JP2016211991A - 熱流束センサの製造方法およびそれに用いる熱流発生装置 - Google Patents

熱流束センサの製造方法およびそれに用いる熱流発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より短時間で熱流束センサの検査工程が行えるようにする。【解決手段】ヒータプレート206と冷却部210との間に熱流束センサ10を挟む。そして、熱流束センサ10の一面側にヒータプレート206が配置されると共に他面側に冷却部210が配置されるようにし、ヒータプレート206のうち熱流束センサ10と反対側に放熱測定用ワーク205が配置されるようにする。このような構成では、ヒータプレート206が環境温度となるように制御すれば良いことから、ヒータプレート206を環境温度と異なる温度に加熱する場合のように、温度を安定させるまでに掛かる時間が短時間で済むようにできる。【選択図】図10

Description

本発明は、熱流束の検出に用いる熱流束センサ(熱流センサ)の製造方法およびそれに用いる熱流発生装置に関するものである。
従来、熱流束センサに所定の熱流を加えたときのセンサ出力を測ることによって、熱流束センサの特性評価、すなわち発生させている熱流量に対してセンサ出力、例えば出力電圧の関係が所望の関係となっているか否かの検査工程を行っている。この特性評価の方法について、図19を参照して説明する。
図19に示すように、外表面が絶縁コートされたシースヒータなどで構成される加熱体J1の周囲を銅(Cu)などの熱伝導率の良好な電熱材J2で囲んで長方体ブロックとし、その上面に測定対象とする熱流束センサJ3を配置する。また、熱流束センサJ3を挟んで長方体ブロックと反対側に、ペルチェ素子や冷却液を流すことで冷却可能とされる冷却部J4を配置する。そして、加熱体J1による加熱および冷却部J4による冷却によって発生させられる熱流束を熱流束センサJ3で測定させ、加熱体J1で発生させている熱流量に対して熱流束センサJ3の出力電圧が所望の関係を満たしているか否かに基づいて、上記検査工程を行う。
このとき、長方体ブロックのうちの熱流束センサJ3が配置される一面以外となる側面や底面から熱が漏れ、加熱体J1で発した熱流量のすべてが熱流束センサJ3に伝わらないため、熱流束センサJ3に伝えられた熱流量が加熱体J1で発した熱流量と等しくならない。したがって、加熱体J1で発生させた熱流量と熱流束センサJ3の出力電圧との関係が正確に所望の関係にはならず、正確な検査工程を行うことができない。
このため、図19に示すように、長方体ブロックの側面および底面に、断熱材J5を配置し、熱流束センサJ3と異なる面からの熱漏れを抑制している。
JISA1412−1、熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第1部:保護熱板法(GHP法)、日本工業規格、1999/04/20
しかしながら、断熱材J5を配置したとしても、熱漏れを完全に防ぐことはできず、熱流束センサJ3の検査工程を的確に行えない。
これに対して、断熱材J5に加えて長方体ブロックの側面および底面に熱流計を配置し、漏れ熱流量を測定して加熱体J1で発生させた熱流量と熱流束センサJ3の出力電圧との関係を補正する方法も考えられる。さらに、長方体ブロックの側面および底面にサブヒータを配置し、サブヒータによる加熱によって、加熱体J1と断熱材J5との温度差を無くして熱漏れを防ぐようにすれば、より熱漏れを抑制できる。
しかしながら、熱流束センサJ3の検査を行う際には熱流束センサJ3に流れる熱流を一定にした状態とすることが重要であり、加熱体J1や断熱材J5の温度を安定させなければならないが、温度を安定させるのに長時間を要する。例えば、75mm□の熱流束センサJ3の検査を行う場合には、環境温度の影響やサブヒータからの熱漏れなどの影響により、加熱体J1や断熱材J5の温度を安定化させるのに4時間程度の時間が掛かる。そして、これが1測定ごとに掛かることから、熱流束と出力電圧の関係を複数点で測定する場合には、その測定点分の時間が掛かることになる。したがって、検査工程に時間が掛かり過ぎて、熱流束センサJ3の量産が困難になるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、より短時間で熱流束センサの検査工程を行うことができる熱流束センサの製造方法およびそれに用いる熱流発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、フィルム状の熱流束センサ(10)を用意する工程と、発熱抵抗体(206b)を有するフィルム状のヒータプレート(206)と、ヒータプレートの一面側に配置され、ヒータプレートの一面側からの熱漏れを測定する放熱測定用ワーク(205)とを有する加熱部(200)と、ヒータプレートの他面側に配置される冷却部(210)とを有する熱流発生装置(20)を用意する工程と、熱流束センサを加熱部と冷却部との間に挟みつつ、ヒータプレートでの発熱および冷却部による冷却を行うことで熱流束センサを通過する熱流を発生させ、放熱測定用ワークにて熱漏れが生じていないことが測定されたときの熱流束センサの出力電圧を測定して、ヒータプレートが発生させた熱流量と熱流束センサの出力電圧との関係を示す特性を検査する工程と、を含む検査工程を有していることを特徴としている。
このように、ヒータプレートと冷却部との間に熱流束センサを挟むようにしている。そして、熱流束センサの一面側にヒータプレートが配置されると共に他面側に冷却部が配置され、ヒータプレートのうち熱流束センサと反対側に放熱測定用ワークが配置されるようにしている。
このような構成すると、ヒータプレートが環境温度となるように制御すれば良いことから、ヒータプレートを環境温度と異なる温度に加熱する場合のように、温度を安定させるまでに掛かる時間が短時間で済むようにできる。すなわち、ヒータプレートの温度が多少上昇したとしても、環境温度を基準とした小さな温度変化で良いため、ヒータプレートを環境温度と異なる高温で安定化させる場合と比べて、短時間で温度を安定させられる。したがって、より短時間で熱流束センサの検査工程を行うことが可能となる。
