JP2016211273A - 板状建材および板状体凹条部の加飾方法 - Google Patents

板状建材および板状体凹条部の加飾方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凹条部に不適切な色や模様が露出していない板状建材、および、凹条部に対する加飾ミス、特に下地処理のミスの発生を効率よく防止できる板状体凹条部の加飾方法を提供する。
【解決手段】板状建材1は、板状体10の化粧面に凹条部(目地溝13)が形成され、凹条部の表面が加飾層21で覆われている。板状体10は、基材11と化粧材12を有し、基材11と化粧材12との間に基材11の色よりも淡い色の樹脂含浸紙17が配され、凹条部は、化粧材12の表面から基材11にいたるまでの深さに形成されており、加飾層21は、凹条部における側面13b、14bに表れている基材11の断面をすくなくとも隠した下地隠し層22の表面全体と、凹条部における側面13b、14bに表れている樹脂含浸紙17の断面とを覆うように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状体の化粧面に凹条部が形成され、その凹条部の表面が加飾層で覆われた板状建材、および板状体の化粧面に形成された凹条部にインクジェット装置を用いて加飾を行う板状体凹条部の加飾方法に関する。
従来、板状体の化粧面に形成された目地溝や面取り部などの凹条部に加飾を施す方法が多く提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この文献技術は、凹条部に対して、インクジェット装置を用いて加飾を行うものである。
この方法によれば、薄板の化粧材を用いることで、加飾前の凹条部内に化粧材と基材とを含む複数層の断面が表れている場合でも、そのような複数層の断面を隠して、凹条部を化粧面に合致した適切な色柄などに加飾することができる。厚めの化粧材を用いてあるような外観にすることもでき、高級感のある板状建材を形成することができる。
このような色や模様の加飾は、下地面を整えるために、また加飾を一定に施すために、加飾の前にまず白色などのインクを用いた下地処理をすることが一般的である。このような下地処理は、基材の色が加飾した色や模様を通して透ける基材写りを防止するためにも必要とされる。
特開2012−224005号公報
ところで、凹条部に対する加飾処理は、下地処理により形成した下地隠し層のたとえば白色などの表面色が露出しないように、下地隠し層の表面をすべて覆うように行う必要がある。しかし、そのような点を考慮して加飾を行ったとしても、従来には種々の加飾ミスの発生のおそれがあった。
図5(a)(b)は、従来の加飾ミスによる不具合を有した板状建材の2例を示す図である。これらの図はいずれも、上の図が目地溝101部分の縦断面図、下の図がそれに対応した部分平面図である。また、111は板状建材100の主たる構成部材である基材であり、112は同化粧材である。
図5(a)に示した板状建材100は、目地溝101内の下地隠し層103が加飾層102の幅方向の外がわに越えて白色線W1として露出した例の図である。下地処理の領域を加飾処理の領域と同じにしようとしても、図5(a)のように、誤差により下地隠し層103がわずかにはみ出るという可能性がある。
また、下地隠し層103のはみ出しを回避するために、下地処理の幅方向の領域を加飾処理の領域よりも十分に小さくすることが考えられる。しかし、図5(b)に示したように、下地処理の領域を小さくすれば、誤差により下地隠し層103が目地溝101の側面に表出した基材111の断面を隠しきれない可能性がある。その場合には、図5(b)に示すように、適切な領域に加飾層102を形成しても基材写りによる黒ずみW2が表出する。