
画素ずれの2乗和=(ERR´A1+x)2+(ERR´A2+x)2+(ERR´A3+x)2+(ERR´A4+x)2
=(e+x)2+(e+x)2+(e+x)2+(e+x)2
画素ずれの2乗和=(ERR´A1+x)2+(ERR´A2+x)2+(ERR´A3+x)2+(ERR´A4+x)2
=(e+x)2+(e+x)2+(e+x)2+(e+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e)となる。表示位置調整制御部310は、表示位置調整ステップとして、調整量(−e)に対応した制御信号を出力して、投射画像IMG2の表示位置を左に調整し(ステップS18)、一連の処理を終了する(エンド)。表示位置調整制御部310からの制御信号を受けた第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240は、該制御信号に応じて投射画像IMG2の表示位置を移動する。この結果、調整後の表示位置は、図17のようになり、両投射画像の対応する画素の位置ができるだけ一致するように投射画像表示位置を調整することができるようになる。
以上説明したように、実施形態1によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い理想状態に投射画像の表示位置を調整できるようになる。この結果、スタッキング表示を行う場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。
また、実施形態1によれば、プロジェクター固有の画素位置補正値を記憶しておくことができる。これにより、スタッキング表示を行う他のプロジェクターの画素位置補正値と組み合わせることで、他のプロジェクターの影響を受けることなく、高精度の投射画像の表示位置を調整することができるようになる。
〔実施形態2〕
実施形態1では、画素位置補正値を事前に求めておいてから投射画像の表示位置を調整する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態2における表示位置調整装置では、投射画像の表示位置の調整量の補正値を用いて投射画像の表示位置を調整する。以下では、実施形態1と同様に、実施形態2における表示位置調整装置が、第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240を制御し、投射画像IMG1、IMG2のうち投射画像IMG2の表示位置を調整するものとする。
実施形態1では、画素位置補正値を事前に求めておいてから投射画像の表示位置を調整する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態2における表示位置調整装置では、投射画像の表示位置の調整量の補正値を用いて投射画像の表示位置を調整する。以下では、実施形態1と同様に、実施形態2における表示位置調整装置が、第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240を制御し、投射画像IMG1、IMG2のうち投射画像IMG2の表示位置を調整するものとする。
図9に、本発明に係る実施形態2における表示位置調整装置の構成例のブロック図を示す。図1に示す表示システム10において、表示位置調整装置300を図9に示す表示位置調整装置400に置き換えることができる。
表示位置調整装置400は、画素ずれ検出部402、表示位置調整量算出部(調整量算出部)404、表示位置調整量補正値記憶部(調整量補正値記憶部)406、表示位置調整量補正部(調整量補正部)408、表示位置調整制御部410を含む。
画素ずれ検出部402は、第1のカメラ500〜第4のカメラ506からの第1の撮像データ〜第4の撮像データに基づいて、撮影領域AR1〜AR4のそれぞれにおける投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する。
表示位置調整量算出部404は、画素ずれ検出部402によって検出された撮影領域AR1〜AR4の画素ずれが小さくなるように、投射画像IMG2の表示位置の調整量xを算出する。ここでは、調整量xは、スクリーンSCRにおける水平方向に表示位置を移動させる量に対応する。
表示位置調整量補正値記憶部406は、表示位置調整量補正値(調整量補正値)を記憶する。表示位置調整量補正値は、基準調整量に対する誤差量に対応した補正値であり、理想的な表示位置調整量と、撮影領域AR1〜AR4の画素ずれを小さくするように算出された表示位置調整量との誤差に対応した値である。
図10に、表示位置調整量補正値記憶部406の構成の概要を示す。
表示位置調整量補正値記憶部406において記憶される表示位置調整量補正値は、投射画像を重ねて表示するプロジェクターの組み合わせ毎に、予め測定及び算出された値である。例えば、表示位置調整量補正値記憶部406は、表示位置調整量補正値Cx1、・・・、Cxm(mは3以上の整数)を記憶する。表示位置調整量補正値Cx1は、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200の組み合わせに対応した表示位置調整量補正値である。Cxmは、第1のプロジェクター100及び第n(nは3以上の整数)のプロジェクターの組み合わせに対応した表示位置調整量補正値である。
図9において、表示位置調整量補正部408は、表示位置調整量補正値記憶部406に記憶された表示位置調整量補正値を用いて、表示位置調整量算出部404によって算出された表示位置の調整量xを補正する。そして、表示位置調整制御部410は、表示位置調整量補正部408によって補正された補正後の調整量x´に対応した制御信号を第2のプロジェクター200が有する表示位置調整機構部240に供給する。これにより、表示位置調整制御部410は、スクリーンSCRにおける投射画像IMG2の表示位置を移動させる制御を行うことができる。