特に、ヒータプレートをフィルム状で構成していることから、ヒータプレートの熱容量が小さくなり、より温度の安定化が短時間化される。また、ヒータプレートが薄いためにヒータプレートの外縁からの熱漏れについては考慮しなくても良い程度に少ない。このため、ヒータプレートのうち熱流束センサと反対側にのみ放熱測定用ワークを配置すれば良く、ヒータプレートの外縁の各辺に断熱材を配置する必要は無い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる熱流発生装置を用いた検査工程が行われる対象となる熱流束センサ10を裏面保護部材110側から視た平面図である。 図1に示す熱流束センサ10を表面保護部材120側から視た平面図である。 図1および図2中のIII−III線に沿った断面図である。 図1および図2中のIV−IV線に沿った断面図である。 熱流発生装置20の正面図である。 図5に示す熱流発生装置20の側面図である。 図5に示す熱流発生装置20のVII−VII矢視断面図である。 図7のVIII−VIII断面に相当する図6中の加熱部200の拡大断面図である。 ヒータプレート206の上面図である。 熱流発生装置20の制御ブロックを示した図である。 熱流発生装置20を用いた検査工程のフローチャートである。 ヒータプレート206によって熱流量を変化させたときのヒータプレート206と環境温度との温度差を計測した結果を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる熱流発生装置を用いた検査工程が行われる対象となる熱流束センサ10を表面保護部材120側から視た平面図である。 発熱抵抗体206bと第1、第2層間接続部材130、140とのレイアウト関係を示した上面レイアウト図である。 漏れ熱流量の測定を行うときのヒータプレート206の制御ブロックを示した図である。 漏れ熱流量の測定を行うときの放熱測定用ワーク205の制御ブロックを示した図である。 他の実施形態で説明するヒータプレート206の変形例を示した上面図である。 他の実施形態で説明する加熱部200の拡大断面図である。 従来の熱流発生装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図面を参照して、本発明の一実施形態にかかる製造方法によって製造される熱量束センサの構成、および、製造方法のうちの検査工程において用いられる熱流発生装置の構成について説明する
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態にかかる熱流束センサの構造について説明する。
熱流束センサ10は、単位時間に単位面積を横切る熱流量である熱流束を例えば電圧として出力する熱電素子によって構成されるもので、熱流束に応じた出力電圧を発生させる。本実施形態では、熱流束センサ10をフィルム状で構成している。熱流束センサ10は、図1〜図4に示されるように、絶縁基材100、裏面保護部材110、表面保護部材120が一体化され、この一体化されたものの内部で第1、第2層間接続部材130、140が交互に直列に接続されて構成されている。なお、図1では理解をし易くするために裏面保護部材110を省略して示し、図2では理解をし易くするために表面保護部材120を省略して示し、図1、図2は断面図ではないが第1、第2層間接続部材130、140にハッチングを施してある。
絶縁基材100は、本実施形態では、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)で代表される平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムにて構成されている。そして、厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール101、102が互い違いになるように千鳥パターンに形成されている。
なお、本実施形態の第1、第2ビアホール101、102は、表面100aから裏面100bに向かって径が一定とされた円筒状とされているが(図3、図4参照)、表面100aから裏面100bに向かって径が小さくなるテーパ状とされていてもよい。また、裏面100bから表面100aに向かって径が小さくなるテーパ状とされていてもよいし、角筒状とされていてもよい。
そして、第1ビアホール101には第1層間接続部材130が配置され、第2ビアホール102には第2層間接続部材140が配置されている。つまり、絶縁基材100には、第1、第2層間接続部材130、140が互い違いになるように配置されている。
第1、第2層間接続部材130、140は、ゼーベック効果を発揮するように、互いに異なる金属で構成されている。例えば、第1層間接続部材130は、P型を構成するBi−Sb−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物(焼結合金)で構成される。また、第2層間接続部材140は、N型を構成するBi−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の所定の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物(焼結合金)で構成される。このように、第1、第2層間接続部材130、140として所定の結晶構造が維持されるように固相焼結された金属化合物を用いることにより、起電圧を大きくできる。
絶縁基材100の裏面100bには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)で代表される平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムにて構成される裏面保護部材110が配置されている。この裏面保護部材110は、絶縁基材100と平面形状が同じ大きさとされており、絶縁基材100と対向する一面110a側に銅箔等がパターニングされた複数の裏面パターン111が互いに離間するように形成されている。そして、各裏面パターン111はそれぞれ第1、第2層間接続部材130、140と適宜電気的に接続されている。
具体的には、図3に示されるように、隣接する1つの第1層間接続部材130と1つの第2層間接続部材140とを組150としたとき、各組150の第1、第2層間接続部材130、140は同じ裏面パターン111と接続されている。つまり、各組150の第1、第2層間接続部材130、140は裏面パターン111を介して電気的に接続されている。なお、本実施形態では、絶縁基材100の長手方向(図1〜図3中紙面左右方向)に沿って隣接する1つの第1層間接続部材130と1つの第2層間接続部材140とが組150とされている。