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、凹条部に不適切な色や模様が露出していない板状建材、および、凹条部に対する加飾ミス、特に下地処理のミスの発生を効率よく防止できる板状体凹条部の加飾方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の板状建材は、板状体の化粧面に凹条部が形成され、凹条部の表面が加飾層で覆われた板状建材であって、板状体は、基材と化粧材を有し、基材と化粧材との間に基材の色よりも淡い色の樹脂含浸紙が配され、凹条部は、化粧材の表面から基材にいたるまでの深さに形成されており、加飾層は、凹条部における側面に表れている基材の断面をすくなくとも隠した下地隠し層の表面全体と、凹条部における側面に表れている樹脂含浸紙の断面とを覆うように形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の板状体凹条部の加飾方法は、板状体の化粧面に形成された凹条部にインクジェット装置を用いて加飾を行う板状体凹条部の加飾方法であって、板状体は、基材と化粧材を有し、基材と化粧材との間に基材の色よりも淡い色の樹脂含浸紙が配され、凹条部は、化粧材の表面から基材にいたるまでの深さに形成されており、凹条部における側面に表れている基材の断面を隠すようにインクジェット装置による下地処理をして下地隠し層を形成し、下地隠し層の表面全体と、凹条部における側面に表れている樹脂含浸紙の断面とを覆うように加飾を施すことを特徴とする。
本発明の板状建材によれば、上述した構成となっているため、凹条部に不適切な色や模様が露出せず、すぐれた美感を創出することができる。
また、本発明の板状体凹条部の加飾方法によれば、上述した手順となっているため、凹条部に対する加飾ミス、特に下地処理のミスの発生を防止でき、美観にすぐれた板状建材を効率よく生成することができる。
本発明の一実施形態に係る板状建材の説明図である。(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に対応した拡大縦断面図および要部をさらに拡大した縦断面図、(c)は(a)のB−B線に対応した拡大縦断面図および要部をさらに拡大した縦断面図である。 凹条部(目地溝)を含む板状建材の部分縦断面図および凹条部近傍の部分平面図である。 本発明の一実施形態に係る板状体凹条部の加飾方法を実施するためのインクジェット装置および搬送ラインの概略斜視図である。 インクジェット装置の他例を示す平面図である。 (a)(b)は、従来の加飾ミスによる不具合を有した板状建材の2例を示す部分縦断面図および部分平面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る板状建材、および、板状体凹条部の加飾方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照しながら、板状建材1の概略構成について説明する。
本板状建材1は、板状体10の化粧面に凹条部(目地溝13、面取り部14など)が形成され、その凹条部の表面が加飾層21で覆われた建材である。板状体10は、基材11と化粧材12を有し、基材11と化粧材12との間に基材11の色よりも淡い色の樹脂含浸紙17が配されている。この凹条部は、化粧材12の表面から基材11にいたるまでの深さに形成されている。
加飾層21は、凹条部における側面13b、14bに表れている基材11の断面をすくなくとも隠した下地隠し層22の表面全体と、凹条部における側面13b、14bに表れている樹脂含浸紙17の断面とを覆うように形成されている。
板状建材1は、たとえば床材などに用いられる建材である。なお、凹条部としては、床材の表面に表れる目地溝13や面取り部14が挙げられる。
ついで、図1にもとづいて、板状建材1の詳細について説明する。
加飾の対象となる板状体10は、合板、MDFなどよりなる木質系の基材11と、その基材11の表面に貼着された樹脂含浸紙17と、さらにその上に貼着された、化粧面を形成するための化粧材12とを備えている。また、板状体10の四周には、床下地上で建材同士を連設するための実部が形成されている。図1(a)に示すように、雄実部11a、11aが2辺の外側に突出している。
