JP2016210707A - 浴用剤 - Google Patents

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行紀 佐伯
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博之 宮本
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将太 寺島
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Abstract

【課題】 ニガリと塩類とを混ざり合わせてかき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態にした浴用剤を提供することにある。
【解決手段】 塩類として、海水(E)からイオン交換膜(M)や逆浸透膜(g)を介して分離され、脱水分離手段(6)を介して得られる海水系塩類(21)と、海洋深層水(F)からイオン交換膜や逆浸透膜を介して分離され、脱水分離手段を介して得られる深層水系塩類(22)と、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系塩類(23)と、無機塩類(24)から選ばれた少なくとも1種を用い、ニガリ(1)として、脱水分離手段から得られる海水系ニガリ(11)と深層水系ニガリ(12)、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系ニガリ(13)、粗製海水塩化マグネシウム(14)から選ばれた少なくとも1種を用い、かき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態を成していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ニガリと塩類とが混ざり合ってかき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態を成す浴用剤に関するものである。
浴用剤の形態として、粉状体(広く普及している。例えば生薬を配合したもの)、液状体(ボデーソープ)、固形体(浴湯に入れると炭酸ガスを発生)が知られている。また、白濁剤(非イオン系界面活性剤、多価アルコール、油相成分等から構成)と水相成分を混合した浴用剤も知られている。
白濁系の浴用剤は、一般に炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機塩を含有する粉末タイプが主流である。白濁成分として米胚芽油及びシリコーン油、油性成分に界面活性剤等を加え白濁効果をだすもの等が知られている。
近年、粒塩体と油性の液状物とシリカから成るかき氷状態又はシャーベット状態を成す浴用剤が出願人によって提案されている。(特許文献3,4)
(特許文献3・4)
特開平6−80556号公報 特開平10−101547号公報 特許第4614123号 特許第4761044号
粉末タイプの浴用剤は、吸湿等で取り扱いが面倒になることや、小袋に収容され、小袋を開封して使用する関係で、開封した袋の処分に問題があった。
また、無機塩タイプの浴用剤は、温浴効果はあるものの保湿効果が少なく、スキンケアタイプの浴用剤は、保湿効果はあるものの保温効果が少ない等の問題点がある。更に、固形タイプの浴用剤は、空気中の水分と反応しないよう厳重に包装する必要があった。シャーベット状態を成す浴用剤は、油性の液状物を用いているので、製造工程から使用するまで、油対策を施す必要があった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、僅か二種類の成分(ニガリと塩類)でかき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態の浴用剤の具現化に成功したものである。
本発明の浴用剤は、請求項1として、ニガリと塩類とが混ざり合い、かき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態を成していることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の浴用剤において、塩類は、海水からイオン交換膜や逆浸透膜を介して分離され、脱水分離手段を介して得られる海水系塩類と、海洋深層水からイオン交換膜や逆浸透膜を介して分離され、脱水分離手段を介して得られる深層水系塩類と、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系塩類と、無機塩類から