絶縁基材100の表面100aには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)で代表される平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムにて構成される表面保護部材120が配置されている。この表面保護部材120は、裏面保護部材110と同様に、絶縁基材100と平面形状が同じ大きさとされており、絶縁基材100と対向する一面120a側に銅箔等がパターニングされた複数の表面パターン121および2つの接続パターン122が互いに離間するように形成されている。そして、各表面パターン121および2つの接続パターン122はそれぞれ第1、第2層間接続部材130、140と適宜電気的に接続されている。
具体的には、図2および図3に示されるように、絶縁基材100の長手方向に隣接する組150において、一方の組150の第1層間接続部材130と他方の組150の第2層間接続部材140とが同じ表面パターン121と接続されている。つまり、組150を跨いで第1、第2層間接続部材130、140が同じ表面パターン121を介して電気的に接続されている。
また、図3および図4に示されるように、絶縁基材100における外縁では、基本的には、長手方向と直交する方向(図1中紙面上下方向)に沿って隣接する第1、第2層間接続部材130、140が同じ表面パターン121と接続されている。詳述すると、絶縁基材100の長手方向に表面パターン121および裏面パターン111を介して直列に接続されたものが折り返されるように、隣接する第1、第2層間接続部材130、140が同じ表面パターン121と接続されている。
さらに、図2および図3に示されるように、上記のように直列に接続されたものの端部となる第1、第2層間接続部材130、140(図2中紙面右下の第1層間接続部材130および紙面右上の第2層間接続部材140)は、接続パターン122と接続されている。なお、図示しないが、熱流束センサ10によって熱流束を測定する際には、熱流束センサ10の上に伝熱素子等が配置され、伝熱素子等が発生させる熱流が熱流束センサ10に伝えられることで熱流束の測定が行われる。図1および図2中において、伝熱素子等と対向する部分を領域Aとして示してある。
2つの接続パターン122は、それぞれ第1、第2層間接続部材130、140と接続される側と反対側の端部が領域Aの外側まで引き出されている。そして、図3に示されるように、表面保護部材120には、領域Aの外側まで引き出された接続パターン122の端部を露出させるコンタクトホール160が形成されている。そして、当該コンタクトホール160を介して外部に備えられる図示しない制御部などとの電気的な接続が図れるようになっている。
なお、熱流束センサ10には、後述する加熱部200に備えられる位置決めピン201aと対応する位置に形成された位置決め穴170が形成されている。この位置決め穴170内に位置決めピン201aを挿入するようにして熱流束センサ10を加熱部200に搭載することで、加熱部200を構成する各部に対して熱流束センサ10の平面方向における位置決めが為される。
以上が本実施形態における熱流束センサ10の構成である。このように構成された熱流束センサ10は、熱流束センサ10を厚さ方向に通過する熱流束が変化すると、交互に直列接続された第1、第2層間接続部材130、140にて発生する起電圧が変化するため、当該起電圧を検出信号として出力する。この検出信号に基づいて、熱流束センサ10に伝えられた熱流束が測定される。
このような熱流束センサ10は、特に図示しないが、いわゆるPALAP(Patterned Prepreg Lay Up Processの略称。登録商標)製法によって製造される多層プリント基板によって構成される。すなわち、まず、絶縁基材100に第1、第2ビアホール101、102を形成し、当該第1、第2ビアホール101、102に第1、第2層間接続部材130、140を構成する導電性ペーストを充填する。次に、裏面パターン111が形成された裏面保護部材110、および表面パターン121、接続パターン122が形成された表面保護部材120を用意する。そして、第1、第2ビアホール101、102に充填された導電性ペーストが表面パターン121および裏面パターン111と適宜接触するように、裏面保護部材110、絶縁基材100、表面保護部材120を順に積層して積層体を構成する。その後、積層体を加熱しながら積層方向に加圧し、裏面保護部材110、絶縁基材100、表面保護部材120を一体化すると共に、導電性ペーストから第1、第2層間接続部材130、140を構成することによって製造される。
そして、このようにして製造される熱流束センサ10は、上記のように絶縁基材100、表面保護部材120、裏面保護部材110が熱可塑性樹脂で構成されているために可撓性を有している。このため、後述する熱流発生装置において検査工程が行われる際に、熱流束センサ10を熱流束センサ10の設置場所の表面などに隙間なく密着させることが可能となっている。
続いて、熱流束センサ10の検査工程を実施する熱流発生装置20について、図5〜図9を参照して説明する。
熱流発生装置20は、 図5〜図7に示されるように、加熱部200、冷却部210、冷却ファン220、リニアガイド230、シリンダ240、移送機構250および支持盤260を有した構成とされている。
加熱部200は、図8に示すように基台201を有し、基台201に熱流束センサ10を載置し、熱流束センサ10に対して熱流を加えることで熱流束に対応する出力電圧を発生させるものである。
加熱部200は、図5および図6に示すように、後述する移送機構250に備えられる移送台253上に搭載される。具体的には、加熱部200は、図8に示すように、基台201、断熱材202、弾性平板203、204、放熱測定用ワーク205およびヒータプレート206とを有した構成とされている。
基台201は、移送台253に固定された板状部材であり、この基台201に対して各部が搭載されることで加熱部200が構成されている。基台201の所望位置には位置決めピン201aが立設されている。この位置決めピン201aを基準として、加熱部200を構成する各部や上記した熱流束センサ10の平面方向の位置決めが為される。
断熱材202は、断熱材202の上に搭載される弾性平板203、204や放熱測定用ワーク205などの下面側からの放熱を抑制し、下面側での冷却の制御が行い易くなるようにする。断熱材202は、例えば断熱樹脂材によって構成されており、弾性平板203、204などよりも熱伝達率の低い材料によって構成されている。