本実施形態のものでは、樹脂含浸紙17として、厚み0.3mm程度の白色系のものが用いられている。上述したように、樹脂含浸紙17の色は基材11よりも十分に淡いものが望ましく、下地処理で用いられる白色インクに合わせることが特に望ましい。化粧材12としては、複数のフリッチ材を集成し、0.20mm〜0.45mm程度の厚さにスライスして形成した集成化粧材12が用いられている。
図1(a)に示すように、目地溝13のうち、長手方向に形成された列方向の溝が縦溝であり、同列内の化粧材12を区切る溝が横溝である。これらの目地溝13、13はいずれも、図1(b)に示すように、溝底13aが尖鋭形状となっている。また、面取り部14は、目地溝13内の一方の側面13bとおおむね同様の断面形状となっている。
目地溝13および面取り部14は、化粧材12の表面から基材11の上部にいたるまで掘り込まれている。そのため、加飾前の目地溝13、面取り部14の傾斜した側面13b、14bには、化粧材12、樹脂含浸紙17、基材11(の上部)の各層の断面が表れている。
目地溝13および面取り部14の側面13b、14bは、いずれも斜め上方向にアール状に膨出した形状となっており、それらの湾曲した側面13b、14bには、下地処理による下地隠し層22と、色や模様を形成するための加飾層21とが形成されている。
図1(b)(c)の各要部拡大図に示すように、目地溝13および面取り部14の加飾による被覆層は、下地隠し層22と、その上の加飾層21とよりなる。図2には、目地溝13とその近傍について部分縦断面図および部分平面図が示してある。なお図2は、従来の加飾ミスを例示した図5(a)(b)と対応している。
下地隠し層22は、白色のインクによる下地処理によって形成された層であり、樹脂含浸紙17の色と概ね合致している。図2に示すように、目地溝13内における下地隠し層22は、目地溝13の幅方向において、溝底13aを中心にその両がわの側面13b、13bにおいて、基材11の露出した断面全体と、樹脂含浸紙17の露出した断面の下方がわの一部とを覆っている。つまり、下地隠し層22は、目地溝13の幅方向において、一方の側面13bの樹脂含浸紙17の断面の中間から、溝底13aを介して、他方の側面13bの樹脂含浸紙17の断面の中間にいたるまで形成されている。
また加飾層21は、図2に示すように、下地処理された部位つまり下地隠し層22の表面全体を覆い、さらに樹脂含浸紙17の上方がわの断面13bを覆うように、目地溝13の幅方向における全体にわたり形成されている。
凹条部の加飾層21の表面色、模様としては、たとえば隣接する化粧材12の断面として適切な色、模様が挙げられる。凹条部にこのような加飾がなされていれば、凹条部が厚めの化粧材12や無垢材が用いてあるような外観となり、高級で立体感のある意匠性を表現することができる。なお目地溝13の場合、溝底13aを中心とした両側面13b、13bに、目地溝13の両隣の化粧材12、12のそれぞれに合致するように色、模様が施された板状建材1であってもよい。
以上のように、この板状建材1によれば、下地隠し層22が板状体10の目地溝13の側面13bに表れる基材11の断面を覆い隠しているため、加飾層21の表面に基材11の黒ずみW2(従来図・図5(b)参照)が透けて見えるおそれはない。また、下地隠し層22は溝底13aを中心として樹脂含浸紙17の断面の下部に対し形成され、その下地隠し層22の表面全体を隠すように加飾層21が形成されているため、下地隠し層22の白色線W1(従来図・図5(a)参照)は外部に露出していない。
ようするに、この板状建材1は、目地溝13内の適切な部位に下地処理がなされているため、基材写りによる黒ずみや、下地隠し層22の露出による白色線が表出されて美感が損なわれることはない。特に、目地溝13に化粧材12の断面を模した加飾がなされた板状建材1によれば、上述したように、立体感を演出することができる。
また、本板状建材1は、下地隠し層22が加飾層21よりも領域が小さめであるが、樹脂含浸紙17と同色であるため、下地隠し層22と、下地隠し層22によって覆われていない樹脂含浸紙17の断面との色差による加飾ミスが発生するおそれはほとんどない。