図11に、表示位置調整装置400の動作例のフロー図を示す。表示位置調整装置400は、実施形態1と同様に、ASICや専用のハードウェアによって構成され、図10の各部に対応したハードウェアが図11の各ステップに対応した処理を実行することができる。或いは、表示位置調整装置400が、CPU、ROM又はRAMによって構成され、ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込んだCPUが、該プログラムに対応した処理を実行することで図11の各ステップに対応した処理を実行することができる。
なお、以下では、実施形態1と同様に、図7に示す投射画像IMG1と図8に示す投射画像IMG2が、図15に示すように表示されているものとする。
図11の処理に先立ち、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200のそれぞれの投射画像の歪みの検査を行う。そして、この歪みに対応した上記の表示位置調整量補正値を事前に算出しておく。表示位置調整量補正値は、表示位置調整量補正値記憶部406に記憶させておく(表示位置調整量補正値を記憶手段に保存するステップ)。このため、第1の撮影データ〜第4の撮影データを用いて投射画像を構成する画素の位置を検出する。撮影領域AR1におけるずれ量をERRA1、撮影領域AR2におけるずれ量をERRA2、撮影領域AR3におけるずれ量をERRA3、撮影領域AR4におけるずれ量をERRA4とすると、以下のように検出される。撮影領域AR2、AR4では、投射画像IMG1、IMG2のずれ量eに、投射画像IMG2における局所的なずれの影響も付加される。
ERRA1=ERRA3=e
ERRA2=ERRA4=e+d
ERRA1=ERRA3=e
ERRA2=ERRA4=e+d
ここで、投射画像IMG2の表示位置の調整量をxとすると、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
この調整量xは、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように決定される。
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e−d/2)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e−d/2)となり、調整量(−e−d/2)に対応してその表示位置を左に調整することになる。これにより、図17に示す理想的な調整結果からの誤差である(−d/2)が表示位置調整量補正値Cxとして求められる。
続いて、表示位置調整装置400は、投射画像毎の第1の撮影データ〜第4の撮影データを取得する(ステップS30)。これらの撮影データは、表示位置調整量補正値の算出のために取得されたものや、新たに投射画像毎に撮影領域AR1〜AR4を撮影したものである。
そして、画素ずれ検出部402は、画素ずれ検出ステップとして、各投射画像の対応する画素のずれを検出する(ステップS32)。より具体的には、画素ずれ検出部402は、撮影領域AR1〜AR4の撮影領域毎に、投射画像IMG1の画素P1の位置と、画素P1に対応する投射画像IMG2の画素P2の位置を検出し、その差分に対応した画素ずれを算出する。ここで、画素ずれは、投射画像IMG1を構成する画素P1の位置に対する投射画像IMG2を構成する画素P2の位置のずれであり、(投射画像IMG2の画素P2の位置)−(投射画像IMG1の画素P1の位置)として求められる。図15に示す例では、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して右方向に「e」ずれている。この結果、画素ずれ検出部402は、撮影領域AR1〜AR4の各撮影領域における投射画像IMG1、IMG2の画素ずれERRA1、ERRA2、ERRA3、ERRA4を算出する。図7、図8及び図15の場合、撮影領域AR1、AR3における画素ずれはERRA1=ERRA3=eとして求められる。一方、撮影領域AR2、AR4における画素ずれは、上記のように局所的な画素ずれの影響も付加されるため、ERRA2=ERRA4=(e+d)として求められる。
次に、表示位置調整量算出部404は、表示位置調整量算出ステップとして、表示位置の調整量xを算出する(ステップS34)。表示位置調整量算出部404は、表示位置調整量補正値を算出したときと同様に、例えばずれ量の2乗和が最小となるように調整量xを算出する。ここで、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR3:ERRA3+x
AR4:ERRA4+x
調整量xは、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、撮影領域AR1〜AR4における調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように決定される。
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2+(ERRA3+x)2+(ERRA4+x)2
=(e+x)2+(e+d+x)2+(e+x)2+(e+d+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e−d/2)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e−d/2)となる。
続いて、表示位置調整量補正部408は、表示位置調整量補正ステップとして、表示位置調整量補正値を用いて、表示位置調整量算出部404によって算出された調整量xを補正する(ステップS36)。補正後の調整量x´は、調整量xから表示位置調整量補正値Cxを減算することで求められる。
x´=x-Cx=(-e-d/2)-(-d/2)=e
x´=x-Cx=(-e-d/2)-(-d/2)=e
従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量x´は(−e)となる。表示位置調整制御部410は、表示位置調整ステップとして、調整量(−e)に対応した制御信号を出力して、投射画像IMG2の表示位置を左に調整し(ステップS38)、一連の処理を終了する(エンド)。表示位置調整制御部410からの制御信号を受けた第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240は、該制御信号に応じて投射画像IMG2の表示位置を移動する。この結果、調整後の表示位置は、図17のようになり、両投射画像の対応する画素の位置ができるだけ一致するように投射画像表示位置を調整することができるようになる。