弾性平板203、204は、表裏面が平坦面とされたもので、ゴムスポンジなどの弾性部材によって構成されている。弾性平板203、204は、弾性部材によって構成されていることから、表裏面が接触させられる物体の表面の凹凸に応じて変形させられ、物体を全面で押さることを可能とする。具体的には、弾性平板203、204の間に放熱測定用ワーク205が配置されている。したがって、放熱測定用ワーク205の表裏面の凹凸に応じて弾性平板203、204が変形させられることで、弾性平板203、204によりほぼ隙間無く密着するようにして放熱測定用ワーク205を挟み込んで押圧できる。同様に、弾性平板204の上にヒータプレート206が配置され、さらにその上に熱流束センサ10が配置されている。このため、冷却部210によって熱流束センサ10およびヒータプレート206を押し付けると、弾性平板204によりほぼ隙間無く密着するようにして熱流束センサ10およびヒータプレート206を冷却部210と共に押圧できる。
放熱測定用ワーク205は、ヒータプレート206の裏面、つまり熱流束センサ10と反対側の面からの熱漏れを測定する。放熱測定用ワーク205としては、上記した熱流束センサ10と同じ構成のものを用いている。
ヒータプレート206は、熱流束センサ10のうちの第1、第2層間接続部材130、140が形成された領域全域、例えば熱流束センサ10を使用する際に伝熱素子が配置される領域Aを含む範囲を加熱する。本実施形態では、ヒータプレート206をフィルム状で構成している。
図9に示すように、ヒータプレート206は、例えば絶縁基材100と同材料の熱可塑性樹脂によって構成される樹脂フィルム206aを表面保護部材および裏面保護部材として用いて、絶縁基材とともに発熱抵抗体206bを挟み込みむことで構成されている。発熱抵抗体206bは、金属板をエッチングまたはレーザ加工することでパターン加工したものである。例えば厚み0.1mmのステンレス板を用いて、経路長2m、幅1mmで約15Ωの抵抗値を持つものとして発熱抵抗体206bを製造している。本実施形態では、図9に示すように発熱抵抗体206bをストライプ状に並べられた複数の線状部とその長手方向の両端のうちの一端を隣り合う2つの線状部の一方の一端に接続するとともに、長手方向の両端のうちの他端を隣り合う2つの線状部の他方の他端に接続し、蛇行状としている。このような発熱抵抗体206bの場合、4Vを印加すると、1Wの発熱量となる。
また、発熱抵抗体206bの両端には引出配線206cが接続されており、引出配線が樹脂フィルムから引出配線が引き出されることによって発熱抵抗体206bへの外部からの電力供給が行えるようになっている。ここでは引出配線206cを樹脂フィルム206aから引き出されるようにしたが、樹脂フィルム206aの表面にパッド部を設けて発熱抵抗体206bに接続されるようにしても良い。
このヒータプレート206にも、位置決めピン201aと対応する位置に形成された位置決め穴206dが形成されている。この位置決め穴206d内に位置決めピン201aを挿入することで、加熱部200を構成する各部に対してヒータプレート206の平面方向における位置決めが為される。
なお、ヒータプレート206についても、熱流束センサ10と同様にPALAP製法によって製造することができる。このようなPALAP製法によってヒータプレート206を製造することで、ヒータプレート206を薄くできると共に変形可能な構成にできることから、ヒータプレート206を熱流束センサ10やヒータプレート206の設置場所の表面などに隙間なく密着させることが可能となる。
このように構成されるヒータプレート206が加熱させると、ヒータプレート206と冷却部210との温度差に基づいてヒータプレート206の熱が冷却部210で吸熱され、ヒータプレート206側から冷却部210側への熱流が発生する。このときの熱流束を熱流束センサ10で検出し、ヒータプレート206の加熱によって発生させた熱流量と熱流束センサ10の出力電圧との関係が所定の関係を満たしているかに基づいて、熱流束センサ10の検査工程が行われる。
冷却部210は、例えばペルチェ素子や冷却液を流すことで冷却を行うものであり、加熱部200の上方に配置されることで加熱部200に載置された熱流束センサ10を上方で冷却する。つまり、冷却部210は、熱流束センサ10を挟んで加熱部200と反対側に備えられ、熱流束センサ10を加熱部200で加熱しつつ、冷却部210によって加熱部200と反対側において熱流束センサ10を冷却できる配置とされている。これにより、加熱部200と冷却部210との温度差に基づいて、加熱部200で発した熱が冷却部210で吸熱され、加熱部200に載置した熱流束センサ10に熱流束を通過させるようにしている。
本実施形態では、冷却部210は、矩形板状とされており、冷却ファン220に対してネジ締めなどによって固定されることで一体化され、加熱部200に対向する下面が平坦面とされ、この平坦面とされた下面が加熱部200側に押し当てられるようになっている。
冷却ファン220は、冷却部210に当接させられ、冷却部210のうち加熱部200と反対側の面からの放熱を行う。具体的には、冷却ファン220は、略立方体形状の放熱ブロック221とファン部222とを有した構成とされている。
放熱ブロック221は、熱伝導率の良好なアルミなどの金属によって構成されている。放熱ブロック221の内部は、ファン部222の動作に伴う空気流れ方向に沿って開口させられた空気通路221aが形成されており、その空気通路221aに沿って放熱効率を高めるための複数のフィン221bが配置されている。本実施形態の場合、フィン221bには縦方向に延設された縦型フィンが用いられている。
ファン部222は、放熱ブロック221のうち空気通路221aと対向する位置に支持されている。ファン部222は、図示しない電気配線を通じて駆動されることで、空気通路221aを通じて周囲の空気を吸い込み、放熱ブロック221と反対側に向けて排出する。これにより、空気通路221a内に通じる空気と放熱ブロック221との間において熱交換が行われ、放熱ブロック221からの放熱が行われることで、冷却部210の放熱を行うことが可能となる。
リニアガイド230は、冷却部210および冷却ファン220を上下移動させる移動機構である。このリニアガイド230によって冷却部210および冷却ファン220を上下移動させることにより、加熱部200の上に載置された熱流束センサ10を加熱部200と冷却部210との間に挟み込む。
具体的には、リニアガイド230は、上板231、下板232および支持シャフト233を有した構成とされている。
上板231は、上面形状が長方形状の板状部材で構成されている。この上板231に対し、放熱ブロック221のうち冷却部210が固定された面と反対側の一面と接するようにして冷却ファン220が固定されている。本実施形態の場合、上板231および冷却ファン220とをネジ234によって固定している。また、上板231の四隅が4本の支持シャフト233のそれぞれの先端にネジ231aを介して固定されている。