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項3は、請求項1,2に記載の浴用剤において、ニガリは、脱水分離手段から得られる海水系ニガリと深層水系ニガリ、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系ニガリ、粗製海水塩化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項4は、請求項1,2,3に記載の浴用剤において、ニガリと塩類の混合割合として採用し得る範囲は10:90〜70:30、望ましい範囲は20:80〜40:60であることを特徴とする。
請求項5は、請求項1,2,3,4に記載の浴用剤において、塩類は、6mm以下の粒状塩類から100メッシュ以上のパウダー状塩類であることを特徴とする。
請求項6は、請求項1,2,3,4,5に記載の浴用剤において、ニガリと塩類の他に浴用補助成分を含有していることを特徴とする。
ここでかき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態を成すとは、ニガリと塩類との混合状態において、塩類が解けることなく存在し、恰もかき氷状態、シャーベット状態、ペースト状態に見えることを言い、無色透明な状態から濁った状態、或は有色状態にある。
ここで塩類とは、主に塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム等から成り、塩分が皮膚の表面のタンパク質と結合して膜を形成し、熱の放散を防ぐために、入浴後の保温効果が高まり湯冷めしにくくなるものを言い、浴湯中の遊離残留塩素除去効果が期待できる。
ここで海水系塩類とは、海水を逆浸透膜やイオン交換膜を用いて分離したものを言い、深層水系塩類とは、海洋深層水を海水系塩類と同様に、逆浸透膜やイオン交換膜を用いて分離したものを言う。この海水系塩類と深層水系塩類にあっては、アトピー性皮膚炎の患者における保湿効果も若干確認され、治癒効果の可能性も考えられる。
ここで自然系塩類とは、自然エネルギーを利用した伝統技法にて海水から分離したもの、及び岩塩や塩湖等から採集した塩塊を、例えば粉砕して得たものを言い、伝統的製法とは、揚げ浜式塩田、入り浜式塩田、流下式枝条架式塩田、噴霧ネット式、天日塩田式等を言う。
ここで無機塩類とは、化学成分から成る塩で、海水系塩類と深層水系塩類と自然系塩類を除く塩類を言う。
ここでニガリとは、海水からとれる塩化マグネシウムを主成分とする食品添加物、海水から塩を作る際にできる余剰なミネラル分を多く含む粉末または液体であり、主に豆乳を豆腐に変える凝固剤として使用するものを言う。
ここで海水系ニガリとは、前記海水系塩類の製造時に得られるものを言い、深層水系ニガリとは、前記深層水系塩類の製造時に得られるものを言い、自然系ニガリとは、前記自然系塩類の製造時に得られるものを言う。
ここで粗製海水塩化マグネシウムとは、海水から塩化カリウム及び塩化ナトリウムを析出分離して得られた塩化マグネシウムを主成分とするもので、主に食品添加物として利用されているものを言う。
ここでニガリと塩類の混合割合を10:90〜70:30にするとは、ニガリ10%以下、塩類90%以上で混合すると、塩類同士が固まり、流動性を失うし、ニガリ特有の特徴が薄れるためである。反対に、ニガリ80%以上、塩類30%以下で混合すると、塩類の効果が薄れ、ニガリのみが先に流出したりするためである。
ここで粒状塩類とは、その大きさが6mm以下で、浴湯に入れた時、程よく解け得る大きさを言い、パウダー状塩類とは、100メッシュまでの粉状塩類を言う。
ここで浴用補助成分とは、従来の浴用剤に使用されている保湿成分、薬用成分、防腐剤、キレート剤、ビタミン類、蛋白分解酵素、界面活性剤、消臭剤、芳香剤、香料、色素等を言う。
本発明による浴用剤は上記のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
請求項1の浴用剤は、かき氷状態やシャーベット状態、或いはペースト状態を成すため、従来浴用剤の概念を打ち破る斬新で新鮮なイメージを与える。特に、ペースト状態にすると、包装や保管輸送が容易になるし、使用時の取扱も簡便になる。
しかも、ニガリと塩類のみから成るので、従来の油成分を用いたシャーベット状浴用剤に比較して、製造工程が簡略になるし、製造工程から使用するまで、油対策を施す必要がなくなる。その結果、取扱いが極めて容易になる。
また、ニガリと塩類を使用しているので、これらに含有しているナトリウムイオンやマグネシウムイオン等が肌表面の蛋白質と結合して膜を形成し、体温の放熱を防ぎ、保温作用を発揮する。即ち、乾燥しがちな肌をしっとりとすべすべに導く。特に塩分やミネラル等を含む浴用剤として下記の効能効果を発揮する。