以上説明したように、実施形態2によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い理想状態に投射画像の表示位置を調整できるようになる。この結果、スタッキング表示を行う場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。しかも、実施形態2によれば、スタッキング表示を行うプロジェクターの組み合わせに対応した表示位置調整量補正値を記憶しておくことができる。これにより、実施形態1と比較して、記憶容量を削減し、投射画像の表示位置の調整制御に伴う処理負荷を大幅に軽減することができるようになる。
〔実施形態3〕
実施形態1又は実施形態2では、スタッキング表示の場合の投射画像の表示位置の調整を例に説明したが、本発明は、タイリング表示の場合にも適用することができる。以下では、投射画像IMG1、IMG2によりタイリング表示を行うものとする。
実施形態1又は実施形態2では、スタッキング表示の場合の投射画像の表示位置の調整を例に説明したが、本発明は、タイリング表示の場合にも適用することができる。以下では、投射画像IMG1、IMG2によりタイリング表示を行うものとする。
本発明に係る実施形態3では、実施形態1の構成において、投射画像IMG1、IMG2の重畳領域内の2カ所の撮影領域における画素ずれに基づいて、実施形態1と同様に投射画像IMG2の表示位置の調整量を算出する。即ち、実施形態3では、実施形態1において採用された投射画像の四隅の撮影領域AR1〜AR4ではなく、重畳領域内の2カ所の撮影領域における撮影データを用いて表示位置の調整制御が行われる。
図12に、実施形態3におけるタイリング表示された投射画像の一例を示す。
実施形態3では、図12に示すように、図7の投射画像IMG1と図8の投射画像IMG2とによりタイリング表示を行うものとする。このとき、投射画像IMG1、IMG2の重畳領域内の撮影領域AR1、AR2の撮影データが用いられる。撮影領域AR1は、重畳領域内の左端の投射画像IMG1、IMG2の画素を含む領域である。撮影領域AR2は、重畳領域内の右端の投射画像IMG1、IMG2の画素を含む領域である。
図12に示すタイリング表示された投射画像の表示位置を調整する場合、まず、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200のそれぞれの投射画像の歪みの検査を行い、この歪みに対応した上記の画素位置補正値を事前に算出しておく。そして、この画素位置補正値を画素位置補正値記憶部304に記憶させておく。このため、第1の撮影データ及び第2の撮影データを用いて投射画像を構成する画素の位置を検出する。
図7及び図8の格子点を理想的な画素位置とし、画素位置補正値は、理想的な画素位置と実際に表示された投射画像を構成する画素の位置との差分として算出される。このような画素位置補正値は、各投射画像について、撮影領域毎に算出される。図7に示す投射画像IMG1については、画素位置補正値は、CP1A1=CP1A2=0となる。図8に示す投射画像IMG2については、画素位置補正値は、CP2A1=0、CP2A2=dとなる。
続いて、表示位置調整装置300は、画素位置補正値の算出のために取得された投射画像毎の第1の撮影データ及び第2の撮影データ、又は新たに投射画像毎に撮影領域AR1、AR2を撮影した第1の撮影データ及び第2の撮影データを取得する。
そして、画素ずれ検出部302は、画素ずれ検出ステップとして、各投射画像の対応する画素のずれを検出する。より具体的には、画素ずれ検出部302は、撮影領域AR1、AR2の撮影領域毎に、投射画像IMG1の画素P1の位置と、画素P1に対応する投射画像IMG2の画素P2の位置を検出し、その差分に対応した画素ずれを算出する。ここで、画素ずれは、投射画像IMG1を構成する画素P1の位置に対する投射画像IMG2を構成する画素P2の位置のずれであり、(投射画像IMG2の画素P2の位置)−(投射画像IMG1の画素P1の位置)として求められる。図12に示す例では、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して右方向に「e」ずれている。この結果、画素ずれ検出部302は、撮影領域AR1、AR2の各撮影領域における投射画像IMG1、IMG2の画素ずれERRA1、ERRA2を算出する。図7、図8及び図12の場合、撮影領域AR1における画素ずれはERRA1=eとして求められる一方、撮影領域AR2における画素ずれは、上記のように局所的な画素ずれの影響も付加されるため、ERRA2=(e+d)として求められる。
次に、画素ずれ補正部306は、画素ずれ補正ステップとして、画素位置補正値記憶部304において記憶された画素位置補正値を用いて、画素ずれ検出部302において検出された各撮影領域における画素ずれを補正する。例えば、撮影領域AR1、AR2における補正後の画素ずれをERR´A1、ERR´A2とすると、画素ずれ補正部306は、各撮影領域おける画素ずれを次のように補正する。
ERR´A1=ERRA1−CP1A1−CP2A1=e-0-0=e
ERR´A2=ERRA2−CP1A2−CP2A2=(e+d)-0-d=e
ERR´A1=ERRA1−CP1A1−CP2A1=e-0-0=e
ERR´A2=ERRA2−CP1A2−CP2A2=(e+d)-0-d=e
ここで、投射画像IMG2の表示位置の調整量をxとすると、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERR´A1+x
AR2:ERR´A2+x
AR1:ERR´A1+x
AR2:ERR´A2+x