なお、凹条部として図2に示した目地溝13の例を示したが、面取り部14についても同様である。図1(b)(c)に示すように、面取り部14は目地溝13と深さがほぼ同じであり、湾曲した側面14bに対する下地隠し層22および加飾層21による層構造についても、目地溝13の一方の側面13bと概ね同様である。よって、面取り部14によっても目地溝13と同様の効果が奏せられる。
以上に示した板状建材1は、凹条部内の下地隠し層22および加飾層21を、たとえば後述するインクジェット装置30(図3参照)で形成したものであってもよいし、他の塗装手段により形成したものであってもよい。
つぎに、板状体10の凹条部への加飾方法について、図3を参照しながら説明する。なお、以下の加飾方法は、凹条部への加飾が、それに隣接する化粧材12の色、模様に合わせてなされるようになっているが、これには限定されず、どのような色、模様の加飾がなされるようにしてもよい。
この板状体凹条部の加飾方法は、板状体10の化粧面に形成された凹条部(目地溝13、面取り部14)にインクジェット装置30を用いて加飾を行う方法である。板状体10は、基材11と化粧材12を有し、基材11と化粧材12との間に基材11の色よりも淡い色の樹脂含浸紙17が配され、凹条部は、化粧材12の表面から基材11にいたるまでの深さに形成されている。なお、樹脂含浸紙17として白色のものが用いられることが望ましい。
この加飾方法は、次のような手順を実行してなる。
まず、凹条部における側面13b、14bに表れている基材11の断面を隠すように、インクジェット装置30による下地処理をして下地隠し層22を形成する。ついで、下地隠し層22の表面全体と、凹条部における側面13b、14bに表れている樹脂含浸紙17の断面とを覆うように加飾を施す。
図3は、板状体凹条部の加飾方法に用いられる装置および搬送ラインを模式的に示した斜視図である。この加飾方法(工程)は、凹条部(目地溝13、面取り部14)が形成された板状体10が搬送ライン(搬送装置40)により搬送されながら、凹条部にインクジェット装置30により加飾が施される工程である。
加飾工程に搬送されてくる板状体10は、基材11の上に樹脂含新紙17が貼着され、その上に化粧材12が貼着されて構成されている。上述したように化粧材12は薄板であるため、凹条部内の側面13b、14bには基材11の上部の断面が露出している(図1参照)。
搬送ラインには、加飾を施すためのインクジェット装置30が配されている。このインクジェット装置30は、凹条部に対して加飾を行う前に、加飾情報として、凹条部の位置、幅と、凹条部に隣接する化粧材12の色、模様とを搬送ライン上で取得する構成となっている。
なお、図3には、搬送ライン上に複数の板状体10が搬送されているように示してあるが、白抜き矢印を付記してあるように、これらは1つの板状体10の流れを示したものである。
インクジェット装置30は、図3に示すように、凹条部内への下地処理を行うインクジェットヘッド32と、凹条部内に加飾を施すインクジェットヘッド31と、それらの上流側に設置された化粧面画像などを検出するための画像センサ33とを備えている。インクジェット装置30は、他の構成部として上記各部を制御する制御部(不図示)を備えている。
このインクジェット装置30は、搬送ラインの所定の位置に固定され、搬送装置40上に載せられて移動する板状体10に対して加飾を施すことのできる装置である。加飾処理用のインクジェットヘッド31は、複数の色に対応した複数のインクノズル(不図示)を有し、それらは搬送ラインを横切るように移動制御される。一方、下地処理用のインクジェットヘッド32は、単色インクを凹条部内の所定の領域に吐出する構成となっている。なお、この装置で用いられる下地処理用のインクは白色であり、板状体10の樹脂含浸紙17の色と同じである。
また、画像センサ33は、たとえばレーザ変位計や撮像素子(CCD)を用いたセンサであり、化粧材12表面の色や模様と、板状体10の表面の凹条部の位置、幅の加飾情報とを、搬送ライン上で移動する板状体10より取得する構成となっている。