請求項2の浴用剤は、請求項1の特徴に加えて、塩類として、海水系塩類、深層水系塩類、自然系塩類から1種以上を選択して用いると、化学合成した無機塩類とは異なる効果が期待できるばかりか、深層水系塩類を用いると、微量ミネラルが多く羊水に近似しているので、更に、有益な効果が期待できる。また、無機塩類を用いると、原材料を安価に求めることができる。
請求項3の浴用剤は、請求項1,2の特徴に加えて、ニガリとして、海水系ニガリ、深層水系ニガリ、自然系ニガリから1種以上を選択して用いると、これらのニガリは、塩類の製造工程における副系物であるから、原材料として安価である。また、粗製海水塩化マグネシウムも塩類の製造工程における副系物であるから、同様に安価に得られる。
請求項4の浴用剤は、請求項1,2,3の特徴に加えて、ニガリと塩類とを10:90〜70:30の範囲で混合し、特に20:80〜40:60の範囲で混合することにより、常温で安定したかき氷状態やシャーベット状態、或いはペースト状態を得ることができる。
請求項5の浴用剤は、請求項1,2,3,4の特徴に加えて、塩類の大きさは、6mm以下の粒状塩類から100メッシュ以上のパウダー状塩類であるから、浴湯に入れても解けやすく、袋による包装も自由になる。
請求項6の浴用剤は、請求項1,2,3,4,5の特徴に加えて、浴用補助成分を含有しているので、その浴用補助成分の種類と添加量に応じて、浴用補助成分の作用効果が期待できる。
本発明による浴用剤の基本成分を示すブロック線図である。 無機塩類の類例を示すブロック図である。 海水及び海洋深層水の分離手段を示すブロック線図である。 ニガリと塩類の分離例を示すブロック線図である。
本発明による浴用剤の第一実施形態を図1と図3に基づき説明すれば、ニガリ1と塩類2とが10:90〜70:30で混ざり合い、かき氷状態(以下、シャーベット状態も含む。)を成している。
塩類2として、例えば、海水Eからイオン交換膜Mや逆浸透膜gを介して分離され、脱水分離手段6を介して得られる海水系塩類21と、海洋深層水Fからイオン交換膜Mや逆浸透膜gを介して分離され、脱水分離手段6を介して得られる深層水系塩類22と、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系塩類23と、化学成分から得られる無機塩類24との少なくとも1種類を用いる。
ニガリ1として、例えば、脱水分離手段6から得られる海水系ニガリ11と深層水系ニガリ12、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系ニガリ13、粗製海水塩化マグネシウム14から選ばれた少なくとも1種類を用いる。
本発明に用いる塩類2の内、海水塩類21は図3と図4の如く、海水Eを電気透析系31(例えば、多段式電気透析装置H)の第一イオン交換膜m1にて淡水と第一濃縮塩水e1に分離し、次いで第一濃縮塩水e1を第二イオン交換膜m2にてミネラル濃縮水と第二濃縮塩水e2に分離し、その第二濃縮塩水e2を脱水分離手段6を介して得る場合と、
海水Eを逆浸透膜系32(例えば、逆浸透膜装置G)の逆浸透膜gにて淡水と濃縮塩水eに分離し、該濃縮塩水eを脱水分離手段6を介して得るものである。
また、深層水系塩類22は、海洋深層水Fを電気透析系31の第一イオン交換膜m1にて淡水と第一濃縮塩水f1に分離し、次いで第一濃縮塩水f1を第二イオン交換膜m2にてミネラル濃縮水と第二濃縮塩水f2に分離し、その第二濃縮塩水f2を脱水分離手段6を介して得る場合と、海洋深層水Fを逆浸透膜系32の逆浸透膜gにて淡水と濃縮塩水fに分離し、該濃縮塩水fを脱水分離手段6を介して得るものである。
自然系塩類23は図4の如く、海水Eから古来の手法、例えば自然エネルギーを利用した伝統技法にて分離したものと、岩塩や塩湖等から採集した塩塊を、例えば粉砕して得たものである。
伝統的製法として、例えば、揚げ浜式塩田、入り浜式塩田、流下式枝条架式塩田、噴霧ネット式、天日塩田式等が知られている。
無機塩類24は、図2の如く化学成分から成る塩で、海水系塩類と深層水系塩類と自然系塩類を除く塩類で、主に食品添加物として利用されている。
本発明による浴用剤の第二実施形態を、第一実施形態と相違する点について説明すると、第二実施形態の浴用剤は図4の如く、塩類2の大きさを粒状塩類4からパウダー状塩類5の範囲に形成するものであり、具体的には、粒状塩類4を粒径6mm以下に、パウダー状塩類5を100メッシュ以上に形成する。
即ち、粒状塩類4として、図4の如く海水系粒状塩類41、深層水系粒状塩類42、自然系粒状塩類43が得られる。