下板232は、上板231と同様の形状とされている。この下板232の四隅が4本の支持シャフト233のうち上板231が固定された先端と反対側の先端に固定されている。
支持シャフト233は、4本備えられた円柱状部材であり、上板231および下板232の四隅を支持しつつ、冷却部210および冷却ファン220と共に上板231を上下移動させる機構である。支持シャフト233は、後述する支持盤260を貫通するように備えられたスライド筒261内に挿通させられ、スライド筒261内を摺動させられることで上下移動可能に構成されている。
このように構成された上板231、下板232および支持シャフト233によって図5に示すような長方形の枠体形状にて構成されたリニアガイド230が構成され、この長方形の枠体形状の状態でリニアガイド230が上下に移動可能とされている。
シリンダ240は、上下移動させられるリニアガイド230を下方に付勢することで、リニアガイド230と共に上下移動させられる冷却部210を加熱部200側に押し付ける力を発生させる。例えば、シリンダ240にはエアシリンダが適用され、一端側がシリンダ240に内蔵されたロッド241の他端側を下板232に固定し、シリンダ240内に空気圧を加えることでロッド241を下方に付勢する。これにより、下板232に固定された支持シャフト233および上板231を介して冷却部210を下方に付勢し、冷却部210を加熱部200側に押し付ける力を発生させる。
なお、シリンダ240は、シリンダ240内に空気圧が加えられている期間には、継続的に冷却部210を加熱部200側に押し付ける力を発生させることができる。このため、検査工程の期間中、継続して熱流束センサ10を加熱部200側に押し当てた状態で検査を行うことが可能となる。
移送機構250は、支持盤260上に備えられ、冷却部210や冷却ファン220よりも図5の紙面手前側(図6の紙面左側)に配置される加熱部200を冷却部210や冷却ファン220の下方位置に移送する機構である。加熱部200が冷却部210や冷却ファン220からずれた場所に位置しているときに加熱部200上に熱流束センサ10を搭載し、熱流束センサ10を搭載した後に、移送機構250によって加熱部200の移送を行う。これにより、加熱部200上に搭載した状態で熱流束センサ10を冷却部210や冷却ファン220の下方位置に位置させることができる。
本実施形態の場合、移送機構250をリニアモーションガイドによって構成しており、レール251、スライダー252、移送台253およびケーブルベア(登録商標)254を有した構成とされている。
レール251は、加熱部200の移送方向に沿って、つまり図5の紙面垂直方向(図6の紙面左右方向)に沿って延設され、支持盤260上に固定されている。スライダー252は、レール251上をスライドさせられる摺動機構であり、内部にボールなどの転動体が備えられることで少ない摺動抵抗でレール251上をスライドさせられるようになっている。スライダー252は複数備えられ、複数のスライダー252の上に移送台253が搭載されている。移送台253は、スライダー252上に搭載されることでスライダー252と共にレール251上をスライドさせられる。この移送台253の上に加熱部200が固定されている。ケーブルベア254は、支持盤260と移送台253とを連結するように設けられ、図示しないが、内部に加熱部200への電力供給を行うための配線や熱流束センサ10および放熱測定用ワーク205の出力電圧を取り出すための配線などが収容されている。
支持盤260は、上記のように構成された各部を支持する台であり、上面が平坦面とされた板状部材で構成され、その平坦面とされた上面にレール251が延設されるなど、各部品が設置されている。支持盤260のうち支持シャフト233やシリンダ240と対応する位置には貫通孔262、263が設けられている。そして、支持シャフト233と対応する位置に形成された貫通孔262は、その周囲がスライド筒261で囲まれている。スライド筒261内に支持シャフト233が挿通させられている。スライド筒261内には図示しないボールなどの転動体が備えられており、少ない摺動抵抗でスライド筒261内を支持シャフト233が摺動させられるようになっている。また、シリンダ240と対応する位置に形成された貫通孔263にはロッド241が挿通させられており、この貫通孔263を通じてロッド241が下方に移動させられることで、下板232を下方に付勢する。
以上のような構造によって、本実施形態にかかる熱流発生装置20が構成されている。このように構成された熱流発生装置20を用いた熱流束センサ10の検査工程について説明する。なお、熱流束センサ10の検査工程は、製造方法のうちの1工程として行われ、上記のように構成される熱流束センサ10を用意した後の工程として実施される。この検査工程により、熱流束センサ10が所望の特性とされる特性の校正を行うと共に、所望の特性が得られているか否かの良不良判定を行う。
特性の校正は、所望の特性として想定していた関係に対して実際の製造品にずれが生じていた場合、そのずれを加味した特性を実際の特性として、良品とされる所望の特性の校正を行うことを意味している。このときの所望の特性は、製品間のバラツキを加味した所定範囲とされる。一方、良不良判定は、校正後の所望の特性が得られている製品を良品、得られていない製品を不良品とする判定である。良不良判定によって不良品と判定された製品については製造ラインから取り除くことで、不良品が製品化されることを防止する。不良品としては、熱流束センサ10を構成する電気的な回路内の断線、例えば絶縁基材100や裏面保護部材110もしくは表面保護部材120のクラックなどが発生した製品が該当する。
検査工程は、熱流発生装置20および熱流束センサ10を用意し、図10に示すように、熱流発生装置20および熱流束センサ10を各種機器に接続し、各種機器を制御することによって行われる。なお、図10では、ヒータプレート206と放熱測定用ワーク205とが直接接触させられた図としているが、本実施形態では上記したようにこれらの間に弾性平板204を挟んである。これは、弾性平板204を放熱測定用ワーク205やヒータプレート206と密着させるためのものであり、必須のものではないため、図10のようにヒータプレート206と放熱測定用ワーク205とが直接接触させた形態としても良い。