このようなインクジェット装置30は、まず画像センサ33の動作により、化粧材12表面の色や模様と、目地溝13や面取り部14の位置、幅などを搬送ライン上で取得する。位置に関する情報としては、凹条部の位置や幅寸法の他に、凹条部内の側面13b、14bに表れる基材11、樹脂含浸紙17、化粧材12の断面の各境界位置などが含まれる。ようするに、凹条部内の、幅方向における基材11、樹脂含浸紙17、化粧材12の断面の領域を判別できる情報を、インクジェット装置30が取得できればよい。
また、凹条部への加飾の色、模様は、取得した化粧材12の色や模様にもとづいて変換して生成されるようになっている。上述したように、化粧材12の断面に合致した適切な色や模様に変換することが望ましい。なお、加飾すべき色や模様は、画像センサ33で検出した化粧材12の色や模様にもとづいて生成されなくてもよく、あらかじめ保存されたものであってもよい。
ついで、インクジェット装置30は、下地処理用のインクジェットヘッドを動作させて、画像センサ33より取得した情報にもとづいて、凹条部内に表れている基材11の断面を隠すように下地処理をして下地隠し層22を形成する。
具体的には、下地処理用のインクジェットヘッド32は、凹条部内の側面13b、14bにおける、基材11の断面全領域と、樹脂含浸紙17の断面のたとえば幅方向の中間よりも下方がわの部位とに対してインクを吐出するように制御されればよい。
つぎに、インクジェット装置30は、加飾処理用のインクジェットヘッド31を動作させて、画像センサ33より取得した情報にもとづいて、下地隠し層22の表面全体と、下地隠し層22が形成されなかった樹脂含浸紙17の断面とを覆うように加飾処理をする。それにより加飾層21が形成される。
具体的には、加飾処理は、図1に示した加飾層21を形成するために凹条部の幅方向の全領域に対してなされるようにすればよい。なお、本実施形態の例では凹条部内の側面13b、14bが湾曲していることによる化粧材12と凹条部との境界の検出誤差を考慮して、凹条部の幅寸法の規定値を用いて化粧材12と凹条部との境界を算出してもよい。
また、加飾処理は、取得した化粧材12の色、模様をもとに変換し、生成した凹条部用の色、模様に合致するようにインクジェットヘッド31によってなされる。
このような下地処理、加飾処理の手順を経て、板状体10の凹条部に加飾が施された板状建材1が生成される。
本加飾方法によれば、上述した手順となっているため、凹条部に対する加飾ミスの発生を防止でき、美観にすぐれた板状建材1を効率的に生成することができる。具体的には、下地隠し層22は樹脂含浸紙17の断面の一部を含む凹条部の下方部のみに形成する手順となっているため、下地隠し層22が加飾層21より外がわにはみ出て白色線W1として露出するおそれはない(図2、図5(a)を比較参照)。また、下地隠し層22はすくなくとも基材11の断面を隠すようになっているため、黒ずみW2の基材写りが発生するおそれもない(図2、図5(b)を比較参照)。
また、板状体10の凹条部内には樹脂含浸紙17の断面が所定の幅寸法で表れているため、その幅寸法内に下地処理の誤差を吸収させることができる。つまり、上述したように、下地隠し層22の上部がわ端部の目標値を樹脂含浸紙17の断面の中間に定めておけば、下地処理に誤差が生じた場合でも、その誤差を樹脂含浸紙17の断面領域内で吸収することができる。ようするに、凹条部内の樹脂含浸紙17の断面領域は境界線ではなく所定の幅があるため、下地隠し層22の始端、終端を樹脂含浸紙17の断面領域内に収まるように下地処理を実行すればよい。つまり、樹脂含浸紙17の断面領域を下地処理の目安として利用することができる。
また、樹脂含浸紙17と下地処理用のインクとを同色にしておけば、樹脂含浸紙17の断面の一部が下地処理によって覆われない場合でも、その露出断面はインク色と同色であるため加飾の色や模様に悪影響を及ぼすおそれはない。特に、樹脂含浸紙17として白色のものを用いれば、一般的に下地処理に用いられる白インクに合わせやすく、色差が発生する可能性は低く、樹脂含浸紙17の露出断面を擬似下地隠し層として利用することができる。