そこで、表示位置調整量算出部308は、調整量算出ステップとして、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように調整量xを決定する。
画素ずれの2乗和=(ERR´A1+x)2+(ERR´A2+x)2=(e+x)2+(e+x)2
画素ずれの2乗和=(ERR´A1+x)2+(ERR´A2+x)2=(e+x)2+(e+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e)となる。表示位置調整制御部310は、表示位置調整ステップとして、調整量(−e)に対応した制御信号を出力して、投射画像IMG2の表示位置を左に調整する制御を行い、一連の処理を終了する。表示位置調整制御部310からの制御信号を受けた第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240は、該制御信号に応じて投射画像IMG2の表示位置を移動する。
図13に、図12に示すタイリング表示された投射画像の調整後の投射画像の一例を示す。図13において、図12と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
上記のように投射画像IMG2の表示位置を調整した結果、投射画像IMG1、IMG2をタイリング表示させた投射画像のうち重畳領域内では、対応する画素の位置ができるだけ一致するようになる。これにより、タイリング表示された投射画像の理想的な表示位置の高精度な調整が可能となる。
以上説明したように、実施形態3によれば、タイリング表示を行う場合であっても、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い理想状態に投射画像の表示位置を調整できるようになる。この結果、タイリング表示を行う場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。
また、実施形態3によれば、プロジェクター固有の画素位置補正値を記憶しておくことができる。これにより、タイリング表示を行う他のプロジェクターの画素位置補正値と組み合わせることで、他のプロジェクターの影響を受けることなく、高精度の投射画像の表示位置を調整することができるようになる。
〔実施形態4〕
実施形態3では、タイリング表示の場合の投射画像の表示位置の調整を行う際に、実施形態1における調整制御を適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態4では、タイリング表示を行う場合に実施形態2における調整制御を適用する。
実施形態3では、タイリング表示の場合の投射画像の表示位置の調整を行う際に、実施形態1における調整制御を適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る実施形態4では、タイリング表示を行う場合に実施形態2における調整制御を適用する。
実施形態4では、実施形態2の構成において、投射画像IMG1、IMG2の重畳領域内の2カ所の撮影領域における画素ずれに基づいて、実施形態2と同様に投射画像IMG2の表示位置の調整量を算出する。即ち、実施形態4では、実施形態2において採用された投射画像の四隅の撮影領域AR1〜AR4ではなく、重畳領域内の2カ所の撮影領域における撮影データを用いて表示位置の調整制御が行われる。実施形態4においても、図12に示すように、図7の投射画像IMG1と図8の投射画像IMG2とによりタイリング表示を行うものとする。このとき、投射画像IMG1、IMG2の重畳領域内の撮影領域AR1、AR2の撮影データが用いられる。
図12に示すタイリング表示された投射画像の表示位置を調整する場合、まず、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200のそれぞれの投射画像の歪みの検査を行い、この歪みに対応した上記の表示位置調整量補正値を事前に算出しておく。そして、この表示位置調整量補正値を表示位置調整量補正値記憶部406に記憶させておく。このため、第1の撮影データ及び第2の撮影データを用いて投射画像を構成する画素の位置を検出する。この場合、撮影領域AR1におけるずれ量をERRA1、撮影領域AR2におけるずれ量をERRA2は、以下のようになる。撮影領域AR2では、投射画像IMG1、IMG2のずれ量eに、投射画像IMG2における局所的なずれの影響も付加される。
ERRA1=e
ERRA2=e+d
ERRA1=e
ERRA2=e+d
ここで、投射画像IMG2の表示位置の調整量をxとすると、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
この調整量xは、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように決定される。
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2=(e+x)2+(e+d+x)2
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2=(e+x)2+(e+d+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e−d/2)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e−d/2)となり、調整量(−e−d/2)に対応してその表示位置を左に調整することになる。これにより、図17に示す理想的な調整結果からの誤差である(−d/2)が表示位置調整量補正値Cxとして求められる。
続いて、表示位置調整装置400は、表示位置調整量補正値の算出のために取得された投射画像毎の第1の撮影データ、第2の撮影データ、又は新たに投射画像毎に撮影領域AR1、AR2を撮影した第1の撮影データ、第2の撮影データを取得する。