具体的には、冷却部210に冷却コントローラ300を接続し、冷却コントローラ300によって冷却部210による吸熱量の調整を行う。また、熱流束センサ10および放熱測定用ワーク205を電圧計310、320に接続し、ヒータプレート206によって熱流を発生させたときの出力電圧を測定する。さらに、ヒータプレート206を電力調整器330に接続し、電力調整器330によってヒータプレート206に印加されている電圧および電流を測定している。電力調整器330にヒータプレート206に印加されている電圧および電流をフィードバックすることで消費電力を求め、その結果に基づいてヒータプレート206の加熱量を制御する。そして、図11に示す各種処理を実行する。
まず、ステップ100では、電力調整器330からの電力供給に基づいてヒータプレート206の加熱を行い、ヒータプレート206を所定の発熱量に制御する。そして、ステップ110に進み、放熱測定用ワーク205の出力電圧が熱流束センサ10の出力誤差未満であるか否かを判定する。放熱測定用ワーク205の出力電圧が熱流束センサ10の出力誤差未満であるとは、放熱測定用ワーク205で熱流束が測定されていない状況を意味している。上記したように、放熱測定用ワーク205を熱流束センサ10と同じ構成としている。このため、放熱測定用ワーク205の出力電圧が熱流束センサ10の出力誤差範囲内であれば、放熱測定用ワーク205の出力電圧は放熱測定用ワーク205を熱流が通過していないときの値と見做せる。
ここで、ステップ100で示す判定を行っている理由を説明する。放熱測定用ワーク205は、ヒータプレート206を挟んで熱流束センサ10と反対側に配置されている。ヒータプレート206に対して熱流束センサ10側には冷却部210が配置されていることから、ヒータプレート206で発した熱が冷却部210側に伝わることになり、主に熱流が熱流束センサ10を通過するように発生させられることになる。このとき、ヒータプレート206に対して熱流束センサ10の反対側の面にも熱が伝わり得る。
しかしながら、ヒータプレート206で熱を発していたとしても冷却部210の冷却によってヒータプレート206の温度が環境温度(例えば25℃程度の室温)と等しくなってると、ヒータプレート206から放熱測定用ワーク205側への熱流は発生しない。
したがって、放熱測定用ワーク205において、熱流束が測定されていないときに相当する出力電圧が出力されている場合には、ヒータプレート206の温度が環境温度に等しくなっていると想定される。そして、ヒータプレート206で発した熱による熱流がすべて熱流束センサ10側に発生させられていて、放熱測定用ワーク205側には発生させられていないと言える。
このため、ステップ110で放熱測定用ワーク205の出力電圧が熱流束センサ10の出力誤差範囲内であるか否かを判定し、ステップ110で肯定判定される状況になると、ステップ120に進んで熱流束センサ10の出力電圧を測定する。これにより、ヒータプレート206で発した熱による熱流がすべて熱流束センサ10を通過する状況下での熱流束センサ10の出力電圧を測定したことになることから、ヒータプレート206から放熱測定用ワーク205側への熱漏れの影響ない測定が行える。よって、熱漏れの影響を受けないで、ヒータプレート206の発熱量と対応する熱流量と熱流束センサ10の出力電圧との関係を得ることができる。そして、得た関係に基づいて、熱流束センサ10の特性の校正を行ったり、良不良判定を行えば、熱漏れの影響のない校正および良不良判定を行うことができる。
一方、ステップ110で否定判定されればステップ130に進み、放熱測定用ワーク205に流れる熱流が放熱方向であるか否かを判定する。ここでいう熱流が放熱方向である場合とは、ヒータプレート206の方が環境温度よりも高く、ヒータプレート206の発熱に伴う熱流が放熱測定用ワーク205を通過して周囲の雰囲気に伝わる方向に発生している場合を意味している。逆に、熱流が放熱方向ではない場合は、ヒータプレート206の方が環境温度よりも低く、環境温度でヒータプレート206を温めるように熱流が放熱測定用ワーク205を通過する方向に発生している場合を意味している。
熱流が放熱方向である場合には、ヒータプレート206から放熱測定用ワーク205側への熱漏れがある状態であり、冷却部210による吸熱が不十分な状況である。したがって、この場合にはステップ140に進み、冷却コントローラ300によって冷却部210の吸熱量を上昇させる制御、つまり冷却部210をより冷却させられるように制御する。また、熱流が放熱方向ではない場合には、ヒータプレート206が環境温度に基づいて温められる状況であり、冷却部210による吸熱が多すぎる状況である。したがって、この場合にはステップ150に進み、冷却コントローラ300によって冷却部210の吸熱量を低下させる制御、つまり冷却部210の冷却を弱めるように制御する。これらの制御を行うことで、ステップ110で肯定判定される状況に近づけていき、熱流束センサ10の出力電圧の測定が行えるようにしている。
以上説明したように、本実施形態では、ヒータプレート206と冷却部210との間に熱流束センサ10を挟むようにしている。そして、熱流束センサ10の一面側にヒータプレート206が配置されると共に他面側に冷却部210が配置され、ヒータプレート206のうち熱流束センサ10と反対側に放熱測定用ワーク205が配置されるようにしている。
このような構成では、ヒータプレート206が環境温度となるように制御すれば良いことから、ヒータプレート206を環境温度と異なる温度に加熱する場合のように、温度を安定させるまでに掛かる時間が短時間で済むようにできる。すなわち、ヒータプレート206の温度が多少上昇したとしても、環境温度を基準とした小さな温度変化で良いため、ヒータプレート206を環境温度よりも高温で安定化させる場合と比べて、短時間で温度を安定させられる。したがって、より短時間で熱流束センサ10の検査工程を行うことが可能となる。
特に、ヒータプレート206をフィルム状で構成していることから、ヒータプレート206の熱容量が小さくなり、より温度の安定化が短時間化される。また、ヒータプレート206が薄いためにヒータプレート206の外縁からの熱漏れについては考慮しなくても良い程度に少ない。このため、ヒータプレート206のうち熱流束センサ10と反対側にのみ放熱測定用ワーク205を配置すれば良く、ヒータプレート206の外縁の各辺に断熱材を配置する必要は無い。
参考として、実際に上記のような検査工程を行って、ヒータプレート206の温度が環境温度になっているか確認するテストを行った。具体的には、ヒータプレート206によって熱流量を1〜5kW/m2に変化させたときのヒータプレート206と環境温度との温度差を計測した。その結果、図12に示す関係となった。