また、パウダー状塩類5として、図4の如く海水系パウダー状塩類51、深層水系パウダー状塩類52、自然系パウダー状塩類53が得られる。
無機塩類4も、粒状無機塩類に加工したり、パウダー状無機塩類に加工することも可能である。
本発明による浴用剤の第三実施形態を、第一・第二実施形態と相違する点について説明すると、第三実施形態は図3と図4の如く、脱水分離手段6にて海水系塩類21と海水系ニガリ11を得るか、或いは脱水分離手段6にて深層水系塩類22と深層水系ニガリ12を得るものである。
脱水分離手段6は図3の如く、第一加熱61、ろ過62、第二加熱63、遠心分離64、乾燥65から構成され、或いは図4の如く、一次採かん工程(濃縮)、二次採かん工程(石膏分の沈殿除去)、せんごう工程(塩の結晶化)、脱水工程(遠心脱水機)から構成されている。
具体的には、電気透析系31にて海水Eから分離した第二濃縮塩水e2、又は逆浸透膜系32にて海水Eから分離した濃縮塩水eを、脱水分離手段6を介して海水系塩類21を分離する際に海水系ニガリ11を得る。
また、電気透析系31にて海洋深層水Fから分離した第二濃縮塩水f2、逆浸透膜系32にて海洋深層水Fから分離した濃縮塩水fを、脱水分離手段6を介して深層水系塩類22を分離する際に深層水系ニガリ12を得る。
本発明による浴用剤の第四実施形態を、第一〜第三実施形態と相違する点について説明すると、第四実施形態は図1の如く、ニガリ1と塩類2の他に浴用補助成分7を含有している。
浴用補助成分7として、例えば、保湿成分、薬用成分、防腐剤、キレート剤、ビタミン類、蛋白分解酵素、界面活性剤、消臭剤、芳香剤、香料、色素等から選ばれた1種類以上を適宜含有している。
自然系ニガリ13は、自然エネルギーを利用した伝統技法(揚げ浜式塩田、入り浜式塩田、流下式枝条架式塩田、噴霧ネット式、天日塩田式等)にて海水Eから自然系塩類23を分離する際に得られるもので、例えば図4の如く、海水Eを「採かん」「せんごう」して得る。
粗製海水塩化マグネシウム14は、例えば、海水Eから塩化カリウム及び塩化ナトリウムを析出分離して得られた塩化マグネシウムを主成分とするもので、主に食品添加物として利用されている。
実験例1
<試料>
ニガリ1として深層水系ニガリ12(以下、ニガリ12とする。)を用い、
塩類2として深層水系パウダー状塩類52(以下、塩類52とする。)を用いた。
<評価>
◎:均一で分離が認められない。
○:わずかに分離するも、軽く振ると均一になる。
△:かなり分離するも、振ると均一になる
×:かなり分離し、振っても均一にならない。
各試料は、製造後、透明な瓶に入れ、27℃の室内に5時間放置して目視観察した。
各試料のニガリ12と塩類52の混合割合(%)と評価は表1の通りである。
Figure 2016210707
実験例2
<試料>
ニガリ1としてニガリ12を用い、
塩類2として深層水系粒状塩類42(以下、塩類42とする。)を用いた。
<評価>
実験例1と同様に評価した。
各試料は、製造後、透明な瓶に入れ、27℃の室内に5時間放置して目視観察した。
各試料のニガリ12と塩類42の混合割合(%)と評価は表2の通りである。
Figure 2016210707
実験例3
<経時変化>
実験例1,2において、商品として採用が困難と思われる試料1,2及び試料11,12を除き、試料3〜試料9、及び試料13〜試料19を100gづつ蓋付きの瓶に入れ、50℃のインキュベーターに保管し、24日まで7日毎に状況を目視観察した。
目視観察は、実験例1,2と同様に評価した。その評価は表3の通りである。
Figure 2016210707
実験例4
<溶け具合>
評価の終わった各試料から45g入を取出し、温度40〜50℃の浴湯200リットルに入れ、溶け具合について目視判定した。
<評価>
◎:略均等に溶け、入浴に支障を感じない。
○:溶けるのに少し時間を要するも、入浴に支障を生じない。
△:僅かにぬるぬる感やざらざら感がある。
×:ぬるぬる感やざらざら感が強い。
溶け具合の評価を表4に示す。
Figure 2016210707
<総合評価>
(1) 塩類52を用いた表1において、
試料1〜試料5は、塩類52がニガリ12に浸たっている状態にあり、塩類52の混合割合が少なくなる程、その傾向が強くなっていた。
試料5〜8は、かき氷状態を成していた。特に試料6〜7は顕著であった。
試料9は、ニガリ12がほとんど目立たず、ただの湿った塩の状態を成していた。
(2) 塩類42を用いた表2において、
試料11と試料12は、塩類42がニガリ12に浸たっている状態にあり、塩類42の混合割合が少なくなる程、その傾向が強くなっていた。