そして、画素ずれ検出部402は、画素ずれ検出ステップとして、各投射画像の対応する画素のずれを検出する。より具体的には、画素ずれ検出部402は、撮影領域AR1、AR2の撮影領域毎に、投射画像IMG1の画素P1の位置と、画素P1に対応する投射画像IMG2の画素P2の位置を検出し、その差分に対応した画素ずれを算出する。画素ずれは、(投射画像IMG2の画素P2の位置)−(投射画像IMG1の画素P1の位置)として求められる。図15に示す例では、投射画像IMG2が投射画像IMG1に対して右方向に「e」ずれている。この結果、画素ずれ検出部402は、撮影領域AR1、AR2の各撮影領域における投射画像IMG1、IMG2の画素ずれERRA1、ERRA2を算出する。図7、図8及び図15の場合、撮影領域AR1における画素ずれはERRA1=eとして求められる一方、撮影領域AR2における画素ずれは、上記のように局所的な画素ずれの影響も付加されるため、ERRA2=(e+d)として求められる。
次に、表示位置調整量算出部404は、表示位置調整量算出ステップとして、表示位置の調整量xを算出する。表示位置調整量算出部404は、表示位置調整量補正値を算出したときと同様に、例えばずれ量の2乗和が最小となるように調整量xを算出する。ここで、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量は、次のようになる。
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
AR1:ERRA1+x
AR2:ERRA2+x
調整量xは、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量を平均的に小さくするため、撮影領域AR1、AR2における調整後の画素位置のずれ量の2乗和が最小になるように決定される。
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2=(e+x)2+(e+d+x)2
ずれ量の2乗和=(ERRA1+x)2+(ERRA2+x)2=(e+x)2+(e+d+x)2
上記の式が最小となるのは、x=(−e−d/2)のときである。従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量xは(−e−d/2)となる。続いて、表示位置調整量補正部408は、表示位置調整量補正ステップとして、表示位置調整量補正値を用いて、表示位置調整量算出部404によって算出された調整量xを補正する。補正後の調整量x´は、調整量xから表示位置調整量補正値Cxを減算することで求められる。
x´=x-Cx=(-e-d/2)-(-d/2)=e
x´=x-Cx=(-e-d/2)-(-d/2)=e
従って、投射画像IMG2の表示位置の調整量x´は(−e)となり、表示位置調整制御部410は、表示位置調整ステップとして、調整量(−e)に対応した制御信号を出力して、投射画像IMG2の表示位置を左に調整する制御を行う。表示位置調整制御部410からの制御信号を受けた第2のプロジェクター200の表示位置調整機構部240は、該制御信号に応じて投射画像IMG2の表示位置を移動する。この結果、調整後の表示位置は、図17のようになり、両投射画像の対応する画素の位置ができるだけ一致するように投射画像表示位置を調整することができるようになる。
以上説明したように、実施形態4によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、完全に位置が重なる画素の数ができるだけ多い理想状態に投射画像の表示位置を調整できるようになる。この結果、タイリング表示を行う場合に、高精度に投射画像の表示位置を調整することができる。しかも、実施形態4によれば、実施形態3と比較して、記憶容量を削減し、投射画像の表示位置の調整制御に伴う処理負荷を大幅に軽減することができるようになる。
〔実施形態5〕
実施形態1〜実施形態4では、投射画像IMG1、IMG2の対応する画素の位置が一致するように投射画像IMG2の表示位置の調整を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示位置調整制御部310(表示位置調整ステップ)が、表示位置調整量算出部308(表示位置調整量算出ステップ)で算出された調整量に対応した表示位置に対して、所与の画素数だけずらすように投射画像IMG2の表示位置を調整してもよい。或いは、表示位置調整制御部410(表示位置調整ステップ)が、表示位置調整量補正部408(表示位置調整量補正ステップ)で補正された調整量に対応した表示位置に対して、所与の画素数だけずらすように投射画像IMG2の表示位置を調整してもよい。
実施形態1〜実施形態4では、投射画像IMG1、IMG2の対応する画素の位置が一致するように投射画像IMG2の表示位置の調整を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示位置調整制御部310(表示位置調整ステップ)が、表示位置調整量算出部308(表示位置調整量算出ステップ)で算出された調整量に対応した表示位置に対して、所与の画素数だけずらすように投射画像IMG2の表示位置を調整してもよい。或いは、表示位置調整制御部410(表示位置調整ステップ)が、表示位置調整量補正部408(表示位置調整量補正ステップ)で補正された調整量に対応した表示位置に対して、所与の画素数だけずらすように投射画像IMG2の表示位置を調整してもよい。
所与の画素数としては、例えば水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2画素とすることができる。この場合、投射画像IMG1、IMG2の対応する画素の位置が水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2画素ずれるように投射画像IMG1、IMG2を重ね合わせて表示できるので、高精細化を図ることができる。
実施形態5によれば、プロジェクターによる投射画像の歪みの影響を受けることなく、投射画像IMG1、IMG2の画素の位置をずらした高精細な画像を表示できるようになる。