すなわち、図12に示すように、ヒータプレート206の加熱に基づく熱流量が大きくなるにつれてヒータプレート206と環境温度との温度差が大きくなった。これは、熱流量が大きくなるほどヒータプレート206の温度を環境温度に近づける制御が難しくなって、温度差が上がったためである。そして、熱流量が5kW/m2のときの温度差は約5℃となった。このときの漏れ熱流量は、次のようにして計算される。
まず、熱が漏れる方向にある断熱材202の熱伝達率が0.25[W/mK]、厚みが10mmであったとすると、厚さ1m当たりの熱伝達率は0.25/0.01=25[W/m2K]となる。また、空気の熱伝達率は約5[W/m2K]であることから、断熱材202と空気の合計の熱伝達率は、1/(1/5+1/25)=4.2[W/m2K]となる。ここで、ヒータプレート206と環境温度との温度差は5℃であることから、漏れ熱流量は5×4.2=2.1[W/m2]となる。これは、ヒータプレート206の熱流量の0.4%であり、校正精度として要求される精度(例えば2%以内)を満たしていて、十分に小さい値であると言える。この漏れ熱流量が誤差範囲に収まる程度にヒータプレート206の温度が環境温度に近づくように制御されていることがわかる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して熱流束センサ10の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、複数の第1、第2層間接続部材130、140を直列接続して1つの熱電素子を構成することで熱流束センサ10としている例を示した。これに対して、本実施形態では、熱流束センサ10に複数の熱電素子を備えた構成としている。具体的には、図13に示すように、一点鎖線のように区画した各領域B1〜B6において、それぞれ別々に複数の第1、第2層間接続部材130、140を直列接続して熱電素子を構成している。領域B1〜B6のそれぞれの熱電素子には2つの接続パターン122が設けられている。各領域B1〜B6の熱電素子がそれぞれの接続パターン122を通じて別々に外部と電気的に接続されることで、それぞれの熱電素子が対応する各領域B1〜B6の熱流束に応じた出力を発生させる。
このように、複数の熱電素子によって熱流束センサ10を構成することもできる。このような熱流束センサ10は、各領域B1〜B6それぞれの熱流束を検出できる単一のセンサとして適用されても良いが、各領域B1〜B6それぞれで絶縁機材100、裏面保護部材110および表面保護部材120を切断して、複数のセンサとして適用されてもよい。
本実施形態のような熱流束センサ10の場合でも、図13において、図中破線で示した領域Aが図9に示したヒータプレート206における領域Aと一致するようにレイアウトされる。つまり、複数の熱電素子がすべて発熱抵抗体206bと重なるようにレイアウトされる。この場合、図14に示すように、ヒータプレート206に備えられる発熱抵抗体206bのパターンと、熱流束センサ10に備えられる各第1、第2層間接続部材130、140とが紙面上方から見て重なるようにレイアウトされるのが好ましい。このようにすることで、ヒータプレート206のうちの発熱抵抗体206bから冷却部210側への熱流の主流からずれないように熱電素子を構成する各第1、第2層間接続部材130、140が配置されることとなる。したがって、より的確に検査工程を行うことが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対してヒータプレート206の構成や検査工程の方法を変更したものであり、その他については第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
上記した第2実施形態のように複数の熱電素子が備えられた熱流束センサ10と同様の構成の放熱測定用ワーク205を用いて漏れ熱流量を検出する。具体的には、図15で示した各領域B1〜B6それぞれにおいて検査工程で漏れ熱流量が測定できるようにする。これが行えるように、本実施形態では、ヒータプレート206が各領域B1〜B6に発生させている熱流量の測定が行えるようにしており、かつ、放熱測定用ワーク205で各領域B1〜B6それぞれの熱電素子の検査が行えるようにしている。なお、放熱測定用ワーク205と熱流量センサ10とは同じ構造のものであることから、以下に説明する図16においては、図13で示した熱流束センサ10と同じ構成の各部の符号をそのまま用いている。
図15に示すように、蛇行状に形成した発熱抵抗体206bに対して等間隔に複数の引出配線206ca〜206cgを形成している。発熱抵抗体206bを構成する蛇行状のパターンの一方の端部に接続されるものをGND引出配線206caとして、GND引出配線206caから順に引出配線206cb〜206cgが並べられている。そして、発熱抵抗体206bに流れる電流を電流計400で計測しつつ、各引出配線206cb〜206cgとGND引出配線206caとの間の電位差VA〜VEを電圧計401〜405で計測し、電力調整器406にて電力調整が行えるようになっている。
一方、図16に示すように、放熱測定用ワーク205については、複数の接続パターン122のうち最も端にあるものの一方を基準接続パターン122aとして、基準接続パターン122aから順に接続パターン122b〜122mが並べられている。また、隣り合う各領域B1〜B6の熱電素子において、接続パターン122b〜122kのうち隣り合っているもの同士を同じ配線に接続し、各配線と基準接続パターン122aとの間の電圧MA〜MFを電圧計501〜506で計測する。
そして、図15中に示したヒータプレート206の各領域B1〜B6と放熱測定用ワーク205の各領域B1〜B6とが一致させられるようにして、図15に示したヒータプレート206と図16に示した放熱測定用ワーク205とが重ね合わされる。この状態で、発熱抵抗体206bに対して電流を供給することでヒータプレート206を発熱させる。
このとき、領域B1については、電流計300と電圧計401との測定により、発熱量を測定することができるとともに、そのときの漏れ熱流量を電圧計501で測定する。これら領域B1でのヒータプレート206の発熱量と電圧計501で求められる漏れ熱流量の2つに基づいて制御を行えば、熱流束センサ10のうち領域B1の大きさの熱電素子の検査工程を行うことができる。領域B2〜B6についても同様の手法を用いることで、熱流束センサ10のうち各領域B2〜B6の大きさの熱電素子の検査工程を行うことができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、放熱測定用ワーク205を熱流束センサ10と同じ構成のものとしているが、必ずしも同じ構成のものである必要はない。放熱測定用ワーク205によってヒータプレート206のうち熱流束センサ10と反対側の面からの熱漏れを測定できればよい。ただし、放熱測定用ワーク205を熱流束センサ10と同じ構成のものとすることで、放熱測定用ワーク205の出力電圧が熱流束センサ10の出力電圧の誤差範囲内であるか否か(図11のステップ110参照)の判定のみで熱漏れを測定できる。このため、放熱測定用ワーク205を熱流束センサ10と同じ構成のものとすると好ましい。