なお、本実施形態では、凹条部内の樹脂含浸紙17の断面の幅方向の中間を目標値として下地処理をする例を示したが、樹脂含浸紙17の断面の上端位置を目標値としたものであってもよい。つまり、下地処理の領域は、基材11の断面の全領域を隠し、かつ、加飾を施す領域内に収まるような大きさとすればよい。
以上には、搬送ライン(搬送装置40)で移動する板状体10に加飾する方法を示したが、図4に示すように、板状体10を固定し、その板状体10に対してインクジェットヘッド31、32を移動させながら加飾する方法をとってもよい。
図4に示したインクジェット装置30は、印刷テーブル45に加飾対象である板状体10を載せ置き固定して使用するものである。このインクジェット装置30は、印刷テーブル45に固定された板状体10の凹条部に対する下地処理用のインクジェットヘッド32と、加飾処理用のインクジェットヘッド31とを備えている。なお、符号39はインクジェットヘッド31、32を制御する制御部である。なお、図3に示したものと同様に、板状体10の化粧面画像を検出するためのCCDラインセンサなどで構成された画像センサを設けてもよい。
インクジェットヘッド31、32は、図5に示すように、印刷テーブル45の短手方向Xに架け渡すように設置され、それぞれが長手方向Yに移動できるようになっている。
このインクジェット装置30は、まず下地処理用のインクジェットヘッド32が長手方向Yに沿って移動しながら板状体10の目地溝13、面取り部14に下地隠し層22(図1参照)を形成する。ついでこのインクジェット装置30は、加飾処理用のインクジェットヘッド31が長手方向Yに沿って移動しながら板状体10の目地溝13、面取り部14に加飾層21(図1参照)を形成する。なお、凹条部の位置情報などは、前工程で画像センサで取得するか、あるいは、凹条部の位置や幅などが決まっているものであれば予め保存しておけばよい。
このように図4に示したインクジェット装置30であっても、図3に示した搬送による下地処理および加飾処理と同様の処理を実施することができ、そのため図3で説明した板状体凹条部の加飾方法と同様の効果をあげることができる。
1 板状建材
10 板状体
11 基材
12 化粧材
13 目地溝(凹条部)
13a 溝底
13b 側面
14 面取り部(凹条部)
14b 側面
17 樹脂含浸紙
21 加飾層
22 下地隠し層

Claims (4)

  1. 板状体の化粧面に凹条部が形成され、該凹条部の表面が加飾層で覆われた板状建材であって、
    前記板状体は、基材と化粧材を有し、前記基材と前記化粧材との間に前記基材の色よりも淡い色の樹脂含浸紙が配されており、
    前記凹条部は、前記化粧材の表面から前記基材にいたるまでの深さに形成されており、
    前記加飾層は、前記凹条部における側面に表れている前記基材の断面をすくなくとも隠した下地隠し層の表面全体と、前記凹条部における側面に表れている前記樹脂含浸紙の断面とを覆うように形成されていることを特徴とする板状建材。
  2. 請求項1において、
    前記樹脂含浸紙および前記下地隠し層は白色とされる、板状建材。
  3. 板状体の化粧面に形成された凹条部にインクジェット装置を用いて加飾を行う板状体凹条部の加飾方法であって、
    前記板状体は、基材と化粧材を有し、前記基材と前記化粧材との間に前記基材の色よりも淡い色の樹脂含浸紙が配されており、
    前記凹条部は、前記化粧材の表面から前記基材にいたるまでの深さに形成されており、
    前記凹条部における側面に表れている前記基材の断面を隠すように前記インクジェット装置による下地処理をして下地隠し層を形成し、該下地隠し層の表面全体と、前記凹条部における側面に表れている前記樹脂含浸紙の断面とを覆うように加飾を施すことを特徴とする板状体凹条部の加飾方法。
  4. 請求項3において、
    前記樹脂含浸紙および前記下地処理に用いるインクは白色とされる、板状体凹条部の加飾方法。


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