以上、本発明に係る表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システムを上記のいずれかの実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記のいずれかの実施形態に限定されるものではない。その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記のいずれかの実施形態では、表示位置調整機構部により投射画像の表示位置を調整する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成ユニットの光変調装置としての液晶パネルの位置を調整するようにしもてよい。
(2)上記のいずれかの実施形態では、投射画像IMG1、IMG2のうち投射画像IMG2の表示位置を調整する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示位置調整制御部が行う調整量を、第1のプロジェクター100及び第2のプロジェクター200に分配し、各プロジェクターによりそれぞれ投射画像の表示位置を調整するようにしてもよい。
(3)上記のいずれかの実施形態では、プロジェクターが、いわゆる3板式の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブにより構成される例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、単板式の液晶パネルや2板又は4板式以上の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブを採用することができる。また、プロジェクターが、光変調装置として、例えばDLP(Digital Light Processing)(登録商標)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等を採用したものであってもよい。
(4)上記のいずれかの実施形態において、本発明を、表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システム等として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に係る表示位置調整方法の処理手順が記述されたプログラムや、該プログラムが記録された記録媒体であってもよい。
10…表示システム、 100…第1のプロジェクター、
200…第2のプロジェクター、 210…光源装置、 220…画像形成ユニット、
240…表示位置調整機構部、 250…投射光学系、
300,400…表示位置調整装置、 302,402…画素ずれ検出部、
304…画素位置補正値記憶部、 306…画素ずれ補正部、
308,404…表示位置調整量算出部、 310,410…表示位置調整制御部、
406…表示位置調整量補正値記憶部、 408…表示位置調整量補正部、
500…第1のカメラ、 502…第2のカメラ、 504…第3のカメラ、
506…第4のカメラ、 AR1〜AR4…撮影領域、 SCR…スクリーン
200…第2のプロジェクター、 210…光源装置、 220…画像形成ユニット、
240…表示位置調整機構部、 250…投射光学系、
300,400…表示位置調整装置、 302,402…画素ずれ検出部、
304…画素位置補正値記憶部、 306…画素ずれ補正部、
308,404…表示位置調整量算出部、 310,410…表示位置調整制御部、
406…表示位置調整量補正値記憶部、 408…表示位置調整量補正部、
500…第1のカメラ、 502…第2のカメラ、 504…第3のカメラ、
506…第4のカメラ、 AR1〜AR4…撮影領域、 SCR…スクリーン
Claims (13)
- 第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法であって、
前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、
各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を用いて、前記画素ずれ検出ステップにおいて検出された前記画素ずれを補正する画素ずれ補正ステップと、
前記画素ずれ補正ステップにおいて補正された補正後の画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、
前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整ステップとを含むことを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項1において、
前記画素位置補正値を記憶手段に保存するステップを含むことを特徴とする表示位置調整方法。 - 第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整方法であって、
前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出ステップと、
前記画素ずれ検出ステップにおいて検出された前記画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出ステップと、
基準調整量に対する誤差量に対応した調整量補正値を用いて、前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量を補正する調整量補正ステップと、
前記調整量補正ステップにおいて補正された補正後の調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整ステップとを含むことを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項3において、
前記調整量補正値を記憶手段に保存するステップを含むことを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記調整量算出ステップは、
各投射画像内に設けられた複数の画像領域のそれぞれの画素ずれに基づいて、前記調整量を算出することを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項5において、