また、上記実施形態では、環境温度として室温を例に挙げて説明した。室温とされる場合、熱流束センサ10の検査工程を行う際に環境温度を変化させるための冷却機構もしくは加熱機構を備える必要がないし、ヒータプレート206を含めて熱流発生装置20が高温もしくは低温にならないことから、検査者の取り扱いが容易になる。しかしながら、環境温度は、室温以外の温度であっても構わない。例えば冷凍室内において検査工程を行うようにすれば、その冷凍室内の温度を環境温度として、その温度での熱流束センサ10の特性を検査することができる。同様に、高温室内において検査工程を行うようにすれば、その高温室内の温度を環境温度として、その温度での熱流束センサ10の特性を検査することができる。これにより、様々な環境温度に対して熱流束センサ10の特性を検査することが可能となる。
また、上記実施形態では、冷却部210側を加熱部200に対して相対移動させて、冷却部210が加熱部200側に付勢されるようにすることで、冷却部210と加熱部200との間において熱流束センサ10を押圧できるようにしている。しかしながら、これは一例であり、加熱部200側を冷却部210に対して相対移動させる構成、もしくは、加熱部200と冷却部210の双方が移動させられる構成としても良い。
さらに、上記実施形態では、放熱測定用ワーク205とヒータプレート206との間に弾性平板204を備えた構成としたが、これらの間に何も配置しない構造としてもよい。また、この場合、図18に示すように、放熱測定用ワーク205とヒータプレート206とを重ねて一体構造で成形してもよい。このようにすれば、放熱測定用ワーク205とヒータプレート206とが隙間無く密着した構造とされ、漏れ熱流量の測定の信頼性の向上を図ることが可能となる。
なお、上記各実施形態で示した熱流束センサ10、放熱測定用ワーク205およびヒータプレート206のレイアウトは一例を示したに過ぎず、適宜レイアウトを変更しても良い。例えば、図17に示すように、ヒータプレート206の発熱抵抗体206bを蛇行状としつつ、直線状部分の中央位置を折り曲げた構造としても良い。
10 熱流束センサ
20 熱流発生装置
200 加熱部
205 放熱測定用ワーク
206 ヒータプレート
210 冷却部
220 冷却ファン
230 リニアガイド
240 シリンダ
250 移送機構
260 支持盤

Claims (8)

  1. フィルム状の熱流束センサ(10)を用意する工程と、
    発熱抵抗体(206b)を有するフィルム状のヒータプレート(206)と、前記ヒータプレートの一面側に配置され、前記ヒータプレートの一面側からの熱漏れを測定する放熱測定用ワーク(205)とを有する加熱部(200)と、前記ヒータプレートの他面側に配置される冷却部(210)とを有する熱流発生装置(20)を用意する工程と、
    前記熱流束センサを前記加熱部と前記冷却部との間に挟みつつ、前記ヒータプレートでの発熱および前記冷却部による冷却を行うことで前記熱流束センサを通過する熱流を発生させ、前記放熱測定用ワークにて前記熱漏れが生じていないことが測定されたときの前記熱流束センサの出力電圧を測定して、前記ヒータプレートが発生させた熱流量と前記熱流束センサの出力電圧との関係を示す特性を検査する工程と、を含む検査工程を有していることを特徴とする熱流束センサの製造方法。
  2. 前記熱流発生装置を用意する工程では、前記熱流束センサと同じものを前記放熱測定用ワークとして用いることを特徴とする請求項1に記載の熱流束センサの製造方法。
  3. 前記特性を検査する工程では、前記放熱測定用ワークの出力電圧が前記熱流束センサの出力電圧の誤差範囲のときを前記熱漏れが生じていないと判定することを特徴とする請求項2に記載の熱流束センサの製造方法。
  4. 前記熱流発生装置を用意する工程では、金属板がパターン加工されて形成された前記発熱抵抗体を熱可塑性樹脂によって構成される樹脂フィルム(206a)によって挟み込んだものを前記ヒータプレートとして用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱流束センサの製造方法。
  5. 前記特性を検査する工程では、前記ヒータプレートと前記放熱測定用ワークとの間に弾性平板(205)を挟むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱流束センサの製造方法。
  6. 前記熱流束センサを用意する工程では、前記熱流束センサとして、複数に区画したそれぞれの領域(B1〜B6)に熱電素子が備えられたものを用意し、
    前記熱流発生装置を用意する工程では、前記放熱測定用ワークとして、前記熱流束センサの区画された各領域それぞれの熱漏れを測定できるものを用意し、
    前記特性を検査する工程では、前記熱流束センサの区画された各領域それぞれにおいて、前記発熱抵抗体が発生させている熱流量を測定すると共に熱漏れを測定することで前記特性を検査することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱流束センサの製造方法。
  7. 発熱抵抗体(206b)を有し、一面側にフィルム状の熱流束センサ(10)が配置されるフィルム状のヒータプレート(206)と、前記ヒータプレートのうち前記熱流束センサが配置される一面とは反対の面側に配置され、前記ヒータプレートからの熱漏れを測定する放熱測定用ワーク(205)と、を有する加熱部(200)と、
    前記熱流束センサが搭載された前記ヒータプレートに対して、前記熱流束センサと挟んで反対側に配置され、前記熱流束センサを冷却する冷却部(210)と、を備えていることを特徴とする熱流発生装置。
  8. 前記冷却部と前記加熱部の少なくとも一方を移動させる移動機構(230)を有し、該移動機構によって前記冷却部と前記加熱部の少なくとも一方が移動させられることで、前記冷却部と前記加熱部との間において前記熱流束センサを押圧することを特徴とする請求項7に記載の熱流発生装置。
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