試料14〜19は、かき氷状態を成していた。特に試料16〜18は顕著であった。
試料9は、ニガリ12がほとんど目立たず、ただの湿った塩の状態を成していた。
本発明の浴用剤は、実施例の説明において、かき氷状態(シャーベット状態を含む。)としたが、ペースト状態も含まれる。
ニガリ1として、海水系ニガリ11と深層水系ニガリ12、及び自然系ニガリ13とを単独で用いることも可能であるが、それらから選ばれた1種類以上を混合して用いることも可能であるし、更に、浴用目的に応じて粗製海水塩化マグネシウム14を混合して用いることも可能である。
本発明による浴用剤は、ニガリ1と塩類2の混合物であるが、これに浴用補助成分を適宜添加することも可能である。浴用補助成分として、例えば香料や着色料、或いは保湿成分等、通常の入浴剤に用いられている成分を適宜用いる。
海水系塩類21と深層水系塩類22の外に、岩塩や塩湖及び海水から得られる自然系塩類23、又は無機塩類24を用いることも可能であり、それらを単独で、又は2種以を混合して用いることも可能である。
自然系ニガリ13は、海水から得られるものに限定されず、岩塩や塩湖等から採集した塩を粉砕し、粉砕塩を窯で煮る等しても得られる。
ニガリ1と塩類2との混合割合は、第一実施形態の10:90〜70:30に限定されるものではなく、かき氷状態、シャーベット状態、ペースト状態を長く持続する範囲として20:80〜40:60、最良の範囲として30:70が望ましい。
実験例1,2において、ニガリ1として深層水系ニガリ12を用いたが、他のニガリ1であっても同様の結果が得られると思われるし、塩類2として深層水系パウダー状塩類52と深層水系粒状塩類42を用いたが、他の塩類2であっても同様の結果が得られると思われる。
1 ニガリ
11 海水系ニガリ、12 深層水系ニガリ、13 自然系ニガリ
14 粗製海水塩化マグネシウム
2 塩類
21 海水系塩類、22 深層水系塩類、23 自然系塩類、24 無機塩類
31 電気透析系、32 逆浸透膜系、33 天然処理系
4 粒状塩類、41 海水系粒状塩類
42 深層水系粒状塩類、43 自然系粒状塩類
5 パウダー状塩類、51 海水系パウダー状塩類
52 深層水系パウダー状塩類、53 自然系パウダー状塩類
6 脱水分離手段
61 第一加熱、62 ろ過、63 第二加熱、64 遠心分離、65 乾燥
7 浴用補助成分

E 海水
F 海洋深層水
e,f 濃縮塩水、e1,f1 第一濃縮塩水、e2,f2 第二濃縮塩水
G 逆浸透膜装置、g 逆浸透膜
H 多段式電気透析装置
M,m1,m2 イオン交換膜

Claims (6)

  1. ニガリ(1)と塩類(2)とが混ざり合い、かき氷状態又はシャーベット状態、或いはペースト状態を成していることを特徴とする浴用剤。
  2. 塩類(2)は、海水(E)からイオン交換膜(M)や逆浸透膜(g)を介して分離され、脱水分離手段(6)を介して得られる海水系塩類(21)と、
    海洋深層水(F)からイオン交換膜(M)や逆浸透膜(g)を介して分離され、脱水分離手段(6)を介して得られる深層水系塩類(22)と、
    岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系塩類(23)と、
    無機塩類(24)から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の浴用剤。
  3. ニガリ(1)は、脱水分離手段(6)から得られる海水系ニガリ(11)と深層水系ニガリ(12)、岩塩や塩湖及び伝統的製法から得られる自然系ニガリ(13)、
    粗製海水塩化マグネシウム(14)から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載の浴用剤。
  4. ニガリ(1)と塩類(2)の混合割合として採用し得る範囲は10:90〜70:30、望ましい範囲は20:80〜40:60であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の浴用剤。
  5. 塩類(2)は、6mm以下の粒状塩類(4)から100メッシュ以上のパウダー状塩類(5)を成していることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の浴用剤。
  6. ニガリ(1)と塩類(2)の他に浴用補助成分(7)を含有していることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載の浴用剤。
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