前記複数の画像領域は、
投射画像の四隅の画素を含む画像領域を有することを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記調整量算出ステップは、
前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の重畳領域内に設けられた複数の画像領域のぞれぞれの画素ずれに基づいて、前記調整量を算出することを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記調整量算出ステップは、
前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像を構成する画素のうち対応する複数の画素の位置のずれの2乗和が最小となるように前記調整量を算出することを特徴とする表示位置調整方法。 - 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記表示位置調整ステップは、
前記調整量算出ステップにおいて算出された前記調整量又は前記調整量補正ステップにおいて補正された補正後の調整量に対応した表示位置に対して所与の画素数だけずらすように、前記第1のプロジェクター及び前記第2のプロジェクターの少なくとも一方に対して投射画像の表示位置を調整することを特徴とする表示位置調整方法。 - 第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整装置であって、
各投射画像内の基準画素位置に対する誤差量に対応した画素位置補正値を記憶する画素位置補正値記憶部と、
前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出部と、
前記画素位置補正値を用いて、前記画素ずれ検出部によって検出された前記画素ずれを補正する画素ずれ補正部と、
前記画素ずれ補正部によって補正された補正後の画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出部と、
前記調整量算出部によって算出された前記調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整制御部とを含むことを特徴とする表示位置調整装置。 - 第1のプロジェクターにより投射面上に表示された第1の投射画像及び第2のプロジェクターにより前記投射面上に表示された第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整装置であって、
基準調整量に対する誤差量に対応した調整量補正値を記憶する調整量補正値記憶部と、
前記第1の投射画像を構成する画素の位置に対する前記第2の投射画像を構成する画素の位置のずれである画素ずれを検出する画素ずれ検出部と、
前記画素ずれ検出部によって検出された前記画素ずれに基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置の調整量を算出する調整量算出部と、
前記調整量補正値記憶部に記憶された前記調整量補正値を用いて、前記調整量算出部によって算出された前記調整量を補正する調整量補正部と、
前記調整量補正部において補正された補正後の調整量に基づいて、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する制御を行う表示位置調整制御部とを含むことを特徴とする表示位置調整装置。 - 前記投射面に投射画像を投射するプロジェクターであって、
請求項10又は11記載の表示位置調整装置と、
前記表示位置調整装置による制御に基づいて前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整機構を有する画像投射部とを含むことを特徴とするプロジェクター。 - 前記第1のプロジェクターと、
前記第2のプロジェクターと、
前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像を撮影する少なくとも1つの撮影装置と、
請求項10又は11記載の表示位置調整装置と、
前記表示位置調整装置による制御に基づいて前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の少なくとも一方の表示位置を調整する表示位置調整機構とを含み、
前記表示位置調整装置は、
前記撮影装置によって撮影された前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像の撮影データに基づいて、前記画素ずれを検出することを特徴とする表示システム。
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JP2010046308A JP2011182291A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 表示位置調整方法、表示位置調整装置、プロジェクター及び表示システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014074825A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Seiko Epson Corp | プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法 |
JP2021061510A (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-15 | キヤノン株式会社 | 投影制御装置及び方法、プログラム、記憶媒体 |
-
2010
- 2010-03-03 JP JP2010046308A patent/JP2011182291A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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